JPH033620B2 - - Google Patents
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- JPH033620B2 JPH033620B2 JP60105973A JP10597385A JPH033620B2 JP H033620 B2 JPH033620 B2 JP H033620B2 JP 60105973 A JP60105973 A JP 60105973A JP 10597385 A JP10597385 A JP 10597385A JP H033620 B2 JPH033620 B2 JP H033620B2
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は感光性ガラス、とりわけ光メモリー等
の情報処理素子に適用しうる紫外線照射により発
色し熱処理により消色するガラス、および建築材
料ことに壁装材、あるいは照明材料に適用しうる
乳濁ガラスに関する。 〔従来の技術〕 感光性ガラスにおいて、貴金属、重金属のハロ
ゲン化物を析出させたホウ珪酸系ガラス、希土類
をドープしたケイ酸系ガラス等は知られている
が、前者はその製作に煩雑な工程と高度の技術を
必要とし、コストも高く、また大面積のガラスを
製造するのはきわめて困難であり、後者は疲労、
劣化が著しいため実用には供し得ないという難点
がある。 一方、乳濁ガラスは乳白状光散乱を与えるもの
で、従来板ガラスの片面を研削したスリガラス、
あるいは珪酸塩ガラスに乳濁剤、たとえばリン酸
塩や弗化物を添加したもの等が知られているが、
前者は光散乱によつて透視性を防ぐものではある
が雅趣に乏しく、あるいは研削面に水蒸気等が付
着すると光散乱を損ない、後者は往々にして乳濁
剤の拡散が不充分で乳濁むらを与えたり、あるい
は溶融程度で撹拌手段を用いる等設備コストがか
さみ必ずしも低廉ではない。 本発明と同成分系のものについてみれば、無ア
ルカリフアイバー用ガラス(たとえばSiO255wt
%、Al2O315wt%、RO22wt%、B2O38wt%)、
水銀灯用ガラス(たとえばSiO256wt%、
Al2O324wt%、RO15wt%、B2O35wt%)、耐熱
ガラス(たとえばSiO256wt%、Al2O319wt%、
RO25wt%)等が知られているが、いずれももと
より紫外線等に対し感光性はなくまた微小泡によ
る乳白状の光散乱を呈するようなこともない。 本発明における組成範囲のものがガラス化しう
ることはたとえばJournal of Non−Crystalline
Solids、第66巻第477−487頁(1984年)、Joural
of American Ceramic Society第68巻第155−
158頁(1984年)で公知であるが、それに特別な
処理を施して発色させあるいは乳濁させることは
見出されていない。 さらに公知技術について挙げれば、感光性ガラ
スで前述した貴金属や希土類等を含まないものと
して、SiO2主体で必須成分としてアルカリ金属
およびアルカリ土類の酸化物、任意成分として
AlO3およびB2O3を含有するものが公知(特開昭
58−204839号)である。 あるいは乳濁ガラスで前述した乳濁剤を含まな
いものではSiO2−Al2O3−CaO−MgO系よりな
り特定温度で溶融するとともに相分離を生じさ
せ、次いで特定成形温度に下げさらに所定速度で
冷却することが公知(特開昭49−90709号)であ
る。 〔発明が解決すべき問題点〕 特開昭58−204839号で開示されたものは本発明
の成分系とは異なり、また紫外線照射による着色
速度および着色強度は小さく実用に供するには難
点がある。 特開昭49−90709号で開示されたものは、その
発明の詳細な説明に記載されるようにSiO2−
CaOを主体とするもので本発明の組成とは範疇を
異にし、乳濁のメカニズムも異なるし、かつ冷却
速度を調節する等の技術を要する。 本発明はこれら従来技術の問題点を解決したも
のであり、安価で入手容易な原料を用いて高度の
技術を要することなく、きわめて容易な処理操作
で感光性に極めて優れたガラスを提供し、あるい
はソフトな感触で美麗なかつ断熱性をも付与した
気泡含有乳濁ガラスを提供することを目的とす
る。 〔問題を解決するための手段〕 本発明はAl2O3および/またはGa2O3が20〜
85wt%、CaO、BaO、SrOまたはMgOより選択
される1種または2種以上が10〜80wt%、SiO2、
GeO2、B2O3またはP2O5より選択される1種また
は2種以上が0〜35wt%よりなる組成に特徴を
有し、紫外線照射により発色し熱処理によつて消
