JPH0344663B2 - - Google Patents
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- JPH0344663B2 JPH0344663B2 JP60145972A JP14597285A JPH0344663B2 JP H0344663 B2 JPH0344663 B2 JP H0344663B2 JP 60145972 A JP60145972 A JP 60145972A JP 14597285 A JP14597285 A JP 14597285A JP H0344663 B2 JPH0344663 B2 JP H0344663B2
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- hall element
- magnetic
- magnet
- carburized
- lines
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Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は、石油化学工業におけるエチレン製造
用クラツキングチユーブ内面に発生する浸炭部を
外表面から非破壊的に計測する際等に用いる浸炭
計測用プルーブに関するものである。
用クラツキングチユーブ内面に発生する浸炭部を
外表面から非破壊的に計測する際等に用いる浸炭
計測用プルーブに関するものである。
<従来の技術>
原料ナフサを高温・高圧下に熱分解してエチレ
ン等を回収するための反応管であるエチレン製造
用クラツキングチユーブとしては、ASTM
HK40(0.4%C−25%Cr−20%Ni)、HP45(0.45
%C−25%Cr−35%Ni)、又はHP改良材(HP材
にMo、W、Nb等を単独若しくは複合添加したも
の)等が使用されている。
ン等を回収するための反応管であるエチレン製造
用クラツキングチユーブとしては、ASTM
HK40(0.4%C−25%Cr−20%Ni)、HP45(0.45
%C−25%Cr−35%Ni)、又はHP改良材(HP材
にMo、W、Nb等を単独若しくは複合添加したも
の)等が使用されている。
クラツキングチユーブは、長期間使用されるう
ちに、チユーブ内面に反応に伴つて生成される炭
素が付着し、この付着炭素が高温下において金属
内部に拡散して浸炭が発生する。浸炭により浸入
した炭素は、Cr炭化物を形成し、浸炭が加速さ
れた状態ではCr炭化物が粗大となり、低温域
(約800℃以下)で著しい延性低下を招く。またチ
ユーブの浸炭部の熱膨張係数は、非浸炭部のそれ
より小さいので、急激な加熱・冷却を行なうと、
引張・圧縮応力の発生と、前記低温域での延性低
下とが重畳して、チユーブに破壊が生ずることが
あつた。
ちに、チユーブ内面に反応に伴つて生成される炭
素が付着し、この付着炭素が高温下において金属
内部に拡散して浸炭が発生する。浸炭により浸入
した炭素は、Cr炭化物を形成し、浸炭が加速さ
れた状態ではCr炭化物が粗大となり、低温域
(約800℃以下)で著しい延性低下を招く。またチ
ユーブの浸炭部の熱膨張係数は、非浸炭部のそれ
より小さいので、急激な加熱・冷却を行なうと、
引張・圧縮応力の発生と、前記低温域での延性低
下とが重畳して、チユーブに破壊が生ずることが
あつた。
従つて、チユーブの破壊を未然に防止し、安全
で円滑な操業を維持するには、浸炭検査を定期的
に実施し、浸炭の有無、及びその進行状況を適確
に把握することが必要である。
で円滑な操業を維持するには、浸炭検査を定期的
に実施し、浸炭の有無、及びその進行状況を適確
に把握することが必要である。
浸炭深さを非破壊的に測定する方法としては、
浸炭部の組成変化、即ちCrの欠乏と、Fe及びNi
の相対的増量に伴なう磁気特性の変化を利用した
各種の磁気測定法が知られている。例えば、電磁
誘導によりチユーブの浸炭深さを測定する方法、
ホール効果を応用したガウスメータを用いる方法
等がある。
浸炭部の組成変化、即ちCrの欠乏と、Fe及びNi
の相対的増量に伴なう磁気特性の変化を利用した
各種の磁気測定法が知られている。例えば、電磁
誘導によりチユーブの浸炭深さを測定する方法、
ホール効果を応用したガウスメータを用いる方法
等がある。
ガウスメータを用いる測定方法は、第7図に示
すようにガウスメータ本体1に接続されたホール
素子2を内蔵するプルーブ3を、被検材であるチ
ユーブ4の外表面にあてがい、その内面に浸炭部
5が存在すると、浸炭部5の残留磁気の磁力線が
ホール素子2を横切ることにより生じるホール起
電圧を検出して、浸炭部5の深さを測定するよう
