JPH03772Y2 - - Google Patents

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JPH03772Y2
JPH03772Y2 JP4303986U JP4303986U JPH03772Y2 JP H03772 Y2 JPH03772 Y2 JP H03772Y2 JP 4303986 U JP4303986 U JP 4303986U JP 4303986 U JP4303986 U JP 4303986U JP H03772 Y2 JPH03772 Y2 JP H03772Y2
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JP
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、騒音防止用送受話器の音響構造に関
するものである。
(従来技術とその問題点) 従来のこの種の騒音防止用送受話器の送話器側
の構造は第1図に示す通りであり、1は送話器ユ
ニツト取付具、2は送話器筐体、3は差動形送話
器ユニツト、4は送話器筐体に設けた開口穴であ
る。また、O点は近距離音源の位置、L1はO点
から送話口面までの距離、L2は送話口面から差
動形送話器ユニツト3までの距離、Dは送話器の
全長、a1は差動形送話器ユニツト3の外径であ
り、点線は音源から差動形送話器ユニツト3の前
面及び差動形送話器ユニツト3の後面までの音の
回り込みの最短経路を示す。
このような構造になつていたため、近距離音源
から発せられた音が送話口面に設けられた開口穴
4を通つて差動形送話器ユニツト3の後面に回り
込み易く、その結果として差動形送話器ユニツト
3の後面に加わる音圧が差動形送話器ユニツト3
の前面に加わる音圧を打ち消し易くなり、近距離
音源に対する送話感度が低下し、そのため差動性
が小さくなるという欠点があつた。ここで、差動
性の定義は以下の通りとする。
差動性(dB)=近距離感度(dB) −遠距離感度(dB) ……(1) ただし、 近距離感度:送話口の前方2cmの位置の点音源
に対する感度 遠距離感度:送話口の前方50cmの位置の平面音源
に対する感度 である。
差動形送話器ユニツト3の前面と後面に加わる
音圧の差が送話感度に比例するので、近距離送話
感度、遠距離送話感度は以下の計算により求ま
る。
まず、近距離送話感度であるが、近距離点音源
によつて差動形送話器ユニツト3の前面に加わる
音圧をSfとすると、 Sf=Acos2πft ……(2) で表される。ただし、Aは音源によつて定まる定
数、は周波数、tは時間(単位:秒)を示す。
また、近距離点音源によつて差動形送話器ユニツ
ト3の後面に加わる音圧をSb1とすると、Sb1は音
の回り込み経路を第1図の点線で示すような最短
距離と仮定し送話器ユニツト取付具1等による反
射を無視すると、 Sb1=(Lf1/Lb1)×Acos2πf(t+Δt1) ……(3) で表される。ただし、Lf1はO点から差動形送話
器ユニツト3の前面までの距離であり、 Lf1=L1+L2 Lb1はO点から差動形送話器ユニツト3の後面
までの音の回り込み経路の長さ、すなわち第1図
の点線の長さであり、 Lb1=√f1 2+(12)2+D Δt1はある時間に音源から発せられた音が差動
形送話器ユニツト3の前面及び後面に達するまで
の時間差であり、 Δt1=(Lb1−Lf)/S である。ただしSは音速である。送話器にはSfと
Sb1が逆方向から加わるので合成音圧をSt1とする
と、 St1=Sf−Sb1 ……(4) となる。すなわち、近距離送話感度をQt1とする
と、 Qt1=K×(Sf−Sb1) ……(5) である。ただしKは送話器によつて定まる定数で
ある。
次に、遠距離送話感度であるが、遠距離にある
平面音源によつて差動形送話器ユニツト3の前面
に加わる音圧は、(2)式で表わされる。また、遠距
離にある平面音源によつて差動形送話器ユニツト
3の後面に加わる音圧Sb2は、平面波の伝搬が理
想的なものと仮定し、平面音源と平行な−平面上
のどの位置における音圧も等しいとすると、 Sb2=(Lf2/Lb2) ×Acos2πf(t+Δt2) ……(6) で表される。ただし、Lf2は、平面音源から差動
形送話器ユニツト3の前面までの距離であり、
Lb2は平面音源から差動形送話器ユニツト3の後
面までの距離であり、 Lb2=Lf2+D Δt2はある時間に平面音源から発せられた音が
差動形送話器ユニツト3の前面及び後面に達する
までの時間差であり、 Δt2=(Lb2−Lf2)/S である。送話器にはSfとSb2が逆方向から加わる
ので合成音圧をSt2とすると、 St2=Sf−Sb2 ……(7) となる。すなわち、遠距離送話感度をQt2とする
と、 Qt2=K×(Sf−Sb2) ……(8) である。(1)式及び(5)式,(8)式を用いて近距離送話
感度、遠距離送話感度及び差動性を求めると、そ
れぞれ第3図の実線,のようになる。ただ
し、L2=1cm,D=1cm,a1=2cm,A=1,K
=1とし、周波数は500Hzとした。従つて、従来
構造では第3図のに示したような差動形送話器
ユニツト3の後面に音の回り込みが無い時に比べ
近距離送話感度が10dB以上も低下し、また差動
性も10dBより大きくならないことがわかる。
(考案の目的) 本考案は、これらの穴点を解決するため、差動
形送話器ユニツトと送話口の間に前気室を設け、
送話感度の上昇と差動性を改善するようにしたも
ので、前気室の外側の位置の筐体に少なくとも1
つの開口穴を設けることを特徴とする騒音防止用
送受器を提供するものである。
(考案の構成と作用) 以下図面により本考案を詳細に説明する。
第2図は本考案の実施例であつて、5は送話口
で送話器筐体2の中央部に設けられた開口面、6
は差動形送話器ユニツト3と送話口5との間に設
けられた前気室、a2は送話口5以外の開口穴4と
送話口中心との水平軸上の最短距離を示す。この
場合、差動形送話器ユニツト3と送話口5の間に
