JPH0346175Y2 - - Google Patents
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- JPH0346175Y2 JPH0346175Y2 JP1985001882U JP188285U JPH0346175Y2 JP H0346175 Y2 JPH0346175 Y2 JP H0346175Y2 JP 1985001882 U JP1985001882 U JP 1985001882U JP 188285 U JP188285 U JP 188285U JP H0346175 Y2 JPH0346175 Y2 JP H0346175Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- water jacket
- engine
- cooling
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、液相冷媒の沸騰気化に基づいてエ
ンジンを冷却する沸騰冷却装置と自動変速機(オ
ートマチツクトランスミツシヨン)とを備えた車
両のオイルクーラに関する。
ンジンを冷却する沸騰冷却装置と自動変速機(オ
ートマチツクトランスミツシヨン)とを備えた車
両のオイルクーラに関する。
(従来の技術)
エンジンウオータジヤケツトとラジエータとの
間で冷却水を循環させる水冷冷却装置は、ラジエ
ータの能率及び寸法上の制限並びに水の熱容量の
関係上、要求放熱量を満足させるためには大量の
冷却水を循環させる必要があり、このためにウオ
ータポンプが大きな駆動損失になつており、また
エンジン運転状態に応じて冷却水を適温に可変制
御するのは困難である。
間で冷却水を循環させる水冷冷却装置は、ラジエ
ータの能率及び寸法上の制限並びに水の熱容量の
関係上、要求放熱量を満足させるためには大量の
冷却水を循環させる必要があり、このためにウオ
ータポンプが大きな駆動損失になつており、また
エンジン運転状態に応じて冷却水を適温に可変制
御するのは困難である。
一方、特公昭57−57608号や米国特許4367699号
により、水の気化潜熱を利用して少量の冷却水循
環量でエンジン冷却を行なえるようにした冷却装
置が提案されている。これらは、ウオータジヤケ
ツトに貯溜した冷却水をエンジン発生熱で沸騰さ
せ、発生蒸気を放熱器で液化してウオータジヤケ
ツトに戻すというサイクルで冷却を行なうように
したものであるが、いずれも冷却水蒸気が流通す
る径路を大気に連通して圧力変動を避ける構造を
とつているため、冷却水が消耗しやすい等のメン
テナンス上の問題のほか、エンジン温度が大気圧
下での冷却水の沸点に固定化されるので要求放熱
量の変動幅が大きい自動車用エンジン等には適用
し難いという問題点があつた。
により、水の気化潜熱を利用して少量の冷却水循
環量でエンジン冷却を行なえるようにした冷却装
置が提案されている。これらは、ウオータジヤケ
ツトに貯溜した冷却水をエンジン発生熱で沸騰さ
せ、発生蒸気を放熱器で液化してウオータジヤケ
ツトに戻すというサイクルで冷却を行なうように
したものであるが、いずれも冷却水蒸気が流通す
る径路を大気に連通して圧力変動を避ける構造を
とつているため、冷却水が消耗しやすい等のメン
テナンス上の問題のほか、エンジン温度が大気圧
下での冷却水の沸点に固定化されるので要求放熱
量の変動幅が大きい自動車用エンジン等には適用
し難いという問題点があつた。
これに対して本出願人は、特願昭58−145467号
などにより、閉ループ状の冷却回路内に液相冷媒
を封入し、その圧力を変化させることにより沸点
を制御してエンジン運転状態に応じた効率の良い
冷却を行なえるようにした沸騰冷却装置を提案し
ている。
などにより、閉ループ状の冷却回路内に液相冷媒
を封入し、その圧力を変化させることにより沸点
を制御してエンジン運転状態に応じた効率の良い
冷却を行なえるようにした沸騰冷却装置を提案し
ている。
これを第4図により説明すると、図において1
はエンジン(本体)、2は大部分が水等の液相冷
媒で満たされるウオータジヤケツト、3はウオー
タジヤケツト2からの冷媒蒸気を冷却液化するコ
ンデンサ、4はコンデンサ3からの液化冷媒を貯
