JPH0352341B2 - - Google Patents
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- JPH0352341B2 JPH0352341B2 JP58243398A JP24339883A JPH0352341B2 JP H0352341 B2 JPH0352341 B2 JP H0352341B2 JP 58243398 A JP58243398 A JP 58243398A JP 24339883 A JP24339883 A JP 24339883A JP H0352341 B2 JPH0352341 B2 JP H0352341B2
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- JP
- Japan
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- heat
- shrinkable
- weight
- composite film
- unstretched
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は、不透明感のある真珠様光沢を有する
熱収縮性複合フイルムに関する。更に詳しくは熱
収縮性発泡フイルムを基材層とし、該基材層の少
なくとも片面に無発泡の熱収縮性フイルムから成
る表面層を形成させた不透明感のある真珠様光沢
を有する熱収縮性複合フイルムに関する。 包装物品の外装、内容物の衝撃防止の為のタイ
ト包装、結束包装、ガラスびんや容器の保護と商
品の表示とを兼ねたラベル包装、等に一方向もし
くは二方向に延伸されされた異方性もしくは等方
性の熱収縮性を有するプラスチツクフイルム(収
縮フイルム)を用いた収縮包装が以前から広く行
われている。更に近年、収縮包装技術の進歩と共
に僅かの衝撃により破損し易い物品、例えば、ガ
ラス,びん,コツプ,花瓶,壷等の物品を損傷か
ら保護する方法として緩衝効果を有する熱収縮性
発泡フイルムが使用されるようになつた。 この熱収縮性発泡フイルムを用いてこれらの物
品を直接収縮包装することによつて、従来行われ
てきた次のような手段、イ)段ボール,薄紙,発
泡ポリスチレン等の緩衝材の物品への巻き付けと
紐,バンド,テープ等による緊縛包装、ロ)段ボ
ール・ケースの間仕切りによる物品同志の接触防
止処置、ハ)物品の形状に合致した肉厚の発泡成
形品への物品の収納、等が不要となり、包装工程
の簡略化、輸送空間の低減等の合理化及びコスト
ダウンに大きなメリツトが得られる。 従来、この種の熱収縮性発泡フイルムとしてポ
リスチレン発泡延伸フイルムがよく知られてお
り、例えば炭酸飲料等のガラスびんのラベル兼保
護膜として容器の周側部に模様や商標,ボスマー
ク等を印刷したポリスチレン発泡延伸フイルムを
巻着し、次いで熱収縮させびんに密着させる事
(以下このようにラベルと保護膜とを兼ねた包装
をラベル包装と言う)が広く行なわれている。し
かしながら、ポリスチレン発泡延伸フイルムは耐
衝撃性が劣るため、内圧のかかつたびん例えば炭
酸飲料入りびんを該フイルムで包装した状態でび
んを落下させた場合、破損したびんがフイルムを
破り、びんの破片が広く飛散して危険である。 一方、ポリプロピレンやプロピレンを主とする
エチレン・プロピレン共重合体等から得られる延
伸フイルムはポリスチレンに比して耐衝撃性に優
れており、ラベル包装用としてアンバランシヤル
熱収縮性フイルム(特開昭55−103951号公報)、
2〜3層のヒートシール性を付与した複層熱収縮
性フイルム(特開昭57−49554号公報)等が提案
されているが保護膜としての緩衝効果は必ずしも
充分とは言えない。 本発明者等は耐衝撃性と共に緩衝作用に優れし
かも熱収縮性の優れたポリスチレン系発泡延伸フ
イルムについて種々検討した結果、特定の結晶性
プロピレン−α−オレフイン共重合体に低密度ポ
リエチレンまたは/およびエチレン酢酸ビニル共
重合体、有機分解型発泡剤、及び高級脂肪酸の金
属塩をそれぞれ特定量配合した組成物から原反発
泡シートを作成した後、少なくとも一方向に3倍
以上延伸することにより、熱収縮性及び緩衝効果
に優れた発泡延伸フイルムが得られることを見出
したが、上記組成物から得られる発泡延伸フイル
ムは生産性の向上を図つて延伸温度を組成物の主
成分である結晶性プロピレン−α−オレフイン共
重合体の結晶融点に近づける程不透明感が無くな
り、包装時に内容物が半透明に見えて逆に商品イ
メージを落すという欠点があつた。更にヒートシ
ールを施した場合にシールバーの熱と圧力とによ
り発泡部分が融解して無発泡状態にもどる為、シ
ールを施した部分のみが透明化してしまいいつそ
う見映えを悪くするという欠点を有していた。 本発明者等はこれらの改良について更に検討を
続けた結果、特定の結晶性プロピレン−α−オレ
フイン共重合体にポリスチレン系樹脂、有機分解
型発泡剤、高級脂肪酸の金属塩をそれぞれ特定量
配合した組成物を特定の条件下で溶融押出しして
得た原反発泡シートを一方向の延伸倍率がこれと
直角方向の延伸倍率の4倍以上になるように少な
くとも一方向に4倍以上延伸してなる熱収縮性発
泡フイルムの少なくとも片面に特定の無発泡の熱
収縮性フイルムが積層されている構造の熱収縮性
複合フイルムが熱収縮性、緩衝作用及び耐衝撃性
に優れていると共に不透明感のある真珠様光沢を
有し、前記欠点を解消出来ることを見出して本発
明に到達した。 すなわち、本発明の一つは、結晶融点115〜145
℃の結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
が97〜78重量%とポリスチレン系樹脂が3〜20重
量%と有機分解型発泡剤が0.1〜1.0重量%と高級
脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0重量%とから成る組
成物から得られた、一方向にこれと直角方向より
も大きく熱収縮する熱収縮性発泡層から成る基材
層の少なくとも片面に、前記結晶性プロピレン−
α−オレフイン共重合体から別途得られた無発泡
の、一方向にこれと直角方向よりも大きく熱収縮
する熱収縮性薄層が収縮方向を一致して積層され
て表面層を形成していることを特徴とする熱収縮
性複合フイルムを要旨とする。 また、本発明の他の一つは、結晶融点115〜145
℃の結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
が97〜98重量%とポリスチレン系樹脂が3〜20重
量%と有機分解型発泡剤が0.1〜1.0重量%と高級
脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0重量%とからなる組
成物を前記発泡剤の分解温度以上で溶融押出し
し、50℃以下に急冷して発泡未延伸基材層を形成
せしめると共に、前記結晶性プロピレン−α−オ
レフイン共重合体を別途溶融押出ししたものを上
記発泡未延伸基材層の少なくとも片面に積層して
無発泡の未延伸表面層を形成せしめ、かくして得
られる未延伸複合シートを前記結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体の結晶融点より10〜60
℃低い温度で一方向の延伸倍率がこれと直角方向
の延伸倍率の4倍以上になるように少なくとも一
方向に4倍以上延伸することにより、上記発泡未
延伸基材層から形成された少なくとも一方に熱収
縮する熱収縮性発泡層から成る基材層の少なくと
も片面に、上記未延伸表面層から形成された無発
泡の少なくとも一方向に熱収縮する熱収縮性薄層
から成る表面層が収縮方向を基材層と一致して積
層された複合構造に構成することを特徴とする熱
収縮性複合フイルムの製造方法を要旨とする。 本発明において基材層の形成に用いる組成物
(以下、基材層用組成物と言うことがある)の各
成分と配合割合について説明する。 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
は、結晶融点が115〜145℃の範囲にあるもので、
プロピレン成分を70重量%以上含有するプロピレ
ンとエチレンまたは/および炭素数4〜8のα−
オレフインとの共重合物が好ましく、特にエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体及びエチレン・
プロピレン・ブテン−1三元共重合体は基材層の
発泡状態を極めて微細かつ均一に調整することが
きるので最も好ましい。 ここで結晶融点(以下Tmと略記することがあ
る)とは走査型差動熱量計を用いて窒素囲気中で
試料を10℃/分の速度で昇温させて得られる結晶
の融解に伴なつて吸熱カーブのピーク温度をい
う。結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
のTmが145℃を超えると発泡が不均一になつて
延伸破断が起り易くなり、しかも熱収縮性も不充
分である。又、Tmが115℃未満は柔軟に過ぎて
作業性が著しく低下するばかりか、フイルムが粘
