JPH0359768B2 - - Google Patents
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- JPH0359768B2 JPH0359768B2 JP62094087A JP9408787A JPH0359768B2 JP H0359768 B2 JPH0359768 B2 JP H0359768B2 JP 62094087 A JP62094087 A JP 62094087A JP 9408787 A JP9408787 A JP 9408787A JP H0359768 B2 JPH0359768 B2 JP H0359768B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- side guide
- guide member
- less
- based alloy
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B39/00—Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B39/14—Guiding, positioning or aligning work
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、連続熱間圧延ラインの熱延鋼板のセ
ンタリングを行うサイドガイド部材に関する。 〔従来の技術〕 鋼板の連続熱間圧延ライン(ホツトストリツプ
ミルライン)において、加熱炉から送出された赤
熱鋼材は、粗圧延機で粗圧延されたのち、仕上げ
圧延機に導入されて所定板厚に圧延され、冷却ゾ
ーンを経てライン終端の巻取機に巻取られる。仕
上圧延機(通常、7〜8基のロールスタンドを以
て構成される)において、赤熱鋼板(板温:約
700〜1100℃、板厚:約3〜25mm)は約200〜800
m/分の高速度で走行する。仕上圧延機を通過す
る鋼板(通板材)は蛇行が生じ易いので、各ロー
ルスタンド入側には、通板材の蛇行を修正し、そ
のセンタリングを行うためのサイドガイド部材が
設置されている。第2図において、10はロー
ルスタンド、20はサイドガイド部材である。サ
イドガイド部材20は固定用枠部材30の内側に
取付けられる(同図,)。サイドガイド部材
は、同図に示すようにラインをはさんで向い合
う固定用枠部材30,30のそれぞれに取付けら
れた2部材20,20を以て1組とし、向い合う
2部材20,20の板面間隔は、通板材Sの板幅
に応じて駆動装置(図示せず)により拡縮調節さ
れ、また必要に応じ、一定の間隔を保つたまま、
ラインのセンタに対して右側または左側へシフト
駆動される。 サイドガイド部材20は、その内側面(鋼材ガ
イド面)に、高速走行する赤熱通板材Sの側部端
面が強い力で擦り付けられるので、それに耐え得
る強度と摩耗抵抗性を備え、かつ高速摺接する通
板材との間に焼付きが生じにくいものでなければ
ならず、また加熱と冷却の繰り返しによる割れや
剥離等の損傷が生じないように耐熱衝撃性を具備
するものであることを要する。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかるに、サイドガイド部材として必要な上記
諸特性を兼ね備えた適当な材料は見当たらない。
従来より、ダクタイル鋳鉄製のサイドガイド部材
が専ら使用されているけれども、このものも耐摩
耗性に乏しく、かつ耐熱衝撃性も十分でないた
め、耐久性に劣るという欠点がある。ダクタイル
鋳鉄製サイドガイド部材は、他材に比しすぐれて
安定した耐焼付性を備えている点が好まれ、耐摩
耗性や耐熱衝撃性に乏しい点を敢えて不問にして
使用されているのであるが、短時間で損傷が進む
ため、消耗品的に取り扱われており、頻繁な取替
を必要とすることが、ホツトストリツプミルライ
ンのメンテナンスおよびそのコストに大きな影響
を与えている。 本発明は上記点に鑑み、高温域(約700〜1100
℃)において、すぐれた耐焼付性および耐摩耗性
等を廉備したサイドガイド部材を提供しようとす
