JPH04123754U - シートベルトのスライド式アンカー止め構造 - Google Patents
シートベルトのスライド式アンカー止め構造Info
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- JPH04123754U JPH04123754U JP3623391U JP3623391U JPH04123754U JP H04123754 U JPH04123754 U JP H04123754U JP 3623391 U JP3623391 U JP 3623391U JP 3623391 U JP3623391 U JP 3623391U JP H04123754 U JPH04123754 U JP H04123754U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アジャスターレールとスライダーとを相互の
隙間が非常に小さくなる状態に設計製作しも、スライダ
ーがシートの前後スライド調整と共にアジャスタレール
に対し引掛かったり異音を発生したりえずスムーズに前
後動できるシートベルトのスライド式アンカー止め構造
を提供することにある。 【構成】 前後スライドシート1を設置した車体床面部
5上に前後方向に長尺で且つ下側に係止歯20dを有し
たアジャスターレール20を、前端をフリーとし、後端
部のみ連結して取り付ける一方、シートベルト11のア
ンカー11aが連結され平時はアジャスターレール20
に対しシート1と共に前後スライド可能で且つ衝突事故
時等にシートベルト11から斜め前方上向きの強い引張
り力が作用すると該アジャスターレール20の係止歯2
0dに係止ピン33cが係合して移動が阻止されるスラ
イダー30を設けた構成である。
隙間が非常に小さくなる状態に設計製作しも、スライダ
ーがシートの前後スライド調整と共にアジャスタレール
に対し引掛かったり異音を発生したりえずスムーズに前
後動できるシートベルトのスライド式アンカー止め構造
を提供することにある。 【構成】 前後スライドシート1を設置した車体床面部
5上に前後方向に長尺で且つ下側に係止歯20dを有し
たアジャスターレール20を、前端をフリーとし、後端
部のみ連結して取り付ける一方、シートベルト11のア
ンカー11aが連結され平時はアジャスターレール20
に対しシート1と共に前後スライド可能で且つ衝突事故
時等にシートベルト11から斜め前方上向きの強い引張
り力が作用すると該アジャスターレール20の係止歯2
0dに係止ピン33cが係合して移動が阻止されるスラ
イダー30を設けた構成である。
Description
【0001】
本考案は、主に自動車等の車体に前後スライド調整可能に設置されたリアシー
トやフロントシートなどにおける安全用シートベルトのスライド式アンカー止め
構造に関する。
【0002】
一般に、自動車の車体の車室内にはフロントシート(ドライバーや補助席用)
とリアシートが設置されている。これらのシートは近年では殆どがシートスライ
ド装置を介し車体床面上部に取付けられ、着座者の体格や好みなどに合わせてシ
ートクッションの位置を前後方向にスライド調整できる所謂スライドシートとな
っている。
【0003】
なお、そのスライドシートのシートスライド装置は、該シートを車体床面上に
取付けるシートアジャスタとしてシートクッションの下部に左右一対並設されて
おり、それぞれ車体床面部(フロア)に固定される例えばリップ溝形状の長尺な
ロアレールと、このロアレールに複数のコロを介在して前後動可能に摺嵌した例
えば断面ハット形状の長尺なアッパーレールとを主体となし、このアッパーレー
ル上にシートクッションフレームを固定支持していると共に、アッパーレールの
ロック機構を備えた構成で、このロック機構の解除レバーの操作によりアッパー
レールをロアレールに対し前後動させて、シートクッションを前後所望の位置に
スライド位置決め調整できるようになっている。
【0004】
一方、前述のシートには着座者の安全を守るシートベルトの装着が義務付けら
れている。このシートベルトのアンカーには衝突事故時等に過大な引張り力が前
方斜め上向きにかかることから、この力に耐え得るように該アンカーを車体の強
度メンバーである床部に直接固定しているのが一般的である。しかしながら、前
述の如き前後スライド調整可能なスライドシートにおいては、シートベルトアン
カーを車体床部に直接固定したのでは、該シートを途中で前後にスライド調整し
た場合、それにシートベルトが追従せず、きつく締まり過ぎたり大幅に緩んだり
して着座者に違和感や不安感を与えるなど各種不具合が生じる。
【0005】
