JPH03501209A - 抗ヒト高分子量メラノーマ関連抗原に対する抗イディオタイプ抗体 - Google Patents
抗ヒト高分子量メラノーマ関連抗原に対する抗イディオタイプ抗体Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
抗ヒト高分子量メラノーマ関連抗原に対する抗イデイオタイプ抗体これは、19
88年5月17日付けの出願第195577号の一部継続出願である。
発明の分野
この発明は、腫ように対する宿主による免疫学的活性の強化を目的として特に設
計された抗体の開発に関するものである。さらに詳しく述べると、研究者らによ
り、メラノーマ細胞に含まれる抗原を指向する抗体を用いてメラノーマ患者の処
置が行なわれた。高分子量メラノーマ関連抗原(以後、rHMW−MAAJと称
す)は、メラノーマに対するそれらの免疫治療方法における適当な標的である。
225.28は、HMW−MAA分子上の不確定構造のエピトープを認識するモ
ノクローナル抗体である。この発明は、抗HMW−MAA抗体225.28およ
びその免疫学的均等物質に対する抗イデイオタイプ抗体の分野に存する。抗体2
25.28に対する抗イデイオタイプ抗体MFII−30およびI Melpg
1は、動物モデルシステムにおいて発見され、評価されfこ。MFII−30
はまた、悪性メラノーマにかかった患者において評価された。この発明はまた、
前記抗イデイオタイプ抗体を投与および適用することによる、腫よう、例えばメ
ラノーマ、または抗体225.28により認識されるHMW−MAAエピトープ
を発現する他の病的細胞の診断、モニターおよび処置の分野に存する。
抗原は、免疫反応を誘導し得る物質である。代表的な一免疫反応は、抗体産生で
ある。抗体は、B細胞リンパ球により産生される。
別の代表的な反応は、T細胞の刺激である。(T細胞は、胸腺において分化が行
なわれるリンパ球の別のタイプである)。T細胞は、異常細胞、例えばある種の
タイプのウィルスまたは他の病原体に感染した細胞を破壊し得る。T細胞はまた
B細胞による抗体産生に関与する。従って、抗原は、抗体、またはそれが刺激す
るT細胞上のレセプターと反応し得る。抗体およびT細胞レセプターは、誘導抗
原に特異的である。
抗体およびT細胞レセプター分子は、特異抗原認識に関与する可変領域を有する
。実際に抗体またはT細胞レセプターと結合する抗原領域は、抗原決定基または
「エピトープ」と呼ばれる。抗体およびT細胞レセプターの可変領域は、決定基
、または同じく免疫原性であり、抗イデイオタイプ(「抗−4dJ)免疫反応を
開始させる「イディオタイプ」を含む。
さらに詳しくは、イディオトーブは、抗体およびT細胞レセプターの可変領域と
関連している。これらの可変領域は、抗体およびT細胞レセプターに抗原特異性
を与える。イディオタイプは、抗体およびT細胞レセプターにおける免疫系マー
カーである。イディオタイプは、所定のイディオタイプ内のイディオトープ決定
基またはイディオトーブを認識する複数の抗イデイオトープ抗体との反応性によ
り免疫学的に定義される。すなわち、イディオタイプは、イディオトープの集ま
りにより構成される。イアイオトープは、最も適切にはそれらのモノクローナル
抗イデイオタイプ抗体への結合性により定義される。
また、イディオトープは、アイソタイプ(免疫グロブリン類特異的)、ゼノタイ
プ(種特異的)およびアロタイプ(ある種の集団サブグループ特異的)決定基と
は異なるものとする。
各抗体およびT細胞レセプターは、抗原決定基(エピトープ)に関する結合部位
である少なくとも1つのパラトープ(抗体結合部位)を有する。パラトープはイ
ディオトープとして機能し得、すなわち、パラトープは、元の抗原と同様に抗イ
デイオタイプ抗体がパラトープに結合する、抗イデイオタイプ応答を刺激し得る
。抗−パラトープ・抗イデイオトープ抗体のサブセットは、元の抗原の免疫学的
特性を模倣し得る。元の抗原を模倣する抗−パラトープ抗イデイオタイプに加え
て、他の抗イデイオタイプ抗体も、同じく免疫反応の調節に関与する抗体および
T細胞レセプター・イディオトープを定める。これらのイディオタイプは調節イ
ディオタイプと呼ばれ、それらは必ずしも元の抗原の「内的イメージ」ではない
。これらの基礎原理の全般的な検討については、プルプツチ、S、およびシュバ
ルッ、R1「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メデイシン」317:2
19(1987)参照。
イディオタイプ・ネットワーク
所定の種類または個体において、相異なる抗体およびT細胞レセプターの数は膨
大(>10’)である。各抗体およびT細胞レセプターは、調節ネットワークを
通じて相補的な抗イディオトープに結合する幾つかのイディオトーブを発現する
。シャーン、N8、「アナルス・オブ・イミュノロジーJl 256:373(
1974)により、免疫系は、イディオタイプおよび抗イデイオタイプから成る
ネットワークにより調節されることが提案された。イディオタイプ・ネットワー
クの機能は免疫系のホメオスタシスの維持および免疫反応の調節であることを示
す、大量の実験証拠が存在する。イディオタイプはB細胞およびT細胞により発
現されるたぬ、イディオタイプ・ネットワークは、体液性(抗体)および細胞性
(T細胞介在)の両免疫反応を包含する。特異免疫応答は、1対1の関係または
共有のイデイオトープによりグループで、特異的抗イデイオタイプ抗体により調
節される。これらの抗イデイオタイプ抗体は、「調節抗イデイオタイプ」と呼ば
れ、それらは必ずしも標的抗原の内的イメージを示さない。ゴールトバーグ、B
等、「ジャーナル・オブ・エクスベリメンタル・メディシンJl 58:515
(1983)参照。
抗イデイオタイプ療法
最近、治療における「内的イメージ」抗イデイオタイプの使用が、幾つかの実験
システムにおいて示唆および立証されている(EPO出願第848105169
号、1984年10月15日付、公開第0141783号、ニソノフ、A3、お
よびラモイ、Eo、「クリニカル・イミュノロジー・アンド・イミュノバソロジ
ーJ21:397(1981)、ケネディ、R,C,等、「バイオテクニクスj
3:4040 91985))。これらの内的イメージ抗イデイオタイプは、ウ
ィルス、細菌および寄生虫感染症および癌に対する特異的免疫応答の誘発におけ
る抗原の代替物として使用されている()翫−リン、D。
等、「サイエンスj232:100(1986)、ライチャラブユリ、So等、
「ジャーナル・オブ・イミュノロジーJl 37:1743(1986))。
目下、内的イメージ・ポリクローナルおよびモノクローナル抗イデイオタイプは
、動物およびヒトにおける能動免疫療法に使用されている。内的イメージ抗イデ
イオタイプを生じさせるプロセスは次の通りである。l)腫よう抗原または感染
源に対して抗体が産生される。この抗体をrAbljと呼ぶ。2)最初の抗体に
対して抗イデイオタイプ抗体(rAb2.、l)が産生される。これらの抗イデ
イオタイプ(Ab2)を、元の抗原の免疫学的特性(例えば腫ようまたは感染源
により発現される特性)を模倣するイディオタイプの発現についてスクリーニン
グする。このスクリーニングは、元の抗原によるAbl−Ab2結合の阻止、お
よびインビボ抗原代替物としての抗イデイオタイプ(Ab2)の生物学的試験に
より構成される。この試験は動物において行なわれ、腫よう抗原および感染源を
示す内的イメージ抗イデイオタイプについては以前に立証されている。(ケネデ
ィ、R1C0等、「バイオテクニクスj3:4040(1985)、バーリン、
D。
等、「サイエンスJ232:100(1986)、ライチャラブユリ、S9等、
「ジャーナル・オブ・イミュノロジーJl 37:1743(1986)。
しかしながら、先行技術による有用な能動腫よう免疫療法を生み出す努力により
、予測不能な結果が得られた。先行技術において見られた限られた成果および予
測不能な結果に関して幾つかの理由が想定され得る。
第一に、多くの腫よう抗原は単離されにくい。腫よう抗原は、腫ようの集まりま
たは個々の培養腫よう細胞に顕著な濃度では存在しないことが多い。第二に、腫
よう抗原は免疫原性の低いことが多い。
低い免疫原性は、免疫反応性を抑制する腫よう細胞の他の成分の存在の結果、ま
たは抗原が腫よう細胞により固有の形では発現されないためであり得る。一般に
、免疫系が「自己」として認識する抗原は、顕著な免疫応答を誘発しない。先行
技術による一腫よう免疫療法は、大量生産され得、天然抗原よりも免疫原性の高
いものであり得る内的イメージ抗イデイオタイプ抗体の使用であった。
しかしながら、先行技術による有用な内的イメージ抗イディオタイブを生み出す
努力はまた、予測不能な結果に遭遇した。イディオタイプ・ネットワークに関し
て、多くの抗イデイオタイプ抗体は、不明確な理由により、それらが元の抗原の