着し易くなるので好ましくない。 上記の如き物性とそれに加えて熱収縮性複合フ
イルムの生産性とから、成分組成及び結晶融点が
上記範囲にある結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体のうちでも、エチレン成分が4〜7重
量%でTmが125〜140℃のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体、及びエチレン成分が0.5〜6
重量%でブテン−1成分が1〜15重量%で、かつ
Tmが120〜140℃のエチレン・プロピレン・ブテ
ン−1三元共重合体が特に好ましい。これらの共
重合体な最終的に得られる熱収縮性複合フイルム
を特にラベル包装に使用するのに好ましい収縮特
性を有しており、その上、原料樹脂としてのコス
トも安い。尚、結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体のメルトフローレート(MFR)は0.1
〜20の範囲で発泡未延伸基材層を形成させるため
の押出し・成形条件(押出機のスクリユー形状、
押出温度、引取スピード等)に合わせて選択する
ことが望ましい。結晶性プロピレン−α−オレフ
イン共重合体は基材層の主成分であつて基材層用
組成物の97〜78重量%を占め、78重量%未満は本
発明の効果は不充分となる。 ポリスチレン系樹脂としてはスチレンの単独重
合体又はスチレン成分70%以上の共重合体であつ
て軟化点(環球法)が50℃以上のものが用いら
れ、特にポリスチレン(ゴムブレンドも含む)、
アクリロニトリル・スチン共重合体、及びスチレ
ン・イソブチレン共重合体が好ましい。ポリスチ
レン系樹脂の基材層用組成物中の配合割合は3〜
20重量%であり、特5〜15重量%が好ましい。こ
のように基材層用組成物中にポリスチレン系樹脂
が配合されていることによつて、それから得られ
る基材層、従つて本発明に係る熱収縮性複合フイ
ルムは不透明感のある真珠様光沢を呈するのであ
り、又、該複合フイルムにヒートシールを施して
もシール部の不透明性を維持することが可能とな
る。上記配合割合が3重量%に達しないと不透明
感が不足し、20重量%を超えると延伸破断が起り
易くなり、更に不透明感のみが強調され真珠様光
沢が失なわれるので好ましくない。 有機分解型発泡剤としては、常温で固体であつ
て前記結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合
体のTmより高い分解温度を有し、該分解温度以
上に加熱すると窒素、炭酸ガス、アンモニアガス
等を発生しながら分解する化合物が用いられる。
具体例としてアゾジカルボンアミド、アゾジカル
ボンアミドの金属塩、ヒドラゾジカルボンアミ
ド、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、p−トルエンスルフオニルヒドラジド等が
あげられる。これらの発泡剤の基材層用組成物中
の配合割合は、0.1〜1.0重量%であり、0.1重量%
に達しないと発泡量が少なくて熱収縮性複合フイ
ルムの緩衝作用が劣つたものとなり、1.0重量%
を超えると発泡が進みすぎて発泡未延伸基材層を
形成せしめることが困難となり、次に進んで発泡
未延伸複合シートが得られてもこれを延伸すると
き延伸破断が多発して延伸困難となり、得られる
製品は著しく品質不良となるので好ましくない。
発泡剤としては、アゾジカルボンアミドを0.2〜
0.6重量%配合するのが最も好ましい。 高級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸と周
期表a(ナトリウム,リチウム等)、a(カル
シウム、マグネシウム等)、b(亜鉛等)、b
(アルミニウム等)の金属との塩をあげることが
できる。それらの具体例としては、ステアリン酸
ナトリウム、12−ヒドロキシステアリン酸リチウ
ム、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等が示される。高級脂肪酸の金属塩の基材層用
組成物中の配合割合は0.03〜1.0重量%である。
上記配合割合が0.03重量%に達しないと発泡剤の
分散が不良となつて発泡が不均一となり、1.0重
量%を超えると押出機への喰い込みが極めて悪化
する。 基材層用組成物には必要に応じて酸化防止剤、
紫外線吸収材、帯電防止剤、スリツプ剤、顔料等
を配合しても良い。 本発明において表面層に用いる結晶性プロピレ
ン−α−オレフイン共重合体は熱収縮性複合フイ
ルムとしての収縮特性等を良好ならしめるために
基材層の主成分である結晶性プロピレン−α−オ
レフイン共重合体と同一のものを用い、またその
ことにより耳、スリツター切片等の基材層用組成
物へのリサイクル使用により原単位をあげること
ができる。この表面層に用いる結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体には必要に応じて酸化
防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、スリツプ
剤、滑剤、顔料等を配合しても良い。 本発明に係る熱収縮性複合フイルム(以下単に
複合フイルムと言うことがある)は、上記説明の
各成分から成る基材層用組成物を溶融押出しして
得られた一方向にこれと直角方向よりも大きく熱
収縮する熱収縮性発泡層から成る基材層の少なく
とも片面に、基材層用組成物中の結晶性プロピレ
ン−α−オレフイン共重合体と同じ共重合体から
別途得られた無発泡の、一方向にこれと直角方向
よりも大きく熱収縮する熱収縮性薄層が、収縮方
向を一致して積層されて表面層を形成して成るも
のである。この複合フイルムは基材層の片面又は
両面に表面層が形成されているが、この表面層に
はコロナ放電処理等の表面処理がなされていても
良い。複合フイルムの全厚さに対し基材層の厚さ
は50〜99%が良く、特に70〜90%が好ましい。通
常、複合フイルムの全厚さが0.05〜0.4mm、見掛
け比重が0.2〜0.75、120℃における一方向への熱
収縮率が10%以上であれば、熱収縮性と緩衝作用
の点充分であり、更に表面層がその無発泡の優れ
た強伸度によつて耐衝撃性を充分に高めるだけで
なく、基材層の持つ真珠様光沢をいつそう引き立
てる作用をすると共に、その良好な印刷性によつ
て複合フイルムの表面に極めて美麗な印刷を施す
ことを可能とさせているのである。 本発明に係る熱収縮性複合フイルムのうち特に
ラベル包装用に好適なものとして次のものが示さ
れる。すなわち、全厚さが0.10〜0.25mm、見掛け
比重が0.3〜0.7、120℃における一方向への熱収
縮率が20%以上で、かつこれと直角方向の熱収縮
率の4倍以上であるものである。厚さが0.10mm以
上あればラベル包装用としての耐衝撃性は充分で
あり、又発泡セルも均一で外観がラベルとして満
足される。厚さが0.25mmを超えると熱収縮に要す
る時間が長すぎて多数のびん等を扱う場合の作業
性に難点が生じ、更に曲線部の収縮後の形状に凹
凸が生じ外観を損ねる恐れがある。見掛け比重が
0.3以上あれば発泡セルが微細となり、真珠様光
沢もラベルに相応しく優れたものとなる。見掛け
比重が0.7を超えたものはラベル包装用としては
緩衝効果がやや不充分となり、ベンダー(自動販
売機)で続けて2ケ以上のびんを落下させた場合
にはびんとびんとの衝突により破びんする恐れが
ある。熱収縮についてはびん等に行うラベル包装
の性質上、一方向への熱収縮だけが特に大きいこ
とが必要であり、従つて一方向への120℃におけ
る熱収縮率が20%に達しないと、収縮量が不足し
ラベルのびんへの密着が不完全となる。この一方
向への熱収縮率はこれと直角方向の熱収縮率の4
倍以上であることもラベル包装用としては重要で
ある。例えば複合フイルムからフイルム円筒を作
成してこれをビンに装着して熱収縮させた場合、
円筒方向のみ収縮させることが望ましい。円周方
向の収縮に筒軸方向の収縮が大きく加わると、フ
イルム面をきれいに保つことが困難となるため、
印刷模様に歪が生じたり、印刷文字が不ぞろいに
なつたり、フイルム端部が曲線状になり外観を損
ねることになる。従つて複合フイルムの熱収縮率
が20%以上の方向を円周方向に、これと直角方向
を筒軸方向にそれぞれ合わせてフイルム円筒を作
成すれば良い。このようにラベル包装用には、一
方向に大きく熱収縮しこれと直角方向の熱収縮率
が小さく実質的に殆ど寸法変化の無いアンバラン
ス熱収縮性が必要なのである。尚、次に説明する
製造方法からも判るように、一般に本発明に係る
熱収縮性複合フイルムは長尺フイルムの形状をし
ているが、より大きく収縮する方向は長尺フイル
ムの形状における幅方向であることが、種々な用
途に供する上で好ましく、従つて複合フイルムを
構成する基材層及び表面層も幅方向により大きく
収縮するものが好ましい。 本発明に係る熱収縮性複合フイルムは次の方法
で製造することができる。 すなわち、先ず前記説明した基材層用組成物を
該組成物中に含有されている発泡剤の分解温度以
上で溶融して押出す。この溶融・押出し温度は通
常、発泡剤の分解温度以上ではあるが該分解温度
の近傍である。このように押出されたものは無数