にしたものである。しかしながら、浸炭部の残留
磁束密度はあまりにも小さく(HP材で2〜3ガ
ウス程度)地磁気よりわずかに大きい程度では浸
炭深さを正確に測定するにはいたらない。
すようにガウスメータ本体1に接続されたホール
素子2を内蔵するプルーブ3を、被検材であるチ
ユーブ4の外表面にあてがい、その内面に浸炭部
5が存在すると、浸炭部5の残留磁気の磁力線が
ホール素子2を横切ることにより生じるホール起
電圧を検出して、浸炭部5の深さを測定するよう
にしたものである。しかしながら、浸炭部の残留
磁束密度はあまりにも小さく(HP材で2〜3ガ
ウス程度)地磁気よりわずかに大きい程度では浸
炭深さを正確に測定するにはいたらない。
一方、電磁誘導法により得られる浸炭深さ測定
結果と、破壊検査による実測結果とを対比する
と、HK40材チユーブについては比較的良い対応
が得られるものの、HP材やHP改良材のチユー
ブでは、測定値のバラツキが大きく、信頼性に乏
しかつた。
結果と、破壊検査による実測結果とを対比する
と、HK40材チユーブについては比較的良い対応
が得られるものの、HP材やHP改良材のチユー
ブでは、測定値のバラツキが大きく、信頼性に乏
しかつた。
これは、HP材やHP改良材のチユーブ4では、
その外表面に生成した脱炭層(その深さはチユー
ブの使用温度、使用時間に依存し、高温、長時間
となる程、深さが増す)6に脱炭と共に脱Crが
生じ、その部分の透磁率が高くなることによるも
のである。即ち、これらのチユーブ4にあつて
は、高温下で長時間使用されると、チユーブ内面
に浸炭が生じていなくても、外表面に生じた脱炭
層(層深さ約50〜500μm)6によりその深さが
大きい場合に高い指示値を示すのでこの指示値部
分を浸炭発生と見誤るためである。
その外表面に生成した脱炭層(その深さはチユー
ブの使用温度、使用時間に依存し、高温、長時間
となる程、深さが増す)6に脱炭と共に脱Crが
生じ、その部分の透磁率が高くなることによるも
のである。即ち、これらのチユーブ4にあつて
は、高温下で長時間使用されると、チユーブ内面
に浸炭が生じていなくても、外表面に生じた脱炭
層(層深さ約50〜500μm)6によりその深さが
大きい場合に高い指示値を示すのでこの指示値部
分を浸炭発生と見誤るためである。
このためチユーブ4の浸炭部5の有無及び深さ
を測定する際には、チユーブ4外表面の脱炭層6
を予めグラインダ等で研削除去した上で再測定
し、評価しなければならないと云うのが実情であ
る。従つて、測定個所が僅かである場合はともか
く、多数の個所を測定しようとすれば、多大の時
間を費やさなければならず、実用性の点で問題が
多い。
を測定する際には、チユーブ4外表面の脱炭層6
を予めグラインダ等で研削除去した上で再測定
し、評価しなければならないと云うのが実情であ
る。従つて、測定個所が僅かである場合はともか
く、多数の個所を測定しようとすれば、多大の時
間を費やさなければならず、実用性の点で問題が
多い。
<発明が解決しようとする課題>
そこで、出願人は、脱炭層6をグラインダ処理
することなく簡易かつ迅速に測定できる技術を特
願昭60−37191号において提案した。即ち、これ
は、第8図に示すように、永久磁石7と、この永
久磁石7のN極とS極との中間部の磁場内に、永
久磁石7と略平行となるように配置されたホール
素子8とを備えたプルーブ9を使用するものであ
る。この場合、プルーブ9が浸炭部5に接近すれ
ば、永久磁石7の磁場が浸炭部5による影響を受
けて、その磁力線が点線で示すようにホール素子
8を斜めに横切ることを利用し、その時に発生す
る起電圧でチユーブ4内面の浸炭部5を判断する
ようにしたものである。
することなく簡易かつ迅速に測定できる技術を特
願昭60−37191号において提案した。即ち、これ
は、第8図に示すように、永久磁石7と、この永
久磁石7のN極とS極との中間部の磁場内に、永
久磁石7と略平行となるように配置されたホール
素子8とを備えたプルーブ9を使用するものであ
る。この場合、プルーブ9が浸炭部5に接近すれ
ば、永久磁石7の磁場が浸炭部5による影響を受
けて、その磁力線が点線で示すようにホール素子
8を斜めに横切ることを利用し、その時に発生す
る起電圧でチユーブ4内面の浸炭部5を判断する
ようにしたものである。
従つて、チユーブ4の外表面に脱炭層6が部分
的に存在するならば、その脱炭層6の影響により
永久磁石7の磁束分布に変化が生じるが、脱炭層
6はチユーブ4の外表面の全域にわたつて存在す
るため、それによつて永久磁石7の磁場が変化し
て磁力線がホール素子8を斜めに横切るようなこ
とはない。つまり、浸炭部5がない限り、ホール
素子8を通る磁力線は、ホール素子8と平行なま
