JPH036264B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH036264B2 JPH036264B2 JP60127100A JP12710085A JPH036264B2 JP H036264 B2 JPH036264 B2 JP H036264B2 JP 60127100 A JP60127100 A JP 60127100A JP 12710085 A JP12710085 A JP 12710085A JP H036264 B2 JPH036264 B2 JP H036264B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber bundle
- fiber
- seconds
- cross
- filaments
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は、新規な風合を有するアクリル系長繊
維束の製造法に関する。 アクリル系長繊維は柔軟な風合と光択、染色発
色性に優れた特徴を持ち広く賞用されているが、
麻、木綿等の天然繊維の持つシヤリ感、粗硬感、
軽量感に乏しく、春、夏物の商品の適合性に欠け
るきらいがある。アクリル系長繊維の特性を損な
うことなく、シヤリ感、軽量感を付与する方法と
しては、繊維界面を溶媒又は熱処理により、溶着
又は接着する方法あるいは繊維束断面を扁平化す
る方法等が知られている。例えば特公昭43−
12616号、特公昭44−18384号、特開昭57−101032
号、特公昭49−42880号公報等に記載の方法は広
く知られているが、実用上の問題点として後加工
工程のガイド類、トラベラー等による、捩れ、擦
れ等の外力により溶着、接着部分の分繊、分割が
進み、その効果が減少することは避けられない。
また繊維束を扁平化した場合にも特定の部分に応
力の集中が起こり、分割、ケバ立ち、ささくれ立
ち等の障害が起こり、処理速度の低下等の対応策
が強いられるが、これによる経済的損失は避けら
れない。アクリル系長繊維の後加工工程は原糸巻
き取り、撚糸、合撚、仮撚、ソフトチーズ巻き、
チーズ染色、綛染色、コーン巻き返し、編成等と
製品を得るまでの過程が長く、接着扁平糸等は特
別な取扱いを要するため、これが費用上昇の原因
となつている。特にリングワインダーを使用する
工程、仮撚等の工程は捩れ、擦れ等の外力の作用
が強く、これらの工程を避けた商品展開をせざる
を得ないのが実状である。本発明者らはこれらの
問題点を解決するために鋭意検討し、本発明を完
成した。 本発明は、乾強度2.5g/d以下のフイラメン
トより構成される繊維束を該繊維の溶媒水溶液で
処理し、1.5〜3.0倍の水溶液を含有させ、135〜
165℃、0.2〜0.6秒の短時間高温処理で急激に水
分除去を行い、さらに220〜250℃、0.3〜0.8秒の
短時間高温処理により溶着又は接着部分の接合を
強化させることを特徴とする、複数のフイラメン
トから成る30〜600デニールのアクリル系繊維束
で該繊維束の断面の経方向と緯方向の比が1:
1.0〜9.0の範囲にあり、構成フイラメントが部分
的、局所的に強固に溶着又は接着し、その割合が
30〜90%であるアクリル系長繊維束の製造法であ
る。 本発明方法によれば、高速リングワインダーに
よる巻き取り、仮撚り工程を通すことも可能であ
り、商品展開の幅の広がりが期待できる利点の
他、加工工程の生産性向上に役立てることも可能
である。 本発明のアクリル系長繊維束は、その断面を構
成する30〜90%の範囲の隣接するフイラメントが
強固に溶着又は接着されるとともに、断面内部に
好ましくは10〜40%の空隙部分を内在し、繊維束
に適度の屈曲性を有し、優れた後加工性を維持す
るものである。すなわち、10〜70%の非溶着又は
非接着部分を残すことにより、繊維束に適度の屈
曲性を与え、また空隙部分は、強い外力の作用を
受けたときにこれを緩和する働きがあり、これら
が接着又は溶着部分の分割又は分繊化を防ぐ役割
を演じている。更に部分的、局部的に、強固に溶
着又は接着された部分は繊維に剛直性を与え、風
合的にはシヤリ感を、内在する空隙部分は柔軟な
軽量感を付与することに役立つている。 本発明の繊維束の大きさは30〜600dの範囲、
