JPH0341477B2 - - Google Patents
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- JPH0341477B2 JPH0341477B2 JP57027572A JP2757282A JPH0341477B2 JP H0341477 B2 JPH0341477 B2 JP H0341477B2 JP 57027572 A JP57027572 A JP 57027572A JP 2757282 A JP2757282 A JP 2757282A JP H0341477 B2 JPH0341477 B2 JP H0341477B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07K7/54—Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring
- C07K7/60—Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring the cyclisation occurring through the 4-amino group of 2,4-diamino-butanoic acid
- C07K7/62—Polymyxins; Related peptides
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- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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Description
本発明は新規なペプチド抗生物質錯体ならびに
その生産、採取および4種の生物活性抗生物質成
分への分類に関する。 本発明のBu−2470抗生物質錯体は共生産され
た個々の抗生物質因子の混合物からなる。4種の
生物活性因子のうち、1種は非アシル化オクタペ
プチド抗生物質であり、また3種は脂肪酸残基で
アシル化されたオクタペプチド抗生物質である。
新規抗生物質はバチルス・サーキユランス
(Bacillus circulans)菌株G493−B6
(ATCC31805)と称するバチルスの新菌株の培養
によつて生産される。 数種のアシル化オクタペプチド抗生物質が文献
に開示されている。バチルス・サーキユランス菌
株の醗酵によつて生産される抗生物質には次のよ
うなものが包含される。 1 米国特許第3880994号に開示されている抗生
物質Bu−1880は3−ヒドロキシ−8−メチル
デカン酸脂肪酸残基でアシル化されたオクタペ
プチドである。Bu−1880はバチルス・サーキ
ユランスATCC21828の醗酵により生産され、
アミノ酸フエニルアラニン、ロイシンおよび
α,γ−ジアミノ酪酸を1:2:5の比で含有
している。Bu−1880の構造は未決定であるが、
Bu−1880はその物理化学的性質および脂肪酸
部分を基にして抗生物質Bu−2470A,B2aおよ
びB2bとは明確に区別することができる。 2 特開昭50−160491号には、バチルス・サーキ
ユランスNo.333−25(FERM−P2362)の醗酵に
より生産されるアシル化オクタペプチド抗生物
質333−25が開示されている〔J.アンタイバイ
オテイクス(J.Antibiotics)、第29巻、第516−
520頁、1976年も参照〕。抗生物質333−25はJ.
アンタイバイオテイクス、第29巻、(12)、第1339
−1340(1976年)には構造 (式中Dabはα,γ−ジアミノ酪酸であり、
Pheはフエニルアラニンであり、そしてLeuは
ロイシンである)を有すると記載されている。
抗生物質333−25はβ−ヒドロキシアンテイソ
ノナノイル脂肪酸部分の存在により本発明の抗
生物質と区別することができる。 3 抗生物質錯体EM−49は米国特許第3856938
号にバチルス・サーキユランスATCC21656の
醗酵により生産される旨開示されている。この
錯体は4種の主要成分、α,β,γおよびδか
らなり、これらはβ−ヒドロキシ脂肪酸でモノ
アシル化された環状オクタペプチドである。4
種の成分はそれらのアミノ酸組成および脂肪酸
部分の構造の変化により区別し得る。EM−
49αおよびβはフエニルアラニンを含有せず、
2,4−ジアミノ酪酸残基5個、ロイシン残基
3個を含有している。EM−49γおよびδはフ
エニルアラニン残基1個、ロイシン残基2個お
よび2,4−ジアミノ酪酸残基5個を有してい
る。EM−49αおよびβは脂肪酸部分の構造で
相互に異つている。EM−49γおよびδも同じ
く相互に異つている〔J.クロマトグラフイー
(J.Chromatography)、第97巻、第112−114頁
(1974年)およびJ.アンタイバイオテイクス、
第26巻、第444−448頁(1973年)をも参照〕。
J.アンタイバイオテイクス、第28巻、第379−
389頁(1975年)およびJ.アンタイバイオテイ
クス、第29巻、第1241−1242(1976年)による
と、EM−49抗生物質(αおよびγのサブ・フ
アクターをも包含する)は次のとおり表わされ
る。 EM49抗生物質はそのアミノ酸組成において本
発明の化合物とは異つている。 バチルス・ブンゴエンシス(Bacillus
bungoensis)(FERM−P2143)の醗酵によつて
生産される抗生物質Y−8495が特開昭50−25795
号に開示されている。Y−8495はオクタペプチド
抗生物質であるが、その物理化学的性質に基いて
本発明の化合物と区別することができる。 本発明によれば、Bu−2470と称する塩基性ペ
プチド抗生物質の新規な錯体が提供され、前記錯
体は深部好気条件下に炭素および窒素の同化可能
源を含む水性栄養培地でバチルス・サーキユラン
スのバチルス・サーキユランス(Bacillus
circulans)菌株G493−B6(ATCC31805)と称す
る新菌株を、該菌株により該培地に実質量のBu
−2470錯体が生産されるまで、培養し、そして次
に培地からBu−2470錯体を採取するによつて生
産される。本発明によれば、また実質的に共生産
物質を含有しない個々のペプチド抗生物質として
Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bと称するBu−
2470の4種の生物活性因子を提供する操作が提供
される。Bu−2470錯体および個々のペプチド抗
生物質因子は遊離塩基としてまたはその製薬上許
容し得る酸付加塩として得ることができる。 本発明は以下本文においてBu−2470と称する
塩基性ペプチド抗生物質の新規な錯体ならびにバ
チルス・サーキユランス菌株G493−B6と称する
バチルスの新菌株の醗酵によるその製造に関す
る。生産微生物はインドで採取した土壌サンプル
から単離された好気性、胞子形成性桿状細菌であ
る。本微生物のサンプルは米国、ワシントン、ア
メリカン・タイプ・カルチユア・コレクシヨン
(American Type Culture Collection)にブダ
ペスト条約に基づいて寄託され、その永久微生物
保存にATCC30805として加えられている。 生産菌の分類 菌株G493−B6の菌学的、培養および生理学的
特性をそれぞれ以下の表1,2および3に示す。 表 1 菌株G493−B6の菌学的特徴 栄養細胞 形状 :棒状、円い端、多形性なし サイズ :0.5〜0.7×2.0〜4.0μ 運動性 :陽性 胞 子 形状およびサイズ :楕円形、0.8×1.6μ 胞子のうの膨張 :胞子部位で膨張 位置
:末端またはやゝ末端寄り、稀には中心部 グラム−染色 :陰性 表 2 菌株G493−B6の培養特性 サブロー・デキストロース・ブロス
:貧弱な生育 グルコース・ペプトン・ブロス
:粘張性沈降物を伴つて混濁。菌膜無。PH5.5 栄養寒天スラント
:普通の生育。薄く、不透明な、平滑な、微粘
張性のかつクリーム様 栄養寒天上のコロニー
:円形または若干不規則。不規則な縁を伴つて
盛り上り。不透明密度および滑から表面。直径
2〜4mm。若干粘張性でかつクリーム色を帯び
た白色。サテライトコロニー無。 (37℃で24時間培養) 表 3 菌株G493−B6の生理学的特徴 生育温度 生育 :20〜45℃ 生育しない :10℃および50℃ グルコース、アラビノース、キシロースまたは
マンニツトからのガス :− アラビノース、キシロロースまたはマンニツト
からの酸 :+ グルコースからのアセトイン :− でんぷんの加水分解 :+ インドール生成 :− 硝酸塩からの亜硝酸塩 :+ ゼラチンの液化 :+ カタラーゼ :+ フエニルアラニンの脱アミノ化 :− 0.001%リゾチーム中の生育 :+ 嫌気性寒天での生育(ヒユー・レイフソン培
地) :+ クエン酸利用 :+ ミルクでの反応 :ペプトン化および凝固 尿素の分解 :+ NaCl耐性 :3%で生育、4%で生育しない 上記の点から、バチルス・サーキユランス菌株
G493−B6は次の診断特性を有していることがわ
かる。すなわち、(1)グラム陰性菌株、(2)内生胞子
部位で膨張した胞子のう、(3)末端または末端近く
の部位に形成される胞子、(4)楕円形胞子、(5)グル
コース、アラビノース、キシロースまたはマンニ
ツトからの酸生成、但しガス形成無、(6)でんぷん
加水分解、(7)アセトインが生成されない、(8)イン
ドールが生成されない、(9)通常培地例えば栄養寒
天で普通の生育が生じる。上記特徴から、本菌は
バチルス(Bacillus)属に属すると分類された。 バージエイ・マニユアル(Bergey′s Manual)
(第8版、1974年)に記載のバチルス属の22の種
のうち、5種は通常の培地では生育せず、それ故
に菌株G493−B6と区別することができる。残り
の17の種のうち、8種〔B.アルベイ(B.alvei)、
B.ブレビス(B.brevis)、B.サーキユランス、B.
コアギユランス(B.coagulans)、B.ラテロスボ
ラス(B.laterosporus)、B.マセランス(B.
macerans)、B.ポリミキサ(B.polymyxa)およ
びB.ステアロサーモフイルス(B.
stearothermophilus)〕は生産菌株と若干の菌学
的類似性を有している。それ故、菌株G493−B6
を8種の各々と比較した。菌株G493−B6の微生
物学的特徴はB.サーキユランスの特徴と非常に
似ている。しかしながら、菌株G493−B6はグル
コースからガスの発生を誘起する能力において
B.ポリミキサおよびB.マセランスと異り、内生
胞子部位での胞子のう膨張および50℃での発育欠
除においてB.ステアロサーモフイルスおよびB.