るものである。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明に係る連続熱間圧延ラインの熱延鋼板セ
ンタリング用サイドガイド部材は、 金属板を母材とし、その熱延鋼板ガイド面に、
Cr:50〜70%、Ni:1〜3%、W:5%以下、
Fe:5%以下、残部実質的にCoからなるコバル
ト基合金、もしくはCr:10〜20%、Mo:10〜20
%、W:2〜10%、Fe:5%以下、残部実質的
にNiからなるニツケル基合金であるマトリツク
ス金属と、該マトリツクス金属中に均一に分散混
在して30〜70%を占める炭物化系セラミツク粒子
とからなる複合組織を有する溶接肉盛層が形成さ
れていることを特徴としている。 上記のように本発明のサイドガイド部材は、マ
トリツクス金属にセラミツク粒子が分散混在した
複合組織を有する肉盛層(複合肉盛層)を熱延鋼
板ガイド面としている。その複合肉盛層のマトリ
ツクス金属であるコバルト(Co)基合金および
ニツケル(Ni)基合金の組成限定理由はつぎの
とおりである(含有量を示す%は重量%である)。 Co基合金 Cr(50〜70%):高温強度、耐酸性性等の改善の
ために50%以上とし、その増量に伴う溶接性の
低下・肉盛層形成の困難化、および材質の脆化
を避けるため70%を上限とする。 Ni(1〜3%):セラミツク粒子との濡れ性を良
好にし、複合組織の緻密性および粒子分布の均
一性を高めるため1%以上とし、他方3%を越
える量とする利益はないので、3%までとす
る。 W(5%以下):高温強度、耐摩耗性等を高めるの
に必要であり、5%を越えると溶接性の低下、
耐熱衝撃性の低下等をきたすので5%以下とす
る。 Fe(5%以下):延靱性改善に奏効するが、その
増量は、高温強度、耐酸化性等の低下を伴うの
で、5%以下とする。 Co(バランス):上記諸元素と共に、高温での強
度、耐酸化性、耐熱衝撃性等にすぐれたマトリ
ツクス金属を形成するための基本成分である。 Ni基合金 Cr(10〜20%):高温強度、耐酸化性等を高める
ために10%を下限とし、他方その増量に伴う溶
接性の低下を避けるため20%までとする。 Mo(10〜20%):高温強度改善のため10%以上と
し、溶接性の低下を避けるため20%を上限とす
る。 W(2〜10%):高温強度、耐摩耗性等の改善のた
めに2%以上とし、増量に伴う溶接性の低下や
耐熱衝撃性の劣化をさけるため10%を上限とす
る。 Fe(5%以下):延靱性改善に奏効するが、その
増量は、高温強度、耐酸化性等の低下を伴うの
で5%以下とする。 Ni(バランス):上記諸元素と共に高温での強度、
耐酸化性、耐熱衝撃性等にすぐれたマトリツク
ス金属を形成するための基本成分である。 上記Co基合金およびNi基合金は、耐熱性にす
ぐれ、サイドガイド部材に要求される高温強度、
耐熱衝撃性等を有し、機械衝撃に対しても安定で
あるが、高速度で走行する熱延鋼板の衝突、強い
こすりつけ反復作用による摩耗や焼付き等の損傷
が進み易く、サイドガイド部材として実用するこ
とはできない。しかるに、これをマトリツクス金
属とし炭化物系セラミツク粒子が適量分散混在し
た複合組織とすることにより、マトリツクス金属
の耐熱性や耐衝撃性、耐酸化性等の材質特性と併
せて、従来のサイドガイド部材料であるダクタイ
ル鋳鉄をはるかに越える高度の摩耗抵抗性と、ダ
クタイルタイル鋳鉄に勝る安定した焼付抵抗性と
を備えた鋼材ガイド面を形成することが可能とな
る。 分散相であるセラミツク粒子として炭化物系の
ものを使用することとしたのは、上記マトリツク
ス金属とのなじみもよく、均質な複合組織の形成
し易いことと、その粒子が硬質で複合肉盛層に高
度の摩耗抵抗性を付与し、しかもその肉盛層面に
潤滑性をもたらし、赤熱状態で強く摺接する熱延
鋼板に対しその表面を焼付抵抗性にすぐれたもの
とすることができるからである。その具体例とし
て、炭化クロム、炭化ジルコニウム、炭化ニオ
ブ、炭化珪素等が挙げられる。その粒径は特に限
定されないけれども、分散効果としての耐摩耗
性、耐焼付性等の向上効果をよりよく発現させる
