JPH04143339A - 立体トラス用構造部材 - Google Patents

立体トラス用構造部材

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JPH04143339A
JPH04143339A JP26794590A JP26794590A JPH04143339A JP H04143339 A JPH04143339 A JP H04143339A JP 26794590 A JP26794590 A JP 26794590A JP 26794590 A JP26794590 A JP 26794590A JP H04143339 A JPH04143339 A JP H04143339A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は立体トラス用構造部材に係り、詳しくは、節点
部材に接合される長尺な鋼管などの端部の塑性変形を意
図的に許容すると共に、その変形の進行を所定の変形量
で阻止させた後に、その鋼管の有する最大耐力を発揮さ
せることができるようにした材軸方向変形制限機構を備
えた構造部材に関するものである。
〔従来の技術〕
長尺な鋼管とその両端部に取り付けられた円錐殻部とか
らなる構造部材を多数使用して大きい立体構造物を構築
する場合には、各構造部材の先端が節点部材に結合され
るトラス構造やすしかい構造を採用することが多い。例
えば、実公昭42−22992号公報には、トラス構造
に適用される構造部材やその構造部材に採用される接合
装置が提案されている。
ところで、地震などの動的な外力に耐えることができる
力を発揮するトラス構造を設計する場合、構造部材の性
能としては、座屈する前に耐力を保持して十分変形する
のが理想的である。これは、構造部材が座屈すれば、そ
の耐力が一般的には急激に低下するからである。したが
って、座屈耐力以下の力に基づいて構造部材が設計され
ることになるが、その場合には、動的な外力に対して構
造部材は弾性応答となる。その結果、構造部材の塑性変
形を利用する場合に比べて、大きい設計応力を想定して
おかなければならない。
また、トラス構造に類領するすしかい構造においても、
圧縮すじかいを弾性領域に保持しようとすると、地震が
あった場合などにはすしかいに大きな応力が発生するこ
とになり、隣接する柱や梁に非常に大きな力が作用して
、設計上不可能となることがしばしばある。なお、圧縮
すじかいの座屈後の耐力を評価して設計する方法もある
が、座屈後の急激な耐力低下を適切に評価して、トラス
構造物に所要の耐震性能を付与することは、現在の技術
レベルでは容易ではない。
第3図(a)、 (b)は外力を受けた場合に、座屈を
生じない場合と、生じる場合の構造部材の変形を示して
いる。これらの場合、耐震性の優劣は変形によって生じ
る消費エネルギー(図中の斜線部面積AおよびB)の大
小によって論じられる。消費エネルギは第3図(b)の
ような塑性変形の方が大きいので、第3図(a)のよう
な弾性変形よりも耐震性が高い。一方、第3図(a)の
ような変形では弾性耐力が大きいため、地震による応答
応力が大きくなるという欠点がある。
従来、トラスあるいはすじかい構造では、座屈が不可避
であるため、第3図(b)のような塑性変形を呈させる
ことが不可能と考えられていた。第3図(b)のような
変形を可能にする構造形式としては、すしかいなしのラ
ーメン構造がある。しかし、横方向の変形がすしかいあ
るいはトラス構造に比べて非常に大きいので、大量の鋼
材を使用しなければならない問題がある。
上記の問題を解消するものとして、本出願人は特願平1
−340441号(1989年12月28日出願)にお
いて、鋼管の座屈耐力より小さい外力で塑性変形する脆
弱部を左右端部に形成させた構造部材を提案した。これ
は、節点部材に結合するための接合ボルトを取り付けた
円錐殻部を鋼管の端部に一体化させた立体トラス用構造
部材である。その脆弱部は円錐殻部とその近傍の鋼管の