特性を模倣することを示す分析結果にも拘わらず、有効なインビボ免疫応答を簡
単には誘発し得ない。インビトロまたは部分的でもインビボで特有な特徴を示す
抗イデイオタイプ抗体でさえ、多くの場合、免疫ネットワークを刺激して治療上
有効な免疫応答を発生させることができない。恐らく、これらの非有効的内的イ
メージAb2は、イディオタイプ/抗イデイオタイプ相互作用の免疫ネットワー
クの適当な調節回路を誘導して有効な免疫を引き出すことはないと思われる。こ
の予測不能性および不確定性のバックドロップに対して、この明細書に記載され
ている本発明抗イデイオタイプ抗体は、進行性メラノーマ患者における試験で好
結果をもたらした。
メラノーマに対する免疫療法の開発に適当な一標的は、高分子量メラノーマ関連
抗原(HMW−MAAXメラノーマ関連コンドロイチン・スルフェート・プロテ
オグリカン抗原(rM P G j)ともいう)である。当方の結果は、HMW
−MAAに対して細胞性および体液性応答を誘導する試みが、腫よう増大の妨げ
となり得ることを示している。HMW−MAAは、非共有結合した2つのグリコ
ポリペプチドにより構成される。一方は見かけ上の分子量が280にであり、他
方は見かけ上の分子量が440により大きい。HMW−MAAは、ヒト・メラノ
ーマ細胞において合成および発現される(スパイク、R,C,等、「ジャーナル
・イブ・バイオロジカル・ケミストリー」264:1779(1989)、エス
コ、’J、D、等、「サイエンス」241:1092(1988))。プロテオ
グリカンは、それらのコアにおいてセリン残基に共存結合したグリコサミノグリ
カン(GAG)多糖績を存する糖蛋白質である。HMW−MAAコア蛋白質は、
最初、高マンノース・タイプのアスパラギン−N−結合オリゴ糖を有する分子質
量240にの前駆体として翻訳される。N−結合オリゴ糖の「複合体」形態への
トリミングおよびそれに続くプロセッシングの結果、240に成分から250に
形態への変換が行なわれる。250にコア蛋白質へのコンドロイチン・スルフェ
ートGAG側鎖の付加により、それは高分子量(>450K)プロテオグリカン
形態に変換される。250におよび>450にの両形態は、共にメラノーマ細胞
表面において発現される(スパイク、R,C,等、「ジャーナル・イブ・バイオ
ロジカル・ケミストリーJ264 :1779(1989))。
MPGは、腫ようの増大および転移の運命を決定するのに重要な役割を演じる(
バーリン、M6等、「アニュアル・レビュー・イブ・イミュノロジーJ6:28
3(1988)、ロバートソン、N、Po等、「キャンサー・リサーチJ49:
1816(1989))。細胞表面蛋白質分子は、近接細胞との相互作用に関与
し、基底と接触する複合体フットパッドを形成する(バーリン、Mo等、「アニ
ュアル・レビュー・イブ・イミュノロジーJ6 :283(1988))。HM
W−MAAに対する抗体は、細胞の走化的および速動的運動性をブロックする(
バーリン、M8等、「アニュアル・レビュー・イブ・イミュノロジー」6:28
3(1988)、ド・ブリエ、J、E、等、[インターナショナル・ジャーナル
・イブ・キャンサーJ38:465(1986))。抗HMW MAA抗体は、
軟寒天においてメラノーマ・コロニー形成の減少を誘発する(ハーバ−1J、R
,、「ジャーナル・イブ・ナショナル・キャンサー・インスティテユートJ71
:259(1983))。
[発明の要旨]
この発明では、2種の新規抗イデイオタイプ抗体、MF1]30およびI Me
lpg 1並びにそれらの均等物質を開示しており、それらは、(1)ネズミ・
モノクローナル抗体225.28およびその誘導体またはそれらの免疫学的均等
物質のイディオトープ、または(2)225.28と同じ免疫学的特徴を有する
種類からのハイブリドーマにより産生されるモノクローナル抗体、または(3)
225.28と同じ免疫学的特徴を有する種類からのポリクローナル抗血清と反
応することができる。この2’25.28は、高分子量メラノーマ関連抗原(H
MW−MAA)の特定決定基(エピトープ)と反応性を示す。
抗イデイオタイプ抗体MFII−30およびI Melpg 1は225゜28
に対して生成され、225.28とヒト・メラノーマ・セルラインCo1o38
および他のセルライン(データは示されず)との結合を阻止することが示された
。我々は、MFII−30およびIMelpglが、適切な抗腫よう応答を誘導
し得ることを見出した。
この発明の別の態様は、メラノーマおよび225.28抗体により認識されるエ
ピトープと関連した他の疾患状態の診断、モニターおよび処置を含む、能動およ
び受動免疫療法における新規抗イデイオタイプ抗体の使用方法に関するものであ
る。
例えば、我々は、腫よう患者における抗腫よう応答の能動免疫治療的誘導を目的
として抗イデイオタイプ抗体を有効に使用した。ここ−に、メラノーマ患者にお
ける腫よう特異的BおよびT細胞応答を強化するために免疫活性剤として抗イデ
イオタイプ抗体(Ab2)を用いた試験の結果を示す。
[図面の記載]
第1図は、2種のグラフにより構成される。培養Co1o38メラノーマ細胞へ
の10I−標識抗HMW−MAAモノクローナル抗体225.28の結合に対す
る抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体MF11−30の阻害をグラフAに示
す。グラフBは、Co1o38メラノーマ細胞への異なる″′I標識抗HMW−
MAAモノクローナル抗体(TP41.2)の結合に対しテMF l 1−30
ニよる顕著な阻害が存在しないことを示す。これは、225.28抗体に対する
MPII−30の特異性を示している。これらのグラフは、抗イデイオタイプ・
モノクローナル抗体の濃度(μ9/2ρ)係数として阻害パーセントを示す。
第2図は、反復免疫後のIMelpglによる抗メラノーマ抗体の誘導を示す。
I Melpg 1またはIC0fにより免疫化したウサギから集めた血清を、
第■部の「原材料および方法」の項に記載されているEL I SAにより、C
o1o38細胞との結合について第2および第4ブーストの7日後に試験した。
異なる血清に対応する記号を図に示す。アイソタイプ適合IC0Iによる免疫化
は、検出可能な抗メラノーマ体液応答を全く誘導しなかった。
第3図は、KLH−コンジュゲートIMelpglにより誘導されたたはKLH
単独による免疫化により得られたウサギ血清を、第■部の「原材料および方法」
の項で記載されているELISAにより、3T3細胞への吸着の前(第3a図)
および後(第3b図)にCo1o38細胞において検定した。また、異なる血清
に対応する記号を図に示す。
第4図は、Co1o38細胞へのアフィニティー精製Ab3の結合を示す。I
Melpgl −KLHによる免疫化により得られたウサギ血清をアフィニティ
ー精製し、第■部の「原材料および方法」の項で記載されている放射線免疫検定
法により、Co!o38細胞(第4aEI)またはKLH(第4b図)への結合
について試験した。2羽のウサギにより得られた代表的な結果を示す。20ナノ
グラムの精製225.28は、Co1o38細胞プレートにおける直接結合検定
で1200cpmを与える。
第5図は、ウサギAb3による腫ようセルラインCo1o38へのAbl”J−
225,28の結合の阻害を示す。I Melpg 1 、I Melpgl−
KLHまたはIC0Iにより免疫化したウサギから集めた血清を、第2および第
4ブーストの7日後にIMelpg1カラムにおいてアフィニティー精製し、第
■部の「原材料および方法」の項に記載されている放射線免疫検定法により、A
bl ”J−225,28のCo1o38細胞への結合阻害能について試験した
。阻害パーセンテージをコンピューター処理し、2羽のウサギにより得られた代
表的結果を示す。
[好ましい実施態様の詳細な記載コ
この明細書(請求の範囲を含む)において使用されている下記の語は、次の通り
定義される。
受動免疫療法:患者または動物への抗体の受動性転嫁。
能動免疫療法:患者または動物における抗体および/またはT細胞応答の誘発。
抑制:免疫応答の阻害またはイディオタイプ応答の発現の阻害。
刺激:免疫゛応答の誘発またはイディオタイプ応答の発現の誘発。
腫よう退行:腫ようの全体的な30%またはそれを越える減少。
この明細書に引用された参考文献の全てを引用して説明の一部とする。
1、HMW−MAAに対して産生されたモノクローナル抗体225゜28に対し
て産生された抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体(MFII−30)の開発
および特性検定。
モノクローナル抗体MF 11−30(ATCC,ロックビル、メリーランド、
寄託番号HB10133)は、ネズミ抗HMW−MAAモノクローナル抗体に対
するシンジエネイック抗イディオタイプ抗血清の開発に関する車間、M6、カゲ
シタ、T1、ベローサ、F。
