JPH04101003U - 圧力機器制御装置における故障診断装置 - Google Patents

圧力機器制御装置における故障診断装置

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JPH04101003U
JPH04101003U JP360391U JP360391U JPH04101003U JP H04101003 U JPH04101003 U JP H04101003U JP 360391 U JP360391 U JP 360391U JP 360391 U JP360391 U JP 360391U JP H04101003 U JPH04101003 U JP H04101003U
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕蓄圧器のガス抜けおよび常閉型電磁弁のリーク
を区別して判断する。 〔構成〕制御ユニットCは、駆動制御手段61が駆動停
止信号を出力した後に常閉型電磁弁VCRを所定時間だけ
励磁する励磁手段64と、該励磁手段64による前記電
磁弁VCRの励磁終了後に圧力検出器の検出圧力が第1所
定圧力以下となるのに応じてポンプを駆動するための駆
動信号が駆動制御手段61から出力されてから圧力検出
器が第2所定圧力を検出するまでの時間が規定時間未満
のとき蓄圧器のガス抜けと判断するとともに前記時間が
規定時間以上のときには前記常閉型電磁弁VCRのリーク
と判断する判断手段65とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液体タンクから液体を汲上げるポンプ、該ポンプに通じる蓄圧室お よびガス封入室に両面を臨ませた変位部材がハウジングに支承されて成る蓄圧器 、ならびに前記蓄圧室の圧力を検出する圧力検出器を含む圧力源と;前記圧力検 出器の検出圧力が第1所定圧力以下となるのに応じて前記ポンプを作動せしめる ための駆動信号を出力するとともに前記検出圧力が第1所定圧力よりも高い第2 所定圧力以上となるのに応じて前記ポンプの作動を停止せしめるための駆動停止 信号を出力する駆動制御手段を含む制御ユニットと;前記圧力機器と蓄圧器また は液体タンクとの間に介設される常閉型電磁弁と;を備える圧力機器制御装置に おいて、蓄圧器および常閉型電磁弁の故障を診断するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる圧力機器制御装置は、たとえば特開平2−279449号公報で開示さ れた車両用制動液圧制御装置等で用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような圧力機器制御装置において、蓄圧器が故障して圧力源で充分な圧力 を確保できなくなったり、常閉型電磁弁で弁体および弁座間に塵埃等の異物が噛 み込んでリークが生じたりすると圧力機器の性能保証が困難となる。
【0004】 而して、蓄圧器の故障が生じたときには速やかに蓄圧器の補修を行なう必要が あるのに対し、常閉型電磁弁のリークが生じたときには常閉型電磁弁を開弁作動 せしめることにより噛み込んでいた異物が除去されて正常に復帰する可能性もあ り、補修等の事後の対応が異なるものとなる。このため、圧力機器の性能保証を 図るためには、蓄圧器の故障と常閉型電磁弁のリークとを区別して判断すること が望ましいが、従来、そのような技術は開発されていない。
【0005】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、蓄圧器の故障と常閉型電 磁弁のリークとを区別して判断し得るようにした圧力機器制御装置における故障 診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の第1の特徴によれば、制御ユニットは、 駆動制御手段が駆動停止信号を出力した後に常閉型電磁弁を所定時間だけ励磁す る励磁手段と、該励磁手段による前記電磁弁の励磁終了後に圧力検出器の検出圧 力が第1所定圧力以下となるのに応じて前記ポンプを駆動するための駆動信号が 駆動制御手段から出力されてから圧力検出器が第2所定圧力を検出するまでの時 間が規定時間未満のとき蓄圧器のガス抜けと判断するとともに前記時間が規定時 間以上のときには前記常閉型電磁弁のリークと判断する判断手段とを備える。
【0007】 また本考案の第2の特徴によれば、上記第1の特徴の構成に加えて、前記圧力 機器は自動車に搭載されるものであり、自動車搭載エンジンの作動状態とは無関 係に電力を供給可能なバックアップ電源が接続される制御ユニットは、判断手段 が蓄圧器のガス抜けあるいは常閉型電磁弁のリークと判断するのに応じてその判 断状態を記憶するとともに圧力機器の作動制御禁止ならびに警報手段の警報作動 を指令するための指令信号を記憶状態が持続する間は出力するメモリを備え、該 メモリは、蓄圧器がガス抜け状態にあると記憶しているときには制御ユニットの バックアップ電源との接続解除に応じて記憶状態を解除し、常閉型電磁弁がリー ク状態にあると記憶しているときには制御ユニットのバックアップ電源との接続 解除ならびに前記エンジンの作動停止のいずれかに応じて記憶状態を解除すべく 構成される。
【0008】
【実施例】
以下、図面により本考案を自動車用ブレーキ装置に適用したときの一実施例に ついて説明する。
【0009】 図1ないし図8は本考案の一実施例を示すものであり、図1は自動車用ブレー キ装置の液圧系統図、図2は蓄圧器の縦断面図、図3は蓄圧器の蓄圧作動特性図 、図4は圧力検出器の検出範囲を示す図、図5は制御ユニットの構成を示す図、 図6は制御ユニットにおける故障判断部の構成を示す回路図、図7および図8は 故障判断手順を示すフローチャートである。
【0010】 先ず図1において、自動車の左、右前輪には左、右前輪用ブレーキBFL,BFR が装着され、左、右後輪には左、右後輪用ブレーキBRL,BRRが装着される。こ れらのブレーキBFL,BFR,BRL,BRRは、ブレーキシリンダ1と、該ブレーキ シリンダ1内に摺動自在に嵌合されるブレーキピストン2とをそれぞれ備え、ブ レーキシリンダ1およびブレーキピストン2間に画成される制動液室3への制動 液圧の作用に応じた制動力をそれぞれ発揮する。一方、ブレーキペダル4はタン デム型マスタシリンダMCに対して作動的に連結されており、該マスタシリンダ MCは、ブレーキペダル4の踏込み操作量に対応した制動液圧を一対の出力ポー ト5a,5bから出力可能である。而してマスタシリンダMCにおける一方の出 力ポート5aは、左前輪ブレーキ用モジュレータ6FLを介して左前輪用ブレーキ BFLの制動液室3に接続されるとともに右後輪ブレーキ用モジュレータ6RRを介 して右後輪用ブレーキBRRの制動液室3に接続され、他方の出力ポート5bは、 右前輪ブレーキ用モジュレータ6FRを介して右前輪用ブレーキBFRの制動液室3 に接続されるとともに左後輪ブレーキ用モジュレータ6RLを介して左後輪用ブレ ーキBRLの制動液室3に接続される。
