JPH0352301B2 - - Google Patents

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JPH0352301B2
JPH0352301B2 JP58084588A JP8458883A JPH0352301B2 JP H0352301 B2 JPH0352301 B2 JP H0352301B2 JP 58084588 A JP58084588 A JP 58084588A JP 8458883 A JP8458883 A JP 8458883A JP H0352301 B2 JPH0352301 B2 JP H0352301B2
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JP
Japan
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latex rubber
mold
solution
divalent
balloon
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JP58084588A
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Keiichi Usami
Hiroshi Kamogawa
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Publication date
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Publication of JPH0352301B2 publication Critical patent/JPH0352301B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (技術分野) 本発明は部分的に球状に膨張可能な間隙を有す
るバルーンカテーテルの製造方法に関するもので
ある。
(先行技術およびその問題点) この種バルーンカテーテルは導尿用留置カテー
テル、心臓カテーテルあるいは脳室内カテーテル
等として使用されている。従来このバルーンカテ
ーテルの製造方法としては、膨張用バルーンを予
め別途製造し、これをカテーテル本体の一周面を
囲繞するように被包し、ついでバルーンの両端に
接着剤を塗布し、あるいはバルーンの両端を外側
から糸でしばるなどして、バルーンをカテーテル
に接着、固定し、その後外側からさらにラテツク
スゴム等を被着する方法が知られている。そのほ
か、予め製造したバルーン部をカテーテル本体に
取着した後、接着剤をカテーテル全体に塗布し、
その外側にラテツクスゴムを接着させ、内側のゴ
ムと外側のゴム層の接着性を高める方法も知られ
ている。
しかし、上述のような従来の方法で作られたバ
ルーンカテーテルは最初に形成した内側ゴム層が
ほぼ固化した後に、その外側にさらにラテツクス
ゴムを接着させるためバルーン部を膨張させた
時、バルーン両端部を起点として、最初に形成し
た内側ゴム層と後で形成した外側ゴム層との間で
層間剥離が発生し易く、バルーンの膨張形状が崩
れ、バルーンとしての役目を果さないおそれがあ
ること、そのほか予め製造したバルーンがカテー
テルの内側ゴム層と外側ゴム層との間に介在する
ため、バルーンの非膨張時においてもバルーン部
が他部と比較して隆起し、カテーテルの導入に支
障をもたらすおそれがあること、さらに予め製造
したバルーンをカテーテル本体に取着させること
など、製造工程が比較的複雑で長時間を要するこ
となど種々の欠点があつた。
このような問題を解決するために、種々の提案
(例えば、特公昭52−43032および52−43033号に
開示の技術)がなされている。このような技術に
より満足のいくバルーンカテーテルを製造できる
が、さらに製造が容易で層間剥離などの問題を全
く生じない信頼性の高いバルーンカテーテルの開
発が望まれていた。
発明の目的 本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、製造が簡単で、し
