JPH039736Y2 - - Google Patents

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JPH039736Y2
JPH039736Y2 JP1986188813U JP18881386U JPH039736Y2 JP H039736 Y2 JPH039736 Y2 JP H039736Y2 JP 1986188813 U JP1986188813 U JP 1986188813U JP 18881386 U JP18881386 U JP 18881386U JP H039736 Y2 JPH039736 Y2 JP H039736Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、温熱構造体、更に詳しくは通気性を
有した面状体に発熱剤を封入し、貼付剤を用いて
皮膚に貼着することにより、身体を局部的に加温
し、肩こり、血行不良等を解消することのできる
温熱構造体に関するものである。 〔従来の技術〕 従来より、身体に係る温熱を利用した構造体
は、化学反応を利用した使い捨てカイロ、ベンジ
ン式のカイロ形状の発熱体、または、電熱を利用
した発熱体などがあり、市販利用されている。こ
れらの例としては、例えば、特許公開公報昭61−
25555号、実用新案公告公報昭58−28608号等に記
載されているものを挙げることができる。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、電気コード等による電源を用い
れば、使用時の行動の自由度が極端に少なくな
り、また、カイロ形状の発熱体においては、ポケ
ツト等に保持して使用することにより、嵩ばり常
に違和感を持つことになる。そこで、電気コード
等による電源を用いずに、皮膚に貼付する程度の
小型軽量で温熱を利用した構造体が期待されてい
るが、このような構造体はまだない。これは小型
化し、少量の発熱剤を用いることで、皮膚を低温
加熱するに充分な熱量を得ることができないため
である。 すなわち前記特開昭61−25555号記載の温灸器
では、使用時に水を添加しなければならない。ま
た、実公昭58−28608号記載の温灸具は、もぐさ
を用いているものであり、点火を必要とし、ま
た、縦長に嵩ばり、使用時には服を着たりするこ
とができない。 本考案は上記従来技術における問題点を解決す
るためのものであり、その目的は、小型軽量で充
分な温熱作用を有する温熱構造体を提供すること
にある。詳しくは、通気性のある面状体内部に、
鋳鉄粉と含水珪酸マグネシウムと塩類と水とから
なる発熱剤を入れた温熱構造体であり、発熱剤
は、少量ですみやかな、また持続性のある発熱を
示す組成物であつて、発熱剤による温熱作用を有
し、従来の発熱体に比べ、小型で軽量な温熱構造
体を提供することを目的としたものである。また
本考案の別の目的は、発熱体を小型軽量化するこ
とにより、身体を局部的に加温し、肩こり、血行
不良、腰痛、筋肉疲労等を解消する治療効果の優
れた温熱構造体を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち本考案の温熱構造体は、通気性を有する被
検体非接触部と被検体接触部に形成した熱伝導部
とからなる面状体と、該面状体の内部に封入した
発熱剤よりなり該熱伝導部に伝熱可能に配置され
た発熱部と、該面状体周辺部の被検体接触面に貼
付剤を付着して形成した貼付部と、該貼付部表面
に貼付する剥離可能なシートと、前記面状体全体
を密封する非通気性袋とからなることを特徴とす
る。 〔作用〕 本考案に用いる発熱剤が効果を発揮するメカニ
ズムについては、未だ必ずしも明らかではない
が、次の様に考えられる。 即ち発熱剤から得られた温熱は、特に熱伝導部
に対する技術的配慮をしていない従来のものに比
べ、面状体の被検体接触部に形成した、伝導部か
ら被検体に効率的に伝達され、血管を膨張させ、
血液循環および新陳代謝を円滑にする。即ち、あ
る作業、行動により消費されたエネルギーを補
い、活動によつて生じた不要の老廃物を運び去る
ための新陳代謝および循環を円滑に行なわしめる
ことになる。例えば、筋が活動するとアデノシン
三リン酸(ATP)、クレアチンリン酸、グリコー
ゲンなどの分解が生じ、その結果、リン酸、乳
酸、ピルビン酸、アンワモニアなどの過剰生成と
蓄積が生じる。この新陳代謝および血液循環によ
る老廃物の除去を円滑にする。 〔考案の効果〕 本考案の温熱構造体は、前述の構成を有するも
