JPH04102770U - 孔内加工装置 - Google Patents

孔内加工装置

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JPH04102770U
JPH04102770U JP398491U JP398491U JPH04102770U JP H04102770 U JPH04102770 U JP H04102770U JP 398491 U JP398491 U JP 398491U JP 398491 U JP398491 U JP 398491U JP H04102770 U JPH04102770 U JP H04102770U
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rod
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Abstract

(57)【要約】 [目的]この考案は、部材に形成された孔の内周面を均
一に打撃する事により疲労強度を向上させることを最も
主要な特徴とする。 [構成]この孔内加工装置は、加工しようとする孔内に
おいてこれの中心軸線回りに回転自在に支持され、内部
に中空部20が形成されたノズル18と、このノズル1
8の先端部に半径方向に沿つて貫通した状態で形成され
た少なくとも1本のボール収納溝42と、各ボール収納
溝42内に半径方向に沿つて移動可能に、且つ、脱落を
防止された状態で収納され、外周部がノズル18の外周
面から半径方向外方に突出すると共に、内周部がノズル
18の中空部22内に位置する様になされたボール44
と、ノズル18の中空部22内にこれの中心軸線に沿つ
て移動可能に、且つ、中心軸線回りに相対回転可能に配
設され、先端にボール44に係合する多角錐部40cが
一体的に形成されたロツド40と、このロツド40を、
これの多角錐部40cがボール44に係合して、このボ
ールを半径方向外方に移動する様に付勢する付勢機構4
6とを具備する事を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、部材に形成された穴の疲労強度を向上させるための孔内加工装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、周期的に変化する大きな負荷が作用する鋼製クランクシヤ フトの疲労強度を向上させるために、高周波焼き入れにより、クランクシヤフト 表面の金属組織をマルテンサイト化させて体積膨張を起こす事により圧縮残留応 力を得る方法が多く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した鋼製クランクシヤフトの場合には、これの半径方向に 沿つて潤滑油供給用の孔が多数形成されており、近年のエンジンの高出力化に伴 い、単にピンやジヤーナルの外表面のみの疲労強度を向上させただけでは、全体 的な疲労強度を所望の値まで高めることが出来ず、エンジンの高出力化に対応す る事が困難となつてきている。特に、上述した高周波焼き入れに夜圧縮残留応力 を得る方法は、この孔の奥深くまで行う事は困難であり、これにより孔内の疲労 強度を向上させる事は難かしいものである。
【0004】 ここで、部材の外周に環状の溝が形成されている場合、即ち、溝が外方に向け て開放された状態で形成されている場合には、例えば、特開昭61−17817 3号公報に示される様に、環状溝を切削形成後、この環状溝に円形ダイスの環状 突条を係合し、且つ、圧接転動させる事により、環状溝の面粗度を向上させ、ま た、その硬度強化を図り、その加工精度を均一化させる技術が知られている。し かし、このような従来技術は、環状溝が部材の外周に形成されている場合には適 用する事が可能であるが、上述した様に、部材に中心部に向けて半径方向に沿つ て延出する孔の内周面に適用する事はその構造上不可能であり、孔の内周面の疲 労強度を確実に向上させる技術改善が要望されている。