かもバルーンの膨張時において上述のような層間
剥離のおそれがなく、さらにバルーン膨張用のル
ーメンが均質に形成され、バルーンの非膨張時に
おいてはバルーン部が他の部分に比べて隆起する
ことなく他部と同様の外径に形成され、カテーテ
ルの導入を円滑に行い得るバルーンカテーテルの
製造方法を提供することにある。
本発明によれば、バルーンカテーテルを製造す
るに際し、 (a) カテーテルの導通路を形成するための棒状金
型1に2価または3価の金属塩のアルコール溶
液よりなるラテツクスゴム凝固剤を被着した
後、ラテツクスゴム液に浸漬し、乾燥して第1
のラテツクスゴム層2を形成し、 (b) この第1のラテツクスゴム層2に水とラテツ
クスゴムと界面活性剤と2価または3価の金属
塩とのエマルジヨン状態で混合した溶液を塗布
し、 (c) バルーン部に連通する通路を形成するための
細棒状金型3に細棒状金型用のラテツクスゴム
凝固剤を被着し、またバルーン部に導通する通
路に通じる分岐導通路を形成するための分岐部
成形用金型5に分岐部形成用のラテツクスゴム
凝固剤を被着した後、前期細棒状金型3を前記
棒状金型1に沿い、かつその先端を前記棒状金
型1の前端よりやや後退させて配設し、さらに
前記細棒状金型3に連なる前記分岐部形成用金
型5を前記棒状金型1に沿つて配設し、 (d) 前記細棒状金型3の先端部およびその近傍の
円周上にバルーンを形成するための間隙形成物
質7を被着した後、これら全体を再びラテツク
スゴム液に浸漬し、乾燥して第2のラテツクス
ゴム層8を形成し、 (e) 最後に前記棒状金型1、分岐部形成用金型
5、および細棒状金型3を抜去することにより
前記目的を達成することができる。
前記細棒状金型用のラテツクスゴム凝固剤は、
シリコーンの揮発性溶液と2価または3価の金属
塩の低級アルコール溶液とするのが好適である。
また、前記分岐部形成用のラテツクスゴム凝固剤
は、水にラテツクスゴムと界面活性剤と2価また
は3価の金属塩とのエマルジヨン状態で混合した
ラテツクスゴム凝固剤が好適である。さらに、前
記間隙形成物質7は、シリコーンの揮発性溶液お
よび2価または3価の金属塩の低級アルコール溶
液との混合溶液が好適である。
発明の具体的説明 以下、本発明のバルーンカテーテルの製造方法
を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の特徴は各工程の目的に応じて種々の組
成の異なる凝固剤を使い分けることによつて、製
造が簡単で信頼性の高い層間剥離のないバルーン
カテーテルを製造することにある。それぞれの凝
固剤などの種々の材料については後にまとめて詳
細に述べる。なお、以下の説明では4層のゴム層
を有するバルーンカテーテルについて述べるが、
これに限定されることはない。
まず、第1図に示すように、まず排液あるいは
薬液の注入孔を形成するため棒状金型1に2価ま
たは3価の金属塩のアルコール溶液よりなるラテ
ツクスゴム凝固剤を被覆してラテツクスゴム液に
浸漬することによつて、金型1の周面に第1のラ
テツクスゴム層(以下、第1ゴム層とする。)2
を形成する。この第1ゴム層2上には次のゴム層
との被着性を良好にする、すなわち、ゴム層間の
剥離を防止するために、ラテツクスゴムと界面活
性剤と2価または3価の金属塩とのエマルジヨン
溶液(以下便宜上単に層間剥離防止剤という)を
塗布する。
次に、バルーンを膨張あるいは収縮させるため
の通路を形成するための細棒状金型3に細棒状金
型用のラテツクスゴム凝固剤、好ましくはシリコ
ーンの揮発性溶液と2価または3価の金属塩の低
級アルコール溶液との混合液である細棒状金型用
のラテツクスゴム凝固剤を塗布し、さらに、好ま
しくはその先端4にはラテツクスゴムの付着を防
止するためのシリコーンの揮発性溶液を塗布す
る。また上記バルーンに導通する通路に通じる分
岐導通路を形成するための分岐部形成用金型5に
分岐部形成用のラテツクスゴム凝固剤、好ましく
はラテツクスゴムと2価または3価の金属塩水溶
液をエマルジヨン状態で混合した分岐部形成用の
ラテツクスゴム凝固剤を塗布する。これらの細棒
状金型3および分岐部形成用金型5を、第2図に
