JPH0351726B2 - - Google Patents
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- JPH0351726B2 JPH0351726B2 JP23276983A JP23276983A JPH0351726B2 JP H0351726 B2 JPH0351726 B2 JP H0351726B2 JP 23276983 A JP23276983 A JP 23276983A JP 23276983 A JP23276983 A JP 23276983A JP H0351726 B2 JPH0351726 B2 JP H0351726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polypropylene
- present
- temperature
- stretched
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
本発明は延伸性が良好であり、スクラツプを再
使用してフイルムとしても品質が安定であるポリ
プロピレンフイルムに関する。 延伸ポリプロピレンフイルムは、引張強度、剛
性、透明性に優れ耐熱性も良好であり、又耐油
性、電気的性質にも優れているため、各種包装用
フイルムのみならず、粘着テープなどの工業用フ
イルムとして、又、コンデンサーなどの電気部品
などの用途に広く使用されている。 従来、これらの用途に使用される延伸ポリプロ
ピレンフイルムとしては延伸性が良好で、しかも
機械的強度が良好であるという観点からその極限
粘度〔η〕(135℃のテトラリン中で測定)が1.9
〜2.5dl/g程度のものが一般に使用されている。
しかしながら、この程度の〔η〕を有するポリプ
ロピレンフイルムを得る場合、原料の〔η〕が比
較的高くなるため、押出時の背圧が高くなり、均
一なシーテイングが因難になる。このため溶融押
出温度を高くして見掛け上の粘度を下げてシーテ
イングを行なうのが通常であり、原料ポリプロピ
レンの〔η〕に比べて、シーテイングフイルムの
〔η〕が小さくなり、その差が大きくなる。この
ため、フイルムの両端部等から得られるスクラツ
プを再使用してフイルムに成形する場合、原料ポ
リプロピレンとスクラツプの〔η〕が異なるた
め、押出しのときの流れむらとなつたり、フイル
ムを延伸するときに延伸むらとなつたりするな
ど、得られるフイルムの品質が一定しないという
問題があつた。 一方、単にフイルム化するというだけであれ
ば、〔η〕の小さいポリプロピレンを用いれば、
シーテイングが比較的低温で可能となるので、原
料ポリプロピレンとフイルムの〔η〕の差はほと
んど生じない。即ち、フイルムの両端部等からの
スクラツプを再使用しても上記問題は生じないの
である。しかしながら、かくして得られたポリプ
ロピレンフイルムの延伸性、特に二軸延伸性が安
定せず、延伸フイルムの用途に適用するには問題
があつた。 本発明者らはかかる状況下に鋭意検討した結
果、特定の物性を有するポリプロピレンがシーテ
イングの際の〔η〕の変化がほとんどなく、か
つ、得られたフイルムの延伸性も良好であること
を見出し、本発明に到達した。 本発明は(i)135℃テトラリン中で測定した極限
粘度〔η〕が1.4〜1.7dl/g、(ii)230℃の温度で、
荷重2.16Kgでのメルト・インデツクス(MI2)と
荷重10Kgでのメルト・インデツクス(MI10)と
の比MI10/MI2が18.5以上、かつ、(iii)重量平均分
子量(W)と数平均分子量(N)との比W/
MNが6以上であることを特徴とする延伸性の良
好なポリプロピレンフイルムである。 本発明において、ポリプロピレンフイルムの
135℃テトラリン中で測定した〔η〕は、1.4〜
1.7dl/g、好ましくは1.5〜1.65dl/gであるこ
とが必要である。〔η〕が1.7dl/gより大きいと
押出時の背圧が大きくなり本発明の目的を達成で
きない。一方〔η〕が1.4dl/g未満の場合は、
延伸性が不良であり、又延伸フイルムの機械的強
度が向上せず好ましくない。 また、本発明において、ポリプロピレンフイル
