JPH0357848B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0357848B2 JPH0357848B2 JP58106717A JP10671783A JPH0357848B2 JP H0357848 B2 JPH0357848 B2 JP H0357848B2 JP 58106717 A JP58106717 A JP 58106717A JP 10671783 A JP10671783 A JP 10671783A JP H0357848 B2 JPH0357848 B2 JP H0357848B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silane
- layer
- polyolefin
- extrusion
- crosslinked
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
本発明は、シラン架橋ポリオレフイン成形体の
製造方法に係り、特にコモンヘツドにて同時押出
成形する他のゴムまたはプラスチツク層との界面
にボイドの発生することのないシラン架橋ポリオ
レフイン成形体の製造方法に関するものである。 従来一般に、ポリオレフインのシラン架橋成形
体の製造方法は、ポリオレフインに対し有機シラ
ン化合物及び有機過酸化物を加えてグラフト反応
させ、シラングラフト化ポリオレフインとなし、
これをシラノール縮合触媒の存在下に押出成形等
で成形体を得、該成形体を水分の存在する雰囲気
中にさらして架橋させて製造するものである。 この場合、前記シラノール縮合触媒は、前記ポ
リオレフインのシラングラフト化後にこれを加え
る方法と、シラングラフト化と同時に混入する方
法のいずれかで行なわれるが、作業コスト上の利
点から、後者すなわち同時混入の方法が一般に行
なわれる傾向が強い。 又、シラン架橋体と、他のゴムまたはプラスチ
ツク組成物とから成る二層あるいは三層被覆層を
導体上等に被覆して高圧用電力ケーブルを製造す
る場合には、次の三つの方法をとることができ
る。すなわち、 (1) 第1図に示すように、内部導電層を押出成形
し、巻取り、それをサプライにしてこの上にシ
ラン架橋ポリオレフイン層を押出成形して巻取
り、それを再度サプライにして該シラン架橋ポ
リオレフイン層の上に外部導電層を押出成形す
る方法。すなわち、全く別々の工程より成る方
法である。 (2) 第2図に示すように、1つの押出ラインに押
出機を順次並べて設置し、それぞれの押出機で
順に内部導電層、シラン架橋ポリオレフイン
層、外部導電層を押出成形する方法。すなわ
ち、タンデム押出成形方法。 (3) 第3図に示すように、1つの押出ラインに押
出機を3台設置し、かつ成形ダイ(クロスヘツ
ド)を共同にして一度に3層を同時押出成形す
る方法。すなわち、コモン押出成形方法。 ここで(1)の方法は、押出工程が全く個別になる
ことから、生産性の低下、ひいてはコストアツプ
となり、採用されにくい。 次に(2)の方法は、内部導電層押出の後直ちにシ
ラン架橋ポリオレフイン層形成工程へとサプライ
されていくが、この時内部導電被覆層が冷却不完
全のままシランポリオレフイン成形体の成形ダ
イ、つまり、ニツプルにあたり、こすれた状態
(内部導電層が平滑性を欠く)に至るため、この
工程を経て得たケーブルは電気特性が低下し易
い。 最後に(3)の方法は、三層共同時的に導体上に押
出被覆が行なえるため、(2)のように、内部半導電
層が平滑性を損ねるといつた致命的問題は生じ難
い。 しかしながら、第4図及び第5図にその概念を
示すように、この方法においてはシラン架橋体1
と内部導電材料2及び外部導電材料2との相互界
面3、あるいは前記シラン架橋性樹脂1自体の内
部にボイド4が発生し、電気特性等を低下させる
という欠点があつた。 この他、高圧ポリオレフイン絶縁電力ケーブル
以外にも、シラン架橋ポリオレフイン1の耐薬品
性、耐環境亀裂性等の優れている特性を生じて、
他のゴムまたはプラスチツク層との二層、三層積
層構造の成形体例えばパイプ、シート等各方面で
検討が行なわれているが、シラン架橋体層内のボ
イドに加えて、該層と他のゴムまたはプラスチツ
ク層との界面に発生するボイド4の影響による両