示すように金型1上の第1ゴム層2上に配設す
る。すなわち、細棒状金型3はその先端4を金型
1の先端からバルーンの形成を許容する距離だけ
後退させて金型1上に配設し、第5図に示すよう
に連ねた状態として分岐部形成用金型5は細棒状
金型3に続けて分岐部が形成されるよう適当に配
設する。
然る後に、ラテツクスゴム液にこれらを浸漬す
ることによつて、第2図に示すように、細棒状金
型先端部4(バルーンへの開口となる)を除いて
補助ゴム層6を形成する。好ましくは補助ゴム層
6には上述した層間剥離防止剤を塗布する。
次に、細棒状金型3の先端近傍で形成すべきバ
ルーンの大きさに応じた幅で、間隙形成物質、好
ましくはシリコーンの揮発性溶液および2価また
は3価の金属塩の低級アルコール溶液である間隙
形成物質7を塗布した後、これら全体をラテツク
スゴム液に浸漬することによつて、第3図に示す
ように、第2のラテツクスゴム層(以下、第2ゴ
ム層とする。)8を形成する。なお、好ましくは
第2ゴム層8には層間剥離防止剤を塗布する。な
お、層間剥離防止剤は各層間に塗布してもよい
し、必要な層間にのみ塗布してもよい。層数が少
ない時には塗布しなくても良い。
さらに、バルーン膨張部9でピンホール等によ
り品質を損うことがないよう、好ましくはさらに
これら全体をラテツクスゴム液に浸漬することに
よつて、第4図に示すように、第3のラテツクス
ゴム層10を形成する。
なお、図示例においては第2ゴム層8の下に補
助ゴム層6を有し、さらに第2ゴム層8に第3ゴ
ム層10を形成する4層構成となつているが、前
述のように本発明はこれに限定されるものではな
く、補助ゴム層6を形成しないで間隙形成物質を
所定の位置に配置し、第2ゴム層を形成する構
成、第3ゴム層10を有さない構成、さらに、4
層以上の多層構成等が可能であるのはもちろんで
ある。
然る後に、棒状金型1、細棒状金型3および分
岐部形成用金型5をラテツクスゴムの4層成形体
から抜去し、このゴム成形体に加硫などの必要な
処理を加えてバルーンカテーテルの製造を完了す
る。
以上のような工程を経て製造される過程におい
て使用される種々の材料につき詳しく説明する。
(1) ラテツクスゴム 本発明で用いるラテツクスゴムは液状のもの
であつて、天然ラテツクスゴムあるいは合成ラ
テツクスゴム、例えばスチレン−ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリルブタジエンゴム、再生ゴ
ム、イソプレンゴム等の種々のものを用いるこ
とができる。さらに、このラテツクスゴムに
は、加硫剤として粉末イオウ、コロイドイオウ
等、加硫促進剤としてジエチルジチオカルバミ
ン酸塩等、増粘剤としてミルクカゼイン、水酸
化カリウム、界面活性剤等が適宜添加される。
(2) 棒状金型に塗布するラテツクスゴム凝固剤 これは、2価または3価の金属塩のアルコー
ル溶液であつて、これを塗布する目的は棒状金
型上に付着したラテツクスゴムを凝固させ、ラ
テツクスゴム層(第1ゴム層2)を形成させる
ためのものである。そして、2価または3価の
金属塩としては、硝酸カルシウム、硝酸バリウ
ム、塩化カルシウム、塩化バリウム、硫酸アル
ミニウム等が使用できる。また、溶媒はアルコ
ール、とくに低級アルコールであるメタノー
ル、エタノール、またそれらとの混合溶液が用
いられる。さらに必要に応じて、棒状金型へ均
一に凝固剤が付着するように、湿潤剤が適宜添
加される。湿潤剤としては、アルキルアリルス
ルホネート等を使用することができる。
また、2価または3価の金属塩とアルコール
との混合の比率は、次にラテツクスゴム液に浸
漬して得ようと考えるラテツクスゴムの肉厚に
よつて相違する。よつて、肉厚を厚いものとす
る場合は金属塩の重量比率が高くなる。
(3) 細棒状金型に塗布する細棒状金型用のラテツ
クスゴム凝固剤 細棒状金型は薄いラテツクスゴム層内にバル
ーンへの流体導通路を形成するためのものであ
る。前述の棒状金型に塗布する凝固剤も使用で
きるが、この導通路が細いため十分なルーメン
を確保するには、細棒状金型へのラテツクスゴ
ムの肉盛性と細棒状金型をゴム層を損傷するこ
となく抜去できる離型性が高いことが好まし
