JPH04211158A - 電子回路の耐放射線保護装置及び人工衛星 - Google Patents
電子回路の耐放射線保護装置及び人工衛星Info
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- JPH04211158A JPH04211158A JP3020677A JP2067791A JPH04211158A JP H04211158 A JPH04211158 A JP H04211158A JP 3020677 A JP3020677 A JP 3020677A JP 2067791 A JP2067791 A JP 2067791A JP H04211158 A JPH04211158 A JP H04211158A
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- semiconductor element
- controlling
- electronic circuit
- threshold voltage
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64G—COSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
- B64G1/00—Cosmonautic vehicles
- B64G1/22—Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
- B64G1/52—Protection, safety or emergency devices; Survival aids
- B64G1/54—Protection against radiation
- B64G1/546—Protection against radiation shielding electronic equipment
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線照射によって起こ
る半導体素子特性の劣化を制御し、電子回路の長寿命化
を図る方法及び装置に関する。 [0002]
る半導体素子特性の劣化を制御し、電子回路の長寿命化
を図る方法及び装置に関する。 [0002]
【従来の技術】特に人工衛星等に搭載される半導体素子
は宇宙線にさらされ、劣化さらには故障することが知ら
れている。衛星に搭載される電子回路の中で、放射線に
より最も特性の変化しやすい部品はIC等の半導体素子
である。ICの中でも、特に低電力で動作するCMO8
回路が宇宙用として有望であるが、ICを搭載するMO
SFET (Metal 0xide Sem1con
ductor Field Effect Trans
istor) (以下FETと略記)は放射線により特
性が劣化しやすい。 [0003]通常、通信用衛星等の人工衛星は打ち上げ
後のメインテナンスは不可能であるから、宇宙線による
半導体素子の劣化をできるだけ軽減し、電子回路の長寿
命化をはかる必要がある。このため衛星内の電子回路は
放熱板をかねたアルミの遮蔽体に納められ、被爆線量を
できる限り下げるよう設計される。しかし、衛星の重量
には制限があるため、遮蔽体は無制限に厚くする事はで
きない。従って電子回路の構成部品の照射実験を地上で
行い、その結果と衛星の寿命を考慮して、許容できる線
量率を求め、遮蔽体の厚さを決定している。 [0004]1.かじ、宇宙では機器が故障しても簡単
にメインテナンスをすることが不可能なため、同じ遮蔽
体の厚さでも電子回路の寿命はできるだけ長くできる手
段を準備しておくことが重要である。 [0005] このためFETの放射線による特性劣化
を回復させる手段として次のような方法が考えられてき
た。 [0006] FETの放射線照射による主な特性劣化
は閾値電圧の変化とチャネル移動度の減少である。特に
前者の閾値電圧の変化量(以下閾値電圧シフトと呼ぶ)
が大きく、FETの動作不良の原因となる。閾値電圧シ
フトは温度により回復(アニール)することが知られて
おり、FETの放射線による劣化を回復させる手段とし
て、このことを利用してFETを高温環境下(100℃
程度)に放置することにより、劣化したFETの閾値電
圧シフトを回復させることが考えられてきた。 [0007]従来、集積線量によるFETの劣化の評価
は現実にFETが曝される宇宙線の線量率、約IGy/
h以下、と較べて非常に高い線量率102〜104Gy
/hでの地上実験により行われており、高線量率におけ
る素子の劣化は低線量率においてよりも早いので地上実
験での結果は信頼性が高いものとなると考えられてきた
。
は宇宙線にさらされ、劣化さらには故障することが知ら
れている。衛星に搭載される電子回路の中で、放射線に
より最も特性の変化しやすい部品はIC等の半導体素子
である。ICの中でも、特に低電力で動作するCMO8
回路が宇宙用として有望であるが、ICを搭載するMO
SFET (Metal 0xide Sem1con
ductor Field Effect Trans
istor) (以下FETと略記)は放射線により特
性が劣化しやすい。 [0003]通常、通信用衛星等の人工衛星は打ち上げ
後のメインテナンスは不可能であるから、宇宙線による
半導体素子の劣化をできるだけ軽減し、電子回路の長寿
命化をはかる必要がある。このため衛星内の電子回路は
放熱板をかねたアルミの遮蔽体に納められ、被爆線量を
できる限り下げるよう設計される。しかし、衛星の重量
には制限があるため、遮蔽体は無制限に厚くする事はで
きない。従って電子回路の構成部品の照射実験を地上で
行い、その結果と衛星の寿命を考慮して、許容できる線
量率を求め、遮蔽体の厚さを決定している。 [0004]1.かじ、宇宙では機器が故障しても簡単
にメインテナンスをすることが不可能なため、同じ遮蔽
体の厚さでも電子回路の寿命はできるだけ長くできる手
段を準備しておくことが重要である。 [0005] このためFETの放射線による特性劣化
を回復させる手段として次のような方法が考えられてき
た。 [0006] FETの放射線照射による主な特性劣化
は閾値電圧の変化とチャネル移動度の減少である。特に
前者の閾値電圧の変化量(以下閾値電圧シフトと呼ぶ)
が大きく、FETの動作不良の原因となる。閾値電圧シ
フトは温度により回復(アニール)することが知られて
おり、FETの放射線による劣化を回復させる手段とし
て、このことを利用してFETを高温環境下(100℃
程度)に放置することにより、劣化したFETの閾値電