のであるため、発熱剤から得られた温熱が、面状
体の被検体接触部に形成した熱伝導部から被検体
に効率的に伝達されるので、上記身体への作用に
より、身体の新陳代謝および血液循環を良くし、
肩こり、血行不良、腰痛、または筋肉疲労等を解
消する効果を生ずる。 〔実施態様の説明〕 本考案の特に好ましい実施態様としては、例え
ば下記のものが挙げられる。 (a) 面状体の熱伝導部が、金属などの熱伝導性が
良い材料からなる部材または薄膜にするなどし
て熱伝導性の良い状態とした部材の少なくとも
何れか一方からなるもの。 (b) 面状体が、一面が平面であり、他の一面の中
央部に凸部を有し、該面状体の平面の周辺部に
貼付剤がもうけられ、該貼付剤表面に貼付する
剥離可能なシートが配されているもの。 (c) 面状体の一面が平面であり、他の一面が凸状
であり、平面部に貼付剤がもうけられ、該貼付
剤表面に貼付する剥離可能なシートが配され、
凸起部内に発熱剤が封入されているもの。 (d) (b)または(c)において、凸部の形状が、円柱を
その軸線に沿つて分割した形状であるもの。 (e) (b),(c)において、凸部の形状が、ドーム状で
あるもの。 (f) (b),(c)において、凸部の形状が、截頭四角錐
形状であるもの。 (g) (b)〜(f)において、面状体の凸部を有する側の
周辺部に貼付剤がもうけられ、該貼付剤表面に
貼付する剥離可能なシートが配されているも
の。 (h) (b)〜(g)において、面状体の凸部が、多数に分
離した構造であるもの。 (i) 面状体の、被検体に接触しない側の面上に、
非通気性のシートが貼付され、非通気性シート
の少なくとも一部が剥離可能であるもの。 (j) 貼付剤表面に貼付する剥離可能なシートが非
通気性であり、且つそれが発熱体を密封する非
通気性袋の一部をなしているもの。 (k) 貼付部が、マジツクテープ(登録商標)など
の着脱自在な貼付材からなるもの。 (l) 発熱剤が、炭素含有量が2.5〜30wt%の鋳鉄
粉と、該鋳鉄粉100重量部に対して30〜200重量
部の含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物と、1〜
50重量部の塩類および5〜200重量部の水とか
らなるもの。 (m) (l)において、含水珪酸マグネシウム質粘土
鉱物の含有量が、鋳鉄粉100重量部に対して70
〜150重量部であるもの。 本態様の温熱構造体に用いる発熱剤であるが、
化学的反応を利用した発熱剤であれば良い。例え
ば、 アルカリ金属の硫化物もしくは多硫化物また
は、これらの含水塩と炭素質物質または炭化鉄
からなり、酸素ないし空気と接触すると発熱す
る組成物、 鉄、亜鉛、アルミニウム、錫またはそれらの
合金等の金属粉末と酸化触媒として硫酸鉄、塩
化鉄、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の
無機金属塩類と、保水剤として活性炭、ゼオラ
イト、珪藻土、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱
物、タルク、活性白土、焼成パーミキユライト
等と水とからなり、酸素との接触により発熱す
る組成物、 などが挙げられる。 特ににおいて、微細な鋳鉄粉と保水剤と無機
金属塩類と水とからなる組成物が、その発熱性、
持続性の点から好ましい。この発熱剤は、更に、
発熱剤が鋳鉄粉と含水珪酸マグネシウム質粘土鉱
物と塩類と水とからなることが好ましい。ここに
用いる、鋳鉄粉は、鋳鉄を粉砕して得られる炭素
含有量が2.5〜30重量%の鋳鉄粉末である。この
粉末は、その粒径が100メツシユ以下であること
が好ましい。これは、100メツシユ以下である場
合、鋳鉄粉末の表面積が大きくなり反応が容易に
生じるためである。更に、該粒径が300メツシユ
以下の微細粉末である場合には、より好ましい。
ここで、鋳鉄粉の炭素含有量を2.5〜30重量%と
したのは、該含有量が2.5重量%未満の場合、炭
素−鉄の局部電池形成が充分でなく反応性が悪い
ためで、また30重量%を越えると反応に寄与する
鉄の量が減少するからである。尚、該含有量が
4.0〜21重量%である場合には、局部電池の形成
量と反応に寄与する鉄量のバランスが良いのでよ
り好ましい。 また、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物(以
下、粘土鉱物という)は、含水珪酸マグネシウム