端部とに形成され、所定以上の圧縮力が作用すると、左
右端部の脆弱部が塑性変形することを、意図的に許容し
ている。    − 上記のような構造部材において、その左右端部に形成さ
れる脆弱部は、設計上同一の形状や寸法とされる。した
がって、構造部材が圧縮力を受けたとき、左右端部の変
形量は同一となり、構造部材の塑性変形量は、いずれか
一方の端部の塑性変形量の二倍となるはずである。
第4図は、構造部材が圧縮された場合の荷重P(トン)
と一方の脆弱部の変形量δ(+=−1)との関係を示す
。これによると、脆弱部の塑性変形量は20mmにも達
し、荷重変形曲線は耐力低下の少ない第3図(ロ)のよ
うになっている。したがって、このような脆弱部を左右
端部に備えた構造部材は、−本当たり4抛−程度の変形
能力を有することになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記した脆弱部の形状や寸法には、製作上の
誤差が発生することは避けられず、構造部材の右側端部
の脆弱部と左側端部の脆弱部との間に多少の強度差が生
じる。この場合、第5図に示すように、耐力の小さい脆
弱部が、実線で示すように61まで塑性変形して最高耐
力PAに達すると、その後の変形においては構造部材と
しての耐力が低下していく。すなわち、Pmのように大
きい最大耐力を有する脆弱部は、破線で示すように、そ
の変形量が62で止まってしまい、以後は構造部材全体
として、耐力の小さい脆弱部側でしか変形しなくなる。
この現象は、第6図(a)ないしくC)に示すデータよ
りも理解される。第6図(a)の実線は構造部材全体の
塑性変形を示し、破線は脆弱部を有しない構造部材の変
形である。第6図(b)は耐力の小さい脆弱部の変形で
あり、第6図(C)は耐力の大きい脆弱部の変形を表し
ている。脆弱部の最大耐力P^以障は、構造部材全体の
変形の大部分が耐力の小さい方の脆弱部で行われ(第6
図ら)参照)、耐力の大きい脆弱部の変形が十分に利用
されないことが分かる(第6図(C)参照)。なお、耐
力の小さい脆弱部の塑性変形を利用しただけでも、構造
部材をかなり大きく変形させることができるが、余りに
も大きい変形量を一方の脆弱部に負担させると、最大耐
力以後の構造部材の耐力の減少が大きくなりすぎる。ま
た、脆弱部が過度に変形して、構造部材の端部が不安定
となるおそれがある。
また、脆弱部の塑性変形が続く限り、構造部材の全体と
しての耐力は、いずれかの脆弱部の耐力以上には大きく
することができない。すなわち、構造部材を構成する鋼
管の耐力が脆弱部のそれより大きく確保されていても、
その鋼管の最大耐力まで利用することができない問題が
ある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は
、構造部材に圧縮力が作用したとき、製作上形状や寸法
などを厳格に同一とすることが容易でない端部構造を備
えた構造部材の変形を、左右の端部構造で同等量に塑性
変形にさせることができること、その変形の間に構造部
材の著しい耐力減少を抑制することができること、また
、左右の端部構造の塑性変形をある程度の状態で阻止し
、その阻止された時点では、構造部材に作用する圧縮力
を直接的に鋼管に及ぼすことができるようにして、端部
構造における最大耐力から鋼管が本来有する最大耐力ま
で、構造部材全体の耐力を回復させることができるよう
にすること、上記の塑性変形を大きく許容して、大スパ
ントラス構造物に大荷重が作用しても栄、激な倒壊を回
避することができること、さらには、すしかいあるいは
トラス構造における鋼材の使用を少量に留めて経済性の
向上を図ること、を実現する立体トラス用構造部材を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、トラス構造物を形成するため、節点部材に結
合する接合ボルトが取り付けられる円錐殻部を、長尺な
鋼管の左右端部に備えた構造部材に適用される。
その特徴とするところは、第1図を参照して、構造部材