溜するロワタンク、5はロワタンク4の貯溜冷媒
をウオータジヤケツト2へと戻す供給ポンプ、6
はコンデンサ3に強制冷却風を供給する冷却フア
ンである。
はエンジン(本体)、2は大部分が水等の液相冷
媒で満たされるウオータジヤケツト、3はウオー
タジヤケツト2からの冷媒蒸気を冷却液化するコ
ンデンサ、4はコンデンサ3からの液化冷媒を貯
溜するロワタンク、5はロワタンク4の貯溜冷媒
をウオータジヤケツト2へと戻す供給ポンプ、6
はコンデンサ3に強制冷却風を供給する冷却フア
ンである。
ウオータジヤケツト2はエンジン1のシリンダ
及び燃焼室を包囲するようにシリンダブロツク1
a及びシリンダヘツド1bにかけて形成され、そ
の内部には所定量の液相冷媒が封入されている。
ウオータジヤケツト2の上方部分は冷媒蒸気が充
満する気相空間になつており、多気筒エンジンで
は前記気相空間は各気筒部間で相互に連通され
る。
及び燃焼室を包囲するようにシリンダブロツク1
a及びシリンダヘツド1bにかけて形成され、そ
の内部には所定量の液相冷媒が封入されている。
ウオータジヤケツト2の上方部分は冷媒蒸気が充
満する気相空間になつており、多気筒エンジンで
は前記気相空間は各気筒部間で相互に連通され
る。
ウオータジヤケツト2は、その気相空間に面し
て接続した蒸気通路7を介してコンデンサ入口部
に連通している。
て接続した蒸気通路7を介してコンデンサ入口部
に連通している。
コンデンサ3のロワタンク4は、冷媒通路8を
介してウオータジヤケツト2に連通し、ウオータ
ジヤケツト2とコンデンサ3との間で冷媒が循環
する閉回路を形成する。
介してウオータジヤケツト2に連通し、ウオータ
ジヤケツト2とコンデンサ3との間で冷媒が循環
する閉回路を形成する。
コンデンサ3は自動車の場合走行風が流通する
位置に設けられ、冷却フアン6はその前面または
背面側に位置してコンデンサ3に強制冷却風を供
給する。供給ポンプ5は冷媒通路8の途中に位置
し、後述する制御系統からの指令に基づいてロワ
タンク4に溜つた液相冷媒をウオータジヤケツト
2へと圧送する。なお、冷却フアン6と供給ポン
プ5は、共に電動式である。
位置に設けられ、冷却フアン6はその前面または
背面側に位置してコンデンサ3に強制冷却風を供
給する。供給ポンプ5は冷媒通路8の途中に位置
し、後述する制御系統からの指令に基づいてロワ
タンク4に溜つた液相冷媒をウオータジヤケツト
2へと圧送する。なお、冷却フアン6と供給ポン
プ5は、共に電動式である。
10は上記供給ポンプ5並びに冷却フアン6の
作動を司る制御回路であり、シリンダヘツド1b
に設けられた液面センサ11と温度センサ12と
同じく差圧センサ9及びエンジン運転状態を検出
するその他の手段(図示せず)とともに制御系統
を形成している。
作動を司る制御回路であり、シリンダヘツド1b
に設けられた液面センサ11と温度センサ12と
同じく差圧センサ9及びエンジン運転状態を検出
するその他の手段(図示せず)とともに制御系統
を形成している。
液面センサ11は、その検出部に対する冷媒液
面の位置に応じてオンオフ的に出力が変化する一
種のスイツチである。制御回路10はこの出力の
変化に基づいて、冷媒液面が液面センサ11の位
置に応じた所定値よりも低下した場合には供給ポ
ンプ5を駆動して再び所定液面レベルに達するま
でロワタンク4の貯溜冷媒をウオータジヤケツト
2に補給する。このため、ウオータジヤケツト2
には常に所定量以上の冷媒液が確保される。な
お、この冷却系内に封入される液相冷媒の量(標
準量)は、ウオータジヤケツト2に前述のように
して所定液面レベルにまで冷媒が確保された状態
でコンデンサ3の内部が気相状態になる程度に設
定されている。
面の位置に応じてオンオフ的に出力が変化する一
種のスイツチである。制御回路10はこの出力の
変化に基づいて、冷媒液面が液面センサ11の位
置に応じた所定値よりも低下した場合には供給ポ
ンプ5を駆動して再び所定液面レベルに達するま
でロワタンク4の貯溜冷媒をウオータジヤケツト
2に補給する。このため、ウオータジヤケツト2
には常に所定量以上の冷媒液が確保される。な
お、この冷却系内に封入される液相冷媒の量(標
準量)は、ウオータジヤケツト2に前述のように
して所定液面レベルにまで冷媒が確保された状態