点から、おおむね80〜400メツシユが適当である。 複合肉盛層における炭化物系セラミツク粒子の
占める割合(混合率)を30重量%以上としたの
は、それより少いと、分散効果が不足し、十分な
磨耗抵抗性を確保することが困難となるからであ
る。セラミツク粒子の混合率を高める程、耐摩耗
性の増加をみるが、あまり多くすると、マトリツ
クス金属量の相対的減少により、強度および機械
的または熱的衝撃に対する抵抗性の不足をきた
し、クラツクや剥離が生じやすくなるので、70重
量%を上限とする。すなわち、セラミツク粒子の
混合率を30〜70重量%に規定することにより、サ
イドガイド部材として望まれる強度、耐焼付性、
耐摩耗性および衝撃特性等がバランスよく確保さ
れるのである。 上記複合肉盛層は、溶接法により、例えばプラ
ズマ粉体肉盛溶接法を適用し、マトリツクスとな
る金属粉末と分散相となる炭化物系セラミツク粉
末とを所望の割合で混合した粉末混合物を肉盛材
料として用いることにより形成される。溶接法以
外に溶射法を利用して複合肉盛相を形成すること
も可能ではあるが、溶射法により形成される複合
肉盛相は母材金属板との界面の接合強度が十分で
なく、サイドガイド部材としての実使用時にうけ
る機械的・熱的衝撃による剥離・亀裂の問題が残
るのに対し、溶接法による場合は、母材金属板と
の界面に強固な結合関係を有する複合肉盛相を形
成することができ、溶射肉盛層の場合のような問
題はない。 なお、母材金属板は、複合肉盛層のバツクアツ
プ材としてサイドガイド部材の実機使用に必要な
強度・靭性を備えたのであれば、その材質は特に
制限されず、例えば炭素鋼や低合金鋼等の安価な
板状部材を使用することができる。 第1表は、金属粉末とセラミツク粉末との粉末
混合物を肉盛材料とし、プラズマ粉体肉盛溶接法
により炭素鋼板面に形成した複合肉盛層の耐摩耗
性、耐焼付性および耐熱衝撃性についての試験結
果を示している。セラミツク粉末粒径は100〜300
メツシユであり、マトリツクス金属(Ni基合金
またはCo基合金)の成分組成、並びに各試験条
件は次のとおりである。 Co基合金: Cr:65%、Ni:1%、W:1.5%、Fe:3%、
残部Co、 Ni基合金: Cr:16%、W:4%、Fe:5%、Mo:16%、
残部Ni、 (イ) 摩耗試験 供試肉盛層から試片(5W×15h×25L、mm)を
切出し、これを回転輪(SGP100A、外径100
mm、回転連度40rpm)の周面に、2Kgの押圧力
で押付け、100時間経過後の試片の摩耗量を測
定する。同じ試験をダクタイル鋳鉄材(FCD)
試片にて行い、その摩耗量を測定する。FCD
材の20倍以上の摩耗抵抗性を有するもの(摩耗
量がFCD材の1/2以下)を、耐摩耗性良好と評
価し、第1表中、「耐摩耗性」の欄に「○」で
示し、そうでないものを「×」で示した。 (ロ) 焼付試験 供試材からデイスク状試片(外径φ100)を
調製し、これを相手材(普通炭素鋼製デイス
ク、外径φ100)の盤面に面圧0.5Kg/mm2の押付
力で押付け、試片温度800℃、回転速度100rpm
で12時間摺接させ、試験後の摺接面の傷み状態
を観察する。同じ試験をFCD材について行う。
摺接面の損傷がFCD材のそれよりも軽微であ
るものを、耐焼付製良好と評価し、第1表中、
「耐焼付性」欄に「○」で示し、FCD材と同等
もしくはそれより損傷が大きいものを「×」で
示した。 (ハ) 供試材から試験片(30□ ×18t、mm)を切り
出し、800℃に加熱後、100℃まで空冷する加
熱・冷却処理を1000回繰返したのち、試験片の
割れの有無をカラーチエツクにより調べる。
FCD材についても同じ試験を行う。第1表中、
「耐熱衝撃性」欄の「○」は割れなし、「×」は
割れ発生、を意味する。 第1表に示した試験結果により、Ni基または
Co基合金に30〜70重量%の炭化物系セラミツク
粒子を分散させた複合肉盛層(No.2、3、5、
6、10〜12)は、ダクタイル鋳鉄材よりもすぐれ
た耐焼付性を有すると共に、ダクタイル鋳鉄材を
凌ぐ摩耗抵抗性および耐熱衝撃性を備えているこ
とがわかる。なお、炭化物系セラミツク粒子の混
合率が多すぎると、耐熱衝撃性に問題があり(No.