1が、鋼管5の最大耐力P−よりは小さい所定の大きさ
の圧縮力PA、PI(第5図参照)を受けたとき、円錐
殻部6A、6B(第2図参照)が、軸方向に塑性変形を
開始する程度の強度に設定された変形許容部8A、8B
を備えており、その変形許容部8A、8Bが所定量δ、
の塑性変形をしたとき、その軸方向の変形の進行を阻止
する変形制限ストッパー7.7が、鋼管5の左右端部の
内部5a、5aに設けられていることである。
[作   用〕 構造部材1に地震などに伴う大きい圧縮力が作用すると
、鋼管5の左右端部に一体化されている円錐殻部6A、
6Bに圧縮応力が作用する。その変形許容部8A、8B
は、厳密には同一形状や寸法に仕上げられていないが、
当初は両変形許容部8A、8Bがともに降伏し、耐力を
保持しながら塑性変形する。そして、変形許容部8A、
8Bに、鋼管5の最大耐力PMXよりは小さいが、円錐
殻部6A、6Bのそれぞれの最大耐力である所定の大き
さの圧縮力PA、PIが加わると、第8図に示すように
、円錐殻部6A、6Bと鋼管5の画先端部とがtlJJ
R形に変形を開始する。
すなわち、耐力の小さい変形許容部8Aの最大耐力P、
が構造部材1に作用すると、その変形許容部8Aは徐々
に耐力を低下させながら塑性変形を続ける。この変形許
容部8Aの変形が構造部材1の全体的な塑性変形量とな
って現れる。一方、耐力の大きい変形許容部8Bは最大
耐力P、に達しないうちに、構造部材1の全体的な変形
が変形許容部8Aの塑性変形に従うので、その時点で、
耐力の大きい変形許容部8Bの塑性変形が止まる。
ところが、耐力の小さい変形許容部8Aが所定量δ、ま
で塑性変形したとき変形制限ストッパー7に当接して、
それ以上の変形が阻止される。この時点で、塑性変形を
中断していた耐力の大きい変形許容部8Bが塑性変形を
開始する。その変形許容部8Bが最大耐力P、に達し、
その後に耐力を徐々に低下させながら塑性変形を続ける
。そして、変形許容部8Bが所定量δ。まで塑性変形し
たとき変形制限ストッパー7に当接し、その変形も停止
する。両変形許容部8A、8Bの変形で、構造部材1は
δ、の二倍の長さだけ短くなる。このようにして、構造
部材1は大きい変形が許容され、トラス構造の建造物が
直ちに倒壊するということはない。
上記のように両変形許容部8A、8Bの変形が阻止され
た時点から、第8図の例では、接合ボルト9の端面9c
から変形制限ストッパー7の端面7aへ伝わる応力のバ
イパス効果により、構造部材1には変形許容部8A、8
Bの最大耐力Pa。
P、よりは大きな圧縮力が作用する。鋼管5自体の最大
耐力pxxは変形許容部8A、8Bの最大耐力Pa、P
mよりは大きいため、以後は、構造部材1の耐力が鋼管
5の最大耐力PMXまで上昇することになり、圧縮力が
その耐力を越えるまではトラス構造物は倒壊しない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐力の小さい変形許容部の変形が阻止
されると、塑性変形を中断していた耐力の大きい変形許
容部の塑性変形を開始させることができる。両変形許容
部が変形制限ストッパーに当接した時点では、構造部材
が大きく変形してトラス構造物がかなり歪むが、それが
直ちに建造物を倒壊させるということはなく、その間に
建造物から避難する時間が確保できる。
両変形許容部の変形が阻止された後では、構造部材に作
用する圧縮力が鋼管のみを圧縮する。鋼管自体の最大耐
力は変形許容部の最大耐力より大きいため、構造部材の
耐力が鋼管の最大耐力まで上昇することになり、トラス
構造物は大きい外力にもある程度耐えることができる。
上記のような変形許容部を両端部に備えた構造部材でも
ってトラス構造物を形成すれば、ラーメン構造のような
塑性変形による耐震性を付与することができ、すしかい
あるいはトラス構造物に必要な程度の鋼材使用量に留め
ることができる。
〔実 施 例〕
以下に、本発明をその実施例に基づいて、詳細に説明す
る。
第1図は構造部材1とそれに取り付けられた接合装置2
の断面図で、その長尺な構造部材1の先端は、第2図に