でコンデンサ3の内部が気相状態になる程度に設
定されている。
温度センサ12は、冷媒の温度または圧力から
エンジン温度を検出し、エンジン温度に応じた出
力を実温度信号として制御回路10に付与する。
エンジン温度を検出し、エンジン温度に応じた出
力を実温度信号として制御回路10に付与する。
制御回路10はこの温度センサ12からの実温
度の検出値とともにエンジン回転、スロツトル開
度、燃料供給量等を周知のセンサ類を介し検出し
てエンジンの運転状態を判別し、前記実温度との
比較に基づいてそのときの運転状態に応じた所定
のエンジン温度になるように冷却フアン6の作動
または停止を制御する。
度の検出値とともにエンジン回転、スロツトル開
度、燃料供給量等を周知のセンサ類を介し検出し
てエンジンの運転状態を判別し、前記実温度との
比較に基づいてそのときの運転状態に応じた所定
のエンジン温度になるように冷却フアン6の作動
または停止を制御する。
エンジン運転状態と制御温度値との関係は、こ
れをエンジンの仕様や目的、用途に応じて自由に
設定できることは言うまでもないが、一般に自動
車用エンジンでは市街地走行時のように負荷また
は回転速度が低い運転域では比較的高温に保ち、
高速高負荷域では温度が低下するように図る。
れをエンジンの仕様や目的、用途に応じて自由に
設定できることは言うまでもないが、一般に自動
車用エンジンでは市街地走行時のように負荷また
は回転速度が低い運転域では比較的高温に保ち、
高速高負荷域では温度が低下するように図る。
上記構成に基づく冷却系統としての基本的な作
用について説明すると、ウオータジヤケツト2内
の液相冷媒は、エンジン燃焼熱をうけて加熱され
ると、そのときの系内の圧力に応じた沸点に達し
たところで沸騰を開始し、気化潜熱を奪つて蒸発
気化する。
用について説明すると、ウオータジヤケツト2内
の液相冷媒は、エンジン燃焼熱をうけて加熱され
ると、そのときの系内の圧力に応じた沸点に達し
たところで沸騰を開始し、気化潜熱を奪つて蒸発
気化する。
このとき、冷媒はエンジン1の高温部ほど盛ん
に沸騰して気化潜熱相当分の冷却を行なうことに
なるので、燃焼室やシリンダ壁はほぼ均一の温度
に保たれる。このことから、異常燃焼等の不都合
を生じない限界温度の近くにまで燃焼室全体の温
度を高めることが可能になる。
に沸騰して気化潜熱相当分の冷却を行なうことに
なるので、燃焼室やシリンダ壁はほぼ均一の温度
に保たれる。このことから、異常燃焼等の不都合
を生じない限界温度の近くにまで燃焼室全体の温
度を高めることが可能になる。
上記沸騰冷却作用の結果発生した冷媒蒸気は蒸
気通路7を介してウオータジヤケツト2の気相空
間からコンデンサ3へと流れ、コンデンサ3での
外気との熱交換により冷却されて凝集液化し、逐
次ロワタンク4に貯溜される。
気通路7を介してウオータジヤケツト2の気相空
間からコンデンサ3へと流れ、コンデンサ3での
外気との熱交換により冷却されて凝集液化し、逐
次ロワタンク4に貯溜される。
この場合、既述したようにコンデンサ3の内部
は気相になつており、高温の冷媒蒸気がコンデン
サ3を構成する金属面との間の良好な熱伝達状態
の下に温度差の大きい外気で冷されることになる
ため、液相で放熱する場合よりも大幅に放熱効率
が高められる。因みに、このことからコンデンサ
3並びに冷却フアン6は著しく小型のものを使用
できる。
は気相になつており、高温の冷媒蒸気がコンデン
サ3を構成する金属面との間の良好な熱伝達状態
の下に温度差の大きい外気で冷されることになる
ため、液相で放熱する場合よりも大幅に放熱効率
が高められる。因みに、このことからコンデンサ
3並びに冷却フアン6は著しく小型のものを使用
できる。
コンデンサ3で液化しロワタンク4に貯溜され
た冷媒は、ウオータジヤケツト2での冷媒液面レ
ベルの低下に伴う供給ポンプ5の作動により再び
ウオータジヤケツト2へと戻されるのであり、以
上の繰り返しにより沸騰冷却が続けられる。
た冷媒は、ウオータジヤケツト2での冷媒液面レ
ベルの低下に伴う供給ポンプ5の作動により再び
ウオータジヤケツト2へと戻されるのであり、以
上の繰り返しにより沸騰冷却が続けられる。
ところで、このような閉回路状の沸騰冷却装置
では、エンジン停止時には系内が必ず負圧化す
る。そこでこの負圧化対策として、外部に設けた
