JPH037439B2 - - Google Patents
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- JPH037439B2 JPH037439B2 JP22855188A JP22855188A JPH037439B2 JP H037439 B2 JPH037439 B2 JP H037439B2 JP 22855188 A JP22855188 A JP 22855188A JP 22855188 A JP22855188 A JP 22855188A JP H037439 B2 JPH037439 B2 JP H037439B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、メタン発酵におけるPH調整方法に関
するものであつて、有機物を含有する廃水(汚
水)の嫌気性処理に特に利用されるものである。 (従来の技術) 有機物を含有する廃水(汚水)をメタン発酵法
で処理するに際して、発酵槽に多量の有機物(通
常TOC、BOD、CODcrで表示される)を負荷し
て、処理効果を向上させようとする場合、酢酸、
プロピオン酸、酪酸等の有機酸が生ずるため、発
酵槽内液のPHが低下し、メタン生成菌の活性を阻
害し、満足に処理が行われなくなる。 従つて、アルカリを注入して発酵槽内液のPHを
6.8〜7.5の範囲に調整する手段が採られるのが普
通であるが、そのためには多量のアルカリを必要
とするため、処理コストが嵩むことになる。 この欠点を改善するため処理工程を酸発酵槽と
メタン発酵槽の2段の工程に分割して、酸発酵槽
で廃水に含まれる有機物の加水分解および有機酸
の生成を行わせた後、メタン発酵槽においてガス
化を行わせて処理する方法が実施されている
(「化学大辞典9」共立出版(昭37−7−31)
p.125)。 具体的には、この2段階法としては例えば第3
図に図示した装置を用いてメタン発酵が行われて
いる。廃水貯槽55から、廃水を、廃水ポンプ5
7及び廃水供給管62を介してミキサー54に送
液する。他方、アルカリタンク56から、アルカ
リを、アルカリポンプ59及びアルカリ供給管6
8を介してミキサー54に送液して、廃水のPH調
整を行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管63を経て酸
発酵リアクター51に送液して、廃水中の有機物
を低級脂肪酸等の低分子体に分解する。次いで、
これを、酸発酵リアクター流出管64から取り出
してサージタンク53に入れ、サージタンク流出
管65を介してメタン発酵リアクター52に送液
する。 メタン発酵リアクター52内で、低級脂肪酸類
を最終的にメタンと炭酸ガスに分解する。これら
のガスは、メタン発酵リアクター排気管70から
取り出す。一方、処理水の方は、メタン発酵リア
クター流出管66から取り出し、河川に放流した
りあるいは他の用途に使用したりする。 図中、58は循環ポンプ、60はPH指示調節
計、61はPH指示警報計、67は酸発酵処理水返
送管、69は酸発酵リアクター排気管をそれぞれ
表わす。 また、前記した既知の1段階法としては、例え
ば第4図に図示した装置を用いてメタン発酵が行
われている。廃水貯槽74から、廃水を、廃水ポ
ンプ76及び廃水供給管81を介してミキサー7
3に送液する。他方、アルカリを、アルカリタン
ク75からアルカリポンプ78及びアルカリ供給
管86を介してミキサー73に送液して、廃水の
PH調整を行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管82を経てメ
タン発酵リアクター71に送液して、廃水中の有
機物を低級脂肪酸類を経て最終的にメタンと炭酸
ガスに分解する。これらのガスは、メタン発酵リ
アクター排出管87から取り出す。一方、処理水
の方は、メタン発酵リアクター流出管83及びサ
ージタンク72を経て処理水流出管84から取り
出す。 図中、77は循環ポンプ、79はPH指示調節
計、80はPH指示警報計及び85は処理水返送管
をそれぞれ表わす。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、1段階法はもちろんのことこの
2段式メタン発酵法においても有機負荷量を例え