の発泡セルを有しているのでこれを50℃以下に急
冷して発泡未延伸基材層を形成せしめると共に、
基材層用組成物に主成分として含まれているプロ
ピレン−α−オレフイン共重合体と同じ共重合体
(以下、表面層用プロピレン共重合体と言うこと
がある)を別途溶融・押出ししたものを上記発泡
未延伸基材層の少なくとも片面に積層して未延伸
表面層を形成せしめることにより未延伸複合シー
トを得る。上記の如く発泡未延伸基材層と無発泡
の未延伸表面層とを積層させる方法には次の如き
態様がある。その一つは、基材用組成物単独を上
記の如く溶融・押出しし、急冷して原反発泡シー
トを得た後、この原反発泡シートを発泡未延伸基
材層としてその少なくとも片面に押出ラミネート
法により表面層用プロピレン共重合体を溶融・押
出しして冷却し未延伸表面層を形成せしめる方法
である。他の一つは、共押出法により基材層用組
成物と表面層用プロピレン共重合とをそれぞれ別
の押出機を使用して溶融・押出ししながら適温に
保たれたTダイ内で溶融状態で所定の構成に積層
した後急冷する方法である。この工程において
は、得られる未延伸複合シートの発泡未延伸基材
層の見掛け比重が0.3〜0.8で厚さが0.15mm以上と
なるように条件を調整する。このようにして得ら
れた未延伸複合シートを、その主成分を成してい
る結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体の
結晶融点Tmより10〜60℃低い温度で一方向の延
伸倍率がこれと直角方向の延伸倍率の4倍以上に
なるように少なくとも一方向の4倍以上延伸す
る。上記延伸が一軸延伸の場合はタテ又はヨコ方
向に4〜10倍、二軸延伸の場合は一方向の延伸倍
率がこれと直角な方向の延伸倍率の4倍以上にな
る様に、かつ、その面積倍率が6〜30倍になるよ
う同時又は逐次延伸を行なうのが良い。好ましい
延伸条件は、一軸延伸の場合はプロピレン−α−
オレフイン共重合体のTmより20〜60℃低い温度
で4〜8倍延伸する。又、二軸延伸の場合はプロ
ピレン−α−オレフイン共重合体のTmより30〜
60℃低い温度に保つた二本以上の加熱ロール上又
は間で1.05〜2.0倍延伸した後、該延伸温度より
若干高い温度でヨコ/タテ延伸比が4以上になる
ようテンター内で横方向に6〜10倍延伸する逐次
延伸法によるのが良い。尚、延伸された複合フイ
ルムは通常の方法で必要に応じて緊張下又は若干
緩和状態で熱処理し、空冷、冷却ロール、冷却ベ
ルト等により冷却して本発明に係る熱収縮性複合
シートが得られる。上記工程において冷却後、大
気中又は不活性ガス中でコロナ放電処理等の表面
処理を行つても良い。 延伸工程において、未延伸複合シートの主体が
延伸によつて破断し易い発泡未延伸基材層であり
ながら、上記の如く高い延伸比での延伸を可能と
させているのは、発泡未延伸基材層の少なくとも
片面に優れた強伸度を有するプロピレン−α−オ
レフイン共重合体の未延伸表面層が積層されてい
るからであり、このことにより未延伸複合シート
の延伸条件の幅が広くなり、高速延伸も安定して
行うことができる。更に基材層と表面層との熱収
縮方向は完全に一致しており、熱収縮後の表面に
は各層の収縮方向の相違による収縮不均一は全く
生じない。 尚、延伸方法としては一般に実施されている方
法を用いることができるが、次のことが考慮され
る。チユーブラー方式ではポリプロピレン系樹脂
の発泡成型は発泡セルの均一化や厚み調整が一般
に難しい。又Tダイ方式の縦(長さ方向)一軸延
伸では縦方向の熱収縮率が大きい為に中芯巻取後
に室温で収縮を起こし熱収縮性複合フイルムの巻
き姿が不良となり易く、又、製品複合フイルムを
熱収縮させた時に場合によつては横(幅)方向は
熱収縮せずに逆に伸びるという現象があり、しか
も横(幅)方向の破断強度が小さく裂け易い為、
複合フイルムの縦方向をそのまま容器の縦方向と
して収縮包装用途へ使用することはむずかしい。
更に生産性を上げる方法としてダイスの広幅化を
実施するときは、ダイスの広幅化により発泡原反
の幅方向の均一発泡についての調整が難しい。こ
れに対し、Tダイ方式で縦(長さ方向)を延伸し
ないか僅かに延伸するだけで横(幅方向)延伸を
主体とする延伸方法は、上記の如き困難性がな
く、製品複合フイルムは特に収縮包装用用途に好
適であり、更に発泡原反の上記調整も容易であ
り、巻き姿の良い広幅の熱収縮複合フイルムを効
率良く生産出来る極めて好ましい延伸方法であ
る。 以上、本発明に係る熱収縮性複合フイルムは、
(1)基材層に特定の組成物を用いたことによつて発
泡状態が極めて微細かつ均一で緩衝性が優れてい
ること、(2)基材層にポリスチレン系樹脂を配合し
たことにより不透明感のある真珠様光沢が得られ
たことと共に、(3)ヒートシールによるシール部分
の透明化も防止できたこと、(4)結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体の無発泡の熱収縮性表
面層を設けたことにより、表面層の極めて優れた
光沢により基材層の真珠様光沢がひきたつと共
に、極めて鮮明な印刷が可能となつたこと、(5)上
記表滅層によつて高い延伸比で延伸されて大きな
熱収縮率を有することが可能なこと、(6)ラベル包
装は勿論、テープ、装飾包装、緩衝包装等の用途
に極めて有用であること、等の効果を有する。
又、本発明に係る熱収縮性複合フイルムの製造方
法は、得られる熱収縮性複合フイルムが上記の効
果を有する上に、(7)延伸する前の段階で発泡未延
伸基材層と無発泡の未延伸表面層とを積層し、得
られる未延伸複合シートを延伸することにより、
延伸破断を低減し、高延伸比、高速での安定生産
を可能としたこと、等の効果を有する。 以下に本発明を実施例,比較例でで更に詳述す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。尚、以下の実施例,比較例における特性
値は下記の方法で測定したものである。 (i) メルトフロレート(MFR):JIS K7210−1976 ポリプロピレン及びプロピレン−α−オレ
レフイン共重合体は条件14(230℃,2.16Kgf)、
ポリエチレン及びエチレン−酢酸ビニル共重
合体は条件4(190℃,2.16Kgf)。 (ii) 見掛け比重:JIS K7112−1977 B法(ビク
ノメーター法) 浸せき液として蒸溜水を使用。 (iii) 120℃収縮率:長さ10cm,巾1cmの短冊状に
切つたフイルムを、120℃のシリコンオイルバ
スに30秒間浸せきして取り出し、各方向につき
長さの縮み率(%)をもつて表わした。 (iv) 全光線透過率:JIS K−6714 (v) 印刷性:市販のポリプロピレン用印刷インキ
(東洋インキ(株)製ポリプロカラー)を用いてグ
ラビア印刷機で碁盤目状に印刷し、印刷状態を
観察して濃淡が無くにじみも無く鮮明なものを
〇、にじみは無いが濃淡が若干あつたり濃淡は
無いが若干にじみがあつて不鮮明なものを△、
印刷に濃淡が明確に出たりインキがにじみ碁盤
目が不鮮明なものを×として表わした。 (vi) 発泡状態:対象フイルムの巾及び長さ方向の
発泡むらの有無および均一性を目視観察し、発
泡むらが無く発泡セルが微細均一なものを〇、
若干発泡むらがあり発泡セルが粗いものを△、
発泡むらが多く発泡セルが粗大かつ不均一なも
のを×として表わした。 実施例 1 エチレン含量が4.0重量%、ブテン−1含量が
5.2重量%、Tmが130℃、MFRが11.5のエチレ
ン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(酸化
防始剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.15重量%含む)89.4重量%にポリスチレ
ン(商品名スタイロン679、旭ダウ(株)製)10重量
%、アゾジカルボンアミド(分解温度190℃)0.3
重量%、ステアリン酸カルシウム0.3重量%を配
合し、ヘンシエルミキサーで混合し、樹脂温度
165℃でストランド状に溶融押出しし、冷却、カ
ツトして未発泡の基材層用組成物を得た。この基
材層用組成物を押出機及びTダイイを通して195
℃でで溶融押出しし、30℃に保つた冷却ロールで
急冷して厚さ1.0mm、見掛け比重0.73の原反発泡
シートを得た。この原反発泡シートを発泡未延伸
基材層としてその片面に基材層用組成物に用いた
ものと同一のエチレン・プロピレン・ブテン−1
三元共重合体を220℃で溶融押出しし、30℃に保
つた金属ロールとシリコンラバーロール間で上記
原反発泡シートに0.15mmの厚さで未延伸表面層と
して積層して未延伸複合シートとした後、110℃
のテンター内でヨコ方向に8倍延伸し、緊張下で
熱処理した後、更に無発泡の表面層にコロナ放電
処理を施して、一軸延伸された本発明に係る熱収
縮性複合フイルムを得た。上記未延伸複合シート
の延伸は延伸破断がなくて極めて安定しており、
厚さも均一であり、原反発泡シートを単独で延伸
したものより良好あつた。得られた熱収縮性複合
フイルムは厚さ0.13mm、見掛け比重0.65,120℃
における熱収縮率がタテ方向3%ヨコ方向42%で
