JPH0344802B2 - - Google Patents
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- JPH0344802B2 JPH0344802B2 JP61056573A JP5657386A JPH0344802B2 JP H0344802 B2 JPH0344802 B2 JP H0344802B2 JP 61056573 A JP61056573 A JP 61056573A JP 5657386 A JP5657386 A JP 5657386A JP H0344802 B2 JPH0344802 B2 JP H0344802B2
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- Japan
- Prior art keywords
- evaporator
- steam
- liquid
- pipe
- evaporation
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- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
- Paper (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は液体の濃縮装置に関するものであり、
特にパルプ製造原材料の一つである白液など希薄
溶液ことに希薄アルカリ溶液の濃縮に主として用
いられる濃縮装置に関するものである。 [従来の技術] 周知の如く、パルプの製造に際しては白液が大
量に用いられている。この白液は、約10〜12%程
度の濃度の希薄アルカリ溶液であり、例えば
NaOHとして約10%前後、Na2S、Na2CO3、
Na2SO4、NaCl等を約2%程度含む。 ところで、近年、パルプ製造コストの低減のた
めに、この白液の濃度を若干高めることが要求さ
れつつある。この技術的背景についてまず説明す
る。 第3図はクラフトパルプの製造工程を示す系統
図である。符号14は蒸解釜であつて、原料チツ
プと白液とが導入され、蒸気加熱により、約160
℃、9Kg/cm2の加熱加圧雰囲気に維持してチツプ
の蒸解が行なわれる。なお白液は白液タンク10
中に約85℃に加熱された状態におかれており、蒸
気を熱源とする加熱装置12で約120℃まで加熱
された後蒸解釜14に供給される。 蒸解釜14からの反応液は、一旦フラツシユド
ラム16に導入され、大気圧で解放され、フラツ
シユ蒸気は熱回収に利用される。フラツシユドラ
ム16にて大気圧に戻された反応液は、洗浄機1
8に導入され、セルロースと弱黒液とに分離され
る。弱黒液はエバポレータ20に導入されて濃縮
され強黒液となり、ボイラ22に燃料として導入
され、重油と共に燃焼され、蒸気を発生させる。
この蒸気は加熱装置12や蒸解釜14の熱源蒸気
として供給される。 また、この黒液中に含まれていたアルカリ成分
は主としてNa2CO3となり、苛性化反応装置24
に導入され、CaOと反応してNaOHに戻され、
白液タンク10に返送される。なお苛性化反応装
置24では、CaOはCaO3に変わるのであるが、
このCaCO3はキルン26に導入され加熱分解処
理を受けてCaOとなり、再度苛性化反応に供され
る。 ところで、従来このクラフトパルプ製造に用い
られる白液は、濃度が約10〜12%と比較的低いも
のであるので、フラツシユドラム16で大気放出
される蒸気量が大量になること、蒸解釜14での
加熱用蒸気の消費量が増大すること等の理由か
ら、ボイラ22での重油消費量が増大し、パルプ
製造コストを増大させる原因となつている。 このようなことから、白液の濃度を高めること
が望まれるようになつてきているのである。 ところで、一般に溶液の効率的な濃縮を行なう
