JPH03501251A - ラミニン活性を有するポリペプチド - Google Patents
ラミニン活性を有するポリペプチドInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ラミニン活性を有するポリペプチド
この発明は、ナショナル・インスティテユート・オブ・ヘルスにより契約番号C
A29995として政府の支援を受けて為された。
政府は、この発明においである種の権利を有する。
発明の背景
は乳類細胞の細胞外マトリックスへの接着は、成長、接着、運動性および適切な
細胞表現型の発生の調節において基本的に重要である。このことは、正常な発達
、傷の治癒、慢性炎症性疾患および腫よう転移と密接な関係を宵する。過去数年
間にわたって蓄積された証拠は、正常剖胞および形質転換細胞の両方の接着に関
する分子の基礎が複雑であり、恐らく幾つかの独特な細胞表面分子が含まれ得る
ことを示唆している。細胞外マトリックスは、3タイプの巨大分子、すなわちコ
ラーゲン、プロテオグリカンおよび非コラーゲン糖蛋白質により構成される。
興味の対象である一部コラーゲン接着性糖蛋白質はラミニンである。ラミニンは
、基底膜において殆ど例外なく見出される高分子量(〜850000)細胞外マ
トリックス糖蛋白質である。(ティンプル等、「ジャーナル・オブ・バイオロジ
カル・ケミストリー」、254:9933−9937(1979))。基底膜は
、マトリックスコラーゲン性間質から器官実質細胞を分離する細胞外マトリック
スの一遍在性分化タイブである。このマトリックスと細胞の相互作用は、正常細
胞および新生物細胞の両プロセスの重要な一面である。正常細胞は、生存、増殖
および分化において細胞外マトリックスを必要とすると思われるが、正常および
新生物の両移動性細胞は、ある組織から別の組織へ移動する場合に基底膜を通り
抜けなければならない。
ラミニンは、3種の異なるポリペプチド鎖、すなわち分子量215000のBl
、分子量205000のB2および分子量400000のAにより構成される(
ティンプルおよびシアデク、インターナショナル・レビュー・エクスペリメンタ
ル・バソロジ−(Intern、Rev、 EXI)、 Path、)、29:
l−112(1986))。回転シャドーイング技術により電子顕微鏡レベルで
検査すると、それは、各々2つの球状領域を有する37nx長の3本の短いアー
ム、および大きな末端球状領域を呈する77nz長の1本の長いアームを有する
非対称交差形として現れる(エンゲル等、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・
バイオロジー」、−り支0:970−120(1981))。3種の鎖はジスル
フィドおよび他の結合により連結されている。構造データは、ラミニンが特定領
域に存在する特有の機能をもつ非常に複雑な多領域蛋白質であることを示してい
る。
ラミニンは基底膜の主成分であり、多くの機能に関与する。ラミニンは、他の基
底膜巨大分子との結合能を有するため、基底膜の構造特性の一因を担っている。
ラミニンは、少なくとも2つの結合領域を呈する(チヤロニス等、「ジャーナル
・オブ・セル・バイオロジー」、103:1689−1697(1986)、テ
ラノーバ等、「プロシーディンゲス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ
・サイエンシーズ・オブ・ザ・ニー・ニス・ニーj、80:444−448(1
983))タイプ■コラーゲンに結合することが示された(チャロニス等、「ジ
ャーナル・オブ・セル・バイオロジーJ、100:1848−1853(198
5)、ローリ−等、「ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー」、18
9:205−216(1986))。
ラミニンはまた、エンタクチン/ニドゲン(ティンプルおよびシアデク、前出)
および基底膜−誘導ヘパリン表面プロテオグリカン(口−り一等、「ジャーナル
・オブ・モレキュラー・バイオロジー」、189:205−216(1986)
)に結合する。ラミニンはまた、自己会合能並びにオリゴマーおよびポリマー形
成能を有する。ユルチェンコ等、「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー」、260ニア636−7644(1985)。ラミニンの別の重要な機
能面は、その細胞表面分子レセプターとの会合能力、従って様々な方法による細
