JPH03500768A - 肺異常治療のための方法および組成物 - Google Patents

肺異常治療のための方法および組成物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 肺異常治療のための方法および組成物 本発明は、γ(ガンマ)インターフェロンを含有する組成物を用いることによる 肺異常の治療、特に内生サーファクタント産生のレヘ年々、全世界で数100万 の人々が衰弱性の肺疾患に苦しんでいる。これらの人々の多数の生命が失われ、 残りの生命も肺疾患によって安心できない状態になっている。肺疾患のかなりの 割合および種類を構成している呼吸窮迫症候群(RDS)は、種々のタイプのR DS疾患に伴われる高い致死率のゆえに特に問題である。例えば、成人の呼吸窮 迫症候群(ARDS)では50%以上の致死率が観察される。さらに、未熟児に おいては、同様の致死率が硝子膜症において、少なくとも比較的小さい未熟児に おいて観察される。
正常な肺機能は、表面張力を交互に増加および減少させる性質を有する肺胞内層 の存在に依存しており、こうして呼吸ガスの連続的な吸着および脱着が可能にな る。ガスの交換において適切に機能し、そしてその構造的な完全性を維持するた めには、肺胞内層はその柔軟性を保持していなければならない。肺胞の柔軟性を 維持するために身体が使用する主な機序は、主としてタイプHの肺胞細胞による 、サーファクタントの産生によるものである。これらの細胞が十分量のサーファ クタント、またはその成分の1つもしくはそれ以上を産生じないときには、肺胞 の柔軟性は減少するか、または失われ、ガス交換が減少する結果になり、また肺 胞の崩壊につながることも多々ある。
呼吸窮迫症候群は、動脈低酸素血症が伴われているときに種々の病因の多数の急 性、拡散性、浸潤性の肺損傷に適用されてきた説明的な用語である。呼吸窮迫症 候群として通常分類される疾患は、成人呼吸窮迫症候群(A RD S )から 、特発性RDSまたは硝子膜症と様々に呼ばれる新生児のものまでにわたる。成 人と新生児形態におけるそのような急性の疾患の間のいくつかの臨床的および病 理学的類似性のゆえに、RDSなる用語は種々の形態に適用される。しかし、新 生児形態では肺胞サーファクタント産生の未熟性および伸展性の高い胸壁が主に 病態生理学に関係しており、一方、成人形態では肺胞サーファクタントの変化は 主過程に対して2次的であり、胸壁は伸展性ではない。
成人の呼吸窮迫症候群には、広汎な肺感染(例えば、ウィルス、細菌、菌類、P neumocys t isなど)、毒素および刺激原の吸入、麻酔薬の過投与 およびその他の薬物作用、免疫学的応答、内毒素ショック、低血圧を伴う非胸部 外傷、および心肺後バイパス(例えば、「ポンプ肺」または「体外循環後肺」) にわたる、25の移しい病因の疾患が含まれる。病因にかかわらず、ARDSに は肺における体液の増加が常に伴う。さらに、ある種のこれら異常は、2次的な 過程として、サーファクタント内容中の1またはそれ以上のサーファクタント成 分の基本的な減少を有する。本発明が関係しているのは、肺サーファクタントの 減少が関与しているこれらの異常である。
サーファクタント量の減少は種々病因のRDSおよびARDSにおいである役割 を演じているが、この問題点は未熟児のRDSの徴候となる。この疾患(硝子膜 疾患または特発性RDSと呼ばれることが多い)においては、通常、サーファク タント欠損は1またはそれ以上のサーファクタント成分の合成の「未熟性」によ っている。
この疾患は極めて未熟な子供の60%以上が罹患するが、特発性RDSは未熟児 にだけ限定されるものではなく、様々な形態が幼児期を苦しめることもある。
λRDSとは対照的に、特発性RDSはさらに限定された病因を有しており、主 として未熟な乳児において発生するが、RDSに対する遺伝的傾向を有する乳児 、アシド−シスを有する乳児、C−区分の乳児、および分娩時仮死の乳児におい ても発生する。しかし、特発性RDSが外因性の肺自体の感染または外傷、ウィ ルスまたはその他によって引き起こされるという徴候は存在しなかった。特発性 RDSのすべての場合において、肺胞サーファクタント産生の未熟性または完全 な非産生が主な原因であるようである。そのような乳児においては、肺胞の無気 肺、硝子膜形成および間隙の水腫が肺を伸展性の低いものにし、小さい肺胞およ び気道を広げるために一層高い圧力を必要とする。サーファクタントの合成また は放出の欠損は、小さい呼吸単位および伸展性の胸壁とともに、無気肺、早い呼 吸速度などを導く。従って、肺の血流はレシチン産生細胞および血管床の虚血性 損傷によって減少し、タンパク質性物質が肺胞空隙中に浸出する結果になる。
天然の肺サーファクタントは脂質組成物であり、主にリン脂質とタンパク質から なる複雑な混合物であり、脂質が組成物の約99%ヲ構成している。脂質成分は 主としてジパルミトイルホスファチジルコリン(ジパルミトイルレシチン)、ホ スファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミンおよびその他の脂 質およびリン脂質からなっている。完全なサーファクタントの性質に必要とされ るサーファクタントのタンパク質成分には、主に2種類のアポタンパク質種が含 まれる。これら2種類のタンパク質のうちの大きい方は、大きさが約29,00 0〜36,000ダルトンの不均質性を示す種である[例えば、King et  al、 、 (1972)、 Am、 Jrnl、 Physiol、 22 3 : 715−726;PCT公開番号1i08670340Bを参照]。ま た混合物であると考えられている第2のタンパク質種は、約6〜14キロダルト ンの範囲の分子量を有するものとサーファクタントにおいて同定された。
この両方において、これらタンパク質によって示される大きさの不均質性は、少 なくともその一部は、ペプチド種のグリコジル化の程度の相違を示すものである と考えられている。重要なことは、これら2種類のアポタンパク質の存在によっ て表面薄膜の形成速度が増強されることが示されたことであるし例えば、Whi tsett et al、、(1986)、 Pediatr、 Res、 2 0 : 460 ; Avery et al、 、 (1986)、 New  Engl、 irnl。
鼾ζ旦L825を参照]。
成人および特発性RDSの両方を含む呼吸窮迫症候群の治療は、これまでは例え ば酸素供給または機械的換気を含む維持看護に限定されていた。強制換気はほと んどの重篤な場合のRDSおよびサーファクタント欠損RDSにおいては不適切 な治療であるばかりでなく、肺および横隔膜に機械的なストレスをかけるもので あり、重篤な肺胞の外傷または気胸にさえ導くこともある。
さらに最近になって、RDS、特に特発性RDSの治療におけるある種の成功が 、天然および合成の両サーファクタントについて報告された[例えば、Kwon g et al、 、 (1985)+ Pediatrics 76 : 5 85 ; Mervitt et al、 、 (1986)、 New En gl、 Jrnl、 Med、 315 : 785 ; Whitsett@ et al、、上記を参照]。これらの場合においては、通常、種々のサーファクタン ト混合物を、肺のサーファクタント接触を外部的に補充する試みで滴注(滴下) によって肺組織に直接適用する。また、フルチフステロイド類も、特に未熟児の 妊婦に投与したときに、RDSの治療にある種の有用性が見い出された[例えば 、Ba1lard et al、、(198残念ながら、上記したような現在の 治療プロトコールは、すべてのRDSの治療には理想から遠く、適切であるとは 言い難い。ある種の場合に膏効であることが示されてはいるが、天然および合成 の両サーファクタントは高価であり、製造が困難であることが多く、そして常に 成功するとは限らない。さらに、ヒト組織の天然抽出物またはヒト組換えタンパ ク質を用いるものを除き、はとんどの調製物はヒトサーフアククントタンバク質 を欠いている。また、コルチコステロイド療法は、ある種の状況下では、例えば フルテコステロイド類に感受性の患者または未熟児の直接治療法としては望まし くない。いずれにしても、現在のところ肺疾患の治療に対する、特に肺サーファ クタント量の増加が必要とされている疾患または異常の治療に対する別の方法へ の必要性が大きくなっている。
発明の要約 当分野に存在する上記の、および別の不都合な点を認識した上で一般的に言うと 、本発明の目的は、肺疾患、特にサーファクタントの1またはそれ以上の成分の 量の減少が関与している疾患、例えば種々の形態の呼吸窮迫症候群などの治療の ための改善された方法および組成物を提供することである。特に、妊婦に医薬組 成物を投与することによって(例えば、子宮内投与によって)、または乳児に直 接投与することによって、特発性RDSまたは硝子膜症を治療するだめの方法お よび組成物を提供することが目的である。
また、本発明の別の目的は、例えばサーファクタント産生または肺胞応答が減少 する結果になる異常を有する個体の肺全体のサーファクタント量を増加させるた めの方法を提供することにある。
特に、内生のサーファクタント成分(即ち、患者の身体によって産生されるサー ファクタント)を産生ずるように患者の身体を刺激し、こうして外生のサーファ クタント(即ち、患者の身体外で生産されたサーファクタント)が利用できない ときにそれを投与する必要性を回避するための方法および組成物を提供すること が本発明の目的である。
一般的かつ全体的な意味において、本発明は、γ−インターフェロン(I FN −γ)および/または腫瘍壊死因子(T N F )含有の組成物を投与するこ とによる膜疾患の治療に関する。ここでこれらの薬物は肺を直接刺激してサーフ ァクタント成分(好ましい態様では脂質およびタンパク酋成分の両方を含む)を 産生させるように作用するが、本発明の有用性は呼吸窮迫症候群または特発性R DSの治療に限定されるものではないことを認めるべきである。むしろ一般的に 言うと、本発明はサーファクタントの産生またはその量の増加が望ましいかまた は必要であるあらゆる異常の治療に関する。
本明細書で用いる際の「γインターフェロン」は、受は入れられているIFN− γ検定で、例えばA349細胞(ヒト肺癌セルライン)における転心筋炎ウィル ス複製の阻害、■型抗原の誘導、熱不安定性、またはIFN−γには免疫反応性 を有するがIFN−αもしくはβには有さない抗体による中和などによって、生 物学的に活性であることが知られているすべての形態のγインターフェロンを指 し、天然のヒトγインターフェロン(hlFN−γ)、組換えヒトγインターフ ェロン(rIFN−γ)または関連のIFN−γ物質(例えば、非ヒ)IFN− γ)の形態にあるか否かを問わず、成熟、pro、metまたはdes(1−3 )の形態にあるIFN−γを含むものとする。さらに、本明細書で用いる際のT NFは、通常、腫瘍壊死の1またはそれ以上の生物学的性質、例えば腫瘍細胞溶 解、感染媒体の阻害、■型抗原の誘導およびTNF−αもしくはTNF−β(リ ンフォトキシン)に対する抗体による中和(他のサイトカイン類に対する抗体に よっては中和されない)などを示す種々形態のTNFを指す。薬理学的な意味に おいて、本発明に関して用いる治療学的有効量のIFN−γまたはTNFは、個 体の肺による1またはそれ以上のサーファクタント成分の産生を誘導するのに有 効な量を指す。
本発明の実施においては、治療学的有効量のγインターフェロンおよび/または TNFを含有する組成物を、肺サーファクタント量の増加を必要としている個体 に投与する。通常、十分な用量を肺細胞(例えば、肺胞の■型細胞)の刺激に有 効な全体量でそのような個体に投与して、1またはそれ以上の、好ましくはリン 脂質およびタンパク質成分の両方を含むサーファクタント成分を産生させる。
従って、本発明のある態様では、個体の肺のサーファクタント量を増加させて、 個体を治療するための方法が提供される。この方法は、肺サーファクタント量の 増加が必要な個体を識別し、治療学的有効量のγインターフェロンおよび/また はTNFを含有する組成物を非経口投与または肺への直接適用によって投与する ことを包含する。
当分野で知られているように、肺サーファクタント量の増加を必要としている個 体の識別は、多数の受け入れられている診断法によって行うことができる。その ような方法の1つには、肺組織の顕微鏡試験を伴うことが多い直接内視試験が含 まれる。サーファクタント欠損の肺組織は、通常、濃い紫がかった赤色に見え、 出血および広範囲の無気節の領域を伴うことが多く、特に特発性RDSにおいて は硝子膜形成を伴うことが多い。臨床的には、最も初期の徴候は、通常°、頻呼 吸であり、これは分娩後の1時間位までは特発性RDSでは見られず、呼吸困難 および全身チアノーゼおよび蒼白が続くことが多い。ある種の状況下で一層都合 の良い検出方法は、おそらく、動脈血液試料中のpH,I)Oxおよびpco、 量(動脈血液ガス)を用いるものであろう。重篤なサーファクタント欠損に苦し んでいる患者においては、通常、pot量は60!11/)Igよりかなり低下 し、pco。
量の上昇を伴い、顕著なアシド−シスを伴うことが多い。
特発性RDSの識別のための好ましい方法は、Gluck et al、、(1 971)、 Am、 Jrnl、 Obs、 Gvn、409 : 440によ り一般的に記載されている。
彼等の研究は、羊水においてリン脂質分析を用い、誕生前の硝子膜症の可能性を 予測する道を開いた。彼等は、羊水中の異なるリン脂質の割合が妊娠によって変 化することに気付いた:レシチンとスフィンゴミエリンの濃度は妊娠中期では等 しいが、34〜36週間後ではレシチンがスフィンゴミエリンの2倍多(存在す る;この変化は肺の成熟度に対応している。彼等の研究は、出産時にどの胎児が 硝子膜症を現すかを予測するためのレシチン−スフィンゴミエリン(L/S)比 の広い用途を導くものであった。
肺成熟度のさらに早い別の試験法は、Clements et al、、(19 72)、New England Jrnl、Med、 286 : 1011 に記載されている泡安定性または振盪試験法である。この試験法の根拠は、泡の 構造を支持しうる表面薄膜を形成する肺サーファクタントの能力に基づいている 。
一般的に言って、本発明は肺サーファクタント量の増加が望ましいあらゆる異常 の治療に関するものであるが、γインターフェロンの使用が特発性RDSの治療 に特に好都合であり、ここでγインターフェロンおよび/またはTNFを含有す る治療組成物は、例えば直接の全身もしくは子宮内投与によって妊婦に、または 直接罹、を乳児に、有効量で投与される。IFN−γが胎盤を通過するよってあ るという最近の発見[例えば、Murasko et all、 (1986) 、 Virology 106:148を参照コに基づけば、妊婦への直接全身 投与が有効であることが示唆される。
成人の肺疾患の治療用には、通常、合計の1日用量約0.01〜約2 、011 19/ x”のγインターフェロン、好ましくは約0.2〜約0゜5xg/x’ を投与することが勧められる。これは成熟成人(約5′9”、70 kg)ニ対 シテ約0.015〜3. Ox9/日/患者、まタハ約0.0002〜0.04 3gg/に9/日(体表面積的1.531つに対応する。
乳児および妊婦の場合には、同様のmg/x’用量ではあるが(乳児は若干低い 体重/1に′体表面積を有する)、もっと少ない全体量が示されることは認めら れよう。通常、乳児用の用量範囲0.01〜2.0197x’7日は約0.00 03〜約0.06o/ki+/日+:等りい(、:、ニーで、乳児の体表面積は 約0.5JI’よりも小さい)。しかし、用量および治療処方は付随の状況およ び医学的状態に従って変えられるのが普通であることは当業者の認めるところで あろう。
本発明の目的のためには、TNFの有用な用量は、それがTNF−αまたはβの どちらであっても、約1〜約400μ9/1/日の範囲であろう(単独で、また はより好ましくはIFN−γと組合せて)。
通常、T N Fの投与時に考慮すべきことは、IFN−γに関連して上記した ものと同様であろう。さらに、IFN−γの投与についてのように、用量および 治療処方は特定の状況に応じて変えられるのが普通であることは当業者の認める ところであろう。
通常、高い方の用量は個々の患者における薬物によって示される不都合な作用の 程度によって限定される。最も普通がっ一般的なIFN−γ療法の用量を制限す る副作用は体質的な症状であり、熱、悪寒、疲労、筋肉痛、頭痛などが含まれる 。ある場合には、顆粒球減少ならびに肝臓のトランスアミナーゼの上昇が用量制 限になることが見い出された。従って、高い方の用量の制限は、最も好ましくは 、特定の場合の重篤性および低い方の用量で患者が示す応答を考慮に入れながら 、関連の状況、例えば患者が覚える不快の程度などとの関係で決められる。従っ て、一部の患者では、および/または一部の重篤な場合には、前記の通常の範囲 より高いかあるいは低い用量が適切であると決定されることもある。
TNFの不都合な作用はIFN−γのものとその種類および重篤性が類似してお り、通常は熱、悪寒、頭痛および疲労が含まれる。
IFN−γについてのように、これらTNFの副作用は用量を制限するものであ ることが見い出されることが多い。時に見られる他の副イ子用には、悪心、嘔吐 および下痢が含まれる。さらに、その他の可能性ある用量制限副作用には、低血 圧、血液学的毒性(顆粒球減少および血小板減少)および神経学的毒性(虚血性 の現象)が含まれる。
組成物は、好ましくは組換え供給源由来のγインターフェロン(例えば、EPO 特許出願公開No、 77、670に記載されている)、および/またはTNF 、好ましくは組換え型のTNF(例えば、EPO出願公開N o、 168.2 14八に記載されている)を用い、通常は非経口投与用の薬学的に許容しうる希 釈剤または賦形剤と混合して配合される。
しかし、上述のように、その他の形態のIFN−γ、例えば天然由来のhlFN −γまたはさらに好ましくはデス(Cys+−TyrtCys3) IFN−γ (例えば、出願公開N o、 146.354Aを参照)も同様に用いることが できる。さらに、その他の生物学的に活性な形態のTNF、例えばTNF−β( リンフォトキシン)なども知られており、このような形態のすべてを用いること ができる。適当な担持担体およびそれらの製剤化は、例えばRemington ’ s Pharmaceutical 5cience、 16版。
1980、Mack Publishing Co、、0slo et al、 il’ffiに記載されている。適当な担体には、安定化剤、例えば緩衝液およ び他のタンパク質およびpH安定化剤、塩などを含む滅菌水溶液が含まれる。通 常、滅菌の水性γインターフェロンおよび/またはTNF組成物は、IFN−γ については0.2〜2.0xg/m(1、およびTNFについては約0゜1〜1 .0JI9/l1l(!の投与濃度を含んでおり、都合の良い量の投与を可能に している。
本発明のIFN−γおよび/またはTNF組成物は、通常、適当な塩などを含有 させた滅菌凍結乾燥粉末の形態で提供され、これに滅菌水が加えられて用量およ び使用される経路に応じて所望の最終濃度にされる。
一般的に、IFN−γの許容用量は投与経路に若干依存していることが見い出さ れた。即ち、例えばIFN−γの場合、通常、多数の患者における毎日のi、  ra、注射に対する最大許容用量(MTD)は約0.25〜約0 、5129/ I’/日のオーダーまたはそれ以上であり、一方、毎日の24時間静脈内注入に 対するMTDは約0601〜約0゜025 xr9/M”7日である。同様に、 TNFに対するMTDも投与経路に若干依存する。例えば、i、 m、または皮 下のTNF投与に対するMTDは約50〜75μ9/x”および一部の患者では それより高いが、ポーラスi、 v、投与に対しては約200μ9/x″である 。
筋肉内(i、−、)投与されたときに、通常、若干長い、一層持続するがしかし 若干減少した血漿量が、類似の静脈内(i、v、)投与との比較において得られ ることは理解されよう。i、 v、投与に続く血漿レベルの最初のスパイキング (spiking)には、比較的早い血漿浄化が続く。
経路の相違は半減期の相違に反映され、例えばi、m、IFN−γはi、 v。
の半減期と比較すると10倍に達するか、またはそれ以上の半減期を示すのが普 通である。従って、i、 V、 投与が望ましいときには、選択した用量を6〜 8時間にわたる毎日の注入によって投与することが通常は勧められる。i、叱経 路が選択されるときには、1またはそれ以上の毎日の注射で1日用量を投与する のが普通には好ましい。
ある種の態様では、組成物は肺への直接滴下によって、羊水への間接投与によっ て、または鼻スプレーを使用することによって肺組織に投与される。滴下は、通 常、例えばシリンジおよびBrodieアダプターを用いる気管内管を介して、 罹患している個体の肺にIFN−γ組成物を導入することによって達成される。
このような滴下法を実施する際には、組成物中にある量のサーファクタント(組 換えまたは組織供給源由来の天然または人工のものであり、都合の良い担体およ び治療添加物として作用する)を含ませるのが特に有益であろう。
このような態様の実施に有用な典型的なサーファクタントには天然サーファクタ ントが含まれ、例えばMerrit et al、 (上記)が記載しているヒ トサーファクタント、またはHallman et al、、 (1983)。
Pediatrics 71 : 473−482が記載しているヒト羊水抽出 物、lvong etab(上記)、またはFujwara et al、、  (1980)、Lancet 1 : 55のウシ肺サーファクタント抽出物で ある。また、Durand et al、 、 (1985)、 J。
Pediatr、 107 : 775または米国特許4.312.860に記 載されているような人工サ−7アクタント、またはPCT出願10861034 08に記載されているような組換えサーファクタントタンパク質(群)を含有子 るサーファクタント類も用いることができる。ある場合には、IFN−γおよび /またはTNFをリポソームまたは脂質カプセル中に封入することが一層望まし いこともある。このような調製物は、例えば、■型肺胞細胞の存在場所などの作 用部位における、薬学的に活性な成分の一層持続したレベルおよび継続的な放出 を含む、別の利点を与えるものと考えられている。
図面の簡単な説明 第1図は、器官培養されたヒト肺組織に対する、種々の薬物によるホスファチジ ルフリン合成の誘導をグラフで示すものである。示されているのは、デキサメタ シン(DEX ; 10nM)、rlFN−γ(1;I/1、I/10およびI /100によって、それぞれ0.1.1.0および10nl?/x12のデス( 1−3)rl FN−7を表す)、腫瘍壊死因子(T;T/1、Tl2Oおよび Tl1O0によって、それぞれ0.1.1.0および10ng/x(lを表す) 、デキサメタシン+IFN−7(DEX+I ;それぞれ10nMおよび101 19/zQ rTNF−a”)、実験投与時の対照(CONT)および実験投与 前の対照(P RE)である。
第2図は、サーファクタントタンパク質5P−35の産生によって測定したとき の、ヒト肺体外移植組織によるサーファクタントタンパク質産生に及ぼす、第1 図に記載した種々の薬物の相対的な作用をグラフで示すものである。
(以下、余白) 好ましい態様の詳細な説明 ヒトインターフェロンは、異なる抗原性、生物学的および生化学的性質に基づい て3つの群に分類することができる。
第1の群は、−団の白血球インターフェロン(α−インターフェロン、LeIF またはIFN−α)からなり、通常、これらはウィルス誘導によりヒト血液の構 成細胞によって主に産生される。これらは微生物により製造されており、生物学 的に活性であることがわがっ感染および悪性疾患の治療のための治療薬物として 臨床で用いることを促した[例えば、Gutterman et al、、 ( 1980)、Annals of Int、Med。
郵:399を参照]。
第2の群は、ヒト線維芽細胞インターフェロン(β−インターフェロン、PIF またはIFN−β)であり、通常はウィルス誘導により線維芽細胞によって産生 される。これも同様に微生物により製造されており、広範囲な生物学的活性を示 すことがわかっている[Goeddel et al、、(1980)、Nuc l、Ac1ds Res、 8: 4057コ。また、臨床試験はその潜在的な 治療的価値を示す。白血球および線維芽細胞インターフェロンは、アミノ酸レベ ルでの相同性の程度が比較的低いという事実にもかかわらず、生物学的性質にお いて極めて明確な類似性を示す。さらに、両群のインターフェロンは165〜1 66アミノ酸を含んでおり、酸に安定なタンパク質である。
本発明に関係しているヒト免疫インターフェロン(γ−インターフェロン、II FまたはIFN−γ)は、α−およびβ−インターフェロンとは対照的に、pH 2で不安定であり、リンパ球のミトゲン誘導によって主に生産され、またαおよ びβ−IFNとは抗原的に明確に異なっている。最近まで、ヒト免疫インターフ ェロンは極めて微量で検出されうるのみであり、その特徴付けは明らかに妨げら れていた。ヒト免疫インターフェロンが天然供給源から部分精製されたことが報 告された[Yip et al、 、 (1981)、 Proc、 Natl 、 Acad、 Sci、 tlsA 78 :1601]。さらに最近になっ て、ヒトγインターフェロンをコードしている遺伝子がクローンされ、発現され 、当業者は容易に入手できるようになった。ヒトγインターフエロン遺伝子のク ローニングの詳しい説明、およびそれに続く本発明で用いるのに適した組換え■ FO−γの製造は、EPO特許出願公開0077670に記載されている。
T’F N−γはT細胞由来のリンフ才力インであり、分化因子、即ちマクロフ ァージ活性化因子の作用を有する免疫調節物質として、および細胞内原生動物お よび細菌に対する抗微生物物質として機能することがわかっている[例えば、K urzock et al、、(1985)、 Cancer」国1す: 28 66−2872を参照]。IFN−γのこの活性スペクトルは、癌、ウィルス性 疾患および日和見感染を有する患者におけるこの物質の潜在的な治療的役割を導 くものであった。上記の組換え供給源が利用可能である以前に報告されていたI FN−γ調製物を用いる臨床試験は、限定された量および限定された純度でのみ 入手可能であった天然IFN−γの予備的な薬理動力学の評価に限定されてぃ、 照〕。しかし、絹換えIFN−γが利用できるようになって、初めて、精製IF N−γ組成物の臨床的評価が可能になった。
現在までのIFN−γの臨床試験は、主としてフェーズIの癌患者でのIFN− γの薬理動力学試験および毒性薬理試験からなっていた[例えば、Kurzoc k et al、、 (1985)、 Cancer 1mmuno1.1mm unother。
らおよびその他の研究は、精製度の高いrlFN−7を用いる相当に広範囲な薬 理学的データを与えるものであり、これらには関連の薬理動力学的、毒物学的お よびスケジュール的な情報が含まれる。
B、腫瘍壊死因子 腫瘍壊死因子は、成長の調節、分化、ならびに免疫、炎症および造血に関係して いる細胞の機能に関与している天然に発現される多数のポリペプチドのうちの1 つである。TNFの成功裏のクローニング(例えば、EPO出願公開番号168 .214Aを参照)はその存在および他の因子との相違について正式な証拠を与 え、このクローンされた産物の一般的な入手可能性はその生物学的活性の理解を 大きく前進させた。腫瘍壊死因子および生物学的に類似するリンフォトキシン( LTまたはTNF−β)は、移しい研究論文および科学会議の焦点であった(例 えば、Tumor Necrosis Factor and Re1ated  Cytokines、 C1ba Foundation Symposiu m No、 131. January、 1987を参照)。
抗腫瘍作用に加えて、さらに別のTNF活性の広いスペクトルが、正常細胞に対 する調節作用から種々のウィルスおよび寄生生物に対する阻害作用までにわたっ て詳しく論じられている。
TNF−αおよびβ(LT)のアミノ酸配列は僅かな相同性を有しているだけで あるが、これらはヒトおよびマウスにおいて、同一の受容体に結合し、同一の応 答を仲介し、そして主要な組織適合コンプレックス領域に位置する[例えば、O ld、 (1987)、 Nature 326 : 330を参照]。しかし 、TNF−αは主にマクロファージによって生産され、一方、TNF−βは主に T細胞由来である。通常、TNF−αの方がより容易に入手できるようになって いるので、その生物学的な糖類(LPS)の周知の作用、例えば腫瘍の出血性の 壊死、熱、ショックおよび好中球の活性化に類似していることが現在知られてお り、これらはTNFがLPS作用の媒介物であることを示すものである。
3系統の証拠はマクロファージ活性化におけるTNFの役割に直接的に関連して いる:即ち、マクロファージに耐性である標的細胞はTNFに対しても耐性であ り、TNFi、:i性である標的細胞は活性化されたマクロファージに対しても 耐性であり;そしてTNF抗体はマクロファージによる標的細胞の死滅化を阻害 する。しかし、TNFによる標的細胞作用の機序はわかっていない。しがし、プ ロスタグランジン類、プロテアーゼ類および遊離ラジカル類、リソソーム酵素類 の不安定化およびDNAの分断がある役割を演じていることが示唆された。
TNFの作用機序がどうであれ、ある種の代謝阻害物質、熱、IFN類、および 特にIFN−γが、TNFの抗腫瘍作用を著しく増強することがわかった[例え ば、01d(上記)を参照]。TNF−誘導の抗腫瘍作用の根拠について、内皮 細胞に及ぼすその直接の作用に関する研究(ここで、TNFは成長および形態を 変化させ、プロ凝固活性の合成を増加させ、そして炎症細胞に対する内皮細胞の 付着性を増強する)からある手掛かりが浮かんだ。
癌患者におけるTNFのいくつかのフェーズIの臨床試験が開始された。抗−感 作用が全身性の治療で報告されたが、これらはフェーズIの試験では幾分まれで あった。しかし、これらの試験は、主にフェーズ■試験に関連してアプローチが 為される問題である応答率よりむしろ投薬に限られている。しかし、T N F とIFN−γによる組合せ治療の相乗作用により、現在では、抗−呻瘍治療にお けるそのような組合せに相当な興味が持たれている。
C0医薬組成物 本発明に係るγインターフェロンおよび/またはTNFは、通常、滅菌水溶液な どの薬学的に許容しうる希釈剤と混合され、IFN−γについては約0.2〜約 2、Oxy/xQ、そして/またはTNF−αまたはβについては約0.02〜 約0.2m9/πgの最終濃度にされる。
通常、そのような製剤は、リン酸緩衝食塩水(PBS)なとの緩衝液、または薬 学的賦形剤などの別の添加剤、BSAもしくはH8Aなどの安定化剤、または塩 化ナトリウムなどの塩を含有する。非経口投与用には、通常、無菌状態および非 抗原性を確実にすることによって組成物をさらに薬学的に許容しうるちのにする のが望ましい。通常、°そのような方法は、上記のRemington’s P harmaceuticalsに例示されているように当分野では周知である。
非経口投与用の好ましいインターフェロフッ組成物は、天然のヒトIFN−γ( 付加されたN−末端メチオニンを含むか、または含まない)に対応する配列を有 し、そして完全長のまたはデス(1−3)構造のいずれかを有する組換え由来の ヒトIFN−γを含有している。
そのような調製物は、A349細胞を転心筋炎ウィルスに対して試験したときに 、約2xlO’u/mgタンパク質のオーダーまたはそれ以上の比活性を示すの が好ましい。内毒素汚染が最少限で安全なレベルに、例えば0.5n9/m9タ ンパク質以下に保たれるべきであることは理解されよう。さらに、ヒトに投与す るためには、調製物はFDA (Mfice or Biologiesの標準 によって要求される無菌性、発熱性、全般的な安全性、および純度を満足してい るべきである。最も好都合には、IFN−γは、所望量のバイアル中の滅菌凍結 乾燥粉末として得られ、2〜8°Cで保存され、使用直前に必要量の滅菌水を添 加することによって復元される。
ある種の態様で用いるためには、例えば肺への直接滴下のためには、好ましい組 成物は1またはそれ以上のサーファクタント成分、例えばリン脂質(ジパルミト イルホスファチジルコリン、シミリストイルホスファチジルコリン、ホスファチ ジルグリセロールおよびスフィンゴミエリンなど)、および/またはその他の成 分(コレステロールなど)を含有している。組成物を等張にするに十分な塩など の付加的な成分、ならびに1またはそれ以上のサーフアククントタンバク質も含 有させるのが好ましい。従って、本明細書で用いる「サーファクタント」は、1 またはそれ以上の前記リン脂質を含む生物学的なリン脂質含有のサーファクタン トとして当分野で既知の組成物に一般的に当てはまる。通常、そのようなリン脂 質は市販品から容易に入手可能であるか(例えば、Sigma Chemica l Co、から)、または当分野で既知の種々の方法のいずれかによって製造す ることができる(例えば、英国特許出願2.002.631Aを参照)。
使用することができる合成サーファクタントの1つは、E xosurfと呼ば れているものであり、Durand et al、(上記)が記載している。
詳細には、E xosurfは、lx9/xQチロキサボールを含む0.INN aCCおよび2mM CaCl22溶液に分散させた1 3.5iy/xQジパ ルミトイルホスフアチジルコリン(99%以上: Sigma Chemica l Co、、 SL。
Louis)からなる。脂質の最終濃度は15xg/+f!である。ジパルミト イルホスファチジルコリン(DPPC)はヒトおよび動物の両肘サーファクタン トの主構成成分である。ヘキサデカノールは天然アルコールであり、空気−液体 の界面でDPPCの拡散剤として作用する。
チロキサボールは上記物質を分散させるために用いるノニオン系の界面活性剤で ある。ヘキサデカノールおよびチロキサボールの両者はヒト用の薬剤に広く用い られている。脂質は、1分間離した4回の15秒間超音波処理(モデル185ソ ニケーター、大きい針、パワーレベル50 ; Branson 5onic  Power Co、 、 Danbury、 Ct、 )によって投与直前(〈 30分)に分散させる。懸濁液の温度は約40’Cを越えるべきではない。
合成のサーファクタントに加え、天然のサーファクタントを、例えばDuran d et al、 (上記)またはKwong et al、 (上記)が記載 している方法によって、ヒツジ、ウシなどの天然供給源から得ることができる。
通常、天然サーファクタントを単離するための方法は、有機溶媒抽出を用いる、 動物の肺の食塩水洗液からの、またはヒト羊水の抽出物からのサーファクタント 成分の抽出からなる[例えば、Durand et al、(上記)、または) lallman et al、、(1983)、Pediatrics 71:  473]。薬学的な許容性についてさらに精製した後、この溶媒抽出液をクロ ロホルム下で保存するか、またはN、などの気体下で乾燥し、得られた粉末を食 塩水などの生理学的緩衝液で再懸濁する。さらに、試料を瞬間オートクレーブ処 理し、滅菌条件下で密閉し、6力月までまたはそれ以上にわたって使用時まで4 °Cで保存してもよい。
合成サーファクタントが用いられるときには、サーファクタントタンパク賃成分 、好ましくは約1%までの量のヒトサーファクタントタンパク質、例えば前記の 組換え法によって(PCT公開To 86103408)または天然供給源(例 えば、羊水)からのタンパク質抽出によって得られるものを含有させるのがさら に望ましいこともある。
リポソーム封入されたIFN−γ調製物が所望であるときには、リポソーム封入 されたタンパク質の製造に適用することができる通常の方法を用いる。一般的に 言って、リポソーム封入は当分野では周知であり、移しい方法をIFN−γおよ び/またはTNFの脂質封入化に用いることができる(例えば、EPO出願公開 160.266を参照)。IFN−γおよび/またはTNFを含有するリポソー ムは、天然および/または合成リン脂質を含む種々の両極性の物質から製造され る。単層であるか多層であるかを問わずリポソームを製造するために用いること ができるリン脂質は多数にのぼり、通常これらは当分野でよく知られているので 、本明細書中には詳しく挙げない。
これらリン脂質には以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない :即ち、レシチン、ホスファチジルエタノールアミン、リソレシチン、リソファ チジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール 、スフィンゴミエリン、カルシオリビン、ホスフアチジン酸およびモレブロンド 類である。本発明の態様の実施に最も好ましいリン脂質には、シミリストイルホ スファチジルグリセロール(DMPG)およびシミリストイルホスファチジルコ リン(DMPC)が含まれる。1%未満〜約5%程度の範囲の割合でコレステロ ールなどのステロールをリン脂質とともに含有させて本発明のリポソームを製造 してもよい。
いずれにしても、本発明のサーファクタント刺激物質と組合せてサーファクタン ト組成物が直接用いられるときには、通常、適切な用量のIFN−γ、TNFま たはその両者を、投与直前にサーファクタント成分(例えば、リン脂質、タンパ ク質および食塩水)と混合するのが望ましい。このことは、生物学的薬物(I  FN−γ、TNF)および脂質成分のそれぞれを使用時まで極めて安定な形態( 例えば、凍結乾燥粉末)に保つことを与える。
サーファクタントタンパク質産生の刺激におけるIFN−7とデキサメタシン( 強力なコルチコステロイド)のある明確な加酸効果の観察に基づいて、適切な場 合にはコルチコステロイド療法を組み入れるのが望ましいこともある。適切なと ころでは、フルチフステロイド類が独立して、または本発明の医薬組成物と組合 せて、サーフ1クタント欠損異常のコルチコステロイド療法について当分野で普 通に用いられる用量および投与経路で投与される。種々のフルチフステロイド、 並びにそれらの相対的な強さ、薬理、用量などが当分野で周知である[例えば、 Goodman et al、+ (1985)、 The Pharmaco logical Ba5is of Therapeutics、 7版、およ びthe Physicians Desk Referenceを参照]。
D、用量および投与 本発明に係るサーファクタント産生の刺激に対する最少有効IFN−γおよびT NF量は、通常、受は入れられているサーファクタント産生のインビトロ検定法 (ホスファチジルコリンおよびサーファクタントタンパク質産生の両者の用量一 応答刺激を測定するための検定を含む)を参考にして測定する。証明されている 療法(例えば、コルチフステロイド療法)の効果と同等の効果を達成するために 必要とされる薬物の量を比較することによって、適切な血漿薬物濃度を一層正確 に確かめることができる。肺膜疾患の治療におけるIFN−γおよび/またはT NF組成物の有効性を示すために、および証明されている療法とそのような作用 を比較するために本発明者が好ましいと判断した具体的な検定法は、ヒト肺器官 培養系を用いるものである。そのような器官培養系は、IFN−γおよびTNF 作用の時間的利点、再現性および定量を可能にする。それらが器官培養されたヒ ト肺細胞を含んでいるときには、臨床試験を除けばヒトにおける活性の最良の予 測となる。さらに、IFN−γの作用が器官培養系で定量可能であるときには、 用量範囲を既知の薬物との比較によって確かめることができる。
本発明者により好ましいと判断された特定の検定法は、Gonzaleset  al、 、 (1986)、 Jrnl、 C11n、 Endocrinol 、 Metab、 62 : 678−691が記載している方法である。この 検定では、ヒト胎児節の体外移植組織培養物を器官培養で維持し、断続的に空気 と培養培地中に入れ、そして一定時間、量の異なる被験薬物で処理する。処理の 後、測定された生物学的機能(例えば、ホスファチジルコリンまたはサーファク タントタンパク質合成)を、対照組織に対する被験組織の細胞下分析によって得 る。
そのような検定では、通常、1n9/l1IQ程度の低いγインターフエロン濃 度が、肺組織によるホスファチジルコリン(p c)合成の刺激を誘導するのに 十分であることが観察されるが、これは約10nMのデキサメタシン(約3.5 ngデキサメタシン/Rρ)で観察される作用と同等である。lng/xQのよ うな低いIFN−γの濃度であっても、PC合成に対して明らかな作用を誘導し た。さらに、約10nMのデキサメタシンの作用とその強さが同等のサーファク タントタンパク質刺激作用が、0 、1 ny/x(lのような低いγインター フェロンで観察された。
このような比較から、IFN−γの有効な血漿または肺濃度は、約0 、1 r +g/ zQのオーダーから主に毒性の始まりによって限定されるレベルまでで あり、1〜100 n9/xQのオーダーの濃度で最大の利益が得られるものと 結論される。TNF単独の有効血漿レベルは、通常、比較的高いオーダーのあた りであり、例えば約1n9/xQから毒性の配慮によって同じように限定される レベルまでである。これらの有効薬物濃度を示す血漿レベル、従って肺レベルは 、IFN−γおよび/またはTNF用量の毎日の11m、投与または毎日のi、 ■、注入(例えば、6〜8時間にわたる)によって容易に達成される。
投与がi、 m、によって成人に為されるときには、熱、悪寒、悪心などの不都 合な作用が現れるのを配慮した上で、通常、IFN−γを1日あたり約0.1〜 約2.Ox9/l”ノ用量(好マシ<ハ約0.2〜0゜5m9/x″のオーダー )で、そして/またはTNFを1日あたり約1〜約400μ9/j!fの用量( 好ましくは約50〜約200μ9/11つで投与するのが望ましいであろう。1 日1回またはそれ以上の注射で投与されるときには、通常、この用量は本発明に 係る利益を得るに十分な血漿レベルを与えるであろう。症状の除去、po、レベ ルの増加などの適切な応答が観察されるまで、追加の用量を毎日投与するのが普 通は望ましいであろう。例えば、呼吸がきれいになり、そして/または内視試験 により肺サーファクタントの補充が明らかになるまで、および/またはpot、 pco、およびpHレベルが正常に戻るまで、そのような処方を続けるのが好ま しい。状況に応じて、例えば上記のような体質的な症状などの毒性が現れたとき に、スケジュールおよび/または用量を変えるのは勿論のことである。
本発明に係るある種の用途に対しては、通常、i、 m、経路がより好ましい。
これは、この経路によって一層調和したIFN−γ血漿レベルが得られるのが普 通であること、並びに一層長い血漿半減期が観察されるのが普通であることによ っている。本発明に係るIFN−γ治療は症状が沈静または改善されるまで(お そらくは、7〜14日間またはそれ以上)必要とされるので、通常、有効用量範 囲を比較的一定に保つのが望ましい。この理由から、非経口経路が用いられると きにはi、 Ill、投与が好ましい。
特発性RDSまたは硝子膜症の治療においては、通常、サーファクタントまたは 食塩水などの適当な薬学的希釈剤中、γインターフエロン調製物を、滴下によっ て直接、乳児の肺に投与するのが最も都合がよい。しかし、有効な投与は滴下に 限定されるものではなく、非経口経路も同様に用いることができる。さらに、I FN−γ組成物は誕生前に、例えば羊水中に投与することもでき、こうしてIF N−γ環境下で乳児を誕生させることができる。
罹患肺へのγインターフェロンの滴下は、例えば上記のように調製した所望用量 と食塩水またはサーファクタントの組成物を調製することによって最も容易に行 うことができる。体重がlkyのオーダーの未熟児のためには、通常、1日あた り約0.0003〜約0.05次2のTFN−γを投与するのが望ましい。TN Fが用いられるときには、単独で投与されるかIFN−γと組合せて投与される かを問わず、通常、IFN−γの重量を基本に約1/10〜約175のオーダー のTNFを投与するのか望ましい。比較的大きい乳児、例えば体重が1.5〜2 .0kgのオーダーである乳児のためには、合計の1日あたりの用量で、約0.  OO3〜約0.1xy/日のIFN−7および/または約0.3〜約10μ9 /日のTNFが投与される。
サーファクタント−薬物の組成物が用いられるときには、成人または乳児のどち らが治療されるのかに依存して、通常、適切な量の生物学的薬物(群)と混合さ れた2〜15MQのサーファクタントを投与するのが望ましい。例えば、未熟児 の場合には、適切量の薬物が2〜4πgの合計液量で投与されるのが普通である 。従って、比較的大きい乳児または成人に対しては比較的多い量が必要となるの は勿論のことである。
上に挙げた用量範囲が概算値にすぎず、有効用量が年齢、大きさまたは体表面積 および個体によって示される不都合な作用の程度および治療されるべき特定の元 の疾患または異常に依存してそれぞれの個体によって変わることは当業者の認め るところであろう。
例を挙げると、体重的1kgの未熟児に滴下によって投与するためには、次のプ ロトコールが用いられる。
1、約3RQのサーファクタント、食塩水、またはその適当な代替物中に分散さ せた約0.025〜約0.05m9の組換えγインターフェロンを含む医薬組成 物を得る。
2、乳児に気管内挿管を行い、管の基部末端に取り付けたBrodieアダプタ ーから注射器によりサーファクタント/インターフェロン組成物を約7xρの空 気とともに投与する。
3、次いで、アダプターおよび注射器を除き、O7と蘇生器バッグを用いて換気 を行う。
4、上記の方法で定期的に投与を繰り返して適切な血漿レベルまたは合計1日用 量を維持する。
食塩水などの単純な塩溶液を用いる投与であっても本発明に係る利点が達成され るので、γインターフェロンをサーファクタントとともに投与することが必須で はないことは勿論明らかであろう。また、以下の実施例に照らして、ある種の状 況下ではコルチコステロイド類を同時に投与するのが望ましいこともあることは 明らかであろう。これは、少なくともホスファチジルコリン刺激に関しては、コ ルチコステロイド類がγインターフェロンに加酸的に作用するという観察に基づ いている。
以下に挙げる実施例は、上記のヒト胎児肺器官境養系における、デキサメタシン に対する組換えγインターフェロンおよび腫瘍壊死因子の薬理学的な比較を示す ものである。
実施例 ヒト胎児肺器官培養系を用いて、γインターフェロン、デキサメタシンおよび腫 瘍壊死因子を含む種々の薬物のホスファチジルコリン(’pc)およびプロティ ン5−35刺激活性を比較した。
デス(1−3)形のヒトγインターフェロンを、EPO特許出願公開146.3 54(E P O特許出願公開77、670をも参照)の記載のように組換え供 給源から得た。デキサメタシンは医薬グレードのものであり、腫瘍壊死因子(T NF)はEPO公開168.214Aに記載の成熟hTNFヒト肺器官培養物を 次のようにして調製した。選択拡張と排出の後に得た懐妊期間15〜24週の治 療的ヒト流産児からの肺組織を、Ba1lard et al、 、 (198 4)、 J、 Cl1n、 Invest、 74 : 89Bのように、細か く切り、器官培養液に入れた。簡単に言うと、揺動台(3揺動/分)上に置いた 培養皿のいずれかの側にl xi”片を分配し、体外移植組織が血清不含のWa ymouth培地(2xM皿)および95%空気−5%C○。
の大気に交互にさらされるようにした。体外移植組織をホルモン含有の培地で1 〜7日間維持した。24時間毎に新鮮な培地を加えた。
一部の実験では、Mendelson et al、+ (+981)、 J、  Cl1n、 Endoctin、 Met妙ユ53 : 307の記載のよう に、グリッドを覆うペン・ペーパー上で体外移植組織を培養した。以下に示すデ ータは、薬物の存在下で7日間インキュベートした後の細胞から得た。動力学は 毎日調べた。
b、ホスファチジルコリン合成の測定 PC合成の速度を前駆体の導入によって測定した。簡単に説明すると、放射活性 な前駆体(新鮮な培地中のIInM[’H]コリン)を培養期間の最後の4時間 の間に加え、次いで体外移植組織を集め、食塩水ですすぎ、そして−夜凍結させ た。この組織を0.15M NaCji中で超音波処理し、Bl ighおよび Dyer+ (1959)、 Can、 Jrnl、 Biochem、 Ph ■io1.37 : 94の方法によって脂質を抽出し、そしてPCを薄層クロ マトグラフィー(TLC)によって単離した。全PCをOs’、と反応させ、次 いでSPCおよび不飽和のPCを薄層クロマトグラフィーで単離した(ただし、 TLCプレートは0.4Mホウ酸塩の75%メタノール中に浸し、溶媒中で2回 だけ展開した)。組織PCおよびSPC含量を超微量リン検定で測定した。リン 脂質組成およびリン脂質中の前駆体の分布を1次元TLCで測定した。
超音波処理物のDNA含量はジアミノ安息香酸を用いる蛍光測定法によって測定 した。統計学的な分析は、ペアーまたは非ペアーの5tudentのt検定、少 なくとも平方直線回帰を用いて、またはNewman−Keuls多重範囲検定 による同時分散分析によって行った。データは平均±SEMで表す。
c、5P−35タンパク質産生の測定 肺体外移植組織培養により5P−35産生において観察される変Mフェニルメチ ルスルホニルフルオリド、10mM EDTA、0.1%Non1det P− 40,50mM)リス−HCl2(pH7、4,’)を含む約10容量の緩衝液 中で組織をホモジナイズした。標準として同一緩衝液中で希釈したウシ血清アル ブミンを用いる0、001%Non1det P−40においてLowryの方 法によってさらに100倍希釈した後にタンパク質を検定した。Katyalお よびSingh、(1983)、Pediatr、Res、 17:439が記 載している方法に従い、2抗体捕捉のELISAを用いて5P−35含量を測定 した。ヤギ抗−5P−35免疫グロブリンを反復NH,SO,沈澱によって調製 し、1:loo希釈でプラスチックELISAプレートに被覆される1次捕捉抗 体として用いた。この組織試料を上記緩衝液に加え、続いて第2の抗体として用 いられるウサギ抗−5P−35を加えた(1:500)。
基質としてフェニレンジアミンを用い、西洋ワサビペルオキシダーゼコンジュゲ ートしたヤギー抗−ウサギ(Miles)を加えることによって検定を開始した 。標準の5P−35および組織試料をホモジナイズ緩衝液で希釈した。標準曲線 を1〜100n9の精製5p−35の間で作成した。検定に用いる範囲では完全 に直線であった(回帰係数=0.90〜0.99)。通常、2つの試料は10% 以内で変化した。5P−35含量はいくつかに希釈したそれぞれの組織ホモジネ ートについて検定曲線の直線部分内で測定した。5P−35含量の差異の統計学 的分析は、多重群比較のための補正を伴う分散分析を用い、18Mコンピュータ ーを用いて行った。
d、検定結果 ヒト胎児肺細胞におけるコリンのホスファチジルコリンへの導入、ならびに5P −35タンパク質含量の変化に及ぼすIFN−γおよびTNF−α(単独または デキサメタシンと組合せて)の作用を測定する前記の一連の実験の結果を、以下 の第1表に示すとともに、これらのデータを第1図および第2図にグラフ化して 示す。
第1表および図面に関して、ホスファチジルコリン(p c)および5P−35 産生の値は、全7日間、表示した薬物処置を行った培地で維持された体外移植組 織培養物について上記のようにして測定したものである。PREは1日目の体外 移植組織におけるそれぞれの値を示し、C0NTは7白目のそれぞれの値を示し 、DEXは10nモルのデキサメタシンを示し、I/L I/10およびI/1 00はそれぞれ0.1. 1.0および10n9/xQのデス(1−3)rlF N−γの濃度を示す。DEX+IおよびDEX+Tはそれぞれ10n97xQの IFN−γまたはTNFを加えたIonモルのデキサメタシンを示し、T/1、 T/10およびT/100は0.1.1.0および10、0 n9/1rQのT NF濃度を示す。pc合成および5P−35産生はそれぞれnモルフ4時間/n 9DNAおよびu9/x(IDNAで表す。
第1表ならびに第1図および第2図に示したデータかられかるように、約1n9 /iffの濃度のγインターフェロンはIonモルのデキサメタシンとほぼ同等 のPC応答を示した。さらに、5P−35含量検定では、0 、1 n9/ x i(lのような低い濃度の用量がデキサメタシンの5−35誘導活性にほとんど 匹敵していた。奇妙なことに、インターフェロンとデキサメタシンの組合せは5 P−35刺激については相乗的であったが、PC合成については互いに阻害性で あるように見えた。また、1n9/+Qのオーダーまたはそれ以上のTNF濃度 によってPC合成の増強ならびに5P−35増強度の変化につながることは理解 されよう。
意図された範囲から逸脱することなく、本明細書中に記載した発明に多数の修飾 および変化を加えることができることは当業者の理解するところであろう。例え ば、特定の状況に鑑みて成分の相対的な量および用量を変化させることができる が、このような変化は本明細書に照らして当業者には明らかである。さらに、新 規かつ改良されたIFN−γおよび/またはTNF物質が開発されることもあり うるが、それらが本明細書に記載したような、または当分野で既知の従来のTF N−γの作用を保持している限り、そのような改良型の組成物を本発明の実施に 用いることができる。これらのおよびその他すべての等価な修飾および変化は、 以下の請求の範囲に明示した本発明の範囲内に含まれる。
FIG、 I PCへのコリンの導入(nモルフ4時間/zyDNA)SP35量(uy/zy DNA) 国際調査報告 1menvlnlTJ−^am−Ib−w*、 PCT/LIS 881026 09

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)サーファクタント量の増加を必要としている肺を有する個体を識別し ;そして (b)治療学的有効量のγインターフェロンまたはTNFを含有する組成物を個 体に投与すること; を特徴とする、個体の肺サーファクタント量を増加させるための治療方法。
  2. 2.個体が呼吸窮迫症候群を有していると識別された個体である請求項1記載の 方法。
  3. 3.個体が乳児である請求項2記載の方法。
  4. 4.乳児が硝子膜症を有していると識別された乳児である請求項3記載の方法。
  5. 5.組成物が誕生前に子宮内に、または誕生後に非経口もしくは滴下によって投 与される請求項4記載の方法。
  6. 6.個体が成人呼吸窮迫症候群を有していると識別された成人である請求項1記 載の方法。
  7. 7.組成物が非経口投与される請求項1記載の方法。
  8. 8.組成物が筋肉内投与される請求項6記載の方法。
  9. 9.滴下によって個体の肺にリン脂質含有のサーファクタントを投与することを さらに包含する請求項1記載の方法。
  10. 10.サーファクタントが治療学的有効量のγインターフェロンを含有している 請求項9記載の方法。
  11. 11.個体に治療学的有効量のコルチコステロイドを投与することをさらに包含 する請求項1記載の方法。
  12. 12.組成物が治療学的有効量のIFN−γおよびTNFをさらに含有している 請求項1記載の方法。
  13. 13.リン脂質含有のサーファクタントが天然サーファクタントからなる請求項 9記載の方法。
  14. 14.リン脂質含有のサーファクタントが合成サーファクタントからなる請求項 9記載の方法。
  15. 15.全体表面積1m2あたりに、合計の1日用量で約0.01〜約2mgのγ インターフェロンまたは約1〜約400μgのTNFを患者に投与する請求項1 記載の方法。
  16. 16.リン脂質含有のサーファクタントおよび治療学的有効量のγインターフェ ロンまたはTNFを含有し、薬学的に許容しうる形態にある医薬組成物。
  17. 17.リン脂質含有のサーファクタントが天然由来のサーファクタントからなり 、有効量の少なくとも1つのサーファクタント関連のタンパク質を含有している 請求項16記載の組成物。
  18. 18.サーファクタントが合成サーファクタントからなる請求項16記載の組成 物。
  19. 19.有効量の少なくとも1つのサーファクタント関連のタンパク質を含有する タンパク質成分をさらに含有している請求項18記載の組成物。
  20. 20.有効量のコルチコステロイドをさらに含有している請求項16記載の組成 物。
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