JPH04105790U - 低音用スピーカシステムの構造 - Google Patents

低音用スピーカシステムの構造

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JPH04105790U
JPH04105790U JP2342291U JP2342291U JPH04105790U JP H04105790 U JPH04105790 U JP H04105790U JP 2342291 U JP2342291 U JP 2342291U JP 2342291 U JP2342291 U JP 2342291U JP H04105790 U JPH04105790 U JP H04105790U
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純一 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響再生システムに適した低音増強特性を持
つ低音用スピーカシステムの構造を提供する。 【構成】 スピーカキャビネット1内に低音用スピーカ
ユニット12を1つ設け、この低音用スピーカユニット12
の前方に、ヘルムホルツ共鳴器を2つと、後方に1つ夫
々設けている。3つのヘルムホルツ共鳴器は3つのポー
ト3a,3b,3cと対応した3つのキャビティ4a,4b,4cか
ら成っている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はスピーカシステムに係り、特に低音用スピーカシステムの構造に関 する。
【0002】
【従来技術】
従来は図6に示すような低音用スピーカシステムの構造が提供され、その特性 は図7に示すものとなっていた。
【0003】 図において、11はスピーカキャビネット、11a はスピーカキャビネット11の周 囲4面を形成している周囲面、11は第1の側面、11c は第2の側面、12は低音用 スピーカユニットである。13a はポートであり、第1の側面11b に設けた円小孔 11d に空気が出入りする円筒部材が固着され、このポートと周囲の閉鎖空間とで ヘルムホルツ共鳴器を構成している。 13b はポートであり、ポート13a と同様 に形成され、第2の側面11c の円小孔11e に設けられている。
【0004】 14a ,14b はヘルムホルツ共鳴器のキャビティ、f0d はポート13a とキャビティ 14abによるヘルムホルツ共鳴器の共振周波数、f0e はポート13b とキャビティ14 b によるヘルムホルツ共鳴器の共振周波数である。
【0005】 従来の低音用スピーカシステムの構造では、図6に示すように、スピーカキャ ビネット11の中央近傍に、低音用スピーカユニット12を設け、この低音用スピー カ12の前後に夫々1つのヘルムホルツ共鳴器を設けていた。
【0006】 上記2つの共鳴器のポート13a ,13b から出力される音波は逆相なので相殺し 合わないように、ある程度の周波数間隔を有した共振周波数f0d 及びf0e とし、 低音用スピーカ12が稼動したときの合成音圧を、図7の破線で示した特性にして いる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の低音用スピーカシステムの構造は、各ヘルムホルツ共 鳴器のf0d とf0e とは各ポートからの出力が相殺し合わないように、ある程度離 れた周波数にしなければならず、再生帯域が必要以上に拡大される傾向にあった 。
【0008】 また、高域の減衰も不十分であった。
【0009】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、音響再生システムに適した低音増強特性を持つ低音用ス ピーカシステムの構造を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案の低音用スピーカシステムの構造は、低音用スピーカユニットとヘル ムホルツ共鳴器とによって構成された低音用スピーカシステムにおいて、1個ま たは直列に複数個設けた前記低音用スピーカユニットの一方にヘルムホルツ共鳴 器を1つ設け、他方に2つのヘルムホルツ共鳴器を直列に設けて構成したもので ある。
【0011】 また、2つ直列に設けたヘルムホルツ共鳴器のうち、低音用スピーカユニット に遠い方のヘルムホルツ共鳴器を低音用スピーカユニットに置き換えたものであ る。
【0012】 更に、前記ヘルムホルツ共鳴器のうち、少なくとも1つをパッシブラジエータ に置き換えたものである。
