JPH04114521U - 圧粉成形装置 - Google Patents

圧粉成形装置

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JPH04114521U
JPH04114521U JP1947491U JP1947491U JPH04114521U JP H04114521 U JPH04114521 U JP H04114521U JP 1947491 U JP1947491 U JP 1947491U JP 1947491 U JP1947491 U JP 1947491U JP H04114521 U JPH04114521 U JP H04114521U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ダイプレート3をベースプレート2側に向か
う方向に相対移動させることでダイス6内のリング状の
圧粉成形体30aを下パンチ15により押上げて取出し
を行う圧粉成形装置であって、取出の初期段階において
圧粉成形体30aと一体的に上昇動作が生じるように、
圧粉成形体30aを貫通するコアロッド8は、ダイプレ
ート3と一体的に移動するヨークプレート4に、エアー
シリンダ11を介して支持されている。そして、コアロ
ッド8に下方向の押圧力を作用させるため、エアーをエ
アーシリンダ11に供給するエアー供給ライン21に
は、逆止弁22が介設されている。 【効果】 コアロッド8の上昇動作に伴ってエアーシリ
ンダ11内の圧力が高まり、この高められた圧力によっ
て、コアロッド8の抜取動作が確実に生じる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として粉末冶金において用いられる圧粉成形装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
近年、歯車等の機械部品も粉末焼結により形成されるようになり、このような 製造に用いられる圧粉成形装置が、例えば実開昭60−15636号公報に開示 されている。その装置における基本的な構成について、本考案の説明図である図 1ないし図4を参照して説明する。図1には、例えば機械式プレス装置に組込ま れるダイセットの構造を示しており、このダイセットには、固定取付状態のベー スプレート2を上下に挟んで上側にダイプレート3が、また、下側にヨークプレ ート4がそれぞれ設けられている。これらダイプレート3とヨークプレート4と は、コラム5・5により相互に連結されて一体的に上下動し得るようになってい る。
【0003】 ダイプレート3には、その中央位置にダイス6が装着され、このダイス6の成 形穴7内に、ベースプレート2を下側から貫通して延びるコアロッド8の上端部 が挿入されている。このコアロッド8の下端側は、上記ヨークプレート4上に取 付けられたエアーシリンダ11により支持されている。また、上記ダイス6の内 周面とコアロッド8の外周面との間の圧粉成形空間を下側から覆う下パンチ15 は、その下端側がベースプレート2に固定されている。
【0004】 上記圧粉成形空間内に金属粉30を充填し、図2に示すように、上パンチ31 を下降することによって、圧粉成形が行われる。その後、上パンチ31を上方に 抜取り、図3に示すようにダイプレート3及びヨークプレート4を下降させるこ とで、圧粉成形体30aの取出しが行われる。この取出時には、圧粉成形体30 aの内外両面で大きな挟圧力が生じている状態にあり、この状態で、ダイス6と 共にコアロッド8も同時に下降させると、圧粉成形体30aの内外両面で大きな 摩擦力を生じ、この結果、圧粉成形体30aに亀裂を生じ、割れが発生する。
【0005】 そこで、圧粉成形体30aによるコアロッド8に対する縮径方向の力(以下、 この力を喰い付き力と言う)による摩擦力が大きな間は、このコアロッド8は圧 粉成形体30aと一体的に動作し、ダイス6側だけの下降動作を生じさせるよう になっている。すなわち、上記コアロッド8には、前記エアーシリンダ11に供 給されているエアーの圧力に応じた下方への押圧力が作用しているが、この押圧 力が、上記喰い付き力による摩擦力よりも小さくなるように調整されている。
【0006】 そして、圧粉成形体30aの上端側が、図3のように、ダイス6の上面より幾 分突出する位置に達すると、圧粉成形体30aに対する外周側での拘束状態が緩 和されることから、この圧粉成形体30aの内部応力が低下し、これによって、 その内周側におけるコアロッド8に対する喰い付き力も小さくなる。この段階で の喰い付き力による摩擦力が、上記エアーシリンダ11内での押圧力よりも小さ くなって、コアロッド8に下降動作、すなわち、抜取動作が生じる。この結果、 ダイプレート3がさらに下降する過程で、コアロッド8もその下限位置まで下降 し、図4に示すように、圧粉成形体30aはその全体がダイス6内から押出され 、装置外に取り出される。
