JPH0357051B2 - - Google Patents

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JPH0357051B2
JPH0357051B2 JP59147002A JP14700284A JPH0357051B2 JP H0357051 B2 JPH0357051 B2 JP H0357051B2 JP 59147002 A JP59147002 A JP 59147002A JP 14700284 A JP14700284 A JP 14700284A JP H0357051 B2 JPH0357051 B2 JP H0357051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食塩を電解してカセイソーダと塩素
を製造する際に使用する原料食塩水の精製法に関
する。
従来の技術 従来食塩電解に当つては、原塩を水に溶解し、
生ずる不純物を分離精製して電解槽に供給してい
たが、得られるカセイソーダの純度向上の要求が
高まり、電解法が隔膜法からイオン交換膜法に転
換が進むにつれて、食塩水の精製が重要視される
に至つた。
そしてイオン交換膜法電解用の食塩水は、不純
物とし硬度成分が多いと、イオン交換膜の性能を
劣化しまた寿命を著しく短かくすることになるの
で、食塩水が電解槽に供給される前に、キレート
樹脂充填層に導き高度精製を行うことが必要とな
つてきている。ところが、このようなキレート樹
脂の寿命が、食塩水中に残留する固型懸濁物の量
により大幅に影響をうけることが判明し、従来行
われているようなシツクナ等による固形物分離に
加えて更に一層高精度の固形物分離が必要とされ
るに至つた。そしてこのような要求に対応するた
めに、シツクナ等により固形物を分離した上澄塩
水を、更に精密濾過をして精製塩水とすることが
行われているが、固形物を完全に捕捉しようとす
ると処理液量が少く抑えて濾過機の洗浄再生を頻
繁に行う必要があり、食塩水精製コストの増大の
原因となつていた。
解決すべき問題点 このように、イオン交換膜法食塩電解に際して
は、大量の食塩水を確実にしかも高精度で濾過で
きる、低コストの精製法が望まれており、本発明
は、この要求を満足する精製システムを提供しよ
うとするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、食塩電解槽から回収された希薄塩水
に再び食塩を飽和させ、これをアルカリ性として
生成する固形分をシツクナから分離し、さらに精
密濾過してからキレート樹脂層を通過させてイオ
ン交換膜法電解に適した高純度塩水を得る従来の
食塩水精製システムを以下のように改良したもの
である。すなわち、濾過機として固定濾層を有す
るものを使用すること、該濾過機の濾過効率が低
下したとき前記上澄塩水の代りに塩酸を含有する
不溶解物溶解液を該濾過機に供給して循環させる
ことにより実質的にすべての前記不溶解物を溶解
除去し、次いで精製塩水または精製水からなる洗
浄液を用いて該濾過機を洗浄し、再び該上澄塩水
の濾過を実施すること、および該濾過機の再生に
用いた使用ずみの前記不溶解物溶解液および洗浄
液の実質的にすべてを回収して食塩溶解用に使用
することを同時に実施するようにし、その結果と
して不溶解物の実質的にすべてをシツクナのみか
ら分離することとした。
作 用 このようにすることによつて、従来濾過機によ
り捕捉した塩水マツドを逆洗浄により分離し、さ
らにマツドを含んだ洗浄水からマツドを分離し廃
棄するための工数や労力等は莫大であつたに対
し、マツドは溶解液によつて大部分溶解されて再
び原塩溶解槽に戻されるため、洗浄処理のための
工数は大幅に低下し、また濾過機を洗浄するため
の休止時間も大幅に減少することになつた。
また、濾過機は固定濾層を有しているものであ
るが、かかる濾層は、濾過機に固定されていて逆
洗などの洗浄操作によつて形状や性能等に変化が
生じない、たとえば起毛濾布や不織布などの濾布
や濾紙からなる面状濾材、あるいは捲紐型筒状濾
材などのそれ自体が固定された濾材から構成され
たものであり、ケイソウ土や活性炭等の濾過助剤
を濾過基材表面にコートして得た濾層や砂濾層を
