JPH0332888B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0332888B2 JPH0332888B2 JP59148569A JP14856984A JPH0332888B2 JP H0332888 B2 JPH0332888 B2 JP H0332888B2 JP 59148569 A JP59148569 A JP 59148569A JP 14856984 A JP14856984 A JP 14856984A JP H0332888 B2 JPH0332888 B2 JP H0332888B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribbon
- amorphous alloy
- annealing
- iron loss
- amorphous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/12—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
- H01F1/14—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/147—Alloys characterised by their composition
- H01F1/153—Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals
- H01F1/15341—Preparation processes therefor
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D1/00—General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
- C21D1/06—Surface hardening
- C21D1/09—Surface hardening by direct application of electrical or wave energy; by particle radiation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1294—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a localised treatment
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は主として電力トランス、高周波トラン
ス、パルストランス、リアクターなどの電力変換
器の鉄心として用いられるFe基非晶質合金薄帯
の磁気特性とくに鉄損と励磁特性を同時に改善す
る方法に関するものである。 (従来の技術) 溶融状態から急冷凝固することによつて作製さ
れる非晶質合金薄帯は種々のすぐれた性質を示
し、応用上注目されている。なかでもFe基非晶
質合金は磁束密度が高く鉄損が低いため各種鉄心
の材料として利用されつつある。非晶質合金の鉄
損が低い理由として、非晶質合金は原理的に異方
性がなく、結晶粒界等の欠陥がないためヒステリ
シス損が小さい上に、板厚が薄く、電気抵抗が大
きいため渦電流損も小さいことが挙げられてい
る。しかし鉄損値から直流ヒステリシス損を差し
引いた広義の渦電流損は、一様磁化を仮定して計
算される古典的渦電流損に比べて数十倍から100
倍も大きい。これは磁区幅が大きいために不均一
磁化変化に起因する異常渦電流損の割合が大きい
ことを示す。さらに、異常渦電流損の絶対値およ
び全鉄損に占める割合は材料の板厚が増すにした
がい大きくなることが本発明者らの研究によつて
明らかになつた。したがつて、従来材の板厚(20
〜30μm)より大きな板厚(40〜80μm)の非晶
質合金の性能を十分に引き出すためには渦電流損
を低減する手段を講ずることが望ましい。 異常渦電流損を低減する方法としては従来から
方向性けい素鋼板に用いられている方法の適用が
まず考えられ試みられた。例えばスクラツチ法で
ある。これは硬い材質の尖つた先端でけい素鋼板
の表面を罫書くもので、磁区が細分化され鉄損が
低減する。しかし、非晶質合金薄帯にこれを適用
しても必ずしも良好な結果を得なかつた。例えば
NaritaらはProceedings of 4th International
Conference on Rapidly Quenched Metals
(1982)p.1001〜1004において、Fe基非晶質合金
薄帯に焼鈍を施した後ダイヤモンド針で薄帯の表