圧シフトを回復させることが考えられてきた。 [0007]従来、集積線量によるFETの劣化の評価
は現実にFETが曝される宇宙線の線量率、約IGy/
h以下、と較べて非常に高い線量率102〜104Gy
/hでの地上実験により行われており、高線量率におけ
る素子の劣化は低線量率においてよりも早いので地上実
験での結果は信頼性が高いものとなると考えられてきた
。
【0008】しかし、近年、放射線環境下では素子の損
傷と同時に回復(アニール)現象が起こるため、同じ集
積線量でも素子の劣化量は線量率によって異なることが
判ってきた。従って、高線量率における照射実験結果に
よる評価だけでは、必ずしも低線量率における正しい評
価にはつながらない。すなわち、FETの閾値電圧シフ
トは高線量率では負方向ヘシフトし、低線量率では正方
向ヘシフトすることが、ピー・ニス・ウィノクール他。 「トータル ドーズ ラディエーション アンド アニ
ーリング スタデイ」、アイイーイーイー トランザク
ション オンニュークリア サイエンス、Vol−33
、No、6.pp、1343−1351 (1986
)(P、 S、 Winokur、 et、 al、
:Total −Dose Radiat ton a
nd Annealingstudies、IEEE
Trans、 on NS、 Vo 1. N533
、No、6.PP、1343−1351 (1986
))に述べられている。 [0009] この原因は次のように考えられている。 閾値電圧シフトは、■FETのゲートのSi酸化膜中へ
の固定正電荷の蓄積による負方向への閾値電圧シフト、
■固定正電荷と電子の再結合中和による閾値電圧の回復
並びに■Si/Si酸化膜界面の界面準位の増加による
正方向へのシフトからなる。■と■とは線量にほぼ比例
し、■は時間の対数にほぼ比例する。また、■は温度が
高いほど回復速度が大きいことが判っている。 [00101線量率の低い場合、すなわち宇宙空間では
、■による負方向のシフトは■のアニール現象により自
然に回復するため、主に■による正方向シフトによりF
ETが劣化する。従って素子を高温に保ってアニールす
ることにより閾値電圧シフトの回復を図るという従来の
方法はこの場合効果が少ないと考えられる。
傷と同時に回復(アニール)現象が起こるため、同じ集
積線量でも素子の劣化量は線量率によって異なることが
判ってきた。従って、高線量率における照射実験結果に
よる評価だけでは、必ずしも低線量率における正しい評
価にはつながらない。すなわち、FETの閾値電圧シフ
トは高線量率では負方向ヘシフトし、低線量率では正方
向ヘシフトすることが、ピー・ニス・ウィノクール他。 「トータル ドーズ ラディエーション アンド アニ
ーリング スタデイ」、アイイーイーイー トランザク
ション オンニュークリア サイエンス、Vol−33
、No、6.pp、1343−1351 (1986
)(P、 S、 Winokur、 et、 al、
:Total −Dose Radiat ton a
nd Annealingstudies、IEEE
Trans、 on NS、 Vo 1. N533
、No、6.PP、1343−1351 (1986
))に述べられている。 [0009] この原因は次のように考えられている。 閾値電圧シフトは、■FETのゲートのSi酸化膜中へ
の固定正電荷の蓄積による負方向への閾値電圧シフト、
■固定正電荷と電子の再結合中和による閾値電圧の回復
並びに■Si/Si酸化膜界面の界面準位の増加による
正方向へのシフトからなる。■と■とは線量にほぼ比例
し、■は時間の対数にほぼ比例する。また、■は温度が
高いほど回復速度が大きいことが判っている。 [00101線量率の低い場合、すなわち宇宙空間では
、■による負方向のシフトは■のアニール現象により自
然に回復するため、主に■による正方向シフトによりF
ETが劣化する。従って素子を高温に保ってアニールす
ることにより閾値電圧シフトの回復を図るという従来の
方法はこの場合効果が少ないと考えられる。
【0011]■の界面準位も200℃以上の高温ではア
ニールすることが、ピー・ブックマン「トータル ドー
ズ ハードネス アシュアランス フォー マイクロサ
ーキット フォー スペース エンヴイロメント」。 アイ・イー・イー・イー トランザクション オン ニ
ュークリア サイエンス、Vol、NS−33,No。 6、 pp、 1352−1358 (1986
) (P、Buchman、 :Total Dose
hardnessAssurance for Mi
crocircuitsfor 5pace Envi
ronment、IEEE Trans、on NS
、 V。 1、NS−33,No、6.PP、1352−1358
(1986))に述べられている。しかし、通常の電子
部品は125℃が使用の上限温度であり、200℃以上
の高温でのアニールは電子部品の信頼性を損なうことに
なり実用的ではない。 [0012]また、高温アニール時には、電子回路の動
作を停止する必要があること、回路中の抵抗、コンデン
サ等耐放射線性に問題のない部品も同時に高温に曝され
るため、これらの部品の信頼性が低下する恐れがあるこ
と等の問題がある。 [0013] このように、上記従来技術は線量率の低
い宇宙空間における半導体素子の主要劣化要因について
の配慮や電子回路の半導体素子以外の部品の信頼性への
配慮がされておらず、実用上素子の劣化特性の回復が不
可能であり、さらに半導体素子以外の部品の信頼性低下
を招く恐れがあるという問題があった。 [0014] 【発明が解決しようとする課題】本発明は、宇宙線等の
放射線による半導体素子の劣化を軽減して、電子回路等
の長寿命化を達成することの可能な方法及び装置の提供
を目的とする。 [0015]また、半導体素子以外の電子回路部品の信
頼性低下を招かないための方法及び装置を提供すること
を目的とする。 [0016]
ニールすることが、ピー・ブックマン「トータル ドー
ズ ハードネス アシュアランス フォー マイクロサ
ーキット フォー スペース エンヴイロメント」。 アイ・イー・イー・イー トランザクション オン ニ
ュークリア サイエンス、Vol、NS−33,No。 6、 pp、 1352−1358 (1986
) (P、Buchman、 :Total Dose
hardnessAssurance for Mi
crocircuitsfor 5pace Envi
ronment、IEEE Trans、on NS
、 V。 1、NS−33,No、6.PP、1352−1358
(1986))に述べられている。しかし、通常の電子
部品は125℃が使用の上限温度であり、200℃以上
の高温でのアニールは電子部品の信頼性を損なうことに
なり実用的ではない。 [0012]また、高温アニール時には、電子回路の動
作を停止する必要があること、回路中の抵抗、コンデン
サ等耐放射線性に問題のない部品も同時に高温に曝され
るため、これらの部品の信頼性が低下する恐れがあるこ
と等の問題がある。 [0013] このように、上記従来技術は線量率の低
い宇宙空間における半導体素子の主要劣化要因について
の配慮や電子回路の半導体素子以外の部品の信頼性への
配慮がされておらず、実用上素子の劣化特性の回復が不
可能であり、さらに半導体素子以外の部品の信頼性低下
を招く恐れがあるという問題があった。 [0014] 【発明が解決しようとする課題】本発明は、宇宙線等の
放射線による半導体素子の劣化を軽減して、電子回路等
の長寿命化を達成することの可能な方法及び装置の提供
を目的とする。 [0015]また、半導体素子以外の電子回路部品の信
頼性低下を招かないための方法及び装置を提供すること
を目的とする。 [0016]
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、半導体素子中に存在する固定正電荷の景を
制御する制御手段を電子回路に設けたものである。 [0017] この制御手段は、電子回路に入射する宇
宙線の線量率を制御するため、遮蔽体の厚さを可変する
手段、または、電子回路の温度を下げるよう制御する手
段、または、これらの組合せよりなる。 [0018]
するために、半導体素子中に存在する固定正電荷の景を
制御する制御手段を電子回路に設けたものである。 [0017] この制御手段は、電子回路に入射する宇
宙線の線量率を制御するため、遮蔽体の厚さを可変する
手段、または、電子回路の温度を下げるよう制御する手
段、または、これらの組合せよりなる。 [0018]
【作用】前記の制御手段、すなわち、遮蔽体の厚さを制
御する手段は、半導体素子の閾値電圧シフトが許容範囲
の上限に近づくと遮蔽体の厚さを減少させる。これによ
り、宇宙線の線量率を増加させて、半導体素子中の固定
正電荷の生成速度を増加させ、閾値電圧を故意に負方向
にシフトさせることにより、半導体素子中の界面準位に
よる閾値電圧の正方向シフト成分を補償する。それによ
って、半導体素子の閾値電圧シフトは小さくなり、電子
回路の寿命が伸び耐放射線性が強化される。 [0019]また、後者の制御手段、すなわち電子回路
の温度を下げる手段は電子回路の温度を従来よりも低く
制御する。これにより、半導体素子中の固定正電荷のア
ニール速度を減少させ、閾値電圧の負方向シフト成分の
回復を遅らせることにより、半導体素子中の界面準位に
よる閾値電圧の正方向シフト成分を補償する。従って、
半導体素子の閾値電圧シフトは小さくなり、電子回路の
寿命が伸び耐放射線性が強化される。 [00201
御する手段は、半導体素子の閾値電圧シフトが許容範囲
の上限に近づくと遮蔽体の厚さを減少させる。これによ
り、宇宙線の線量率を増加させて、半導体素子中の固定
正電荷の生成速度を増加させ、閾値電圧を故意に負方向
にシフトさせることにより、半導体素子中の界面準位に
よる閾値電圧の正方向シフト成分を補償する。それによ
って、半導体素子の閾値電圧シフトは小さくなり、電子
回路の寿命が伸び耐放射線性が強化される。 [0019]また、後者の制御手段、すなわち電子回路
の温度を下げる手段は電子回路の温度を従来よりも低く
制御する。これにより、半導体素子中の固定正電荷のア
ニール速度を減少させ、閾値電圧の負方向シフト成分の
回復を遅らせることにより、半導体素子中の界面準位に
よる閾値電圧の正方向シフト成分を補償する。従って、
半導体素子の閾値電圧シフトは小さくなり、電子回路の
寿命が伸び耐放射線性が強化される。 [00201
【実施例]以下、本発明の詳細な説明する。まず、電子
回路に入射する宇宙線の線量率を増加させるため、遮蔽
体の厚さを減少させるように制御する手段を電子回路に
設けた一実施例を図1から図3により説明する。 [00211始めに、FET素子の放射線による劣化モ
デルについて説明する。FETの劣化モデルは確立した
ものはないが、近似的に次の様に考えられている。FE
Tの劣化は主に閾値電圧のシフト量として表せる。閾値
電圧シフトΔVTは、固定正電荷によるシフトΔ■ と
界面準位によるシフトΔ■ の和として求められる。 [0022] 【数1】 ΔV=ΔvoX+ΔV1t T
・・・(数1)[0023]単位線量のγ線インパルス
γδ(1)がFETに照射されたとすると、固定正電荷
によるシフトΔ■ と界面準位によるシフトΔV はそ
れぞれ次式で与えられる。 [0024]
回路に入射する宇宙線の線量率を増加させるため、遮蔽
体の厚さを減少させるように制御する手段を電子回路に
設けた一実施例を図1から図3により説明する。 [00211始めに、FET素子の放射線による劣化モ
デルについて説明する。FETの劣化モデルは確立した
ものはないが、近似的に次の様に考えられている。FE
Tの劣化は主に閾値電圧のシフト量として表せる。閾値
電圧シフトΔVTは、固定正電荷によるシフトΔ■ と
界面準位によるシフトΔ■ の和として求められる。 [0022] 【数1】 ΔV=ΔvoX+ΔV1t T
・・・(数1)[0023]単位線量のγ線インパルス
γδ(1)がFETに照射されたとすると、固定正電荷
によるシフトΔ■ と界面準位によるシフトΔV はそ
れぞれ次式で与えられる。 [0024]
【数2】
ΔVoX=A s ・1 n (t )
・= (数2)[0025] A:単位線量あたり発生する固定正電荷による電圧シフ
ト(V/Gy) Bニアニール係数 [0026]
・= (数2)[0025] A:単位線量あたり発生する固定正電荷による電圧シフ
ト(V/Gy) Bニアニール係数 [0026]
【数3】
(V/Gy−h)
ΔV =C・・・(数3)
t
[0027]C:単位線量あたり発生する界面準位によ
る電圧シフト(V/Gy)従って、FETの閾値電圧シ
フトのインパルス応答は次式となる。 [0028]
る電圧シフト(V/Gy)従って、FETの閾値電圧シ
フトのインパルス応答は次式となる。 [0028]
【数4】
ΔVTo(t )=(A十〇) −8−1’(t)
、 (数4)[0029]従って
、線量率γ(1)で照射した時の閾値電圧シフトΔVT
はインパルス応答ΔVTo(t)とγ(1)の畳込み積
分として与えられる。 [00301
、 (数4)[0029]従って
、線量率γ(1)で照射した時の閾値電圧シフトΔVT
はインパルス応答ΔVTo(t)とγ(1)の畳込み積
分として与えられる。 [00301
【数5]
ΔV0(t )= f γ(τ)・ΔVTo(を−τ
)dτ ・・・(数5)O [00311一定の線量率γで照射した場合には数4と
数5から、 [0032] 【数6】 ΔV工(t)”7t(A+C+B−Bin(t))、(
t≦t0)、1.(数6)[0033]
)dτ ・・・(数5)O [00311一定の線量率γで照射した場合には数4と
数5から、 [0032] 【数6】 ΔV工(t)”7t(A+C+B−Bin(t))、(
t≦t0)、1.(数6)[0033]
【数7】
ΔV、(t)= yto A+C+B−s −t。
・1 n + 1 n(t t )I W
(t> t o)t−to O ・・・(数7) [0034] ここで、数6は一定の線量率γで照射中
のΔVT を、数7は照射後のΔVT を表す。 [0035]従って、上記モデルを用いることにより、
FETの製造プロセスや構造に依存するパラメータA。 B、 Cを実験により決定すれば、数5により任意の線
量率での閾値電圧シフトΔVTが求まる。 [00361本実施例では市販ICの照射実験によって
得られたnチャネルFETに関する以下のパラメータ値
を使用する。 [0037]
(t> t o)t−to O ・・・(数7) [0034] ここで、数6は一定の線量率γで照射中
のΔVT を、数7は照射後のΔVT を表す。 [0035]従って、上記モデルを用いることにより、
FETの製造プロセスや構造に依存するパラメータA。 B、 Cを実験により決定すれば、数5により任意の線
量率での閾値電圧シフトΔVTが求まる。 [00361本実施例では市販ICの照射実験によって
得られたnチャネルFETに関する以下のパラメータ値
を使用する。 [0037]
【数8】
A+B+C=−〇、001052
・・・(数8)[0038]
・・・(数8)[0038]
【数9】
B=−0,0001・・・(数9)
[0039]図1に本実施例の構成図を示す。電子回路
4は固定遮蔽体5とその外周に配置された可動遮蔽体6
で放射線から遮蔽されている。電子回路4には可動遮蔽
体6を制御する制御回路7が設けられており、制御回路
7は制御線8を介して可動遮蔽体6の駆動装置9を制御
する。 [00401遮蔽体の厚さは以下のようにして決定され
る。図3は人工衛星の静止軌道上での電子回路4の受け
る線量率とアルミニウムのシールド厚さの関係を示した
図である。本実施例では電子回路の受ける宇宙線の線量
率を0.0IGy/hと設計し、遮蔽体の厚さを合計3
.5cmとする。従来はこの厚さが遮蔽体の厚さとなる
。本実施例では固定遮蔽体5と可動遮蔽体6及び衛星の
筐体の厚さの合計が3.5cmである。可動遮蔽体6の
厚さは、可動遮蔽体6を除去したときに電子回路4の受
ける線量率が0.IGy/hになる様に約1.5cmと
する。 このとき固定遮蔽体の厚さは約2cmとなる。 [0041]図2は電子回路4中のFETの閾値電圧シ
フトと静止軌道での経過時間の関係を示した図である。 曲線1は線量率0.IGy/hの場合の閾値電圧シフト
の変化を、曲線2は線量率0. OI Gy/hの場合
の閾値電圧シフトの変化を示している。これらの計算は
前記のモデル及びモデルパラメータを用いて計算した。 本FETの閾値電圧シフトの許容範囲は回路の設計条件
によって決まり、ここでは±0.IV以内である。曲線
1ではlX104h以下で上記許容範囲からはずれ、曲
線2では約1×105h(本図中のtl、約12年)上
記許容範囲からはずれる。実線で示した曲線3が本実施
例の場合である。本実施例では、約1.4X10”h
(本図中のt2、約15.7年)まで閾値電圧シフトは
許容範囲内にある。従って本実施例では、電子回路4は
従来(曲線2)と較べて3.7年長寿命化できたことに
なる。 [0042]以下本実施例の動作を図1と図2を用いて
説明する。制御回路7は人工衛星が打ち上げられて静止
軌道に乗ってからの時間をカウントする。時間があらか
じめ前記モデルと軌道上での線量率を用いて計算された
時間1+ (図2)に達すると、制御回路7は制御線
8を介して駆動装置9を制御し、可動遮蔽体6を移動す
る。 本実施例では駆動装置9が可動遮蔽体6を巻き取ること
により遮蔽体の合計厚さを可動遮蔽体6の厚さ1.5c
m分だけ薄くする。この時厚さ約2cmの固定遮蔽体5
のみの遮蔽となる。 [0043] これにより、電子回路4の受ける宇宙線
の線量率は0.0IGy/hから0.IGy/hに上昇
する。 線量率が増加すると固定正電荷の発生率が増加するため
、閾値電圧シフトは負方向に一時的にシフトする。それ
ゆえ、tl 以降、閾値電圧シフトは曲線1と同様の傾
向で変化するため、t2 になるまで許容範囲を越えな
い。このように許容範囲にとどまっている時間が(ht
2)だけ延長される。電子回路4中の抵抗やコンデンサ
等の電気部品も放射線を受けるが、これらの部品の耐放
射線性はFETと較べて1桁から2桁良好であるため、
これらの部品の信頼性に悪影響を与えることはない。 [00441本実施例では、あらかじめ可動遮蔽体6を
移動し始める時間t1 を計算しておいたが、制御回路
7にFETの閾値電圧シフトを実測する回路を付加して
おき、その測定値が許容範囲を越えた時点で可動遮蔽体
6を移動するようにしても良い。 [0045]また、制御回路7に宇宙線の線量率を測定
するセンサを設けておき、測定した線量率データを用い
て閾値電圧シフトが許容範囲を越える時間を計算して、
可動遮蔽体6を移動するようにしても良い。前述実施例
においては遮蔽体の厚さを変化させて線量率を増加させ
たが、代替的に放射線源を電子回路に接近させることに
よって線量率を増加せしめても良い。 [0046]次に、他の実施例として、電子回路の温度
を制御することにより耐放射線性を強化した実施例を説
明する。図4に本実施例の構成を示す。放熱体をかねた
遮蔽体10の中に電子回路11が設置されており、電子
回路11の温度を測定する温度センサ12の信号を制御
回路13が取り込み、制御線14を介して加熱・冷却器
15を制御する。 [0047]以下本実施例の動作原理を説明する。電子
回路11に用いられているFETは、図1の実施例と同
じである。従って、モデル及びそのパラメータは前記と
同じである。また電子回路11の受ける線量率は0.0
1Gy/hである。固定正電荷のアニール定数(モデル
パラメータB)は温度が下がるほど小さくなる。図5は
線量率0.01Gy/hにおけるFETの閾値電圧シフ
トと経過時間の関係を示す。曲線16は常温(20℃)
での閾値電圧シフトを示している。本曲線は図2の曲線
2に等しい。温度を下げていくと曲線17. 18.
19という具合に閾値電圧シフトは変化する。曲線17
はパラメータBの値が20℃の時の0.95倍の時であ
り、曲線18は0.9倍の時であり、曲線19は0.8
倍の時である。閾値電圧シフトが許容範囲±0.1Vを
超える時間は、曲線16では約1×105h、曲線17
では1、4X10”h 、曲線18では2X10”hと
長くなってくる。すなわち、アニール速度を減少させ、
閾値電圧の負方向シフト成分の回復を遅らせることによ
り、半導体素子中の界面準位による閾値電圧の正方向シ
フト成分を補償する。しかし、あまり低温にすると、固
定正電荷による負方向シフト成分が大きくなり、曲線1
9のように許容範囲を超えるまでの時間が短くなる。 [0048]従って電子回路11の受ける線量率とFE
Tのモデルパラメータを考慮して電子回路11の温度を
制御することにより閾値電圧の変動を押さえ、電子回路
の耐放射線性を向上することができる。 [0049] ここで、温度の制御値は、固定正電荷や
界面準位をアニールするために必要な100〜200℃
という高温と比べて、FETの種類にもよるが、数度か
ら数10度の範囲である。従って電子回路上の抵抗やコ
ンデンサ等に悪影響を及ぼす事はない。 [00501もちろん図1の実施例と図4の実施例を組
み合わせて使用することもできる。また、説明は線量率
一定の環境で行ったが、時間により線量率が事なる環境
においても、前記モデルにより閾値電圧シフトの時間変
化を予測することができるため、同様に実施できる。 [00511図6は人工衛星に図4の実施例を搭載した
ときの構成図を示す。遮蔽体10は架台21.22で人
工衛星の筐体23に固定されている。電子回路11の発
生する熱は遮蔽体10に接続する架台20.遮蔽体10
、架台21.22及び筐体23を介して宇宙空間に放熱
される。放熱は地球上と異なり熱伝導と放熱のみで行わ
れるため、電子回路11の発生する熱量と構造体(架台
20.遮蔽体10.架台21.22及び筐体23)の材
質、形、及び人工衛星に照射される太陽光の量により容
易に計算できる。このため、電子回路11の温度をあら
かじめ図5の曲線18に対応する温度にできるだけ近付
けておくように構造体を設計することが可能である。 設計時の電子回路11の消費電力、すなわち発生熱量は
平均量を用いる。しかしながら、電子回路は一般にその
動作状況によって消費電力は異なって来るため、実際の
使用においては、加熱・冷却器15により温度を調節し
一定温度に保つのが良い。電子回路11の消費電力が平
均値よりも大きいときは加熱・冷却器15は冷却器とし
て動作し、消費電力が平均値よりも小さい場合には加熱
・冷却器15は加熱器として動作する。前述のように、
あらかじめ平均的に電子回路11が一定温度になるよう
に構造体を設計しておけば、加熱・冷却器15は電子回
路11の動作状況変化による温度変化を制御できるだけ
の小さい能力ですむため、電源に制限のある人工衛星で
も本発明の適用は容易である。また、温度制御は電子回
路11全体に行うのではなく、FETを含むICのみに
ついて実施しても良い。そうすれば小電力で動作可能と
なる。 [0052]以上の実施例では、素子としてnチャネル
FETを使用した場合について説明した。FETにはp
チャネル素子もあるが、この場合にも同様に適用できる
。第7図にnチャネルFETとpチャネルFETのトレ
イン電流とゲート・ソース間電圧の関係を示す。放射線
照射前のnチャネルFETのドレイン電流特性は曲線2
4で、放射線照射前のpチャネルFETの特性は曲線2
5でそれぞれ示される。閾値電圧はトレイン電流が流れ
始めるゲート・ソース間電圧として定義され、nチャネ
ルFETでは正、pチャネルFETでは負の値をとる。 [0053]放射線が照射され素子の特性が劣化すると
、固定正電荷による閾値電圧シフト成分が支配的である
場合にはnチャネルFETのドレイン電流特性は曲線2
6、pチャネルFETのトレイン電流特性は曲線27と
なり、閾値電圧は負電圧方向に移動するため、FETの
種類に係らず閾値電圧シフトは負となる。逆に界面準位
による閾値電圧シフト成分が支配的な場合にはnチャネ
ルFETのトレイン電流特性は曲線28、pチャネルF
ETのドレイン電流特性は曲線29となり、FETの種
類に係らず閾値電圧シフトは正となる。 [0054]以上から明らかなように、閾値電圧シフト
をもってFETの特性劣化を評価すれば、前記のnチャ
ネル素子の実施例はすべてpチャネルの場合にも適用で
きる。 [0055]
4は固定遮蔽体5とその外周に配置された可動遮蔽体6
で放射線から遮蔽されている。電子回路4には可動遮蔽
体6を制御する制御回路7が設けられており、制御回路
7は制御線8を介して可動遮蔽体6の駆動装置9を制御
する。 [00401遮蔽体の厚さは以下のようにして決定され
る。図3は人工衛星の静止軌道上での電子回路4の受け
る線量率とアルミニウムのシールド厚さの関係を示した
図である。本実施例では電子回路の受ける宇宙線の線量
率を0.0IGy/hと設計し、遮蔽体の厚さを合計3
.5cmとする。従来はこの厚さが遮蔽体の厚さとなる
。本実施例では固定遮蔽体5と可動遮蔽体6及び衛星の
筐体の厚さの合計が3.5cmである。可動遮蔽体6の
厚さは、可動遮蔽体6を除去したときに電子回路4の受
ける線量率が0.IGy/hになる様に約1.5cmと
する。 このとき固定遮蔽体の厚さは約2cmとなる。 [0041]図2は電子回路4中のFETの閾値電圧シ
フトと静止軌道での経過時間の関係を示した図である。 曲線1は線量率0.IGy/hの場合の閾値電圧シフト
の変化を、曲線2は線量率0. OI Gy/hの場合
の閾値電圧シフトの変化を示している。これらの計算は
前記のモデル及びモデルパラメータを用いて計算した。 本FETの閾値電圧シフトの許容範囲は回路の設計条件
によって決まり、ここでは±0.IV以内である。曲線
1ではlX104h以下で上記許容範囲からはずれ、曲
線2では約1×105h(本図中のtl、約12年)上
記許容範囲からはずれる。実線で示した曲線3が本実施
例の場合である。本実施例では、約1.4X10”h
(本図中のt2、約15.7年)まで閾値電圧シフトは
許容範囲内にある。従って本実施例では、電子回路4は
従来(曲線2)と較べて3.7年長寿命化できたことに
なる。 [0042]以下本実施例の動作を図1と図2を用いて
説明する。制御回路7は人工衛星が打ち上げられて静止
軌道に乗ってからの時間をカウントする。時間があらか
じめ前記モデルと軌道上での線量率を用いて計算された
時間1+ (図2)に達すると、制御回路7は制御線
8を介して駆動装置9を制御し、可動遮蔽体6を移動す
る。 本実施例では駆動装置9が可動遮蔽体6を巻き取ること
により遮蔽体の合計厚さを可動遮蔽体6の厚さ1.5c
m分だけ薄くする。この時厚さ約2cmの固定遮蔽体5
のみの遮蔽となる。 [0043] これにより、電子回路4の受ける宇宙線
の線量率は0.0IGy/hから0.IGy/hに上昇
する。 線量率が増加すると固定正電荷の発生率が増加するため
、閾値電圧シフトは負方向に一時的にシフトする。それ
ゆえ、tl 以降、閾値電圧シフトは曲線1と同様の傾
向で変化するため、t2 になるまで許容範囲を越えな
い。このように許容範囲にとどまっている時間が(ht
2)だけ延長される。電子回路4中の抵抗やコンデンサ
等の電気部品も放射線を受けるが、これらの部品の耐放
射線性はFETと較べて1桁から2桁良好であるため、
これらの部品の信頼性に悪影響を与えることはない。 [00441本実施例では、あらかじめ可動遮蔽体6を
移動し始める時間t1 を計算しておいたが、制御回路
7にFETの閾値電圧シフトを実測する回路を付加して
おき、その測定値が許容範囲を越えた時点で可動遮蔽体
6を移動するようにしても良い。 [0045]また、制御回路7に宇宙線の線量率を測定
するセンサを設けておき、測定した線量率データを用い
て閾値電圧シフトが許容範囲を越える時間を計算して、
可動遮蔽体6を移動するようにしても良い。前述実施例
においては遮蔽体の厚さを変化させて線量率を増加させ
たが、代替的に放射線源を電子回路に接近させることに
よって線量率を増加せしめても良い。 [0046]次に、他の実施例として、電子回路の温度
を制御することにより耐放射線性を強化した実施例を説
明する。図4に本実施例の構成を示す。放熱体をかねた
遮蔽体10の中に電子回路11が設置されており、電子
回路11の温度を測定する温度センサ12の信号を制御
回路13が取り込み、制御線14を介して加熱・冷却器
15を制御する。 [0047]以下本実施例の動作原理を説明する。電子
回路11に用いられているFETは、図1の実施例と同
じである。従って、モデル及びそのパラメータは前記と
同じである。また電子回路11の受ける線量率は0.0
1Gy/hである。固定正電荷のアニール定数(モデル
パラメータB)は温度が下がるほど小さくなる。図5は
線量率0.01Gy/hにおけるFETの閾値電圧シフ
トと経過時間の関係を示す。曲線16は常温(20℃)
での閾値電圧シフトを示している。本曲線は図2の曲線
2に等しい。温度を下げていくと曲線17. 18.
19という具合に閾値電圧シフトは変化する。曲線17
はパラメータBの値が20℃の時の0.95倍の時であ
り、曲線18は0.9倍の時であり、曲線19は0.8
倍の時である。閾値電圧シフトが許容範囲±0.1Vを
超える時間は、曲線16では約1×105h、曲線17
では1、4X10”h 、曲線18では2X10”hと
長くなってくる。すなわち、アニール速度を減少させ、
閾値電圧の負方向シフト成分の回復を遅らせることによ
り、半導体素子中の界面準位による閾値電圧の正方向シ
フト成分を補償する。しかし、あまり低温にすると、固
定正電荷による負方向シフト成分が大きくなり、曲線1
9のように許容範囲を超えるまでの時間が短くなる。 [0048]従って電子回路11の受ける線量率とFE
Tのモデルパラメータを考慮して電子回路11の温度を
制御することにより閾値電圧の変動を押さえ、電子回路
の耐放射線性を向上することができる。 [0049] ここで、温度の制御値は、固定正電荷や
界面準位をアニールするために必要な100〜200℃
という高温と比べて、FETの種類にもよるが、数度か
ら数10度の範囲である。従って電子回路上の抵抗やコ
ンデンサ等に悪影響を及ぼす事はない。 [00501もちろん図1の実施例と図4の実施例を組
み合わせて使用することもできる。また、説明は線量率
一定の環境で行ったが、時間により線量率が事なる環境
においても、前記モデルにより閾値電圧シフトの時間変
化を予測することができるため、同様に実施できる。 [00511図6は人工衛星に図4の実施例を搭載した
ときの構成図を示す。遮蔽体10は架台21.22で人
工衛星の筐体23に固定されている。電子回路11の発
生する熱は遮蔽体10に接続する架台20.遮蔽体10
、架台21.22及び筐体23を介して宇宙空間に放熱
される。放熱は地球上と異なり熱伝導と放熱のみで行わ
れるため、電子回路11の発生する熱量と構造体(架台
20.遮蔽体10.架台21.22及び筐体23)の材
質、形、及び人工衛星に照射される太陽光の量により容
易に計算できる。このため、電子回路11の温度をあら
かじめ図5の曲線18に対応する温度にできるだけ近付
けておくように構造体を設計することが可能である。 設計時の電子回路11の消費電力、すなわち発生熱量は
平均量を用いる。しかしながら、電子回路は一般にその
動作状況によって消費電力は異なって来るため、実際の
使用においては、加熱・冷却器15により温度を調節し
一定温度に保つのが良い。電子回路11の消費電力が平
均値よりも大きいときは加熱・冷却器15は冷却器とし
て動作し、消費電力が平均値よりも小さい場合には加熱
・冷却器15は加熱器として動作する。前述のように、
あらかじめ平均的に電子回路11が一定温度になるよう
に構造体を設計しておけば、加熱・冷却器15は電子回
路11の動作状況変化による温度変化を制御できるだけ
の小さい能力ですむため、電源に制限のある人工衛星で
も本発明の適用は容易である。また、温度制御は電子回
路11全体に行うのではなく、FETを含むICのみに
ついて実施しても良い。そうすれば小電力で動作可能と
なる。 [0052]以上の実施例では、素子としてnチャネル
FETを使用した場合について説明した。FETにはp
チャネル素子もあるが、この場合にも同様に適用できる
。第7図にnチャネルFETとpチャネルFETのトレ
イン電流とゲート・ソース間電圧の関係を示す。放射線
照射前のnチャネルFETのドレイン電流特性は曲線2
4で、放射線照射前のpチャネルFETの特性は曲線2
5でそれぞれ示される。閾値電圧はトレイン電流が流れ
始めるゲート・ソース間電圧として定義され、nチャネ
ルFETでは正、pチャネルFETでは負の値をとる。 [0053]放射線が照射され素子の特性が劣化すると
、固定正電荷による閾値電圧シフト成分が支配的である
場合にはnチャネルFETのドレイン電流特性は曲線2
6、pチャネルFETのトレイン電流特性は曲線27と
なり、閾値電圧は負電圧方向に移動するため、FETの
種類に係らず閾値電圧シフトは負となる。逆に界面準位
による閾値電圧シフト成分が支配的な場合にはnチャネ
ルFETのトレイン電流特性は曲線28、pチャネルF
ETのドレイン電流特性は曲線29となり、FETの種
類に係らず閾値電圧シフトは正となる。 [0054]以上から明らかなように、閾値電圧シフト
をもってFETの特性劣化を評価すれば、前記のnチャ
ネル素子の実施例はすべてpチャネルの場合にも適用で
きる。 [0055]
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、宇宙線等の放射線による半導体素子の劣化を
できるかぎり軽減し、電子回路の長寿命化を図ることが
でき、さらに半導体素子以外の電子回路構成部品の信頼
性低下を招かない耐放射線電子回路を提供できる。
いるので、宇宙線等の放射線による半導体素子の劣化を
できるかぎり軽減し、電子回路の長寿命化を図ることが
でき、さらに半導体素子以外の電子回路構成部品の信頼
性低下を招かない耐放射線電子回路を提供できる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】上記実施例における半導体の閾値電圧シフトの
時間経過による変化を示すグラフである。
時間経過による変化を示すグラフである。
【図3】線量率とシールド厚さとの関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図5】図4に示す実施例における閾値電圧シフトの時
間変化を示すグラフである。
間変化を示すグラフである。
【図6】図4の実施例を人工衛星に搭載した場合の概略
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図7] nチャネルFETとpチャネルFETのトレ
イン電流とゲート・ソース間電圧の関係を示すグラフで
ある。 【符号の説明】 1・・・線量率0.IGy/hのときの閾値電圧シフト
曲線、2・・・線量率0.0IGy/hのときの閾値電
圧シフト曲線、3・・・本発明の一実施例の閾値電圧シ
フト曲線、4.11・・・電子回路、5・・・固定遮蔽
体、6・・・可動遮蔽体、7,13・・・制御回路、8
,14・・・制御線、9・・・駆動装置、10・・・遮
蔽体、12・・・温度センサ、15・・・加熱・冷却器
、16・・・線量率0.01Gy/hのときの常温での
閾値電圧シフト曲線、17・・・線量率0.0IGy/
hのときで16より低温での閾値電圧シフト曲線、18
・・・線量率0.01Gy/hのときで17より低温で
の閾値電圧シフト曲線、19・・・線量率0.0IGy
/hのときで18より低温での閾値電圧シフト曲線、2
0,21゜22・・・架台、23・・・筐体、24・・
・nチャネルFETの照射前のトレイン電流曲線、25
・・・pチャネルFETの照射前のトレイン電流曲線。
イン電流とゲート・ソース間電圧の関係を示すグラフで
ある。 【符号の説明】 1・・・線量率0.IGy/hのときの閾値電圧シフト
曲線、2・・・線量率0.0IGy/hのときの閾値電
圧シフト曲線、3・・・本発明の一実施例の閾値電圧シ
フト曲線、4.11・・・電子回路、5・・・固定遮蔽
体、6・・・可動遮蔽体、7,13・・・制御回路、8
,14・・・制御線、9・・・駆動装置、10・・・遮
蔽体、12・・・温度センサ、15・・・加熱・冷却器
、16・・・線量率0.01Gy/hのときの常温での
閾値電圧シフト曲線、17・・・線量率0.0IGy/
hのときで16より低温での閾値電圧シフト曲線、18
・・・線量率0.01Gy/hのときで17より低温で
の閾値電圧シフト曲線、19・・・線量率0.0IGy
/hのときで18より低温での閾値電圧シフト曲線、2
0,21゜22・・・架台、23・・・筐体、24・・
・nチャネルFETの照射前のトレイン電流曲線、25
・・・pチャネルFETの照射前のトレイン電流曲線。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
Claims (27)
- 【請求項1】半導体素子の界面準位の放射線に起因する
閾値電圧の正方向への変動を補正するために、前記半導
体素子の固定正電荷量を制御する手段を有することを特
徴とする電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項2】半導体素子の界面準位の放射線に起因する
閾値電圧の正方向への変動を抑制するために、前記半導
体素子の固定正電荷量を制御する手段を有することを特
徴とする電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項3】前記制御手段が放射線線量率を制御する手
段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子
回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項4】前記線量率制御手段が半導体素子を放射線
から遮蔽する遮蔽体の厚さを制御する手段であることを
特徴とする請求項1又は2に記載の電子回路の耐放射線
保護装置。 - 【請求項5】前記線量率制御手段が前記半導体素子と放
射線源との距離を制御する手段であることを特徴とする
請求項1又は2に記載の電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項6】前記制御手段が前記半導体素子の温度を下
げるように制御する手段であることを特徴とする請求項
1又は2に記載の電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項7】前記制御手段が放射線線量率を制御しかつ
前記半導体素子の温度を下げるように制御する手段であ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子回路の
耐放射線保護装置。 - 【請求項8】半導体素子の界面準位の放射線に起因する
閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子に照射
する放射線線量率を制御して、前記半導体素子の固定正
電荷量を制御する手段を有することを特徴とする電子回
路の耐放射線保護装置。 - 【請求項9】半導体素子の界面準位の放射線に起因する
閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子の温度
を下げるように制御して、前記半導体素子の固定正電荷
量を制御する手段を有することを特徴とする電子回路の
耐放射線保護装置。 - 【請求項10】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子に照
射する放射線線量率を制御し、かつ前記半導体素子の温
度を下げるように制御して、前記半導体素子の固定正電
荷量を制御する手段を有することを特徴とする電子回路
の耐放射線保護装置。 - 【請求項11】半導体素子の界面準位の放射線に起因し
て閾値電圧が正方向に変動して所定の許容範囲に達した
ことを検知する手段と、該許容範囲に達したとき前記半
導体素子の固定正電荷量を制御して前記閾値電圧を負方
向に移動せしめ前記許容範囲内に戻す手段とを有するこ
とを特徴とする電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項12】前記固定正電荷量制御手段が前記半導体
素子を放射線から遮蔽する遮蔽体の厚さを減少する方向
に制御する手段であることを特徴とする請求項11に記
載の電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項13】放射線に起因する半導体素子の固定正電
荷量の発生、あるいは放射線に起因して発生した半導体
素子の固定正電荷量の減少を抑制する手段を有すること
を特徴とする電子回路の耐放射線保護装置。 - 【請求項14】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧正方向への変動を補正するために、前記半導
体素子の固定正電荷量を制御するステップを有すること
を特徴とする電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項15】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧正方向への変動を抑制するために、前記半導
体素子の固定正電荷量を制御するステップを有すること
を特徴とする電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項16】前記制御ステップが放射線線量率を制御
するステップであることを特徴とする請求項14又は1
5に記載の電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項17】前記線量率制御ステップが前記半導体素
子を放射線から遮蔽する遮蔽体の厚さを制御するステッ
プであることを特徴とする請求項16に記載の電子回路
の耐放射線保護方法。 - 【請求項18】前記線量率制御ステップが前記半導体素
子と放射線源との距離を制御するステップであることを
特徴とする請求項16に記載の電子回路の耐放射線保護
方法。 - 【請求項19】前記制御ステップが、前記半導体素子の
温度を下げるように制御するステップであることを特徴
とする請求項14又は15に記載の電子回路の耐放射線
保護方法。 - 【請求項20】前記制御ステップが放射線線量率を制御
しかつ前記半導体素子の温度を下げるように制御するス
テップであることを特徴とする請求項14又は15に記
載の電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項21】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子に照
射する放射線線量率を制御して、前記半導体素子の固定
正電荷量を制御するステップを有することを特徴とする
電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項22】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子の温
度を下げる様に制御して、前記半導体素子の固定正電荷
量を制御するステップを有することを特徴とする電子回
路の耐放射線保護方法。 - 【請求項23】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子に照
射する放射線線量率を制御し、かつ前記半導体素子の温
度を下げるように制御して、前記半導体素子の固定正電
荷量を制御するステップを有することを特徴とする電子
回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項24】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧が正方向に変動して所定の許容範囲に達した
ことを検知するステップと、該許容範囲に達した時前記
半導体素子の固定正電荷量を制御して前記閾値電圧を負
方向に移動せしめ前記許容範囲内に戻すステップとを有
することを特徴とする電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項25】前記固定正電荷量制御ステップが前記半
導体素子を放射線から遮蔽する遮蔽体の厚さを減少する
方向に制御するステップであることを特徴とする請求項
23に記載の電子回路の耐放射線保護方法。 - 【請求項26】半導体素子の界面準位の放射線に起因す
る閾値電圧変動を補正するために、前記半導体素子を冷
却して、前記半導体素子の固定正電荷量を制御する手段
を有する電子回路と、前記冷却の冷却源を人工衛星の筐
体とすることを特徴とする人工衛星。 - 【請求項27】請求項1. 2. 8. 9. 10.
11又は13に記載の電子回路の耐放射線保護装置を
有する人工衛星。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3020677A JP3000688B2 (ja) | 1990-02-14 | 1991-02-14 | 電子回路の耐放射線保護装置及び人工衛星 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-33061 | 1990-02-14 | ||
| JP3306190 | 1990-02-14 | ||
| JP3020677A JP3000688B2 (ja) | 1990-02-14 | 1991-02-14 | 電子回路の耐放射線保護装置及び人工衛星 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04211158A true JPH04211158A (ja) | 1992-08-03 |
| JP3000688B2 JP3000688B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=26357645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3020677A Expired - Fee Related JP3000688B2 (ja) | 1990-02-14 | 1991-02-14 | 電子回路の耐放射線保護装置及び人工衛星 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3000688B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015141737A1 (ja) * | 2014-03-20 | 2015-09-24 | 三菱重工業株式会社 | 電子機器 |
| JP2017221034A (ja) * | 2016-06-08 | 2017-12-14 | 三菱重工業株式会社 | 耐放射線型電子装置及び耐放射線型電子ユニット装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USD570171S1 (en) | 2005-11-15 | 2008-06-03 | Astrazeneca Ab | Blister pack device |
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