補助タンク13の液相冷媒で系内の気相空間を置
き換えるようにしてある。
では、エンジン停止時には系内が必ず負圧化す
る。そこでこの負圧化対策として、外部に設けた
補助タンク13の液相冷媒で系内の気相空間を置
き換えるようにしてある。
補助タンク13には少なくとも気相空間と同程
度の容量の液相冷媒が貯溜され、その内部は通気
機能を有するキヤツプ13aを介して大気圧が導
入される。
度の容量の液相冷媒が貯溜され、その内部は通気
機能を有するキヤツプ13aを介して大気圧が導
入される。
この補助タンク13は、途中に電磁弁14を介
装した補助通路15を介してロワタンク4に連通
する。
装した補助通路15を介してロワタンク4に連通
する。
エンジン停止後に前記差圧センサ9の検出に基
づいて電磁弁14を開くと、温度低下に伴う圧力
の減少に応じて補助タンク13の貯溜冷媒が系内
へと導入され、やがて系内の空間部分は大部分が
液相冷媒で置換されることになる。
づいて電磁弁14を開くと、温度低下に伴う圧力
の減少に応じて補助タンク13の貯溜冷媒が系内
へと導入され、やがて系内の空間部分は大部分が
液相冷媒で置換されることになる。
これにより、エンジン停止時に冷却系内に有害
な空気が侵入するのを確実に防止できる。
な空気が侵入するのを確実に防止できる。
そして、上記状態からエンジンを始動すると、
燃焼熱をうけて沸騰気化した冷媒蒸気の圧力で系
内の液相冷媒は補助通路15及び補助タンク13
へと押し戻される。ウオータジヤケツト2の冷媒
液量は供給ポンプ5の補給作動により所定値に維
持されるので、ほぼコンデンサ3の液量のみが減
少してその液面レベルが低下していく。やがてコ
ンデンサ3の内部が気相になると、ロワタンク4
の液面レベルからこれを検知した液面センサ16
からの信号に基づいて電磁弁14が閉じ、以後は
既述した沸騰冷却を行なう。
燃焼熱をうけて沸騰気化した冷媒蒸気の圧力で系
内の液相冷媒は補助通路15及び補助タンク13
へと押し戻される。ウオータジヤケツト2の冷媒
液量は供給ポンプ5の補給作動により所定値に維
持されるので、ほぼコンデンサ3の液量のみが減
少してその液面レベルが低下していく。やがてコ
ンデンサ3の内部が気相になると、ロワタンク4
の液面レベルからこれを検知した液面センサ16
からの信号に基づいて電磁弁14が閉じ、以後は
既述した沸騰冷却を行なう。
また、この装置では、もし系内に空気が侵入し
た場合にはこれを排除するために、補助タンク1
3と冷媒通路8とを第2の補助通路17を介して
連通可能とし、エンジン始動直後等に三方電磁弁
18を介して補助通路17へと切り換えるととも
に供給ポンプ5を逆転駆動して補助タンク13の
冷媒をウオータジヤケツト2へと圧送する。この
とき、冷却系回路の最頂部を補助タンク13の内
部(大気圧)に連通する通路19の電磁弁20を
開いて、侵入空気を排出する。
た場合にはこれを排除するために、補助タンク1
3と冷媒通路8とを第2の補助通路17を介して
連通可能とし、エンジン始動直後等に三方電磁弁
18を介して補助通路17へと切り換えるととも
に供給ポンプ5を逆転駆動して補助タンク13の
冷媒をウオータジヤケツト2へと圧送する。この
とき、冷却系回路の最頂部を補助タンク13の内
部(大気圧)に連通する通路19の電磁弁20を
開いて、侵入空気を排出する。
一方、冷却運転中、走行風による冷却効果が大
きく冷却フアン6が停止しているにもかかわらず
エンジン温度が設定温度に達しない場合、補助通
路15の電磁弁14を開いて補助タンク13の貯
溜冷媒をコンデンサ3に導入し、コンデンサ3の
放熱面積を減少する。
きく冷却フアン6が停止しているにもかかわらず
エンジン温度が設定温度に達しない場合、補助通
路15の電磁弁14を開いて補助タンク13の貯
溜冷媒をコンデンサ3に導入し、コンデンサ3の
放熱面積を減少する。
これにより、エンジンの過冷却を防止すると共
に、運転中、系内の負圧化による空気の侵入も防
止する。
に、運転中、系内の負圧化による空気の侵入も防
止する。
さらに、この装置では、何らかの原因で系内の
温度が異常高温となつた場合、電磁弁14を開い
て系内を大気圧下に解放する。
温度が異常高温となつた場合、電磁弁14を開い
て系内を大気圧下に解放する。