胞表現型修飾能力である。約68000の分子量を有するラミニンのレセプター
は、様々な細胞タイプにおいて観察されている(レゾット等、rEMBoジャー
ナル」、2:861−865(1983)、マリノフおよびライチャ、「ジャー
ナル・オブ・セル・バイオロジー」、96:1475−1479(1983))
。しかしながら、ラミニンの場合、少なくとも1つの他の、そして恐らくは複数
の細胞表面レセプターが存在し得る[ティンプルおよびシアデク、前出、ホルビ
ッツ等、「ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」、101:2134−21
66(1985)参照]。これらは、スルファチド、ガングリオシド[ロバーツ
等、「プロシーディンゲス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエ
ンシーズ・オブ・ザ・ニー・ニス・ニー」、82:1306−13]0(198
5)]または様々な蛋白質およびプロテオグリカンを含み得る。これらの細胞表
面分子は、ラミニンが細胞に対して行う様々な作用の伝達物質であり得る。ラミ
ニンは、正常および悪性間充繊細胞、例えば線維芽細胞および内皮細胞から、様
々な上皮細胞まで様々な細胞タイプの細胞接着および細胞移動を直接促し得るこ
とが知られている(ティンプルおよびシアデク、前出)。しかしながら、それら
のプロセスに関与するラミニンの正確な領域はまだ充分には確立されていない。
例えば、ヘパリン結合部位は、ラミニンの長いアームの球状体におけるA鎖に存
在することが知られている(オツド等、[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・バ
イオケミストリー」、123:63−72(1982))。しかしながら、A鎖
の正確なアミノ酸配列は知られていないため、関連オリゴペプチドもまだ確認さ
れ得ない。
最近、タイプ■コラーゲンの結合領域をもたず、細胞レセプターの結合領域を有
するラミニン・フラグメントが記載された。リオツタ等によるアメリカ合衆国特
許第4565789号。このリオツタ特許は、ペプシンまたはカテプシンGでラ
ミニンを消化することにより得られるラミニン・フラグメントを開示している。
さらに具体的には、ペプシンまたはカテプシンGによるラミニンの消化の結果、
分子の長いアームが除去され、また短いアームの球状末端領域が改変された、P
I(Mr280000)およびCI(Mr350000)フラグメントが生じる
。似た分子量および結合能力を有するC1およびPIフラグメントはまた、プラ
スミンおよびキモトリプシンでラミニンを消化することにより生成され得る。ラ
ミニンはまた、主にラミニンの長いアームの下部に割り当てられた機能として、
神経突起発芽後成育を刺激することが知られている(エドガー等、rEMB0ジ
ヤーナル」、3:1463−1468(1986))。
ラミニンは、上記機能を有することから、多様で臨床的に重要なプロセス、例え
ば細胞移動、傷の治癒、神経再生、血管壁を通した腫よう細胞転移[リオッタ、
「アメリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー」、117:339−348(1
984)、マツカーシー等、「キャンサー・メタスタシス・レビューズ」、4:
125−152(1985)]、糖尿病性細小血管障害、および高血圧による血
管肥厚における重要な成分となっている。ラミニンはまた、人体で使用される様
々な装置および材料に使用され得る。分子レベルでこれらのプロセスの病態生理
をさらに明確に理解するためには、ラミニンが呈する生物活性の各々をラミニン
の特定小領域またはオリゴペプチドに割り当てる試みが重要である。これが達成
され得ると、天然無傷分子の特定機能を生じる小ペプチドに基づいた潜在的重要
性をもつ医薬が合成され得る。これを行うため、3種のラミニン鎖の正確なアミ
ノ酸配列を決定する必要がある。現在までにBl鎖のみが発表された。佐々木、
「プロシーディンゲス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシ
ーズ・オブ・ザ・ニー・ニス・ニー」、84:935−939(1987)。
従って、ラミニンと関連した広範な生物活性に関与するB1鎖内のペプチドのサ
ブセットの単離および特性検定を行う必要がある。
それらの低分子量オリゴペプチドは、ラミニン自体またはそのBl鎖よりも容易
に入手可能で、狭いプロフィールの生物活性を呈し、治療または診断薬としての
