JPH0382716A - 線材コイルの熱処理方法およびその熱処理炉 - Google Patents
線材コイルの熱処理方法およびその熱処理炉Info
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- JPH0382716A JPH0382716A JP21589989A JP21589989A JPH0382716A JP H0382716 A JPH0382716 A JP H0382716A JP 21589989 A JP21589989 A JP 21589989A JP 21589989 A JP21589989 A JP 21589989A JP H0382716 A JPH0382716 A JP H0382716A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、線材コイルの焼鈍時間の大幅な短縮化と品質
の均一化に係る均一急速加熱の熱処理方法およびその装
置に関するものである。
の均一化に係る均一急速加熱の熱処理方法およびその装
置に関するものである。
[従来の技術]
球状化焼鈍に代表される焼鈍処理は、鋼材を適当な温度
に加熱して、組織中の炭化物を一旦固溶化させた後適当
な速度で冷却して、組織中の炭化物の形状を改善し、素
材としての塑性加工性、被剛性等を向上させる熱処理の
ことである。このとき被処理材の品質を均一するには、
固溶化させる温度を10℃以内という狭い温度域に限定
するとともに、その温度域で保持される時間差を小さく
することにより、固溶化の進行状態を均一化させる必要
がある。
に加熱して、組織中の炭化物を一旦固溶化させた後適当
な速度で冷却して、組織中の炭化物の形状を改善し、素
材としての塑性加工性、被剛性等を向上させる熱処理の
ことである。このとき被処理材の品質を均一するには、
固溶化させる温度を10℃以内という狭い温度域に限定
するとともに、その温度域で保持される時間差を小さく
することにより、固溶化の進行状態を均一化させる必要
がある。
しかし線材コイルの焼鈍で一般に使用される連続焼鈍炉
には、第1O図の(d)図に示すような高温の燃焼ガス
を管内に流通させるラジアントチューブ20を熱源にし
て間接加熱を行う雰囲気加熱方式が採用されている。こ
の方式では、線材コイルの外周側は直接輻射加熱される
ため雰囲気温度に応して比較的に速く昇温するものの、
線材コイル内部は、外周部からの熱伝導が主体であるの
で昇温に長時間を要する。このため、線材コイル全体で
は、昇温速度差による温度差が大きい。また、焼鈍処理
のように、目標とする均熱の温度範囲が狭い場合には、
処理時間が長時間になるばかりでなく、保定温度での保
持時間に大きな差が生じてしまい、固溶化状態のバラツ
キが大きくなってしまう。このような状態のコイルから
均一な球状化組織にするには、炭化物の析出温度域で長
時間保定するか、Ar、温度まて10℃/hr以下の割
合て徐冷を行って、析出時に組織の均一化を図なければ
ならない。このため、線材コイルの球状焼鈍には、通常
約20時間を要している。
には、第1O図の(d)図に示すような高温の燃焼ガス
を管内に流通させるラジアントチューブ20を熱源にし
て間接加熱を行う雰囲気加熱方式が採用されている。こ
の方式では、線材コイルの外周側は直接輻射加熱される
ため雰囲気温度に応して比較的に速く昇温するものの、
線材コイル内部は、外周部からの熱伝導が主体であるの
で昇温に長時間を要する。このため、線材コイル全体で
は、昇温速度差による温度差が大きい。また、焼鈍処理
のように、目標とする均熱の温度範囲が狭い場合には、
処理時間が長時間になるばかりでなく、保定温度での保
持時間に大きな差が生じてしまい、固溶化状態のバラツ
キが大きくなってしまう。このような状態のコイルから
均一な球状化組織にするには、炭化物の析出温度域で長
時間保定するか、Ar、温度まて10℃/hr以下の割
合て徐冷を行って、析出時に組織の均一化を図なければ
ならない。このため、線材コイルの球状焼鈍には、通常
約20時間を要している。
このことから、線材コイル全体を均一に且つ急速に加熱
する技術を開発して、球状化焼鈍時間の短縮化を実現す
ることが永年の課題となっていた。これまでの改善策と
しては熱間圧延での圧下、制御冷却等による焼鈍前のパ
ーライト組織を微細化する鋼材の改良の特開昭60−1
52627号、特開昭60−255922号の公報例や
、また一方、線材コイルを一旦ストランド状態にして特
殊な加熱装置により急速加熱した後、再びコイル状態に
巻き取る方法の特公昭60−22050号、及び特公昭
61−15930号の公報例が、さらに球状化焼鈍を熱
間圧延にオンライン化して生産性を向上させる方法の特
公昭51−33053号公報の技術が提案されている。
する技術を開発して、球状化焼鈍時間の短縮化を実現す
ることが永年の課題となっていた。これまでの改善策と
しては熱間圧延での圧下、制御冷却等による焼鈍前のパ
ーライト組織を微細化する鋼材の改良の特開昭60−1
52627号、特開昭60−255922号の公報例や
、また一方、線材コイルを一旦ストランド状態にして特
殊な加熱装置により急速加熱した後、再びコイル状態に
巻き取る方法の特公昭60−22050号、及び特公昭
61−15930号の公報例が、さらに球状化焼鈍を熱
間圧延にオンライン化して生産性を向上させる方法の特
公昭51−33053号公報の技術が提案されている。
その池水発明に関わる公知文献として炉内雰囲気を対流
させるため炉内に攪拌ファンを設置した特公昭57−2
00526号公報が、また、線材コイルの熱処理とりわ
け冷却に利用する衝風熱処理法が特開昭55−1095
15号公報に、さらにまた線材コイルへの衝風供給方法
について特開昭57−203724号公報に開示がある
。
させるため炉内に攪拌ファンを設置した特公昭57−2
00526号公報が、また、線材コイルの熱処理とりわ
け冷却に利用する衝風熱処理法が特開昭55−1095
15号公報に、さらにまた線材コイルへの衝風供給方法
について特開昭57−203724号公報に開示がある
。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、前記した特開昭60−152627号及び特開
昭60−255922号公報の技術は、鋼材圧延後、急
冷して、微細フエライトパバーライトとベイナイトまた
はマルテンサイトの混在組織とし、これによりセメンタ
イトの球状化速度を速くしている。しかし、このような
方法ではセメンタイトが過度に微細で、硬さが従来のも
のに比べてかなり高くなり、球状化焼鈍の所期の目的を
達しえない。また、焼鈍時間の短縮化についても、現状
の雰囲気加熱方式で熱処理するのでは、線材コイル自体
の加熱時間は変わらず、根本的な解決手段となりえない
ため大幅な時間短縮は望めない。
昭60−255922号公報の技術は、鋼材圧延後、急
冷して、微細フエライトパバーライトとベイナイトまた
はマルテンサイトの混在組織とし、これによりセメンタ
イトの球状化速度を速くしている。しかし、このような
方法ではセメンタイトが過度に微細で、硬さが従来のも
のに比べてかなり高くなり、球状化焼鈍の所期の目的を
達しえない。また、焼鈍時間の短縮化についても、現状
の雰囲気加熱方式で熱処理するのでは、線材コイル自体
の加熱時間は変わらず、根本的な解決手段となりえない
ため大幅な時間短縮は望めない。
次に、特公昭60−22050号及び特公昭61−’1
5930号公報の一旦ストランド状態にしての熱処理方
法では、特殊な加熱設備等の設備改造が必要なだけでな
く、この方法では生産性が著しく低下することから実用
化には問題がある。
5930号公報の一旦ストランド状態にしての熱処理方
法では、特殊な加熱設備等の設備改造が必要なだけでな
く、この方法では生産性が著しく低下することから実用
化には問題がある。
又、特公昭5]−33053号公報は熱間圧延された非
同心リング状態の線材をコンベアーに載置し、球状化処
理炉内を移送して球状化処理を施す処理炉で生産性の向
上が見込まれるものの、均一に急速加熱する方法がない
ため、材質のバラツキか大き〈従来の長時間焼鈍程度の