【0005】 この考案は上述した課題に鑑みなされたもので、この考案の目的は、孔の内周 面に圧縮残留応力を発生させて、孔内の疲労強度の向上を図る事の出来る孔内加 工装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案に係わる孔内加工装置は、加工しよう とする孔内に挿入されると共に、この孔内においてこれの中心軸線回りに回転自 在に支持され、内部に中空部が形成されたノズルと、このノズルの先端部に半径 方向に沿つて貫通した状態で形成された少なくとも1本のボール収納溝と、各ボ ール収納溝内に半径方向に沿つて移動可能に、且つ、脱落を防止された状態で収 納され、外周部がノズルの外周面から半径方向外方に突出すると共に、内周部が ノズルの中空部内に位置する様になされたボールと、前記ノズルの中空部内にこ れの中心軸線に沿つて移動可能に、且つ、中心軸線回りに相対回転可能に配設さ れ、先端に前記ボールに係合する多角錐部が一体的に形成されたロツドと、この ロツドを、これの多角錐部が前記ボールに係合して、このボールを半径方向外方 に移動する様に付勢する付勢機構とを具備し、前記ノズルを回転駆動する事によ り、前記孔の内周面を前記ボールにより連続的に打撃して、前記孔の内周面の強 度を向上させる事を特徴としている。
【0007】
【作用】
以上の様に、課題を解決するための手段を構成する事により、ノズルを回転駆 動する事により、ボールは孔の内周面を周方向に沿つて移動(公転)すると共に 、多角錐部の稜線を越える毎に、半径方向外方に偏倚され、孔の内周面を連続的 に打撃して、この内周面の全面に渡り圧縮残留応力を発生させ、孔の内周面の疲 労強度を向上させる事が出来る事になる。
【0008】
【実施例】 以下に、この考案に係わる孔内加工装置の一実施例の構成を、図1乃至図6を 参照して、詳細に説明する。 図1に示す様に構成された、この一実施例の孔内加工装置10は、図2に示す ように、鋼製クランクシヤフトCSに、これの半径方向に沿つて多数形成された 潤滑油供給用の孔HLの内周面に圧縮残留応力を発生させ、この孔HLの内周面 の疲労強度を向上させるために用いられる様に構成されている。
【0009】 即ち、この孔内加工装置10は、図1に示す様に、一端(図中左端)が開放さ れたシリンダ状のホルダ12を備え、このホルダ12の他端(図中右端)は図示 しないボール盤のような回転駆動機構に、チヤツク機構を介して取り付けられる 様に構成されている。即ち、このホルダ12内には、図中左端において開口され た断面円状の中空部14が形成されている。また、このホルダ12の中程には、 半径方向に沿つて延出するピン取り付け穴16が、中心を貫通した状態で形成さ れている。このホルダ12の中空部14内には、図中左方からノズル部材18が 挿入されている。
【0010】 このノズル部材18は、ホルダ12内に挿通され、これと一体的に回転される 太円筒状のノズル基部18aと、このノズル基部18aの先端に、これと同軸に 一体的に形成され、上述した孔HL内に挿入される細円筒状のノズル本体18b とから構成されている。このノズル基部18a内には、図中右端が開放された断 面円状の中空部20が形成され、また、ノズル本体18b内には、これの中心軸 線に沿つて延出し、左右両端が夫々開放され、特に、右端において、上述した中 空部20に連通され、後述するロツドが挿通される断面円状のロツド挿通穴22 が形成されている。ここで、図3に示す様に、ノズル部材18をホルダ12と一 体回転させるために、中空部14に挿通されるノズル基部18aの部分には、上 述したピン取り付け穴16と整合した状態で、ピン挿通穴24が形成され、これ らピン取り付け穴16とピン挿通穴24とを共に挿通した状態で、ピン26が取 り付けられている。
【0011】 尚、ホルダ12に形成されたピン取り付け穴16の直径は、ピン26の直径と 略同一に設定され、ここに挿通されたピン26を緊密に保持されている。そして 、このピン26は、図3に示す様に、止めねじ28を介して、ホルダ12に一体 的に固着されている。一方、ノズル部材18のノズル基部18aに形成されたピ ン挿通穴24は、ピン26の直径よりも大きな、所謂ばか穴として形成されてい る。この結果、ノズル部材18はホルダ12と一体回転するものの、ピン挿通穴 24とピン26の直径の差分だけの余裕(遊び)を持つて、回転方向に関しても 、また、軸方向に関しても、緩く連結される事になる。
