JPH0377312B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0377312B2 JPH0377312B2 JP58248497A JP24849783A JPH0377312B2 JP H0377312 B2 JPH0377312 B2 JP H0377312B2 JP 58248497 A JP58248497 A JP 58248497A JP 24849783 A JP24849783 A JP 24849783A JP H0377312 B2 JPH0377312 B2 JP H0377312B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- strength
- fiber
- denier
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
本発明は、可撓性高分子からなる断面扁平の高
強力、高弾性率合成繊維を主成分として構成され
る柔軟でかつ色調、耐候性に優れた高強力ロープ
に関する。 従来、ロープ用繊維としてはマニラ麻を主体と
する天然繊維及びポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン、ビニロンなどの合成繊維がある
が、近年は力学的特性、軽量性、経済などの点で
合成繊維が多く用いられるようになつてきてい
る。しかしながら、ロープを構成する繊維が合成
繊維であつてもその引張強度は高々9.5g/デニ
ールであり、高強力ロープとするにはロープの太
さを太くする必要があり、従つて剛直化し、取り
扱い性の問題やロープ自重が重くなるという問題
があつた。ごく最近、20g/デニール以上の高強
力を有する芳香族ポリアミド系繊維が開発され、
ロープ分野にも検討されつつある。しかるにこの
種の繊維はポリマーの分子構造より原料費が高い
ため、コストが高くなること、黄色又は黄金色で
あり、発色性に劣ること、伸度が低過ぎること、
耐候性が悪いことなどの問題がある。更には、製
造の際、湿式紡糸を採用するため凝固速度の問題
で、単繊維が2デニール以上のヤーンを得るのが
著しく困難であるのが実状である。これらの問題
があるためロープ業界は採用を躊躇している。 本発明者らは、前記する従来のロープの欠点を
解消すべく、鋭意検討を重ねた結果、昭和58年特
許願第152261号、昭和58年特許願第154622号及び
昭和58年特許願第161044号等に記載の方法で得ら
れるポリエチレン等の可撓性高分子からなる高強
力、高弾性率合成繊維をロープの主成分原糸とし
て用いることによつて、前記する従来のロープの
欠点をすべて解決する高強力ロープが得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は、少なくとも20g/デニールの
引張強度と少なくとも300g/デニールの引張弾
性率を有しかつ横断面の偏平化率が1.7以上であ
る繊維表面に無数の縦長の多条溝を有する可撓性
高分子鎖からなる合成繊維を主成分としてなるこ
とを特徴とする高強力ロープである。 本発明に言う高強力ロープとは、従来のロープ
に比べて太さ当りの強力値が高いロープのことで
あり、例えば日本工業規格JIS−L2703、JIS−
L2704、JIS−L2705にはそれぞれビニロン紡績糸
を用いたビニロンロープ、ナイロンマルチフイラ
メント糸を用いたナイロンロープ、ポリエチレン
モノフイラメント糸を用いたポリエチレンロープ
についてロープ太さに対して満足しなければなら
ないロープの引張り強さが規定されているが、こ
れらの規定値の約2倍以上の引張り強さを有する
ロープを言う。これをロープ断面単位面積当り引
張強さの数値で表わすと約40Kg/mm2以上、好まし
くは約55Kg/mm2以上の引張り強さを有するロープ
となる。ちなみに従来の太さ(直径)が12〜100
mmのナイロンロープの引張り強さは18〜26Kg/mm2
である。本発明に言う可撓性分子鎖とは、応力や
熱を受けた際、回転し得る分子結合からなる分子
鎖のことで、全芳族族ポリアミドや全芳香族系ポ
リエステルなどを構成する分子鎖はこれに含まれ