コアギユランスと異り、アラビノース、キシロー
スまたはマンニツトからの酸の形成およびインド
ール生成の欠除においてB.アルベイと異り、ま
たアラビノースまたはキシロースからの酸形成お
よびでんぷんの加水分解においてB.ラテロスポ
ラスおよびB.ブレビスと異つている。従つて、
生産菌をバチルス・サーキユランス(Bacillus
circulans)の菌株であると決定した。 その他の微生物の場合のように、菌株G493−
B6の特徴は変化を受け得る。例えば、G493−B6
菌株の人工変異株は種々の既知の変異誘発原例え
ば紫外線、X線、高周波、放射線および化学薬品
での処理によつて得ることができる。Bu−2470
抗生物質を生産するバチルス・サーキユランス
G493−B6の全ての天然および人工変異株(以下
変異株と称する)は本発明の範囲内に包含される
ものと企図されている。 抗生物質生産 抗生物質錯体Bu−2470は、水性栄養培地で深
部好気性条件下にバチルス・サーキユランスの
Bu−2470生産菌株、最も好ましくはATCC31805
の同定指標を有する菌株バチルス・キユランス菌
株G493−B6またはその変異株の培養により生産
される。菌株は同化可能な炭素源例えば同化可能
な炭化水素を含む栄養培地で発育する。適当な炭
素源の例にはグルコース、リボース、ガラクトー
ス、フルクトース、マンノース、シユクロース、
ラクトース、可溶性でんぷんおよびグリセロール
が包含される。栄養培地はまた例えば魚粉、大豆
粉、コーン・スチープ・リカー、ペプトン、肉エ
キス、落花生粉、酵母エキスまたはアンモニウム
塩のような同化可能な窒素源を含有しなければな
らない。無機塩例えば塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン
酸塩等を必要に応じて加えてよい。微量元素例え
ば銅、マンガン、鉄、亜鉛、等を所望により培地
に加えてよいし、または培地の他の成分の不純物
として供給してもよい。培養温度はBu−2470生
産菌株が生育し得る任意の温度例えば20〜45℃で
あり得るが、醗酵を25〜35℃、特に27〜32℃で実
施するのが好ましい。中性もしくは中性近辺の当
初PH例えばPH6〜7を培地に使用するのが好まし
く、また抗生物質の生産は普通約2〜7日の間実
施する。普通、最適の生産は4〜6日で達成され
る。比較的小量の生産には、振とうフラスコおよ
び表面培養を使用することができるが、より大量
の製造には滅菌タンクでの深部好気性培養が好ま
しい。タンク醗酵を実施する場合、微生物の胞子
をブロス培地に接種し、そして若い活性のある栄
養接種体が得られた場合に接種体を醗酵タンク培
地に無菌的に移すことにより栄養ロス中に栄養接
種体を生産するのが望ましい。タンクおよびびん
での通気は無菌空気を醗酵中の培地中にまたはそ
の表面に圧入することによつて提供することがで
きる。その上のかくはんは機械的羽根車により提
供することができる。必要に応じて、消泡剤例え
ばラード油をも添加してもよい。 醗酵培地中でのBu−2470の生産は、醗酵の過
程で、バチルス・スブチリス(Bacillus
subtilis)PCI219およびE.コリ(E.coli)NIHJを
供試菌として使用するペーパー・デイスク−寒天
拡散検定法により容易に追跡することができる。 Bu−2470の抗生物質の単離 最適のブロス力価が得られた後、菌糸体および
未溶解残渣を通常の手段例えば過または遠心分
離により醗酵ブロスから分離する。抗生物質活性
は上澄液(または液)に含まれ、そして塩基性
抗生物質を単離するための常法例えば溶媒抽出お
よび吸着技術を用いて採取することができる。 本発明の個々の抗生物質因子を単離するための
一つの操作を具体的に説明するに、、上澄液また
は液(菌糸体ケーキを除去した後)を陽イオン
交換樹脂例えばアンバーライト
(AMBERLITE)IRC−50に吸着させ、次に樹脂
を鉱酸溶液で溶離してBu−2470抗生物質を遊離
させることができる。次に溶離液を中和し、活性
炭に吸着させる。吸着された抗生物質を活性炭か
ら例えば酸性PHで水性n−ブタノールで溶離す
る。ブタノール層を分離し、凍結乾燥もしくは真
空濃縮するとBu−2470B成分(B1,B2aおよび
B2b)の混合物が得られる。酸性水層を中和し、
次にn−ブタノールで抽出し、n−ブタノール抽
出液を蒸発すると追加のBu−2470B成分が得ら
れる。中性n−ブタノール抽出からの水層を塩基
性となし(例えば、PH10)、n−ブタノールで再
度抽出し、真空濃縮および(または)n−ブタノ
ール層の凍結乾燥するとBu−2470Aが得られる。 因子Bu−2470Aは適当な吸着剤例えばダイア
イオン(DIAION)HP−20での吸着クロマトグ
ラフイーにより精製することができる。例とし
て、粗製Bu−2470AをダイアイオンHP−20のカ
ラムにかけ、次に水、水性メタノールおよび酸性
水性メタノールで順次溶離することができる。実
質的に純粋なBu−2470Aは一般に水性メタノー
ルフラクシヨンから得られ、これらのフラククシ
ヨンは所望によりクロマトグラフイー操作の反覆
により更に精製することができる。 上記のとおり得られたBu−2470B成分は通常
の吸着操作により個々のB1,B2aおよびB2b成分
に分離することができる。例えば、Bu−2470B
混合物をCM−セルロース(Cellulose)C−25の
カラムに吸着させ、そしてカラムを0.1M NaCl
で展開する。検定して、適切なフラクシヨンをプ
ールし、n−ブタノールで抽出すると精製Bu−
2470B1およびBu−2470B2aおよびBu−2470B2bの
混合物が得られる。B2aおよびB2bの分離は逆相
カラム例えばLiChrosorb RP−18を用いる高速
液体クロマトグラフイー(HPLC)により達成す
ることができる。 Bu−2470抗生物質の特徴 以下の記載において、成分B2は亜成分B2aおよ
びB2bの混合物を意味し、一方成分B1およびB2を
集合的にBu−2470Bと称する。 Bu−2470A,B1およびB2は塩酸塩としてまた
は遊離塩基として単離すると白色無定形固体であ
る。これらは表4に示すようにTLCおよびPPC
(ペーパー・分配クロマトグラフイー)により相
互にまた関係したオクタペプチド抗生物質と区別
することができる。
その生産、採取および4種の生物活性抗生物質成
分への分類に関する。 本発明のBu−2470抗生物質錯体は共生産され
た個々の抗生物質因子の混合物からなる。4種の
生物活性因子のうち、1種は非アシル化オクタペ
プチド抗生物質であり、また3種は脂肪酸残基で
アシル化されたオクタペプチド抗生物質である。
新規抗生物質はバチルス・サーキユランス
(Bacillus circulans)菌株G493−B6
(ATCC31805)と称するバチルスの新菌株の培養
によつて生産される。 数種のアシル化オクタペプチド抗生物質が文献
に開示されている。バチルス・サーキユランス菌
株の醗酵によつて生産される抗生物質には次のよ
うなものが包含される。 1 米国特許第3880994号に開示されている抗生
物質Bu−1880は3−ヒドロキシ−8−メチル
デカン酸脂肪酸残基でアシル化されたオクタペ
プチドである。Bu−1880はバチルス・サーキ
ユランスATCC21828の醗酵により生産され、
アミノ酸フエニルアラニン、ロイシンおよび
α,γ−ジアミノ酪酸を1:2:5の比で含有
している。Bu−1880の構造は未決定であるが、
Bu−1880はその物理化学的性質および脂肪酸
部分を基にして抗生物質Bu−2470A,B2aおよ
びB2bとは明確に区別することができる。 2 特開昭50−160491号には、バチルス・サーキ
ユランスNo.333−25(FERM−P2362)の醗酵に
より生産されるアシル化オクタペプチド抗生物
質333−25が開示されている〔J.アンタイバイ
オテイクス(J.Antibiotics)、第29巻、第516−
520頁、1976年も参照〕。抗生物質333−25はJ.
アンタイバイオテイクス、第29巻、(12)、第1339
−1340(1976年)には構造 (式中Dabはα,γ−ジアミノ酪酸であり、
Pheはフエニルアラニンであり、そしてLeuは
ロイシンである)を有すると記載されている。
抗生物質333−25はβ−ヒドロキシアンテイソ
ノナノイル脂肪酸部分の存在により本発明の抗
生物質と区別することができる。 3 抗生物質錯体EM−49は米国特許第3856938
号にバチルス・サーキユランスATCC21656の
醗酵により生産される旨開示されている。この
錯体は4種の主要成分、α,β,γおよびδか
らなり、これらはβ−ヒドロキシ脂肪酸でモノ
アシル化された環状オクタペプチドである。4
種の成分はそれらのアミノ酸組成および脂肪酸
部分の構造の変化により区別し得る。EM−
49αおよびβはフエニルアラニンを含有せず、
2,4−ジアミノ酪酸残基5個、ロイシン残基
3個を含有している。EM−49γおよびδはフ
エニルアラニン残基1個、ロイシン残基2個お
よび2,4−ジアミノ酪酸残基5個を有してい
る。EM−49αおよびβは脂肪酸部分の構造で
相互に異つている。EM−49γおよびδも同じ
く相互に異つている〔J.クロマトグラフイー
(J.Chromatography)、第97巻、第112−114頁
(1974年)およびJ.アンタイバイオテイクス、
第26巻、第444−448頁(1973年)をも参照〕。
J.アンタイバイオテイクス、第28巻、第379−
389頁(1975年)およびJ.アンタイバイオテイ
クス、第29巻、第1241−1242(1976年)による
と、EM−49抗生物質(αおよびγのサブ・フ
アクターをも包含する)は次のとおり表わされ
る。 EM49抗生物質はそのアミノ酸組成において本
発明の化合物とは異つている。 バチルス・ブンゴエンシス(Bacillus
bungoensis)(FERM−P2143)の醗酵によつて
生産される抗生物質Y−8495が特開昭50−25795
号に開示されている。Y−8495はオクタペプチド
抗生物質であるが、その物理化学的性質に基いて
本発明の化合物と区別することができる。 本発明によれば、Bu−2470と称する塩基性ペ
プチド抗生物質の新規な錯体が提供され、前記錯
体は深部好気条件下に炭素および窒素の同化可能
源を含む水性栄養培地でバチルス・サーキユラン
スのバチルス・サーキユランス(Bacillus
circulans)菌株G493−B6(ATCC31805)と称す
る新菌株を、該菌株により該培地に実質量のBu
−2470錯体が生産されるまで、培養し、そして次
に培地からBu−2470錯体を採取するによつて生
産される。本発明によれば、また実質的に共生産
物質を含有しない個々のペプチド抗生物質として
Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bと称するBu−
2470の4種の生物活性因子を提供する操作が提供
される。Bu−2470錯体および個々のペプチド抗
生物質因子は遊離塩基としてまたはその製薬上許
容し得る酸付加塩として得ることができる。 本発明は以下本文においてBu−2470と称する
塩基性ペプチド抗生物質の新規な錯体ならびにバ
チルス・サーキユランス菌株G493−B6と称する
バチルスの新菌株の醗酵によるその製造に関す
る。生産微生物はインドで採取した土壌サンプル
から単離された好気性、胞子形成性桿状細菌であ
る。本微生物のサンプルは米国、ワシントン、ア
メリカン・タイプ・カルチユア・コレクシヨン
(American Type Culture Collection)にブダ
ペスト条約に基づいて寄託され、その永久微生物
保存にATCC30805として加えられている。 生産菌の分類 菌株G493−B6の菌学的、培養および生理学的
特性をそれぞれ以下の表1,2および3に示す。 表 1 菌株G493−B6の菌学的特徴 栄養細胞 形状 :棒状、円い端、多形性なし サイズ :0.5〜0.7×2.0〜4.0μ 運動性 :陽性 胞 子 形状およびサイズ :楕円形、0.8×1.6μ 胞子のうの膨張 :胞子部位で膨張 位置
:末端またはやゝ末端寄り、稀には中心部 グラム−染色 :陰性 表 2 菌株G493−B6の培養特性 サブロー・デキストロース・ブロス
:貧弱な生育 グルコース・ペプトン・ブロス
:粘張性沈降物を伴つて混濁。菌膜無。PH5.5 栄養寒天スラント
:普通の生育。薄く、不透明な、平滑な、微粘
張性のかつクリーム様 栄養寒天上のコロニー
:円形または若干不規則。不規則な縁を伴つて
盛り上り。不透明密度および滑から表面。直径
2〜4mm。若干粘張性でかつクリーム色を帯び
た白色。サテライトコロニー無。 (37℃で24時間培養) 表 3 菌株G493−B6の生理学的特徴 生育温度 生育 :20〜45℃ 生育しない :10℃および50℃ グルコース、アラビノース、キシロースまたは
マンニツトからのガス :− アラビノース、キシロロースまたはマンニツト
からの酸 :+ グルコースからのアセトイン :− でんぷんの加水分解 :+ インドール生成 :− 硝酸塩からの亜硝酸塩 :+ ゼラチンの液化 :+ カタラーゼ :+ フエニルアラニンの脱アミノ化 :− 0.001%リゾチーム中の生育 :+ 嫌気性寒天での生育(ヒユー・レイフソン培
地) :+ クエン酸利用 :+ ミルクでの反応 :ペプトン化および凝固 尿素の分解 :+ NaCl耐性 :3%で生育、4%で生育しない 上記の点から、バチルス・サーキユランス菌株
G493−B6は次の診断特性を有していることがわ
かる。すなわち、(1)グラム陰性菌株、(2)内生胞子
部位で膨張した胞子のう、(3)末端または末端近く
の部位に形成される胞子、(4)楕円形胞子、(5)グル
コース、アラビノース、キシロースまたはマンニ
ツトからの酸生成、但しガス形成無、(6)でんぷん
加水分解、(7)アセトインが生成されない、(8)イン
ドールが生成されない、(9)通常培地例えば栄養寒
天で普通の生育が生じる。上記特徴から、本菌は
バチルス(Bacillus)属に属すると分類された。 バージエイ・マニユアル(Bergey′s Manual)
(第8版、1974年)に記載のバチルス属の22の種
のうち、5種は通常の培地では生育せず、それ故
に菌株G493−B6と区別することができる。残り
の17の種のうち、8種〔B.アルベイ(B.alvei)、
B.ブレビス(B.brevis)、B.サーキユランス、B.