面を罫書いて導入した線状の歪が鉄損におよぼす
効果を報告している。それによれば歪の効果は
5kHz以上の高周波数域で表われるが、電力トラ
ンス等で重要な100Hz以下の低周波数域では鉄損
はむしろ増大している。この理由としてけい素鋼
板に比べて板厚の薄い非晶質合金では低周波数域
において元来、渦電流損が小さいため磁区細分化
による鉄損低減効果はわずかであること、むしろ
ヒステリシス損の増大によつて全鉄損が増大する
ためと推定される。 非晶質材料に独特の鉄損低減法としては、局部
結晶化の方法が提案されている。これは特開昭57
−97606号公報にて開示される方法で、薄帯の幅
方向に線状あるいは点列状の結晶化領域を形成さ
せるものである。ここで結晶化の手法はレーザー
光や電子ビームを照射するか、あるいは金属針、
金属エツジの何れかを薄帯表面に近接ないし接触
させながら通電加熱する方法を採用している。こ
の局部結晶化領域を導入する方法は磁区の細分化
に有効な手段ではあるが、低周波数域での鉄損低
減に対して必ずしも一定の効果を示さない欠点が
あつた。例えば前記特開昭57−97606号公報にお
いては、商用周波数で効果を表わしているのに対
してNaritaらの前記論文は線状結晶化領域を付
与する効果についても述べているが、それによれ
ばスクラツチ法に比べれば低周波数側まで効果の
ある領域は広がつているが、200Hz以下では無効
ないしむしろ劣化している。 また、レーザ光を照射して、結晶化させずに鉄
損を低減する方法は特開昭56−44710号および特
開昭56−44711号公報にて開示されている方法が
ある。この方法は鉄損低減には有効であつたが、
励磁特性がやや劣化する欠点があつた。 以上述べたように従来技術の適用は非晶質合金
の鉄損低減に効果がほとんどないか、効果がある
場合でも励磁特性を劣化させる欠点を有してい
た。励磁特性は通常、所定の磁束密度を得るため
に必要な励磁電力(励磁実効VA)の大きさで表
わされるが、より簡単には一定の磁界(例えば
10e)の下で誘導される磁束密度の大きさB1によ
つても表わすことができる。通常のレーザ照射や
スクラツチ法による励磁特性の劣化の原因は局部
的に導入された歪による垂直異方性の形成による
ものと考えられる。 一方向性けい素鋼板において採用されるレーザ
照射およびスクラツチ処理の効果は歪取り焼鈍に
より全く効果を失うため、処理後の垂直異方性の
原因である局所歪を除去するために歪取り焼鈍を
することはできない。したがつて鉄損の改善に主
眼をおき、励磁特性の劣化はやむを得ないものと
甘受していた。非晶質材料についても、上述した
ように従来の公知文献からみる限り事情は同じ
で、励磁特性の劣化はやむを得ないものと考えら
れていた。 これに対して本発明は非晶質合金の鉄損を低減
するとともに同時に励磁特性をも改善することを
目的として新しい方法を提案するものである。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はFe基非晶質合金の鉄損および励磁特
性を同時に改善する方法を提供することを目的と
している。 (問題点を解決するための手段・作用) 本発明は非晶質合金薄帯の表面を局所的かつ瞬
間的に溶解し、次いでその部分を急冷凝固させて
非晶質化することにより、局所的に熱歪を導入す
る工程および該熱歪付与後の焼鈍工程の組合せに
よつて構成される。照射は通常鋳造ままの薄帯に
なされるが、絶縁や防錆を目的とする表面処理が
施されたものでもよい。 局所溶解部の付与はビーム径を細く絞つたパル
スレーザの照射による。導入される溶解部の個々
の形状は第1図のように円ないし楕円形状をして
いる。照射部が結晶化しないため、ビーム径は
0.5mmφ以下のパルスレーザを用いる必要がある。
結晶化すると磁性は一般に劣化した。パルスレー
ザの照射によつて形成された局所溶解部は中央部
がへこみ周辺部は盛り上つている。ここでいう溶
解部とは周辺部を含めるものとする。周辺部の盛
り上りはレーザ照射による急激な熱エネルギの入
射により溶解された合金が周辺に溢れ出して凝固
した結果と考えられる。 本発明の構成要件の1つである溶解部の平均径
を所定の範囲とするために、パルスレーザの照射
強度、ビーム径、周波数、掃引速度などのパラメ
ータを制御する。具体的にはビーム径0.5mmφ以
下で照射エネルギ密度が溶解部の単位面積当り
0.02〜1.0J/mm2となるように、照射強度(レーザ
パワー)、周波数、掃引速度を調整する。0.02J/
mm2以下では焼鈍によつて照射の効果は消失する。
1.0J/mm2を越えると鉄損は改善されても磁束密度
が劣化する。 また溶解部の点列の方向は薄帯の幅方向に対し