発泡状態も良好であり、不透明感のある真珠様光
沢を有していた。又この複合フイルムの表面層に
碁盤目を印刷したものは印刷が濃くかつ鮮明であ
つた。この印刷フイルムを印刷面が外側に、ヨコ
方向が円周方向になるようにしてインパルスシー
ラー高さ110mm、直径75mmの円筒状にシールした
後、高さ120mm直径70mmの紙製営状体にかぶせ、
220℃で7秒間加熱した。この結果、フイルムの
円筒方向は営状体に完全に密着し、高さ方向は全
く収縮せず、印刷の碁盤目も全く歪みが見られ
ず、そして営状体を完全に遮へいし得る不透明感
のある真珠様光沢を有する美麗な密着包装体が得
られた。更にインパルスシーラでシールした部分
も十分な不透明性を有していた。 実施例2〜8,比較例1〜9 基材層用組成物として第1表に示す7種類の組
成物を調製した。また表面層用プロピレン共重合
体として、上記基材層組成物に含有されたプロピ
レン−α−オレフイン共重合体と同じエチレン含
量が3.5重量%、ブテン−1含量が4.5重量%、
Tmが132℃、MFRが10.0のエチレン・プロピレ
ン・ブテン−1三元共重合体を用い、これに2.6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.2重量%、
ステアリン酸カルシウム0.05重量%、およびエル
カ酸アマイド0.1重量%配合して表面層用の組成
物を調製した。上記基材層用および表面層用およ
び表面層用の各組成物を2台の押出機を用いて各
別に溶融押出しし、190℃に保つたTダイ内で溶
融状態で積層し、20℃に保つた二本の冷却ロール
の間を通し圧着しつつ急冷し、中央に発泡未延伸
表面層とその両面に積層された無発泡の未延伸表
面層とからなるサンドイツチ状の3層の未延伸複
合シート(厚さ1.5mm)を得た。この複合シート
を小型パンタグラフ型延伸装置(T.M.Long社
(米)製)を用いて延伸温度100℃でタテ方向に
1.5倍延伸した後同一温度でヨコ方向に7.0倍延伸
し、厚さ0.15mm(基材層の厚さ0.12mm)の7種類
の二軸延伸された本発明に係る熱収縮性複合フイ
ルムを得た。又、比較のため基材層用組成物に相
当するものとして第1表の基材層用組成物欄に示
す組成物を使用した以外は上記実施例と同様にし
て二軸延伸された複合フイルムを得た。これらの
複合フイルムの発泡状態、見掛け比重、全光線透
過率、及びシール部の不透明性を第1表に示す。
尚、シール部の不透明性は、各試料共5mm巾のイ
ンパルスシーラーでシールした後、文字を印刷し
た紙の上にシール部分を重ね、シール部の下にあ
る文字がまつたく見えないものを〇、不鮮明では
あるが文字が判別出来るものを△、透明で良く判
別出来るものを×として表わした。第1表から明
らかな様に、本発明に係る複合フイルムは良好な
発泡状態を示し、遮へい効果も優れており、ヒー
トシールによる透明化現象もまつたく見受けられ
なかつた。
熱収縮性複合フイルムに関する。更に詳しくは熱
収縮性発泡フイルムを基材層とし、該基材層の少
なくとも片面に無発泡の熱収縮性フイルムから成
る表面層を形成させた不透明感のある真珠様光沢
を有する熱収縮性複合フイルムに関する。 包装物品の外装、内容物の衝撃防止の為のタイ
ト包装、結束包装、ガラスびんや容器の保護と商
品の表示とを兼ねたラベル包装、等に一方向もし
くは二方向に延伸されされた異方性もしくは等方
性の熱収縮性を有するプラスチツクフイルム(収
縮フイルム)を用いた収縮包装が以前から広く行
われている。更に近年、収縮包装技術の進歩と共
に僅かの衝撃により破損し易い物品、例えば、ガ
ラス,びん,コツプ,花瓶,壷等の物品を損傷か
ら保護する方法として緩衝効果を有する熱収縮性
発泡フイルムが使用されるようになつた。 この熱収縮性発泡フイルムを用いてこれらの物
品を直接収縮包装することによつて、従来行われ
てきた次のような手段、イ)段ボール,薄紙,発
泡ポリスチレン等の緩衝材の物品への巻き付けと
紐,バンド,テープ等による緊縛包装、ロ)段ボ
ール・ケースの間仕切りによる物品同志の接触防
止処置、ハ)物品の形状に合致した肉厚の発泡成
形品への物品の収納、等が不要となり、包装工程
の簡略化、輸送空間の低減等の合理化及びコスト
ダウンに大きなメリツトが得られる。 従来、この種の熱収縮性発泡フイルムとしてポ
リスチレン発泡延伸フイルムがよく知られてお
り、例えば炭酸飲料等のガラスびんのラベル兼保
護膜として容器の周側部に模様や商標,ボスマー
ク等を印刷したポリスチレン発泡延伸フイルムを
巻着し、次いで熱収縮させびんに密着させる事
(以下このようにラベルと保護膜とを兼ねた包装
をラベル包装と言う)が広く行なわれている。し
かしながら、ポリスチレン発泡延伸フイルムは耐
衝撃性が劣るため、内圧のかかつたびん例えば炭
酸飲料入りびんを該フイルムで包装した状態でび
んを落下させた場合、破損したびんがフイルムを
破り、びんの破片が広く飛散して危険である。 一方、ポリプロピレンやプロピレンを主とする
エチレン・プロピレン共重合体等から得られる延
伸フイルムはポリスチレンに比して耐衝撃性に優
れており、ラベル包装用としてアンバランシヤル
熱収縮性フイルム(特開昭55−103951号公報)、
2〜3層のヒートシール性を付与した複層熱収縮
性フイルム(特開昭57−49554号公報)等が提案
されているが保護膜としての緩衝効果は必ずしも
充分とは言えない。 本発明者等は耐衝撃性と共に緩衝作用に優れし
かも熱収縮性の優れたポリスチレン系発泡延伸フ
イルムについて種々検討した結果、特定の結晶性
プロピレン−α−オレフイン共重合体に低密度ポ
リエチレンまたは/およびエチレン酢酸ビニル共
重合体、有機分解型発泡剤、及び高級脂肪酸の金
属塩をそれぞれ特定量配合した組成物から原反発
泡シートを作成した後、少なくとも一方向に3倍
以上延伸することにより、熱収縮性及び緩衝効果
に優れた発泡延伸フイルムが得られることを見出
したが、上記組成物から得られる発泡延伸フイル
ムは生産性の向上を図つて延伸温度を組成物の主
成分である結晶性プロピレン−α−オレフイン共
重合体の結晶融点に近づける程不透明感が無くな
り、包装時に内容物が半透明に見えて逆に商品イ
メージを落すという欠点があつた。更にヒートシ
ールを施した場合にシールバーの熱と圧力とによ
り発泡部分が融解して無発泡状態にもどる為、シ
ールを施した部分のみが透明化してしまいいつそ
う見映えを悪くするという欠点を有していた。 本発明者等はこれらの改良について更に検討を
続けた結果、特定の結晶性プロピレン−α−オレ
フイン共重合体にポリスチレン系樹脂、有機分解
型発泡剤、高級脂肪酸の金属塩をそれぞれ特定量
配合した組成物を特定の条件下で溶融押出しして
得た原反発泡シートを一方向の延伸倍率がこれと
直角方向の延伸倍率の4倍以上になるように少な
くとも一方向に4倍以上延伸してなる熱収縮性発
泡フイルムの少なくとも片面に特定の無発泡の熱
収縮性フイルムが積層されている構造の熱収縮性
複合フイルムが熱収縮性、緩衝作用及び耐衝撃性
に優れていると共に不透明感のある真珠様光沢を
有し、前記欠点を解消出来ることを見出して本発
明に到達した。 すなわち、本発明の一つは、結晶融点115〜145
℃の結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
が97〜78重量%とポリスチレン系樹脂が3〜20重
量%と有機分解型発泡剤が0.1〜1.0重量%と高級
脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0重量%とから成る組
成物から得られた、一方向にこれと直角方向より
も大きく熱収縮する熱収縮性発泡層から成る基材
層の少なくとも片面に、前記結晶性プロピレン−
α−オレフイン共重合体から別途得られた無発泡
の、一方向にこれと直角方向よりも大きく熱収縮
する熱収縮性薄層が収縮方向を一致して積層され
て表面層を形成していることを特徴とする熱収縮
性複合フイルムを要旨とする。 また、本発明の他の一つは、結晶融点115〜145
℃の結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
が97〜98重量%とポリスチレン系樹脂が3〜20重
量%と有機分解型発泡剤が0.1〜1.0重量%と高級
脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0重量%とからなる組
成物を前記発泡剤の分解温度以上で溶融押出し
し、50℃以下に急冷して発泡未延伸基材層を形成
せしめると共に、前記結晶性プロピレン−α−オ
レフイン共重合体を別途溶融押出ししたものを上
記発泡未延伸基材層の少なくとも片面に積層して
無発泡の未延伸表面層を形成せしめ、かくして得
られる未延伸複合シートを前記結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体の結晶融点より10〜60
℃低い温度で一方向の延伸倍率がこれと直角方向
の延伸倍率の4倍以上になるように少なくとも一
方向に4倍以上延伸することにより、上記発泡未
延伸基材層から形成された少なくとも一方に熱収
縮する熱収縮性発泡層から成る基材層の少なくと