ばTOC負荷量3Kg/m3・日(BOD負荷量5Kg
m3・日)以上で運転する場合、PH調整のためにア
ルカリの注入が必要となり、PH調整を行わないと
酸発酵槽における有機酸生成も不充分となり、装
置全体の処理効果も低下するか、処理が行えなく
なる結果を招来する。このように、メタン発酵処
理を効果的に進行させるためには、まず廃水に含
まれる高分子有機物を有機酸に転化させることが
必要であるが、酸発酵、またはメタン発酵リアク
ターで高負荷運転を行い、多量の有機酸を生成さ
せると、PH調整には生成有機酸量に相当する大量
のアルカリが必要である。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、メタン発酵におけるPH調整用アルカ
リの低減をはかり、処理コストの低減を計ること
を目的とするものである。 そこで各方面から鋭意研究の結果、廃水をリア
クターに供給する以前に予めアルカリを加えてPH
の予備調整を行つたところ、ガス化反応が促進さ
れるために、有機酸濃度が低下し、その結果、PH
調整に要するアルカル量が低減することをはじめ
て発見した。そしてこの有用な新知見を基礎とし
て更に検討した結果、上記目的を達成するには次
の3点が特に重要であることをはじめて発見し、
この新知見を基礎として更に研究の結果、本発明
の完成に到つたのである: (1) メタン発酵処理において添加する全アルカリ
量はメタン生成が円滑に行われ得るPH値、(例
えば6.8〜7.5)が保たれるように設定する。 (2) 装置に添加する全アルカリ量の大部分(例え
ば50〜70%)を処理対象廃水が工場工程から排
出された後、可及的速やかに添加してPHの予備
調整を行う。 (3) 酸発酵及び/又はメタン発酵リアクターに供
給する際に、処理対象廃水量の0.5〜20倍量の
酸発酵及び/メタン発酵処理水を返送して、廃
水と混合し、同時に、残りのアルカリをPH調節
計に連動するポンプで添加して微調整を行う。 本発明を実施するのに適した装置の1例を参照
しながら、本発明を詳述する。 第1図を参照されたい。廃水を廃水流入管22
から廃水貯槽5に送液するが、その途中で、第2
アルカリポンプ21及び第2アルカリ供給管23
を介してアルカリタンク6からアルカリを添加供
給して、廃水PHの予備調整を行う。このようにし
てPHの予備調整を行つた廃水は、廃水貯槽5か
ら、廃水ポンプ7及び廃水供給管12を介してミ
キサー4に送液する。また同じくミキサー4に
は、酸発酵リアクター1及び/又はメタン発酵リ
アクター2からの処理水を一部取り出して返送す
る(本図においては、サージタンク3、循環ポン
プ8及び酸発酵処理水返送管17を介して返送す
る場合を図示)。ミキサー4内には、アルカリタ
ンク6からアルカリポンプ9及びアルカリ供給管
18を介してアルカリを注入して、廃水PHの微調
整を更に行う。PHコントロールはPH指示調節計1
0を用いて行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管13を介して
酸発酵リアクター1に送入し、リアクター1内に
おいて複雑な有機物を酢酸、プロピオン酸、酪酸
等の低級脂肪酸に分解し、メタン発酵槽2内での
メタン発酵を可能ならしめる。本発明によれば、
この酸発酵リアクター1においても、生成した有
機酸の一部がメタン及び二酸化炭素に転化される
ので、これを含むガスを酸発酵リアクター排気管
19から取り出す。 リアクター1で処理された処理水は、酸発酵リ
アクター流出管14を介してリアクター1から取
り出してサージタンク3に送水する。11はPH指
示警報計である。次いで処理水は、サージタンク
流出管15を通つてメタン発酵リアクター2に供
給され、その中に含まれている有機物は、最終的
にはメタンと二酸化炭素に分解される。このよう
にしてリアクター2内で生成した気体は、メタン
発酵リアクター排気管20から取り出す。一方、
リアクター2で処理された処理水は、メタン発酵
リアクター流出管16から取り出し、そのままあ
るいは必要に応じて更に処理をした後、河川に放
流したり他の用途に使用したりする。必要ある場
合は、酸発酵リアクター及び/又はメタン発酵リ
アクターは、複数基、直列ないし並列に設けても
よい。 第2図は、本発明実施用装置の他の1例を図示