装置として多重効用蒸発装置が知られている。こ
の多重効用蒸発装置は、複数の蒸発缶を直列に配
置し、第1の蒸発缶で発生した蒸気を操作圧力の
より低い第2蒸発缶に導入して該第2蒸発缶の液
体を蒸発させる熱エネルギーとして使用し、該第
2蒸発缶以下順次にこれを繰り返し多重蒸発を行
なうものである。 そこで、この多重効用蒸発装置を白液の濃縮装
置に適用することが考えられる。第2図はそのよ
うな一例を示すものであり、第1ないし第5の蒸
発缶1〜5を備えている。原液は、原液ポンプ2
8、原液供給管30を介して第5の蒸発缶5に導
入され、順次に第4、第3、第2、第1の蒸発缶
4〜1に送り込まれる。そして、該第1の蒸発缶
1から濃縮液として配管32、濃縮液取出ポンプ
34を介して取り出される。 一方、加熱用の蒸気は、配管36から第1の蒸
発缶1に導入され、該第1の蒸発缶1で生じた蒸
気は第2の蒸発缶2に配管38を介して送り込ま
れ、順次下段側の蒸発缶に同様にして供給され
る。第5の蒸発缶からの蒸気は配管46でエジエ
クタシステム48を備えた凝縮器50に導入さ
れ、復水される。 なお、第2図の濃縮装置のその他の構成は後述
の実施例装置と大略同様であり、同一部材に同一
符号を付してその説明を省略する。 [発明が解決しようとする問題点] 第2図の如く構成された多重効用蒸発方式の濃
縮装置では、それなりに効率のよい濃縮はできる
ものの、更に効率がよく熱コストの低い濃縮装置
が期待される。 また、第2図の濃縮装置においては、第1又は
第2の蒸発缶1,2では濃縮液が高温、高濃度で
あるところから、高耐食性の材料例えばNiや
SUS316Lを用いるのであるが、該第1、第2の
蒸発缶1,2での蒸発量が多いので、これら第
1、第2の蒸発缶の蒸発チユーブの表面積を大き
くとる必要があり、高耐食性材料の使用量も増大
し、装置構成コストを増大させる一因となる。 [問題点を解決するための手段] 本発明の液体の濃縮装置は、第1ないし第n
(nは2以上)の蒸発缶を直列に配置した多重効
用蒸発による濃縮装置であつて、第1の蒸発缶に
熱源蒸気を供給し、最高順位の第nの蒸発缶に原
液供給管から原液を供給し、低順位側の蒸発缶の
蒸気を順次に高順位側の蒸発缶に導入すると共
に、高順位側の蒸発缶内の被蒸発液を順次に低順
位側の蒸発缶に導入し、第1の蒸発缶から濃縮液
を取り出す濃縮装置において、原液供給管の途中
に自己フラツシユ蒸発缶を設け、この自己フラツ
シユ蒸気をそれよりも操作圧力の低いいずれかの
蒸発缶に熱源蒸気として導入するよう構成したも
のである。 [作用] 本発明の濃縮装置では、原液を中間の真空度域
で一旦自己フラツシユ蒸発させ、この蒸発蒸気を
より操作圧力の低い蒸発缶の熱源蒸気として使用
するものである。そのため、本発明によれば、熱
源たる蒸気の使用量が減少し、加熱コストの低減
が図れる。 また、自己フラツシユ蒸気が導入された蒸発缶
では、蒸発量が増大するので、低温低濃度の下段
側での蒸発量が増大し、高温高濃度の上段側での
蒸発量が減少することになる。そのため、上段側
の蒸発缶の蒸発チユーブ表面積の減少が図れ、高
耐食性材料の使用量が少量で足り、装置構成コス
トの低減が図れる。 [実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例について説
明する。 第1図は本発明の実施例に係る液体の濃縮装置
を白液の濃縮装置として適用した実施例を示す系
統図である。 第1図において、この濃縮装置は第1ないし第
5の蒸発缶1〜5を備えており、最も上段側の第
1の蒸発缶1には加熱源たる蒸気の供給管36と
濃縮液の取出管32及び濃縮液取出用ポンプ34
が接続されている。 第1ないし第5の蒸発缶1〜5は直立長管型の
蒸発チユーブ群52を備えており、濃縮される液
体は該チユーブ群52の頂部から流し込まれ、各