【0012】 ここで、この一実施例においては、ホルダ12とノズル部材18との間の軸方 向に沿う遊びを弾性的に吸収するために、遊び吸収機構30が設けられている。 この遊び吸収機構30は、ノズル部材18の中空部20の右端を閉塞するキヤツ プ部材32と、このキヤツプ部材32の右端面に形成された円錐状の凹部34と 、この凹部34に係合する押圧ボール36と、この押圧ボール36を図中左方に 付勢するコイルスプリング38とから構成されている。このように遊び吸収機構 30を構成する事により、ノズル部材18はホルダ12に対して常時左方に付勢 され、軸方向に沿う遊びは弾性的に吸収される事となる。
【0013】 一方、このノズル部材18内には、ロツド部材40が軸方向に沿つて移動可能 に、且つ、ノズル部材18に対して相対回転可能に収納されている。詳細には、 このロツド部材40は、ノズル部材18のノズル基部18aに形成された中空部 20内に位置し、この中で摺動可能なロツド基部40aと、このロツド基部40 aの先端に、これと同軸に一体的に形成され、上述したノズル本体18bに形成 されたロツド挿通穴22内を摺動可能に挿通するロツド本体40bとから構成さ れている。そして、このロツド本体40bの先端には、図4に示す様に、多角錐 部、具体的には、この一実施例においては、正六角錐部40cが形成されている 。即ち、この正六角錐部40cは、6枚の略3角形状の平面PL1 〜PL6 から 構成されており、互いに隣接する平面PL1 ;PL2 ,PL2 ;PL3 ,PL3 ;PL4 ,PL4 ;PL5 ,PL5 ;PL6 ,PL6 ;PL1 は、直線状の稜線 RS1 〜RS6 で夫々仕切られている。尚、このロツド本体40bの先端は、ノ ズル本体18b内で終端している。
【0014】 また、このノズル本体18bの、上述したロツド本体40bが終端している付 近には、半径方向に沿つて延出し、互いに整合する2本のボール収納溝42が、 互いに対向した状態で形成されている。即ち、各ボール収納溝42の外方端は、 ロツド本体40bの外周面において開口し、内方端は、ロツド挿通孔22と連通 している。また、各ボール収納溝42内には、各々から脱落不能な状態で、打撃 ボール44が収納されている。即ち、各打撃ボール44は対応するボール収納溝 42内において、図5に示す様に、その全体が実質的にボール収納溝42内に位 置する収納位置と、図6に示す様に、その外方端がロツド本体40bの外周面か ら外方に突出した突出位置との間で、半径方向に沿つて摺動自在になされている 。
【0015】 更に、この一実施例においては、ロツド本体40bの先端に形成された正六角 錐部40cを打撃ボール44に確実に係合させると共に、打撃ボール44への係 合を介して、これを孔HLの内周面に所定の圧接力で圧接させるために、ロツド 基部40a内には、付勢機構46が配設されている。この付勢機構46は、図1 に示す様に、中空部20の内周面に形成された雌ねじ部20aに螺合する雄ねじ 部48aを有するストツパ部材48を備え、更に、このストツパ部材48とロツ ド部材40との間において、ストツパ部材48からロツド部材40に向けて順次 配設された所の、第1のスペーサ50と、複数の、この一実施例においては4枚 の皿ばねから構成された皿ばねアツセンブリ52と、第2のスペーサ54と、複 数の転動ローラ56と、第3のスペーサ58とを備えた状態で構成されている。 即ち、この付勢機構46においては、第3のスペーサ58が、直接的にロツド部 材40のロツド基部40aの右側面に当接している。
【0016】 このように付勢機構46は構成されているので、皿ばねアツセンブリ52で発 生した付勢力は、複数の転動ローラ56を介してロツド部材40に伝達される事 になる。この結果、ロツド部材40は、この付勢機構46により図中左方に向け て付勢され、ロツド部材40の先端に形成された正六角錐部40cは、打撃ロー ラ44に圧接する事になる。従つて、各打撃ローラ44は、半径方向外方に向け て所定の付勢力で付勢されることになる。