ない。 本発明での可撓性高分子鎖からなる合成繊維と
は例えば高分子量のポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフイン、ポリアクリロニトリル、
ポリ(フツ化)ビニリデン等が挙げられるがこれ
等に限定されるものではない。 本発明のロープを構成する主成分となる合成繊
維は、20g/デニール以上、好ましくは25g/デ
ニール以上の引張強度と300g/デニール以上、
好ましくは550g/デニール以上の引張弾性率を
有し、かつ、横断面の偏平化率が1.7以上、好ま
しくは3以上を同時に満足するものである。 本発明に言う偏平化率とは繊維軸に直角な横断
面において長軸長さ(amm)と短軸の長さ(b
mm)を測定し、偏平化率がa/bで示す値であ
る。ここで、引張強度が20g/デニール未満の繊
維の場合にあつては、本発明の目的とする高強力
のロープが得られない。又ロープとした場合荷重
時のロープの伸びを極力低いものとするためには
該繊維の引張弾性率を300g/デニール以上、好
ましくは550g/デニール以上とすることが必要
で、ここで引張弾性率が300g/デニール未満の
場合にあつてはロープとした場合、伸びが大きく
なり取扱い性の面で好ましくない。 さらに本発明のロープを構成する主成分となる
合成繊維は、横断面の扁平化率が1.7以上、好ま
しくは3以上を有するもので、ロープとした場合
ロープの曲げ硬さを減少させ、優れた柔軟性を与
え、取扱性が良くなる。ここで偏平化率が1.7未
満のものにあつてはロープは剛直化し、取扱性が
悪化するので好ましくない。 本発明のロープを構成する主成分となる合成繊
維の表面に縦長の無数の多条溝を付与することに
より、ロープとした場合において接触部での接触
面積が軽減され、ロープの摩擦損傷を低くするこ
とができることも本発明者等によつて判明してい
る。 ここに言う多条溝とは繊維軸方向に配列された
無数の多条溝であつて、該多条溝としては、繊維
の横断面の外周方向の平均距離10μ当り2個以
上、特に5〜50個配列していることにより、前記
する効果が顕著となる。本発明の高強力ロープを
構成する主成分となる繊維は20g/デニール以
上、好ましくは25g/デニール以上の引張強度と
300g/デニール以上、好ましくは550g/デニー
ル以上の引張弾性率を満たすために、分子量が高
く結晶性のよいポリマーを選択することが必要で
ある。該繊維その本来の色は無色あるいは白色で
あり用途や好みに応じて染色する事が可能であ
り、原着によつても発色性のよい色とする事がで
きる。又、繊維の形態はマルチフイラメント、モ
ノフイラメント、紡績糸等のいずれの形態でもよ
い。 本発明のロープは、ロープを構成する主成分と
なる繊維が構成されるロープ中に少なくとも50重
量%、特に75重量%以上含有していることが好ま
しく、ここで主成分となる繊維のロープ中の含有
率が50重量%未満の場合にあつては、本発明で目
的とする高強力ロープは得難くなるので好ましく
ない。 本発明の高強力ロープは、ロープを構成する原
糸の主成分となる繊維が1種の場合はもちろん、
1種以上の他の繊維を混入してロープを構成する
ことを妨げるものではない。 本発明のロープは、例えば、高分子量のポリエ
チレン(例えば重量平均分子量が1×105以上、
好ましくは1×106以上の超高分子量ポリエチレ
ン)を用いて、溶液紡糸し、該溶液紡糸で製造し
たゲルフアイバーを、延伸ゾーン入口温度を供給
フアイバーの溶解点よりも高く、該供給フアイバ
ーの融点より低い温度とし、延伸ゾーン出口温度
を該供給フアイバーの融点よりも高く、延伸後フ
アイバーの融点よりも低い温度とした延伸ゾーン
を通過させながら多段延伸するといつた新規な高
倍率延伸方法によつて得られる可撓性高分子鎖を
有する高強力、高弾性率繊維を原糸材料として、
例えばJIS−L2703(1978)、JIS−L2704(1978)及
びJIS−L2705(1969)の加工方法及び打ち方に基
づいて容易に製造することが出来る。本発明の高
強力ロープはロープの表面がパラフインやポリウ
レタンなどの合成樹脂で樹脂加工されたものであ
つてもよいし、又ロープの表面が引張弾性率が
100g/デニール以下の繊維、例えばポリウレタ