色する感光性ガラス、並びにAl2O3および/また
はGa2O3が20〜85wt%、CaO、BaO、SrOまたは
MgOより選択される1種または2種以上が10〜
80wt%SiO2、GeO2、B2O3またはP2O5より選択
される1種または2種以上が0〜35wt%よりな
る組成で、軟化温度以上で熱処理したことに特徴
を有し、微小泡が発生することによる乳濁ガラス
を提供するものである。 本発明は以下の知見にもとづき為されたもので
ある。 すなわち、本発明のガラス組成物にはO- 2基が
比較的高濃度で存在することが添付した第1図の
電子スピン共鳴シグナルから(横軸にg値、縦軸
にシグナル強度を示す。)明らかになつた(第1
図A)。このガラスを軟化温度以上に加熱すると
多量のO2のみよりなる微小気泡(ガスクロ分析
による)が発生し、O2ガスと電子スピン共鳴で
測定したO- 2の量比は前者が遥かに多いことから、
ガラス構造中にO- 2とともに−O−O−結合が存
在することが推察される。該ガラスに紫外線を照
射すると、400nm付近をピークとする巾広い吸
収帯が誘起され、一方電子スピン共鳴シグナルは
第1図Bに示されるように、Al3+に直接結合し
た酸素上に捕獲された正孔(Al oxygen Hole
Center)であり、前記光吸収帯の強度と電子共
鳴シグナルの強度の相関性からこのAl Oxygen
Hole Centerが着色中心であると推定した。 以上のようにこの系のガラス中では加酸化物の
形態が散在し、紫外線照射により−O−O−の結
合が開裂して着色中心を生起し、一方軟化温度以
上の加熱によつて過酸化物が分解、ガス化し微小
気泡による乳白状外観を呈するものである。 本発明において、AlO3および/またはGa2O3
が20wt%未満であると結晶化傾向が大きくかつ
融液の粘性が減じて成形し難く、また85wt%を
越えると結晶化傾向が大きくなる。 なおGa2O3はAl2O3は同様な挙動を示し、発色、
発泡を良好にするうえで好適ではあるが原料コス
トがやや高くなる。 CaO、BaO、SrOまたはMgOあるいはこれら
の2種以上よりなるアルカリ土類酸化物はいずれ
も10wt%未満では結晶化傾向が大きく、また
80wt%を越えると融液の粘性を減じて成型し難
くなり、結晶化傾向が大きくなる。 SiO2、GeO2、B2O3またはP2O5あるいはこれら
の2種以上よりなるガラス形成酸化物は導入量の
増加に伴ない融液の粘性が増大し結晶化傾向を減
じてガラスの成形性が向上するが、35wt%を越
えると発色、発泡性が著しく悪化する。なお3wt
%未満ではやや結晶化傾向が認められるので急冷
することが望ましい。 特に感光性を目的とする場合は、紫外線を吸収
するような成分(たとえばFe、Mn)が存在する
とガラス表面で紫外線が吸収されてガラス内部に
透過し難くなり、良好な感光性を呈さなくなるの
で不適当である。 ガラスの調製は以下の手順で行なう。 原料は入手が容易かつ安価な原料を用いるが既
述した不純物の混在に留意する必要がある。
SiO2、GeO2源として酸化物、P2O5源としてリン
酸、リン酸アンモニウム塩等、B2O3源として酸
化物、ホウ酸等、Al2O3、Ga2O3源として酸化物
や水酸化物等、CaO、BaO、SrO、MgO源とし
て炭酸塩、水酸化物、酸化物等を用いる。この系
のガラスは溶解すると流動性に富んだ融液となつ
て脱泡、均質化も速やかに行なわれるので清澄剤
の添加を要しない。 溶解はルツボ、あるいはタンク炉において電気
加熱により行なう。バツチはガラス組成にもよる
が1400℃〜1600℃の温度で3/4時間ないし3/2時間
程度で溶融し、その後融液を流し出し徐冷(ガラ
ス形成酸化物が3wt%未満の場合は急冷)する。 得られたガラスは350nm以下の紫外線を照射
することにより短時間で速やかに黄カツ色に発色
する。なおガラス上を適宜部分的にマスクするこ
とによりガラスに極めて鮮明な明暗の像が得られ
る。感光したガラスは紫外線照射を止めても消色
しないが150℃〜300℃の加熱により、極めて短時
間で消色する。またリサイクルによる劣化もなく
光メモリー材料として好適である。 なお該ガラスは転移温度が750〜850℃、熱膨張
係数が50〜80×10-7/℃と耐熱、耐熱衝撃性に優
れているので消色過程で亀裂が生ずるようなこと
はない。 また、該組成成分のガラスは軟化温度(組成に
もよるが850〜950℃)以上(ただし結晶化下限温
度以下)に保持することにより、酸素気泡が発生
し、光がこれら気泡に反射して乳濁状外観を呈す
る。前記熱処理はガラス製造時の冷却過程におい
て、あるいは製造したガラスの再加熱によつて行
なわれる。前記温度範囲より低いと気泡が発生せ