4、8、13)、逆にその混合率が少なすぎると、
摩耗抵抗性が不足し(No.1、8、9)、いずれの
場合も、セラミツクの複合効果を十分に達成でき
ない。
ンタリングを行うサイドガイド部材に関する。 〔従来の技術〕 鋼板の連続熱間圧延ライン(ホツトストリツプ
ミルライン)において、加熱炉から送出された赤
熱鋼材は、粗圧延機で粗圧延されたのち、仕上げ
圧延機に導入されて所定板厚に圧延され、冷却ゾ
ーンを経てライン終端の巻取機に巻取られる。仕
上圧延機(通常、7〜8基のロールスタンドを以
て構成される)において、赤熱鋼板(板温:約
700〜1100℃、板厚:約3〜25mm)は約200〜800
m/分の高速度で走行する。仕上圧延機を通過す
る鋼板(通板材)は蛇行が生じ易いので、各ロー
ルスタンド入側には、通板材の蛇行を修正し、そ
のセンタリングを行うためのサイドガイド部材が
設置されている。第2図において、10はロー
ルスタンド、20はサイドガイド部材である。サ
イドガイド部材20は固定用枠部材30の内側に
取付けられる(同図,)。サイドガイド部材
は、同図に示すようにラインをはさんで向い合
う固定用枠部材30,30のそれぞれに取付けら
れた2部材20,20を以て1組とし、向い合う
2部材20,20の板面間隔は、通板材Sの板幅
に応じて駆動装置(図示せず)により拡縮調節さ
れ、また必要に応じ、一定の間隔を保つたまま、
ラインのセンタに対して右側または左側へシフト
駆動される。 サイドガイド部材20は、その内側面(鋼材ガ
イド面)に、高速走行する赤熱通板材Sの側部端
面が強い力で擦り付けられるので、それに耐え得
る強度と摩耗抵抗性を備え、かつ高速摺接する通
板材との間に焼付きが生じにくいものでなければ
ならず、また加熱と冷却の繰り返しによる割れや
剥離等の損傷が生じないように耐熱衝撃性を具備
するものであることを要する。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかるに、サイドガイド部材として必要な上記
諸特性を兼ね備えた適当な材料は見当たらない。
従来より、ダクタイル鋳鉄製のサイドガイド部材
が専ら使用されているけれども、このものも耐摩
耗性に乏しく、かつ耐熱衝撃性も十分でないた
め、耐久性に劣るという欠点がある。ダクタイル
鋳鉄製サイドガイド部材は、他材に比しすぐれて
安定した耐焼付性を備えている点が好まれ、耐摩
耗性や耐熱衝撃性に乏しい点を敢えて不問にして
使用されているのであるが、短時間で損傷が進む
ため、消耗品的に取り扱われており、頻繁な取替
を必要とすることが、ホツトストリツプミルライ
ンのメンテナンスおよびそのコストに大きな影響
を与えている。 本発明は上記点に鑑み、高温域(約700〜1100
℃)において、すぐれた耐焼付性および耐摩耗性
等を廉備したサイドガイド部材を提供しようとす
るものである。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明に係る連続熱間圧延ラインの熱延鋼板セ
ンタリング用サイドガイド部材は、 金属板を母材とし、その熱延鋼板ガイド面に、
Cr:50〜70%、Ni:1〜3%、W:5%以下、
Fe:5%以下、残部実質的にCoからなるコバル
ト基合金、もしくはCr:10〜20%、Mo:10〜20
%、W:2〜10%、Fe:5%以下、残部実質的
にNiからなるニツケル基合金であるマトリツク
ス金属と、該マトリツクス金属中に均一に分散混
在して30〜70%を占める炭物化系セラミツク粒子
とからなる複合組織を有する溶接肉盛層が形成さ
れていることを特徴としている。 上記のように本発明のサイドガイド部材は、マ
トリツクス金属にセラミツク粒子が分散混在した
