JPH039166B2 - - Google Patents

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JPH039166B2
JPH039166B2 JP12058187A JP12058187A JPH039166B2 JP H039166 B2 JPH039166 B2 JP H039166B2 JP 12058187 A JP12058187 A JP 12058187A JP 12058187 A JP12058187 A JP 12058187A JP H039166 B2 JPH039166 B2 JP H039166B2
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JP
Japan
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remelting
curvature
circumferential surface
torch
radius
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JP12058187A
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Tatsumi Nakamura
Noboru Tsukamoto
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えばローラ等の鋳造品の周面を硬
化すべくこの周面にチル層を形成するために供せ
られる再溶融硬化処理装置に関し、更に詳述すれ
ばカム、車両用のカムシヤフト等のように曲率半
径が異なる周面を有する鋳造品の硬化処理に適し
た再溶融硬化処理装置に関する。
従来の技術 第5図a,bはかかる再溶融硬化処理装置の従
来例を示しており、そこではTIG溶接機のトーチ
40から噴出されるアーク810によりカムシヤ
フト300の周面310を溶融し、チル層を形成
する構造になつている。なお、トーチ40の先端
からはブローホールの発生及びトーチ40の電極
830に焼損を生じるのを防止するために電極8
30及びアーク810を囲繞するようにしてAr
等のシールドガス820が噴出されるようになつ
ている。また、トーチ40はカムシヤフト300
の厚み方向、即ちこれの軸方向にオシレート運動
(振動)をするようになつており、カムシヤフト
300は軸320回りに回転するようになつてい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述の従来例による場合は、以
下に示す理由によりブローホールの発生及び電極
830の焼損を防止するには至らず、また周面3
1に均一なチル層を形成することができず、結果
的に精度のよい再溶融硬化処理が行えなくなり、
更には後工程における研磨加工が煩わしくなると
いう問題があつた。
即ち、 トーチ40にオシレート運動させる形態をと
るため、生産能率の向上等を図るためにオシレ
ート運動の周期を早める場合には、シールドガ
ス820の流れに乱れを生じるので、良好なシ
ールド効果が期待できず、ブローホールを発生
することになり、また電極830に焼損を生じ
ることになる。
トーチ40がカムシヤフト300の回転方向
に固定されているため、カムシヤフト300の
回転に応じてアーク810の周面310に対す
る噴出方向(入射角)が変化することになる。
そうすると、トーチ40の先端とカムシヤフト
300の周面310との間の距離lが変動し、
また第5図bに示すようにアーク810の噴出
方向とトーチ40の軸心とがずれることになる
ので、リメルテイング・ポイント(再溶融位
置)800がカムシヤフト300の周方向にお
いて一定せず、結果的に溶融深さが周方向にお
いて異なることになる不具合を発生することに
なる。また、シールドガス820の流れに乱れ
を生じることになるので、上記同様にブローホ
ールを発生することになる。更には溶融部が流
動することになる『ダレ』を発生し、硬化処理
面に表面に厚み方向のむらを生じ、後工程にお
ける研磨加工の研磨代が大きくなる。
本発明はかかる従来技術の問題点を解決するた
めになされたものであり、カム、車両用のカムシ
ヤフト等のように曲率半径が異なる周面を有する
鋳造品の再溶融硬化処理を行う場合にも均質な硬
化処理が行え、後工程における研磨加工を能率よ