およびフェローネ、S、(1987)、「ネズミ抗ヒト高分子量メラノーマ関連
抗原モノクローナル抗体に対するシンジエネイツク抗イディオタイプ抗血清」、
「キャンサー・リサーチ」、47:4312−4317(1987)に記載され
た方法と似た方法に従い、抗)(MW−MAAモノクローナル抗体225.28
により免疫化されたBALB/Cマウスからのひ臓細胞により構築されたハイブ
リドーマにより分泌される。抗体225.28の記載については、ウィルソン、
B。
Sl、「インターナショナル・ジャーナル・イブ・キャンサー」、28:293
−300(1981)参照。抗体225.28は、寄託番号HB10141)と
してATCC(ロックビル、メリーランド)から入手可能である。簡単に述べる
と、グルタルアルデヒド固定によりキーホール・リンペット・ヘモシアニン(こ
の明細書では、時々「KLHJとして示されている)に結合された精製モノクロ
ーナル抗体225.28(200u9)を、免疫原として用いるためにBALB
/cマウスに腹腔内注射した。完全および不完全フロインドアジュバントをアジ
ュバントとして用いることにより、各々0日目および7日目にマウスをプライム
(prime)およびブーストした。144日目、マウスを、pH7,2での燐
酸緩衝食塩水中モノクローナル抗体225.28によりブーストした。3日後、
マウスを殺し、ひ臓を個々に摘出した。
当業界で公知の標準的方法(コーラ−1G1、ミルスタイン、C1、「予め定義
された特異性を有する抗体を分泌する融合細胞の連続培養」、「ネイチャー」、
1975.256:495−497Xこれを引用して説明の一部とする)に従い
、ネズミ・ミエローマ細胞(P3−X63−Ag8.653)とひ臓細胞のハイ
ブリダイゼーションおよびサブクローニングを行った。この融合により、293
の異なるハイブリドーマが生成された。血清学的検定におけるモノクローナル抗
体225.28による上清のスクリーニングは、16コロニーがF(ab’)=
結合検定において反応し、4コロニーがサンドイッチ検定において反応し、4コ
ロニーが、元の抗原(HMW−MAA)をもつメラノーマ細胞へのモノクローナ
ル抗体225.28の結合を阻害することを示した。このことは、これらの後者
の抗体産生コロニーが、元の抗体の抗体結合部位に向けて抗体を産生ずることを
示している。添付図面の第1図および第1表で示されている通り、モノクローナ
ル抗体MFII−30は、3種の検定全てにおいて強い反応性を生じた。第1図
は、1′I−標識抗HMW−MAAモノクローナル抗体225.28の培養メラ
ノーマ細胞Co1o38への結合の抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体MF
II−30による阻害を示す。
第1図に示されているMFII−30抗id抗体の特異性は、下記の要領で達成
された。ItJ−抗HMW−MAAモノクローナル抗体225.28(第1図、
グラフA)、および対照として+′l−抗HMW−MAAモノクローナル抗体T
P41.2(第1図、グラフBXIX I O’cpm)を、2時間4℃で抗イ
デイオタイプ・モノクローナル抗体MFI 1−30(0−0)および抗HMW
−MAAモノクローナル抗体TP41.2に特異的な対照抗イデイオタイプ・モ
ノクローナル抗体TK6−74(・−・)とインキュベーションした。(抗イデ
イオタイプ・モノクローナル抗体TK6−74は、抗HMW−MAAモノクロー
ナル抗体TP41.2により免疫化されたBALB/Cマウスからのひ臓細胞に
より構築された)\イブリドーマにより分泌される)。次いで、混合物を培養C
o1o38メラノーマ細胞に加えた(2xlO’″/ウエル)。4℃で1時間の
インキュベーションの最後に、標的細胞を燐酸緩衝食塩水により5回洗浄し、結
合した放射能をガンマ・カウンターで測定した。
抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体MFII−30の生物活性および反応性
を試験する血清学的検定の結果を下記第1表に示す。
抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体TK6−74を抗HM W−MAAモノ
クローナル抗体TP41.2により選択した。これらの試験に用いられた結合検
定方法は、「キャンサー・リサーチ」、47:4312−4317(1987)
に記載されている(これを引用して説明の一部とする)。これらの試験に用いら
れたサンドイッチ検定の手順は、辻崎、Mo、車間、Mo、板目、K3、ベロー
サ、F、およびフエローネ、s、、rア・サンドウィッチ・アッセイ・トウ・デ
ィテクト・アンド・キャラクタライズ・レンジエネイック・アンティーイディオ
ティピック・アンティボディーズ・トウ・ムリーン・アンティーHLA・アンド
・チューマー・アソーシエイテイツド・アンティゲン・モノクローナル・アンテ
ィボディーズ」、「ジャーナル・イブ・イミュノロジカル・メソッズJ、95:
47−55(1986)に記載されている。
第1表
抗HMW MAAモノクローナル抗体による血清学的検定における抗イデイオタ
イプ・モノクローナル抗体MFII−30の反応性MFII−30130001
39009’2°、6TKG−74328200<5
MFII−3060012811,0
TKG−7415000905391,0μMW−MAAの種々の抗原決定基に
対する一部のモノクローナル抗体によるモノクローナル抗体MFII−30の試
験は、225゜28以外については重要な反応性を示し得ず、すなわち、MFI
I−30抗体における結合部位は、同じ抗原へ指向した他の抗体により共有され
ていない225.28抗体のイディオトーブへ指向することが示された。また、
種々のメラノーマ関連抗原並びにHLAのクラスIおよびクラス■の単形態およ
び多形態決定基に対するMFll−30抗体試験では、モノクローナル抗体22
5.28によってのみ反応性が検出された。
これらの分析は、次の要領で行なわれた。ポリビニルクロリド・マイクロタイタ
ー・プレート(ダイナチク・ラボラトリーズ、アレキサンドリア、バージニア)
を、50μIs/ウエルのモノクローナル抗体溶液100μg/所ρ、0.1モ
ル重炭酸緩衝液(pH9、5)と−夜インキユベーションすることにより、試験
モノクローナル抗体で被覆した。0.05%トウィーン20含宵燐酸緩衝食塩水
(P B S −丁20)で3回洗浄後、1′I−標識抗マウスIg異種(ゼノ
)抗体を用いて試験することにより、モノクローナル抗体によるマイクロタイタ
ー・プレートの被覆をモニターした。モノクローナル抗体被覆プレートを、+′
■−モノクローナル抗体MF 11−30(2X 10’cpffl/ウエル)
と4℃で16時間インキュベーションした。PBS−T2Oにより5回洗浄後、
結合した放射能をガンマ・カウンターで計数した。実験用ウェルにおけるepm
から対照ウェルにおけるcp+nを減することにより、特異結合を計算する。結
果を第2表に示す。
第2表
抗HMW−MAAモノクローナル抗体225.28’により顕現化された抗イデ
イオタイプ・モノクローナル抗体\IFII−30の抗′:、IAAおよび抗H
LAモノクローナル抗体との反応性。
0v1
R,A、ミラー博士(IDECファーマシューテイカルズ・コーポレーション、
マウンテン・ビュー、カリフォルニア)による予備試験結果は、モノクローナル
抗体MFII−30により免疫化したラットから採取した血清は、免疫能血清と
比較する血清学的検定において培養ヒト・メラノーマ細胞と高い反応性を呈する
ことを示した。
またS、ライチャウデウーリ博士(IDECファーマシューティカルズ・コーポ
レーション、ラジョラ、カリフォルニア)による予備試験結果は、マウスのシン
ジェネイック系統におけるMFII−30が、培養ヒト・メラノーマ・セルライ
ンに結合する225.28イディオタイプ担持抗体を誘導し得ることを示した。
すなわち、これらの結果は、モノクローナル抗体MFII−30が、ヒト・メラ
ノーマ細胞と反応する抗体の形成を誘発し得ることを示している。予備試験結果
は、MFII−30抗体を投与することにより、悪性メラノーマ患者によっては
腫ようの負担が減じられることを示した。
この発明はMFII−30に限定されない。事実、ネズミ・モノクローナル抗体
225.28のイデイオトープへ指向する多くの抗イデイオタイプ抗体が製造さ
れ得る。あらゆる種類からのハイブリドーマにより分泌される任意のモノクロー
ナル抗体並びに同じ免疫学的特徴を有する任意のポリクローナル抗体(すなわち
、あらゆる種類からの慣用的抗血清)が使用され得る。また、当業界の熟練者に
は、ネズミ・モノクローナル抗体225.28の誘導体も使用され得ることは明
白なはずである。ここで使用されている「誘導体」という語は、関連セルライン
並びにHMW−MAAへの結合に関してモノクローナル抗体225.28と完全