複合組織を有する肉盛層(複合肉盛層)を熱延鋼
板ガイド面としている。その複合肉盛層のマトリ
ツクス金属であるコバルト(Co)基合金および
ニツケル(Ni)基合金の組成限定理由はつぎの
とおりである(含有量を示す%は重量%である)。 Co基合金 Cr(50〜70%):高温強度、耐酸性性等の改善の
ために50%以上とし、その増量に伴う溶接性の
低下・肉盛層形成の困難化、および材質の脆化
を避けるため70%を上限とする。 Ni(1〜3%):セラミツク粒子との濡れ性を良
好にし、複合組織の緻密性および粒子分布の均
一性を高めるため1%以上とし、他方3%を越
える量とする利益はないので、3%までとす
る。 W(5%以下):高温強度、耐摩耗性等を高めるの
に必要であり、5%を越えると溶接性の低下、
耐熱衝撃性の低下等をきたすので5%以下とす
る。 Fe(5%以下):延靱性改善に奏効するが、その
増量は、高温強度、耐酸化性等の低下を伴うの
で、5%以下とする。 Co(バランス):上記諸元素と共に、高温での強
度、耐酸化性、耐熱衝撃性等にすぐれたマトリ
ツクス金属を形成するための基本成分である。 Ni基合金 Cr(10〜20%):高温強度、耐酸化性等を高める
ために10%を下限とし、他方その増量に伴う溶
接性の低下を避けるため20%までとする。 Mo(10〜20%):高温強度改善のため10%以上と
し、溶接性の低下を避けるため20%を上限とす
る。 W(2〜10%):高温強度、耐摩耗性等の改善のた
めに2%以上とし、増量に伴う溶接性の低下や
耐熱衝撃性の劣化をさけるため10%を上限とす
る。 Fe(5%以下):延靱性改善に奏効するが、その
増量は、高温強度、耐酸化性等の低下を伴うの
で5%以下とする。 Ni(バランス):上記諸元素と共に高温での強度、
耐酸化性、耐熱衝撃性等にすぐれたマトリツク
ス金属を形成するための基本成分である。 上記Co基合金およびNi基合金は、耐熱性にす
ぐれ、サイドガイド部材に要求される高温強度、
耐熱衝撃性等を有し、機械衝撃に対しても安定で
あるが、高速度で走行する熱延鋼板の衝突、強い
こすりつけ反復作用による摩耗や焼付き等の損傷
が進み易く、サイドガイド部材として実用するこ
とはできない。しかるに、これをマトリツクス金
属とし炭化物系セラミツク粒子が適量分散混在し
た複合組織とすることにより、マトリツクス金属
の耐熱性や耐衝撃性、耐酸化性等の材質特性と併
せて、従来のサイドガイド部材料であるダクタイ
ル鋳鉄をはるかに越える高度の摩耗抵抗性と、ダ
クタイルタイル鋳鉄に勝る安定した焼付抵抗性と
を備えた鋼材ガイド面を形成することが可能とな
る。 分散相であるセラミツク粒子として炭化物系の
ものを使用することとしたのは、上記マトリツク
ス金属とのなじみもよく、均質な複合組織の形成
し易いことと、その粒子が硬質で複合肉盛層に高
度の摩耗抵抗性を付与し、しかもその肉盛層面に
潤滑性をもたらし、赤熱状態で強く摺接する熱延
鋼板に対しその表面を焼付抵抗性にすぐれたもの
とすることができるからである。その具体例とし
て、炭化クロム、炭化ジルコニウム、炭化ニオ
ブ、炭化珪素等が挙げられる。その粒径は特に限
定されないけれども、分散効果としての耐摩耗
性、耐焼付性等の向上効果をよりよく発現させる
点から、おおむね80〜400メツシユが適当である。 複合肉盛層における炭化物系セラミツク粒子の
占める割合(混合率)を30重量%以上としたの
は、それより少いと、分散効果が不足し、十分な
磨耗抵抗性を確保することが困難となるからであ
る。セラミツク粒子の混合率を高める程、耐摩耗
性の増加をみるが、あまり多くすると、マトリツ
クス金属量の相対的減少により、強度および機械
的または熱的衝撃に対する抵抗性の不足をきた