て30度以下の平均角度で隣り合う点列の平均間隔
が1〜20mmとなるようにライン速度(薄帯の移動
速度)および照射に掃引速度を選定する。隣り合
う点列は平行である必要はなくまた直線である必
要もない。例えば第2図に示す正弦曲線状の点列
も本発明の範囲に含まれる。 さらに本発明において重要なことは溶解部の分
布密度である。分布密度を第3図に図示するよう
に点列が構成する直線または曲線の長さLに占め
る溶解部の径の和(l=l1+l2+……)の比率と
して表わすとき、これが10%以上でなければなら
ない。この範囲は10%未満では後に行なわれる焼
鈍により局部歪が完全に除去されて照射の効果が
表われなことから定められた。 本発明の構成要件としてレーザ照射後の焼鈍に
関する条件がある。焼鈍条件(温度および時間)
はレーザ照射条件または形成される溶解部の性状
および分布密度などに応じて選定する必要があ
る。焼鈍条件の適正範囲は合金の組成にも依存す
るため具体的数値で表示することが難かしいが、
実験的に次の方法で定めることができる。すなわ
ち、同一の合金組成の薄帯のレーザ処理なしの最
適焼鈍条件を前もつて実験的に求めておく。も
し、この温度がTaであればレーザ処理材はこれ
より高い温度で行なう。この場合の焼鈍温度は通
常Ta+10〜40℃の範囲であり、レーザ照射条件
が強い場合(本発明が選定する範囲内で)高目と
し、照射条件が強い場合低目とする。組成Fe80.5
Si6.5B12C1(at%)で、板厚65μmの非晶質薄帯の
場合、レーザ照射をしない場合、鉄損に対する最
適焼鈍温度は360℃×60分(N2中)であつたが、
約200μmφの溶解部を線密度70%、点列間隔5
mmで有するレーザ処理材は実施例1に示すように
380℃×60分(N2中)の焼鈍後に鉄損だけでな
く、励磁特性の向上が認められた。 照射後の焼鈍条件が不適切なものは鉄損の向上
は認められても、励磁特性の向上は達成できな
い。 本発明の方法において、レーザ照射後の薄帯を
層間絶縁などを目的としてコーテイング処理をし
てもよい。 (実施例) 次に実施例をあげて説明する。 実施例 1 単ロール法で作製された組成Fe80.5Si6.5B12C1、
板幅50mm、板厚65μmの鋳造ままの非晶質薄帯の
自由面にYAGレーザを照射して局所溶解部を導
入した。照射条件は周波数400Hz、ビーム径0.2mm
φ、出力5W、ビーム掃引速度10cm/sec、点列の
間隔5mmであつた。光学顕微鏡で観察した溶解部
はほぼ円形をしており、その面積は約0.04mm2、線
密度は約70%であつた。したがつて照射エネルギ
密度はほぼ0.3J/mm2と計算される。また溶解部お
よび周辺部が結晶化していないことが、X線回折
および光学顕微鏡観察により確認された。 上記照射後の薄帯を380℃×60分(N2中)で磁
場焼鈍した後の磁気特性は第1表の通りであつ
た。比較として行なつた未照射材を最適条件であ
る360℃×60分(N2中)で焼鈍した後の磁気特性
を同じく第1表に示してある。本発明の方法によ
つて処理された薄帯の磁気特性は鉄損、磁束密度
ともに比較例に比べてすぐれていることが分る。
ス、パルストランス、リアクターなどの電力変換
器の鉄心として用いられるFe基非晶質合金薄帯
の磁気特性とくに鉄損と励磁特性を同時に改善す
る方法に関するものである。 (従来の技術) 溶融状態から急冷凝固することによつて作製さ
れる非晶質合金薄帯は種々のすぐれた性質を示
し、応用上注目されている。なかでもFe基非晶
質合金は磁束密度が高く鉄損が低いため各種鉄心
の材料として利用されつつある。非晶質合金の鉄
損が低い理由として、非晶質合金は原理的に異方
性がなく、結晶粒界等の欠陥がないためヒステリ
シス損が小さい上に、板厚が薄く、電気抵抗が大
きいため渦電流損も小さいことが挙げられてい
る。しかし鉄損値から直流ヒステリシス損を差し
引いた広義の渦電流損は、一様磁化を仮定して計
算される古典的渦電流損に比べて数十倍から100
倍も大きい。これは磁区幅が大きいために不均一
磁化変化に起因する異常渦電流損の割合が大きい
ことを示す。さらに、異常渦電流損の絶対値およ
び全鉄損に占める割合は材料の板厚が増すにした
がい大きくなることが本発明者らの研究によつて
明らかになつた。したがつて、従来材の板厚(20
〜30μm)より大きな板厚(40〜80μm)の非晶
質合金の性能を十分に引き出すためには渦電流損
を低減する手段を講ずることが望ましい。 異常渦電流損を低減する方法としては従来から
方向性けい素鋼板に用いられている方法の適用が
まず考えられ試みられた。例えばスクラツチ法で
ある。これは硬い材質の尖つた先端でけい素鋼板
の表面を罫書くもので、磁区が細分化され鉄損が