チユーブ内を薄膜状に流下する間に蒸発濃縮され
る。生じた蒸気はチユーブ群52の下端から下部
容器54内に入り、次いでワイヤメツシユ型等の
飛沫捕集器56を経て蒸気取出用の配管38〜4
6に至る。 また、濃縮された液体は、蒸発チユーブ群52
の下端から容器54内に落下する。蒸気取出用の
配管38ないし44は、それぞれ下段側の蒸発缶
2〜5の蒸発導入側に接続されており、各蒸発缶
の蒸発チユーブ群52の間を通つてチユーブ内の
液体の加熱を行なう。 原液は、ポンプ28及び供給管30を介してフ
ラツシユ蒸発缶58に導入され、フラツシユ蒸発
し、残りの液体は配管30から第5の蒸発缶5内
に導入され、自己蒸発を行なう。 第5の蒸発缶5には、容器54の底部と蒸発チ
ユーブ群52の上部に形成された液導入室60と
を接続するポンプ62付の配管64が迂回して設
けられており、容器54内の液体を蒸発チユーブ
群52の頂部に押し上げ、該蒸発チユーブ群の各
チユーブの間に流し込んでいる。この第5の蒸発
缶5で生じた蒸気は配管46から凝縮器50に送
られ復水される。また凝縮液は配管66からタン
ク68、ポンプ70を介して系外に排出される。 蒸発缶5の濃縮液は、配管72、ポンプ74、
熱交換器76を介して配管78に送り込まれ、蒸
発缶4の頂部の液導入室60に送り込まれ、蒸発
チユーブ群52内を流下して一部が蒸発する。蒸
気は配管44から第5の蒸発缶5に送られ、凝縮
液は配管80、タンク82、ポンプ84を通り系
外に排出される。なお、この凝縮液は途中で熱交
換器76に導入され、第5の蒸発缶15から第4
の蒸発缶4に送られる液の加熱を行なう。 第4の蒸発缶4の濃縮液は、配管86、ポンプ
88、熱交換器90を経て配管92に送り込ま
れ、第3の蒸発缶3の頂部の液導入室60内に導
入され、蒸発チユーブ群52内を流下される。蒸
発チユーブ群52内をする間に蒸発した蒸気は、
配管126から送り込まれる蒸気と共に配管42
を介して第4の蒸発缶4に送られる。凝縮液は配
管94、タンク96、ポンプ98を経て前記タン
ク82に送り込まれ、その途中にて熱交換器90
を通り第3の蒸発缶3に導入される液の加熱を行
なう。 第3の蒸発缶3の濃縮液は、配管100、ポン
プ102、熱交換器104を介して配管106に
送り込まれ、第2の蒸発缶2の頂部の液導入室6
0に送り込まれ、蒸発チユーブ群52の各チユー
ブの間に導入される。生じた蒸気は、配管40を
介して第3の蒸発缶3に送り込まれる。また配管
38から導入された蒸気の凝縮液は、配管10
8、タンク110、ポンプ112を介してタンク
96に送り込まれ、その途中にて熱交換器104
を通り、第2の蒸発缶2に導入される液の加熱を
行なう。 第2の蒸発缶2の濃縮液は、配管114、ポン
プ116、熱交換器118を介して配管120に
送り込まれ、第1の蒸発缶1の液導入室60に供
給される。そして蒸発チユーブ群52のパイプ内
を流下し、その間に一部が蒸発し、生じた蒸気は
配管38から第2の蒸発缶2に送り込まれる。配
管36からの蒸気の凝縮液は配管122、タンク
124を経てタンク110に送り込まれ、その途
中にて熱交換器118を通り第1の蒸発缶1に送
られる液の加熱を行なう。 しかして、フラツシユ蒸発缶58は蒸気取出用
の配管126が接続されており、この配管126
は、第3と第4の蒸発缶4とを接続する配管42
に合流されている。従つて、フラツシユ蒸発缶5
8の蒸気は配管126,42を通り、第3の蒸発
缶からの蒸気と共に第4の蒸発缶4の蒸気導入側
に導入され、第4及び第5の蒸発缶における熱源
として利用される。 かかる構成の濃縮装置においては、第2図に示
す濃縮装置に比べ、第4及び第5の蒸発缶4,5
に加えられる熱源としての蒸気量が増大するか
ら、それだけ多量の蒸発が第4及び第5の蒸発缶
においてなされる。そして、その分だけ第1ない