く行えることになる再溶融硬化処理装置を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明に係る再溶融硬化処理装置は、曲率半径
が異なる周面を有する鋳造品の前記周面を再溶融
してチル層を形成する再溶融硬化処理装置におい
て、前記鋳造品をこれの厚み方向に振動させる手
段と、鋳造品の前記周面に対応した周面を有し、
この鋳造品と連動して回転する主回転体と、鉛直
面内で揺動自在になつた鉛直リンクと、該鉛直リ
ンクを揺動させる駆動手段と、先、基端部に回動
軸部を有し、前記鉛直リンクの上端部に基端部を
回動自在に連結してある水平リンクと、先端側の
回動軸部に連結してある加熱トーチと、両回動軸
部に連繋してあり、前記加熱トーチを前記鉛直リ
ンクの揺動量に対応付けて先端側の回動軸部を中
心として揺動させる連繋手段と、両回動軸部の揺
動を案内するガイド溝を先、基端部に備えた支持
部材と、該支持部材の中間部に取りつけてあり、
下端に前記主回転体の前記周面上を転動する従回
転体を有し、前記トーチと前記周面との離隔距離
を一定値に設定する高さ調整機構と、前記加熱ト
ーチを前記鋳造品の周面に正対させるべく前記鉛
直リンクの揺動量を制御する制御器とを有し、且
つ、前記主回転体の周面は、鋳造品の回転軸を通
る任意の曲率半径の長さと、この曲率半径と鋳造
品の回転軸において任意の角度で交わる曲率半径
の長さとの差に、主回転体の回転軸を通る任意の
曲率半径の長さと、この曲率半径と主回転体の回
転軸において前記任意の角度と等しい角度で交わ
る曲率半径の長さとの差が等しくなるように形成
されている。
ここに、正対とは加熱トーチの軸心が周面に対
して略垂直状態になることをいう。
作用 しかるときは、再溶融硬化処理中において加熱
トーチの鋳造品の周面に対する傾き角度及び加熱
トーチの先端と周面との離隔距離を常時一定の値
に設定できることになる。
実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明に係る再溶融硬化処理装置を示す
一部切欠正面図、第2図は要部の一部切欠右側
面、第3図は第1図をA方向から視た矢視図、第
4図は本発明の原理説明図である。
この再溶融硬化処理装置は、鋳造品よりなるカ
ムシヤフト3を図上左右方向に相当する軸長方向
にオシレート運動させるオシレート機構1と、カ
ムシヤフト3の軸長方向に複数設けたカム30,
30…の周面31を溶融させてチル層を形成する
トーチ4を前後方向に揺動可能になす揺動機構2
と、再溶融硬化処理中においてトーチ4の軸心が
カム30の周面31に対して常時垂直になるよう
にトーチ4の揺動量を制御し、またオシレート機
構1のオシレート運動の周期を制御する演算制御
装置5とを有してなる。
以下各部の詳細について説明する。オシレート
機構1は、ボールねじ、ボールナツト等を有して
なり、図上左右方向に往復移動する可動テーブル
110と、可動テーブル110上に左右方向への
往復移動可能に設けてある支持台111と、この
支持台111に固定配置してあるモータ12、駆
動軸13等を有してなる。
可動テーブル110の移動はこれに連繋したモ
ータ112を介して演算制御装置5により行われ
るようになつている。即ち、演算制御装置5から
モータ112に所定の駆動指令信号が発せられる
と、モータ112が可動テーブル110を所定の
周期で往復移動させることになり、これに伴い後
述するようにして駆動軸13に保持されたカムシ
ヤフト3がオシレート運動をすることになる。
支持台111の左端にはこれを左右方向に移動
させるエアーシリンダ11を取りつけてある。こ
のエアーシリンダ11の駆動は演算制御装置5に
より制御されるようになつている。即ち、演算制
御装置5からエアーシリンダ11に所定の駆動指
令信号が発せられると、エアーシリンダ11のロ
ツド11aが進出又は退入し、これで支持台11
1が往復移動するようになつている。エアーシリ
ンダ11の駆動、即ち支持台111の移動はカム
シヤフト3を駆動軸13にセツチングする場合及
びこのセツチング状態を解除する場合に行われる
ようになつている。
支持台111には上端にモータ12を取りつけ
た支持部材10を固定してある。モータ12の出
力軸は下向きになつており、この出力軸にはカツ
プリング12aを介して減速機14を連結してあ
る。減速機14は、鉛直軸回りに回転するモータ
12の出力軸の駆動力を右端末にカムシヤフト3
を保持する駆動軸13に伝達し、これを水平軸回
りに所定速度で回転させるようになつている。な
お、モータ12の駆動は演算制御装置5により制
御されるようになつている。
