JPH0343216B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0343216B2 JPH0343216B2 JP57080602A JP8060282A JPH0343216B2 JP H0343216 B2 JPH0343216 B2 JP H0343216B2 JP 57080602 A JP57080602 A JP 57080602A JP 8060282 A JP8060282 A JP 8060282A JP H0343216 B2 JPH0343216 B2 JP H0343216B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- temperature
- examples
- magnetic
- saturation magnetization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
本発明は強磁性酸化鉄の製造方法に関し、更に
詳細には、すぐれた磁気特性、特に高い転写特性
及び高い飽和磁化σsを有する磁気記録用強磁性酸
化鉄の製造方法に関する。 近年、より高密度の磁気記録媒体が要求されて
いる。この要求を満足する磁性材料の特性は、高
い保磁力Hcと高い飽和磁化σs及び磁性体自体が
低ノイズ性を有することである。 上記の条件を達成するため、従来種々の方法が
提案されてきた。例えば、高い保磁力Hcを得る
ために、磁性酸化鉄の原料であるα−FeOOHの
針状比を大きくする方法、その針状性を崩さない
焼成の方法、あるいは磁性酸化鉄にCoを含有さ
せる方法などが広く使用されている。 一方、磁性体自体を低ノイズ化する最も効果的
方法は磁性体粒子を微粒子化する方法である。し
かしながら、粒子が微小化していくに伴つて、磁
化単位が小さくなり、磁化が熱的に不安定になる
ために、磁気テープとした際の転写特性(S/
P)は悪くなる。第1図は結晶子サイズと転写特
性の関係を示すグラフであるが、従来技術により
得られたγ−Fe2O3(○印)は結晶子サイズが小
さくなるに従つて転写特性(S/P)が悪化して
いることがわかる。 更に、磁性体を微粒子化することによつて、飽
和磁化σsが低下するという弊害も生じる。 従来法によるγ−Fe2O3の製造においては、(1)
α−FeOOHを300〜700℃で脱水してα−Fe2O3
とし、(2)更に還元性ガス雰囲気において300〜400
℃で還元してFe3O4とし、(3)次いでこれを200〜
300℃程度の低温で酸化して強磁性のγ−Fe2O3
を得るのが一般的である。ここで、最後の酸化の
工程において200〜300℃という比較的低温を用い
ているのは、これ以上高温で酸化を行うと、γ−
Fe2O3の一部が非磁性の安定なα−Fe2O3に非可
逆的に転移して磁性が減少してしまうと一般的に
考えられているからである。 本発明者らは、上述の転写特性と磁性体の粒子
の大きさとの関係を打ち破るべく鋭意研究を重ね
た結果、前記生成されたγ−Fe2O3をさらに従来
法における酸化温度より高くγ−Fe2O3からα−
Fe2O3への転移温度付近より低い温度で熱処理す
ることにより、その転写特性が改善されることを
見出した。 即ち、本発明はγ−Fe2O3の一部がα−Fe2O3
に転移し、飽和磁化σsが熱処理前の99%に減少す
る熱処理温度で定義される臨界温度に対し、−200
℃〜+30℃(好ましくは−100℃〜0℃)の間の
温度範囲でγ−Fe2O3を熱処理することを特徴と
する強磁性酸化鉄の製法に関するものである。 熱処理温度が臨界温度+30℃より高い場合に
は、γ−Fe2O3のα−Fe2O3への転移が著しく、
磁性が損われて磁性体としての使用が困難にな
り、また臨界温度−200℃より低い場合には本発
明の効果がほとんどない。 γ−Fe2O3は準安定物質であるため、α−
Fe2O3への転移温度は原料や焼成条件の違い、あ
るいは添加物や焼結防止剤の使用による純度の違
いにより異る。また、同一γ−Fe2O3において
も、昇温速度、保持時間、加熱中の撹拌の有無な
どの加熱条件の違いによりその転移温度は異つて
くる。従つて、上記の臨界温度は、熱処理時の昇
温速度や保持時間その他の加熱条件に合せて求め