したものである。 廃水を廃水流入管49から廃水貯槽34に送液
するが、その途中で、第2アルカリポンプ48及
び第2アルカリ供給管50を介してアルカリタン
ク35からアルカリを添加供給して、廃水PHの予
備調整を行う。 このようにしてPHの予備調整を終えた廃水は、
廃水貯槽34から、廃水ポンプ36及び廃水供給
管41を介してミキサー33に送液する。また同
じくミキサー33には、メタン発酵リアクター3
1からの処理水を一部取り出して、リアクターか
ら直後、又は図示したように、サージタンク3
2、循環ポンプ37及び処理水返送管45を介し
て、返送する。 ミキサー33内には、アルカリタンク35から
アルカリポンプ38及びアルカリ供給管46を介
してアルカリを注入して、廃水PHの微調整を更に
行う。PHコントロールはPH指示調節計39を用い
て行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管42を介して
メタン発酵リアクター31に送入し、リアクター
31内において複雑な有機物を低級脂肪酸等を経
てメタン及び二酸化炭素にまで分解し、これを含
むガスをメタン発酵リアクター排気管47から取
り出す。一方、リアクター31で処理された処理
水は、メタン発酵リアクター流出管43を介して
リアクター31から取り出してサージタンク32
に送水する。40はPH指示警報計である。次いで
処理水は、処理水流出管44から取り出した後、
河川に放流したり又は他の用途に使用する。 このようにして、第1図、第2図に例示した装
置を用いて廃水の処理を行うのであるが、処理対
象廃水にアルカリ(通常NaOH、またはNa2CO3
液を使用)を添加する場合、廃水貯槽5または3
4に流入させる以前(例えば廃水流入管22また
は49)に添加するのが望ましい。廃水貯槽の容
積は廃水処理装置を連続運転するため1日当り排
水する水量の8〜24時間分を貯留できる大きさに
建設される場合が普通なので実用的な効果が奏さ
れる。 予め廃水に添加するアルカリの量はPH調整に要
する全アルカリ量のうち、出来るだけ多くするこ
とが望ましく(例えば全アルカリ添加量の50〜70
%)、廃水貯槽内のPHをメタン発酵に適切なPH以
下で出来るだけ高目にするのが、廃水に含まれる
蛋白質の凝固を防止し、有機物の加水分解を促進
し、酸生成効果を向上させるのに効果的である。 廃水をリアクターに流入させる以前に行うPH微
調整はメタン発酵リアクターのPHが、メタン発酵
が円滑に進行する6.8〜7.5に調整する。(従つて、
第1図の如く、酸発酵とメタン発酵を分割して行
う場合で、酸発酵リアクター1流入以前にPH微調
整を行う場合、酸発酵とメタン発酵リアクターの
差異を適切に保つ必要がある。) PH微調整は、処理対象廃水と、その0.5〜20倍
量の酸発酵またはメタン発酵処理水を返送して、
ミキサー4または33で混合し、同時にPH指示調
節計10または39に連動するアルカリポンプ9
または33でアルカリを添加し実施する。リアク
ターのPHは、PH指示警報計11または40で監視
する。このようにすれば、従来の直接PH調整を行
う方法に比べて消費アルカリ量を30%以上節減で
き、更に酸発酵、およびメタン発酵リアクターに
おける処理効果を向上させることができる。 実施例 第1図に示した装置を用い、供試廃水として、
殿粉とコーンステープリカーを水道水にとかして
調製し、予めNaOHを添加したものと、添加し
ない合成廃水を10℃に保冷し、37℃、PH5.3の条
件で処理を行つた。酸発酵リアクターの処理水
Na濃度と、リアクターのガス発生量を比較し、
第5図及び第6図の結果を得た。この結果、予め
NaOHを添加した廃水を処理した場合がNa濃度
が低く且つ、ガス発生率も高率であることが判つ
た。これは、廃水に含まれる有機酸をNa塩に変
えることによつて、有機酸生成における生産物阻
害を排除し有機酸の生成ガス化作用を促進するた
めであると考えられ、廃水が常温(20℃)に保持
された場合、この効果は第1表からも明らかなよ
うに、更に向上した。 供試原水の経時的変化の状況は、具体的には、
次の第1表に示すとおりであつた。
するものであつて、有機物を含有する廃水(汚
水)の嫌気性処理に特に利用されるものである。 (従来の技術) 有機物を含有する廃水(汚水)をメタン発酵法