有する濾過機では、濾層の洗浄に当つて不溶解物
の溶解が均一に進まず極めて洗浄効率が低く、ま
た濾層の再生に時間がかかる。従つて、本発明に
おいてはかかる固定濾層を有する濾過機を使用す
るので濾過助剤をコーテイングするなどの濾層形
成の必要がないから、洗浄後直ちに濾過に供する
ことができ、有効運転時間が長くとれるので一層
効率的となつている。
また更に、従来は濾過機の洗浄水を回収するこ
となど考えられなかつたが、本発明の溶解液及び
洗浄水はすべて原塩溶解用に使用することが可能
で、濾過機を洗浄するための水などで系外に棄て
られるものは殆どなく、プロセス水として無駄な
く利用しつくされる。その一方、固形分は洗浄液
中に溶解して原塩を飽和させた食塩水中に戻る
が、アルカリの添加によつて再び固形分として析
出し、シツクナに入つて沈降分離されるので系内
に蓄積することはなく、食塩電解槽の操業には何
等影響を及ぼすことはない。
実施例 第1図は従来の食塩水の精製工程を示す図であ
つて、飽和食塩水槽1には、電解槽14から回収
された脱塩素塩水が、脱塩素塩水槽13から送ら
れて来るが、ここには原塩が投入され、また必要
に応じて不足分の水が補給されて飽和食塩水とな
り、混合槽2に送られる。混合槽ではカセイソー
ダ又は炭酸ソーダなどが混合されて、所謂塩水マ
ツドが生成するが、塩水はマツドを含んだままシ
ツクナ3に送られ、その大部分を沈降し、シツク
ナ3の底からマツドとして系外に排出される。
シツクナ3から出た上澄塩水は通常微量の不溶
解物固形分を含有するから、一旦上澄塩水槽4に
貯留されたのちポンプ5によつて濾過機6に圧送
される。濾過された精製塩水は精製塩水槽7に貯
留されたのちにキレート樹脂塔8に送られて残留
微量不純物イオンが除かれ、さらにPH調整槽9に
おいて塩酸によるPH調整をうけ、高純度塩水とし
て電解槽に送られる。
本発明は、この濾過機6を含む部分を改良した
ものであつて第2図のような改良が加えられてい
る。
本発明では、飽和食塩水槽1から送られた食塩
水がシツクナ3を経て上澄塩水槽4に至るまでは
従来技術と変りないが、上澄塩水は濾過ポンプ
5、流量計15を通り精密濾過用の濾布からなる
固定濾層を有する濾過機6に送られる。濾過機6
は精密濾過に適した状態に濾層を維持するため、
安定した濾過条件で運転され、得られた精製塩水
は一旦貯槽7に入つたのちキレート樹脂塔8へ送
られる。
上澄塩水の中には、通常10mg/程度の不溶解
物が含まれるが、これは主として水酸化マグネシ
ウム、水酸化鉄、炭酸カルシウムおよび少量の粘
土鉱物などから成つており、微細なフロツク状で
浮遊している。これらが濾層の中に捕捉され蓄積
すると濾過抵抗が増加し、濾過圧が上昇してく
る。そして濾過圧がある限度に達すると、濾層か
ら固形分が漏出するに至るので、この限度に達す
る前に濾過機の運転を停止し、濾過機の洗浄を開
始する。
濾過機6の洗浄に当つては、先ず溶解液槽16
に塩酸を1%以上の濃度で含む溶解液を準備す
る。溶解液の最も単純な組成は希薄塩酸水であ
り、また塩酸酸性食塩水などであつてもよく、さ
らには繰返し洗浄に使用した液の酸性度を塩酸に
よつて調整したものでもよい。つぎに濾過機の前
後のバルブV1およびV2を閉じ、V3およびV4をあ
けて溶解液槽16内の液をポンプ5によつて濾過
機内に循環させる。図では通常の濾過時の液の流
れと同じ方向の順流となつているが、反対の逆流
としてもよい。このような溶解液による濾層の洗
浄により、濾層に捕捉されていた不溶解固形物は
殆ど溶解して除去されるから、濾層の流通抵抗は
初期の値の近くに戻り、濾過能力を回復したこと
がわかる。
次いでバルブV4を閉じ、濾過機6内の液をす
べて槽16に回収したのち洗浄液槽17内に用意
された液をV7を開いてポンプ5により濾過機6
に送る。濾過機6内には溶解液が多少残つている
のでこれを洗浄液で洗い出し、槽16に流し出
す。この際V3およびV5を開いておいてできるだ
け完全に濾過機内を洗浄する。洗浄液として最も
単純なものは水であるが、食塩水であつてもよ
く、またカセイソーダなどでアルカリ性とした水
または食塩水であつてもよい。さらには、すでに
濾過して得られた槽7内の精製塩水を用いてもよ
い。