なければならない。 γ−Fe2O3からα−Fe2O3への転移は発熱反応
であるため、その臨界温度は示差熱分析(DTA)
又は示差走査熱量測定(DSC)を用いておおよ
その見当をつけることができる。第2図に示すご
とく、γ−Fe2O3にはDTA又はDSCの発熱ピー
クの数が2本のものと1本のものがあり、DTA
又はDSC測定における転移温度は図中のTtrとし
て求められ、通常の焼成炉を用いて一定温度で熱
処理した際、γ−Fe2O3からα−Fe2O3への変化
の臨界温度はDTA又はDSCにて10℃/minで昇
温した際の転移温度Ttrより70〜80℃程度低い。 第3図はDTA又はDSCと熱処理時の温度差の
補正を行つて、熱処理温度と、得られたγ−
Fe2O3の転写特性及び飽和磁化の関係を示すグラ
フである。転写特性は400℃〜600℃の間で上昇
し、その後γ−Fe2O3がα−Fe2O3に転移を始め
てからは変化しない。一方、飽和磁化は400℃〜
550℃の間で熱処理温度の上昇に伴つて上昇し、
臨界温度である600℃付近から、γ−Fe2O3から
α−Fe2O3への転移のために、急激に降下してし
まい、630℃を越えると飽和磁化が極端に減少す
るために磁性体としての使用が困難になる。第3
図に例示した磁性体においては、500℃〜600℃に
て熱処理を行うと、その磁気特性は著しく改善さ
れることが理解されよう。 第1図の△印は本発明の方法によりγ−Fe2O3
を熱処理することにより得られたγ−Fe2O3の特
性であるが、本発明によりいずれのγ−Fe2O3に
関しても転写特性の改善が見られた。 熱処理による磁気特性の改善は、後の実施例に
示すごとく、転写特性、飽和磁化にとどまらず、
抗磁力(Hc)、角型比(SQ)、抗磁力分布
(SFD)にまで及ぶものである。前記500℃〜600
℃の熱処理による改良効果はα−FeOOHを出発
物質とするγ−Fe2O3において認められる。 本発明における熱処理により、どのような理由
で前述の磁気特性の向上が起るのかは現在のとこ
ろ明らかでないが、熱処理することによつて第4
図のようにDTAカーブがシヤープになることか
ら、結晶構造の不完全性が小さくなり、磁気的結
合が強くなつたものと考える。 次に、本発明を実施例によつて説明する。粉体
の比表面積はN2の吸着、PHはJIS−A法により求
めた。転移温度はDTAを用いて昇温速度10℃/
minで測定した。 結晶子サイズはX線回折ピークの220−面の半
値幅から計算した結晶子サイズと、440面の半値
幅から計算した結晶子サイズを平均して求めた。 本発明で粉末サンプルの転写測定のためテープ
化した条件は次の通りである。なお、以下の説明
において「部」は「重量部」を示す。 磁性粉 100部 塩酢ビ共重合体(UCC社製「VAGH」) 10部 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製「ニツポラ
ン2301」) 10部 ポリイソシアネート*(日本ポリウレタン社製
「コロネートL」) 3部 ソーヤレシチン 1部 MEK 180部 MIBK 120部 上記の原料をボールミルにて分散した後(*ポ
リイソシアネートは分散終了時に加える)、過
して塗布、磁場配向、乾燥した。次いて、カレン
ダー処理を行つた後、3.8mm幅にスリツトした。
ベースは表面の平滑な厚さ15μmのポリエチレン
テレフタレートフイルムを用いた。 転写特性(S/P)は次のように測定した。即
ち、3.8μm幅テープをコンパクトカセツトに組込
む。バルク消去の後、規定入力レベル(磁気テー
プ工業会標準規格MTS−102による)にて1KHz
の信号を記録する。これを50℃48時間経時させた
のち、再生し出力信号を中心周波数1KHzバンド
幅1/3オクターブ6dBのフイルターを通したのち、
信号レベルと転写レベルの出力を測定した。 実施例 1〜5 アルカリ側の反応で得たα−FeOOHを、600
℃、320℃、250℃にてそれぞれ脱水、還元、酸化
を行つて得たγ−Fe2O3をDTAにより10℃/min
の昇温速度で転移温度を調べた結果675℃であつ
た。この粉末50gを一端開放内容積2の石英ガ
ラス製レトルト容器に投入し、500℃、550℃、
600℃、630℃で10分間ずつ保持してその飽和磁化
を測定した所、550℃まで上昇し、600℃では熱処