まであり、ホール素子8に起電圧を生じることは
なく、従つて、脱炭層6を浸炭層5と誤認するこ
とはない。
的に存在するならば、その脱炭層6の影響により
永久磁石7の磁束分布に変化が生じるが、脱炭層
6はチユーブ4の外表面の全域にわたつて存在す
るため、それによつて永久磁石7の磁場が変化し
て磁力線がホール素子8を斜めに横切るようなこ
とはない。つまり、浸炭部5がない限り、ホール
素子8を通る磁力線は、ホール素子8と平行なま
まであり、ホール素子8に起電圧を生じることは
なく、従つて、脱炭層6を浸炭層5と誤認するこ
とはない。
しかしながら、このような構成のプルーブ3,
9を使用する場合、浸炭部5が広がりを持つてい
る部分の中央においては、ホール素子8を通る磁
力線は、ホール素子8と平行になり、出力の起電
圧が零となるため、その判断ができなくなる問題
がある。つまり、浸炭部5の両端部では磁力線が
ホール素子8に対して斜め方向に横切るため、ホ
ール素子8の起電圧の出力波形は、第9図に示す
ようになる。しかし、これは第10図に示すよう
に局部的な浸炭部5が2個所ある場合の出力波形
と同じであり、従つて、広がりのある浸炭部5が
ある場合と局部的な2箇所の浸炭部5がある場合
との区別をすることができなかつた。
9を使用する場合、浸炭部5が広がりを持つてい
る部分の中央においては、ホール素子8を通る磁
力線は、ホール素子8と平行になり、出力の起電
圧が零となるため、その判断ができなくなる問題
がある。つまり、浸炭部5の両端部では磁力線が
ホール素子8に対して斜め方向に横切るため、ホ
ール素子8の起電圧の出力波形は、第9図に示す
ようになる。しかし、これは第10図に示すよう
に局部的な浸炭部5が2個所ある場合の出力波形
と同じであり、従つて、広がりのある浸炭部5が
ある場合と局部的な2箇所の浸炭部5がある場合
との区別をすることができなかつた。
本発明は、このような問題点に鑑み、脱炭層の
有無に拘らず、浸炭部の深さと範囲を判断し得る
新規な浸炭計測用プルーブを提供するものであ
る。
有無に拘らず、浸炭部の深さと範囲を判断し得る
新規な浸炭計測用プルーブを提供するものであ
る。
<問題点を解決するための手段>
本発明は、前述のような問題点を解決するため
の第1の具体的手段として、磁石と、該磁石の磁
場内に配置されたホール素子とを備え、被検材内
部の浸炭部による磁力線の変化によつて該浸炭部
を計測するようにした浸炭計測用プルーブであつ
て、磁石の被検材側でかつ一対の磁極間の中央部
側に、磁力線の方向と略沿うように第1ホール素
子を設けると共に、磁石に対して該第1ホール素
子と同一側でかつ磁石の磁極近傍に、浸炭部の近
接時に磁束密度が増加するように第2ホール素子
を設けたものであり、また第2の具体的手段とし
て、磁石と、該磁石の磁場内に配置されたホール
素子とを備え、被検材内部の浸炭部による磁力線
の変化によつて該浸炭部を計測するようにした浸
炭計測用プルーブであつて、磁石の被検材側でか
つ一対の磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略
沿うように第1ホール素子を設けると共に、磁石
に対して該第1ホール素子と同一側でかつ磁石の
磁極近傍に、浸炭部の近接時に磁束密度が増加す
るように第2ホール素子を設け、磁石の磁極近傍
でかつ該磁石に対して第2ホール素子と反対側に
第3ホール素子を設け、この第3ホール素子側の
磁場が、被検材の浸炭部のない部分での第2ホー
ル素子側の磁場と略等価となるように該第3ホー
ル素子の近傍にダミー片を設けたものである。
の第1の具体的手段として、磁石と、該磁石の磁
場内に配置されたホール素子とを備え、被検材内
部の浸炭部による磁力線の変化によつて該浸炭部
を計測するようにした浸炭計測用プルーブであつ
て、磁石の被検材側でかつ一対の磁極間の中央部
側に、磁力線の方向と略沿うように第1ホール素
子を設けると共に、磁石に対して該第1ホール素
子と同一側でかつ磁石の磁極近傍に、浸炭部の近
接時に磁束密度が増加するように第2ホール素子
を設けたものであり、また第2の具体的手段とし
て、磁石と、該磁石の磁場内に配置されたホール
素子とを備え、被検材内部の浸炭部による磁力線
の変化によつて該浸炭部を計測するようにした浸
炭計測用プルーブであつて、磁石の被検材側でか
つ一対の磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略
沿うように第1ホール素子を設けると共に、磁石
に対して該第1ホール素子と同一側でかつ磁石の
磁極近傍に、浸炭部の近接時に磁束密度が増加す
るように第2ホール素子を設け、磁石の磁極近傍
でかつ該磁石に対して第2ホール素子と反対側に
