JPH035350A - 軌道用セメント瀝青グラウト材とその製造方法 - Google Patents

軌道用セメント瀝青グラウト材とその製造方法

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JPH035350A
JPH035350A JP13736489A JP13736489A JPH035350A JP H035350 A JPH035350 A JP H035350A JP 13736489 A JP13736489 A JP 13736489A JP 13736489 A JP13736489 A JP 13736489A JP H035350 A JPH035350 A JP H035350A
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Yutaka Harada
豊 原田
Katsutoshi Sato
勝俊 佐藤
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Nichireki Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道におけるスラブ軌道やバラスト軌道等の
填充材として使用する軌道用セメント瀝青グラウト材、
特に、塩分環境下で使用する場合に好適な耐海水性の軌
道用セメント瀝青グラウト材とその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、新幹線や在来線の諸所の、スラブ軌道。
舗装軌道および填充道床軌道等の填充材としては、セメ
ント瀝青グラウト材(以下、CAモルタルという。)が
使用されている。
例えば、スラブ軌道において現在まで一般に用いられて
きたCAモルタルとしては、軌道の新設時には温暖地用
としてセメント、瀝青乳剤、細骨材、混和材および水等
を加えて混合したもの、ならびに寒冷地用として耐凍害
性を向上させるために上記材料に消泡剤とAE剤を加え
て混合したもの等がある。
また、寒中施工用や路線閉鎖間合での補修用として早く
強度を発現させるために上記した両填充材の普通硬化性
セメントの代わりに超速硬セメントあるいは普通セメン
トに急硬性混和材を添加したものを使用するグラウト材
等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のCAモルタルはいずれも耐海水性が考慮
されていないために、海底トンネル内や海浜個所の橋梁
等において、海水浸漬や海水飛沫による塩分の蓄積およ
び浸透等の原因でCAモルタルの劣化が激しく、早期に
補修を必要とする事例が多発して軌道の維持、補修に多
大の労力と経費を要しかつ列車運行にも重大な支障を招
く等の問題が続出した。
すなわち、CAモルタルの損傷形態として硬化体組織内
のセメントと膨張性混和材の水和物が海水と接触して形
成する反応生成物の膨張作用で組織の弛緩や破壊を起こ
したり、または水和物の一部が海水に溶出して多孔質と
なり、海水の浸透が容易となって劣化を促進する等の変
状があられれることになる。
本発明は、以上の問題点に鑑み、耐海水性能を有する軌
道用セメント瀝青グラウト材を得て、塩分環境下におけ
る軌道の長期維持と補修防止を実現することを目的とす
る。
さらに、上記効果を有する軌道用セメント瀝青グラウト
材の練り混ぜ時間を短縮して、施工能率を向上すること
を目的とする。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、CAモルタルに使
用するセメントとして、海水中の硫酸塩や塩化物と接触
して体積膨張する反応生成物や可溶性水和物の生成が少
ない鉱物成分のセメント、あるいは水酸化カルシウムと
反応してこれを固定化するボラゾン材等を混入したセメ
ントを適用する。
また、膨張性混和材には海水成分との反応でカルシウム
サルホアルミネート(エトリンガイト)を生成するもの
ではなく、他種の水酸化鉱物の生成によりセメントの収
縮を補償する石灰系の膨張材を使用する。