それらの潜在的有用性の増すことが予想この発明は、ラミニンのBl鎖のフラグ
メントを代表するポリペプチドを提供する。前記ポリペプチドは、慣用的固相ペ
プチド合成により製造され得る。2種の好ましいポリペプチドの式は、arg
−tyr −val −val −1eu −pro −arg −pro −
val −ays −phe −glu−Iys−gay−met−asn−t
yr−thr−val−arg (F 9)および
glu −1eu −thr −asn −arz −thr −his −I
ys −phe −1eu −glu −1ys−ala −1ys −ala
−leu −Iys −iso (F 13 )である。ポリペプチドF9は
形式的には単離されたラミニン残基641−660を示し、ポリペプチドF13
は形式的には単離されたラミニン残基1171−1188を示す。これらのポリ
ペプチドの一文字アミノ酸コードは、RYVVLPRPVCFEKGMNYTV
RおよびELTNRTHKFLEKAKALKIである。
これらの合成ポリペプチドを生物活性について検定した結果、これらは、合成基
質へのヘパリンの結合並びに(a)内皮細胞、(b)メラノーマ細胞および(c
)線維肉腫細胞、(d)神経こう腫細胞および(e)褐色細胞腫細胞の接着を含
む細胞接着の強力なプロモーターであることが見出された。従って、これらのポ
リペプチドは、(a)神経再生における補助、(b)負傷治癒および移植受容の
促進、(c)培養基質への細胞結合の促進および(d)悪性細胞転移の阻止に有
用であり得るものと考えられる。ポリペプチドF9およびPI3が呈する生物活
性の範囲が異なるため、これらのペプチドの混合物はこの発明の範囲内に含まれ
る。
なお、さらにインビトロまたはインビボでポリペプチドF9およびPI3の消化
/加水分解を行うと、実質的に均等な生物活性を有するフラグメントが得られる
と予想されるため、それらの低分子量ポリペプチドはこの発明の範囲内に含まれ
ると考えられる。
図面の簡単な記載
第1図は、ラミニンの概略図であり、各鎖に位置する球状領域を含めたA、Bl
およびB2鎖の相対位置を示す。
第2図は、ラミニンのBl鎖の主なアミノ酸配列を示す。
第3図は、ラミニン残基鎖における領域の組織を示す。
第4図は、この発明のポリペプチド・フラグメントのヘパリン結合活性を示すグ
ラフである。
第5図は、プラスチック・プレートにおけるこの発明のポリペプチド・フラグメ
ントのヘパリン結合活性を示すグラフである。
第6図は、この発明のポリペプチド・フラグメントによる天然ラミニンへのヘパ
リン結合の阻止を示すグラフである。
第7および8図は、各々この発明のポリペプチド9および13によるヘパリンお
よび他のゲルコサミノグリカン間のきっ抗相互作用を示すグラフである。
第9−13図は、各々大動脈内皮細胞、M4メラノーマ、MM線維肉腫、および
C6グリオーマ、およびPCI2褐色細胞腫セルラインに関するこの発明のポリ
ペプチド・フラグメントへの細胞接着を示すグラフである。
第1図に注目すると、回転シャドーイング技術を利用して電子顕微鏡により検査
した場合、ラミニンの構造は非対称交差形として現れる。3本の短いアームは各
々2つの球状領域を有し、長さは37nmである。長いアームは1つの大きな末
端球状領域を呈し、長さは77nfflである。エンゲル等、前出。第1図から
明らかな通り、3種の鎖は、ジスルフィド結合および他の結合により会合してい
る。3種のポリペプチド鎖の中で、分子量215000を有するBl鎖のみが公
表されている。佐々木等、前出。B1鎖の完全な配列は第2図に示されている。
第3図では、佐々木等(前出)に従い、Bl鎖の領域構造が図示されている。
ヘパリン様巨大分子、例えばヘパリンスルフェート・プロテオグリカンは基底膜
および細胞表面に存在し、従ってラミニンとそれらの会合は基底膜構造および多
様な細胞機能に影響を与え得るため、ヘパリン結合部位は特に興味深い。既に示
しに通り、ヘパリン結合部位は、ラミニンの長いアームの球状体におけるA鎖に
存在することが知られている(オツド等、前出)。正確なアミノ酸配列は知られ
ていないため、関連したオリゴペプチドは確認されていない。この発明に従い、
我々は、ラミニンのB1鎖の領域を研究し、細胞付着促進活性を有する若干のペ
プチド・フラグメントを合成した。合成されたポリペプチドおよびそれらの特性
を各々第1表および第2表第1表
F 9 : RYVVLPRPVCFEKGMNYTVR20量体aa# 64
1−660F10:%ETFQRYRCLENSRSVVK 18量体aa;!