示すように、節点部材3,3間に接合され、一つの節点
部材3には幾つかのネジ孔4.4が形成され、構造部材
lが例えば放射状に接合される。構造部材1は、鋼管5
とその両端部に溶接などで一体化された円錐殻部6Aま
たは6Bを備えるエンド部材6.6とからなり、鋼管5
の端部寄りの内部5aには、変形制限ストッパー7.7
が設けられる。本例では、その変形制限ストッパー7が
厚肉綱円板状の隔壁であり、鋼管5の内面に溶接で固着
一体化されている。
上記の円錐殻部6A、6Bは、鋼管5の最大耐力PMX
よりは小さい所定の大きさの圧縮力PA。
pH(第5図参照)を受けたとき、軸方向に塑性変形す
る程度の強度に設定される。その円錐殻部6A、6Bと
それに連なる鋼管5の先端部分とが、変形許容部8A、
8Bとして機能する。なお、上記の所定の大きさの圧縮
力pA、pmとは、変形許容部8A、8Bの最大耐力(
最大耐力PAとPsとはほとんど等しいが、後述するよ
うにP、がPAよりも僅かに大きいと仮定する)である
逆に言えば、それぞれの最大耐力PA、P、を越えて過
度に耐力を減少しない第4図の点Cまたは点りに示す力
PCまたはP、における所定量δ。
またはδゎの塑性変形をした時点で、変形許容部8A、
8Bの第8図の仮想線で示すような状態で変形を停止さ
せるように、前記した変形制限ストッパー7.7の位置
が選定される。
第1図において寸法を例示すると、後述する接合ボルト
9の端面9cと隔壁7の端面7aとの距離rが所定の塑
性変形量δ、に等しい例えば20mmとされる(なお、
第4図に示すδ。に等しくするときは15mmとされる
)。そして、第7図に示すような接合装置2Aを採用す
る場合には、隔壁7に変形阻止用のナツト19を固着し
ておいたり、図示しないがそのナツトの位置を隔壁に植
設したボルトで位置調整可能としておいた場合でも、そ
のナツト19の端面19aと接合ボルト9の端面9Cと
の距離lも上記した20mmとされる。位置調整可能な
ナンドを採用した場合には、距離!は前述したδ。から
δ、まで、もしくはそれ以上の任意の長さに変更するこ
とができるのは言うまでもない。
ちなみに、構造部材1を節点部材3に接合する接合装置
2,2Aは本発明とは直接関係しないが、以下に一例と
して第1図のような構造の場合について簡単に説明する
。長尺な鋼管5には、その左右端部にエンド部材6が溶
接などで取り付けられる。そのエンド部材6は、鋼管5
に連なる中空の円錐敷部6Aと後述するスリーブ体17
に当接される短い円筒部6Cとを有している。このエン
ド部材6には、構造部材1をネジ孔4の形成された節点
部材3に接合するための接合ボルト9が装着されている
。この接合ボルト9にはボス部10が形成されると共に
、その両側端部のネジ部9a。
9bが逆ネジとされ、ボス部10を境にして節点部材3
側に形成されるネジ部9bは例えば石巻螺旋であり、構
造部材1を節点部材3に取り付ける場合、スリーブ体1
7を回転させることによる接合ボルト9の回転に伴って
基部側に取り付けられたアンカーナツト11が緩まない
ように、ネジ部9aは左巻蝮旋となっている。
上記エンド部材6の円筒部6Cの内部には、接合ボルト
90基部側に螺合されるアンカーナツト11の径より大
きい径の雌ネジ12が形成される。
エンド部材6の雌ネジ12には、雄ネジ13の形成され
たスリーブナツト14が螺合され、ネジロック剤が塗布
されて緩み止めされる。そのスリーブナツト14の中心
部には、接合ボルト9の軸部9mを挿通して支持する摺
動孔15が設けられている。
上記のスリーブナツト14の摺動孔15には予め接合ボ
ルト9の軸部9mが挿通され、がっ、アンカーナツト1
1をネジ部9aに螺合させた後、その一体化物がスリー
ブナンド14を介してエンド部材6に取り付けられる。
そのスリーブナツト14と接合ボルト9のボス部10と
の間には、スプリング16が介在されている。このスプ
リング16はボス部10がエンド部材6方向へ退避でき
るように縮むことができ、がっ、ボス部1oを節点部材