繊維束断面は経方向の最大長と緯方向の最大長の
比(断面比)を1:1.0〜9.0範囲に制限すること
が必要である。600dの範囲を越えるもの又は断
面比が9.0を越えるものは、後加工工程での外力
の作用に対する耐性が弱く、ケバ立ち、糸切れの
原因となり、後加工工程の通過の悪化を招き、こ
れを防ぐため生産性の低下等の対応策が必要とな
る。 本発明に用いられる原料ポリマーはアクリロニ
トリル単独重合体又は他のビニールモノマーとの
共重合体のいずれかでもよく、これを溶解する溶
媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、ロダン塩の水
溶液、硝酸水溶液等が用いられる。紡糸方式は乾
式、湿式、半乾式等のいずれかの方法でもよく、
糸条を形成させたのち、脱溶媒の工程を経て80〜
100℃の温水槽又は常圧スチーム中で2〜4倍の
延伸を加える。この工程では繊維軸方向の配向は
軽度に留め、繊維界面での溶着又は接着が短時間
で進み易い繊維構造、すなわち繊維乾強度が2.5
g/d以下、好ましくは1.8〜2.5g/dの範囲に
抑える。 次いで水膨潤状態の繊維束を水溶性又は水分散
性の繊維油剤で処理し、各構成フイラメントが次
の乾燥工程で接着しないように均一に油剤を塗布
する。この油剤付着の目的はフイラメントの接着
を防ぐとともに、ガイド類による繊維束の損傷を
防ぐためのものであり、その目的に応じ油剤の種
類、付着量、付着方法を自由に選択してよい。 次いでアクリル繊維束に対して溶解作用を有す
る溶媒の水溶液中に浸漬し、繊維束の1.5〜3.0倍
の水溶液を付着及び/又は含有させ、135〜165℃
の乾燥ローラー上で0.2〜0.6秒で瞬間的に水分の
蒸発除去を行う。 前工程の油剤処理によつて完全に分繊している
繊維束を構成する各フイラメントは、この水分除
去工程では沸騰状態のもと上下、左右に激しく振
動し、繊維内部への気泡の混入と同時に部分的、
局部的、溶着又は接着が繊維束断面に偏在するこ
となく均一に分散して進行していると推定され
る。この状態を積極的に加速化するために、過剰
の水溶液の急激な水分蒸発、構成フイラメントの
自由度を高めること及び繊維の配向を最小限に抑
えることが必要である。繊維束の保有水溶液量の
調整には通常のガイド又はニツプロールが用いら
れる。 本発明に用いられる溶媒としてはプロピレンカ
ーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルス
ルホン、テトラメチルスルホン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラク
トン、ジメチルスルホキシド、トリメチレンカー
ボネート等の1種の水溶液又は2種以上の混合水
溶液が用いられる。ここで付与する溶媒量は溶媒
の種類による溶解力の強弱、目的とする溶着又は
接着の割合、構成フイラメント数等で異なるが、
溶媒にエチレンカーボネートを用いた150d/60f
の繊維束の場合は水溶液濃度2.2%、該繊維束の
付着水溶液量2倍で充分にその目的を達すること
ができる。 次いで水分除去した繊維束をさらに220〜250
℃、0.3〜0.8秒の短時間高温処理する。この処理
により繊維束の空隙部分を保持しながら、溶着又
は接着部分の接合を強化することができる。この
高温処理は下記の順序で行うことが好ましい。す
なわち135〜165℃℃乾燥ローラーで0.8〜2.5秒、
同じく乾燥ローラー上で165〜220℃、1.0〜3.0
秒、2段階の処理に引き続き、更に220〜250℃、
高温度に0.3〜0.8秒接触させる。この工程は溶着
又は接着をより強固にするとともに繊維内部のひ
ずみを解放する緩和の目的及び残存溶媒の加熱分
解除去又は揮発除去の意味を有する。この工程で
は繊維の着色、劣化防止の面から短時間高温処理
を行うことが必要である。 本発明に用いられる高温処理装置としては赤外
線ヒーター、高温熱風乾燥機等があげられるが、
瞬間的に繊維束に伝熱を行わせるために、ヒータ
ー内蔵型の接触熱板型の装置が好ましい。 実施例 アクリロニトリル92.7重量%、酢酸ビニール7
重量%及びメタリルスルホン酸ソーダー0.3重量
%から成る極限粘度1.60(25℃)の共重合体にジ
メチルアセトアミドを加え、固形分濃度23.5%の