品質を得るには至っていない。しかも本発明が対象材と
するタイトの線材コイルには短時間の均一加熱が不可能
であり適用できない。
同心リング状態の線材をコンベアーに載置し、球状化処
理炉内を移送して球状化処理を施す処理炉で生産性の向
上が見込まれるものの、均一に急速加熱する方法がない
ため、材質のバラツキか大き〈従来の長時間焼鈍程度の
品質を得るには至っていない。しかも本発明が対象材と
するタイトの線材コイルには短時間の均一加熱が不可能
であり適用できない。
又、特開昭57−200526号公報では炉内に攪拌フ
ァンを設置し炉内雰囲気を対流させ焼鈍時間の短縮化を
図っているが、線材コイルへの伝熱促進効果が小さく、
本発明の目的とする大幅な焼鈍時間の短縮は期待できな
い。
ァンを設置し炉内雰囲気を対流させ焼鈍時間の短縮化を
図っているが、線材コイルへの伝熱促進効果が小さく、
本発明の目的とする大幅な焼鈍時間の短縮は期待できな
い。
更に、特開昭55−109515号公報は本発明の衝風
熱処理法C関わりの強いものであるが、これは、線材コ
イルの一端を閉塞して、他端より線材コイル内周部に気
体を送り込み、線材の間隙を通過せしめて熱処理を行う
衝風熱処理方法である。この熱処理方法は、熱間圧延後
の線材コイルを冷却する方法として多数の実施例がある
。しかし、この熱処理方法は、線材コイル特有の密集状
態のバラツキにより、通過する衝風量が局所的に偏って
しまうため、温度バラツキは避けがたく、焼鈍工程のよ
うに狭い温度範囲まで加熱する方法として用いられた例
はない。
熱処理法C関わりの強いものであるが、これは、線材コ
イルの一端を閉塞して、他端より線材コイル内周部に気
体を送り込み、線材の間隙を通過せしめて熱処理を行う
衝風熱処理方法である。この熱処理方法は、熱間圧延後
の線材コイルを冷却する方法として多数の実施例がある
。しかし、この熱処理方法は、線材コイル特有の密集状
態のバラツキにより、通過する衝風量が局所的に偏って
しまうため、温度バラツキは避けがたく、焼鈍工程のよ
うに狭い温度範囲まで加熱する方法として用いられた例
はない。
また、衝風熱処理に関わる特開昭57−20:1724
号公報は、伝熱媒体を衝風供給用ダクトを介して接続し
たフードて線材コイルの間隙に衝風を通過させる方法と
して、線材コイル外周部より衝風を供給して内周部より
抜き取ることにより温度バラツキを低減するというもの
である。これは衝風が同心円の中央から外周側へ向う程
単位断面を通過する流速が順次減少するため、線材コイ
ル内周部よりも線材コイル外周部の方が熱伝達率が小さ
いという理由によるものである。しかし熱伝達率の小さ
い線材コイル外周側で衝風温度を高くできるので、均一
加熱に有利ではあるものの本発明が目的とする均一急速
加熱に対してはまた不十分であり、逆に内周側の昇温が
遅れるという問題が残っている。
号公報は、伝熱媒体を衝風供給用ダクトを介して接続し
たフードて線材コイルの間隙に衝風を通過させる方法と
して、線材コイル外周部より衝風を供給して内周部より
抜き取ることにより温度バラツキを低減するというもの
である。これは衝風が同心円の中央から外周側へ向う程
単位断面を通過する流速が順次減少するため、線材コイ
ル内周部よりも線材コイル外周部の方が熱伝達率が小さ
いという理由によるものである。しかし熱伝達率の小さ
い線材コイル外周側で衝風温度を高くできるので、均一
加熱に有利ではあるものの本発明が目的とする均一急速
加熱に対してはまた不十分であり、逆に内周側の昇温が
遅れるという問題が残っている。
このように従来の球状化焼鈍時間の短縮化技術には、い
ずれも問題があり実用化には至っておらず、また、本発
明に大いに関わるこれまでの衝風熱処理技術においても
まだ改善が必要であり、本発明が目的とする線材コイル
全体の短時間による均一急速熱処理には適用できない。
ずれも問題があり実用化には至っておらず、また、本発
明に大いに関わるこれまでの衝風熱処理技術においても
まだ改善が必要であり、本発明が目的とする線材コイル
全体の短時間による均一急速熱処理には適用できない。
[課題を解決するための手段]
本発明は、球状化焼鈍処理時間の短縮化の課題に対し前
述した従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、そ
の要旨とするところは (1)線材コイル内の局所充填率(鋼材真体積/コイル
および間隙部の見掛は体積)が0.2以下の極端に小さ
い部位を無くするため、該線材コイルの軸方向(高上方
向)に該線材コイル単重の5分の1以上の荷重でプレス
する。
述した従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、そ
の要旨とするところは (1)線材コイル内の局所充填率(鋼材真体積/コイル
および間隙部の見掛は体積)が0.2以下の極端に小さ
い部位を無くするため、該線材コイルの軸方向(高上方
向)に該線材コイル単重の5分の1以上の荷重でプレス
する。
(2ン線材コイルの間隙に高温気体を通過させる際、そ
の気体のajJ14速度を温度バラツキの要因となるチ
ャンネリング現象の防止から見掛は速度にしテ1.5m
/sec以−Eとする。
の気体のajJ14速度を温度バラツキの要因となるチ
ャンネリング現象の防止から見掛は速度にしテ1.5m
/sec以−Eとする。
(3)さらに線材コイル内の温度バラツキを低減するた
めに、該線材コイルへの衝風供給方法として、該線材コ
イルの内周側から外周側へと外周側から内周側とを交互
に組み合せ衝風する。その際、組み合せの各々の時間帯
を適度な比率とすることにより加熱時間の短縮へ寄与で
きる。
めに、該線材コイルへの衝風供給方法として、該線材コ
イルの内周側から外周側へと外周側から内周側とを交互
に組み合せ衝風する。その際、組み合せの各々の時間帯
を適度な比率とすることにより加熱時間の短縮へ寄与で
きる。
(4)上述の構成要件とする球状化焼鈍処理方法の発明
を実施するための熱処理装置の提供である。
を実施するための熱処理装置の提供である。
以下、本発明の具体的な内容について、図を基に詳細に
説明する。
説明する。
先ず、本発明の対象とするC成分0.]%〜0.6亀を
含有する機械構造用炭素鋼、冷間圧造用炭素鋼、低合金
鋼等の球状化焼鈍の熱処理要領については、すでに周知
の通りAci変態温度の直上(740℃近傍)まで加熱
し、組織中の炭化物を一旦固溶させ一定時間保定し固溶
調整した後、Ar、変態温度直下(650℃近傍)まで
の間を冷却速度40℃/hr以下の徐冷で固溶炭化物を
球状析出させることであり、その後は空冷等で常温にす
る。この炭化物を固溶させるまでの加熱に対する時間お
よび速度には全く制約はいらないが、固溶炭化物の析出
に際しては上述の冷却速度を超えると素材は硬くなるの
で40℃/hr以下の徐冷は必ず守らなければならない
。
含有する機械構造用炭素鋼、冷間圧造用炭素鋼、低合金
鋼等の球状化焼鈍の熱処理要領については、すでに周知
の通りAci変態温度の直上(740℃近傍)まで加熱
し、組織中の炭化物を一旦固溶させ一定時間保定し固溶
調整した後、Ar、変態温度直下(650℃近傍)まで
の間を冷却速度40℃/hr以下の徐冷で固溶炭化物を
球状析出させることであり、その後は空冷等で常温にす
る。この炭化物を固溶させるまでの加熱に対する時間お
よび速度には全く制約はいらないが、固溶炭化物の析出
に際しては上述の冷却速度を超えると素材は硬くなるの
で40℃/hr以下の徐冷は必ず守らなければならない
。
従って、本発明の球状化焼鈍処理時間の短縮化を行う上
で最もポイントとなるのは、いかに線材コイル全体を均
一にして所定の保定開始温度までに加熱するかである。
で最もポイントとなるのは、いかに線材コイル全体を均
一にして所定の保定開始温度までに加熱するかである。
このことについて第2図の従来の雰囲気炉の加熱による
JIS、545G線材コイルの球状化焼鈍ヒートパター
ン例で説明する。ここで図中のa域は加熱といい線材コ
イルの−・部(外周部A)の温度が所定温度に達するま
での時間範囲であり、b域は均熱といい線材コイル内部
Cの温度が外周部Aの所定温度に近似的になるまでの間
の時間範囲であり、a域は保定といい炭化物を均一固溶