駆動軸13の左端寄りの位置にはキー101を
用いて駆動プーリ102を嵌着してある。駆動プ
ーリ102は駆動軸13の回転を第2図に示すマ
スターカム7に伝達するようになつている。即
ち、駆動プーリ102の後方には対応する位置に
これと同様の従動プーリ(図示せず)を軸支した
伝動軸70を回動自在に設けてあり、両プーリ間
に掛回した無端状のタイミングベルト103を介
して駆動軸13の回転が伝動軸70に伝達され、
両者が同期して回転するようになつている。
カムシヤフト3を保持する機構は、第1図及び
第3図に示す通りである。即ち、駆動軸13の右
端にはセンタリング部材16を備えた保持軸15
を連結してあり、このセンタリング部材16と右
側の対応する位置に設けたセンタリング部材(図
示せず)との間のカムシヤフト3を水平姿勢で、
且つ芯出し状態で挾圧保持(セツチング)するよ
うになつている。このセツチングは、具体的には
前記エアーシリンダ11と右側の対応する位置に
設けたエアーシリンダ(図示せず)とを夫々のロ
ツドが接近方向に駆動させることにより行われる
ようになつている。そして、セツチングの解除は
両エアーシリンダを夫々のロツドが離反する方向
に駆動させることにより行われるようになつてい
る。
なお、カムシヤフト3のセツチングは再溶融硬
化処理に先立つて行われ、前記挟圧保持を行う前
に、まず駆動軸13の右側方に設けたエアーシリ
ンダ17によりカムシヤフト3を駆動軸13の高
さ位置にセツトし、次いで両エアーシリンダに挟
圧持保持動作を行わせて行われるようになつてい
る。このエアーシリンダ17の駆動も演算制御装
置5により制御されるようになつており、セツチ
ングが終了すると、演算制御装置5からの退入指
令信号によりエアーシリンダ17のロツド17a
が退入し、カムシヤフト3の回転に支障を来さな
いようになつている。
第3図に示すように、センタリング部材16の
外側方にはカムシヤフト3を駆動軸13に保持し
た状態において、カムシヤフト3の端面に設けた
位置決め穴(図示せず)に嵌入し、カムシヤフト
3の周方向における位置決めを行う位置決めピン
18を設けてある。この位置決めピン18はコイ
ルスプリング19により常時先端側に付勢されて
いる。位置決めピン18の基端側には径方向に検
出ピン18aを連出してあり、これの外側方には
検出ピン18aの位置を検知し、この検知信号を
カムシヤフト3の周方向における割出し位置検出
信号として演算制御装置5に報じる近接センサ1
00を設けてある。
ここに、カムシヤフト3の各カム30,30…
はカム軸に対してその位相を個々に違えて軸支さ
れているが、各カム30,30…のカムシヤフト
3の割出し位置に対する位相のずれ量(ずれ角
度)は演算制御装置5にずれ量データとして格納
されており、演算制御装置5はこのずれ量データ
と近接センサ100からの割出し位置検出信号と
に基づき各カム30,30…の再溶融硬化処理開
始位置を演算し、演算結果により前記モータ12
を駆動制御し、これらの再溶融硬化処理開始位置
を次に述べるトーチ4の位置に追随させるように
なつている。
次に、揺動機構2について説明する。前後に長
く、後端部下方に延出した2枚の平板20a,2
0aを左右に対向状に連結してなる支持部材20
の前、後端部には従動軸22及び駆動軸21を
夫々揺動自在に設けてある。駆動軸21の平板2
0a,20a間に位置する部分には第1図に示す
ように2枚の平板23a,23aを左右に対向状
に連結してなる鉛直リンク23の上端部を最外側
に取りつけ、鉛直リンク23の内側には前後に長
い2枚の平板24a,24aを左右に対向状に連
結してなる水平リンク24の後端部を取りつけ、
平板24a,24a間には駆動歯車25aと駆動
プーリ26aを取りつけてある。そして、これら
の部材間にはカラー27,27…を介装してあ
る。
一方、従動軸22の対応する位置には水平リン
ク24の前端部及び従動プーリ26bを取りつけ
てあり、これらと平板20a,20a間には同様
にしてカラー(図示せず)を介装してある。そし
て、右側の平板20aから突出した従動軸22の
右端末にはTIG溶接機のトーチ4を連結してあ
る。なお、水平リンク24の前、後端部は駆動軸
21及び従動軸22に対して回動自在になつてい
る。
そして、駆動プーリ26aと従動プーリ26b
との間には無端状のタイミングベルト28を掛回
してあり、また駆動歯車25aの下方にはこれと
噛合する固定歯車25bを設けてある。これらの
歯車25a,25bは後述するようにして揺動す