紡糸原液を調整した。凝固浴液面より8mmの距離
を設けて取り付けた孔径0.12mm、孔数60holeノズ
ルより、紡糸原液を0.213ml/分・holeの速度で
吐出させながら、ジメチルアセトアミド70重量
%、温度40℃の浴中で凝固させ48.4m/分で凝固
糸を巻き取つた。次いで70℃の温水槽で、脱溶媒
を行つたのち、沸水中で3.5倍の延伸を加え180
m/分の速度とした。このとき乾強度は2.1g/
d、伸度13%であつた。次いで普通の水溶性油剤
で処理後、表面温度140℃の乾燥ローラー上で3
秒間乾燥させ、水分を完全に除去した。引き続き
2.2%エチレンカーボネート水溶液中に0.05秒浸
漬し、ニツプロールで絞り、付着水溶液量を対繊
維2.5倍に調整したのち、表面温度140℃の乾燥ロ
ーラーで0.4秒で瞬間的に全水分を除去した。次
いで乾燥ローラー表面温度140℃、1.6秒及び180
℃、2秒で2段階に分けて熱処理を実施後、235
℃の熱板上で0.6秒接触させ、3段目の熱処理を
行つた。続いて再度、対繊維2重量%の普通のス
トレート油剤を付着させ、180m/分の速度で高
速リングワインダーに巻き取つた。このときの糸
張力は、37gでスピンドルの回転数は4000rpmで
あつた。巻い取られた原糸はケバ立ち、糸切れも
なく、良好な状態であつた。また後加工性も優れ
たものであり、得られた編地はシヤリ感が強く、
軽量感に富むものであつた。得られた原糸の断面
は図面に示すように溶着又は接着部分が86.7%、
空隙率25%、断面比2.6倍であつた。 比較例 1〜3 実施例の条件を一部変更し、第1表に示す処理
を施し、原糸標本を得た。
維束の製造法に関する。 アクリル系長繊維は柔軟な風合と光択、染色発
色性に優れた特徴を持ち広く賞用されているが、
麻、木綿等の天然繊維の持つシヤリ感、粗硬感、
軽量感に乏しく、春、夏物の商品の適合性に欠け
るきらいがある。アクリル系長繊維の特性を損な
うことなく、シヤリ感、軽量感を付与する方法と
しては、繊維界面を溶媒又は熱処理により、溶着
又は接着する方法あるいは繊維束断面を扁平化す
る方法等が知られている。例えば特公昭43−
12616号、特公昭44−18384号、特開昭57−101032
号、特公昭49−42880号公報等に記載の方法は広
く知られているが、実用上の問題点として後加工
工程のガイド類、トラベラー等による、捩れ、擦
れ等の外力により溶着、接着部分の分繊、分割が
進み、その効果が減少することは避けられない。
また繊維束を扁平化した場合にも特定の部分に応
力の集中が起こり、分割、ケバ立ち、ささくれ立
ち等の障害が起こり、処理速度の低下等の対応策
が強いられるが、これによる経済的損失は避けら
れない。アクリル系長繊維の後加工工程は原糸巻
き取り、撚糸、合撚、仮撚、ソフトチーズ巻き、
チーズ染色、綛染色、コーン巻き返し、編成等と
製品を得るまでの過程が長く、接着扁平糸等は特
別な取扱いを要するため、これが費用上昇の原因
となつている。特にリングワインダーを使用する
工程、仮撚等の工程は捩れ、擦れ等の外力の作用
が強く、これらの工程を避けた商品展開をせざる
を得ないのが実状である。本発明者らはこれらの
問題点を解決するために鋭意検討し、本発明を完
成した。 本発明は、乾強度2.5g/d以下のフイラメン
トより構成される繊維束を該繊維の溶媒水溶液で
処理し、1.5〜3.0倍の水溶液を含有させ、135〜
165℃、0.2〜0.6秒の短時間高温処理で急激に水
分除去を行い、さらに220〜250℃、0.3〜0.8秒の
短時間高温処理により溶着又は接着部分の接合を
強化させることを特徴とする、複数のフイラメン
トから成る30〜600デニールのアクリル系繊維束
で該繊維束の断面の経方向と緯方向の比が1:
1.0〜9.0の範囲にあり、構成フイラメントが部分
的、局所的に強固に溶着又は接着し、その割合が
30〜90%であるアクリル系長繊維束の製造法であ
る。 本発明方法によれば、高速リングワインダーに
よる巻き取り、仮撚り工程を通すことも可能であ
り、商品展開の幅の広がりが期待できる利点の
他、加工工程の生産性向上に役立てることも可能
である。 本発明のアクリル系長繊維束は、その断面を構
成する30〜90%の範囲の隣接するフイラメントが
強固に溶着又は接着されるとともに、断面内部に
好ましくは10〜40%の空隙部分を内在し、繊維束