さらに、CAモルタル硬化体の組織を緻密化して水密性
を向上させるために消泡剤を使用すると共にまだ固まら
ない時の材料分離を軽減して均質性を高めるために高粘
度の瀝青乳剤を使用する等、CAモルタルを構成する材
料の組み合わせをかえることによって所要の耐海水性に
優れたCAモルタルを得る。
さらに詳しく以下に説明する。
本発明のセメント瀝青グラウト材は、特定のセメント、
膨張性混和材、瀝青乳剤、細骨材、水。
消泡剤および発泡剤等から成っている。
セメントとしては、耐硫酸塩セメント、中庸熱セメント
フライアッシュセメント高炉セメントもしくはシリカセ
メント等が使用でき、特には、海水に対する抵抗力が大
きい耐硫酸塩セメントや中庸熱セメントが好ましい。こ
れはCAモルタル硬化体の骨格を形成し、主として強度
の確保に寄与する。
膨張性混和材としては、例えば石灰を主体とし、これに
石膏、無機塩類および微量の高分子系分散剤を配合した
ものでよく、これはセメント硬化時の収縮を補う働きを
する。
瀝青乳剤としては、例えば針入度40/60〜2007
500程度のストレートアスファルトと界面活性剤を主
材とし、さらに必要に応じて乳化助剤1分散剤、粘稠剤
、保護コロイド等を適宜使用して水中に乳化させたもの
である。
上記乳剤中のアスファルト含有量は40〜70wt%、
特に55〜65wt%が好適である。この際、界面活性
剤にはアニオン系、カチオン系、ノニオン系のものが使
用され、これらの界面活性剤を1種もしくは2種以上配
合するのが好ましい。
なお、瀝青乳剤において界面活性剤はアスファルト分に
対して0.1〜5wt%配合するのが好ましい。
また、本発明のCAモルタルは従来から7一般に使用さ
れてきた早強セメント、C3A系混和材または超速硬セ
メント等と比べて粉末度が粗い中庸熱セメント、石灰系
混和材を使用しているため、材料分離の防止策として1
種もしくは2種以上の粘稠剤や保護コロイド等を配合し
て瀝青乳剤自体の粘性を高めたものが好ましい。
さらにこのような瀝青乳剤には、天然ゴム、合成ゴム、
合成樹脂およびそれらのエマルジョンを必要に応じて混
入して使用することができる。これは、CAモルタル硬
化体の弾力性、撓み性、耐衝撃性、耐凍害性等の改善に
効果的である。
なお、瀝青乳剤は、用途によって要求性能が異なるので
、セメントに対する配合割合を変更させるのが好ましく
、例えばスラブ軌道用の場合にはセメントに対して10
0〜250 wt%配合すれば十分である。
細骨材としては、一般の川砂、山砂、珪砂および脱塩し
た海砂等を使用することができるが、塩分を多く含むも
のは絶対に避けなければならない。
例えば、スラブ軌道用には一般に粒径2.5mm以下の
川砂が好ましく、セメントに対して100〜250wt
%配合すれば十分でる。
水は一般に淡水が用いられる。例えば水道水、工業用水
、地下水、河川水、湖沼水等である。これはCAモルタ
ルの混合性、作業性等を良好にするために使用され、で
きるだけ添加量を少なくするのが好ましい。
また、上記した各材料と共に使用する混和材料、例えば
消泡剤および発泡剤、AE剤9分散剤、増粘剤、繊維等
を併用することできる。
消泡剤では、例えばシリコン系の他、脂肪酸系。
アルコール系、アミン系、アミド系、エーテル系。
金属石鹸等が使用できる。これは混練り時に発生する不
必要な気泡を減少させるために硬化体の水密性を向上さ
せるのに有効である。通常、セメントに対して0.01
〜3wt%添加するのが好ましい。
発泡剤では、例えばアルミニウム、亜鉛、マグネシウム
、硅素合金等の粉末が使用できる。これはセメント水和
物のアルカリ分と反応して気泡を発生させるため、まだ
固まらないCAモルタルを1〜3容積%程度膨張させグ
ラウト材を空隙−杯に填充させる等のはたらきがある。
通常、アルミニウム粉末はセメントに対して0.01〜
0.03wt%添加するのが好ましい。
AE剤、分散剤では、例えば天然樹脂酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、リグニンスルホン酸塩、オ