で処理するに際して、発酵槽に多量の有機物(通
常TOC、BOD、CODcrで表示される)を負荷し
て、処理効果を向上させようとする場合、酢酸、
プロピオン酸、酪酸等の有機酸が生ずるため、発
酵槽内液のPHが低下し、メタン生成菌の活性を阻
害し、満足に処理が行われなくなる。 従つて、アルカリを注入して発酵槽内液のPHを
6.8〜7.5の範囲に調整する手段が採られるのが普
通であるが、そのためには多量のアルカリを必要
とするため、処理コストが嵩むことになる。 この欠点を改善するため処理工程を酸発酵槽と
メタン発酵槽の2段の工程に分割して、酸発酵槽
で廃水に含まれる有機物の加水分解および有機酸
の生成を行わせた後、メタン発酵槽においてガス
化を行わせて処理する方法が実施されている
(「化学大辞典9」共立出版(昭37−7−31)
p.125)。 具体的には、この2段階法としては例えば第3
図に図示した装置を用いてメタン発酵が行われて
いる。廃水貯槽55から、廃水を、廃水ポンプ5
7及び廃水供給管62を介してミキサー54に送
液する。他方、アルカリタンク56から、アルカ
リを、アルカリポンプ59及びアルカリ供給管6
8を介してミキサー54に送液して、廃水のPH調
整を行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管63を経て酸
発酵リアクター51に送液して、廃水中の有機物
を低級脂肪酸等の低分子体に分解する。次いで、
これを、酸発酵リアクター流出管64から取り出
してサージタンク53に入れ、サージタンク流出
管65を介してメタン発酵リアクター52に送液
する。 メタン発酵リアクター52内で、低級脂肪酸類
を最終的にメタンと炭酸ガスに分解する。これら
のガスは、メタン発酵リアクター排気管70から
取り出す。一方、処理水の方は、メタン発酵リア
クター流出管66から取り出し、河川に放流した
りあるいは他の用途に使用したりする。 図中、58は循環ポンプ、60はPH指示調節
計、61はPH指示警報計、67は酸発酵処理水返
送管、69は酸発酵リアクター排気管をそれぞれ
表わす。 また、前記した既知の1段階法としては、例え
ば第4図に図示した装置を用いてメタン発酵が行
われている。廃水貯槽74から、廃水を、廃水ポ
ンプ76及び廃水供給管81を介してミキサー7
3に送液する。他方、アルカリを、アルカリタン
ク75からアルカリポンプ78及びアルカリ供給
管86を介してミキサー73に送液して、廃水の
PH調整を行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管82を経てメ
タン発酵リアクター71に送液して、廃水中の有
機物を低級脂肪酸類を経て最終的にメタンと炭酸
ガスに分解する。これらのガスは、メタン発酵リ
アクター排出管87から取り出す。一方、処理水
の方は、メタン発酵リアクター流出管83及びサ
ージタンク72を経て処理水流出管84から取り
出す。 図中、77は循環ポンプ、79はPH指示調節
計、80はPH指示警報計及び85は処理水返送管
をそれぞれ表わす。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、1段階法はもちろんのことこの
2段式メタン発酵法においても有機負荷量を例え
ばTOC負荷量3Kg/m3・日(BOD負荷量5Kg
m3・日)以上で運転する場合、PH調整のためにア
ルカリの注入が必要となり、PH調整を行わないと
酸発酵槽における有機酸生成も不充分となり、装
置全体の処理効果も低下するか、処理が行えなく
なる結果を招来する。このように、メタン発酵処
理を効果的に進行させるためには、まず廃水に含
まれる高分子有機物を有機酸に転化させることが
必要であるが、酸発酵、またはメタン発酵リアク
ターで高負荷運転を行い、多量の有機酸を生成さ
せると、PH調整には生成有機酸量に相当する大量
のアルカリが必要である。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、メタン発酵におけるPH調整用アルカ
リの低減をはかり、処理コストの低減を計ること
を目的とするものである。 そこで各方面から鋭意研究の結果、廃水をリア
クターに供給する以前に予めアルカリを加えてPH