に適度の屈曲性を有し、優れた後加工性を維持す
るものである。すなわち、10〜70%の非溶着又は
非接着部分を残すことにより、繊維束に適度の屈
曲性を与え、また空隙部分は、強い外力の作用を
受けたときにこれを緩和する働きがあり、これら
が接着又は溶着部分の分割又は分繊化を防ぐ役割
を演じている。更に部分的、局部的に、強固に溶
着又は接着された部分は繊維に剛直性を与え、風
合的にはシヤリ感を、内在する空隙部分は柔軟な
軽量感を付与することに役立つている。 本発明の繊維束の大きさは30〜600dの範囲、
繊維束断面は経方向の最大長と緯方向の最大長の
比(断面比)を1:1.0〜9.0範囲に制限すること
が必要である。600dの範囲を越えるもの又は断
面比が9.0を越えるものは、後加工工程での外力
の作用に対する耐性が弱く、ケバ立ち、糸切れの
原因となり、後加工工程の通過の悪化を招き、こ
れを防ぐため生産性の低下等の対応策が必要とな
る。 本発明に用いられる原料ポリマーはアクリロニ
トリル単独重合体又は他のビニールモノマーとの
共重合体のいずれかでもよく、これを溶解する溶
媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、ロダン塩の水
溶液、硝酸水溶液等が用いられる。紡糸方式は乾
式、湿式、半乾式等のいずれかの方法でもよく、
糸条を形成させたのち、脱溶媒の工程を経て80〜
100℃の温水槽又は常圧スチーム中で2〜4倍の
延伸を加える。この工程では繊維軸方向の配向は
軽度に留め、繊維界面での溶着又は接着が短時間
で進み易い繊維構造、すなわち繊維乾強度が2.5
g/d以下、好ましくは1.8〜2.5g/dの範囲に
抑える。 次いで水膨潤状態の繊維束を水溶性又は水分散
性の繊維油剤で処理し、各構成フイラメントが次
の乾燥工程で接着しないように均一に油剤を塗布
する。この油剤付着の目的はフイラメントの接着
を防ぐとともに、ガイド類による繊維束の損傷を
防ぐためのものであり、その目的に応じ油剤の種
類、付着量、付着方法を自由に選択してよい。 次いでアクリル繊維束に対して溶解作用を有す
る溶媒の水溶液中に浸漬し、繊維束の1.5〜3.0倍
の水溶液を付着及び/又は含有させ、135〜165℃
の乾燥ローラー上で0.2〜0.6秒で瞬間的に水分の
蒸発除去を行う。 前工程の油剤処理によつて完全に分繊している
繊維束を構成する各フイラメントは、この水分除
去工程では沸騰状態のもと上下、左右に激しく振
動し、繊維内部への気泡の混入と同時に部分的、
局部的、溶着又は接着が繊維束断面に偏在するこ
となく均一に分散して進行していると推定され
る。この状態を積極的に加速化するために、過剰
の水溶液の急激な水分蒸発、構成フイラメントの
自由度を高めること及び繊維の配向を最小限に抑
えることが必要である。繊維束の保有水溶液量の
調整には通常のガイド又はニツプロールが用いら
れる。 本発明に用いられる溶媒としてはプロピレンカ
ーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルス
ルホン、テトラメチルスルホン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラク
トン、ジメチルスルホキシド、トリメチレンカー
ボネート等の1種の水溶液又は2種以上の混合水
溶液が用いられる。ここで付与する溶媒量は溶媒
の種類による溶解力の強弱、目的とする溶着又は
接着の割合、構成フイラメント数等で異なるが、
溶媒にエチレンカーボネートを用いた150d/60f
の繊維束の場合は水溶液濃度2.2%、該繊維束の
付着水溶液量2倍で充分にその目的を達すること
ができる。 次いで水分除去した繊維束をさらに220〜250
℃、0.3〜0.8秒の短時間高温処理する。この処理
により繊維束の空隙部分を保持しながら、溶着又
は接着部分の接合を強化することができる。この
高温処理は下記の順序で行うことが好ましい。す
なわち135〜165℃℃乾燥ローラーで0.8〜2.5秒、
同じく乾燥ローラー上で165〜220℃、1.0〜3.0
秒、2段階の処理に引き続き、更に220〜250℃、
高温度に0.3〜0.8秒接触させる。この工程は溶着
又は接着をより強固にするとともに繊維内部のひ
ずみを解放する緩和の目的及び残存溶媒の加熱分