【0017】 尚、図1に示す様に、ノズル部材18のノズル本体18bの先端には、ロツド 挿通穴22の先端開口を閉塞した状態で、閉塞部材60が螺着されている。詳細 には、この閉塞部材60は、ロツド挿通穴22の先端の内周面に形成された図示 しない雌ねじ部に螺合する雄ねじ部60aと、この雄ねじ部60aの右側面から 、上述した正六角錐部40cの先端(即ち、頂点)に向けて延出するストツパロ ツド60bとから一体的に形成されている。このように、閉塞部材60を取り付 ける事により、正六角錐部40cの先端にストツパロツド60bが当接した状態 で、ロツド部材40の最大左方偏倚位置が規定される事になる。
【0018】 また、図1に示す様に、ホルダ12の内周面とノズル部材18のノズル基部1 8aの外周面との間には、一対の弾性リング62が介設されている。これら弾性 リング62の配設により、上述したピン26とノズル部材18との間に存在する 「遊び」に基づく所の、孔HLの中心軸線とホルダ12の中心軸線との非整合状 態におけるコンプライアンスが担保される事となる。
【0019】 以上の様に構成される孔内加工装置10における加工動作について説明する。 先ず、この一実施例の孔内加工装置10を図示しないボール盤に図示しないチ ャック機構を介して取り付ける。一方、疲労強度を高めようとする穴HLが形成 されたクランクシヤフトCSを図示しない固定治具に固定する。そして、この孔 HL内に、孔内加工装置10のノズル部材18bのノズル本体18bを挿入する 。この挿入動作により、ノズル本体18bに形成されたボール収納溝42内に収 納された打撃ボール44は、夫々の外方部位を孔HLの内周面に圧接した状態と なる。そして、孔HLの中心軸線と、孔内加工装置10の中心軸線とを互いに整 合させた状態で、ボール盤を駆動して、孔内加工装置10のホルダ12を、これ の中心軸線回りに回転駆動する。
【0020】 この結果、ホルダ12とピン26を介して一体回転する様に連結されているノ ズル部材18は、ホルダ12の回転と同期した状態で、回転する事になる。従つ て、このノズル部材18のノズル本体18bに形成されたボール収納溝42内に 収納された打撃ボール44は、ノズル部材18の回転に伴い、孔HL内で回転( 公転)する事になる。また、各打撃ボール44は、ノズル部材18の回転に伴う 公転に際して、孔HLの内周面との転接により、ボール収納溝42内において自 身の中心軸線回りに回動(自転)させられる事となる。
【0021】 一方、これら打撃ボール44に圧接しているロツド部材40には、付勢機構4 6の皿ねじアツセンブリ52からの付勢力が作用している一方で、孔HLの内周 面に圧接している打撃ボール44からの抗力を直接に受けて、実質的にその位置 に留まる様に規制されている。ここで、付勢機構46からの付勢力は、転動ロー ラ56を介してロツド部材40に伝達されているので、ノズル部材18とロツド 部材40との間の相対回転運動は、これら転動ローラ56を介して許容される事 となる。即ち、ロツド部材40は停止した状態で、このロツド部材40の回りを ノズル部材18が回転運動する状態が発生する。このようにして、ノズル部材1 8の回転に伴い各打撃ローラ44は正六角錐部40cの周囲を公転する事になる 。
【0022】 ここで、各打撃ローラ44が正六角錐部40cの周囲を公転するに際して、既 に説明した様に、各打撃ローラ44が正六角錐部40cの何れかの平面PL1 〜 PL6 に係合している場合には、図5に示す様に、各打撃ローラ44はその大部 分をボール収納溝42内に収納された収納位置にもたらされている。そして、各 打撃ローラ44が収納位置にもたらされた状態で、各打撃ローラ44は孔HLの 内周面を実質的に何ら圧接しないものである。
【0023】 しかしながら、例えば、ノズル部材18が図5に示す状態から30度回転する と、図6に示す様に、各打撃ローラ44は正六角錐部40cの何れかの稜線RS 1 〜RS6 上に乗り上げる事になる。この結果、各打撃ローラ44は突出位置に 押し出され、これに伴い、各打撃ローラ44は孔HLの内周面を極めて強い圧接 力で押圧する、即ち、打撃する事となる。尚、この説明から明白な様に、上述し た付勢機構46の皿ばねアツセンブリ52の付勢力は、この極めて強い圧接力、 即ち、打撃力を規定しているものである。そして、各打撃ローラ44による孔H Lの内周面の打撃動作は、各打撃ローラ44が正六角錐体40cにおける何れか の稜線RS1 〜RS6 に乗り上げる毎に行われ、即ち、1個の打撃ローラ44に 注目すれば、ノズル部材18の1回転毎に、6回の打撃動作を実行する事になる 。
