JPH04218590A - 弾性黒鉛体の製造方法 - Google Patents
弾性黒鉛体の製造方法Info
- Publication number
- JPH04218590A JPH04218590A JP7245891A JP7245891A JPH04218590A JP H04218590 A JPH04218590 A JP H04218590A JP 7245891 A JP7245891 A JP 7245891A JP 7245891 A JP7245891 A JP 7245891A JP H04218590 A JPH04218590 A JP H04218590A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- treatment
- carbonaceous material
- elastic graphite
- acid
- treated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は黒鉛材料に関し、特に軽
量かつ圧縮弾性にすぐれた弾性黒鉛体を製造する方法に
関するものである。
量かつ圧縮弾性にすぐれた弾性黒鉛体を製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に炭素材料は、軽量、耐熱性、高弾性率等の他の材料に
見られない特性を持っているが、ブロック体では多孔質
なものでも剛性であり、一方、繊維、シート、フィルム
のように、細いかあるいは薄いものでは変形可能なもの
になる。しかし、これら炭素材料はそれ自体弾性体とし
ての性質は有してはいない。従来、弾性を持つ炭素材料
としては膨張黒鉛から製造されるシートが知られている
。しかし、このシートに圧縮荷重を加えた後、荷重を除
いて求められる回復率は小さいものである)斎藤、工業
材料、29巻34ページ、1985年参照)。
に炭素材料は、軽量、耐熱性、高弾性率等の他の材料に
見られない特性を持っているが、ブロック体では多孔質
なものでも剛性であり、一方、繊維、シート、フィルム
のように、細いかあるいは薄いものでは変形可能なもの
になる。しかし、これら炭素材料はそれ自体弾性体とし
ての性質は有してはいない。従来、弾性を持つ炭素材料
としては膨張黒鉛から製造されるシートが知られている
。しかし、このシートに圧縮荷重を加えた後、荷重を除
いて求められる回復率は小さいものである)斎藤、工業
材料、29巻34ページ、1985年参照)。
【0003】本発明者らは先に、圧縮荷重を加えた後、
荷重を除いて求められる回復率の大きい粒状弾性黒鉛体
の製造方法を提供している(特開昭63−139080
号および特開昭64−9808号)。この発明の要旨は
、特開昭63−139080号明細書において、硝酸も
しくは硝酸と硫酸との混酸で処理した炭素質メソフェー
スまたは生コークスを、また、特開昭64−9808号
においては、硝酸もしくは硝酸と硫酸との混酸で処理し
た炭素質メソフェースまたは生コークスをアルカリ水溶
液中で溶解させ、次いで、酸水溶液で析出させて得られ
るアクアメソフェースを約300℃で加熱処理して膨張
、発泡させ、これを2400℃以上の温度で黒鉛化処理
するものであった。そして、両者に共通な操作である硝
酸もしくは硝酸と硫酸との混酸で行う酸処理の反応温度
と時間の設定は、前者の方法においては、酸処理後の次
の工程である熱処理の工程で得られる炭素質材料の体積
増加の度合によって、また後者の方法においては、酸処
理の次の工程である可溶化工程を経由した炭素質成分の
析出工程で得られる炭素質成分の収率によって行われる
ものであった。確かに、これらの方法によって得られる
弾性黒鉛体は優れた回復率を有するものであるが、上記
両発明に用いる出発原料は、水素元素の含有量が2重量
%以上の炭素質メソフェースまたは生コースを主体とす
るものであり、原料の選択において制限があった。また
酸処理の条件は、次の工程の状況により反応温度と時間
を設定するというものであり、酸処理における化学反応
の制御が比較的繁雑化せざるを得ないという点で必ずし
も充分満足のいくものではなかった。
荷重を除いて求められる回復率の大きい粒状弾性黒鉛体
の製造方法を提供している(特開昭63−139080
号および特開昭64−9808号)。この発明の要旨は
、特開昭63−139080号明細書において、硝酸も
しくは硝酸と硫酸との混酸で処理した炭素質メソフェー
スまたは生コークスを、また、特開昭64−9808号
においては、硝酸もしくは硝酸と硫酸との混酸で処理し
た炭素質メソフェースまたは生コークスをアルカリ水溶
液中で溶解させ、次いで、酸水溶液で析出させて得られ
るアクアメソフェースを約300℃で加熱処理して膨張
、発泡させ、これを2400℃以上の温度で黒鉛化処理
するものであった。そして、両者に共通な操作である硝
酸もしくは硝酸と硫酸との混酸で行う酸処理の反応温度
と時間の設定は、前者の方法においては、酸処理後の次
の工程である熱処理の工程で得られる炭素質材料の体積
増加の度合によって、また後者の方法においては、酸処
理の次の工程である可溶化工程を経由した炭素質成分の
析出工程で得られる炭素質成分の収率によって行われる
ものであった。確かに、これらの方法によって得られる
弾性黒鉛体は優れた回復率を有するものであるが、上記
両発明に用いる出発原料は、水素元素の含有量が2重量
%以上の炭素質メソフェースまたは生コースを主体とす
るものであり、原料の選択において制限があった。また