理前の値より約1emu/g降下し、630℃では熱処
理前の50%まで低下した。これにより臨界温度が
600℃であることがわかつた。この結果に基き、
このγ−Fe2O3を400℃、500℃、550℃、600℃に
て15分〜2時間熱処理したのが、実施例1〜5で
ある。得られたγ−Fe2O3の諸特性を表1に示
す。なお原料のγ−Fe2O3はHc392Oe、
σs69.6emu/g、比表面積30.4m2/g、結晶子サ
イズ303Å、PH8.82であつた。 実施例 6 実施例1〜5と同条件で焼成したγ−Fe2O3を
酸化に引き続き590℃で熱処理した。得られたγ
−Fe2O3の諸特性を表1に示す。 実施例 7 脱水・還元までを実施例1〜5と同様に行い、
550℃で酸化した。得られたγ−Fe2O3の諸特性
を表1に示す。
詳細には、すぐれた磁気特性、特に高い転写特性
及び高い飽和磁化σsを有する磁気記録用強磁性酸
化鉄の製造方法に関する。 近年、より高密度の磁気記録媒体が要求されて
いる。この要求を満足する磁性材料の特性は、高
い保磁力Hcと高い飽和磁化σs及び磁性体自体が
低ノイズ性を有することである。 上記の条件を達成するため、従来種々の方法が
提案されてきた。例えば、高い保磁力Hcを得る
ために、磁性酸化鉄の原料であるα−FeOOHの
針状比を大きくする方法、その針状性を崩さない
焼成の方法、あるいは磁性酸化鉄にCoを含有さ
せる方法などが広く使用されている。 一方、磁性体自体を低ノイズ化する最も効果的
方法は磁性体粒子を微粒子化する方法である。し
かしながら、粒子が微小化していくに伴つて、磁
化単位が小さくなり、磁化が熱的に不安定になる
ために、磁気テープとした際の転写特性(S/
P)は悪くなる。第1図は結晶子サイズと転写特
性の関係を示すグラフであるが、従来技術により
得られたγ−Fe2O3(○印)は結晶子サイズが小
さくなるに従つて転写特性(S/P)が悪化して
いることがわかる。 更に、磁性体を微粒子化することによつて、飽
和磁化σsが低下するという弊害も生じる。 従来法によるγ−Fe2O3の製造においては、(1)
α−FeOOHを300〜700℃で脱水してα−Fe2O3
とし、(2)更に還元性ガス雰囲気において300〜400
℃で還元してFe3O4とし、(3)次いでこれを200〜
300℃程度の低温で酸化して強磁性のγ−Fe2O3
を得るのが一般的である。ここで、最後の酸化の
工程において200〜300℃という比較的低温を用い
ているのは、これ以上高温で酸化を行うと、γ−
Fe2O3の一部が非磁性の安定なα−Fe2O3に非可
逆的に転移して磁性が減少してしまうと一般的に
考えられているからである。 本発明者らは、上述の転写特性と磁性体の粒子
の大きさとの関係を打ち破るべく鋭意研究を重ね
た結果、前記生成されたγ−Fe2O3をさらに従来
法における酸化温度より高くγ−Fe2O3からα−
Fe2O3への転移温度付近より低い温度で熱処理す
ることにより、その転写特性が改善されることを
見出した。 即ち、本発明はγ−Fe2O3の一部がα−Fe2O3
に転移し、飽和磁化σsが熱処理前の99%に減少す
る熱処理温度で定義される臨界温度に対し、−200
℃〜+30℃(好ましくは−100℃〜0℃)の間の
温度範囲でγ−Fe2O3を熱処理することを特徴と
する強磁性酸化鉄の製法に関するものである。 熱処理温度が臨界温度+30℃より高い場合に
は、γ−Fe2O3のα−Fe2O3への転移が著しく、
磁性が損われて磁性体としての使用が困難にな
り、また臨界温度−200℃より低い場合には本発
明の効果がほとんどない。 γ−Fe2O3は準安定物質であるため、α−
Fe2O3への転移温度は原料や焼成条件の違い、あ
るいは添加物や焼結防止剤の使用による純度の違
いにより異る。また、同一γ−Fe2O3において
も、昇温速度、保持時間、加熱中の撹拌の有無な
どの加熱条件の違いによりその転移温度は異つて
くる。従つて、上記の臨界温度は、熱処理時の昇
温速度や保持時間その他の加熱条件に合せて求め
なければならない。 γ−Fe2O3からα−Fe2O3への転移は発熱反応
であるため、その臨界温度は示差熱分析(DTA)
又は示差走査熱量測定(DSC)を用いておおよ
その見当をつけることができる。第2図に示すご