も片面に、上記未延伸表面層から形成された無発
泡の少なくとも一方向に熱収縮する熱収縮性薄層
から成る表面層が収縮方向を基材層と一致して積
層された複合構造に構成することを特徴とする熱
収縮性複合フイルムの製造方法を要旨とする。 本発明において基材層の形成に用いる組成物
(以下、基材層用組成物と言うことがある)の各
成分と配合割合について説明する。 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
は、結晶融点が115〜145℃の範囲にあるもので、
プロピレン成分を70重量%以上含有するプロピレ
ンとエチレンまたは/および炭素数4〜8のα−
オレフインとの共重合物が好ましく、特にエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体及びエチレン・
プロピレン・ブテン−1三元共重合体は基材層の
発泡状態を極めて微細かつ均一に調整することが
きるので最も好ましい。 ここで結晶融点(以下Tmと略記することがあ
る)とは走査型差動熱量計を用いて窒素囲気中で
試料を10℃/分の速度で昇温させて得られる結晶
の融解に伴なつて吸熱カーブのピーク温度をい
う。結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
のTmが145℃を超えると発泡が不均一になつて
延伸破断が起り易くなり、しかも熱収縮性も不充
分である。又、Tmが115℃未満は柔軟に過ぎて
作業性が著しく低下するばかりか、フイルムが粘
着し易くなるので好ましくない。 上記の如き物性とそれに加えて熱収縮性複合フ
イルムの生産性とから、成分組成及び結晶融点が
上記範囲にある結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体のうちでも、エチレン成分が4〜7重
量%でTmが125〜140℃のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体、及びエチレン成分が0.5〜6
重量%でブテン−1成分が1〜15重量%で、かつ
Tmが120〜140℃のエチレン・プロピレン・ブテ
ン−1三元共重合体が特に好ましい。これらの共
重合体な最終的に得られる熱収縮性複合フイルム
を特にラベル包装に使用するのに好ましい収縮特
性を有しており、その上、原料樹脂としてのコス
トも安い。尚、結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体のメルトフローレート(MFR)は0.1
〜20の範囲で発泡未延伸基材層を形成させるため
の押出し・成形条件(押出機のスクリユー形状、
押出温度、引取スピード等)に合わせて選択する
ことが望ましい。結晶性プロピレン−α−オレフ
イン共重合体は基材層の主成分であつて基材層用
組成物の97〜78重量%を占め、78重量%未満は本
発明の効果は不充分となる。 ポリスチレン系樹脂としてはスチレンの単独重
合体又はスチレン成分70%以上の共重合体であつ
て軟化点(環球法)が50℃以上のものが用いら
れ、特にポリスチレン(ゴムブレンドも含む)、
アクリロニトリル・スチン共重合体、及びスチレ
ン・イソブチレン共重合体が好ましい。ポリスチ
レン系樹脂の基材層用組成物中の配合割合は3〜
20重量%であり、特5〜15重量%が好ましい。こ
のように基材層用組成物中にポリスチレン系樹脂
が配合されていることによつて、それから得られ
る基材層、従つて本発明に係る熱収縮性複合フイ
ルムは不透明感のある真珠様光沢を呈するのであ
り、又、該複合フイルムにヒートシールを施して
もシール部の不透明性を維持することが可能とな
る。上記配合割合が3重量%に達しないと不透明
感が不足し、20重量%を超えると延伸破断が起り
易くなり、更に不透明感のみが強調され真珠様光
沢が失なわれるので好ましくない。 有機分解型発泡剤としては、常温で固体であつ
て前記結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合
体のTmより高い分解温度を有し、該分解温度以
上に加熱すると窒素、炭酸ガス、アンモニアガス
等を発生しながら分解する化合物が用いられる。
具体例としてアゾジカルボンアミド、アゾジカル
ボンアミドの金属塩、ヒドラゾジカルボンアミ
ド、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、p−トルエンスルフオニルヒドラジド等が
あげられる。これらの発泡剤の基材層用組成物中
の配合割合は、0.1〜1.0重量%であり、0.1重量%
に達しないと発泡量が少なくて熱収縮性複合フイ
ルムの緩衝作用が劣つたものとなり、1.0重量%
を超えると発泡が進みすぎて発泡未延伸基材層を
形成せしめることが困難となり、次に進んで発泡
未延伸複合シートが得られてもこれを延伸すると
き延伸破断が多発して延伸困難となり、得られる
製品は著しく品質不良となるので好ましくない。
発泡剤としては、アゾジカルボンアミドを0.2〜
0.6重量%配合するのが最も好ましい。 高級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸と周
期表a(ナトリウム,リチウム等)、a(カル
シウム、マグネシウム等)、b(亜鉛等)、b
(アルミニウム等)の金属との塩をあげることが
できる。それらの具体例としては、ステアリン酸
ナトリウム、12−ヒドロキシステアリン酸リチウ
ム、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等が示される。高級脂肪酸の金属塩の基材層用
組成物中の配合割合は0.03〜1.0重量%である。
上記配合割合が0.03重量%に達しないと発泡剤の
分散が不良となつて発泡が不均一となり、1.0重
量%を超えると押出機への喰い込みが極めて悪化
する。 基材層用組成物には必要に応じて酸化防止剤、
紫外線吸収材、帯電防止剤、スリツプ剤、顔料等
を配合しても良い。 本発明において表面層に用いる結晶性プロピレ
ン−α−オレフイン共重合体は熱収縮性複合フイ
ルムとしての収縮特性等を良好ならしめるために
基材層の主成分である結晶性プロピレン−α−オ
レフイン共重合体と同一のものを用い、またその
ことにより耳、スリツター切片等の基材層用組成
物へのリサイクル使用により原単位をあげること
ができる。この表面層に用いる結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体には必要に応じて酸化
防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、スリツプ
剤、滑剤、顔料等を配合しても良い。 本発明に係る熱収縮性複合フイルム(以下単に
複合フイルムと言うことがある)は、上記説明の
各成分から成る基材層用組成物を溶融押出しして
得られた一方向にこれと直角方向よりも大きく熱
収縮する熱収縮性発泡層から成る基材層の少なく
とも片面に、基材層用組成物中の結晶性プロピレ
ン−α−オレフイン共重合体と同じ共重合体から
別途得られた無発泡の、一方向にこれと直角方向
よりも大きく熱収縮する熱収縮性薄層が、収縮方
向を一致して積層されて表面層を形成して成るも
のである。この複合フイルムは基材層の片面又は
両面に表面層が形成されているが、この表面層に
はコロナ放電処理等の表面処理がなされていても
良い。複合フイルムの全厚さに対し基材層の厚さ
は50〜99%が良く、特に70〜90%が好ましい。通
常、複合フイルムの全厚さが0.05〜0.4mm、見掛
け比重が0.2〜0.75、120℃における一方向への熱
収縮率が10%以上であれば、熱収縮性と緩衝作用
の点充分であり、更に表面層がその無発泡の優れ
た強伸度によつて耐衝撃性を充分に高めるだけで
なく、基材層の持つ真珠様光沢をいつそう引き立
てる作用をすると共に、その良好な印刷性によつ
て複合フイルムの表面に極めて美麗な印刷を施す
ことを可能とさせているのである。 本発明に係る熱収縮性複合フイルムのうち特に
ラベル包装用に好適なものとして次のものが示さ
れる。すなわち、全厚さが0.10〜0.25mm、見掛け
比重が0.3〜0.7、120℃における一方向への熱収
縮率が20%以上で、かつこれと直角方向の熱収縮
率の4倍以上であるものである。厚さが0.10mm以
上あればラベル包装用としての耐衝撃性は充分で
あり、又発泡セルも均一で外観がラベルとして満
足される。厚さが0.25mmを超えると熱収縮に要す
る時間が長すぎて多数のびん等を扱う場合の作業
性に難点が生じ、更に曲線部の収縮後の形状に凹
凸が生じ外観を損ねる恐れがある。見掛け比重が
0.3以上あれば発泡セルが微細となり、真珠様光
沢もラベルに相応しく優れたものとなる。見掛け
比重が0.7を超えたものはラベル包装用としては
緩衝効果がやや不充分となり、ベンダー(自動販
売機)で続けて2ケ以上のびんを落下させた場合
にはびんとびんとの衝突により破びんする恐れが
ある。熱収縮についてはびん等に行うラベル包装
の性質上、一方向への熱収縮だけが特に大きいこ
とが必要であり、従つて一方向への120℃におけ