低減する。しかし、非晶質合金薄帯にこれを適用
しても必ずしも良好な結果を得なかつた。例えば
NaritaらはProceedings of 4th International
Conference on Rapidly Quenched Metals
(1982)p.1001〜1004において、Fe基非晶質合金
薄帯に焼鈍を施した後ダイヤモンド針で薄帯の表
面を罫書いて導入した線状の歪が鉄損におよぼす
効果を報告している。それによれば歪の効果は
5kHz以上の高周波数域で表われるが、電力トラ
ンス等で重要な100Hz以下の低周波数域では鉄損
はむしろ増大している。この理由としてけい素鋼
板に比べて板厚の薄い非晶質合金では低周波数域
において元来、渦電流損が小さいため磁区細分化
による鉄損低減効果はわずかであること、むしろ
ヒステリシス損の増大によつて全鉄損が増大する
ためと推定される。 非晶質材料に独特の鉄損低減法としては、局部
結晶化の方法が提案されている。これは特開昭57
−97606号公報にて開示される方法で、薄帯の幅
方向に線状あるいは点列状の結晶化領域を形成さ
せるものである。ここで結晶化の手法はレーザー
光や電子ビームを照射するか、あるいは金属針、
金属エツジの何れかを薄帯表面に近接ないし接触
させながら通電加熱する方法を採用している。こ
の局部結晶化領域を導入する方法は磁区の細分化
に有効な手段ではあるが、低周波数域での鉄損低
減に対して必ずしも一定の効果を示さない欠点が
あつた。例えば前記特開昭57−97606号公報にお
いては、商用周波数で効果を表わしているのに対
してNaritaらの前記論文は線状結晶化領域を付
与する効果についても述べているが、それによれ
ばスクラツチ法に比べれば低周波数側まで効果の
ある領域は広がつているが、200Hz以下では無効
ないしむしろ劣化している。 また、レーザ光を照射して、結晶化させずに鉄
損を低減する方法は特開昭56−44710号および特
開昭56−44711号公報にて開示されている方法が
ある。この方法は鉄損低減には有効であつたが、
励磁特性がやや劣化する欠点があつた。 以上述べたように従来技術の適用は非晶質合金
の鉄損低減に効果がほとんどないか、効果がある
場合でも励磁特性を劣化させる欠点を有してい
た。励磁特性は通常、所定の磁束密度を得るため
に必要な励磁電力(励磁実効VA)の大きさで表
わされるが、より簡単には一定の磁界(例えば
10e)の下で誘導される磁束密度の大きさB1によ
つても表わすことができる。通常のレーザ照射や
スクラツチ法による励磁特性の劣化の原因は局部
的に導入された歪による垂直異方性の形成による
ものと考えられる。 一方向性けい素鋼板において採用されるレーザ
照射およびスクラツチ処理の効果は歪取り焼鈍に
より全く効果を失うため、処理後の垂直異方性の
原因である局所歪を除去するために歪取り焼鈍を
することはできない。したがつて鉄損の改善に主
眼をおき、励磁特性の劣化はやむを得ないものと
甘受していた。非晶質材料についても、上述した
ように従来の公知文献からみる限り事情は同じ
で、励磁特性の劣化はやむを得ないものと考えら
れていた。 これに対して本発明は非晶質合金の鉄損を低減
するとともに同時に励磁特性をも改善することを
目的として新しい方法を提案するものである。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はFe基非晶質合金の鉄損および励磁特
性を同時に改善する方法を提供することを目的と
している。 (問題点を解決するための手段・作用) 本発明は非晶質合金薄帯の表面を局所的かつ瞬
間的に溶解し、次いでその部分を急冷凝固させて
非晶質化することにより、局所的に熱歪を導入す
る工程および該熱歪付与後の焼鈍工程の組合せに
よつて構成される。照射は通常鋳造ままの薄帯に
なされるが、絶縁や防錆を目的とする表面処理が
施されたものでもよい。 局所溶解部の付与はビーム径を細く絞つたパル
スレーザの照射による。導入される溶解部の個々
の形状は第1図のように円ないし楕円形状をして
いる。照射部が結晶化しないため、ビーム径は
0.5mmφ以下のパルスレーザを用いる必要がある。
結晶化すると磁性は一般に劣化した。パルスレー
ザの照射によつて形成された局所溶解部は中央部
がへこみ周辺部は盛り上つている。ここでいう溶
解部とは周辺部を含めるものとする。周辺部の盛
り上りはレーザ照射による急激な熱エネルギの入
射により溶解された合金が周辺に溢れ出して凝固
した結果と考えられる。 本発明の構成要件の1つである溶解部の平均径
を所定の範囲とするために、パルスレーザの照射
強度、ビーム径、周波数、掃引速度などのパラメ
