JPH03755B2 - - Google Patents
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- JPH03755B2 JPH03755B2 JP56131973A JP13197381A JPH03755B2 JP H03755 B2 JPH03755 B2 JP H03755B2 JP 56131973 A JP56131973 A JP 56131973A JP 13197381 A JP13197381 A JP 13197381A JP H03755 B2 JPH03755 B2 JP H03755B2
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- Japan
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- heated
- plate
- width direction
- temperature distribution
- heating
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- General Induction Heating (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
この発明は、例えばトランスバース誘導加熱方
式で熱間圧延中の鋼帯や鋼板などの板状被加熱材
の端縁部の温度低下を補償加熱して、この被加熱
材を板幅方向に均一な温度分布とするための誘導
加熱方法に関するものであり、特に誘導子に流す
電源電流の周波数を適宜選定することによつて被
加熱材の端縁部の幅方向昇温分布特性を最適にす
るようにした誘導加熱方法を提供しようとするも
のである。 [従来の技術] 一般に熱間圧延工程中における鋼板などは、ロ
ーラテーブルなどによる搬送中に温度が次第に低
下するが、特に被圧延材の側端縁部の温度低下が
幅方向中央部の温度低下よりも著しく早く、例え
ば第3図に示すようになる。このような熱間圧延
工程中において被圧延材の幅方向温度分布が均一
でないと製品の品質に悪影響を及ぼすことはきわ
めて明らかである。 搬送中の加熱板材の側端縁部を補助的な誘導加
熱装置によつて加熱することにより板幅方向の温
度分布を平坦化しようとする試みは、例えば特公
昭50−22741号公報あるいは特公昭55−36250号公
報などによつて既に公知である。 [発明が解決しようとする課題] この発明は、加熱された板状の被加熱材の被加
熱材に対する幅方向温度分布を平坦化するための
端縁部の補助加熱を板厚方向に交番磁束を侵入さ
せて誘導加熱により行なうに際して、被加熱材の
板厚に応じた最適効率の補償加熱を行なうことの
できる方法を提供しようとするものである。 [課題を解決するための手段] すなわち、この発明の誘導加熱方法では、加熱
された板材または帯材などの板状被加熱材の搬送
中において、前記被加熱材の側端縁部に対して誘
導子から交番磁束を板厚方向に侵入させることに
より、前記被加熱材の側端縁部の温度低下を補償
して板幅方向に平坦な温度分布を与えるように前
記被加熱材の側端縁部を誘導加熱するに際して、
被加熱材の板厚t〔mm〕と被加熱材に対する電流
浸透深さδ[mm]との比t/δがほぼ1となるよ
うに下式、 δ=50.3×(ρ/μrf)1/2 (但しρは前記被加熱材の抵抗率[μΩcm]、μr
は同じく前記被加熱材の比透磁率) に基いて前記交番磁束を与える電源周波数f[Hz]
を選定するものである。 [作用] 誘導加熱における被加熱材の表面からの電流浸
透深さδ〔mm〕は、当業者によく知られているよ
うに、 δ=50.3×(ρ/μrf)1/2 (但しρは前期比加熱材の抵抗率[μΩcm]、μr
は同じく比透磁率、fは前記交番磁束を与える電
源周波数[Hz])で表わされ、これは電源周波数
fの関数ということができる。ρとμは被加熱材
の固有の物性値であり、被加熱材によつて特定の
値となる。一方、tは被加熱材の厚さであり、仕
様によつて変動する。現実には加熱時のtは或る
一定範囲内に収まつているのが通常であり、従つ
てtの値が定まればt/δがほぼ1となる周波数
fを前式から特定できることになる。 t/δをほぼ1とするという条件は、誘導加熱