したがつて、高圧の蒸気が若干の液相冷媒とと
もにロワタンク4から補助タンク13に排出され
ることにより、系内の圧力が低下し、これに伴つ
て温度が低下される。なお、排出された蒸気は補
助タンク13の液相冷媒中に放出されるので、大
気中に失われる量は極めて少ない。
もにロワタンク4から補助タンク13に排出され
ることにより、系内の圧力が低下し、これに伴つ
て温度が低下される。なお、排出された蒸気は補
助タンク13の液相冷媒中に放出されるので、大
気中に失われる量は極めて少ない。
以上のように、この沸騰冷却装置はエンジンの
運転状態に応じて速やかに放熱量を制御でき、し
たがつてエンジンを常に最適な温度条件で運転で
きるので燃費の向上や出力の増強に大きく貢献
し、さらに放熱効率に悪影響を及ぼす冷却系内へ
の空気の侵入については、冷媒の液置換により自
己管理的にこれを防止しているので、極めて実用
性が高いという特徴がある。
運転状態に応じて速やかに放熱量を制御でき、し
たがつてエンジンを常に最適な温度条件で運転で
きるので燃費の向上や出力の増強に大きく貢献
し、さらに放熱効率に悪影響を及ぼす冷却系内へ
の空気の侵入については、冷媒の液置換により自
己管理的にこれを防止しているので、極めて実用
性が高いという特徴がある。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、車両用のエンジンに前述した沸騰冷
却装置を備えると共に、そのエンジンの出力を車
輪側に伝える動力伝達系に自動変速機を介装した
場合、自動変速機に使用されるオイルの温度上昇
を防止するために、沸騰冷却装置の液相冷媒を利
用してオイルを冷却することが考えられ、例えば
そのオイル用の熱交換器に前記ロワタンク4内の
液相冷媒を導くようにしたものが提案されている
(実開昭58−177757号)。
却装置を備えると共に、そのエンジンの出力を車
輪側に伝える動力伝達系に自動変速機を介装した
場合、自動変速機に使用されるオイルの温度上昇
を防止するために、沸騰冷却装置の液相冷媒を利
用してオイルを冷却することが考えられ、例えば
そのオイル用の熱交換器に前記ロワタンク4内の
液相冷媒を導くようにしたものが提案されている
(実開昭58−177757号)。
ところが、これだとロワタンク4内の液相冷媒
が熱交換器内で沸騰し、その気化潜熱によりオイ
ルの高い冷却作用が得られるものの、ロワタンク
4内の液相冷媒の温度は高くなつてしまう。
が熱交換器内で沸騰し、その気化潜熱によりオイ
ルの高い冷却作用が得られるものの、ロワタンク
4内の液相冷媒の温度は高くなつてしまう。
このため、ロワタンク4内の液相冷媒をウオー
タジヤケツト2に送る供給ポンプ5の吸込側でい
わゆるキヤビテーシヨンが発生しやすくなり、し
たがつて液相冷媒をウオータジヤケツト2に的確
に送れなくなるという問題がある。
タジヤケツト2に送る供給ポンプ5の吸込側でい
わゆるキヤビテーシヨンが発生しやすくなり、し
たがつて液相冷媒をウオータジヤケツト2に的確
に送れなくなるという問題がある。
(問題点を解決するための手段)
この考案は、エンジンの動力伝達系に自動変速
機を介装する一方、エンジンに前述したような沸
騰冷却装置を備える車両において、供給ポンプか
らの冷媒をウオータジヤケツトに導入する冷媒通
路の途中もしくはウオータジヤケツトの側面に、
供給ポンプから送られる液相冷媒により自動変速
機用のオイルを冷却する熱交換器を配設する。
機を介装する一方、エンジンに前述したような沸
騰冷却装置を備える車両において、供給ポンプか
らの冷媒をウオータジヤケツトに導入する冷媒通
路の途中もしくはウオータジヤケツトの側面に、
供給ポンプから送られる液相冷媒により自動変速
機用のオイルを冷却する熱交換器を配設する。
また、上記熱交換器のケース上部とウオータジ
ヤケツト上部の気相空間とを連通する蒸気抜き通
路を設ける。
ヤケツト上部の気相空間とを連通する蒸気抜き通
路を設ける。
(作用)
したがつて、供給ポンプからの液相冷媒により
自動変速機用のオイルが効率良く冷却されると共
に、供給ポンプの吸込側にはコンデンサにて冷却
液化され、蒸気を含まない低温の液相冷媒がその
まま流入するため、供給ポンプのキヤビテーシヨ
ンを防止して良好な作動が保たれる。