酸処理の条件は、次の工程の状況により反応温度と時間
を設定するというものであり、酸処理における化学反応
の制御が比較的繁雑化せざるを得ないという点で必ずし
も充分満足のいくものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した点に鑑
みてなされたものであり、出発原料の選択の多様化が図
られた方法であるとともに、弾性黒鉛体を得るための反
応の制御の容易化が図られた方法を提供することを目的
としている。
みてなされたものであり、出発原料の選択の多様化が図
られた方法であるとともに、弾性黒鉛体を得るための反
応の制御の容易化が図られた方法を提供することを目的
としている。
【0005】上述したように、従来の製造方法において
は、その工程は、炭素質メソフェースまたは生コークス
を硝酸もしくは硝酸と硫酸との混酸での処理、可溶化な
らびに析出処理、膨張・発泡処理、黒鉛化処理という一
連の操作からなるが、本発明者らは、さらに鋭意研究の
結果、特定の性状を有する炭素質物質に、特定の元素が
特定量増加するように制御された化学的処理を行うこと
によって圧縮弾性にすぐれた弾性黒鉛体を得ることがで
きることを見出した。
は、その工程は、炭素質メソフェースまたは生コークス
を硝酸もしくは硝酸と硫酸との混酸での処理、可溶化な
らびに析出処理、膨張・発泡処理、黒鉛化処理という一
連の操作からなるが、本発明者らは、さらに鋭意研究の
結果、特定の性状を有する炭素質物質に、特定の元素が
特定量増加するように制御された化学的処理を行うこと
によって圧縮弾性にすぐれた弾性黒鉛体を得ることがで
きることを見出した。
【0006】本発明の弾性黒鉛体の製造方法は、上記知
見に基づいて完成されたものであり、より詳しくは、炭
素と水素との原子比(C/H)が0.55〜4.1の範
囲にありかつ軟化点が40℃以上の炭素質物質に対して
化学的処理を行うことによって該炭素質物質の元素分析
値における窒素分の増加量が2.0重量%以上かつ酸素
分の増加量が20.0重量%以上になるように調製し、
次いでこの化学的処理された炭素質物質を加熱処理する
ことにより弾性黒鉛体を得ることを特徴とするものであ
る。
見に基づいて完成されたものであり、より詳しくは、炭
素と水素との原子比(C/H)が0.55〜4.1の範
囲にありかつ軟化点が40℃以上の炭素質物質に対して
化学的処理を行うことによって該炭素質物質の元素分析
値における窒素分の増加量が2.0重量%以上かつ酸素
分の増加量が20.0重量%以上になるように調製し、
次いでこの化学的処理された炭素質物質を加熱処理する
ことにより弾性黒鉛体を得ることを特徴とするものであ
る。
【0007】以下、本発明を、実施例も含めて更に詳細
に説明する。 炭素質物質 本発明に係る弾性黒鉛体の原料である炭素質物質は
、石炭、重質歴青物である石油系または(および)石炭
系のピッチおよび(または)重質油類、あるいはこれら
ピッチおよび(または)重質油類の熱処理によって製造
される炭素質メソフェースおよび(または)生コークス
などが用いられ得る。
に説明する。 炭素質物質 本発明に係る弾性黒鉛体の原料である炭素質物質は
、石炭、重質歴青物である石油系または(および)石炭
系のピッチおよび(または)重質油類、あるいはこれら
ピッチおよび(または)重質油類の熱処理によって製造
される炭素質メソフェースおよび(または)生コークス
などが用いられ得る。
【0008】これら炭素質物質の原料として用いられる
石炭は亜炭、かっ炭、無煙炭等の石炭類また、ピッチお
よび(または)重質油としては、コールタールピッチ、
石炭液化物の石炭系ピッチ、石油の蒸溜残渣油、ナフサ
の熱分解時に副生するナフサタールピッチ、ナフサ等の
流動接触分解法(FCC法)で副生するFCCデカント
オイル等の石油系ピッチおよび(または)重質油、PV
C等の合成高分子の熱分解で得られるピッチ等が挙げら
れるが、炭素化処理によって易黒鉛性炭素を与えるもの
であれば特に種類は問わない。但し、本発明における炭
素質物質としては、炭素と水素との原子比(C/H)が
.0.55〜4.1の範囲にあり、かつ、軟化点が40
℃以上のものを用いる。上記原子比が0.55未満また
は4.1を超えると、目的とする良好な弾性黒鉛体を得
ることが難しくなるので好ましくない。
石炭は亜炭、かっ炭、無煙炭等の石炭類また、ピッチお
よび(または)重質油としては、コールタールピッチ、
石炭液化物の石炭系ピッチ、石油の蒸溜残渣油、ナフサ
の熱分解時に副生するナフサタールピッチ、ナフサ等の
流動接触分解法(FCC法)で副生するFCCデカント
オイル等の石油系ピッチおよび(または)重質油、PV
C等の合成高分子の熱分解で得られるピッチ等が挙げら
れるが、炭素化処理によって易黒鉛性炭素を与えるもの
であれば特に種類は問わない。但し、本発明における炭
素質物質としては、炭素と水素との原子比(C/H)が
.0.55〜4.1の範囲にあり、かつ、軟化点が40
℃以上のものを用いる。上記原子比が0.55未満また
は4.1を超えると、目的とする良好な弾性黒鉛体を得
ることが難しくなるので好ましくない。
【0009】また、軟化点については、40℃以上とす
ることが肝要である。本発明の方法においては、炭素質
物質を化学的処理する方法が不均一系反応で行われるが
、この不均一系反応を液−固系もしくは気一固系反応と
することにより化学的処理操作を効率的に行うことがで
きるので好ましい。そのため炭素質物質の軟化点が40
℃未満では、効率的な化学的処理操作を行うことが困難
となるので好ましくない。