る熱収縮率が20%に達しないと、収縮量が不足し
ラベルのびんへの密着が不完全となる。この一方
向への熱収縮率はこれと直角方向の熱収縮率の4
倍以上であることもラベル包装用としては重要で
ある。例えば複合フイルムからフイルム円筒を作
成してこれをビンに装着して熱収縮させた場合、
円筒方向のみ収縮させることが望ましい。円周方
向の収縮に筒軸方向の収縮が大きく加わると、フ
イルム面をきれいに保つことが困難となるため、
印刷模様に歪が生じたり、印刷文字が不ぞろいに
なつたり、フイルム端部が曲線状になり外観を損
ねることになる。従つて複合フイルムの熱収縮率
が20%以上の方向を円周方向に、これと直角方向
を筒軸方向にそれぞれ合わせてフイルム円筒を作
成すれば良い。このようにラベル包装用には、一
方向に大きく熱収縮しこれと直角方向の熱収縮率
が小さく実質的に殆ど寸法変化の無いアンバラン
ス熱収縮性が必要なのである。尚、次に説明する
製造方法からも判るように、一般に本発明に係る
熱収縮性複合フイルムは長尺フイルムの形状をし
ているが、より大きく収縮する方向は長尺フイル
ムの形状における幅方向であることが、種々な用
途に供する上で好ましく、従つて複合フイルムを
構成する基材層及び表面層も幅方向により大きく
収縮するものが好ましい。 本発明に係る熱収縮性複合フイルムは次の方法
で製造することができる。 すなわち、先ず前記説明した基材層用組成物を
該組成物中に含有されている発泡剤の分解温度以
上で溶融して押出す。この溶融・押出し温度は通
常、発泡剤の分解温度以上ではあるが該分解温度
の近傍である。このように押出されたものは無数
の発泡セルを有しているのでこれを50℃以下に急
冷して発泡未延伸基材層を形成せしめると共に、
基材層用組成物に主成分として含まれているプロ
ピレン−α−オレフイン共重合体と同じ共重合体
(以下、表面層用プロピレン共重合体と言うこと
がある)を別途溶融・押出ししたものを上記発泡
未延伸基材層の少なくとも片面に積層して未延伸
表面層を形成せしめることにより未延伸複合シー
トを得る。上記の如く発泡未延伸基材層と無発泡
の未延伸表面層とを積層させる方法には次の如き
態様がある。その一つは、基材用組成物単独を上
記の如く溶融・押出しし、急冷して原反発泡シー
トを得た後、この原反発泡シートを発泡未延伸基
材層としてその少なくとも片面に押出ラミネート
法により表面層用プロピレン共重合体を溶融・押
出しして冷却し未延伸表面層を形成せしめる方法
である。他の一つは、共押出法により基材層用組
成物と表面層用プロピレン共重合とをそれぞれ別
の押出機を使用して溶融・押出ししながら適温に
保たれたTダイ内で溶融状態で所定の構成に積層
した後急冷する方法である。この工程において
は、得られる未延伸複合シートの発泡未延伸基材
層の見掛け比重が0.3〜0.8で厚さが0.15mm以上と
なるように条件を調整する。このようにして得ら
れた未延伸複合シートを、その主成分を成してい
る結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体の
結晶融点Tmより10〜60℃低い温度で一方向の延
伸倍率がこれと直角方向の延伸倍率の4倍以上に
なるように少なくとも一方向の4倍以上延伸す
る。上記延伸が一軸延伸の場合はタテ又はヨコ方
向に4〜10倍、二軸延伸の場合は一方向の延伸倍
率がこれと直角な方向の延伸倍率の4倍以上にな
る様に、かつ、その面積倍率が6〜30倍になるよ
う同時又は逐次延伸を行なうのが良い。好ましい
延伸条件は、一軸延伸の場合はプロピレン−α−
オレフイン共重合体のTmより20〜60℃低い温度
で4〜8倍延伸する。又、二軸延伸の場合はプロ
ピレン−α−オレフイン共重合体のTmより30〜
60℃低い温度に保つた二本以上の加熱ロール上又
は間で1.05〜2.0倍延伸した後、該延伸温度より
若干高い温度でヨコ/タテ延伸比が4以上になる
ようテンター内で横方向に6〜10倍延伸する逐次
延伸法によるのが良い。尚、延伸された複合フイ
ルムは通常の方法で必要に応じて緊張下又は若干
緩和状態で熱処理し、空冷、冷却ロール、冷却ベ
ルト等により冷却して本発明に係る熱収縮性複合
シートが得られる。上記工程において冷却後、大
気中又は不活性ガス中でコロナ放電処理等の表面
処理を行つても良い。 延伸工程において、未延伸複合シートの主体が
延伸によつて破断し易い発泡未延伸基材層であり
ながら、上記の如く高い延伸比での延伸を可能と
させているのは、発泡未延伸基材層の少なくとも
片面に優れた強伸度を有するプロピレン−α−オ
レフイン共重合体の未延伸表面層が積層されてい
るからであり、このことにより未延伸複合シート
の延伸条件の幅が広くなり、高速延伸も安定して
行うことができる。更に基材層と表面層との熱収
縮方向は完全に一致しており、熱収縮後の表面に
は各層の収縮方向の相違による収縮不均一は全く
生じない。 尚、延伸方法としては一般に実施されている方
法を用いることができるが、次のことが考慮され
る。チユーブラー方式ではポリプロピレン系樹脂
の発泡成型は発泡セルの均一化や厚み調整が一般
に難しい。又Tダイ方式の縦(長さ方向)一軸延
伸では縦方向の熱収縮率が大きい為に中芯巻取後
に室温で収縮を起こし熱収縮性複合フイルムの巻
き姿が不良となり易く、又、製品複合フイルムを
熱収縮させた時に場合によつては横(幅)方向は
熱収縮せずに逆に伸びるという現象があり、しか
も横(幅)方向の破断強度が小さく裂け易い為、
複合フイルムの縦方向をそのまま容器の縦方向と
して収縮包装用途へ使用することはむずかしい。
更に生産性を上げる方法としてダイスの広幅化を
実施するときは、ダイスの広幅化により発泡原反
の幅方向の均一発泡についての調整が難しい。こ
れに対し、Tダイ方式で縦(長さ方向)を延伸し
ないか僅かに延伸するだけで横(幅方向)延伸を
主体とする延伸方法は、上記の如き困難性がな
く、製品複合フイルムは特に収縮包装用用途に好
適であり、更に発泡原反の上記調整も容易であ
り、巻き姿の良い広幅の熱収縮複合フイルムを効
率良く生産出来る極めて好ましい延伸方法であ
る。 以上、本発明に係る熱収縮性複合フイルムは、
(1)基材層に特定の組成物を用いたことによつて発
泡状態が極めて微細かつ均一で緩衝性が優れてい
ること、(2)基材層にポリスチレン系樹脂を配合し
たことにより不透明感のある真珠様光沢が得られ
たことと共に、(3)ヒートシールによるシール部分
の透明化も防止できたこと、(4)結晶性プロピレン
−α−オレフイン共重合体の無発泡の熱収縮性表
面層を設けたことにより、表面層の極めて優れた
光沢により基材層の真珠様光沢がひきたつと共
に、極めて鮮明な印刷が可能となつたこと、(5)上
記表滅層によつて高い延伸比で延伸されて大きな
熱収縮率を有することが可能なこと、(6)ラベル包
装は勿論、テープ、装飾包装、緩衝包装等の用途
に極めて有用であること、等の効果を有する。
又、本発明に係る熱収縮性複合フイルムの製造方
法は、得られる熱収縮性複合フイルムが上記の効
果を有する上に、(7)延伸する前の段階で発泡未延
伸基材層と無発泡の未延伸表面層とを積層し、得
られる未延伸複合シートを延伸することにより、
延伸破断を低減し、高延伸比、高速での安定生産
を可能としたこと、等の効果を有する。 以下に本発明を実施例,比較例でで更に詳述す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。尚、以下の実施例,比較例における特性
値は下記の方法で測定したものである。 (i) メルトフロレート(MFR):JIS K7210−1976 ポリプロピレン及びプロピレン−α−オレ
レフイン共重合体は条件14(230℃,2.16Kgf)、
ポリエチレン及びエチレン−酢酸ビニル共重
合体は条件4(190℃,2.16Kgf)。 (ii) 見掛け比重:JIS K7112−1977 B法(ビク
ノメーター法) 浸せき液として蒸溜水を使用。 (iii) 120℃収縮率:長さ10cm,巾1cmの短冊状に
切つたフイルムを、120℃のシリコンオイルバ
スに30秒間浸せきして取り出し、各方向につき
長さの縮み率(%)をもつて表わした。 (iv) 全光線透過率:JIS K−6714 (v) 印刷性:市販のポリプロピレン用印刷インキ
(東洋インキ(株)製ポリプロカラー)を用いてグ
ラビア印刷機で碁盤目状に印刷し、印刷状態を
観察して濃淡が無くにじみも無く鮮明なものを
〇、にじみは無いが濃淡が若干あつたり濃淡は
無いが若干にじみがあつて不鮮明なものを△、
印刷に濃淡が明確に出たりインキがにじみ碁盤
目が不鮮明なものを×として表わした。 (vi) 発泡状態:対象フイルムの巾及び長さ方向の
発泡むらの有無および均一性を目視観察し、発
泡むらが無く発泡セルが微細均一なものを〇、
若干発泡むらがあり発泡セルが粗いものを△、
発泡むらが多く発泡セルが粗大かつ不均一なも
のを×として表わした。 実施例 1 エチレン含量が4.0重量%、ブテン−1含量が
5.2重量%、Tmが130℃、MFRが11.5のエチレ
ン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(酸化