または部分的に競合し得る合成ペプチドを含む抗体および抗体フラグメントを包
含する(限定するわけではない)。
MFII−30と均等な抗イデイオタイプ抗体を用いてこの発明を実践する場゛
合、第一段階は、高分子量メラノーマ関連抗原の特定決定基(エピトープ)と反
応性を有するイディオタイプ成分の同定である。これは、当業界の熟練者に周知
の幾つかの方法のいずれかにより達成され得る。例えば、225.28により認
識される高分子量メラノーマ関連抗原エピトープに対して特異性を有する類似抗
体(Abl)は、メラノーマ患者、ヒト・メラノーマ細胞により免疫化した実験
動物、市販の供給材料または当業界の熟練者が実際に常用している方法により得
られる。この発明の目的の場合、Ablはポリクローナルまたはモノクローナル
抗体であり得る。ポリクローナル抗体は、リアル、F、X、等、「ジャーナル・
イブ・エクスベリメンタル・メディシンJ160:1219(1984)および
「ハンドブック・イブ・エクスペリメンタル・イミュノロジー」(編集、ウェア
、D、M、等、1986X以後、「ハンドブック」と称する)に記載された固定
疾病関連抗原を用いたアフィニティー精製により患者または動物の血清から単離
され得る。モノクローナル抗体は、先行技術において実践されている標準技術(
「ハンドブック」(前出)およびキャロル、W、L、等、「ジャーナル・イブ・
イミュノロジカル・メソッズ」、89:61(1986)参照)を用い、患者の
周辺B細胞、または高分子量メラノーマ関連抗原に感作した他のB細胞を利用す
ることにより、標準体細胞ハイブリダイゼーション・レスキュー融合(「レスキ
ュー融合」)により生成され得る。
ポリクローナルおよびモノクローナル抗体はまた、ヒト対象または腫よう、腫よ
う抽出物、精製HMW−MAAまたはHMW−MAAから誘導したペプチドを接
種した実験動物から前記技術を用いて生成され得る。
これらの225.28均等Abl抗体(すなわち、HMW−MAAへの結合に関
してMFII−30と競合する抗体)を利用して、MFil−30と同一または
類似した特徴を有する抗1dAb2の生成および同定を行うことができる。
It、HMW−MAAに対して産生されたモノクローナル抗体225゜28に対
して産生される抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体(I Melpg 1
)の開発および特性検定。
我々は、第二の抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体IMelpg1(ATC
C(ロックビル、メリーランド)に寄託、寄託番号はHB10134)を発見し
、高度に精製した。この抗体は、現在までの我々の証拠に基づくと、純度が高く
、抗腫よう応答を誘導する点でMFII−30よりも優れていると思われる。抗
イデイオタイプ抗体IMelpglは、モノクローナル抗体225.28により
免疫化したBALB/cマウスから得たひ臓細胞およびネズミ・ミエローマ・セ
ルラインP3−X63−Ag8.653の融合から構築されたハイブリドーマに
より製造される(カゲシタ、T1等、「ピグメント・セル・リサーチ」、1:1
85(1988))。
I Melpg 1は、製造側の提供した使用説明書に従いMFII−30セル
ラインを8Mサイクリン(ボーエリンガーーマンハイム)で処理することにより
製造された。処理の最後に、遺伝子プローブ・キット(ジエン−プローブ、サン
ディエゴ、カリフォルニア)を用いてマイクプラズマ試験を行うと、このセルラ
インは検出可能なマイコプラズマ混入物を全く含まないことが見出された。残留
マイクプラズマから親セルラインを精製するため、その後マウスに腹腔内注射を
行った。それを腹水中で生長させた後、細胞を再びマウス中に通すことにより、
MFII−30セルラインがマイクプラズマを完全に含まないという確証を得た
。
第二群のマウスからの腹水中で生長させ?=MF11−30ハイブリドーマを取
り出し、抗生物質を一切含まない組織培養培地においてインビトロ培養した。4
週間の培養後、細胞培養上清をマイクプラズマ試験のためコリエルに送った。コ
リエル・マイクプラズマ試験の結果は陰性であった。
15%全牛血清、グルタミンおよびゲンタマイシンを含むRPM■を用いて0.
3細胞/ウエル(30細胞/96ウエル・プレート)での制限希釈下、マイクプ
ラズマ不含有MFII−30をサブクローニングした。2週間後、生長を示すウ
ェルを採取し、それらの培養上清を、それらの225.28への結合能について
試験した。また、”J −225,28のメラノー’v−セルラインCo1o3
8への結合に対するそれらの阻害能について上清を試験した。陽性生長を含む5
0−60ウエルを全て試験し、15−20ウエルは上記検定について陽性である
ことが見出された。陽性サブクローンのうち一つはI Melpg 1であり、
これを伸長させ、将来の分析用とした。
I Melpg 1により誘導されたAb3応答の特異性および生物学的役割を
試験した。具体的には、(i)異なる種類におL)て、IMelpglがメラノ
ーマ特異的体液性免疫応答を誘導するか否力)を測定しくAb3)、(ii )
I Melpg 1−誘導Ab3が、放射線免疫沈降方法1こより測定された
225.28と生化学的に似ているか否かを測定し、(iii )IMelpg
lの種々の製剤を調べることにより、Ab3誘導の最適条件を決定した。
ここに示されたデータは、マウスにおける同種間系では、Ab2の担体へのコン
ジュゲーションが、ヒト・メラノーマ細胞における[を認識する抗体の誘導に必
要とされたことを示す。しかじな力く怠、異種間系(ウサギ)では、非コンジュ
ゲートおよびコンジュゲー)Ab2は共に抗腫よう抗体を誘導した。Ab2のみ
の場合の4回のワクチン接種と比べ、2回の免疫化しか必要とされなかったため
、コンジュゲートAb2の方がより有効であった。Ab3応答をさら1こ詳細に
分析すると、メラノーマ抗原を担う細胞へのモノクローナル抗メラノーマ抗体の
結合に対するAb3の阻害能が示すところで1よ、イディオタイプ応答の一部分
は腫よう特異的であること力(示される。
Ab2およびAb3がメラノーマ細胞由来の同一種の分子を免疫沈降させるとい
う事実は、Ab2誘導体液性応答の抗腫よう特異性を強化する。さらに、Ab2
により誘導される抗腫よう抗体は、ヘモシアニン(担体)交差反応性ではない。
集合的に、この文書に示されているデータは、好結果をもたらすイディオタイプ
免疫療法に関する先行条件を示し、ヒト・メラノーマにおける能動免疫治療剤と
してのIMel郊1の有望な用途を立証している。
A、原材料および方法
セルライン。ヒト・メラノーマ・セルラインGolo38を、lO%牛血清、1
%グルタミンおよび10μ9/1rQのゲンタマイシン・スルフェートを補った
RPM11640培地において生長させた。
モノクローナル抗体。モノクローナル抗体225.28(r 2a。
K)を、蛋白質A−セファロース4Bカラムにおいて精製した。モノクローナル
抗体IMelpg1を、225−セファロース・アフィニティー・カラムにおい
て精製した。免疫臨床抗体I Co1(r 1、K)を、IMelpglに関す
るアイソタイプ適合対照として使用した。
KLHへの抗−1d I Melt)g 1のコンジュゲーション。カップリン
グは、ライチャウデューリ、Sl等、「ジャーナル・イブ・イミュノロジー」、
137:1743(1987)に記載された方法に従しへ行なわれた。簡単に述
べると、4xQの抗体ストック溶液(1xy/ 317りを、PBS中でKLH
(lxl?/πQ)と混合した。希釈したばかりのグルタルアルデヒド溶液(1
%)を抗体およびKLH混合物に加えて、0゜05%の最終濃度とした。混合物
を室温で1時間インキュベーションし、−夜PBSに対して透析した。
マウスの免疫化。マウス1匹当たり、50μ9のトレオニルMDPを含むS A
F −Mアジュバントにより乳化したヘモシアニン(KLH)と非コンジュゲ
ートまたはコンジュゲートしたl Metpg 1 。
50μ9により、8週令A/Jマウス(各群3匹)を免疫化した(アリソン、A
、C,等、「ジャーナル・イブ・イミュノロジカル・メソツズJ95:157(
1986))。注射を足(フットバッド)、尾の基部に行い、また多数の部位に
皮下注射を行った。2週間毎に同じ濃度の抗原により免疫化を2回皮下注射によ
り反復した。対照として、同数のマウスを、50μ9のコンジュゲートまたは非
コンジュゲートIC0I、非関連アイソタイプ適合抗体または50μ9のKLH
(単独)により免疫化した。各免疫の7および14日後に、マウスから採血した
。
ウサギの免疫化。成熟NZWウサギ(各群2羽)を、ウサギ1別当たり、250
μ9のトレオニルMDPを含むSAF−Mアジュバント中KLMと非コンジュゲ
ートまたはコンジュゲートしたIMelpg1500μ9により異なる部位で皮
内的に免疫化した。2週間毎に同じ抗原濃度でウサギをブーストし、各免疫化の