層間の接着性の低下等によつて、実現が妨げられ
ているのが現状である。 本発明者等は、このような欠点を解消すべく鋭
意検討を重ねた結果、上述のシラノール縮合触媒
の同時存在下で、シラン架橋ポリオレフイン架橋
層1と、他のゴムまたはプラスチツク層とをコモ
ンヘツドにて同時押出成形して成形体を得るに当
り、コモン同時押出により得られる多層溶融成形
体を0.2Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満の加圧雰囲気下
にて冷却固化することで、シラン架橋樹脂層1、
さらには他のゴムまたはブラスチツク層との相互
間の界面3に発生するボイド4を消滅せしめ、前
記の難題を一挙に解決できることを見出した。 すなわち、本発明のシラン架橋ポリオレフイン
成形体の製造方法は、ポリオレフインに対し有機
シラン化合物、有機過酸化物及びシラノール縮合
触媒を存在させたシラン架橋ポリオレフイン層1
の少くとも一層を他のゴムまたはプラスチツク層
2と共にコモンヘツドにて同時押出成形してシラ
ン架橋ポリオレフイン成形体を製造する方法にお
いて、コモンヘツドにて同時押出成形されて得ら
れるシラン架橋ポリオレフイン層と他のゴムまた
はプラスチツク層より成る多層溶融成形体を0.2
Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満の加圧雰囲気下にて冷
却固化することを特徴とする。 前記の界面等にボイド4を発生する現象に関し
ては、必ずしもこれを詳らかになし得たわけでは
ないが、しかし本発明者等の多角的な検討結果に
よれば、高温高圧下の押出機容器内におけるポリ
オレフイン中には、未反応のシラン化合物及び架
橋反応時に生成するメタノールの如きガス成分が
溶解し存在していが、成形ダイより吐出され導体
5上に被覆される状態に至ると、樹脂圧力の開放
及び樹脂温度の低下に伴ない前記のガス成分はポ
リオレフインシラン架橋体1表面から順次揮散し
ていく。ここで、シラン架橋体1の両側面、若し
くは一方を他のゴムまたはプラスチツク層2で被
覆するコモン押出の場合には、シラン架橋ポリオ
レフイン層1と、他のゴムまたはプラスチツク層
2とのガス透過性、及びポリマーの結晶化速度の
僅かな違いにより、シラン架橋ポリオレフイン層
からすべてのガス成分が揮散する前に、該層の該
側及び導体5側に設けた他のゴムまたはプラスチ
ツク組成物層の固化が始まり、揮散し得なかつた
ガス成分が、結果として特にシラン架橋ポリオレ
フイン樹脂層1及び他のゴムまたはプラスチツク
層2との相互界面3に集まりボイド4となつて生
ずるものと推考される。 これに対して、本発明方法では、成形ダイス口
より吐出された溶融体の冷却を加圧雰囲気下に行
なうことで、固化するシラン架橋ポリオレフイン
層1のガス成分飽和溶解性を高め、その結果揮散
し得なかつたガス成分をシラン架橋ポリオレフイ
ン層1にに溶解したまま封じ込め、固化せしめる
ことが可能となつて、シラン架橋体中及び他の層
との界面などにおけるボイド発生現象を消滅に至
らしめると略々推定している。 ボイド発生現象は、当然のこととして、加圧冷
却の雰囲気、すなわち冷却する時の圧力状態と相
関性があり、圧力を高めるに従つボイド4は消滅
する傾向を示す。なお、加圧力が0.1Kg/cm2以下
であるとボイド4を全て取り除くことは困難とな
り、0.2〜3Kg/cm2の範囲でボイド4は完全消滅
する。 又、加圧冷却を行なうに必要な具体例として、
第6図に示す。加圧例装置本体Aのうち、押出機
B側を成形ダイCに直接連結可能な構造11(例
えば、スライド管を設けて成形ダイCと冷却槽本
体Aとを完全な密閉型とする)とする。又、後部
にはケーブル外径と略々同等の孔を開けたパツキ
ン12をシールとして設ける。冷却はシヤワーリ
ング13により行ない、冷却装置本体A外へ排出
するにはピストン弁14を設け、水位を調節しな
がら、これによつて冷却槽内の圧力が本体A外に
漏れることを遮断する。加圧はボンベ15又はコ
ンプレツサーより窒素ガス及び空気によつて行な
い、圧力の調節をバルブ16により調節する。 次に、本発明において、上述したシラン架橋ポ
リオレフイン1と同時にコモン押出しする他のゴ
