JPH04215320A - ディジタル信号符号化装置 - Google Patents

ディジタル信号符号化装置

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JPH04215320A
JPH04215320A JP41004890A JP41004890A JPH04215320A JP H04215320 A JPH04215320 A JP H04215320A JP 41004890 A JP41004890 A JP 41004890A JP 41004890 A JP41004890 A JP 41004890A JP H04215320 A JPH04215320 A JP H04215320A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力ディジタル信号の
符号化を行うディジタル信号符号化装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】オーディオ, 音声等の信号の高能率符
号化においては、オーディオ,音声等の入力信号を時間
軸又は周波数軸で複数のチャンネルに分割すると共に、
各チャンネル毎のビット数を適応的に割当てるビットア
ロケーシヨン(ビット割当て)による符号化技術がある
。 例えば、オーディオ信号等の上記ビット割当てによる符
号化技術には、時間軸上のオーディオ信号等を複数の周
波数帯域に分割して符号化する帯域分割符号化(サブ・
バンド・コーディング:SBC)や、時間軸の信号を周
波数軸上の信号に変換(直交変換)して複数の周波数帯
域に分割し各帯域毎で適応的に符号化するいわゆる適応
変換符号化(ATC)、或いは、上記SBCといわゆる
適応予測符号化(APC)とを組み合わせ、時間軸の信
号を帯域分割して各帯域信号をベースバンド(低域)に
変換した後複数次の線形予測分析を行って予測符号化す
るいわゆる適応ビット割当て(APC−AB)等の符号
化技術がある。
【0003】ここで、例えば、上記帯域分割符号化にお
いては、圧縮効率を上げるために、一定の単位時間ブロ
ック毎のビット数を一定に保ちながら、帯域分割した各
バンドに与えるビット数を、信号スペクトル強度の時間
変動に応じてダイナミックに(適応的に)変化させてい
る。また、上記適応変換符号化においては、単位周波数
ブロック毎のビットレートを一定に保ちながら、周波数
軸上でダイナミックに割当てビット数を変化させている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にビット数を適応的に割当てて符号化を行う上記高能率
符号化においては、符号化される入力信号の性質やビッ
ト割当ての仕方等によって、単位ブロック(単位時間ブ
ロック或いは単位周波数ブロック)当たりのビット数が
一定にならない場合が生じることがある。すなわち、単
位ブロック当たりで予め定められているビット数に対し
て、過不足が生ずる場合がある。言い換えれば、上記単
位ブロック毎に予め定められているビット数では、復号
化後の信号に要求される特性を充分に満足できない(ビ
ット不足)場合や、逆に、該ビット数が該復号化後の信
号に要求される特性を得るのに充分過ぎる(ビット余り
)場合がある。例えば、オーディオ信号の符号化でビッ
ト不足の場合を例にとると、ビットレートが足りないた
めに符号化によって信号が劣化し、このオーディオ信号
を後に復号化するとノイズが多くなってしまう。また、
ビットが余る場合は必要以上の処理を行うことになり、
好ましくない。
【0005】このようなことから、従来は単位ブロック
当たりビットの過不足が生じた場合には、この単位ブロ
ック当たりのビット数を一定化するようないわゆるビッ
トパッキング(ビットレート調整)が行われている。し
かし、このビットパッキングにおいては、単位ブロック
内のビット数を例えば一律に増減してビットレートを一
定化させているため、信号の劣化が目立つようになって
しまっている。
【0006】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、信号劣化の少ないビットレ