し、クラツクや剥離が生じやすくなるので、70重
量%を上限とする。すなわち、セラミツク粒子の
混合率を30〜70重量%に規定することにより、サ
イドガイド部材として望まれる強度、耐焼付性、
耐摩耗性および衝撃特性等がバランスよく確保さ
れるのである。 上記複合肉盛層は、溶接法により、例えばプラ
ズマ粉体肉盛溶接法を適用し、マトリツクスとな
る金属粉末と分散相となる炭化物系セラミツク粉
末とを所望の割合で混合した粉末混合物を肉盛材
料として用いることにより形成される。溶接法以
外に溶射法を利用して複合肉盛相を形成すること
も可能ではあるが、溶射法により形成される複合
肉盛相は母材金属板との界面の接合強度が十分で
なく、サイドガイド部材としての実使用時にうけ
る機械的・熱的衝撃による剥離・亀裂の問題が残
るのに対し、溶接法による場合は、母材金属板と
の界面に強固な結合関係を有する複合肉盛相を形
成することができ、溶射肉盛層の場合のような問
題はない。 なお、母材金属板は、複合肉盛層のバツクアツ
プ材としてサイドガイド部材の実機使用に必要な
強度・靭性を備えたのであれば、その材質は特に
制限されず、例えば炭素鋼や低合金鋼等の安価な
板状部材を使用することができる。 第1表は、金属粉末とセラミツク粉末との粉末
混合物を肉盛材料とし、プラズマ粉体肉盛溶接法
により炭素鋼板面に形成した複合肉盛層の耐摩耗
性、耐焼付性および耐熱衝撃性についての試験結
果を示している。セラミツク粉末粒径は100〜300
メツシユであり、マトリツクス金属(Ni基合金
またはCo基合金)の成分組成、並びに各試験条
件は次のとおりである。 Co基合金: Cr:65%、Ni:1%、W:1.5%、Fe:3%、
残部Co、 Ni基合金: Cr:16%、W:4%、Fe:5%、Mo:16%、
残部Ni、 (イ) 摩耗試験 供試肉盛層から試片(5W×15h×25L、mm)を
切出し、これを回転輪(SGP100A、外径100
mm、回転連度40rpm)の周面に、2Kgの押圧力
で押付け、100時間経過後の試片の摩耗量を測
定する。同じ試験をダクタイル鋳鉄材(FCD)
試片にて行い、その摩耗量を測定する。FCD
材の20倍以上の摩耗抵抗性を有するもの(摩耗
量がFCD材の1/2以下)を、耐摩耗性良好と評
価し、第1表中、「耐摩耗性」の欄に「○」で
示し、そうでないものを「×」で示した。 (ロ) 焼付試験 供試材からデイスク状試片(外径φ100)を
調製し、これを相手材(普通炭素鋼製デイス
ク、外径φ100)の盤面に面圧0.5Kg/mm2の押付
力で押付け、試片温度800℃、回転速度100rpm
で12時間摺接させ、試験後の摺接面の傷み状態
を観察する。同じ試験をFCD材について行う。
摺接面の損傷がFCD材のそれよりも軽微であ
るものを、耐焼付製良好と評価し、第1表中、
「耐焼付性」欄に「○」で示し、FCD材と同等
もしくはそれより損傷が大きいものを「×」で
示した。 (ハ) 供試材から試験片(30□ ×18t、mm)を切り
出し、800℃に加熱後、100℃まで空冷する加
熱・冷却処理を1000回繰返したのち、試験片の
割れの有無をカラーチエツクにより調べる。
FCD材についても同じ試験を行う。第1表中、
「耐熱衝撃性」欄の「○」は割れなし、「×」は
割れ発生、を意味する。 第1表に示した試験結果により、Ni基または
Co基合金に30〜70重量%の炭化物系セラミツク
粒子を分散させた複合肉盛層(No.2、3、5、
6、10〜12)は、ダクタイル鋳鉄材よりもすぐれ
た耐焼付性を有すると共に、ダクタイル鋳鉄材を
凌ぐ摩耗抵抗性および耐熱衝撃性を備えているこ
とがわかる。なお、炭化物系セラミツク粒子の混
合率が多すぎると、耐熱衝撃性に問題があり(No.
