JPH0390513A - 形状記憶特性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法 - Google Patents
形状記憶特性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法Info
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- JPH0390513A JPH0390513A JP22598789A JP22598789A JPH0390513A JP H0390513 A JPH0390513 A JP H0390513A JP 22598789 A JP22598789 A JP 22598789A JP 22598789 A JP22598789 A JP 22598789A JP H0390513 A JPH0390513 A JP H0390513A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
この発明は、優れた形状記憶特性を示すどともに、優れ
た耐食性および耐高温酸化性を示す鉄基形状記憶合金材
の製造方法に関するものである。
た耐食性および耐高温酸化性を示す鉄基形状記憶合金材
の製造方法に関するものである。
[従来の技術]
形状記憶合金とは、マルテンサイト変態点近傍の所定温
度において、合金に塑性変形を加え、次いで、前記合金
を、その母相に逆変態する温度以上の所定温度に加熱し
たときに、塑性変形を加える前の、元の形状に回復する
特性を示す合金をいう。形状記憶合金に所定温度におい
て塑性変形を加えることにより、前記合金の結晶構造は
、その母相からマルテンサイトに変態する。このように
塑性変形が加えられた合金を、その後、その母相に逆変
態する温度以上の所定温度に加熱すると、マルテンサイ
トは、元の母相に逆変態し、かくして、前記合金は、形
状記憶特性を示す。これにより、塑性変形した前記合金
は、塑性変形を加える前の元の形状に回復する。
度において、合金に塑性変形を加え、次いで、前記合金
を、その母相に逆変態する温度以上の所定温度に加熱し
たときに、塑性変形を加える前の、元の形状に回復する
特性を示す合金をいう。形状記憶合金に所定温度におい
て塑性変形を加えることにより、前記合金の結晶構造は
、その母相からマルテンサイトに変態する。このように
塑性変形が加えられた合金を、その後、その母相に逆変
態する温度以上の所定温度に加熱すると、マルテンサイ
トは、元の母相に逆変態し、かくして、前記合金は、形
状記憶特性を示す。これにより、塑性変形した前記合金
は、塑性変形を加える前の元の形状に回復する。
このように形状記憶特性を有する合金として、これまで
、非鉄系形状記憶合金が多数知られている(例えば、舟
久保煕康編、「形状記憶合金」工984年産業図書)。
、非鉄系形状記憶合金が多数知られている(例えば、舟
久保煕康編、「形状記憶合金」工984年産業図書)。
その中で、Ni−Ti系およびCu系の形状記憶合金は
、既に実用化されており、そして、管継手、衣料、医療
機器およびアクチュエータ等が、これ等の非鉄系形状記
憶合金を使用して製造されている。このように、形状記
憶合金を種々の用途に応用した技術の開発が、近年、盛
んに行なわれている。
、既に実用化されており、そして、管継手、衣料、医療
機器およびアクチュエータ等が、これ等の非鉄系形状記
憶合金を使用して製造されている。このように、形状記
憶合金を種々の用途に応用した技術の開発が、近年、盛
んに行なわれている。
しかしながら、非鉄系形状記憶合金は、高価であるため
に、経済性の面で制約を受ける。かかる事情から、非鉄
系形状記憶合金よりも安価な鉄基形状記憶合金が開発さ
れつつある。このように、経済性の面で制約のある非鉄
系形状記憶合金に代って、鉄基形状記憶合金の適用範囲
の拡大が期待されている。