ることが肝要である。本発明の方法においては、炭素質
物質を化学的処理する方法が不均一系反応で行われるが
、この不均一系反応を液−固系もしくは気一固系反応と
することにより化学的処理操作を効率的に行うことがで
きるので好ましい。そのため炭素質物質の軟化点が40
℃未満では、効率的な化学的処理操作を行うことが困難
となるので好ましくない。
【0010】40℃未満の軟化点を有するピッチを用い
る場合においては、予め、エアーブローイング処理を行
うことによって軟化点を40℃以上に調整しておくこと
が必要である。勿論、エアーブローイング処理は軟化点
40℃以上を有するピッチに対しても予め行ってもよく
、このような態様も本発明の範囲に含まれる。
る場合においては、予め、エアーブローイング処理を行
うことによって軟化点を40℃以上に調整しておくこと
が必要である。勿論、エアーブローイング処理は軟化点
40℃以上を有するピッチに対しても予め行ってもよく
、このような態様も本発明の範囲に含まれる。
【0011】さらに本発明においては、ピッチ類を熱処
理して得られる炭素質メソフェースや生コークスも、上
記の条件を具備する限りにおいて、原料として用いるこ
とができる。 化学的処理 上記炭素質物質に対して化学的処理を行う。
理して得られる炭素質メソフェースや生コークスも、上
記の条件を具備する限りにおいて、原料として用いるこ
とができる。 化学的処理 上記炭素質物質に対して化学的処理を行う。
【0012】この化学的処理は、次の工程における膨張
・発泡を引き起こすためのニトロ基やカルボキシル基等
の官能基を芳香族核置換反応により炭素質物質に導入さ
せるが、化学的処理された該炭素質物質の元素分析値に
おける窒素分の増加量を2.0重量%以上かつ酸素分の
増加量を20.0重量%以上になるように制御すること
が肝要である。この窒素分および酸素分の増加率は、得
られる黒鉛体の弾性特性をすぐれたものにする上で特に
重要である。すなわち、窒素分の増加量が2.0重量%
未満、もしくは酸素分の増加量が20.0重量%未満の
場合においては、良好な圧縮弾性特性を有する弾性黒鉛
体を得ることが困難となるので好ましくない。
・発泡を引き起こすためのニトロ基やカルボキシル基等
の官能基を芳香族核置換反応により炭素質物質に導入さ
せるが、化学的処理された該炭素質物質の元素分析値に
おける窒素分の増加量を2.0重量%以上かつ酸素分の
増加量を20.0重量%以上になるように制御すること
が肝要である。この窒素分および酸素分の増加率は、得
られる黒鉛体の弾性特性をすぐれたものにする上で特に
重要である。すなわち、窒素分の増加量が2.0重量%
未満、もしくは酸素分の増加量が20.0重量%未満の
場合においては、良好な圧縮弾性特性を有する弾性黒鉛
体を得ることが困難となるので好ましくない。
【0013】上述した化学的処理を行う方法としては、
硝酸もしくは硫酸と硝酸との混酸または(および)二酸
化窒素ガス等を炭素質物質に接触させることによってこ
れを行うことができる。
硝酸もしくは硫酸と硝酸との混酸または(および)二酸
化窒素ガス等を炭素質物質に接触させることによってこ
れを行うことができる。
【0014】この場合の硫酸と硝酸はいずれも高濃度の
もの、すなわち、硫酸では95%以上、硝酸では60%
以上の濃度のものが好ましく使用される。また硫酸と硝
酸との混酸は、種々の混合割合のものが用いられる。ま
た二酸化窒素ガスは必ずしも高濃度のものである必要は
なく、10%以上の濃度であれば十分であるが、反応時
間を短くするためには高濃度の方が好ましく、50%以
上のものがより好ましく使用される。また二酸化窒素ガ
スの反応性を高めるために、二酸化窒素ガス中への水蒸
気の吹き込み、二酸化窒素ガスの酸溶液中の通過などの
操作が有効であり、さらに、副反応である酸化反応を進
めるために空気、酸素、オゾン等を二酸化窒素ガスに混
合して使用することができる。 可溶化−析出処理 上記化学的処理された炭素質物質をアルカリ金属塩
水溶液やアンモニア水溶液などの塩基性水溶液または、
極性基をもつ有機溶剤によって可溶化処理する。可溶化
処理が、塩基性水溶液による場合は、化学的処理された
炭素質物質を水に分散させた後、塩基性水溶液によって
pH調整することにより可溶化させることができる。こ
の場合のpHは、10以上にすることが好ましい。
もの、すなわち、硫酸では95%以上、硝酸では60%
以上の濃度のものが好ましく使用される。また硫酸と硝
酸との混酸は、種々の混合割合のものが用いられる。ま
た二酸化窒素ガスは必ずしも高濃度のものである必要は
なく、10%以上の濃度であれば十分であるが、反応時
間を短くするためには高濃度の方が好ましく、50%以
上のものがより好ましく使用される。また二酸化窒素ガ
スの反応性を高めるために、二酸化窒素ガス中への水蒸
気の吹き込み、二酸化窒素ガスの酸溶液中の通過などの
操作が有効であり、さらに、副反応である酸化反応を進
めるために空気、酸素、オゾン等を二酸化窒素ガスに混
合して使用することができる。 可溶化−析出処理 上記化学的処理された炭素質物質をアルカリ金属塩
水溶液やアンモニア水溶液などの塩基性水溶液または、
極性基をもつ有機溶剤によって可溶化処理する。可溶化
処理が、塩基性水溶液による場合は、化学的処理された
炭素質物質を水に分散させた後、塩基性水溶液によって
pH調整することにより可溶化させることができる。こ
の場合のpHは、10以上にすることが好ましい。
【0015】また、可溶化処理が極性基をもつ有機溶剤
による場合は、該有機溶剤と化学的処理された炭素質物