このために、シートベルトのアンカーをシートクッションフレームに固定した
ベルトイン方式のスライドシートが考えられたが、単にシートベルトのアンカー
をシートクッションフレームに固定したのでは、衝突事故時にシートベルトから
入力する過大な引張り力が該シートクッションフレームからシートスライド装置
にかかり、そのアッパーレールがロアレールから離脱する虞れがあって安全性が
確保できない。
【0006】
そこで近年、スライドシートにはシートベルトのスライド式アンカー止め構造
が採用されてきている。これはスライドシートの下側車体床面上部に前後方向に
長尺で且つ下側に複数の係止歯を有したアジャスターレールを前後端で該床部に
連結固定して取付ける一方、このアジャスタレールに対し前後動可能に遊嵌する
スライダー(アンカーレッジ)を前記シートクッション下部に取付け、このスラ
イダーにシートベルトのアンカーを連結固定した構造である。
【0007】
こうしたシートベルトのスライド式アンカー止め構造であれば、シートベルト
のアンカーを固定したスライダーが平時はシートクッションと共にアジャスター
レールに対し前後移動可能であるから、スライドシートを前後にスライド調整す
ると、それにスライダーとシートベルトも追従して前後動し、これでシートベル
トの締まり過ぎや緩み過ぎなどの不具合が生じなくなる。そして万一の衝突事故
時等にシートベルトからアンカーを介しスライダーに斜め前方上向きの強い引張
り力が作用すると、このスライダーが引き上げられる過程で、このスライダーの
下側部がアジャスターレールの下側の係止歯に係合して該アジャスターレールに
確実に受け止められて安全が図られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、最近の自動車においては、車室内空間をできるだけ広くして乗員の
居住性を良くするなどのために、スライドシートのシートクッションの座面高さ
を可能なかぎり低くすべく、その下側の各種装置や構造体の上下高さ寸法をミリ
単位で小さする工夫が多くなされている。こうした観点から、前述のシートベル
トのスライド式アンカー止め構造においても、アジャスターレールとこれに前後
動可能に遊嵌するスライダーとの相互の隙間をできるだけ小さく設計して上下高
さ寸法の縮小化を図ることが要求されてきた。
【0009】
しかしながら、そのようにアジャスターレールとこれに前後動可能に遊嵌する
スライダーとを相互の隙間が非常に小さくなる状態に設計製作し、そしてスライ
ドシートの車体への組付時に、アジャスタレールを車体床面部上に前後端で連結
固定し、スライダーをシートクッション下部に取付けて組立てた場合、該アジャ
スタレールが床面部に前後両端支持で遊びがない固定構造であるので、シート全
体の組付精度の誤差などにより、アジャスタレールに対しスライダーが本来なら
シートクッションの前後スライド調整と共に前後動しなければならないのに、そ
のスライダーの下側部がアジャスターレールの下側の係止歯に引掛かってスムー
ズに前後動できず、引いてはシートクッションの前後スライド調整が不可能とな
ってしまったり、或いはアジャスターレールとスライダーが擦れ合って異音を発
生したりする問題があった。
【0010】
本考案は前記事情に鑑みなされ、その第1の目的とするところは、アジャスタ
ーレールとこれに前後動可能に遊嵌するスライダーとを相互の隙間が非常に小さ
くなる状態に設計製作しも、シート組立て状態でスライダーがシートクッション
の前後スライド調整と共にアジャスタレールに対し引掛かること無くスムーズに
前後動できて、シートクッションの前後スライド調整に何ら不都合を生じないシ
ートベルトのスライド式アンカー止め構造を提供することにある。
【0011】
第2の目的とするところは、前記第1の目的に加え、更にアジャスターレール
とスライダーとが擦れ合っても異音を発生したりすることがないシートベルトの
スライド式アンカー止め構造を提供することにある。
【0012】
本考案は前記第1の目的を達成するために、前後方向にスライド調整可能にシ
ートを設置した車体の床面上に前後方向に長尺で且つ下側に係止歯を有したアジ
ャスターレールを取付ける一方、前記シートに備えられるシートベルトのアンカ
ーが連結され平時は前記アジャスターレールに対しシートと共に前後スライド可
能で且つ衝突事故時等にシートベルトから斜め前方上向きの強い引張り力が作用
すると該アジャスターレールの係止歯に係合して移動が阻止されるスライダーを
設けたシートベルトのスライド式アンカー止め構造において、前記アジャスター
レールを、この前端をフリーとし、後端部のみ車体床面部に連結して取り付けた
ことを特徴とする。
【0013】