3方向へ付勢するように機能する。しかし、そのスプリ
ング16による作用や効果の説明は割愛する(例えば特
願昭61−193059号参照)。
接合ボルト9の外部には、そのボス部1oの外面に係合
して回転を伝達するスリーブ体17が設けられている。
これは例えば六角状に形成されたボス部10に嵌まる六
角筒体で、その内部はボス部10の軸方向摺動を可能に
している。そのスリーブ体17の外面には、ボス部10
を回転するだめの回転力作用部18が形成されている。
ところで、円錐敷部6A、6Bやその近傍の鋼管5は、
鋼管5の最大耐力PMXよりは小さい所定圧縮力PA、
Ps以上の力を受けたとき、軸方向に塑性変形する程度
の強度に設定されていることは前述したが、その最大耐
力を決定する寸法や形状は、有限要素法等で求めること
ができる。実験や解析結果によると、構造部材1に圧縮
力を作用させたとき、第10図に示すように、円錐敷部
6Aには、その断面における主応力Sと周方向のリング
応力Tとが発生し、リング応力Tが主応力Sの3倍ない
し5倍になることが判明している。
このリング応力Tは、エンド部材6が朝顔の花のように
外方へ開こうとするのを拘束するものと考えられる。し
かし、円錐敷部6Aが鋼管5の端部と共に塑性変形する
ように成形されていて、その寸法に応したリング応力T
が円錐敷部6Aの全周にわたって均等に生じる。そこで
、エンド部材6の円錐敷部6Aが鋼管5の端部の変形を
助長するように塑性変形すると、エンド部材6や鋼管5
の端部の軸方向の変形量は非常に大きいものとなる。
なお、端部が敢えて最初に障伏するように成形されてい
る構造部材の最大耐力と、端部が最初に陵伏しないよう
に成形されている構造部材の耐力変化とは、第6図(a
)で示した通りであり、前者は円錐敷部の変形を伴った
実線のよう乙こ、゛後者は破線のようになる。第5図に
示した荷重Pと構造部材1の変形量との関係は実験によ
って得られたものであるが、その供試体はJISの5S
41級の釦付で製作され、鋼管5の外径は76.3mm
、肉厚は2.8n+mであり、円錐敷部6Aの外径は7
6.3mm、金製は27mmである。
前述した座屈許容部8A、8Bは設計上同一の形状や寸
法とされるが、従来技術のところで述べたように、製作
上の誤差が発生することは避けられず、鋼管5の右側端
部の変形許容部8Bと左側端部の変形許容部8Aとの間
に多少の強度差が生じる。いま、右側端部の変形許容部
8Bが左側端部の変形許容部8Aよりも、その耐力が大
きくなっているとして以下に説明する。
例えば地震の規模が小さく、トラス構造物の各構造部材
1に大きい圧縮力が作用しない場合には、エンド部材6
における円錐敷部6A、6Bも鋼管5も弾性限界内で変
形し、その外力がなくなればもとの形状を回復する。
一方、構造部材1に地震などに伴う大きい圧縮力が作用
すると、網管5とその端部に一体化されている円錐敷部
6A、6Bとの変形許容部8A。
8Bに大きな応力が作用する。変形許容部8A。
8Bに、鋼管5の最大耐力PMXよりは小さい所定の大
きさの圧縮力PA、P、が加わると降伏して、第8図や
第9図に示すような変形を開始する。
詳しく説明すると、鋼管5の両端の変形許容部8A、8
Bは、厳密には同一形状や寸法に仕上げられていないが
、当初は変形圧許容部8A、8Bがともに降伏し、耐力
を保持しながら塑性変形する。まず、耐力が最大耐力P
aとなると、耐力の小さい変形許容部8Aが徐々に耐力
を低下させながら塑性変形する。この変形許容部8Aの
変形が、構造部材1の全体的な塑性変形量となって現れ
る。
耐力の大きい変形許容部8Bが最高耐力PBに達しない
うちに、構造部材1の全体的な変形が変形許容部8Aの
塑性変形に従うので、その時点で、変形許容部8Bの塑
性変形が止まる。
ところが、耐力の小さい変形許容部8Aが第8図に示す
ように変形し、変形制限ストッパー7に当接すると、そ
れ以上の変形が阻止される。その時点で、塑性変形を中
断していた変形許容部8Bが塑性変形を開始する。その
変形許容部8Bが最高耐力P、に達し、その後に耐力を
