JPH04123769U - 鉄道車両用軸受装置 - Google Patents
鉄道車両用軸受装置Info
- Publication number
- JPH04123769U JPH04123769U JP2800091U JP2800091U JPH04123769U JP H04123769 U JPH04123769 U JP H04123769U JP 2800091 U JP2800091 U JP 2800091U JP 2800091 U JP2800091 U JP 2800091U JP H04123769 U JPH04123769 U JP H04123769U
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- JP
- Japan
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- metal ring
- ring
- axle
- free end
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄道車両用軸受装置において、シール部材及
び軸受の耐久性を向上させる。 【構成】 車軸20側の第2金属環25に取付けたシー
ル部材26の自由端部26bを、外輪16側の第1金属
環23の円筒部23cの外周面に半径方向外方から接触
させる。車軸20が高速で回転している場合、シール部
材26の自由端部26bが遠心力で半径方向外方へ変形
して拡径し、第1金属環23の円筒部23cの外周面に
接触しなくなる。シール部材26と第1金属環23の接
触部分の接触摩擦による発熱がなくなり、温度が上昇し
ない。
び軸受の耐久性を向上させる。 【構成】 車軸20側の第2金属環25に取付けたシー
ル部材26の自由端部26bを、外輪16側の第1金属
環23の円筒部23cの外周面に半径方向外方から接触
させる。車軸20が高速で回転している場合、シール部
材26の自由端部26bが遠心力で半径方向外方へ変形
して拡径し、第1金属環23の円筒部23cの外周面に
接触しなくなる。シール部材26と第1金属環23の接
触部分の接触摩擦による発熱がなくなり、温度が上昇し
ない。
Description
【0001】
本考案は、シール構造を改善した鉄道車両用軸受装置に関する。
【0002】
従来、鉄道車両用軸受装置としては、図4に示すように、外輪1と転動体(円
錐ころ)2,…,2と内輪3と保持器4とを有する複列円錐ころ軸受5を車軸7
に装着し、この軸受5の車軸7についての内端側に後蓋6を配置し、外端側に前
蓋(図示しない。)を配置したものがある(実開平1−174639号公報参照)。
【0003】
上記外輪1の内端側の内周面には、金属環8の基部8aが固定され、この基部
8aから軸方向外方へ連なる取付部8bにシール部材9が取付けられ、このシー
ル部材9の自由端部9aを上記後蓋6の外周面に半径方向外方から接触させてい
る。なお、10はシール部材9を後蓋6の外周面に押し付けるスプリングである。
【0004】
しかしながら、上記従来の鉄道車両用軸受装置では、シール部材9の自由端部
9aをスプリング10で後蓋6の外周面に押し付けているから、車軸7とともに
後蓋6が高速で回転すると、シール部材9と後蓋6の接触部分が摩擦により発熱
して温度が上昇し、さらに、熱伝導作用により、軸受5の温度も上昇する。この
ため、上記シール部材9は、耐熱性及び耐摩耗性の双方から耐久性に問題が生じ
る。また、軸受5の温度も上昇するので、潤滑用グリース等が劣化しやすく、軸
受5の耐久性にも問題が生じる。
【0005】
そこで、本考案の目的は、シール部材及び軸受の耐久性が向上する鉄道車両用
軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、外輪と、転動体と、内輪と、上記外輪の
端部に固定され、軸方向外方に円筒部を有する第1金属環と、上記内輪の端部に
固定され、軸方向外方に取付部を有する第2金属環と、この第2金属環の取付部
に取付けられ、自由端部が上記第1金属環の円筒部の外周面に半径方向外方から
接触するシール部材とを備えたことを特徴としている。
【0007】
車軸が回転停止もしくは低速で回転している場合、シール部材の自由端部が第
1金属環の円筒部の外周面に接触した状態であるから、このシール部材により外
部からの水等の侵入が防止される。車軸が低速で回転している場合、シール部材
と第1金属環の接触部分の接触摩擦による発熱が少なく、温度の上昇も少ないの
で、シール部材及び軸受の耐久性がさほど問題とならない。
一方、車軸が高速で回転している場合、シール部材は回転する車軸側に取付け
られているから、シール部材の自由端部が遠心力で半径方向外方へ変形して拡径
し、第1金属環の円筒部の外周面に接触しなくなる。これにより、シール部材と
第1金属環の接触部分の接触摩擦による発熱がなく、温度の上昇もないので、シ
ール部材及び軸受の耐久性が向上する。なお、シール部材の自由端部が第1金属
環の円筒部の外周面に非接触状態であるが、車軸が高速で回転しているから、水
等は車軸の遠心力で弾き飛ばされるので、非接触の隙間から侵入するおそれが少
ない。
【0008】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。図1に示すように、複列
円錐ころ軸受15は、外輪16と、転動体(円錐ころ)17,…,17と、内輪1
8と、保持器19とを有している。この内輪18に車軸20が嵌着されている。
上記軸受15の内端側には後蓋21が配置され、外端側には前蓋(図示しない。)
が配置されている。上記後蓋21は車軸20に固定されている。
【0009】
一方、第1金属環23は、上記外輪16の内端部16aの内周面に固定される
基部23aと、この基部23aから軸方向外方へ連なって、半径方向内方へ折曲
された折曲部23bと、この折曲部23bから軸方向内方へ連なる円筒部23c
とで形成されている。この第1金属環23の折曲部23bの外周面には、上記後
蓋21の環状スリット21aに遊嵌するカバー環24が固定されている。
【0010】
また、第2金属環25は、上記車軸20に嵌合されて、内輪18の外端部と後
蓋21の内端部との間に挟着固定される基部25aと、この基部25aから上記
第1金属環23の折曲部23bと円筒部23cとの間の空間内で、軸方向外方に
連なる取付部25bとで形成されている。
【0011】
さらに、シール部材26は、上記第2金属環25の取付部25bに取付けられ
る基部26aと、上記第1金属環23の円筒部23cの外周面に半径方向外側か
ら弾力で接触する自由端部26bとで形成されている。
【0012】
上記構成によれば、上記車軸20が回転停止または低速で回転している場合に
は、シール部材26の自由端部26bが、その弾力で第1金属環23の円筒部2