を主成分とし、その表面に反応性に富む水酸基を
有する粘土鉱物である。また、この粘土鉱物は、
直径が0.005〜0.6μm程度の繊維からなり、該繊
維に平行に約10×6Å程度の長方形の断面を持つ
細孔(チヤンネル)が存在するもので、それ自体
が気中の湿気を吸収したり放出したりする性質を
も有する。尚、該粘土鉱物は、マグネシウムの一
部がアルミニウム、鉄、ナトリウム、ニツケル等
に置換されている場合もある。 具体的には、含水マグネシウムシリケートを主
成分とするセビオライト(Sepiolite)、シロタイ
ル(Xylotile)、ラフリナイト(Loughlinite)、
フアルコンドアイト(Falcondoite)、含水マグネ
シウムアルミニウムシリケートを主成分とするパ
リゴルスカイト(Palygorskite)等があり、これ
らの1種または2種以上の混合物を用いる。また
通称で、マウンテンコルク(Mountain cork)、
マウンテンウツド(Mountain wood)、マウンテ
ンレザー(Mountain leather)、海泡石
(Meerschaum)、アタパルジヤイト
(Attapulgite)等と呼ばれる鉱物は、これに当
る。該粘土鉱物は、粉末状、粒状或いは板状の何
れの形で用いてもよいが、該粘土鉱物の有する孔
が残留する程度に、また、水分を含み易く、水に
よる層を薄くして酸素の拡散を容易にする程度に
粉砕したものがよく、20メツシユ以下、好ましく
は100メツシユ以下の粒径のものが良い。 また、塩類は、主剤の酸化反応を促進させるも
ので、酸と塩基との反応により生じ、水に溶解し
て、水の電気伝導度を大きくする化合物であり、
金属塩酸塩、金属硝酸塩、金属硫酸塩、金属炭酸
塩、金属チオ硫酸塩および金属有機酸塩などがあ
る。この塩類は、組成物全体が中性または弱アル
カリ性になるように選択する。具体的には、塩化
ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、
塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウ
ム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チ
オ硫酸カルシウム、チオ硫酸マグネシウムなどが
ある。 本態様に用いる好ましい発熱剤は、上述の鋳鉄
粉と粘土鉱物と塩類および水とからなるもので、
その含有割合は、鋳鉄粉100重量部に対して粘土
鉱物が30〜200重量部、塩類が1〜50重量部、水
が5〜200重量部である。 ここで、粘土鉱物の含有割合を、鋳鉄粉100重
量部に対して30〜200重量部としたのは、該割合
が30重量部未満の場合は、鋳鉄粉が水に浸された
状態となり、酸素の供給が困難となり、200重量
部を越えた場合は、水分が粘土鉱物に吸収され鉄
表面への水の供給が困難になるためである。な
お、該割合が7〜150重量部である場合には水分、
酸素の供給のバランスが良いので好ましい。 また、塩類の含有割合を、鋳鉄粉100重量部に
対して1〜50重量部としたのは、該割合が1重量
部未満の場合は反応を活性化するに充分な量でな
いためで、50重量部を越えた場合、水分が塩類に
吸収された鉄表面に供給されるのが困難となるた
めである。なお、該割合が5〜30重量部である場
合には反応を活性化させるにバランスのとれた状
態なので好ましい。 また、水の含有割合を、鋳鉄粉100重量部に対
して5〜200重量部としたのは、該割合が5重量
部未満の場合は、反応に用いられる水分が少な
く、また保水剤に吸収されて鉄表面に供給されに
くくなるので、200重量部を越えた場合には混合
物が水に浸された状態となるためである。なお、
該割合が50〜100重量部である場合には、酸素と
水分の供給状態が良いので好ましい。 また、本態様に用いる発熱剤は、所望により本
態様の効果を損なわない範囲で、種々の添加剤を
用いることができる。例えば、この添加剤として
は、組成物中の水による層を薄くして酸素の拡散
を容易にする目的で、珪藻土、ゼオライト、タル
ク、活性炭、グラフアイト、カーボンブラツク、
酸性白土、活性白土、モレキユラシーブ、ベント
ナイト、焼成バーミキユライトなどがある。ま
た、主剤の酸化反応を促進する目的で、銅、錫、
ニツケル、塩化銅、塩化鉄、酸化カルシウム、硫
酸銅、硫酸鉄、酸化銅、酸化マグネシウム等の金
属粉、金属塩、金属酸化物などの酸化促進剤があ
る。 本態様の面状体は被検体非接触部と熱伝導性が