ータを制御する。具体的にはビーム径0.5mmφ以
下で照射エネルギ密度が溶解部の単位面積当り
0.02〜1.0J/mm2となるように、照射強度(レーザ
パワー)、周波数、掃引速度を調整する。0.02J/
mm2以下では焼鈍によつて照射の効果は消失する。
1.0J/mm2を越えると鉄損は改善されても磁束密度
が劣化する。 また溶解部の点列の方向は薄帯の幅方向に対し
て30度以下の平均角度で隣り合う点列の平均間隔
が1〜20mmとなるようにライン速度(薄帯の移動
速度)および照射に掃引速度を選定する。隣り合
う点列は平行である必要はなくまた直線である必
要もない。例えば第2図に示す正弦曲線状の点列
も本発明の範囲に含まれる。 さらに本発明において重要なことは溶解部の分
布密度である。分布密度を第3図に図示するよう
に点列が構成する直線または曲線の長さLに占め
る溶解部の径の和(l=l1+l2+……)の比率と
して表わすとき、これが10%以上でなければなら
ない。この範囲は10%未満では後に行なわれる焼
鈍により局部歪が完全に除去されて照射の効果が
表われなことから定められた。 本発明の構成要件としてレーザ照射後の焼鈍に
関する条件がある。焼鈍条件(温度および時間)
はレーザ照射条件または形成される溶解部の性状
および分布密度などに応じて選定する必要があ
る。焼鈍条件の適正範囲は合金の組成にも依存す
るため具体的数値で表示することが難かしいが、
実験的に次の方法で定めることができる。すなわ
ち、同一の合金組成の薄帯のレーザ処理なしの最
適焼鈍条件を前もつて実験的に求めておく。も
し、この温度がTaであればレーザ処理材はこれ
より高い温度で行なう。この場合の焼鈍温度は通
常Ta+10〜40℃の範囲であり、レーザ照射条件
が強い場合(本発明が選定する範囲内で)高目と
し、照射条件が強い場合低目とする。組成Fe80.5
Si6.5B12C1(at%)で、板厚65μmの非晶質薄帯の
場合、レーザ照射をしない場合、鉄損に対する最
適焼鈍温度は360℃×60分(N2中)であつたが、
約200μmφの溶解部を線密度70%、点列間隔5
mmで有するレーザ処理材は実施例1に示すように
380℃×60分(N2中)の焼鈍後に鉄損だけでな
く、励磁特性の向上が認められた。 照射後の焼鈍条件が不適切なものは鉄損の向上
は認められても、励磁特性の向上は達成できな
い。 本発明の方法において、レーザ照射後の薄帯を
層間絶縁などを目的としてコーテイング処理をし
てもよい。 (実施例) 次に実施例をあげて説明する。 実施例 1 単ロール法で作製された組成Fe80.5Si6.5B12C1、
板幅50mm、板厚65μmの鋳造ままの非晶質薄帯の
自由面にYAGレーザを照射して局所溶解部を導
入した。照射条件は周波数400Hz、ビーム径0.2mm
φ、出力5W、ビーム掃引速度10cm/sec、点列の
間隔5mmであつた。光学顕微鏡で観察した溶解部
はほぼ円形をしており、その面積は約0.04mm2、線
密度は約70%であつた。したがつて照射エネルギ
密度はほぼ0.3J/mm2と計算される。また溶解部お
よび周辺部が結晶化していないことが、X線回折
および光学顕微鏡観察により確認された。 上記照射後の薄帯を380℃×60分(N2中)で磁
場焼鈍した後の磁気特性は第1表の通りであつ
た。比較として行なつた未照射材を最適条件であ
る360℃×60分(N2中)で焼鈍した後の磁気特性
を同じく第1表に示してある。本発明の方法によ
つて処理された薄帯の磁気特性は鉄損、磁束密度
ともに比較例に比べてすぐれていることが分る。
【表】
ここでW13/50は周波数50Hz、磁束密度1.3Tで測
定した鉄損、B1は磁場10eにおける磁束密度。測
定は単板測定器を用いた。 実施例 2 実施例1と同一組成、同一板幅および板厚の鋳
造ままの非晶質薄帯の自由面にYAGレーザを照
射して局所溶解部を導入した。照射条件は周波数
400Hz、ビーム径0.2mm2φ、出力5W、ライン速度
2cm/sec、ビーム掃引速度10cm/secであつた。
光学顕微鏡で観察した薄帯の照射部は実施例1と
ほぼ同じ性状をしていた。この照射した薄帯1300
gを外径120mmφのステンレス製巻き枠に巻いて、
380℃×120分磁場中で焼鈍した。ただし昇温は
150℃で約120分保持した後、平均毎分約3℃で上
げた。降温は炉冷で、250℃まで平均毎分約2℃
であつた。 焼鈍後の鉄心の磁気特性を第2表に示した。レ
ーザ処理をしない同一組成、同一形状の薄帯を同
一重量、同一形状の巻き鉄心に成形し、360℃×
120分の磁場焼鈍をした後の磁気特性を比較とし
て第2表に示した。本発明の方法で処理された鉄
心の磁気特性は鉄損、励磁特性ともに比較例に比
べてすぐれていることが分る。