質を混合することによって可溶化させることができる。 この場合加熱−攪拌処理を施すことによって可溶化が促
進される。また、該有機溶剤と化学的処理された炭素質
物質の混合比は、使用する該有機溶剤の種類によって適
宜調整され得る。
による場合は、該有機溶剤と化学的処理された炭素質物
質を混合することによって可溶化させることができる。 この場合加熱−攪拌処理を施すことによって可溶化が促
進される。また、該有機溶剤と化学的処理された炭素質
物質の混合比は、使用する該有機溶剤の種類によって適
宜調整され得る。
【0016】該有機溶剤の種類としては、例えば、メタ
ノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリン
、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジメチルスルオキシド、ギ酸、フェノー
ル、クレゾール、エチレンジアミン、アニリン、ピリジ
ン、ジメチルホルムアミド、ニトロメタン、なとが用い
られ得る。
ノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリン
、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジメチルスルオキシド、ギ酸、フェノー
ル、クレゾール、エチレンジアミン、アニリン、ピリジ
ン、ジメチルホルムアミド、ニトロメタン、なとが用い
られ得る。
【0017】上述した可溶化処理の後析出処理し、析出
成分を得る。析出処理の方法として、可溶化処理が塩基
性水溶液によって行った場合には、可溶化処理した可溶
成分を塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸水溶液によって
pHを酸性領域に調整することによって析出成分を得る
ことができる。この場合のpHは3以下にすることが好
ましい。
成分を得る。析出処理の方法として、可溶化処理が塩基
性水溶液によって行った場合には、可溶化処理した可溶
成分を塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸水溶液によって
pHを酸性領域に調整することによって析出成分を得る
ことができる。この場合のpHは3以下にすることが好
ましい。
【0018】また、可溶化処理が、極性基をもつ有機溶
剤によって行った場合には、可溶化処理した可溶成分中
の有機溶剤を蒸発または蒸留などによって除去するか、
または、該可溶成分に塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸
を添加することにより、該可溶成分の溶解度を低下させ
ることにより析出成分を得ることができる。この場合冷
却処理を施すことによって析出化が促進される。
剤によって行った場合には、可溶化処理した可溶成分中
の有機溶剤を蒸発または蒸留などによって除去するか、
または、該可溶成分に塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などの酸
を添加することにより、該可溶成分の溶解度を低下させ
ることにより析出成分を得ることができる。この場合冷
却処理を施すことによって析出化が促進される。
【0019】また、上述した可溶化処理によって得られ
る可溶成分を析出処理するに際し、可溶成分中に不溶分
が残存するなどの場合には、必要に応じてろ過などによ
って除去してもよい。
る可溶成分を析出処理するに際し、可溶成分中に不溶分
が残存するなどの場合には、必要に応じてろ過などによ
って除去してもよい。
【0020】また、析出処理によって得られる析出成分
を回収する方法として、ろ過、遠心分離、デカンテーシ
ョンなどを適宜使用することができる。 加熱処理 上記化学的処理した炭素質物質または、化学的処理
した炭素質物質を可溶化−析出処理して得られる析出成
分を250〜300℃の温度で熱処理する。
を回収する方法として、ろ過、遠心分離、デカンテーシ
ョンなどを適宜使用することができる。 加熱処理 上記化学的処理した炭素質物質または、化学的処理
した炭素質物質を可溶化−析出処理して得られる析出成
分を250〜300℃の温度で熱処理する。
【0021】この熱処理によって、炭素質物質または析
出成分は数倍から数10倍に体積が増加する。このとき
の体積増加率は化学的処理条件に関与すると考えられる
。上記温度範囲の加熱条件のうち昇温速度は速くても遅
くても体積増加率にほとんど影響しないが、60℃/h
r以下のように極端に遅い速度は好ましくない。それは
処理した炭素質物質または析出成分の分解が約250℃
附近の狭い温度域で起こるためであり、極端に遅い場合
は、膨張・発泡の反応がスムースに進まないためである
。本発明においては、250℃までを100℃/時間の
昇温速度で熱処理することが好ましい。
出成分は数倍から数10倍に体積が増加する。このとき
の体積増加率は化学的処理条件に関与すると考えられる
。上記温度範囲の加熱条件のうち昇温速度は速くても遅
くても体積増加率にほとんど影響しないが、60℃/h
r以下のように極端に遅い速度は好ましくない。それは
処理した炭素質物質または析出成分の分解が約250℃
附近の狭い温度域で起こるためであり、極端に遅い場合
は、膨張・発泡の反応がスムースに進まないためである
。本発明においては、250℃までを100℃/時間の
昇温速度で熱処理することが好ましい。
【0022】この処理は必ずしも別個の工程として行う