コアギユランス(B.coagulans)、B.ラテロスボ
ラス(B.laterosporus)、B.マセランス(B.
macerans)、B.ポリミキサ(B.polymyxa)およ
びB.ステアロサーモフイルス(B.
stearothermophilus)〕は生産菌株と若干の菌学
的類似性を有している。それ故、菌株G493−B6
を8種の各々と比較した。菌株G493−B6の微生
物学的特徴はB.サーキユランスの特徴と非常に
似ている。しかしながら、菌株G493−B6はグル
コースからガスの発生を誘起する能力において
B.ポリミキサおよびB.マセランスと異り、内生
胞子部位での胞子のう膨張および50℃での発育欠
除においてB.ステアロサーモフイルスおよびB.
コアギユランスと異り、アラビノース、キシロー
スまたはマンニツトからの酸の形成およびインド
ール生成の欠除においてB.アルベイと異り、ま
たアラビノースまたはキシロースからの酸形成お
よびでんぷんの加水分解においてB.ラテロスポ
ラスおよびB.ブレビスと異つている。従つて、
生産菌をバチルス・サーキユランス(Bacillus
circulans)の菌株であると決定した。 その他の微生物の場合のように、菌株G493−
B6の特徴は変化を受け得る。例えば、G493−B6
菌株の人工変異株は種々の既知の変異誘発原例え
ば紫外線、X線、高周波、放射線および化学薬品
での処理によつて得ることができる。Bu−2470
抗生物質を生産するバチルス・サーキユランス
G493−B6の全ての天然および人工変異株(以下
変異株と称する)は本発明の範囲内に包含される
ものと企図されている。 抗生物質生産 抗生物質錯体Bu−2470は、水性栄養培地で深
部好気性条件下にバチルス・サーキユランスの
Bu−2470生産菌株、最も好ましくはATCC31805
の同定指標を有する菌株バチルス・キユランス菌
株G493−B6またはその変異株の培養により生産
される。菌株は同化可能な炭素源例えば同化可能
な炭化水素を含む栄養培地で発育する。適当な炭
素源の例にはグルコース、リボース、ガラクトー
ス、フルクトース、マンノース、シユクロース、
ラクトース、可溶性でんぷんおよびグリセロール
が包含される。栄養培地はまた例えば魚粉、大豆
粉、コーン・スチープ・リカー、ペプトン、肉エ
キス、落花生粉、酵母エキスまたはアンモニウム
塩のような同化可能な窒素源を含有しなければな
らない。無機塩例えば塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン
酸塩等を必要に応じて加えてよい。微量元素例え
ば銅、マンガン、鉄、亜鉛、等を所望により培地
に加えてよいし、または培地の他の成分の不純物
として供給してもよい。培養温度はBu−2470生
産菌株が生育し得る任意の温度例えば20〜45℃で
あり得るが、醗酵を25〜35℃、特に27〜32℃で実
施するのが好ましい。中性もしくは中性近辺の当
初PH例えばPH6〜7を培地に使用するのが好まし
く、また抗生物質の生産は普通約2〜7日の間実
施する。普通、最適の生産は4〜6日で達成され
る。比較的小量の生産には、振とうフラスコおよ
び表面培養を使用することができるが、より大量
の製造には滅菌タンクでの深部好気性培養が好ま
しい。タンク醗酵を実施する場合、微生物の胞子
をブロス培地に接種し、そして若い活性のある栄
養接種体が得られた場合に接種体を醗酵タンク培
地に無菌的に移すことにより栄養ロス中に栄養接
種体を生産するのが望ましい。タンクおよびびん
での通気は無菌空気を醗酵中の培地中にまたはそ
の表面に圧入することによつて提供することがで
きる。その上のかくはんは機械的羽根車により提
供することができる。必要に応じて、消泡剤例え
ばラード油をも添加してもよい。 醗酵培地中でのBu−2470の生産は、醗酵の過
程で、バチルス・スブチリス(Bacillus
subtilis)PCI219およびE.コリ(E.coli)NIHJを
供試菌として使用するペーパー・デイスク−寒天
拡散検定法により容易に追跡することができる。 Bu−2470の抗生物質の単離 最適のブロス力価が得られた後、菌糸体および
未溶解残渣を通常の手段例えば過または遠心分
離により醗酵ブロスから分離する。抗生物質活性
は上澄液(または液)に含まれ、そして塩基性
抗生物質を単離するための常法例えば溶媒抽出お
よび吸着技術を用いて採取することができる。 本発明の個々の抗生物質因子を単離するための
一つの操作を具体的に説明するに、、上澄液また
は液(菌糸体ケーキを除去した後)を陽イオン
交換樹脂例えばアンバーライト
(AMBERLITE)IRC−50に吸着させ、次に樹脂
を鉱酸溶液で溶離してBu−2470抗生物質を遊離
させることができる。次に溶離液を中和し、活性
炭に吸着させる。吸着された抗生物質を活性炭か
ら例えば酸性PHで水性n−ブタノールで溶離す
る。ブタノール層を分離し、凍結乾燥もしくは真
空濃縮するとBu−2470B成分(B1,B2aおよび
B2b)の混合物が得られる。酸性水層を中和し、
次にn−ブタノールで抽出し、n−ブタノール抽
出液を蒸発すると追加のBu−2470B成分が得ら
れる。中性n−ブタノール抽出からの水層を塩基
性となし(例えば、PH10)、n−ブタノールで再
度抽出し、真空濃縮および(または)n−ブタノ
ール層の凍結乾燥するとBu−2470Aが得られる。 因子Bu−2470Aは適当な吸着剤例えばダイア
イオン(DIAION)HP−20での吸着クロマトグ
ラフイーにより精製することができる。例とし
て、粗製Bu−2470AをダイアイオンHP−20のカ
ラムにかけ、次に水、水性メタノールおよび酸性
水性メタノールで順次溶離することができる。実
質的に純粋なBu−2470Aは一般に水性メタノー
ルフラクシヨンから得られ、これらのフラククシ
ヨンは所望によりクロマトグラフイー操作の反覆
により更に精製することができる。 上記のとおり得られたBu−2470B成分は通常
の吸着操作により個々のB1,B2aおよびB2b成分
に分離することができる。例えば、Bu−2470B
混合物をCM−セルロース(Cellulose)C−25の
カラムに吸着させ、そしてカラムを0.1M NaCl
で展開する。検定して、適切なフラクシヨンをプ
ールし、n−ブタノールで抽出すると精製Bu−
2470B1およびBu−2470B2aおよびBu−2470B2bの
混合物が得られる。B2aおよびB2bの分離は逆相
カラム例えばLiChrosorb RP−18を用いる高速
液体クロマトグラフイー(HPLC)により達成す
ることができる。 Bu−2470抗生物質の特徴 以下の記載において、成分B2は亜成分B2aおよ
びB2bの混合物を意味し、一方成分B1およびB2を
集合的にBu−2470Bと称する。 Bu−2470A,B1およびB2は塩酸塩としてまた
は遊離塩基として単離すると白色無定形固体であ
る。これらは表4に示すようにTLCおよびPPC
(ペーパー・分配クロマトグラフイー)により相
互にまた関係したオクタペプチド抗生物質と区別
することができる。
【表】
Bu−2470Aは広いPH領域にわたつて水、水性
低級アルコール、水性ジオキサン、ジメチルスル
ホキサイドおよびジメチルホルムアミドに易溶で
あり、低級アルコールに難溶であり、また他の有
機溶媒には現実に不溶である。Bu−2470Bは酸
性水、水性低級アルコール、水性ジオキサン、ジ
メチルスルホキサイドおよびジメチルホルムアミ
ドに可溶であり、中性およびアルカリ性水および
低級アルコールに難溶であり、そして他の有機溶
媒に不溶である。Bu−2470AおよびBはニンヒ
ドリン試薬に陽性反応を示すが、アンスロン、フ
エーリング、坂口およびFeCl3反応に関しては陰
性である。 Bu−2470Aの遊離塩基および塩酸塩は明確な
融点を示さず、230℃以上で分解する。Bu−
2470B1およびB2は220℃以上で徐々に分解する。
Bu−2470成分の塩酸塩の微量分析データおよび
旋光度を表5に示す。
低級アルコール、水性ジオキサン、ジメチルスル
ホキサイドおよびジメチルホルムアミドに易溶で
あり、低級アルコールに難溶であり、また他の有
機溶媒には現実に不溶である。Bu−2470Bは酸
性水、水性低級アルコール、水性ジオキサン、ジ
メチルスルホキサイドおよびジメチルホルムアミ
ドに可溶であり、中性およびアルカリ性水および
低級アルコールに難溶であり、そして他の有機溶
媒に不溶である。Bu−2470AおよびBはニンヒ
ドリン試薬に陽性反応を示すが、アンスロン、フ
エーリング、坂口およびFeCl3反応に関しては陰
性である。 Bu−2470Aの遊離塩基および塩酸塩は明確な
融点を示さず、230℃以上で分解する。Bu−
2470B1およびB2は220℃以上で徐々に分解する。
Bu−2470成分の塩酸塩の微量分析データおよび
旋光度を表5に示す。
【表】
Bu−2470AおよびBはUVスペクトルで末端吸
収のみを示す。Bu−2470A,B1およびB2のIRス
ペクトルをそれぞれ第1,2および3図に示す。
Bu−2470A,B1およびB2のプロトンNMRスペ
クトルをそれぞれ第4,5および6図に示し、い
ずれもδ:7.23ppmにおいて特徴のある5プロト
ン・シングレツトを含有し、これはBu−2470成
分のいずれにもフエニル基の存在を示唆するもの
である。 Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bの構造は次の
とおり決定された。
収のみを示す。Bu−2470A,B1およびB2のIRス
ペクトルをそれぞれ第1,2および3図に示す。
Bu−2470A,B1およびB2のプロトンNMRスペ
クトルをそれぞれ第4,5および6図に示し、い
ずれもδ:7.23ppmにおいて特徴のある5プロト
ン・シングレツトを含有し、これはBu−2470成
分のいずれにもフエニル基の存在を示唆するもの
である。 Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bの構造は次の
とおり決定された。
【表】
式中、Dabはα,γ−ジアミノ酪酸であり、
Leuはロイシンであり、そしてPheはフエニルア
ラニンである。構造決定に使用した操作は以下の
操作1〜4に記載する。 構成アミノ酸 Bu−2470Aの酸加水分解物のアミノ酸分折に
より、モル比1:2:5でフエニルアラニン、ロ