【0013】
【作用】
この考案によれば、図1に示す様に、低音用スピーカユニットの他方にヘルム ホルツ共鳴器を直列に2つ設けてポート出力を反転しているので、左右両端のポ ート出力は同相となり、相殺されることなく合成される。
【0014】 図2に示す様に、低音用スピーカユニットを直列に2つ設けて出力を増加させ ている。
【0015】 図3に示す様に、低音用スピーカユニットに遠い方のヘルムホルツ共鳴器を低 音用スピーカユニットに置き換えて、共鳴器による減衰を防止し、高域までの再 生を可能にしている。
【0016】 図4に示す様に、ヘルムホルツ共振器の総てを、パッシブラジエータに置き換 えて、前記図1に示した低音用スピーカシステムと同様の特性を得ている。
【0017】
【実施例】
この考案に係る低音用スピーカシステムの構造の実施例を図1乃至図6に基づ き説明する。
【0018】 なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】 図において、1はスピーカキャビネット、1aはスピーカキャビネット1の周囲 面、1bは第1の側面、1cは第2の側面、1dは仕切板である。
【0020】 3aはポートであり、第1の側面1bに設けた円小孔1eに空気が出入りする円筒部 材が固着され、このポートと周囲の閉鎖空間とでヘルムホルツ共鳴器を構成して いる。
【0021】 3b,3cはポートであり、ポート3aと同様に形成され、仕切板1d及び第2の側面 1cの夫々に設けた円小孔1f,1gに設けられている。
【0022】 4a,4b,4cはキャビティ、5a,5b,5cはヘルムホルツ共鳴器と同様の低音増強 特性を有したパッシブラジエータ、6は低音用スピーカユニット、f0a はポート 3aとキャビティ4aによるヘルムホルツ共鳴器の共振周波数、f0b ,f0c は前記f0 a と同様ポート3b,3cとキャビティ4b,4cとによるヘルムホルツ共鳴器の共振周 波数である。
【0023】 上記構成において、本考案の低音用スピーカシステムの構造は、図1に示す第 1の実施例では、スピーカキャビネット1内に低音用スピーカユニット12を1つ 設け、この低音用スピーカユニット12の前方にヘルムホルツ共鳴器を2つと、後 方に1つ夫々設けている。
【0024】 ポートの前後で音波の位相が反転するので、低音用スピーカユニット12の前方 の音波の位相と、ポート3aから出力される音波の位相は同相になり、ポート3cか ら出力される音波の位相と一致する。このため両ポート3a,3cからの出力は合成 され増強される。
【0025】 この合成音圧特性は3つのヘルムホルツ共鳴器の夫々の共振周波数f0a ,f0b ,f0c の和となり、図6の破線に示すものとなって、帯域が狭く大きな音圧レベ ルが得られる。
【0026】 この特性を利用して再生したい周波数だけを効率よく出力することができる。
【0027】 図2に示す第2の実施例では、前記図1に示す低音用スピーカユニット12の直 前に低音用スピーカユニット6を追加して設けている。
【0028】 これにより、ポート3a,3cからの出力を増加させている。また左右の低音用ス ピーカユニット6,12にスピーカ駆動用ステレオ信号の左右信号を夫々入力して 、3ディメンジョン(3D)用ステレオ再生システムのセンタースピーカとして 使用することができる。
【0029】 図3に示す第3の実施例では、2つ直列に設けたヘルムホルツ共鳴器のうち、 低音用スピーカユニット12に対し遠い方のヘルムホルツ共鳴器のポート3a及び第 1の側面1bに代えて低音用スピーカユニット6を設けている。
【0030】 これにより、左端の低音用スピーカユニット6の高域成分はヘルムホルツ共鳴 器による減衰を受けず、高域までの再生を行なうことができる。
【0031】 図4に示す第4の実施例では、ヘルムホルツ共鳴器の総てのポート3a,3b,3c と第1の側面1b,仕切板1d及び第2の側面1cに代えて、3つのパッシブラジエー タ5a,5b,5cを設けている。
【0032】 パッシブラジエータ5a,5b,5cは前記の様に、ヘルムホルツ共鳴器と全く同様 の特性を有しているので、左右両端部のパッシブラジエータ5a,5cから出力され る音波の位相は同相となり、両者は合成され増強される。
【0033】 ここでは、総てのヘルムホルツ共鳴器のポート3a,3b,3cをパッシブラジエー タ5a,5b,5cに置き換えたが、部分的に1つまたは2つを置き換えても良い。
【0034】 パッシンブラジエータの振動板におもり等を付けて共振周波数を変え、合成音 圧を微妙に調整することも出来る。
