JPH037539Y2 - - Google Patents

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JPH037539Y2
JPH037539Y2 JP11781784U JP11781784U JPH037539Y2 JP H037539 Y2 JPH037539 Y2 JP H037539Y2 JP 11781784 U JP11781784 U JP 11781784U JP 11781784 U JP11781784 U JP 11781784U JP H037539 Y2 JPH037539 Y2 JP H037539Y2
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turbine
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可変容量タービン付のターボチヤー
ジヤ(排気過給機)に関する。
〔従来の技術〕
従来、排気過給機は内燃機関のシリンダ容積当
りの出力を増大させるための一手段として使用さ
れることが多い。
この排気過給機は内燃機関の排気マニホルドか
ら供給される高温、高圧の排気をタービンで受
け、このタービンに直結されるブロワを駆動する
ことにより、吸気マニホルドを介し各シリンダに
過給を行なう。
一般に、内燃機関に取り付けられる排気過給機
は、内燃機関の設定運転域に対応し、所定の過給
効果を発揮するように設計されるが、この場合、
内燃機関がその設定運転域の下限側に近づくと、
排気過給機の過給効果は低下することが多い。
このような低速運転域における過給効果を増大
させ、内燃機関の低速トルクの増大をはかるた
め、可変容量タービン付の排気過給機(以後、排
気過給機またはターボチヤージヤと記す)が使用
される。
たとえば、このような機能を有する第14図に
示した排気過給機Tでは、タービン翼車2の回り
の環状入口3に、複数のノズルベーン4が環状に
列設されている。
環状入口3への排気の流入量が多い時は、各ノ
ズルベーン4は隣接する他のノズルベーンとの間
隔を開いており、排気に対して大きな抵抗となら
ぬよう支持される。
一方、環状入口3への排気の流入量が少ない時
は、各ノズルベーン4は回動操作され、互いの間
隔が狭められる。
これにより、排気はその流入量が少なくてもそ
の速度エネルギーをタービン翼車2に有効に作用
させることができるため、内燃機関は低速トルク
を増大できる。
このような排気過給機Tは、ノズルベーン4を
操作するための部材として、ベアリングハウジン
グ5に取り付けられたバツクプレート9に枢着さ
れるノズルベーン軸6と、これに固定されるレバ
ー7と、このレバー7の回動端側と連結されベア
リングハウジング5に回転可能に支持される回動
リング8とを有する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、このような排気過給機Tにおいて
は、ノズルベーン4により環状入口3をエンジン
回転数およびエンジン負荷に対応して制御され
る。
すなわち、エンジン回転数の低回転域では絞
り、高回転域で広げるようにし、且つエンジン負
荷の高負荷域では絞り、低負荷域では広げるよう
に制御される。
このような制御手段による場合には、車両の急
登坂走行時にギヤチエンジする場合、中低速域で
アクセルを踏んだ状態すなわち高負荷状態から、
中低速域のアクセルを踏まない状態すなわち低負
荷状態に急速に移行する。
このような場合に上記の特性を有する従来の排
気過給機Tでは、急速に環状入口3を広げるよう
に制御される。
すなわち、環状入口3におけるノズルベーン4
は全開状態になり、タービン回転数は急激に減少
し、これに伴いブースト圧も急激に減少する。そ
して、この後、ギヤチエンジが完了しアクセルを
踏んで環状入口3が高負荷状態に対応するように
絞り込まれても、タービンロータのイナーシヤの
ためにブースト圧の立上りが遅く、ブーストコン
ペンセータの特性が所要圧以上にならないと燃料
を供給しないようになつているため、燃料をフル
に吹けない期間があり、登坂に要する力を十分に
得ることができないという不具合があつた。
本考案は、このような問題点の解消をはかろう