キシカルボン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩等がある。
これは、微小な独立気泡の導入による凍害抵抗性の向上
や流動性の改善による添加水の減少等に有効である。
増粘剤では、例えばカルボキシメチルセルローズ、メチ
ルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ポリアク
リル酸塩、ポリビニールアルコール、アルギン酸塩、カ
ゼイン、ゼラチン、動物蛋白等がある。これはまだ固ま
らない時の材料分離を軽減し、硬化体組織の均質性を高
める等に効果がある。
繊維では、例えばガラス、石綿、炭素、ポリプロピレン
、ナイロン等の単一材料もしくはそれらの複合材料の短
繊維が使用できる。繊維の混入は、硬化体の曲げ強度、
衝撃強度および耐ひびわれ性の改善に効果があり、通常
、耐アルカリ性ガラス繊維はセメントに対して1〜5w
t%、ポリプロピレン繊維はセメントに対して0.2〜
1.5 w t%配合するのが好ましい。
なお、以上述べた各材料を混練りするにあたり、従来C
Aモルタルの材料投入は一般に瀝青乳剤。
水、消泡剤等を先に、その後砂、膨張性混和材。
セメントアルミニウム粉末(注入の約10分前)等の順
序に行っており、本発明のCAモルタルの場合にも同様
にしてもよい。
つぎに、本発明のCAモルタルは従来のプロペラ羽根形
の強力ミキサでも混練りに長時間を要する等の問題があ
るために、タービン羽根形のミキサを開発して混練り作
業を実施した。これによって短時間での混練りが可能と
なる。つまり、混練り時にCAモルタルがピチャピチャ
飛び跳ねる現象が全く見られず、その渦巻流は穏やかな
状態であるにもかかわらずセメントの団塊は急激に剪断
破壊されて迅速に消滅して各材料が良く混交し、混練り
時間を著しく短縮することができる。
〔実 施 例] 以下に本発明の実施例を以下に説明する。
〔使用材料〕
(1)セメンント 早強セメント;市販品 粉末度=4.350 dlg 比重=3.14 耐硫酸塩セメント ;市販品 粉末度−3,300cJ/g 比重=3.20 高炉セメント8種 ;市販品 粉末度=3.700 ctA/g 比重=3.05 中庸熱セメント ;市販品 粉末度=3.250 ci/g 比重=3.21 (2)膨張性混和材 カルシウムサルホアルミネ 一ト系セメント鉱物粉末 ;市販品AM 粉末度−5,800cd/g 比重=2.89 石灰系セメント鉱物粉末 ;本発明品AP 粉末度=3.600 cii/g 比重=3.14 (3)瀝青乳剤 アニオン系セメント混合用 ;市販品A乳荊 比重=1.015 蒸発残留物= 60w t/χ 同針人度=86 アニオン系セメント混合用 ;本発明品A′乳剤 比重=1.018 蒸発残留物=63wt/χ 同針人度=89 7ニオン系セメント混合用 ;本発明品FA乳剤 ポリマー人り 比重=1.013 蒸発残留物=62賀t/χ (4)細骨材 川砂 同針人度=95 ;市販品 最大粒径=2.5園 FM=1.40 比重=2.62 (5)水 水道水 (6)アルミニウム粉末 J I 5K5906第2種に準するもの;市販品 AI成分=98.6wt/χ (7)消泡剤 消泡シリコン ;市販品TSA730A 比重=1.01 (8)繊維 耐アルカリ製ガラス繊維 一市販品 Cem FILチョツプドストランド 長さ=12m 比重=2.71 ポリプロピレン繊維 ;市販品 P−チョップ、3×5 長さ=5mm 比重=0.91 〔ミキサ〕(1) 中型ミキサ 第1実施例の室内試験に用いた。万能AM−Qr型、容
量=23.642.ビータ羽根を使用。
(2)大型ミキサ 第2実施例の現場施工の配合による練り混ぜ試験等に用
いた。
(a)   ;従来品MA−1500型容量= 150
0 II! プロペラ羽根1 じゃま板3は垂直 最高回転数−1100rp モータ4 =7.5KW ;上記(a)の改良品 [有]) 容量= 15001 プロペラ羽根1 じゃま板3は傾斜 最高回転数=11Orpm モータ4 =9.0に阿 (C);本発明品 容量−15001゜ タービン羽根2 じゃま板3は垂直 最高回転数=11Orpm モータ4 =7.5KW 上記した(a)、 (b)、 (C)項の各ミキサの羽