自動変速機用のオイルが効率良く冷却されると共
に、供給ポンプの吸込側にはコンデンサにて冷却
液化され、蒸気を含まない低温の液相冷媒がその
まま流入するため、供給ポンプのキヤビテーシヨ
ンを防止して良好な作動が保たれる。
一方、熱交換器で高温化した液相冷媒の一部が
蒸発した場合、この冷媒蒸気は熱交換器のケース
上部から蒸気抜き通路を介してウオータジヤケツ
ト上部の気相空間へと導入される。このため、冷
媒蒸気がウオータジヤケツトの液相部分に混入し
て冷却効率を悪化させるようなことはない。
蒸発した場合、この冷媒蒸気は熱交換器のケース
上部から蒸気抜き通路を介してウオータジヤケツ
ト上部の気相空間へと導入される。このため、冷
媒蒸気がウオータジヤケツトの液相部分に混入し
て冷却効率を悪化させるようなことはない。
(実施例)
第1図は本考案の実施例を示す構成断面図で、
21はエンジン1の沸騰冷却装置、22はエンジ
ン1の動力伝達系に介装された自動変速機であ
る。
21はエンジン1の沸騰冷却装置、22はエンジ
ン1の動力伝達系に介装された自動変速機であ
る。
この沸騰冷却装置21の構成は第4図と同様で
あり、第4図と同一の部分には同符号を付してあ
る。ただし、制御回路は図示してない。
あり、第4図と同一の部分には同符号を付してあ
る。ただし、制御回路は図示してない。
そして、この沸騰冷却装置21内の冷媒によ
り、自動変速機22に使用される作動油等のオイ
ルを冷却する熱交換器23が設けられる。
り、自動変速機22に使用される作動油等のオイ
ルを冷却する熱交換器23が設けられる。
この熱交換器23は、多板式と呼ばれるもの
で、ケース24内に冷却チユーブ25が1〜3mm
の隙間を開けて3〜4層に積層され、この冷却チ
ユーブ25に入口配管26、出口配管27を介し
て自動変速機22のオイルが循環されるように形
成される。なお、冷却チユーブ25の表面には熱
交換を良くするように多数の凹凸を設けている。
で、ケース24内に冷却チユーブ25が1〜3mm
の隙間を開けて3〜4層に積層され、この冷却チ
ユーブ25に入口配管26、出口配管27を介し
て自動変速機22のオイルが循環されるように形
成される。なお、冷却チユーブ25の表面には熱
交換を良くするように多数の凹凸を設けている。
そして、この熱交換器23は、沸騰冷却装置2
1の供給ポンプ5とウオータジヤケツト2との間
の冷媒通路8の途中に配設され、冷却チユーブ2
5を積層したケース24内を、供給ポンプ5から
ウオータジヤケツト2に送られる液相冷媒が流れ
るように接続される。
1の供給ポンプ5とウオータジヤケツト2との間
の冷媒通路8の途中に配設され、冷却チユーブ2
5を積層したケース24内を、供給ポンプ5から
ウオータジヤケツト2に送られる液相冷媒が流れ
るように接続される。
また、熱交換器23の上部には蒸気抜き通路2
8が形成され、この蒸気抜き通路28はケース2
4内の上部をウオータジヤケツト2の上部の気相
空間に開口接続する。
8が形成され、この蒸気抜き通路28はケース2
4内の上部をウオータジヤケツト2の上部の気相
空間に開口接続する。
なお、冷媒通路8はシリンダヘツド1b側のウ
オータジヤケツト2に接続しているが、第4図と
同様シリンダブロツク1a側に接続しても良い。
オータジヤケツト2に接続しているが、第4図と
同様シリンダブロツク1a側に接続しても良い。
このような構成により、冷却運転中ウオータジ
ヤケツト2内で沸騰、蒸発した冷媒蒸気は、蒸気
通路7からコンデンサ3に流入し、ここで冷却液
化された後ロワタンク4に落下すると共に、この
ロワタンク4内の液相冷媒が供給ポンプ5により
冷媒通路8を介して熱交換器23へ送られる。
ヤケツト2内で沸騰、蒸発した冷媒蒸気は、蒸気
通路7からコンデンサ3に流入し、ここで冷却液
化された後ロワタンク4に落下すると共に、この
ロワタンク4内の液相冷媒が供給ポンプ5により
冷媒通路8を介して熱交換器23へ送られる。
したがつて、供給ポンプ5の吸込側にはロワタ
ンク4内の低温の液相冷媒、即ち供給ポンプ5の
キヤビテーシヨンの原因となる蒸気を含まない冷
媒が流入するので、供給ポンプ5の良好な作動が
保たれる。
ンク4内の低温の液相冷媒、即ち供給ポンプ5の
キヤビテーシヨンの原因となる蒸気を含まない冷
媒が流入するので、供給ポンプ5の良好な作動が