化に要する間の時間範囲であり、d域は徐冷といい固溶
炭化物を球化析出に要する間の時間範囲であり、e域は
冷却といい球状化析出の完了後から室温までの間の空冷
等の時間範囲である。また、Aの線は線材コイルの外周
部、Cの破線はそのコイル内部のそれぞれの位置でのヒ
ートパターンである。
JIS、545G線材コイルの球状化焼鈍ヒートパター
ン例で説明する。ここで図中のa域は加熱といい線材コ
イルの−・部(外周部A)の温度が所定温度に達するま
での時間範囲であり、b域は均熱といい線材コイル内部
Cの温度が外周部Aの所定温度に近似的になるまでの間
の時間範囲であり、a域は保定といい炭化物を均一固溶
化に要する間の時間範囲であり、d域は徐冷といい固溶
炭化物を球化析出に要する間の時間範囲であり、e域は
冷却といい球状化析出の完了後から室温までの間の空冷
等の時間範囲である。また、Aの線は線材コイルの外周
部、Cの破線はそのコイル内部のそれぞれの位置でのヒ
ートパターンである。
図示から分るように、外周部のAは直接輻射加熱される
ため比較的早く昇温するものの、内部のCは線材と線材
の輻射および熱伝導が主体であるので、目標の保定温度
に到達するまでの時間がA位置に比べて数時間遅れてい
る。従って線材コイル全体を所定温度に均一化するまで
の均熱時間および炭化物固溶の保定時間の延長がどうし
ても必要となり、熱処理時間の短縮化の障害になってい
る。さらにこの均熱、保定の時間延長は炭化物の固溶化
状態にバラツキを生ずる原因となり、その固溶化のバラ
ツキを解消するために同図でも明らかな如く長時間の冷
却(Ac、〜^r1間でlO℃/Hr以下の徐冷)で炭
化物析出時の組織の均一化が必須となり、この点からも
熱処理所要時間への影響が大きくなる。この例での球状
化焼鈍時間は約19時間を要した。
ため比較的早く昇温するものの、内部のCは線材と線材
の輻射および熱伝導が主体であるので、目標の保定温度
に到達するまでの時間がA位置に比べて数時間遅れてい
る。従って線材コイル全体を所定温度に均一化するまで
の均熱時間および炭化物固溶の保定時間の延長がどうし
ても必要となり、熱処理時間の短縮化の障害になってい
る。さらにこの均熱、保定の時間延長は炭化物の固溶化
状態にバラツキを生ずる原因となり、その固溶化のバラ
ツキを解消するために同図でも明らかな如く長時間の冷
却(Ac、〜^r1間でlO℃/Hr以下の徐冷)で炭
化物析出時の組織の均一化が必須となり、この点からも
熱処理所要時間への影響が大きくなる。この例での球状
化焼鈍時間は約19時間を要した。
このように雰囲気加熱方式による球状化焼鈍では、線材
コイルの外周部と内部とでどうしても温度差が生じ、そ
の温度差を解消するための調節時間がかならず必要とな
り熱処理時間の短縮化は不可能であった。
コイルの外周部と内部とでどうしても温度差が生じ、そ
の温度差を解消するための調節時間がかならず必要とな
り熱処理時間の短縮化は不可能であった。
そこで本発明はこの雰囲気加熱方式から線材コイルの間
隙に高温気体を伝熱媒体として通過させる衝風加熱方式
の熱処理法を創案した。この衝風熱処理の基本的な構成
については前記したところであるが、しかしそのまま本
発明が目的とする線材コイル全体の均一急速加熱へは通
用することはできない。すなわち、通常の線材コイルの
特性として局所的に線材の密集状態にバラツキが存在し
、バラツキの大きい状態の線材コイルに高温の衝風を送
り込んでも衝風は線材の間隙を通過する際圧力損失の小
さい充填率小の部位のみに集中して流れ、充填事大の部
位は極端に衝風量が少なく昇温遅れとなってしまう。第
3図の(a)および(b)にその密集のバラツキ状態で
ある通常の線材コイル(線径: 10mm、コイル外径
: 1.4m、内径:]、Om、軸方向高さ+ 1.3
a+、単重:2t)に平均流速3m/secの割合で衝
風させた模式図とその時の風量分布の調査結果を示す。
隙に高温気体を伝熱媒体として通過させる衝風加熱方式
の熱処理法を創案した。この衝風熱処理の基本的な構成
については前記したところであるが、しかしそのまま本
発明が目的とする線材コイル全体の均一急速加熱へは通
用することはできない。すなわち、通常の線材コイルの
特性として局所的に線材の密集状態にバラツキが存在し
、バラツキの大きい状態の線材コイルに高温の衝風を送
り込んでも衝風は線材の間隙を通過する際圧力損失の小
さい充填率小の部位のみに集中して流れ、充填事大の部
位は極端に衝風量が少なく昇温遅れとなってしまう。第
3図の(a)および(b)にその密集のバラツキ状態で
ある通常の線材コイル(線径: 10mm、コイル外径
: 1.4m、内径:]、Om、軸方向高さ+ 1.3
a+、単重:2t)に平均流速3m/secの割合で衝
風させた模式図とその時の風量分布の調査結果を示す。
この結果から局所的な見掛は速度は1〜8 m/sec
の範囲に分布しており、この状態で高温の衝風を送り込
んでも線材コイル全体の均一な温度は望めない。このよ
うなことから本発明の構成要件の一つである線材コイル
のプレス化を見出し、コイル充填率の均一化を図った。
の範囲に分布しており、この状態で高温の衝風を送り込
んでも線材コイル全体の均一な温度は望めない。このよ
うなことから本発明の構成要件の一つである線材コイル
のプレス化を見出し、コイル充填率の均一化を図った。
第4図にそのプレス化による効果を示すが、同図(a)
の模式図は上述の密集バラツキ線材コイルをIIのコイ
ルプレス装置で4の衝風フードを介して、該線材コイル
1の単重2tの5分の1にあたる400kgの荷重でコ
イルプレスをし、充填率の極端に小さい部位がない均一
化した線材コイル状態を示し、同図の(b)はこのプレ
スコイルに上述と同じ平均3m/secで衝風した時の
風量分布を示す図である。この図の結果から衝風の局所
的な見掛は速度は1.5〜4.0m/secの範囲まで
低減しプレスによる効果が認められる。
の模式図は上述の密集バラツキ線材コイルをIIのコイ
ルプレス装置で4の衝風フードを介して、該線材コイル
1の単重2tの5分の1にあたる400kgの荷重でコ
イルプレスをし、充填率の極端に小さい部位がない均一
化した線材コイル状態を示し、同図の(b)はこのプレ
スコイルに上述と同じ平均3m/secで衝風した時の
風量分布を示す図である。この図の結果から衝風の局所
的な見掛は速度は1.5〜4.0m/secの範囲まで
低減しプレスによる効果が認められる。
なお、この第3図と第4図の調査において、線材コイル
の充填率と衝風見掛は速度(以F、衝風速度と称す〉と
の関係を求め第6図に示した。図より第3図で示した通
常のコイルプレス無し線材コイルではコイル内の局所充
填率は0.1〜0.5の範囲で、この0.1と密集の少
ない充填率の部位の衝風速度はUll/sec程度と大
きいのに対し、0.5の密集の多い充填率の部位では1
III/sec程度である。
の充填率と衝風見掛は速度(以F、衝風速度と称す〉と
の関係を求め第6図に示した。図より第3図で示した通
常のコイルプレス無し線材コイルではコイル内の局所充
填率は0.1〜0.5の範囲で、この0.1と密集の少
ない充填率の部位の衝風速度はUll/sec程度と大
きいのに対し、0.5の密集の多い充填率の部位では1
III/sec程度である。
一方、第4図のコイルプレスを実施した線材コイルは、
充填40.1から0.2未満の部位かなくなり充填率0
.2の部位で軸/sec、充填率0.5の部位で1.5
+i/secの衝風速度となり、プレス化で衝風速度の
バラツキが大幅に低減することが分かる。
充填40.1から0.2未満の部位かなくなり充填率0
.2の部位で軸/sec、充填率0.5の部位で1.5
+i/secの衝風速度となり、プレス化で衝風速度の
バラツキが大幅に低減することが分かる。
また、コイルプレス荷重と衝風速度の風量バラツキとの
関係を調査し、その結果を第5図に示す。図から明らか
のようにプレス荷重を大きくする程、衝風速度の風量バ
ラツキは小さくなるが、この風量バラツキを低減するに
はプレス荷重をコイル単重の5分の1 (0,2)以り
とすることが必要である。しかしあまりプレス荷重をか
けるとその線材コイルの材質によっては曲りや折れ等の