良く発熱部から発生する熱を被検体に伝導し易い
熱伝導部を有する被検体接触部とからなる。面状
体は、内部に封入する発熱剤が、外部に漏出せ
ず、かつ空気または酸素を容易に通過させるだけ
の通気性を持つたものであり、例えば、和紙等の
紙類、極めて通気性のある合成樹脂膜、非通気性
の合成樹脂膜に微細孔を多数開けたもの、あるい
は、これらの多層膜でできたもの等を用いること
ができる。 熱伝導部は熱伝導性が良く発熱部から発生する
熱を被検体に伝導し易いものを用いて形成する
か、あるいは薄膜にするなどして熱伝導性の良い
状態とする。その材料としては、前者の熱伝導性
が良く発熱部から発生する熱を被検体に伝導し易
い材料としては、熱伝導性に優れた金属、セラミ
ツクス、樹脂が、後者の薄膜にするなどして熱伝
導性の良い状態とする材料としては、金属、セラ
ミツクス、樹脂、紙などがある。これら材料は、
具体的には(1)金属、例えば銅、アルミニウム、
鉄、ステンレス、鋳鉄、黒鉛等、(2)合成樹脂、例
えばポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等、(3)セラミツクス、例
えばアルミナ、ケイ酸アルミニウム、ホウケイ酸
アルミニウム、ジルコニア等、(4)紙、例えば和
紙、合成紙等があり、さらに(5)前記(1)〜(4)のもの
を複合したもの、例えば粉末にして薄膜上にコー
テイングしたり、点在させたり、その他の態様が
挙げられるが、特に熱伝導性に優れた合成樹脂、
金属、更にはこれらを含む複合材が好ましい。ま
た、熱伝導部と他の部分との境界部には、断熱材
料より成る断熱部材を配設するのが望ましい。こ
れらを膜状、板状、突起を持つた形状等に成形し
て用いる。 ここで、本態様の温熱構造体では、発熱剤から
得られた温熱が、面状体の被検体接触部に形成し
た熱伝導部から被検体に効率的に伝達されるの
で、発熱体の発熱反応および反応時間や被検体へ
伝達する熱の温度および伝達時間等を自由に調節
することができ、また最適な温度を設定すること
ができる。 すなわち、発熱剤の持続時間は、発熱剤の量ま
たは面状体の被検体接触部に設けられた穴の数お
よび大きさにより調節可能であるが、発熱剤の量
には温熱構造体の大きさからの制約があり、少量
で長時間持続させるのが困難であつた。所が、本
態様では、熱伝導部を熱伝導性に優れた部材とし
たため、発熱剤から得られる温熱を被検体に効率
的に伝達できるので、面状体の被検体非接触部に
形成した穴の数を少なくすることができまたは/
および穴の大きさを小さくして発熱反応を抑制す
ることができるので、少量の発熱剤の発熱体でも
持続時間を長くすることができる。 また、この熱伝導部の材質と、上記穴の数また
は/および穴の大きさと、発熱剤の量または剤質
を適宜調整することにより、発熱剤の発熱反応、
すなわち単位時間当りの発熱量および被検体に伝
達する熱量を最適に調整することができ、要求に
応じた温度および持続時間の達成を可能にする。 また、本態様に用いる非通気性袋は、内部に封
入する発熱剤が、空気または酸素との接触により
反応しないように、および、内部に封入した発熱
剤中の水分が外部に揮散しないようにするための
ものであり、極めて通気性の悪い材料でできたも
のが良い。例えば、合成樹脂あるいは金属等でで
きた袋が挙げられる。さらに詳しくは、ポリ塩化
ビニリデン、ビニロン、アルミニウム等の単層フ
イルムでできた袋、あるいは、これらとセロフア
ン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリ塩化ビニルまたはポリスチレ
ン等との2層フイルム、さらにまた、これらの多
層フイルム等でできた袋が挙げられる。 また、本態様に用いる剥離可能なシートは、貼
付部が、保存時に汚染されることを避るために用
いるものであり、その材質は非通気性袋に用いた
と同様の材質でもよいし、もしくは、これらと紙
等との多層フイルムでもよい。 また、本態様に用いる貼付剤は、発熱部を皮膚
表面に係止するためのものであり、皮膚に刺激を
与えず、カブレ等の症状を生じさせない粘着剤で
ある。特に医療用として使用されている粘着剤を
用いたものが好ましい。 本態様に用いる前述のの好ましい発熱剤が優
れた効果を発揮するメカニズムについては、未だ
必ずしも明らかではないが、次の様に考えられ
る。 即ち、鉄系金属を主剤とする発熱剤の低温湿式
酸化、いわゆる鉄の錆は、中性またはアルカリ性
域では、酸素と水の存在下で下記の反応に従つて