用誘導子による端縁部の幅方向昇温分布の特性関
数 Δθ=Ae-x/〓 ……[1] (但し、Δθは温度上昇分、Aは誘導子に供給す
る電力や被加熱材の搬送速度などのよつて定まる
定数、xは被加熱材の端縁からの距離[mm])と、
前記被加熱材の板厚tに応じた端縁部の板幅方向
温度分布の特性関数 θ=θo−Be-x/〓 ……[2] (但し、θは被加熱材の温度、θoは被加熱材の
ほぼ中央部における温度(定数)、Bは放熱状態
や放熱時間によつて定まる定数、αは指数関数の
特性定数で、ここでは被加熱材の厚さtとほぼ等
しい値をもつ)との和が加熱後の幅方向温度分布
を与えるので、(−Be-x/〓)を(Ae-x/〓)によつて
実質的に補償するための条件ということができ
る。 尚、この場合、前記定数AとBを同程度にする
こと、即ち温度レベルに関して前記被加熱材の板
厚tに応じた端縁部の板幅方向温度分布を補償し
て平坦な温度分布を与えるように誘導子による端
縁部の幅方向昇温分布のレベルを設定することは
当然であるが、これは被加熱材を取扱う搬送設備
について前記端縁部の板幅方向温度分布特性が被
加熱材の板厚tに応じてほぼ一義的に定まること
から、誘導子への供給電力及び/又は搬送速度を
板厚に対応して適宜選定することにより最適の温
度レベルの補償加熱を与えればよく、この温度レ
ベルについてはそのときの最適効率を与える前記
電源周波数fによつて影響されるものではない。 [実施例] 第1図は本発明の方法を実施するための装置の
要部の一例を示しており、熱間圧延工程における
鋼板のように、搬送中の加熱されている被加熱材
1の側端縁部の表裏面に、トランスバース式の誘
導子コイル2a,3aと積層鉄心2b,3bとか
らなる一対の誘導子2,3を配設し、誘導子コイ
ル2a,3aに交番電流を供給してその電磁誘導
作用により被加熱材1の端縁部を補償加熱し、搬
送中の被加熱材1の板幅方向の温度分布を均一に
するようにしている。尚、第1図では、被加熱材
1の片側の端縁部における表裏一対の対向誘導子
2,3を示しているが、実際には被加熱材1の他
の片側の端縁部にも同様の一対の対向誘導子が配
置され、搬送中の被加熱材1の両側で端縁部の補
助的な誘導加熱が行なわれることは述べるまでも
ない。 第2図は前述の第1図に示したような誘導加熱
手段による場合の被加熱材の誘導加熱による板幅
方向の実測昇温特性図である。そして、この発明
の発明者は、上記の特性図から、 Δθ=Ae-x/〓 という実験式を見出すことに、成功したのであ
る。 上記第2図に示すように、被加熱材1の温度上
昇の分布は板幅方向に関してほぼ指数関数で表わ
すことのできる特性曲線を示し、この特性関数は
前述[1]式の通りである。 [1]式の特性関数のパラメータδは電源周波
数fの関数である。 すなわち、よく知られているように、誘導子か
らの交番磁束によつて生じる被加熱材表面での電
流密度iaと表面からの距離xの内部位置における
電流密度irとの絶対値の比は、 ir/ia≒e-x/〓 と表わされ、この式中の電流浸透深さδは、表面
からδ=xの位置の内部電流密度irが表面におけ
る電流密度iaの1/e≒0.368(eはネイピア数)
になつていることを示し、被加熱材の抵抗率(体
積固有抵抗)をρ[μΩcm]、被加熱材の比透磁率
をμr、誘導子に供給する電流の電源周波数をf
[Hz]とすると、 δ=50.3(ρ/μrf)1/2[mm] で表わされる。 ここでμrとρは被加熱材に固有の特定値である
のでδは電源周波数fの関数である。 例えば一般的な鋼板の熱間圧延工程に適用する
場合を考えると、熱間圧延工程中では被加熱材が
高温のため磁性を失つているのでμr=1、またρ
は一般的な鋼板で約120[μΩcm]程度の値である
から、例えばこの場合の電源周波数f[Hz]によ
る電流浸透深さδ[mm]を表にすると次のように
なる。
式で熱間圧延中の鋼帯や鋼板などの板状被加熱材
の端縁部の温度低下を補償加熱して、この被加熱
材を板幅方向に均一な温度分布とするための誘導
加熱方法に関するものであり、特に誘導子に流す
電源電流の周波数を適宜選定することによつて被
加熱材の端縁部の幅方向昇温分布特性を最適にす
るようにした誘導加熱方法を提供しようとするも
のである。 [従来の技術] 一般に熱間圧延工程中における鋼板などは、ロ
ーラテーブルなどによる搬送中に温度が次第に低