し第3の蒸発缶における蒸発量の減少が図れる。
従つて、高温高濃度の上段側での蒸発チユーブ表
面積を小さくし、低温濃度の下段側での蒸発チユ
ーブ表面積を増大することができ、Niや
SUS316L等の高耐食性材料の使用量が減少され、
SUS304L等のより安価な材料の使用量を増大さ
せることができる。 また、フラツシユ蒸発缶58において、中間の
真空度域で自己蒸発させ、その蒸気を第4及び第
5の蒸発缶で加熱用の蒸気として使用しているか
ら、原液が保有する顕熱を蒸発熱源として有効に
利用することができ、第1の蒸発缶へ配管36か
ら導入される熱源蒸気の導入量も減少される。 なお、濃度12.46%の白液を16.6%にまで高め
る場合の各蒸発缶1〜5における濃度及び温度、
配管36〜46の蒸気通過量並びにフラツシユ蒸
発缶58の温度等を第1図、第2図中に記入す
る。この例からも明らかな通り、第1図の実施例
装置によれば、装置に配管36から導入される蒸
気の流量が約20%減少され、それだけ低熱コスト
で蒸発処理できることが明らかである。また、各
蒸発缶1〜5の蒸発チユーブの表面積を次の第1
表に示す。第1表より明らかな通り、第1ないし
第3の蒸発缶は、蒸発チユーブの表面積が約15%
減少され、それだけNiやSUS316Lの使用量が減
少され、高価な材料の使用量を減少することによ
る装置構成コストの低廉化が図れる。
特にパルプ製造原材料の一つである白液など希薄
溶液ことに希薄アルカリ溶液の濃縮に主として用
いられる濃縮装置に関するものである。 [従来の技術] 周知の如く、パルプの製造に際しては白液が大
量に用いられている。この白液は、約10〜12%程
度の濃度の希薄アルカリ溶液であり、例えば
NaOHとして約10%前後、Na2S、Na2CO3、
Na2SO4、NaCl等を約2%程度含む。 ところで、近年、パルプ製造コストの低減のた
めに、この白液の濃度を若干高めることが要求さ
れつつある。この技術的背景についてまず説明す
る。 第3図はクラフトパルプの製造工程を示す系統
図である。符号14は蒸解釜であつて、原料チツ
プと白液とが導入され、蒸気加熱により、約160
℃、9Kg/cm2の加熱加圧雰囲気に維持してチツプ
の蒸解が行なわれる。なお白液は白液タンク10
中に約85℃に加熱された状態におかれており、蒸
気を熱源とする加熱装置12で約120℃まで加熱
された後蒸解釜14に供給される。 蒸解釜14からの反応液は、一旦フラツシユド
ラム16に導入され、大気圧で解放され、フラツ
シユ蒸気は熱回収に利用される。フラツシユドラ
ム16にて大気圧に戻された反応液は、洗浄機1
8に導入され、セルロースと弱黒液とに分離され
る。弱黒液はエバポレータ20に導入されて濃縮
され強黒液となり、ボイラ22に燃料として導入
され、重油と共に燃焼され、蒸気を発生させる。
この蒸気は加熱装置12や蒸解釜14の熱源蒸気
として供給される。 また、この黒液中に含まれていたアルカリ成分
は主としてNa2CO3となり、苛性化反応装置24
に導入され、CaOと反応してNaOHに戻され、
白液タンク10に返送される。なお苛性化反応装
置24では、CaOはCaO3に変わるのであるが、
このCaCO3はキルン26に導入され加熱分解処
理を受けてCaOとなり、再度苛性化反応に供され
る。 ところで、従来このクラフトパルプ製造に用い
られる白液は、濃度が約10〜12%と比較的低いも
のであるので、フラツシユドラム16で大気放出
される蒸気量が大量になること、蒸解釜14での
加熱用蒸気の消費量が増大すること等の理由か
ら、ボイラ22での重油消費量が増大し、パルプ
製造コストを増大させる原因となつている。 このようなことから、白液の濃度を高めること
が望まれるようになつてきているのである。 ところで、一般に溶液の効率的な濃縮を行なう
装置として多重効用蒸発装置が知られている。こ