ート調整が可能なディジタル信号符号化装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル信号
符号化装置は、上述の目的を達成するために提案された
ものであり、入力ディジタル信号を複数の周波数帯域に
分割すると共に、高い周波数帯域ほどバンド幅を広く選
定し、当該各バンド毎のエネルギに基づいて各バンド単
位の許容ノイズレベルを設定するノイズレベル設定手段
と、上記各バンドのエネルギと上記ノイズレベル設定手
段の出力との差分のレベルに応じたビット数で上記各バ
ンドの成分を量子化する量子化手段とを有するディジタ
ル信号符号化装置において、上記量子化手段の出力情報
量を検出し、該検出出力と目標値の誤差及び等ラウドネ
ス曲線の情報に基づいて、上記ノイズレベル設定手段か
らの許容ノイズレベルを補正して、所定期間における情
報量を一定化するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、許容ノイズレベルと各バンド
のエネルギとの差分に応じてビット数を決定すると共に
、量子化手段の出力情報量と目標値との誤差からこのビ
ット数の過不足を求め、ビット数の過不足が発生した場
合は、許容ノイズレベルを補正してビットレートを一定
化している。同時に、許容ノイズレベルの補正は、等ラ
ウドネス曲線を考慮したものとしているため、信号劣化
が目立たない。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について図面
を参照しながら説明する。本実施例のディジタル信号符
号化装置は、オーディオ,音声等の入力ディジタル信号
を、例えば、帯域分割符号化(SBC)や、適応変換符
号化(ATC)、適応ビット割当て(APC−AB)等
により高能率符号化するものである。そのため、本実施
例装置では、入力ディジタル信号を複数の周波数帯域に
分割すると共に、高い周波数帯域ほどバンド幅を広く選
定している。すなわち、後述する人間の聴覚特性を考慮
したいわゆる臨界帯域幅(クリティカルバンド)で上記
入力ディジタル信号を分割している。また、図1に示す
ように、当該クリティカルバンドの各バンド毎のエネル
ギ(又はピーク値,平均値)に基づいて各バンド単位の
許容ノイズレベルを設定するノイズレベル設定手段とし
ての総和検出回路14及びフィルタ回路15と、上記各
バンドのエネルギと上記ノイズレベル設定手段の出力と
の差分のレベルに応じて割当てられたビット数で上記各
バンドの成分を量子化する量子化回路24とを有するも
のである。ここで、後述するデータ量演算回路26で上
記量子化回路24の出力情報量を検出し、該検出出力と
端子3からの所定の目標値(予め定められたビットレー
ト)との誤差が後述する比較回路27で検出される。そ
の後、補正値決定回路28では、該誤差の情報と後述す
るいわゆる等ラウドネス曲線の情報とに基づいて上記許
容ノイズレベルの補正値が決定される。許容ノイズレベ
ル補正回路20では、この補正値に応じて上記許容ノイ
ズレベルの補正がなされる。したがって、上記量子化回
路24では、この補正された許容ノイズレベルに応じて
求められたビット数で量子化が行われることになる。こ
れにより、本実施例装置では、所定期間(前記単位ブロ
ック)におけるビット数を一定にするようにしている。 その後、上記量子化回路24からの量子化出力は、バッ
ファメモリ25を介して本実施例のディジタル信号符号
化装置の出力端子2から出力されるようになる。
【0010】ここで、図1に示す本実施例のディジタル
信号符号化装置は、オーディオ信号,音声信号等を高速
フーリエ変換(FFT)して、時間軸の信号を周波数軸
に変換し、符号化(再量子化)を行うものである。図1
において、入力端子1には、例えばオーディオ信号が供
給されており、この時間軸上のオーディオ信号が高速フ
ーリエ変換回路11に伝送される。該高速フーリエ変換
回路11では、上記時間軸上のオーディオ信号が所定時
間毎(単位ブロック)に周波数軸上の信号に変換され、
実数成分値Reと虚数成分値ImとからなるFFT係数
が得られる。これらFFT係数は振幅位相情報発生回路
12に伝送され、当該振幅位相情報発生回路12では上
記実数成分値Reと虚数成分値Imとから振幅値Amと