イシンおよびα,γ−ジアミノ酪酸の存在が判つ
た。単離アミノ酸の比旋光度値(5N HCl)は
Leuについて+16゜、Pheについて+5゜およびDab
について+11゜であり、これによりBu−2470Aは
2個のL−Leu、1個のD−Pheおよび1個のD
−および4個のL−Dabからなつていることがわ
かる。加水分解物には脂肪酸が検出されなかつ
た。 Bu−2470Aを炭酸ナトリウム中2,4−ジニ
トロフルオロベンゼンで処理するとBu−2470A
のペンタ−N−2,4−ジニトロフエニル
(DNP)誘導体が得られた。6N HCl中でのDNP
誘導体の酸加水分解によりα,γ−ビス−DNP
−Dab、γ−DNP−Dab、Dab、LeuおよびPhe
が得られた。同定の目的のために、ビス−DNP
−Dabの標品を公知の方法〔J.Am.Chem.Soc.,
第76巻、第1328〜1331頁、1954年〕で合成し、ま
たγ−DNP−DabはDNP−コリスチンの酸加水
分解物〔J.Chem.Soc.、1964年、第4107〜4125
頁〕から得られた。DNP−Bu−2470Aから遊離
Dabおよびビス−DNP−Dabの遊離により、有
枝鎖を有する環状ペプチド構造が示唆され、1個
のDabはペプチド環と連結しており、他のDabは
有枝鎖のN−終末端にある。それで、Bu−
2470Aのアミノ酸組成(数および偏光力)ならび
に上記の2個のDab構成分の位置は抗生物質335
−25について文献に報告されているのと同一であ
る。 脂肪酸部分 Bu−2470B1およびB2を16時間6N HClで加熱
した。加水分解物のアミノ酸分析によれば、Bu
−2470B1およびB1のアミノ酸構成分はBu−
2470Aのそれと同一であることがわかつた。更
に、Bu−2470B1およびB2の加水分解物中には親
油性、酸性物質の存在が示された。 Bu−2470B1を30分間6N HClで簡単に加水分
解し、加水分解物をジエチルエーテルで抽出し
た。エーテル抽出液を蒸発すると脂肪酸が得ら
れ、このものはそのメチルエステルのGC−MS
分折により3−ヒドロキシ−8−メチルデカン酸
と同定された。同様にして、Bu−2470B2の加水
分解物から2個の脂肪酸が得られ、これらの酸は
3−ヒドロキシ−8−メチル−ノナン酸および3
−ヒドロキシ−n−デカン酸と同定された。従つ
て、Bu−2470B2は異つた脂肪酸部分を有する2
個の亜成分からなることがわかつた。2個の亜成
分(subcomponent)をBu−2470B2a(3−ヒドロ
キシ−8−メチル−ノナン酸を含有している)お
よびBu−2470B2b(3−ヒドロキシ−n−デカン
酸を含有している)と命名した。 酵素的脱アシル化 武庫川女子大学記要(Bulletin of Mukogawa
Women′s University)、第14巻、第243〜252頁、
(1966年)に木村および平井が、シユードモナス
(Pseudomonas)sp.菌株M−6−3の細胞がポ
リミキシンを脱アシル化する酵素活性を有するこ
とを報告している。この酵素はポリミキシンアシ
ラーゼと命名された。シユードモナス・エルギノ
ーザ(Pseudomonas aeruginosa)K−102(本出
願人の菌株Pa−74)菌株はコリスチンおよびポ
リミキシンを脱アシル化し得る同タイプの酵素を
生産することが見い出された。反対説も報告され
ているが、ポリミキシンアシラーゼは抗生物質の
オクタペプチン基を脱アシル化し得ることが見い
出された。 Bu−2470BをPH7りん酸塩緩衝液に懸濁し、
ポリミキシンアシラーゼの製剤と混合した。懸濁
液を3日間振とうしながら37℃で培養した。酵素
反応混合物を過し、PH2でn−ブタノールで抽
出すると未変化のBu−2470Bが除去された。次
に、水相をアルカリ性(PH9.5)となし、n−ブ
タノールで再度抽出した。第二のブタノール抽出
液を蒸発させ、残渣をクロマトグラフイー(ダイ
アイオンHP−20)により精製すると生物活性を
有するフラグメントが得られ、このものはBu−
2470Aと同定された。Bu−2470B1およびB2の酵
素脱アシル化により同一生成物Bu−2470Aが得
られた。それだ、Bu−2470A,B1およびB2は同
一のオクタペプチド構造を有することがわかり、
成分Aは非アシル化であり、また成分B1および
B2は異つた脂肪酸部分でアシル化されている。 EM−49錯体および抗生物質333−25もまた5
日間37℃でポリミキシンアシラーゼで処理すると
それらの脱アシル化生成物が得られた。脱アシル
333−25はTLC,IRおよびNMRスペクトルによ
りBu−2470Aと同定された。 それ故、Bu−2470成分の各々のペプチド構造
は抗生物質333−25のそれと同一であつた。 塩形成 Bu−2470抗生物質は塩基性ペプチドであり、
それ故有機および無機酸と塩を形成する。本発明
の範囲内に含有される製薬上許容し得る酸付加塩
には例えば塩酸、硫酸、りん酸、酢酸、ステアリ
ン酸、プロピオン酸、酒石酸、マレイン酸、安息
香酸、コハク酸等のような有機酸および無機酸と
の無毒性塩があげられる。塩形成は塩基性抗生物
質(例、EM−49)で使用される常法例えば遊離
塩基を所望の酸で処理し次いで凍結乾燥または溶
媒沈降により達成される。 生物学的特性 抗生物質錯体Bu−2470およびこれから得られ
る生物活性ペプチドフラクシヨンは顕著な抗菌活
性を有している。試験管内試験では、Bu−
2470Aは一般には供試微生物に対して成分B1およ
びB2よりも活性が低い。但し、E.コリ(E.coli)
およびサルモネラ(Salmonella)種を除く(こ
れらは3種のBu−2470成分に対してほゞ同等の
感受性を有している)。試験管内試験でのBu−
2470B1およびB2(B2a+B2b)はシユードモナス
(Pseudomonas)種を包含するグラム陽性および
陰性細菌に対して広い抗菌活性を示すが、プロテ
ウス(Proteus)種を阻害しなかつた。 Bu−2470A,B1およびB2の最小阻止濃度
(MIC)を37℃での一昼夜培養を伴うミユーラー
−ヒントン(Mueller−Hinton)寒天培地を用い
る2倍系列希釈法により測定した。一昼夜培養物
の104希釈を接種体として使用した。Bu−
2470A,B1およびB2の抗菌スペクトラムを以下
の表6に示す。
Leuはロイシンであり、そしてPheはフエニルア
ラニンである。構造決定に使用した操作は以下の
操作1〜4に記載する。 構成アミノ酸 Bu−2470Aの酸加水分解物のアミノ酸分折に
より、モル比1:2:5でフエニルアラニン、ロ
イシンおよびα,γ−ジアミノ酪酸の存在が判つ
た。単離アミノ酸の比旋光度値(5N HCl)は
Leuについて+16゜、Pheについて+5゜およびDab
について+11゜であり、これによりBu−2470Aは
2個のL−Leu、1個のD−Pheおよび1個のD
−および4個のL−Dabからなつていることがわ
かる。加水分解物には脂肪酸が検出されなかつ
た。 Bu−2470Aを炭酸ナトリウム中2,4−ジニ
トロフルオロベンゼンで処理するとBu−2470A
のペンタ−N−2,4−ジニトロフエニル
(DNP)誘導体が得られた。6N HCl中でのDNP
誘導体の酸加水分解によりα,γ−ビス−DNP
−Dab、γ−DNP−Dab、Dab、LeuおよびPhe
が得られた。同定の目的のために、ビス−DNP
−Dabの標品を公知の方法〔J.Am.Chem.Soc.,
第76巻、第1328〜1331頁、1954年〕で合成し、ま
たγ−DNP−DabはDNP−コリスチンの酸加水
分解物〔J.Chem.Soc.、1964年、第4107〜4125
頁〕から得られた。DNP−Bu−2470Aから遊離
Dabおよびビス−DNP−Dabの遊離により、有
枝鎖を有する環状ペプチド構造が示唆され、1個
のDabはペプチド環と連結しており、他のDabは
有枝鎖のN−終末端にある。それで、Bu−
2470Aのアミノ酸組成(数および偏光力)ならび
に上記の2個のDab構成分の位置は抗生物質335
−25について文献に報告されているのと同一であ
る。 脂肪酸部分 Bu−2470B1およびB2を16時間6N HClで加熱
した。加水分解物のアミノ酸分析によれば、Bu
−2470B1およびB1のアミノ酸構成分はBu−
2470Aのそれと同一であることがわかつた。更
に、Bu−2470B1およびB2の加水分解物中には親
油性、酸性物質の存在が示された。 Bu−2470B1を30分間6N HClで簡単に加水分
解し、加水分解物をジエチルエーテルで抽出し
た。エーテル抽出液を蒸発すると脂肪酸が得ら
れ、このものはそのメチルエステルのGC−MS
分折により3−ヒドロキシ−8−メチルデカン酸
と同定された。同様にして、Bu−2470B2の加水
分解物から2個の脂肪酸が得られ、これらの酸は
3−ヒドロキシ−8−メチル−ノナン酸および3
−ヒドロキシ−n−デカン酸と同定された。従つ
て、Bu−2470B2は異つた脂肪酸部分を有する2
個の亜成分からなることがわかつた。2個の亜成
分(subcomponent)をBu−2470B2a(3−ヒドロ
キシ−8−メチル−ノナン酸を含有している)お
よびBu−2470B2b(3−ヒドロキシ−n−デカン
酸を含有している)と命名した。 酵素的脱アシル化 武庫川女子大学記要(Bulletin of Mukogawa
Women′s University)、第14巻、第243〜252頁、
(1966年)に木村および平井が、シユードモナス
(Pseudomonas)sp.菌株M−6−3の細胞がポ
リミキシンを脱アシル化する酵素活性を有するこ
とを報告している。この酵素はポリミキシンアシ
ラーゼと命名された。シユードモナス・エルギノ
ーザ(Pseudomonas aeruginosa)K−102(本出
願人の菌株Pa−74)菌株はコリスチンおよびポ
リミキシンを脱アシル化し得る同タイプの酵素を
生産することが見い出された。反対説も報告され
ているが、ポリミキシンアシラーゼは抗生物質の
オクタペプチン基を脱アシル化し得ることが見い
出された。 Bu−2470BをPH7りん酸塩緩衝液に懸濁し、
ポリミキシンアシラーゼの製剤と混合した。懸濁
液を3日間振とうしながら37℃で培養した。酵素
反応混合物を過し、PH2でn−ブタノールで抽
出すると未変化のBu−2470Bが除去された。次
に、水相をアルカリ性(PH9.5)となし、n−ブ
タノールで再度抽出した。第二のブタノール抽出