る駆動軸21を所定の位置に精度よく停止させる
ブレーキ機構として機能する。
そのうえで、鉛直リンク23には図外の連繋手
段を介して鉛直リンク23を前後方向に所定量揺
動させるモータ29を連繋してある。モータ29
は揺動機構2の左側方に設けられており、演算制
御装置5からの所定の駆動指令信号を受け、鉛直
リンク23を揺動させるようになつている。
かくして、モータ29を駆動して鉛直リンク2
3を前後方向に揺動させると、これに伴い駆動軸
21が鉛直リンク23の揺動量に対応した量だけ
揺動することになる。そうすると、駆動軸21に
取りつけた駆動プーリ26aが駆動プーリ26a
の揺動量に対応しただけタイミングベルト28に
対して移動することになるので、結果的にタイミ
ングベルト28が従動プーリ26bを駆動プーリ
26aと同一量揺動させ、従動軸22を駆動軸2
1と同一量前後方向に揺動させることになる。し
かして、これでトーチ4が前後方向に揺動するこ
とになる。
なお、第2図に示すように平板20a,20a
の前、後端部には駆動軸21及び従動軸22の前
後方向への揺動を案内する案内溝200を形成し
てある。案内溝200は前後に長い長穴状に形成
されており、これの前、後端部が駆動軸21及び
従動軸22の揺動量、つまりトーチ4の揺動量を
規制するようになつている。また、揺動機構2は
これ全体が図外のエアーシリンダにより昇降され
るようになつており、再溶融硬化処理に先立つて
図示する高さ位置にセツチングされるようになつ
ている。そして、セツチングが完了すると、エア
ーシリンダのロツドは退入することになるが、次
に述べるマスターカム7により落下しないよう支
持されている。なお、揺動機構2の上方位置には
マスターカム7に過大の荷重がかかることを防止
するための吊支機構(図示せず)を設けてあり、
203は揺動機構2の上下動を案内するガイド機
構である。
支持部材20の前後方向中間部、より具体的に
は右側の平板20aの対応する位置の外面側には
高さ調整機構201を取りつけてある。この高さ
調整機構201はトーチ4の下端面とカムシヤフ
ト3のカム30の周面31との離隔距離を再溶融
硬化処理中において常時一定の値に設定するため
のものである。即ち、高さ調整機構201の下端
には前記マスターカム7の周面上を転動するベア
リング202を回転自在に取りつけてあり、マス
ターカム7の回転位置に応じて支持部材20、つ
まりトーチ4の高さが変動するようになつてい
る。しかして、第4図Cに示すように、カム30
の回転軸32を通る任意の曲率半径の長さr0と、
この曲率半径と交角がθである曲率半径の長さを
r1とし、また、マスターカム7の回転軸72を通
る任意の曲率半径の長さをR0、この曲率半径と
前記のθと等しい交角を有する曲率半径の長さを
R1としたときに、θがどのような値でも常に、 r0−r1=R0−R1 であるようにマスターカム7の外周面71の形状
が選定されており、また上述の如くマスターカム
7とカム30は同期して回転するようになつてい
るので、結果的に回転中心からの曲率半径が回転
位置に応じて変化する周面31の高さ位置の変化
に対応してトーチ4が上下動することになる。こ
こに、マスターカム7のカム30に対する大きさ
は、ベアリング202の転動面がマスターカム7
の周面に当接した状態において、トーチ4の下端
とカム30の周面31との離隔距離が常時第4図
aに示すlになるように、高さ調整機構201と
トーチ4との離隔距離等により決定されるトーチ
4の揺動量を考慮したうえで選定されている。
かくして、演算制御装置5からの駆動指令信号
によりモータ29を駆動して、またカムシヤフト
3にオシレート運動をさせると、上述の如くトー
チ4が揺動し、これの下端とカム30の周面31
との離隔距離が常時lに設定されることになる。
そのうえで、演算制御装置5は第4図aに示すよ
うにトーチ4の軸心が周面31に対して常時垂直
になるようにトーチ4の姿勢制御を行うべくトー
チ4の揺動量及び揺動方向を制御するようになつ
ている。この姿勢制御は、前記再溶融硬化処理開
始位置に基づき行われるようになつている。即
ち、演算制御装置5には、またカム30の周面3
1のプロフイールに関する情報が予め格納されて
おり、再溶融硬化処理位置からのプロフイールに
関する情報を逐次読出し、このプロフイールに追
随させるべくモータ29の回転方向及び回転量を
制御し、トーチ4の揺動方向及び揺動量、つまり
これの姿勢制御を行うようになつている。
しかして、かかる制御により第4図a,bに示
すように、トーチ4がカム30の周面31に正対