【0011】 上記各モジュレータ6FL,6FR,6RL,6RRは基本的に同一の構成を有するも のであり、代表して左前輪ブレーキ用モジュレータ6FLの構成について以下に説 明する。
【0012】 モジュレータ6FLは、両端が閉塞された円筒状に形成されるとともに軸方向中 間部が隔壁7で仕切られたモジュレータ本体8と、両端部にそれぞれピストン9 ,10を有するとともに両ピストン9,10間の部分で隔壁7を軸方向に滑接自 在に貫通するロッド11とを備える。隔壁7と一方のピストン9との間に形成さ れる一次制動液圧室12は、マスタシリンダMCの出力ポート5aに連通される 。また前記隔壁7と他方のピストン10との間に形成される二次制動液圧室13 は左前輪用ブレーキBFLの制動液室3に連通される。モジュレータ本体8の一方 の端壁と一方のピストン9との間にはアンチロック制御液圧室14が画成され、 モジュレータ本体8の他方の端壁と他方のピストン10との間には解放液室15 が画成され、解放液室15はマスタシリンダMCに付設されているリザーバRに 連通される。また二次制動液圧室13にはピストン10を隔壁7から離反する方 向に付勢するばね16が収納され、アンチロック制御液圧室14にはピストン9 を隔壁7側に向けて付勢するばね17が収納される。
【0013】 左前輪ブレーキ用モジュレータ6FLのアンチロック制御液圧室14には、常閉 型電磁弁VCFL を介して圧力源18が接続されるとともに常開型電磁弁VOFL を 介して液体タンクTが接続されている。また右前輪ブレーキ用モジュレータ6FL のアンチロック制御液圧室14は、常閉型電磁弁VCFR を介して圧力源18に接 続されるとともに常開型電磁弁VOFR を介して液体タンクTに接続され、圧力機 器としての両後輪ブレーキ用モジュレータ6RL,6RRのアンチロック制御液圧室 14は、両者6RL,6RRに共通の常閉型電磁弁VCRを介して圧力源18に接続さ れるとともに両者6RL,6RRに共通の常開型電磁弁VORを介して液体タンクTに 接続される。しかも両後輪ブレーキ用モジュレータ6RL,6RRに共通な常閉型電 磁弁VCRおよび常開型電磁弁VORは、各前輪ブレーキ用モジュレータ6FL,6FR に個別に対応する常閉型電磁弁VCFL ,VCFR および常開型電磁弁VOFL ,VOF R に比べて、開弁時の流通面積が大きくなるように構成されている。
【0014】 圧力源18は、液体タンクTから作動液を汲上げるべくモータMに連結された 定容量型のポンプPと、該ポンプPに接続される蓄圧器ACと、前記蓄圧器AC の圧力を検出する圧力検出器SP と、ポンプPの入口および出口間に設けられる リリーフ弁VL とを備え、上記各モジュレータ6FL,6FR,6RL,6RRのアンチ ロック制御液圧室14は、常閉型電磁弁VCFL ,VCFR ,VCRを介して蓄圧器A Cに接続される。
【0015】 図2において、蓄圧器ACは、一端を閉塞した有底円筒状に形成されるととも にその他端が蓋部材22で閉塞されて成るハウジング23と、該ハウジング23 に形成されたシリンダ孔23aに摺動自在に嵌合される変位部材としてのピスト ン24とを備え、蓋部材22およびピストン24間に蓄圧室25が画成され、ハ ウジング23の一端およびピストン24間にはガス封入室26が画成される。ピ ストン24の外面には、ハウジング23の内面に摺接する一対の環状シール部材 27,28が嵌着される。また蓋部材22には蓄圧室25に通じる接続管29が 接続されており、該接続管29はポンプPに接続されるとともに常閉型電磁弁V CFL ,VCFR ,VCR(図1参照)を介して各モジュレータ6FL,6FR,6RL,6 RR のアンチロック制御液圧室14(図1参照)に接続される。さらにガス封入室 26内にはガスが封入されるものであり、ハウジング23の一端側閉塞端にはガ スを封入するための孔30が穿設されており、該孔30はプラグ31で開閉可能 に閉塞される。しかもプラグ31には拡径頭部31aが設けられており、この拡 径頭部31aとハウジング23の一端外面との間には環状のシール部材32が介 装される。
【0016】 このような蓄圧器ACにおいて、ガス封入室26からのガス抜けがなく正常に 作動している場合には、図3の曲線Aで示すように蓄圧室25の圧力が変化する のに対し、ガス封入室26から少量のガス抜けが生じている故障状態では図3の 曲線Bで示すように蓄圧室25の圧力が変化し、さらにガス封入室26から多量 のガス抜けが生じている故障状態では図3の曲線Cで示すように蓄圧室25の圧 力が変化する。
【0017】 また圧力検出器SP は、図4で示すように、蓄圧器ACにおける蓄圧室25の 圧力がその圧力上昇時に予め定めた第2所定圧力P2 を超えるのに応じて導通す るとともに圧力下降時には第2所定圧力P2 よりも低い第1所定圧力P1 以下と なるのに応じて遮断する圧力スイッチを備え、該圧力スイッチの導通時にローレ ベル、遮断時にハイレベルの信号を出力するものである。
【0018】 而して、蓄圧器ACが正常に作動している曲線Aの状態では蓄圧室25の圧力 が第1の所定圧力P1 から第2の所定圧力P2 に達するまでの時間あるいは蓄液 量に対応する幅が比較的大きなWA であるのに対し、ガス封入室26から少量の ガス抜けが生じている曲線Bの故障状態では前記幅WB が比較的小さくなり、さ らにガス封入室26から多量のガス抜けが生じている曲線Cの故障状態では前記 幅WC がさらに小さくなる。
【0019】 ところで、ポンプPの作動すなわちモータMの作動、ならびに各常閉型電磁弁 VCFL ,VCFR ,VCRおよび各常開型電磁弁VOFL ,VOFR ,VORの開閉作動は 、自動車搭載エンジンの作動状態とは無関係に電力を供給可能なバックアップ電 源BBが接続された制御ユニットCにより制御される。この制御ユニットCには 、左右前後輪にそれぞれ個別に対応した車輪速度を検出する車輪速度センサSVF L ,SVFR ,SVRL ,SVRR がそれぞれ接続されるとともに圧力検出器SP が接 続される。
【0020】 図5において、制御ユニットCは、各車輪用ブレーキBFL,BFR,BRL,BRR の制動圧をアンチロック制御するアンチロック制御部CA と、蓄圧器ACの故障 および常閉型電磁部VCRのリークを診断する故障診断部CB とを有する。