の予備調整を行つたところ、ガス化反応が促進さ
れるために、有機酸濃度が低下し、その結果、PH
調整に要するアルカル量が低減することをはじめ
て発見した。そしてこの有用な新知見を基礎とし
て更に検討した結果、上記目的を達成するには次
の3点が特に重要であることをはじめて発見し、
この新知見を基礎として更に研究の結果、本発明
の完成に到つたのである: (1) メタン発酵処理において添加する全アルカリ
量はメタン生成が円滑に行われ得るPH値、(例
えば6.8〜7.5)が保たれるように設定する。 (2) 装置に添加する全アルカリ量の大部分(例え
ば50〜70%)を処理対象廃水が工場工程から排
出された後、可及的速やかに添加してPHの予備
調整を行う。 (3) 酸発酵及び/又はメタン発酵リアクターに供
給する際に、処理対象廃水量の0.5〜20倍量の
酸発酵及び/メタン発酵処理水を返送して、廃
水と混合し、同時に、残りのアルカリをPH調節
計に連動するポンプで添加して微調整を行う。 本発明を実施するのに適した装置の1例を参照
しながら、本発明を詳述する。 第1図を参照されたい。廃水を廃水流入管22
から廃水貯槽5に送液するが、その途中で、第2
アルカリポンプ21及び第2アルカリ供給管23
を介してアルカリタンク6からアルカリを添加供
給して、廃水PHの予備調整を行う。このようにし
てPHの予備調整を行つた廃水は、廃水貯槽5か
ら、廃水ポンプ7及び廃水供給管12を介してミ
キサー4に送液する。また同じくミキサー4に
は、酸発酵リアクター1及び/又はメタン発酵リ
アクター2からの処理水を一部取り出して返送す
る(本図においては、サージタンク3、循環ポン
プ8及び酸発酵処理水返送管17を介して返送す
る場合を図示)。ミキサー4内には、アルカリタ
ンク6からアルカリポンプ9及びアルカリ供給管
18を介してアルカリを注入して、廃水PHの微調
整を更に行う。PHコントロールはPH指示調節計1
0を用いて行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管13を介して
酸発酵リアクター1に送入し、リアクター1内に
おいて複雑な有機物を酢酸、プロピオン酸、酪酸
等の低級脂肪酸に分解し、メタン発酵槽2内での
メタン発酵を可能ならしめる。本発明によれば、
この酸発酵リアクター1においても、生成した有
機酸の一部がメタン及び二酸化炭素に転化される
ので、これを含むガスを酸発酵リアクター排気管
19から取り出す。 リアクター1で処理された処理水は、酸発酵リ
アクター流出管14を介してリアクター1から取
り出してサージタンク3に送水する。11はPH指
示警報計である。次いで処理水は、サージタンク
流出管15を通つてメタン発酵リアクター2に供
給され、その中に含まれている有機物は、最終的
にはメタンと二酸化炭素に分解される。このよう
にしてリアクター2内で生成した気体は、メタン
発酵リアクター排気管20から取り出す。一方、
リアクター2で処理された処理水は、メタン発酵
リアクター流出管16から取り出し、そのままあ
るいは必要に応じて更に処理をした後、河川に放
流したり他の用途に使用したりする。必要ある場
合は、酸発酵リアクター及び/又はメタン発酵リ
アクターは、複数基、直列ないし並列に設けても
よい。 第2図は、本発明実施用装置の他の1例を図示
したものである。 廃水を廃水流入管49から廃水貯槽34に送液
するが、その途中で、第2アルカリポンプ48及
び第2アルカリ供給管50を介してアルカリタン
ク35からアルカリを添加供給して、廃水PHの予
備調整を行う。 このようにしてPHの予備調整を終えた廃水は、
廃水貯槽34から、廃水ポンプ36及び廃水供給
管41を介してミキサー33に送液する。また同
じくミキサー33には、メタン発酵リアクター3
1からの処理水を一部取り出して、リアクターか
ら直後、又は図示したように、サージタンク3
2、循環ポンプ37及び処理水返送管45を介し
て、返送する。 ミキサー33内には、アルカリタンク35から
アルカリポンプ38及びアルカリ供給管46を介
してアルカリを注入して、廃水PHの微調整を更に
行う。PHコントロールはPH指示調節計39を用い
て行う。 PH調整した廃水は、混合液供給管42を介して
メタン発酵リアクター31に送入し、リアクター