ンなどの被覆されたものであつてもよい。これら
の表面加工及び表面被覆は、ロープ内の繊維間の
摩擦や、滑車、ガイドなどに対する外部摩擦が問
題になる時に効果を発揮する。 本発明によれば、従来のロープに比べて細くて
強く、極めて高い強力を有するにもかかわらず、
ロープの柔軟性は失なわれずに取扱性の優れたロ
ープが得られる。 本発明のロープは、従来の芳香族ポリアミド系
繊維によるロープに比べて、安価で色調、耐光性
に優れるもので、特にロープを構成する繊維の表
面に無数の多条溝を有するものは耐摩耗性が極め
て優れ、従来の合成繊維でロープの欠点を解消す
ることに成功したものであつて、その技術的意義
は極めて大きいものがある。 本発明の評価に用いた物性の測定方法は以下に
よる。 <繊維の強伸度特性の測定法> 東洋ボールドウイン社製テンシロンを用い、試
料長(ゲージ長)30mm、伸長速度100%/分の条
件で単繊維のS−S曲線を測定し、引張強度
(g/d)、初期弾性率(g/d)を算出した。初
期弾性率は、S−S曲線の原点付近の最大勾配よ
り算出した。各特性値は20本の単繊維について測
定したものの平均値とした。 <ロープ特性値> JIS−L2705(1969)に規定する方法による <ロープ断面積> JIS−L2705(1969)6.6により求めた太さより円
の面積を算出した。 以下本発明を実施例により詳述するが、本発明
はもとより、これらの実施例に限定されるもので
はない。 <ープ耐摩耗性> 破断強度の20%の荷重下で、滑車2個を用い
て、1分間に3往復の割合でロープを180°折り返
し、切断するまでのこの操作を繰返した。 実施例 1 重量平均分子量が1.9×106の可撓性高分子鎖を
有する超高分子量ポリエチレンを用いて溶融紡糸
し、得られたゲルフアイバーを多段で高倍率延伸
し、引張高度35g/d、引張弾性率1000g/d、
繊度1500d、断面扁平化率5.6で繊維表面に無数の
多条溝を有する高強力ポリエチレン繊維を得た。
該繊維のマルチフイラメントを用い、太さ30mmの
3つ打ちロープを作成し、これを実験No.1とし
た。 次に、実験No.1と同分子量のポリエチレンを用
いて、溶液紡糸し、得られたゲルフアイバーを多
段で高倍率延伸し、引張強度37g/d、引張弾性
率1200g/d、繊度1500dの断面扁平化率1.8のポ
リエチレン繊維を得た。該繊維のマルチフイラメ
ントを実験No.1と同様に太さ30mmの3つ打ちロー
プを作成し実験No.2とした。 さらに、実験No.1と同分子量を有するポリエチ
レンを用いて溶液紡糸し、得られたゲルフアイバ
ーを多段で高倍率延伸し、引張強度32g/d、引
張弾性率950g/d、繊度1500dの断面扁平化率
1.5のポリエチレン繊維を得た。該繊維のマルチ
フイラメントを実験No.1と同様に太さ30mmの3つ
打ちロープを作成し、実験No.3とした。次いで、
実験No.1と同分子量を有するポリエチレンを用い
て溶液紡糸し、得られたゲルフアイバーを延伸
し、引張強度18g/d、引張弾性率450g/d、
繊度1500dの断面扁平化率5.3のポリエチレン繊維
を得た。該繊維のマルチフイラメントを実験No.1
と同様に太さ30mmの3つ打ちロープを作成し、実
験No.4とした。比較のために市販の1260デニール
のナイロンマルチフイラメント、380デニールの
ポリエチレンモノフイラメント及び5番手のビニ
ロン紡績糸をそれぞれ原糸として、実験No.1と同
様にそれぞれ太さ30mmの3つ打ちロープを作成
し、それぞれ実験No.5、No.6及びNo.7とした。 それぞれのロープ特性を第1表に示す。
強力、高弾性率合成繊維を主成分として構成され
る柔軟でかつ色調、耐候性に優れた高強力ロープ
に関する。 従来、ロープ用繊維としてはマニラ麻を主体と
する天然繊維及びポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン、ビニロンなどの合成繊維がある
が、近年は力学的特性、軽量性、経済などの点で
合成繊維が多く用いられるようになつてきてい
る。しかしながら、ロープを構成する繊維が合成
繊維であつてもその引張強度は高々9.5g/デニ
ールであり、高強力ロープとするにはロープの太