【0035】 また、低音用スピーカユニットのボイスコイルは、L,R両信号用として二重 に巻いても良い。
【0036】
【考案の効果】
この考案に係る低音用スピーカシステムの構造によれば、上述の様に構成した ので、以下の様な効果を奏する。 (1)必要な周波数帯域だけの再生が効率よく行なえる。 (2)高域の漏れを極めて少なく出来る。 (3)パッシブラジエータの振動板の質量は容易に変えられるので、特性の微妙 な調整が出来る。 (4)小型化が可能で、置く場所を選ばない。 (5)サブウーハ用スピーカとしてローパスフィルタなしで接続でき、安価に構 成できる。
【0037】 しかも、構造が簡単であるため実施も容易であるなどの優れた特徴を有してい る。
【提出日】平成4年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は低音用スピーカシステムに係り、特に、低音を強調するのに好適な 低音用スピーカシステムの構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、低音用スピーカシステムの構造は図6及び図7に示すものが多く提 供されていた。図6は低音用スピーカシステムの断面図であり、図7は上記低音 用スピーカシステムの周波数特性を表した特性図である。
【0003】 図において、11はスピーカキャビネットであり、このキャビネット11は所定部 材で周囲面11a を形成し、この周囲面11a は第1の側面11b と第2の側面11c と を有し、この第1の側面11b には円小孔11d が形成され、第2の側面11c には円 小孔11e が形成されている。12は低音用スピーカユニット、13a は低音用スピー カユニット12の前面側に設けたダクト、13b は低音用スピーカユニット12の背面 側に設けたダクトであり、 14aは低音用スピーカユニット12の前面側に形成した 空気室と上記第1の側面11b に設けた円小孔11d に連なるダクト13a とで共振器 を形成したキャビティ、14b は低音用スピーカユニット12の背面側に形成した空 気室と上記第2の側面11c に設けた円小孔11e に連なるダクト13b とで共振器を 形成したキャビティである。
【0004】 上記、キャビティ14a,14b はヘルムホルツ共鳴器を形成し、f0d はキャビティ 14a の空気室容積とダクト13a と円小孔11d で形成したポートによる共振周波数 、f0e はキャビティ14b の空気室容積とダクト13b と円小孔11e で形成したポー トによる共振周波数である。
【0005】 この様に構成した低音用スピーカシステムはキャビネット11の中央近傍に低音 用スピーカユニット12を設置し、この低音用スピーカユニット12の前後にヘルム ホルツ共鳴器を構成し、この2つのヘルムホルツ共鳴器のポートの円小孔11d,11 e から出力される音波は逆相になるため、再生出力音が相殺されないよう、それ ぞれの上記、共振周波数f0d,f0e は或る程度離れた周波数に設定する必要があっ た。
【0006】 図7は上記設定した共振周波数f0d,f0e と、この2つの共振周波数f0d,f0e に よる合成音圧(破線で示した特性)を示したものであり、このように構成した低 音用スピーカシステムからの低音再生音は、上記合成音圧特性の再生音を強調し て出力することができた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の低音用スピーカシステムの構造は、前述のように各共 振周波数f0d,f0e を或る程度離調した周波数に設定するため、再生帯域が必要以 上に拡大されるという欠点があり、このため、高域成分の減衰が不十分であるな どの問題があった。
【0008】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、再生出力音を反転するキャビティを直列に設けて必要な 低音再生音を強調することができる低音用スピーカシステムの構造を提供すると ころにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案の低音用スピーカシステムの構造は、キャビネット内を2つの空気室 に分割するようにスピーカユニットを配置し、それぞれの空気室を通してスピー カユニットの前面放射音と、背面放射音を外部に放射するようにしたスピーカシ ステムにおいて、前面側か背面側のいずれか一方の空気室を音の放射方向に更に 分割し、各空気室の共振周波数を所定の周波数に設定するよう構成したものであ る。