ムの日本工業規格K−7210に従つて測定した230
℃の温度、荷重2.16KgでのMI2と荷重10Kgでの
MI10との比(MI10/MI2)が18.5以上であること
が必要である。このMI10/MI2が18.5未満の場合
は延伸性が不良である。またMI10/MI2の上限は
限定されないが、好ましくは35、より好ましくは
25である。 更に本発明においては、W/Nが6以上好ま
しくは6.5以上であることが必要である。W/
MNが6未満である場合は、延伸性が不良になる。
またW/Nの上限は限定されないが、好ましく
は10である。 なお本発明のポリプロピレンフイルムのW/
MNは、ゲル・パーミエーシヨンクロマトグラフ
イにより、カラムはShodex A−80M(1本)を
使用、溶媒として、オルトジクロルベンゼンを用
い、温度140℃、流速1.0ml/minで測定した。試
料濃度は0.05wt/vol%である。また単分散ポリ
スチレン分子量基準で分子量校正を行なつた。 本発明においては、ポリプロピレンフイルムの
上記の〔η〕、MI10/MI2およびW/Nの物性
値は、原料ポリプロピレンおよび延伸ポリプロピ
レンフイルムでもほぼ同一の測定値となるので、
本発明のポリプロピレンフイルムばかりでなく、
原料ポリプロピレンおよび延伸フイルムについて
の測定値のいづれか一つでも上記の物性値を満足
すればよい。また、原料ポリプロピレンのこれら
の物性を測定することにより本発明の目的を達成
するに用いうる原料ポリプロピレンを見出すこと
ができ、これも、本発明の大きな長所である。 本発明のポリプロピレンフイルムに使用される
ポリプロピレン原料の製造方法は特に限定されな
いが、好ましい一例をあげれば、既知の方法、た
とえば特開昭58−65709号公報に記載されている
ような方法に従つて塩化マグネシウムに担持した
四塩化チタン触媒と有機アルミニウム化合物、及
びエステル系化合物等の第3成分からなる触媒系
を用いて、プロピレン自身を溶媒とする塊状重合
法でプロピレンを重合し、次いでプロピレンなど
の低沸点炭化水素でプロピレンに可溶の低立体規
則性のポリプロピレンを除去することによつて得
られる。該ポリマーには、必要に応じて通常用い
られる任意の添加剤を含有させることができる。 かくして得られたポリプロピレン原料を通常の
方法に従つて、溶融押出後、冷却ドラムにキヤス
トして、本発明の延伸性の良好なポリプロピレン
フイルムが得られる。 このポリプロピレンフイルムを従来公知の延伸
機にかけることにより延伸フイルムとすることが
できる。例えば、二軸延伸フイルムとする方法を
示すと上記ポリプロピレンフイルムを縦延伸装置
に供給し、フイルム温度120〜150℃で4〜10倍縦
延伸し、つづいてテンターでフイルム温度130〜
165℃で4〜15倍横延伸し、横方向に0〜25%緩
和を許しながら80〜170℃で熱処理する方法であ
る。 もちろん、これらの延伸のあとに再び延伸して
もよく、また一軸のみの延伸や圧延によつても延
伸フイルムとすることができる。 本発明のフイルムの厚さは特に限定はないが、
延伸されたフイルムとして二軸延伸フイルムの場
合3〜150μm、一軸延伸フイルムの場合10μm〜
10mmになる程度が好ましい。 また、本発明のポリプロピレンフイルムを延伸
フイルムとするには、原料ポリプロピレンから製
造されるポリプロピレンフイルムを引き続き直接
延伸機にかけてもよいことはもちろんであり、こ
れも本発明の範囲に含まれるものである。 更に、本フイルム中に含有される灰分の量を
100ppm以下、好ましくは30ppm以下に保つこと
により、絶縁破壊電圧などが高くなり、電気的性
質に優れたフイルムとなるため、コンデンサー用
の絶縁材料として特に好ましいものになる。 本発明のポリプロピレンフイルムは特定の物性
を有するものであるため次のような優れた特徴を
有する。 (1) 原料ポリプロピレンの溶融物が流れやすいた
め、溶融時に高精度のフイルターが使用でき、
フイルム中の異物をほぼ完全に除去できる。更
に得られたフイルムの厚みむらも少ない。 (2) 原料ポリプロピレンの溶融物が流れやすいた