【0021】 アンチロック制御部CA は、各車輪速度センサSVFL ,SVFR ,SVRL ,SVR R で検出した車輪速度を個別に入力するための入力端子34〜37ならびに故障 判断部CB からアンチロック制御を禁止するための信号が入力される入力端子3 8と、左前輪ブレーキ用モジュレータ6FLに対応する常閉型電磁弁VCFL を励磁 して開弁するための信号を出力する出力端子40と、左前輪ブレーキ用モジュレ ータ6FLに対応する常開型電磁弁VOFL を励磁して閉弁するための信号を出力す る出力端子41と、右前輪ブレーキ用モジュレータ6FRに対応する常閉型電磁弁 VCFR を励磁して開弁するための信号を出力する出力端子42と、右前輪ブレー キ用モジュレータ6FRに対応する常開型電磁弁VOFR を励磁して閉弁するための 信号を出力する出力端子43と、両後輪ブレーキ用モジュレータ6RL,6RRに対 応する常閉型電磁弁VCRを励磁して開弁するための信号を出力する出力端子44 と、両後輪ブレーキ用モジュレータ6RL,6RRに対応する常開型電磁弁VORを励 磁して閉弁するための信号を出力する出力端子45と、左前輪用ブレーキBFLお よび右前輪用ブレーキBFRのいずれもがアンチロック制御実行中であるときハイ レベルの信号を出力するための出力端子46とを備える。
【0022】 このアンチロック制御部CA においては、各車輪の車輪速度に基づいて車輪が ロックを生じる可能性の有無を判断し、それに応じた信号を上記出力端子40〜 46の対応部分から出力するものである。たとえば制動時にいずれの車輪もロッ クしそうでないときには、上記出力端子40〜46からはローレベルの信号が出 力されており、したがって常閉型電磁弁VCFL ,VCFR ,VCRは消磁状態にあっ て閉弁しており、常開型電磁弁VOFL ,VOFR ,VORは消磁状態にあって開弁し ている。この状態では各モジュレータ6FL〜6RRのアンチロック制御液圧室14 は液体タンクTに開放されており、ブレーキペダル4を踏んで一次制動液圧室1 2にマスタシリンダMCからの液圧を供給すると、二次制動液圧室13の容積は 減少し、各車輪用ブレーキBFL〜BRRの制動液室3には、マスタシリンダMCか らの液圧に応じた制動液圧が供給される。したがって制動時のトルクは運転者の 制動操作に応じて自由に増減する。
【0023】 また車輪がロックしそうになったときには、常閉型電磁弁VCFL ,VCFR ,V CR のうちロックしそうな車輪に対応する弁を励磁して開弁するとともに、常開型 電磁弁VOFL ,VOFR ,VORのうちロックしそうな車輪に対応する弁を励磁して 閉弁する。そうすると、各モジュレータ6FL,6FR,6RL,6RRのうちロックし そうな車輪に対応するモジュレータのアンチロック制御液圧室14に蓄圧器AC から液圧が供給されるので、マスタシリンダMCからの液圧が一次制動液圧室1 2に作用しているにもかかわらず、二次制動液圧室13の容積が増大し、車輪用 ブレーキBFL,BFR,BRL,BRRのうちロックしそうな車輪に対応するブレーキ における制動液室3の液圧が減少して制動トルクが弱められ、車輪がロック状態 に入ることが回避される。
【0024】 さらにアンチロック制御部CA は、入力端子38にハイレベルの信号が入力さ れたときには、圧力源18における蓄圧器ACのガス抜け、あるいは常閉型電磁 弁VCRのリークが生じているものとしてアンチロック制御を禁止するように構成 されている。
【0025】 制御ユニットCにおける故障診断部CB は、起動信号発生手段SK に接続され る入力端子51と、圧力検出器SP に接続される入力端子52と、アンチロック 制御部CA の出力端子46に接続される入力端子53とを備えるとともに、常閉 型電磁弁VCFL の作動を制御する信号を出力するための出力端子54と、常閉型 電磁弁VCRの作動を制御する信号を出力するための出力端子55と、モータMの 作動を制御するための信号を出力する出力端子56と、警報ランプ等の警報手段 60およびアンチロック制御部CA の入力端子38に接続される出力端子57と を有する。
【0026】 起動信号発生手段SK は、手動操作に応じてハイレベルの起動信号を発生する ものであり、たとえば自動車に搭載されたエンジンを起動するためのキースイッ チの導通操作に応じてハイレベルの信号を出力する。またアンチロック制御部C A の出力端子40と、故障診断部CB の出力端子54とはORゲート58に並列 して接続されるものであり、該ORゲート58が常閉型電磁弁VCFL に接続され る。さらにアンチロック制御部CA の出力端子44と、故障診断部CB の出力端 子55とはORゲート59に並列して接続されるものであり、該ORゲート59 が常閉型電磁弁VCRに接続される。したがって、出力端子40,54の少なくと も一方がハイレベルの信号を出力したときに常閉型電磁弁VCFL が励磁されて開 弁し、出力端子44,55の少なくとも一方がハイレベルの信号を出力したとき に常閉型電磁弁VCRが励磁されて開弁することになる。
【0027】 図6において、故障診断部CB は、圧力検出器SP の検出圧力が第1所定圧力 P1 以下となるのに応じてポンプPを作動せしめるための駆動信号を出力すると ともに前記検出圧力が第2所定圧力P2 以上となるのに応じて前記ポンプPの作 動を停止せしめるための駆動停止信号を出力する駆動制御手段61と、起動信号 発生手段SK からの起動信号発生に応じて常閉型電磁弁VCFL ,VCRを励磁する ためのハイレベルの信号を第1所定時間T1 だけ出力する第1励磁手段62と、 第1励磁手段62による常閉型電磁弁VCFL ,VCRの励磁に応じて圧力検出器S P の検出圧力が第1所定圧力P1 以下となったことを記憶するとともに記憶して いることを示す記憶信号を出力する記憶手段63と、記憶手段63からの記憶信 号出力時には前記駆動制御手段61が駆動停止信号を出力した後に常閉型電磁弁 VCRを第2所定時間T2 だけ励磁すべくハイレベルの信号を出力する第2励磁手 段64と、第2励磁手段64による前記電磁弁VCRの励磁終了後に圧力検出器S P の検出圧力が第1所定圧力P1 以下となってから駆動制御手段61によりポン プPの作動が開始されてから前記検出圧力が第2所定圧力P2 以上となるまでの 時間に応じて蓄圧器ACのガス抜けか常閉型電磁弁VCRのリークかを判断する判 断手段65と、判断手段65が蓄圧器ACのガス抜けあるいは常閉型電磁弁VCR のリークと判断するのに応じてその判断状態を記憶するとともにアンチロック制 御の禁止ならびに警報手段60の警報作動を指令するための指令信号を記憶状態 が持続する間は出力するメモリ69と、起動信号発生手段SK からの起動信号発 生時に圧力検出器SP の検出圧力が第1所定圧力SP 以下となっているときには 第1励磁手段62を不作動とするANDゲート66と、第1励磁手段62による 常閉型電磁弁VCFL ,VCRの励磁あるいは第2励磁手段64による常閉型電磁弁 VCRの励磁が終了した状態で前記圧力検出器SP の検出圧力が第1所定圧力P1 を超える状態であったときに前記記憶手段63が記憶信号を出力している場合に はその出力を停止させるANDゲート67とを備える。