問題が生じることもあるので、コイル単量の15倍のプ
レス荷重にととめておくことか望ましい。
関係を調査し、その結果を第5図に示す。図から明らか
のようにプレス荷重を大きくする程、衝風速度の風量バ
ラツキは小さくなるが、この風量バラツキを低減するに
はプレス荷重をコイル単重の5分の1 (0,2)以り
とすることが必要である。しかしあまりプレス荷重をか
けるとその線材コイルの材質によっては曲りや折れ等の
問題が生じることもあるので、コイル単量の15倍のプ
レス荷重にととめておくことか望ましい。
次に、このプレス線材コイルに対する適正な衝風速度を
求めるため、上述の第4図と同じ条件の常温プレス線材
コイルを用いて、そのコイルの間隙に高温気体の伝熱媒
体(750℃)を通過させ、均熱湯度740℃±5℃ま
で加熱するに要する時間への衝風速度の影響を種々変化
させ調査した。第7図にその結果を示す。図から明らか
な如く均熱までの加熱時間は衝風速度を大きくするほど
短くできるが、1.5o+/sec未満では線材コイル
内での風量バラツキが生ずる、いわゆるチャンネリング
現象が起き該線材コイル全体の温度を均一化するまでに
長時間を要することが分った。このようなことから衝風
を1.5m/sec以上の速度にすることで、均熱終了
までの加熱時間は大幅に短縮することがfir能となっ
た。
求めるため、上述の第4図と同じ条件の常温プレス線材
コイルを用いて、そのコイルの間隙に高温気体の伝熱媒
体(750℃)を通過させ、均熱湯度740℃±5℃ま
で加熱するに要する時間への衝風速度の影響を種々変化
させ調査した。第7図にその結果を示す。図から明らか
な如く均熱までの加熱時間は衝風速度を大きくするほど
短くできるが、1.5o+/sec未満では線材コイル
内での風量バラツキが生ずる、いわゆるチャンネリング
現象が起き該線材コイル全体の温度を均一化するまでに
長時間を要することが分った。このようなことから衝風
を1.5m/sec以上の速度にすることで、均熱終了
までの加熱時間は大幅に短縮することがfir能となっ
た。
さらに、この衝風の供給方法について調査した。従来の
衝風供給法は前記したように第8図の(b)に示す線材
コイル1の内周側から衝風26を送りコイルの間隙を通
過させ該線材コイルの外周側に向は流す方法、または、
その逆である第8図の(a)に示す線材コイルの外周側
から内周側へ向は流す方法のどちらか一方のみであった
。両者の内、均一加熱からは後者の方が有利であること
は最初に述べた通りであるが、本発明の目的とする均一
急速加熱に対してはかならずしも満足するものではなか
った。そこで種々実験調査を行った結果、この両者を組
合せ、それぞれの衝風供給時間を適度な比率にすること
で、さらに均一急速加熱への処理時間の短縮化に寄与す
ることを見出した。
衝風供給法は前記したように第8図の(b)に示す線材
コイル1の内周側から衝風26を送りコイルの間隙を通
過させ該線材コイルの外周側に向は流す方法、または、
その逆である第8図の(a)に示す線材コイルの外周側
から内周側へ向は流す方法のどちらか一方のみであった
。両者の内、均一加熱からは後者の方が有利であること
は最初に述べた通りであるが、本発明の目的とする均一
急速加熱に対してはかならずしも満足するものではなか
った。そこで種々実験調査を行った結果、この両者を組
合せ、それぞれの衝風供給時間を適度な比率にすること
で、さらに均一急速加熱への処理時間の短縮化に寄与す
ることを見出した。
第9図に全衝風加熱時間(A+B)に対するAの加熱時
間の比率と均熱温度に達するまでの加熱時間との関係か
らその比率の最適範囲を示す。ここでAはコイルの外周
部側から内周側へ、Bは内周部側から外周側へのそれぞ
れの衝風時間を表わす。この図から明らかな如く、A/
(A十B)の比率が0.5越え1.0未満の間になるよ
うにAとBを交互に組合せて衝風すれば、均一急速加熱
時間の短縮への寄与がさらに可能である。
間の比率と均熱温度に達するまでの加熱時間との関係か
らその比率の最適範囲を示す。ここでAはコイルの外周
部側から内周側へ、Bは内周部側から外周側へのそれぞ
れの衝風時間を表わす。この図から明らかな如く、A/
(A十B)の比率が0.5越え1.0未満の間になるよ
うにAとBを交互に組合せて衝風すれば、均一急速加熱
時間の短縮への寄与がさらに可能である。
このように本発明は線材コイル内の密集バラツキをプレ
スによりコイル充填率を整え、そのコイル間隙に衝風を
チャンネリング現象が起きない所定量以上の速度で通過
させ、またさらに衝風の供給法として線材コイルの外周
部側から、または内周部側からの適度な比率で組合せる
衝風加熱方式である。第1図はこれら構成要件を満し、
第1表に示す成分の線材コイルについて球状化焼鈍処理
を衝風炉で行ったヒートパターンの1例である。
スによりコイル充填率を整え、そのコイル間隙に衝風を
チャンネリング現象が起きない所定量以上の速度で通過
させ、またさらに衝風の供給法として線材コイルの外周
部側から、または内周部側からの適度な比率で組合せる
衝風加熱方式である。第1図はこれら構成要件を満し、
第1表に示す成分の線材コイルについて球状化焼鈍処理
を衝風炉で行ったヒートパターンの1例である。
熱処理条件等は後述する実施例の項で記載したく第2表
の記号12)通りである。
の記号12)通りである。
図より明らかな如く線材コイル内部のC位置での温度は
外周部のA位置の温度にほぼ同時間で均一に昇温追従さ
れており、保定開始温度までに0.8時間ですみ、炭化
物析出完了する650℃までの総処理時間は4.0時間
で大幅な短縮が得られている。
外周部のA位置の温度にほぼ同時間で均一に昇温追従さ
れており、保定開始温度までに0.8時間ですみ、炭化
物析出完了する650℃までの総処理時間は4.0時間
で大幅な短縮が得られている。
次に上述の本発明法を実施するための本発明の熱処理炉
について述べる。
について述べる。
先ず、熱処理炉の設備構築に当っては、熱処理の生産性
及び得られる品質性はもとよりランニングコストも含め
設備費についても充分に考慮しなければならない。本発
明が対象とする機械構造用炭素鋼、冷間圧造用炭素鋼、
低合金鋼等C: 0.1!6〜0.6$@の球状化焼鈍
処理においては、前記したように加熱、均熱に対する時
間および昇温速度には制約がないが、固溶化した炭化物
を析出させる徐冷の冷却速度では、速い(40℃/hr
超)と被熱処材の硬さが硬くなり所望の軟化が得られな
い。
及び得られる品質性はもとよりランニングコストも含め
設備費についても充分に考慮しなければならない。本発
明が対象とする機械構造用炭素鋼、冷間圧造用炭素鋼、
低合金鋼等C: 0.1!6〜0.6$@の球状化焼鈍
処理においては、前記したように加熱、均熱に対する時
間および昇温速度には制約がないが、固溶化した炭化物
を析出させる徐冷の冷却速度では、速い(40℃/hr
超)と被熱処材の硬さが硬くなり所望の軟化が得られな
い。
このような球状化焼鈍の特殊な状況をふまえて衝風炉と
従来の雰囲気炉との設備費及びランニングコストを比較
すると、同一の炉長とした設備費は送風設備を必要とし
た衝風炉が雰囲気炉の約2〜5倍程になる。またランニ
ングコストにおいても主に送風を行うための単位時間当
りの電力費が5〜20倍程度かかり衝風炉の方が悪い。
従来の雰囲気炉との設備費及びランニングコストを比較
すると、同一の炉長とした設備費は送風設備を必要とし
た衝風炉が雰囲気炉の約2〜5倍程になる。またランニ
ングコストにおいても主に送風を行うための単位時間当
りの電力費が5〜20倍程度かかり衝風炉の方が悪い。
しかし前述したように衝風炉加熱方式では線材コイルの
全体を均一急速加熱か容易であることから、雰囲気炉に
よる加熱より数倍の生産性が上げられ、しかも品質の均
一化も図れる。そこで雰囲気炉で衝風炉の同じ生産性を
得るための設備費(単位炉長当りの設備費 (円/l1
1)×炉長(m))で比較すると、逆に衝風炉の方が安
価な設備ともなり得るし、また、ランニングコストの電
力原単位(円/T)にしても雰囲気炉とほぼ同程度にな
る。
全体を均一急速加熱か容易であることから、雰囲気炉に
よる加熱より数倍の生産性が上げられ、しかも品質の均