ず、高いと失透が生ずるので好ましくない。気泡
径は保持温度、すなわちガラスの粘性とガス圧に
依存するが、前記温度範囲において保持時間の経
過に伴ない緩慢に気泡径が増大し約40時間におい
て約100μmとなつてほぼ平衡状態となり、それ
より長時間保持しても殆ど径の増加はみられな
い。 これらは全て独立気泡であり、またガラス表層
部ではガスが逸脱して滑らかな面を形成し、いわ
ゆる破れ泡はみられない。なお気泡容積は熱処理
条件にもよるが最大ガラスの約10vol%に達する。 以上から処理温度、時間により気泡径を調整で
き、目的とする乳濁ガラスが得られ、加えて気泡
の散在により従来にない断熱性も付与される。 〔実施例〕 以下に本発明の具体例を詳述する。 実施例 1 原料として市販の純度のよいAl(OH)3、
CaCO3、SiO2(粒度はいずれも150mesh以下)を
用い、51.7Al2O3、40.9CaO、7.4SiO2(wt%)と
なるように調製したうえでアルミナルツボに充填
し、電気炉内で1400℃1時間溶融し、その後板状
に流し出して徐冷し、均質なガラスを得た。 ガラスの転移温度は830℃、軟化温度は860℃、
熱膨張係数は75×10-7/℃であつた。 該ガラスより切出し両面を研摩した試料片(厚
み1.5mm)についてDeepUVランプによる紫外線
照射(0.09J/cm2)を行ない、分光光度計により
時間ごとの透過率を測定した。結果を第2図に示
す。 次に、紫外線を30秒照射した着色ガラスについ
て10℃/分の速度で加熱しつつ吸光度の減衰を測
定(分光光度計による)し、その結果を第3図に
示した。図中縦軸は400nmの波長における吸光
度の変化を紫外線照射前後の光学密度差の値で0
〜1に規格化したものである。 なおこの発色、消色を繰り返しても劣化するこ
とはない。また、ガラスの一部を適宜マスクして
発色させたものは発色部、非発色部の境界が極め
て鮮明な画像が得られる。 一方、原ガラスの残余の試料片についてそれぞ
れ予め800℃、860℃、930℃、1000℃に加熱保持
した電気炉内に載置し適宜取り出して泡の発生状
況を鏡下観察した。 800℃加熱のものは24時間保持においても泡の
発生がみられず、1000℃加熱のものは短時間で失
透が生じていた。860℃加熱のものは約2時間で
微細泡が発生し、時間とともに徐々に気泡径が増
大し36時間後には20μm程度となるがその後は殆
ど変化しない。930℃加熱のものは前記860℃加熱
のものより泡の成長が急速で2時間100μm程度
となりその後は殆ど変化しない。これら860℃、
930℃加熱のものはいずれも表面は平滑面であり、
ソフトな感触のキメの細かい乳白状を呈し、絢爛
で雅趣に富んだものとなる。このように気泡径は
任意に調整でき、たとえば高温域で短時間加熱後
低温域で保持する等の調整も可能である。 他の実施例および比較例 原料として市販の純度のよいAl2O3、Ga2O3、
CacO3、MgO、BaCO3、SrcO3、SiO2、GeO2、
H3BO3、H3PO4(粒度はいずれも150mesh以下)
を用い、第1表実施例2〜13、比較例1、2に示
すような各組成にバツチ調成し、実施例1と同様
な手順で溶融し、ガラス試料を作製した。これら
試料について実施例1と同様に紫外線を所定時間
照射したものの感光状態、軟化温度以上に熱処理
したものの乳濁状況を観察し、それぞれ実施例1
とほぼ同程度のものを極めて良好、やや劣るもの
を良好、劣るもの、あるいは殆ど効果を示さない
ものを不良の3段階に区分し第1表にまとめて示
した。表から明らかなように本発明のものは感光
性、乳濁性とも優れているが、比較例1、2は感
光性、乳濁性を殆ど示さなかつた。
の情報処理素子に適用しうる紫外線照射により発
色し熱処理により消色するガラス、および建築材
料ことに壁装材、あるいは照明材料に適用しうる
乳濁ガラスに関する。 〔従来の技術〕 感光性ガラスにおいて、貴金属、重金属のハロ
ゲン化物を析出させたホウ珪酸系ガラス、希土類
をドープしたケイ酸系ガラス等は知られている
が、前者はその製作に煩雑な工程と高度の技術を
必要とし、コストも高く、また大面積のガラスを
製造するのはきわめて困難であり、後者は疲労、
劣化が著しいため実用には供し得ないという難点
がある。 一方、乳濁ガラスは乳白状光散乱を与えるもの
で、従来板ガラスの片面を研削したスリガラス、
あるいは珪酸塩ガラスに乳濁剤、たとえばリン酸
塩や弗化物を添加したもの等が知られているが、
前者は光散乱によつて透視性を防ぐものではある
が雅趣に乏しく、あるいは研削面に水蒸気等が付
着すると光散乱を損ない、後者は往々にして乳濁