根の形状と混練り時OCAモルタル渦巻渦巻層状態念図
を第1図の側面図と第2図の平面図に示す。
〔試験方法〕
(1)  フロータイム JSCE rPCグラウト試験方法」のJロート法に準
拠する。
(2)ブリージング率 JSCE rプレパツクドコンクリートの注入モルタル
のブリージング率試験方法」に準拠する。
(3)膨張率 250ccのメスシリンダーに採取した試料の頂面の高
さとメスシリンダー直径をノギスで測定し、下式によっ
て膨張率を求める。
膨張率(χ)・O,0OQ314 (He  1h4)
D”ここに、Ho;試料採取直後の頂面の高さ(mm)
Hza  ;24時間後の頂面の高さ(mm)D  ;
メスシリンダーの内径(mm)(4)空気量 J I S A1116 rまだ固まらないコンクリー
トの単位容積重量および空気量の重量による試験方法」
に準拠する。
(5)セメントのまま粉発生率 試料52を2.5mmふるいにかけ、残留したまま粉重
量を試料52中に含まれるセメント重量で割り、その百
分率をまま粉発生率とする。
(6)材料分離度 5 X 5cmの円柱供試体を材令28日に上下2等分
し、その比重差の172を平均比重で割り、その百分率
を材料分離度とする。
(7)圧縮強度2曲げ強度 J I S R5201rセメントの物理試験方法」に
準拠する。ただし、荷重速度は0.5 m/sin。
(8)海水浸漬試験 海水中(20±2゛C)に4 X4 X16C1供試体
を浸漬し、所定材令で各種試験を行う。なお、海水は週
1回新しいものと取り替える。
(9)長さ変化 JISA1129rモルタルおよびコンクリートの長さ
変化試験方法」のコンパレータ一方法に準拠する。
0(I)重量変化 4 X4 X16CI+供試体の経時に伴う重量変化を
真視天秤(重量0.1g)で測定する。
〔第1実施例〕 第1表に示すA−FまでのCAモルタルの試験例とG、
Hの比較例について、まだ固まらない時の性状と硬化後
の強度を調査した。その結果を第2表に示す。なお、第
1実施例の配合は耐海水性に優れたCAモルタルを見出
すために用いたものであり、比較例の配合はスラブ軌道
において配合Gが温暖地用、配合Hが寒冷地用として従
来から使用されているものである。
第2表から明らかなように、第1実施例の各配合は比較
例の配合と比較してスラブ軌道の要求性能であるフロー
タイム、ブリージング率、膨張率、圧縮強度等の基礎的
性質は概ね同等であり、実際の現場に適用して施工性、
強度等すべてに良好な結果が得られた。
次に、海水に対する抵抗性を調べるために、4x4 X
16cm供試体を材令7日から天然海水に浸漬して期間
の経過に伴ってあられれる圧縮強度、曲げ強度、長さ変
化および重量変化の推移をそれぞれ第3図〜第6図に示
す。また、材令28日から天然海水に浸漬した場合の圧
縮強度と曲げ強度の経時変化を第7図と第8図に示す。
なお、材令7日というセメントの水和反応や瀝青乳剤の
分解・固化が十分に進んでいない若材令で海水浸漬を行
ったのは、硬化組織が未成熟のため海水による劣化作用
が苛酷となり、CAモルタルの本質がよく把握できるこ
とを考慮したためである。
まず、海水に対する抵抗性の優劣は、第3図と第4図で
明らかな如く、配合割合が同じ場合にはCAモルタルを
構成する材料の組み合わせによって大きく相違する。
以下に第1表に示した配合を対照しながらそれぞれの性
能評価を行うこととする。
(1)配合A、B、C,Dは圧縮・曲げ強度が殆ど低下
しないのに比べて、その他配合は両強度が著しく低下し
たり、なかには破壊するものがみられる。前者グループ
が良好な耐海水性を示した理由は、第1表の配合でわか
るようにセメントと膨張性混和材の種類が寄与したこと
が挙げれる。すなわち、一般コンクリートにおいて従来
から耐海水性が優れていると見做されるアルミン酸3カ
ルシウムや硅酸3カルシウム等の鉱物成分が比較的少な
い耐硫酸塩セメントとか中庸熱セメントおよびポゾラン
材を混入した高炉セメント等がこれに該当する。
(2)早強セメントを使用した場合、■配合Eと配合G
を比較して明らかなように前者はC3A系の混和材を使