一化も図れる。そこで雰囲気炉で衝風炉の同じ生産性を
得るための設備費(単位炉長当りの設備費 (円/l1
1)×炉長(m))で比較すると、逆に衝風炉の方が安
価な設備ともなり得るし、また、ランニングコストの電
力原単位(円/T)にしても雰囲気炉とほぼ同程度にな
る。
いずれにしても最適な熱処理炉の設備構築する上で生産
性、品質性さらに設備費およびランニングコストとそれ
に設置敷地面積をできるだけ小さくすることも勘案した
総合判断で決定するのが肝要である。このことから本発
明の線材コイルの特殊な球状化焼鈍熱処理についての熱
処理炉を調査検討した結果、均一急速加熱を重視した加
熱、均熱を衝風炉で行い、保定を含め冷却速度の制約が
ある徐冷は従来の雰囲気炉とする衝風炉と雰囲気炉の直
結一体止に組み合せ構成した熱処理炉を創案した。特に
既設の雰囲気炉がある場合は、衝風炉を新設するだけで
直結化が可能であり経費の大きな削減が期待できる。
性、品質性さらに設備費およびランニングコストとそれ
に設置敷地面積をできるだけ小さくすることも勘案した
総合判断で決定するのが肝要である。このことから本発
明の線材コイルの特殊な球状化焼鈍熱処理についての熱
処理炉を調査検討した結果、均一急速加熱を重視した加
熱、均熱を衝風炉で行い、保定を含め冷却速度の制約が
ある徐冷は従来の雰囲気炉とする衝風炉と雰囲気炉の直
結一体止に組み合せ構成した熱処理炉を創案した。特に
既設の雰囲気炉がある場合は、衝風炉を新設するだけで
直結化が可能であり経費の大きな削減が期待できる。
本発明の熱処理炉はこのような理由に基づきなされたも
のである。すなわち、線材コイルの球状化焼鈍処理時間
の短縮化を経済的C行うため、高温気体の伝熱媒体を送
風する送風装置と、媒体温度を制御するための熱補償装
置と線材コイルをプレスしてコイル内の充填率を均一化
するためのプレス駆動装置とからなる衝風供給装置を1
台以上備えた衝風炉と、輻射熱源になる複数のラジアン
トチューブと炉内雰囲気を対流させる複数の攪拌ファン
からなる雰囲気炉とを直結一体止に絹み合せ構成した熱
処理炉である。また、線材コイルの炉内搬送に際し、搬
送用キャリアー上にコンベクター板を設置し、該線材コ
イルの下端面部が搬送用キャリアーの接触による伝導熱
損失を低減した構造ともした。
のである。すなわち、線材コイルの球状化焼鈍処理時間
の短縮化を経済的C行うため、高温気体の伝熱媒体を送
風する送風装置と、媒体温度を制御するための熱補償装
置と線材コイルをプレスしてコイル内の充填率を均一化
するためのプレス駆動装置とからなる衝風供給装置を1
台以上備えた衝風炉と、輻射熱源になる複数のラジアン
トチューブと炉内雰囲気を対流させる複数の攪拌ファン
からなる雰囲気炉とを直結一体止に絹み合せ構成した熱
処理炉である。また、線材コイルの炉内搬送に際し、搬
送用キャリアー上にコンベクター板を設置し、該線材コ
イルの下端面部が搬送用キャリアーの接触による伝導熱
損失を低減した構造ともした。
これらについて、さらに図を基にして詳細に説明する。
第10図はその本発明の球状化焼鈍処理方法を実施可能
とする熱処理炉例で、同図(a)は全体構成を示す概要
図である。また第10図の(b) 、 (c)は衝風炉
衝風供給装置の細部を示す図で(b)は側面図、(c)
は正面図である。図中、1は被熱処理材の線材コイル、
2は線材コイルエの搬送用キャリアー、3は搬送ローラ
、14は線材コイル1の下端面と搬送用キャリアー2の
接触による伝導熱損失を低減するためのコンベクター板
、6は衝風供給装置17を複数台(本例では3台)設は
加熱、均熱が主体で保定、徐冷も可能な衝風炉、7は雰
囲気による保定、徐冷が主体で加熱、均熱も可能な従来
の雰囲気炉、5.5′は衝風炉6および雰囲気炉7で還
元性ガス(例えば水素、−酸化炭素などの爆発性ガス)
が使われた時、不活性カス(例えばN等)でパージする
ために設けたパージ室、12は衝風を通過誘導1°る衝
風ダクト、4は端面が衝風ダクト12と接続している昇
降ダクトジャバラ8と接続し、一方の端面ば線材コイル
1の上端部を閉塞する衝風フート、11は衝風フード4
の昇降と該1mフードを介して線材コイル1をプレスし
てコイルの充填率を均一化するためのプレス駆動装置、
13は各々の炉室での処理すなわち温度、炉内圧力、衝
風量、衝風方向等を容易に可変可能とするための上下可
動の仕切扉、9は衝風ダクト12の系路内に設けられた
所望の温度に制御可能な熱補償装置、IOは伝熱媒体を
送風し回転方向の変更で衝風方向を可変する送風装置、
26は衝風方向を示すためのWR風である。
とする熱処理炉例で、同図(a)は全体構成を示す概要
図である。また第10図の(b) 、 (c)は衝風炉
衝風供給装置の細部を示す図で(b)は側面図、(c)
は正面図である。図中、1は被熱処理材の線材コイル、
2は線材コイルエの搬送用キャリアー、3は搬送ローラ
、14は線材コイル1の下端面と搬送用キャリアー2の
接触による伝導熱損失を低減するためのコンベクター板
、6は衝風供給装置17を複数台(本例では3台)設は
加熱、均熱が主体で保定、徐冷も可能な衝風炉、7は雰
囲気による保定、徐冷が主体で加熱、均熱も可能な従来
の雰囲気炉、5.5′は衝風炉6および雰囲気炉7で還
元性ガス(例えば水素、−酸化炭素などの爆発性ガス)
が使われた時、不活性カス(例えばN等)でパージする
ために設けたパージ室、12は衝風を通過誘導1°る衝
風ダクト、4は端面が衝風ダクト12と接続している昇
降ダクトジャバラ8と接続し、一方の端面ば線材コイル
1の上端部を閉塞する衝風フート、11は衝風フード4
の昇降と該1mフードを介して線材コイル1をプレスし
てコイルの充填率を均一化するためのプレス駆動装置、
13は各々の炉室での処理すなわち温度、炉内圧力、衝
風量、衝風方向等を容易に可変可能とするための上下可
動の仕切扉、9は衝風ダクト12の系路内に設けられた
所望の温度に制御可能な熱補償装置、IOは伝熱媒体を
送風し回転方向の変更で衝風方向を可変する送風装置、
26は衝風方向を示すためのWR風である。
第10図の(d)は第10図(a)で図示した従来の雰
囲気炉7の詳細を示す正面図である。図中、21は高温
の燃焼ガス、20は21の燃焼ガスを流通させ輻射熱の
熱源として発する炉の上、下位置に複数配設したラジア
ントチューブ、23は24の駆動モーターにより炉内雰
囲気を対流させる攪拌ファンである。
囲気炉7の詳細を示す正面図である。図中、21は高温
の燃焼ガス、20は21の燃焼ガスを流通させ輻射熱の
熱源として発する炉の上、下位置に複数配設したラジア
ントチューブ、23は24の駆動モーターにより炉内雰
囲気を対流させる攪拌ファンである。
第11図は第10図で示したコンベクター板14の平面
図である。図示の如くコンベクター板14は線材コイル
1の下端面と搬送用キャリアー2の間に衝風が通過でき
るように桁16を介して放射状の満15を窄設したもの
で、搬送用キャリアー2に一体化してもよく、また分離
方式としてもよい。このコンヘクター板の空設により線
材コイルの下端面はキャリアーとの接触面積が縮小され
、また溝I5の流路を介した衝風の通過により伝導熱損
失の防止が図れる。
図である。図示の如くコンベクター板14は線材コイル
1の下端面と搬送用キャリアー2の間に衝風が通過でき
るように桁16を介して放射状の満15を窄設したもの
で、搬送用キャリアー2に一体化してもよく、また分離
方式としてもよい。このコンヘクター板の空設により線
材コイルの下端面はキャリアーとの接触面積が縮小され
、また溝I5の流路を介した衝風の通過により伝導熱損
失の防止が図れる。
第12図にそのコンベクター板の空設有無による線材コ
イル下端面部の温度上昇状況を示した。図中、aの一点
破線は線材コイルの平均温度、bの線はコンベクター板
を空設した線材コイル下端面部の温度、Cの破線はコン
ベクター板を設けずキャリアー平板のみの時の線材コイ
ル下端面部の温度である。図から明らかな如くコンベク
ター板を設けない線材コイルの下端面部の温度上昇は平
均温度の上昇に比べ著しく遅れるのに対し、コンベクタ
ー板を設けることによりその遅れは改善され、コイル下
端面部の加熱と伝導により熱移動の低減が図られること
が分る。