【0007】 このように、コアロッド8は、ダイプレート3及びヨークプレート4を下降さ せて圧粉成形体30aの取出しを行う際の初期段階において、圧粉成形体30a と一体的に移動し得るように、ヨークプレート4にはエアーシリンダ11を介し て支持されている。そして、従来は、上記のようなコアロッドを支持するエアー シリンダへは、前記のように、取出過程で圧粉成形体によるコアロッドの喰い付 き力の低下を生じた時点でコアロッド8に対する押下げ力、すなわち、抜取力が 逆転するような供給圧力を求めて、エアーの供給が行われている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記のように定めた供給圧力でエアーシリンダへのエアーの供 給が行われている場合でも、圧粉成形体によるコアロッドの喰い付き力は、金属 粉の充填量のばらつきや、圧粉成形体の周面での潤滑度合のばらつき等によって 変動するため、例えばエアーの供給圧力が高すぎる場合も多々生じ、この場合に は、圧粉成形体の取出初期段階で、圧粉成形体とのコアロッドの一体的な上昇移 動を生じずに、前記のように圧粉成形体に割れが発生する。一方、上記エアーの 供給圧力が低すぎる場合が生じると、コアロッドの抜き不良が発生する。
【0009】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、圧粉 成形体をダイスから取出す際に、圧粉成形体に割れ等の不良を生じさせることな く、コアロッドの抜取動作を安定して生じさせ得る圧粉成形装置を提供すること にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の請求項1記載の圧粉成形装置は、ベースプレートと、このベ ースプレートに対し相対移動可能なダイプレート及びこのダイプレートと一体的 に移動するヨークプレートとが設けられ、ダイプレートに装着されているダイス の成形穴内の圧粉成形空間をベースプレート側から覆う筒状の下パンチがベース プレートに固定される一方、この下パンチを貫通して先端側が上記成形穴内に位 置するコアロッドの基端側が、上記ヨークプレートに取付けられたエアーシリン ダ内のピストンに連結されると共に、このピストンにヨークプレート側に向かう 方向の押圧力を作用させるべく上記ピストンよりもヨークプレートとは反対側の シリンダ室に圧縮空気を供給するエアー供給ラインが設けられ、上記ダイプレー トをベースプレート側に向かう方向に相対移動させることで圧粉成形空間内の圧 粉成形体が下パンチにより成形穴から押出されて取出しが行われる圧粉成形装置 であって、上記エアー供給ラインに、エアーシリンダに向かう方向のエアーの流 れを許容する一方、その逆方向の流れを遮断する逆止弁が介設されていることを 特徴としている。
【0011】 また、請求項2記載の圧粉成形装置は、上記請求項1記載の装置において、上 記ベースプレートとダイプレートとの間に、両プレートが相互に接近するときに 内容積が小さくなる補助シリンダ室を内蔵する補助シリンダが設けられると共に 、上記補助シリンダ室に、上記エアー供給ラインにおける逆止弁よりもエアーシ リンダ側から分岐した分岐ラインが接続されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】
上記請求項1記載の圧粉成形装置においては、エアーシリンダへのエアー供給 圧力を、圧粉成形体の取出初期段階でのコアロッドの圧粉成形体との一体的な動 作が確実に生じるように設定した場合においても、エアー供給ラインに逆止弁が 介設されていることによって、コアロッドの圧粉成形体との一体動作に伴い、エ アーシリンダ内のシリンダ室内では、その容積の低下が生じて圧力が上昇する。
【0013】 したがって、圧粉成形体の取出しの途中でのコアロッドに対する喰い付き力の低 下が生じた時には、上記のようにシリンダ室内のエアー圧が高まっていることか ら、コアロッドには従来よりも大きな抜取力が作用するので、圧粉成形体に割れ 等の不良を生じさせることなく、コアロッドの抜取動作をより確実に生じさせる ことができる。
【0014】 また、請求項2記載の圧粉成形装置においては、コアロッドの抜取動作中、よ り高い抜取力の作用状態が得られる。つまり、エアーシリンダ側においては、コ アロッドの抜取方向の動作が生じることによって、シリンダ室の内容積は増加方 向に変化し、したがって、このエアーシリンダのみの場合には、コアロッドの抜 取動作に伴って抜取力は初期のエアー供給圧力に応ずるものに徐々に低下する。