7および14日後に採血した。各ウサギを最大4回免疫化した。500μ9のI
C01またはKLH単独により対照ウサギを免疫化した。
イディオタイプ(Ab3)応答の分析。ライチャウデューリ、Sl等、「ジャー
ナル・イブ・イミュノロジーJ137:1743(1987)に記載された放射
線免疫検定法(RI A)により、IMelpglにより誘導されたイディオタ
イプ応答を分析した。簡単に述べると、1100nのI Melpg 1− F
(ab)”フラグメントを、マイクロタイター・プレート上に室温で2時間被
覆した。プレートをPBSで洗浄し、PBS中1%BSAと1時間インキュベー
ションした。異なる実験および対照群から得られた系列希釈血清を、18時間2
0000cpmの”J−225,28の存在下、ウェルにおいてインキュベーシ
ョンした。プレートを充分に洗浄し、各ウェルの放射能をガンマ・カウンターで
計数しに。結果を、I Melpg 1− P (ab)’フラグメントに結合
する”! −225,28の阻害パーセンテージとして表す。
血清におけるAblの応答の分析。メラノーマ特異抗体応答を測定するため、ま
ずウサギ血清を、4℃で3時間非関連3T3細胞(106)に吸着させることに
より、非特異的反応性を除去した。次いで、非吸収および3T3吸収血清を1%
BSA中で系列希釈し、メラノーマ抗原を発現するメラノーマ・セルライン(C
olo38およびMg2)へのそれらの結合能についてEIAにより試験した。
細胞をマイクロタイター・プレートにおいて培養し、15分間PBS中0.05
%グルタルアルデヒドにより固定した。その後、0.1モルのグリシンを含む1
%BSAにより40分間プレートをブロックした。
プレートを異なる希釈率の血清と2時間インキュベーションし、PBSで洗浄し
、次いでペルオキシダーゼにコンジュゲートしたヤギ抗マウスIgGと1時間イ
ンキュベーションした。プレートを充分に洗浄し、ペルオキシダーゼ基質ABT
Sを加え、光学濃度を405ナノメートルで測定した。
Ab3のアフィニティー精製。メラノーマ抗原に結合し得るAb3抗体(Abl
の抗体)のフラクションを正確に概説するため、血清をアフィニティー精製にか
けた。まず、血清を、通常のマウスIg−セファロース4Bカラムに通すことに
より吸収させて、抗アイソタイプ抗体を排除した。次に、吸収された試料をI
Melpg 1−セファロース4Bアフイニテイー・カラムに適用した。結合し
た抗体を0゜1モル酢酸により溶離し、直ちに中和した。これらの抗−抗イデイ
オタイプ抗体を、メラノーマ抗原を担う細胞へのそれらの結合能について詳細に
調べた。
アフィニティー精製抗体におけるAblの応答の分析。アフィニティー精製した
Ab3を、RIAによりそれらの抗メラノーマ活性について分析し、メラノーマ
細胞へのそれらの結合能を試験した。
異なる濃度の精製抗体を、生長させたメラノーマ細胞において2時間インキュベ
ーションし、上記と同様マイクロタイター・プレ・−ト上で固定した。
さらに阻害検定により、精製Ab3の抗メラノーマ活性の特異性を立証した。そ
の検定では、Co1o38細胞への”!−225の結合に対するアフィニティー
精製Ab3の阻害能を測定した。一定濃度のI9J −225(20000cp
m)を異なる濃度の精製Ab3と混合し、次いてマイクロタイター・プレートに
固定したCo1o38細胞に加えた。−夜インキュベーション後、プレートを洗
浄し、保持された放射能をガンマ・カウンターで計数した。結果を阻害のパーセ
ンテージとして表す。対照として、同様にCo1o38細胞への125I−ME
MI 36の結合に対する血清の阻害能を評価した。MEM136は、225.
28とは異なる部位でHMW−MAAに結合するモノクローナル抗−MPG抗体
である。すなわち、MEM136および225.28は、メラノーマ・セルライ
ンへの結合に対して互いに交差阻・害することはない。
抗KLH抗体の交差反応性の試験。KLHにコンジュゲートした抗イデイオタイ
プにより誘導された抗腫よう抗体がKLH交差反応性であるか否かを調べるため
、次の実験を行った。I Melpg 1− KLHにより免疫化したウサギか
ら集めた血清を、1時間静かに混合しながらエッペンドルフ管中でKLH−セフ
ァロース4Bカラムに別々に吸着させた。管をエッペンドルフ遠心機中で2分間
遠心分離にかけて、抗KLH抗体を分離した。次いで、KLH−セファロース消
耗抗体を、前述のRIAによりCo1o38細胞へのそれらの結合能について評
価した。
推論的実験として、KLHへの結合についてアフィニティー精製Ab3をまたR
IAにより試験した。lウェル当たりPBS中1100nのKLHを、4℃で1
8時間マイクロタイター・プレート上に被覆した。プレートを洗浄し、次いで1
%BSAと1時間インキュベーションした。アフィニティー精製Ab3を室温で
2時間プレート上でインキュベーションした。プレートを洗浄後、20000c
pmのヨー素処理したヤギ抗ウサギIgを加え、4℃で一夜インキユベーション
した。プレートを洗浄し、放射能を計数した。
HMW−MAAの免疫沈降。Co1o38細胞(1,5xlO’)を、In(l
のメチオニン不含有RPMI培地中200μCiの3SS−メチオニンにより3
時間生合成的に標識した(ネポム、G、T、等、「プロシーディンゲス・イブ・
ザ・ナショナル・アカデミ−・イブ・サイエンシーズ・イブ・ザ・ニー・ニス・
ニーJ81:2864(1984)参照)。細胞を遠心分離にかけ、沈澱物をR
IPA溶菌緩衝液(lOミリモルのトリス、150ミリモルNaC]、1%デオ
キシコレート、1%トリトンx−too、0.1%SDS、1ミリモルのアプロ
チニン、10ミリモルPMSF、5ミリモルN−エチルマレイミド)に氷上で1
時間可溶化した。リゼイトを45分間110000gでの遠心分離により透明に
した。5 X I O’cpmに対応するリゼイトを、100μQの容量で10
%プロティンA−セファロースに吸着させた100μこのAb2アフィニティー
精製Ab3を含む予め調製した免疫吸着剤に加えた。対照として、通常のマウス
IgG溶離抗体をプロティンA−セファロースに加えた。穏やかに混合しながら
4℃で18時間インキュベーション後、免疫吸着剤を、1%卵アルブミンおよび
0.5%トウィーンー20を含むPBSにより3回洗浄した。試料緩衝液中で2
分間沸騰させることにより、抗原をプロティンA−セファロースから放出させ、
5DS−PAGE(6%)に適用した。ゲルを乾燥させ、48時間−70℃で補
力スクリーンによるフィルムに暴露した。
B、結果
マウスにおけるAb3誘導。前部床ネズミ試験において、我々は、B A L
B / c−誘導IMelpglを異型系統のマウスに注射することにより、A
b2−誘導免疫応答を最大にした。A/Jマウスをこの試験に使用した。下記に
示す通り、我々の発見は、IMelpglが、異種間設定(すなわち、メラノー
マ患者)において抗メラノーマ応答を誘導し得ることを示している。
非コンジュゲートIMelpglにより免疫化したマウスは、4回の免疫後でも
Ab3応答を全く発しなかった(データは示さず)。KLH−コンジュゲートI
Melpglを投与されたマウスは、イディオタイプ担持抗腫ようIgG応答を
発した。第3表は、I Melpg 1− KLHにより各マウスにおいて誘導
されたAb3応答を示す。KLH単独で免疫化した対照マウスにおいては、顕著
な抗腫よう応答は観察されなかった。第3表で示す通り(右@)、Co1o38
結合抗体の20−30%は225.28により阻害され得る。
第3表
I Melpg 1抗イデイオタイプによる抗腫よう抗体の誘導。
抗体力価(9/71I2)
抗Co1o38 (a) 225イデイオタイプ(b)KLHl:100(1,
6) −
1:100(1,6) −
1:200(3,2) −
IMelpgl−KLH1:1600(25,6) 20−30%1: 800
(12,8) 20−30%1:1600(25,6) 20−30%Cm)
異なる・希釈率の実験的(I Melpgl −KLH−免疫化)および対照(
KLH−免疫化)血清(第2免疫化の7および14日後に採血)を、Co1o3
8セルラインにより被覆したプレートに加えた。その後、ペルオキシダーゼ標識
ヤギ抗マウスIgGによりプレートを展開シた。3匹の個々のマウスから得られ
たデータを示す。異なる濃度の225を抗体対照として用いた。
(b) Co1o38 (メラノーマ・セルライン)および異なる希釈率の実験
的または対照血清を含む各ウェルに、20000cpmの225を加える競合的
阻害検定において、225イデイオタイプ(抗コンドロイチン・スルフェート)
分析を行った。プレートを一夜インキ二に最大化するために、ウサギをI Me
lpg 1により免疫化し、異種間状況において、Ab2が抗腫よう体液性応答
を誘導するのに担体コンジュゲーシヨンが必要または有用であるか否かを調べた