イル下端面部の温度上昇状況を示した。図中、aの一点
破線は線材コイルの平均温度、bの線はコンベクター板
を空設した線材コイル下端面部の温度、Cの破線はコン
ベクター板を設けずキャリアー平板のみの時の線材コイ
ル下端面部の温度である。図から明らかな如くコンベク
ター板を設けない線材コイルの下端面部の温度上昇は平
均温度の上昇に比べ著しく遅れるのに対し、コンベクタ
ー板を設けることによりその遅れは改善され、コイル下
端面部の加熱と伝導により熱移動の低減が図られること
が分る。
[作用]
本発明の熱処理炉は被熱処理材である線材コイルの全体
を急速均一加熱に有利な衝風供給装置を複数台設けた衝
風炉と設備費およびランニングコストの経済性に優位な
雰囲気炉を保定および徐冷用とした機能分担の組み合せ
構造であり、この熱処理により球状化焼鈍処理時間の大
幅な短縮が図られ、しかも線材コイルの品質も従来と同
等のものが得られる。
を急速均一加熱に有利な衝風供給装置を複数台設けた衝
風炉と設備費およびランニングコストの経済性に優位な
雰囲気炉を保定および徐冷用とした機能分担の組み合せ
構造であり、この熱処理により球状化焼鈍処理時間の大
幅な短縮が図られ、しかも線材コイルの品質も従来と同
等のものが得られる。
以下、上述熱処理炉の動作について述べる。
被熱処理材の線材コイル1は搬送用キャリアー2上のコ
ンベクター板14に載置して搬送ローラ3でパージ室5
へ間欠搬送され、次の衝風炉で爆発性の還元性ガスが使
用されている場合そのパージ室でN等の不活性ガスでパ
ージし、衝風炉6炉内へ送られる。炉内へ搬送された線
材コイル1は衝風フード4直下の所定位置で停止され、
衝風フード4がプレス駆動装置11により降下され、所
定の荷重でプレスし線材コイル1内の充填率を均一化す
る。次に線材コイルがプレス状態のままで送風装置lO
を稼動させ線材コイルの温度がAc、直上の740℃に
到達するように衝風加熱を行うが、その際、線材コイル
内の衝風方向を交互に変えると、コイル内の加熱がさら
に均一化されるので、前記した所定の方向割合に応じて
送風装置の回転を変更する。
ンベクター板14に載置して搬送ローラ3でパージ室5
へ間欠搬送され、次の衝風炉で爆発性の還元性ガスが使
用されている場合そのパージ室でN等の不活性ガスでパ
ージし、衝風炉6炉内へ送られる。炉内へ搬送された線
材コイル1は衝風フード4直下の所定位置で停止され、
衝風フード4がプレス駆動装置11により降下され、所
定の荷重でプレスし線材コイル1内の充填率を均一化す
る。次に線材コイルがプレス状態のままで送風装置lO
を稼動させ線材コイルの温度がAc、直上の740℃に
到達するように衝風加熱を行うが、その際、線材コイル
内の衝風方向を交互に変えると、コイル内の加熱がさら
に均一化されるので、前記した所定の方向割合に応じて
送風装置の回転を変更する。
衝風加熱の伝熱媒体に用いられる気体であるが、これは
窒素、水素、酸素、二酸化炭素、炭化水素ガス、不活性
ガス等の単体あるいは2種類以上の混合物よりなり、こ
の伝熱媒体である気体は衝風ダクト12の系路内に配設
した熱補償装置9で所望の温度に制御される。熱補償装
置は燃焼熱を利用した直火加熱方式あるいは熱交換器に
よる間接加熱方式があるが、どちらを用いても何らさし
つかえない。
窒素、水素、酸素、二酸化炭素、炭化水素ガス、不活性
ガス等の単体あるいは2種類以上の混合物よりなり、こ
の伝熱媒体である気体は衝風ダクト12の系路内に配設
した熱補償装置9で所望の温度に制御される。熱補償装
置は燃焼熱を利用した直火加熱方式あるいは熱交換器に
よる間接加熱方式があるが、どちらを用いても何らさし
つかえない。
第1O図で示す衝風炉6の例では3台の衝風供給装置1
7が配置しているが、この衝風炉で多数の線材コイルを
順次搬送し衝風加熱処理を行う場合、同一・線材コイル
を3台の衝風供給装置で衝風加熱を行う方が能率的であ
り、その加熱時間は加熱十均熱の所要時間を173づつ
振分け、間欠搬送で連続した衝風加熱を行う。少数の線
材コイルを熱処理する時は3台全数を稼動する必要はな
く、また、その後の雰囲気炉での保定、徐冷にしてもラ
ンニングコスト面で優位であれば、衝風炉だけで全ヒー
トパターンを行っても何らさしつかえない。
7が配置しているが、この衝風炉で多数の線材コイルを
順次搬送し衝風加熱処理を行う場合、同一・線材コイル
を3台の衝風供給装置で衝風加熱を行う方が能率的であ
り、その加熱時間は加熱十均熱の所要時間を173づつ
振分け、間欠搬送で連続した衝風加熱を行う。少数の線
材コイルを熱処理する時は3台全数を稼動する必要はな
く、また、その後の雰囲気炉での保定、徐冷にしてもラ
ンニングコスト面で優位であれば、衝風炉だけで全ヒー
トパターンを行っても何らさしつかえない。
第10図(b)に示す衝風供給装置の動作図は、No、
1は線材コイルをプレス駆動装置11の稼動により衝風
フート4を介してプレスして該線材コイル内の充填率を
均一化し、衝風26をコイルの外周部から内周部へ向け
て通過加熱している状態、NO12では線材コイルの搬
入待ちで衝風フード4を上昇させている状態、N003
はN091と同様であるが衝風26が線材コイルの内周
部から外部へ通過し加熱している状態を表わしている。
1は線材コイルをプレス駆動装置11の稼動により衝風
フート4を介してプレスして該線材コイル内の充填率を
均一化し、衝風26をコイルの外周部から内周部へ向け
て通過加熱している状態、NO12では線材コイルの搬
入待ちで衝風フード4を上昇させている状態、N003
はN091と同様であるが衝風26が線材コイルの内周
部から外部へ通過し加熱している状態を表わしている。
なお、仕切扉13はNo、1xNo、3の各衝風供給装
置炉内での熱処理方法が異なっているので、全仕切扉と
も閉鎖状態にある。
置炉内での熱処理方法が異なっているので、全仕切扉と
も閉鎖状態にある。
衝風炉では上述した状況に対応した熱処理を行うが、加
熱および均熱を終了した線材コイルは、次に雰囲気炉7
へ送られ保定と徐冷が行われる。
熱および均熱を終了した線材コイルは、次に雰囲気炉7
へ送られ保定と徐冷が行われる。
雰囲気炉の炉内温度は入口側は保定を行うことから、線
材コイルの温度がAc、の直上の740℃を所定時間保
持できるような温度炉長範囲とし、その徨は最終搬出温
度のAr、直下温度650℃まで冷却速度40℃/hr
以下となる炉長範囲でラジアントチューブからの輻射熱
を制御する。このようにして保定、徐冷を終了すると固
溶炭化物の球状化は完了するが、雰囲気炉内を爆発性の
還元性ガスを使用した場合、雰囲気炉7の後方に設けた
パージ室5′へ該線材コイルを送りN等の不活性ガスで
パージして搬出する。あとは空冷等の適宜の方法で冷却
すれば良い。
材コイルの温度がAc、の直上の740℃を所定時間保
持できるような温度炉長範囲とし、その徨は最終搬出温
度のAr、直下温度650℃まで冷却速度40℃/hr
以下となる炉長範囲でラジアントチューブからの輻射熱
を制御する。このようにして保定、徐冷を終了すると固
溶炭化物の球状化は完了するが、雰囲気炉内を爆発性の
還元性ガスを使用した場合、雰囲気炉7の後方に設けた
パージ室5′へ該線材コイルを送りN等の不活性ガスで
パージして搬出する。あとは空冷等の適宜の方法で冷却
すれば良い。
〔実施例]
以下、上述した本発明の熱処理炉を用い、本発明方法(
よる線材コイルの球状化焼鈍熱処理を施した実施例を、
従来法および比較例と共に説明する。
よる線材コイルの球状化焼鈍熱処理を施した実施例を、
従来法および比較例と共に説明する。
被熱処理材は第1表に示す成分のJISに定められた機
械構造用鋼の545Gであり、いずれも仕上温度700
〜1000℃で10mmφに圧延された後、所定の冷却
速度で冷却されたものを外径1.4m 、内径1.0m
、高さ(軸方向) 1.3a+、単重2 tonのコイ
ル状に巻取った線材コイルである。
械構造用鋼の545Gであり、いずれも仕上温度700
〜1000℃で10mmφに圧延された後、所定の冷却
速度で冷却されたものを外径1.4m 、内径1.0m
、高さ(軸方向) 1.3a+、単重2 tonのコイ
ル状に巻取った線材コイルである。
第2表にはその線材コイルを用いて球状化焼鈍熱処理を