とするもので、車両の急登坂時においても力不足
とならないようにタービン排気導入部の開口調整
を行なえるようにした、排気入口可変型ターボチ
ヤージヤを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案の排気入口可変型ターボチヤ
ージヤは、エンジンに連結されるターボチヤージ
ヤにおいて、センタシヤフトを支持するベアリン
グハウジングと、同ベアリングハウジングの軸方
向端部に取り付けられたタービンハウジングと、
同タービンハウジング内に配設され上記センタシ
ヤフト端部に取り付けられたタービン翼車と、同
タービン翼車へ上記エンジンの排気を流入させる
べく上記タービンハウジングに形成された排気入
口と、同排気入口に複数個列設されてその回動に
より開口面積を変更しうるノズルベーンと、同ノ
ズルベーンに一端を固定されるとともに上記ター
ビンハウジングに枢支され同タービンハウジング
外へ延在する支軸と、同支軸の他端に連結されて
その回動を行なわせる回動機構とをそなえるとと
もに、上記エンジンの回転数を検出する回転数検
出センサと、上記エンジンの負荷を検出する負荷
検出センサと、上記両センサの検出信号を入力信
号として印加するように接続され上記エンジン回
転数に対応して、上記ノズルベーンの開口面積を
低負荷では回転域にかかわらず広げるとともに高
負荷では低回転域で上記開口面積を絞り高回転域
では広げるように上記回動機構を制御しうるコン
トローラとをそなえ、上記負荷検出センサの出力
が負荷状態から無負荷状態に移行したとき、上記
コントローラによる上記開口面積を無負荷状態に
対応させる上記回動機構の制御作動を所要時間だ
け遅延させるようにした遅延回路が、上記コント
ローラに装備されたことを特徴としている。
〔作用〕
上述のような構成により、その通常運転時に
は、エンジンの運転状態に応じた容量になるよう
に、排気過給機のタービン側開口がスムーズに調
整され、良好な過給効果が得られるとともに、急
登坂時におけるギヤチエンジ時には、その調整が
所要時間遅延して行なわれ、登坂に要する力を十
分に得られる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜13図は本考案の一実施例として
の排気入口可変型ターボチヤージヤを示すもの
で、第1図はその制御機構を示す模式図、第2図
はその特性を示すグラフ、第3図はその特性を示
す図、第4〜9図はそれぞれの特性を示すグラ
フ、第10図はその縦断面図、第11図は第10
図のXI−XI矢視断面図、第12図は第10図のXII
−XII矢視断面図、第13図はその制御作動を示す
フローチヤートである。
第10〜12図に示すように、排気過給機10
は、中央のベアリングハウジング11と、このベ
アリングハウジングの軸方向両端部にそれぞれ取
り付けられるブロワハウジング12およびタービ
ンハウジング13とで、その外枠が形成されてい
る。ベアリングハウジング11は、そのほぼ中心
部にフローテイングメタル14を介しセンタシヤ
フト15を枢支している。
このセンタシヤフト15は、その左右端に、ブ
ロワ扇車16とタービン翼車17とを取り付けら
れている。
フローテイングメタル14を支持するベアリン
グハウジング11内の軸受支持部18には、その
フローテイングメタル14にオイルを供給する油
路19を形成されている。なお、符号20はオイ
ル排出口を示している。
ベアリングハウジング11とタービンハウジン
グ13とは環状の連結ベルト21により締付け固
定されている。そして、その両者の間には、ター
ビン翼車17が収容され、かつ、このタービン翼
車17の外周部に対向するタービンハウジング1
3には、環状入口22が形成されている。
この環状入口22には図示しないエンジンの排
気マニホルド側から高温高圧の排気が供給され、
この排気の速度エネルギを受けてタービン翼車1
7が回転するようになつている。
ベアリングハウジング11の右端側には、環状
入口22の位置における壁部23に、複数個のノ
ズルベーン24が枢着されている。
第11図に示すように、複数個のノズルベーン
24は、環状入口22の周方向に沿い列設され、
その軸方向がタービンの軸方向と一致するように
配設されている。