位相値とが得られて、この振幅値Amの情報が出力され
るようになる。すなわち、一般に人間の聴覚は周波数領
域の振幅(パワー)には敏感であるが、位相については
かなり鈍感であるため、本実施例では上記振幅位相情報
発生回路12の出力から上記振幅値Amのみを取り出し
、これを本発明実施例での入力ディジタル信号としてい
る。
【0011】このようにして得られた振幅値Am等の入
力ディジタル信号は、帯域分割回路13に伝送される。 該帯域分割回路13では、上記振幅値Amで表現された
入力ディジタル信号をいわゆる臨界帯域幅(クリティカ
ルバンド)に分割している。このクリティカルバンドと
は、人間の聴覚特性(周波数分析能力)を考慮したもの
であり、例えば0〜22kHzを25バンドに分け、高
い周波数帯域ほどバンド幅を広く選定しているものであ
る。すなわち人間の聴覚は、一種のバンドパスフィルタ
のような特性を有していて、この各フィルタによって分
けられたバンドを臨界帯域と呼んでいる。
【0012】上記帯域分割回路13でクリティカルバン
ドに分割された各バンド毎の上記振幅値Amは、各々上
記総和検出回路14に伝送される。この総和検出回路1
4では、各バンド毎のエネルギ(各バンドでのスペクト
ル強度)が、各バンド内のそれぞれの振幅値Amの総和
(振幅値Amのピーク又は平均或いはエネルギ総和)を
とることにより求められる。該総和検出回路14の出力
すなわち各バンドの総和のスペクトルは、一般にバーク
スペクトルと呼ばれ、この各バンドのバークスペクトル
SBは例えば図2に示すようになる。ただし、図2では
図示を簡略化するため、上記クリティカルバンドのバン
ド数を12バンド(B1〜B12)で表現している。
【0013】ここで、上記バークスペクトルSBのいわ
ゆるマスキングに於ける影響を考慮するため、該バーク
スペクトルSBに所定の重みづけの関数を畳込む(コン
ボリューション)。このため、上記総和検出回路14の
出力すなわち該バークスペクトルSBの各値は、フィル
タ回路15に送られる。該フィルタ回路15は、例えば
、入力データを順次遅延させる複数の遅延素子と、これ
ら遅延素子からの出力にフィルタ係数(重みづけの関数
)を乗算する複数の乗算器(例えば各バンドに対応する
25個の乗算器)と、各乗算器出力の総和をとる総和加
算器とから構成されるものである。このフィルタ回路1
5の各乗算器において、例えば、任意のバンドに対応す
る乗算器Mでフィルタ係数1を、乗算器M−1でフィル
タ係数0.15を、乗算器M−2でフィルタ係数0.0
019を、乗算器M−3でフィルタ係数0.00000
86を、乗算器M+1でフィルタ係数0.4を、乗算器
M+2でフィルタ係数0.06を、乗算器M+3でフィ
ルタ係数0.007を各遅延素子の出力に乗算すること
により、上記バークスペクトルSBの畳込み処理が行わ
れる。ただし、Mは1〜25の任意の整数である。この
畳込み処理により、図2中点線で示す部分の総和がとら
れる。なお、上記マスキングとは、人間の聴覚上の特性
により、ある信号によって他の信号がマスクされて聞こ
えなくなる現象をいうものであり、このマスキング効果
には、時間軸上のオーディオ信号に対するマスキング効
果と周波数軸上の信号に対するマスキング効果とがある
。すなわち、該マスキング効果により、マスキングされ
る部分にノイズがあったとしても、このノイズは聞こえ
ないことになる。このため、実際のオーディオ信号では
、このマスキングされる部分内のノイズは許容可能なノ
イズとされる。
【0014】その後、上記フィルタ回路15の出力は引
算器16に送られる。該引算器16は、上記畳込んだ領
域での後述する許容可能なノイズレベルに対応するレベ
ルαを求めるものである。なお、当該許容可能なノイズ
レベル(許容ノイズレベル)に対応するレベルαは、後
述するように、逆コンボリューション処理を行うことに
よって、クリティカルバンドの各バンド毎の許容ノイズ
レベルとなるようなレベルである。ここで、上記引算器
16には、上記レベルαを求めるための許容関数(マス
キングレベルを表現する関数)が供給される。この許容
関数を増減させることで上記レベルαの制御を行ってい
る。当該許容関数は、後述する関数発生回路29から供
給されているものである。すなわち、許容ノイズレベル