徐りに低下させながら塑性変形を続ける。そして、耐力
の大きい変形許容部8Bが変形して変形制限ストッパー
7に当接すると、その塑性変形も停止される。両変形許
容部8A、8Bの変形で構造部材1はそれぞれの変形量
δ、の二倍分短くなる。このときに構造部材1に作用す
る力は例えば19.7 トンである。
そのような構造部材の大きい変形が各構造部材ごとに生
じると、トラス構造物がかなり歪むことになるが、その
建造物が直ちに倒壊するということはない。その間に建
造物から避難する時間が確保され、安全が図られる。
上記のように変形圧許容部8A、8Bの変形が阻止され
た時点からは、第8図の例でいうと、接合ボルト9の端
面9cから変形制限ス)yパー7の端面7aへ伝わる応
力のバイパス効果により、構造部材1には変形許容部8
A、8Bの最大耐力PA、P、よりは大きな圧縮力が作
用する。すなわち、構造部材Iに作用する圧縮力は鋼管
5を直接的に圧縮する。網管5自体の最大耐力PMXは
変形許容部8A、8Bの最大耐力PA、pHよりは大き
いため、以後は、構造部材1の耐力が鋼管5の座屈荷重
(最大耐力P□)まで上昇することになり、圧縮力がそ
の荷重を越えるまでは建造物は倒壊しない。このときに
構造部材1に作用し得る力は例えば23.9トンとなり
、前述した19.7 トンに対して、約21%もの耐力
上昇が実現される。
このような挙動は、屋根に大量の積雪がある場合でも同
様であり、上記した構造部材でもってトラス構造物を形
成しておくと、ラーメン構造のような塑性変形による耐
震性を付与することができ、すしかいあるいはトラス構
造物に必要な程度の鋼材使用量に留めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された構造部材とそれに採用され
た接合装置の一例を示す断面図、第2図は構造部材が節
点部材に接合された状態の全体外観図、第3図(a)は
構造部材の弾性変形線図、第3図(b)は構造部材の塑
性変形線図、第4図は変形許容部もしくは脆弱部を備え
た構造部材の変形線図、第5図は耐力が僅かに異なる脆
弱部もしくは変形許容部を有する構造部材の変形線図、
第6図(a)は脆弱部もしくは変形許容部を有する構造
部材全体の塑性変形と、脆弱部もしくは変形許容部を有
しない構造部材全体の変形を示す線図、第6図(b)は
耐力の小さい脆弱部もしくは変形許容部の塑性変形線図
、第6図(C)は耐力の大きい脆弱部もしくは変形許容
部の変形線図、第7図は異なる構成の接合装置と変形制
限ストッパーを備えた構造部材の断面図、第8図および
第9図は変形状態を説明する変形許容部の塑性変形図、
第10図は圧縮力を受けた円錐敷部に発生する応力の作
用説明図である。 ■−・構造部材、3−節点部材、5−=−鋼管、5a・
−・内部、6A、6B・−円錐敷部、7−・変形制限ス
トッパー(隔壁)、8A、8B−・変形許容部、9−接
合ボルト、δ、−所定の塑性変形量、pMX、−。 鋼管の最大耐力、PA、Pg ’−所定の大きさの圧縮
力(変形許容部それぞれの最大耐力)。 特許出願人   川鉄建材工業株式会社代理人 弁理士
 吉村 勝俊(ほか1名)第3図(a) 木 第3図(b) 牛 第8図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トラス構造物を形成するため、節点部材に結合す
    る接合ボルトが取り付けられる円錐殻部を、長尺な鋼管
    の左右端部に備えた構造部材において、上記構造部材が
    、鋼管の最大耐力よりは小さい所定の大きさの圧縮力を
    受けたとき、前記円錐殻部が、軸方向に塑性変形を開始
    する程度の強度に設定された変形許容部を備え、 前記変形許容部が所定量の塑性変形をしたとき、その軸
    方向の変形の進行を阻止する変形制限ストッパーが、上
    記鋼管の左右端部の内部に設けられていることを特徴と
    する立体トラス用構造部材。
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