。SAP−M中IMelpgl単独またはI Melpgl −KLHによりウ
サギを免疫化した。KLH−コンジュゲートI Melpg 1免疫群に関する
対照としてKLH単独によりウサギを免疫化し、また非コンジュゲートIMel
l)gl免疫群に関する対照としてIC0Iにより免疫化した。
SAF−M−1アジユバント中非コンジユゲ一トIMelpglにより2回皮内
的に免疫化したウサギは、抗メラノーマ抗体を生じなかったが、イディオタイプ
応答は観察された。しかしながら、4回の免疫後に低レベルの抗腫よう体液応答
は観察された。データを第2図に示す。これらのデータは、対照と比較して、I
Melpg+は、反復免疫後にウサギにおいて顕著な抗腫よう体液性応答を誘導
したことを立証している。
IMelpglにコンジュゲートしたKLHにより免疫化されたウサギはまた、
顕著な抗腫よう体液性応答を発した。代表的実験から得られたデータを第38お
よびb図に示す。第3図は、非関連マウス腫よう細胞による吸収の前および後に
、KLH−I Melpglにより免疫化されたウサギから得られた異なる希釈
率の血清の腫よう結合状況を示す。これらのデータは、I Melt)gl−K
LH免疫化が、メラノーマCo1o38セルラインに優先的に結合するAb3応
答を誘導したことを立証している。対照血清、すなわちKLH単独により免疫化
されたウサギから得られた血清は、腫よう結合抗体を全く産生しなかつた。
血清から得られたAb3のアフィニティー精製。メラノーマ・セルラインCo1
o3 Bに結合するのがAb3であることを決定的に測定するために、IMel
pgl−セファロース・カラムにおいてAb3をアフィニティー精製した。まず
、I Melpg 1免疫血清を通常のウサギIgGカラムに通すことにより、
抗アイソタイプ活性を吸収させた。通常のマウスIgにより結合しなかった物質
を、T Melpg 1−セファロース・カラムに通した。結合した物質を溶離
し、メラノーマ・セルラインに対する抗メラノーマ活性について検定しに(第4
a図)。異なる濃度のAb3の存在下てCo1o38セルラインへの1″l−2
25の結合を測定する阻害検定において、Ab3結合の特異性を測定した。結果
を第5図に示す。これらの結果は、腫ようへのl2J−225結合が精製Ab3
により阻害され得ることを立証して(する。
Ab2誘導抗腫よう抗体のKLH交差反応性。抗腫よう抗体がKLH交差反応性
であるか否かを測定するために、2設定の実験を行った。第−設定では、KLH
−結合抗体を血清試料から除去した。IMelpg 1− K L H−免疫ウ
サギから集められた個々の血清を、エッペンドルフ管中で1時間断続的に混合し
なからKLH−セファロース4Bと別々にインキュベーションした。その後、管
を遠心分離にかけ、未結合物質をCo1o38およびKLHへのその結合能につ
いて試験した。KLH−結合抗体を除去後、ウサギ血清は依然としてCo1o3
8セルラインに結合し得たが、K L Hには結合し得なかった(データは示さ
ず)。第二設定の実験では、I Melpg lアフィニティー精製Ab3を、
KLHへのそれらの結合能について試験した。データを第4b図に示す。これら
のデータは、IMelpg1カラムにおいて精製されたAb3が、メラノーマ特
異的であり、KLHにはあまり結合しないことを立証している。
AblおよびAb3によるHMW−MAAの免疫沈降。放射線免疫沈降を行うこ
とにより、AblおよびAb3が同種の分子を認識するか否かを測定した。前出
の「原材料および方法」の項の記載に従い、異なる抗体によるCo1o3 B細
胞のHMW−MAAの免疫沈降を行った。225.28を陽性対照として使用し
た。メラノーマ非関連のCC92を陰性対照として使用した。抗id I Me
lpg 1により4回免疫化された2種の異なるウサギから得られた抗idアフ
ィニティー精製Ab3を免疫沈降に使用した。AblおよびAb3は、大きさが
約250にである同種の分子を認識すると思われた。さらに、225.28によ
るメラノーマ・リゼイトの前処理によりかなり消耗したことから、Ab3による
免疫沈降は、特異的であることが示され抗idを免疫調節剤として使用すること
により、抗原特異的応答を刺激または抑制することができる(コセンザ、Hl等
、「サイエンス」176:1027(1972)、トーマス、E、R,等、「ジ
ャーナル・イブ・イミュノロジーJl 30:2079(1983)参照)。こ
こで、我々は、Ab2により誘導される抗腫よう免疫応答を検討した。特に、こ
れらの検討事項は、Ab2により誘導されるAb3応答の特異性および生物学的
役割について述べている。我々のデータは次のように要約され得る。(i)マウ
スにおいて抗腫よう体液性応答を効果的に誘導するためには、ネズミAb2を担
体にコンジュゲートする必要がある、(ii)非コンジュゲートAb2は、反復
免疫後のウサギにおいて抗腫よう体液性応答を誘発し得るが、担体コンジュゲー
トAb2は、僅か2回の免疫後に抗腫よう体液性応答を誘発する、(iii)全
イディオタイプ応答の一部分は腫よう特異的である(第3a図、メラノーマ・セ
ルラインに結合する2 25.28およびAb3参照)、(iv)メラノーマ・
セルラインへのモノクローナル抗メラノーマ抗体の結合は、Ab3により阻害さ
れ得る、(%=)Ab2により誘導される抗腫よう抗体は、ヘモシアニン交差反
応性ではない、および(vi)AblおよびAb3は、メラノーマ・セルライン
から似た分子質量の種類を沈降させる。
AblもAb3も、補体依存性細胞毒性または抗体依存性細胞毒性を仲介しない
(データは示さず)。殺す活性が欠乏しているのは、大部分細胞外マトリックス
(ECM)における抗原の位置?こ起因するものと思われる。従って、Ab3誘
導およびメラノーマ増大の間に陽性の関連性があるとしても、Ab3の介在によ
り腫よう細胞が殺されるためではあり得ない。他方、Ab3は、基底膜への腫よ
う細胞結合の生態を妨害する、すなわちメラノーマ細胞の転移の可能性を最小限
にするより一層深遠な機能に介在し得る。
腫よう細胞は、侵入および転移プロセスの間にECMをトラバースすることが知
られている。最も転移に関連したECMは、基底層または基底膜である。基底膜
は、主にコラーゲン■型メツシュ状ラミニン、エンタフチン、フィブロネクチン
およびプロテオグリカンにより構成される。実験証拠の大多数は、細胞外膜減成
および腫よう細胞の侵入および転移間における密接な相関関係を示唆している。
従って、Ab3のECMへの結合は、腫よう細胞とECMの結合を阻止すること
により、腫ようの増大およびに一移の生態を干渉し得る。
−まとめにして考えると、我々のデータは、能動的メラノーマ免疫治療剤として
のI Melpg 1の有用性を立証している。IMelpglはまた、保護免
疫性の誘発に有用であり得る。
■8診断、モニターおよび免疫療法における抗イデイオタイプ抗体の用途。
この発明の抗イデイオタイプ抗体は、病気の診断およびモニター並びに下記方法
による能動または受動免疫療法において使用され得る。(下記検討事項は、病気
の診断およびモニター並びに能動または受動免疫療法におけるMFII−30の
用途について記載しているが、当業界の熟練者であれば、これらの方法はまたI
Melpglにも当てはまることを認めるはずである)。病気の診断およびモニ
ターでは、MFII−30をインビトロ検定(例えばELI SAまたはRIA
)に組み入れることにより、免疫治療の前、途中および後、例えば能動免疫治療
におけるMFII−30の多重投与のブースター効果の測定時に、MFll−3
0と反応性を示す血清イディオタイプのレベルを測定することができる。
能動免疫療法では、MFII−30を投与することにより、免疫応答を高めて免
疫系の有益な成分を刺激することができる。例えば、悪性メラノーマの処置では
、メラノーマ関連抗原に対して指向した体液性および細胞性応答を引き出すのが
望ましい。
能動免疫療法で使用される場合、この発明の抗イデイオタイプ抗体は、当業界の
熟練者により開発されたかまたは公知のアジュバント、担体、賦形剤およびコン
ジュゲーション技術を組み入れたアジュバント製剤で投与され得る。(これはI
Melpglの場合が好ましい)。
それらの製剤には、シンテックス・アジュバント・フォーミュレーション−1(
SAF−1)、ムラミル・ジペプチド誘導体、リボ多糖類、プルロニック・ポリ
マー、バチルス・カルメットーゲラン(BCG)、リポソーム、鉱油エマルジョ
ン、ミョウバン・アジュバント、例えば水酸化アルミニウムおよび燐酸アルミニ
ウム、サポニン類、例えばキルA、免疫刺激性複合体(I SC0M5)、リピ
ドA1キーホール・リンベット・ヘモシアニン(KL)()、肝炎コア抗原、破
傷風トキソイド、油中水エマルジョン、グルタルアルデヒド架橋および抗イデイ
オタイプ抗体をアジュバントまたは担体にコンジュゲートするための他のコンジ
ュゲーション方法が組み入れられ得る。これらの原材料および方法を組み入れた