め、溶融押出温度を従来のポリマーより低温に
できる。このため省エネルギーになるのみなら
ず、押出時に熱分解やゲル化などが起きず、高
品質なフイルムになる。弘に押出時に口金から
の飛散が少なく、作業環境に優れるのみなら
ず、飛散の悪影響による生産性の低下もない。 (3) ドデシルベンゼンやコンデンサー油に対する
耐膨潤性が通常のポリプロピレンフイルムより
すぐれており、油潤コンデンサーや、油含浸ケ
ーブル用の絶縁材料として、すぐれた特性を発
揮する。 以下実施例、比較例にもとずいて、本発明の実
施態様を説明する。 実施例 1 (a) 固体触媒成分の合成 直径12mmの鋼球9Kgの入つた、内容積4Lの粉
砕用ポツトを4個装備した振動ミルを用意する。
各ポツトに、窒素雰囲気中で塩化マグネシウム
300g、オルソ酢酸エチル40ml、1,2−ジクロ
ロエタン60mlを加えて40時間粉砕した。充分に乾
燥し窒素雰囲気とした50のオートクレーブに、
上記粉末3Kg、四塩化チタン20を加え、80℃で
120分間攪拌したのち静置し、分離した上澄液を
除いたのち、n−ヘプタン35を加えて80℃で15
分間攪拌したのち静置し、上澄液を除いた。この
操作を7回繰り返したのち、さらにn−ヘプタン
20を追加して、固体触媒成分のスラリー得た。
この固体触媒成分のスラリーの一部をサンプリン
グし、n−ヘプタンを蒸発させて分析したとこ
ろ、固体触媒成分中に1.62wt%のTiを含有して
いた。 (b) 重合反応 充分に乾燥したのち内部の空気を窒素で置換し
さらにプロピレンで置換したジヤケツト付の100
のオートクレーブにプロピレンを25Kg装入す
る。一方、1のフラスコにn−ヘプタン500ml、
ジエチルアルミニウムクロライド48ml、p−トル
イル酸メチル2.8ml、上記固体触媒成分1gを入
れ、室温で1分間攪拌ののち、トリエチルアンモ
ニウム1mlを加えたものを上記100のオートク
レープに圧入した。 重合温度での気層の水素濃度が9.8vol%になる
ように水素を導入後、75℃に昇温して重合を開始
した。75℃に保ち、水素濃度が9.8vol%になるよ
うに水素を導入しながら重合を続けた。一方、56
mlのn−ヘプタンに4mlのトリエチルアルミニウ
ムを溶解したものを0.5ml/minでオートクレー
ブに連続的に圧入しながら2時間重合を続けた。
2時間の重合ののち、直ちにイソプロパノール50
ml、プロピレンオキサイド100mlを圧入して重合
を停止し、70℃で30分間攪拌ののち静置して上澄
みのプロピレンを抜き出し、ついで25Kgのプロピ
レンを圧入し、70℃で20分間攪拌ののち静置して
上澄みのプロピレンを抜き出し、残余のプロピレ
ンをパージしてポリプロピレンのパウダー12Kgを
得た。このパウダーを60℃、150mmHgで10時間
減圧乾燥したのち、公知の添加剤を加えて造粒し
て、第1表に示す[η]、MW/MN、MI10/MI2
を有するポリプロピレンを得た。このポリプロピ
レンを、第1表に示す押出温度、押出圧力150
Kg/cm2で押出し、30℃の冷却ドラムで引きとりポ
リプロピレンフイルムを得た。 次いでこのフイルムを表面温度135℃に加熱さ
れた延伸ロールに導びき、5倍に縦延伸し、次い
で160℃に加熱されたテンター内で10倍に横延伸
し、160℃で5%の緩和をしながら熱固定化処理
をすることにより、得られた延伸フイルムの延伸
性を評価した。 ポリプロピレンフイルムの〔η〕,W/N,
MI10/MI2と共に、横延伸性、横方向厚みむらお
よびフイルム中の異物について評価した結果を第
1表に示す。 なお、これらの評価は以下により行なつたもの
である。 (1) 横延伸性:横延伸時の破れ回数で判定した。 〇;1回/hr以下、△;2〜5回/hr、×;
6回/hr以上 (2) 厚みむら:横方向に5m長にわたつて測定し
た厚みむらであり、次の区分による。 〇;5%以下、△;5〜20%、×;20%以上 (3) 異物:2枚の偏光板を直交させてセツトし、
その2枚の偏光板の間に測定するフイルムを消
光位になるよう挿入し、偏光面に対し垂直にな
るよう光を下方から入射し、上方から肉眼でみ
たとき、キラキラ光る個数を数え、次の3段階