さを太くする必要があり、従つて剛直化し、取り
扱い性の問題やロープ自重が重くなるという問題
があつた。ごく最近、20g/デニール以上の高強
力を有する芳香族ポリアミド系繊維が開発され、
ロープ分野にも検討されつつある。しかるにこの
種の繊維はポリマーの分子構造より原料費が高い
ため、コストが高くなること、黄色又は黄金色で
あり、発色性に劣ること、伸度が低過ぎること、
耐候性が悪いことなどの問題がある。更には、製
造の際、湿式紡糸を採用するため凝固速度の問題
で、単繊維が2デニール以上のヤーンを得るのが
著しく困難であるのが実状である。これらの問題
があるためロープ業界は採用を躊躇している。 本発明者らは、前記する従来のロープの欠点を
解消すべく、鋭意検討を重ねた結果、昭和58年特
許願第152261号、昭和58年特許願第154622号及び
昭和58年特許願第161044号等に記載の方法で得ら
れるポリエチレン等の可撓性高分子からなる高強
力、高弾性率合成繊維をロープの主成分原糸とし
て用いることによつて、前記する従来のロープの
欠点をすべて解決する高強力ロープが得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は、少なくとも20g/デニールの
引張強度と少なくとも300g/デニールの引張弾
性率を有しかつ横断面の偏平化率が1.7以上であ
る繊維表面に無数の縦長の多条溝を有する可撓性
高分子鎖からなる合成繊維を主成分としてなるこ
とを特徴とする高強力ロープである。 本発明に言う高強力ロープとは、従来のロープ
に比べて太さ当りの強力値が高いロープのことで
あり、例えば日本工業規格JIS−L2703、JIS−
L2704、JIS−L2705にはそれぞれビニロン紡績糸
を用いたビニロンロープ、ナイロンマルチフイラ
メント糸を用いたナイロンロープ、ポリエチレン
モノフイラメント糸を用いたポリエチレンロープ
についてロープ太さに対して満足しなければなら
ないロープの引張り強さが規定されているが、こ
れらの規定値の約2倍以上の引張り強さを有する
ロープを言う。これをロープ断面単位面積当り引
張強さの数値で表わすと約40Kg/mm2以上、好まし
くは約55Kg/mm2以上の引張り強さを有するロープ
となる。ちなみに従来の太さ(直径)が12〜100
mmのナイロンロープの引張り強さは18〜26Kg/mm2
である。本発明に言う可撓性分子鎖とは、応力や
熱を受けた際、回転し得る分子結合からなる分子
鎖のことで、全芳族族ポリアミドや全芳香族系ポ
リエステルなどを構成する分子鎖はこれに含まれ
ない。 本発明での可撓性高分子鎖からなる合成繊維と
は例えば高分子量のポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフイン、ポリアクリロニトリル、
ポリ(フツ化)ビニリデン等が挙げられるがこれ
等に限定されるものではない。 本発明のロープを構成する主成分となる合成繊
維は、20g/デニール以上、好ましくは25g/デ
ニール以上の引張強度と300g/デニール以上、
好ましくは550g/デニール以上の引張弾性率を
有し、かつ、横断面の偏平化率が1.7以上、好ま
しくは3以上を同時に満足するものである。 本発明に言う偏平化率とは繊維軸に直角な横断
面において長軸長さ(amm)と短軸の長さ(b
mm)を測定し、偏平化率がa/bで示す値であ
る。ここで、引張強度が20g/デニール未満の繊
維の場合にあつては、本発明の目的とする高強力
のロープが得られない。又ロープとした場合荷重
時のロープの伸びを極力低いものとするためには
該繊維の引張弾性率を300g/デニール以上、好
ましくは550g/デニール以上とすることが必要
で、ここで引張弾性率が300g/デニール未満の
場合にあつてはロープとした場合、伸びが大きく
なり取扱い性の面で好ましくない。 さらに本発明のロープを構成する主成分となる
合成繊維は、横断面の扁平化率が1.7以上、好ま
しくは3以上を有するもので、ロープとした場合
ロープの曲げ硬さを減少させ、優れた柔軟性を与
え、取扱性が良くなる。ここで偏平化率が1.7未
満のものにあつてはロープは剛直化し、取扱性が
悪化するので好ましくない。 本発明のロープを構成する主成分となる合成繊