の多重効用蒸発装置は、複数の蒸発缶を直列に配
置し、第1の蒸発缶で発生した蒸気を操作圧力の
より低い第2蒸発缶に導入して該第2蒸発缶の液
体を蒸発させる熱エネルギーとして使用し、該第
2蒸発缶以下順次にこれを繰り返し多重蒸発を行
なうものである。 そこで、この多重効用蒸発装置を白液の濃縮装
置に適用することが考えられる。第2図はそのよ
うな一例を示すものであり、第1ないし第5の蒸
発缶1〜5を備えている。原液は、原液ポンプ2
8、原液供給管30を介して第5の蒸発缶5に導
入され、順次に第4、第3、第2、第1の蒸発缶
4〜1に送り込まれる。そして、該第1の蒸発缶
1から濃縮液として配管32、濃縮液取出ポンプ
34を介して取り出される。 一方、加熱用の蒸気は、配管36から第1の蒸
発缶1に導入され、該第1の蒸発缶1で生じた蒸
気は第2の蒸発缶2に配管38を介して送り込ま
れ、順次下段側の蒸発缶に同様にして供給され
る。第5の蒸発缶からの蒸気は配管46でエジエ
クタシステム48を備えた凝縮器50に導入さ
れ、復水される。 なお、第2図の濃縮装置のその他の構成は後述
の実施例装置と大略同様であり、同一部材に同一
符号を付してその説明を省略する。 [発明が解決しようとする問題点] 第2図の如く構成された多重効用蒸発方式の濃
縮装置では、それなりに効率のよい濃縮はできる
ものの、更に効率がよく熱コストの低い濃縮装置
が期待される。 また、第2図の濃縮装置においては、第1又は
第2の蒸発缶1,2では濃縮液が高温、高濃度で
あるところから、高耐食性の材料例えばNiや
SUS316Lを用いるのであるが、該第1、第2の
蒸発缶1,2での蒸発量が多いので、これら第
1、第2の蒸発缶の蒸発チユーブの表面積を大き
くとる必要があり、高耐食性材料の使用量も増大
し、装置構成コストを増大させる一因となる。 [問題点を解決するための手段] 本発明の液体の濃縮装置は、第1ないし第n
(nは2以上)の蒸発缶を直列に配置した多重効
用蒸発による濃縮装置であつて、第1の蒸発缶に
熱源蒸気を供給し、最高順位の第nの蒸発缶に原
液供給管から原液を供給し、低順位側の蒸発缶の
蒸気を順次に高順位側の蒸発缶に導入すると共
に、高順位側の蒸発缶内の被蒸発液を順次に低順
位側の蒸発缶に導入し、第1の蒸発缶から濃縮液
を取り出す濃縮装置において、原液供給管の途中
に自己フラツシユ蒸発缶を設け、この自己フラツ
シユ蒸気をそれよりも操作圧力の低いいずれかの
蒸発缶に熱源蒸気として導入するよう構成したも
のである。 [作用] 本発明の濃縮装置では、原液を中間の真空度域
で一旦自己フラツシユ蒸発させ、この蒸発蒸気を
より操作圧力の低い蒸発缶の熱源蒸気として使用
するものである。そのため、本発明によれば、熱
源たる蒸気の使用量が減少し、加熱コストの低減
が図れる。 また、自己フラツシユ蒸気が導入された蒸発缶
では、蒸発量が増大するので、低温低濃度の下段
側での蒸発量が増大し、高温高濃度の上段側での
蒸発量が減少することになる。そのため、上段側
の蒸発缶の蒸発チユーブ表面積の減少が図れ、高
耐食性材料の使用量が少量で足り、装置構成コス
トの低減が図れる。 [実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例について説
明する。 第1図は本発明の実施例に係る液体の濃縮装置
を白液の濃縮装置として適用した実施例を示す系
統図である。 第1図において、この濃縮装置は第1ないし第
5の蒸発缶1〜5を備えており、最も上段側の第
1の蒸発缶1には加熱源たる蒸気の供給管36と
濃縮液の取出管32及び濃縮液取出用ポンプ34
が接続されている。 第1ないし第5の蒸発缶1〜5は直立長管型の
蒸発チユーブ群52を備えており、濃縮される液
体は該チユーブ群52の頂部から流し込まれ、各
チユーブ内を薄膜状に流下する間に蒸発濃縮され
る。生じた蒸気はチユーブ群52の下端から下部