本考案は前記第2の目的を達成するために、前述の構成のシートベルトのスラ
イド式アンカー止め構造において、アジャスターレールは、この長手方向少なく
てもスライダーの前後移動範囲に亘って低摩擦係数の薄い合成樹脂製被覆で覆わ
れていることを特徴とする。
【0014】
前記構成の本考案のシートベルトのスライド式アンカー止め構造によれば、上
下高さ寸法を低減するなどのために、アジャスターレールとこれに対し前後動可
能なスライダーとを相互の隙間が非常に小さくなる状態に設計製作しても、それ
らをスライドシートと共に車体床面上部に組み付ける場合、該アジャスタレール
は従来のように前後両端を固定せずに、前端をフリーとし、後端部のみ車体床面
部に連結して取り付けることから、スライドシート全体の組付精度に誤差があっ
ても、アジャスタレールが後端側を支点に遊動する如く逃げて該誤差を吸収し、
スライダーがアジャスターレールの下側の係止歯に引掛かるなどの不具合がなく
、そのスライダーがアジャスターレールに対しシートクッションの前後スライド
調整と共にスムーズに前後動できるようになる。また万一の衝突事故時などでシ
ートベルトから前方斜め上向きの強い引張り力がスライダーに作用すると、この
スライダーの下側部がアジャスターレールの下側の係止歯に係合する。この際ア
ジャスターレールは前端がフリーでも後端が車体床部に連結されているので、シ
ートベルトからスライダーに入力する前方斜め上向きの強い引張り力を確実に受
け止めて該スライダーの移動を阻止するようになる。
【0015】
また、前記アジャスターレールは、この長手方向少なくてもスライダーの前後
移動範囲に亘って低摩擦係数の薄い合成樹脂製被覆で覆われている構成としてお
けば、このアジャスターレールの下側の係止歯に対しスライダーが引掛かること
なく更に一層スムーズにシートクッションの前後スライド調整と共に前後動でき
るようになる上に、アジャスターレールとスライダーが擦れ合っても不快な異音
を発生することがなくなる。なお万一の衝突事故時などでシートベルトから前方
斜め上向きの強い引張り力がスライダーに作用すると、このスライダーの下側部
がアジャスターレールの薄い合成樹脂製被覆を押し退けて下側の係止歯に係合し
て移動が阻止されるようになる。
【0016】
以下本考案の一実施例を図1乃至図7に従い説明する。なおここでは図7に
示す如く2〜3人掛け用のベンチタイプのリアシート1に本考案のシートベルト
のスライド式アンカー止め構造を適用した例を説明するが、これ以外にドライバ
ーや補助席用のシングルタイプのフロントシートにも同様に適用可であることは
勿論のことである。
【0017】
前述の図7に示したベンチタイプのリアシート1は、横長なソファー状のシー
トクッション2と、この上面後部にやや後傾状態に立設されたセパレート式の左
右一対のシートバック3とで構成されている。なお、そのシートバック3はシー
トクッション2に対しリクライニング装置4により前後に回動調整可能で、着座
者の好みの立ち上がり角度を選択したり、前倒し或いは後方にフルフラット状態
に倒したりできる。
【0018】
また、前記リアシート1は図1及び図7に示す如く車体床面部5上にシートス
ライド装置6を介し前後スライド調整可能に取付けられている所謂スライドシー
トである。そのシートスライド装置6は、シートクッション2の下部フレーム2
aの下側に左右一対並設されているもので、それぞれ車体床面部5上にブラケッ
ト7を介し前後端部が固定されたリップ溝形状の長尺なロアレール8と、このロ
アレール8に複数のコロ9(図1参照)を介在して前後動可能に摺嵌した断面ハ
ット形状の長尺なアッパーレール10とを主体となし、このアッパーレール10
上にシートクッション2の下部フレーム2aを固定支持していると共に、アッパ
ーレール10のロック機構(図示せず)を備えた構成で、このロック機構の解除
レバーの操作によりアッパーレール10をロアレール8に対し前後動させて、シ
ートクッション2を前後所望の位置にスライド位置決め調整できるようになって
いる。
【0019】
こうした前後スライド式のリアシートシート1のシートクッション2上に着座
者の安全を守る3対のそれぞれ係脱操作可能なバックル付きシートベルト11が
備えられている。その最も左右外側のシートベルト11は下端側(図示省略)の
アンカーが車体の強度メンバーである床部にボルトにより直接固定されるが、そ
れ以外の内側2本ずつのシートベルト11は各々下端側がシートクッション2と
シートバック3の間の隙間を介して裏面下側に導通されて本考案のシートベルト
のスライド式アンカー止め構造に連結されている。
【0020】
ここで、そのシートベルトのスライド式アンカー止め構造は、前記シートクッ