維の表面に縦長の無数の多条溝を付与することに
より、ロープとした場合において接触部での接触
面積が軽減され、ロープの摩擦損傷を低くするこ
とができることも本発明者等によつて判明してい
る。 ここに言う多条溝とは繊維軸方向に配列された
無数の多条溝であつて、該多条溝としては、繊維
の横断面の外周方向の平均距離10μ当り2個以
上、特に5〜50個配列していることにより、前記
する効果が顕著となる。本発明の高強力ロープを
構成する主成分となる繊維は20g/デニール以
上、好ましくは25g/デニール以上の引張強度と
300g/デニール以上、好ましくは550g/デニー
ル以上の引張弾性率を満たすために、分子量が高
く結晶性のよいポリマーを選択することが必要で
ある。該繊維その本来の色は無色あるいは白色で
あり用途や好みに応じて染色する事が可能であ
り、原着によつても発色性のよい色とする事がで
きる。又、繊維の形態はマルチフイラメント、モ
ノフイラメント、紡績糸等のいずれの形態でもよ
い。 本発明のロープは、ロープを構成する主成分と
なる繊維が構成されるロープ中に少なくとも50重
量%、特に75重量%以上含有していることが好ま
しく、ここで主成分となる繊維のロープ中の含有
率が50重量%未満の場合にあつては、本発明で目
的とする高強力ロープは得難くなるので好ましく
ない。 本発明の高強力ロープは、ロープを構成する原
糸の主成分となる繊維が1種の場合はもちろん、
1種以上の他の繊維を混入してロープを構成する
ことを妨げるものではない。 本発明のロープは、例えば、高分子量のポリエ
チレン(例えば重量平均分子量が1×105以上、
好ましくは1×106以上の超高分子量ポリエチレ
ン)を用いて、溶液紡糸し、該溶液紡糸で製造し
たゲルフアイバーを、延伸ゾーン入口温度を供給
フアイバーの溶解点よりも高く、該供給フアイバ
ーの融点より低い温度とし、延伸ゾーン出口温度
を該供給フアイバーの融点よりも高く、延伸後フ
アイバーの融点よりも低い温度とした延伸ゾーン
を通過させながら多段延伸するといつた新規な高
倍率延伸方法によつて得られる可撓性高分子鎖を
有する高強力、高弾性率繊維を原糸材料として、
例えばJIS−L2703(1978)、JIS−L2704(1978)及
びJIS−L2705(1969)の加工方法及び打ち方に基
づいて容易に製造することが出来る。本発明の高
強力ロープはロープの表面がパラフインやポリウ
レタンなどの合成樹脂で樹脂加工されたものであ
つてもよいし、又ロープの表面が引張弾性率が
100g/デニール以下の繊維、例えばポリウレタ
ンなどの被覆されたものであつてもよい。これら
の表面加工及び表面被覆は、ロープ内の繊維間の
摩擦や、滑車、ガイドなどに対する外部摩擦が問
題になる時に効果を発揮する。 本発明によれば、従来のロープに比べて細くて
強く、極めて高い強力を有するにもかかわらず、
ロープの柔軟性は失なわれずに取扱性の優れたロ
ープが得られる。 本発明のロープは、従来の芳香族ポリアミド系
繊維によるロープに比べて、安価で色調、耐光性
に優れるもので、特にロープを構成する繊維の表
面に無数の多条溝を有するものは耐摩耗性が極め
て優れ、従来の合成繊維でロープの欠点を解消す
ることに成功したものであつて、その技術的意義
は極めて大きいものがある。 本発明の評価に用いた物性の測定方法は以下に
よる。 <繊維の強伸度特性の測定法> 東洋ボールドウイン社製テンシロンを用い、試
料長(ゲージ長)30mm、伸長速度100%/分の条
件で単繊維のS−S曲線を測定し、引張強度
(g/d)、初期弾性率(g/d)を算出した。初
期弾性率は、S−S曲線の原点付近の最大勾配よ
り算出した。各特性値は20本の単繊維について測
定したものの平均値とした。 <ロープ特性値> JIS−L2705(1969)に規定する方法による <ロープ断面積> JIS−L2705(1969)6.6により求めた太さより円
の面積を算出した。 以下本発明を実施例により詳述するが、本発明
はもとより、これらの実施例に限定されるもので
はない。 <ープ耐摩耗性> 破断強度の20%の荷重下で、滑車2個を用い
て、1分間に3往復の割合でロープを180°折り返