設けられた前気室6の効果があり、低周波におい
ては、送話口5に加わる音圧と差動形送話器ユニ
ツト3の前面に加わる音圧が等しくなる。従つ
て、近距離送話感度及び遠距離送話感度は以下の
計算により求まる。
まず、近距離送話感度であるが、近距離点音源
によつて差動形送話器ユニツト3の前面に加わる
音圧をSf′とすると、Sf′は送話口5に加わる音圧
と等しいので(2)式から Sb′=(L1+L2)/L1 ×Acos2πf(t−Δtf) ……(9) である。ただしΔtfはL2の距離を音が伝搬する時
間であり、 Δtf=L2/S である。また、近距離点音源によつて差動形送話
器ユニツト3の後面に加わる音圧をSb1′とする
と、Sb1′は音の回り込み経路を第2図の点線で示
す ような最短距離と仮定すると、 Sb1′=(L1+L2)/Lb1′ ×Acos2πf(t+Δt1′) ……(10) で表される。ただし、Lb1′はO点から差動形送話
器ユニツト3の後面までの音の回り込み経路の長
さ、すなわち第2図の点線の長さであり、 Lb1′=√1 2+2 2 +√(2+)2+(2−12)2 Δt1′はある時間に音源から発せられた音が差動形
送話器ユニツト3の前面及び後面に達するまでの
時間差であり、 Δt1′={Lb1′−(L1+L2)}/S である。差動形送話器ユニツト3には、Sf′と
Sb1′が逆方向から加わるので、合成音圧をSt1′と
すると、 St1′=Sf′−Sb1′ ……(11) となる。すなわち、近距離送話感度Qt1′とする
と、 Qt1′=K×(Sf′−Sb′1) ……(12) である。
次に遠距離送話感度であるが、遠距離にある平
面音源(図示せず)によつて差動形送話器ユニツ
ト3の前面に加わる音圧をSf2′とすると、(9)式よ
り、 音圧をSf2′とすると、(9)式より、 Sf2′=(L1′+L2)/L1′ ×Acos2πf(t−Δtf) ……(13) である。ただしL1′は平面音源から送話口5まで
の距離である。また、遠距離にある平面音源によ
つて差動形送話器ユニツト3の後面に加わる音圧
Sb2′は平面波の伝搬が理想的なものと仮定する
と、(6)式と同様に Sb2′=(Lf2/Lb2) ×Acos2πf(t+Δt2) ……(14) で表わされる。差動形送話器ユニツト3には
Sf2′とSb2′が逆方向から加わるので、合成音圧を
St2′とすると、 St2′=Sf2′−Sb2′ ……(15) となる。すなわち、遠距離送話感度をQt2′とする
と、 Qt2′=K(Sf2′−Sb2′) ……(16) である。
(1)式及び(12)式、(16)式を用いて近距離送
話感度、遠距離送話感度及び差動性を求めるとそ
れぞれ第3図の点線,のようになる。ただ
し、L2=1cm,D=1cm,a1=2cm,A=1,K
=1とし、周波数は500Hzとした。
従つて、本考案における構造では、従来構造に
比べ近距離送話感度が10dB以上も良くなり、差
動性も3dB以上大きくなつている。
又差動形送話器ユニツト3の取付は前気室6の
側壁にビス止め等により取付けられる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の構成により送話
感度の上昇と差動性が改善されると共に従来必要
とした送話器ユニツト取付具が省略できるため、
構造が簡単となり、また、前気室部分を送受器筐
体と一体化することにより、コスト低減にも効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の騒音防止用送受話器の送話器側
の音響構造を示す断面図、第2図は本考案の騒音
防止用送受話器の送話器側の音響構造の一実施例
の断面図、第3図は同実施例の近距離感度及び差
動性を従来構造と比較して示した特性図である。 1……送話器ユニツト取付具、2……送話器筐
体、3……差動形送話器ユニツト、4……開口
穴、5……送話口、6……前気室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受話器ユニツトと差動形送話器ユニツトとを筐
    体内に配設した騒音防止用送受話器において、前
    記差動形送話器ユニツトの前面と送話口との間に
    前気室を備え、該前気室の外側の位置の前記筐体
    に開口穴を少なくとも一つ備えたことを特徴とす
    る騒音防止用送受話器。
JP4303986U 1986-03-26 1986-03-26 Expired JPH03772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4303986U JPH03772Y2 (ja) 1986-03-26 1986-03-26

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JP4303986U JPH03772Y2 (ja) 1986-03-26 1986-03-26

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Publication Number Publication Date
JPS62161449U JPS62161449U (ja) 1987-10-14
JPH03772Y2 true JPH03772Y2 (ja) 1991-01-11

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ID=30859523

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JP4303986U Expired JPH03772Y2 (ja) 1986-03-26 1986-03-26

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JPS62161449U (ja) 1987-10-14

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