ション2の下側の車体床面部5上に左右一対並設して設けられている。それぞれ
はアジャスターレール20と、このアジャスタレール20に対し前後動可能に遊
嵌するスライダー30とを主体として構成されている。
【0021】
更に図1乃至図5により詳述すると、前記アジャスターレール20は前後方向
に長尺な断面逆L字形状の鋼板製であると共に、その逆L字形断面の上側水平板
部20aが後方になだらかなZ形状に延出して後端取付けフランジ部20bが構
成されている。またアジャスターレール20はその逆L字形断面の垂下板部20
cの後半部下側に複数の係止歯20dが等ピッチで形成されている。しかもこの
アジャスターレール20はその逆L字形断面部の略全長に亘り(係止歯20dが
存在する部分も含み)合成樹脂製被覆21で覆われている。この被覆21は塩化
ビニール等の合成樹脂により刀の鞘の如き中空筒状の一体成形した低摩擦係数の
薄いもので、該アジャスターレール20にこの前端側から差し込まれて略密着状
態に被せられ、前端寄り部でリベット22により抜け外れないように止め付けら
れている。
【0022】
こうしたアジャスターレール20が、この前端側はフリーのままで、水平な後
端取付けフランジ部20bのみを車体の床面部5上にワッシャ23とカラー24
及びばね座25を介在して取付けボルト26により縦軸的に締め付けることで連
結されている。これで該アジャスターレール20は上下方向の外力に対し水平な
後端取付けフランジ部20b自体の弾性変形やばね座25を介した取付けボルト
26の締付度合により上下方向に首振りして逃げられるようになると共に、縦軸
の取付けボルト26を中心にカラー24を介し左右方向にも首振りして逃げられ
るようになっている。
【0023】
なお、そのアジャスターレール20の後端取付けフランジ部20bには取付け
ボルト26を挟む如く左右一対の立上り板部20eが形成されている。しかもア
ジャスターレール20の後端取付けフランジ部20bは図5(a)(b)(c)
に示す如く合成樹脂成形品よりなるカバー27により覆い隠されて意匠性が保た
れている。このカバー27は内面に一体成形したリブ状の突起27a,27b,
27c,27d,27eを有し、これらが該後端取付けフランジ部20bの各部
に当接することでみだりに遊動したり外れたりせずに被嵌状態を維持するように
なっていると共に、逆に該アジャスターレール20の自重による下方の垂れ下が
りや左右方向の無用な首振りを適度に規制するようになっている。
【0024】
一方、前記スライダー30は、図1乃至図3に示す如く、板金製の上面開放箱
状のアンカーレッジ31と、この下面に複数のカシメピンやリベット32により
連結固定された略逆ハット形状のU字部材33とで構成されている。そのアンカ
ーレッジ31は後端立上り板31aにシートベルトアンカー連結用の左右一対の
溶接ナット31bを有している。U字部材33はこの下側底板部33aの前端に
略Z形状に一段高くなって前方に延出する舌片33bを有すると共に、その底板
部33aの上面後端部に係止ピン33cを左右に向け横架して有している。
【0025】
そして、このスライダー30はアンカーレッジ31下側のU字部材33が前記
アジャスターレール20に対し上下左右いずれも僅かな隙間を存して前後動可能
に遊嵌する状態に配置され、その状態で上側のアンカーレッジ31の前端寄り部
がシートクッション2から突設した支持アーム34の下端に枢着ピン35を介し
回動可能に取り付け支持されて、該シートクッション2の前後スライド調整と共
に前後方向に追従移動可能となっている。このスライダー30の上側アンカーレ
ッジ31の後端立上り板31aの左右一対の溶接ナット31bにそれぞれ連結ボ
ルト35を締結することで前記シートベルト11の下端アンカー11aが連結固
定されている。なお前記支持アーム34は前記シートクッション2の内部フレー
ム(パイプフレーム)2bの後端辺部に上端部を嵌合して前方斜め下に向け突設
した幅広の板金製のものである。
【0026】
しかして、前記構成の本考案のシートベルトのスライド式アンカー止め構造の
作用を述べると、上下高さ寸法を低減するなどのために、アジャスターレール2
0とこれに対し前後動可能なスライダー30とを相互の隙間が非常に小さくなる
状態に設計製作し、それらをシート1と共に車体床面部5上に組み付けても、該
アジャスタレール20は前後両端を固定せずに、前端をフリーとし、水平な後端
取付けフランジ部20bのみ車体床面部5に取付けボルト26により連結して取
り付けることから、シート1全体の組付精度に誤差があっても、アジャスタレー
ル20が後端側を支点に遊動する如く逃げて該誤差を吸収し、平時はスライダー