に、経済性の面で制約を受ける。かかる事情から、非鉄
系形状記憶合金よりも安価な鉄基形状記憶合金が開発さ
れつつある。このように、経済性の面で制約のある非鉄
系形状記憶合金に代って、鉄基形状記憶合金の適用範囲
の拡大が期待されている。
このような状況から、近時において、特開昭59−83
744号公報、特公昭61−54859号公報、および
、特開昭61−201761号公報において、非鉄系形
状記憶合金よりも安価な鉄基形状記憶合金が開示され、
非鉄系形状記憶合金におけるコスト面での制約を解消し
、形状記憶合金の適用分野の拡大が企図されている。
744号公報、特公昭61−54859号公報、および
、特開昭61−201761号公報において、非鉄系形
状記憶合金よりも安価な鉄基形状記憶合金が開示され、
非鉄系形状記憶合金におけるコスト面での制約を解消し
、形状記憶合金の適用分野の拡大が企図されている。
又、特開昭62−112720号公報においては、母相
からεマルテンサイトに変態する形状記憶合金の回復量
を向上させる方法として1合金製品の製造過程で20%
以下の加工と400℃以上の加熱を1回以上与えること
が発表されている。即ち Fe−Mn−8i系形状記憶
合金を加工することによって母相オーステナイト相(γ
)を加工し、次いで加熱して加工で生じたεマルテンサ
イトを消去しγ単相となし、更にこのγの加工硬化の一
部を取除くことにより次回の加工の際におけるγのすべ
り変形に対する抵抗力を上昇させるものである。
からεマルテンサイトに変態する形状記憶合金の回復量
を向上させる方法として1合金製品の製造過程で20%
以下の加工と400℃以上の加熱を1回以上与えること
が発表されている。即ち Fe−Mn−8i系形状記憶
合金を加工することによって母相オーステナイト相(γ
)を加工し、次いで加熱して加工で生じたεマルテンサ
イトを消去しγ単相となし、更にこのγの加工硬化の一
部を取除くことにより次回の加工の際におけるγのすべ
り変形に対する抵抗力を上昇させるものである。
むお本出願においては、最近特願 平1−85152の
出願をなし、安価な形状記憶合金であると共に耐食性お
よび耐高温酸性の如きにおいても優れた技術が出願(未
公開)されている。
出願をなし、安価な形状記憶合金であると共に耐食性お
よび耐高温酸性の如きにおいても優れた技術が出願(未
公開)されている。
[発明が解決しようとする課題]
前述の特開昭59−83744、特公昭61−5485
9、特開昭61−20176は、非鉄系と比にコスト的
に有利であるが、耐食性、耐高温酸化性が不充分である
。
9、特開昭61−20176は、非鉄系と比にコスト的
に有利であるが、耐食性、耐高温酸化性が不充分である
。
また、特開昭62−112720は20%以下の加工を
行うときεマルテンサイトが生成するので、εマルテン
サイトを消去するため400℃以上の焼鈍が必須となり
、また得られる回復量も4%が限界である。
行うときεマルテンサイトが生成するので、εマルテン
サイトを消去するため400℃以上の焼鈍が必須となり
、また得られる回復量も4%が限界である。
本出願人の先願によるものは上記した特開昭59−83
744などによるものの耐食性および耐高温酸化性を改
善し、それらの特性を向上しており、又該出願の明細書
に示されたような方法で得られた合金に対しその実施で
示される引張り歪を与えたものは70%以上の形状記憶
効果が得られるが、この場合の回復歪量は引張り歪に関
して2.8〜4.0%であり、また曲げ歪の場合も2.
8〜4.0%である。
744などによるものの耐食性および耐高温酸化性を改
善し、それらの特性を向上しており、又該出願の明細書
に示されたような方法で得られた合金に対しその実施で
示される引張り歪を与えたものは70%以上の形状記憶
効果が得られるが、この場合の回復歪量は引張り歪に関
して2.8〜4.0%であり、また曲げ歪の場合も2.
8〜4.0%である。
即ち従来のものは何れにしても回復歪量がせいぜい4.