アジュバント製剤の例は、スタインバーガー、A3等、「エクスペリメンタル・
パラシトロジー」58:223−229(1984)、モレイン、Bo、「ネイ
チャー」332:287−288(1988)、アリメン、A、C,、「ジャー
ナル・イブ・イミュノロジカル・メソッズJ95:157−168(1986)
、クラーク、B、E、等、「ネイチャーJ330:381−384(1987)
、ライチャウデューリ、C3等、「ジャーナル・イブ・イミュノロジーJl 3
7:I 743(1986)、ニスコーラ、Jl等、「ニューイングランド・ジ
ャーナル・イブ・メディシンJ317:717−722(1987)、アリメン
、A、C,、「バイオ/テクノロジー」5:1041(1987)、レオナード
、J、E、等、「ブラッド」65:1149−1157(] 985)、「プラ
クティカル・ガイド・フォー・ユース・イン・アフィニティー・クロマトグラフ
ィー・アンド・リレイテッド・テクニクス」(リアクティブIBFによる第2版
、1983Xソシエテ・キミク・ボワンツーギラール出版、フランス)に記載さ
れている。
能動免疫療法で使用される場合、これらの抗体は、腫よう退行を誘導する方法お
よび用量で患者に投与される。それらは、通常皮下または筋肉内(IM)注射に
より投与される。特定患者に投与されるAb2の適切な用量は、患者の体格およ
び患者の免疫系機能の状態により異なる。用量は500μ9〜5xgの範囲であ
り得る。好ましいと思われる投与用量範囲は、l注射部位当たり100μ9〜5
29である。勿論、目標は、宵効な体液性および/または細胞性抗腫よう応答を
提供させるべく示された最小用量を使用することである。
多数の注射部位が使用され得る。
能動免疫療法におけるこの発明の抗体の使用については、HMW−MAAが、健
康な組織を攻撃している心身に有害なり細胞またはT細胞免疫応答の標的である
疾患(例えば、自己免疫疾患)の症例が存在し得る。受動免疫療法は、この疾病
環境で使用され得る。受動免疫療法で使用される場合、この明細書に開示されて
いる抗体は、アジュバント製剤では使用されない。投与方法は静脈内注射であり
、一般に大量の抗体が与えられるCC50x〜5gの範囲)。受動免疫療法にお
けるこれらの抗体の他の用途は、当業界の熟練者には明白である。一般に、HM
W−MAAが、抑制したいと思われる免疫応答の標的である場合は常に、これら
の抗体の受動免疫治療用途は適当である。
■、進行した悪性メラノーマ患者の処置におけるMFII−30を用いた臨床試
験の結果。
B−細胞リンパ腫患者において好結果が得られた臨床試験が報告されている。こ
こに示されたデータは、固体腫ようを有する患者における第一臨床試験を表す。
再発性の切除不可能な悪性メラノーマの患者34名に対して2種。
の臨床試験を開始した。第一試験では、皮下注射により精製抗イデイオタイプ・
モノクローナル抗体を0 、5 xgから4 、0 mgに増量させて投与する
ことにより、12名の患者を処置した。第二の試験では、第0,7および28日
目に抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体を2 、0 xgのみ皮下投与した
。両試験とも、抗−抗イデイオタイプ抗体(Ab3)の産生に基づいて後続の注
射を決定した。両試験とも、抗マウスrg抗体の産生にも拘わらず、毒性は観察
されなかった。
−患者は、多数の腹部リンパ節の減少をもたらす完全な緩解を達成した。皮膚並
びに肺および肝臓転移の大きさが減少した3患者においては、僅かの応答が観察
された。血清分析は、全患者が抗マウスIgAbを産生することを示した。19
名の患者のみ、抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体と対応する抗HMW−M
AAモノクローナル抗体との結合を阻害する抗体を産生じており、生存上の有利
さは、特異的Ab3の産生、HMW−MAAレベルの減少および高いAb3レベ
ルに関連していると思われた。これらの結果は、HMW−MAAモノクローナル
抗体7こ対するネズミ抗イディオタイプ・モノクローナル抗体が、悪性メラノー
マ療法においである役割を有し得ることを示唆している。
試験の詳細を下記に示す。
A、原材料および方法
これらの臨床試験では、モノクローナル抗体MFII−30を使用した。MFI
I−30は、下表に記載されている通り、3種の検定において強い反応性を示し
た。
第4表
段階+患者特性
0.5 4 男性/女性=5/7
2.0 3 年齢 =58範囲(38−72)3.0 4 先行療法 =無し
−4
4、Ol 免疫療法 −6
放射線療法 −2
化学療法 −I
HMW−MAAの異なる決定基および異なるメラノーマ関連抗原に対する1群の
モノクローナル抗体によるモノクローナル抗体MF’11−30の試験を行った
結果、モノクローナル抗体225.28のみとの反応性が検出された。これは、
モノクローナル抗体MFII−30が、モノクローナル抗体225.28の抗原
結合部位内に位置する私的イディオタイプを認識することを確認している。
B、抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体MFII−30にょるI段階臨床試
験。
進行性悪性メラノーマ患者12名に、MF1130モノクローナル抗体を投与し
た。この試験における初回用量は、1注射当たり0 、5 Hであり4!9に増
量させた。この試験のスケジュールには、第0.7および28日目におけるMF
II−30の投与が含まれた。
後続の注射については、Ab3の産生により決定した。Ab3の存在レベルが減
少すると、追加ブーストを投与した。1週間毎のスケジュールで血清分析を行い
、Ab3力価および抗マウスIg力価についても分析した。この試験に参加した
患者を第5表に示す。この試験では、治療の初期段階でマウスIgが検出された
。力価1:320の抗マウス!g抗体が全患者において見られ、抗体力価の上昇
割合は、治療の開始段階後2週間で増加した。参加した12t’、者のうち、6
患者は、モノクローナル抗体MFII−30に対する抗−抗イデイオタイプ抗体
を産生じた。これは、モノクローナル抗体MFII−30のモノクローナル抗体
225.28への結合に対する患者血清の阻害能により示された。l:2ないし
1:128の範囲の力価において、90%の阻害レベルが達成された。抗−抗イ
デイオタイプ抗体の産生は、抗マウスIg抗体よりも遅いと思われた。0.5π
9用量レベルでは、Ab3レベルは非常に低い力価であった。0.5から2゜O
rigにMFII−30を増量させた患者のうちの一名は、僅が2゜0!9レベ
ルで、MFll−30とモノクローナル抗体225.28との結合の90%阻害
を達成するAb3レベルの顕著な増加を示した。
同様に2 、0 R9により処置された他の患者もまた、高レベルのAb3を生
じた。3,0および4 、 Oxgの用量レベルでは、同様にAb3レベルを生
じる患者もあったが、Ab3発生の時間推移は、2 、0 H用量レベルによる
処置群とは相異しなかった。この試験中、いがなる用量レベルでも毒性は観察さ
れなかった。
2 、 Ozgは、処置される患者において首尾よ<Ab3の発生を誘発する最
小用量であるという結論に達した。これらの発見に基づいて、MFII−30の
有効性の測定を意図した臨床試験を開始し、上記スケジュールで参加患者を2
、0 xgにより処置した。
C0患者集団(存効性試験)
進行性第■期悪性メラノーマ患者をこの臨床試験に参加させた。
試験に参加した全患者について、他の物理処置療法、放射線療法、化学療法およ
び免疫療法並びに他のモノクローナル抗体(R24)を排除した。この臨床試験
における治療スケジュールは、第一試験で使用したスケジュールと似たものであ
った。第0,7および28日目に患者を処置した。Ab3抗体の産生に基づいて
後続注射を投与した。
この臨床試験に加わったのは22名の患者であり、女性10名および男性12名
であった。結果を下記第5表に示す。カルノフスキーのメジアン年齢は、54の
範囲(27−74)であった。パフォーマンス(目標達成)状態は70%であり
、50−90%の範囲であった。この試験に参加した22患者の中で、6患者は
以前から未処置であり、9患者は、If−2、R24モノクローナル抗体および
メラノーマ関連ワクチンを含む先行免疫療法を受けていた。7患者は、シスプラ
チン、ニドロスラスおよびDTICを含む化学療法により処置されていた。7患
者は放射線療法を受けており、そのうち3名は脳転移に関するものであった。患
者には、】注射当たり2 、 Omgの量で合計93の注射を行った。この臨床
試験に参加した22患者のうち、これらの抗体投与の5時間後、l患者にしん麻
疹が現れ、自然に消散した。これらのしん麻疹は、ネズミ抗メラノーマ抗体によ
る先行治療を受けた叡者に発生した。この試験に参加した他の叡者で、ネズミ抗