【0010】 また、上記スピーカユニットからの放射音の進行方向に設けられた各壁面にポ ートとそれに連なるダクトを設けて構成し、更に、上記スピーカユニットからの 放射音の進行方向に設けられた各壁面に振動板と質量から成るパッシブラジエー タを設けて構成しても良く、また、上記スピーカユニットを複数のスピーカユニ ットで構成しても良い。
【0011】 また、キャビネット内を2つの空気室に分割するようにスピーカユニットを配 置し、それぞれの空気室を通してスピーカユニットの前面放射音と背面放射音を 外部に放射するようにしたスピーカシステムにおいて、前面側か背面側のいずれ か一方の空気室を音の放射方向に更に分割し、この分割された側の音を外部に放 射する壁面に第2のスピーカユニットを配置して構成しても良い。
【0012】
【作用】 この考案によれば、キャビネット内を2つの空気室に分割するようにスピーカ ユニットを配置し、この前面側か又は背面側の空気室のいずれか一方の空気室を 音の放射方向に更に分割する。例えば、スピーカユニットの前面側の空気室を分 割し、スピーカユニットの前面放射音が2つのキャビティを介して外部に通じた ポートより放射され、スピーカユニットの背面放射音は1つのキャビティを介し てポートから放射される。
【0013】 スピーカユニット前面側の直列に構成した空気室はスピーカユニットからの放 射音を反転して外部に出力することができるので、スピーカユニットの背面側か らの再生出力音と同相となり、スピーカユニットの前後の放射音が従来のように 相殺されることが無く、各キャビティの共振周波数は、ほぼ同じ共振周波数に設 定することができる。
【0014】 即ち、低音用スピーカシステムの再生放射音は各キャビティの共振周波数の合 成音圧によって決められるため、略同一周波数に設定した各キャビティの共振周 波数の合成音圧は再生帯域を狭帯域にして必要な周波数だけを有効に再生出力す ることができ、しかも、必要周波数以外、特に高域周波数を減衰させることがで きる。
【0015】 上記、各キャビティはスピーカユニットからの放射音の進行方向に設けられた 各壁面に円小孔を設け、この円小孔に連なるダクトによって形成したポートによ って上記共振周波数を設定することができ、また、上記スピーカユニットからの 放射音の進行方向に設けられた各壁面に振動板と質量から成るパッシブラジエー タを設けても同様の効果をだすことができ、更に、上記スピーカユニットを複数 のスピーカユニット、例えば2個のスピーカユニットを直列に設置することによ り、スピーカ出力を更に増大させることができる。
【0016】 更に、上記スピーカユニットの前面側に分割して設けた2つの空気室の音を外 部に放射する壁面に第2のスピーカユニットを配置することにより、この第2の スピーカからの再生出力の周波数特性によって高域周波数帯まで再生することも 可能になる。
【0017】 この様に、キャビネットに設置したスピーカユニットの前面側又は背面側に有 したキャビティを更に分割することにより、より強調した再生周波数帯の放射音 をえることができ、更に、第2のスピーカユニットを設置することにより、より 必要とする再生音を強調して聴取者の希望の再生音を作ることができる。
【0018】
【実施例】
この考案に係る低音用スピーカシステムの構造の実施例を図1乃至図5に基づ いて説明する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略す る。図1は3個の空気室を有した低音用スピーカシステムの第1の実施例を示し た断面図、図2は2個のスピーカユニットを設置した第2の実施例を示した断面 図、図3は前面側の壁面に第2のスピーカユニットを設けた第3の実施例を示し た断面図、図4はパッシブラジエータを用いた第4の実施例を示した断面図、図 5は再生出力音と合成音圧特性を示した特性図である。
【0019】 図1に示した実施例1において、1はキャビネットであり、このキャビネット 1は所定部材で周囲面1aを形成し、この周囲面1aは第1の側面1bと第2の側面1c と仕切板1dとを有し、この第1の側面1bには円小孔1eが形成され、第2の側面1c には円小孔1gが形成され、仕切板1dには円小孔1fが形成されている。
【0020】 3aは低音用スピーカユニット12の前面側に設けたキャビティと直列に更に前面 側に設けたキャビティに形成したダクト、3bは低音用スピーカユニット12の直前 面側に設けたキャビティに形成したダクト、3cは低音用スピーカユニット12の背 面側に設けたキャビティに形成したダクトである。