剤の拡散が不充分で乳濁むらを与えたり、あるい
は溶融程度で撹拌手段を用いる等設備コストがか
さみ必ずしも低廉ではない。 本発明と同成分系のものについてみれば、無ア
ルカリフアイバー用ガラス(たとえばSiO255wt
%、Al2O315wt%、RO22wt%、B2O38wt%)、
水銀灯用ガラス(たとえばSiO256wt%、
Al2O324wt%、RO15wt%、B2O35wt%)、耐熱
ガラス(たとえばSiO256wt%、Al2O319wt%、
RO25wt%)等が知られているが、いずれももと
より紫外線等に対し感光性はなくまた微小泡によ
る乳白状の光散乱を呈するようなこともない。 本発明における組成範囲のものがガラス化しう
ることはたとえばJournal of Non−Crystalline
Solids、第66巻第477−487頁(1984年)、Joural
of American Ceramic Society第68巻第155−
158頁(1984年)で公知であるが、それに特別な
処理を施して発色させあるいは乳濁させることは
見出されていない。 さらに公知技術について挙げれば、感光性ガラ
スで前述した貴金属や希土類等を含まないものと
して、SiO2主体で必須成分としてアルカリ金属
およびアルカリ土類の酸化物、任意成分として
AlO3およびB2O3を含有するものが公知(特開昭
58−204839号)である。 あるいは乳濁ガラスで前述した乳濁剤を含まな
いものではSiO2−Al2O3−CaO−MgO系よりな
り特定温度で溶融するとともに相分離を生じさ
せ、次いで特定成形温度に下げさらに所定速度で
冷却することが公知(特開昭49−90709号)であ
る。 〔発明が解決すべき問題点〕 特開昭58−204839号で開示されたものは本発明
の成分系とは異なり、また紫外線照射による着色
速度および着色強度は小さく実用に供するには難
点がある。 特開昭49−90709号で開示されたものは、その
発明の詳細な説明に記載されるようにSiO2−
CaOを主体とするもので本発明の組成とは範疇を
異にし、乳濁のメカニズムも異なるし、かつ冷却
速度を調節する等の技術を要する。 本発明はこれら従来技術の問題点を解決したも
のであり、安価で入手容易な原料を用いて高度の
技術を要することなく、きわめて容易な処理操作
で感光性に極めて優れたガラスを提供し、あるい
はソフトな感触で美麗なかつ断熱性をも付与した
気泡含有乳濁ガラスを提供することを目的とす
る。 〔問題を解決するための手段〕 本発明はAl2O3および/またはGa2O3が20〜
85wt%、CaO、BaO、SrOまたはMgOより選択
される1種または2種以上が10〜80wt%、SiO2、
GeO2、B2O3またはP2O5より選択される1種また
は2種以上が0〜35wt%よりなる組成に特徴を
有し、紫外線照射により発色し熱処理によつて消
色する感光性ガラス、並びにAl2O3および/また
はGa2O3が20〜85wt%、CaO、BaO、SrOまたは
MgOより選択される1種または2種以上が10〜
80wt%SiO2、GeO2、B2O3またはP2O5より選択
される1種または2種以上が0〜35wt%よりな
る組成で、軟化温度以上で熱処理したことに特徴
を有し、微小泡が発生することによる乳濁ガラス
を提供するものである。 本発明は以下の知見にもとづき為されたもので
ある。 すなわち、本発明のガラス組成物にはO- 2基が
比較的高濃度で存在することが添付した第1図の
電子スピン共鳴シグナルから(横軸にg値、縦軸
にシグナル強度を示す。)明らかになつた(第1
図A)。このガラスを軟化温度以上に加熱すると
多量のO2のみよりなる微小気泡(ガスクロ分析
による)が発生し、O2ガスと電子スピン共鳴で
測定したO- 2の量比は前者が遥かに多いことから、
ガラス構造中にO- 2とともに−O−O−結合が存
在することが推察される。該ガラスに紫外線を照
射すると、400nm付近をピークとする巾広い吸
収帯が誘起され、一方電子スピン共鳴シグナルは
第1図Bに示されるように、Al3+に直接結合し
た酸素上に捕獲された正孔(Al oxygen Hole
Center)であり、前記光吸収帯の強度と電子共
鳴シグナルの強度の相関性からこのAl Oxygen
Hole Centerが着色中心であると推定した。 以上のようにこの系のガラス中では加酸化物の
形態が散在し、紫外線照射により−O−O−の結
合が開裂して着色中心を生起し、一方軟化温度以
上の加熱によつて過酸化物が分解、ガス化し微小
気泡による乳白状外観を呈するものである。 本発明において、AlO3および/またはGa2O3
が20wt%未満であると結晶化傾向が大きくかつ