また、ノズルベーン24は、それぞれ壁部23
(第10図参照)を貫通して延在し枢支された支
軸25の一端に固定されている。各ノズルベーン
24は支軸25を回動することにより、互いに隣
り合うノズルベーン24相互の間隔t、すなわち
その開口面積を変更しうるように構成されてい
る。
各支軸25は、スリーブ26を介し壁部に枢着
されるが、その他端にレバー27が取り付けられ
ている。
なお、スリーブ26は押え板32により確実に
ベアリングハウジング11に固定されている。
レバー27は、各支軸25にそれぞれ取り付け
られ、かつ、センタシヤフト15中心に放射状に
配列可能に取り付けられ、その回動端側をリング
31にそれぞれ連結されている。
このリング31には、一対のリングサポート2
8が取り付けられている。
各リングサポート28は、その内側に、ベアリ
ングハウジング11の外周壁111に形成した環
状溝30に摺接する円弧端281が形成され、そ
の外側端282は、ボルト38によりリング31
に固定されている。
このような一対のリングサポート28とリング
31とを一体的に組立てて回動部29が形成され
ており、この回動部29が、環状溝30に外嵌さ
れ、センタシヤフト15を中心に回動しうるよう
になつている。
さらに、リング31には、第10図に示すよう
に、センタシヤフト方向aと平行な方向に突出す
るピン33が取り付けられ、この複数個のピン3
3に、スライダ51を介し各レバー27の回動端
に形成したU字端271(第10,12図参照)
が係合している。
すなわち、スライダ51はピン33のそれぞれ
に枢着されるとともに、円柱の周方向両端を切り
欠かれた形状に形成されている。
そして、切り欠かれたスライダ51の側面が、
レバー27のU字端271内周に係合してスライ
ダ51とU字端271とが摺動可能になつてお
り、リング31の回動に伴うレバー27の変位
を、スライダ51の回動と、U字端271の支軸
25からピン33へ向かう方向への摺動により許
容するようになつている。
さらに、レバー27は、クロム炭化物を析出さ
せたマルテンサイト組織の材料で形成されてお
り、スライダ51はセラミツクスで形成されてい
る。
これにより、スライダ51の摺動部およびレバ
ー27の摺動部の摩耗が防止されるようになつて
いる。
すなわち、本実施例のごとき、高温で乾燥した
大気中という苛酷な条件下において有効な耐摩耗
部材は提供されておらず、航空宇宙技術において
高温で乾燥した真空中におけるデータが提供され
ているにすぎない。
上記の材料の組み合わせは、種々の実験の結果
上記条件下での耐摩耗性が確認されたものであ
り、回動部29の作動が長期にわたり安定して行
なわれるようになつている。
すなわち、従来は、レバー27を硬質メツキし
て使用しており、比較的早くメツキ層が摩耗し母
地があらわれて、その後摩耗が急速に進行する不
具合があつたが、上述のようにすることにより、
その問題が解決される。
なお、レバー27は、焼結材等の熱処理により
クロム炭化物を析出させたマルテンサイト組織の
材料になるように製造される。
一方、リング31には、その外周面に連結片3
4が突設されており、この連結片34にはアクチ
ユエータ35が連結されている。
このアクチユエータ35に対し、コントローラ
54(第1図参照)からの出力信号が加わること
により、回動部29のリング31が所定量回動さ
れる。
このように、リング31、リングサポート2
8、ピン33、レバー27、スライダ51、支軸
25、連結片34およびアクチユエータ35によ
り、ノズルベーン24の回動機構が構成されてい
る。
ところで、符号36は、環状溝30内に配設さ
れ、環状溝30底部に圧入されるとともに、リン
グサポートの円弧端281に摺接する軸受面36
1を形成された、片状軸受としてのリングベアリ
ングを示しており、このリングベアリング36を
環状溝30に4個取り付けることにより、回動部
29におけるリングサポート28の軸受を構成し
ている。
環状溝30とリングサポート28の円弧端28
1内周との間には、固体潤滑剤としての二硫化モ
リブデンSが封入されており、リングベアリング
36外周と円弧端281内周との摺動部における
リングサポート28回動時の摩擦抵抗を減少させ
るようになつている。