【0028】 駆動制御手段61は、オフディレイタイマとして構成されるものであり、該駆 動制御手段61の入力端には入力端子52が接続され、駆動制御手段61の出力 端は入力端子53と並列にしてORゲート68の入力端に接続され、該ORゲー ト68の出力端は出力端子56に接続される。而して駆動制御手段61は、蓄圧 器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下となるのに応じて圧力検出器SP から入力 端子52にハイレベルの信号が入力されると同時にハイレベルの駆動信号を出力 し、蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となって圧力検出器SP からロー レベルの信号が入力端子52に入力されたときから一定の遅延時間たとえば10 00m秒が経過した後に駆動停止信号としてのローレベルの信号を出力する。
【0029】 駆動制御手段61で設定されている遅延時間(たとえば1000m秒)は、定 容量型であるポンプPの作動停止時の蓄圧室25の圧力が第3所定圧力P3 未満 となるべく定められるものであり、この第3所定圧力P3 は、図3および図4で 示すように第2所定圧力P2 よりも高く設定される。しかも圧力源18に備えら れているリリーフ弁VL は、蓄圧室25に蓄えられた圧力が第3所定圧力P3 以 上となるのに応じて開弁するように構成されている。
【0030】 このようにしてORゲート68すなわち出力端子56からはアンチロック制御 実行中であるときにポンプPすなわちモータMを作動せしめるためのハイレベル の駆動信号が継続して出力され、この間、蓄圧器ACにおける蓄圧室25の圧力 が第3所定圧力P3 以上となったときにはリリーフ弁VL が開いて余剰の作動液 が液体タンクTに戻される。またアンチロック制御が実行されていないときにO Rゲート68すなわち出力端子56からは、圧力検出器SP の検出圧力が第1所 定圧力P1 以下となったときにハイレベルとなり、前記検出圧力が第2所定圧力 P2 以上となった時点から一定の遅延時間が経過するまでハイレベル状態を持続 する駆動信号が出力されることになり、この間では、モータMすなわちポンプP の作動によって蓄圧室25の圧力が第3所定圧力P3 以上となることはない。
【0031】 第1励磁手段62は、ハイレベルの信号が入力されるのに応じて第1所定時間 T1 だけ持続するハイレベルの信号を出力する単安定回路である第1励磁信号発 生回路70と、ハイレベルの信号が入力されるのに応じて第1所定時間T1 だけ 持続するハイレベルの信号を出力する単安定回路である第2励磁信号発生回路7 1とを備え、第1励磁信号発生回路70の出力端は出力端子54に接続され、第 2励磁信号発生回路71の出力端は、第2励磁手段64の出力端子とともにOR ゲート72の入力端に並列に接続され、該ORゲート72は出力端子55に接続 される。すなわち第1励磁信号発生回路70からハイレベルの信号が出力された ときには常閉型電磁弁VCFL が励磁されて開弁し、第2励磁信号発生回路71か らハイレベルの信号が出力されたときには常閉型電磁弁VCRが励磁されて開弁す ることになる。しかも常閉型電磁弁VCRの開弁時の流通面積は、常閉型電磁弁V CFL の開弁時の流通面積よりも大きく、両励磁信号発生回路70,71からのハ イレベル信号の持続時間が第1所定時間T1 であって同一であるので、第2励磁 信号発生回路71による常閉型電磁弁VCRの開弁に伴う蓄圧器ACからの作動液 解放量は第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCFL の開弁に伴う蓄圧 器ACからの作動液解放量よりも大きいことになる。
【0032】 而して上記第1所定時間T1 は、蓄圧器ACが正常である状態(図3の曲線A の状態)で蓄圧器ACの圧力が常閉型電磁弁VCFL ,VCRの開弁に応じて第2所 定圧力P2 以上の所定圧力から第1所定圧力P1 に低下するまでの時間Tよりも 短い値(たとえば300m秒)に設定されている。
【0033】 ANDゲート66の入力端には、入力端子51からの起動信号が入力されると ともに入力端子52からの圧力信号が反転して入力されることになる。したがっ てANDゲート66は、圧力検出器SP の検出圧力が第1所定圧力P1 以下とは なっていない状態で起動信号発生手段SK からハイレベルの信号が入力されたと きのみハイレベルの信号を出力する。
【0034】 ANDゲート66の出力信号はANDゲート73,74にそれぞれ入力され、 一方のANDゲート73には記憶手段63の出力信号が反転して入力され、他方 のANDゲート74には記憶手段63の出力信号が入力される。而して両AND ゲート73,74の出力信号は、第1励磁手段62における第1および第2励磁 信号発生回路70,71に個別に入力される。
【0035】 したがって第1励磁信号発生回路70は、蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P 1 以下とはなっていないときに起動信号発生手段SK からハイレベルの信号が入 力された場合に記憶手段63からのハイレベルの記憶信号出力が停止されている 状態で第1所定時間T1 だけ励磁信号を発生し、第2励磁信号発生回路71は、 蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下とはなっていないときに起動信号発生 手段SK からハイレベルの起動信号が入力された場合に記憶手段63からハイレ ベルの記憶信号が出力されている状態で第1所定時間T1 だけ励磁信号を発生す ることになる。
【0036】 記憶手段63は、ANDゲート75からハイレベルの信号が入力されるのに応 じてハイレベルの記憶信号を出力するフリップフロップであり、ANDゲート6 7からのハイレベルのリセット信号入力に応じてリセットされる。