30の下側のU字部材33の係止ピン33cや舌片33bがアジャスターレール
20の下側の係止歯20dに引掛かるなどの不具合がなく、そのスライダー30
がアジャスターレール20に対しシートクッション2の前後スライド調整と共に
スムーズに前後動できるようになる。しかも、その際に、前記アジャスターレー
ル20にはこの長手方向少なくてもスライダーの前後移動範囲に亘って低摩擦係
数の薄い塩化ビニール等の合成樹脂製被覆21で覆われているので、このアジャ
スターレール20の下側の係止歯20dに対しスライダー30がより一層引掛か
ることことがなくなり、スライダー30が更にスムーズにシートクッション2の
前後スライド調整と共に前後動できるようになる上に、アジャスターレール20
とスライダー30が擦れ合っても不快な異音を発生することがなくなる。
【0027】
また、万一の衝突事故時などで、シートベルト11から前方斜め上向きの強い
引張り力がスライダー30に作用すると、まず図1の状態から枢支ピン35を中
心にスライダー30のアンカーレッジ31がシートクッション2と共に前方斜め
上向きに回動し、これで該スライダー30の下側U字部材33が前方斜め上に図
6に示す如く急激に引き上げられて、その係止ピン33cがアジャスターレール
20下側の手近な係止歯20dに被服21を押し退けて係合する。この際、U字
部材33の下側舌片33bがアジャスターレール20下側に当接して該係止ピン
33cを係止歯20dに入れるガイドの働きをなす。
【0028】
こうして係止ピン33cがアジャスターレール20下側の係止歯20dに係合
すると、前記強い引張り力により該アジャスターレール20が前方斜め上向き方
向に引っ張られて、略Z形状の折曲されていた後端取付けフランジ部20bが図
6に示す如くの伸びるが、それ以上は取付けボルト26に支持されて、前記シー
トベルト11からスライダー30に入力する強い引張り力を確実に受け止める。
これでシートベルト11を着用している着座者の安全を保つようになる。
【0029】
次に、本考案のシートベルトのスライド式アンカー止め構造の他の実施例を図
8及び図9により説明する。ここでは前記実施例の図2及び図6に相当する構成
のみ図示し、その他は前記実施例と略同様として図示省略する。まず、図中40
は車体床面部5上に後端部のみ連結して取付けられるアジャスターレールで、こ
れにスライダー30が前後動可能に遊嵌されている。このスライダー30は前記
実施例と同様であるので同一符号を付して説明の簡略化を図る
ここで、前記アジャスターレール40は前後方向に長尺な断面逆L字形状の鋼
板製であると共に、その逆L字形断面の垂下板部40aが後方に延出して縦向き
の後端取付けフランジ部40bとされている。なお、そのアジャスターレール4
0の垂下板部40aの後半部下側に複数の係止歯40dが等ピッチで形成されて
いると共に、その逆L字形断面部の略全長に亘り(係止歯40dが存在する部分
も含み)塩化ビニール等の低摩擦係数の薄い合成樹脂製被覆41で覆われている
。
【0030】
こうしたアジャスターレール40の前端側はフリーのままで、縦向きの後端取
付けフランジ部40bのみが車体の床面部5上に固設したU字形ブラケット42
に横軸の取付けピン43と左右一対ずつのカラー44及びウエーブワッシャ45
を介して連結されている。これで該アジャスターレール40は上下方向の外力に
対し後端取付けフランジ部40bが横軸の取付けピン43を中心に上下方向に首
振りして逃げられるようになると共に、左右のウエーブワッシャ45により左右
方向にも首振りして逃げられるようになっている。これで前記実施例同様の作用
効果が得られるようになる。
【0031】
本考案のシートベルトのスライド式アンカー止め構造は、前述の如く構成した
から、アジャスターレールとこれに前後動可能に遊嵌するスライダーとを相互の
隙間が非常に小さくなる状態に設計製作しも、シート組立て状態でスライダーが
シートクッションの前後スライド調整と共にアジャスタレールに対し引掛かった
り異音を発生したりすること無くスムーズに前後動できて、シートクッションの
前後スライド調整に何ら不都合を生じないものとなる。
【図1】本考案のシートベルトのスライド式アンカー止
め構造の一実施例を示すシート組付状態の一部断面した
側面図。
め構造の一実施例を示すシート組付状態の一部断面した
側面図。
【図2】(a)及び(b)は同上実施例のシートベルト
のスライド式アンカー止め構造のアジャスタレールとス
ライダーとを示す平面図及び側面図。
のスライド式アンカー止め構造のアジャスタレールとス
ライダーとを示す平面図及び側面図。