定した鉄損、B1は磁場10eにおける磁束密度。測
定は単板測定器を用いた。 実施例 2 実施例1と同一組成、同一板幅および板厚の鋳
造ままの非晶質薄帯の自由面にYAGレーザを照
射して局所溶解部を導入した。照射条件は周波数
400Hz、ビーム径0.2mm2φ、出力5W、ライン速度
2cm/sec、ビーム掃引速度10cm/secであつた。
光学顕微鏡で観察した薄帯の照射部は実施例1と
ほぼ同じ性状をしていた。この照射した薄帯1300
gを外径120mmφのステンレス製巻き枠に巻いて、
380℃×120分磁場中で焼鈍した。ただし昇温は
150℃で約120分保持した後、平均毎分約3℃で上
げた。降温は炉冷で、250℃まで平均毎分約2℃
であつた。 焼鈍後の鉄心の磁気特性を第2表に示した。レ
ーザ処理をしない同一組成、同一形状の薄帯を同
一重量、同一形状の巻き鉄心に成形し、360℃×
120分の磁場焼鈍をした後の磁気特性を比較とし
て第2表に示した。本発明の方法で処理された鉄
心の磁気特性は鉄損、励磁特性ともに比較例に比
べてすぐれていることが分る。
【表】
(発明の効果)
以上説明したように本発明によれば非晶質磁性
合金薄帯の鉄損および励磁特性を同時に改善する
ことができる。
合金薄帯の鉄損および励磁特性を同時に改善する
ことができる。
第1図は本発明における溶解・急冷凝固部分の
組織を示す顕微鏡写真、第2図は本発明において
溶解・急冷凝固を行なう一実例を示す説明図、第
3図は本発明における溶解・急冷凝固部の大きさ
および間隔を示す説明図である。
組織を示す顕微鏡写真、第2図は本発明において
溶解・急冷凝固を行なう一実例を示す説明図、第
3図は本発明における溶解・急冷凝固部の大きさ
および間隔を示す説明図である。
Claims (1)
- 1 ビーム径0.5mmφ以下、単一パルス当たりの
エネルギ密度が0.02〜1.0J/mm2のパルスレーザを
非晶質合金薄帯の幅方向に照射することにより、
該非晶質合金薄帯の表面を局部的かつ瞬間的に溶
解し、次いで急冷凝固させて再び非晶質化させた
円ないし楕円状の領域を線密度が10%以上の点列
状として導入した後、該非晶質合金薄膜を焼鈍す
ることを特徴とする非晶質合金薄帯の磁性改善方
法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14856984A JPS6129103A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 非晶質合金薄帯の磁性改善方法 |
| US06/729,298 US4724015A (en) | 1984-05-04 | 1985-05-01 | Method for improving the magnetic properties of Fe-based amorphous-alloy thin strip |
| EP85105443A EP0161593B1 (en) | 1984-05-04 | 1985-05-03 | Method for improving the magnetic properties of fe-based amorphous-alloy thin strip |
| DE8585105443T DE3578934D1 (de) | 1984-05-04 | 1985-05-03 | Verfahren zur verbesserung der magnetischen eigenschaften duenner baender aus amorphen eisenlegierungen. |
| US06/828,948 US4685980A (en) | 1984-05-04 | 1986-02-12 | Method for improving the magnetic properties of Fe-based amorphous-alloy thin strip |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14856984A JPS6129103A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 非晶質合金薄帯の磁性改善方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6129103A JPS6129103A (ja) | 1986-02-10 |
| JPH0332888B2 true JPH0332888B2 (ja) | 1991-05-15 |
Family