く、以下に述べるような凝固剤が好ましい。好
ましい凝固剤としては、シリコーンの揮発性溶
液と2価または3価の金属塩と低級アルコール
溶液との混合溶液からなる凝固剤である。
この凝固剤は、シリコーンの揮発性溶液と2
価または3価の金属塩と低級アルコール溶液
を、3:2ないし4:1の割合で混合したもの
である。シリコーンの揮発性溶液は疎ラテツク
ス性のため離型性を付与するものであり、また
2価または3価の金属塩と低級アルコール溶液
はゴム分子凝集能に優れ、肉盛性を付与するも
のである。従つて、これらのシリコーンの揮発
性溶液と2価または3価の金属塩と低級アルコ
ール溶液との混合比は、上記範囲に限定すべき
である。その理由は、シリコーンの揮発性溶液
の比率が2価または3価の金属塩と低級アルコ
ール溶液に対し4:1を越える場合は、撥水作
用が強く肉盛性を満足せず、3:2未満の場合
は離型性を満足しないためである。
さて、シリコーンの揮発性溶液および2価また
は3価の金属塩と低級アルコール溶液の成分およ
び組成は、以下のようにするのが良い。
(1) シリコーンの揮発性溶液 (1‐1) 成 分 シリコーンオイル…ジメチル系、フエニル
メチル系、などのシリコーンオイル、具体的
には、ジメチルシリコーンオイル、メチルフ
エニルシリコーンオイル、メチルクロロフエ
ニルシリコーンオイル、分岐状メチルシリコ
ーンオイル、メチルハイドロジエンシリコー
ンオイル 揮発性液…ベンゼン、トルエン、THF、
クロロホルム、エチルエーテル、ガソリン、
アセトンなど (1‐2) 組成 この溶液は、シリコーンオイルの10〜
30w/w%の組成にするのが好適である。
10w/w%より濃度が低いと、2価または3
価の金属塩のアルコール溶液と混合した時の
全量に対しシリコーン量が少なく、十分な離
型性を与えられない。また、30w/w%を越
えるほど濃度が高いと、撥水性が高く肉盛性
が悪くなる。さらに、粘度も高くなり、2価
または3価の金属塩のアルコール溶液との混
和性も悪くなる。
(2) 2価または3価の金属塩の低級アルコール溶
液 (2‐1) 成分 金属塩…硝酸カルシウム、塩化カルシウ
ム、酢酸カルシウム、塩化バリウム、硝酸バ
リウム、酢酸バリウム、塩化マグネシウム、
塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸アルミ
ニウムなど 低級アルコール…メタノール、エタノール
などの常温で液状のアルコール (2‐2) 組成 この溶液は、上記金属塩の30〜60w/w%
の組成にするのが好適である。30w/w%よ
り濃度が低いと、シリコーンの揮発性溶液と
混合した時、全量に対し金属塩の量が少な
く、十分な肉盛性が得られない。また60w/
w%を越えるほど濃度が高いと、シリコーン
の揮発性溶液中に均一に混合されにくくな
り、肉盛にムラができたり、また離型性も悪
くなる。
(4) 分岐部形成用金型に塗布する分岐部形成用の
ラテツクスゴム凝固剤 分岐部形成用金型は細棒状金型とともに用い
られ、細棒状金型により形成される導通路を分
岐するために用いられる。これに塗布する凝固
剤としては、上述の棒状金型に用いたものを使
用することができるが、肉盛性と成形作業の便
宜から非吸湿性が好ましく、以下のような凝固
剤が好適である。
水にラテツクスゴムと、界面活性剤と、2価
または3価の金属塩をエマルジヨン状態で混合
したラテツクスゴム用凝固剤を用いるのが好ま
しい。ラテツクスゴムは液状のものであつて、
天然ラテツクスゴムあるいは合成ラテツクスゴ
ム、例えばスチレン−ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム、再生ゴム、イソプ
レンゴム等の種々のものを用いることができ
る。さらに、このラテツクスゴムには、加硫剤
として粉末イオウ、コロイドイオウ等、加硫促
進剤としてジエチルジチオカルバミン酸塩等、
増粘剤としてミルクカゼイン等が適宜添加され
る。
また、界面活性剤は、アニオン系界面活性剤
たとえば脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エス