0%であり、 その利用上必ずしも好ましいものでない
。例えばパイプ材などの管継手に用いるような場合にお
いて接続すべき両パイプの径差や公差に制限があり、回
復のための加熱その他の処理においても制約があって不
充分な場合が多く、具体的利用面が限定される。
0%であり、 その利用上必ずしも好ましいものでない
。例えばパイプ材などの管継手に用いるような場合にお
いて接続すべき両パイプの径差や公差に制限があり、回
復のための加熱その他の処理においても制約があって不
充分な場合が多く、具体的利用面が限定される。
従ってこの発明はこれら従来合金の問題点を解決するも
のであり、耐食性、耐高温酸化性に優れ、かつ回復歪量
が4%以上達成される鉄基形状記憶合金材の製造方法を
提供することをその目的とする。
のであり、耐食性、耐高温酸化性に優れ、かつ回復歪量
が4%以上達成される鉄基形状記憶合金材の製造方法を
提供することをその目的とする。
[課題を解決するための手段]
εマルテンサイトを利用した鉄基形状記憶合金では、所
定温度において塑性変形を加えると1合金の相は、その
母相、即ちオーステナイトから、εマルテンサイトに変
態する。その母相がこのようにεマルテンサイトに変態
した前記合金を、その後、オーステナイト変態点(以下
rAf点」という)以上で且つAf点近傍の温度に加熱
すると、εマルテンサイトは、その母相、即ち、オース
テナイトに逆変態し、そして、その結果、塑性変形を加
えられた前記合金は、塑性変形を加える前の、元の形状
に回復する。
定温度において塑性変形を加えると1合金の相は、その
母相、即ちオーステナイトから、εマルテンサイトに変
態する。その母相がこのようにεマルテンサイトに変態
した前記合金を、その後、オーステナイト変態点(以下
rAf点」という)以上で且つAf点近傍の温度に加熱
すると、εマルテンサイトは、その母相、即ち、オース
テナイトに逆変態し、そして、その結果、塑性変形を加
えられた前記合金は、塑性変形を加える前の、元の形状
に回復する。
上述のεマルテンサイトを利用した鉄基形状記憶合金に
優れた形状記憶特性を発揮させるためには、下記条件を
満たす必要がある。
優れた形状記憶特性を発揮させるためには、下記条件を
満たす必要がある。
(1)前記合金に所定温度において塑性変形を加える前
の、前記合金の母相は、主としてオーステナイトからな
ることが必要である。上述した所定温度とは、前記合金
にその温度において塑性変形を加えると、母相からεマ
ルテンサイトに変態することができる温度をいう。
の、前記合金の母相は、主としてオーステナイトからな
ることが必要である。上述した所定温度とは、前記合金
にその温度において塑性変形を加えると、母相からεマ
ルテンサイトに変態することができる温度をいう。
(2)オーステナイトの積層欠陥エネルギーは、低くな
ければならない。更に、前記合金に塑性変形を加えるこ
とによって、その母相からεマルテンサイトのみに変態
することを必要とし、α′フマルンサイトに変態しては
ならない。
ければならない。更に、前記合金に塑性変形を加えるこ
とによって、その母相からεマルテンサイトのみに変態
することを必要とし、α′フマルンサイトに変態しては
ならない。
(3)オーステナイトの降伏強度は、高くなければなら
ない。更に、前記合金に塑性変形を加えたときに、前記
合金の結晶構造中にすべり変形が生じてはならない。
ない。更に、前記合金に塑性変形を加えたときに、前記
合金の結晶構造中にすべり変形が生じてはならない。
本発明は合金の化学成分範囲を限定することにより、優
れた耐食性、耐高温酸化性を発現し、かつ上記条件を満
足させて形状記憶特性を発現させるものであり、さらに
合金の加工方法、焼鈍方法を限定することにより、より
高い塑性変形歪量を付加した場合も上記条件を満足し、
その結果回復歪量が4%以上達成される鉄基形状記憶合
金材の製造方法に関するものである。
れた耐食性、耐高温酸化性を発現し、かつ上記条件を満
足させて形状記憶特性を発現させるものであり、さらに
合金の加工方法、焼鈍方法を限定することにより、より
高い塑性変形歪量を付加した場合も上記条件を満足し、
その結果回復歪量が4%以上達成される鉄基形状記憶合
金材の製造方法に関するものである。
この発明の要旨は下記の通りである。
Cr : 5.0〜20.0wt.%、S i : 2
.0〜8.(ht1%、下記からなる群から選んだ少な
くとも■つの元素、 Mn : 0.1〜14.8tytJ、Ni:0.1〜
20.0L1t、%、 Co : 0.1〜30.OwtJ、 Cu : 0,1〜3.OwtJ、 N : 0.001〜0.400冒t6%、但し、Ni
+0.5Mn+0.4Co+0.06Cu+0.002
N≧0.67(Cr+1.2Si)−3゜ および、 残り:Feおよび不可避的不純物、 からなる化学成分組成を有する鉄基形状記憶合金材をi