【0021】 4aは低音用スピーカユニット12の前面側に形成したキャビティと直列に更に前 面側に形成したキャビティ、4bは低音用スピーカユニット12の前面側に形成して 、上記キャビティ4aとの間に形成したキャビティ、4cは低音用スピーカユニット 12の背面側に形成したキャビティである。
【0022】 上記、キャビティ4a,4b,4cはヘルムホルツ共鳴器を形成し、f0a はキャビティ 4aのダクト3aと円小孔1eで形成したポートによる共振周波数であり、f0b はキャ ビティ4bのダクト3bと円小孔1fで形成したポートによる共振周波数、f0c はキャ ビティ4cのダクト3cと円小孔1gで形成したポートによる共振周波数である。
【0023】 この様に構成した低音用スピーカシステムの構造は、上記低音用スピーカユニ ット12をキャビネット1に設置し、この低音用スピーカユニット12の前面側に2 つの空気室であるヘルムホルツ共鳴器を形成したキャビティ4a,4b を構成し、低 音用スピーカユニット12の背面側に1つの空気室であるヘルムホルツ共鳴器を形 成したキャビティ4cを構成することができる。
【0024】 上記前面側の2つのキャビティ4a,4b のポートの円小孔11e,11f から出力され るそれぞれの再生音信号は、低音用スピーカユニット12の出力のキャビティ4bの 再生音信号に対してキャビティ4aの再生音信号は位相が反転するため、外部に出 力されるキャビティ4aと背面側のキャビティ4cの再生音信号は同相となり、従来 のように再生音出力が相殺されることが無くなる。
【0025】 即ち、各キャビティ4a,4b,4cの共振周波数f0a,f0b,f0c は略同一の共振周波数 に設定することができ、図5で示した略同一の共振周波数f0a,f0b,f0c によって 狭帯域の選択度の鋭い合成音圧特性(図中、破線で示した特性)を得ることがで き、低音用スピーカユニット12から再生したい低音のみを効率良く再生出力する ことができる。
【0026】 図2に示した実施例2において、6は低音用スピーカユニット12に直列に設置 した第2の低音用スピーカユニットであり、この様に、2個の第1及び第2の低 音用スピーカユニット6,12を設置することにより、キャビティ4aからの再生音出 力信号を増大させることができ、より鮮明な強調する低音再生信号を得ることが できる。
【0027】 図3に示した実施例3において、上記第2の低音用スピーカユニット6をキャ ビティ4aの第1の側面1bに設置してキャビティ4aの円小孔1e及びダクト3aで形成 したポートに代えて構成して再生音出力を行うものである。
【0028】 この様に、第1の低音用スピーカユニット12によってキャビティ4a,4b,4cの共 振周波数f0a,f0b,f0c で設定された強調すべき低音を作り、合わせて同時に第2 の低音用スピーカユニット6によって、第2の低音用スピーカユニット6から出 力される全帯域に渡った再生音信号を合成して出力することができるので、高域 周波数までの再生を行うことができる。
【0029】 図4に示した実施例4において、5a,5b,5cはパッシブラジエータであり、この パッシブラジエータ5a,5b,5cをキャビティ4a,4b,4cのポートを形成した第1の側 面1b、仕切板1c及び第2の側面1dに代えて設置したものである。この様に構成す ることにより、前記実施例1と同様の効果を得ることができ、パッシブラジエー タ5aから出力される低音再生信号は所定の低域周波数を強調して再生することが できる。
【0030】 上記、パッシブラジエータ5a,5b,5cは、パッシブラジエータ5a,5b,5cを構成し ている振動板(図示せず)を調整することにより、微細な共振周波数の調整が可 能であり、より効果的な低音強調周波数を設定することが可能である。
【0031】 上記、パッシブラジエータ5a,5b,5cを用いた図4の実施例では、全てのキャビ ティ4a,4b,4cのポートをパッシブラジエータ5a,5b,5cに代えて構成したが、この パッシブラジエータ5a,5b,5cは部分的に代えて構成しても、前記同様の効果を得 ることができる。
【0032】 以上、実施例1〜4について説明したが、低音用スピーカユニット12のボイス コイルを二重巻きに構成し、この二重巻きのボイスコイルに、例えば、それぞれ ステレオ再生信号の左右チャンネルの再生信号を供給することにより、低音強調 の3ディメンション(3D)ステレオ再生システムのセンタ−スピーカとして効果的 に使用することができる。また、同様に低音用スピーカユニット6に左チャンネ ル再生信号を供給し、低音用スピーカユニット12に右チャンネル再生信号を供給 して前記同様にセンタースピーカとして使用することもできる。