テル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、脂肪
族アミンおよび脂肪族アミドの硫酸塩類、非イ
オンエーテル硫酸エステル塩類、アルキルアリ
ルスルホン酸塩類等があり、カチオン系界面活
性剤としては、脂肪族アミン塩類、第4級アン
モニウム塩類、アルキルピリジニウム塩等があ
り、両性系活性剤としては、イミダゾリン誘導
体形、高級アルキルアミノ形、硫酸エステル形
等、具体的には、長鎖脂肪族ベタインがある。
ノニオン系活性剤としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルフエノールエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルエステル類、ソルビタンアルキル
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンア
ルキルエステル類などがある。
また、2価または3価の金属塩としては、塩
化塩として塩化バリウム、塩化カルシウム、硝
酸塩として硝酸バリウム、硝酸カルシウムまた
は硫酸アルミニウムなどが好適である。
次に、この凝固剤をエマルジヨン状態で混合
するための方法について説明する。
第1の容器にラテツクスゴムと水とを混合
し、必要な濃度のラテツクスゴム溶液を作成す
る。
次に、上記ラテツクスゴム溶液に界面活性剤
水溶液を必要量添加しよく撹拌する。次に第2
の容器に、二価金属塩の水溶液を撹拌しなが
ら、上述の界面活性剤水溶液を添加したラテツ
クスゴム溶液を徐々に添加することによりエマ
ルジヨン状態で混合する本発明のラテツクスゴ
ム用凝固剤を製造することができる。このよう
な方法を用いる理由は、二価の金属塩は本来ラ
テツクスゴムの凝固剤であつてラテツクスゴム
溶液に混合すればゴムは凝固してしまう。そこ
で、ラテツクスゴム溶液に界面活性剤を添加
し、ゴム表面に界面活性剤による皮膜を形成さ
せ、それと二価の金属塩水溶液中に徐々にかつ
撹拌しながら添加することによりラテツクスゴ
ムが凝固することにてエマルジヨン状態で混合
しているものを得られるのである。
次にこの分岐部形成用のラテツクスゴム用凝
固剤の各成分の組成比について説明する。まず
界面活性剤の量は、ラテツクスゴムの量により
決まる。それは上述の通り、界面活性剤は、ラ
テツクスゴムに皮膜を形成するものであるか
ら、ラテツクスゴムの量がふえれば必要とする
界面活性剤の量も増加する。両者の範囲として
は、ラテツクスゴムと界面活性剤の重量比とし
て20:1〜200:1であり、好適な範囲として
は25:1〜150:1である。200:1を越えるほ
ど界面活性剤の量が少ないとラテツクスゴの全
体に皮膜を形成することができず、二価の金属
塩水溶液中に混合した時部分的にラテツクスゴ
ムが凝固するおそれがある。また20:1を越え
るほど界面活性剤の量が多いと後に浸漬して付
着させるラテツクスゴム溶液の粘着性が悪くな
り成形されたラテツクスゴムチユーブが剥離を
おこす可能性があるからである。
またラテツクスゴムの水溶液の濃度は、次に
浸漬し付着するラテツクスゴムの必要とする肉
厚により相違する。より多くの肉厚を必要とす
る場合は、ラテツクスゴム溶液の濃度が高くな
る。よつて濃度は、目的によつて相違し、一義
的に決まるものではない。次に二価または三価
の金属塩水溶液の濃度について説明する。この
水溶液の濃度も、次に浸漬して付着させるラテ
ツクスゴムにより得られる肉厚の必要値により
相違する。すなわち厚い肉厚を必要とする場合
は、二価または三価の金属塩水溶液の濃度も高
くなり、よつて目的により濃度は相違し一義的
に定まるものではない。
上記組成例に係る各組成物はラテツクスゴム
としては、天然ラテツクスゴム、界面活性剤と
しては、ノニオン系活性剤、二価の金属塩とし
ては、硝酸カルシウムを用いた。肉厚を求める
ために行なつたことは、芯金を天然ラテツクス
ゴム溶液に1分間浸漬し、次にこの凝固剤に浸
漬し、さらに天然ラテツクスゴムに4分間浸漬
させた後、風乾させたものの肉厚である。そし
て、肉厚の相違からも明らかなように、二価ま
たは三価の金属塩が多いほど肉厚は厚くなり、