融液の粘性が減じて成形し難く、また85wt%を
越えると結晶化傾向が大きくなる。 なおGa2O3はAl2O3は同様な挙動を示し、発色、
発泡を良好にするうえで好適ではあるが原料コス
トがやや高くなる。 CaO、BaO、SrOまたはMgOあるいはこれら
の2種以上よりなるアルカリ土類酸化物はいずれ
も10wt%未満では結晶化傾向が大きく、また
80wt%を越えると融液の粘性を減じて成型し難
くなり、結晶化傾向が大きくなる。 SiO2、GeO2、B2O3またはP2O5あるいはこれら
の2種以上よりなるガラス形成酸化物は導入量の
増加に伴ない融液の粘性が増大し結晶化傾向を減
じてガラスの成形性が向上するが、35wt%を越
えると発色、発泡性が著しく悪化する。なお3wt
%未満ではやや結晶化傾向が認められるので急冷
することが望ましい。 特に感光性を目的とする場合は、紫外線を吸収
するような成分(たとえばFe、Mn)が存在する
とガラス表面で紫外線が吸収されてガラス内部に
透過し難くなり、良好な感光性を呈さなくなるの
で不適当である。 ガラスの調製は以下の手順で行なう。 原料は入手が容易かつ安価な原料を用いるが既
述した不純物の混在に留意する必要がある。
SiO2、GeO2源として酸化物、P2O5源としてリン
酸、リン酸アンモニウム塩等、B2O3源として酸
化物、ホウ酸等、Al2O3、Ga2O3源として酸化物
や水酸化物等、CaO、BaO、SrO、MgO源とし
て炭酸塩、水酸化物、酸化物等を用いる。この系
のガラスは溶解すると流動性に富んだ融液となつ
て脱泡、均質化も速やかに行なわれるので清澄剤
の添加を要しない。 溶解はルツボ、あるいはタンク炉において電気
加熱により行なう。バツチはガラス組成にもよる
が1400℃〜1600℃の温度で3/4時間ないし3/2時間
程度で溶融し、その後融液を流し出し徐冷(ガラ
ス形成酸化物が3wt%未満の場合は急冷)する。 得られたガラスは350nm以下の紫外線を照射
することにより短時間で速やかに黄カツ色に発色
する。なおガラス上を適宜部分的にマスクするこ
とによりガラスに極めて鮮明な明暗の像が得られ
る。感光したガラスは紫外線照射を止めても消色
しないが150℃〜300℃の加熱により、極めて短時
間で消色する。またリサイクルによる劣化もなく
光メモリー材料として好適である。 なお該ガラスは転移温度が750〜850℃、熱膨張
係数が50〜80×10-7/℃と耐熱、耐熱衝撃性に優
れているので消色過程で亀裂が生ずるようなこと
はない。 また、該組成成分のガラスは軟化温度(組成に
もよるが850〜950℃)以上(ただし結晶化下限温
度以下)に保持することにより、酸素気泡が発生
し、光がこれら気泡に反射して乳濁状外観を呈す
る。前記熱処理はガラス製造時の冷却過程におい
て、あるいは製造したガラスの再加熱によつて行
なわれる。前記温度範囲より低いと気泡が発生せ
ず、高いと失透が生ずるので好ましくない。気泡
径は保持温度、すなわちガラスの粘性とガス圧に
依存するが、前記温度範囲において保持時間の経
過に伴ない緩慢に気泡径が増大し約40時間におい
て約100μmとなつてほぼ平衡状態となり、それ
より長時間保持しても殆ど径の増加はみられな
い。 これらは全て独立気泡であり、またガラス表層
部ではガスが逸脱して滑らかな面を形成し、いわ
ゆる破れ泡はみられない。なお気泡容積は熱処理
条件にもよるが最大ガラスの約10vol%に達する。 以上から処理温度、時間により気泡径を調整で
き、目的とする乳濁ガラスが得られ、加えて気泡
の散在により従来にない断熱性も付与される。 〔実施例〕 以下に本発明の具体例を詳述する。 実施例 1 原料として市販の純度のよいAl(OH)3、
CaCO3、SiO2(粒度はいずれも150mesh以下)を
用い、51.7Al2O3、40.9CaO、7.4SiO2(wt%)と
なるように調製したうえでアルミナルツボに充填
し、電気炉内で1400℃1時間溶融し、その後板状
に流し出して徐冷し、均質なガラスを得た。 ガラスの転移温度は830℃、軟化温度は860℃、
熱膨張係数は75×10-7/℃であつた。 該ガラスより切出し両面を研摩した試料片(厚
み1.5mm)についてDeepUVランプによる紫外線
照射(0.09J/cm2)を行ない、分光光度計により
時間ごとの透過率を測定した。結果を第2図に示
す。 次に、紫外線を30秒照射した着色ガラスについ
て10℃/分の速度で加熱しつつ吸光度の減衰を測
定(分光光度計による)し、その結果を第3図に
示した。図中縦軸は400nmの波長における吸光
度の変化を紫外線照射前後の光学密度差の値で0
〜1に規格化したものである。 なおこの発色、消色を繰り返しても劣化するこ