【図3】図2のA−A線から見た後端面図。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図。
【図5】(a)は同上アジャスタレールの後端連結部の
カバーを示す平面図、(b)は同側面図、(c)は
(b)のD−D線に沿う断面図。
カバーを示す平面図、(b)は同側面図、(c)は
(b)のD−D線に沿う断面図。
【図6】同上実施例のアジャスタレールとスライダーと
の車両衝突事故時における作用を示す側面図。
の車両衝突事故時における作用を示す側面図。
【図7】同上実施例のシート全体の斜視図。
【図8】(a)及び(b)は本考案のシートベルトのス
ライド式アンカー止め構造の他の実施例を示すアジャス
タレールとスライダーとの平面図及び側面図。
ライド式アンカー止め構造の他の実施例を示すアジャス
タレールとスライダーとの平面図及び側面図。
【図9】同上実施例のアジャスタレールとスライダーと
の車両衝突事故時における作用を示す側面図。
の車両衝突事故時における作用を示す側面図。
1…シート、2…シートクッション、6…シートスライ
ド装置、6…車体床面部、11…シートベルト、11a
…アンカー、20,40…アジャスタレール、20d,
40d…係止歯、30…スライダー、33c…下側部
(係止ピン)。
ド装置、6…車体床面部、11…シートベルト、11a
…アンカー、20,40…アジャスタレール、20d,
40d…係止歯、30…スライダー、33c…下側部
(係止ピン)。
Claims (2)
- 【請求項1】 前後方向にスライド調整可能にシートを
設置した車体の床面上部に前後方向に長尺で且つ下側に
係止歯を有したアジャスターレールを取付ける一方、前
記シートに備えられるシートベルトのアンカーが連結さ
れ平時は前記アジャスターレールに対しシートと共に前
後スライド可能で且つ衝突事故時等にシートベルトから
前方斜め上向きの強い引張り力が作用すると該アジャス
ターレールの係止歯に係合して移動が阻止されるスライ
ダーを設けたシートベルトのスライド式アンカー止め構
造において、前記アジャスターレールを、この前端をフ
リーとし、後端部のみ車体床面部に連結して取り付けた
ことを特徴とするシートベルトのスライド式アンカー止
め構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のシートベルトのスライド
式アンカー止め構造において、アジャスターレールは、
この長手方向少なくてもスライダーの前後移動範囲に亘
って低摩擦係数の薄い合成樹脂製被覆により覆われてい
ることを特徴とするシートベルトのスライド式アンカー
止め構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036233U JP2551956Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | シートベルトのスライド式アンカー止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036233U JP2551956Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | シートベルトのスライド式アンカー止め構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04123754U true JPH04123754U (ja) | 1992-11-10 |
| JP2551956Y2 JP2551956Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=31918224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991036233U Expired - Fee Related JP2551956Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | シートベルトのスライド式アンカー止め構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2551956Y2 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-04-19 JP JP1991036233U patent/JP2551956Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2551956Y2 (ja) | 1997-10-27 |
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