解除去又は揮発除去の意味を有する。この工程で
は繊維の着色、劣化防止の面から短時間高温処理
を行うことが必要である。 本発明に用いられる高温処理装置としては赤外
線ヒーター、高温熱風乾燥機等があげられるが、
瞬間的に繊維束に伝熱を行わせるために、ヒータ
ー内蔵型の接触熱板型の装置が好ましい。 実施例 アクリロニトリル92.7重量%、酢酸ビニール7
重量%及びメタリルスルホン酸ソーダー0.3重量
%から成る極限粘度1.60(25℃)の共重合体にジ
メチルアセトアミドを加え、固形分濃度23.5%の
紡糸原液を調整した。凝固浴液面より8mmの距離
を設けて取り付けた孔径0.12mm、孔数60holeノズ
ルより、紡糸原液を0.213ml/分・holeの速度で
吐出させながら、ジメチルアセトアミド70重量
%、温度40℃の浴中で凝固させ48.4m/分で凝固
糸を巻き取つた。次いで70℃の温水槽で、脱溶媒
を行つたのち、沸水中で3.5倍の延伸を加え180
m/分の速度とした。このとき乾強度は2.1g/
d、伸度13%であつた。次いで普通の水溶性油剤
で処理後、表面温度140℃の乾燥ローラー上で3
秒間乾燥させ、水分を完全に除去した。引き続き
2.2%エチレンカーボネート水溶液中に0.05秒浸
漬し、ニツプロールで絞り、付着水溶液量を対繊
維2.5倍に調整したのち、表面温度140℃の乾燥ロ
ーラーで0.4秒で瞬間的に全水分を除去した。次
いで乾燥ローラー表面温度140℃、1.6秒及び180
℃、2秒で2段階に分けて熱処理を実施後、235
℃の熱板上で0.6秒接触させ、3段目の熱処理を
行つた。続いて再度、対繊維2重量%の普通のス
トレート油剤を付着させ、180m/分の速度で高
速リングワインダーに巻き取つた。このときの糸
張力は、37gでスピンドルの回転数は4000rpmで
あつた。巻い取られた原糸はケバ立ち、糸切れも
なく、良好な状態であつた。また後加工性も優れ
たものであり、得られた編地はシヤリ感が強く、
軽量感に富むものであつた。得られた原糸の断面
は図面に示すように溶着又は接着部分が86.7%、
空隙率25%、断面比2.6倍であつた。 比較例 1〜3 実施例の条件を一部変更し、第1表に示す処理
を施し、原糸標本を得た。
【表】
比較例1では、高速リングワインダーにおける
巻き取り状況は良好であり、ケバ立ち、糸切れは
認められなかつた。熱処理3段目、通過後の標本
を評価したところ、溶着又は接着率は87%、断面
で2.6倍、空隙率19.4%であつた。この原糸をソ
フト巻き(約1Kg)、チーズ染色、コーン巻き返
しを経て24Gの天笠組織に編立てたのち、風合を
評価したところ、シヤリ感の少ないものであつ
た。この編地の一部を解除し、評価したところ、
溶着、接着率は28%、断面比2.2倍、空隙率8%
であり、溶着、接着率の低下が著しく、風合的に
満足すべきものは得られなかつた。 比較例2では高速リングワインダーの巻き取り
におけるケバ立ち、糸切れが多く、巻き取りが不
可能であつた。糸張力を40〜50g、スピンドル回
転数3000〜4000rpmに変更したが、いずれもケバ
立ち、糸切れを抑えることができなかつた。熱処
理3段目の標本を評価したところ、断面比10倍、
溶着、接着率92%、空隙率16%であり、断面比が
大ききく巻き取りの障害となつた。 比較例3では原糸の剛直性が強く、高速リング
ワインダーのトラベラー部分でケバが多発し、満
足すべき結果は得られなかつた。この原糸の断面
比3.2倍、溶着、接着率は97%、空隙率13%であ
り、溶着、接着率が高く、剛直性の強いものであ
つた。
巻き取り状況は良好であり、ケバ立ち、糸切れは
認められなかつた。熱処理3段目、通過後の標本
を評価したところ、溶着又は接着率は87%、断面
で2.6倍、空隙率19.4%であつた。この原糸をソ
フト巻き(約1Kg)、チーズ染色、コーン巻き返
しを経て24Gの天笠組織に編立てたのち、風合を
評価したところ、シヤリ感の少ないものであつ
た。この編地の一部を解除し、評価したところ、
溶着、接着率は28%、断面比2.2倍、空隙率8%
であり、溶着、接着率の低下が著しく、風合的に
満足すべきものは得られなかつた。 比較例2では高速リングワインダーの巻き取り
におけるケバ立ち、糸切れが多く、巻き取りが不
可能であつた。糸張力を40〜50g、スピンドル回