で評価する。 〇;10個/0.3m2以下、△;10〜100個/0.3
m2、×;100個/0.3m2以上 実施例 2 重合反応に際し、重合温度での気層の水素濃度
が7.8vol%になるように水素を導入した他は実施
例1と同様に操作した。結果を第1表に示す。 実施例 3 重合反応に際し、重合温度を72℃、重合温度で
の気層の水素濃度が8.5vol%になるように水素を
導入した他は実施例1と同様に操作した。結果を
第1表に示す。 実施例 4 重合反応に際し、重合温度を72℃、重合温度で
の気層の水素濃度が7.7vol%になるように水素を
導入した他は実施例1と同様に操作した。結果を
第1表に示す。
使用してフイルムとしても品質が安定であるポリ
プロピレンフイルムに関する。 延伸ポリプロピレンフイルムは、引張強度、剛
性、透明性に優れ耐熱性も良好であり、又耐油
性、電気的性質にも優れているため、各種包装用
フイルムのみならず、粘着テープなどの工業用フ
イルムとして、又、コンデンサーなどの電気部品
などの用途に広く使用されている。 従来、これらの用途に使用される延伸ポリプロ
ピレンフイルムとしては延伸性が良好で、しかも
機械的強度が良好であるという観点からその極限
粘度〔η〕(135℃のテトラリン中で測定)が1.9
〜2.5dl/g程度のものが一般に使用されている。
しかしながら、この程度の〔η〕を有するポリプ
ロピレンフイルムを得る場合、原料の〔η〕が比
較的高くなるため、押出時の背圧が高くなり、均
一なシーテイングが因難になる。このため溶融押
出温度を高くして見掛け上の粘度を下げてシーテ
イングを行なうのが通常であり、原料ポリプロピ
レンの〔η〕に比べて、シーテイングフイルムの
〔η〕が小さくなり、その差が大きくなる。この
ため、フイルムの両端部等から得られるスクラツ
プを再使用してフイルムに成形する場合、原料ポ
リプロピレンとスクラツプの〔η〕が異なるた
め、押出しのときの流れむらとなつたり、フイル
ムを延伸するときに延伸むらとなつたりするな
ど、得られるフイルムの品質が一定しないという
問題があつた。 一方、単にフイルム化するというだけであれ
ば、〔η〕の小さいポリプロピレンを用いれば、
シーテイングが比較的低温で可能となるので、原
料ポリプロピレンとフイルムの〔η〕の差はほと
んど生じない。即ち、フイルムの両端部等からの
スクラツプを再使用しても上記問題は生じないの
である。しかしながら、かくして得られたポリプ
ロピレンフイルムの延伸性、特に二軸延伸性が安
定せず、延伸フイルムの用途に適用するには問題
があつた。 本発明者らはかかる状況下に鋭意検討した結
果、特定の物性を有するポリプロピレンがシーテ
イングの際の〔η〕の変化がほとんどなく、か
つ、得られたフイルムの延伸性も良好であること
を見出し、本発明に到達した。 本発明は(i)135℃テトラリン中で測定した極限
粘度〔η〕が1.4〜1.7dl/g、(ii)230℃の温度で、
荷重2.16Kgでのメルト・インデツクス(MI2)と
荷重10Kgでのメルト・インデツクス(MI10)と
の比MI10/MI2が18.5以上、かつ、(iii)重量平均分
子量(W)と数平均分子量(N)との比W/
MNが6以上であることを特徴とする延伸性の良
好なポリプロピレンフイルムである。 本発明において、ポリプロピレンフイルムの
135℃テトラリン中で測定した〔η〕は、1.4〜
1.7dl/g、好ましくは1.5〜1.65dl/gであるこ
とが必要である。〔η〕が1.7dl/gより大きいと
押出時の背圧が大きくなり本発明の目的を達成で
きない。一方〔η〕が1.4dl/g未満の場合は、
延伸性が不良であり、又延伸フイルムの機械的強
度が向上せず好ましくない。 また、本発明において、ポリプロピレンフイル
ムの日本工業規格K−7210に従つて測定した230
℃の温度、荷重2.16KgでのMI2と荷重10Kgでの
MI10との比(MI10/MI2)が18.5以上であること
が必要である。このMI10/MI2が18.5未満の場合
は延伸性が不良である。またMI10/MI2の上限は
限定されないが、好ましくは35、より好ましくは
25である。 更に本発明においては、W/Nが6以上好ま