: 710−727F 11 : NIDTTDPEACDKDTGRCLK
19量体aa# 960−978F 12 : VEGVEGPRCDKCTR
GY 16量体aa# 1133−1148F 13 : ELTNRTHKF
LEKAKALKI 18量体aa;# 1171−1188F 14 : V
DSVEKKVNEIKDI 14量体aa# 1199−1212F 15
: LERESPFKEQQEEQARL I 7量体aa# 1340−13
58F 16 : AQKTEESADARRKAEL 16量体aa# 16
85−1700F 17 : LERKYEDNQKYLEDKA 16量体a
a# 1722−1737F 18 : VCDPGYIGSR10量体aa;
#924 933■ イソロイシン、V バリン、L ロイシン、F フェニル
アラニン、Cシスティン、 M メチオニン、A アラニン、G グリシン、T
トレオニン、1 トリプトファン、S セリン、Y チロシン、P プロリン
、Hヒスチジン、Q グルタミン、N アスパラギン、K リジン、Rアルギニ
ン、E グルタミン酸、D アスパラギン酸。
第2表
ペプチド 開始領域 バイトロバシー アルギニンおよび指数* リジンの#
F9 1V −3,94
Fll III −20,73
F12 III −14,83
F13 II −12,95
F14 It −8,43
F15 II −31,13
F16 1 −24.8 4
F17 1 −33.9 4
FI8 II[−1,31
*J、カイトおよびR,F、トウーリトル、「ジャーナル・オブ・モレキュラー
・バイオロジー」、157:105−132(1982)の方法論に従い測定さ
れたバイトロバシー(hydropathy)指数値。
ポリペプチドの合成 この発明のポリペプチドは、メリフィールド固相方法を用
いて合成された。これは最も常用されているペプチド合成方法であり、J、M、
スチュワードおよびJ、D、ヤングによる、「ソリッド・フェーズ・ペブタイド
・シンセシス」、ピアス・ケミカル・カンパニー出版、ロックフォード、イリノ
イ(第2版、1984年)に詳しく記載されている(この開示内容を引用して説
明の一部とする)。
ペプチド合成のメリフィールド・システムは、ベンジルクロリド基により官能基
化された1%架橋ポリスチレン樹脂を使用する。ハロゲンは、保護アミノ酸の塩
と反応すると、エステルを形成し、それを樹脂と共有結合させる。ベンジルオキ
シ−カルボニル(BOc)基を用いてアミノ酸の遊離アミノ基を保護する。この
保護基を、ジクロロメタン(DCM)中25%トリフルオロ酢酸(T1’A)に
より除去する。新たに露出したアミノ基を、DCM中10%トリエチルアミン(
TEA)により遊離塩基1こ変換する。次にジシクロへキシルカルボジイミド(
DCC)の使用により、次のBOC保護アミノ酸を先のアミノ酸の遊離アミノ基
に結合させる。TFA安定性ベンジル誘導体により合成中アミノ酸の側鎖官能基
を保護する。これらの反復反応は全てオートメーション化され得、この発明のペ
プチドは、ベックマン・システム990ペプチド合成装置の使用によりユニバー
ジティー・オブ・ミネソタ・マイクロケミカル・ファシリティ−において合成さ
れた。
樹脂においてブロックされたポリペプチドの合成後、ポリペプチド樹脂を無水フ
ッ化水素酸(HF)で処理することにより、樹脂へのベンジルエステル結合を開
裂させて遊離ポリペプチドを放出させる。
またベンジル誘導側鎖保護基をHF処理により除去する。次いで、10モル酢酸
を用いて、ポリペプチドを樹脂から抽出し、抽出物を凍結乾燥する。C−18カ
ラムにおける逆相技術による調製用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に
より、凍結乾燥粗ポリペプチドを精製する。一般的な溶離勾配は、H1o中0.
1%TFAを用いた0%〜60%アセトニトリルである。溶離剤の吸光度を22
0nmでモニターし、フラクションを集め、凍結乾燥する。
精製ポリペプチドの特性検定をアミノ酸分析により行う。システィンまたはトリ
プトファンが存在する場合、まずポリペプチドを24時間110℃で6モルHC
l2(一定煮沸)または4Nメタンスルホン酸中で嫌気的に加水分解する。加水
分解されたアミノ酸を、ベックマンにより供給されたくえん酸緩衝液を用い、ベ
ックマン・システム6300アミノ酸分析器を用いたイオン交換クロマトグラフ
ィーにより分離する。定量は440および570r+mでの吸光度により行なわ
れ、標準曲線と比較する。さらに、これらのポリペプチドは、配列決定により特
性検定され得る。この方法は、アミノ酸組成データが本質的にあまり情報を与え
るものではない長いポリペプチドに対して特に有用である。配列決定は、R,M