またラテツクスゴムの量が多いほど肉厚も厚く
なる。
(5) 各ゴム層間に塗布される層間剥離防止剤 多層のゴム層により構成される本発明のバル
ーンカテーテルにおいて、層間に剥離が生じる
おそれがあると思われる層間に選択的に用いら
れるもので、以下にその特性を述べる。
水にラテツクスゴムと界面活性剤と二価の金
属塩をエマルジヨン状態で混したラテツクス用
凝固剤を用いるのが好ましい。ラテツクスゴム
は液状のものであつて天然ラテツクスゴムたと
えばスチレン−ブタジエンゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム、再生ゴム、イソプレンゴ
ム等種々のラテツクスゴムを用いることができ
る。さらにこのラテツクスゴムには、加硫剤と
して粉末硫黄、コロイド硫黄等、加硫促進剤と
してジエチルジチオカルバミン酸塩等さらに増
粘剤としてミルクカゼイン等が適宜添加され
る。
また界面活性剤はアニオン系界面活性剤たと
えば脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル
塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、脂肪族ア
ミノおよび脂肪族アミドの硫酸塩類、非イオン
エーテル硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エ
ステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アミド
の硫酸塩類、非イオンエーテル硫酸エステル塩
類、アルキルアリルスルホン酸塩類等があり、
カチオン系活性剤としは、脂肪族アミン塩類、
第4級アンモニウム塩類、アルキルピリジニウ
ム塩等があり、両性系活性剤として、イミダゾ
リン誘導体形、高級アルキルアミノ形、硫酸エ
ステル形等具体的には、長鎖脂肪族ベタインが
ある。ノニオン系活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルフエノールエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル類、ソルビタンア
ルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキルエステル類などがある。
また、2価または3価の金属塩としては、塩
化塩として塩化バリウム、塩化カルシウム、硝
酸塩として硝酸バリウム、硝酸カルシウムまた
は硫酸アルミニウムなどが好適である。なお、
この凝固剤の組成、製法等は前述の(4)項記載の
通りである。
(6) 細棒状金型先端部に塗布するシリコーンの揮
発性溶液 これは細棒状金型により形成される流体通路
(ルーメン)とバルーン部とを連通する開口を
形成するために用いられ、ゴムの付着を防止す
るためのものであり、次のものを用いることが
できる。種々のシリコーンオイル、ジメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジエンシロキサ
ン、メチルフエニルシロキサンを使用すること
ができる。
(7) 間隙形成物質 これはバルーン部を形成するために用いるも
ので、次のような組成物を用いることができ
る。
親水性三次元構造物を使用でき、これはデン
プン、カルボキシメチルセルローズ、タンパク
質等の天然親水性高分子、あるいは、重合反応
によつて得られる三次元親水性高分子、線状高
分子を架橋して得られる三次元化親水性高分子
である。三次元化親水性高分子の合成に使用さ
れるモノマーはヒドロキシ低アルキルアクリレ
ート・メタクリレート、ヒドロキシ低アルコキ
シ低アルキルアクリレート・メタクリレート、
例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジエチ
レングリコールモノメタクリレート、ジエチレ
ングリコールモノアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピル
アクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタク
リレート、ジプロピレングリコールモノメタク
リレートなどがある。そして、親水性鎖状高分
子を三次元化するための架橋剤としては、エチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、ジプロピレングリコールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレー
ト、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジ
アリルタートレート、アリルピルパート、アリ
ルマレート、ジビニルタートレート、トリアリ
ルメラミン、N,N′−メチレンビスアクリル
アミド、グリセリントリメタクリレート、ジア
リルマレート、ジビニルエチル、ジアルキルモ
ノエチレングリコールシトレート、エチレング
リコールビニルアリルシトレート、アリルビニ
ルマレート、ジアリルイタコネート、イタコン
酸のエチレングリコールジエステル、ジビニル
スルホン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリア
クリルトリアジン、トリアリルリン酸、ベンゼ
ンリン酸のジアリルエステル、無水マレイン酸
とトリエチレングリコールとのポリエステル、
ポリアリルグルコース(例えば、トリアリルグ
ルコース)、ポリアリルサクローズ(例えば、
ペンタアリルサクローズ)サクローズジアクリ
レート、グルコースジメタクリレート、ペンタ
イリスリトールテトラアクリレート、ソルビト
ールジメタクリレート、ジアリルアコニテー
ト、ジビニルシトラコネート、ジアリルフエマ
レートなどがあげられる。量的にいえば、0.1
〜2.5%(好ましくは2.0%)程度であるが、15
〜20%でも使用されることがある。さらに、反
応開始剤としては、t−ブチルパラオクテー
ト、ベンジルパラオキサイド、イソプロピルパ
ラカーボネート、メチルエチルケトンパラオキ
サイド、クユーメンヒドロパラオキサイド、ジ
クミルパラオキサイドなどがあり、モノマーに
対して、0.05〜10%(好ましくは0.1〜0.2%)
が適当である。
また、放射線たとえば紫外線あるいはγ線に
よつても重合反応を開始することができる。
以上記載したモノマー、開始剤および架橋剤等
を上述した範囲で適量仕込みラジカル重合を20〜
150℃(通常40〜90℃)で実施して得られる。
これら三次元構造物質は親水性を有し、適量の
水分およびラテツクスゴム凝固剤を含漬し得るも
のであれば特に制限を受けない。
また、間隙形成物質としてはシリコーンの揮発
性溶液および2価または3価の金属塩の低級アル
コール溶液が使用され、これらは混合溶液として
あるいは個々に順次使用する。シリコーンの揮発
性溶剤としてはテトラヒドロフラン、アセトンな
ど既知のものを通常シリコーン7〜20容量部に対
し、100容量部の割合で使用し得る。2価または
3価の金属塩はラテツクスゴムの凝固剤として作
用するものである。低級アルコールとしては炭素
原子数4以下のものが多価金属塩との相溶性の点
で好ましい。通常、上記多価金属塩は上記低級ア
ルコールを溶媒として5〜10%溶液として使用さ
れる。また、シリコーンの揮発性溶液に対する多
価金属塩のアルコール溶液の容量比は好ましくは
3:1ないし4:1である。
発明の具体的作用効果 (1) 本発明においては、バルーンカテーテルを順
次にゴム層を積層して一体的に形成するもので
あるから、従来のように別個のパーツを被着す
るものでなく、パーツ間の信頼性の低さが問題
になることは全くなく、製品不良率が小さく、
使用に際しては信頼性が大きい。
(2) 本発明においては、棒状金型に対しては肉盛
性の良い凝固剤、際棒状金型に対しては肉盛性
と離型性を求めるシリコーンの揮発性溶液と2
価または3価の金属塩の低級アルコール溶液の
混合凝固剤、分岐部形成用金型に対しては肉盛
性と非吸湿性を求めるラテツクスゴムと2価ま
たは3価の金属塩水溶液のエマルジヨンの凝固
剤をたくみに使い分け、さらに必要に応じてゴ
ム層間にはラテツクスゴムと界面活性剤と2価
または3価の金属塩水溶液のエマルジヨンの層