下するが、特に被圧延材の側端縁部の温度低下が
幅方向中央部の温度低下よりも著しく早く、例え
ば第3図に示すようになる。このような熱間圧延
工程中において被圧延材の幅方向温度分布が均一
でないと製品の品質に悪影響を及ぼすことはきわ
めて明らかである。 搬送中の加熱板材の側端縁部を補助的な誘導加
熱装置によつて加熱することにより板幅方向の温
度分布を平坦化しようとする試みは、例えば特公
昭50−22741号公報あるいは特公昭55−36250号公
報などによつて既に公知である。 [発明が解決しようとする課題] この発明は、加熱された板状の被加熱材の被加
熱材に対する幅方向温度分布を平坦化するための
端縁部の補助加熱を板厚方向に交番磁束を侵入さ
せて誘導加熱により行なうに際して、被加熱材の
板厚に応じた最適効率の補償加熱を行なうことの
できる方法を提供しようとするものである。 [課題を解決するための手段] すなわち、この発明の誘導加熱方法では、加熱
された板材または帯材などの板状被加熱材の搬送
中において、前記被加熱材の側端縁部に対して誘
導子から交番磁束を板厚方向に侵入させることに
より、前記被加熱材の側端縁部の温度低下を補償
して板幅方向に平坦な温度分布を与えるように前
記被加熱材の側端縁部を誘導加熱するに際して、
被加熱材の板厚t〔mm〕と被加熱材に対する電流
浸透深さδ[mm]との比t/δがほぼ1となるよ
うに下式、 δ=50.3×(ρ/μrf)1/2 (但しρは前記被加熱材の抵抗率[μΩcm]、μr
は同じく前記被加熱材の比透磁率) に基いて前記交番磁束を与える電源周波数f[Hz]
を選定するものである。 [作用] 誘導加熱における被加熱材の表面からの電流浸
透深さδ〔mm〕は、当業者によく知られているよ
うに、 δ=50.3×(ρ/μrf)1/2 (但しρは前期比加熱材の抵抗率[μΩcm]、μr
は同じく比透磁率、fは前記交番磁束を与える電
源周波数[Hz])で表わされ、これは電源周波数
fの関数ということができる。ρとμは被加熱材
の固有の物性値であり、被加熱材によつて特定の
値となる。一方、tは被加熱材の厚さであり、仕
様によつて変動する。現実には加熱時のtは或る
一定範囲内に収まつているのが通常であり、従つ
てtの値が定まればt/δがほぼ1となる周波数
fを前式から特定できることになる。 t/δをほぼ1とするという条件は、誘導加熱
用誘導子による端縁部の幅方向昇温分布の特性関
数 Δθ=Ae-x/〓 ……[1] (但し、Δθは温度上昇分、Aは誘導子に供給す
る電力や被加熱材の搬送速度などのよつて定まる
定数、xは被加熱材の端縁からの距離[mm])と、
前記被加熱材の板厚tに応じた端縁部の板幅方向
温度分布の特性関数 θ=θo−Be-x/〓 ……[2] (但し、θは被加熱材の温度、θoは被加熱材の
ほぼ中央部における温度(定数)、Bは放熱状態
や放熱時間によつて定まる定数、αは指数関数の
特性定数で、ここでは被加熱材の厚さtとほぼ等
しい値をもつ)との和が加熱後の幅方向温度分布
を与えるので、(−Be-x/〓)を(Ae-x/〓)によつて
実質的に補償するための条件ということができ
る。 尚、この場合、前記定数AとBを同程度にする
こと、即ち温度レベルに関して前記被加熱材の板
厚tに応じた端縁部の板幅方向温度分布を補償し
て平坦な温度分布を与えるように誘導子による端
縁部の幅方向昇温分布のレベルを設定することは
当然であるが、これは被加熱材を取扱う搬送設備
について前記端縁部の板幅方向温度分布特性が被
加熱材の板厚tに応じてほぼ一義的に定まること
から、誘導子への供給電力及び/又は搬送速度を
板厚に対応して適宜選定することにより最適の温
度レベルの補償加熱を与えればよく、この温度レ
ベルについてはそのときの最適効率を与える前記
電源周波数fによつて影響されるものではない。 [実施例] 第1図は本発明の方法を実施するための装置の
要部の一例を示しており、熱間圧延工程における
鋼板のように、搬送中の加熱されている被加熱材
1の側端縁部の表裏面に、トランスバース式の誘
導子コイル2a,3aと積層鉄心2b,3bとか
らなる一対の誘導子2,3を配設し、誘導子コイ
ル2a,3aに交番電流を供給してその電磁誘導
作用により被加熱材1の端縁部を補償加熱し、搬
送中の被加熱材1の板幅方向の温度分布を均一に
するようにしている。尚、第1図では、被加熱材