しくは6.5以上であることが必要である。W/
MNが6未満である場合は、延伸性が不良になる。
またW/Nの上限は限定されないが、好ましく
は10である。 なお本発明のポリプロピレンフイルムのW/
MNは、ゲル・パーミエーシヨンクロマトグラフ
イにより、カラムはShodex A−80M(1本)を
使用、溶媒として、オルトジクロルベンゼンを用
い、温度140℃、流速1.0ml/minで測定した。試
料濃度は0.05wt/vol%である。また単分散ポリ
スチレン分子量基準で分子量校正を行なつた。 本発明においては、ポリプロピレンフイルムの
上記の〔η〕、MI10/MI2およびW/Nの物性
値は、原料ポリプロピレンおよび延伸ポリプロピ
レンフイルムでもほぼ同一の測定値となるので、
本発明のポリプロピレンフイルムばかりでなく、
原料ポリプロピレンおよび延伸フイルムについて
の測定値のいづれか一つでも上記の物性値を満足
すればよい。また、原料ポリプロピレンのこれら
の物性を測定することにより本発明の目的を達成
するに用いうる原料ポリプロピレンを見出すこと
ができ、これも、本発明の大きな長所である。 本発明のポリプロピレンフイルムに使用される
ポリプロピレン原料の製造方法は特に限定されな
いが、好ましい一例をあげれば、既知の方法、た
とえば特開昭58−65709号公報に記載されている
ような方法に従つて塩化マグネシウムに担持した
四塩化チタン触媒と有機アルミニウム化合物、及
びエステル系化合物等の第3成分からなる触媒系
を用いて、プロピレン自身を溶媒とする塊状重合
法でプロピレンを重合し、次いでプロピレンなど
の低沸点炭化水素でプロピレンに可溶の低立体規
則性のポリプロピレンを除去することによつて得
られる。該ポリマーには、必要に応じて通常用い
られる任意の添加剤を含有させることができる。 かくして得られたポリプロピレン原料を通常の
方法に従つて、溶融押出後、冷却ドラムにキヤス
トして、本発明の延伸性の良好なポリプロピレン
フイルムが得られる。 このポリプロピレンフイルムを従来公知の延伸
機にかけることにより延伸フイルムとすることが
できる。例えば、二軸延伸フイルムとする方法を
示すと上記ポリプロピレンフイルムを縦延伸装置
に供給し、フイルム温度120〜150℃で4〜10倍縦
延伸し、つづいてテンターでフイルム温度130〜
165℃で4〜15倍横延伸し、横方向に0〜25%緩
和を許しながら80〜170℃で熱処理する方法であ
る。 もちろん、これらの延伸のあとに再び延伸して
もよく、また一軸のみの延伸や圧延によつても延
伸フイルムとすることができる。 本発明のフイルムの厚さは特に限定はないが、
延伸されたフイルムとして二軸延伸フイルムの場
合3〜150μm、一軸延伸フイルムの場合10μm〜
10mmになる程度が好ましい。 また、本発明のポリプロピレンフイルムを延伸
フイルムとするには、原料ポリプロピレンから製
造されるポリプロピレンフイルムを引き続き直接
延伸機にかけてもよいことはもちろんであり、こ
れも本発明の範囲に含まれるものである。 更に、本フイルム中に含有される灰分の量を
100ppm以下、好ましくは30ppm以下に保つこと
により、絶縁破壊電圧などが高くなり、電気的性
質に優れたフイルムとなるため、コンデンサー用
の絶縁材料として特に好ましいものになる。 本発明のポリプロピレンフイルムは特定の物性
を有するものであるため次のような優れた特徴を
有する。 (1) 原料ポリプロピレンの溶融物が流れやすいた
め、溶融時に高精度のフイルターが使用でき、
フイルム中の異物をほぼ完全に除去できる。更
に得られたフイルムの厚みむらも少ない。 (2) 原料ポリプロピレンの溶融物が流れやすいた
め、溶融押出温度を従来のポリマーより低温に
できる。このため省エネルギーになるのみなら
ず、押出時に熱分解やゲル化などが起きず、高
品質なフイルムになる。弘に押出時に口金から
の飛散が少なく、作業環境に優れるのみなら
ず、飛散の悪影響による生産性の低下もない。 (3) ドデシルベンゼンやコンデンサー油に対する
耐膨潤性が通常のポリプロピレンフイルムより
すぐれており、油潤コンデンサーや、油含浸ケ