必要はなく、体積増加が生じるため取り扱い上に問題が
なければ熱処理にひき続いて連続的に黒鉛化処理しても
よい。 黒鉛化 上記加熱処理を行なった炭素質物質または析出成分
を、2000℃以上、好ましくは2400℃以上の温度
に加熱し、黒鉛化する。黒鉛化温度が2000℃より低
温であると、軽量ではあるが、圧縮率、回復率共に低下
するので、所望の性状を持つ黒鉛体は得られない。温度
は高い方が柔軟性が増加するが、経済性の点を考慮する
と3000℃以下が好ましい。
必要はなく、体積増加が生じるため取り扱い上に問題が
なければ熱処理にひき続いて連続的に黒鉛化処理しても
よい。 黒鉛化 上記加熱処理を行なった炭素質物質または析出成分
を、2000℃以上、好ましくは2400℃以上の温度
に加熱し、黒鉛化する。黒鉛化温度が2000℃より低
温であると、軽量ではあるが、圧縮率、回復率共に低下
するので、所望の性状を持つ黒鉛体は得られない。温度
は高い方が柔軟性が増加するが、経済性の点を考慮する
と3000℃以下が好ましい。
【0023】上記の処理によって軽量かつ弾性にすぐれ
た黒鉛体が製造される。
た黒鉛体が製造される。
【0024】製造された黒鉛体は充填密度が1.0g/
cm3 以下と軽量であり、圧縮率10〜95%におけ
る回復率が50%のすぐれた弾性を有するものである。 この黒鉛体をシリンダー状容器に入れ、上部より荷重を
加えたとき、圧縮される。このときの圧縮率は、荷重に
比例する。この圧縮率を95%と非常に高くしても荷重
を除くと、50%以上体積が回復する。圧縮率90%以
上に達する荷重は500kg/cm2 以上であり、5
000kg/cm2 の荷重を加えても50%以上回復
する。このように本発明に係る黒鉛体は従来の炭素材に
見られない特異かつすぐれた性状を有している。
cm3 以下と軽量であり、圧縮率10〜95%におけ
る回復率が50%のすぐれた弾性を有するものである。 この黒鉛体をシリンダー状容器に入れ、上部より荷重を
加えたとき、圧縮される。このときの圧縮率は、荷重に
比例する。この圧縮率を95%と非常に高くしても荷重
を除くと、50%以上体積が回復する。圧縮率90%以
上に達する荷重は500kg/cm2 以上であり、5
000kg/cm2 の荷重を加えても50%以上回復
する。このように本発明に係る黒鉛体は従来の炭素材に
見られない特異かつすぐれた性状を有している。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれら実施例の記載に制限されるものではない。 実施例1 あらかじめ減圧蒸留により、沸点約430℃以下の
低沸点成分を除去したFCCデカントオイル10kgを
20Lの容器に入れ、窒素ガス気流中、攪拌しながら4
40℃まで加熱し、75分間保持した後、加熱を停止し
放冷した。内部の温度が250℃に達したとき、内容物
を取り出し4.2kgのピッチを得た。この元素組成は
炭素93.9%、水素5.1%、窒素0.1%、酸素0
.0%、C/H(原子比)1.55、軟化点59℃で、
キノリン不溶分は1.9wt%であった。 150μ
m以下に粉砕した、上記ピッチ5gを300mlの三角
フラスコに96%硫酸と70%硝酸の1:1容量比の混
酸100mlを入れた中に少量ずつ全量加えた後、予め
所定の温度に加熱した湯浴で攪拌しながら60分間加熱
して化学的処理を行った。ついで、ガラスフィルター(
No. 4)でろ過し、水で洗液がpH4以上となるま
で十分洗浄し、乾燥した。収率、元素分析値などをまと
めて表1に示す。これを500mlの円筒状ガラス容器
に入れ、300℃に加熱した塩浴中に投入し、30分間
保持した。さらにアルゴン気流中、400℃/hrの昇
温速度で2800℃まで加熱し、30分間保持して黒鉛
化処理した。
はこれら実施例の記載に制限されるものではない。 実施例1 あらかじめ減圧蒸留により、沸点約430℃以下の
低沸点成分を除去したFCCデカントオイル10kgを
20Lの容器に入れ、窒素ガス気流中、攪拌しながら4
40℃まで加熱し、75分間保持した後、加熱を停止し
放冷した。内部の温度が250℃に達したとき、内容物
を取り出し4.2kgのピッチを得た。この元素組成は
炭素93.9%、水素5.1%、窒素0.1%、酸素0
.0%、C/H(原子比)1.55、軟化点59℃で、
キノリン不溶分は1.9wt%であった。 150μ
m以下に粉砕した、上記ピッチ5gを300mlの三角
フラスコに96%硫酸と70%硝酸の1:1容量比の混
酸100mlを入れた中に少量ずつ全量加えた後、予め
所定の温度に加熱した湯浴で攪拌しながら60分間加熱
して化学的処理を行った。ついで、ガラスフィルター(
No. 4)でろ過し、水で洗液がpH4以上となるま
で十分洗浄し、乾燥した。収率、元素分析値などをまと
めて表1に示す。これを500mlの円筒状ガラス容器
に入れ、300℃に加熱した塩浴中に投入し、30分間
保持した。さらにアルゴン気流中、400℃/hrの昇
温速度で2800℃まで加熱し、30分間保持して黒鉛
化処理した。
【0026】次に、圧縮弾性を以下のようにして求めた
。黒鉛化処理した試料を0.3mm以下とし、その0.
2gを内径10mmのシリンダー状容器に入れ、上部か
ら1kg/cm2 の荷重を加えた。このときの試料高
さを基準(h0)とした。そして500もしくは500
0kg/cm2 の荷重を加え高さを測定した(h1)
。ついで、荷重を除き、そのときの高さをh2とした。 これらの値から次式によって充填密度、圧縮率および回
復率を求めた。
。黒鉛化処理した試料を0.3mm以下とし、その0.
2gを内径10mmのシリンダー状容器に入れ、上部か
ら1kg/cm2 の荷重を加えた。このときの試料高
さを基準(h0)とした。そして500もしくは500
0kg/cm2 の荷重を加え高さを測定した(h1)
。ついで、荷重を除き、そのときの高さをh2とした。 これらの値から次式によって充填密度、圧縮率および回
復率を求めた。
【0027】
充填密度(g/cm3 )=試料重量(g)÷0.
52 πh0 …(1) 圧縮率(%) =(
(h0−h1)÷h0)×100
…(2) 回復率(%) =((h2−h1)
÷(h0−h1))×100 …(3) 結果を
表2に示す。
52 πh0 …(1) 圧縮率(%) =(
(h0−h1)÷h0)×100
…(2) 回復率(%) =((h2−h1)
÷(h0−h1))×100 …(3) 結果を
表2に示す。
【0028】
【表1】
表 2 No. 充填密度
荷重(500kg/cm2 ) 荷重(50
00kg/cm2 )
g/cm3
圧縮率(%) 回復率(%) 圧縮率(%)
回復率(%) 1−1 0.22 8
7 80 92
51 1−2 0.1
7 88 84
94 67
1−3 0.12 90
85 95
65 1−4
0.09 92 85
95 62
1−5 0.08 9
3 87 96
69 1−6
0.56 64 89
70 87
実施例2 元素組成が炭素87.1%、水素12.6%、窒素
0.3%、酸素0.0%、C/H=0.58であり、軟
化点54℃のミナス減圧蒸留残さ油を約80℃に加熱し
、300mlの三角フラスコに70%の硝酸100ml
入れた中へ5g加えた。これを実施例1と同様の化学的
処理を行い、ろ過、水洗、乾燥して化学的処理物を得、
熱処理、黒鉛化処理して弾性黒鉛化体を得た。収率、圧
縮弾性等を表3,4に示す。 実施例3 ディレードコーカー法で得られた石油系生コークス
を黒鉛るつぼに入れて200℃/hrで昇温し、600
℃で1時間焼成した。収率は93.6wt%であった。 この元素組成は炭素94.2%、水素2.2%、窒素1
.4%、酸素0.4%、C/H=3.59で、しかも、
熱的には不融である。このコークスを0.35mm以下
に粉砕した5gを実施例1と同様の化学的処理をした後
、ろ過、水洗、乾燥、熱処理を行い、2000℃で黒鉛
化処理して弾性黒鉛体を得た。化学的処理物および弾性
黒鉛体の性状を表3,4に示す。 実施例4 実施例1で得られたピッチをバケット型の遠心分離
機を用いて50rpm、280℃ 60分間処理して
光学的異方性成分を分離した。得られたピッチの収率は
96.9wt%で、この元素組成は炭素92.8%、水
素6.2%、窒素0.1%、酸素0.0%、C/H=1
.26、軟化点45℃で、キノリン不溶分は0.3wt
%であり光学的にほぼ等方性を示した。この光学的に等
方性のピッチを約5mm以下に粗粉砕した5gを実施例
1と同様の化学的処理、ろ過、水洗、乾燥、熱処理、黒
鉛化処理を行い弾性黒鉛体を得た。化学的処理物および
弾性黒鉛体の性状を表3,4に示す。
表 2 No. 充填密度
荷重(500kg/cm2 ) 荷重(50
00kg/cm2 )
g/cm3
圧縮率(%) 回復率(%) 圧縮率(%)
回復率(%) 1−1 0.22 8
7 80 92
51 1−2 0.1
7 88 84
94 67
1−3 0.12 90
85 95
65 1−4
0.09 92 85
95 62
1−5 0.08 9
3 87 96
69 1−6
0.56 64 89
70 87
実施例2 元素組成が炭素87.1%、水素12.6%、窒素
0.3%、酸素0.0%、C/H=0.58であり、軟
化点54℃のミナス減圧蒸留残さ油を約80℃に加熱し
、300mlの三角フラスコに70%の硝酸100ml
入れた中へ5g加えた。これを実施例1と同様の化学的
処理を行い、ろ過、水洗、乾燥して化学的処理物を得、
熱処理、黒鉛化処理して弾性黒鉛化体を得た。収率、圧
縮弾性等を表3,4に示す。 実施例3 ディレードコーカー法で得られた石油系生コークス
を黒鉛るつぼに入れて200℃/hrで昇温し、600
℃で1時間焼成した。収率は93.6wt%であった。 この元素組成は炭素94.2%、水素2.2%、窒素1
.4%、酸素0.4%、C/H=3.59で、しかも、
熱的には不融である。このコークスを0.35mm以下
に粉砕した5gを実施例1と同様の化学的処理をした後
、ろ過、水洗、乾燥、熱処理を行い、2000℃で黒鉛
化処理して弾性黒鉛体を得た。化学的処理物および弾性
黒鉛体の性状を表3,4に示す。 実施例4 実施例1で得られたピッチをバケット型の遠心分離
機を用いて50rpm、280℃ 60分間処理して
光学的異方性成分を分離した。得られたピッチの収率は
96.9wt%で、この元素組成は炭素92.8%、水
素6.2%、窒素0.1%、酸素0.0%、C/H=1
.26、軟化点45℃で、キノリン不溶分は0.3wt
%であり光学的にほぼ等方性を示した。この光学的に等
方性のピッチを約5mm以下に粗粉砕した5gを実施例
1と同様の化学的処理、ろ過、水洗、乾燥、熱処理、黒
鉛化処理を行い弾性黒鉛体を得た。化学的処理物および
弾性黒鉛体の性状を表3,4に示す。
【0029】
【表2】
表 4
充電密度 荷重( 100kg/cm2 )
荷重(500kg/cm2 ) 荷重(5000kg/
cm2 ) No. 圧
縮率 回復率 圧縮率 回復率 圧縮
率 回復率 g/cm3 (%)
(%) (%) (%)
(%) (%) 2−1 0.86 61 54
67 50 −
−3−1 1.00 − −
54 67 58
603−2 0.77 − −
62 66 65
564−1 0.16 −
− 89 84 93
80 実施例5 250μm以下に粉砕した、元素組成が炭素95.