【0037】 ANDゲート75には、第1励磁手段62における第1励磁信号発生回路70 の出力信号がインバータ76で反転されて入力されるとともに入力端子52に入 力される圧力信号が入力されており、インバータ76の出力信号の立ち上がり、 すなわち第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCFL の励磁が終了した ときに圧力検出器SP の出力信号がハイレベルすなわち蓄圧器ACの圧力が第1 所定圧力P1 以下となっているときにANDゲート75から記憶手段63にハイ レベルの信号が入力される。すなわち記憶手段63は、第1励磁手段62におけ る第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCFL の励磁に応じて圧力検出 器SP の検出圧力が第1所定圧力P1 以下となったことを記憶するとともに記憶 していることを示すハイレベルの記憶信号を出力する。
【0038】 第2励磁手段64は、ANDゲート77からハイレベルの信号が入力されるの に応じて第2所定時間T2 だけ持続するハイレベルの励磁信号を出力する単安定 回路である。この第2励磁手段64の出力信号はORゲート72を介して出力端 子55に接続されており、したがって第2励磁手段64により常閉型電磁弁VCR が第2所定時間T2 だけ励磁されて開弁することになる。
【0039】 而して第2所定時間T2 は、蓄圧器ACが正常である状態(図3の曲線Aの状 態)で蓄圧器ACの圧力が常閉型電磁弁VCRの開弁に応じて第2所定圧力P2 以 上の所定圧力から第1所定圧力P1 に低下するまでの時間Tよりも短い値(たと えば300m秒)に設定されている。
【0040】 ANDゲート77には、記憶手段63の出力信号が入力されるとともに駆動制 御手段61の出力信号が反転して入力され、さらにタイマ78の出力信号が入力 される。したがってANDゲート77は、記憶手段63からのハイレベルの記憶 信号出力時にタイマ78から一定時間だけ持続するハイレベルの信号が出力され ている状態で駆動制御手段61の出力信号がハイレベルからローレベルに変化し たとき、すなわちモータMの作動が停止したときにハイレベルの信号を第2励磁 手段64に与えることになる。
【0041】 タイマ78には、ORゲート79からの信号が入力されており、ORゲート7 9には、第1および第2励磁信号発生回路70,71の出力信号がインバータ7 6,80で反転されて入力されるとともに入力端子51からの信号が入力されて いる。したがって起動信号発生手段51からハイレベルの起動信号が入力された とき、あるいは第1および第2励磁信号発生回路70,71の少なくとも一方の 出力信号の立ち下がりすなわち起動信号の入力に応じた常閉型電磁弁VCFL ある いは常閉型電磁弁VCRの開弁作動終了に応じてORゲート79からハイレベルの 信号が出力され、タイマ78は、ハイレベルの信号が入力されてから一定時間持 続するハイレベルの信号を出力する。而してタイマ78で設定される前記一定時 間は、蓄圧器ACが正常である状態でポンプPの作動により蓄圧器ACの圧力が 第1所定圧力P1 から第2所定圧力P2 以上の圧力に達するまでの時間程度に設 定されている。
【0042】 ANDゲート67には、入力端子52からの信号が反転して入力されるととも にORゲート81の出力信号が入力されており、ORゲート81には、第1励磁 手段62における第1励磁信号発生回路70の出力信号、ならびに第2励磁手段 64の出力信号がそれぞれ反転して入力される。したがって第1励磁手段62に おける第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCFL の励磁が終了したと き、あるいは第2励磁手段64による常閉型電磁弁VCRの励磁が終了したときに 、蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下ではないときに、ANDゲート67 からハイレベルのリセット信号が出力され、それにより記憶手段63がリセット されることになる。
【0043】 判断手段65には入力端子52からの信号、駆動制御手段61からの信号およ び第2励磁手段64の出力信号が入力され、該判断手段65の出力信号はメモリ 69に与えられる。該判断手段65は、第2励磁手段64からの出力信号がハイ レベルからローレベルに変化したときすなわち第2励磁手段64による常閉型電 磁弁VCRの励磁が終了した状態で、駆動制御手段61から駆動停止信号が出力さ れてから蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となるまでの時間をカウント し、その時間が規定時間未満のとき蓄圧器ACのガス抜けと判断するとともに前 記時間が規定時間以上のときには前記常閉型電磁弁VCRのリークと判断する。而 して前記規定時間は、図3で示した蓄圧器AC正常時の幅WA に対応する時間よ りも短く設定されるものであり、蓄圧器ACでガス抜けが生じているときには蓄 圧器ACが正常であるときよりも短い時間で第1所定圧力P1 から第2所定圧力 P2 以上に圧力が増大するので蓄圧器ACでガス抜けが生じていると判断するこ とができ、また常閉型電磁弁VCRでリークが生じているときにはポンプPからの 作動液が常閉型電磁弁VCRを介して液体タンクTに洩れるので比較的長時間かか っても蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上とはならないので常閉型電磁弁 VCRでリークが生じていると判断することができるものである。
【0044】 メモリ69には、蓄圧器ACのガス抜けが生じていると判断したときと、常閉 型電磁弁VCRでリークが生じているときとに応じた信号が判断手段65から入力 される。而してメモリ69は、判断手段65が蓄圧器ACのガス抜けあるいは常 閉型電磁弁VCRのリークと判断するのに応じてその判断状態を記憶するとともに ハイレベルの指令信号を記憶状態が持続する間は出力端子57から出力するもの である。しかもメモリ69は、蓄圧器ACがガス抜け状態にあると記憶している ときには制御ユニットCのバックアップ電源BB(図1参照)との接続解除に応 じて記憶状態を解除し、常閉型電磁弁VCRがリーク状態にあると記憶していると きには制御ユニットCの前記バックアップ電源BBとの接続解除ならびに自動車 に搭載されているエンジンの作動停止すなわち起動信号発生手段SK の出力信号 がローレベルとなった状態のいずれかに応じて記憶状態を解除すべく構成されて おり、その記憶状態解除で出力信号がローレベルとなる。