保たれる。
一方、熱交換器23に送られた液相冷媒は、自
動変速機22から冷却チユーブ25に循環される
オイルと熱交換され、一部が気化潜熱を奪いなが
ら沸騰、蒸発するようになる。
動変速機22から冷却チユーブ25に循環される
オイルと熱交換され、一部が気化潜熱を奪いなが
ら沸騰、蒸発するようになる。
そして、この蒸気は蒸気抜き通路28からウオ
ータジヤケツト2上部の気相空間に導かれると共
に、熱交換により高温化された液相冷媒は冷媒通
路8からウオータジヤケツト2の液相冷媒中に戻
される。
ータジヤケツト2上部の気相空間に導かれると共
に、熱交換により高温化された液相冷媒は冷媒通
路8からウオータジヤケツト2の液相冷媒中に戻
される。
このため、自動変速機22からのオイルは、一
部冷媒の気化潜熱も加わつて効率良く十分に冷却
される。一方、熱交換器23で発生した冷媒蒸気
はウオータジヤケツト2上部の気相空間に導入さ
れるので、気相冷媒がウオータジヤケツト2の液
相冷媒に混入するようなことがなく、従つてエン
ジン本体側でも良好な冷却効率を確保することが
できる。
部冷媒の気化潜熱も加わつて効率良く十分に冷却
される。一方、熱交換器23で発生した冷媒蒸気
はウオータジヤケツト2上部の気相空間に導入さ
れるので、気相冷媒がウオータジヤケツト2の液
相冷媒に混入するようなことがなく、従つてエン
ジン本体側でも良好な冷却効率を確保することが
できる。
このようにして、自動変速機22のオイルが冷
却されると共に、供給ポンプ5の良好な作動を維
持して冷媒を的確に循環することができ、この結
果エンジン冷却装置および自動変速機用のオイル
クーラとして優れた冷却性能が確保される。
却されると共に、供給ポンプ5の良好な作動を維
持して冷媒を的確に循環することができ、この結
果エンジン冷却装置および自動変速機用のオイル
クーラとして優れた冷却性能が確保される。
なお、供給ポンプ5はウオータジヤケツト2か
らの冷媒蒸気の発生量が少ないエンジン低負荷時
にはそれほど駆動されないが、このときは自動変
速機22のオイルの温度がそれほど上がることは
なく、また熱交換器23内の冷媒が蒸発により減
少すると、ウオータジヤケツト2内の冷媒が流入
してジヤケツト2内の液面が下がり、これに応じ
て供給ポンプ5が駆動されるため、常に熱交換器
23内は液相冷媒で満たされる。
らの冷媒蒸気の発生量が少ないエンジン低負荷時
にはそれほど駆動されないが、このときは自動変
速機22のオイルの温度がそれほど上がることは
なく、また熱交換器23内の冷媒が蒸発により減
少すると、ウオータジヤケツト2内の冷媒が流入
してジヤケツト2内の液面が下がり、これに応じ
て供給ポンプ5が駆動されるため、常に熱交換器
23内は液相冷媒で満たされる。
第2図、第3図は本考案の他の実施例で、熱交
換器29をウオータジヤケツト2の側面に取付け
たものである。
換器29をウオータジヤケツト2の側面に取付け
たものである。
この場合、熱交換器29のケース30の側面
と、ウオータジヤケツト2の側面とに連通口31
が設けられ、ケース30がボルト等によりパツキ
ンを介してウオータジヤケツト2の側面に固定さ
れる。
と、ウオータジヤケツト2の側面とに連通口31
が設けられ、ケース30がボルト等によりパツキ
ンを介してウオータジヤケツト2の側面に固定さ
れる。
これによれば、熱交換器29の配置が簡単にな
ると共に空間利用効率が高められる。
ると共に空間利用効率が高められる。
(考案の効果)
以上のように本考案によれば、自動変速機用オ
イルの熱交換器を供給ポンプからの冷媒をウオー
タジヤケツトに導入する冷媒通路の途中もしくは
ウオータジヤケツトの側面に配設したので、供給
ポンプの吸込側にキヤビテーシヨンの原因となる
蒸気の発生がなく、冷媒を的確に循環でき、エン
ジン冷却装置及び自動変速機用オイルクーラとし
て優れた冷却性能が得られる。
イルの熱交換器を供給ポンプからの冷媒をウオー
タジヤケツトに導入する冷媒通路の途中もしくは
ウオータジヤケツトの側面に配設したので、供給
ポンプの吸込側にキヤビテーシヨンの原因となる
蒸気の発生がなく、冷媒を的確に循環でき、エン
ジン冷却装置及び自動変速機用オイルクーラとし
て優れた冷却性能が得られる。
また、本考案では熱交換器のケース上部を蒸気