o o o ′c以上1250 ’C以下の温度に加
熱し、次いで、前記鉄基形状記憶合金材に対し400℃
以上950℃以下の温度によって、相当塑性歪で3%以
上50%以下の加工を施すことを特徴とする形状記憶特
性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法。
.0〜8.(ht1%、下記からなる群から選んだ少な
くとも■つの元素、 Mn : 0.1〜14.8tytJ、Ni:0.1〜
20.0L1t、%、 Co : 0.1〜30.OwtJ、 Cu : 0,1〜3.OwtJ、 N : 0.001〜0.400冒t6%、但し、Ni
+0.5Mn+0.4Co+0.06Cu+0.002
N≧0.67(Cr+1.2Si)−3゜ および、 残り:Feおよび不可避的不純物、 からなる化学成分組成を有する鉄基形状記憶合金材をi
o o o ′c以上1250 ’C以下の温度に加
熱し、次いで、前記鉄基形状記憶合金材に対し400℃
以上950℃以下の温度によって、相当塑性歪で3%以
上50%以下の加工を施すことを特徴とする形状記憶特
性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法。
次に、この発明の鉄基形状記憶合金材の化学成分組成を
、上述した範囲内に限定した理由を、以下に述べる。
、上述した範囲内に限定した理由を、以下に述べる。
(1)Cr(クロム):
Crには、オーステナイトの積層欠陥エネルギーを低下
させ、そして、合金の耐食性および耐高温酸化性を向上
させる作用がある。更に、Crには、オーステナイトの
降伏強度を高める作用がある。
させ、そして、合金の耐食性および耐高温酸化性を向上
させる作用がある。更に、Crには、オーステナイトの
降伏強度を高める作用がある。
しかしながら、Crの含有量が5.0wt、%未満では
、上述した作用に所望の効果が得られない。一方。
、上述した作用に所望の効果が得られない。一方。
Crの添加量が20.0wt.1を超えることは1次の
理由により許されない。即ち、Crは、フェライト形成
元素であるから、Cr含有量が増加すると、オーステナ
イトの形成が阻害される。このため、この発明において
は、オーステナイトを形成させるために、後述するよう
にオーステナイト形成元素である、Mn、 Ni、 C
o、 CuおよびNのうちの少なくとも1つの元素を、
合金に添加する。Cr含有量が増加すると、上述したオ
ーステナイト形成元素もより多量に添加する必要がある
。しかしながら、オーステナイト形成元素を多量に添加
することは、経済的に不利である。更に、 Cr含有量
が増加すると、合金中にσ相が形成し易くなる。このよ
うな理由から、 Cr含有量が20.0wt.%を超え
ると、オーステナイト形成元素の含有量を増加する必要
があるので、経済性が損われ、そして、更に、σ相の形
成に因って、合金の形状記憶特性、加工性および靭性が
劣化する。従って、Cr含有量は、5.0〜20.0t
、lt、%の範囲内に限定すべきである。
理由により許されない。即ち、Crは、フェライト形成
元素であるから、Cr含有量が増加すると、オーステナ
イトの形成が阻害される。このため、この発明において
は、オーステナイトを形成させるために、後述するよう
にオーステナイト形成元素である、Mn、 Ni、 C
o、 CuおよびNのうちの少なくとも1つの元素を、
合金に添加する。Cr含有量が増加すると、上述したオ
ーステナイト形成元素もより多量に添加する必要がある
。しかしながら、オーステナイト形成元素を多量に添加
することは、経済的に不利である。更に、 Cr含有量
が増加すると、合金中にσ相が形成し易くなる。このよ
うな理由から、 Cr含有量が20.0wt.%を超え
ると、オーステナイト形成元素の含有量を増加する必要
があるので、経済性が損われ、そして、更に、σ相の形
成に因って、合金の形状記憶特性、加工性および靭性が
劣化する。従って、Cr含有量は、5.0〜20.0t
、lt、%の範囲内に限定すべきである。
(2) Si (ケイ素):
Siには、オーステナイトの積層欠陥エネルギーを低下
させ、そして、合金の耐高温酸化性を向上させる作用が
ある。更に、Siには、オーステナイトの降伏強度を高
める作用がある。しかしながら、Si含有量が2.0w
t.%未満では、上述した作用に所望の効果が得られな
い。一方、Si含有量が8 、 Owt。
させ、そして、合金の耐高温酸化性を向上させる作用が
ある。更に、Siには、オーステナイトの降伏強度を高
める作用がある。しかしながら、Si含有量が2.0w
t.%未満では、上述した作用に所望の効果が得られな
い。一方、Si含有量が8 、 Owt。
%を超えると、合金の延性が著しく低下し、そして、合