に対応するレベルαは、クリティカルバンドのバンドの
低域から順に与えられる番号をiとすると、第(1) 
式で求めることができる。 α=S−(n−ai)・・・・・・・(1)この第(1
) 式において、n,aは定数でa>0、Sは畳込み処
理されたバークスペクトルの強度であり、第(1) 式
中(n−ai)が許容関数となる。本実施例ではn=3
8,a=1としており、この時の音質劣化はなく、良好
な符号化が行えた。
【0015】このようにして、上記レベルαが求められ
、このデータは、割算器17に伝送される。当該割算器
17では、上記畳込みされた領域での上記レベルαを逆
コンボリューションするためのものである。したがって
、この逆コンボリューション処理を行うことにより、上
記レベルαからマスキングスペクトルが得られるように
なる。すなわち、このマスキングスペクトルが許容ノイ
ズスペクトルとなる。なお、上記逆コンボリューション
処理は、複雑な演算を必要とするが、本実施例では簡略
化した割算器17を用いて逆コンボリューションを行っ
ている。
【0016】次に、上記マスキングスペクトルは、合成
回路18を介して減算器19に伝送される。ここで、当
該減算器19には、上記総和検出回路14の出力すなわ
ち前述した総和検出回路14からのバークスペクトルS
Bが、遅延回路21を介して供給されている。したがっ
て、この減算器19で上記マスキングスペクトルとバー
クスペクトルSBとの減算演算が行われることで、図3
に示すように、上記バークスペクトルSBは、該マスキ
ングスペクトルMSのレベルで示すレベル以下がマスキ
ングされることになる。
【0017】当該減算器19の出力は、上記許容ノイズ
レベル補正回路20を介してROM30に送られる。該
ROM30には、複数の割当てビット数情報が格納され
ており、上記減算回路19の出力(上記各バンドのエネ
ルギと上記ノイズレベル設定手段の出力との差分のレベ
ル)に応じた割当てビット数情報を出力するようになっ
ている。このROM30の出力が上記量子化回路24に
供給されている。当該量子化回路24では、このROM
30からの割当てビット数で、遅延回路23を介して供
給されている振幅値Amの量子化を行うことになる。す
なわち、換言すれば、当該量子化回路24では、上記ク
リティカルバンドの各バンドのエネルギと上記ノイズレ
ベル設定手段の出力との差分のレベルに応じて割当てら
れたビット数で上記各バンドの成分を量子化することに
なる。なお、遅延回路21は上記合成回路18以前の各
回路での遅延量を考慮して上記総和検出回路14からの
バークスペクトルSBを遅延させ、上記遅延回路23は
上記ROM30以前の各回路での遅延量を考慮して上記
振幅値Amを遅延させるために設けられている。
【0018】また、上述した合成回路18での合成の際
には、最小可聴カーブ発生回路22から供給される図4
に示すような人間の聴覚特性であるいわゆる最小可聴カ
ーブRCを示すデータと、上記マスキングスペクトルM
Sとを合成することができる。この最小可聴カーブにお
いて、雑音絶対レベルがこの最小可聴カーブ以下ならば
該雑音は聞こえないことになる。更に、該最小可聴カー
ブは、コーディングが同じであっても例えば再生時の再
生ボリュームの違いで異なるものとなる。ただし、現実
的なディジタルシステムでは、例えば16ビットダイナ
ミックレンジへの音楽のはいり方にはさほど違いがない
ので、例えば4kHz付近の最も耳に聞こえやすい周波
数帯域の量子化雑音が聞こえないとすれば、他の周波数
帯域ではこの最小可聴カーブのレベル以下の量子化雑音
は聞こえないと考えられる。したがって、このように例
えばシステムの持つワードレングスの4kHz付近の雑
音が聞こえない使い方をすると仮定し、この最小可聴カ
ーブRCとマスキングスペクトルMSとを共に合成する
ことで許容ノイズレベルを得るようにすると、この場合
の許容ノイズレベルは、図中斜線で示す部分までとする
ことができるようになる。なお、本実施例では、上記最
小可聴カーブの4kHzのレベルを、例えば20ビット
相当の最低レベルに合わせている。また、この図4は、
信号スペクトルSSも同時に示している。
【0019】ここで、上記許容ノイズレベル補正回路2
0では、前述したように、上記量子化回路24の出力情