ID=15455675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14856984A Granted JPS6129103A (ja) | 1984-05-04 | 1984-07-19 | 非晶質合金薄帯の磁性改善方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6129103A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011030907A1 (ja) | 2009-09-14 | 2011-03-17 | 日立金属株式会社 | 軟磁性アモルファス合金薄帯及びその製造方法、並びにそれを用いた磁心 |
| US8850980B2 (en) | 2006-04-03 | 2014-10-07 | Canon Nanotechnologies, Inc. | Tessellated patterns in imprint lithography |
| US11802328B2 (en) | 2019-06-28 | 2023-10-31 | Proterial, Ltd. | Fe-based amorphous alloy ribbon, iron core, and transformer |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG11202009666YA (en) | 2018-03-30 | 2020-10-29 | Hitachi Metals Ltd | Fe-BASED AMORPHOUS ALLOY RIBBON AND METHOD FOR PRODUCING SAME, IRON CORE, AND TRANSFORMER |
| CN112582148B (zh) | 2019-09-30 | 2024-11-29 | 株式会社博迈立铖 | 变压器 |
| JP7547958B2 (ja) * | 2020-11-30 | 2024-09-10 | 株式会社プロテリアル | アモルファス合金薄帯の製造方法 |
| JP7547959B2 (ja) | 2020-11-30 | 2024-09-10 | 株式会社プロテリアル | 積層アモルファス合金薄帯保持スプールの製造方法、および鉄心の製造方法 |
| JP7615747B2 (ja) | 2021-02-19 | 2025-01-17 | セイコーエプソン株式会社 | 非晶質金属薄帯、非晶質金属薄帯の製造方法および磁心 |
| JP7615748B2 (ja) | 2021-02-19 | 2025-01-17 | セイコーエプソン株式会社 | 非晶質金属薄帯、非晶質金属薄帯の製造方法および磁心 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57161031A (en) * | 1981-03-28 | 1982-10-04 | Nippon Steel Corp | Improving method for watt loss of thin strip of amorphous magnetic alloy |
-
1984
- 1984-07-19 JP JP14856984A patent/JPS6129103A/ja active Granted
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8850980B2 (en) | 2006-04-03 | 2014-10-07 | Canon Nanotechnologies, Inc. | Tessellated patterns in imprint lithography |
| WO2011030907A1 (ja) | 2009-09-14 | 2011-03-17 | 日立金属株式会社 | 軟磁性アモルファス合金薄帯及びその製造方法、並びにそれを用いた磁心 |
| US9290831B2 (en) | 2009-09-14 | 2016-03-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Soft-magnetic, amorphous alloy ribbon and its production method, and magnetic core constituted thereby |
| US11802328B2 (en) | 2019-06-28 | 2023-10-31 | Proterial, Ltd. | Fe-based amorphous alloy ribbon, iron core, and transformer |