また円弧端281には、一対のリングベアリン
グ36,36間ごとにそれぞれ1個、ガイド50
が、その基部50aを圧入されて取り付けられて
いる。
これにより、リングサポート28の回動に伴い
ガイド50が駆動され、ガイド50の平板部分に
より、円弧端281内周とリングベアリング36
外周との間に、二硫化モリブデンSを案内供給で
きるようになつている。
そして、排気過給機10は以下のようにして制
御されるようになつている。
すなわち、第1,2図に示すように、アクチユ
エータ35には、開閉弁手段55の第1電磁弁5
6、第2電磁弁57が接続され、第1電磁弁5
6、第2電磁弁57はエアタンク69から供給さ
れるエア圧のアクチユエータ35における第1室
59、第2室60への給排を制御するようになつ
ている。
第1電磁弁56、第2電磁弁57の制御は、コ
ントローラ54により行なわれるようになつてお
り、コントローラ54には、エンジン回転数を検
出する回転数検出センサ1、エンジン負荷を検出
する負荷検出センサ52が接続され、負荷センサ
52はアクセルペダル53の踏込量により、エン
ジンの負荷状態を検出するようになつている。
また、アクチユエータ35は、第1電磁弁56
に連通する第1室59と、第2電磁弁57に連通
する第2室60と、スプリング61を内蔵したス
プリング室62と、第1ピストン63と、第2ピ
ストン64と、第1ストツパ65と、第2ストツ
パ65′とからなつている。
上記コントローラ54はエンジン回転数に対応
して排気入口におけるノズルベーンの開口面積
(以下「排気入口の開口面積」あるいは「排気入
口の開口面積」と略称することもある)を低回転
域で絞り、高回転域で広げるようにし、且つ上記
エンジン負荷に対応して排気入口の開口面積を高
負荷域では絞り低負荷域では広げる特性を内蔵し
た電子デバイスで、本実施例の場合第2,3図に
示されるようにエンジン回転数とエンジン負荷ト
ルクとによつて排気入口の開口面積が決定される
ように形成され、第13図に示すフローチヤート
にしたがい作動するように構成されている。
また、コントローラ54には、所要の時にフロ
ーチヤートにしたがいアクチユエータ35の作動
を遅延させる遅延回路が装備されている。
次に開閉弁手段55について説明すると、第
1,第2電磁弁56,57が無通電の場合はエア
タンク69のエア供給を遮断し、通路70,71
は共に大気開口部72,74を介して大気開放さ
れる。そのとき、第1,第2ピストン63,64
はスプリング61のばね力によつてそれぞれ左方
端に変位し、ノズルベーン24は支軸25の回り
に反時計方向に回動し、排気入口の開口面積を最
大にする。また、第1電磁弁56だけが通電され
たときにはエアタンク69からのエアが通路70
を介して第1室59に供給され第1ピストン63
は第1ストツパ65に当接する位置まで右方変位
する。さらに第2電磁弁57が通電されたときに
は通路71を介して第2室60にもエアタンク6
9のエアが供給され第2ピストン64は第2スト
ツパ65′に当接する位置まで右方変位する。す
なわち、第1,第2電磁弁56,57が通電され
たときには、アクチユエータ35の作動によりリ
ング31を介してノズルベーン24は時計方向に
回動し、排気入口開口面積が小さくなるように形
成されている。
本考案の一実施例としての排気入口可変型ター
ボチヤージヤヤは、上述のごとく構成されている
ので、排気過給機10は図示しないエンジンに取
り付けられ、排気を受け駆動されるが、このと
き、タービン翼車17には環状入口22側の各ノ
ズルベーン間の間隙tを通つて排気が流入する。
そして、コントローラ54の出力信号にもとづ
き開閉弁手段55の第2電磁弁57、第1電磁弁
56が制御され、アクチユエータ35が作動する
ことにより、回動部29が働き、回動部29はセ
ンタシヤフト15を中心に回動し、これと連動す
る各ノズルベーン24を回動する。
これにより、各ノズルベーン間の間隔tが調整
され、環状入口22の開口量が増減し、この環状
入口22へ流入する排気の量が調整されて、排気
の速度エネルギが所定のレベルに保持される。
すなわち、エンジン回転数検出センサ1からの
エンジン回転信号と負荷検出センサ52からの負
荷信号とが入力されたコントローラ54は開閉弁