液を蒸発させ、残渣をクロマトグラフイー(ダイ
アイオンHP−20)により精製すると生物活性を
有するフラグメントが得られ、このものはBu−
2470Aと同定された。Bu−2470B1およびB2の酵
素脱アシル化により同一生成物Bu−2470Aが得
られた。それだ、Bu−2470A,B1およびB2は同
一のオクタペプチド構造を有することがわかり、
成分Aは非アシル化であり、また成分B1および
B2は異つた脂肪酸部分でアシル化されている。 EM−49錯体および抗生物質333−25もまた5
日間37℃でポリミキシンアシラーゼで処理すると
それらの脱アシル化生成物が得られた。脱アシル
333−25はTLC,IRおよびNMRスペクトルによ
りBu−2470Aと同定された。 それ故、Bu−2470成分の各々のペプチド構造
は抗生物質333−25のそれと同一であつた。 塩形成 Bu−2470抗生物質は塩基性ペプチドであり、
それ故有機および無機酸と塩を形成する。本発明
の範囲内に含有される製薬上許容し得る酸付加塩
には例えば塩酸、硫酸、りん酸、酢酸、ステアリ
ン酸、プロピオン酸、酒石酸、マレイン酸、安息
香酸、コハク酸等のような有機酸および無機酸と
の無毒性塩があげられる。塩形成は塩基性抗生物
質(例、EM−49)で使用される常法例えば遊離
塩基を所望の酸で処理し次いで凍結乾燥または溶
媒沈降により達成される。 生物学的特性 抗生物質錯体Bu−2470およびこれから得られ
る生物活性ペプチドフラクシヨンは顕著な抗菌活
性を有している。試験管内試験では、Bu−
2470Aは一般には供試微生物に対して成分B1およ
びB2よりも活性が低い。但し、E.コリ(E.coli)
およびサルモネラ(Salmonella)種を除く(こ
れらは3種のBu−2470成分に対してほゞ同等の
感受性を有している)。試験管内試験でのBu−
2470B1およびB2(B2a+B2b)はシユードモナス
(Pseudomonas)種を包含するグラム陽性および
陰性細菌に対して広い抗菌活性を示すが、プロテ
ウス(Proteus)種を阻害しなかつた。 Bu−2470A,B1およびB2の最小阻止濃度
(MIC)を37℃での一昼夜培養を伴うミユーラー
−ヒントン(Mueller−Hinton)寒天培地を用い
る2倍系列希釈法により測定した。一昼夜培養物
の104希釈を接種体として使用した。Bu−
2470A,B1およびB2の抗菌スペクトラムを以下
の表6に示す。
【表】
表7に示したように、Bu−2470A,B1および
B2は、シユードモナス(Pseudomonas)種のい
ろいろなもの〔P.エルギノーザ(aeruginosa)、
P.セパシア(cepacia)、P.マルトフイリア
(maltophilia)、P.メラノゲナム
(melanogenum)およびP.プテイダ(putida)を
包含する〕に対して活性であつた。Bu−2470A
はシユードモナス種に対してBu−2470B1および
B2と同等または若干一層活性であることがわか
つた。
B2は、シユードモナス(Pseudomonas)種のい
ろいろなもの〔P.エルギノーザ(aeruginosa)、
P.セパシア(cepacia)、P.マルトフイリア
(maltophilia)、P.メラノゲナム
(melanogenum)およびP.プテイダ(putida)を
包含する〕に対して活性であつた。Bu−2470A
はシユードモナス種に対してBu−2470B1および
B2と同等または若干一層活性であることがわか
つた。
【表】
【表】
Bu−2470A,B1およびB2の生体内抗菌活性を、
E.コリ、K.ニユーモニアおよびP.エルギノーザに
因るマウスの実験感染症で評価した。マウスは豚
胃液ムチンの5%懸濁液中の病源体の100LD50投
与量で腹腔内に接種された。Bu−2470は細菌攻
撃直後に筋肉内経路で投与した。各投与量レベル
について1群5匹のマウスを使用し、動物を5日
間観察して50%防御量(PD50)を求めた。結果
を表8に示す。 Bu−2470Aは、成分B1およびB2に比して、試
験管内よりも生体内で比較的一層の活性があるこ
とが見い出された。
E.コリ、K.ニユーモニアおよびP.エルギノーザに
因るマウスの実験感染症で評価した。マウスは豚
胃液ムチンの5%懸濁液中の病源体の100LD50投
与量で腹腔内に接種された。Bu−2470は細菌攻
撃直後に筋肉内経路で投与した。各投与量レベル
について1群5匹のマウスを使用し、動物を5日
間観察して50%防御量(PD50)を求めた。結果
を表8に示す。 Bu−2470Aは、成分B1およびB2に比して、試
験管内よりも生体内で比較的一層の活性があるこ
とが見い出された。
【表】
Bu−2470AおよびB1の急性毒性を静脈内(iv)
および皮下(sc)経路によりマウスで測定した。
コリスチンを対照化合物として相対して試験し
た。表9に示すように、Bu−2470B1はivおよび
sc経路共にコリスチンよりも毒性がより低く、一
方Bu−2470Aはiv経路によりコリスチンよりも
毒性が低いが、sc経路では毒性がより高いもので
あつた。
および皮下(sc)経路によりマウスで測定した。
コリスチンを対照化合物として相対して試験し
た。表9に示すように、Bu−2470B1はivおよび
sc経路共にコリスチンよりも毒性がより低く、一
方Bu−2470Aはiv経路によりコリスチンよりも
毒性が低いが、sc経路では毒性がより高いもので
あつた。
【表】
上掲の生体内および試験管内スクリーニング・
データから明らかなように、Bu−2470およびそ
の生物活性成分Bu−2470A,B,B1,B2aおよび
B2bは抗菌剤として、動物飼料中の栄養補助剤と
してまた人を包含する家きんおよび動物での治療
剤として有用である。これら抗生物質はBu−
2470抗生物質に対して感受性を有するグラム陽性
およびグラム陰性細菌によつて生じる動物(特に
家きんおよび哺乳動物)の感染疾病の治療に殊に
有用である。 本発明はその範囲内に不活性製薬上許容し得る
担体または希釈剤と組合さつて有効な抗菌量の
Bu−2470A,B1,B2aまたはB2b(その製薬上許容
し得る酸付加塩を包含する)あるいはその混合物
を含有する製薬組成物を包含している。該組成物
は問題の投与経路に適した任意の製薬形態に調製
することができる。該組成物の例には経口投与の
ための固形組成物例えば錠剤、カプセル剤、丸
剤、散剤および顆粒剤、経口投与のための液体組
成物例えば液剤、懸濁剤、シロツプ剤またはエリ
キシール剤ならびに非経口投与のための製剤例え
ば無菌溶液、懸濁剤または乳濁剤が包含される。
非経口組成物はまた使用直前に滅菌水、生理食塩
水またはいくつかの他の無菌の注射可能な媒質に
溶解し得る無菌の固形組成物の形態で製造するこ
ともできる。 本発明の抗生物質(その製薬上許容し得る酸付
加塩を包含する)を投与してその結果抗生物質の
濃度が処置されている特別の微生物に対する
MICよりも大きくなる。使用する抗生物質の実
際の投与量は、例えば年令、体重、性別、食事、
投与経路、排泄速度、患者の条件、薬物組合せな
らびに処置されている特別の部位および疾病のよ
うな要素を考慮した後医師または獣医師により定
められることは言うまでもない。 本発明はまたグラム陽性またはグラム陰性細菌
により侵されている動物宿主(特に家きんおよび
人を包含する哺乳動物)に有効な抗菌投与量の
Bu−2470(Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bの
個々の成分またはその混合物を包含する)または
その製薬上許容し得る酸付加塩を投与することを
特徴とする前記宿主を治療的に処置する方法を提
供する。 以下の実施例は具体的な説明のためにのみ掲げ
るものであり、本発明の範囲の限定を企図してい
るものではない。アンバーライト
(AMBERLITE)IRC−50〔ペンシルバニア、フ
イラデルフイア、ローム・アンドハース・カンパ
ニー(Rohm and Haas Co.)の商品名)〕はカ
ルボン酸−ポリメタクリル酸タイプの弱酸性陽イ
オン交換樹脂である。アンバーライトIR−45(ロ
ーム・アンド・ハース・カンパニーの商品名)は
弱塩基性陰イオン交換樹脂である。ダイアイオン
HP−20(三菱化成株式会社の商品名)は非イオ
ン性巨網状(多孔性)重合体樹脂である。ダウエ
ツクス(DOWEX)50W〔ダウ・ケミカル・カン
パニー(Dow Chemical Co.)の商品名〕はスル
ホン酸官能価を有する強酸性陽イオン交換樹脂で
ある。LiChrosorb〔E.メルク(Merck)の商品
名〕RP−18は微顆粒HPLCカラムパツキングで
ある。 構造決定実験 操作1−Bu−2470Aの加水分解 6N HCl15ml中のBu−2470A(300mg)の溶液を
密封管中で15時間105℃に加熱した。反応混合物
を真空で濃縮乾涸した。残渣を水1mlに溶解し、
そしてダウエツクス50W×4のカラム(12×250
mm)でクロマトグラフを行つた。カラムを増加す
る濃度の塩酸(0.1N−1.0N)で展開し、溶離を
ニンヒドリン試験およびTLC*で監視した。適当
なフラクシヨンを採取し、真空濃縮すると次の3
種のアミノ酸が得られた。
データから明らかなように、Bu−2470およびそ
の生物活性成分Bu−2470A,B,B1,B2aおよび
B2bは抗菌剤として、動物飼料中の栄養補助剤と
してまた人を包含する家きんおよび動物での治療
剤として有用である。これら抗生物質はBu−
2470抗生物質に対して感受性を有するグラム陽性
およびグラム陰性細菌によつて生じる動物(特に
家きんおよび哺乳動物)の感染疾病の治療に殊に
有用である。 本発明はその範囲内に不活性製薬上許容し得る
担体または希釈剤と組合さつて有効な抗菌量の
Bu−2470A,B1,B2aまたはB2b(その製薬上許容
し得る酸付加塩を包含する)あるいはその混合物
を含有する製薬組成物を包含している。該組成物
は問題の投与経路に適した任意の製薬形態に調製
することができる。該組成物の例には経口投与の
ための固形組成物例えば錠剤、カプセル剤、丸
剤、散剤および顆粒剤、経口投与のための液体組
成物例えば液剤、懸濁剤、シロツプ剤またはエリ
キシール剤ならびに非経口投与のための製剤例え
ば無菌溶液、懸濁剤または乳濁剤が包含される。
非経口組成物はまた使用直前に滅菌水、生理食塩
水またはいくつかの他の無菌の注射可能な媒質に
