JPH0421461B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0421461B2 JPH0421461B2 JP61229774A JP22977486A JPH0421461B2 JP H0421461 B2 JPH0421461 B2 JP H0421461B2 JP 61229774 A JP61229774 A JP 61229774A JP 22977486 A JP22977486 A JP 22977486A JP H0421461 B2 JPH0421461 B2 JP H0421461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glucosamine
- oligosaccharide
- constituent sugars
- chitosan
- acetyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、腫瘍の予防効果を有する食品に関
し、詳しくは、構成糖の一部もしくは全部がD−
グルコサミンまたは構成糖の一部がN−アセチル
−D−グルコサミンであるオリゴ糖を含有する腫
瘍の予防効果を有する食品に関する。 本発明の食品は、腫瘍の予防食または治療食と
して利用することができる。 〔従来の技術〕 近年、健康に対する関心が高まつている中にあ
つて種々の食品が市販されており、その中には、
抗腫瘍性を有する成分を含む天然物、例えば霊
芝、シイタケ等を配合した健康食品も見受けられ
る。 抗腫瘍性を有する天然物としては、上記の担子
菌類の他、地衣類、酵母、カビあるいは、クマザ
サ、小麦ワラ、バガスなどの植物体等が知られて
いるが、その活性の本体は多糖類であることが判
明している。これらの抗腫瘍活性の点で著効ある
いは有効と評価されている多糖類は、ほとんどβ
−D−グルカンで、特にβ−(1→6)分岐をも
つβ−(1→3)−D−グルカンを主鎖とする分子
量1万以上のものが主である。 一方、抗腫瘍性という点では、エビやカニ等の
甲殻類に存在する多糖類のキチンも活性を有する
ことが知られており(特公昭59−27826号公報)、
その脱アセチル化体であるキトサンにも抗腫瘍性
が認められている。さらに、キチンのオリゴ糖つ
まりN−アセチル−D−グルコサミンを構成糖と
するオリゴ糖も抗腫瘍性を有することが明らかに
されているが、実験動物への経口投与による抗腫
瘍性に関しては未知であり、また、これらのオリ
ゴ糖を配合した食品は市販されていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 最近、健康食品に関してその効果の面からの見
直しが行なわれている中で、抗腫瘍性という観点
から予防的効果のある物質を配合した食品も求め
られているものの一つであると考えられるが、前
述の多糖類は、クレスチン等数例を除き、マウス
に対する腹腔内(i.p.)もしくは静脈内投与(i.
v.)では著効あるいは有効と認められるものの、
経口投与(p.o.)では有効と認められないものが
ほとんどである。すなわち、キチン、キトサンに
関していえば、前者は水、エタノールおよび有機
酸等に不溶であり、かつ、人体の消化器官には分
解酵素であるキチナーゼが存在しないため、経口
投与(p.o.)では吸収されにくく、一方、後者も
有機酸には可溶であるが、キトサナーゼが存在し
ないので吸収されにくい。 また、マウスへの多糖類の投与時期に関して
は、より予防的考え方に近い腫瘍移植前投与によ
る動物実験では抗腫瘍性効果(腫瘍の予防的効
果)の認められない多糖類が多い。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはこうした事情に鑑み、キチンやキ
トサンを低分子化したオリゴ糖を用いることによ
り経口投与した際の吸収率を上げることができる
と考え、予防という観点から鋭意検討した結果、
D−グルコサミンまたはN−アセチル−D−グル
コサミンを構成糖とするオリゴ糖が、マウスを用
いた腫瘍移植前投与の経口投与(p.o.)による動
物実験において腫瘍の予防的効果を有することを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至つた。 本発明の目的は、腫瘍の形成を予防することが
できる食品を提供することにあり、詳しくは、そ
の継続的な摂取によつて腫瘍の発生を予防するこ
とができる食品を提供することにある。 本発明は、構成糖の一部もしくは全部がD−グ
ルコサミンまたは構成糖の一部がN−アセチル−
D−グルコサミンであるオリゴ糖を含有すること
を特徴とする腫瘍の予防効果を有する食品であ
る。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品は、食品
に、構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖を加える方法、食品の調
理において、材料に、構成糖の一部もしくは全部
がD−グルコサミンまたは構成糖の一部がN−ア
セチル−D−グルコサミンであるオリゴ糖を加え
て調理する方法、または食品の材料に、構成糖の
一部もしくは全部がD−グルコサミンまたは構成
糖の一部がN−アセチル−D−グルコサミンであ
るオリゴ糖を加えて、食品を加工する方法のいず
れの方法によつても、製造することができる。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品における
構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミンま
たは構成糖の一部がN−アセチル−D−グルコサ
ミンであるオリゴ糖として、構成糖の重合度が2
〜8のオリゴ糖を使用することができ、また構成
糖の重合度が5〜7のオリゴ糖を使用すること
が、抗腫瘍性の秀れている点から好ましい。 また本発明の腫瘍の予防効果を有する食品にお
ける構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖は、N−アセチル−D−
グルコサミン含量を示すN−アセチル化度が100
%のオリゴ糖を使用することができるが、N−ア
セチル化度が10〜90%のオリゴ糖を使用すること
が好ましく、またN−アセチル化度が20〜50%の
オリゴ糖を使用することが、抗腫瘍性の秀れてい
る点において、さらに好ましい。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品における
構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミンま
たは構成糖の一部がN−アセチル−D−グルコサ
ミンであるオリゴ糖は、バチルス属に属する微生
物により生産される酵素であつてPH5〜11の領域
において安定なキトサナーゼによつて、キトサン
を分解することによつて製造されたキトサンオリ
ゴ糖を使用することができるが、そのキトサンオ
リゴ糖をN−アセチル化して得られたN−アセチ
ル化キトサンを使用することもでき、さらにキチ
ンをキチナーゼにより分解して、所望の重合度の
オリゴ糖としたもの、またはそのキチンオリゴ糖
を加水分解して得たオリゴ糖を使用することがで
きる。 キトサンの分解に使用するキトサナーゼは、抗
腫瘍性を有するオリゴ糖を生成しうるPH5〜11の
領域において安定なキトサナーゼを使用すること
ができるが、バチルス(Bacillus)No.7−M(微
工研菌寄第8139号)の培養により生産されるキト
サナーゼを使用するのが好ましい。 バチルスNo.7−Mは、長崎県南高来郡小浜町雲
仙の原生沼の土壌よりキチンまたはキトサンを唯
一の炭素源とする培地に生育しうる細菌として分
離されたバチルス(Bacillus sp.)No.7株を親株
として、この親株をN−メチル−N′−ニトロソ
−N−ニトロソグアニジン(NTG)で処理して
突然変異を誘発させ、得られたストレプトマイシ
ン耐性の変異株の中から、高活性のキトサナーゼ
を生産しうるものとして分離された変異株であつ
て、微工研菌寄第8139号(FERM P−8139)と
して通商産業省微生物工業技術研究所に寄託され
ている。 バチルスNo.7−Mの菌学的性質は以下に示され