金の熱間加工性および冷間加工性が著しく悪化する。従
って、Si含有量は、2.0〜8.0wt.%の範囲内
に限定すべきである。
金の熱間加工性および冷間加工性が著しく悪化する。従
って、Si含有量は、2.0〜8.0wt.%の範囲内
に限定すべきである。
(3) Mn (マンガン):
Mnは、オーステナイトを形成する強力な元素であり、
そして、Mnには、合金に塑性変形を加える前の合金の
母相を、主としてオーステナイトにする作用がある。し
かしながら、Mn含有量が0.1wt。
そして、Mnには、合金に塑性変形を加える前の合金の
母相を、主としてオーステナイトにする作用がある。し
かしながら、Mn含有量が0.1wt。
%未満では、上述した作用に所望の効果が得られない。
一方、 Mn含有量が14.8wt、%を超えると、合
金の耐食性および耐高温酸化性が悪化し、さらにσ相の
生成を著しく促進することから形状記憶特性、加工性、
靭性が劣化する。従って、Mn含有量は、0.1〜14
.8tit、%の範囲内に限定すべきである。
金の耐食性および耐高温酸化性が悪化し、さらにσ相の
生成を著しく促進することから形状記憶特性、加工性、
靭性が劣化する。従って、Mn含有量は、0.1〜14
.8tit、%の範囲内に限定すべきである。
(4) Ni にッケル):
Niは、オーステナイトを形成する強力な元素であり、
そして、Niには1合金に塑性変形を加える前の、合金
の母相を、主としてオーステナイトにする作用がある。
そして、Niには1合金に塑性変形を加える前の、合金
の母相を、主としてオーステナイトにする作用がある。
しかしながら、Ni含有量が0.1wt、%未満では、
上述した作用に所望の効果が得られない。一方、Ni含
有量が20.0wt.%を超えると、εマルテンサイト
の変態点 (以下、rMs点」という)が低温域に著し
く移行し、そして1合金に塑性変形を加える温度が著し
く低くなる。従って、Ni含有量は、0.1〜20.0
すtJの範囲内に限定すべきである。
上述した作用に所望の効果が得られない。一方、Ni含
有量が20.0wt.%を超えると、εマルテンサイト
の変態点 (以下、rMs点」という)が低温域に著し
く移行し、そして1合金に塑性変形を加える温度が著し
く低くなる。従って、Ni含有量は、0.1〜20.0
すtJの範囲内に限定すべきである。
(5) Co (コバルト):
coは、オーステナイト形成元素であり、そして、Co
には、合金に塑性変形を加える前の、合金の母相を、主
としてオーステナイトにする作用がある。
には、合金に塑性変形を加える前の、合金の母相を、主
としてオーステナイトにする作用がある。
更に、Mn、 Ni、 CuおよびNには1MS点を低
下させる作用があるのに対して、Goには、Ms点を殆
んど低下させないという作用がある。従って、coは、
Ms点を所望の温度範囲内に調節するために1wAめて
有効な元素である。しかしながら、Co含有量が0.1
wt、%未満では、上述した作用に所望の効果が得られ
ない。一方、Co含有量が30.0wt0%を超えても
、上述した作用に格別の向上が得られない。従って、C
o含有量は、0.1〜30.0wt.%の範囲内に限定
すべきである。
下させる作用があるのに対して、Goには、Ms点を殆
んど低下させないという作用がある。従って、coは、
Ms点を所望の温度範囲内に調節するために1wAめて
有効な元素である。しかしながら、Co含有量が0.1
wt、%未満では、上述した作用に所望の効果が得られ
ない。一方、Co含有量が30.0wt0%を超えても
、上述した作用に格別の向上が得られない。従って、C
o含有量は、0.1〜30.0wt.%の範囲内に限定
すべきである。
(6) Cu (銅):
Cuは、オーステナイト形成元素であり、そして、Cu
には1合金に塑性変形を加える前の、合金の母相を、主
としてオーステナイトにする作用がある。
には1合金に塑性変形を加える前の、合金の母相を、主
としてオーステナイトにする作用がある。
更に、 Cuには1合金の耐食性を向上させる作用があ
る。しかしながら、Cu含有量が0.Iwt、%未満で
は、上述した作用に所望の効果が得られない。−方、C
u含有量が3.0tzt、%を超えると、 εマルテン
サイトの形成が阻害される。その理由は、Cuには、オ
ーステナイトの積層欠陥エネルギーを高める作用がある
からである。従って、Cu含有量は、0.1〜3.0w
t.%の範囲内に限定すべきである。
る。しかしながら、Cu含有量が0.Iwt、%未満で
は、上述した作用に所望の効果が得られない。−方、C
u含有量が3.0tzt、%を超えると、 εマルテン
サイトの形成が阻害される。その理由は、Cuには、オ
ーステナイトの積層欠陥エネルギーを高める作用がある
からである。従って、Cu含有量は、0.1〜3.0w