手段55に、第13図に示すフローチヤートにし
たがい作動して制御信号を出力する。
まず、ステツプS1においてアクセルペダル5
3の踏み込みによる負荷xが検出され、ステツプ
S2において設定負荷x0以上であるかどうかが判
断されて、イエスのとき、すなわち、高負荷時に
はステツプS3が実行される。
ステツプS3においてはエンジン回転数検出セ
ンサ1により検出されたエンジン回転速度にもと
づき、低速度運転時であるか、中速運転時である
か、または高速運転時であるかどうかが判断され
る。
低速運転時には、第4図に示すA領域にあると
判断され(ステツプS4)、第1電磁弁56、第2
電磁弁57が共にオン状態になり、ノズルベーン
24による排気入口開口面積がF1(第2図参照)
になるようにアクチユエータ35、回動部29が
作動し、第5図に示す特性Aの状態になる。
中速運転時には、第4図に示すB領域にあると
判断され(ステツプS5)、第1電磁弁56がオン
状態になり、ノズルベーン24による排気入口開
口面積がF2(第2図参照)になるようにアクチユ
エータ35、回動部29が作動し、第5図に示す
特性Bの状態になる。
高速運転時には、第4図に示すC領域にあると
判断され(ステツプS6)、第1電磁弁56、第2
電磁弁57が共にオフ状態になり、ノズルベーン
24による排気入口開口面積がF3(第2図参照)
になるようにアクチユエータ35、回動部29が
作動し、第5図に示す特性Cの状態になる。
そして、ステツプS2においてノーと判断され
たときは、第4図に示すC領域にあると判断され
(ステツプS6)、第1電磁弁56、第2電磁弁5
7が共にオフ状態になり、ノズルベーン24によ
る排気入口開口面積がF3(第2図参照)になるよ
うに、アクチユエータ35、回動部29が作動
し、第5図に示す特性Cの状態になる。
このようにして判断された領域A,B,Cにお
ける作動は以下のように行なわれる。
() 領域Cのとき。
第1,第2電磁弁56,57は無通電で、エア
タンク69からのエアはアクチユエータ35へ供
給されない。このため第1,第2両ピストン6
3,64は左方変位し、ノズルベーン24は反時
計方向に回動し、タービンノズル面積はF3にな
る。
() 領域Bのとき。
コントローラ54からの制御信号によつて第1
電磁弁56のみが通電され第1室59にエアが供
給され第1ピストン63は第1ストツパ65に当
接する位置まで右方変位する。同時に、第2ピス
トン64も第1ピストン63と連動して右方変位
する。この結果、リング31は時計方向に回動
し、ノズルベーン24も時計方向に回動し、ノズ
ル面積はF2になる。
() 領域Aのとき。
コントローラ54からの制御信号によつて第
1,第2電磁弁56,57が通電し、第1,第2
両室59,60へ同時にエアがエアタンク69か
ら供給されて、第2ピストン64は第2ストツパ
65′に当接する位置まで右方変位する。すなわ
ち、リング31の時計方向回動量は最大になり、
ノズルベーン24によるタービンノズル面積も最
小量F1となる。
このようにして、回転数検出センサ1と負荷検
出センサ52とでノズルベーン24を制御して排
気入口の開度を可変制御され、効果的にエンジン
出力を制御される。
ところで、車両の急登坂走行時には、所要の登
坂力を得るため、運転者はアクセルを解放して、
ギヤチエンジを行なう。
このような場合には、アクセルを戻すため、負
荷xが、高負荷状態からアクセルの解放状態にな
るため、第13図に示す、ステツプS7において、
イエスルートをとり、ステツプS8が実行される。
すなわち、ステツプS7においてノールートを
とつた場合には、第7図に示すように、その判断
の直後の時刻t1において排気入口開口面積がF1
らF3に調整される。
これに対し、ステツプS8においては、第8図
に示すように、時刻t1からギヤチエンジに要する
時間t0後の時刻t2において、排気入口開口面積が
F1からF3に移行する。すなわち、開口面積の調
整が負荷の変動から時間t0遅延して行なわれるよ
うになり、遅延させない場合に生じる不具合が防
止される。
第9図に示すように、ギヤチエンジ開始時t1
ら遅延させない場合は、実線で示す特性に沿い運
転状態が推移し、遅延させる(ステツプS8を実
行した)場合は点線のように推移する。