【0015】 しかしながら、上記においては、このとき、補助シリンダ側において、ベースプ レートとダイプレートとの接近動作が継続している間、補助シリンダ室の内容積 が減少方向に変化する状態が継続しているので、両シリンダ室の合計の容積の増 加の割合、すなわち、コアロッドの抜取力の低下の度合はより小さくなり、より 高い抜取力が維持される。この結果、コアロッドの抜取動作をさらに確実に生じ させることができる。
【0016】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0017】 本実施例の圧粉成形装置には図1に示すダイセットが構成されており、このダ イセットには、例えば機械式プレス(図示せず)のベッド1に固定されるベース プレート2が設けられている。このベースプレート2の上側にはダイプレート3 が、また、下側にはヨークプレート4がそれぞれ上記ベースプレート2と平行に 配設されている。これらダイプレート3とヨークプレート4とは、ベースプレー ト2を左右両側で貫通するコラム5・5によって相互に連結され、これにより、 これらダイプレート3とヨークプレート4とは一体的に上下動するようになって いる。
【0018】 上記ダイプレート3には、その中央位置にリング状のダイス6が装着されてい る。そして、このダイス6の中心貫通穴、すなわち、成形穴7内には、これと同 心位置に、コアロッド8が下側から挿入されている。一方、前記ヨークプレート 4の上面中央位置にはエアーシリンダ11が設けられ、このエアーシリンダ11 のシリンダ室内を上下に摺動自在なピストン12から上方に延びるピストンロッ ド13の上端部に、前記コアロッド8の下端部が、ロッド連結部14を介して連 結されている。すなわち、上記コアロッド8は、ベースプレート2の中心を貫通 して下側に延びると共に、その下端側が、ヨークプレート4に設けたエアーシリ ンダ11で支持され、このエアーシリンダ11のシリンダ室に圧縮空気(以下、 エアーと言う)を供給することによって、コアロッド8はその下限位置にエアー 圧により押付けられた状態で保持されるようになっている。
【0019】 上記コアロッド8の上端側は円柱状に形成され、この上端円柱部の外径は、ダ イス6における成形穴7の内径よりも小さく形成されている。これにより生じる 両面間の空間が、圧粉成形空間となっている。そして、この圧粉成形空間の底部 を覆う下パンチ15が、その下端部を下パンチホルダ16によって前記ベースプ レート2に固定された状態で、コアロッド8と同軸状に設けられている。この下 パンチ15は上記成形穴7に嵌合する外周面形状を有し、また、コアロッド8の 上端円柱部が嵌合する内径寸法の軸心穴を有する筒状に形成され、この軸心穴を 通して、コアロッド8が下側から貫通した組立状態となっている。
【0020】 前記エアーシリンダ11には、前記したようにエアーが供給されるが、このた めのエアー供給ライン21には、エアーシリンダ11側へのエアーの流れを許容 する一方、その逆方向の流れを遮断する逆止弁22が介設されている。また、こ のエアー供給ライン21には、逆止弁22よりもエアーシリンダ11側に、この エアーシリンダ11のシリンダ室内の圧力が許容圧を超えたときにエアーを外部 に放出するように作動する安全弁としてのリリーフ弁23がさらに介設されてい る。
【0021】 一方、ベースプレート2の上面端部側には、さらに補助シリンダ24が取付け られている。この補助シリンダ24内の補助シリンダ室内を摺動自在なピストン 25から上方に延びるピストンロッド26は、その上端部で前記ダイプレート3 の下面に固定されている。そして、補助シリンダ24には、その底部側にエアー 供給口27が設けられ、このエアー供給口27は、前記エアー供給ライン21か ら、リリーフ弁23よりもエアーシリンダ11側で分岐した分岐ライン28が接 続されている。したがって、エアー供給ライン21に供給されたエアーは、前記 エアーシリンダ11及び上記補助シリンダ24の各シリンダ室内にそれぞれ供給 されると共に、両シリンダ室は分岐ライン28及びエアー供給ライン21を通し て相互に連通し、したがって、両シリンダ室内は互いに同一の圧力状態で維持さ れるようになっている。
【0022】 上記構成の装置における圧粉成形時の動作状態について、次に説明する。