生じる。 (1) 電気化学反応 Fe+1/2O2+H2O→Fe (OH)2 (アノード) Fe→Fe2++2e- (カソード) 1/2O2+H2O+2e-→2 (OH)- (2) 化学的酸化反応 Fe(OH)2+1/4O2+1/2H2O→Fe(OH)3 (3) 総括反応 Fe+3/4O2+3/2H2O→Fe(OH)3 本態様に用いる前記のの好ましい発熱剤は、
炭素含有量が多い鋳鉄を用いているので、該鋳
鉄内部に局部電池が形成され、微細な鋳鉄粉末
を用いているので、該鋳鉄粉末の大きな表面積が
有効に利用され、粘土鉱物により酸素や水分の
供給(拡散)を容易にし、塩類により水の電気
伝導度を大きくするので、上記の反応が促進さ
れ、発熱特性に優れた初期反応の速いものとなつ
ていると思われる。しかも、この発熱剤は、保水
性に優れた粘土鉱物を用いているので、水分が反
応に有効に使われ、上述の効果を持続しているも
のと思われる。 〔実施例〕 以下の実施例において本考案を更に詳細に説明
する。なお、本考案は下記実施例に限定されるも
のではない。 実施例 1 第1図aおよびbに示す本考案の温熱構造体
は、発熱剤1と、該発熱剤を封入する通気性を有
する面状体2(被検体非接触部2′と熱伝導部
2″とからなる)と、貼付剤3と、剥離シート4
とからなる発熱体7と、この発熱体7を密封する
非通気性袋5と、からなつている。 発熱剤1は、化学的反応を利用したものであ
り、特に微細な鋳鉄粉を用いたものが好ましく、
炭素含量14.4wt%,350メツシユ以下の鋳鉄粉10
重量部に対し、100メツシユ以下のセピオライト
10重量部、食塩2重量部、水8重量部を混合した
ものを3g用いた。この発熱剤1は粉末状であ
り、粉末がこぼれない面状体2に封入して使用す
る。 面状体2は、和紙と合成樹脂膜の2層フイルム
であり、合成樹脂膜に7mm間隔に内径約1mmの円
形の穴を有したものを用いた。この2層フイルム
を用いて、これを1辺の長さ約3.5cm、高さ約5
mmの袋状とし、ドーム状に成形して面状体2とし
た。 貼付剤3は、医療用サージカルテープに用いる
貼付剤を用い、面状体2の、ドーム状の底面に塗
布し、その表面に剥離シート4を配した。 非通気性袋5は、ビニロンとポリエステルの2
層フイルムからなり、1辺6cmの正方形の袋状と
し、上述の発熱体7を密封して温熱構造体とし
た。 使用時には、まず非通気性袋5から発熱体を取
り出し、次に剥離シート4を剥し、皮膚に貼付す
る。このことにより、発熱剤1が空気と接触して
発熱し、この温熱により、肩こり、血行不良等を
解消することができる。 性能評価試験 1 実施例1に示した温熱構造体を用い、本構造体
の発熱特性を検討した。実験の様子を第2図に示
す。 まず、非通気性袋5から発熱体7を取り出し、
剥離シート4を剥し、左前腕部内側の皮膚表面6
に貼付した。さらに、発熱体上に1辺15cm角、厚
み約2mmのネル製の布8を3枚かぶせ、その布の
両端を輪ゴム9で固定した。ここで、発熱体7の
貼付剤3と皮膚の間に、アルメル・クロメル熱電
対10を配し、デジタル温度計11および自動記
録計12にて温度変化を記録した。結果を第1表
に示す。また第1表に示した結果を第3図に示
す。
【表】 第1表および第3図の結果から、実験開始5分
後にほぼ40℃に達し、120分まで、定常的に40〜
41.5℃の温度を保つことができたのが分る。即
ち、初期の反応の立ち上がりが速く、低温火傷を
しない温度での定常的な持続時間が長く、前腕部
の疲れをいやすに充分な温熱が得られた。 実施例 2 第4図aおよびbに示す本考案の温熱構造体
は、発熱剤1と、該発熱剤1を封入する通気性を
有する面状体2と、貼付剤3と、剥離シート4
と、全体を密封する非通気性袋5と、からなつて
いる。 発熱剤1は、化学的反応を利用したものであ
り、特に微細な鋳鉄粉を用いたものが好ましく、
炭素含量14.4wt%,350メツシユ以下の鋳鉄粉10
重量部に対し、60メツシユ以下のヤシガラ活性炭
10重量部、食塩2重量部、水8重量部を混合した
ものを3g用いた。この発熱剤1は粉末状であ
り、粉末がこぼれない面状体2に封入して使用し
た。 面状体2は、和紙と合成樹脂膜の2層フイルム
で、合成樹脂膜には、7mm間隔に内径約1mmの円
形の穴を有したものを用いた。この2層フイルム
を用いて、これを内径約3.5cm、高さ約7mmのド
ーム状の袋体とし、面状体2とした。 貼付剤3は、実施例1と同様のものを用い、ド
ーム状の面状体2の、平面部分を塗布し、その表