る。 A 細胞の形態 (1) 細胞の形および大きさ:短桿菌、 (肉汁および肉汁寒天斜面培養、37℃、24〜
72時間の培養) (2) 細胞の多形性の有無:無し、 (3) 運動性の有無:有り、 (肉汁寒天半流動高層穿刺培養) (4) 胞子の有無:有り、内性胞子および裸の胞
子、球状、 〔ドーナー(Dorner)の染色法およびウイ
ツツ(Witz)変法〕 (5) グラム染色性:陽性、 〔肉汁寒天斜面培養、37℃、18時間、ヒユツ
カー(Hucker)の変法により染色〕 B 各培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養(37℃、24〜168時間): 糸状の周縁を有する円形で、隆起した乳白
色のコロニーを形成する。コロニーの表面は
凹凸でやや光沢があり、半透明である。時間
の経過とともに盛上つてくる。色素は生産し
ない。 (2) 肉汁寒天斜面培養(37℃、24〜168時間): 拡布状に盛上つた乳白色のコロニーを形成
する。コロニーは凸円形の隆起があり、光沢
がある。生育は良好で、時間とともに拡がつ
てくる。色素は生産しない。 (3) 肉汁液体培養(37℃、24〜168時間): 表面に膜を形成しない。時間とともに全体
的に濁つてくる。底部に絮状(顆粒状)の沈
デンが形成され、徐々に多くなつてくる。 (4) 肉汁ゼラチン穿刺培養(25℃、24〜168時
間): 穿刺線に沿つて生育し、液化する。表面お
よび内部は漏斗状に生育し、液化する。液化
部分は白濁する。 (5) リトマスミルク(37℃、24〜168時間): 2日後から上部が少しずつ液化し、4日目
には色は完全に変色し、酸性となつた。凝固
はしない。時間の経過とともに、液化は進
み、半透明になつた。 C 生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元:− (硝酸塩肉汁培地、37℃、24〜120時間) (2) 脱窒反応:− (駒形らの方法、発酵管を使用、37℃、24〜
120時間) (3) MRテスト:+ (37℃、24〜168時間) (4) VPテスト(アセチルメチルカルビノール生
成試験:+ (37℃、24〜168時間) (5) インドールの生成:− (37℃、24〜168時間) (6) 硫化水素の生成:− (TSI寒天法、37℃、24〜168時間) (7) デン粉の加水分解:+ (37℃、24〜168時間) (8) クエン酸の利用 (コーザーの培地、37℃、24〜168時間):− (クリステンセンの培地、37℃、24〜168時
間):+ (9) 無機窒素源の利用(37℃、24〜168時間) 硝酸塩:未定、 アンモニウム塩:未定 (10) 色素の生成 (マンニツト・酵母エキス寒天斜面培地):
− 〔キング(King)A寒天斜面培地〕:− (11) 蛍光の有無:無し (12) ウレアーゼ:+ (クリステンセン−ウレア寒天培地、37℃、
24〜168時間) (13) オキシダーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (14) カタラーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (15) 生育の範囲:(肉汁寒天培地) 温度:未定、 PH:5〜10、 添加食塩濃度:未定、 (16) 酸素に対する態度:好気性 (1%グルコース肉汁高層寒天培地、37℃、
24〜72時間) (17) O−Fテスト〔ヒユー−トライフソン
(Hugh−Leifson)法、37℃、D−グルコー
ス〕:発酵的に酸を生成する。
(fermentative) (18) 糖類からの酸およびガスの生成の有無
(37℃、24〜168時間):
し、詳しくは、構成糖の一部もしくは全部がD−
グルコサミンまたは構成糖の一部がN−アセチル
−D−グルコサミンであるオリゴ糖を含有する腫
瘍の予防効果を有する食品に関する。 本発明の食品は、腫瘍の予防食または治療食と
して利用することができる。 〔従来の技術〕 近年、健康に対する関心が高まつている中にあ
つて種々の食品が市販されており、その中には、
抗腫瘍性を有する成分を含む天然物、例えば霊
芝、シイタケ等を配合した健康食品も見受けられ
る。 抗腫瘍性を有する天然物としては、上記の担子
菌類の他、地衣類、酵母、カビあるいは、クマザ
サ、小麦ワラ、バガスなどの植物体等が知られて
いるが、その活性の本体は多糖類であることが判
明している。これらの抗腫瘍活性の点で著効ある
いは有効と評価されている多糖類は、ほとんどβ
−D−グルカンで、特にβ−(1→6)分岐をも
つβ−(1→3)−D−グルカンを主鎖とする分子
量1万以上のものが主である。 一方、抗腫瘍性という点では、エビやカニ等の
甲殻類に存在する多糖類のキチンも活性を有する
ことが知られており(特公昭59−27826号公報)、
その脱アセチル化体であるキトサンにも抗腫瘍性
が認められている。さらに、キチンのオリゴ糖つ
まりN−アセチル−D−グルコサミンを構成糖と
するオリゴ糖も抗腫瘍性を有することが明らかに
されているが、実験動物への経口投与による抗腫
瘍性に関しては未知であり、また、これらのオリ
ゴ糖を配合した食品は市販されていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 最近、健康食品に関してその効果の面からの見
直しが行なわれている中で、抗腫瘍性という観点
から予防的効果のある物質を配合した食品も求め
られているものの一つであると考えられるが、前
述の多糖類は、クレスチン等数例を除き、マウス
に対する腹腔内(i.p.)もしくは静脈内投与(i.
v.)では著効あるいは有効と認められるものの、
経口投与(p.o.)では有効と認められないものが
ほとんどである。すなわち、キチン、キトサンに
関していえば、前者は水、エタノールおよび有機
酸等に不溶であり、かつ、人体の消化器官には分
解酵素であるキチナーゼが存在しないため、経口
投与(p.o.)では吸収されにくく、一方、後者も
有機酸には可溶であるが、キトサナーゼが存在し
ないので吸収されにくい。 また、マウスへの多糖類の投与時期に関して
は、より予防的考え方に近い腫瘍移植前投与によ
る動物実験では抗腫瘍性効果(腫瘍の予防的効
果)の認められない多糖類が多い。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはこうした事情に鑑み、キチンやキ
トサンを低分子化したオリゴ糖を用いることによ
り経口投与した際の吸収率を上げることができる
と考え、予防という観点から鋭意検討した結果、
D−グルコサミンまたはN−アセチル−D−グル
コサミンを構成糖とするオリゴ糖が、マウスを用
いた腫瘍移植前投与の経口投与(p.o.)による動
物実験において腫瘍の予防的効果を有することを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至つた。 本発明の目的は、腫瘍の形成を予防することが
できる食品を提供することにあり、詳しくは、そ
の継続的な摂取によつて腫瘍の発生を予防するこ
とができる食品を提供することにある。 本発明は、構成糖の一部もしくは全部がD−グ
ルコサミンまたは構成糖の一部がN−アセチル−
D−グルコサミンであるオリゴ糖を含有すること
を特徴とする腫瘍の予防効果を有する食品であ
る。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品は、食品
に、構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖を加える方法、食品の調
理において、材料に、構成糖の一部もしくは全部
がD−グルコサミンまたは構成糖の一部がN−ア
セチル−D−グルコサミンであるオリゴ糖を加え
て調理する方法、または食品の材料に、構成糖の
一部もしくは全部がD−グルコサミンまたは構成
糖の一部がN−アセチル−D−グルコサミンであ
るオリゴ糖を加えて、食品を加工する方法のいず
れの方法によつても、製造することができる。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品における
構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミンま
たは構成糖の一部がN−アセチル−D−グルコサ
ミンであるオリゴ糖として、構成糖の重合度が2
〜8のオリゴ糖を使用することができ、また構成
糖の重合度が5〜7のオリゴ糖を使用すること
が、抗腫瘍性の秀れている点から好ましい。 また本発明の腫瘍の予防効果を有する食品にお
ける構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖は、N−アセチル−D−
グルコサミン含量を示すN−アセチル化度が100
%のオリゴ糖を使用することができるが、N−ア
セチル化度が10〜90%のオリゴ糖を使用すること
が好ましく、またN−アセチル化度が20〜50%の
オリゴ糖を使用することが、抗腫瘍性の秀れてい
る点において、さらに好ましい。 本発明の腫瘍の予防効果を有する食品における
構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミンま
たは構成糖の一部がN−アセチル−D−グルコサ
ミンであるオリゴ糖は、バチルス属に属する微生
物により生産される酵素であつてPH5〜11の領域
において安定なキトサナーゼによつて、キトサン
を分解することによつて製造されたキトサンオリ
ゴ糖を使用することができるが、そのキトサンオ
リゴ糖をN−アセチル化して得られたN−アセチ
ル化キトサンを使用することもでき、さらにキチ
ンをキチナーゼにより分解して、所望の重合度の
オリゴ糖としたもの、またはそのキチンオリゴ糖
を加水分解して得たオリゴ糖を使用することがで
きる。 キトサンの分解に使用するキトサナーゼは、抗
腫瘍性を有するオリゴ糖を生成しうるPH5〜11の
領域において安定なキトサナーゼを使用すること
ができるが、バチルス(Bacillus)No.7−M(微
工研菌寄第8139号)の培養により生産されるキト
サナーゼを使用するのが好ましい。 バチルスNo.7−Mは、長崎県南高来郡小浜町雲
仙の原生沼の土壌よりキチンまたはキトサンを唯
一の炭素源とする培地に生育しうる細菌として分
離されたバチルス(Bacillus sp.)No.7株を親株
として、この親株をN−メチル−N′−ニトロソ
−N−ニトロソグアニジン(NTG)で処理して
突然変異を誘発させ、得られたストレプトマイシ
ン耐性の変異株の中から、高活性のキトサナーゼ
を生産しうるものとして分離された変異株であつ
て、微工研菌寄第8139号(FERM P−8139)と
して通商産業省微生物工業技術研究所に寄託され
ている。 バチルスNo.7−Mの菌学的性質は以下に示され
る。 A 細胞の形態 (1) 細胞の形および大きさ:短桿菌、 (肉汁および肉汁寒天斜面培養、37℃、24〜
72時間の培養) (2) 細胞の多形性の有無:無し、 (3) 運動性の有無:有り、 (肉汁寒天半流動高層穿刺培養) (4) 胞子の有無:有り、内性胞子および裸の胞
子、球状、 〔ドーナー(Dorner)の染色法およびウイ
ツツ(Witz)変法〕 (5) グラム染色性:陽性、 〔肉汁寒天斜面培養、37℃、18時間、ヒユツ
カー(Hucker)の変法により染色〕 B 各培地における生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養(37℃、24〜168時間): 糸状の周縁を有する円形で、隆起した乳白
色のコロニーを形成する。コロニーの表面は
凹凸でやや光沢があり、半透明である。時間
の経過とともに盛上つてくる。色素は生産し
ない。 (2) 肉汁寒天斜面培養(37℃、24〜168時間): 拡布状に盛上つた乳白色のコロニーを形成
する。コロニーは凸円形の隆起があり、光沢
がある。生育は良好で、時間とともに拡がつ
てくる。色素は生産しない。 (3) 肉汁液体培養(37℃、24〜168時間): 表面に膜を形成しない。時間とともに全体
的に濁つてくる。底部に絮状(顆粒状)の沈
デンが形成され、徐々に多くなつてくる。 (4) 肉汁ゼラチン穿刺培養(25℃、24〜168時
間): 穿刺線に沿つて生育し、液化する。表面お
よび内部は漏斗状に生育し、液化する。液化
部分は白濁する。 (5) リトマスミルク(37℃、24〜168時間): 2日後から上部が少しずつ液化し、4日目
には色は完全に変色し、酸性となつた。凝固
はしない。時間の経過とともに、液化は進
み、半透明になつた。 C 生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元:− (硝酸塩肉汁培地、37℃、24〜120時間) (2) 脱窒反応:− (駒形らの方法、発酵管を使用、37℃、24〜
120時間) (3) MRテスト:+ (37℃、24〜168時間) (4) VPテスト(アセチルメチルカルビノール生
成試験:+ (37℃、24〜168時間) (5) インドールの生成:− (37℃、24〜168時間) (6) 硫化水素の生成:− (TSI寒天法、37℃、24〜168時間) (7) デン粉の加水分解:+ (37℃、24〜168時間) (8) クエン酸の利用 (コーザーの培地、37℃、24〜168時間):− (クリステンセンの培地、37℃、24〜168時
間):+ (9) 無機窒素源の利用(37℃、24〜168時間) 硝酸塩:未定、 アンモニウム塩:未定 (10) 色素の生成 (マンニツト・酵母エキス寒天斜面培地):
− 〔キング(King)A寒天斜面培地〕:− (11) 蛍光の有無:無し (12) ウレアーゼ:+ (クリステンセン−ウレア寒天培地、37℃、
24〜168時間) (13) オキシダーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (14) カタラーゼ:+ (肉汁寒天培地、37℃、24〜48時間) (15) 生育の範囲:(肉汁寒天培地) 温度:未定、 PH:5〜10、 添加食塩濃度:未定、 (16) 酸素に対する態度:好気性 (1%グルコース肉汁高層寒天培地、37℃、
24〜72時間) (17) O−Fテスト〔ヒユー−トライフソン
(Hugh−Leifson)法、37℃、D−グルコー
ス〕:発酵的に酸を生成する。
(fermentative) (18) 糖類からの酸およびガスの生成の有無
(37℃、24〜168時間):
【表】
以上の菌学的性質について、バージエイス・マ
ニユアル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリ
オロジー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)の第8版(1974年)を検索した
ところ、No.7−M株はバチルス(Bacillus)属に
属するのが相当であることがわかつた。 バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナー
ゼの酵素化学的性質は以下に示すとおりである。 (1) 作用: キトサンに作用し、分子の内部鎖から任意に
β−1,4結合を分解して、主としてキトサン
オリゴ糖(GlcN)o(n=2〜8)(2量体〜8
量体)を生成する。キトサンオリゴ糖は高速液
体クロマトグラフイーを用いてキトサン分解液
から分離することができる。この分解液におけ
るキトサンの分解度は約45%である。カルボキ
シメチルセルロース(CMC)にも作用し、あ
る程度はこれを分解するが、キチンには全く作
用しない。 (2) 作用温度範囲および最適作用温度: 可溶性キトサンを基質とした場合、80℃まで
作用し、最適作用温度は50℃である。 PH6.0において10分間反応させた場合の温度
と比活性の関係を第1図に示す。 (3) 作用PH範囲および最適PH: PH3〜9の範囲において作用し、最適PHはPH
6である。 1%可溶性キトサン1mlに各PHの緩衝液2ml
および酵素液1mlを加えた反応液を37℃におい
て10分間反応させた場合のPHと酵素の比活性の
関係を第2図に示す。 (4) 熱安定性: 50℃における15分間の保温まで、ほぼ安定
で、60℃における15分間の加熱により、酵素の
約40%が失活し、70℃における15分間の加熱に
より、完全に失活した。 温度と比活性の関係を第3図に示す。 (5) PH安定性: 0.1M緩衝液中で30℃において2時間放置し
た後、残存する酵素活性を測定したが、PH5〜
11の範囲において安定であつた。PH10〜11にお
いて安定であることは、バチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの大きな特徴の一つ
である。PHと比活性の関係を第4図に示す。 (6) 阻害剤: バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナ
ーゼは、1×10-3Mの終濃度のHgCl2、PbCl2、
AgNO3、およびPCMBの存在によりほぼ100
%が阻害された。 (7) 基質特異性: 種々の基質を使用し、基質の終濃度を0.25%
とした時に、酵素反応液4ml当り酵素蛋白質1
mgによつて1時間後に遊離する全還元糖とヘキ
ソサミンの量(mg/mg蛋白質/時)を測定し
た。その結果が第1表に示される。
ニユアル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリ
オロジー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)の第8版(1974年)を検索した
ところ、No.7−M株はバチルス(Bacillus)属に
属するのが相当であることがわかつた。 バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナー
ゼの酵素化学的性質は以下に示すとおりである。 (1) 作用: キトサンに作用し、分子の内部鎖から任意に
β−1,4結合を分解して、主としてキトサン
オリゴ糖(GlcN)o(n=2〜8)(2量体〜8
量体)を生成する。キトサンオリゴ糖は高速液
体クロマトグラフイーを用いてキトサン分解液
から分離することができる。この分解液におけ
るキトサンの分解度は約45%である。カルボキ
シメチルセルロース(CMC)にも作用し、あ
る程度はこれを分解するが、キチンには全く作
用しない。 (2) 作用温度範囲および最適作用温度: 可溶性キトサンを基質とした場合、80℃まで
作用し、最適作用温度は50℃である。 PH6.0において10分間反応させた場合の温度
と比活性の関係を第1図に示す。 (3) 作用PH範囲および最適PH: PH3〜9の範囲において作用し、最適PHはPH
6である。 1%可溶性キトサン1mlに各PHの緩衝液2ml
および酵素液1mlを加えた反応液を37℃におい
て10分間反応させた場合のPHと酵素の比活性の
関係を第2図に示す。 (4) 熱安定性: 50℃における15分間の保温まで、ほぼ安定
で、60℃における15分間の加熱により、酵素の
約40%が失活し、70℃における15分間の加熱に
より、完全に失活した。 温度と比活性の関係を第3図に示す。 (5) PH安定性: 0.1M緩衝液中で30℃において2時間放置し
た後、残存する酵素活性を測定したが、PH5〜
11の範囲において安定であつた。PH10〜11にお
いて安定であることは、バチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの大きな特徴の一つ
である。PHと比活性の関係を第4図に示す。 (6) 阻害剤: バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナ
ーゼは、1×10-3Mの終濃度のHgCl2、PbCl2、
AgNO3、およびPCMBの存在によりほぼ100
%が阻害された。 (7) 基質特異性: 種々の基質を使用し、基質の終濃度を0.25%
とした時に、酵素反応液4ml当り酵素蛋白質1
mgによつて1時間後に遊離する全還元糖とヘキ
ソサミンの量(mg/mg蛋白質/時)を測定し
た。その結果が第1表に示される。
【表】
バチルスNo.7−Mにより生産されたキトサナー
ゼは、コロイダルキトサン、可溶性キトサンお
よびグライコールキトサンをよく分解し、カル
ボキシメチルセルロース(CMC)も若干分解
したが、粉末キトサンには作用しなかつた。ま
たコロイダルキチン、グライコールキチン、粉
末キチンおよびメチルセルロースは全く分解し
なかつた。 (8) 分子量: SDS−ポリアクリルラミド電気泳動法により
分子量を測定した結果を第5図に示す。第5図
において(○)はバチルスNo.7−Mにより生産
されたキトサナーゼの分子量であつて、約41,
000である。 セフアデツクスG−100を用いたゲル濾過法
により分子量を測定した結果を第6図に示す。
第6図において(○)はバチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの分子量であつて、
約30,000である。 (9) 酵素力価の測定法: 1gの粉末キトサン(28メツシユ)を50mlの
0.1M酢酸水溶液に溶解し、0.1M酢酸ナトリウ
ム水溶液でPH6.0に調整した後、0.1M酢酸緩衝
液(PH:6.0)を加えて、全容を100mlにして、
基質の1%可溶性キトサン溶液を調製する。 37℃において5分間プレインキユベートした
基質の1%可溶性キトサン溶液1mlに、同様に
プレインキユベートした酸素液1mlを加え、37
℃において正確に10分間酵素反応を行なわせ
る。その後反応液を3分間煮沸して酸素反応を
停止させ、反応液中に生成した還元糖を定量す
る。 この条件において1μモルのグルコサミンに
相当する還元糖を遊離させる酵素量を、1単位
(unit)のキトサナーゼ活性とする。 参考例 1 (種培養の調製) 250ml容三角フラスコに、酵母エキス0.8%、ペ
プトン0.4%、肉エキス0.2%、コロイダルキトサ
ン0.5%を含む液体培地(PH:7.2)50mlを入れ、
常法により殺菌した後、これに予め液体培養した
バチルス(Bacillus sp.)No.7−M(FERM P−
8139)を接種し、30℃において、1日間振とう培
養した。 (酵母生産用培養液の調製) 5三角フラスコ2本に、上記と同一の組成の
液体培地をそれぞれ1ずつ入れ、常法により殺
菌した後、これに上記で得られた種培養液40mlを
接種し、30℃において、4日間振とう培養した。
培養液を6,000r.p.mにおいて遠心分離して、菌
体を除去し、得られた上澄液のキトサナーゼの活
性を前記の酵素力価の測定法によつて測定した。
上澄液1ml当り0.99単位であつた。 (酵素液の精製) 上記で得られた上澄液を混合し、得られた混合
液1.81に固体硫安1,015g(硫安80%飽和に
相当する)を加え、濾過し、得られた沈デン物を
蒸留水に溶解し、177mlとした。この酵素液を蒸
留水、引き続いて、0.02Mリン酸緩衝液(PH:
6.0)に対して透析した後、得られた酵素液を、
予め0.02Mリン酸緩衝液で平衡化したCM−セフ
アデツクスC−50を充填したカラム〔2.6cm(径)
×45cm(長さ)〕に流してキトサナーゼを吸着さ
せた。ほとんどの不純蛋白質は素通り区分に集ま
つていた。このカラムを0.02Mリン酸緩衝液350
mlで洗浄した後、0〜0.5Mの塩化ナトリウムで
直線的濃度勾配により酵素蛋白質を溶出した。 次にキトサナーゼ活性を示した第218〜240のフ
ラクシヨンを合し、これをダイアフローメンブレ
ンフイルターPM−10(アミコン社製品)を用い
た限外濾過装置で17倍に濃縮し、この濃縮液に、
セフアデツクスG−100を用いるゲル濾過を行な
つた。 このゲル濾過のキトサナーゼ活性を示した第50
〜63のフラクシヨンを合し、再びCM−セフアデ
ツクスC−50によるカラムクロマトグラフイーを
行なつた。前回と同じ条件で酵素を吸着し、0〜
0.5Mの塩化ナトリウムで直線的濃度勾配により
酵素蛋白質を溶出した。 以下に、D−グルコサミンまたはN−◆アセチ
ル−D−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖の
製造の例を示す。 参考例 2 500ml容のビーカーに、キトサン15g(脱アセ
チル化度:99%)を取り、これに脱イオン水150
mlおよび1N乳酸82.5mlを加え、充分撹拌した後、
脱イオン水を加えて全体を300mlとした。このキ
トサン乳酸溶液のPHは5.90であつた。 このキトサン乳酸溶液10mlを試験管に取り、37
℃の恒温槽において10分間プレインキユベートし
た。 これとは別に、参考例1のバチルスNo.7−Mの
培養によつて生産されたキトサナーゼ溶液を水で
希釈し、10.5unit/mlとし、その1mlを試験管に
取り、37℃の恒温槽において10分間プレインキユ
ベートし、これを前記のキトサン乳酸溶液に加
え、37℃の恒温槽において反応させた。8時間経
過後に、試験管を沸騰浴に浸漬し、反応液を加熱
して反応を停止させ、反応液を遠心分離し凍結乾
燥させた。これにより、D−グルコサミンの重合
度が主として3〜4のキトサンオリゴ糖が得られ
た。 参考例 3 250ml容の三角フラスコにキトサン5g(脱ア
セチル化度:99%)を取り、脱イオン水50mlおよ
び1N酢酸27.5mlを加え、充分に撹拌した後、脱
イオン水を加えて全体を100mlとした。このキト
サン酢酸溶液のPHは5.74であつた。このキトサン
酢酸溶液を37℃の恒温槽において15分間プレイン
キユベートした。 これとは別に参考例1のバチルスNo.7−Mの培
養によつて生産されたキトサナーゼ溶液で水で希
釈し10.5unit/mlとし、その10mlを試験管に取り
37℃でプレインキユベートし、これを前記のキト
サン酢酸溶液に加え、37℃の恒温槽において反応
させた。1時間40分後に三角フラスコを沸騰浴に
6分間入れ、反応液を加熱して反応を停止させ
た。反応液を遠心分離し、凍結乾燥してD−グル
コサミンの重合度が主として5〜6のキトサンオ
リゴ糖が得られた。 参考例 4 500ml容の三角フラスコに参考例2で得られた
キトサンオリゴ糖5gを取り、水100mlとメタノ
ール10mlを加え溶解した後、イオン交換樹脂
DowexI−X8(炭酸塩型)を120ml加え、溶液を0
〜5℃に冷却した。これに無水酢酸10mlを加え、
90分間撹拌した後イオン交換樹脂を濾過し水で洗
浄した。得られた濾液および洗液を合わせ、55℃
以下の温度で減圧下に溶媒を留去して、N−アセ
チル化度50%のD−グルコサミンのオリゴ糖が得
られた。 参考例 5 5容の三角フラスコに参考例3で得られたキ
トサンオリゴ糖5gを取り、10%酢酸水溶液を加
え溶解した。この溶液に、撹拌しながらメタノー
ル400mlを加え、さらに無水酢酸10mlを加えた。
室温で一晩撹拌し、メタノール3を加えてさら
に一晩撹拌した。減圧濃縮後、適量の水を加えて
凍結乾燥して、N−アセチル化度20%のD−グル
コサミンのオリゴ糖が得られた。 試験例 参考例2、3および4により製造されたオリゴ
糖の腫瘍移植前投与による抗腫瘍性効果(腫瘍の
予防的効果)を示す動物実験の結果について以下
に記述する。 1 実験材料および方法 (1) 被験物質 被験物質は、参考例2、3、4および5で
得られたD−グルコサミンまたはN−アセチ
ル−D−グルコサミンのオリゴ糖を構成糖と
するオリゴ糖を用いた。 (2) 使用動物 動物は(株)チヤールズリバーより4週令の
ICR/JCLおよびC57BL/6のSPFマウス雄
を購入し、1週間の予備飼育後、健康な動物
を選び実験に供した。 (3) 飼育条件 飼育は温度23±2℃、湿度55±5%の他の
区域と隔絶されたバリアーシステムの飼育室
で行なつた。換気回数は新鮮空気1時間32回
転、照明は人工照明により7時から19時まで
の12時間行なつた。実験期間中、動物はプラ
スチツク製透明ケージ(215×320×130mm、
クリーンS−TPX、日本クレア株式会社)
に1ケージあたり5匹を収容し、飲料水は紫
外線殺菌灯・フイルター付きの自動給水装置
で、飼料は市販固型飼料(NMF−3Mrad照
射、オリエンタル酵母株式会社)を自由に摂
取させた。また、床敷は滅菌したものを使用
し、1週間に2回の割合でケージごと交換し
た。 (4) 実験群の構成および投与量の設定 実験群の構成は第2表に示す。
ゼは、コロイダルキトサン、可溶性キトサンお
よびグライコールキトサンをよく分解し、カル
ボキシメチルセルロース(CMC)も若干分解
したが、粉末キトサンには作用しなかつた。ま
たコロイダルキチン、グライコールキチン、粉
末キチンおよびメチルセルロースは全く分解し
なかつた。 (8) 分子量: SDS−ポリアクリルラミド電気泳動法により
分子量を測定した結果を第5図に示す。第5図
において(○)はバチルスNo.7−Mにより生産
されたキトサナーゼの分子量であつて、約41,
000である。 セフアデツクスG−100を用いたゲル濾過法
により分子量を測定した結果を第6図に示す。
第6図において(○)はバチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの分子量であつて、
約30,000である。 (9) 酵素力価の測定法: 1gの粉末キトサン(28メツシユ)を50mlの
0.1M酢酸水溶液に溶解し、0.1M酢酸ナトリウ
ム水溶液でPH6.0に調整した後、0.1M酢酸緩衝
液(PH:6.0)を加えて、全容を100mlにして、
基質の1%可溶性キトサン溶液を調製する。 37℃において5分間プレインキユベートした
基質の1%可溶性キトサン溶液1mlに、同様に
プレインキユベートした酸素液1mlを加え、37
℃において正確に10分間酵素反応を行なわせ
る。その後反応液を3分間煮沸して酸素反応を
停止させ、反応液中に生成した還元糖を定量す
る。 この条件において1μモルのグルコサミンに
相当する還元糖を遊離させる酵素量を、1単位
(unit)のキトサナーゼ活性とする。 参考例 1 (種培養の調製) 250ml容三角フラスコに、酵母エキス0.8%、ペ
プトン0.4%、肉エキス0.2%、コロイダルキトサ
ン0.5%を含む液体培地(PH:7.2)50mlを入れ、
常法により殺菌した後、これに予め液体培養した
バチルス(Bacillus sp.)No.7−M(FERM P−
8139)を接種し、30℃において、1日間振とう培
養した。 (酵母生産用培養液の調製) 5三角フラスコ2本に、上記と同一の組成の
液体培地をそれぞれ1ずつ入れ、常法により殺
菌した後、これに上記で得られた種培養液40mlを
接種し、30℃において、4日間振とう培養した。
培養液を6,000r.p.mにおいて遠心分離して、菌
体を除去し、得られた上澄液のキトサナーゼの活
性を前記の酵素力価の測定法によつて測定した。
上澄液1ml当り0.99単位であつた。 (酵素液の精製) 上記で得られた上澄液を混合し、得られた混合
液1.81に固体硫安1,015g(硫安80%飽和に
相当する)を加え、濾過し、得られた沈デン物を
蒸留水に溶解し、177mlとした。この酵素液を蒸
留水、引き続いて、0.02Mリン酸緩衝液(PH:
6.0)に対して透析した後、得られた酵素液を、
予め0.02Mリン酸緩衝液で平衡化したCM−セフ
アデツクスC−50を充填したカラム〔2.6cm(径)
×45cm(長さ)〕に流してキトサナーゼを吸着さ
せた。ほとんどの不純蛋白質は素通り区分に集ま
つていた。このカラムを0.02Mリン酸緩衝液350
mlで洗浄した後、0〜0.5Mの塩化ナトリウムで
直線的濃度勾配により酵素蛋白質を溶出した。 次にキトサナーゼ活性を示した第218〜240のフ
ラクシヨンを合し、これをダイアフローメンブレ
ンフイルターPM−10(アミコン社製品)を用い
た限外濾過装置で17倍に濃縮し、この濃縮液に、
セフアデツクスG−100を用いるゲル濾過を行な
つた。 このゲル濾過のキトサナーゼ活性を示した第50
〜63のフラクシヨンを合し、再びCM−セフアデ
ツクスC−50によるカラムクロマトグラフイーを
行なつた。前回と同じ条件で酵素を吸着し、0〜
0.5Mの塩化ナトリウムで直線的濃度勾配により
酵素蛋白質を溶出した。 以下に、D−グルコサミンまたはN−◆アセチ
ル−D−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖の
製造の例を示す。 参考例 2 500ml容のビーカーに、キトサン15g(脱アセ
チル化度:99%)を取り、これに脱イオン水150
mlおよび1N乳酸82.5mlを加え、充分撹拌した後、
脱イオン水を加えて全体を300mlとした。このキ
トサン乳酸溶液のPHは5.90であつた。 このキトサン乳酸溶液10mlを試験管に取り、37
℃の恒温槽において10分間プレインキユベートし
た。 これとは別に、参考例1のバチルスNo.7−Mの
培養によつて生産されたキトサナーゼ溶液を水で
希釈し、10.5unit/mlとし、その1mlを試験管に
取り、37℃の恒温槽において10分間プレインキユ
ベートし、これを前記のキトサン乳酸溶液に加
え、37℃の恒温槽において反応させた。8時間経
過後に、試験管を沸騰浴に浸漬し、反応液を加熱
して反応を停止させ、反応液を遠心分離し凍結乾
燥させた。これにより、D−グルコサミンの重合
度が主として3〜4のキトサンオリゴ糖が得られ
た。 参考例 3 250ml容の三角フラスコにキトサン5g(脱ア
セチル化度:99%)を取り、脱イオン水50mlおよ
び1N酢酸27.5mlを加え、充分に撹拌した後、脱
イオン水を加えて全体を100mlとした。このキト
サン酢酸溶液のPHは5.74であつた。このキトサン
酢酸溶液を37℃の恒温槽において15分間プレイン
キユベートした。 これとは別に参考例1のバチルスNo.7−Mの培
養によつて生産されたキトサナーゼ溶液で水で希
釈し10.5unit/mlとし、その10mlを試験管に取り
37℃でプレインキユベートし、これを前記のキト
サン酢酸溶液に加え、37℃の恒温槽において反応
させた。1時間40分後に三角フラスコを沸騰浴に
6分間入れ、反応液を加熱して反応を停止させ
た。反応液を遠心分離し、凍結乾燥してD−グル
コサミンの重合度が主として5〜6のキトサンオ
リゴ糖が得られた。 参考例 4 500ml容の三角フラスコに参考例2で得られた
キトサンオリゴ糖5gを取り、水100mlとメタノ
ール10mlを加え溶解した後、イオン交換樹脂
DowexI−X8(炭酸塩型)を120ml加え、溶液を0
〜5℃に冷却した。これに無水酢酸10mlを加え、
90分間撹拌した後イオン交換樹脂を濾過し水で洗
浄した。得られた濾液および洗液を合わせ、55℃
以下の温度で減圧下に溶媒を留去して、N−アセ
チル化度50%のD−グルコサミンのオリゴ糖が得
られた。 参考例 5 5容の三角フラスコに参考例3で得られたキ
トサンオリゴ糖5gを取り、10%酢酸水溶液を加
え溶解した。この溶液に、撹拌しながらメタノー
ル400mlを加え、さらに無水酢酸10mlを加えた。
室温で一晩撹拌し、メタノール3を加えてさら
に一晩撹拌した。減圧濃縮後、適量の水を加えて
凍結乾燥して、N−アセチル化度20%のD−グル
コサミンのオリゴ糖が得られた。 試験例 参考例2、3および4により製造されたオリゴ
糖の腫瘍移植前投与による抗腫瘍性効果(腫瘍の
予防的効果)を示す動物実験の結果について以下
に記述する。 1 実験材料および方法 (1) 被験物質 被験物質は、参考例2、3、4および5で
得られたD−グルコサミンまたはN−アセチ
ル−D−グルコサミンのオリゴ糖を構成糖と
するオリゴ糖を用いた。 (2) 使用動物 動物は(株)チヤールズリバーより4週令の
ICR/JCLおよびC57BL/6のSPFマウス雄
を購入し、1週間の予備飼育後、健康な動物
を選び実験に供した。 (3) 飼育条件 飼育は温度23±2℃、湿度55±5%の他の
区域と隔絶されたバリアーシステムの飼育室
で行なつた。換気回数は新鮮空気1時間32回
転、照明は人工照明により7時から19時まで
の12時間行なつた。実験期間中、動物はプラ
スチツク製透明ケージ(215×320×130mm、
クリーンS−TPX、日本クレア株式会社)
に1ケージあたり5匹を収容し、飲料水は紫
外線殺菌灯・フイルター付きの自動給水装置
で、飼料は市販固型飼料(NMF−3Mrad照
射、オリエンタル酵母株式会社)を自由に摂
取させた。また、床敷は滅菌したものを使用
し、1週間に2回の割合でケージごと交換し
た。 (4) 実験群の構成および投与量の設定 実験群の構成は第2表に示す。
【表】
D−グルコサミンまたはN−アセチル−D
−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖の急
性毒性試験において、LD50値は15000mg/Kg
以上であり、事実上無毒性であることが確認
されている。また、今回の実験では10日間連
続投与を行なうため検討を行なつた結果、最
低用量投与群を300mg/Kgとし、中用量投与
群を900mg/Kg、最高用量投与群を2700mg/
Kgとした(公比3)。 (5) 方法 実験はまず、腫瘍移植前10日目より腫瘍移
植前日までの10日間、1日1回参考例2、
3、4、および5のD−グルコサミンまたは
N−アセチル−D−グルコサミンを構成糖と
するオリゴ糖を蒸留水で希釈し、上記の用量
をそれぞれ胃ゾンデを用い、強制経口投与に
て投与した。腫瘍の移植はザルコマ
(Sarcoma)180に対しては6週令ICR/JCL
雄マウス、ルイス(Lewis)肺癌3LLタイプ
に対して6週令C57BL/6雄マウスを1群
10匹として用いた。ザルコマ(Sarcoma)
180では腹腔内に106個、ルイス(Lewis)肺
癌3LLタイプでは皮下に106個を滅菌生理食
塩水で希釈して投与した。また、対照群は、
ザルコマ(Sarcoma)180またはルイス
(Lewis)肺癌3LLタイプの腫瘍を移植した
のみで、各参考例で得られたオリゴ糖は全く
投与していない群を示す。ザルコマ
(Sarcoma)180を移植したマウスについて
は、移植後30日間観察を行ない、平均体重お
よび平均腫瘍重量を測定し、腫瘍の阻止率に
ついて検討した。ルイス(Lewis)肺癌3LL
タイプを移植したマウスについては、移植後
60日間観察を行ない、生存率について検討し
た。 2 結果 参考例2、3、4および5で得られたD−グ
ルコサミンまたはN−アセチル−D−グルコサ
ミンを構成糖とするオリゴ糖のザルコマ
(Sarcoma)180に対する抗腫瘍性については
第3表に、ルイス(Lewis)肺癌3LLタイプに
対する抗腫瘍性については第7図、第8図、第
9図および第10図に示した。第3表における
腫瘍の阻止率(%)は 100−〔各実験群の腫瘍の平均重量/対照群の腫
瘍の平均重量 ×100〕 (%) とし、オリゴ糖により腫瘍の増殖が阻止された
比率を示す。
−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖の急
性毒性試験において、LD50値は15000mg/Kg
以上であり、事実上無毒性であることが確認
されている。また、今回の実験では10日間連
続投与を行なうため検討を行なつた結果、最
低用量投与群を300mg/Kgとし、中用量投与
群を900mg/Kg、最高用量投与群を2700mg/
Kgとした(公比3)。 (5) 方法 実験はまず、腫瘍移植前10日目より腫瘍移
植前日までの10日間、1日1回参考例2、
3、4、および5のD−グルコサミンまたは
N−アセチル−D−グルコサミンを構成糖と
するオリゴ糖を蒸留水で希釈し、上記の用量
をそれぞれ胃ゾンデを用い、強制経口投与に
て投与した。腫瘍の移植はザルコマ
(Sarcoma)180に対しては6週令ICR/JCL
雄マウス、ルイス(Lewis)肺癌3LLタイプ
に対して6週令C57BL/6雄マウスを1群
10匹として用いた。ザルコマ(Sarcoma)
180では腹腔内に106個、ルイス(Lewis)肺
癌3LLタイプでは皮下に106個を滅菌生理食
塩水で希釈して投与した。また、対照群は、
ザルコマ(Sarcoma)180またはルイス
(Lewis)肺癌3LLタイプの腫瘍を移植した
のみで、各参考例で得られたオリゴ糖は全く
投与していない群を示す。ザルコマ
(Sarcoma)180を移植したマウスについて
は、移植後30日間観察を行ない、平均体重お
よび平均腫瘍重量を測定し、腫瘍の阻止率に
ついて検討した。ルイス(Lewis)肺癌3LL
タイプを移植したマウスについては、移植後
60日間観察を行ない、生存率について検討し
た。 2 結果 参考例2、3、4および5で得られたD−グ
ルコサミンまたはN−アセチル−D−グルコサ
ミンを構成糖とするオリゴ糖のザルコマ
(Sarcoma)180に対する抗腫瘍性については
第3表に、ルイス(Lewis)肺癌3LLタイプに
対する抗腫瘍性については第7図、第8図、第
9図および第10図に示した。第3表における
腫瘍の阻止率(%)は 100−〔各実験群の腫瘍の平均重量/対照群の腫
瘍の平均重量 ×100〕 (%) とし、オリゴ糖により腫瘍の増殖が阻止された
比率を示す。
本発明で用いられるD−グルコサミンまたはN
−アセチル−D−グルコサミンを構成糖とするオ
リゴ糖の抗腫瘍性に関しては、従来実験動物に対
する腹腔内投与(i.p.)あるいは静脈内投与(i.
v.)での効果は認められているものの、経口投与
(p.o.)での効果は未知であり、他の抗腫瘍性多
糖類でも同様のことが多い。また、実験動物に対
する腫瘍移植前投与という形で効果のある多糖類
は少ないが、D−グルコサミンまたはN−アセチ
ル−D−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖に
ついて経口投与(p.o.)かつ腫瘍移植前投与とい
う方法での動物試験において抗腫瘍効果が今回初
めて確認され、本物質は腫瘍の予防的効果という
点で優れていることが判明した。本発明では、そ
れを食品に配合し、食べることによつて予防的効
果を発揮しようとするものである。 〔実施例〕 本発明に配合されるD−グルコサミンまたはN
−アセチル−D−グルコサミンを構成糖とするオ
リゴ糖は水溶性であるので、ドリンク剤等の飲料
に利用することができるほか、常法に従つて通常
のこの種の食品の形態、例えば錠剤、乳剤、カプ
セル剤、顆粒剤などにすることができる。他の配
合成分は特に限定するものではなく、通常の賦形
剤、結合剤、保存剤、香料等を用いることがで
き、また、各種ビタミンや野菜等の乾燥粉末も配
合することができる。さらに、日常の食品または
食品原料に適宜混入させた形のものであつてもよ
い。 以上の種々の食品としての利用にあたつて、摂
取量は1日あたりオリゴ糖として6〜20gが抗腫
瘍性を発揮する適当量であるが、それ以上過剰に
摂取しても与えられる損害はない。 次に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明
する。本発明はこれによつて限定されるものでは
ない。 実施例 1 (キトサンオリゴ糖入りこんにやく) 1の水にこんにやく精粉35g、参考例2で得
られたキトサンオリゴ糖3gを加えて充分に撹拌
した後ゼリー状になるまで放置した。このゼリー
体を適当の石灰水とともに練り合わせてボイルす
ることにより、こんにやく製品を得た。 実施例 2 (キトサンオリゴ糖入りチユーインガム) ガムベース25g、マルチトール65.2g、還元水
飴5g、参考例3で得られたキトサンオリゴ糖4
g、香料0.8gを通常の方法に従いガムを作成し、
1個当り10gの板状に成型した。 実施例 3 (キトサンオリゴ糖入りカプセル) 食用ゼラチン50gにグリセリン2g、水60mlを
加えてゼラチンを膨潤させ、展延板上で加熱ゲル
化させてゼラチンシートを得た。このシートを下
金型板上に置き、その上に、参考例4で得られた
キトサンオリゴ糖の適量を食用油に分散させたも
のを流し込み、その上にさらにゼラチンシートを
置き、上部に上金型板を置いた。この金型を加圧
することによつて軟カプセルを得た。 実施例 4 (キトサンオリゴ糖入りふりかけ) 参考例5で得られたキトサンオリゴ糖5g、粉
末醤油4g、カツオ節粉末5g、ブドウ糖4gを
混合し、これを粉砕し、ふるい機にかけて粒子を
そろえた上で80℃2時間乾燥した。場合によつて
はゴマ、青のりなども加えて防湿包装した。 実施例 5 (キトサンオリゴ糖入りヨーグルト) 牛乳、豆乳などにスターターを添加して発酵さ
せて得られた通常のヨーグルト40gに蜂蜜2g、
砂糖5g、参考例2で得られたキトサンオリゴ糖
3gを加え、充分撹拌して、上記ヨーグルトを得
た。 実施例 6 (キトサンオリゴ糖入り飲料) クエン酸0.5g、乳糖150g、蜂蜜15g、カラメ
ル5gに、参考例4で得られたキトサンオリゴ糖
30gを加えて混合した。これを1回20g取り水
180mlに溶かして上記飲料を得た。 実施例 7 (キトサンオリゴ糖含有茶) 参考例5で得られたキトサンオリゴ糖を適量抹
茶に混合し、通常のテイーバツグと同じように封
入し、防湿包装した。キトサンオリゴ糖量は1日
飲用量として5〜10gが適当である。使用時に
は、水または温水出キトサンオリゴ糖を茶成分と
ともに溶かし出し飲用する。
−アセチル−D−グルコサミンを構成糖とするオ
リゴ糖の抗腫瘍性に関しては、従来実験動物に対
する腹腔内投与(i.p.)あるいは静脈内投与(i.
v.)での効果は認められているものの、経口投与
(p.o.)での効果は未知であり、他の抗腫瘍性多
糖類でも同様のことが多い。また、実験動物に対
する腫瘍移植前投与という形で効果のある多糖類
は少ないが、D−グルコサミンまたはN−アセチ
ル−D−グルコサミンを構成糖とするオリゴ糖に
ついて経口投与(p.o.)かつ腫瘍移植前投与とい
う方法での動物試験において抗腫瘍効果が今回初
めて確認され、本物質は腫瘍の予防的効果という
点で優れていることが判明した。本発明では、そ
れを食品に配合し、食べることによつて予防的効
果を発揮しようとするものである。 〔実施例〕 本発明に配合されるD−グルコサミンまたはN
−アセチル−D−グルコサミンを構成糖とするオ
リゴ糖は水溶性であるので、ドリンク剤等の飲料
に利用することができるほか、常法に従つて通常
のこの種の食品の形態、例えば錠剤、乳剤、カプ
セル剤、顆粒剤などにすることができる。他の配
合成分は特に限定するものではなく、通常の賦形
剤、結合剤、保存剤、香料等を用いることがで
き、また、各種ビタミンや野菜等の乾燥粉末も配
合することができる。さらに、日常の食品または
食品原料に適宜混入させた形のものであつてもよ
い。 以上の種々の食品としての利用にあたつて、摂
取量は1日あたりオリゴ糖として6〜20gが抗腫
瘍性を発揮する適当量であるが、それ以上過剰に
摂取しても与えられる損害はない。 次に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明
する。本発明はこれによつて限定されるものでは
ない。 実施例 1 (キトサンオリゴ糖入りこんにやく) 1の水にこんにやく精粉35g、参考例2で得
られたキトサンオリゴ糖3gを加えて充分に撹拌
した後ゼリー状になるまで放置した。このゼリー
体を適当の石灰水とともに練り合わせてボイルす
ることにより、こんにやく製品を得た。 実施例 2 (キトサンオリゴ糖入りチユーインガム) ガムベース25g、マルチトール65.2g、還元水
飴5g、参考例3で得られたキトサンオリゴ糖4
g、香料0.8gを通常の方法に従いガムを作成し、
1個当り10gの板状に成型した。 実施例 3 (キトサンオリゴ糖入りカプセル) 食用ゼラチン50gにグリセリン2g、水60mlを
加えてゼラチンを膨潤させ、展延板上で加熱ゲル
化させてゼラチンシートを得た。このシートを下
金型板上に置き、その上に、参考例4で得られた
キトサンオリゴ糖の適量を食用油に分散させたも
のを流し込み、その上にさらにゼラチンシートを
置き、上部に上金型板を置いた。この金型を加圧
することによつて軟カプセルを得た。 実施例 4 (キトサンオリゴ糖入りふりかけ) 参考例5で得られたキトサンオリゴ糖5g、粉
末醤油4g、カツオ節粉末5g、ブドウ糖4gを
混合し、これを粉砕し、ふるい機にかけて粒子を
そろえた上で80℃2時間乾燥した。場合によつて
はゴマ、青のりなども加えて防湿包装した。 実施例 5 (キトサンオリゴ糖入りヨーグルト) 牛乳、豆乳などにスターターを添加して発酵さ
せて得られた通常のヨーグルト40gに蜂蜜2g、
砂糖5g、参考例2で得られたキトサンオリゴ糖
3gを加え、充分撹拌して、上記ヨーグルトを得
た。 実施例 6 (キトサンオリゴ糖入り飲料) クエン酸0.5g、乳糖150g、蜂蜜15g、カラメ
ル5gに、参考例4で得られたキトサンオリゴ糖
30gを加えて混合した。これを1回20g取り水
180mlに溶かして上記飲料を得た。 実施例 7 (キトサンオリゴ糖含有茶) 参考例5で得られたキトサンオリゴ糖を適量抹
茶に混合し、通常のテイーバツグと同じように封
入し、防湿包装した。キトサンオリゴ糖量は1日
飲用量として5〜10gが適当である。使用時に
は、水または温水出キトサンオリゴ糖を茶成分と
ともに溶かし出し飲用する。
第1図は、バチルスNo.7−Mにより生産された
キトサナーゼにおける温度と比活性の関係を示す
図表、第2図は、バチルスNo.7−Mにより生産さ
れたキトサナーゼにおけるPHと比活性の関係を示
す図表、第3図は、バチルスNo.7−Mにより生産
されたキトサナーゼにおける温度と比活性の関係
を示す図表、第4図は、バチルスNo.7−Mにより
生産されたキトサナーゼにおけるPHと比活性の関
係を示す図表、第5図は、バチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの電気泳動法による分
子量を示す図表、そして第6図は、バチルスNo.7
−Mにより生産されたキトサナーゼのゲル濾過法
による分子量を示す図表であり、第7図は、参考
例2のオリゴ糖の試験の結果を示す図表であり、
第8図は、参考例3のオリゴ糖の試験の結果を示
す図表であり、第9図は、参考例4のオリゴ糖の
試験の結果を示す図表であり、第10図は、参考
例5のオリゴ糖の試験の結果を示す図表である。
キトサナーゼにおける温度と比活性の関係を示す
図表、第2図は、バチルスNo.7−Mにより生産さ
れたキトサナーゼにおけるPHと比活性の関係を示
す図表、第3図は、バチルスNo.7−Mにより生産
されたキトサナーゼにおける温度と比活性の関係
を示す図表、第4図は、バチルスNo.7−Mにより
生産されたキトサナーゼにおけるPHと比活性の関
係を示す図表、第5図は、バチルスNo.7−Mによ
り生産されたキトサナーゼの電気泳動法による分
子量を示す図表、そして第6図は、バチルスNo.7
−Mにより生産されたキトサナーゼのゲル濾過法
による分子量を示す図表であり、第7図は、参考
例2のオリゴ糖の試験の結果を示す図表であり、
第8図は、参考例3のオリゴ糖の試験の結果を示
す図表であり、第9図は、参考例4のオリゴ糖の
試験の結果を示す図表であり、第10図は、参考
例5のオリゴ糖の試験の結果を示す図表である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖を有効成分として含有す
ることを特徴とする腫瘍の予防効果を有する食
品。 2 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、キトサンオリゴ糖で
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
載の腫瘍の予防効果を有する食品。 3 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、重合度2〜8のもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
たは第2項に記載の腫瘍の予防効果を有する食
品。 4 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、重合度5〜7のもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
たは第2項に記載の腫瘍の予防効果を有する食
品。 5 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、N−アセチル化度が
10〜90%のものであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の腫
瘍の予防効果を有する食品。 6 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、N−アセチル化度が
20〜50%のものであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の腫
瘍の予防効果を有する食品。 7 構成糖の一部もしくは全部がD−グルコサミ
ンまたは構成糖の一部がN−アセチル−D−グル
コサミンであるオリゴ糖が、キトサンを、バチル
ス属に属する微生物により生産される酵素であつ
て、PH5〜11の領域において安定なキトサナーゼ
により分解して製造されたものであることを特徴
とする特許請求の範囲第1項ないし第6項のいず
れかに記載の腫瘍の予防効果を有する食品。 8 バチルス属に属する微生物が、バチルスNo.7
−M(微工研菌寄第8139号)であることを特徴と
する特許請求の範囲第7項に記載の潰瘍の予防効
果を有する食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61229774A JPS63185352A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 腫瘍の予防効果を有する食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61229774A JPS63185352A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 腫瘍の予防効果を有する食品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63185352A JPS63185352A (ja) | 1988-07-30 |
| JPH0421461B2 true JPH0421461B2 (ja) | 1992-04-10 |
Family
ID=16897463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61229774A Granted JPS63185352A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | 腫瘍の予防効果を有する食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63185352A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1991016449A1 (en) | 1990-04-16 | 1991-10-31 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Saccharide compositions, methods and apparatus for their synthesis |
| CA2062715A1 (en) * | 1990-04-16 | 1991-10-17 | Steve Roth | Saccharide compositions, methods and apparatus for their synthesis |
| FR2669340B1 (fr) * | 1990-11-19 | 1993-01-22 | Centre Nat Rech Scient | Composes a liberation progressive d'oligomeres de la glucosamine, procede de preparation et applications. |
| JP4173606B2 (ja) * | 1999-06-18 | 2008-10-29 | サントリー株式会社 | 低酸性飲料の製造方法 |
| JP4708815B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2011-06-22 | サンスター株式会社 | 再石灰化促進組成物 |
| JP2007190004A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-08-02 | Shinichi Shioda | フコイダン入り健康補助食品 |
| US7943597B2 (en) * | 2008-04-08 | 2011-05-17 | Cypress Pharmaceutical, Inc. | Phosphate-binding chitosan and uses thereof |
| CN105039193B (zh) * | 2015-01-27 | 2016-08-17 | 安徽正方生物科技有限公司 | 一种微生物发酵生产氨基葡萄糖的菌株及方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07102100B2 (ja) * | 1986-02-27 | 1995-11-08 | 農林水産省食品総合研究所長 | キチン分解物の食品素材 |
-
1986
- 1986-09-30 JP JP61229774A patent/JPS63185352A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63185352A (ja) | 1988-07-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1663573B (zh) | 一种稳定安全的微生态制剂及其制备方法和用途 | |
| Koide | Chitin-chitosan: properties, benefits and risks | |
| US6841181B2 (en) | Encapsulated multifunctional biologically active food component, process for its production and its use | |
| CN1856568B (zh) | 发酵和培养的方法、植物发酵提取物、植物发酵提取物粉末以及含有植物发酵提取物的组合物 | |
| US4965347A (en) | Beta-D-glucan, and its production and uses | |
| JP3789303B2 (ja) | 新種の微生物およびその利用法 | |
| JPH09505060A (ja) | 脂肪酸送達システム | |
| JP2010526539A (ja) | 選択された非病原性微生物による天然ポリサッカライドの加工、並びにその作製方法及び使用方法 | |
| JPH0757761B2 (ja) | β−グルカンとその製造方法及び用途 | |
| KR100894528B1 (ko) | 스킨케어 촉진제 | |
| JP3520012B2 (ja) | 栄養素補完剤として、かつ、腸障害の治療および細菌フローラの改変に適した組成物 | |
| KR20110116344A (ko) | 식이섬유, 올리고당 및 유산생성바실러스를 함유하여 장기능개선 및 배변활동 촉진용 조성물 | |
| JPS63185352A (ja) | 腫瘍の予防効果を有する食品 | |
| JP2005013211A (ja) | 乳酸菌含有食品組成物 | |
| US20030109490A1 (en) | Composite stimulating iNOS enzyme which induce immuno-reactant nitric oxide synthesis and process for preparing the same | |
| KR20040037011A (ko) | 유산균 함유 식품조성물 및 그 제조방법 | |
| Robinson et al. | Nutritional benefits of larch arabinogalactan | |
| CN118667718A (zh) | 一种植物乳杆菌hp-zw2及其应用 | |
| CN106490285A (zh) | 一种含乳铁蛋白的防龋保健糖果及其制备方法 | |
| CN114831248B (zh) | 一种生物脱霉剂及其制备方法和应用 | |
| Ebinesar et al. | Fungal chitosan: the importance and beneficiation of this biopolymer in industrial and agricultural process | |
| CN115094001B (zh) | 肠膜明串珠菌及其在制备抑制幽门螺杆菌的药物中的应用 | |
| JPS62273921A (ja) | 固形製剤 | |
| RU2262530C2 (ru) | Способ изготовления сухого препарата на основе бифидо- и/или лактобактерий и препарат, изготовленный этим способом | |
| JPH0525847B2 (ja) |