【0033】
【考案の効果】
この考案に係る低音用スピーカシステムの構造は前述のように、低音再生出力 の必要な周波数帯域のみを狭帯域特性で効率良く再生することができるので、低 音再生の強調を行うと同時に高域周波数の漏れを少なくすることができるという 効果がある。
【0034】 また、パッシブラジエータをキャビティのポートに用いることができるので、 再生音信号の低音強調周波数に調整が微細に行うことができ、より効率の良い低 音再生ができるという効果もあり、前述したような再生音に対する機能アップを 行っても従来と同様の小型化を実施することが可能であり、スピーカシステムの 設置場所を限定すること無く使用することができるという効果がある。
【0035】 更に、実施例3で記述したように、サブウーハ用スピーカシステムとしてロー パスフィルタなどを用いること無く実現することができるという効果もある。 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施も 容易であるなどの優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の低音用スピーカシステムの構造の第1
の実施例を示す側面断面図である。
【図2】同第2の実施例を示す側面断面図である。
【図3】同第3の実施例を示す側面断面図である。
【図4】同第4の実施例を示す側面断面図である。
【図5】同第1の実施例の合成音圧を示す特性図であ
る。
【図6】従来例の低音用スピーカシステムの構造を示す
側面断面図である。
【図7】同例の合成音圧を示す特性図である。
【符号の説明】
1 スピーカキャビネット 1a 周囲面 1b 第1の側面 1c 第2の側面 1d 仕切板 1e,1f,1g 円小孔 3a,3b,3c ポート 4a,4b,4c キャビティ 5a,5b,5c パッシブラジエータ 6,12 低音用スピーカユニット
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 低音用スピーカシステムの構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る低音用スピーカシステムの構造
の第1の実施例を示した断面図である。
【図2】第2の実施例を示した断面図である。
【図3】第3の実施例を示した断面図である。
【図4】第4の実施例を示した断面図である。
【図5】この考案の共振周波数の合成音圧特性を示した
特性図である。
【符号の説明】 1 キャビネット 1a 周囲面 1b 第1の側面 1c 第2の側面 1d 仕切板 1e,1f,1g 円小孔 3a,3b,3c ポートを形成したダクト 4a,4b,4c キャビティ 5a,5b,5c パッシブラジエータ 6 第2の低音用スピーカユニット 12 第1の低音用スピーカユニット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低音用スピーカユニットとヘルムホルツ
    共鳴器とによって構成された低音用スピーカシステムに
    おいて、1個または直列に複数個設けた前記低音用スピ
    ーカユニットの一方にヘルムホルツ共鳴器を1つ設け、
    他方に2つのヘルムホルツ共鳴器を直列に設けて構成し
    たことを特徴とする低音用スピーカシステムの構造。
  2. 【請求項2】 2つ直列に設けたヘルムホルツ共鳴器の
    うち、低音用スピーカユニットに遠い方のヘルムホルツ
    共鳴器を低音用スピーカユニットに置き換えたことを特
    徴とする請求項1記載の低音用スピーカシステムの構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ヘルムホルツ共鳴器のうち、少なく
    とも1つをパッシブラジエータに置き換えたことを特徴
    とする請求項1記載の低音用スピーカシステムの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161597A (ja) * 1984-09-03 1986-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響装置
JPS645438U (ja) * 1987-06-26 1989-01-12
JPS6437194U (ja) * 1987-08-28 1989-03-06

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