面に剥離シート4を配した。 非通気性袋5は、アルミニウムとポリエステル
の2層フイルムからなり、1辺6cmの正方形の袋
状とし、上述の発熱体を密封して温熱構造体とし
た。 使用時には、まず非通気性袋5から発熱体を取
り出し、次に剥離シート4を剥し、皮膚に貼付す
る。このことにより、発熱剤1が空気と接触して
発熱し、この温熱により、肩こり、血行不良等を
解消することができる。 性能評価試験 2 実施例2に示した温熱構造体を用い、本構造体
の発熱特性を検討した。また、実験装置および方
法は、性能評価試験1に従がい、第2図の装置を
用いて行なつた。結果を第2表に示す。さらに発
熱温度の経時変化の様子を第5図に示す。
【表】 第2表の結果から、実験開始10分後にほぼ40℃
に達し、100分まで、定常的に40〜41℃の温度を
保つことがでた。低温火傷をしない温度で、定常
的に持続し、前腕部の疲れをいやすに充分な温熱
が得られた。 実施例 3 第6図aおよびbに、本考案の実施例3を示
す。実施例3は、面状体の一面の中央部に凸部を
もうけ、その凸部の形状が、円柱をその軸線に沿
つて分割した形状である。 実施例 4 第7図aおよびbに、本考案の実施例4を示
す。実施例4は、面状体の一面の中央部に凸部を
もうけ、その凸部の形状がドーム状のものであ
る。また、熱伝導部には、ポリエチレンの薄膜を
用いたものである。さらに貼付剤3は、凸部裏面
中央部にはもうけず、周辺部に塗布されている。 このことにより、発熱剤1で得られた熱は、熱
伝導部を通して伝熱し易くなり、また、貼付部を
広くもうけることができるので皮膚表面に安定し
て係止できる。 実施例 5 第8図aおよびbに本考案の実施例5を示す。
本実施例は、面状体が、一面が平面であり、他の
一面の中央部に凸部を有し、該面状体の凸部を有
した側の平面部に貼付剤3をもうけ、該貼付剤3
表面に剥離可能なシート4を配したものである。 このことにより、発熱剤1は、凸部表面のみで
はなく、裏面からも空気の供給を受け、発熱しや
すくなり、また、凸部表面を皮膚に押しつける状
態となるので、指圧効果も得られ、さらに、温熱
の身体への伝達が容易になる。 実施例 6 第9図aおよびbに本考案の実施例6を示す。
本実施例は、面状体の被検体に接触しない側の面
上に、弱い接着力を有する接着剤15で接着した
剥離可能な非通気性のシート13を配し、所望に
応じ、非通気性シート13を部分的に剥離できる
ものである。14は接合分離部を示す。 非通気性シート13を部分的に剥離することに
より、自分の好みに合つた温度に保つことがで
き、快適な温熱を得ることができる。 なお、非通気性シート13は、非通気性袋と同
じ材質よりなつている。 実施例 7 第10図aおよびbに本考案の実施例7を示
す。本実施例は、貼付剤3表面に貼付する剥離可
能なシートが発熱体を密封する非通気性袋5の一
部であるものである。 このことにより、使用時に剥離可能なシートを
剥す必要がなくなり、また経済的となる。 実施例 8 第11図に本考案の実施例8を示す。本実施例
は、面状体の凸部が多数に分離した構造のもので
ある。 凸部が多数に分離した構造とすることにより、
発熱剤1が面状体2の表面に均一に分布し、片寄
ることがなくなる。また、皮膚表面に幅広く接す
ることができ温熱を効果的に身体に伝達すること
ができる。 実施例 9 第12図に本考案の実施例9を示す。本実施例
は、通気性の面状体2をベルト状にして、両端に
マジツクテープ16をもうけ、例えば腕などに着
脱自在に巻き付けて使用できるようにしたもので
ある。 このような構造にすることにより、貼付剤が直
接皮膚に接することがなく、貼付剤による皮膚の
炎症をさけることができる。 実施例 10 第13図に本考案の実施例10を示す。本実施例
は、通気性を有する面状体2と、該面状体2の内
部に封入した発熱剤1よりなる発熱部と、前記面
状体2の被検体接触面に配した金属片17からな
る熱伝導部2″と、前記面状体の被検体接触面の
熱伝導部2″以外の部位に貼付剤3を付着して形
成した貼付部と、貼付部表面に貼付する剥離可能
なシート4と、全体を密封する非通気性袋5とか
らなる。 発熱剤1は、化学的反応を利用したものであ
り、特に微細な鋳鉄粉を用いたものが好ましく、
炭素含量14.4%,350メツシユ以下の鋳鉄粉10重
量部に対し、100メツシユ以下のセピオライト8
重量部、60メツシユ以下のヤシガラ活性炭2重量
部、食塩2重量部、水8重量部を混合したものを
3g用いた。 面状体2の熱伝導部2″以外の部分は、和紙と