遅延させない場合は、ギヤチエンジ開始時t1
排気入口開口面積がF1からF3へ変化し、広げら
れるためタービン回転数Ntは急激に減少する。
これにより、ブースト圧Pbも急激に下降し、
ラツク位置Rwも最小位置へ変化する。
そして、ギヤチエンジが終了して時刻t2におい
てアクセルペダル53をフルに踏み込むと、排気
入口はF3からF1へ変化し、狭められる。
これによりタービン回転数Ntおよびブースト
圧Pbは上昇するが、ブースト圧Pbがブーストコ
ンペンセータの設定圧Pb0に至らず、ラツク位置
Rwが最小のままで燃料が供給されない。
すなわち、アクセルによる加速が十分に行なわ
れず、この間(ブースト圧PbがPb0以上になるま
で)においては登坂力が不足する。
ところが、ステツプS8を実行した場合には、
時刻t2まで排気入口開口面積の調整を遅延される
ため、点線で示すように推移し、ギヤチエンジ間
に多少のタービン回転数Ntおよびブースト圧Pb
の下降はあるが、ブースト圧PbがPb0以下に達す
ることはなく、ギヤチエンジ後にアクセルペダル
53をフルに踏み込むと、燃料がただちに十分供
給され、十分な登坂力が得られるのである。
このようにして、通常運転時における過給が効
率よく行なわれるとともに、急登坂走行時におけ
るギヤチエンジ時においても、十分な登坂力が得
られるのである。
ところで、回動部29の回動に際し、リングサ
ポート28の円弧端281は、円弧端281内周
とリングベアリング36外周との間に供給される
二硫化モリブデンSにより、スムーズに摺動し、
回動部29の回動がスムーズに行なわれる。
すなわち、回動部29が回動すると、リングサ
ポート28の回動によりガイド50が駆動され
て、ガイド50が二硫化モリブデンSを円弧端2
81内周とリングベアリング36外周との間の摺
動部隙間に案内供給し、摺動部隙間には、常時十
分な二硫化モリブデンSが供給される。
また、回動部29の作動に伴い、レバー27の
摺動部とスライダ51の摺動部とが摺動するが、
レバー27がクロム炭化物を析出させたマルテン
サイト組識の材料で形成され、スライダ51がセ
ラミツクスで形成されているので、高温で乾燥し
た大気中という苛酷な条件下にあるにもかかわら
ず、摺動部の摩耗は防止され、回動部29の作動
は長期にわたり安定して行なわれる。
なお、リングベアリング36表面には、あらか
じめ二硫化モリブデンSが塗布される。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の排気入口可変型
ターボチヤージヤによれば、エンジンに連結され
るターボチヤージヤにおいて、センタシヤフトを
支持するベアリングハウジングと、同ベアリング
ハウジングの軸方向端部に取り付けられたタービ
ンハウジングと、同タービンハウジング内に配設
され上記センタシヤフト端部に取り付けられたタ
ービン翼車と、同タービン翼車へ上記エンジンの
排気を流入させるべく上記タービンハウジングに
形成された排気入口と、同排気入口に複数個列設
されてその回動により開口面積を変更しうるノズ
ルベーンと、同ノズルベーンに一端を固定される
とともに上記タービンハウジングに枢支され同タ
ービンハウジング外へ延在する支軸と、同支軸の
他端に連結されてその回動を行なわせる回動機構
とをそなえるとともに、上記エンジンの回転数を
検出する回転数検出センサと、上記エンジンの負
荷を検出する負荷検出センサと、上記両センサの
検出信号を入力信号として印加するように接続さ
れ上記エンジン回転数に対応して、上記ノズルベ
ーンの開口面積を低負荷では回転域にかかわらず
広げるとともに高負荷では低回転域で上記開口面
積を絞り高回転域では広げるように上記回動機構
を制御しうるコントローラとをそなえ、上記負荷
検出センサの出力が負荷状態から無負荷状態に移
行したとき、上記コントローラによる上記開口面
積を無負荷状態に対応させる上記回動機構の制御
作動を所要時間だけ遅延させるようにした遅延回
路が、上記コントローラに装備されるという簡素
な構成で、通常の運転時には、ノズルベーンの回
動調整により過給が効率よく行なわれる利点があ
る。
また、急登坂走行の際におけるギヤチエンジ時
には、ノズルベーンの回動調整が所要時間遅延さ