容器54内に入り、次いでワイヤメツシユ型等の
飛沫捕集器56を経て蒸気取出用の配管38〜4
6に至る。 また、濃縮された液体は、蒸発チユーブ群52
の下端から容器54内に落下する。蒸気取出用の
配管38ないし44は、それぞれ下段側の蒸発缶
2〜5の蒸発導入側に接続されており、各蒸発缶
の蒸発チユーブ群52の間を通つてチユーブ内の
液体の加熱を行なう。 原液は、ポンプ28及び供給管30を介してフ
ラツシユ蒸発缶58に導入され、フラツシユ蒸発
し、残りの液体は配管30から第5の蒸発缶5内
に導入され、自己蒸発を行なう。 第5の蒸発缶5には、容器54の底部と蒸発チ
ユーブ群52の上部に形成された液導入室60と
を接続するポンプ62付の配管64が迂回して設
けられており、容器54内の液体を蒸発チユーブ
群52の頂部に押し上げ、該蒸発チユーブ群の各
チユーブの間に流し込んでいる。この第5の蒸発
缶5で生じた蒸気は配管46から凝縮器50に送
られ復水される。また凝縮液は配管66からタン
ク68、ポンプ70を介して系外に排出される。 蒸発缶5の濃縮液は、配管72、ポンプ74、
熱交換器76を介して配管78に送り込まれ、蒸
発缶4の頂部の液導入室60に送り込まれ、蒸発
チユーブ群52内を流下して一部が蒸発する。蒸
気は配管44から第5の蒸発缶5に送られ、凝縮
液は配管80、タンク82、ポンプ84を通り系
外に排出される。なお、この凝縮液は途中で熱交
換器76に導入され、第5の蒸発缶15から第4
の蒸発缶4に送られる液の加熱を行なう。 第4の蒸発缶4の濃縮液は、配管86、ポンプ
88、熱交換器90を経て配管92に送り込ま
れ、第3の蒸発缶3の頂部の液導入室60内に導
入され、蒸発チユーブ群52内を流下される。蒸
発チユーブ群52内をする間に蒸発した蒸気は、
配管126から送り込まれる蒸気と共に配管42
を介して第4の蒸発缶4に送られる。凝縮液は配
管94、タンク96、ポンプ98を経て前記タン
ク82に送り込まれ、その途中にて熱交換器90
を通り第3の蒸発缶3に導入される液の加熱を行
なう。 第3の蒸発缶3の濃縮液は、配管100、ポン
プ102、熱交換器104を介して配管106に
送り込まれ、第2の蒸発缶2の頂部の液導入室6
0に送り込まれ、蒸発チユーブ群52の各チユー
ブの間に導入される。生じた蒸気は、配管40を
介して第3の蒸発缶3に送り込まれる。また配管
38から導入された蒸気の凝縮液は、配管10
8、タンク110、ポンプ112を介してタンク
96に送り込まれ、その途中にて熱交換器104
を通り、第2の蒸発缶2に導入される液の加熱を
行なう。 第2の蒸発缶2の濃縮液は、配管114、ポン
プ116、熱交換器118を介して配管120に
送り込まれ、第1の蒸発缶1の液導入室60に供
給される。そして蒸発チユーブ群52のパイプ内
を流下し、その間に一部が蒸発し、生じた蒸気は
配管38から第2の蒸発缶2に送り込まれる。配
管36からの蒸気の凝縮液は配管122、タンク
124を経てタンク110に送り込まれ、その途
中にて熱交換器118を通り第1の蒸発缶1に送
られる液の加熱を行なう。 しかして、フラツシユ蒸発缶58は蒸気取出用
の配管126が接続されており、この配管126
は、第3と第4の蒸発缶4とを接続する配管42
に合流されている。従つて、フラツシユ蒸発缶5
8の蒸気は配管126,42を通り、第3の蒸発
缶からの蒸気と共に第4の蒸発缶4の蒸気導入側
に導入され、第4及び第5の蒸発缶における熱源
として利用される。 かかる構成の濃縮装置においては、第2図に示
す濃縮装置に比べ、第4及び第5の蒸発缶4,5
に加えられる熱源としての蒸気量が増大するか
ら、それだけ多量の蒸発が第4及び第5の蒸発缶
においてなされる。そして、その分だけ第1ない
し第3の蒸発缶における蒸発量の減少が図れる。
従つて、高温高濃度の上段側での蒸発チユーブ表