31内において複雑な有機物を低級脂肪酸等を経
てメタン及び二酸化炭素にまで分解し、これを含
むガスをメタン発酵リアクター排気管47から取
り出す。一方、リアクター31で処理された処理
水は、メタン発酵リアクター流出管43を介して
リアクター31から取り出してサージタンク32
に送水する。40はPH指示警報計である。次いで
処理水は、処理水流出管44から取り出した後、
河川に放流したり又は他の用途に使用する。 このようにして、第1図、第2図に例示した装
置を用いて廃水の処理を行うのであるが、処理対
象廃水にアルカリ(通常NaOH、またはNa2CO3
液を使用)を添加する場合、廃水貯槽5または3
4に流入させる以前(例えば廃水流入管22また
は49)に添加するのが望ましい。廃水貯槽の容
積は廃水処理装置を連続運転するため1日当り排
水する水量の8〜24時間分を貯留できる大きさに
建設される場合が普通なので実用的な効果が奏さ
れる。 予め廃水に添加するアルカリの量はPH調整に要
する全アルカリ量のうち、出来るだけ多くするこ
とが望ましく(例えば全アルカリ添加量の50〜70
%)、廃水貯槽内のPHをメタン発酵に適切なPH以
下で出来るだけ高目にするのが、廃水に含まれる
蛋白質の凝固を防止し、有機物の加水分解を促進
し、酸生成効果を向上させるのに効果的である。 廃水をリアクターに流入させる以前に行うPH微
調整はメタン発酵リアクターのPHが、メタン発酵
が円滑に進行する6.8〜7.5に調整する。(従つて、
第1図の如く、酸発酵とメタン発酵を分割して行
う場合で、酸発酵リアクター1流入以前にPH微調
整を行う場合、酸発酵とメタン発酵リアクターの
差異を適切に保つ必要がある。) PH微調整は、処理対象廃水と、その0.5〜20倍
量の酸発酵またはメタン発酵処理水を返送して、
ミキサー4または33で混合し、同時にPH指示調
節計10または39に連動するアルカリポンプ9
または33でアルカリを添加し実施する。リアク
ターのPHは、PH指示警報計11または40で監視
する。このようにすれば、従来の直接PH調整を行
う方法に比べて消費アルカリ量を30%以上節減で
き、更に酸発酵、およびメタン発酵リアクターに
おける処理効果を向上させることができる。 実施例 第1図に示した装置を用い、供試廃水として、
殿粉とコーンステープリカーを水道水にとかして
調製し、予めNaOHを添加したものと、添加し
ない合成廃水を10℃に保冷し、37℃、PH5.3の条
件で処理を行つた。酸発酵リアクターの処理水
Na濃度と、リアクターのガス発生量を比較し、
第5図及び第6図の結果を得た。この結果、予め
NaOHを添加した廃水を処理した場合がNa濃度
が低く且つ、ガス発生率も高率であることが判つ
た。これは、廃水に含まれる有機酸をNa塩に変
えることによつて、有機酸生成における生産物阻
害を排除し有機酸の生成ガス化作用を促進するた
めであると考えられ、廃水が常温(20℃)に保持
された場合、この効果は第1表からも明らかなよ
うに、更に向上した。 供試原水の経時的変化の状況は、具体的には、
次の第1表に示すとおりであつた。
【表】
(発明の効果)
本発明は、PHの予備調整、PHの微調整及び処理
水の一部返送という工程を新規に案出しただけで
なく、これらの工程を有機的に結合するという全
く新規な構成をはじめて採用したものである。 そしてこのような構成を採用したことによつ
て、PH調整用のアルカリ量を大巾に減少させなお
かつメタン発酵の処理効果を大巾に促進増大せし
めることにはじめて成功したものである。 このような廃水処理施設は非常にスケールの大
きいものが多く、したがつて高価なアルカリを多
用することは廃水処理のコストを大巾に高めるだ
けでなくアルカリ資源の浪費にもつながり、また
大量のアルカリは取扱上非常に危険であつて安全
性からも問題があつた。 本発明は、これらの問題点を一挙に解決したも
のであつて、非常にすぐれたものである。
水の一部返送という工程を新規に案出しただけで
なく、これらの工程を有機的に結合するという全
く新規な構成をはじめて採用したものである。 そしてこのような構成を採用したことによつ
て、PH調整用のアルカリ量を大巾に減少させなお
かつメタン発酵の処理効果を大巾に促進増大せし
めることにはじめて成功したものである。 このような廃水処理施設は非常にスケールの大
