JPH04207197A - 光学活性なシアンヒドリンおよび光学活性なラクトンの製造方法 - Google Patents

光学活性なシアンヒドリンおよび光学活性なラクトンの製造方法

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JPH04207197A
JPH04207197A JP33645190A JP33645190A JPH04207197A JP H04207197 A JPH04207197 A JP H04207197A JP 33645190 A JP33645190 A JP 33645190A JP 33645190 A JP33645190 A JP 33645190A JP H04207197 A JPH04207197 A JP H04207197A
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optically active
lipase
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cyanohydrin
reaction
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JP33645190A
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Shinji Kamata
鎌田 真司
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はシアンヒドリンの製造方法およびラクトンの製
造方法に係り、特に、生化学的な手法に基づく光学活性
なシアンヒドリンの製造方法および光学活性なラクトン
の製造方法に関する。
[従来の技術] ラクトン、α−オキシ酸、不飽和カルボン酸等を合成す
る際の原料として広く利用されているシアンヒドリンは
、従来より、アルデヒドまたはケトンに青酸(シアン化
水素)を作用させる方法や、アルデヒドまたはケトンと
亜硫酸水素ナトリウムとの付加物にシアン化アルカリを
作用させる方法等の化学的手法により合成されてきた。
このような化学的手法により合成されたシアンヒドリン
は一般にラセミ体であり、ラセミ体のシアンヒドリンを
原料として化学的手法により合成された目的物質もまた
ラセミ体となる。このため、化学的手法により合成され
たシアンヒドリンを原料として使用して、一方の光学対
掌体を使用することが望まれる医薬品、検査薬、食品添
加物、動物薬、飼料添加物等を得るにあたっては、ラセ
ミ体のシアンヒドリンを光学分割して一方の光学対掌体
を得た後に目的物質を化学的に合成するか、目的化合物
をラセミ体として得た後にこのラセミ体を光学分割する
必要があった。
ところで、近年、微生物や酵素を利用して、光学活性な
有機物質(一方の光学対掌体に富んだ有機物質または一
方の光学対掌体)を生化学的に合成する手法が開発され
、種々の有機合成への適用が試みられている。
例えば、光学活性なシアンヒドリンを合成するものとし
ては、アルデヒドと青酸とをオキシニトリラーゼ(E、
  C,4,1,2,10)の存在下で反応させる方法
が、特開昭63−219388号公報に開示されている
[発明が解決しようとする課題] しかしながらオキシニトリラーゼは、反応速度の増大や
反応生成物の回収等の点で反応溶媒として好適である有
機溶媒を用いると失活しやすく、反応系の選択が極めて
限定されるという難点がある。また、このオキシニトリ
ラーゼは植物から抽出、精製されたものであるため、工
業的に利用するには酵素の調製、分離源(植物、種子)
の人手等の点に不安があり、さらに、高価であるという
難点もある。
したがって本発明の目的は、工業的により安定して実施
することが可能な、光学活性なシアンヒントリンの製造
方法および光学活性なラクトンの製造方法を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、
リパーゼが上記難点および不安を解決し、好適に光学活
性なシアンヒントリンおよび光学活性なラクトンの製造
に適用し得ることを見出だして、本発明に到達した。
すなわち本発明の光学活性なシアンヒドリンの製造方法
は、下記一般式(I) R−CHO・・・(I) (式中、Rはアルキル基、置換アルキル基、アリールア
ルキル基、置換アリールアルキル基、アリール基および
置換アリール基からなる群より選択される置換基である
。) で表されるアルデヒドと青酸とをリパーゼの存在下で反
応させることを特徴とする。得られる光学活性なシアン
ヒドリンは、下記一般式(II)R−C−CN    
    ・・・(n)■ H (式中、Rは前記一般式(I)に同じ。)で表される。
また本発明の光学活性なラクトンの製造方法は、下記一
般式(i) R+ R3 HO−C−C−CHO・・・(i) 2 R4 (式中、R+ 、R2、R3およびR4はそれぞれ水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R+ 、
R1、R3およびR4はそれぞれ同一であっても異なっ
ていてもよい。)で表されるアルデヒドと青酸とをリパ
ーゼの存在下で反応させて、下記一般式(it) R’ R3H R2R40H (式中、R1、R2、R3およびR4は前記一般式(i
)に同じ。) で表される光学活性なシアンヒドリンを得た後、このシ
アンヒドリンに酸加水分解処理を施すことを特徴とする
。得られる光学活性なラクトンは、一般式(iii) (式中、R1、R2、R3およびR4は前記一般式(i
)に同じ。) で表される。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず本発明の光学活性なシアンヒドリンの製造方法につ
いて説明すると、この方法においては前述したように下
記一般式(I) R−CHO・・・(I) (式中、Rはアルキル基、置換アルキル基、アリールア
ルキル基、置換アリールアルキル基、アリール基および
置換アリール基からなる群より選択される置換基である
。) で表されるアルデヒドを原料として使用する。
ここにアルキル基としては、炭素数1〜5のアルキル基
が好ましく、このようなアルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基が挙げられる。
置換アルキル基としては、水酸基やハロゲン原子等によ
り置換された炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、こ
のような置換アルキル基としては、例えばヒドロキシメ
チル基、オキシラニル基、クロルメチル基、ジクロロメ
チル基、下記式で表される置換基が挙げられる。
I  R3 HO−C−C− ]   I R1!  R4 (式中、R+ 、R1SR3およびR4はそれぞれ水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示シ、R1、R
e5R3およびR4はそれぞれ同一であっても異なって
いてもよい。)アリールアルキル基としては、炭素数7
〜10のアリールアルキル基が好ましく、このようなア
リールアルキル基としては、例えばベンジル基、フェニ
ルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基が
挙げられる。
置換アリールアルキル基としては、水酸基、ニトロ基、
メトキシ基、ハロゲン原子等により置換された炭素数7
〜11のアリールアルキル基が好ましく、このような置
換アリールアルキル基としては、例えばp−ヒドロキシ
フェニルエチル基、0−ニトロフェニルプロピル基、0
−クロロベンジル基、m−メトキシフェニルブチル基が
挙げられる。
アリール基としては、フェニル基が好ましい。
置換アリール基としては、水酸基、ニトロ基、メトキシ
基、イソプロピル基、ハロゲン原子等により置換された
炭素数6〜9のアリール基が好ましく、このような置換
アリール基としては、例えばp−ヒドロキシフェニル基
、0−ニトロフェニル基、0−クロルフェニル基、m−
メトキシフェニル基、p−イソプロピルフェニル基が挙
げられる。
原料として使用するアルデヒドは、公知のアルデヒド合
成法により得られた反応液より分離、精製したものでも
よいし、分離、精製前のアルデヒド含有反応液でもよい
。さらには、反応液から有機溶媒でアルデヒドを抽出後
、溶媒を留去させたものや、市販のアルデヒドを水に一
旦、温時溶解後、冷却したもの等を使用してもよい。
例えば、アルデヒドとしてヒドロキシピバルアルデヒド
[前記一般式(i)において、R1およびR2が水素原
子で、R3およびR4がメチル基であるアルデヒドコを
使用する場合には、イソブチルアルデヒドとホルムアル
デヒドとのアルドール縮合反応液より分離、精製したヒ
ドロキシピバルアルデヒドの他に、前記アルドール縮合
反応液や、このアルドール縮合反応液から有機溶媒でヒ
ドロキシピバルアルデヒドを抽出後、溶媒を留去させた
もの、あるいは市販のヒドロキシピバルアルデヒドを一
旦、水に温時溶解させた後、所定の温度に冷却したもの
等を使用することができる。
本発明の光学活性なシアンヒドリンの製造方法において
は、上述したアルデヒドと青酸とをリパーゼの存在下で
反応させる。
このときの反応溶媒としては、水や、酢酸バッファー、
クエン酸バッファー、リン酸バッファー等の緩衝液ある
いはアルコール含有緩衝液等を用いることが好ましい。
また青酸(HCN)は、そのまま溶媒中に溶解させても
よいが、安全性の上から、NaCN、KCN等の青酸塩
と、HCj2、Ht SOa等の酸とを溶媒に溶解させ
、溶媒中で青酸を生成させて使用することが好ましい。
このときの青酸の量は、原料として使用するアルデヒド
と当量以上とすることが好ましい。
リパーゼとしては高等動物由来、植物由来、微生物由来
等、種々のものが知られているが、本発明においては工
業的に大量生産の技術が確立されている微生物由来のリ
パーゼ、例えばアクロモバクタ−(Achromoba
cter)属やシュードモナス(Pseudomona
s)属の細菌、フィコマイセス(Phycomyces
)属やリゾプス(Rhizopus)属やムコール(M
ucor)属やアスペルギルス(Aspergi I 
Ius)属の糸状菌、カンディダ(Candida)属
の酵母等に由来するリパーゼを使用することが特に好ま
しい。
またリパーゼとしては、精製したリパーゼの他に、リパ
ーゼを産生ずる菌体あるいは細胞、リパーゼを含む菌体
抽出物あるいは細胞抽出物、リパーゼを産生ずる菌体あ
るいは細胞の培養上澄物等や、これらを適当な坦体に固
定化したもの等を用いてもよ(、本発明におけるリパー
ゼとは、これらを総称するものとする。
なお固定化に用いる坦体は、ガラス、多孔質ガラス、シ
リカゲル、アルミナ等の無機坦体、セルロース、デキス
トラン、アガロース、デンプン等の天然高分子やその誘
導体、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシアクリルメ
タクリレート、ポリスチレン、ナイロン、各種イオン交
換樹脂等の合成高分子やこれらにアミノ基、カルボキシ
ル基、水酸基、フェノール基等の官能基を導入したもの
、寒天、アルギン酸、に−カラギーナン、セルロース誘
導体等の多糖類、およびゼラチン、アルブミン、コラー
ゲン等のタンパク質等の中から適宜選択される。
反応は、例えば、溶媒に青酸または青酸塩を所定量添加
し、必要に応じて青酸を生成させるための酸を所定量添
加した後、溶媒のpHを3.0〜7.0好ましくは3.
6〜6.0に調節してリパーゼを添加し、さらに原料ア
ルデヒドを所定量添加して、反応温度を4〜60℃好ま
しくは15〜40℃として行う。反応形式は連続式、反
連続式、回分式のいずれの形式であってもよく、反応時
間は概ね0,5〜2時間である。
このようにしてアルデヒドと青酸とをリパーゼの存在下
で反応させることにより、下記一般式%式%([) (式中、Rは前記一般式(I)に同じ。)で表される光
学活性なシアンヒドリンを製造することができる。
反応終了後、必要に応じて生成したシアンヒドリンを分
離、精製してもよい。シアンヒドリンの分離、精製方法
は特に限定されるものではなく、例えば、反応液中に残
存する未反応の青酸を減圧法、N2気流の吹き込み等に
より除去した後、反応液中のシアンヒドリンをエーテル
やジクロロメタン等の有機溶媒により抽出し、抽出層を
無水硫酸ナトリウム等で脱水した後、濃縮乾固すること
により行うことができる。
次に本発明の光学活性なラクトンの製造方法について説
明すると、この方法においては前記一般式(I)のアル
デヒド(R−CHO)の−態様である下記一般式(i)
、 Rj R3 HO−C−C−CHO・・・(i) R1! R4 (式中、Rj 、RE 、R3およびR4はそれぞれ水
素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rj 
、RE 、R3およびR4はそれぞれ同一であっても異
なっていてもよい。)で表されるアルデヒドを原料とし
て使用し、このアルデヒドと青酸とをリパーゼの存在下
に反応させて、まず、下記一般式(11) %式% (式中、Rj 、R1! 、R3およびR4は前記一般
式(i)に同じ。) で表される光学活性なシアンヒドリンを得る。
原料として使用するアルデヒドの具体例としては、ヒド
ロキシピバルアルデヒド、3−ヒドロキシプロピオンア
ルデヒド、2.2−ジエチル−3−ヒドロキシプロピオ
ンアルデヒド、2,2−ジプロピル−3−ヒドロキシプ
ロピオンアルデヒド等が挙げられる。
本発明の光学活性なラクトンの製造方法においては、こ
のようにして得られた一般式(11)の光学活性なシア
ンヒドリンに酸加水分解処理を施して、下記一般式(i
il) (式中、H+ 、Rj 、R3およびR4は前記一般式
(i)に同じ。) で表される光学活性なラクトンを得る。
このときの酸加水分解は、塩酸、硫酸等の酸を用イテ、
一般式(if)の光学活性なシアンヒドリンを含む反応
液について行ってもよいし、反応液から分離、精製した
光学活性なシアンヒドリンについて行ってもよい。さら
に、リパーゼとして精製したリパーゼ以外のリパーゼを
使用した場合および固定化したリパーゼを使用した場合
には、反応液を遠心分離して、リパーゼを産生ずる菌体
あるいは細胞、リパーゼを含む菌体抽出物あるいは細胞
抽出物、リパーゼを産生ずる菌体あるいは細胞の培養上
澄物、またはこれらが固定化された坦体等を除いた画分
について行ってもよい。この酸加水分解は、60〜10
0’Cで1〜3時間行うことが好ましい。
このように、前記一般式(i)で表されるアルデヒドと
青酸とをリパーゼの存在下に反応させて前記一般式(1
1)で表される光学活性なシアンヒドリンを得た後に酸
加水分解を行うことにより、光学活性な5員環状ラクト
ン、例えばパントラクトン(アルデヒドとしてヒドロキ
シビバルアルデヒドを用いた場合)を製造することがで
きる。
酸加水分解後、必要に応じて生成したラクトンを分離、
精製してもよい。ラクトンの分離、精製方法は特に限定
されるものではなく、例えば、酸加水分解液中のラクト
ンをエーテルやジクロロメタン等の有機溶媒により抽出
した後、濃縮乾固することにより行うことができる。ま
た、酸加水分解液に硫酸アンモニウムや芒硝等を添加し
て、油層として得ることもできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1(光学活性なシアンヒドリンの製造)原料アル
デヒドとしてベンズアルデヒドを用い、以下の要領で光
学活性なマンデルニトリル(ベンズアルデヒドシアンヒ
ドリン)を製造した。
まず、反応溶媒として100mM酢酸バッファ(p H
5,6)を用い、この酢酸バッファ3威を5威反応容器
に入れた後、NaCNの10M水溶液を100mM濃度
となるように上記反応容器に添加し、さらに当量のHC
l2を添加した。
次いで、大野製薬■製のリパーゼ(商品名・Lipas
eP 「アマノ」)を50mg添加し、液のpHを5.
6に調節した後にベンズアルデヒドの99%溶液を10
0mM濃度となるように添加して、反応液を調製した。
この後、反応液を撹拌しながら、反応温度25℃で反応
時間30分として反応を実施した。
反応終了後の反応液にN2気流を吹き込むことにより未
反応のHCNを除去した後、エーテルにより反応生成物
を抽出し、エーテル抽出層を無水硫酸ナトリウムにより
脱水した後に濃縮乾固して濃縮乾固物を得た。マンゾロ
ニトリルの生成は、薄層クロマトグラフィーにより確認
した。すなわち、濃縮乾固物をメルク社製プレート(商
品名:RP−18)にスポット後、展開液(メタノール
と水の1:1混液)にて展開し、風乾後、波長254n
mの紫外線ランプ下でRf値を求め、同様にして求めた
市販のマンゾロニトリルのRf値と比較した。
この結果、本実施例1で得られた反応生成物のRf値は
0.34〜0.36であり、市販のマンゾロニトリルの
Rf値と同様の値であった。
また、生成したマンゾロニトリルの光学純度を以下の要
領で求めた。
まず、上述の濃縮乾固物を6NのHCIに溶解させ、6
0℃、3時間の条件で酸加水分解してマンデル酸を生成
させ、加水分解液中のマンデル酸をエーテルにより抽出
した後、エーテル抽出層を無水硫酸ナトリウムにより脱
水し、さらに濃縮乾固して濃縮乾固物を得た。
次いで、得られた濃縮乾固物を、光学異性体分離カラム
を用いた高速液体クロマトグラフィー(ウォーターズ社
製)により以下の条件で分析した。
カラム:キラルバックWH(商品名、ダイセル化学■製
、φ4.6X250mm) 流速:1.Om/分 流出液:0.25mM硫酸銅水溶液 検 8:紫外線検出器(波長254nm)この後、得ら
れた分析結果を同一条件で分析した標品の分析結果と比
較し、下式 により、本実施例1で生成したマンゾロニトリルの光学
純度を求めた。この結果を表−1に示す。
なお、標品としては市販の(D)−(−)−マンデル酸
および(L)−(+)−マンデル酸を用いた。また各標
品のリテンションタイムは、以下の通りであった。
(D)−(−)−マンデル酸 35.3分(L)−(+
)−マンデル酸 27.9分実施例2〜4(光学活性な
シアンヒドリンの製造)リパーゼとしてそれぞれ表−1
に示すリパーゼを10〜100mg用いた以外は実施例
1と同様にして反応液を調製し、反応温度20〜30℃
、反応時間30〜60分として反応を実施した。
反応終了後、実施例1と同様にしてそれぞれ反応生成物
の濃縮乾固物を得、これらの濃縮乾固物のRf値をそれ
ぞれ実施例1と同様にして求めたところ、いずれの実施
例でもマンゾロニトリルが生成したことが確認された。
また、各実施例で生成したマンゾロニトリルの光学純度
を実施例1と同様にしてそれぞれ求めた。
これらの結果も表−1に示す。
実施例5(光学活性なシアンヒドリンの製造)原料アル
デヒドとして3−フェニルプロピオンアルデヒドの98
%溶液を用い、リパーゼとして天野製薬株製のリパーゼ
(商品名:ニューラーゼF)を50Il1g用いた以外
は実施例1と同様にして反応液の調製および反応を実施
した。
反応終了後、実施例1と同様にして反応生成物の濃縮乾
固物を得、この濃縮乾固物を’H−NMR(CDCβ3
)により分析したところ、下記の結果が得られた。
’H−NMR(CDCj23)分析結果2.06 ((
1,CH2,2H) 、2.75 (t、CH2,2H
)、3.26 (s、OH,LH) 、4.29 (t
、cH,LH)、7.15 (s、arom、H,5H
)この結果より、反応生成物は2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリルであることが確認された。
また、生成した2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリルを実施例1と同様にして酸加水分解して2−ヒド
ロキシ−4−フェニル酪酸を生成させ、実施例1と同様
にして濃縮乾固物を得た後、この濃縮乾固物を実施例1
と同条件の高速液体クロマトグラフィーにより分析し、
得られた分析結果を同一条件で分析した標品の分析結果
と比較した。その結果、本実施例5で生成した2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチロニトリルの光学純度は10
%e、e、であった。
なお標品としては、常法に従ってフェニルプロピオンア
ルデヒドと青酸よりシアンヒドリンを生成させ、このシ
アンヒドリンを酸加水分解して得られた(D、L)−2
−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸を用いた。本分析条件
下の標品のリテンションタイムは42.5分、53.4
分であった。
また、酸加水分解後の濃縮乾固物の比旋光度は[α]D
=+1.3°であり、+であるから、D体であることが
わかった。
この結果も表−1に示す。
実施例6(光学活性なシアンヒドリンの製造)原料アル
デヒドとして2−フェニルアセトアルデヒドを用い、リ
パーゼとして大野製薬■製のリパーゼ(商品名:ニュー
ラーゼF)を50mg用いた以外は実施例1と同様にし
て反応液の調製および反応を実施した。
反応終了後、実施例1と同様にして反応生成物の濃縮乾
固物を得、この濃縮乾固物をIH−NMR(CDCf3
)により分析したところ、下記の結果が得られた。
IH−NMR(CDCβ3)分析結果 3.10 (d、cH2,2H) 、3.40 (s、
OH,LH)、4.60 (t、CH−CN、LH)、
7.37’ (s、aron+、H,5H)この結果よ
り、反応生成物は2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピ
オニトリルであることが確認された。
また、生成した2−ヒドロキシ−3−フエニルジ0ビオ
ニトリルを実施例1と同様にして酸加水分解して3−フ
ェニル乳酸を生成させ、実施例1と同様にして濃縮乾固
物を得た後、この濃縮乾固物を、検出波長を230nm
とした以外は実施例1と同条件の高速液体クロマトグラ
フィーにより分析し、得られた分析結果を同一条件で分
析した標品の分析結果と比較して、実施例1と同様にし
て本実施例6で生成した2−ヒドロキシ−3−フェニル
フロピオニトリルの光学純度を求めた。この結果も表−
1に示す。
なお、標品としては市販の(D、L)−3−フェニル乳
酸および(L)−3−フェニル乳酸を用イタ。また本分
析条件下での(D) −3−−yエニル乳酸のリテンシ
ョンタイムは47.5分、(L)−3−フェニル乳酸の
リテンションタイムは59゜6分であった。
実施例7(光学活性なシアンヒドリンの製造)原料アル
デヒドとしてn−ブチルアルデヒドの99%溶液を用い
、リパーゼとして和光純薬■製のリパーゼ(商品名:リ
パーゼP、N)を50mg用いた以外は実施例1と同様
にして反応液の調製および反応を実施した。
反応終了後、実施例1と同様にして反応生成物の濃縮乾
固物を得、この濃縮乾固物をIH−NMR(CDCj2
3)により分析したところ、下記の結果が得られた。
IH−NMR(CD123 )分析結果1.2 (d、
CHa 、3H)、1.6 (m、cH2,4H)、4
.6 (t、CH−CN、LH)、4.0 (s、OH
,LH)この結果より、反応生成物は2−ヒドロキシブ
チロニトリルであることが確認された。
また、生成した2−ヒドロキシブチロニトリルを実施例
1と同様にして酸加水分解して2−ヒドロキシペンタン
酸を生成させ、実施例1と同様にして濃縮乾固物を得た
後、この濃縮乾固物を、検出波長を230nmとした以
外は実施例1と同条件の高速液体クロマトグラフィーに
より分析し、得られた分析結果を同一条件で分析した標
品の分析結果と比較して、実施例1と同様にして本実施
例7で生成した2−ヒドロキシブチロニトリルの光学純
度を求めた。その結果、本実施例7で生成した2−ヒド
ロキシブチロニトリルの光学純度は33%e、e、であ
った。
なお、標品としては市販の(D、L)−2−ヒドロキシ
ペンタン酸を用いた。本分析条件での標品のリテンショ
ンタイムは22. 6分、26.4分であった。
また、酸加水分解後の濃縮乾固物の比旋光度は[α]o
=+1.05°であり、十であるから、D体であること
がわかった。
この結果も表−1に示す。
実施例8(光学活性なシアンヒドリンの製造)まず、本
実施例で用いるリパーゼを、以下の要領で得た。
蒸溜水1!にグルコース(最終濃度2%)、オリーブ油
(最終濃度2%)、ペプトン(最終濃度2%)、リン酸
1水素2カリウム・12水塩(最終濃度0.1%)、硫
酸アンモニウム(最終濃度0.2%)、および硫酸マグ
ネシウム・7水塩(最終濃度0.1%)を溶解さた溶液
のpHを7.0に調節して培地とし、この培地100減
を500d容培養フラスコにとってオートクレーブで滅
菌した後、同様の培地を用いて30℃で2日間培養した
種培養歯(アクロモバクタ−リティカス[Achrom
obacter 1yticus (I F O127
26)コを接種し、30℃、20 Orpm振盪条件下
で培養した。
培養上澄のリパーゼ活性を順次測定し、リパーゼ活性が
最大値になった時点で遠心分離により菌体を除去して培
養上澄液を得、さらに限外ろ過膜を用いてこの上澄液を
濃縮した。また、除去した培養菌体は10mMリン酸バ
ッファで洗浄し、超音波細胞破壊装置により水冷下に破
砕して、未破砕菌体を遠心分離して除去後、−20℃下
でエタノールを添加し、リパーゼ活性を存する沈澱画分
を得た。
この後、培養上澄液の濃縮物とリパーゼ活性を有する沈
澱画分とを混合して、粗酵素液(本発明においてリパー
ゼと総称されるものの1つ)を得た。
次いで、リパーゼとして上記粗酵素液0.5dを用いた
以外は実施例1と同様にして、反応液の調製および反応
を実施した。
反応終了後、反応液をメルク社製プレート(商品名:R
P−18)にスポットし、展開液としてメタノールと水
の1=1混液を用いた逆相薄層クロマトグラフィーによ
り分析し、風乾後、波長254nmの紫外線ランプ下で
Rf値を求めた。
この結果、本実施例8で得られた反応生成物のRf値は
、市販のマンゾロニトリルのRf値と同様の0.34〜
0.36であり、本実施例8で得られた反応生成物はマ
ンゾロニトリルであることが確認された。
また、反応液からタンパク質およびHCNを除去した後
、生成したマンゾロニトリルの光学純度を実施例1と同
様にして求めた。この結果も表−1に示す。
(以下余白) 表−1から明らかなように、実施例1〜8で得られたシ
アンヒドリンは、いずれも光学活性なシアンヒドリンで
ある。
実施例9(光学活性なラクトンの製造)原料アルデヒド
としてヒドロキシピバルアルデヒドを用い、以下の要領
で光学活性なパントラクトンを製造した。
まず、反応溶媒として100mM酢酸バッファ(p H
5,6)を用い、この酢酸バッファ3成を5成反応容器
に入れた後、NaCNの10M水溶液を100mM濃度
となるように上記反応容器に添加し、さらに当量のHC
j2を添加した。
次いで、天野製薬株製のリパーゼ(商品名:Lipas
eP rアマノ」)を30mg添加し、液のpHを5.
6に調節した後にヒドロキシピバルアルデヒドの1M水
溶液を100mM濃度(10+wg/ j2 )となる
ように添加して、反応液を調製した。
次いで、反応液を撹拌しながら、反応温度25℃、反応
時間30分として反応を実施して、3゜3−ジメチル−
2,4−ジヒドロキシブチロニトリルを生成させた。
反応終了後、反応液にN2気流を吹き込むことにより未
反応のHCNを除去した後、エーテルにより反応生成物
を抽出し、エーテル抽出層を無水硫酸ナトリウムにより
脱水した後に濃縮乾固して得た濃縮乾固物を6NのHC
/に溶解させ、60℃で3時間酸加水分解を実施した。
この後、加水分解液中の反応生成物をエーテルにより抽
出し、エーテル抽出層を濃縮乾固して得た濃縮乾固物を
、光学異性体分離カラムを用いた高速液体クロマトグラ
フィー(ウォーターズ社製)により以下の条件で分析し
た。
カラム:キラルセルOA(商品名、ダイセル化学■製、
φ4.6X250關) 流速二〇、5厩/分 流出液:n−へキサンとイソプロパツールとの9=1混
液 検 出:紫外線検出器(波長230 ni)この結果、
本実施例9で最終的に得られた反応生成物は、パントラ
クトンであることが確認された。
また、この分析結果を、同一条件で分析した標品の分析
結果と比較し、実施例1と同様にして、本実施例10で
得られたパントラクトンの光学純度を求めた。この結果
を表−2に示す。
なお、標品としては市販の(D)−パントラクトンおよ
び(L)−パントラクトンを用いた。本分析条件下での
(D)−パントラクトンのリテンションタイムは28.
8分、(L)−パントラクトンのリテンションタイムは
25.8分であった。
実施例10〜18(光学活性なラクトンの製造)リパー
ゼとしてそれぞれ表−2に示すリパーゼを10〜50m
g用いた以外は実施例9と同様にして反応液を調製し、
反応温度20〜25℃、反応時間30〜60分として反
応を実施して3.3−ジメチル−2,4−ジヒドロキシ
ブチロニトリルを生成させ、さらに実施例9と同様にし
て酸加水分解を行った後、濃縮乾固物を得た。
得られた各濃縮乾固物を実施例9と同様にして分析した
ところ、いずれの実施例においてもパントラクトンが生
成したことが確認された。
また、各実施例で生成したパントラクトンの光学純度を
実施例9と同様にして求めた。これらの結果を表−2に
示す。
実施例19(光学活性なラクトンの製造)まず、種培養
歯としてシュードモス フルオレセンス[Pseudo
monas fluorescens  (I F 0
3081)]を用いた以外は実施例8と同様にして、粗
酵素液を得た。
次いで、リパーゼとしてこの粗酵素液0. 57111
2を用いた以外は実施例9と同様にして、反応液の調製
および反応を実施して3.3−ジメチル−2゜4−ジヒ
ドロキシブチロニトリルを生成させ、さらに実施例9と
同様にして酸加水分解を行った。
この後、加水分解液中の反応生成物を実施例9と同様に
して抽出、分析した。
この結果、本実施例19で最終的に得られた反応生成物
はパントラクトンであることが確認された。
また、加水分解液からタンパク質およびHCNを除去し
た後、生成したパントラクトンの光学純度を実施例9と
同様にして求めた。この結果も表−2に示す。
(以下余白) 表−2から明らかなように、実施例9〜19で得られた
ラクトンは、いずれも光学活性なラクトンである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、比較的安価に、
かつ量的に安定して入手することが可能な酵素を用いて
光学活性なヒアンヒドリンおよび光学活性なラクトンを
得ることができる。
したがって、本発明を実施することにより、光学活性な
シアンヒドリンおよび光学活性なラクトンを工業的によ
り簡易に、かつ、より安定して供給することが可能とな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I ) R−CHO・・・( I ) (式中、Rはアルキル基、置換アルキル基、アリールア
    ルキル基、置換アリールアルキル基、アリール基および
    置換アリール基からなる群より選択される置換基である
    。) で表されるアルデヒドと青酸とをリパーゼの存在下で反
    応させることを特徴とする、下記一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) (式中、Rは前記一般式( I )に同じ。) で表される光学活性なシアンヒドリンの製造方法。
  2. (2)リパーゼとして微生物由来のリパーゼを用いる、
    請求項(1)記載の光学活性なシアンヒドリンの製造方
    法。
  3. (3)下記一般式(i) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(i) (式中、R^1、R^2、R^3およびR^4はそれぞ
    れ水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R
    ^1、R^2、R^3およびR^4はそれぞれ同一であ
    っても異なっていてもよい。)で表されるアルデヒドと
    青酸とをリパーゼの存在下で反応させて、下記一般式(
    ii) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(ii) (式中、R^1、R^2、R^3およびR^4は前記一
    般式(i)に同じ。) で表される光学活性なシアンヒドリンを得た後、このシ
    アンヒドリンに酸加水分解処理を施すことを特徴とする
    、一般式(iii) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(iii) (式中、R^1、R^2、R^3およびR^4は前記一
    般式(i)に同じ。) で表される光学活性なラクトンの製造方法。
  4. (4)一般式(i)で表されるアルデヒドとしてヒドロ
    キシピバルアルデヒドを用いて、一般式(iii)で表
    されるラクトンとしてパントラクトンを得る、請求項(
    3)記載の光学活性なラクトンの製造方法。
  5. (5)リパーゼとして微生物由来のリパーゼを用いる、
    請求項(3)または(4)記載の光学活性なラクトンの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5714357A (en) * 1993-02-03 1998-02-03 Nitto Chemical Industry Co., Ltd. Process for producing optically active α-hydroxycarboxylic acid having phenyl group

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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