第3ホール素子を設け、この第3ホール素子側の
磁場が、被検材の浸炭部のない部分での第2ホー
ル素子側の磁場と略等価となるように該第3ホー
ル素子の近傍にダミー片を設けたものである。
<作用>
チユーブ15の浸炭部16の計測に際して、浸
炭部16が存在しない場合、磁石12の磁力線は
第1ホール素子13に対してほぼ平行となり、出
力はほとんど生じない。そして、第1ホール素子
13が浸炭部16に近接すると、平行となつてい
た磁力線が第1ホール素子13に対して斜めに横
切るようになる。この磁力線の数は、脱炭層の有
無に拘らず、浸炭部16に近接するに従つて著し
く増大し、わずかな浸炭部16に対しても大きな
出力が得られる。このとき、出力は浸炭部16に
深さに相関する起電力としてほぼ零から立ち上が
つたパルス状出力となつて現れるため、浸炭部1
6の有無や深さの判別を容易に行うことができ
る。浸炭部16が広がりを有する場合でも、その
両端部で第1ホール素子はパルス状出力を発生す
る。もつとも、浸炭部の広がりの範囲内では、磁
力線がほぼ平行となるため、第1ホール素子13
は出力がほとんど生じない。この場合、第2ホー
ル素子14を通る磁力線の磁束密度は、浸炭部1
6があれば増えるので、その起電圧も大となる。
従つて、これらホール素子13,14の出力よ
り、浸炭部16の深さのみならず、面積をも判断
できる。
炭部16が存在しない場合、磁石12の磁力線は
第1ホール素子13に対してほぼ平行となり、出
力はほとんど生じない。そして、第1ホール素子
13が浸炭部16に近接すると、平行となつてい
た磁力線が第1ホール素子13に対して斜めに横
切るようになる。この磁力線の数は、脱炭層の有
無に拘らず、浸炭部16に近接するに従つて著し
く増大し、わずかな浸炭部16に対しても大きな
出力が得られる。このとき、出力は浸炭部16に
深さに相関する起電力としてほぼ零から立ち上が
つたパルス状出力となつて現れるため、浸炭部1
6の有無や深さの判別を容易に行うことができ
る。浸炭部16が広がりを有する場合でも、その
両端部で第1ホール素子はパルス状出力を発生す
る。もつとも、浸炭部の広がりの範囲内では、磁
力線がほぼ平行となるため、第1ホール素子13
は出力がほとんど生じない。この場合、第2ホー
ル素子14を通る磁力線の磁束密度は、浸炭部1
6があれば増えるので、その起電圧も大となる。
従つて、これらホール素子13,14の出力よ
り、浸炭部16の深さのみならず、面積をも判断
できる。
ダミー片18及び第3ホール素子19を有する
プルーブ10においては、その第3ホール素子1
9に脱炭層17相当分の起電圧が発生しているの
で、これを第2ホール素子14の出力から相殺す
ることにより、脱炭層17の影響が少なくなる。
プルーブ10においては、その第3ホール素子1
9に脱炭層17相当分の起電圧が発生しているの
で、これを第2ホール素子14の出力から相殺す
ることにより、脱炭層17の影響が少なくなる。
<実施例>
以下、図示の実施例について本発明を詳述する
と、第1図に示すように、この浸炭計測用プルー
ブ10は、保護容器11内に永久磁石12と第1
ホール素子13と第2ホール素子14とを設けて
成る。磁石12は棒状であり、この磁石12のク
ラツキングチユーブ(被検材)15側には、その
磁極N・S間の略中央部に位置するように第1ホ
ール素子13が、磁石12の一方の磁極近傍に第
2ホール素子14が夫々設けられている。ホール
素子13,14は共に偏平な板状であつて、板厚
方向の磁界に対して直角方向に電流を流した時
に、その磁界及び電流に対して直角方向に起電圧
が生ずるようになつている。第1ホール素子13
は磁石12と平行であつて、通常時に磁石12の
磁力線と略沿うように設けられている。また第2
ホール素子14は第1ホール素子13と同様に磁
石12と平行であつて、通常時にも磁石12の磁
力線が第2ホール素子14を略直角方向に横切る
が、浸炭部16が近接した時にはその磁束密度が
更に増加するように設けられている。保護容器1
1は非磁性材料によつて構成されている。なお各
ホール素子13,14は図外のガウスメータ本体
に接続されている。
と、第1図に示すように、この浸炭計測用プルー
ブ10は、保護容器11内に永久磁石12と第1
ホール素子13と第2ホール素子14とを設けて
成る。磁石12は棒状であり、この磁石12のク
ラツキングチユーブ(被検材)15側には、その
磁極N・S間の略中央部に位置するように第1ホ
ール素子13が、磁石12の一方の磁極近傍に第
2ホール素子14が夫々設けられている。ホール
素子13,14は共に偏平な板状であつて、板厚
方向の磁界に対して直角方向に電流を流した時
に、その磁界及び電流に対して直角方向に起電圧