きいものが多く、したがつて高価なアルカリを多
用することは廃水処理のコストを大巾に高めるだ
けでなくアルカリ資源の浪費にもつながり、また
大量のアルカリは取扱上非常に危険であつて安全
性からも問題があつた。 本発明は、これらの問題点を一挙に解決したも
のであつて、非常にすぐれたものである。
第1図及び第2図は、本発明方法を実施するた
めのメタン発酵装置の1例を図示したものであ
る。第3図及び第4図は、従来のメタン発酵装置
を図示したものである。第5図は酸発酵における
PH5.3調整に要するNaOH量(37℃)を図示した
図面であり、第6図は酸発酵リアクターのガス発
生率(37℃、PH5.3)を図示した図面である。図
中、●、×及び( )はそれぞれ次の意味を表わ
す。 ● 原水調整時NaOH無添加(10℃保冷) × 原水調整時0.7g/NaOH前添加(10℃保
冷) ( ) BOD負荷量。
めのメタン発酵装置の1例を図示したものであ
る。第3図及び第4図は、従来のメタン発酵装置
を図示したものである。第5図は酸発酵における
PH5.3調整に要するNaOH量(37℃)を図示した
図面であり、第6図は酸発酵リアクターのガス発
生率(37℃、PH5.3)を図示した図面である。図
中、●、×及び( )はそれぞれ次の意味を表わ
す。 ● 原水調整時NaOH無添加(10℃保冷) × 原水調整時0.7g/NaOH前添加(10℃保
冷) ( ) BOD負荷量。
Claims (1)
- 1 廃水処理に先立ち、処理対象廃水にアルカリ
を添加してPHの予備調整を行つた後、返送された
酸発酵及び/又はメタン発酵処理水と混合すると
ともにアルカリによるPH調整を更に行うこと、を
特徴とするメタン発酵におけるPH調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63228551A JPH0278493A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | メタン発酵におけるpH調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63228551A JPH0278493A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | メタン発酵におけるpH調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0278493A JPH0278493A (ja) | 1990-03-19 |
| JPH037439B2 true JPH037439B2 (ja) | 1991-02-01 |
Family
ID=16878145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63228551A Granted JPH0278493A (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | メタン発酵におけるpH調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0278493A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3906509B2 (ja) * | 1997-02-25 | 2007-04-18 | 栗田工業株式会社 | 二相式嫌気性排水処理装置 |
| CN105174674A (zh) * | 2015-10-19 | 2015-12-23 | 钟康亮 | 大容量沼气化粪桶 |
| CN108409044B (zh) | 2018-04-04 | 2019-04-16 | 蓝星安迪苏南京有限公司 | 用于处理丙烯醛反应器废水的方法及装置 |
-
1988
- 1988-09-14 JP JP63228551A patent/JPH0278493A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0278493A (ja) | 1990-03-19 |
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