3cの外周面に接触している。これにより、シール部材26で外部からの水等の
侵入が防止される。
【0013】
上記車軸20が低速で回転している場合には、シール部材26の自由端部26
bと第1金属環23の円筒部23cの外周面の接触部分の接触摩擦による発熱が
少なく、温度の上昇も少ない。これにより、シール部材26の熱劣化や摩擦、軸
受15のグリース等の劣化がさほど問題とならない。
【0014】
一方、上記車軸20が高速で回転している場合、上記シール部材26の基部2
6aは、回転する車軸20側の第2金属環25の取付部25bに取付けられてい
るから、シール部材26の自由端部26bは、遠心力で半径方向外方へ変形して
拡径し、この自由端部26bが第1金属環23の円筒部23cの外周面に接触し
なくなる。したがって、シール部材26の自由端部26bと第1金属環23の円
筒部23cの外周面の接触部分の接触摩擦による発熱がなく、温度の上昇もない。
これにより、シール部材26の熱劣化や摩擦、軸受15のグリース等の劣化が防
止できる。
【0015】
この結果、車軸20の全回転域にわたって、シール部材26及び軸受15の耐
久性が向上するのである。
【0016】
なお、車軸20が高速で回転している場合、シール部材26の自由端部26b
が第1金属環23の円筒部23cの外周面と非接触状態となるが、カバー環24
と後蓋21のスリット21aとの間の隙間、第1金属環23の円筒部23cの内
周面と後蓋21の外周面との間の隙間等によるラビリンス構造により、外部から
の水等の侵入が防止される。しかも、車軸20が高速で回転しているから、外部
から侵入しようとする水等は車軸20の遠心力で弾き飛ばされるので、この点か
らも水等の侵入が防止できる。
【0017】
上記実施例において、図2に示すように、シール部材26の自由端部26b側
の外周面に、適当個の凹部26cを設けると、自由端部26bの弾力が弱まって
遠心力で半径方向外方へ変形しやすくなる。また、図3に示すように、シール部
材26の自由端部26bに、この自由端部26bを第1金属環23の円筒部23
cの外周面に押し付けるスプリング30を設けると、低速回転時にスプリング3
0のバネ力でシール部材26の自由端部26bを第1金属環23の円筒部23c
の外周面に強く押し付けることができる上に、高速回転時にスプリング30の重
量により、自由端部26bが遠心力で半径方向外方へ変形しやすくなる。
【0018】
上記実施例では、後蓋21側のシール構造であったが、前蓋側のシール構造に
ついても同様に適用できることは言うまでもない。
【0019】
以上の説明からも明らかなように、本考案の鉄道車両用軸受装置は、車軸側の
第2金属環に取付けたシール部材の自由端部を、外輪側の第1金属環の円筒部の
外周面に半径方向外方から接触させるようにしたものである。
したがって、本考案によれば、車軸が回転停止もしくは低速で回転している場
合、シール部材は第1金属環の円筒部に接触するから、外部からの水等の侵入が
防止される。このときは、停止または低速回転中だから、シール部材と第1金属
環の接触部分の接触摩擦による発熱が少なく、温度の上昇も少ない。一方、車軸
が高速で回転している場合、シール部材の自由端部が遠心力で半径方向外方へ変
形して拡径し、第1金属環の円筒部の外周面に接触しなくなるから、シール部材
と第1金属環の接触部分の接触摩擦による発熱がなく、温度の上昇もないので、
シール部材及び軸受の耐久性が向上する。このときは、遠心力により異物の侵入
を防止できる。
【図1】 本考案に係る鉄道車両用軸受装置の要部断面
図
図
【図2】 シール部材の第2実施例の要部斜視図
【図3】 シール部材の第3実施例の要部断面図
【図4】 従来の鉄道車両用軸受装置の要部断面図
15…軸受、16…外輪、16a…内端部、17…転動
体、18…内輪、20…車軸、23…第1金属環、23
c…円筒部、25…第2金属環、25b…取付部、26
…シール部材、26b…自由端部。
体、18…内輪、20…車軸、23…第1金属環、23
c…円筒部、25…第2金属環、25b…取付部、26
…シール部材、26b…自由端部。
フロントページの続き
(72)考案者 桑原 絢夫
大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号
光洋精工株式会社内
(72)考案者 寺本 武司
大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号
光洋精工株式会社内
(72)考案者 近藤 貴人
大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目九番十
八号 光洋シカゴローハイド株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪と、転動体と、内輪と、上記外輪の
端部に固定され、軸方向外方に円筒部を有する第1金属
環と、上記内輪の端部に固定され、軸方向外方に取付部
を有する第2金属環と、この第2金属環の取付部に取付
けられ、自由端部が上記第1金属環の円筒部の外周面に
半径方向外方から接触するシール部材とを備えたことを
特徴とする鉄道車両用軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2800091U JPH04123769U (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 鉄道車両用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2800091U JPH04123769U (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 鉄道車両用軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04123769U true JPH04123769U (ja) | 1992-11-10 |
Family
ID=31912176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2800091U Pending JPH04123769U (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 鉄道車両用軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04123769U (ja) |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP2800091U patent/JPH04123769U/ja active Pending
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