ムまたはプラスチツク層2としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等
のポリオレフイン樹脂の他にも、塩化ビニル、ポ
リエステル、ナイロン−66等の他のプラスチツ
ク、ゴム系材料が全て用いられ、特に制限はな
く、又これらの導電性カーボンブラツク無機充填
剤等所望の填料が混入されたものであつてもよ
い。 さらに、本発明においてコモンヘツドによる同
時押出しとは、例えば、押出機2台あるいはそれ
以上を一つのクロスヘツドを共用して設置し、導
体上に2層以上の材料を同時的に押出被覆する一
般的な方法を意味するのである。 本発明は以上の記載から明らかなように、ポリ
オレフインに対し有機シラン化合物、過酸化物及
び同時にシラノール縮合触媒を存在させたシラン
架橋ポリオレフイン層、少なくとも一層1を他の
ゴムまたはプラスチツク層2と共にコモンヘツド
にて同時押出成形するシラン架橋ポリオレフイン
成形体の製造方法において得られる多層溶融成形
体を0.2Kg/cm2以上30Kg/cm2未満の加圧雰囲気下
にて冷却固化することにより、上述の成形体内の
ボイドの問題を解消し得たものであり、この結果
成形体特性、具体的には被覆電線の電気特性向上
等に寄与する効果は非常に大きい。 以下本発明を実施例について説明する。 実施例 1 押出機A(D=60φ、L/D=30)、 押出機B(D=45φ、L/D=24)を設置し、
以下の被覆材及び押出条件にて導体上にコモン同
時押出し成形し、押出機Bの被覆材が導体側で該
B層の上層に押出機Aの被覆材が被覆された二層
押出成形体を得た。 (押出機A) 低密度ポリエチレン 100重量部 ビニルトリメトキシシラン 2.0 〃 ジクミルパーオキサイド 0.16 〃 イルガノツクス1010(老化防止剤) 0.4 〃 ジブチル錫ジラウリレート 0.2 〃 押出条件 押出温度 190℃ スクリユー回転数 60rpm (押出機B) エチレンエチルアクリレート共重合体 50重量部 導電性カーボンブラツク 50 〃 押出条件 押出温度 180℃ スクリユー回転数 35rpm 成形ダイより吐出される二層押出溶融体を1.0
Kg/cm2の加圧雰囲気下にて水冷して、内導付シラ
ン架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 比較例 1 実施例1と同様にして得た二層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却して、内導付シラン
架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 実施例 2 実施例1における押出機Bの条件を以下のよう
に行なつた以外は全く同様にして同一構造の絶縁
電線を得た。 (押出機B) 熱可塑性エラストマー(TPR5965ユニロイヤル
製) 100重量部 押出条件 押出温度 170℃ スクリユー回転数 38prm、 実施例 2 実施例2と同様にして得た2層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却して、実施例2と同
一構造の絶縁電線を得た。 実施例 3 実施例1における押出機Bの条件を以下のよう
に行い、押出機Aの被覆材が導体側で該A層の上
層に押出機Bの被覆材が被覆された二層押出成形
体を得た。 (押出機B) ナイロン66 100重量部 カーボンブラツク 2 〃 押出条件 押出温度 240℃ スクリユー回転数 33rpm、 成形ダイより吐出される二層押出溶融体を0.5
Kg/cm2の加圧雰囲気下にて水冷してナイロン該被
層付シラン架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 比較例 3 実施例3と同様にして得た2層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却し同一構造の絶縁電
線を得た。 以上の実施例及び比較例で得た各絶縁電線の特
性を調べたところ、次表のとおりであり、何れも
実施例品が優れていることが明らかであつた。
製造方法に係り、特にコモンヘツドにて同時押出
成形する他のゴムまたはプラスチツク層との界面
にボイドの発生することのないシラン架橋ポリオ