【0045】 次に上述のように構成されている故障診断部CB による制御手順について図7 および図8を参照しながら説明すると、先ず図7の第1ステップS1において、 起動信号発生手段SK からハイレベルの起動信号が出力されたかどうかが判断さ れ、起動信号が発生しているときには第2ステップS2において、圧力検出器S P が第2所定圧力P2 を検出してローレベルの信号を出力しているかどうかが判 断される。起動信号が発生し、かつ圧力検出器SP の出力信号がローレベルであ るときには、ANDゲート66からハイレベルの信号が出力され、それに応じて 第3ステップS3でフラグFが「1」となっているかどうかが判断される。この フラグFは、記憶手段63がハイレベルの記憶信号を出力しているとき、すなわ ち第1励磁手段62における第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCF L の励磁に応じて蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下となったことを示す ものであり、F=0であるときには第4ステップS4に進み、F=1であったと きには第8ステップS8に進む。
【0046】 第4ステップS4では、第1励磁手段62における第1励磁信号発生回路70 から第1所定時間T1 だけ持続する励磁信号が出力されることにより常閉型電磁 弁VCFL が励磁・開弁され、次の第5ステップS5では、圧力検出器SP の出力 信号がローレベルであるかどうかが判断される。第5ステップS5で圧力検出器 SP の出力がハイレベルであったとき、すなわち蓄圧器ACの圧力が第1所定圧 力P1 以下となったときには第6ステップS6でモータMが作動せしめられ、第 7ステップS7でフラグFが「1」に設定された後、アンチロック制御部CA に よるアンチロック制御処理手順を実行するためのメインルーチンに進み、第5ス テップS5で圧力検出器SP の出力がローレベルであったときには第6および第 7ステップS6,S7を迂回して上記メインルーチンに進む。
【0047】 また第8ステップS8では、第1励磁手段62における第2励磁信号発生回路 71から第1所定時間T1 だけ持続する励磁信号が出力されることにより常閉型 電磁弁VCRが励磁・開弁され、次の第9ステップS9では圧力検出器SP の出力 信号がローレベルであるかどうかが判断される。この第9ステップS9で圧力検 出器SP の出力信号がローレベルであると判断されたときには第10ステップS 10でフラグFをリセットした後、メインルーチンに進む。
【0048】 第2ステップS2で圧力検出器SP の出力信号がハイレベルであったとき、な らびに第9ステップS9で圧力検出器SP の出力信号がハイレベルであったとき には第11ステップS11に進み、この第11ステップS11では、駆動制御手 段61からの起動信号によりモータMが作動を始め、ポンプPによる蓄圧器AC への蓄圧が開始される。而して第12ステップS12で圧力検出器SP の出力信 号がローレベルとなったと判断された後、第13ステップS13において駆動制 御手段61で設定されている遅延時間たとえば1000m秒が経過するまでモー タMすなわちポンプPの作動が継続され、駆動制御手段61からの駆動停止信号 の出力により第14ステップS14でモータMすなわちポンプPの作動が停止さ れる。
【0049】 第15ステップS15では、第2励磁手段64から第2所定時間T2 だけ持続 するハイレベルの信号が出力され、それに応じて常閉型電磁弁VCRが第2所定時 間T2 だけ開弁されることになる。次いで第16ステップS16では圧力検出器 SP の出力信号がローレベルであるかどうかが判断され、該出力信号がローレベ ルであたっときには第17ステップS17でフラグFがリセットされた後、メイ ンルーチンに進み、前記出力信号がハイレベルであったときには第18ステップ S18に進む。
【0050】 第18ステップS18では、図8で示すようにして、蓄圧器ACのガス抜けで あるか、常閉型電磁弁VCRのリークであるかが判断手段65で判断される。すな わち第2励磁手段64による常閉型電磁弁VCRの励磁・開弁後に圧力検出器SP が第1所定圧力P1 を検出するのに応じて駆動制御手段61によりモータMすな わちポンプPの作動が開始されると同時に判断手段65で時間計測が開始され、 ポンプPの作動により蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となって圧力検 出器SP からローレベルの信号が入力されるのに応じて前記時間計測を終了し、 その計測時間が規定時間未満であるときには蓄圧器ACのガス抜けと判断され、 前記計測時間が規定時間以上となったときには常閉型電磁弁VCRのリークと判断 されることになる。
【0051】 次にこの実施例の作用について説明すると、制御ユニットCにおける故障診断 部CB では、キースイッチの操作による起動信号発生手段SK からの起動信号発 生に応じて、圧力検出器SP が第1所定圧力P1 以下ではない場合に、第1励磁 手段62により常閉型電磁弁VCFL あるいはVCRを第1所定時間T1 だけ励磁・ 開弁し、それにより蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下となって圧力検出 器SP からハイレベルの信号が出力されるのに応じて駆動制御手段61によりモ ータMすなわちポンプPを作動せしめ、蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以 上となってから第2励磁手段64により第2所定時間T2 だけ常閉型電磁弁VCR を開弁して蓄圧器ACの圧力を解放する。しかも第1および第2所定時間T1 , T2 は、正常である蓄圧器ACの圧力が常閉型電磁弁VCFL ,VCRの開弁に応じ て第2所定圧力P2 以上の所定圧力から第1所定圧力P1 に低下するまでの時間 Tよりも短く設定されており、蓄圧器ACの圧力解放を2回繰り返すことにより 蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下となったときには、ポンプPをもう1 度作動せしめ、蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となるまでの時間に応 じて蓄圧器ACのガス抜け、あるいは常閉型電磁弁VCRのリークと判断すること ができる。また起動信号発生時に圧力検出器SP が第1所定圧力P1 以下となっ ている場合には、蓄圧器ACのガス抜けあるいは常閉型電磁弁VCRのリークが生 じている可能性が高く、その場合には駆動制御手段61によりモータMすなわち ポンプPを作動せしめ、蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となってから 第2励磁手段64により第2所定時間T2 だけ常閉型電磁弁VCRを開弁して蓄圧 器ACの圧力を解放し、その後、ポンプPをもう1度作動せしめ、蓄圧器ACの 圧力が第2所定圧力P2 以上となるまでの時間に応じて蓄圧器ACのガス抜け、 あるいは常閉型電磁弁VCRのリークと判断する。