通路を介してウオータジヤケツト上部の気相空間
に連通することにより、熱交換器にて発生した冷
媒蒸気がウオータジヤケツトの液相冷媒に混入し
ないようにしたので、冷媒蒸気の混入に原因する
冷却効率の悪化を防止してエンジン本体側におい
ても良好な冷却性能を確保できるという効果も得
られる。
通路を介してウオータジヤケツト上部の気相空間
に連通することにより、熱交換器にて発生した冷
媒蒸気がウオータジヤケツトの液相冷媒に混入し
ないようにしたので、冷媒蒸気の混入に原因する
冷却効率の悪化を防止してエンジン本体側におい
ても良好な冷却性能を確保できるという効果も得
られる。
第1図は本考案の実施例を示す構成断面図、第
2図、第3図は本考案の他の実施例を示す構成断
面図とそのA−A線矢視図、第4図は先願の沸騰
冷却装置の構成断面図である。 2……ウオータジヤケツト、3……コンデン
サ、5……供給ポンプ、6……冷却フアン、7…
…蒸気通路、8……冷媒通路、13……補助タン
ク、22……自動変速機、23……熱交換器、2
8……蒸気抜き通路、29……熱交換器。
2図、第3図は本考案の他の実施例を示す構成断
面図とそのA−A線矢視図、第4図は先願の沸騰
冷却装置の構成断面図である。 2……ウオータジヤケツト、3……コンデン
サ、5……供給ポンプ、6……冷却フアン、7…
…蒸気通路、8……冷媒通路、13……補助タン
ク、22……自動変速機、23……熱交換器、2
8……蒸気抜き通路、29……熱交換器。
Claims (1)
- 動力伝達系に自動変速機を介装する一方、大部
分を液相冷媒で満たしたエンジンウオータジヤケ
ツトと内部を気相状に保つたコンデンサとを、上
部の冷媒蒸気を流す蒸気通路とコンデンサからの
液化冷媒を供給ポンプを介して戻す冷媒通路とで
連通して冷媒が循環する閉回路を形成し、コンデ
ンサに強制冷却風を供給する冷却フアンを設けた
沸騰冷却装置を備える車両において、前記供給ポ
ンプからの液化冷媒をウオータジヤケツトに導入
する冷媒通路の途中もしくはウオータジヤケツト
の側面に、供給ポンプからの液化冷媒により前記
自動変速機用のオイルを冷却する熱交換器を配設
すると共に、この熱交換器のケース上部とウオー
タジヤケツト上部の気相空間とを連通する蒸気抜
き通路を設けたことを特徴とする自動変速機付車
両のオイルクーラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985001882U JPH0346175Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985001882U JPH0346175Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61118919U JPS61118919U (ja) | 1986-07-26 |
| JPH0346175Y2 true JPH0346175Y2 (ja) | 1991-09-30 |
Family
ID=30475031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985001882U Expired JPH0346175Y2 (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0346175Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5588013U (ja) * | 1978-12-14 | 1980-06-18 | ||
| JPS5667321U (ja) * | 1979-10-30 | 1981-06-04 | ||
| JPS5730322U (ja) * | 1980-07-29 | 1982-02-17 |
-
1985
- 1985-01-11 JP JP1985001882U patent/JPH0346175Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61118919U (ja) | 1986-07-26 |
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