行った熱処理条件と材質評価結果を併せて示した。材質
評価は球状化焼鈍した線材コイルの硬さおよびJIS
G35:119に規定される球状化度の2点について行
った。球状化焼鈍での材質達成目標は硬さHvが 10
5x (机+ *Si/3 + %Mn/6 + !k
cr/19) +72.6 (ポイント)以下、球状化
度がNO12以下の2つの条件を両方とも満足すること
である。
行った熱処理条件と材質評価結果を併せて示した。材質
評価は球状化焼鈍した線材コイルの硬さおよびJIS
G35:119に規定される球状化度の2点について行
った。球状化焼鈍での材質達成目標は硬さHvが 10
5x (机+ *Si/3 + %Mn/6 + !k
cr/19) +72.6 (ポイント)以下、球状化
度がNO12以下の2つの条件を両方とも満足すること
である。
表中の記号1〜12は本発明例で、記号1は衝風速度が
本発明の下限である]、5n+/secとしたもの、記
号2は衝風速度を 10m/secと速くしたもの、記
号3は徐冷時間を10時間の冷却速度9℃/hrと遅く
したもの、記号4と5はコイルプレス荷重を大きくした
もので、それぞれコイル単重の10倍の20tonと2
0倍の40tonの大荷重としたものであるが、記号5
の40ton荷重のものは材質は良好であったが、線材
に曲り歪が著しく製品としては不適当であった。記号6
は衝風方向をコイルの外周側から内周側へ一定にして衝
風加熱を施したもの、記号7は記号6とは逆の衝風方向
をコイルの内周側から外周側へと一定にして衝風加熱を
施したもの、また記号8は衝風方向をコイルの外周側か
らと内周側からの衝風比率を1:1の同一衝風時間とし
たものであるが、この記号6〜8のものは均熱時間が他
のものより0.1時間余分にかかった。
本発明の下限である]、5n+/secとしたもの、記
号2は衝風速度を 10m/secと速くしたもの、記
号3は徐冷時間を10時間の冷却速度9℃/hrと遅く
したもの、記号4と5はコイルプレス荷重を大きくした
もので、それぞれコイル単重の10倍の20tonと2
0倍の40tonの大荷重としたものであるが、記号5
の40ton荷重のものは材質は良好であったが、線材
に曲り歪が著しく製品としては不適当であった。記号6
は衝風方向をコイルの外周側から内周側へ一定にして衝
風加熱を施したもの、記号7は記号6とは逆の衝風方向
をコイルの内周側から外周側へと一定にして衝風加熱を
施したもの、また記号8は衝風方向をコイルの外周側か
らと内周側からの衝風比率を1:1の同一衝風時間とし
たものであるが、この記号6〜8のものは均熱時間が他
のものより0.1時間余分にかかった。
このことから衝風方向の本発明の比率範囲が少なからず
処理時間への短縮に寄与することが分る。
処理時間への短縮に寄与することが分る。
記号9は加熱のみ衝風炉で施し、均熱以降を雰囲気炉で
処理したものであるが、均熱時間が衝風炉で行うより1
.7時間余分に要した。記号10は本発明で最も理想的
な熱処理条件で施したもの、記号11は加熱、均熱、保
定まで衝風炉で施し、徐冷のみ雰囲気炉で処理したもの
、記号12は加熱から徐冷までの全ヒートパターンを衝
風炉のみで処理したものである。
処理したものであるが、均熱時間が衝風炉で行うより1
.7時間余分に要した。記号10は本発明で最も理想的
な熱処理条件で施したもの、記号11は加熱、均熱、保
定まで衝風炉で施し、徐冷のみ雰囲気炉で処理したもの
、記号12は加熱から徐冷までの全ヒートパターンを衝
風炉のみで処理したものである。
以上か本発明方法の実施態様であるが、いずれも球状化
焼鈍後の硬さおよび球状化度は目標通りの満足した材質
か得られた。
焼鈍後の硬さおよび球状化度は目標通りの満足した材質
か得られた。
次に、記号13〜20は比較例で、記号13は徐冷時間
が2時間と短く冷却速度が45℃/hrと速くしたもの
、記号16はコイルプレスを全く行わず、また記号17
はコイルプレスの荷重が0.2tonと本発明のコイル
単重の175以上(2tonコイルでは0.4ton以
上)より少ないままで衝風加熱を施したもの、記号18
及び19は衝風方向がコイルの外周側から内周側へ一定
にして、又はコイルの内周側から外周側へ一定にして衝
風加熱したが、均熱時間がこの場合同様の本発明例の記
号10.11では均熱時間が0.4時間は必要としてい
るのに対し0.3時間と速めに終らしたもの、記号20
はコンベクター板を使用せず平板上に線材コイルを載せ
て熱処理したものである。このように球状化焼鈍時間の
短縮を図った比較例でも規定より徐冷速度を速くしたも
の、加熱衝風速度を遅くしたもの、またコイルプレスの
荷重を少なくしたもの、衝風方向による均熱時間不足の
ものでは最適形状の炭化物の球状化にはならず、従って
硬さも硬く目的とする軟質が得られない。また、コンベ
クター板の不使用によるものも、線材コイルの下端部が
昇温不足となり目標の品質が得られていない。
が2時間と短く冷却速度が45℃/hrと速くしたもの
、記号16はコイルプレスを全く行わず、また記号17
はコイルプレスの荷重が0.2tonと本発明のコイル
単重の175以上(2tonコイルでは0.4ton以
上)より少ないままで衝風加熱を施したもの、記号18
及び19は衝風方向がコイルの外周側から内周側へ一定
にして、又はコイルの内周側から外周側へ一定にして衝
風加熱したが、均熱時間がこの場合同様の本発明例の記
号10.11では均熱時間が0.4時間は必要としてい
るのに対し0.3時間と速めに終らしたもの、記号20
はコンベクター板を使用せず平板上に線材コイルを載せ
て熱処理したものである。このように球状化焼鈍時間の
短縮を図った比較例でも規定より徐冷速度を速くしたも
の、加熱衝風速度を遅くしたもの、またコイルプレスの
荷重を少なくしたもの、衝風方向による均熱時間不足の
ものでは最適形状の炭化物の球状化にはならず、従って
硬さも硬く目的とする軟質が得られない。また、コンベ
クター板の不使用によるものも、線材コイルの下端部が
昇温不足となり目標の品質が得られていない。
記号21.22は従来法で雰囲気炉により球状化焼鈍熱
処理を行ったものである。記号21は総処理時間が18
時間と充分に費した処理であることから、焼鈍後の材質
は本発明法のものと同等である。しかし処理時間は本発
明の約5倍である。記号22では焼鈍時間を短縮するた
めに均熱および徐冷時間を短くして総処理時間を13,
5時間にしたものであるが、線材コイル全体の均熱が不
均一となる局部的昇温不足で球状化が不充分で所期の材
質が得られていない。
処理を行ったものである。記号21は総処理時間が18
時間と充分に費した処理であることから、焼鈍後の材質
は本発明法のものと同等である。しかし処理時間は本発
明の約5倍である。記号22では焼鈍時間を短縮するた
めに均熱および徐冷時間を短くして総処理時間を13,
5時間にしたものであるが、線材コイル全体の均熱が不
均一となる局部的昇温不足で球状化が不充分で所期の材
質が得られていない。
[発明の効果]
以上説明したように本発明は永年の課題であった線材コ
イルままでの球状化焼鈍の熱処理時間短縮化を、品質的
にも安定した均一急速加熱の衝風方法により従来の処理
時間の約115に短縮した。
イルままでの球状化焼鈍の熱処理時間短縮化を、品質的
にも安定した均一急速加熱の衝風方法により従来の処理
時間の約115に短縮した。
また、この衝風加熱を施す衝風炉を従来の雰囲気炉に組
み合せ直結し、ヒートパターン内の熱処理工程部分を各
部の優位特性に見合った炉に振り分は分担とする設備費
およびランニングコストの省エネルギー上の効果も考慮
した熱処理炉を見出したなど、工業上の利用価値の極め
て高いものである。
み合せ直結し、ヒートパターン内の熱処理工程部分を各
部の優位特性に見合った炉に振り分は分担とする設備費
およびランニングコストの省エネルギー上の効果も考慮
した熱処理炉を見出したなど、工業上の利用価値の極め
て高いものである。
第1図は本発明による球状化焼鈍のヒートパターン例、
第2図は従来の雰囲気炉による球状化焼鈍のヒートパタ
ーン例、第3図(a)は通常の線材コイルままの密集バ
ラツキ状態で衝風している模式図、第3図(b)はその