とく、γ−Fe2O3にはDTA又はDSCの発熱ピー
クの数が2本のものと1本のものがあり、DTA
又はDSC測定における転移温度は図中のTtrとし
て求められ、通常の焼成炉を用いて一定温度で熱
処理した際、γ−Fe2O3からα−Fe2O3への変化
の臨界温度はDTA又はDSCにて10℃/minで昇
温した際の転移温度Ttrより70〜80℃程度低い。 第3図はDTA又はDSCと熱処理時の温度差の
補正を行つて、熱処理温度と、得られたγ−
Fe2O3の転写特性及び飽和磁化の関係を示すグラ
フである。転写特性は400℃〜600℃の間で上昇
し、その後γ−Fe2O3がα−Fe2O3に転移を始め
てからは変化しない。一方、飽和磁化は400℃〜
550℃の間で熱処理温度の上昇に伴つて上昇し、
臨界温度である600℃付近から、γ−Fe2O3から
α−Fe2O3への転移のために、急激に降下してし
まい、630℃を越えると飽和磁化が極端に減少す
るために磁性体としての使用が困難になる。第3
図に例示した磁性体においては、500℃〜600℃に
て熱処理を行うと、その磁気特性は著しく改善さ
れることが理解されよう。 第1図の△印は本発明の方法によりγ−Fe2O3
を熱処理することにより得られたγ−Fe2O3の特
性であるが、本発明によりいずれのγ−Fe2O3に
関しても転写特性の改善が見られた。 熱処理による磁気特性の改善は、後の実施例に
示すごとく、転写特性、飽和磁化にとどまらず、
抗磁力(Hc)、角型比(SQ)、抗磁力分布
(SFD)にまで及ぶものである。前記500℃〜600
℃の熱処理による改良効果はα−FeOOHを出発
物質とするγ−Fe2O3において認められる。 本発明における熱処理により、どのような理由
で前述の磁気特性の向上が起るのかは現在のとこ
ろ明らかでないが、熱処理することによつて第4
図のようにDTAカーブがシヤープになることか
ら、結晶構造の不完全性が小さくなり、磁気的結
合が強くなつたものと考える。 次に、本発明を実施例によつて説明する。粉体
の比表面積はN2の吸着、PHはJIS−A法により求
めた。転移温度はDTAを用いて昇温速度10℃/
minで測定した。 結晶子サイズはX線回折ピークの220−面の半
値幅から計算した結晶子サイズと、440面の半値
幅から計算した結晶子サイズを平均して求めた。 本発明で粉末サンプルの転写測定のためテープ
化した条件は次の通りである。なお、以下の説明
において「部」は「重量部」を示す。 磁性粉 100部 塩酢ビ共重合体(UCC社製「VAGH」) 10部 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製「ニツポラ
ン2301」) 10部 ポリイソシアネート*(日本ポリウレタン社製
「コロネートL」) 3部 ソーヤレシチン 1部 MEK 180部 MIBK 120部 上記の原料をボールミルにて分散した後(*ポ
リイソシアネートは分散終了時に加える)、過
して塗布、磁場配向、乾燥した。次いて、カレン
ダー処理を行つた後、3.8mm幅にスリツトした。
ベースは表面の平滑な厚さ15μmのポリエチレン
テレフタレートフイルムを用いた。 転写特性(S/P)は次のように測定した。即
ち、3.8μm幅テープをコンパクトカセツトに組込
む。バルク消去の後、規定入力レベル(磁気テー
プ工業会標準規格MTS−102による)にて1KHz
の信号を記録する。これを50℃48時間経時させた
のち、再生し出力信号を中心周波数1KHzバンド
幅1/3オクターブ6dBのフイルターを通したのち、
信号レベルと転写レベルの出力を測定した。 実施例 1〜5 アルカリ側の反応で得たα−FeOOHを、600
℃、320℃、250℃にてそれぞれ脱水、還元、酸化
を行つて得たγ−Fe2O3をDTAにより10℃/min
の昇温速度で転移温度を調べた結果675℃であつ
た。この粉末50gを一端開放内容積2の石英ガ
ラス製レトルト容器に投入し、500℃、550℃、
600℃、630℃で10分間ずつ保持してその飽和磁化
を測定した所、550℃まで上昇し、600℃では熱処
理前の値より約1emu/g降下し、630℃では熱処
理前の50%まで低下した。これにより臨界温度が
600℃であることがわかつた。この結果に基き、
このγ−Fe2O3を400℃、500℃、550℃、600℃に
て15分〜2時間熱処理したのが、実施例1〜5で
ある。得られたγ−Fe2O3の諸特性を表1に示
す。なお原料のγ−Fe2O3はHc392Oe、
σs69.6emu/g、比表面積30.4m2/g、結晶子サ
イズ303Å、PH8.82であつた。 実施例 6 実施例1〜5と同条件で焼成したγ−Fe2O3を
酸化に引き続き590℃で熱処理した。得られたγ
−Fe2O3の諸特性を表1に示す。 実施例 7 脱水・還元までを実施例1〜5と同様に行い、
550℃で酸化した。得られたγ−Fe2O3の諸特性
を表1に示す。
【表】
比較例 1
実施例1〜5と同様にして酸化までを行い、熱
処理を行つていないγ−Fe2O3を比較例1とす
る。この諸特性を表2に示す。
処理を行つていないγ−Fe2O3を比較例1とす
る。この諸特性を表2に示す。
【表】
実施例1〜7いずれについても転写特性の向上
が見られる。特に、500℃〜600℃で熱処理するこ
とによつて転写特性は大幅に向上し、実施例4に
おいては比較例1に対して約4dB高い転写特性を
得た。実施例2〜3においては飽和磁化、転写特
性ともに向上した。また、抗磁力、抗磁力分布、
角型比も向上した。実施例3に示すごとく、熱処
理は所定の温度で15分間行うだけで十分な効果が
得られる。熱処理による比表面積の変化はほとん
ど見られなかつた。 比較例 2 実施例8〜9で用いたと同一のγ−Fe2O3に熱
処理を施さないものを比較例2とする。この諸特
性を表4に示す。 実施例 8〜9 アルカリ側の反応で生成したα−FeOOHより
得られたγ−Fe2O3の臨界温度が575℃であつた。
このγ−Fe2O3を530℃及び570℃で熱処理した。
得られたγ−Fe2O3の諸特性を表7に示す。なお
熱処理前のγ−Fe2O3はHc321Oe、σs73.9emu/
g、比表面積24.9m2/g、結晶子サイズ480Å、
PH5.49であつた。
が見られる。特に、500℃〜600℃で熱処理するこ
とによつて転写特性は大幅に向上し、実施例4に
おいては比較例1に対して約4dB高い転写特性を
得た。実施例2〜3においては飽和磁化、転写特
性ともに向上した。また、抗磁力、抗磁力分布、
角型比も向上した。実施例3に示すごとく、熱処
理は所定の温度で15分間行うだけで十分な効果が
得られる。熱処理による比表面積の変化はほとん
ど見られなかつた。 比較例 2 実施例8〜9で用いたと同一のγ−Fe2O3に熱
処理を施さないものを比較例2とする。この諸特
性を表4に示す。 実施例 8〜9 アルカリ側の反応で生成したα−FeOOHより
得られたγ−Fe2O3の臨界温度が575℃であつた。
このγ−Fe2O3を530℃及び570℃で熱処理した。
得られたγ−Fe2O3の諸特性を表7に示す。なお
熱処理前のγ−Fe2O3はHc321Oe、σs73.9emu/
g、比表面積24.9m2/g、結晶子サイズ480Å、
PH5.49であつた。
【表】
比較例 2
実施例12〜13で用いたγ−Fe2O3に熱処理を施
さないものを比較例4とする。この諸特性を表8
に示す。
さないものを比較例4とする。この諸特性を表8
に示す。
【表】
実施例 10〜11
酸性側の反応で生成したα−FeOOHより得ら
れたγ−Fe2O3の臨界温度が565℃であつた。こ
のγ−Fe2O3を560℃及び510℃で熱処理した。得
られたγ−Fe2O3の諸特性を表7に示す。なお熱
処理前のγ−Fe2O3はHc327Oe、σs73.0emu/
g、比表面積23.3m2/g、結晶子サイズ490Å、
PH3.82であつた。
れたγ−Fe2O3の臨界温度が565℃であつた。こ
のγ−Fe2O3を560℃及び510℃で熱処理した。得
られたγ−Fe2O3の諸特性を表7に示す。なお熱
処理前のγ−Fe2O3はHc327Oe、σs73.0emu/
g、比表面積23.3m2/g、結晶子サイズ490Å、
PH3.82であつた。
【表】
比較例 3
実施例14〜15で用いたγ−Fe2O3に熱処理を施
さないものを比較例5とする。この諸特性を表10
に示す。
さないものを比較例5とする。この諸特性を表10
に示す。
【表】
実施例8〜11と比較例2〜3から明らかなよう
に、比表面積、結晶子サイズ、PH、転移温度など
すべて異るγ−Fe2O3のいずれにおいても、γ−
Fe2O3の特性の如何にかかわらず、臨界温度に対
して適当な温度で熱処理することにより転写特性
は1〜6dB向上した。実施例1〜7と同様に、抗
磁力、抗磁力分布、角型比も向上している。
に、比表面積、結晶子サイズ、PH、転移温度など
すべて異るγ−Fe2O3のいずれにおいても、γ−
Fe2O3の特性の如何にかかわらず、臨界温度に対
して適当な温度で熱処理することにより転写特性
は1〜6dB向上した。実施例1〜7と同様に、抗
磁力、抗磁力分布、角型比も向上している。
第1図はγ−Fe2O3の結晶子サイズと転写特性
の関係を示すグラフである。○は従来の方法によ
るγ−Fe2O3の特性を示し、△はこのγ−Fe2O3
に本発明による処理を行つたγ−Fe2O3の特性を
示す。第2図はγ−Fe2O3を示差熱分析(DTA)
にて分析したときの温度と発熱量の関係を示す模
式図である。第3図はγ−Fe2O3を熱処理した場
合の処理温度と、発熱(DTA)、転写特性(SP)
及び飽和磁化(σs)の関係を示すグラフである。
第4図はγ−Fe2O3を本発明による熱処理を行う
前後のDTA曲線の模式図である。Aは熱処理前、
Bは熱処理後のDTA曲線である。
の関係を示すグラフである。○は従来の方法によ
るγ−Fe2O3の特性を示し、△はこのγ−Fe2O3
に本発明による処理を行つたγ−Fe2O3の特性を
示す。第2図はγ−Fe2O3を示差熱分析(DTA)
にて分析したときの温度と発熱量の関係を示す模
式図である。第3図はγ−Fe2O3を熱処理した場
合の処理温度と、発熱(DTA)、転写特性(SP)
及び飽和磁化(σs)の関係を示すグラフである。
第4図はγ−Fe2O3を本発明による熱処理を行う
前後のDTA曲線の模式図である。Aは熱処理前、
Bは熱処理後のDTA曲線である。
Claims (1)
- 1 強磁性γ−Fe2O3の一部がα−Fe2O3に転移
し、飽和磁化が熱処理前の99%に減少する熱処理
温度で定義される臨界温度に対して−200℃〜+
30℃の間であつてかつ500℃〜600℃の温度範囲
で、α−FeOOHを出発原料とする強磁性γ−
Fe2O3微粉末を熱処理することを特徴とする強磁
性酸化鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8060282A JPS58199725A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | 強磁性酸化鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8060282A JPS58199725A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | 強磁性酸化鉄の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58199725A JPS58199725A (ja) | 1983-11-21 |
| JPH0343216B2 true JPH0343216B2 (ja) | 1991-07-01 |
Family
ID=13722874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8060282A Granted JPS58199725A (ja) | 1982-05-12 | 1982-05-12 | 強磁性酸化鉄の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58199725A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62223023A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-10-01 | Ngk Insulators Ltd | フエライト用酸化鉄およびその製造法 |
| MY107614A (en) * | 1990-09-26 | 1996-05-15 | Ishihara Sangyo Kaisha | Acicular ferromagnetic iron oxide particles and process for producing the same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2735316C3 (de) * | 1977-08-05 | 1981-01-29 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur Herstellung von nadeiförmigen, ferrimagnetischen Eisenoxiden |
-
1982
- 1982-05-12 JP JP8060282A patent/JPS58199725A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58199725A (ja) | 1983-11-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4455345A (en) | Magnetic recording medium | |
| US4465737A (en) | Magnetic recording medium | |
| JPH0479046B2 (ja) | ||
| US4554089A (en) | Ferromagnetic particles with stable magnetic characteristics and method of preparing same | |
| US4296149A (en) | Manufacture of acicular cobalt-containing magnetic iron oxide | |
| US4396668A (en) | Magnetic recording medium | |
| US3767464A (en) | Magnetic recording member and method of producing same | |
| US4276183A (en) | Cobalt modified magnetic iron oxide | |
| JPH0343216B2 (ja) | ||
| US4990182A (en) | Carbon-containing magnetic metal powder | |
| JPS6215490B2 (ja) | ||
| JP2659940B2 (ja) | 高密度磁気記録用磁性粉およびその製造方法 | |
| JP2756467B2 (ja) | 短波長磁気記録媒体用金属磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 | |
| US5989703A (en) | Iron oxide magnetic powder and magnetic recording medium using the same | |
| US4851258A (en) | Method for preparing magnetic particles for magnetic-recording media | |
| US4722862A (en) | Magnetic recording medium | |
| JP3242102B2 (ja) | 磁性粉末とその製造方法 | |
| JP3171223B2 (ja) | 針状磁性粒子粉末の製造法 | |
| JPS62158801A (ja) | 紡錘形状を呈した鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末及びその製造法 | |
| US4581251A (en) | Process for producing cobalt-modified ferromagnetic iron oxide | |
| JPH038015B2 (ja) | ||
| JP2827190B2 (ja) | 磁気記録用針状鉄合金磁性粒子粉末の製造法 | |
| JPS6194226A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2669456B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JPS6116024A (ja) | 磁気記録媒体 |