JPH04134668U - 多気筒機関の非常用始動装置 - Google Patents
多気筒機関の非常用始動装置Info
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- JPH04134668U JPH04134668U JP4272291U JP4272291U JPH04134668U JP H04134668 U JPH04134668 U JP H04134668U JP 4272291 U JP4272291 U JP 4272291U JP 4272291 U JP4272291 U JP 4272291U JP H04134668 U JPH04134668 U JP H04134668U
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 多気筒機関の始動装置のトラブル時に使用す
る非常用始動装置において、機関始動に充分な長いロー
プ引きストロークを得ること。 【構成】 非常用ロープスタート装置において、ある1
気筒のみにデコンプ装置を装着すると共に、その前に圧
縮する気筒の圧縮上死点を少し過ぎた時にフライホイー
ルの位置をセットできるように、カムプーリーに位置決
めマークを付けるか、ストップ装置を施すかしたもので
ある。
る非常用始動装置において、機関始動に充分な長いロー
プ引きストロークを得ること。 【構成】 非常用ロープスタート装置において、ある1
気筒のみにデコンプ装置を装着すると共に、その前に圧
縮する気筒の圧縮上死点を少し過ぎた時にフライホイー
ルの位置をセットできるように、カムプーリーに位置決
めマークを付けるか、ストップ装置を施すかしたもので
ある。
Description
【0001】
本考案は例えば舶用の多気筒機関における非常用始動装置に関するものである
。
【0002】
従来の非常用ロープスタート装置では、デコンプ装置がなくて、ある気筒の圧
縮上死点過ぎ位置からロープを引き、次に圧縮する気筒にて圧縮着火させる方法
がとられていた。または、全気筒にデコンプ装置を取付け、オートデコンプ機構
にした方法がある。特開昭63−21311号公報や、実公平1−15889号
公報や、実開昭58−132121号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
しかし、3気筒以上の多気筒機関では、着火間隔が720°/n気筒数である
から、デコンプ装置がなくて、すぐ次に圧縮する気筒を着火させるのでは、スタ
ートロープを引くストロークが足りなくて始動に必要なクランキング回転数に達
しなかったり、フライホイールの慣性が不足で圧縮を乗り切れない等の理由で始
動困難であった。また、オートデコンプ機構とした場合には、部品点数が多くな
り、コスト高にもなるという難があった。
【0004】
本考案は以上のような課題を解決する為に次のような手段を用いるものである
。多気筒機関付設の非常用ロープスタート装置において、いずれかの1気筒のみ
にデコンプ装置を装備すると共に、その前に圧縮する気筒の圧縮上死点を少し過
ぎた時にフライホイールの位置がセットできる様にカムプーリに位置決めマーク
を付けるか、または同位置での位置決めが可能なストップ装置を付設するもので
ある。
【0005】
次に本考案の作用を説明する。図5にて説明すると、例えば、3気筒機関にお
いてNO.1気筒にデコンプ装置を装着した場合、カムプーリーの位置決めを、NO.1
気筒の1つ前に圧縮上死点に達するNO.3気筒の圧縮上死点過ぎに設定しておく。
カムプーリーの位置をセットすると共にNO.1気筒をデコンプ状態にしてスタート
ロープを引くと、NO.2気筒の圧縮上死点までの約500度のストロークを無圧縮
で引くことができるので、高クランキング回転数と高慣性力が得られ、NO.2気筒
の該上死点にて着火可能となるのである。
【0006】
次に添付の図面を基に本考案の実施例を説明する。図1は本考案による3気筒
機関の平面図、図2は同じく側面図、図3は図1におけるB−B断面による断面
図、図4はデコンプ装置を装着したNO.1気筒における排気バルブ27の縦断面に
よる弁腕室31断面図、図5はロープ引ストロークと各気筒のクランク角度との
関係を示したグラフ、図6はカムプーリー12にストップ装置を施した状態の機