し、かつ両者の離隔距離が常時lに設定された状
態でカム周面の再溶融硬化処理が行われることに
なるので、図示するようにアーク81が周面31
に対して垂直に噴出され、リメルテイング・ポイ
ント8が一定し、且つシールドガス82の流れに
乱れを生じる虞れがないので、ブローホールの発
生及び電極83の焼損を防止でき、またカム30
の周方向においてチル層を均一に形成できること
になる。
なお、カム30の周面31に対するトーチ4の
軸心の傾きは上述の如き理由により、垂直状態に
設定することが望ましいが、垂直状態に限定され
るものではなく、これに近い傾き状態に設定する
ことにしてもよいことは勿論である。
次に、本発明装置を用いてカムシヤフト3の再
溶融硬化処理を行う場合の手順について説明す
る。まず、演算制御装置5からの駆動指令信号に
より、各エアーシリンダを駆動して、揺動機構2
を所定の高さ位置にセツチングすると共に、カム
シヤフト3を駆動軸13にセツチングする。次い
で、モータ112を駆動制御して、例えば最左側
に位置するカム30がトーチ4の下方に位置する
ようにセツチングする。
次いで、演算制御装置5からモータ112,1
2,29に夫々駆動指令信号を発して、カムシヤ
フト3にオシレート運動をさせ、またこれを回転
させると共にトーチ4を揺動させ、且つトーチ4
からアーク81及びシールドガス82を噴出せし
め、最左側のカム30の再溶融硬化処理を実行す
る。そして、このカム30の再溶融硬化処理が完
了すると、トーチ4からのアーク81及びシール
ドガス82の噴出を停止させ、またモータ11
2,12,29の駆動を停止させる。
次に、演算制御装置5はモータ112を駆動し
て、カムシヤフト3を右側に所定量移動せしめ、
左側から2番目のカム30をトーチ4の下方に位
置させ、その後上記同様にして2番目のカム30
の再溶融硬化処理を実行する。そして、最右側に
位置するカム30の再溶融硬化処理が終了する
と、上記したようにしてカムシヤフト3のセツチ
ングを解除し、以下同様にして2番目以降のカム
シヤフト3の再溶融硬化処理を順次実行する。こ
こに、各カム30,30…の再溶融硬化処理の順
序については上記の例に限定されるものではな
く、予め演算制御装置5に設定入力した順序に関
する情報に基づき順次再溶融硬化処理を行うこと
にしてもよいことは勿論である。
なお、上記実施例において、エアーシリンダの
代わりに油圧シリンダでカムシヤフト3のセツチ
ング等を行うことにしてもよいし、前記ベアリン
グ202の代わりにローラ等の回転体を高さ調整
機構201に取りつけることにしてもよいし、複
数のカムシヤフト3が同時に再溶融硬化処理でき
る装置構成をとつてもよい。また、上記実施例で
は曲率半径が異なる鋳造品の一例としてカムシヤ
フト3の再溶融硬化処理を行う場合について説明
したが、本発明装置はカム等についても同様に適
用でき、またローラ等のように円形状をなす鋳造
品の再溶融硬化処理についても同様に適用できる
ことは勿論であり、鋳造品の材質については鋳物
に限定されるものではなく、鋼材についても同様
に適用できることは勿論である。また、トーチに
ついてはTIG溶接機のそれに限定されるものでは
なく、レーザ溶接機等の他のトーチを用いること
にしてもよい。
また、上記実施例では駆動軸13、つまりカム
シヤフト3を一定の速度で回転することとした
が、カム30のプロフイールに応じて演算制御装
置5によりカムシヤフト3の回転速度を制御し、
カム30の回転角に対してその周長(回転中心角
に対する周方向距離)が常時一定になるように回
転させる実施形態をとることにしてもよい。かか
る実施形態をとる場合は、トーチ4により再溶融
硬化処理が施されるカム30の表面積が常時同一
になるので、より均一なチル層を得ることができ
ることになるという利点がある。
更に、再溶融硬化処理中におけるカムシヤフト
3の熱膨張による伸びに関するデータを予め演算
制御装置5に設定入力しておき、このデータに基
づき上記した再溶融硬化処理を行うことにしても
よい。すなわち、1個のカム30に対して再溶融
硬化処理を行うと、この処理によつてカムシヤフ
ト3に与えた推定熱量がカムシヤフト3の全体に
伝わつたと仮定すると、カムシヤフト3の全体の
伸びを推測できる。この伸びの大きさから、カム
30間の距離の伸びが計算できるから、トーチ4
の移動距離を、この間隔の増加分だけ予め補正し
て演算制御装置に記憶させておくことによつて、
次のカム30の所望の位置へより誤差を少なくト
ーチ4を移動させることができる。かかる実施形