ーブル用の絶縁材料として、すぐれた特性を発
揮する。 以下実施例、比較例にもとずいて、本発明の実
施態様を説明する。 実施例 1 (a) 固体触媒成分の合成 直径12mmの鋼球9Kgの入つた、内容積4Lの粉
砕用ポツトを4個装備した振動ミルを用意する。
各ポツトに、窒素雰囲気中で塩化マグネシウム
300g、オルソ酢酸エチル40ml、1,2−ジクロ
ロエタン60mlを加えて40時間粉砕した。充分に乾
燥し窒素雰囲気とした50のオートクレーブに、
上記粉末3Kg、四塩化チタン20を加え、80℃で
120分間攪拌したのち静置し、分離した上澄液を
除いたのち、n−ヘプタン35を加えて80℃で15
分間攪拌したのち静置し、上澄液を除いた。この
操作を7回繰り返したのち、さらにn−ヘプタン
20を追加して、固体触媒成分のスラリー得た。
この固体触媒成分のスラリーの一部をサンプリン
グし、n−ヘプタンを蒸発させて分析したとこ
ろ、固体触媒成分中に1.62wt%のTiを含有して
いた。 (b) 重合反応 充分に乾燥したのち内部の空気を窒素で置換し
さらにプロピレンで置換したジヤケツト付の100
のオートクレーブにプロピレンを25Kg装入す
る。一方、1のフラスコにn−ヘプタン500ml、
ジエチルアルミニウムクロライド48ml、p−トル
イル酸メチル2.8ml、上記固体触媒成分1gを入
れ、室温で1分間攪拌ののち、トリエチルアンモ
ニウム1mlを加えたものを上記100のオートク
レープに圧入した。 重合温度での気層の水素濃度が9.8vol%になる
ように水素を導入後、75℃に昇温して重合を開始
した。75℃に保ち、水素濃度が9.8vol%になるよ
うに水素を導入しながら重合を続けた。一方、56
mlのn−ヘプタンに4mlのトリエチルアルミニウ
ムを溶解したものを0.5ml/minでオートクレー
ブに連続的に圧入しながら2時間重合を続けた。
2時間の重合ののち、直ちにイソプロパノール50
ml、プロピレンオキサイド100mlを圧入して重合
を停止し、70℃で30分間攪拌ののち静置して上澄
みのプロピレンを抜き出し、ついで25Kgのプロピ
レンを圧入し、70℃で20分間攪拌ののち静置して
上澄みのプロピレンを抜き出し、残余のプロピレ
ンをパージしてポリプロピレンのパウダー12Kgを
得た。このパウダーを60℃、150mmHgで10時間
減圧乾燥したのち、公知の添加剤を加えて造粒し
て、第1表に示す[η]、MW/MN、MI10/MI2
を有するポリプロピレンを得た。このポリプロピ
レンを、第1表に示す押出温度、押出圧力150
Kg/cm2で押出し、30℃の冷却ドラムで引きとりポ
リプロピレンフイルムを得た。 次いでこのフイルムを表面温度135℃に加熱さ
れた延伸ロールに導びき、5倍に縦延伸し、次い
で160℃に加熱されたテンター内で10倍に横延伸
し、160℃で5%の緩和をしながら熱固定化処理
をすることにより、得られた延伸フイルムの延伸
性を評価した。 ポリプロピレンフイルムの〔η〕,W/N,
MI10/MI2と共に、横延伸性、横方向厚みむらお
よびフイルム中の異物について評価した結果を第
1表に示す。 なお、これらの評価は以下により行なつたもの
である。 (1) 横延伸性:横延伸時の破れ回数で判定した。 〇;1回/hr以下、△;2〜5回/hr、×;
6回/hr以上 (2) 厚みむら:横方向に5m長にわたつて測定し
た厚みむらであり、次の区分による。 〇;5%以下、△;5〜20%、×;20%以上 (3) 異物:2枚の偏光板を直交させてセツトし、
その2枚の偏光板の間に測定するフイルムを消
光位になるよう挿入し、偏光面に対し垂直にな
るよう光を下方から入射し、上方から肉眼でみ
たとき、キラキラ光る個数を数え、次の3段階
で評価する。 〇;10個/0.3m2以下、△;10〜100個/0.3
m2、×;100個/0.3m2以上 実施例 2 重合反応に際し、重合温度での気層の水素濃度
が7.8vol%になるように水素を導入した他は実施
例1と同様に操作した。結果を第1表に示す。 実施例 3 重合反応に際し、重合温度を72℃、重合温度で
の気層の水素濃度が8.5vol%になるように水素を
導入した他は実施例1と同様に操作した。結果を