し、切断するまでのこの操作を繰返した。 実施例 1 重量平均分子量が1.9×106の可撓性高分子鎖を
有する超高分子量ポリエチレンを用いて溶融紡糸
し、得られたゲルフアイバーを多段で高倍率延伸
し、引張高度35g/d、引張弾性率1000g/d、
繊度1500d、断面扁平化率5.6で繊維表面に無数の
多条溝を有する高強力ポリエチレン繊維を得た。
該繊維のマルチフイラメントを用い、太さ30mmの
3つ打ちロープを作成し、これを実験No.1とし
た。 次に、実験No.1と同分子量のポリエチレンを用
いて、溶液紡糸し、得られたゲルフアイバーを多
段で高倍率延伸し、引張強度37g/d、引張弾性
率1200g/d、繊度1500dの断面扁平化率1.8のポ
リエチレン繊維を得た。該繊維のマルチフイラメ
ントを実験No.1と同様に太さ30mmの3つ打ちロー
プを作成し実験No.2とした。 さらに、実験No.1と同分子量を有するポリエチ
レンを用いて溶液紡糸し、得られたゲルフアイバ
ーを多段で高倍率延伸し、引張強度32g/d、引
張弾性率950g/d、繊度1500dの断面扁平化率
1.5のポリエチレン繊維を得た。該繊維のマルチ
フイラメントを実験No.1と同様に太さ30mmの3つ
打ちロープを作成し、実験No.3とした。次いで、
実験No.1と同分子量を有するポリエチレンを用い
て溶液紡糸し、得られたゲルフアイバーを延伸
し、引張強度18g/d、引張弾性率450g/d、
繊度1500dの断面扁平化率5.3のポリエチレン繊維
を得た。該繊維のマルチフイラメントを実験No.1
と同様に太さ30mmの3つ打ちロープを作成し、実
験No.4とした。比較のために市販の1260デニール
のナイロンマルチフイラメント、380デニールの
ポリエチレンモノフイラメント及び5番手のビニ
ロン紡績糸をそれぞれ原糸として、実験No.1と同
様にそれぞれ太さ30mmの3つ打ちロープを作成
し、それぞれ実験No.5、No.6及びNo.7とした。 それぞれのロープ特性を第1表に示す。
【表】
◎ 最も良い ○ 良い △ 良くない ×
最も良くない
***破断までの回数≧3万、**3万>破断までの回
数≧2万、*破断までの回数<2万
第1表から明らかな如く、本発明の高強力ロー
プは極めて高強力でありながら取扱いの面で充分
な柔軟性を有するものであることがわかる。又本
発明の高強力ロープは、従来のナイロンマルチフ
イラメントよりなるロープと同等の破断力を得る
ためには該ナイロンロープの約半分の太さのもの
で良いことになる。さらに、実験No.3の比較例に
見られるように、ロープ構成繊維の断面扁平化率
が1.7より低いものは高強力は得られるが柔軟性
の面で劣ることがわかる。さらに又、実験No.4の
比較例からは、ロープの構成繊維の引張強度が20
g/d未満の18g/dと低いために、本発明の高
強力ロープが得られないことがわかる。 実施例 2 実施例1の実験No.1で用いたのと同じ高強力ポ
リエチレン繊維のマルチフイラメントを用い、太
さ90mmの8つ打ちロープを作成し、これを実験No.
8とした。又、比較のためにポリパラフエニレン
テレフタラミド繊維1500デニールマルチフイラメ
ントを用いて太さ90mmの8つ打ちロープを作成
し、これを実験No.9とした。両ロープの特性を第
2表に示す。
最も良くない
***破断までの回数≧3万、**3万>破断までの回
数≧2万、*破断までの回数<2万
第1表から明らかな如く、本発明の高強力ロー
プは極めて高強力でありながら取扱いの面で充分
な柔軟性を有するものであることがわかる。又本
発明の高強力ロープは、従来のナイロンマルチフ
イラメントよりなるロープと同等の破断力を得る
ためには該ナイロンロープの約半分の太さのもの
で良いことになる。さらに、実験No.3の比較例に
見られるように、ロープ構成繊維の断面扁平化率
が1.7より低いものは高強力は得られるが柔軟性
の面で劣ることがわかる。さらに又、実験No.4の
比較例からは、ロープの構成繊維の引張強度が20
g/d未満の18g/dと低いために、本発明の高
強力ロープが得られないことがわかる。 実施例 2 実施例1の実験No.1で用いたのと同じ高強力ポ
リエチレン繊維のマルチフイラメントを用い、太
さ90mmの8つ打ちロープを作成し、これを実験No.