t.%の範囲内に限定すべきである。
(7) N (窒素):
Nは、オーステナイト形成元素であり、そして、Nには
、合金に塑性変形を加える前の1合金の母相を、主とし
てオーステナイトにする作用がある4更に、Nには1合
金の耐食性を向上させ、そして、オーステナイトの降伏
強度を高める作用がある。
、合金に塑性変形を加える前の1合金の母相を、主とし
てオーステナイトにする作用がある4更に、Nには1合
金の耐食性を向上させ、そして、オーステナイトの降伏
強度を高める作用がある。
しかしながら、N含有量が、、、、aでは、上述した作
用に所望の効果が得られない。一方、N含有量が0.4
00すt、%を超えると、 CrおよびSiの窒化物が
形威し易くなり、そして、合金の形状記憶特性が悪化す
る。従って、 N含有量は、0.001〜0.400w
t、%の範囲内に限定すべきである。
用に所望の効果が得られない。一方、N含有量が0.4
00すt、%を超えると、 CrおよびSiの窒化物が
形威し易くなり、そして、合金の形状記憶特性が悪化す
る。従って、 N含有量は、0.001〜0.400w
t、%の範囲内に限定すべきである。
(8)オーステナイト形成元素の合計含有量の、フェラ
イト形成元素の合計含有量に対する割合: この発明においては、上述したように、合金に所定温度
において塑性変形を加える前の、合金の母相は、主とし
てオーステナイトからなることが、絶対に必要である。
イト形成元素の合計含有量に対する割合: この発明においては、上述したように、合金に所定温度
において塑性変形を加える前の、合金の母相は、主とし
てオーステナイトからなることが、絶対に必要である。
従って、この発明においては、この発明の合金の化学成
分組成に対する上述した限定に加えて、下式を満足させ
る必要がある。
分組成に対する上述した限定に加えて、下式を満足させ
る必要がある。
Ni+ 0.5Mn+0.4Co+ 0.06Cu+
0.002N≧0.67(Cr+ 1.2SL) −3
゜この発明の合金に含有されているオーステナイト形成
元素のオーステナイト形威力は、Ni当量の見地から、
次のように表わすことができる。
0.002N≧0.67(Cr+ 1.2SL) −3
゜この発明の合金に含有されているオーステナイト形成
元素のオーステナイト形威力は、Ni当量の見地から、
次のように表わすことができる。
Ni当量= Ni+ 0,5Mn+ 0,4Co+ 0
.06Cu+ 0.002NNi当量は、オーステナイ
ト形威力の指標である。
.06Cu+ 0.002NNi当量は、オーステナイ
ト形威力の指標である。
この発明の合金に含有されているフェライト形成元素の
フェライト形成力は、Cr当量の見地から、次のように
表わすことができる。
フェライト形成力は、Cr当量の見地から、次のように
表わすことができる。
Cr当量=Cr+1.2Si
Cr当量は、フェライト形成力の指標である。
上述した式を満足させることによって1合金に所定温度
において塑性変形を加える前の、合金の母相を、主とし
てオーステナイトにすることができる。
において塑性変形を加える前の、合金の母相を、主とし
てオーステナイトにすることができる。
(9)不純物:
不純物である、C9PおよびSの含有量は、Cについて
は1 wt、%以下、 Pについては0.1tit、%
以下、 そして、Sについては0.1wt、%以下であ
ることが望ましい。
は1 wt、%以下、 Pについては0.1tit、%
以下、 そして、Sについては0.1wt、%以下であ
ることが望ましい。
次に本発明における形状記憶特性を向上させる加工方法
の限定理由について述べる。
の限定理由について述べる。
(10)加熱温度
合金の加工を行う際、加熱して合金の変形を容易にする
方法は周知の事実である。本発明合金においても上記考
え方を適用でき、また加熱を行うことにより、加工時の
εマルテンサイト生成を防止することが可能となる。し
かし、本発明合金は加熱によってσ相が生成しやすく、
σ相の生成によって加工性、形状記憶特性は著しく劣化
する。
方法は周知の事実である。本発明合金においても上記考
え方を適用でき、また加熱を行うことにより、加工時の
εマルテンサイト生成を防止することが可能となる。し
かし、本発明合金は加熱によってσ相が生成しやすく、
σ相の生成によって加工性、形状記憶特性は著しく劣化
する。
したがって加熱温度はσ相生酸を抑制可能な温度に設定
する必要がある。加熱温度が1000℃未満ではσ相抑
制効果が不充分となるため、下限を1000℃とした。
する必要がある。加熱温度が1000℃未満ではσ相抑
制効果が不充分となるため、下限を1000℃とした。
また1250℃を超える加熱は合金の部分的融解を引き
起こし、加工性の著しい劣化が生じるので上限を125
0℃とした。