関側面図、図7はカムプーリーストップ装置43の機構を示す縦断面図である。
【0007】
本考案は多気筒機関においての非常用始動装置であるが、添付図面では実施例
として3気筒機関について扱う。該機関は通常電気始動方式またはリコイルスタ
ート方式のものであり、これら始動装置にトラブルが生じた場合に、ロープスタ
ート方式にて始動させる非常用始動装置を取付けたものであって、図1の如く、
クランク軸4側に取付けたフライホイール3の外側に具備したスタータプーリー
1に巻き付けたスタータロープ2を引っ張ることによって始動させるものである
。
【0008】
該クランク軸4は、図2の如くその回転とともに、フライホイール3内に設け
たクランク軸プーリー5よりベルト9を介して、冷却水ループポンププーリー1
0、カムプーリー12、燃料供給ポンププーリー13、及びガバナプーリー15
等のプーリーを駆動させる。冷却水ループポンププーリー10は機関冷却を行う
冷却水を循環させるポンプ11を駆動する。
【0009】
燃料供給ポンププーリー13は図示されない燃料タンクより燃料パイプ17を
介して送りこまれる燃料を燃料供給パイプ18を介し、途中燃料こし器19を経
て、各気筒に設けられた燃料噴射インジェクタ30に供給する為の燃料供給ポン
プ14を駆動させる。そしてカムプーリー12は、後述するカム軸32を通して
各気筒においてのバルブ及び燃料噴射ポンプを連動させる為の駆動力を伝えるも
のである。本考案における非常用始動装置は、スタータロープ2によるロープス
トロークが有効に機関始動に生かせるのに適した位置に、各気筒のバルブが存在
する時の位置決めをこのカムプーリー12にて行うものであるが、詳しくは後に
述べる。
【0010】
次に機関全体の構造について述べる。該機関はシリンダブロック6及びシリン
ダヘッド7を一体成形したケースと弁腕ケース8に概ね内蔵される。油こし器2
2は、前記潤滑油ポンプ16に汲み上げられた潤滑油をこして、各パイプを通じ
て機関各部へ供給する。スタータ23内にはセルモータが内蔵されており、通常
の機関始動装置として使用される。
【0011】
シリンダブロック6内には3つの気筒が内包されており、図1における右側か
らNO.1気筒、NO.2気筒、NO.3気筒とする。各気筒には吸気管24a・24b・2
4cがそれぞれ連結している。図3はシリンダヘッド7の縦断面図である。吸気
管24a・24b・24cより吸入された空気は、それぞれシリンダヘッド7内
の吸気マニホルド25a・25b・25cを通り、NO.1・NO.2・NO.3各気筒内の
燃焼室に吸気バルブ26によって送り込まれ、各気筒に配された燃料噴射ノズル
より噴射される燃料による爆発に使用され、各気筒内のピストンを運動させて前
記クランク軸4を駆動させるのである。
【0012】
爆発後の空気は排気ガスとして排気バルブ27によって排気マニホルド28に
排出され、更に排気マニホルド出口29より図示されぬ排気管を経て外部に排出
される。前記燃料噴射ノズルは、シリンダヘッド7内に貫通された燃料供給通路
20より、各気筒燃焼室に向けて平行に配置された燃料噴射弁30の先端に装着
したものである。燃料は、前記燃料供給ポンプ14より燃料こし器19を経て、
燃料供給パイプ18内を流動し、燃料供給通路20から各燃料噴射弁30に供給
され、残りの燃料は、燃料排出パイプ21を通って燃料タンクへと送られるので
ある。
【0013】
これら吸気バルブ26、排気バルブ27及び燃料噴射弁30内において燃料噴
射ノズルより燃料を噴射させる機能をもつ燃料噴射ポンプは、互いに連動してい
る。図4を中心にしてこれらの連動機構について説明する。図4において、排気
バルブ27はステム27’を介して弁腕34に連結されている。弁腕34は弁腕
室31内に左右に挿設された弁腕軸35に枢着されている。各気筒のいずれの吸
気バルブ26及び排気バルブ27も同様に、該弁腕軸35に枢結されている。
【0014】
各弁腕34は、前記カム軸32付設のカム33にそれぞれ押当しており、該カ
ム33の構成配置によって各バルブの作動順序が決定し、該カム軸32の回転に
より各バルブが作動するのである。また、燃料噴射ポンプも同様に、支軸36に
枢止された弁腕を介してカム軸32のカム33に連動しており、カム軸32の回
転によって駆動して燃料を燃料噴射ノズルに注入するのである。尚、ガバナ機構
37は外部に取付けたガバナレバー38を回動させることによって、燃料供給量