レフイン成形体の製造方法に関するものである。 従来一般に、ポリオレフインのシラン架橋成形
体の製造方法は、ポリオレフインに対し有機シラ
ン化合物及び有機過酸化物を加えてグラフト反応
させ、シラングラフト化ポリオレフインとなし、
これをシラノール縮合触媒の存在下に押出成形等
で成形体を得、該成形体を水分の存在する雰囲気
中にさらして架橋させて製造するものである。 この場合、前記シラノール縮合触媒は、前記ポ
リオレフインのシラングラフト化後にこれを加え
る方法と、シラングラフト化と同時に混入する方
法のいずれかで行なわれるが、作業コスト上の利
点から、後者すなわち同時混入の方法が一般に行
なわれる傾向が強い。 又、シラン架橋体と、他のゴムまたはプラスチ
ツク組成物とから成る二層あるいは三層被覆層を
導体上等に被覆して高圧用電力ケーブルを製造す
る場合には、次の三つの方法をとることができ
る。すなわち、 (1) 第1図に示すように、内部導電層を押出成形
し、巻取り、それをサプライにしてこの上にシ
ラン架橋ポリオレフイン層を押出成形して巻取
り、それを再度サプライにして該シラン架橋ポ
リオレフイン層の上に外部導電層を押出成形す
る方法。すなわち、全く別々の工程より成る方
法である。 (2) 第2図に示すように、1つの押出ラインに押
出機を順次並べて設置し、それぞれの押出機で
順に内部導電層、シラン架橋ポリオレフイン
層、外部導電層を押出成形する方法。すなわ
ち、タンデム押出成形方法。 (3) 第3図に示すように、1つの押出ラインに押
出機を3台設置し、かつ成形ダイ(クロスヘツ
ド)を共同にして一度に3層を同時押出成形す
る方法。すなわち、コモン押出成形方法。 ここで(1)の方法は、押出工程が全く個別になる
ことから、生産性の低下、ひいてはコストアツプ
となり、採用されにくい。 次に(2)の方法は、内部導電層押出の後直ちにシ
ラン架橋ポリオレフイン層形成工程へとサプライ
されていくが、この時内部導電被覆層が冷却不完
全のままシランポリオレフイン成形体の成形ダ
イ、つまり、ニツプルにあたり、こすれた状態
(内部導電層が平滑性を欠く)に至るため、この
工程を経て得たケーブルは電気特性が低下し易
い。 最後に(3)の方法は、三層共同時的に導体上に押
出被覆が行なえるため、(2)のように、内部半導電
層が平滑性を損ねるといつた致命的問題は生じ難
い。 しかしながら、第4図及び第5図にその概念を
示すように、この方法においてはシラン架橋体1
と内部導電材料2及び外部導電材料2との相互界
面3、あるいは前記シラン架橋性樹脂1自体の内
部にボイド4が発生し、電気特性等を低下させる
という欠点があつた。 この他、高圧ポリオレフイン絶縁電力ケーブル
以外にも、シラン架橋ポリオレフイン1の耐薬品
性、耐環境亀裂性等の優れている特性を生じて、
他のゴムまたはプラスチツク層との二層、三層積
層構造の成形体例えばパイプ、シート等各方面で
検討が行なわれているが、シラン架橋体層内のボ
イドに加えて、該層と他のゴムまたはプラスチツ
ク層との界面に発生するボイド4の影響による両
層間の接着性の低下等によつて、実現が妨げられ
ているのが現状である。 本発明者等は、このような欠点を解消すべく鋭
意検討を重ねた結果、上述のシラノール縮合触媒
の同時存在下で、シラン架橋ポリオレフイン架橋
層1と、他のゴムまたはプラスチツク層とをコモ
ンヘツドにて同時押出成形して成形体を得るに当
り、コモン同時押出により得られる多層溶融成形
体を0.2Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満の加圧雰囲気下
にて冷却固化することで、シラン架橋樹脂層1、
さらには他のゴムまたはブラスチツク層との相互
間の界面3に発生するボイド4を消滅せしめ、前
記の難題を一挙に解決できることを見出した。 すなわち、本発明のシラン架橋ポリオレフイン
成形体の製造方法は、ポリオレフインに対し有機
シラン化合物、有機過酸化物及びシラノール縮合
触媒を存在させたシラン架橋ポリオレフイン層1
の少くとも一層を他のゴムまたはプラスチツク層
2と共にコモンヘツドにて同時押出成形してシラ
ン架橋ポリオレフイン成形体を製造する方法にお
いて、コモンヘツドにて同時押出成形されて得ら
れるシラン架橋ポリオレフイン層と他のゴムまた
はプラスチツク層より成る多層溶融成形体を0.2