報量(データ量)の検出出力と上記目標値の誤差及び等
ラウドネス曲線の情報に基づいて、上記減算器19から
の許容ノイズレベルを補正している。このようなことを
行うため、上記バッファメモリ25からのデータは、デ
ータ量演算回路26によってデータ量が求められた後、
比較回路27に送られる。当該比較回路27では、上記
データ量と端子3からの所定の目標値(予め定められた
ビットレート)との誤差が検出され、その誤差データは
補正値決定回路28に伝送される。ここで、この誤差デ
ータが、ビット数不足を示すデータとなる場合としては
、上記単位ブロック当たり多くのビット数が使われるこ
とで上記データ量が上記目標値よりも多くなっている場
合を考えることができる。また、該誤差データが、ビッ
ト数余りを示すデータとなる場合としては、上記単位ブ
ロック当たり少ないビット数で済み、上記データ量が上
記目標値よりも少なくなっている場合を考えることがで
きる。したがって、上記補正値決定回路28からは、こ
の誤差データに応じて、上記減算器19からの許容ノイ
ズレベルを、いわゆる等ラウドネス曲線の情報データに
基づいて補正させるための上記補正値のデータが出力さ
れるようになる。上述のような補正値が、上記許容ノイ
ズレベル補正回路20に伝送されることで、上記減算器
19からの許容ノイズレベルが補正されるようになる。 なお、上記等ラウドネス曲線とは、人間の聴覚特性に関
するものであり、例えば1kHzの純音と同じ大きさに
聞こえる各周波数での音の音圧を求めて曲線で結んだも
ので、ラウドネスの等感度曲線とも呼ばれる。また、こ
の等ラウドネス曲線は、図4に示した最小可聴カーブR
Cと略同じ曲線を描くものである。この等ラウドネス曲
線においては、例えば4kHz付近では1kHzのとこ
ろより音圧が8〜10dB下がっても1kHzと同じ大
きさに聞こえ、逆に50kHz付近では1kHzでの音
圧よりも約15dB高くないと同じ大きさに聞こえない
。このため、上記最小可聴カーブのレベルを越えた雑音
(許容ノイズレベル)は、この等ラウドネス曲線に応じ
たカーブで与えられる周波数特性を持つようにするのが
良いことがわかる。このようなことから、該等ラウドネ
ス曲線を考慮して上記許容ノイズレベルを補正すること
は、人間の聴覚特性に適合していることがわかる。
【0020】また、上記等ラウドネス曲線を考慮した許
容ノイズレベル補正として、例えば、上記ビット数が不
足した場合には、上記図4に示した許容ノイズレベルを
図5に示すような補正レベルAR1に補正する。すなわ
ち、この図5において、上記許容ノイズレベルを補正レ
ベルAR1のように上げることは、上記各バンドのエネ
ルギと上記ノイズレベル設定手段の出力との差分のレベ
ルに応じて求められるビット数を下げることとなり、結
果として単位ブロック当たりのビット数の不足が解消さ
れることになる。このようにビットレートを下げるよう
な調整を行う場合であっても、この調整は上記等ラウド
ネス曲線を考慮した許容ノイズレベルに基づくものであ
るため、復号化後の音声のノイズは最小限に抑えられて
いることになる。
【0021】上記ビット数が余った場合は、上記図4の
許容ノイズレベルを図6に示すような補正レベルAR2
に補正する。すなわち、この図6において、上記許容ノ
イズレベルを補正レベルAR2のように下げることは、
上記各バンドのエネルギと上記ノイズレベル設定手段の
出力との差分のレベルに応じて求められるビット数を上
げることとなり、結果として単位ブロック当たりで余っ
ていたビット数を有効に利用できるようになる。このよ
うにビットレートを上げることにで、復号化後の音質を
高めることができると共に、上記等ラウドネス曲線を考
慮することで、より一層音質の向上が図れるようになる
【0022】上述のような許容ノイズレベルの補正がな
されることで、この補正後の許容ノイズレベルと上記各
バンドのエネルギとの差分のレベルに応じた上記ROM
30からの割当てビット数も補正されるようになる。換
言すれば、上記量子化回路24での量子化の際の割当て
ビット数の補正(ビットレートの調整)が行われること
になり、所定期間としての単位ブロックにおける情報量
が一定化されるようになる。
【0023】なお、本実施例においては、上述した最小