4、8、13)、逆にその混合率が少なすぎると、
摩耗抵抗性が不足し(No.1、8、9)、いずれの
場合も、セラミツクの複合効果を十分に達成でき
ない。
低合金鋼板(長さ:1600mm、幅:300mm、板
厚:25mm)の下半部分にプラズマ粉体肉盛溶接法
により複合肉盛層を設け、肉盛層面を機械加工に
より平滑面となして第1図に示す形成を有する1
組のサイドガイド部材A〜Fを製作した。複合肉
盛層22の幅寸法は約150mm、層厚は約4mmであ
る。各供試サイドガイド部材A〜Fの複合肉盛層
を組成は次のとおりであり、マトリツクス金属
(Co基合金またはNi基合金)の成分組成は前記特
性試験の供試材のそれと同じである。 サイドガイド部材A Co基合金+炭化クロム粒子(70:30) サイドガイド部材B Co基合金+炭化クロム粒子(50:50) サイドガイド部材C Co基合金+炭化クロム粒子(30:70) サイドガイド部材D Ni基合金+炭化クロム粒子(50:50) サイドガイド部材E Ni基合金+炭化ジルコニウム粒子(50:50) サイドガイド部材F Ni基合金+炭化ニオブ粒子(50:50) 上記各サイドガイド部材A〜Fを、ホツトスト
リツプミルラインの8連式仕上圧延機の第4段ロ
ールスタンドの入側の固定用枠体30に取付け、
約400m/分で移行する通板材(板厚:6.4mm、板
温:900℃)のセンタリングを行つた。各サイド
ガイド部材の使用結果を、従来のダクタイル鋳鉄
性(FCD)部材(板厚25mm)のそれと併せて第
2表に示す。表中、「摩耗深さ(mm)」はガイド面
に生じた摩耗減肉の最大深さである。
厚:25mm)の下半部分にプラズマ粉体肉盛溶接法
により複合肉盛層を設け、肉盛層面を機械加工に
より平滑面となして第1図に示す形成を有する1
組のサイドガイド部材A〜Fを製作した。複合肉
盛層22の幅寸法は約150mm、層厚は約4mmであ
る。各供試サイドガイド部材A〜Fの複合肉盛層
を組成は次のとおりであり、マトリツクス金属
(Co基合金またはNi基合金)の成分組成は前記特
性試験の供試材のそれと同じである。 サイドガイド部材A Co基合金+炭化クロム粒子(70:30) サイドガイド部材B Co基合金+炭化クロム粒子(50:50) サイドガイド部材C Co基合金+炭化クロム粒子(30:70) サイドガイド部材D Ni基合金+炭化クロム粒子(50:50) サイドガイド部材E Ni基合金+炭化ジルコニウム粒子(50:50) サイドガイド部材F Ni基合金+炭化ニオブ粒子(50:50) 上記各サイドガイド部材A〜Fを、ホツトスト
リツプミルラインの8連式仕上圧延機の第4段ロ
ールスタンドの入側の固定用枠体30に取付け、
約400m/分で移行する通板材(板厚:6.4mm、板
温:900℃)のセンタリングを行つた。各サイド
ガイド部材の使用結果を、従来のダクタイル鋳鉄
性(FCD)部材(板厚25mm)のそれと併せて第
2表に示す。表中、「摩耗深さ(mm)」はガイド面
に生じた摩耗減肉の最大深さである。
【表】
本発明の熱間圧延ライン用サイドガイド部材
は、耐焼付性、摩耗抵抗性及び熱衝撃特性を兼備
し、従来材であるダクタイル鋳鉄製サイドガイド
部材を大きく凌ぐ耐用寿命を有している。従つ
て、サイドガイド部材のメンテナンスの負担が大
幅に軽減すると共に、熱間圧延ライン操業の安
定・円滑化に寄与する。
は、耐焼付性、摩耗抵抗性及び熱衝撃特性を兼備
し、従来材であるダクタイル鋳鉄製サイドガイド
部材を大きく凌ぐ耐用寿命を有している。従つ
て、サイドガイド部材のメンテナンスの負担が大
幅に軽減すると共に、熱間圧延ライン操業の安
定・円滑化に寄与する。
第1図は本発明のサイドガイド部材の例を示
す正面図、同図はその〜断面図、第2図
は熱間圧延ラインにおける仕上圧延機の部分を模
式的に示す正面図、同図は従来のサイドガイド
部材の例を示す正面図、同図はサイドガイド部
材配置部におけるラインに直交する向きの断面説
明図である。 20:サイドガイド部材、21:金属板部材、
22:複合溶接肉盛層、30:固定用枠部材。