Kg/cm2以上3.0Kg/cm2未満の加圧雰囲気下にて冷
却固化することを特徴とする。 前記の界面等にボイド4を発生する現象に関し
ては、必ずしもこれを詳らかになし得たわけでは
ないが、しかし本発明者等の多角的な検討結果に
よれば、高温高圧下の押出機容器内におけるポリ
オレフイン中には、未反応のシラン化合物及び架
橋反応時に生成するメタノールの如きガス成分が
溶解し存在していが、成形ダイより吐出され導体
5上に被覆される状態に至ると、樹脂圧力の開放
及び樹脂温度の低下に伴ない前記のガス成分はポ
リオレフインシラン架橋体1表面から順次揮散し
ていく。ここで、シラン架橋体1の両側面、若し
くは一方を他のゴムまたはプラスチツク層2で被
覆するコモン押出の場合には、シラン架橋ポリオ
レフイン層1と、他のゴムまたはプラスチツク層
2とのガス透過性、及びポリマーの結晶化速度の
僅かな違いにより、シラン架橋ポリオレフイン層
からすべてのガス成分が揮散する前に、該層の該
側及び導体5側に設けた他のゴムまたはプラスチ
ツク組成物層の固化が始まり、揮散し得なかつた
ガス成分が、結果として特にシラン架橋ポリオレ
フイン樹脂層1及び他のゴムまたはプラスチツク
層2との相互界面3に集まりボイド4となつて生
ずるものと推考される。 これに対して、本発明方法では、成形ダイス口
より吐出された溶融体の冷却を加圧雰囲気下に行
なうことで、固化するシラン架橋ポリオレフイン
層1のガス成分飽和溶解性を高め、その結果揮散
し得なかつたガス成分をシラン架橋ポリオレフイ
ン層1にに溶解したまま封じ込め、固化せしめる
ことが可能となつて、シラン架橋体中及び他の層
との界面などにおけるボイド発生現象を消滅に至
らしめると略々推定している。 ボイド発生現象は、当然のこととして、加圧冷
却の雰囲気、すなわち冷却する時の圧力状態と相
関性があり、圧力を高めるに従つボイド4は消滅
する傾向を示す。なお、加圧力が0.1Kg/cm2以下
であるとボイド4を全て取り除くことは困難とな
り、0.2〜3Kg/cm2の範囲でボイド4は完全消滅
する。 又、加圧冷却を行なうに必要な具体例として、
第6図に示す。加圧例装置本体Aのうち、押出機
B側を成形ダイCに直接連結可能な構造11(例
えば、スライド管を設けて成形ダイCと冷却槽本
体Aとを完全な密閉型とする)とする。又、後部
にはケーブル外径と略々同等の孔を開けたパツキ
ン12をシールとして設ける。冷却はシヤワーリ
ング13により行ない、冷却装置本体A外へ排出
するにはピストン弁14を設け、水位を調節しな
がら、これによつて冷却槽内の圧力が本体A外に
漏れることを遮断する。加圧はボンベ15又はコ
ンプレツサーより窒素ガス及び空気によつて行な
い、圧力の調節をバルブ16により調節する。 次に、本発明において、上述したシラン架橋ポ
リオレフイン1と同時にコモン押出しする他のゴ
ムまたはプラスチツク層2としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等
のポリオレフイン樹脂の他にも、塩化ビニル、ポ
リエステル、ナイロン−66等の他のプラスチツ
ク、ゴム系材料が全て用いられ、特に制限はな
く、又これらの導電性カーボンブラツク無機充填
剤等所望の填料が混入されたものであつてもよ
い。 さらに、本発明においてコモンヘツドによる同
時押出しとは、例えば、押出機2台あるいはそれ
以上を一つのクロスヘツドを共用して設置し、導
体上に2層以上の材料を同時的に押出被覆する一
般的な方法を意味するのである。 本発明は以上の記載から明らかなように、ポリ
オレフインに対し有機シラン化合物、過酸化物及
び同時にシラノール縮合触媒を存在させたシラン
架橋ポリオレフイン層、少なくとも一層1を他の
ゴムまたはプラスチツク層2と共にコモンヘツド
にて同時押出成形するシラン架橋ポリオレフイン
成形体の製造方法において得られる多層溶融成形
体を0.2Kg/cm2以上30Kg/cm2未満の加圧雰囲気下
にて冷却固化することにより、上述の成形体内の
ボイドの問題を解消し得たものであり、この結果
成形体特性、具体的には被覆電線の電気特性向上
等に寄与する効果は非常に大きい。 以下本発明を実施例について説明する。 実施例 1 押出機A(D=60φ、L/D=30)、 押出機B(D=45φ、L/D=24)を設置し、