【0023】 まず、初期状態においては、ダイプレート3とヨークプレート4とは、図示し ないエアーシリンダ等の上限位置付勢手段によって、図1に示す上限位置で保持 されている。この位置において、ダイス6における成形穴7内の前記圧粉成形空 間内に、金属粉30が充填される。また、この状態におて、エアーシリンダ11 と補助シリンダ24との各シリンダ室に所定圧力のエアーがエアー供給ライン2 1を通して供給されている。
【0024】 そして、プレス装置の作動が開始されて上ラム(図示せず)が下降し始めると 、この上ラムにエアーシリンダ(図示せず)を介して取付けられている上パンチ 31が、図2に示すように、圧粉成形空間の上面側を覆うようにこの空間内に嵌 入し、その後の下降動作の継続によって、上記上パンチ31と下パンチ15との 間で金属粉に対する圧粉が行われて、リング状の圧粉成形体30aが形成される 。このとき、同図中矢印Aにて示すように、ダイプレート3にも幾分かの下降動 作を生じる、いわゆる、フローティングダイス構造となっている。つまり、圧粉 成形に伴って圧粉成形体30aとダイス6内周面との摩擦力が大きくなると、こ の摩擦力によりダイプレート3にも下降動作が生じ、これによって、密度がより 均一な圧粉成形体30aが形成される。
【0025】 上パンチ31がその下限位置に達して圧粉成形が完了すると、上パンチ31は 上方に抜き出され、そして、その後の上ラムの下降によって直接的にダイプレー ト3にさらに下降動作を生じさせる動作に切り替わる。これによって、圧粉成形 体30aの取出動作に移行する。すなわち、図3において矢印Bにて示すように 、ダイプレート3にさらに下降動作が生じることによって、固定状態の下パンチ 15上の圧粉成形体30aは、ダイプレート3に対して相対的に上昇し、ダイス 6における成形穴7内から上方に押上げられる。
【0026】 ところで、このようにして圧粉成形体30aの取出しを行う際には、圧粉成形 体30aから、この圧粉成形体30aの中心を下側から貫通するコアロッド8を 下側に抜取ることも必要である。しかしながら、上記装置においては、図3に示 されているように、圧粉成形体30aの上端側がダイス6の上面から幾分突出す る位置に達する迄は、コアロッド8は圧粉成形体30aとの一体的な動作、すな わち、静止状態で保持されるようになっている。つまり、この取出過程において は、圧粉成形体30aは圧粉成形過程での圧縮によって大きな内部応力を保有し ている状態にあり、したがって、この圧粉成形体30aからダイス6の内周面に 対し拡径方向に大きな力が作用している状態にあると共に、コアロッド8に対し ても、縮径方向に圧粉成形体30aから大きな力が作用している。このような状 態で、ダイス6と共にコアロッド8も同時に下降させると、圧粉成形体30aの 内外両面で大きな摩擦力を生じ、この結果、圧粉成形体30aに亀裂を生じ、割 れが発生し易い。
【0027】 そこで上記においては、圧粉成形体30aによるコアロッド8に対する縮径方 向の力(以下、この力を喰い付き力と言う)による摩擦力が大きな間は、このコ アロッド8には、圧粉成形体30aと一体的に動作し、ダイス6側だけの下降動 作を生じさせるようになっている。すなわち、上記コアロッド8には、前記エア ーシリンダ11に供給されているエアーの圧力に応じて下方押圧力(以下、コア ロッド抜取力と言う)が作用しているが、圧粉成形体30a全体がダイス6内に 位置する間においては、上記コアロッド抜取力は、上記喰い付き力による摩擦力 よりも小さくなるように、上記エアーシリンダ11へのエアーの供給圧力の設定 が行われているのである。したがって、ダイプレート3と一体的に前記ヨークプ レート4にも下降動作が生じるが、エアーシリンダ11内でピストン12はエア ー圧に抗して相対的に上昇し、これにより、コアロッド8は圧粉成形体30aと 共に相対的に上昇する。
【0028】 そして、前記のように圧粉成形体30aの上端側がダイス6の上面より幾分突 出する位置に達すると、圧粉成形体30aに対する外周側での拘束状態が緩和さ れることから、この圧粉成形体30aの内部応力が低下し、これによって、その 内周側におけるコアロッド8に対する喰い付き力も小さくなる。
【0029】 この状態に達してからコアロッド8に下降動作が生じる。この下降動作が生じ る迄の間、エアーシリンダ11のシリンダ室内では、前記のようにピストン12 が相対的に上昇してシリンダ室内の容積が小さくなることから、このシリンダ室 内に供給されていたエアーは、その圧力が供給時の圧力よりも上昇する。すなわ ち、エアー供給ライン21には、前記のように逆止弁22が介設されていること から、シリンダ室内の圧力は、上記容積変化にほぼ反比例して上昇する。したが って、前記のように、圧粉成形体30aによるコアロッド8の喰い付き力の低下 を生じる反面、上記のように圧力の高まったシリンダ室内のエアーによってコア ロッド8には大きなコアロッド抜取力の作用状態となっており、これによって、 コアロッド8の下降動作が開始される。