れて、十分な登坂力を得ることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜13図は本考案の一実施例としての排気
入口可変型ターボチヤージヤを示すもので、第1
図はその制御機構を示す模式図、第2図はその特
性を示すグラフ、第3図はその特性を示す図、第
4〜9図はそれぞれの特性を示すグラフ、第10
図はその縦断面図、第11図は第10図のXI−XI
矢視断面図、第12図は第10図のXII−XII矢視断
面図、第13図はその制御作動を示すフローチヤ
ートであり、第14図は従来の排気過給機を示す
要部破断側面図である。 1……エンジン回転数検出センサ、10……排
気過給機(ターボチヤージヤ)、11……ベアリ
ングハウジング、12……ブロワハウジング、1
3……タービンハウジング、14……フローテイ
ングメタル、15……センタシヤフト、16……
ブロワ扇車、17……タービン翼車、18……軸
受支持部、19……油路、20……オイル排出
口、21……連結ベルト、22……環状入口、2
3……壁部、24……ノズルベーン、25……支
軸、26……スリーブ、27……レバー、28…
…リングサポート、29……回動部、30……環
状溝、31……リング、32……押え板、33…
…ピン、34……連結片、35……アクチユエー
タ、36……リングベアリング、37……連結ベ
ルト、38……ボルト、50……ガイド、50a
……基部、51……スライダ、51a……摺動
部、52……負荷検出センサ、53……アクセル
ペダル、54……コントローラ、55……開閉弁
手段、56……第1電磁弁、、57……第2電磁
弁、59……第1室、60……第2室、61……
スプリング、62……スプリング室、63……第
1ピストン、64……第2ピストン、65……第
1ストツパ、65′……第2ストツパ、69……
エアタンク、70,71……通路、72,73…
…大気開口部、111……外周壁、271……U
字端、271a……摺動部、281……円弧端、
282……外側端、361……軸受面、l……セ
ンタシヤフト中心線、Nt……タービン回転数、
Pb……ブースト圧、Rw……ラツク位置、S……
固体潤滑剤としての二硫化モリブデン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンに連結されるターボチヤージヤにおい
    て、センタシヤフトを支持するベアリングハウジ
    ングと、同ベアリングハウジングの軸方向端部に
    取り付けられたタービンハウジングと、同タービ
    ンハウジング内に配設され上記センタシヤフト端
    部に取り付けられたタービン翼車と、同タービン
    翼車へ上記エンジンの排気を流入させるべく上記
    タービンハウジングに形成された排気入口と、同
    排気入口に複数個列設されてその回動により開口
    面積を変更しうるノズルベーンと、同ノズルベー
    ンに一端を固定されるとともに上記タービンハウ
    ジングに枢支され同タービンハウジング外へ延在
    する支軸と、同支軸の他端に連結されてその回動
    を行なわせる回動機構とをそなえるとともに、上
    記エンジンの回転数を検出する回転数検出センサ
    と、上記エンジンの負荷を検出する負荷検出セン
    サと、上記両センサの検出信号を入力信号として
    印加するように接続され上記エンジンの回転数に
    対応して、上記ノズルベーンの開口面積を低負荷
    では回転域にかかわらず広げるとともに高負荷で
    は低回転域で上記開口面積を絞り高回転域では広
    げるように上記回動機構を制御しうるコントロー
    ラとをそなえ、上記負荷検出センサの出力が負荷
    状態から無負荷状態に対応させる上記回動機構の
    制御作動を所要時間だけ遅延させるようにした遅
    延回路が、上記コントローラに装備されたことを
    特徴とする、排気入口可変型ターボチヤージヤ。
JP11781784U 1984-07-31 1984-07-31 排気入口可変型タ−ボチヤ−ジヤ Granted JPS6133921U (ja)

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