溶解し得る無菌の固形組成物の形態で製造するこ
ともできる。 本発明の抗生物質(その製薬上許容し得る酸付
加塩を包含する)を投与してその結果抗生物質の
濃度が処置されている特別の微生物に対する
MICよりも大きくなる。使用する抗生物質の実
際の投与量は、例えば年令、体重、性別、食事、
投与経路、排泄速度、患者の条件、薬物組合せな
らびに処置されている特別の部位および疾病のよ
うな要素を考慮した後医師または獣医師により定
められることは言うまでもない。 本発明はまたグラム陽性またはグラム陰性細菌
により侵されている動物宿主(特に家きんおよび
人を包含する哺乳動物)に有効な抗菌投与量の
Bu−2470(Bu−2470A,B1,B2aおよびB2bの
個々の成分またはその混合物を包含する)または
その製薬上許容し得る酸付加塩を投与することを
特徴とする前記宿主を治療的に処置する方法を提
供する。 以下の実施例は具体的な説明のためにのみ掲げ
るものであり、本発明の範囲の限定を企図してい
るものではない。アンバーライト
(AMBERLITE)IRC−50〔ペンシルバニア、フ
イラデルフイア、ローム・アンドハース・カンパ
ニー(Rohm and Haas Co.)の商品名)〕はカ
ルボン酸−ポリメタクリル酸タイプの弱酸性陽イ
オン交換樹脂である。アンバーライトIR−45(ロ
ーム・アンド・ハース・カンパニーの商品名)は
弱塩基性陰イオン交換樹脂である。ダイアイオン
HP−20(三菱化成株式会社の商品名)は非イオ
ン性巨網状(多孔性)重合体樹脂である。ダウエ
ツクス(DOWEX)50W〔ダウ・ケミカル・カン
パニー(Dow Chemical Co.)の商品名〕はスル
ホン酸官能価を有する強酸性陽イオン交換樹脂で
ある。LiChrosorb〔E.メルク(Merck)の商品
名〕RP−18は微顆粒HPLCカラムパツキングで
ある。 構造決定実験 操作1−Bu−2470Aの加水分解 6N HCl15ml中のBu−2470A(300mg)の溶液を
密封管中で15時間105℃に加熱した。反応混合物
を真空で濃縮乾涸した。残渣を水1mlに溶解し、
そしてダウエツクス50W×4のカラム(12×250
mm)でクロマトグラフを行つた。カラムを増加す
る濃度の塩酸(0.1N−1.0N)で展開し、溶離を
ニンヒドリン試験およびTLC*で監視した。適当
なフラクシヨンを採取し、真空濃縮すると次の3
種のアミノ酸が得られた。
【表】
【表】
操作2−ペンタ−(2,4−ジニトロフエニル)−
Bu−2470Aの製造および酸加水分解 エタノール2ml中のジニトロフルオロベンゼン
(236mg)の溶液をBu−2470A(100mg)および
NaHCO3(134mg)の水溶液(4ml)に加え、そ
して混合物を暗室で20℃で1.5時間かくはんした。
沈殿した黄色固体を集し、水およびベンゼンで
洗い、次いで真空乾燥した。粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフイーにより精製した。カラム
(10×200mm)をCHCl3:CH3OH(93:7)で溶
離し、そして溶離を特徴のある黄色およびTLC
で監視した。適当なフラクシヨンを採集し、真空
蒸発するとBu−2470AのDNP誘導体111mgが得ら
れた。 λnax(5%ジオキサン−CH3OH):347nm(E1% 1cm
472)。TLC(SD−105)*:Rf0.43。 DNP−Bu−2470Aの試料(5mg)を密封管中
で15時間6N HCl0.5mlと共に105℃に加熱した。
反応混合物を真空濃縮し、凍結乾燥した。このよ
うにして得られた黄色固体をTLCで分折し、そ
して次の5種の化合物が同定された。
Bu−2470Aの製造および酸加水分解 エタノール2ml中のジニトロフルオロベンゼン
(236mg)の溶液をBu−2470A(100mg)および
NaHCO3(134mg)の水溶液(4ml)に加え、そ
して混合物を暗室で20℃で1.5時間かくはんした。
沈殿した黄色固体を集し、水およびベンゼンで
洗い、次いで真空乾燥した。粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフイーにより精製した。カラム
(10×200mm)をCHCl3:CH3OH(93:7)で溶
離し、そして溶離を特徴のある黄色およびTLC
で監視した。適当なフラクシヨンを採集し、真空
蒸発するとBu−2470AのDNP誘導体111mgが得ら
れた。 λnax(5%ジオキサン−CH3OH):347nm(E1% 1cm
472)。TLC(SD−105)*:Rf0.43。 DNP−Bu−2470Aの試料(5mg)を密封管中
で15時間6N HCl0.5mlと共に105℃に加熱した。
反応混合物を真空濃縮し、凍結乾燥した。このよ
うにして得られた黄色固体をTLCで分折し、そ
して次の5種の化合物が同定された。
【表】
操作3−Bu−2470B1およびB2、Bu−1880および
EM−49からの脂肪酸の単離 6N HClの0.5ml中のBu−2470B1(10mg)の溶液
を封管で0.5時間105℃に加熱した。加水分解物に
水5mlを加え、ジエチルエーテル5ml宛2部分量
で抽出した。エーテル溶液を無水Na2SO4で乾燥
し、真空濃縮すると油状残渣(2mg)が得られ
た。この油をエーテル3mlにとり、エーテル溶液
中過剰のジアゾメタンで処理した。溶媒を蒸発す
るとメチルエステル(2mg)が得られ、このもの
をGCおよびGC−MS(ガスクロマトグラフイーお
よびガスクロマトグラフイー−マススペクトロメ
トリー)により分折した。 同様にして、Bu−2470B2(10mg)、Bu−1880
(10mg)およびEM−49(10mg)を加水分解し、そ
して脂肪酸部分をメチルエステルに変換した。こ
れらのメチルエステルのGCおよびGC−MS分析
を以下に示す。
EM−49からの脂肪酸の単離 6N HClの0.5ml中のBu−2470B1(10mg)の溶液
を封管で0.5時間105℃に加熱した。加水分解物に
水5mlを加え、ジエチルエーテル5ml宛2部分量
で抽出した。エーテル溶液を無水Na2SO4で乾燥
し、真空濃縮すると油状残渣(2mg)が得られ
た。この油をエーテル3mlにとり、エーテル溶液
中過剰のジアゾメタンで処理した。溶媒を蒸発す
るとメチルエステル(2mg)が得られ、このもの
をGCおよびGC−MS(ガスクロマトグラフイーお
よびガスクロマトグラフイー−マススペクトロメ
トリー)により分折した。 同様にして、Bu−2470B2(10mg)、Bu−1880
(10mg)およびEM−49(10mg)を加水分解し、そ
して脂肪酸部分をメチルエステルに変換した。こ
れらのメチルエステルのGCおよびGC−MS分析
を以下に示す。
【表】
操作4−デアシルBu−2470B、デアシルEM−49
およびデアシル333−25の単離 ゼレンゼンりん酸塩緩衝剤(PH7.0)30ml中の
Bu−2470B(100mg)の懸濁液をポリミキシンア
シラーゼ(120mg)と組合せ、そして混合物を振
とうしながら3日間37℃で培養した。酵素反応混
合物を遠心分離し、そして透明な上澄液をPH2.0
に調節し、n−ブタノール20ml2部分量で抽出し
た。抽出液を蒸発すると未変化のBu−2470Bの
26mgが得られた。水層を2N NH4OHでPH9.5に調
節し、n−ブタノール20ml秤取量2部分で再度抽
出した。第二のブタノール抽出液を合し、そして
真空濃縮するとデアシルBu−2470Bの粗製固体
(55mg)が得られた。固体を水2mlに溶解し、1N
HClでPH2.0に調節し、そしてダイアイオンHP−
20のカラム(10×160mm)でクロマトグラフを行
つた。カラムを水で展開し、そしてフラクシヨン
をニンヒドリン検定およびTLC*により監視し
た。デアシルBu−2470Bの収量は32mgであつた。 上記実験に記載したのと同じ操作に本質的に従
つて、EM−49錯体(10mg)をポリミキシンアシ
ラーゼ(12mg)で処理するとデアシルEM−49の
5.0mgが得られ、EM−49の1.5mgが共に回収され
た。同じく、抗生物質333−25(10mg)をポリミキ
シンアシラーゼ(12mg)で脱アシル化するとデア
シル333−25の4.9mgおよび未変化の333−25の2.5
mgが得られた。 * SiO2,CHCl3:CH3OH:28%NH4OH (1:2:1v/v) 実施例 1 Bu−2470錯体の醗酵 十分に生育したバチルス・サーキユランス菌株
G493−B6の寒天スラントを使用して、グリセロ
ール2%、コーン・スチープ・リカー1%、フア
ルマメデイア(PHARMAMEDIA)(綿実粉の
商品名)1%、(NH4)2SO4の0.3%、ZnSO4・
7H2Oの0.003%、CaCO3の0.4%を含む栄養培地
(滅菌前PHを7.0に調節)に接種した。種培地を回
転振とう機(250rpm)で72時間28℃で培養し、
そして培地5mlを500mlエルレンマイヤーフラス
コに移した。このフラスコには、グリセロール3
%、大豆粉3%、(NH4)2SO4の0.3%、ZnSO4・
7H2Oの0.003%およびCaCO3の0.4%からなる醗
酵培地100ml(PH7.0)が入つていた。醗酵を回転
振とう機で5〜7日間28℃で実施した。醗酵ブロ
ス中の抗菌活性を供試菌としてバチルス・スブチ
リスPCI219およびエツシエリヒア・コリNIHJを
使用するペーパ・デイスク−寒天拡散検定法で測
定した。抗生物質生産が6日目に最高に達し、こ
の時点で醗酵ブロスは一般に粘張性となつた。抗
生物質濃度は約1000mcg/mlであつた。 実施例 2 Bu−2470成分の採取 実施例1からの粘張性醗酵ブロス(10L、PH
7.5)を水および小量の消泡剤で25Lに希釈した。
菌糸体ケーキを連続遠心分離で除去し、透明なブ
ロス上澄液をアンバーライトIRC−50(NH4 +,
2L)と共にかくはんした。樹脂を水(20L)で洗
い、次に0.5N HClの2.5L部分量で3回溶離して
抗生物質活性体を遊離させた。活性溶離液を合し
(9L)、PH7.0に調節し、そして活性炭(180g)と
共にかくはんした。活性炭を分離し、活性体をn
−ブタノールと水との混合物(1:1v/v,2L)
で2回溶離し、溶離液のPHを6N HClで2.0に調
節した。n−ブタノール層(1.5L)を分離し、真
空濃縮するとBu−2470B成分(B1,B2aおよび
B2b)の粗製混合物(1.35g)が得られた。酸性