間剥離防止剤を使い分けることにより、製造が
簡単で層間剥離のおそれのないバルーンカテー
テルが得られる。
(3) ゴム層間の一部を被着させないことによりバ
ルーン部を形成するので、バルーン部が他の部
分より隆起することがなく、使用上非常に便利
である。
(4) 際細状金型用のラテツクスゴム凝固剤とし
て、シリコーンの揮発性溶液と2価または3価
の金属塩の低級アルコール溶液を用いれば、肉
盛性および離型性ともに満足できる。
(5) 分岐部形成用のラテツクスゴム凝固剤とし
て、水にラテツクスゴムの界面活性剤と2価ま
たは3価の金属塩とのエマルジヨン状態で混合
したラテツクスゴム用凝固剤を用いれば、肉盛
性および非吸湿性がともに満足できる。
(6) 間隙形成物質として、シリコーンの揮発性溶
液と2価または3価の金属塩の低級アルコール
溶液の混合溶液を用いれば、確実に間隙すなわ
ちバルーン部が形成される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は、本発
明のバルーンカテーテルの製造方法を工程順に示
す部分縦断面図であり、それぞれ第1ゴム層、第
2ゴム層、第3ゴム層および第4ゴム層を形成し
た状態を示すものである。第5図は、細棒状金型
と分岐部形成用金型とを示す概略斜視図である。 符号の説明、1……棒状金型、2……第1ゴム
層、3……細棒状金型、4……細棒状金型先端
部、5……分岐部形成用金型、6……補助ゴム
層、7……間隙形成物質、8……第2ゴム層、9
……バルーン膨張部、10……第3ゴム層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 バルーンカテーテルを製造するに際し、 (a) カテーテルの導通路を形成するための棒状金
    型に2価または3価の金属塩のアルコール溶液
    よりなるラテツクスゴム凝固剤を被着した後、
    ラテツクスゴム液に浸漬し、乾燥して第1のラ
    テツクスゴム層を形成し、 (b) この第1のラテツクスゴム層に水とラテツク
    スゴムと界面活性剤と2価または3価の金属塩
    とのエマルジヨン状態で混合した溶液を塗布
    し、 (c) バルーン部に連通する通路を形成するための
    細棒状金型に細棒状金型用のラテツクスゴム凝
    固剤を被着し、またバルーン部に導通する通路
    に通じる分岐導通路を形成するための分岐部成
    形用金型に分岐部形成用のラテツクスゴム凝固
    剤を被着した後、前期細棒状金型を前記棒状金
    型に沿い、かつその先端を前記棒状金型の先端
    よりやや後退させて配設し、さらに前記細棒状
    金型に連なる前記分岐部形成用金型を前記棒状
    金型に沿つて配設し、 (d) 前記細棒状金型の先端部およびその近傍の円
    周上にバルーンを形成するための間隙形成物質
    を被着した後、これら全体を再びラテツクスゴ
    ム液に浸漬し、乾燥して第2のラテツクスゴム
    層を形成し、 (e) 最後に前記棒状金型、分岐部形成用金型、お
    よび細棒状金型を抜去することを特徴とするバ
    ルーンカテーテルの製造方法。 2 前記細棒状金型用のラテツクスゴム凝固剤
    は、シリコーンの揮発性溶液と2価または3価の
    金属塩の低級アルコール溶液である特許請求の範
    囲第1項記載のバルーンカテーテルの製造方法。 3 前記分岐部形成用のラテツクスゴム凝固剤
    は、水にラテツクスゴムと界面活性剤と2価また
    は3価の金属塩とのエマルジヨン状態で混合した
    ラテツクスゴム凝固剤である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載のバルーンカテーテルの製造
    方法。 4 前記間隙形成物質は、シリコーンの揮発性溶
    液および2価または3価の金属塩の低級アルコー
    ル溶液との混合溶液である特許請求の範囲第1項
    ないし第3項のいずれかに記載のバルーンカテー
    テルの製造方法。
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