用しないだけで海水による劣化が相当に軽減した。これ
は、混和材の主成分であるカルシウムサルホアルミネー
トと海水中の硫酸塩等の反応で生成するエトリンガイト
の膨張作用による組織の弛緩や破壊が減少したことを示
すものであり、C3A系の混和材は有害であることが検
証された。
つぎに、■配合Fと配合Gを比較すると、前者は消泡剤
を添加するだけで耐海水性がかなり改善された。これは
混練中におけるCAモルタル内の気泡の消滅・微小化作
用により、硬化体組織が幾分緻密化して海水の浸入を低
減したこと等の効果といえる。
(3)中庸熱セメントの使用例において、ポリマーと繊
維を混入した配合りはこれらを混入していない配合Cと
比較して海水に対する抵抗性が幾分優位にある。これは
、ポリマーはセメントの粒子径(約20μm)や瀝青乳
剤中のアスファルトの粒径(約数μm)に比べてその粒
径が約0.1μmと小さいため、組織を緻密化すると共
にゴム・樹脂的性質の付与によって組織破壊の現象を緩
和する役目を果たす。繊維は曲げ強度、靭性、耐ひびわ
れ性等の緒特性を向上させる等の効果がある。
さらに、視点をかえて海水劣化の状態を現象面から見る
と、第5図で明らかなように上記した劣化が顕著にあら
れれた配合はいずれも浸漬期間中の長さ変化が大きい。
例えば、比較例の配合Gと配合Hが著しく、配合Fと配
合Eがこれに次いでいる。
また、これらの配合は第6図で明らかのように、浸漬経
過に伴って硬化体組織は次第に膨潤・弛緩して重量が増
加し、ついには破壊にいたるものがみられる。
とはいえ第3図、第4図および第7図、第8図を対比し
てわかるように、比較例の配合Gや配合Hでもセメント
の水和や瀝青乳剤の分解が十分に進行した成熟材令にお
いては海水劣化が相当に緩和される場合がある。しかし
ながら、既設のスラブ軌道で数多くの劣化事例が発生し
ていることを考えると有害な原因は除去しなければなら
ない。
すなわち、上記までの試験結果から、セメント。
膨張性混和材および瀝青乳剤を適正に選ぶこと、消泡剤
を使用すること、さらには必要に応じてポリマーや繊維
を混入すること等で改質を図る本発明の有効性が立証さ
れた。
〔第2実施例〕 従来から一般に使用されている第1表に示す比較例の配
合Gや配合HのCAモルタルの練り混ぜ作業には、通常
前述の第2図(a)に示すプロペラ羽根ミキサが使用さ
れ、大量施工が行われてきた。
例えば、配合Gは第9図に示す材料の投入順序とミキサ
回転数で行い、練り混ぜ時間は約5分間で良好なCAモ
ルタルが得られる。ところが本発明のセメント瀝青グラ
ウト材の場合には、上記ミキサではセメントの「まま粉
」かなかなか消滅しないため、練り混ぜ完了までに長時
間を必要とした。
この問題を解決するため、第3表と前記の第1図および
第2図に示すようにミキサの改造ならびに新規製作を行
い、本発明の配合Cを用いて各ミキサに関する練り混ぜ
性能の比較試験を実施した。
本試験で得られた各ミキサに対するCAモルタルのまだ
固まらない時の性状と硬化後の圧縮強度を第4表、ミキ
サの性能評価を第5表に一括して示す。
第4表でわかるように、各ミキサとも練り混ぜ中(サン
プリング時期ごと)のフロータイムや空気量には著しい
相違が認められないが、セメントの「まま粉」の消滅を
目安とする練り混ぜ完了までの所要時間には相当な差異
があられれた。
例えば、第5表で明らかなように比較例のNo、 4ミ
キサはCAモルタルをプロペラ羽根1の遠心力で撥ね飛
ばす方式であるため、その乱れた渦巻流がかなり強いに
も抱らず、練り土げまでに約15分間を要した。また、
Nα4ミキサを改造したNα3ミキサは羽根幅の拡大、
じゃま板3の傾斜1回転数の増加によってCAモルタル
の一部がミキサ外へ飛び出る程攪拌力が強くなったが、
それでもなお練り混ぜ完了までに約10分間を要した。
上記と反して、本発明の製造方法によるタービン羽根形
ミキサを使用した第2実施例のNα1ミキサとNα2ミ
キサは、前記第1図、(C)の渦巻流の状態にみられる
ようにCAモルタルのすべてが羽根の中央部に吸い込ま
れ、羽根の内部を通して外側に撥ね飛ばす方式であり、