1の片側の端縁部における表裏一対の対向誘導子
2,3を示しているが、実際には被加熱材1の他
の片側の端縁部にも同様の一対の対向誘導子が配
置され、搬送中の被加熱材1の両側で端縁部の補
助的な誘導加熱が行なわれることは述べるまでも
ない。 第2図は前述の第1図に示したような誘導加熱
手段による場合の被加熱材の誘導加熱による板幅
方向の実測昇温特性図である。そして、この発明
の発明者は、上記の特性図から、 Δθ=Ae-x/〓 という実験式を見出すことに、成功したのであ
る。 上記第2図に示すように、被加熱材1の温度上
昇の分布は板幅方向に関してほぼ指数関数で表わ
すことのできる特性曲線を示し、この特性関数は
前述[1]式の通りである。 [1]式の特性関数のパラメータδは電源周波
数fの関数である。 すなわち、よく知られているように、誘導子か
らの交番磁束によつて生じる被加熱材表面での電
流密度iaと表面からの距離xの内部位置における
電流密度irとの絶対値の比は、 ir/ia≒e-x/〓 と表わされ、この式中の電流浸透深さδは、表面
からδ=xの位置の内部電流密度irが表面におけ
る電流密度iaの1/e≒0.368(eはネイピア数)
になつていることを示し、被加熱材の抵抗率(体
積固有抵抗)をρ[μΩcm]、被加熱材の比透磁率
をμr、誘導子に供給する電流の電源周波数をf
[Hz]とすると、 δ=50.3(ρ/μrf)1/2[mm] で表わされる。 ここでμrとρは被加熱材に固有の特定値である
のでδは電源周波数fの関数である。 例えば一般的な鋼板の熱間圧延工程に適用する
場合を考えると、熱間圧延工程中では被加熱材が
高温のため磁性を失つているのでμr=1、またρ
は一般的な鋼板で約120[μΩcm]程度の値である
から、例えばこの場合の電源周波数f[Hz]によ
る電流浸透深さδ[mm]を表にすると次のように
なる。
【表】
さて、前述したように搬送中の加熱された板状
被加熱材1の板幅方向の温度分布は、第3図のよ
うに板幅中央部分よりも両側端縁部で温度が低い
状態になつているが、その端縁部での温度分布に
は一般的に被加熱材1の板厚に応じた差異が認め
られ、板厚の薄いものでは端縁部の温度分布の変
化が急峻であり、板厚の厚いものでは比較的緩慢
な変化をしている。第4図は被加熱材の板厚の差
によるこの温度分布の差異を示す特性図であり、
これによつて明らかなように、この温度分布は近
似的に前述した[2]式の特性関数で表わすこと
ができる。 この発明に従えば、前記[2]式で表わされる
温度分布の被加熱材1に対し、誘導子2,3によ
る端縁部の補償的な誘導加熱によつて前記[1]
式で表わされるような昇温特性の加熱を行なうこ
とにより板幅方向で均一な温度分布を得るもので
あるが、この場合の補償加熱後の被加熱材1の温
度分布特性は、[1]式と[2]式の和、即ち Θ=θ+Δθ=θ0−Be-x/〓+Ae-x/〓 ……[3] となる。 この[3]式において、A=Bおよびδ=αで
あればΘはθ0に等しく、従つて端縁から端縁まで
θ0なる温度で均一な温度分布が得られることがわ
かる。 A=Bの条件について、Bは前述のように被加
熱材を取扱う搬送設備について被加熱材の板厚に
よつてその端縁部の温度低下の板幅方向の分布が
一義的に定まつており、従つて常法の通りに加熱
電力や搬送速度を対応して設定して加熱量を調節
することにより、前記AをほぼBに等しい値とす
ればよい。 この発明では、前記加熱レベルの設定だけでな
く、[3]式におけるδ=αの条件をも満たす点
に特徴がある。すなわち、αは前述のようにほぼ
板厚tと等しい値をもち、従つてδ≒t、換言す
ればδ/t≒1となるように、電源周波数fを選
定するものである。この場合、前記AをBとほぼ
等しくするような加熱レベルの設定(加熱電力、
搬送速度など)に対しては電源周波数fの変化は
無関係であり、このような電源周波数fの選定に
よりδ/t≒1の条件を満たすことによつて端縁
部の補償誘導加熱の最良の効率が与えられるもの
である。 尚、被加熱材の板厚tと、その端縁部の補償加
熱用の誘導加熱用電源周波数fとの関係を直接示
せば、δ/t≒1の条件と前述のδの式とから、 t≒50.3(ρ/μrf)1/2 となり、μr=1の場合は、 f≒(50.3)2ρ/t2 ……[4] から板厚tにより最適電源周波数fを求めること