5%、水素4.5%、窒素0.0%、酸素0.0%、C
/H=1.78で軟化点約200℃の光学的に等方性の
石炭系ピッチ50gを1リットルガラスフラスコに投入
した後、硝酸100mlを注入し、ついでフラスコを冷
水で冷却し内容物を攪拌しながら硫酸100mlを滴下
した。 その後、フラスコを湯浴にて攪拌しながら70℃で2時
間ついで90℃で4時間加温して化学的処理を行った。 反応終了後、混酸とニトロ化物とを、ガラス槇過機(N
o. 4)によって槇別し、さらに洗液がpH4になる
まで十分洗浄し、残渣を100℃で乾燥することにより
乾燥化学的処理物70gを得た。この元素分析値は、炭
素55.4%、水素1.7%、窒素8.6%、酸素34
.3%であった。
表 4
充電密度 荷重( 100kg/cm2 )
荷重(500kg/cm2 ) 荷重(5000kg/
cm2 ) No. 圧
縮率 回復率 圧縮率 回復率 圧縮
率 回復率 g/cm3 (%)
(%) (%) (%)
(%) (%) 2−1 0.86 61 54
67 50 −
−3−1 1.00 − −
54 67 58
603−2 0.77 − −
62 66 65
564−1 0.16 −
− 89 84 93
80 実施例5 250μm以下に粉砕した、元素組成が炭素95.
5%、水素4.5%、窒素0.0%、酸素0.0%、C
/H=1.78で軟化点約200℃の光学的に等方性の
石炭系ピッチ50gを1リットルガラスフラスコに投入
した後、硝酸100mlを注入し、ついでフラスコを冷
水で冷却し内容物を攪拌しながら硫酸100mlを滴下
した。 その後、フラスコを湯浴にて攪拌しながら70℃で2時
間ついで90℃で4時間加温して化学的処理を行った。 反応終了後、混酸とニトロ化物とを、ガラス槇過機(N
o. 4)によって槇別し、さらに洗液がpH4になる
まで十分洗浄し、残渣を100℃で乾燥することにより
乾燥化学的処理物70gを得た。この元素分析値は、炭
素55.4%、水素1.7%、窒素8.6%、酸素34
.3%であった。
【0030】続いてこれを、300〜400℃で加熱し
たフラスコ中に投入し熱処理した後、炭素化および27
00℃で15分間黒鉛化することにより、弾性黒鉛体2
5gを得た。
たフラスコ中に投入し熱処理した後、炭素化および27
00℃で15分間黒鉛化することにより、弾性黒鉛体2
5gを得た。
【0031】得られた弾性黒鉛体の性状は粒度125μ
m以下の物で充填密度0.23g/cc、5t/cm2
荷重時の圧縮率93%、回復率68%であった。 実施例6 250μm以下に粉砕した炭素94.4%、水素4
.2%、窒素1.3%、酸素0.0%、C/H=1.8
9、軟化点120℃の硬ピッチを、実施例5と同様の処
理を行い弾性黒鉛体を得た。ただし、化学的処理物は、
炭素57.7%、水素1.9%、窒素9.6%、酸素3
0.8%であった。
m以下の物で充填密度0.23g/cc、5t/cm2
荷重時の圧縮率93%、回復率68%であった。 実施例6 250μm以下に粉砕した炭素94.4%、水素4
.2%、窒素1.3%、酸素0.0%、C/H=1.8
9、軟化点120℃の硬ピッチを、実施例5と同様の処
理を行い弾性黒鉛体を得た。ただし、化学的処理物は、
炭素57.7%、水素1.9%、窒素9.6%、酸素3
0.8%であった。
【0032】得られた弾性黒鉛体の性状は、粒度125
μm以下の物で充填密度0.24g/cc、5t/cm
2 荷重時の圧縮率94%、回復率57%であった。 実施例7 0.35mm以下に粉砕した、元素組成が炭素92
.7%、水素3.3%、窒素2.0%、C/H=2.3
6で軟化点約320℃の光学的に異方性の石炭系メソフ
ェースピッチ5gを内径10mmのステンレス製パイプ
に充填し、二酸化窒素ガスと窒素ガスの比が30/70
のガスを27℃で1.5時間通して化学的処理し、次い
で乾燥して収率127%の化学的処理物を得た。この元
素分析値は炭素69.6%、水素2.1%、窒素6.9
%、酸素21.4%であった。
μm以下の物で充填密度0.24g/cc、5t/cm
2 荷重時の圧縮率94%、回復率57%であった。 実施例7 0.35mm以下に粉砕した、元素組成が炭素92
.7%、水素3.3%、窒素2.0%、C/H=2.3
6で軟化点約320℃の光学的に異方性の石炭系メソフ
ェースピッチ5gを内径10mmのステンレス製パイプ
に充填し、二酸化窒素ガスと窒素ガスの比が30/70
のガスを27℃で1.5時間通して化学的処理し、次い
で乾燥して収率127%の化学的処理物を得た。この元
素分析値は炭素69.6%、水素2.1%、窒素6.9
%、酸素21.4%であった。
【0033】続いてこれを、450℃に加熱した円筒ガ
ラス容器中に投入し熱処理した後、炭素化および280
0℃で30分間黒鉛化処理することにより、弾性黒鉛体
を得た。得られた弾性黒鉛体の性状は、充填密度0.9
8g/cc、500kg/cm2 荷重時の圧縮率67
%、回復率75%であった。 比較例1 実施例1で用いたと同じFCCデカントオイルを同
様にして440℃ 40分間熱処理してピッチ7.5
kgを得た。この元素組成は炭素92.7%、水素6.