面積を小さくし、低温濃度の下段側での蒸発チユ
ーブ表面積を増大することができ、Niや
SUS316L等の高耐食性材料の使用量が減少され、
SUS304L等のより安価な材料の使用量を増大さ
せることができる。 また、フラツシユ蒸発缶58において、中間の
真空度域で自己蒸発させ、その蒸気を第4及び第
5の蒸発缶で加熱用の蒸気として使用しているか
ら、原液が保有する顕熱を蒸発熱源として有効に
利用することができ、第1の蒸発缶へ配管36か
ら導入される熱源蒸気の導入量も減少される。 なお、濃度12.46%の白液を16.6%にまで高め
る場合の各蒸発缶1〜5における濃度及び温度、
配管36〜46の蒸気通過量並びにフラツシユ蒸
発缶58の温度等を第1図、第2図中に記入す
る。この例からも明らかな通り、第1図の実施例
装置によれば、装置に配管36から導入される蒸
気の流量が約20%減少され、それだけ低熱コスト
で蒸発処理できることが明らかである。また、各
蒸発缶1〜5の蒸発チユーブの表面積を次の第1
表に示す。第1表より明らかな通り、第1ないし
第3の蒸発缶は、蒸発チユーブの表面積が約15%
減少され、それだけNiやSUS316Lの使用量が減
少され、高価な材料の使用量を減少することによ
る装置構成コストの低廉化が図れる。
【表】
しかして、第1図の実施例の如き本発明の濃縮
装置を第3図のクラフトパルプ製造工程に適用す
るには、第3図のAの箇所に該濃縮装置を組み込
めばよい。 このように濃縮装置を組み込むと、蒸解釜14
に導入される白液の濃度が高められると共に、白
液の温度を高めることができる。従つて、蒸解釜
14における加熱用蒸気の使用量を減らすことが
図れる。更に、フラツシユドラム16で大気放出
される蒸気量が減少し、エバポレータ20の蒸発
量も減少し、ボイラ22の蒸気負荷が低減され
る。そのため、ボイラ22で消費する重油が減少
し、クラフトパルプの製造原価の低下も図れる。 なお上記実施例装置は自己フラツシユ蒸発缶5
8を一段のみ設けているが、直列に2段以上設
け、各フラツシユ蒸気を別々の蒸発缶の加熱用蒸
気として用いるように構成してもよい。また、蒸
発缶の設置数nは2以上であれば良く、実施例の
ものに限定されない。 本発明装置は白液の濃縮のみならず、各種の希
薄液とりわけ希薄アルカリ溶液の濃縮に好適に使
用することができる。 なお希薄アルカリ溶液の濃度に適用する場合に
は約20%以下程度の溶液の濃縮に適用するに好適
である。 [発明の効果] 以上の説明から明らかな通り、本発明の濃縮装
置によれば、とりわけ希薄アルカリ溶液の濃縮を
効率よく行なうことができ、濃縮に要する熱コス
トの低減が図れる。また、高耐食性材料の使用量
が減少し、装置構成コストの低減化も図れる。 しかして、本発明の濃縮装置をパルプ製造工程
に組み込むことにより、パルプ製造コストの大幅
な低減を図ることができる。
装置を第3図のクラフトパルプ製造工程に適用す
るには、第3図のAの箇所に該濃縮装置を組み込
めばよい。 このように濃縮装置を組み込むと、蒸解釜14
に導入される白液の濃度が高められると共に、白
液の温度を高めることができる。従つて、蒸解釜
14における加熱用蒸気の使用量を減らすことが
図れる。更に、フラツシユドラム16で大気放出
される蒸気量が減少し、エバポレータ20の蒸発
量も減少し、ボイラ22の蒸気負荷が低減され
る。そのため、ボイラ22で消費する重油が減少
し、クラフトパルプの製造原価の低下も図れる。 なお上記実施例装置は自己フラツシユ蒸発缶5
8を一段のみ設けているが、直列に2段以上設
け、各フラツシユ蒸気を別々の蒸発缶の加熱用蒸
気として用いるように構成してもよい。また、蒸
発缶の設置数nは2以上であれば良く、実施例の
ものに限定されない。 本発明装置は白液の濃縮のみならず、各種の希
薄液とりわけ希薄アルカリ溶液の濃縮に好適に使