の調整を行う。
【0015】
各バルブ及び燃料噴射ポンプの作動順序は図5の如くである。即ち、クランク
角度0°〜約240°においては、NO.1気筒にて吸気バルブ26が開放状態とな
って吸気を行い、NO.2気筒では排気バルブ27が開放して排気が行われ、NO.3気
筒では両バルブが閉じられており、ピストンが上昇して圧縮上死点(T.D.C
)に達した時点で燃料噴射によって着火し、燃焼室内の空気膨張によってピスト
ンを下降させ、クランク軸4を駆動させるのである。クランク角度約240°〜
約480°にては、NO.1気筒が両バルブ閉鎖状態で圧縮・着火・膨張、NO.2気筒
は吸気、NO.3気筒は排気を行い、クランク角度約480°〜約720°において
は、NO.1気筒が排気、NO.2気筒が圧縮・着火・膨張、NO.3気筒が吸気を行う。
【0016】
次にデコンプ装置について説明する。デコンプ装置とは、ロープスタータ方式
で機関始動させる際に、充分に長いロープストロークを得て機関始動できるよう
に、気筒を開弁状態にして気筒内の空気圧縮を避ける為のものである。本考案は
、多気筒機関において、ある1つの気筒に該デコンプ装置を装着するものである
が、本実施例では、図1の如く、NO.1気筒に該デコンプ装置を装着するものとす
る。図4にてデコンプ装置について説明する。デコンプ装置は、デコンプ装置蓋
39と、それに覆われた、デコンプ調整ネジ41付きのデコンプ軸40、及び該
デコンプ軸40より外部に突出するデコンプレバー42等より成る。
【0017】
該デコンプレバー42をデコンプ状態にセットすると、該デコンプ軸40が回
動して該デコンプ調整ネジ41が弁腕34付設の押当子34aに押当し、その影
響で該弁腕34が押し下げられた状態となって、排気バルブ27を開弁状態にす
る。該弁腕34が押し下げられた状態においては、カム軸32のカム33によっ
て弁腕が押し下げられる迄の間、排気バルブ27は、デコンプレバー42をデコ
ンプ状態にセットしている状態を保つのである。即ち、図4に示すようしに、弁
腕が押し下げられる迄はバネ力Fによってデコンプ状態にセットされ、デコンプ
レバー42はカム軸32のカム33によって排気バルブ27が押し下げられると
、自動的にデコンプ戻しバネのモーメントMRによりコンプ状態に戻されるよう
になる。
【0018】
このようにNO.1気筒のみをデコンプ状態にすることにより、図5で示すように
、NO.3気筒の圧縮上死点を少し過ぎた位置(クランク角度約130°〜約150
°)にてロープ引きを開始すると、途中(クランク角度約240°〜約480°
)でNO.1気筒が圧縮状態にならないので、スムーズにロープ引きを継続すること
ができ、充分なクランキング回転数とフライホイール3の慣性力を得て、次のNO
.2気筒の圧縮上死点に達するので、(この間のロープ引きストロークによって得
るクランク角度約500°)充分にNO.2気筒にて着火可能であり、これによって
機関が始動する。
【0019】
このように、ある1気筒をデコンプして、その前に圧縮する気筒の圧縮上死点
の少し過ぎからロープ引きを開始することによって容易に、また、確実に機関始
動を行うことができるのである。次に、このロープ引き開始の位置にフライホイ
ール3を定める方法を述べる。
【0020】
1つは、図2に示したように、カムプーリー12及び弁腕ケース8にカムプー
リー位置決めマークAを施す方法。もう1つは、図6・図7に示したように、カ
ムプーリーストップ装置43を施す方法である。該カムプーリーストップ装置4
3は、カムプーリー12の一箇所に切欠部12aを設け、弁腕ケース8上に設け
たストップレバー取付台43aに枢着されたストップレバー43bを上方向に回
動させ、前記カムプーリー切欠部12aに挿入してC状態にセットすると、カム
プーリー12がロープ引きを開始すべき位置で停止する。ロープ引き及び機関運
転中は該ストップレバー43bをD状態に戻しておく。
【0021】
尚、図6においては、カムプーリーストップ装置43と併せてカムプーリー位
置決めマークAを施した状態を示している。いずれの方法においても、カムプー
リー12をNO.3気筒が圧縮上死点過ぎの状態となる位置に決めることによって、
ベルト9を介してフライホイール3の位置が決まり、該位置においてロープ引き
を開始することによって前記のような有効な機関始動を行えるものである。
【0022】