時の風量分布を示す図、第4図(a)は通常の線材コイ
ルにプレスした状態で8I風している模式図、第4図(
b)はその時の風量分布を示す図、第5図はコイルプレ
ス荷重と衝風風量バラツキとの関係を示す図、第6図は
線材コイル内の局所充填率と衝風速度の関係を示す図、
第7図は衝風速度と加熱、均熱に要する時間の関係を示
す図、第8図は、衝風を線材コイルの外周側から(a)
、または内周側から(b)の衝風方式を示す模式図、第
9図は衝風方向比率と加熱時間の関係を示した図、第1
0図は本発明の熱処理炉の一例を示す図で、同図の(a
)はその全体構成を示す概要図で、(b)は衝風炉の衝
風供給装置の細部を示す側面図、(C)はその正面図で
あり、(d)は従来の雰囲気炉の細部を示す正面図、第
11図はコンベクター板設置例の模式図、第12図はコ
ンベクター板設置による線材コイル下端面温度上昇効果
を示す図である。 1・・・線材コイル、2・・・搬送用キャリアー、3・
・・搬送ローラ、4・・・衝風フード、5,5′・・・
パージ室、6・・・衝風炉、7・・・雰囲気炉、8・・
・昇降ダクトジャバラ、9・・・熱補償装置、10・・
・送風装置、11・・・プレス駆動装置、12・・・衝
風ダクト、13・・・仕切扉、l4・・・コンベクター
板、17・・・衝風供給装置、20・・・ラジアントチ
ューブ、23・・・攪拌ファン、25・・・炉壁、26
・・・衝風
第2図は従来の雰囲気炉による球状化焼鈍のヒートパタ
ーン例、第3図(a)は通常の線材コイルままの密集バ
ラツキ状態で衝風している模式図、第3図(b)はその
時の風量分布を示す図、第4図(a)は通常の線材コイ
ルにプレスした状態で8I風している模式図、第4図(
b)はその時の風量分布を示す図、第5図はコイルプレ
ス荷重と衝風風量バラツキとの関係を示す図、第6図は
線材コイル内の局所充填率と衝風速度の関係を示す図、
第7図は衝風速度と加熱、均熱に要する時間の関係を示
す図、第8図は、衝風を線材コイルの外周側から(a)
、または内周側から(b)の衝風方式を示す模式図、第
9図は衝風方向比率と加熱時間の関係を示した図、第1
0図は本発明の熱処理炉の一例を示す図で、同図の(a
)はその全体構成を示す概要図で、(b)は衝風炉の衝
風供給装置の細部を示す側面図、(C)はその正面図で
あり、(d)は従来の雰囲気炉の細部を示す正面図、第
11図はコンベクター板設置例の模式図、第12図はコ
ンベクター板設置による線材コイル下端面温度上昇効果
を示す図である。 1・・・線材コイル、2・・・搬送用キャリアー、3・
・・搬送ローラ、4・・・衝風フード、5,5′・・・
パージ室、6・・・衝風炉、7・・・雰囲気炉、8・・
・昇降ダクトジャバラ、9・・・熱補償装置、10・・
・送風装置、11・・・プレス駆動装置、12・・・衝
風ダクト、13・・・仕切扉、l4・・・コンベクター
板、17・・・衝風供給装置、20・・・ラジアントチ
ューブ、23・・・攪拌ファン、25・・・炉壁、26
・・・衝風
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、線材コイルの焼鈍熱処理方法において、前記線材コ
イルの単重の5分の1以上の荷重でコイル軸方向にプレ
スした状態で、該線材コイルの間隙に高温気体を伝熱媒
体とした衝風を通過させ、該衝風の見かけ速度を1.5
m/sec以上とすることを特徴とする線材コイルの熱
処理方法。 2、衝風の方向が、線材コイルの外周側から内周側へを
A、内周側から外周側へをBとして、該衝風の全時間(
A+B)に対するAの時間比率A/(A+B)が0.5
越え1.0未満でAとBを交互に組み合せて衝風する請
求項1記載の線材コイルの熱処理方法。 3、高温気体の伝熱媒体を送風する送風装置と、媒体温
度を制御するための熱補償装置と線材コイルをプレスし
てコイル内の充填率を均一化するためのプレス駆動装置
とからなる衝風供給装置を1台以上備えた衝風炉と、輻
射熱源になる複数のラジアントチューブと炉内雰囲気を
対流させる複数の攪拌ファンからなる雰囲気炉とを直結
一体化に組み合せ構成したこを特徴とする熱処理炉。 4、線材コイルの炉内搬送に際し、搬送用キャリアー上
にコンベクター板を設置し、該コンベクター板に前記線
材コイルを載置する請求項3記載の熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21589989A JPH0382716A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 線材コイルの熱処理方法およびその熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21589989A JPH0382716A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 線材コイルの熱処理方法およびその熱処理炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0382716A true JPH0382716A (ja) | 1991-04-08 |
| JPH0561329B2 JPH0561329B2 (ja) | 1993-09-06 |
Family
ID=16680098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21589989A Granted JPH0382716A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 線材コイルの熱処理方法およびその熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0382716A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014173168A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Takaya Nagaie | 鋼の急速球状化焼鈍処理方法 |
| CN104480267A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-01 | 淮南泰隆机械制造有限公司 | 一种去除钢丝表面氧化皮的设备及工艺 |
| JP2015178680A (ja) * | 2010-02-04 | 2015-10-08 | ステインクラウバー インダストリエベテイリガン アンド ヴァーモゲンスヴァーワルタン ゲーエムベーハー | 金属部材を熱処理する方法 |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP21589989A patent/JPH0382716A/ja active Granted
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015178680A (ja) * | 2010-02-04 | 2015-10-08 | ステインクラウバー インダストリエベテイリガン アンド ヴァーモゲンスヴァーワルタン ゲーエムベーハー | 金属部材を熱処理する方法 |
| JP2014173168A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Takaya Nagaie | 鋼の急速球状化焼鈍処理方法 |
| CN104480267A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-01 | 淮南泰隆机械制造有限公司 | 一种去除钢丝表面氧化皮的设备及工艺 |
| CN104480267B (zh) * | 2014-12-23 | 2017-01-18 | 淮南泰隆机械制造有限公司 | 一种去除钢丝表面氧化皮的工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0561329B2 (ja) | 1993-09-06 |
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