高分子膜の2層フイルムで、高分子膜には、7mm
間隔に内径約1mmの円形の穴を有したものを用い
た。この2層フイルムを用いて、これを内径約
3.5cm、高さ約7mmのドーム状の袋体とし、平面
部の中心に内径約2cmの穴を開けた。 熱伝導部2″の金属片17は、アルミニウムで
できており、内径約3.5cm、厚さ約1mmの円形と
し、さらに、平面部の片面中心部に、内径約2cm
厚さ約1mmの円形の台をもうけた。 この金属片17は、面状体2の内側に、面状体
の平面部の中心に開けた内径約2cmの穴から金属
片の内径約2cmの円形の台を外側に出す型で接着
し熱伝導部2″とした。発熱剤1は、この面状体
2内に入れた。 貼付剤3は、医療用サージカルテープに用いる
貼付剤を用い、ドーム状の面状体2の、金属片1
7部分を除いた平面部に塗布し、その表面に剥離
シート4を配した。 非通気性袋5は、アルミニウムとポリエステル
の2層フイルムからなり、これを1辺6cmの正方
形の袋状とし、上述の発熱体を密封して温熱構造
体とした。 使用時には、まず非通気性袋5から発熱体を取
り出し、次に剥離シート4を剥し、皮膚に貼付す
る。このことにより、発熱剤1が空気と接触して
発熱し、この温熱により、肩こり、血行不良等を
解消することができる。さらに本実施例の場合に
は、金属片17により、皮膚への熱伝達が容易で
あり、温熱を有効に利用することができる。 実施例 11 第14図に本考案の実施例11を示す。本実施例
は、面状体の熱伝導部2″に、発熱剤側に多数の
突起を持つた銅製の板18を用いた構造のもので
ある。 熱伝導部2″に、多数の突起を持たせることに
より、発熱剤1で発生した熱がより伝わりやすく
なり、温熱を効果的に身体に伝達することができ
る。 実施例 12 第15図に本考案の実施例12を示す。本実施例
は、面状体2の熱伝導部2″に、湾曲した銅製の
板19を用いた構造のものである。 この構造とすることにより、発熱剤1で発生し
た熱が、効果的に身体に伝達すると同時に、湾曲
した銅製の板19による、身体への指圧効果も得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の温熱構造体の実施例1を示
し、第1図aは斜視図、第1図bは断面図、第2
図は実施例1の温熱構造体を用いた性能評価試験
の概略説明図、第3図は実施例1の温熱構造体の
発熱温度の経時変化を示すグラフ、第4図は本考
案の実施例2を示し、第4図aは斜視図、第4図
bは断面図、第5図は本考案の実施例2の温熱構
造体の発熱温度の経時変化を示すグラフ、第6図
は本考案の実施例3を示し、第6図aは斜視図、
第6図bは断面図、第7図は本考案の実施例4を
示し、第7図aは斜視図、第7図bは断面図、第
8図は本考案の実施例5を示し、第8図aは斜視
図、第8図bは断面図、第9図は本考案の実施例
6を示し、第9図aは斜視図、第9図bは断面
図、第10図は本考案の実施例7を示し、第10
図aは斜視図、第10図bは断面図、第11図は
本考案の実施例8を示し、第11図aは斜視図、
第11図bは断面図、第12図は本考案の実施例
9を示す部分破断斜視図、第13図は本考案の実
施例10を示し、第13図aは斜視図、第13図b
は断面図、第14図は本考案の実施例11を示す断
面図、第15図は本考案の実施例12を示す断面図
である。 図中、1……発熱剤、2……面状体、2′……
被検体非接触部、2″……熱伝導部、3……貼付
剤、4……剥離シート、5……非通気性袋、6…
…皮膚表面、7……発熱体、8……ネル製の布、
9……輪ゴム、10……アルメル・クロメル熱電
対、11……デジタル温度計、12……自動記録
計、13……非通気性シート、14……接合分離
部、15……接着剤、16……マジツクテープ、
17……金属片、18……突起を持つた銅製の
板、19……湾曲した銅製の板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 通気性を有する被検体非接触部と被検体接触
    部に形成した熱伝導性が良く発熱部から発生す
    る熱を被検体に伝導し易い高熱伝導部からなる
    熱伝導部とからなる面状体と、該面状体の内部
    に封入した発熱剤よりなり該熱伝導部に伝熱可
    能に配置された発熱部と、該面状体周辺部の被
    検体接触面に貼付剤を付着して形成した貼付部
    と、該貼付部表面に貼付する剥離可能なシート
    と、前記面状体全体を密封する非通気性袋とか