転数3000〜4000rpmに変更したが、いずれもケバ
立ち、糸切れを抑えることができなかつた。熱処
理3段目の標本を評価したところ、断面比10倍、
溶着、接着率92%、空隙率16%であり、断面比が
大ききく巻き取りの障害となつた。 比較例3では原糸の剛直性が強く、高速リング
ワインダーのトラベラー部分でケバが多発し、満
足すべき結果は得られなかつた。この原糸の断面
比3.2倍、溶着、接着率は97%、空隙率13%であ
り、溶着、接着率が高く、剛直性の強いものであ
つた。
図面は、実施例で得られた繊維束の拡大断面図
である。
である。
Claims (1)
- 1 乾強度2.5g/d以下のフイラメントより構
成される繊維束を該繊維の溶媒水溶液で処理し、
1.5〜3.0倍の水溶液を含有させ、135〜165℃、0.2
〜0.6秒の短時間高温処理で急激に水分除去を行
い、さらに220〜250℃、0.3〜0.8秒の短時間高温
処理により溶着又は接着部分の接合を強化させる
ことを特徴とする、複数のフイラメントから成る
30〜600デニールのアクリル系繊維束で、該繊維
束の断面の経方向と緯方向の比が1:1.0〜9.0の
範囲にあり、構成フイラメントが部分的、局所的
に強固に溶着又は接着し、その割合が30〜90%で
あるアクリル系長繊維束の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12710085A JPS61289149A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 新規な風合を有するアクリル系長繊維束の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12710085A JPS61289149A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 新規な風合を有するアクリル系長繊維束の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61289149A JPS61289149A (ja) | 1986-12-19 |
| JPH036264B2 true JPH036264B2 (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=14951592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12710085A Granted JPS61289149A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | 新規な風合を有するアクリル系長繊維束の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61289149A (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5232229B2 (ja) * | 1971-10-04 | 1977-08-19 | ||
| JPS5655248Y2 (ja) * | 1979-10-08 | 1981-12-23 | ||
| JPS57101032A (en) * | 1980-12-09 | 1982-06-23 | Asahi Chemical Ind | Acrylic flat bundle and method |
| JPS6010135B2 (ja) * | 1981-08-17 | 1985-03-15 | 旭化成株式会社 | 偏平糸の製造法 |
| JPS61239031A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-24 | 三菱レイヨン株式会社 | アクリル系扁平糸の製造法 |
-
1985
- 1985-06-13 JP JP12710085A patent/JPS61289149A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61289149A (ja) | 1986-12-19 |
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