す正面図、同図はその〜断面図、第2図
は熱間圧延ラインにおける仕上圧延機の部分を模
式的に示す正面図、同図は従来のサイドガイド
部材の例を示す正面図、同図はサイドガイド部
材配置部におけるラインに直交する向きの断面説
明図である。 20:サイドガイド部材、21:金属板部材、
22:複合溶接肉盛層、30:固定用枠部材。
Claims (1)
- 1 金属板を母材とし、その熱延鋼板ガイド面
に、Cr:50〜70%、Ni:1〜3%、W:5%以
下、Fe:5%以下、残部実質的にCoからなるコ
バルト基合金、もしくはCr:10〜20%、Mo:10
〜20%、W:2〜10%、Fe:5%以下、残部実
質的にNiからなるニツケル基合金であるマトリ
ツクス金属と、該マトリツクス金属中に均一に分
散混在して30〜70%を占める炭化物系セラミツク
粒子とからなる複合組織を有する溶接肉盛層が形
成されていることを特徴とする耐摩耗性、耐焼付
性、耐熱衝撃性等にすぐれた連続熱間圧延ライン
の熱延鋼板センタリング用サイドガイド部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9408787A JPS63260619A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | 熱間圧延ラインの熱延鋼板センタリング用サイドガイド部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9408787A JPS63260619A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | 熱間圧延ラインの熱延鋼板センタリング用サイドガイド部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63260619A JPS63260619A (ja) | 1988-10-27 |
| JPH0359768B2 true JPH0359768B2 (ja) | 1991-09-11 |
Family
ID=14100684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9408787A Granted JPS63260619A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | 熱間圧延ラインの熱延鋼板センタリング用サイドガイド部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63260619A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200447829Y1 (ko) * | 2007-12-24 | 2010-02-23 | 현대제철 주식회사 | 압연기의 사이드가이드 라이너 구조 |
| KR101140846B1 (ko) * | 2009-02-25 | 2012-05-03 | 현대제철 주식회사 | 사이드 가이드 장치 |
| KR101159660B1 (ko) | 2009-08-27 | 2012-06-25 | 현대제철 주식회사 | 사이드 가이드 장치 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61186190A (ja) * | 1985-02-13 | 1986-08-19 | Kubota Ltd | 溶接肉盛用複合溶加棒 |
-
1987
- 1987-04-15 JP JP9408787A patent/JPS63260619A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63260619A (ja) | 1988-10-27 |
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