メラノーマ抗体、例えばR24を以前に投与された患者は、MFII−30の反
復投与にも拘わらず、毒性もアナフィラキシ−反応も示さなかった。
第5表
n=22
男性/女性 −12/10
年齢 −54(27−74)
パフォーマンス状態 −70%(60−90%)段階 −■
先行療法 −無し −6
免疫療法 −9
化学療法 −7
放射線療法−7
22患者のうちの19名において、Ab3レベルおよびこの特異性(抗マウスI
g)、HMW−MAAレベルを含む広範な免疫学的評価を行い、また数名の患者
において細胞性刺激を行った。HMW−MAA反応速度論に基づくと、Ab3の
特異性およびこれらの患者において生じるAb3のレベルは、MFll−30お
よび抗イデイオタイプ抗体で処置した患者の生存率と相関関係を示すと思われる
。
モノクローナル抗体225.28へのMFII−30の結合の阻害により分析し
た場合、6名の患者が特異的Ab3を発現した。これらの患者はHMW−MAA
力価の減少を示し、10患者は低レベルのAb3を示した。
D、検討
試験に参加した22患者のうち、l患者は完全な緩解を達成したが、他の3患者
は僅かの応答を達成した。僅かの応答は重要であるとは考えられないが、■期疾
病の存在にも拘わらず、これらの患者集団における病状安定の持続性は、上記パ
ラメーターに関連していると思われた(第5表)。
また、ネズミ抗イディオタイプ・モノクローナル抗体による臨床試験は、B細胞
リンパ腫患者においても行なわれた。ここに記載されている臨床試験は、固体腫
ようの患者におけるネズミ抗イディオタイプ・モノクローナル抗体による第一臨
床試験を表す。後者のこれらの患者における、腫よう関連抗原に対するモノクロ
ーナル抗体により発揮された抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体の治療効果
の基礎をなす原理および機構(複数も可)は、B細胞リンパ腫患者の場合とは相
異する。これは、後者の場合、受動免疫療法形態であり、前者の場合、能動免疫
療法であるためである。具体的には、抗イデイオタイプ・モノクローナル抗体は
、B細胞リンパ腫患者では腫よう細胞と直接相互作用すること?こよりそれらの
効果を発揮するが、固体腫よう患者では、宿主の免疫系を刺激することにより、
腫よう細胞に対する免疫応答を高めると思われる。
我々の研究の最も安心できる面は、抗マウス!g抗体の発生にも拘わらず、■期
メラノーマ患者に対するネズミ抗イディオタイプ・モノクローナル抗体MFII
−30の反復注射の副作用が欠如していることであった。4患者が、抗腫よう応
答並びに皮膚および視覚的病変の退行の証拠を示した。しかし、さらに重要なこ
とに、特異的Ab3を発現する能力およびHMW−MAAレベルの低下は、治療
に対する応答の機構を表し得る。MFII−30の投与に伴うメラノーマ病変の
退行と考え合わせると、この発見は、請求の範囲を含めてこの明細書に記載され
ている抗イデイオタイプ抗体、関連化合物および方法の有用性および有効性を立
証している。
r!GtJRE 1
225.28 π41.2
ぐ皓訝徒寸Oh
く檗@−実−寸qム
く采−5!+J$聴φotn
鵬 揶 ベ
国際調査報告
Claims (30)
- (1)高分子量メラノーマ関連抗原の特定決定基(エピトープ)と反応し得る、 (a)ネズミ・モノクローナル抗体225.28およびその誘導体のイディオト ープ、または (b)抗体225.28と同じ免疫学的特性を有するモノクローナル抗体、また は (c)抗体225.28と同じ免疫学的特性を有するポリクローナル抗血清 と反応し得る抗イディオタイプ抗体、抗体フラグメント、ペプチドまたは抗血清 。
- (2)高分子量メラノーマ関連抗原の特定決定基と反応し得る、ネズミ・モノク ローナル抗体225.28のイディオトープと反応し得る抗イディオタイプ抗体 。
- (3)ネズミ・モノクローナル抗体225.28または抗体225.28の免疫 学的均等物質のイディオトープと反応し得る抗イディオタイプ抗体。
- (4)225.28として知られている高分子量メラノーマ関連抗原抗体のイデ ィオトープまたはHMW−MAA抗原との結合に関して抗体225.28と競合 し得る抗体に対してモノクローナルまたはポリクローナル系において産生される 抗イディオタイプ抗体。
- (5)高分子量メラノーマ関連抗原抗体225.28またはHMW−MAA抗原 との結合に関して抗体225.28と競合し得る抗体に結合し、同種または異種 においてメラノーマに対する抗体の形成を誘導し得る抗イディオタイプ抗体。
- (6)ネズミ抗イディオタイプ抗体MF11−30および抗体MF11−30と 同じ免疫学的特性を有する抗体。
- (7)ネズミ抗イディオタイプ抗体IMelpg1および抗体IMelpg1と 同じ免疫学的特性を有する抗体。
- (8)高分子量メラノーマ関連抗原から誘導されたペプチドに対して産生された 抗体またはMF11−30に結合し得、同種または異種においてメラノーマに対 する抗体の形成を誘発し得る抗イディオタイプ抗体。
- (9)高分子量メラノーマ関連抗原から誘導されたペプチドに対して産生された 抗体またはIMelpg1に結合し得、同種または異種においてメラノーマに対 する抗体の形成を誘発し得る抗イディオタイプ抗体。
- (10)疾患の能動または受動免疫治療における請求項1、2、3、4、5、6 、7、8または9記載の抗イディオタイプ抗体の用途。
- (11)疾患が癌である、請求項10記載の用途。
- (12)癌が悪性メラノーマである、請求項11記載の用途。
- (13)病気の診断、モニターまたは治療における、請求項1、2、3、4、5 、6、7、8または9記載の抗イディオタイプ抗体の用途。
- (14)疾患の能動免疫治療における筋肉内または皮下注射による請求項1、2 、3、4、5、6、7、8または9記載の抗体の投与。
- (15)疾患の能動免疫治療における1注射部位当たり100μg〜50mgの 用量範囲での筋肉内または皮下注射による請求項1、2、3、4、5、6、7、 8または9記載の抗体の投与。
- (16)疾患の受動免疫治療における静脈内注射による請求項1、2、3、4、 5、6、7、8または9記載の抗体の投与。
- (17)疾患の受動免疫治療における1注射部位当たり50mg〜5mgの用量 範囲での静脈内注射による請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載 の抗体の投与。
- (18)疾患の受動免疫治療における静脈内注射による請求項1、2、3、4、 5、6、7、8または9記載の高度精製抗体の投与。
- (19)インビトロ検定における請求項1、2、3、4、5、6、7、8または 9記載の抗イディオタイプ抗体の用途。
- (20)アジュバントを用いた請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9 記載の抗イディオタイプ抗体の用途。
- (21)アジュバントが、ムラミル・ジペプチド誘導体、リポ多糖類、バチルス ・カルメット−ゲラン(BCG)、ミョウバン・アジュバント、水酸化アルミニ ウム、燐酸アルミニウム、サポニン類、キルAおよびリピドAから成る群から選 ばれる、請求項20記載の用途。
- (22)アジュバント製剤による請求項1、2、3、4、5、6、7、8または 9記載の抗イディオタイプ抗体の用途。
- (23)アジュバント製剤が、シンテックス・アジュバント・フォーミュレーシ ョン−1(SAF−1)および免疫刺激性複合体(ISCOMS)から成る群か ら選ばれる、請求項22記載の用途。
- (24)担体を用いた請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の抗 イディオタイプ抗体の用途。
- (25)担体が、キーホール・リンペット・ヘモシアニン(KLH)、肝炎コア 抗原、破傷風トキソイドから成る群から選ばれる、請求項24記載の用途。
- (26)賦形剤を用いた請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の 抗イディオタイプ抗体の用途。
- (27)賦形剤が、油中水エマルジョン、鉱油エマルジョン、リポソームおよび プルロニック・ポリマーから成る群から選ばれる、請求項26記載の用途。
- (28)グルタルアルデヒド架橋または共有結合コンジュゲーション方法を用い た請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の抗イディオタイプ抗体 の用途。
- (29)受入番号HB10133でATCC(ロックビル、メリーランド)に寄 託されている抗イディオタイプ抗体。
- (30)受入番号HB10134でATCC(ロックビル、メリーランド)に寄 託されている抗イディオタイプ抗体。
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