【0030】 そして、図4に示すように、図中矢印Cで示す位置までダイプレート3が下降 し、また、コアロッド8もその下限位置まで下降した状態において、ダイス6及 びコアロッド8の各上端面は、下パンチ15の上端面とほぼ面一状に位置するも のとなって、圧粉成形体30aはその全体がダイプレート3の上方に位置するも のとなる。この状態で、圧粉成形体30aの装置外への取出しが行われ、一サイ クルの成形工程が完了する。その後、ダイプレート3及びヨークプレート4が初 期位置へと上昇されて、次の成形サイクルに移行する。
【0031】 なお、前記コアロッド8に下降動作が生じる場合、その動作の開始時点で最大 の押下力を必要とし、一旦、下降動作が生じた後には、圧粉成形体30aとの間 の摩擦力が、静止摩擦力から動摩擦力に変化すると共に、下降に伴って圧粉成形 体30aの外周側でのダイス6による非拘束部分が広がることによって、さらに コアロッド8への喰い付き力が低下するので、コアロッド8の押下力は次第に小 さくて済むことになる。このため、コアロッド8の下降動作につれて、エアーシ リンダ11内のシリンダ室の容積が増加することで、このシリンダ室内の圧力は 、エアー供給ライン21からのエアー供給圧力へと次第に低下することとなるが 、この状態においても、コアロッド8の安定した抜取動作が維持される。
【0032】 しかしながら上記実施例においては、さらに、前記した補助シリンダ24を設 けることによって、上記コアロッド8の抜取動作が生じている間も、このコアロ ッド8には、より大きなコアロッド抜取力が作用するようになっている。すなわ ち、ダイプレート3が下降し、ベースプレート2との距離が小さくなることで、 補助シリンダ24内のシリンダ室内の容積は小さくなる。これにより、コアロッ ド8に下降動作が生じている間、エアーシリンダ11側ではシリンダ室の容積は 増加するものの、エアーシリンダ11と補助シリンダ24との両シリンダ室の合 計の容積増加、すなわち、圧力低下は小さくなる。この結果、より大きなコアロ ッド抜取力がコアロッド8の下降動作中にも作用するので、このコアロッド8の 抜取動作がさらに確実に生じるものとなっている。
【0033】 なお、上記のように、エアーシリンダ11及び補助シリンダ24における圧力 変化が成形サイクルの経過に伴って生じる場合に、何らかの異常でこの圧力が許 容設定圧力を超えるような場合には、前記リリーフ弁23が作動することによっ て許容設定圧力内で維持され、安全性が確保される。
【0034】 以上の説明のように、上記実施例においては、エアー供給ライン21に逆止弁 22を介設し、さらに補助シリンダ24を設けることによって、コアロッド8に 安定した抜取動作が生じるようになっている。すなわち、エアーシリンダ11へ のエアー供給圧力を、圧粉成形体30aの取出初期段階で、コアロッド8の圧粉 成形体30aとの一体動作が確実に生じるように設定した場合においても、エア ー供給ライン21に逆止弁22が介設されていることによって、上記取出初期段 階での動作中に、このコアロッド8に対するコアロッド抜取力が上昇する。この 結果、圧粉成形体30aの取出しの途中での喰い付き力の低下時には、コアロッ ド8に抜取動作への切換わりが確実に生じ、また、補助シリンダ24によって下 降動作も、より高いコアロッド抜取力で生じるようになっている。これにより、 亀裂や割れのない圧粉成形体30aを、コアロッド8の抜取不良を生じることな く、安定して生産することができる。
【0035】 なお、上記実施例においては、圧粉成形体30aをリング形状とのみ説明した が、例えばその外周面に歯形を、また、内周面にキー溝を有する歯車等の任意の 周面形状を備えるように構成することが可能である。また、下面に段差形状を有 する圧粉成形体を形成するため、下パンチ15を複数に分割した構造の装置も、 本考案を適用して構成することが可能である。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案の請求項1記載のエンジンの圧粉成形装置は、コアロッ ドが連結されているエアーシリンダのピストンにヨークプレート側に向かう方向 の押圧力を作用させるべく、上記ピストンよりもヨークプレートとは反対側のシ リンダ室に圧縮空気を供給するエアー供給ラインに、エアーシリンダに向かう方 向のエアーの流れを許容する一方、その逆方向の流れを遮断する逆止弁が介設さ れている構成である。