とはない。また、ガラスの一部を適宜マスクして
発色させたものは発色部、非発色部の境界が極め
て鮮明な画像が得られる。 一方、原ガラスの残余の試料片についてそれぞ
れ予め800℃、860℃、930℃、1000℃に加熱保持
した電気炉内に載置し適宜取り出して泡の発生状
況を鏡下観察した。 800℃加熱のものは24時間保持においても泡の
発生がみられず、1000℃加熱のものは短時間で失
透が生じていた。860℃加熱のものは約2時間で
微細泡が発生し、時間とともに徐々に気泡径が増
大し36時間後には20μm程度となるがその後は殆
ど変化しない。930℃加熱のものは前記860℃加熱
のものより泡の成長が急速で2時間100μm程度
となりその後は殆ど変化しない。これら860℃、
930℃加熱のものはいずれも表面は平滑面であり、
ソフトな感触のキメの細かい乳白状を呈し、絢爛
で雅趣に富んだものとなる。このように気泡径は
任意に調整でき、たとえば高温域で短時間加熱後
低温域で保持する等の調整も可能である。 他の実施例および比較例 原料として市販の純度のよいAl2O3、Ga2O3、
CacO3、MgO、BaCO3、SrcO3、SiO2、GeO2、
H3BO3、H3PO4(粒度はいずれも150mesh以下)
を用い、第1表実施例2〜13、比較例1、2に示
すような各組成にバツチ調成し、実施例1と同様
な手順で溶融し、ガラス試料を作製した。これら
試料について実施例1と同様に紫外線を所定時間
照射したものの感光状態、軟化温度以上に熱処理
したものの乳濁状況を観察し、それぞれ実施例1
とほぼ同程度のものを極めて良好、やや劣るもの
を良好、劣るもの、あるいは殆ど効果を示さない
ものを不良の3段階に区分し第1表にまとめて示
した。表から明らかなように本発明のものは感光
性、乳濁性とも優れているが、比較例1、2は感
光性、乳濁性を殆ど示さなかつた。
【表】
◎:極めて良好、○:良好、×:不良
〔発明の効果〕 本発明のガラスは安価な原料で容易に製造で
き、紫外線の照射により速やかに発色し、しかも
極めて高濃度の着色が得られ、一方150℃以上の
加熱により速やかに消色し、これら繰り返し操作
においても良好な可逆性を示す。 また部分的にマスキングした場合は明暗の境界
が鮮明であるのでことに光メモリー用として好適
である。 さらに軟化温度以上の加熱により微細泡が多量
に発生して乳濁状を呈して絢爛で雅趣に富んだも
のとなり、建築材料や照明材料としても推奨で
き、産業上きわめて利用価値の高いものである。
〔発明の効果〕 本発明のガラスは安価な原料で容易に製造で
き、紫外線の照射により速やかに発色し、しかも
極めて高濃度の着色が得られ、一方150℃以上の
加熱により速やかに消色し、これら繰り返し操作
においても良好な可逆性を示す。 また部分的にマスキングした場合は明暗の境界
が鮮明であるのでことに光メモリー用として好適
である。 さらに軟化温度以上の加熱により微細泡が多量
に発生して乳濁状を呈して絢爛で雅趣に富んだも
のとなり、建築材料や照明材料としても推奨で
き、産業上きわめて利用価値の高いものである。
第1図は本発明のガラスの電子スピン共鳴シグ
ナルを示した図、第2図は同じく紫外線照射時間
と光線透過率の関係を示した図、第3図は同じく
紫外線照射−加熱処理サイクルにおける吸光度の
変化を示した図。
ナルを示した図、第2図は同じく紫外線照射時間
と光線透過率の関係を示した図、第3図は同じく
紫外線照射−加熱処理サイクルにおける吸光度の
変化を示した図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Al2O3および/またはGa2O3が20〜85wt%、
CaO、BaO、SrOまたはMgOより選択される1
種または2種以上が10〜80wt%、SiO2、GeO2、
B2O3またはP2O5より選択される1種または2種
以上が0〜35wt%よりなることを特徴とする感
光性ガラス。 2 Al2O3および/またはGa2O3が20〜85wt%、
CaO、BaO、SrOまたはMgOより選択される1
種または2種以上が10〜80wt%、SiO2、GeO2、
B2O3またはP2O5より選択される1種または2種
以上が0〜35wt%よりなり、軟化温度以上で熱
処理したことを特徴とする乳濁ガラス。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60105973A JPS61266326A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 感光性ガラス並びに乳濁ガラス組成物 |