態をとる場合は、より精細な再溶融硬化処理が行
えることになるので、更に一層均一なチル層を得
ることができることになるという利点がある。
発明の効果 以上の本発明による場合は、鋳造品がオシレー
ト運動をすることになるので、上述の従来例によ
る場合と異なりシールドガスの流れに乱れを生じ
ず、ブローホールを発生する虞れがなく、また加
熱トーチの電極に焼損を生じる虞れがない。
また、再溶融硬化処理中において加熱トーチを
鋳造品の周面に対して常時正対させることがで
き、また加熱トーチの先端と周面との離隔距離を
常時一定の値に設定できることになるので、上述
の従来例による場合と異なり溶融深さを鋳造品の
周方向において均一になし得る。またこの点にお
いてもシールドガスの流れに乱れを生じる虞れを
低減できることになるので、ブローホールの発生
及び電極の焼損をより低減し得ることになると共
に『ダレ』を発生する虞れがないので、後工程に
おける研磨加工を能率よく行えるようになる。
従つて、ローラ等のように回転中心からの距離
が一定になつた、つまり再溶融硬化処理面が円周
面である鋳造品の再溶融硬化処理を精度よく行え
ることは勿論のこと、上記した理由によりカム、
車両用のカムシヤフトのように回転中心からの距
離が異なる周面を有する鋳造品の再溶融硬化処理
をも精度よく行えることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の実施例を示して
おり、第1図は本発明に係る再溶融硬化処理装置
を示す一部切欠正面図、第2図は要部の一部切欠
右側面、第3図は第1図をA方向から視た矢視
図、第4図a、第4図b、第4図c、第4図dは
本発明の原理説明図である。第5図a,bは従来
装置を用いて再溶融硬化処理を行う場合を示す説
明図である。 1……オシレート機構、11……エアーシリン
ダ、12…モータ、13……駆動軸、100……
近接センサ、102……駆動プーリ、110……
可動テーブル、112……モータ、2……揺動機
構、20……支持部材、21……駆動軸、22…
…従動軸、23……鉛直リンク、24……水平リ
ンク、26a……駆動プーリ、26b……従動プ
ーリ、28……タイミングベルト、200……案
内溝、202……ベアリング、3……カムシヤフ
ト、30……カム、31……周面、4……トー
チ、5……演算制御装置、7……マスターカム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 曲率半径が異なる周面を有する鋳造品の前記
    周面を再溶融してチル層を形成する再溶融硬化処
    理装置において、前記鋳造品をこれの厚み方向に
    振動させる手段と、鋳造品の前記周面に対応した
    周面を有し、この鋳造品と連動して回転する主回
    転体と、鉛直面内で揺動自在になつた鉛直リンク
    と、該鉛直リンクを揺動させる駆動手段と、先基
    端部に回動軸部を有し、前記鉛直リングの上端部
    に基端部を回動自在に連結してある水平リンク
    と、先端側の回動軸部に連結してある加熱トーチ
    と、両回動軸部に連繋してあり、前記加熱トーチ
    を前記鉛直リンクの揺動量に対応付けて先端側の
    回動軸部を中心として揺動させる連繋手段と、両
    回動軸部の揺動を案内するガイド溝を先、基端部
    に備えた支持部材と、該支持部材の中間部に取り
    つけてあり、下端に前記主回転体の前記周面上を
    転動する従回転体を有し、前記トーチと前記周面
    との離隔距離を一定値に設定する高さ調整機構
    と、前記加熱トーチを前記鋳造品の周面に正対こ
    せるべく前記鉛直リンクの揺動量を制御する制御
    器とを具備し、且つ、前記主回転体の周面は、鋳
    造品の回転軸を通る任意の曲率半径の長さと、こ
    の曲率半径と鋳造品の回転軸において任意の角度
    で交わる曲率半径の長さとの差に、主回転体の回
    転軸を通る任意の曲率半径の長さと、この曲率半
    径と主回転体の回転軸において前記任意の角度と
    等しい角度で交わる曲率半径の長さとの差が等し
    くなるように形成されていることを特徴とする再
    溶融硬化処理装置。
JP12058187A 1987-05-18 1987-05-18 再溶融硬化処理装置 Granted JPS63286510A (ja)

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