8とした。又、比較のためにポリパラフエニレン
テレフタラミド繊維1500デニールマルチフイラメ
ントを用いて太さ90mmの8つ打ちロープを作成
し、これを実験No.9とした。両ロープの特性を第
2表に示す。
【表】
第2表から明らかな如く本発明の高強力ロープ
は色調や耐候性の点で、芳香族ポリアミド繊維よ
り優れていることが明らかである。
は色調や耐候性の点で、芳香族ポリアミド繊維よ
り優れていることが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも20g/デニールの引張強度と少な
くとも300g/デニールの引張弾性率を有し、か
つ横断面の偏平化率が1.7以上である繊維表面に
無数の縦長の多条溝を有する繊維可撓性高分子鎖
からなる合成繊維を主成分としてなることを特徴
とする高強力ロープ。 2 ロープの破断強力が少なくとも40Kg/mm2(ロ
ープ断面単位面積)、好ましくは55Kg/mm2(ロー
プ断面単位面積)である特許請求の範囲第1項記
載の高強力ロープ。 3 ロープの表面が合成樹脂等で樹脂加工されて
いる特許請求の範囲第1項又は第2項のいずれか
に記載の高強力ロープ。 4 ロープの表面が100g/デニール以下の引張
弾性率を有する繊維で被覆されている特許請求の
範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の高強力
ロープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24849783A JPS60139884A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 高強力ロ−プ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24849783A JPS60139884A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 高強力ロ−プ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60139884A JPS60139884A (ja) | 1985-07-24 |
| JPH0377312B2 true JPH0377312B2 (ja) | 1991-12-10 |
Family
ID=17179047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24849783A Granted JPS60139884A (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 高強力ロ−プ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60139884A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0718099B2 (ja) * | 1986-09-26 | 1995-03-01 | 三井石油化学工業株式会社 | ロ−プ |
| JP2002227080A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Kuraray Co Ltd | 安全帯用ロープ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57193587A (en) * | 1981-05-26 | 1982-11-27 | Teijin Ltd | Rope |
| JPS58186688A (ja) * | 1982-04-20 | 1983-10-31 | 東洋紡績株式会社 | 海洋用材料 |
-
1983
- 1983-12-27 JP JP24849783A patent/JPS60139884A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60139884A (ja) | 1985-07-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4155231B2 (ja) | 高強度ポリエチレン繊維を含むネット | |
| JP4440106B2 (ja) | モノフィラメント状製品の製造方法 | |
| US3968725A (en) | High strength, low stretch braided rope | |
| CN101965127B (zh) | 包含短纤维的芯鞘结构的钓丝 | |
| JP4834859B2 (ja) | モノフィラメント様製品の製造方法 | |
| JPWO2001012885A1 (ja) | 高強度ポリエチレン繊維およびその利用 | |
| US5595284A (en) | Conveyor belt | |
| JPH071054B2 (ja) | 歯付ベルト | |
| JP7249468B2 (ja) | 二重ロープ構造体 | |
| JP3518617B2 (ja) | 係船索 | |
| WO1992022701A1 (en) | Roping | |
| JPH0377312B2 (ja) | ||
| JP3476422B2 (ja) | 高強力繊維融着糸 | |
| JP3576110B2 (ja) | ロープ用長短複合紡績糸およびそれからなるロープ | |
| JPS62289688A (ja) | ヨット用ロ−プ | |
| JPH0419444A (ja) | 工業用ベルト | |
| JP3606334B2 (ja) | 延縄用ロープ | |
| JPH06136630A (ja) | アラミド撚糸コードの製造方法 | |
| JP2506745B2 (ja) | ロ−プ | |
| JP3573221B2 (ja) | 延縄用ロープ | |
| CN113564944A (zh) | 一种复合绳索 | |
| JPH0441737A (ja) | 通糸の耐摩耗性向上の方法 | |
| JP3849861B2 (ja) | ロープ | |
| JPH0526298A (ja) | 工業用ベルト | |
| JPH03167381A (ja) | ロープおよびそれからなるタイヤ滑り止め装置の緊締索条および延縄漁用幹縄 |