水層をアンバーライトIR−45(OH-)で中和し、
そしてn−ブタノールの1L部分量で2回抽出し
た。n−ブタノール抽出液を蒸発させると追加の
量のBu−2470B混合物(440mg)が得られた。次
に水層を濃NH4OHでアルカリ性(PH10.0)とな
し、n−ブタノール(1L×3)で再び抽出した。
後者のn−ブタノール抽出液を合し、真空濃縮し
そして凍結乾燥するとBu−2470Aの粗製固体
(4.65g)が得られた。 Bu−2470A(5.5g)の粗調製物をダイアイオン
HP−20のカラム(800ml、使用前0.1N NH4OH
で洗う)にかけ、このカラムを水(3.5L)、50%
メタノール(5.5L)および酸性50%メタノール
(PH2,3.5L)で順次展開した。溶離をバイオア
ツセイ(対シユードモナス菌株Pss−1)および
TLC(薄層クロマトグラフイー)(シリカゲルプ
レート、CHCl3:CH3OH:28%NH4OH1:2:
1v/v)によつて監視した。まず50%メタノー
ルで溶離された生物活性フラクシヨンをプール
し、濃縮するとBu−2470A(788mg)の純粋な調
製物が得られた。次の活性フラクシヨンは痕跡量
の不純物を含有し、そして更に同じクロマトグラ
フイーの反覆により精製すると追加量の純粋な
Bu−2470A(1.0g)が得られた。 成分B混合物(500mg)の粗製サンプルをCM
−セルロースC−25のカラム(400ml、0.1M
NaClで予備処理した)に充填した。カラムを
0.1M NaClで展開し、そして溶離液をB.スブチ
リスPCI−219に対するバイオアツセイにより検
討した。適当なフラクシヨンをプールし、n−ブ
タノールで抽出した。Bu−2470B2(75mg)がまず
溶離され、次いでBu−2470B1およびB2の混合物
(89mg)次いで純粋なBu−2470B1(89mg)が溶離
された。Bu−2470B2は後で2種の亜成分、Bu−
2470B2aおよびBu−2470B2bの混合物であること
が決定された。 実施例 3 Bu−2470B2亜成分の分離 Bu−2470のB2成分を、ウオーターズ・アソシ
エーツ・インコーポレーテツド(Waters
Associates Inc.)モデル6000A装置(U6Kイン
ジエクターおよび440UVデイテクター付き)お
よび逆相カラム(LiChrosorb RP−18、φ4×30
mm)を用いてHPLC技術により、2種の亜成分、
Bu−2470B2aおよびBu−2470B2bに更に分離し
た。クロマトグラフを流速1.0ml/分および導入
圧2500psiで実施した。移動相は36:64v/vの比
のアセトニトリルおよび0.005M酒石酸塩緩衝剤
の混合物であり、緩衝液を硫酸ナトリウム
(0.05M)およびヘプタン酸ナトリウム
(0.005M)で補充した。溶離を254nmでのUV吸
収によりモニターした。Bu−2470B2aが滞留時間
(Rt)7.42分で溶出され、次いでRt8.17分でBu−
2470B2b、同一条件下でBu−2470B1がRt12.42分
で出現した。
およびデアシル333−25の単離 ゼレンゼンりん酸塩緩衝剤(PH7.0)30ml中の
Bu−2470B(100mg)の懸濁液をポリミキシンア
シラーゼ(120mg)と組合せ、そして混合物を振
とうしながら3日間37℃で培養した。酵素反応混
合物を遠心分離し、そして透明な上澄液をPH2.0
に調節し、n−ブタノール20ml2部分量で抽出し
た。抽出液を蒸発すると未変化のBu−2470Bの
26mgが得られた。水層を2N NH4OHでPH9.5に調
節し、n−ブタノール20ml秤取量2部分で再度抽
出した。第二のブタノール抽出液を合し、そして
真空濃縮するとデアシルBu−2470Bの粗製固体
(55mg)が得られた。固体を水2mlに溶解し、1N
HClでPH2.0に調節し、そしてダイアイオンHP−
20のカラム(10×160mm)でクロマトグラフを行
つた。カラムを水で展開し、そしてフラクシヨン
をニンヒドリン検定およびTLC*により監視し
た。デアシルBu−2470Bの収量は32mgであつた。 上記実験に記載したのと同じ操作に本質的に従
つて、EM−49錯体(10mg)をポリミキシンアシ
ラーゼ(12mg)で処理するとデアシルEM−49の
5.0mgが得られ、EM−49の1.5mgが共に回収され
た。同じく、抗生物質333−25(10mg)をポリミキ
シンアシラーゼ(12mg)で脱アシル化するとデア
シル333−25の4.9mgおよび未変化の333−25の2.5
mgが得られた。 * SiO2,CHCl3:CH3OH:28%NH4OH (1:2:1v/v) 実施例 1 Bu−2470錯体の醗酵 十分に生育したバチルス・サーキユランス菌株
G493−B6の寒天スラントを使用して、グリセロ
ール2%、コーン・スチープ・リカー1%、フア
ルマメデイア(PHARMAMEDIA)(綿実粉の
商品名)1%、(NH4)2SO4の0.3%、ZnSO4・
7H2Oの0.003%、CaCO3の0.4%を含む栄養培地
(滅菌前PHを7.0に調節)に接種した。種培地を回
転振とう機(250rpm)で72時間28℃で培養し、
そして培地5mlを500mlエルレンマイヤーフラス
コに移した。このフラスコには、グリセロール3
%、大豆粉3%、(NH4)2SO4の0.3%、ZnSO4・
7H2Oの0.003%およびCaCO3の0.4%からなる醗
酵培地100ml(PH7.0)が入つていた。醗酵を回転
振とう機で5〜7日間28℃で実施した。醗酵ブロ
ス中の抗菌活性を供試菌としてバチルス・スブチ
リスPCI219およびエツシエリヒア・コリNIHJを
使用するペーパ・デイスク−寒天拡散検定法で測
定した。抗生物質生産が6日目に最高に達し、こ
の時点で醗酵ブロスは一般に粘張性となつた。抗
生物質濃度は約1000mcg/mlであつた。 実施例 2 Bu−2470成分の採取 実施例1からの粘張性醗酵ブロス(10L、PH
7.5)を水および小量の消泡剤で25Lに希釈した。
菌糸体ケーキを連続遠心分離で除去し、透明なブ
ロス上澄液をアンバーライトIRC−50(NH4 +,
2L)と共にかくはんした。樹脂を水(20L)で洗
い、次に0.5N HClの2.5L部分量で3回溶離して
抗生物質活性体を遊離させた。活性溶離液を合し
(9L)、PH7.0に調節し、そして活性炭(180g)と
共にかくはんした。活性炭を分離し、活性体をn
−ブタノールと水との混合物(1:1v/v,2L)
で2回溶離し、溶離液のPHを6N HClで2.0に調
節した。n−ブタノール層(1.5L)を分離し、真
空濃縮するとBu−2470B成分(B1,B2aおよび
B2b)の粗製混合物(1.35g)が得られた。酸性
水層をアンバーライトIR−45(OH-)で中和し、
そしてn−ブタノールの1L部分量で2回抽出し
た。n−ブタノール抽出液を蒸発させると追加の
量のBu−2470B混合物(440mg)が得られた。次
に水層を濃NH4OHでアルカリ性(PH10.0)とな
し、n−ブタノール(1L×3)で再び抽出した。
後者のn−ブタノール抽出液を合し、真空濃縮し
そして凍結乾燥するとBu−2470Aの粗製固体
(4.65g)が得られた。 Bu−2470A(5.5g)の粗調製物をダイアイオン
HP−20のカラム(800ml、使用前0.1N NH4OH
で洗う)にかけ、このカラムを水(3.5L)、50%
メタノール(5.5L)および酸性50%メタノール
(PH2,3.5L)で順次展開した。溶離をバイオア
ツセイ(対シユードモナス菌株Pss−1)および
TLC(薄層クロマトグラフイー)(シリカゲルプ
レート、CHCl3:CH3OH:28%NH4OH1:2:
1v/v)によつて監視した。まず50%メタノー
ルで溶離された生物活性フラクシヨンをプール
し、濃縮するとBu−2470A(788mg)の純粋な調
製物が得られた。次の活性フラクシヨンは痕跡量
の不純物を含有し、そして更に同じクロマトグラ
フイーの反覆により精製すると追加量の純粋な
Bu−2470A(1.0g)が得られた。 成分B混合物(500mg)の粗製サンプルをCM
−セルロースC−25のカラム(400ml、0.1M
NaClで予備処理した)に充填した。カラムを
0.1M NaClで展開し、そして溶離液をB.スブチ
リスPCI−219に対するバイオアツセイにより検
討した。適当なフラクシヨンをプールし、n−ブ
タノールで抽出した。Bu−2470B2(75mg)がまず
溶離され、次いでBu−2470B1およびB2の混合物
(89mg)次いで純粋なBu−2470B1(89mg)が溶離
された。Bu−2470B2は後で2種の亜成分、Bu−
2470B2aおよびBu−2470B2bの混合物であること
が決定された。 実施例 3 Bu−2470B2亜成分の分離 Bu−2470のB2成分を、ウオーターズ・アソシ
エーツ・インコーポレーテツド(Waters
Associates Inc.)モデル6000A装置(U6Kイン
ジエクターおよび440UVデイテクター付き)お
よび逆相カラム(LiChrosorb RP−18、φ4×30
mm)を用いてHPLC技術により、2種の亜成分、
Bu−2470B2aおよびBu−2470B2bに更に分離し
た。クロマトグラフを流速1.0ml/分および導入
圧2500psiで実施した。移動相は36:64v/vの比
のアセトニトリルおよび0.005M酒石酸塩緩衝剤
の混合物であり、緩衝液を硫酸ナトリウム
(0.05M)およびヘプタン酸ナトリウム
(0.005M)で補充した。溶離を254nmでのUV吸
収によりモニターした。Bu−2470B2aが滞留時間
(Rt)7.42分で溶出され、次いでRt8.17分でBu−
2470B2b、同一条件下でBu−2470B1がRt12.42分
で出現した。
第1図は臭化カリウムにペレツトとしたBu−
2470A塩酸塩の赤外吸収スペクトルを示す。第2
図は臭化カリウムにペレツトとしたBu−2470B1
塩酸塩の赤外吸収スペクトルを示す。第3図は臭
化カリウムにペレツトとしたBu−2470B2の赤外
吸収スペクトルを示す。第4図は内部標準として
TMSを用い、JEOL60MHzNMR分光計で測定し
たD2Oに溶解したBu−2470A塩酸塩のNMRスペ
クトルを示す。第5図は内部標準としてTMSを
用い、JE0L60MHzNMR分光計で測定したD2Oに
溶解したBu−2470B1塩酸塩のNMRスペクトル