| US06/861,269 US4703019A (en) | 1985-05-20 | 1986-05-09 | Glass useful as either photosensitive glass or opaline foam glass |
| FR868607088A FR2581985B1 (fr) | 1985-05-20 | 1986-05-16 | Verre utile soit comme verre photosensible ou comme verre cellulaire opale |
| GB08612092A GB2175298B (en) | 1985-05-20 | 1986-05-19 | Glass useful as either photosensitive glass or opaline foam glass |
| DE3644901A DE3644901C2 (ja) | 1985-05-20 | 1986-05-20 | |
| DE19863616858 DE3616858A1 (de) | 1985-05-20 | 1986-05-20 | Als photoempfindliches glas oder opales schaumglas brauchbares glas |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60105973A JPS61266326A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 感光性ガラス並びに乳濁ガラス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61266326A JPS61266326A (ja) | 1986-11-26 |
| JPH033620B2 true JPH033620B2 (ja) | 1991-01-21 |
Family
ID=14421712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60105973A Granted JPS61266326A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | 感光性ガラス並びに乳濁ガラス組成物 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4703019A (ja) |
| JP (1) | JPS61266326A (ja) |
| DE (2) | DE3644901C2 (ja) |
| FR (1) | FR2581985B1 (ja) |
| GB (1) | GB2175298B (ja) |
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| EP1570530B1 (en) * | 2002-12-12 | 2007-08-15 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Production method for a solar panel |
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| DE102009004533A1 (de) | 2009-01-14 | 2010-07-15 | Becker, Klaus-Dieter, Prof. Dr. | Photochromes Material auf Basis von Mayenit |
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| DE102016109139B4 (de) * | 2015-05-18 | 2025-01-30 | Schott Ag | Kontinuierliche Herstellung fotosensitiver Glaskörper |
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|---|---|---|---|---|
| GB948301A (en) * | 1959-02-18 | 1964-01-29 | Barr & Stroud Ltd | Improvements in or relating to the manufacture of optical glass |