【0024】 このようにして、この一実施例においては、ホルダ12が回転駆動される事に より、孔HLの内周面は各打撃ローラ44により周方向に沿つて順次打撃され、 ホルダ12の回転駆動が複数かい繰り返される事により、孔HLの内周面は全周 に渡り打撃されることとなる。このようにして、この孔HLの内径が拡大され、 内周面の面積が広げられる事となる。この結果、孔HLの内周面に圧縮残留応力 が発生し、従つて、孔HLの内周面における疲労強度が向上する事になる。更に 、ボール盤を介してホルダ12を軸方向に沿つて移動させ、ノズル部材18を孔 HL内に向けて徐々に押し込む事により、孔HLの内周面は全面に渡り、その疲 労強度を向上させることが出来る事になる。
【0025】 尚、上述した様に、ノズル部材18の回転に対して、ロツド部材40は実質的 にその位置に留まる様に規制されているが、打撃ボール44が正六角錐部40c の各稜線RS1 〜RS6 を乗り越える際に、ロツド部材40を回動させようとす る分力が作用する。この結果、ロツド部材40はノズル部材18に対して相対的 に僅かに回動する事となる。従つて、ホルダ12の1回転について、各打撃ボー ル44は孔HLの内周面を6回に渡り打撃する事になるが、ホルダ12の次の1 回転においては、各打撃ボール44は、先のホルダ12の1回転における打撃ボ ール44の打撃位置とは異なる打撃位置で、孔HLの内周面を6回に渡り打撃す る事になる。このようにして、打撃ボール44での孔HLの内周面への打撃は、 これの全周に渡り実質的に均等に行われる事となり、この結果、この内周面には 均一に圧縮残留応力が発生して、良好な状態での疲労強度の向上を図ることが出 来る事となる。
【0026】 また、上述した一実施例においては、上述した「遊び」と弾性リング62との 存在により、孔HLの中心軸線とホルダ12の中心軸線との非整合状態における コンプライアンスが発生する事になる。ここで、上述した孔HLがガンドリル以 外の例えばツイストドリルにより加工された場合に、孔HLの軸線が曲がつてし まう事態が発生する場合があるが、この場合においても、上述したコンプライア ンスに基づき、孔HL内に挿入されたノズル部材18は、軸線を曲がつて形成さ れた孔HLに正確に倣つた状態で、打撃ボール44による孔HLの内周面の打撃 動作を実行することが出来る事となる。
【0027】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で種々変形可能である事は言うまでもない。 例えば、上述した一実施例においては、ロツドの先端に形成された多角錐部と して、正六角錐部を採用する様に説明したが、この考案はこのような構成に限定 されることなく、任意の多角錐部、例えば、正五角錐部や七角錐部であつても良 い。
【0028】 また、上述した一実施例においては、ボール収納溝42を互いに整合した状態 で2本形成する様に説明したが、この考案は、このような構成に限定されること なく、ボール収納溝は少なくとも1本あれば良く、その数は任意であり、例えば 、3本でも4本でも良い。ボール収納溝が複数本形成された場合には、各ボール 収納溝に打撃ボール44が収納される事になる。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案に係わる孔内加工装置は、加工しようとする孔 内に挿入されると共に、この孔内においてこれの中心軸線回りに回転自在に支持 され、内部に中空部が形成されたノズルと、このノズルの先端部に半径方向に沿 つて貫通した状態で形成された少なくとも1本のボール収納溝と、各ボール収納 溝内に半径方向に沿つて移動可能に、且つ、脱落を防止された状態で収納され、 外周部がノズルの外周面から半径方向外方に突出すると共に、内周部がノズルの 中空部内に位置する様になされたボールと、前記ノズルの中空部内にこれの中心 軸線に沿つて移動可能に、且つ、中心軸線回りに相対回転可能に配設され、先端 に前記ボールに係合する多角錐部が一体的に形成されたロツドと、このロツドを 、これの多角錐部が前記ボールに係合して、このボールを半径方向外方に移動す る様に付勢する付勢機構とを具備し、前記ノズルを回転駆動する事により、前記 孔の内周面を前記ボールにより連続的に打撃して、前記孔の内周面の強度を向上 させる事を特徴としている。