【0052】 しかも前回の起動信号発生時に蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下に低 下して記憶手段63からハイレベルの記憶信号が出力されている状態でのみ、駆 動制御手段61によるモータMの作動制御終了後に、常閉型電磁弁VCRを開弁す るようにして蓄圧器ACからの圧力解放を2回行なうようにし、蓄圧器ACでの ガス抜け、あるいは常閉型電磁弁VCRでのリークが生じている可能性の高いとき に精度の高い故障診断を行なうようことができる。また前回の起動信号発生時に 蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下となっておらず、記憶手段63からハ イレベルの信号が出力されていない状態で、今回の起動信号発生時に前記圧力が 第1所定圧力P1 以下となるのは、第1励磁手段62における第1励磁信号発生 回路70による常閉型電磁弁VCFL の励磁・開弁が繰り返されたことにより圧力 が低下した可能性が高く、その場合には第2励磁手段64による常閉型電磁弁V CR の励磁・開弁を行わず、常閉型電磁弁VCRの無駄な作動を回避することができ る。しかるにこの場合、蓄圧器ACのガス抜け、あるいは常閉型電磁弁VCRにお けるリークの可能性もあるので、記憶手段63で記憶しておくことにより、次回 の起動信号発生時に備えることができる。
【0053】 また第1励磁手段62は、記憶手段63がハイレベルの記憶信号を出力してい ない起動信号発生時に励磁信号を出力する第1励磁信号発生回路70と、記憶手 段63がハイレベルの記憶信号を出力して起動信号発生時に励磁信号を出力する 第2励磁信号発生回路71とを備えるものであり、第1励磁信号発生回路70に よる励磁のときの蓄圧器ACからの作動液解放量は、第2励磁信号発生回路71 による励磁のときの蓄圧器ACからの作動液解放量よりも少ないので、蓄圧器A Cでのガス抜けならびに常閉型電磁弁VCRでのリークの疑いの小さいとき(すな わち第1励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁VCFL の励磁のとき)には作 動液解放量を少なくして無駄な消費を抑え、蓄圧器ACでのガス抜けならびに常 閉型電磁弁VCRでのリークの疑いのあるとき(すなわち第2励磁信号発生回路7 1による常閉型電磁弁VCRの励磁のとき)には解放液量を多くして正確な判断を 行なうことができる。
【0054】 またANDゲート66の働きにより、第1励磁手段62は蓄圧器ACの圧力が 第1所定圧力P1 以下で圧力検出器SP の出力信号がハイレベルであるときには 、起動信号発生手段SK からハイレベルの起動信号が発生していてもハイレベル の信号を出力することはなく、したがって常閉型電磁弁VCFL ,VCRの不要な開 弁を回避することができ、ポンプP作動時に常閉型電磁弁VCFL ,VCRの開弁に よる作動液の無駄な消費を防止することができる。
【0055】 さらにANDゲート67の働きにより、常閉型電磁弁VCFL ,VCRの励磁・開 弁の結果、蓄圧器ACの圧力が第1所定圧力P1 以下に低下することがなく、蓄 圧器ACでのガス抜け、あるいは常閉型電磁弁VCRでのリークの疑いがなくなっ たときに記憶手段63がリセットされることにより、次回の診断を最初のステッ プから始めるようにして不要な圧力消費を抑えることができる。
【0056】 ポンプPは定容量型のものであり、該ポンプPすなわちモータMの作動は、蓄 圧器ACの圧力が第2所定圧力P2 以上となってから所定時間経過後に停止され るように制御されている。したがって蓄圧器ACでの圧力最大値に対して圧力検 出器SP による検出圧力を低く設定し、圧力検出器SP の負荷、ならびに圧力検 出器SP の検出ヒステリシス設定等で有利となる。
【0057】 圧力源18には、蓄圧器ACの圧力が第3所定圧力P3 以上となるのに応じて 開弁するリリーフ弁VL が設けられており、圧力源18の耐圧強度の点で有利と なるとともに、制御の自由度増大を図ることができる。すなわち圧力源18の圧 力消費時(アンチロック制御中)にポンプPを作動せしめるようにして蓄圧器A Cの小型化を図ることができる。ところで、リリーフ弁VL は、一般的に開弁お よび閉弁のヒステリシスが比較的大きく、一旦開弁すると蓄圧器ACの圧力低下 量が大きいので、第2励磁手段64による2回目の圧力解放による故障診断精度 の低下につながるおそれがある。しかるに、蓄圧器ACの圧力が第2所定圧力P 2 以上となってからモータMすなわちポンプPの作動を停止するまでの時間は、 ポンプPの作動停止時の蓄圧器ACの圧力が第3所定圧力P3 未満となるように 設定されているので、蓄圧器ACの故障診断時にリーフ弁VL が開弁することは なく、第2励磁手段64による診断をより確実に行なうことができる。
【0058】 しかも蓄圧器ACにおいて、ハウジング23とピストン24との間のフリクシ ョンロスは比較的大きいものであり、このようなタイプの蓄圧器ACにあっては 、蓄圧室25の微小な圧力変化に対する追従性が低いものであり、上述のように 蓄圧器ACの圧力を第1所定圧力P1 以下に一旦降下させてから第2所定圧力P 2 以上に蓄圧させた後、再び圧力を解放して故障を判断する手法は、特に有効と なる。
【0059】 このようにして、蓄圧器ACでガス抜けが生じているか、常閉型電磁弁VCRで リークが生じているかを区別して判断することができ、それらの故障に応じた事 後処理を実行することができる。しかも蓄圧器ACでガス抜けが生じている場合 には、制御ユニットCとバックアップ電源BBとの接続状態を解除して補修をし ない限り警報手段60の警報作動が終了しないのに対し、常閉型電磁弁VCRでリ ークが生じているときには、常閉型電磁弁VCRが開弁して弁体および弁座間に噛 み込んだ異物が除去されることによりリーク状態が解除される可能性もあるので 、キースイッチの遮断によるエンジン作動停止および制御ユニットCとバックア ップ電源BBとの接続状態解除のいずれでも警報手段60の警報作動が停止する ので、エンジン作動停止後に常閉型電磁弁VCRの補修を行なわずに再度エンジン を作動させたときに上記リーク状態が解除されたときには警報手段60が警報作 動することはなく、無駄な手間を省くことができる。
【0060】 以上の実施例では、第1励磁手段62における第1励磁信号発生回路70によ り常閉型電磁弁VCFL を励磁するようにしたが、常閉型電磁弁VCFR を励磁する ようにしてもよい。また第1励磁信号発生回路70および第2励磁信号発生回路 71、ならびに第2励磁手段64により、共通の常閉型電磁弁を励磁するように するとともに、第2励磁信号発生回路71による常閉型電磁弁の励磁時間を第1 励磁信号発生回路70による常閉型電磁弁の励磁時間よりも長く設定してもよい 。