ができる。また対象とする被加熱材の板厚が或る
範囲内で変動する場合は、[4]式のtとして平
均板厚値を用いればよい。 [発明の効果] 以上に述べたように、この発明によれば被加熱
材の端縁部の補償加熱をトランスバース式の誘導
子で行なつて板幅方向に均一な温度分布を得よう
とする場合に、被加熱材の板厚にほぼ等しい電流
浸透深さを与えるように電源周波数を選定するの
で、例えば前記表1に示したように特定の被加熱
材について板厚により一義的に定まる電源周波数
を装置電源に設定すれば、常に最適な加熱条件で
理想的な補償加熱を行なうことができるものであ
る。
被加熱材1の板幅方向の温度分布は、第3図のよ
うに板幅中央部分よりも両側端縁部で温度が低い
状態になつているが、その端縁部での温度分布に
は一般的に被加熱材1の板厚に応じた差異が認め
られ、板厚の薄いものでは端縁部の温度分布の変
化が急峻であり、板厚の厚いものでは比較的緩慢
な変化をしている。第4図は被加熱材の板厚の差
によるこの温度分布の差異を示す特性図であり、
これによつて明らかなように、この温度分布は近
似的に前述した[2]式の特性関数で表わすこと
ができる。 この発明に従えば、前記[2]式で表わされる
温度分布の被加熱材1に対し、誘導子2,3によ
る端縁部の補償的な誘導加熱によつて前記[1]
式で表わされるような昇温特性の加熱を行なうこ
とにより板幅方向で均一な温度分布を得るもので
あるが、この場合の補償加熱後の被加熱材1の温
度分布特性は、[1]式と[2]式の和、即ち Θ=θ+Δθ=θ0−Be-x/〓+Ae-x/〓 ……[3] となる。 この[3]式において、A=Bおよびδ=αで
あればΘはθ0に等しく、従つて端縁から端縁まで
θ0なる温度で均一な温度分布が得られることがわ
かる。 A=Bの条件について、Bは前述のように被加
熱材を取扱う搬送設備について被加熱材の板厚に
よつてその端縁部の温度低下の板幅方向の分布が
一義的に定まつており、従つて常法の通りに加熱
電力や搬送速度を対応して設定して加熱量を調節
することにより、前記AをほぼBに等しい値とす
ればよい。 この発明では、前記加熱レベルの設定だけでな
く、[3]式におけるδ=αの条件をも満たす点
に特徴がある。すなわち、αは前述のようにほぼ
板厚tと等しい値をもち、従つてδ≒t、換言す
ればδ/t≒1となるように、電源周波数fを選
定するものである。この場合、前記AをBとほぼ
等しくするような加熱レベルの設定(加熱電力、
搬送速度など)に対しては電源周波数fの変化は
無関係であり、このような電源周波数fの選定に
よりδ/t≒1の条件を満たすことによつて端縁
部の補償誘導加熱の最良の効率が与えられるもの
である。 尚、被加熱材の板厚tと、その端縁部の補償加
熱用の誘導加熱用電源周波数fとの関係を直接示
せば、δ/t≒1の条件と前述のδの式とから、 t≒50.3(ρ/μrf)1/2 となり、μr=1の場合は、 f≒(50.3)2ρ/t2 ……[4] から板厚tにより最適電源周波数fを求めること
ができる。また対象とする被加熱材の板厚が或る
範囲内で変動する場合は、[4]式のtとして平
均板厚値を用いればよい。 [発明の効果] 以上に述べたように、この発明によれば被加熱
材の端縁部の補償加熱をトランスバース式の誘導
子で行なつて板幅方向に均一な温度分布を得よう
とする場合に、被加熱材の板厚にほぼ等しい電流
浸透深さを与えるように電源周波数を選定するの
で、例えば前記表1に示したように特定の被加熱
材について板厚により一義的に定まる電源周波数
を装置電源に設定すれば、常に最適な加熱条件で
理想的な補償加熱を行なうことができるものであ
る。
第1図は本発明の方法を実施するための装置構
成の要部を示す斜視図、第2図は端縁部の誘導加
熱による板状被加熱材の昇温特性を示す線図、第
3図は搬送中の加熱された板状被加熱材の板幅方
向の温度分布を示す線図、第4図は搬送中の加熱
された板状被加熱材の板厚による板幅方向の温度
分布特性の差を示す線図である。 (主要部分の符号の説明)、図面中、1は被加
熱材、2および3は誘導子、2aおよび3aは誘
導子コイル、2bおよび3bは積層鉄心である。
尚、各図中で同一符号は同一または相当部分を示
す。
成の要部を示す斜視図、第2図は端縁部の誘導加
熱による板状被加熱材の昇温特性を示す線図、第
3図は搬送中の加熱された板状被加熱材の板幅方