| US11952651B2 (en) | 2019-06-28 | 2024-04-09 | Proterial, Ltd. | Fe-based amorphous alloy ribbon, production method thereof, iron core, and transformer |
| US12264389B2 (en) | 2019-06-28 | 2025-04-01 | Proterial, Ltd. | Fe-based amorphous alloy ribbon, production method thereof, iron core, and transformer |
| US12378652B2 (en) | 2019-06-28 | 2025-08-05 | Proterial, Ltd. | Fe-based amorphous alloy ribbon, production method thereof, iron core, and transformer |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6129103A (ja) | 1986-02-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10468182B2 (en) | Rapidly quenched Fe-based soft-magnetic alloy ribbon and its production method and core | |
| JP5327075B2 (ja) | 軟磁性合金薄帯及びその製造方法、並びに軟磁性合金薄帯を有する磁性部品 | |
| JP5477438B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
| JP5440606B2 (ja) | 軟磁性アモルファス合金薄帯及びその製造方法、並びにそれを用いた磁心 | |
| JP6350516B2 (ja) | 巻磁心及びその製造方法 | |
| US4685980A (en) | Method for improving the magnetic properties of Fe-based amorphous-alloy thin strip | |
| JP5656114B2 (ja) | 超急冷Fe基軟磁性合金薄帯および磁心 | |
| JP2010189761A (ja) | 軟磁性合金薄帯及びその製造方法、並びに軟磁性合金薄帯を有する磁性部品 | |
| WO2013051380A1 (ja) | 初期超微結晶合金薄帯及びその切断方法、並びにナノ結晶軟磁性合金薄帯及びこれを用いた磁性部品 | |
| KR20150054912A (ko) | 초미결정 합금 박대, 미결정 연자성 합금 박대 및 이것을 사용한 자성 부품 | |
| JPH0332888B2 (ja) | ||
| US4919733A (en) | Method for refining magnetic domains of electrical steels to reduce core loss | |
| US4915750A (en) | Method for providing heat resistant domain refinement of electrical steels to reduce core loss | |
| JPH0253935B2 (ja) | ||
| JPH0332886B2 (ja) | ||
| JP5645108B2 (ja) | 非晶質合金薄帯および非晶質合金薄帯を有する磁性部品 | |
| JPS6323243B2 (ja) | ||
| CN118510926A (zh) | 方向性电磁钢板 | |
| JPS62227070A (ja) | 高周波磁気特性に優れたCo基アモルフアス合金薄帯の製造方法 | |
| JPS63239906A (ja) | 高周波磁気特性に優れたFe基合金薄帯の製造方法 | |
| JP5928607B2 (ja) | 方向性電磁鋼板及び方向性電磁鋼板の製造方法 | |
| JPS60216511A (ja) | 非晶質磁性合金薄帯の磁性改善方法 | |
| JPS6323242B2 (ja) | ||
| JPS61248507A (ja) | 非晶質合金積み鉄心の磁性改善方法 | |
| CN116144885A (zh) | 表面晶化的铁基非晶合金带材的激光热处理方法和应用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |