JPH0417639A - 耐食性および耐摩耗性に優れたチタン合金 - Google Patents
耐食性および耐摩耗性に優れたチタン合金Info
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- JPH0417639A JPH0417639A JP12088790A JP12088790A JPH0417639A JP H0417639 A JPH0417639 A JP H0417639A JP 12088790 A JP12088790 A JP 12088790A JP 12088790 A JP12088790 A JP 12088790A JP H0417639 A JPH0417639 A JP H0417639A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、耐食性および耐摩耗性に優れ、特に腐食環
境下での摩耗(エロージョンコロ−ジョン)に対して高
い抵抗性をもつチタン合金に関する。
境下での摩耗(エロージョンコロ−ジョン)に対して高
い抵抗性をもつチタン合金に関する。
(従来の技術)
チタン合金は、比強度が高く、耐食性や耐熱性にも優れ
るところから、種々の機械部品材料として用途が拡大し
ている。しかし、チタン合金は耐摩耗性が十分でないた
め、乾式、湿式を問わず固形物を含む流体中では比較的
容易に摩耗する。
るところから、種々の機械部品材料として用途が拡大し
ている。しかし、チタン合金は耐摩耗性が十分でないた
め、乾式、湿式を問わず固形物を含む流体中では比較的
容易に摩耗する。
湿式環境下ではチタンは優れた耐食性を示す。
この性質はチタン表面に生成する安定な薄い酸化被膜に
よって維持されるのであるが、摩耗を伴う環境ではこの
酸化被膜が容易に破壊されてしまう。
よって維持されるのであるが、摩耗を伴う環境ではこの
酸化被膜が容易に破壊されてしまう。
そのため、通常はチタンの優れた耐食性が発揮される筈
のやや酸性(pH:1〜3程度)の環境でも、タービン
翼やインペラーの部材、化学薬品用撹拌機やスラリー処
理装置の部品などに使用するのが困難であった。このよ
うな部品には、これまでハステロイC(商品名)などの
Ni基合金が使用されてきたが、Ni基合金に較べて軽
量で比強度に優れるチタン合金は上記のような回転部材
用の材料としてははるかに有利である。即ち、もともと
耐食性に優れるチタン合金に耐摩耗性を付与すれば、エ
ロージョンが生しるような環境下でもチタン合金が使用
できることになり、その用途は一層拡大する。
のやや酸性(pH:1〜3程度)の環境でも、タービン
翼やインペラーの部材、化学薬品用撹拌機やスラリー処
理装置の部品などに使用するのが困難であった。このよ
うな部品には、これまでハステロイC(商品名)などの
Ni基合金が使用されてきたが、Ni基合金に較べて軽
量で比強度に優れるチタン合金は上記のような回転部材
用の材料としてははるかに有利である。即ち、もともと
耐食性に優れるチタン合金に耐摩耗性を付与すれば、エ
ロージョンが生しるような環境下でもチタン合金が使用
できることになり、その用途は一層拡大する。
チタン合金の耐摩耗性向上対策としては、加熱あるいは
イオンブレーティング等の方法で表面に窒化チタンを形
成させる方法、合金表面を高エネルギービーム照射によ
り溶融させその溶融池中にTiNのような硬質材や固溶
強化材(酸素)を噴射して混合させる方法(特開昭62
−56561号公報)等が提案されている。しかし、い
ずれの方法でも実用に耐える耐摩耗性を付与することは
困難である。加熱法では処理温度が高温であるため製品
に変形が生し、イオンブレーティング法は処理コストが
高く、かつ製品寸法に制約があり、さらに窒化チタンの
厚膜を形成させるのは容易でないなどの問題点が多い。
イオンブレーティング等の方法で表面に窒化チタンを形
成させる方法、合金表面を高エネルギービーム照射によ
り溶融させその溶融池中にTiNのような硬質材や固溶
強化材(酸素)を噴射して混合させる方法(特開昭62
−56561号公報)等が提案されている。しかし、い
ずれの方法でも実用に耐える耐摩耗性を付与することは
困難である。加熱法では処理温度が高温であるため製品
に変形が生し、イオンブレーティング法は処理コストが
高く、かつ製品寸法に制約があり、さらに窒化チタンの
厚膜を形成させるのは容易でないなどの問題点が多い。
一方、チタンの耐食性を改善するために、白金族元素を
利用することが知られている。例えば、JI311〜1
3種としてPdを0.12〜0.25%含むチタンがあ
り、特開昭62−107041号公報、同62−149
836号公報、同64−21040号公報などにも白金
族元素を含む高耐食性のチタン合金が提案されている。
利用することが知られている。例えば、JI311〜1
3種としてPdを0.12〜0.25%含むチタンがあ
り、特開昭62−107041号公報、同62−149
836号公報、同64−21040号公報などにも白金
族元素を含む高耐食性のチタン合金が提案されている。
しかし、これらはいずれも耐食性向上を主眼とするもの
であって、耐摩耗性は無くましてや腐食と摩耗が同時に
進行する環境での耐久性は乏しい。
であって、耐摩耗性は無くましてや腐食と摩耗が同時に
進行する環境での耐久性は乏しい。
本発明者らは、チタン合金に耐摩耗性を付与する新たな
方法を探究し、β相チタン素地に炭化チタンを分散させ
た合金を発明して先に特願昭63−282435号とし
て特許出願を行った。この先願の耐摩耗性チタン合金の
発明は、β相チタンがα相チタンおよび(α+β)相チ
タンに較べて耐摩耗性が高く、これに炭化チタン(また
は更に硬質セラミックスまたは/およびα相)を分散さ
せるとによって、その耐摩耗性が著しく向上するという
知見に基づいている。この先願発明の合金は、水ジェツ
トによるエロージョンや乾式摩耗環境では極めて優れた
耐久性を示す。
方法を探究し、β相チタン素地に炭化チタンを分散させ
た合金を発明して先に特願昭63−282435号とし
て特許出願を行った。この先願の耐摩耗性チタン合金の
発明は、β相チタンがα相チタンおよび(α+β)相チ
タンに較べて耐摩耗性が高く、これに炭化チタン(また
は更に硬質セラミックスまたは/およびα相)を分散さ
せるとによって、その耐摩耗性が著しく向上するという
知見に基づいている。この先願発明の合金は、水ジェツ
トによるエロージョンや乾式摩耗環境では極めて優れた
耐久性を示す。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記の先願発明の耐摩耗性チタン合金を、さ
らに改良してエロージョンコロ−ジョンに対しても強い
抵抗力をもたせ、腐食性の強い環境下で摩耗を伴うよう
な部品の材料としても使用できるようにすることを目的
としてなされたものである。
らに改良してエロージョンコロ−ジョンに対しても強い
抵抗力をもたせ、腐食性の強い環境下で摩耗を伴うよう
な部品の材料としても使用できるようにすることを目的
としてなされたものである。
(課題を解決するための手段)
本発明の要旨は、
r白金族元素の一種以上を単独または合計でo、oos
〜0.25重量%含むβ相チタン素地に炭化チタンが分
散していることを特徴とする耐食性および耐摩耗性に優
れたチタン合金」にある。以下、本明細書において合金
成分に関する%は全で「重置%」を表すものとする。
〜0.25重量%含むβ相チタン素地に炭化チタンが分
散していることを特徴とする耐食性および耐摩耗性に優
れたチタン合金」にある。以下、本明細書において合金
成分に関する%は全で「重置%」を表すものとする。
本発明の上記の合金は、各種の部材を構成する合金素材
全体であってもよく、また、部材の一部、例えばエロー
ジョンコロ−ジョンにさらされる表層部だけが上記の合
金であってもよい。
全体であってもよく、また、部材の一部、例えばエロー
ジョンコロ−ジョンにさらされる表層部だけが上記の合
金であってもよい。
β相チタン素地は、白金族元素の外さらにNiおよびの
Co1種または2種を単独または合計で0.1〜5.0
%含有していてもよい。このβ相チタン素地には炭化チ
タンを分散させることが必須であるが、その外にさらに
α相または/および硬質セラミックスが分散していても
よい。硬質セラミックスとは、例えばW z C、N
i C、T i Nの好ましくは粒径150μ−以下の
粒子である。
Co1種または2種を単独または合計で0.1〜5.0
%含有していてもよい。このβ相チタン素地には炭化チ
タンを分散させることが必須であるが、その外にさらに
α相または/および硬質セラミックスが分散していても
よい。硬質セラミックスとは、例えばW z C、N
i C、T i Nの好ましくは粒径150μ−以下の
粒子である。
(作用)
本発明合金の素地はβ相チタンである。β相チタンとは
、β相安定化元素であるCr、 Mo、Ni、 Ta、
■、Fe、 Mn等を多量に含有し、常温において体心
立方構造のチタンβ相を呈する素地である。β相チタン
の実用合金としては、Ti−3^1−8 V −6Cr
−4Zr−4Mo、 Ti−15V−3Aj!−33n
−3Cr、 Ti−10V−2Fe−3Aj!等がある
。前記のβ相安定化元素の中でも特に共析型β相安定化
元素であるWやCrが有利である。
、β相安定化元素であるCr、 Mo、Ni、 Ta、
■、Fe、 Mn等を多量に含有し、常温において体心
立方構造のチタンβ相を呈する素地である。β相チタン
の実用合金としては、Ti−3^1−8 V −6Cr
−4Zr−4Mo、 Ti−15V−3Aj!−33n
−3Cr、 Ti−10V−2Fe−3Aj!等がある
。前記のβ相安定化元素の中でも特に共析型β相安定化
元素であるWやCrが有利である。
従って、 (α十β)系チタン合金であるTi−6Aj
2−4Vに、例えば25%のWや10%のCrを含有さ
せることによりβ相チタン素地の合金を得ることができ
る。また、α系である純チタンにW、Crを多量に含有
させてもβ相チタン素地が得られる。
2−4Vに、例えば25%のWや10%のCrを含有さ
せることによりβ相チタン素地の合金を得ることができ
る。また、α系である純チタンにW、Crを多量に含有
させてもβ相チタン素地が得られる。
上記のβチタン素地には、白金族元素の1種以上が0.
005〜0.25%含有されていなければならない。白
金族元素の実用的なものはPdおよびRuであるが、O
s、 Ir、 Pt、 Rhも使用できる。これらの元
素はチタン合金の耐食性を向上させる効果をもつが、単
独または複合添加した場合の含有量が少なくとも0.0
05%でなければその効果は明らかにならない。含有量
が多くなるほど耐食性は向上するが、0.25%を超え
ると作用効果が飽和する傾向にあり、またこれらは極め
て高価な元素であるから、実用的には上限を0.25%
までにとどめるべきである。
005〜0.25%含有されていなければならない。白
金族元素の実用的なものはPdおよびRuであるが、O
s、 Ir、 Pt、 Rhも使用できる。これらの元
素はチタン合金の耐食性を向上させる効果をもつが、単
独または複合添加した場合の含有量が少なくとも0.0
05%でなければその効果は明らかにならない。含有量
が多くなるほど耐食性は向上するが、0.25%を超え
ると作用効果が飽和する傾向にあり、またこれらは極め
て高価な元素であるから、実用的には上限を0.25%
までにとどめるべきである。
素地には、Niまたは/およびCOを含有させることが
できる。これらの元素は、1種または2種合計で0.1
%以上含有された場合に、白金族元素と同様に合金の水
素過電圧を小さくして耐食性を改善する作用をもつ。こ
の作用は、前記の白金族元素との共存下で一層顕著に現
れる。ただし、その含有量が5.0%を超えると合金の
加工性の劣化が大きくなるから、含有量の上限は5.0
%とするのがよい。
できる。これらの元素は、1種または2種合計で0.1
%以上含有された場合に、白金族元素と同様に合金の水
素過電圧を小さくして耐食性を改善する作用をもつ。こ
の作用は、前記の白金族元素との共存下で一層顕著に現
れる。ただし、その含有量が5.0%を超えると合金の
加工性の劣化が大きくなるから、含有量の上限は5.0
%とするのがよい。
上記の素地には炭化チタンの粒子をできるだけ均一に分
散させなければならない。この場合の分散する炭化チタ
ンは、凝固時にできる晶出TiCと固相中で析出するT
iCである。かかるTiCを分散させるための方法とし
ては、■前述したようなβ相チタン合金となる原料成分
中に0.2〜5.0%の炭素(この炭素は炭化物の形で
添加してもよい)を含有させて溶解し、凝固させ、チタ
ン炭化物を分散させる方法、■ββ相チタン合金なる原
料を黒鉛ルツボを使用して溶解しルツボからCを供給し
てTiCを生成させる方法、■チタン合金表面に溶融分
解してβ相を形成する炭化物(例えばW2C1Cr3C
z)の粉末を添加した混合粉末をチタン合金表面に溶射
する方法、がある。■の方法では、原料中のC含有量が
0.2%以上でないとCがβ相チタン中に固溶してしま
って炭化物として分散しない。一方、Cの含有量が5,
0%を超えると合金の凝固中に割れが発生したり、熱間
加工性および靭性が劣化する。なお、合金中にCを含有
させる手段トシテ、溶解の際にW、C,cr、cz、N
bCのようにTiCよりも炭化物としての安定性に乏し
い炭化物を添加すれば、これらの炭化物が分解してTi
Cが生成し、同時に分離したW、 Cr、 Nbなどが
素地の合金成分となってβ相を安定化するという効果が
ある。
散させなければならない。この場合の分散する炭化チタ
ンは、凝固時にできる晶出TiCと固相中で析出するT
iCである。かかるTiCを分散させるための方法とし
ては、■前述したようなβ相チタン合金となる原料成分
中に0.2〜5.0%の炭素(この炭素は炭化物の形で
添加してもよい)を含有させて溶解し、凝固させ、チタ
ン炭化物を分散させる方法、■ββ相チタン合金なる原
料を黒鉛ルツボを使用して溶解しルツボからCを供給し
てTiCを生成させる方法、■チタン合金表面に溶融分
解してβ相を形成する炭化物(例えばW2C1Cr3C
z)の粉末を添加した混合粉末をチタン合金表面に溶射
する方法、がある。■の方法では、原料中のC含有量が
0.2%以上でないとCがβ相チタン中に固溶してしま
って炭化物として分散しない。一方、Cの含有量が5,
0%を超えると合金の凝固中に割れが発生したり、熱間
加工性および靭性が劣化する。なお、合金中にCを含有
させる手段トシテ、溶解の際にW、C,cr、cz、N
bCのようにTiCよりも炭化物としての安定性に乏し
い炭化物を添加すれば、これらの炭化物が分解してTi
Cが生成し、同時に分離したW、 Cr、 Nbなどが
素地の合金成分となってβ相を安定化するという効果が
ある。
第1図は、本発明のTi合金のミクロ組織を模式的に示
した図である。(a)はβ相チタン素地に炭化チタン(
Tic)だけが分散したもの、(b)はTiCの外にα
相が分散したもの、(C)はTiCと硬質セラミックス
が分散したもの、そして(d)はTiC,α相および硬
質セラミックスが分散したものである。
した図である。(a)はβ相チタン素地に炭化チタン(
Tic)だけが分散したもの、(b)はTiCの外にα
相が分散したもの、(C)はTiCと硬質セラミックス
が分散したもの、そして(d)はTiC,α相および硬
質セラミックスが分散したものである。
(a)の合金は、前記の製法で製造することができ、こ
の場合炭化チタン晶出物は楕円形、球形、またはこれら
が網目状に連なった形状になっている。
の場合炭化チタン晶出物は楕円形、球形、またはこれら
が網目状に連なった形状になっている。
その大きさは、組織の均一性、耐摩耗性の均一性を保つ
ために0.5〜25μm程度の微粒子であるのが望まし
い。炭化チタンの分散量は余りに過剰になると合金の延
性を損なうから、30体積%以下にとどめるのがよい。
ために0.5〜25μm程度の微粒子であるのが望まし
い。炭化チタンの分散量は余りに過剰になると合金の延
性を損なうから、30体積%以下にとどめるのがよい。
(b)および(d)のようにα相を分散させるには、(
alのようにβチタン素地に炭化チタンが分散した合金
を350〜550°Cで時効処理すればよい。この処理
によって0.05〜0.1 μm程度の微細なα相が析
出して時効硬化し、合金の耐摩耗性が一段と向上する。
alのようにβチタン素地に炭化チタンが分散した合金
を350〜550°Cで時効処理すればよい。この処理
によって0.05〜0.1 μm程度の微細なα相が析
出して時効硬化し、合金の耐摩耗性が一段と向上する。
なお、時効処理の温度は、350°Cより低いと処理に
長時間を要し、時効硬化も十分でない。
長時間を要し、時効硬化も十分でない。
550°Cを超える温度では過時効となって硬度が低下
するおそれがある。なお、α相の分散量は20体積%以
下とするのがよい。
するおそれがある。なお、α相の分散量は20体積%以
下とするのがよい。
(C1および(d)のように硬質セラミックスが分散し
た合金は、前述のように0.2〜5.0%のCを含有す
るβ相チタンを溶解し、その中に硬質セラミックス粉を
投入し攪拌して凝固させることによって得られる。この
場合、部材の表層部だけを溶融させ、ここにセラミック
ス粉をいれて、必要な表層部だけを(C1または(d)
の組織とすることもできる。
た合金は、前述のように0.2〜5.0%のCを含有す
るβ相チタンを溶解し、その中に硬質セラミックス粉を
投入し攪拌して凝固させることによって得られる。この
場合、部材の表層部だけを溶融させ、ここにセラミック
ス粉をいれて、必要な表層部だけを(C1または(d)
の組織とすることもできる。
硬質セラミックスとしては、前記のW 2 C、Nr
C1TiNのほか、W C、Cr+ Cz、NbC,S
iC,TiN、Alzo3などの150μm以下の微粒
粉末が好ましい。
C1TiNのほか、W C、Cr+ Cz、NbC,S
iC,TiN、Alzo3などの150μm以下の微粒
粉末が好ましい。
150μmより粗粒であると合金の使用中にセラミック
ス粒子が表面から剥離、脱落しやすく耐摩耗性向上の効
果が小さくなる。硬質セラミックスの分散量も、過剰に
なると合金の延性を損なうから、20体積%までとすべ
きである。
ス粒子が表面から剥離、脱落しやすく耐摩耗性向上の効
果が小さくなる。硬質セラミックスの分散量も、過剰に
なると合金の延性を損なうから、20体積%までとすべ
きである。
(d)の合金は、上記のようにして硬質セラミックスを
分散させた合金を製造した後、350〜550°Cでの
時効処理によって微細なα相を析出させて製造する。
分散させた合金を製造した後、350〜550°Cでの
時効処理によって微細なα相を析出させて製造する。
本発明の合金は、白金族元素、あるいは更にNi、Co
を含有することによってきわめて優れた耐食性をもつと
同時に、β相素地に1000 Hv以上の硬度をもつ炭
化チタン、或いは更に硬質セラミ・ンクスや微細α相の
粒子が分散しているために、耐摩耗性も高い。従って、
腐食と摩耗が同時に進行するような使用環境でも十分な
耐久性を発揮する。
を含有することによってきわめて優れた耐食性をもつと
同時に、β相素地に1000 Hv以上の硬度をもつ炭
化チタン、或いは更に硬質セラミ・ンクスや微細α相の
粒子が分散しているために、耐摩耗性も高い。従って、
腐食と摩耗が同時に進行するような使用環境でも十分な
耐久性を発揮する。
本発明合金は、含有成分を調整することにより比重を5
以下に保つことが可能で、軽量で比強度が高いというチ
タン合金本来の性質を維持できる。
以下に保つことが可能で、軽量で比強度が高いというチ
タン合金本来の性質を維持できる。
また、1000°C程度の加熱で容易に熱間加工を行う
ことができるから各種の部品に成形することが容易であ
る。
ことができるから各種の部品に成形することが容易であ
る。
部品の所定部分だけを本発明合金で構成する場合は、前
記のように溶射などの手段で部品表層部に本発明合金を
形成させればよい。また、本発明の合金を他のチタン合
金部品の表面にTIG溶接で接合して使用することもで
きる。
記のように溶射などの手段で部品表層部に本発明合金を
形成させればよい。また、本発明の合金を他のチタン合
金部品の表面にTIG溶接で接合して使用することもで
きる。
(実施例)
第1表に示す組成の合金をボタン溶解で溶製し、20
X 50 X 100 (IIlm)のインゴットとし
た。使用した原料は、スポンジチタン、スポンジジルコ
ニウム、電解錫、l−V母合金、Affi−Mo母合金
、純^l、およびPd、 Ru、 Ni、 Coの純金
属、ならびにW2C1Cr3C2、NbC,TiNの各
粉末(粒度80〜150μm)である。
X 50 X 100 (IIlm)のインゴットとし
た。使用した原料は、スポンジチタン、スポンジジルコ
ニウム、電解錫、l−V母合金、Affi−Mo母合金
、純^l、およびPd、 Ru、 Ni、 Coの純金
属、ならびにW2C1Cr3C2、NbC,TiNの各
粉末(粒度80〜150μm)である。
上記のインゴットを1050°Cに加熱してから3パス
の熱間圧延を行って101厚の仮にした。このとき割れ
等の欠陥発生状況を調査した。
の熱間圧延を行って101厚の仮にした。このとき割れ
等の欠陥発生状況を調査した。
第1表に比較例として示す合金No、 13〜18は白
金族元素を含まないもの、従来例として示すNo、 1
9.20は既存のβ型チタン合金である。なお、本発明
合金のうち、No、 6.7.8.11.12と、比較
例のNα16〜18は熱間加工後ニ450〜500°c
×4〜20時間の時効処理を行ってα相を析出させてい
る。
金族元素を含まないもの、従来例として示すNo、 1
9.20は既存のβ型チタン合金である。なお、本発明
合金のうち、No、 6.7.8.11.12と、比較
例のNα16〜18は熱間加工後ニ450〜500°c
×4〜20時間の時効処理を行ってα相を析出させてい
る。
こうして得られた試料の常温での硬度(Hv)を測定し
、さらに直径10IIlffl、長さ40mmの摺動摩
耗試験片、10X10X15 (mm)のエロージヨン
性試験片および10 X 20 X 20 (IIlm
)の塩酸腐食試験片を採取しそれぞれの試験に供した。
、さらに直径10IIlffl、長さ40mmの摺動摩
耗試験片、10X10X15 (mm)のエロージヨン
性試験片および10 X 20 X 20 (IIlm
)の塩酸腐食試験片を採取しそれぞれの試験に供した。
また、X線解析用試験片も採取してデイフラクトメータ
ーによって相の同定を行った。
ーによって相の同定を行った。
摩耗試験は、第2図に示すピンオンディスフカ弐で行っ
た。試験条件は下記のとおりであ・5゜試験片の押圧何
重:2kg 試験片と相手材(ディスク)との摺ti」速度:62.
8m/min 摺動距離:2.5 XIO’ m 相手材(ディスク) : 60kgf/mm2級高張
力鋼摩擦面の潤滑:なし 耐摩耗性の評価は試験片の重量減少量で行った。
た。試験条件は下記のとおりであ・5゜試験片の押圧何
重:2kg 試験片と相手材(ディスク)との摺ti」速度:62.
8m/min 摺動距離:2.5 XIO’ m 相手材(ディスク) : 60kgf/mm2級高張
力鋼摩擦面の潤滑:なし 耐摩耗性の評価は試験片の重量減少量で行った。
エロージョン試験は、第3図に示すジェット方式で実施
した。試験片はパフ研磨で鏡面仕上とし、次の条件で試
験した。
した。試験片はパフ研磨で鏡面仕上とし、次の条件で試
験した。
水噴射ノズル径: 1.2 mm
噴射水流速: 370 Il/sec
ノズル−試験片間距離; 651
噴射角度:90゜
噴射時間: 600 sec
耐エロージヨン性の評価は、試験片に生した痕跡の深さ
を測定して行った。
を測定して行った。
塩酸腐食試験は、5重量%Hi沸V、溶液中に20hr
浸漬して腐食減量を測定し、mm7年に換算(8゜て耐
食性を評価した。
浸漬して腐食減量を測定し、mm7年に換算(8゜て耐
食性を評価した。
以上の試験結果を第2表にまとめて示す。
第2表に明らかなように、本発明合金は耐摺動摩耗性、
耐エロージヨン性および耐塩ms食性の全てにおいて優
れている。比較例の合金は炭化チタン(或いは更にα相
、TiN)を含むことによって耐摺動摩耗性および耐エ
ロージヨン性には優れるが、耐塩酸腐食性が劣る。従っ
て、エロージョンコロ−ジョンが発生する環境での使用
には耐えられない。従来の実用合金はいずれの性質にお
いても本発明合金よりはるかに劣る。なお、本発明合金
は、熱間加工性においても従来のチタン合金と同等であ
る。
耐エロージヨン性および耐塩ms食性の全てにおいて優
れている。比較例の合金は炭化チタン(或いは更にα相
、TiN)を含むことによって耐摺動摩耗性および耐エ
ロージヨン性には優れるが、耐塩酸腐食性が劣る。従っ
て、エロージョンコロ−ジョンが発生する環境での使用
には耐えられない。従来の実用合金はいずれの性質にお
いても本発明合金よりはるかに劣る。なお、本発明合金
は、熱間加工性においても従来のチタン合金と同等であ
る。
第3表は、白金族元素とNi、 Coの適正含有量を調
べるために行った試験結果の一部である。
べるために行った試験結果の一部である。
ベースは第1表のNo、 2と同じ6AIV、−4V合
金とし、Ru、 Pd、 NiおよびCoの含有量を変
えた以外は、Nch2と同し条件で試験片を作製した。
金とし、Ru、 Pd、 NiおよびCoの含有量を変
えた以外は、Nch2と同し条件で試験片を作製した。
第3表から、Ru、 PdおよびNi、 Coの含有量
が少なすぎるものは耐食性(耐塩酸腐食性)に劣ること
が明らかである。一方、Ru、 Pdを多量に添加した
ものは耐食性は優れるが、第2表のNα2に較べれば耐
食性の向上は飽和しているがわかる。即ち、白金族元素
の過剰な添加は材事)価格を上げるだけで好ましくない
。CoおよびNiを過剰に含有する合金は熱間加工性が
悪く、これらの添加も適正範囲内に抑える必要がある。
が少なすぎるものは耐食性(耐塩酸腐食性)に劣ること
が明らかである。一方、Ru、 Pdを多量に添加した
ものは耐食性は優れるが、第2表のNα2に較べれば耐
食性の向上は飽和しているがわかる。即ち、白金族元素
の過剰な添加は材事)価格を上げるだけで好ましくない
。CoおよびNiを過剰に含有する合金は熱間加工性が
悪く、これらの添加も適正範囲内に抑える必要がある。
(以下、余白)
(発明の効果)
実施例にも示したとおり、本発明のチタン合金は優れた
耐食性とともにきわめて良好な耐摩耗性を有している。
耐食性とともにきわめて良好な耐摩耗性を有している。
従って、本発明合金は乾いた環境での使用は勿論、湿っ
た腐食性の環境下で摩耗を伴うような条件でも十分に使
用できる。この合金の用途としては、前述のタービン翼
、化学装置のインペラーやパルプ部材等のほか、自動車
の動弁、あるいは更に人工骨(関節)などにも使用する
ことができる。
た腐食性の環境下で摩耗を伴うような条件でも十分に使
用できる。この合金の用途としては、前述のタービン翼
、化学装置のインペラーやパルプ部材等のほか、自動車
の動弁、あるいは更に人工骨(関節)などにも使用する
ことができる。
第1図は、本発明合金のミクロ組織を模式的に示す図で
ある。 第2図は、摺動摩耗試験の試験方法を説明する図である
。 第3図は、エロージョン試験の試験方法を説明する図で
ある。
ある。 第2図は、摺動摩耗試験の試験方法を説明する図である
。 第3図は、エロージョン試験の試験方法を説明する図で
ある。
Claims (5)
- (1)白金族元素の一種以上を単独または合計で0.0
05〜0.25重量%含むβ相チタン素地に炭化チタン
が分散していることを特徴とする耐食性および耐摩耗性
に優れたチタン合金。 - (2)β相チタン素地が、白金族元素の外さらにNiお
よびCo1種または2種を単独または合計で0.1〜5
.0重量%含有することを特徴とする請求項(1)のチ
タン合金。 - (3)β相チタン素地に炭化チタンの外にさらにα相が
分散していることを特徴とする請求項(1)または(2
)のチタン合金。 - (4)β相チタン素地に炭化チタンの外にさらに硬質セ
ラミックスが分散していることを特徴とする請求項(1
)または(2)のチタン合金。 - (5)β相チタン素地に炭化チタンの外にさらにα相お
よび硬質セラミックスが分散していることを特徴とする
請求項(1)または(2)のチタン合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12088790A JP2626163B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 耐食性および耐摩耗性に優れたチタン合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12088790A JP2626163B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 耐食性および耐摩耗性に優れたチタン合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0417639A true JPH0417639A (ja) | 1992-01-22 |
| JP2626163B2 JP2626163B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=14797438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12088790A Expired - Lifetime JP2626163B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 耐食性および耐摩耗性に優れたチタン合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2626163B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11502260A (ja) * | 1995-03-03 | 1999-02-23 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 耐蝕性サーメット摩耗部品 |
| US8144440B2 (en) | 2005-08-26 | 2012-03-27 | Panasonic Corporation | Electric appliance and heating cooking device |
| JP2017517633A (ja) * | 2014-04-28 | 2017-06-29 | アールティーアイ・インターナショナル・メタルズ,インコーポレイテッド | チタン合金、それから製造される部品および使用方法 |
-
1990
- 1990-05-10 JP JP12088790A patent/JP2626163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11502260A (ja) * | 1995-03-03 | 1999-02-23 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 耐蝕性サーメット摩耗部品 |
| US8144440B2 (en) | 2005-08-26 | 2012-03-27 | Panasonic Corporation | Electric appliance and heating cooking device |
| JP2017517633A (ja) * | 2014-04-28 | 2017-06-29 | アールティーアイ・インターナショナル・メタルズ,インコーポレイテッド | チタン合金、それから製造される部品および使用方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2626163B2 (ja) | 1997-07-02 |
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