起こし、加工性の著しい劣化が生じるので上限を125
0℃とした。
(11)加工温度
上記温度域に加熱後、加工を行うことによりオーステナ
イトの降伏強度は上昇し、これによって合金を所定の温
度で変形させた際、すベリ変形が抑制され形状回復歪の
向上が可能となる。しかし950℃を超える温度域で加
工を行ってもその加工効果は高温であるがゆえに速やか
に消失してしまい、充分な効果を得ることができない。
イトの降伏強度は上昇し、これによって合金を所定の温
度で変形させた際、すベリ変形が抑制され形状回復歪の
向上が可能となる。しかし950℃を超える温度域で加
工を行ってもその加工効果は高温であるがゆえに速やか
に消失してしまい、充分な効果を得ることができない。
したがって上限を950℃と限定した。また400°C
未満の温度域では合金の変形の容易性が失われ、経済性
をそこなうので下限を400℃と限定した。
未満の温度域では合金の変形の容易性が失われ、経済性
をそこなうので下限を400℃と限定した。
(12)加工量
本発明の加工方法としては圧延、引抜き、引張り、捩り
、スウェージング、ピルガ−ミルなどが挙げられるため
、加工量を相当塑性歪によって限定する。その相当塑性
歪【、は下記式によって求められる。
、スウェージング、ピルガ−ミルなどが挙げられるため
、加工量を相当塑性歪によって限定する。その相当塑性
歪【、は下記式によって求められる。
但し、εII EFl ε、はそれぞれ長さ、半径、肉
厚方向の主ひずみ、C1,ε、、ε、は各方向での剪断
ひずみ。
厚方向の主ひずみ、C1,ε、、ε、は各方向での剪断
ひずみ。
オーステナイトの降伏強度をと昇させる点から。
加工量を多くすることが望ましいが、50%を超える加
工は、強度上昇による著しい延性劣化を引き起こす。従
って上限を50%とする。また、3%未満の加工では上
述の効果が不充分となるため、下限を3%とする。
工は、強度上昇による著しい延性劣化を引き起こす。従
って上限を50%とする。また、3%未満の加工では上
述の効果が不充分となるため、下限を3%とする。
次に、この発明を実施例によってさらに詳しく説明する
。
。
[実施例]
第1表、第2表に本発明による範囲内の化学成分の合金
を用い、本発明による加工を実施した例および比較例を
示す。第工表、第2表に示す素材は厚さ4〜9mmの本
発明合金の板を用い、第1表、第2表に示す加熱温度に
加熱した後、放冷にて第1表、第2表に示す加工温度と
し、圧延によって加工歪を付与した。
を用い、本発明による加工を実施した例および比較例を
示す。第工表、第2表に示す素材は厚さ4〜9mmの本
発明合金の板を用い、第1表、第2表に示す加熱温度に
加熱した後、放冷にて第1表、第2表に示す加工温度と
し、圧延によって加工歪を付与した。
形状回復特性は上記素材よりJIS5号引張試験片を採
取し、所定の温度で6%の引張り歪を加えたのち、Af
点以上の温度に加熱し、加熱過程で発生する歪を形状回
復歪として評価した。
取し、所定の温度で6%の引張り歪を加えたのち、Af
点以上の温度に加熱し、加熱過程で発生する歪を形状回
復歪として評価した。
評価基準は形状回復歪が4%以上のものを◎、4%未満
のものをXとした。
のものをXとした。
調製した供試体の各々に、1年間の大気暴露試験を行な
い、発錆状況を目視にて評価し、「耐食性」として第1
表に併せて示した。
い、発錆状況を目視にて評価し、「耐食性」として第1
表に併せて示した。
評価基準は、発錆が認められないものを◎、発錆が多少
認められるものをO5発錆が著しく認められるものをX
として表示した。
認められるものをO5発錆が著しく認められるものをX
として表示した。
調製した供試体の各々を大気雰囲気で600℃て示した
。
。
評価基準は、酸化が認められないものをO5酸化が多少
認められるものを○、酸化が著しく認められるものを×
とした。
認められるものを○、酸化が著しく認められるものを×
とした。
第1表のNo1〜10及び第2表のNα1〜6は、加熱
温度、加工温度、加工歪量が本発明の限定範囲内であり
、優れた形状回復特性を示すと同時に、優れた耐食性、
耐高温酸化性を示す。
温度、加工温度、加工歪量が本発明の限定範囲内であり
、優れた形状回復特性を示すと同時に、優れた耐食性、
耐高温酸化性を示す。
これら本発明例に対して、第2表の比較例Nα7は加熱
温度が限定範囲外で低すぎるため、σ相が生威し、形状
記憶特性、加工性が不充分となる。
温度が限定範囲外で低すぎるため、σ相が生威し、形状
記憶特性、加工性が不充分となる。
比較例血8は加熱温度が高すぎるため、加熱時に合金の
融解が起こり、加工不能となった。
融解が起こり、加工不能となった。
比較例Nα9は加工歪量が不充分なため、形状記憶特性
が不充分である。
が不充分である。