第1表に示す。 実施例 4 重合反応に際し、重合温度を72℃、重合温度で
の気層の水素濃度が7.7vol%になるように水素を
導入した他は実施例1と同様に操作した。結果を
第1表に示す。
【表】
【表】
* 上段が原料ポリプロピレンの値、中段がポ
リプロピレン未延伸フイルムの値、下
段がポリプロピレン二軸延伸フイルムの値で
ある。
表から明らかなように本発明フイルムは、製膜
性、延伸性にすぐれているのみならず厚みむら、
異物などのフイルム品質も優れたものであること
が判る。
リプロピレン未延伸フイルムの値、下
段がポリプロピレン二軸延伸フイルムの値で
ある。
表から明らかなように本発明フイルムは、製膜
性、延伸性にすぐれているのみならず厚みむら、
異物などのフイルム品質も優れたものであること
が判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (i) 135℃テトラリン中で測定した極限粘度
〔η〕が1.4〜1.7dl/gであり、 (ii) 230℃の温度で、荷重2.16Kgでのメルト・イ
ンデツクス(MI2)と荷重10Kgでのメルト・イ
ンデツクス(MI10)との比MI10/MI2が18.5以
上、かつ、 (iii) 重量平均分子量(W)と数平均分子量
(N)との比W/Nが6以上 であることを特徴とする延伸性の良好なポリプロ
ピレンフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23276983A JPS60124611A (ja) | 1983-12-12 | 1983-12-12 | 延伸性の良好なポリプロピレンフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23276983A JPS60124611A (ja) | 1983-12-12 | 1983-12-12 | 延伸性の良好なポリプロピレンフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60124611A JPS60124611A (ja) | 1985-07-03 |
| JPH0351726B2 true JPH0351726B2 (ja) | 1991-08-07 |
Family
ID=16944450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23276983A Granted JPS60124611A (ja) | 1983-12-12 | 1983-12-12 | 延伸性の良好なポリプロピレンフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60124611A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101879262B1 (ko) * | 2016-09-23 | 2018-07-17 | 태영산업 주식회사 | 담배필터 포장시스템 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10012461A1 (de) * | 2000-03-15 | 2001-09-20 | Mahle Filtersysteme Gmbh | Flüssigkeitsfilter, insbesondere Ölfilter |
-
1983
- 1983-12-12 JP JP23276983A patent/JPS60124611A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101879262B1 (ko) * | 2016-09-23 | 2018-07-17 | 태영산업 주식회사 | 담배필터 포장시스템 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60124611A (ja) | 1985-07-03 |
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