    らなることを特徴とする温熱構造体。 (2) 面状体の熱伝導部が、金属などの熱伝導性が
    良い材料からなる部材または薄膜にするなどし
    て熱伝導性の良い状態とした部材の少なくとも
    何れか一方からなることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載の温熱構造体。 (3) 面状体が、一面が平面であり、他の一面の中
    央部に凸部を有し、該面状体の平面の周辺部に
    貼付剤がもうけられ、該貼付剤表面に貼付する
    剥離可能なシートが配されていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載の温熱構造体。 (4) 面状体の一面が平面であり、他の一面が凸状
    であり、平面部に貼付剤がもうけられ、該貼付
    剤表面に貼付する剥離可能なシートが配され、
    凸部内に発熱剤が封入されていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載の温熱構造体。 (5) 凸部の形状が、円柱をその軸線に沿つて分割
    した形状であることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(3)項または第(4)項記載の温熱構造
    体。 (6) 凸部の形状が、ドーム状であることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第(3)項または第(4)
    項記載の温熱構造体。 (7) 凸部の形状が、截頭四角錐形状であることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第(3)項また
    は第(4)項記載の温熱構造体。 (8) 面状体の凸部を有する側の周辺部に貼付剤が
    もうけられ、該貼付剤表面に貼付する剥離可能
    なシートが配されていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第(3)項ないし第(7)項のうち
    いずれか1項記載の温熱構造体。 (9) 面状体の凸部が、多数に分離した構造である
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(3)
    項ないし第(8)項のうちいずれか1項記載の温熱
    構造体。 (10) 面状体の、被検体に接触しない側の面上に、
    非通気性のシートが貼付され、非通気性シート
    の少なくとも一部が剥離可能であることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の温熱構造体。 (11) 貼付剤表面に貼付する剥離可能なシートが非
    通気性であり且つそれが、発熱体を密封する非
    通気性袋の一部をなしていることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記
    載の温熱構造体。 (12) 貼付部が、マジツクテープ(登録商標)など
    の着脱自在な貼付材からなることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記
    載の温熱構造体。 (13) 発熱剤が、炭素含有率が2.5〜30wt%の鋳
    鉄粉と、該鋳鉄粉100重量部に対して30〜200重
    量部の含水珪酸マグネシウム質粘度鉱物と、1
    〜50重量部の塩類および5〜200重量部の水と
    からなることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の温熱構造体。 (14) 含水珪酸マグネシウム質粘度鉱物の含有量
    が、鋳鉄粉100重量部に対して70〜150重量部で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第(13)項記載の温熱構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6058124U (ja) * 1983-02-22 1985-04-23 株式会社千年堂 温灸具
JPS6063342U (ja) * 1983-10-07 1985-05-04 株式会社千年堂 改良温灸具

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