羽根とじゃま板3が特殊な形状であるため、CAモルタ
ルの飛び跳ね現象が全くなくしかも渦巻流は非常にソフ
トな状態を呈していた。しかし、役人材料の全部が必ず
中央部を通り、羽根とじゃま板3との高速での接触によ
る粉体塊のせん断破壊や衝撃破壊に遭遇する機会が多い
等の構造によって練り混ぜ性能は格段に向上し、その所
要時間は約5分間となり、従来ミキサに比べて約173
に短縮化できた。
また、練り上がったCAモルタルの品質は第4表で明ら
かなように、フロータイム、空気量、ブリージング率、
膨張率及び圧縮強度等すべて所要の規格値を満足するも
のである。
すなわち、上記の試験結果から、本発明の耐海水性に優
れたセメント瀝青グラウト材に対しても新規なタービン
羽根形ミキサで練り混ぜることにより、従来までの同等
の施工能率とCAモルタル品質が確保できることが判る
。
なお、本発明の製造方法は実際の現場に適用して極めて
良好な結果が得られた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く、本発明によれば、セメント、
石灰系混和材、瀝青乳剤、細骨材、消泡剤1発泡剤およ
び水等を添加してなる軌道用セメント瀝青グラウト材に
おいて、アルミン酸3カルシウムを少量に抑制し且つ硅
酸3カルジニウムを硅酸2カルジニウムに比べて少なく
含有した鉱物成分のセメント、または高炉スラグあるい
はポゾラン材を混入したセメントおよび石灰系の膨張性
混和材等を用いる等、CAモルタルを構成する材料を適
正に組み合わせることによって従来CAモルタルに要求
される性能をすべて満足し、かつ耐海水性が優れた軌道
用セメント瀝青グラウト材を得ることができる。
他方、特殊なタービン羽根形ミキサを使用することによ
って、本発明のCAモルタルの練り混ぜ時間が格段に短
縮化され施工能率が向上する。また、硬化体の品質改善
が期待できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はミキサの羽根の形状と混練り時のCAモルタル
渦巻液状態の概念図を示す縦断面図、第2図は同横断面
図、第3図は4 X4 X16cm供試体を材令7日か
ら天然海水に浸漬して求めた本実施例と比較例の圧縮強
度の経時的推移を示すグラフ、第4図は同試験における
本実施例と比較例の曲げ強度の経時的推移を示すグラフ
、第5図は同試験における本実施例と比較例の長さ変化
の経時的推移を示すグラフ、第6図は同試験における本
実施例と比較例の重量変化の経時的推移を示すグラフ、
第7図は4 X4 X16Ω供試体を材令28日から天
然海水に浸漬して求めた本実施例と比較例の圧縮強度の
経時的推移を示すグラフ、第8図は同試験における本実
施例と比較例の曲げ強度の経時的推移を示すグラフ、第
9図は本製造方法の一実施例を示す説明図である。 2・・・タービン羽根 3・・・じゃま板 4・・・モータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、セメント、石灰系混和材、瀝青乳剤、細骨材、消泡
    剤、発泡剤および水等を添加してなる軌道用セメント瀝
    青グラウト材において、 アルミン酸3カルシウムを少量に抑制し、且つ硅酸3カ
    ルジニウムを硅酸2カルシュウムに比べて少なく含有し
    た鉱物成分のセメントまたは高炉スラグあるいはポゾラ
    ン材を混入したセメントおよび石灰系の膨張性混和材等
    を用いたことを特徴とする軌道用セメント瀝青グラウト
    材。 2、瀝青乳剤、水、消泡剤を先に加え、その後に細骨材
    、混和材、セメント、発泡剤等を加えてタービン羽根形
    グラウトミキサで混練することを特徴とする軌道用セメ
    ント瀝青グラウト材の製造方法。
JP1137364A 1989-06-01 1989-06-01 海浜軌道用セメント瀝青グラウト材とその製造方法 Expired - Lifetime JP2703054B2 (ja)

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