を示す。第6図は内部標準としてTMSを用い、
JE0L60MHzNMR分光計で測定したD2Oに溶解し
たBu−2470B2(B2a+B2b)塩酸塩のNMRスペク
トルを示す。
2470A塩酸塩の赤外吸収スペクトルを示す。第2
図は臭化カリウムにペレツトとしたBu−2470B1
塩酸塩の赤外吸収スペクトルを示す。第3図は臭
化カリウムにペレツトとしたBu−2470B2の赤外
吸収スペクトルを示す。第4図は内部標準として
TMSを用い、JEOL60MHzNMR分光計で測定し
たD2Oに溶解したBu−2470A塩酸塩のNMRスペ
クトルを示す。第5図は内部標準としてTMSを
用い、JE0L60MHzNMR分光計で測定したD2Oに
溶解したBu−2470B1塩酸塩のNMRスペクトル
を示す。第6図は内部標準としてTMSを用い、
JE0L60MHzNMR分光計で測定したD2Oに溶解し
たBu−2470B2(B2a+B2b)塩酸塩のNMRスペク
トルを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 (式中Rは水素、
【式】 【式】または 【式】 あるいはその製薬上許容し得る酸付加塩であり、
また式中Dabはα,γ−ジアミノ酪酸を示し、
Leuはロイシンを示し、そしてPheはフエニルア
ラニンを示す)を有するペプチド抗生物質化合
物。 2 式 (式中Dabはα,γ−ジアミノ酪酸を示し、
Leuはロイシンを示し、そしてPheはフエニルア
ラニンを示す)のペプチド抗生物質Bu−2470A
またはその製薬上許容し得る酸付加塩である特許
請求の範囲第1項記載のペプチド抗生物質化合
物。 3 遊離塩基の形態である特許請求の範囲第2項
記載のペプチド抗生物質化合物。 4 塩酸塩の形態である特許請求の範囲第2項記
載のペプチド抗生物質化合物。 5 式 (式中Rは【式】 であり、Dabはα,γ−ジアミノ酪酸を示し、
Leuはロイシンを示し、そしてPheはフエニルア
ラニンを示す)を有するペプチド抗生物質Bu−
2470B1またはその製薬上許容し得る酸付加塩で
ある特許請求の範囲第1項記載のペプチド抗生物
質化合物。 6 遊離塩基の形態である特許請求の範囲第5項
記載のペプチド抗生物質化合物。 7 塩酸塩の形態である特許請求の範囲第5項記
載のペプチド抗生物質化合物。 8 式 (式中、Rは【式】で あり、Dabはα,γ−ジアミノ酪酸を示し、Leu
はロイシンを示し、そしてPheはフエニルアラニ
ンを示す)を有するペプチド抗生物質Bu−
2470B2aまたはその製薬上許容し得る酸付加塩で
ある特許請求の範囲第1項記載のペプチド抗生物
質化合物。 9 遊離塩基の形態の特許請求の範囲第8項記載
のペプチド抗生物質化合物。 10 塩酸塩の形態である特許請求の範囲第8項
記載のペプチド抗生物質化合物。 11 式 (式中、Rは【式】であ り、Dabはα,γ−ジアミノ酪酸を示し、Leuは
ロイシンを示し、そしてPheはフエニルアラニン
を示す)を有するペプチド抗生物質Bu−2470B2b
またはその製薬上許容し得る酸付加塩である特許
請求の範囲第1項記載のペプチド抗生物質化合
物。 12 遊離塩基の形態の特許請求の範囲第11項
記載のペプチド抗生物質化合物。 13 塩酸塩の形態である特許請求の範囲第11
項記載のペプチド抗生物質化合物。 14 窒素および炭素の同化可能な源を含有する
水性栄養培地で深部好気的条件下にバチルス・サ
ーキユランスのBu−2470A生産菌株を、前記培
地に該菌株により実質的な量のBu−2470Aが生
産されるまで、培養し、そして次に培地から共生
産物質を実質的に含むことなくBu−2470A抗生
物質を採取することを特徴とするペプチド抗生物
質Bu−2470Aの製造方法。 15 Bu−2470A生産菌株がATCC31805の同定
指標を有する特許請求の範囲第14項記載の方
法。 16 ペプチド抗生物質をその製薬上許容し得る
酸付加塩に変換する特許請求の範囲第14項また
は第15項記載の方法。 17 窒素および炭素の同化可能な源を含有する
水性栄養培地で深部好気的条件下にバチルス・サ
ーキユランスのBu−2470B1生産菌株を、前記培
地に該菌株により実質的な量のBu−2470B1が生
産されるまで、培養し、そして次に培地から共生
産物質を実質的に含むことなくBu−2470B1抗生
物質を採取することを特徴とするペプチド抗生物
質Bu−2470B1の製造方法。 18 Bu−2470B1生産菌株がATCC31805の同定
指標を有する特許請求の範囲第17項記載の方
法。 19 ペプチド抗生物質をその製薬上許容し得る
酸付加塩に変換する特許請求の範囲第17項また
は第18項記載の方法。 20 窒素および炭素の同化可能な源を含有する
水性栄養培地で深部好気的条件下にバチルス・サ
ーキユランスのBu−2470B2a生産菌株を、前記培
地に該菌株により実質的な量のBu−2470B2aが生
産されるまで、培養し、そして次に培地から共生
産物質を実質的に含むことなくBu−2470B2a抗生
物質を採取することを特徴とするペプチド抗生物
質Bu−2470B2aの製造方法。 21 Bu−2470B2a生産菌株がATCC31805の同
定指標を有する特許請求の範囲第20項記載の方
法。 22 ペプチド抗生物質をその製薬上許容し得る
酸付加塩に変換する特許請求の範囲第20項また
は第21項記載の方法。 23 窒素および炭素の同化可能な源を含有する
水性栄養培地で深部好気的条件下にバチルス・サ
ーキユランスのBu−2470B2b生産菌株を、前記培
地に該菌株により実質的な量のBu−2470B2bが生
産されるまで、培養し、そして次に培地から共生
産物質を実質的に含むことなくBu−2470B2b抗生
物質を採取することを特徴とするペプチド抗生物
質Bu−2470B2bの製造方法。 24 Bu−2470B2b生産菌株がATCC31805の同
定指標を有する特許請求の範囲第23項記載の方
法。 25 ペプチド抗生物質をその製薬上許容し得る
酸付加塩に変換する特許請求の範囲第23項また
は第24項記載の方法。 26 不活性製薬上許容し得る担体または希釈剤
と組合わされてBu−2470A,Bu−2470B1,Bu−
2470B2a,Bu−2470B2bおよびその製薬上許容し
得る酸付加塩からなる群から選択される少なくと
も1種の抗生物質を有効な抗菌量で含有する抗菌
組成物。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/250,987 US4341768A (en) | 1981-04-03 | 1981-04-03 | Antibiotic compounds |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57171925A JPS57171925A (en) | 1982-10-22 |
| JPH0341477B2 true JPH0341477B2 (ja) | 1991-06-24 |
Family
ID=22950015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57027572A Granted JPS57171925A (en) | 1981-04-03 | 1982-02-24 | Antibiotic compound |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4341768A (ja) |
| JP (1) | JPS57171925A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5968806A (en) * | 1997-05-22 | 1999-10-19 | Seikagaku Corporation | Bacillus circulans KsT202 produces keratan sulfate hydrolase |
| US6589591B1 (en) * | 2001-07-10 | 2003-07-08 | Baylor College Of Medicine | Method for treating medical devices using glycerol and an antimicrobial agent |
| US20040256561A1 (en) * | 2003-06-17 | 2004-12-23 | Allyson Beuhler | Wide band light sensing pixel array |
| EP1737378A2 (en) * | 2004-04-02 | 2007-01-03 | Baylor College of Medicine | Novel modification of medical prostheses |
| AU2018359018B2 (en) * | 2017-11-02 | 2022-11-24 | The University Of Queensland | Peptide antibiotics |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3856938A (en) * | 1971-04-27 | 1974-12-24 | S Murao | Antibiotic em{14 49 |
| US3880944A (en) * | 1973-11-13 | 1975-04-29 | Ventron Corp | Friedel-Crafts reaction with graphite intercalated Lewis acids |
-
1981
- 1981-04-03 US US06/250,987 patent/US4341768A/en not_active Expired - Fee Related
-
1982
- 1982-02-24 JP JP57027572A patent/JPS57171925A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4341768A (en) | 1982-07-27 |
| JPS57171925A (en) | 1982-10-22 |
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