、ヒュウィック等、「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリーJ、2
56.7990(1981)の方法論による、モデル470Aガス相シーケネー
タ−(アプライド・バイオシステムズ、インコーホレイテッド)においてオート
メーション化された、アミノ末端からの逐次エドマン分解法により行なわれる。
以下、実施例によりこの発明をさらに説明する。実施例では、第1表および第2
表において参照し易く示した各ポリペプチドの前の接頭辞rFJは省かれている
。
実施例1
ペパリン結合検定。
ヘパリン結合検定では、ヘパリン結合活性について試験すべきペプチドまたは蛋
白質と結合する基質としてニトロセルロース・シートを利用する。ペプチド9お
よび+1−18を50ミリモルN H5HCO,に可溶化することにより、1
u/lrQの溶液を形成させる。
各溶液を同緩衝液中でl:1に系列希釈して1x9/zQ−1μ97IRQの濃
度とした。50ミリモルNH,HCO,に予め浸漬しておいたニトロセルロース
・シートを、96ウエルのドツト・プロット装置(ベゼスダ・リサーチ・ラボラ
トリーズ、ベゼスダ、メリーランド)中に置き、ウェルを通して様々な濃度の各
ペプチド100μQを吸引した。次いで、各ウェルを結合緩衝液(10ミリモル
のトリス−HcQ、pHs、o、0.15モルN a c Q)で3回洗浄し、
フィルターを除去し、−夜風乾させた。次いで、フィルターを、lOミリモルC
aC1,含有結合緩衝液中室温で5分間平衡状態にした。次に、mH−ヘパリン
を結合緩衝液(Ca 含有)中50000 cpra/xQの濃度に希釈し、ニ
トロセルロース・シートをこの混合物の存在下で2時間インキュベーションした
。次いで、フィルターを結合緩衝液で4回洗浄し、風乾した。試料の個々のスポ
ットをニトロセルロースから切り取り、シンチレーション流体に浸し、結合した
ヘパリンをベックマンLS−3801液体シンチレーション計数管で定量した。
結果は、ペプチド9および13が3H−ヘパリンと強く結合したことを示す(第
4図)。幾つかの他のペプチドも3H−ヘパリンに結合したが、接着強度は、ペ
プチド・フラグメント9および13の場合に観察された強度より劣っていた。
実施例2
プラスチック・プレートへのペプチド結合。
96−ウェル・プラスチック・プレート(培養セルラインによる実験が行なわれ
得る)への合成ペプチド(9および1l−18)の結合能力を試験するために、
上記実施例1の場合と類似した実験を行った。1!+9/I(2の最大濃度でペ
プチド9および11−18、ラミニンおよびBSAの貯蔵溶液を調製し、PBS
+NaN5中で系列希釈し、IH/x(1−1μ9/x(lの最終濃度とした。
各濃度の溶液50μQを96−ウェル・プレート上で被覆し、28℃で一夜乾燥
させた。次いで、ウェルを6ミリモルのホスフェート、100ミリモルNaCρ
、68マイクロモルCaCl、、pH6,8(洗浄緩衝液)中2xti/mQの
B5A200x(jで2時間処理することにより、非特異的結合を最少限にした
。次に、50 μ(1(D3H−ヘハ’) ン(10tt9/xI2)を37℃
で2時間加えた(50000cpm/ウェル)。次いで、ウェルを0.05%ト
リトンX−100含有洗浄緩衝液で3回洗浄し、最後にそれらを30分間60℃
で200μgの0.5NのNaOHおよび1%SDSとインキュベーションした
。各ペプチド濃度で結合した3H−ヘパリンの量を上記実施例1と同様に定量し
た。第5図に示された結果は、ペプチド9およびラミニンがヘパリンと非常に強
く結合すること、およびペプチド13もまたヘパリンと結合するが、強さは劣る
ことを示している。
実施例3
ペプチド・フラグメントによるラミニンへのヘパリン結合の阻害。
ペプチド9.11−14および16を含む溶液(プラスチックに吸収されていな
い)を、プラスチック上で被覆された無傷の天然ラミニンへのヘパリンの結合阻
害能についてスクリーニングした。この実験方法により、ヘパリン結合検定にお
けるペプチドの被覆差異による問題は回避される。PBS中60μ9/j112
のラミニンを、lウェル当たり50μgを用いて96−ウェル・プレート上で被
覆し、28℃で一夜乾燥した。次いで、ウェルを洗浄緩衝液中2197H(lF
3SAで2時間処理した(上記実施例2と同様)。PBS中1巧/畦〜lμ+?
/1+12の範囲における様々な希釈率のペプチドおよびCHAPS(コラミド
−プロピル−ジメチル−アンモニオ−プロパン−スルホネート)(非特異的付着
の回避に使用されるデタージエント)を、共に標準量の3H−ヘパリン(250
00cpm/ウェル、5tt9/xQの最終濃度)と2時間37℃でインキュベ
ーションし、次に混合物をラミニン被覆プレート(50μm2)に移し、さらに
2時間37°Cでインキュベーションした。次いで、ウェルを洗浄し、前記と同