が生ずるようになつている。第1ホール素子13
は磁石12と平行であつて、通常時に磁石12の
磁力線と略沿うように設けられている。また第2
ホール素子14は第1ホール素子13と同様に磁
石12と平行であつて、通常時にも磁石12の磁
力線が第2ホール素子14を略直角方向に横切る
が、浸炭部16が近接した時にはその磁束密度が
更に増加するように設けられている。保護容器1
1は非磁性材料によつて構成されている。なお各
ホール素子13,14は図外のガウスメータ本体
に接続されている。
上記構成のプルーブ10を用いて、クラツキン
グチユーブ15の浸炭部16の計測を行なう際に
は、プルーブ10をチユーブ15外表面にあてが
い、チユーブ15の軸心方向及び周方向にプルー
ブ10を走査する。
グチユーブ15の浸炭部16の計測を行なう際に
は、プルーブ10をチユーブ15外表面にあてが
い、チユーブ15の軸心方向及び周方向にプルー
ブ10を走査する。
チユーブ15に浸炭部16がない場合には、磁
石12の磁界が乱されることがないため、磁極
N・S間の中央部では磁石12と略平行に磁力線
が分布している。従つて、第1ホール素子13を
横切る磁力線は略平行であるため、その起電圧の
出力は零若しくは低レベルの一定値を示す。一
方、第2ホール素子14に対しては磁力線が直角
方向に横切るが、浸炭部16でなく薄い脱炭層1
7が存在するのみであるため、磁力線の集中度は
低く、磁束密度の増加が低いので、この第2ホー
ル素子14の起電圧は略一定値を示す。従つて、
これらホール素子13,14の出力によつて、浸
炭部16が存在しないことが判る。
石12の磁界が乱されることがないため、磁極
N・S間の中央部では磁石12と略平行に磁力線
が分布している。従つて、第1ホール素子13を
横切る磁力線は略平行であるため、その起電圧の
出力は零若しくは低レベルの一定値を示す。一
方、第2ホール素子14に対しては磁力線が直角
方向に横切るが、浸炭部16でなく薄い脱炭層1
7が存在するのみであるため、磁力線の集中度は
低く、磁束密度の増加が低いので、この第2ホー
ル素子14の起電圧は略一定値を示す。従つて、
これらホール素子13,14の出力によつて、浸
炭部16が存在しないことが判る。
チユーブ15内部に広がりを有する浸炭部16
が存在する場合には、プルーブ10が接近する
と、磁石12の磁力線が浸炭部16の高い透磁率
の影響を受けて強く引きつけられるため、第1ホ
ール素子13を通る磁力線に傾きが生じる。
が存在する場合には、プルーブ10が接近する
と、磁石12の磁力線が浸炭部16の高い透磁率
の影響を受けて強く引きつけられるため、第1ホ
ール素子13を通る磁力線に傾きが生じる。
このため、第1ホール素子13の出力波形は、
第3図Bに示す如く浸炭部16の両端部において
起電圧が立ち上がつたものとなる。一方、浸炭部
16によつて磁力線が強く引きつけられると、磁
石の磁極近傍にある第2ホール素子14の磁束密
度が第2図に示すように増加し、それに応じて第
2ホール素子14の起電圧が大きくなる。従つ
て、第3図A,Bに示すように、第1ホール素子
13の起電圧の立ち上がりが2箇所あり、その間
において第2ホール素子14の起電圧が所定レベ
ル以上を示す時には、その位置に広がりを持つた
浸炭部16が存在することが判かり、またその浸
炭部16の面積も判断できる。なお、この場合の
浸炭深さは、第1ホール素子13の出力の波形高
値に相関しており、これから浸炭深さを知ること
ができる。
第3図Bに示す如く浸炭部16の両端部において
起電圧が立ち上がつたものとなる。一方、浸炭部
16によつて磁力線が強く引きつけられると、磁
石の磁極近傍にある第2ホール素子14の磁束密
度が第2図に示すように増加し、それに応じて第
2ホール素子14の起電圧が大きくなる。従つ
て、第3図A,Bに示すように、第1ホール素子
13の起電圧の立ち上がりが2箇所あり、その間
において第2ホール素子14の起電圧が所定レベ
ル以上を示す時には、その位置に広がりを持つた
浸炭部16が存在することが判かり、またその浸
炭部16の面積も判断できる。なお、この場合の
浸炭深さは、第1ホール素子13の出力の波形高
値に相関しており、これから浸炭深さを知ること
ができる。
上記構成において、第2ホール素子14を通る
磁力線の磁束密度は、チユーブ15内の浸炭部1
6の有無によつて変化するが、高い透磁率を示す
脱炭層17の影響も皆無ではない。従つて、チユ
ーブ15の部位によつて脱炭層17の深さが異な
る場合には、その脱炭層17によつても第2ホー
ル素子14の起電圧がなだらかに変化することが
ある。また長いチユーブ15の場合、バーナ側と
反バーナ側とでは脱炭度合いも変わるため、第2
ホール素子14の出力は変化することになる。
磁力線の磁束密度は、チユーブ15内の浸炭部1
6の有無によつて変化するが、高い透磁率を示す
脱炭層17の影響も皆無ではない。従つて、チユ
ーブ15の部位によつて脱炭層17の深さが異な
る場合には、その脱炭層17によつても第2ホー
ル素子14の起電圧がなだらかに変化することが
ある。また長いチユーブ15の場合、バーナ側と
反バーナ側とでは脱炭度合いも変わるため、第2
ホール素子14の出力は変化することになる。
そこで、このような脱炭層17による影響をな
くするためには、第4図に示すように、プルーブ
10にダミー片18と第3ホール素子19とを設
け、その第3ホール素子19を第2ホール素子1
4に対して起電圧が相殺されるように接続したも
のを使用する。
くするためには、第4図に示すように、プルーブ
10にダミー片18と第3ホール素子19とを設
け、その第3ホール素子19を第2ホール素子1
4に対して起電圧が相殺されるように接続したも
のを使用する。
ダミー片18はチユーブ15の浸炭部16以外
の部分と略同等の透磁率を有するものであり、例
えば脱炭層20を有するクラツキングチユーブの
一部を切断して使用することも可能であるし、ま
た全く別の部材を使用しても良い。このダミー片
18は磁石12に対してチユーブ15と略対称に
なるように、チユーブ15と等距離(d1=d2)だ
け離れて設けられている。第3ホール素子19は
第2ホール素子14と同じものであつて、磁石1
2のN極近傍に、磁石12に対して第2ホール素
子14と略対称となるように配置されており、従
つて、第3ホール素子19側の磁場は、ダミー片
18があるため、浸炭部16のないチユーブ15
の部分での第2ホール素子14側の磁場と略等価
的である。この第3ホール素子19は第2ホール
素子14に対して起電圧が相殺するように逆方向
に接続されている。
の部分と略同等の透磁率を有するものであり、例
えば脱炭層20を有するクラツキングチユーブの
一部を切断して使用することも可能であるし、ま
た全く別の部材を使用しても良い。このダミー片
18は磁石12に対してチユーブ15と略対称に
なるように、チユーブ15と等距離(d1=d2)だ
け離れて設けられている。第3ホール素子19は
第2ホール素子14と同じものであつて、磁石1
2のN極近傍に、磁石12に対して第2ホール素
子14と略対称となるように配置されており、従
つて、第3ホール素子19側の磁場は、ダミー片
18があるため、浸炭部16のないチユーブ15
の部分での第2ホール素子14側の磁場と略等価
的である。この第3ホール素子19は第2ホール
素子14に対して起電圧が相殺するように逆方向
に接続されている。
このような構成のプルーブ10においては、チ
ユーブ15の浸炭部16のない部分では、第2ホ
ール素子14及び第3ホール素子19の起電圧は
略同等のレベルを示し、両者を相殺して得られる
端子21からの出力は、殆んど零に近い値であ
る。
ユーブ15の浸炭部16のない部分では、第2ホ
ール素子14及び第3ホール素子19の起電圧は
略同等のレベルを示し、両者を相殺して得られる
端子21からの出力は、殆んど零に近い値であ
る。
浸炭部16が存在すれば、前述におけると同様
に第2ホール素子14を通る磁力線の磁束密度が
大となる。また第3ホール素子19側では、磁石
12の磁力線が高透磁率で断面積の大きい浸炭部
16側に強く引き寄せられるため、ダミー片18
があるものの、この第3ホール素子19を通る磁
束密度が若干減少することになる。これによつて
第2ホール素子14及び第3ホール素子19の起
電圧は、第5図に示すA,Bのような波形とな
り、これら両起電圧を相殺して得られる端子21
の出力は、第5図に示すCのように、チユーブ1
5の脱炭層17の影響を除去し、浸炭部16が際
立つたものとなる。
に第2ホール素子14を通る磁力線の磁束密度が
大となる。また第3ホール素子19側では、磁石
12の磁力線が高透磁率で断面積の大きい浸炭部
16側に強く引き寄せられるため、ダミー片18
があるものの、この第3ホール素子19を通る磁
束密度が若干減少することになる。これによつて
第2ホール素子14及び第3ホール素子19の起
電圧は、第5図に示すA,Bのような波形とな
り、これら両起電圧を相殺して得られる端子21
の出力は、第5図に示すCのように、チユーブ1
5の脱炭層17の影響を除去し、浸炭部16が際
立つたものとなる。
ダミー片18は、計測すべき被検材の条件、例
えば加熱温度が高くて脱炭深さが大となる場合に
は、それに応じて透磁率を変更する必要がある。
従つて、保護容器11に対して着脱自在にダミー
片18を設けておけば、プルーブ10の汎用性が
得られる。
えば加熱温度が高くて脱炭深さが大となる場合に
は、それに応じて透磁率を変更する必要がある。
従つて、保護容器11に対して着脱自在にダミー
片18を設けておけば、プルーブ10の汎用性が
得られる。
第2ホール素子14と第3ホール素子19と
は、第6図に示すように磁石12の異なる磁極の
近傍に夫々設けても良い。
は、第6図に示すように磁石12の異なる磁極の
近傍に夫々設けても良い。
また第2ホール素子14と第3ホール素子19
は逆方向に接続する他、夫々の起電圧の出力を減
算器等に入れて電気的に相殺するようにしても良
い。
は逆方向に接続する他、夫々の起電圧の出力を減
算器等に入れて電気的に相殺するようにしても良
い。
磁石は永久磁石12に代替して電磁石を利用し
ても良い。また磁石12の形状、構造等は、特に
限定されるものではなく、被検材等に応じて任意
に設計変更可能である。
ても良い。また磁石12の形状、構造等は、特に
限定されるものではなく、被検材等に応じて任意
に設計変更可能である。
プルーブ10はチユーブ15の周方向に複数個
設けておいても良い。
設けておいても良い。
<発明の効果>
本発明によれば、磁石の被検材側でかつ一対の
磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略沿うよう
に第1ホール素子を設けたので、脱炭層の有無に
拘らず、第1ホール素子が浸炭部に近接するに従
つて、第1ホール素子を斜めに横切る磁力線が著
しく増加し、わずかな浸炭部に対しても大きな出
力が得られる。この出力は、浸炭部の深さに相関
する起電力としてほぼ零から立ち上がつたパルス
状出力として現れるため、浸炭部の有無や深さを
容易に判別することができる。また、第1ホール
素子と同一側でかつ磁石の磁極近傍に、浸炭部の
近接時に磁束密度が増加するように第2ホール素
子を設け、これらホール素子を併用しているの
で、浸炭部が広がりを有する場合でも、その両端
部が第1ホール素子によつて確実かつ容易に判別
されるうえ、その広がりの範囲内において第2ホ
ール素子を通過する磁力線の密度が増加し、出力
が増大し、広がりを有する浸炭部を、広がりを有
するものとして計測でき、従来に比較して浸炭部
の計測精度が向上し、浸炭部の面積の判断が可能
である。
磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略沿うよう
に第1ホール素子を設けたので、脱炭層の有無に
拘らず、第1ホール素子が浸炭部に近接するに従
つて、第1ホール素子を斜めに横切る磁力線が著
しく増加し、わずかな浸炭部に対しても大きな出
力が得られる。この出力は、浸炭部の深さに相関
する起電力としてほぼ零から立ち上がつたパルス
状出力として現れるため、浸炭部の有無や深さを
容易に判別することができる。また、第1ホール
素子と同一側でかつ磁石の磁極近傍に、浸炭部の
近接時に磁束密度が増加するように第2ホール素
子を設け、これらホール素子を併用しているの
で、浸炭部が広がりを有する場合でも、その両端
部が第1ホール素子によつて確実かつ容易に判別
されるうえ、その広がりの範囲内において第2ホ
ール素子を通過する磁力線の密度が増加し、出力
が増大し、広がりを有する浸炭部を、広がりを有
するものとして計測でき、従来に比較して浸炭部
の計測精度が向上し、浸炭部の面積の判断が可能
である。
また本発明によれば、第2ホール素子とは別に
第3ホール素子を設け、かつ第3ホール素子側の
磁場が、被検材の浸炭部のない部分での第2ホー
ル素子側での磁場と略等価となるようにダミー片
を設けているので、第2ホール素子と第3ホール
素子との出力によつて浸炭部以外の部分による影
響を除去することが可能であり、信頼性のある計
測を容易、迅速に行ない得る利点がある。
第3ホール素子を設け、かつ第3ホール素子側の
磁場が、被検材の浸炭部のない部分での第2ホー
ル素子側での磁場と略等価となるようにダミー片
を設けているので、第2ホール素子と第3ホール
素子との出力によつて浸炭部以外の部分による影
響を除去することが可能であり、信頼性のある計
測を容易、迅速に行ない得る利点がある。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2
図は同作用説明図、第3図は同波形図、第4図は
本発明の他の実施例を示す断面図、第5図は同波
形図、第6図は別の実施例を示す断面図、第7図
は従来例を示す構成図、第8図は別の従来例を示
す構成図、第9図は波形図、第10図はチユーブ
の断面図である。 10……プルーブ、12……永久磁石、13…
…第1ホール素子、14……第2ホール素子、1
5……クラツキングチユーブ、16……浸炭部、