比較例Nu l Oは加工歪量が多すぎるため、著しい
延性劣化が起こり、試験片変形時に試験片が破断し、形
状記憶特性の測定が不能となった。
延性劣化が起こり、試験片変形時に試験片が破断し、形
状記憶特性の測定が不能となった。
第
2
表
1)供試合金には第1表のNα1を使用した。
2)試験片変形温度はいずれも室温。
[発明の効果コ
以上説明したように、この発明によれば、優れた形状記
憶特性を示し、且つ、優れた耐食性および耐高温酸化性
を示す鉄基形状記憶合金材が得られ、そして、この鉄基
形状記憶合金材は、管の継手、種々の締付は装置などの
材料、および、生体用材料として使用するのに適してお
り、そして、その製造費を低減することができ、かくし
て、工業上有用な効果がもたらされる。
憶特性を示し、且つ、優れた耐食性および耐高温酸化性
を示す鉄基形状記憶合金材が得られ、そして、この鉄基
形状記憶合金材は、管の継手、種々の締付は装置などの
材料、および、生体用材料として使用するのに適してお
り、そして、その製造費を低減することができ、かくし
て、工業上有用な効果がもたらされる。
第1図は形状回復歪、加工性に及ぼす加熱温度の影響を
示すグラフ、 第2図は形状回復歪に及ぼす加工温度の影響を示すグラ
フ。 第3図は形状回復歪に及ぼす相当塑性歪の影響を示すグ
ラフである。
示すグラフ、 第2図は形状回復歪に及ぼす加工温度の影響を示すグラ
フ。 第3図は形状回復歪に及ぼす相当塑性歪の影響を示すグ
ラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Cr:5.0〜20.0wt.%、 Si:2.0〜8.0wt.%、 下記からなる群から選んだ少なくとも1つの元素、 Mn:0.1〜14.8wt.%、 Ni:0.1〜20.0wt.%、 Co:0.1〜30.0wt.%、 Cu:0.1〜3.0wt.%、 N:0.001〜0.400wt.%、 但し、Ni+0.5Mn+0.4Co+0.06Cu+
0.002N≧0.67(Cr+1.2 Si)−3、 および、 残り:Feおよび不可避的不純物、 からなる化学成分組成を有する鉄基形状記憶合金材を1
000℃以上1250℃以下の温度に加熱し、次いで、
前記鉄基形状記憶合金材に対し400℃以上950℃以
下の温度によって、相当塑性歪で3%以上50%以下の
加工を施すことを特徴とする形状記憶特性に優れた鉄基
形状記憶合金材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22598789A JPH0390513A (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 形状記憶特性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22598789A JPH0390513A (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 形状記憶特性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0390513A true JPH0390513A (ja) | 1991-04-16 |
Family
ID=16838021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22598789A Pending JPH0390513A (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 形状記憶特性に優れた鉄基形状記憶合金材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0390513A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116287932A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-06-23 | 深圳大学 | 一种免训练铁系高熵形状记忆合金及其制备方法 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP22598789A patent/JPH0390513A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116287932A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-06-23 | 深圳大学 | 一种免训练铁系高熵形状记忆合金及其制备方法 |
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