用することができる。 なお希薄アルカリ溶液の濃度に適用する場合に
は約20%以下程度の溶液の濃縮に適用するに好適
である。 [発明の効果] 以上の説明から明らかな通り、本発明の濃縮装
置によれば、とりわけ希薄アルカリ溶液の濃縮を
効率よく行なうことができ、濃縮に要する熱コス
トの低減が図れる。また、高耐食性材料の使用量
が減少し、装置構成コストの低減化も図れる。 しかして、本発明の濃縮装置をパルプ製造工程
に組み込むことにより、パルプ製造コストの大幅
な低減を図ることができる。
第1図は本発明の実施例装置の系統図、第2図
は多重効用蒸発缶の系統図、第3図はクラフトパ
ルプの製造工程図である。 1〜5……蒸発缶、30……原液供給管、36
……蒸気の供給管、58……自己フラツシユ蒸発
缶。
は多重効用蒸発缶の系統図、第3図はクラフトパ
ルプの製造工程図である。 1〜5……蒸発缶、30……原液供給管、36
……蒸気の供給管、58……自己フラツシユ蒸発
缶。
Claims (1)
- 1 第1ないし第n(nは2以上)の蒸発缶を直
列に配置した多重効用蒸発による濃縮装置であつ
て、第1の蒸発缶に熱源蒸気を供給し、最高順位
側の第nの蒸発缶に原液供給管から原液を供給
し、低順位側の蒸発缶の蒸気を順次に高順位の蒸
発缶に導入すると共に、高順位側の蒸発缶内の被
蒸発液を順次に低順位側の蒸発缶に導入し、第1
の蒸発缶から濃縮液を取り出す濃縮装置におい
て、該原液供給管の途中に自己フラツシユ蒸発缶
を設け、この自己フラツシユ蒸気をそれよりも操
作圧力の低いいずれかの蒸発缶の蒸気導入側に供
給することを特徴とする液体の濃縮装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5657386A JPS62213801A (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 液体の濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5657386A JPS62213801A (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 液体の濃縮装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62213801A JPS62213801A (ja) | 1987-09-19 |
| JPH0344802B2 true JPH0344802B2 (ja) | 1991-07-09 |
Family
ID=13030888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5657386A Granted JPS62213801A (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 液体の濃縮装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62213801A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4330373A (en) * | 1980-07-25 | 1982-05-18 | Aqua-Chem, Inc. | Solar desalting plant |
-
1986
- 1986-03-14 JP JP5657386A patent/JPS62213801A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62213801A (ja) | 1987-09-19 |
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