濾過機6内の酸性溶解液がすべて洗い出されて
槽16内に回収されたらV3およびV5を閉じ、V6
を開いて洗浄液を槽17に回収しながらポンプ5
よつて液を循環させ、濾過機6内の濾層の機能の
回復が確認された後にV7を閉じ、さらに濾過機
6内の液をなるべく完全に回収してV6を閉じ、
洗浄操作をすべて完了する。
このように濾過機6の洗浄が終つたのちV1お
よびV2を開いて再び上澄塩水の濾過を実施する。
こうして槽16および槽17には、濾過機に捕
捉された不溶解物を溶解した液およびその洗浄液
が貯留されており、ポンプ18によつて少しずつ
飽和食塩水槽1に送り、原塩の溶解に利用され
る。
発明の効果 以上詳細に説明したように、本発明の方法を実
施することにより、食塩水濾過機の運転のために
かかる工数や労力が著しく減少し、また同時に濾
過機より発生していた処理の難しい廃棄物が発生
せずシツクナからのスラツジのみとなることによ
つて廃棄物処理対策が非常に単純になつた。
また従来、濾過機洗浄に使用されて棄てられて
いた水はすべてプロセス水として再利用可能にな
り、ま濾過機の洗浄が短時間ですむので装置の稼
働効率が高まつた。
これらを総合して、設備の運転コストが非常に
低下し、洗浄溶解用薬品などの費用の増加は僅少
であつて、はるかに大きな経済的効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の食塩水精製法の工程図、第2図
は本発明に係る電解用食塩水の精製法の工程図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 食塩電解槽から回収された希薄食塩水およ
    び/または精製水に食塩を溶解させてほぼ飽和の
    食塩水溶液とし、これに苛性ソーダおよび/また
    は炭酸ソーダを添加して生成した不溶解物を沈降
    分離し、上澄塩水中に残る微量の不溶解物は更に
    濾過機によつて濾過除去して精製したのち、塩酸
    によるPH調整を行つて食塩電解用の高純度塩水を
    製造するに当り、前記濾過機として固定濾層を有
    するものを使用すること、該濾過機の濾過効率が
    低下したとき前記上澄塩水の代りに塩酸を含有す
    る不溶解物溶解液を該濾過機に供給して循環させ
    ることにより実質的にすべての前記不溶解物を溶
    解除去し、次いで精製塩水または精製水からなる
    洗浄液を用いて該濾過機を洗浄し、再び該上澄塩
    水の濾過を実施すること、および該濾過機の再生
    に用いた使用ずみの前記不溶解物溶解液および洗
    浄液の実質的にすべてを回収して食塩溶解用に使
    用すること、を特徴とする電解用食塩水の精製
    法。 2 食塩電解槽から回収された希薄食塩水およ
    び/または精製水に食塩を溶解させてほぼ飽和の
    食塩水溶液とし、これに苛性ソーダおよび/また
    は炭酸ソーダを添加して生成した不溶解物を沈降
    分離し、上澄塩水中に残る微量の不溶解物は更に
    濾過機によつて濾過除去し、かくして得られた精
    製塩水をキレート樹脂層を通過させることにより
    二次精製したのち、塩酸によるPH調整を行つて食
    塩電解用の高純度塩水を製造するに当り、前記濾
    過機として固定濾層を有するものを使用するこ
    と、該濾過機の濾過効率が低下したとき前記上澄
    塩水の代りに塩酸を含有する不溶解物溶解液を該
    濾過機に供給して循環させることにより実質的に
    すべての前記不溶解物を溶解除去し、次いで精製
    塩水または精製水からなる洗浄液を用いて該濾過
    機を洗浄し、再び該上澄塩水の濾過を実施するこ
    と、および該濾過機の再生に用いた使用ずみの前
    記不溶解物溶解液および洗浄液の実質的にすべて
    を回収して食塩溶解用に使用すること、を特徴と
    する電解用食塩水の精製法。
JP14700284A 1984-07-17 1984-07-17 電解用食塩水の精製法 Granted JPS6126510A (ja)

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