向の温度分布を示す線図、第4図は搬送中の加熱
された板状被加熱材の板厚による板幅方向の温度
分布特性の差を示す線図である。 (主要部分の符号の説明)、図面中、1は被加
熱材、2および3は誘導子、2aおよび3aは誘
導子コイル、2bおよび3bは積層鉄心である。
尚、各図中で同一符号は同一または相当部分を示
す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 加熱された板材または帯材などの板状被加熱
材の搬送中において、前記被加熱材の側端縁部に
対して誘導子から交番磁束を板厚方向に侵入させ
ることにより、前記被加熱材の側端縁部の温度低
下を補償して板幅方向に平坦な温度分布を与える
ように前記被加熱材の側端縁部を誘導加熱するに
際して、被加熱材の板厚t〔mm〕と被加熱材に対
する電流浸透深さδ〔mm〕との比t/δがほぼ1
となるように下式、 δ=50.3×(ρ/μrf)1/2 (但しρは前記被加熱材の抵抗率〔μΩcm〕、μr
は同じく前記被加熱材の比透磁率) に基づいて前記交番磁束を与える電源周波数f
〔Hz〕を選定することを特徴とする誘導加熱方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13197381A JPS5832383A (ja) | 1981-08-20 | 1981-08-20 | 誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13197381A JPS5832383A (ja) | 1981-08-20 | 1981-08-20 | 誘導加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5832383A JPS5832383A (ja) | 1983-02-25 |
| JPH03755B2 true JPH03755B2 (ja) | 1991-01-08 |
Family
ID=15070552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13197381A Granted JPS5832383A (ja) | 1981-08-20 | 1981-08-20 | 誘導加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5832383A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2546267B2 (ja) * | 1987-05-15 | 1996-10-23 | 株式会社明電舎 | 誘導加熱装置 |
| JP4169624B2 (ja) | 2003-03-31 | 2008-10-22 | 三菱電機株式会社 | トランスバース型誘導加熱装置 |
| JP4369332B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2009-11-18 | 三菱電機株式会社 | トランスバース型誘導加熱装置及びトランスバース型誘導加熱システム |
| JP4964737B2 (ja) * | 2006-11-27 | 2012-07-04 | 新日本製鐵株式会社 | 金属材の誘導加熱方法及び装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5022741A (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-11 | ||
| JPS5536250A (en) * | 1978-09-08 | 1980-03-13 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Vulcanized rubber |
-
1981
- 1981-08-20 JP JP13197381A patent/JPS5832383A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5832383A (ja) | 1983-02-25 |
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