可聴カーブの合成処理を行わない構成とすることもでき
る。すなわち、この場合には、最小可聴カーブ発生回路
22,合成回路18が不要となり、上記引算器16から
の出力は、割算器17で逆コンボリューションされた後
、すぐに減算器19に伝送されることになる。
【0024】以上の述べたように、本実施例のディジタ
ル信号符号化装置においては、オーディオ信号を符号化
する際に、ビット数の過不足を調整しているが、上述し
たように等ラウドネス曲線を考慮した許容ノイズレベル
の補正に基づくビットレート調整を行っているため、例
えばビット数を減らした場合でも、聴感上の劣化が少な
くて済むことになる。また許容ノイズレベルの補正は、
単にレベルを変化させるだけで可能であるため、簡単な
ハードウェア構成で実現することができる。
【0025】また、本発明は、上述した図1の実施例の
ように、入力ディジタル信号を高速フーリエ変換して処
理するいわゆる適応変換符号化の他に、例えば、帯域分
割符号化(SBC)を行う装置にも適用することができ
る。この場合は、信号をバンドパスフィルタ等で帯域分
割して、この各チャンネルに割り当てるビット数を、量
子化手段の出力情報量の検出出力と目標値の誤差及び等
ラウドネス曲線に基づいて補正された許容ノイズレベル
に応じて、増減させるものとなる。当該帯域分割符号化
の場合も上述同様の効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のディジタル信号符号化装置にお
いては、量子化後の出力情報量を検出し、該検出出力と
目標値の誤差及び等ラウドネス曲線の情報に基づいて、
許容ノイズレベルを補正して、所定期間における情報量
を一定化するようにしたことにより、ビットレートの過
不足の調整が可能であると共に、ビットレートを調整し
ても信号劣化(例えば音の聴感上のS/N劣化)が少な
い信号符号化を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディジタル信号符号化装置
の概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】バークスペクトルを示す図である。
【図3】マスキングスペクトルを示す図である。
【図4】最小可聴カーブ,マスキングスペクトルを合成
した図である。
【図5】ビット数不足時の補正された許容ノイズレベル
を示す特性図である。
【図6】ビット数余り時の補正された許容ノイズレベル
を示す特性図である。
【符号の説明】
11・・・・・・・・高速フーリエ変換回路12・・・
・・・・・振幅位相情報発生回路13・・・・・・・・
帯域分割回路 14・・・・・・・・総和検出回路 15・・・・・・・・フィルタ回路 16・・・・・・・・引算器 17・・・・・・・・割算器 18・・・・・・・・合成回路 19・・・・・・・・減算器 20・・・・・・・・許容ノイズレベル補正回路22・
・・・・・・・最小可聴カーブ発生回路24・・・・・
・・・量子化回路 25・・・・・・・・バッファメモリ 26・・・・・・・・データ量演算回路27・・・・・
・・・比較回路 28・・・・・・・・補正値決定回路 29・・・・・・・・関数発生回路 30・・・・・・・・ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域に分割すると共に、高い周波数帯域ほどバンド幅を広
    く選定し、当該各バンド毎のエネルギに基づいて各バン
    ド単位の許容ノイズレベルを設定するノイズレベル設定
    手段と、上記各バンドのエネルギと上記ノイズレベル設
    定手段の出力との差分のレベルに応じたビット数で上記
    各バンドの成分を量子化する量子化手段とを有するディ
    ジタル信号符号化装置において、上記量子化手段の出力
    情報量を検出し、該検出出力と目標値の誤差及び等ラウ
    ドネス曲線の情報に基づいて、上記ノイズレベル設定手
    段からの許容ノイズレベルを補正して、所定期間におけ
    る情報量を一定化することを特徴とするディジタル信号
    符号化装置。
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