防始剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.15重量%含む)89.4重量%にポリスチレ
ン(商品名スタイロン679、旭ダウ(株)製)10重量
%、アゾジカルボンアミド(分解温度190℃)0.3
重量%、ステアリン酸カルシウム0.3重量%を配
合し、ヘンシエルミキサーで混合し、樹脂温度
165℃でストランド状に溶融押出しし、冷却、カ
ツトして未発泡の基材層用組成物を得た。この基
材層用組成物を押出機及びTダイイを通して195
℃でで溶融押出しし、30℃に保つた冷却ロールで
急冷して厚さ1.0mm、見掛け比重0.73の原反発泡
シートを得た。この原反発泡シートを発泡未延伸
基材層としてその片面に基材層用組成物に用いた
ものと同一のエチレン・プロピレン・ブテン−1
三元共重合体を220℃で溶融押出しし、30℃に保
つた金属ロールとシリコンラバーロール間で上記
原反発泡シートに0.15mmの厚さで未延伸表面層と
して積層して未延伸複合シートとした後、110℃
のテンター内でヨコ方向に8倍延伸し、緊張下で
熱処理した後、更に無発泡の表面層にコロナ放電
処理を施して、一軸延伸された本発明に係る熱収
縮性複合フイルムを得た。上記未延伸複合シート
の延伸は延伸破断がなくて極めて安定しており、
厚さも均一であり、原反発泡シートを単独で延伸
したものより良好あつた。得られた熱収縮性複合
フイルムは厚さ0.13mm、見掛け比重0.65,120℃
における熱収縮率がタテ方向3%ヨコ方向42%で
発泡状態も良好であり、不透明感のある真珠様光
沢を有していた。又この複合フイルムの表面層に
碁盤目を印刷したものは印刷が濃くかつ鮮明であ
つた。この印刷フイルムを印刷面が外側に、ヨコ
方向が円周方向になるようにしてインパルスシー
ラー高さ110mm、直径75mmの円筒状にシールした
後、高さ120mm直径70mmの紙製営状体にかぶせ、
220℃で7秒間加熱した。この結果、フイルムの
円筒方向は営状体に完全に密着し、高さ方向は全
く収縮せず、印刷の碁盤目も全く歪みが見られ
ず、そして営状体を完全に遮へいし得る不透明感
のある真珠様光沢を有する美麗な密着包装体が得
られた。更にインパルスシーラでシールした部分
も十分な不透明性を有していた。 実施例2〜8,比較例1〜9 基材層用組成物として第1表に示す7種類の組
成物を調製した。また表面層用プロピレン共重合
体として、上記基材層組成物に含有されたプロピ
レン−α−オレフイン共重合体と同じエチレン含
量が3.5重量%、ブテン−1含量が4.5重量%、
Tmが132℃、MFRが10.0のエチレン・プロピレ
ン・ブテン−1三元共重合体を用い、これに2.6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.2重量%、
ステアリン酸カルシウム0.05重量%、およびエル
カ酸アマイド0.1重量%配合して表面層用の組成
物を調製した。上記基材層用および表面層用およ
び表面層用の各組成物を2台の押出機を用いて各
別に溶融押出しし、190℃に保つたTダイ内で溶
融状態で積層し、20℃に保つた二本の冷却ロール
の間を通し圧着しつつ急冷し、中央に発泡未延伸
表面層とその両面に積層された無発泡の未延伸表
面層とからなるサンドイツチ状の3層の未延伸複
合シート(厚さ1.5mm)を得た。この複合シート
を小型パンタグラフ型延伸装置(T.M.Long社
(米)製)を用いて延伸温度100℃でタテ方向に
1.5倍延伸した後同一温度でヨコ方向に7.0倍延伸
し、厚さ0.15mm(基材層の厚さ0.12mm)の7種類
の二軸延伸された本発明に係る熱収縮性複合フイ
ルムを得た。又、比較のため基材層用組成物に相
当するものとして第1表の基材層用組成物欄に示
す組成物を使用した以外は上記実施例と同様にし
て二軸延伸された複合フイルムを得た。これらの
複合フイルムの発泡状態、見掛け比重、全光線透
過率、及びシール部の不透明性を第1表に示す。
尚、シール部の不透明性は、各試料共5mm巾のイ
ンパルスシーラーでシールした後、文字を印刷し
た紙の上にシール部分を重ね、シール部の下にあ
る文字がまつたく見えないものを〇、不鮮明では
あるが文字が判別出来るものを△、透明で良く判
別出来るものを×として表わした。第1表から明
らかな様に、本発明に係る複合フイルムは良好な
発泡状態を示し、遮へい効果も優れており、ヒー
トシールによる透明化現象もまつたく見受けられ
なかつた。
【表】
【表】
実施例9〜11,比較例10〜14
第2表に示す結晶性プロピレン−α−オレフイ
ン共重合体(酸化防止剤として2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール0.15重量%を含む)にス
チレン・ブタジエン共重合体ゴムブレンドポリス
チレン(旭ダウ(株)製商品名“スタイロン475”)7
重量%とアゾジカルボンアミド0.25重量%とステ
アリン酸カルシウム0.3重量%とを配合して3種
類の基材層用組成物を得た。この組成物をそれぞ
れ押出機及びTダイを通して195℃の樹脂温度で
溶融押出しした後25℃に保つた冷却ロール上に、
エアーナイフを用いて圧着しながら急冷し厚み
0.85mmの3種類の原反発泡シートを得た。各原反
発泡シートを発泡未延伸基材層としてその片面に
それぞれの基材層用組成物に使用したものと同じ
結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体(酸
化防止剤も同様に含む)を溶融押出しし、40℃に
保つた金属ロールとシリコンラバーロールの間で
前記原反発泡シートに積層して未延伸表面層と成
して3種の未延伸複合シート(全厚み0.90mm)を
得た。各複合シートをそれぞれ第2表に示す延伸
温度で小型パンタグラフ型延伸装置(T.M Long
社(米)製)を用いてヨコ方向に7.2倍延伸し、
厚さ0.13mmの一軸延伸された本発明に係る熱収縮
性複合フイルムを得た(実施例9〜11)。比較の
ため、上記3種の原反発泡シート(比較例12〜
14)と、実施例9〜11において第1表に示すポリ
プロピレン(比較例10)とエチレン・プロピレン
ランダム共重合体(比較例11)(いずれも上記同
様に酸化防止剤を含む)とをそれぞれプロピレン
−α−オレフイン共重合体の代りに用いて得た厚
さ0.85mmの原反発泡シートとの計5種の原反発泡
シートを、未延伸表面層を積層することなく前記
と同じ延伸装置を使用して、第2表に示す延伸温
度ででヨコ方向に7.2倍延伸し、厚さ0.12mmの一
軸延伸された厚さ0.12mmの発泡フイルムを得た
(比較例10〜14)。この時の各試料の延伸性、見掛
け比重、発泡状態、印刷性、120℃における熱収
縮率を第2表に示す。尚、延伸性については同一
延伸条件で繰返し10回延伸した場合の延伸破断回
数(単位:回)をもつて表わした。
ン共重合体(酸化防止剤として2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール0.15重量%を含む)にス
チレン・ブタジエン共重合体ゴムブレンドポリス
チレン(旭ダウ(株)製商品名“スタイロン475”)7
重量%とアゾジカルボンアミド0.25重量%とステ
アリン酸カルシウム0.3重量%とを配合して3種
類の基材層用組成物を得た。この組成物をそれぞ
れ押出機及びTダイを通して195℃の樹脂温度で
溶融押出しした後25℃に保つた冷却ロール上に、
エアーナイフを用いて圧着しながら急冷し厚み
0.85mmの3種類の原反発泡シートを得た。各原反
発泡シートを発泡未延伸基材層としてその片面に
それぞれの基材層用組成物に使用したものと同じ
結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体(酸
化防止剤も同様に含む)を溶融押出しし、40℃に
保つた金属ロールとシリコンラバーロールの間で
前記原反発泡シートに積層して未延伸表面層と成
して3種の未延伸複合シート(全厚み0.90mm)を
得た。各複合シートをそれぞれ第2表に示す延伸
温度で小型パンタグラフ型延伸装置(T.M Long
社(米)製)を用いてヨコ方向に7.2倍延伸し、
厚さ0.13mmの一軸延伸された本発明に係る熱収縮
性複合フイルムを得た(実施例9〜11)。比較の
ため、上記3種の原反発泡シート(比較例12〜
14)と、実施例9〜11において第1表に示すポリ
プロピレン(比較例10)とエチレン・プロピレン
ランダム共重合体(比較例11)(いずれも上記同
様に酸化防止剤を含む)とをそれぞれプロピレン
−α−オレフイン共重合体の代りに用いて得た厚
さ0.85mmの原反発泡シートとの計5種の原反発泡
シートを、未延伸表面層を積層することなく前記
と同じ延伸装置を使用して、第2表に示す延伸温
度ででヨコ方向に7.2倍延伸し、厚さ0.12mmの一
軸延伸された厚さ0.12mmの発泡フイルムを得た
(比較例10〜14)。この時の各試料の延伸性、見掛
け比重、発泡状態、印刷性、120℃における熱収
縮率を第2表に示す。尚、延伸性については同一
延伸条件で繰返し10回延伸した場合の延伸破断回
数(単位:回)をもつて表わした。
【表】