【0061】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の特徴によれば、制御ユニットは、駆動制御手段が 駆動停止信号を出力した後に常閉型電磁弁を所定時間だけ励磁する励磁手段と、 該励磁手段による前記電磁弁の励磁終了後に圧力検出器の検出圧力が第1所定圧 力以下となるのに応じて前記ポンプを駆動するための駆動信号が駆動制御手段か ら出力されてから圧力検出器が第2所定圧力を検出するまでの時間が規定時間未 満のとき蓄圧器のガス抜けと判断するとともに前記時間が規定時間以上のときに は前記常閉型電磁弁のリークと判断する判断手段とを備えるので、蓄圧器の圧力 が第1所定圧力から第2所定圧力に達するまでの時間によって蓄圧器でガス抜け が生じているか、常閉型電磁弁VCRでリークが生じているかを判断することがで き、それらに応じた修理等の事後対策を迅速に行なうことができる。
【0062】 また本考案の第2の特徴によれば、上記第1の特徴の構成に加えて、圧力機器 は自動車に搭載されるものであり、自動車搭載エンジンの作動状態とは無関係に 電力を供給可能なバックアップ電源が接続される制御ユニットは、判断手段が蓄 圧器のガス抜けあるいは常閉型電磁弁のリークと判断するのに応じてその判断状 態を記憶するとともに圧力機器の作動制御禁止ならびに警報手段の警報作動を指 令するための指令信号を記憶状態が持続する間は出力するメモリを備え、該メモ リは、蓄圧器がガス抜け状態にあると記憶しているときには制御ユニットのバッ クアップ電源との接続解除に応じて記憶状態を解除し、常閉型電磁弁がリーク状 態にあると記憶しているときには制御ユニットのバックアップ電源との接続解除 ならびに前記エンジンの作動停止のいずれかに応じて記憶状態を解除すべく構成 されるので、常閉型電磁弁でリークが生じているときに、常閉型電磁弁の開弁に よりリーク状態が解消される可能性も考慮して、無駄な手間を省くことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の自動車用ブレーキ装置の液
圧系統図である。
【図2】蓄圧器の縦断面図である。
【図3】蓄圧器の蓄圧作動特性図である。
【図4】圧力検出器の検出範囲を示す図である。
【図5】制御ユニットの要部構成を示す回路図である。
【図6】制御ユニットにおける故障判断部の構成を示す
回路図である。
【図7】故障判断手順を示すフローチャートである。
【図8】故障判断手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
RL,6RR 圧力機器としてのモジュレータ 18 圧力源 23 ハウジング 24 変位部材としてのピストン 25 蓄圧室 26 ガス封入室 60 警報手段 61 駆動制御手段 64 励磁手段 65 判断手段 69 メモリ AC 蓄圧器 BB バックアップ電源 C 制御ユニット P ポンプ SK 起動信号発生手段 SP 圧力検出器 T 液体タンク VCR 常閉型電磁弁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体タンク(T)から液体を汲上げるポ
    ンプ(P)、該ポンプ(P)に通じる蓄圧室(25)お
    よびガス封入室(26)に両面を臨ませた変位部材(2
    4)がハウジング(23)に支承されて成る蓄圧器(A
    C)、ならびに前記蓄圧室(25)の圧力を検出する圧
    力検出器(SP )を含む圧力源(18)と;前記圧力検
    出器(SP )の検出圧力が第1所定圧力以下となるのに
    応じて前記ポンプ(P)を作動せしめるための駆動信号
    を出力するとともに前記検出圧力が第1所定圧力よりも
    高い第2所定圧力以上となるのに応じて前記ポンプ
    (P)の作動を停止せしめるための駆動停止信号を出力
    する駆動制御手段(61)を含む制御ユニット(C)
    と;圧力機器(6RL,6RR)と蓄圧器(AC)または液
    体タンク(T)との間に介設される常閉型電磁弁
    (VCR)と;を備える圧力機器制御装置において、制御
    ユニット(C)は、駆動制御手段(61)が駆動停止信
    号を出力した後に常閉型電磁弁(VCR)を所定時間だけ
    励磁する励磁手段(64)と、該励磁手段(64)によ
    る前記電磁弁(VCR)の励磁終了後に圧力検出器
    (SP )の検出圧力が第1所定圧力以下となるのに応じ
    て前記ポンプ(P)を駆動するための駆動信号が駆動制
    御手段(61)から出力されてから圧力検出器(SP
    が第2所定圧力を検出するまでの時間が規定時間未満の
    とき蓄圧器(AC)のガス抜けと判断するとともに前記
    時間が規定時間以上のときには前記常閉型電磁弁
    (VCR)のリークと判断する判断手段(65)とを備え
    ることを特徴とする圧力機器制御装置における故障診断
    装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力機器(6RL,6RR)は自動車に
    搭載されるものであり、自動車搭載エンジンの作動状態
    とは無関係に電力を供給可能なバックアップ電源(B
    B)が接続される制御ユニット(C)は、前記判断手段
    (65)が蓄圧器(AC)のガス抜けあるいは常閉型電
    磁弁(VCR)のリークと判断するのに応じてその判断状
    態を記憶するとともに圧力機器(6RL,6RR)の作動制
    御禁止ならびに警報手段(60)の警報作動を指令する
    ための指令信号を記憶状態が持続する間は出力するメモ
    リ(69)を備え、該メモリ(69)は、蓄圧器(A
    C)がガス抜け状態にあると記憶しているときには制御
    ユニット(C)のバックアップ電源(BB)との接続解
    除に応じて記憶状態を解除し、常閉型電磁弁(VCR)が
    リーク状態にあると記憶しているときには制御ユニット
    (C)のバックアップ電源(BB)との接続解除ならび
    に前記エンジンの作動停止のいずれかに応じて記憶状態
    を解除すべく構成されることを特徴とする請求項1記載
    の圧力機器制御装置における故障診断装置。
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JP2534638Y2 (ja) 1997-05-07

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