様に放射能を計数した。第6図に示された結果は、ペプチド9および13がこの
検定によるヘパリンと最も強く相互作用することを示している。
実施例4
ヘパリン/ペプチド相互作用特異性。
荷電がヘパリンおよびペプチド9および13間の相互作用における主要因子であ
るか否か、またはヘパリン構造がまたこの相互作用にとって重大であるか否かを
調べるために、2種の他の硫酸化ゲルコサミノグリカン類、デキストランスルフ
ェートおよびコンドロイチンスルフェートと一緒にヘパリンをきっ抗実験で使用
した。標準量として1ウエル当たり3.1μりのペプチド9およびlウェル当た
り12.5μ9のペプチド13により、上記と同様に96−ウェル・プレートを
被覆した。各ペプチドについて異なる濃度を用いることにより、実施例2の結果
が示す通り、良好なレベルの感度でヘパリンとの相互作用をモニターした。ウェ
ルを洗浄緩衝液中2xg/z(lのBSAで2時間処理した。次いで、標準量の
3H−ヘパリン(lウェル当たり50000cpm)並びに様々な量の非放射性
ヘパリン、デキストランスルフェートおよびデルマタンスルフエートを含む、5
0μρの最終容量を各ウェルに加えた。37℃で2時間インキュベーション後、
ウェルを洗浄し、放射能を実施例1の記載と同様に計数した。第7図(ペプチド
9の場合)および第8図(ペプチド13の場合)で示された通り、3H−ヘパリ
ンの結合の50%阻害は、3X10−11モルのヘパリンにより達成され得る。
同じ効果を生じさせるタメには、10〜100倍高いモル濃度のデキストランス
ルフェートおよびデルマタンスルフェートが必要とされる。従って、ヘパリンの
構造は、この相互作用における重大因子である。
実施例1−4は、ペプチド9および13が、ヘパリン様分子と特異結合し得るラ
ミニンのBll上上領域であることを示した。
実施例5
内皮細胞の接着。
A、ウシ大動脈内皮細胞の単離。
次のプロトコルに従い、ウシ大動脈内皮細胞を単離した。近くの屠殺場から大動
脈を得、冷燐酸緩衝食塩水(PBSXl 36 ミリモルNaCl、2.6ミリ
モルKCI、15.2ミリモルN a t HP O4、PH7,2)中で洗浄
し、2時間以内に処理した。粗コラゲナーゼ(CLSnT、乾燥型fil巧当た
り+25−145単位、クーパー・バイオメディカル)を、ダルベツコ修飾イー
グル培地(DMEMXギブコ)中2x9/xI2の割合で使用した。管の遠位末
端を締め付1す、コラゲナーゼ−PBS溶液で満たし、10分間消化を行った。
管腔内容物を採取後、さらに2回、10分間かけて2回新鮮なコラゲナーゼを加
えた。酵素−細胞懸濁液を等容量のlO%ウシ胎児血清(FBS)含[DMEM
に加えて酵素を阻害し、10分間400Xgの遠心分離にかけた。生成した細胞
沈澱物を、IO%FBS、100単位/峠のペニシリンG、100μ9/Ix(
lのストレプトマイシンおよび100μ9/II(lの粗線維芽細胞成長因子を
含むDMEMに再懸濁した。
37℃で加湿した5%CO9雰囲気中75cがフラスコにおいて細胞を培養した
。培養に同培地を週2回供給し、約75%全面生長時点で細胞を検定で使用し1
こ。特徴的な丸石形態、全面生長到達後の生長の接触阻害、および第■因子:R
Agに関する陽性免疫蛍光染色(マイルズ・ラボラトリーズ)により、細胞は事
実上内皮細胞として同定された[S、シュバルッ、「インビトロ」、L上、96
6(1978)]。内皮細胞、血小板生成細胞および血小板のみ、第■因子:R
Agを含むことが知られている。この方法は、位相差顕微鏡および免疫染色から
判断すると、常用の手順で平滑筋細胞、周囲細胞または線維芽細胞による汚染を
殆ど伴わずに(5%未満)内皮細胞を高収率で与える。
B、大動脈内皮細胞接着検定。
3種の異なる量(0,1,1,0および10.0μ9/ウエル)のペプチド9.
11−18、BSAおよびラミニンを吸着させた96ウエルのマイクロタイター
・プレートを用いて接着性を測定した。6゜−80%全面生長した細胞培養を、
3mC1/x(lの3H−アミノ酸混合物を加えることにより24時間代謝標識
した。検定の日に、細胞をトリプシン処理により採取し、血清を加えることによ
りトリプシンを阻害し、細胞を洗浄してこの混合物を除き、HEPESで緩衝さ
せたPH7,2のDMEMに再懸濁した。接着培地はまた2 H/ zQのBS
Aを含んだ。細胞を3−4X10’/Il+12の濃度に調節し、この細胞懸濁
液100μaをウェルに加えた。次いで、検定混合物を37℃で120分間イン
キュベーションし1こ。インキュベーションの最後に、ウェルを、lOミリモル
Ca を含む温PBSで洗浄し、接着性集団を、1%ドデシル硫酸ナトリウムを
含む0.5NのNaOHにより可溶化した。次いで、液体シンチレーション計数
管を用いて可溶化細胞を定量した。各測定を3回反復して行った。この試験の結