【0037】 それゆえ、圧粉成形体の取出しの途中でのコアロッドに対する喰い付き力の低 下が生じた時には、コアロッドに対する抜取力が高められているので、コアロッ ドにおける圧粉成形体との一体動作から抜取動作への切換わりがより確実に得ら れる。この結果、圧粉成形体に割れ等を発生させることなく、コアロッドの抜取 動作をより安定的に行わせることができるという効果を奏する。
【0038】 また、請求項2記載の圧粉成形装置は、ベースプレートとダイプレートとの間 に、両プレートが相互に接近するときに内容積が小さくなる補助シリンダ室を内 蔵する補助シリンダが設けられると共に、上記補助シリンダ室に、上記エアー供 給ラインにおける逆止弁よりもエアーシリンダ側から分岐した分岐ラインが接続 されている構成である。
【0039】 それゆえ、コアロッドの抜取動作中、より高い抜取力の作用状態が得られるの で、コアロッドの抜取動作をさらに確実に生じさせることができるという効果を 奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における圧粉成形装置のダイ
セットの縦断面図である。
【図2】上記圧粉成形装置による圧粉成形過程の動作状
態を示すダイセットの縦断面図である。
【図3】上記圧粉成形後の圧粉成形体の取出時の途中の
状態を示すダイセットの縦断面図である。
【図4】上記圧粉成形体の取出完了時の状態を示すダイ
セットの縦断面図である。
【符号の説明】
2 ベースプレート 3 ダイプレート 4 ヨークプレート 6 ダイス 7 成形穴 8 コアロッド 11 エアーシリンダ 12 ピストン 15 下パンチ 21 エアー供給ライン 22 逆止弁 24 補助シリンダ 28 分岐ライン 30a 圧粉成形体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースプレートと、このベースプレートに
    対し相対移動可能なダイプレート及びこのダイプレート
    と一体的に移動するヨークプレートとが設けられ、ダイ
    プレートに装着されているダイスの成形穴内の圧粉成形
    空間をベースプレート側から覆う筒状の下パンチがベー
    スプレートに固定される一方、この下パンチを貫通して
    先端側が上記成形穴内に位置するコアロッドの基端側
    が、上記ヨークプレートに取付けられたエアーシリンダ
    内のピストンに連結されると共に、このピストンにヨー
    クプレート側に向かう方向の押圧力を作用させるべく上
    記ピストンよりもヨークプレートとは反対側のシリンダ
    室に圧縮空気を供給するエアー供給ラインが設けられ、
    上記ダイプレートをベースプレート側に向かう方向に相
    対移動させることで圧粉成形空間内の圧粉成形体が下パ
    ンチにより成形穴から押出されて取出しが行われる圧粉
    成形装置であって、上記エアー供給ラインに、エアーシ
    リンダに向かう方向のエアーの流れを許容する一方、そ
    の逆方向の流れを遮断する逆止弁が介設されていること
    を特徴とする圧粉成形装置。
  2. 【請求項2】上記ベースプレートとダイプレートとの間
    に、両プレートが相互に接近するときに内容積が小さく
    なる補助シリンダ室を内蔵する補助シリンダが設けられ
    ると共に、上記補助シリンダ室に、上記エアー供給ライ
    ンにおける逆止弁よりもエアーシリンダ側から分岐した
    分岐ラインが接続されていることを特徴とする請求項1
    記載の圧粉成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08506057A (ja) * 1993-11-24 1996-07-02 スタックポール リミテッド アンダーカット割形ダイ
JP2006255772A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Jtekt Corp 金属原料用のブリケットの圧縮成形機、その製造装置、及びその圧縮成形方法
US9564963B2 (en) 1995-06-30 2017-02-07 Interdigital Technology Corporation Automatic power control system for a code division multiple access (CDMA) communications system

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