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| DE2161412A1 (de) * | 1970-12-11 | 1972-06-15 | Monsanto Co | Herstellung von Glasfasern aus Schmelzen geringer Viskosität |
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| NL7302084A (ja) * | 1972-02-18 | 1973-08-21 | ||
| US3852079A (en) * | 1972-10-20 | 1974-12-03 | Corning Glass Works | Bao-cao-al{11 o{11 {11 glass compositions |
| JPS4990709A (ja) * | 1972-12-27 | 1974-08-29 | ||
| DE2341929C3 (de) * | 1973-08-20 | 1978-07-20 | Jenaer Glaswerk Schott & Gen., 6500 Mainz | Phototropes, chemisch härtbares Fernteil-Glas auf Silicoborat-Basis, geeignet zur Verschmelzung mit phototropen Nahteilgläsern für Bifokalbrillengläser |
| AR204329A1 (es) * | 1974-02-01 | 1975-12-22 | Jenaer Glaswerk Schott & Gen | Vidrio fototropo libre de fluor y acido borico |
| GB2010242B (en) * | 1977-11-14 | 1982-06-16 | Gen Electric | Alumina calcia baria sealing composition and article of manufacture |
| DE3117000C2 (de) * | 1981-04-29 | 1986-05-28 | Schott Glaswerke, 6500 Mainz | Phototropes Glas mit einem Brechungsindex ≥ 1,59, einer Abbezahl ≥ 40 und einer Dichte ≦ 3,2 g/cm↑3↑ |
| JPS58204839A (ja) * | 1982-05-24 | 1983-11-29 | Toshiba Glass Co Ltd | 感光性ガラス |
-
1985
- 1985-05-20 JP JP60105973A patent/JPS61266326A/ja active Granted
-
1986
- 1986-05-09 US US06/861,269 patent/US4703019A/en not_active Expired - Fee Related
- 1986-05-16 FR FR868607088A patent/FR2581985B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1986-05-19 GB GB08612092A patent/GB2175298B/en not_active Expired
- 1986-05-20 DE DE3644901A patent/DE3644901C2/de not_active Expired
- 1986-05-20 DE DE19863616858 patent/DE3616858A1/de active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| GB8612092D0 (en) | 1986-06-25 |
| GB2175298A (en) | 1986-11-26 |
| FR2581985B1 (fr) | 1990-07-20 |
| JPS61266326A (ja) | 1986-11-26 |
| US4703019A (en) | 1987-10-27 |
| DE3644901C2 (ja) | 1989-01-05 |
| DE3616858A1 (de) | 1986-11-20 |
| GB2175298B (en) | 1989-01-11 |
| DE3616858C2 (ja) | 1987-12-17 |
| FR2581985A1 (fr) | 1986-11-21 |
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