果を後の第9図に要約する。
これらの結果は、ペプチド9および13および12および18が内皮細胞接着の
強力なプロモーターであることを示す。すなわち、これらのペプチドは、内皮細
胞接着を促進するための合成基質として有用であり得る。
実施例6
癌細胞の接着。
A、M4セルラインの単離および細胞接着性。
高転移性ネズミ・メラノーマ細胞に−1735−M4は、最初ユニバージティー
・オブ・テキサス・ヘルス・サイエンシーズ・センター、アンダーソン・ホスピ
タル(ヒユーストン、テキサス)のI。
J、フィドラー博士により提供された。細胞を受け取ったとき、多数の初期継代
細胞は伸長し、液体窒素中で冷凍されていた。腫よう細胞は、通常6週間以下の
期間インビトロ培養される。この期間の後、細胞を捨て、別のインビトロまたは
インビボ実験で使用するために新しい細胞を貯蔵庫から引き出す。この予防措置
を行うことにより、連続インビトロ継代の結果として生じ得る表現型浮動を最少
限に抑える。5%加熱不活化胎児ウシ血清を含むダルベツコ修飾イーグル培地で
細胞を培養する。5%Cot含有加湿雰囲気により培養物を37℃インキュベー
ター中で生長させた。0.05%トリプシンおよび1ミリモルEDTAを用いて
、フラスコから細胞を静かに放出させることにより、細胞を週2回継代培養した
。
アミノ酸の代わりに3 mCi/x(13HTd(トリチウム化チミジン)を各
培養に加えること以外は、上記内皮細胞の場合と同じ方法でメラノーマ細胞を適
用した。内皮細胞の場合と同様に標識細胞を採取した。この細胞接着検定は、上
記ウシ大動脈内皮細胞検定の場合と同じであった。この検定の結果を後の第10
図に要約する。
B、MM線維肉腫セルラインの単離および細胞接着検定。
ネズミ線維肉腫細胞(uv −2237−MM)は、最初ユニバージティー・オ
ブ・テキサス・ヘルス・サイエンシーズ・センター、アンダーソン・ホスピタル
(ヒユーストン、テキサス)の1.J、フィドラー博士により提供された。培養
、標識および採取技術はA項の記載と同じであった。実施例5の記載と同様に細
胞接着検定を行った。
この検定の結果を後の第11図に要約する。
C,C6セルラインの単離および細胞接着検定。
ラットC6グリオーマ・セルラインをアメリカン・タイプ・カルチャー・コレク
ションから購入した(確認番号CCL 107)。培養技術はA項の記載と同じ
であった。標識および採取技術は実施例5の記載と同じであった。実施例5の記
載と同様に細胞接着検定を行った。この検定の結果を後の第12図に要約する。
D、PC12クロム親和性細胞腫セルラインの単離および細胞接着検定。
PCI2ラット・クロム親和性細胞腫細胞は、ユニバージティー・オブ・ミネソ
タ(ミネアポリス、ミネソタ)、デパートメント・オブ・アナトミー(解剖学科
)のP、ルツノー博士により提供された。
培養技術はA項の記載と同様であった。標識および採取技術は実施例5の記載と
同様であっ1こ。実施例5の記載に従い細胞接着検定を行った。この検定の結果
を後の第13図に要約する。
実施例5および6A−Dは、ペプチド9および13が、広範なセルラインにおけ
る細胞接着の強力なプロモーターであることを示している。
この発明のポリペプチドの幾つかの実践的適用について構想をたてることができ
る。それらの適用には、体内に合成基質を埋め込むことにより生じる傷の治癒促
進が含まれる。それらの合成基質には、細胞接着が正常宿主組織による合成移植
体の受け入れにおける重要因子である、人工血管、眼内コンタクトレンズ、股関
節部置換移植体などが含まれ得る。
アメリカ合衆国特許第4578079号に記載されている通り、これらのポリペ
プチドを利用して、細胞をインビボ表面に誘引するか、ま几は移植前に特定表面
における所望の細胞タイプの生長を促進させる医療装置を設計することができる
。その方法の一例は、補綴装置、例えば血管、心臓バルブまたは脈管移植におけ
る内皮細胞生長の誘導であり、これは一般にニトロセルロースまたはポリエステ
ル繊維、特にダクロン(D acron、商標)(ポリエチレンテレフタレート
)繊維から織られるか編まれる。殆どのタイプの細胞は、ラミニンおよびこのポ
リペプチドに誘引される。内皮細胞および線維芽細胞は、このポリペプチドに特
に誘引される。後者の点は、事故または手術後の傷口の閉鎖および治癒を助ける
ためのパッチ移植などのコーティングにおける前記ポリペプチドの潜在的有用性
を示している。合成ポリマーのコーティングおよび移植はまた、粉砕性外傷、例
えばを髄損傷後の神経再生を助は得る。
それらの場合、ペプチドを生物分子、例えばコラーゲン、グリコサミノグリカン
またはプロテオグリカンに結合させることは有利であり得る。それはまた、体内
、例えば血管または腹腔中への一時的まには半永久的内植体(経皮的装置と称す