第2表より明らかなように、本発明に係る熱収
縮性複合フイルム表面層の無い基材層のみのフイ
ルムに比べて延伸温度巾が広く、発泡が微細均一
でであり、かつ印刷性が良好であり、本発明の特
長である不透明感のある真珠様光沢がいつそう引
き立てられていることが観察された。 実施例12〜15,比較例15〜18 エチレン含量が4.0重量%、ブテン−1含量が
5.2重量%、Tmが130℃、MFRが11.5のエチレ
ン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(酸化
防止剤として2.6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール0.15重量%含む)にポリスチレン(旭ダウ製
商品名“スタイロン679”)7重量%とアゾジカル
ボンアミド0.25重量%とステアリン酸カルシウム
0.25重量%とを配合し基材層用組成物を得た。こ
の組成物を押出機及びTダイを通して185℃で溶
融押出しし、20℃に保つた冷却ロール上で急冷
し、厚さ0.85mm、見掛け比重0.69の原反発泡シー
トを得た。このシートの片面に、基材層用組成物
に用いたものと同一のエチレン・プロピレン・ブ
テン−1三元共重合体を溶融押出して0.10mmの厚
さで積層して未延伸複合シートとした後、小型パ
ンタグラフ型延伸機(T.M.Long社(米)製)を
用いて各方向共100℃の延伸温度で第3表に示す
様にタテ方向及びヨコ方向の延伸倍率を変えて延
伸し、120℃熱収縮率のタテ/ヨコの比率の異な
る種々な複合フイルムを作成した。実施例1と同
様に、これらの複合フイルムを円筒状に成形し、
同じ紙製営状体にかぶせて220℃で7秒間加熱し
た。このときの複合フイルムの収縮状態、印刷し
た碁盤目の歪の有無を第3表に示す。
縮性複合フイルム表面層の無い基材層のみのフイ
ルムに比べて延伸温度巾が広く、発泡が微細均一
でであり、かつ印刷性が良好であり、本発明の特
長である不透明感のある真珠様光沢がいつそう引
き立てられていることが観察された。 実施例12〜15,比較例15〜18 エチレン含量が4.0重量%、ブテン−1含量が
5.2重量%、Tmが130℃、MFRが11.5のエチレ
ン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(酸化
防止剤として2.6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール0.15重量%含む)にポリスチレン(旭ダウ製
商品名“スタイロン679”)7重量%とアゾジカル
ボンアミド0.25重量%とステアリン酸カルシウム
0.25重量%とを配合し基材層用組成物を得た。こ
の組成物を押出機及びTダイを通して185℃で溶
融押出しし、20℃に保つた冷却ロール上で急冷
し、厚さ0.85mm、見掛け比重0.69の原反発泡シー
トを得た。このシートの片面に、基材層用組成物
に用いたものと同一のエチレン・プロピレン・ブ
テン−1三元共重合体を溶融押出して0.10mmの厚
さで積層して未延伸複合シートとした後、小型パ
ンタグラフ型延伸機(T.M.Long社(米)製)を
用いて各方向共100℃の延伸温度で第3表に示す
様にタテ方向及びヨコ方向の延伸倍率を変えて延
伸し、120℃熱収縮率のタテ/ヨコの比率の異な
る種々な複合フイルムを作成した。実施例1と同
様に、これらの複合フイルムを円筒状に成形し、
同じ紙製営状体にかぶせて220℃で7秒間加熱し
た。このときの複合フイルムの収縮状態、印刷し
た碁盤目の歪の有無を第3表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 結晶融点115〜145℃の結晶性プロピレン−α
−オレフイン共重合体が97〜78重量%とポリスチ
レン系樹脂が3〜20重量%と有機分解型発泡剤が
0.1〜1.0重量%と高級脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0
重量%とから成る組成物から得られた、一方向に
これと直角方向よりも大きく熱収縮する熱収縮性
発泡層から成る基材層の少なくとも片面に、前記
結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体から
別途得られた無発泡の、一方向にこれと直角方向
よりも大きく熱収縮する熱収縮性薄層が収縮方向
を一致して積層されて表面層を形成していること
を特徴とする熱収縮性複合フイルム。 2 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
がプロピレン成分を70重量%以上含有するエチレ
ン−プロピレンランダム共重合体である特許請求
の範囲第1項に記載の熱収縮性複合フイルム。 3 結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体
がプロピレン成分を70重量%以上含有するエチレ
ン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体である
特許請求の範囲第1項に記載の熱収縮性複合フイ
ルム。 4 熱収縮性複合フイルムの全厚みが0.05〜0.4
mm、見掛け比重が0.2〜0.75、120℃における一方
向の熱収縮率が10%以上でかつこれと直角方向の
熱収縮率の4倍以上である特許請求の範囲第1項
から第3項までのいずれかの項に記載の熱収縮性
複合フイルム。 5 熱収縮性発泡層の厚みが熱収縮性複合フイル
ムの全厚みの50〜99%である特許請求の範囲第1
項から第4項までのいずれかの項に記載の熱収縮
性複合フイルム。 6 熱収縮性複合フイルムが長尺フイルムであつ
て基材層及び表面層が幅方向に長さ方向よりも大
きく熱収縮する特許請求の範囲第1項から第5項
までのいずれかの項に記載の熱収縮性複合フイル
ム。 7 結晶融点115〜145℃の結晶性プロピレン−α
−オレフイン共重合体が97〜78重量%とポリスチ
レン系樹脂が3〜20重量%と有機分解型発泡剤が
0.1〜1.0重量%と高級脂肪酸の金属塩が0.03〜1.0
重量%とから成る組成物を前記発泡剤の分解温度
以上で溶融押出しし、50℃以下に急冷して発泡未
延伸基材層を形成せしめると共に、前記結晶性プ
ロピレン−α−オレフイン共重合体を別途溶融押
出ししたものを上記発泡未延伸基材層の少なくと
も片面に積層して無発泡の未延伸表面層を形成せ
しめ、かくして得られる未延伸複合シートを前記
結晶性プロピレン−α−オレフイン共重合体の結
晶融点より10〜60℃低い温度で一方向の延伸倍率
がこれと直角方向の延伸倍率の4倍以上になるよ
うに少なくとも一方向に4倍以上延伸することに
より、上記発泡未延伸基材層から形成された少な
くとも一方に熱収縮する熱収縮性発泡層から成る
基材層の少なくとも片面に、上記未延伸表面層か
ら形成された無発泡の少なくとも一方向に熱収縮
する熱収縮性薄層から成る表面層が収縮方向を基
材層と一致して積層された複合構造に構成するこ
とを特徴とする熱収縮性複合フイルムの製造方
法。 8 未延伸複合シートを溶融押出された長さ方向
の延伸倍率の4倍以上にこれと直角方向に延伸す
る特許請求の範囲第7項に記載の熱収縮性複合フ
イルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58243398A JPS60135242A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 熱収縮性複合フイルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58243398A JPS60135242A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 熱収縮性複合フイルム及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60135242A JPS60135242A (ja) | 1985-07-18 |
| JPH0352341B2 true JPH0352341B2 (ja) | 1991-08-09 |
Family
ID=17103268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58243398A Granted JPS60135242A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | 熱収縮性複合フイルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60135242A (ja) |
-
1983
- 1983-12-23 JP JP58243398A patent/JPS60135242A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60135242A (ja) | 1985-07-18 |
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