【0030】 従つて、この考案によれば、孔の内周面に圧縮残留応力を発生させて、孔内の 疲労強度の向上を図る事の出来る孔内加工装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる孔内加工装置の一実施例の構
成を示す正面断面図である。
【図2】この孔内加工装置により加工される対象として
のクランクシヤフトの構成を部分的に取り出した状態で
示す正面図である。
【図3】図1に示す孔内加工装置を、A−A線に沿つて
切断した状態で示す側断面図である。
【図4】ロツド部材の先端に形成された正六角錐部の形
状を取り出して示す斜視図である。
【図5】図1に示す孔内加工装置の先端部の構成を、B
−B線に沿つて切断した状態で、且つ、打撃ボールが収
納位置にある状態で示す側断面図である。
【図6】図1に示す孔内加工装置の先端部の構成を、B
−B線に沿つて切断した状態で、且つ、打撃ボールが突
出位置にある状態で示す側断面図である。
【符号の説明】
10 孔内加工装置、 12 ホルダ、 14 中空部、 16 ピン取り付け穴、 18 ノズル部材、 18a ノズル基部;18b ノズル本体、 20 中空部、 20a 雌ねじ部、 22 ロツド挿通穴、 24 ピン挿通穴、 26 ピン、 28 止めねじ、 30 遊び吸収機構、 32 キヤツプ部材、 34 凹部、 36 押圧ボール、 38 コイルスプリング、 40 ロツド部材、 40a ロツド基部;40b ロツド本体、 42 ボール収納溝、 44 打撃ボール、 46 付勢機構、 48 ストツパ部材、 48a 雄ねじ部、 50 第1のスペーサ、 52 皿ねじアツセンブリ、 54 第2のスペーサ、 56 転動ローラ、 58 第3のスペーサ、 60 閉塞部材、 60a 雄ねじ部;60b ストツパロツド、 62 弾性リングである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工しようとする孔内に挿入されると共
    に、この孔内においてこれの中心軸線回りに回転自在に
    支持され、内部に中空部が形成されたノズルと、このノ
    ズルの先端部に半径方向に沿つて貫通した状態で形成さ
    れた少なくとも1本のボール収納溝と、各ボール収納溝
    内に半径方向に沿つて移動可能に、且つ、脱落を防止さ
    れた状態で収納され、外周部がノズルの外周面から半径
    方向外方に突出すると共に、内周部がノズルの中空部内
    に位置する様になされたボールと、前記ノズルの中空部
    内にこれの中心軸線に沿つて移動可能に、且つ、中心軸
    線回りに相対回転可能に配設され、先端に前記ボールに
    係合する多角錐部が一体的に形成されたロツドと、この
    ロツドを、これの多角錐部が前記ボールに係合して、こ
    のボールを半径方向外方に移動する様に付勢する付勢機
    構とを具備し、前記ノズルを回転駆動する事により、前
    記孔の内周面を前記ボールにより連続的に打撃して、前
    記孔の内周面の強度を向上させる事を特徴とする孔内加
    工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105112A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sugino Mach Ltd ディンプル形成バニシング工具及びディンプル形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010105112A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sugino Mach Ltd ディンプル形成バニシング工具及びディンプル形成方法

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