る場合もある)として用いることを意図した補綴装置のコーティング表面におけ
るそれらの価値の指標である。それらの装置には、薬剤デリバリ−貯蔵器または
注入ポンプがある。
また、この発明のポリペプチドを用いて、インビトロでの使用を意図した天然ま
たは人工基質への様々な細胞タイプの細胞接着を促進させることができる。例え
ば、培養基質、例えばマイクロタイター・プレートのウェルまたは微多孔質繊維
もしくはビーズの培地接触表面は、細胞付着ポリペプチドにより被覆され得る。
これは培地におけるラミニンの使用をうまく回避し得るため、培養に関してより
充分に定義された条件およびより良好な再生性を提供し得る。
細胞付着表面の商業用途の一例として、ファルマシアにより製造されたサイトデ
ックス粒子をゼラチンで被覆することにより、皿の場合よりもかなり小さい容量
の培地において同数の接着細胞を生長させることが可能となる。これらのビーズ
の活性は、一般に生長培地におけるコーティング蛋白質の使用により異なり、こ
れらのポリペプチドは、それらの目的に対して改善され、化学的に特定されたコ
ーティングを提供するものと予想される。他の表面または材料、例えばガラス、
アガロース、合成樹脂または長鎖多糖類を被覆することにより、付着性を高める
ことができる。
過去において、選択されたラミニン領域が、侵入性セルラインの転移能力を減少
させる能力について研究されている(マツカーシー等、前出)。この作用には、
ラミニンに関する細胞表面レセプターの飽和、従って中和が介在している。この
発明によると、この明細書に示されたデータは、ポリペプチド9および13のレ
セプターが悪性細胞の細胞表面に存在することを示唆している。従って、これら
のポリペプチドを用いて、転移細胞のラミニン・レセプターをブロックすること
により、それらの転移能力を低下させることができる。
様々な具体的で好ましい実施態様および技術を述べながらこの発明の説明を行っ
た。しかしながら、この発明の精神および範囲から逸脱せずに、多くの変形およ
び修飾が為され得るものと理解すべきである。
ラミニン B1−4負 FIG、2
FIG、 2 (続Q)
■=−−−−−−−
φ(や+令←※φ÷
中+やφ+→φφ→*仝
■=だロ!!2二セ田
−a % 鉢 瓢 輪 −社 夕 8
圏ロロロロ凶ロロロコ図
脇因ロロロだ口口ロコロ
■= r2:l: !2巴セ二
社 # 上部 IIL署費 ζ
M3囚口四2コロコロ
■=芒!2:f)to仁巴
ロ図ロ&−区口口ロコロ
囲ロ囮囚ロ区圀ロロロロ
補正書の写しく翻訳文)提出書
(特許法第184条の8)
平成2年2月16日
Claims (18)
- (1)本質的に、式 【配列があります】または 【配列があります】 で示されるポリペプチドまたはそれらの混合物により構成される組成物。
- (2)本質的に、式 【配列があります】または 【配列があります】 で示されるポリペプチドまたはそれらの混合物により構成される組成物により被 覆された表面を含む、インビボ設置を意図した補綴装置。
- (3)表面が脈管移植片の一部を構成する請求項2記載の補綴装置。
- (4)表面が合成樹脂繊維でできている請求項2記載の補綴装置。
- (5)表面が眼内コンタクトレンズの一部を構成する、請求項2記載の補綴装置 。
- (6)表面が股関節部置換移植体の一部を構成する、請求項2記載の補綴装置。
- (7)表面が経皮的装置の一部を構成する、請求項2記載の補綴装置。
- (8)合成樹脂繊維が、ニトロセルロースまたはポリエステルから成る群から選 ばれる、請求項4記載の補綴装置。
- (9)合成樹脂繊維がポリエチレンテレフタレートである、請求項4記載の補綴 装置。
- (10)本質的に、式 【配列があります】または 【配列があります】で示されるポリペプチドまたはそれらの混合物により構成さ れる組成物により被覆された表面を有する細胞培養基質。
- (11)表面が合成樹脂でできている請求項10記載の細胞培養基質。
- (12)表面がビーズの一部を構成する、請求項10記載の細胞培養基質。
- (13)表面が徴多孔質繊維の一部を構成する、請求項10記載の細胞培養培地 。
- (14)表面がマイクロタイター・プレートのウェルを構成する、請求項10記 載の細胞培養培地。
- (15)ヘパリンに対する特異的結合能力を有するラミニンのBI鎖フラグメン トに対応するポリペプチド。
- (16)ポリペプチド・フラグメントが、【配列があります】 である、請求項15記載のポリペプチド・フラグメント。
- (17)ポリペプチド・フラグメントが、【配列があります】 である、請求項15記載のポリペプチド・フラグメント。
- (18)フラグメントが直接細胞接着を促進する、請求項15記載のポリペプチ ド・フラグメント。
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