17……脱炭層、18……ダミー片、19……第
3ホール素子。
図は同作用説明図、第3図は同波形図、第4図は
本発明の他の実施例を示す断面図、第5図は同波
形図、第6図は別の実施例を示す断面図、第7図
は従来例を示す構成図、第8図は別の従来例を示
す構成図、第9図は波形図、第10図はチユーブ
の断面図である。 10……プルーブ、12……永久磁石、13…
…第1ホール素子、14……第2ホール素子、1
5……クラツキングチユーブ、16……浸炭部、
17……脱炭層、18……ダミー片、19……第
3ホール素子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 磁石と、該磁石の磁場内に配置されたホール
素子とを備え、被検材内部の浸炭部による磁力線
の変化によつて該浸炭部を計測するようにした浸
炭計測用プルーブであつて、磁石の被検材側でか
つ一対の磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略
沿うように第1ホール素子を設けると共に、磁石
に対して該第1ホール素子と同一側でかつ磁石の
磁極近傍に、浸炭部の近接時に磁束密度が増加す
るように第2ホール素子を設けたことを特徴とす
る浸炭計測用プルーブ。 2 磁石と、該磁石の磁場内に配置されたホール
素子とを備え、被検材内部の浸炭部による磁力線
の変化によつて該浸炭部を計測するようにした浸
炭計測用プルーブであつて、磁石の被検材側でか
つ一対の磁極間の中央部側に、磁力線の方向と略
沿うように第1ホール素子を設けると共に、磁石
に対して該第1ホール素子と同一側でかつ磁石の
磁極近傍に、浸炭部の近接時に磁束密度が増加す
るように第2ホール素子を設け、磁石の磁極近傍
でかつ該磁石に対して第2ホール素子と反対側に
第3ホール素子を設け、この第3ホール素子側の
磁場が、被検材の浸炭部のない部分での第2ホー
ル素子側の磁場と略等価となるように該第3ホー
ル素子の近傍にダミー片を設けたことを特徴とす
る浸炭計測用プルーブ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14597285A JPS626154A (ja) | 1985-07-02 | 1985-07-02 | 浸炭計測用プル−ブ |
| EP86102443A EP0193168A3 (en) | 1985-02-25 | 1986-02-25 | Method of inspecting carburization and probe therefor |
| US07/785,197 US5128613A (en) | 1985-02-25 | 1991-11-01 | Method of inspecting magnetic carburization in a non-permeable material and probe therefore |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14597285A JPS626154A (ja) | 1985-07-02 | 1985-07-02 | 浸炭計測用プル−ブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS626154A JPS626154A (ja) | 1987-01-13 |
| JPH0344663B2 true JPH0344663B2 (ja) | 1991-07-08 |
Family
ID=15397244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14597285A Granted JPS626154A (ja) | 1985-02-25 | 1985-07-02 | 浸炭計測用プル−ブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS626154A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102014103684A1 (de) * | 2014-03-18 | 2015-09-24 | Sensitec Gmbh | Magnetfeldsensoranordnung |
-
1985
- 1985-07-02 JP JP14597285A patent/JPS626154A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS626154A (ja) | 1987-01-13 |
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