以下の被覆材及び押出条件にて導体上にコモン同
時押出し成形し、押出機Bの被覆材が導体側で該
B層の上層に押出機Aの被覆材が被覆された二層
押出成形体を得た。 (押出機A) 低密度ポリエチレン 100重量部 ビニルトリメトキシシラン 2.0 〃 ジクミルパーオキサイド 0.16 〃 イルガノツクス1010(老化防止剤) 0.4 〃 ジブチル錫ジラウリレート 0.2 〃 押出条件 押出温度 190℃ スクリユー回転数 60rpm (押出機B) エチレンエチルアクリレート共重合体 50重量部 導電性カーボンブラツク 50 〃 押出条件 押出温度 180℃ スクリユー回転数 35rpm 成形ダイより吐出される二層押出溶融体を1.0
Kg/cm2の加圧雰囲気下にて水冷して、内導付シラ
ン架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 比較例 1 実施例1と同様にして得た二層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却して、内導付シラン
架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 実施例 2 実施例1における押出機Bの条件を以下のよう
に行なつた以外は全く同様にして同一構造の絶縁
電線を得た。 (押出機B) 熱可塑性エラストマー(TPR5965ユニロイヤル
製) 100重量部 押出条件 押出温度 170℃ スクリユー回転数 38prm、 実施例 2 実施例2と同様にして得た2層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却して、実施例2と同
一構造の絶縁電線を得た。 実施例 3 実施例1における押出機Bの条件を以下のよう
に行い、押出機Aの被覆材が導体側で該A層の上
層に押出機Bの被覆材が被覆された二層押出成形
体を得た。 (押出機B) ナイロン66 100重量部 カーボンブラツク 2 〃 押出条件 押出温度 240℃ スクリユー回転数 33rpm、 成形ダイより吐出される二層押出溶融体を0.5
Kg/cm2の加圧雰囲気下にて水冷してナイロン該被
層付シラン架橋ポリエチレン絶縁電線を得た。 比較例 3 実施例3と同様にして得た2層押出溶融体を常
圧下の水中を通過させて冷却し同一構造の絶縁電
線を得た。 以上の実施例及び比較例で得た各絶縁電線の特
性を調べたところ、次表のとおりであり、何れも
実施例品が優れていることが明らかであつた。
【表】
第1図は、シラン架橋体を含む高圧用電力ケー
ブルの製造方法の従来のセパレートタンデム方式
の例を示す工程説明図であり、第2図は、同じく
従来の三層タンデム方式の例を示す工程説明図で
あり、第3図は、同じく従来の三層コモン押出方
式の例を示す工程説明図であり、第4図は、従来
方法における一例にてボイド発生を概念的に示す
断面説明図であり、第5図も同じく従来方法の他
の例にてボイド発生を概念的に示す断面説明図で
あり、さらに、第6図は、本発明の一実施例にお
ける加圧冷却工程を示す説明略図である。 1……シラン架橋樹脂層、2……他の樹脂層
(内部導電材料及び外部導電材料)、3……界面、
4……ボイド、5……導体、11……本発明の一
実施例における構造、12……パツキング、13
……シヤワーリング、14……ピストン弁、15
……ボンベ、16……圧力調節バルブ、A……加
圧冷却装置本体、B……押出機、C……成形ダ
イ。
ブルの製造方法の従来のセパレートタンデム方式
の例を示す工程説明図であり、第2図は、同じく
従来の三層タンデム方式の例を示す工程説明図で
あり、第3図は、同じく従来の三層コモン押出方
式の例を示す工程説明図であり、第4図は、従来
方法における一例にてボイド発生を概念的に示す
断面説明図であり、第5図も同じく従来方法の他
の例にてボイド発生を概念的に示す断面説明図で
あり、さらに、第6図は、本発明の一実施例にお
ける加圧冷却工程を示す説明略図である。 1……シラン架橋樹脂層、2……他の樹脂層
(内部導電材料及び外部導電材料)、3……界面、
4……ボイド、5……導体、11……本発明の一
実施例における構造、12……パツキング、13
……シヤワーリング、14……ピストン弁、15