本考案は以上のように構成したことによって、次のような効果を奏するもので
ある。従来ロープスタート方式では、多気筒機関を始動させるにはロープ引きス
トロークが短すぎて始動困難であったが、ある気筒にデコンプ装置を装着したこ
とによって、機関始動に充分な長いロープ引きストロークを得ることができ、ま
た、このロープ引きストロークを得るのに最適な位置にてロープ引き開始を行え
る為のカムプーリー及びフライホイールの位置決めが大変容易に行うことができ
るのである。
【0023】
尚、従来、オートデコンプ機構付の多気筒機関においては、全気筒にデコンプ
装置を装着してあるので、部品点数が多くなって、コスト高やメンテナンスの困
難、耐久性においての難をもたらしていたが、本考案では1気筒のみにデコンプ
装置を装着したので、部品点数が少なくなり、前記の難点が解消されるものであ
る。
【図1】本考案による3気筒機関の平面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】図1におけるB−B断面によるシリンダヘッド
7の断面図。
7の断面図。
【図4】デコンプ装置を装着したNO.1気筒における排気
バルブ27の垂直断面による弁腕室31の断面図。
バルブ27の垂直断面による弁腕室31の断面図。
【図5】ロープ引きストロークと各気筒のクランク角度
との関係を示した図。
との関係を示した図。
【図6】カムプーリー12にカムプーリーストップ装置
43を装着した機関側面図。
43を装着した機関側面図。
【図7】カムプーリーストップ装置43の構造断面図で
ある。
ある。
1 スタータプーリー
2 スタータロープ
3 フライホイール
4 クランク軸
12 カムプーリー
26 吸気バルブ
27 排気バルブ
32 カム軸
34 弁腕
40 デコンプ軸
41 デコンプ調整ネジ
42 デコンプレバー
43 カムプーリーストップ装置
A カムプーリー位置決めマーク
Claims (1)
- 【請求項1】 多気筒機関付設の非常用ロープスタート
装置において、いずれかの1気筒のみにデコンプ装置を
装備すると共に、その前に圧縮する気筒の圧縮上死点を
少し過ぎた時にフライホイールの位置がセットできる様
にカムプーリに位置決めマークを付けるか、または同位
置での位置決めが可能なストップ装置を施したことを特
徴とする多気筒機関の非常用始動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4272291U JP2513701Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多気筒機関の非常用始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4272291U JP2513701Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多気筒機関の非常用始動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04134668U true JPH04134668U (ja) | 1992-12-15 |
| JP2513701Y2 JP2513701Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=31923171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4272291U Expired - Lifetime JP2513701Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多気筒機関の非常用始動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2513701Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP4272291U patent/JP2513701Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2513701Y2 (ja) | 1996-10-09 |
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