……ボンベ、16……圧力調節バルブ、A……加
圧冷却装置本体、B……押出機、C……成形ダ
イ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフインに対し有機シラン化合物、有
機過酸化物及びシラノール縮合触媒を存在させた
シラン架橋ポリオレフイン層の少なくとも一層を
他のゴムまたはプラスチツク層と共にコモンヘツ
ドにて同時押出成形してシラン架橋ポリオレフイ
ン成形体を製造する方法において、 コモンヘツドにて同時押出成形されて得られる
シラン架橋ポリオレフイン層と他のゴムまたはプ
ラスチツク層より成る多層溶融成形体を0.2Kg/
cm2以上3.0Kg/cm2未満の加圧雰囲気下にて冷却固
化することを特徴とするシラン架橋ポリオレフイ
ン成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10671783A JPS59232125A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | シラン架橋ポリオレフイン成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10671783A JPS59232125A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | シラン架橋ポリオレフイン成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59232125A JPS59232125A (ja) | 1984-12-26 |
| JPH0357848B2 true JPH0357848B2 (ja) | 1991-09-03 |
Family
ID=14440702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10671783A Granted JPS59232125A (ja) | 1983-06-16 | 1983-06-16 | シラン架橋ポリオレフイン成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59232125A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5575965A (en) * | 1995-05-19 | 1996-11-19 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation | Process for extrusion |
| JP4533507B2 (ja) * | 1999-09-30 | 2010-09-01 | 日本ユニカー株式会社 | 化学架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの外部半導電層用剥離性半導電性水架橋性樹脂組成物 |
| JP5376788B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2013-12-25 | 株式会社ニチリン | シラン架橋ポリエチレン/ゴム複合体 |
| KR101948333B1 (ko) * | 2010-09-30 | 2019-02-14 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 개선된 층 접착력을 갖는 가요성 다층 전기 물품의 제조 방법 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5925110A (ja) * | 1982-08-02 | 1984-02-09 | 株式会社フジクラ | 架橋ポリオレフイン電線の製造方法 |
-
1983
- 1983-06-16 JP JP10671783A patent/JPS59232125A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59232125A (ja) | 1984-12-26 |
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