5%、窒素0.1%、酸素0.0%、C/H=1.20
、軟化点38℃であった。
ラス容器中に投入し熱処理した後、炭素化および280
0℃で30分間黒鉛化処理することにより、弾性黒鉛体
を得た。得られた弾性黒鉛体の性状は、充填密度0.9
8g/cc、500kg/cm2 荷重時の圧縮率67
%、回復率75%であった。 比較例1 実施例1で用いたと同じFCCデカントオイルを同
様にして440℃ 40分間熱処理してピッチ7.5
kgを得た。この元素組成は炭素92.7%、水素6.
5%、窒素0.1%、酸素0.0%、C/H=1.20
、軟化点38℃であった。
【0034】約5mm以下に粗粉砕したこのピッチ5g
を実施例1と同様の方法で化学的処理、ろ過、水洗、乾
燥、黒鉛化処理した。得られたものの性状を表5,6に
示す。 比較例2 実施例1で調製したと同じピッチ5gを300ml
の三角フラスコに20%の硝酸100mlを入れた中へ
加えた。全量加えた後、氷浴中で攪拌しながら60分間
保持して化学的処理した。ついで実施例1と同様にして
、ろ過、水洗、乾燥、熱処理、黒鉛化処理を行った。得
られたものの性状を表5,6に示す。 比較例3 実施例3で用いたと同じ生コークスを黒鉛るつぼに
入れて200℃/hrで昇温し700℃で1時間焼成し
た。収率は91.3wt%であり、元素組成は炭素95
.8%、水素1.8%、窒素1.3%、酸素0.4%、
C/H=4.47であった。このコークスを0.35m
m以下に粉砕した5gを実施例1と同様の化学的処理を
行った後、ろ過、水洗、乾燥、熱処理を行い、2000
℃で黒鉛化処理した。この性状を表5,6に示す。
を実施例1と同様の方法で化学的処理、ろ過、水洗、乾
燥、黒鉛化処理した。得られたものの性状を表5,6に
示す。 比較例2 実施例1で調製したと同じピッチ5gを300ml
の三角フラスコに20%の硝酸100mlを入れた中へ
加えた。全量加えた後、氷浴中で攪拌しながら60分間
保持して化学的処理した。ついで実施例1と同様にして
、ろ過、水洗、乾燥、熱処理、黒鉛化処理を行った。得
られたものの性状を表5,6に示す。 比較例3 実施例3で用いたと同じ生コークスを黒鉛るつぼに
入れて200℃/hrで昇温し700℃で1時間焼成し
た。収率は91.3wt%であり、元素組成は炭素95
.8%、水素1.8%、窒素1.3%、酸素0.4%、
C/H=4.47であった。このコークスを0.35m
m以下に粉砕した5gを実施例1と同様の化学的処理を
行った後、ろ過、水洗、乾燥、熱処理を行い、2000
℃で黒鉛化処理した。この性状を表5,6に示す。
【0035】
【表3】
表 6 No.
充填密度 荷重(500kg/cm2 )
g/cm3
圧縮率(%) 回復率(%)
比−1 0.14 93
44 比−2
0.08 95 30
比−3 1.24
47 79 実施例8 炭素質物質として、歴世炭(A)および脱灰処理し
た褐炭(B)の二種類の石炭を用いた。これら石炭の性
状を表7に示す。250μm以下に粉砕した上記石炭1
0gを300mlの三角フラスコに96%硫酸と63%
硝酸の1:1容量比の所定量の混酸を入れた中に少量ず
つ全量加えた後、湯浴で攪拌しながら所定の温度−時間
の化学的処理を行った。ついで、ガラスフィルター(N
o.4)でろ過し、水で洗液がpH4以上となるまで十
分洗浄し、乾燥して乾燥化学的処理物を得た。化学的処
理条件、収率、元素分析値などをまとめて表8に示す。
表 6 No.
充填密度 荷重(500kg/cm2 )
g/cm3
圧縮率(%) 回復率(%)
比−1 0.14 93
44 比−2
0.08 95 30
比−3 1.24
47 79 実施例8 炭素質物質として、歴世炭(A)および脱灰処理し
た褐炭(B)の二種類の石炭を用いた。これら石炭の性
状を表7に示す。250μm以下に粉砕した上記石炭1
0gを300mlの三角フラスコに96%硫酸と63%
硝酸の1:1容量比の所定量の混酸を入れた中に少量ず
つ全量加えた後、湯浴で攪拌しながら所定の温度−時間
の化学的処理を行った。ついで、ガラスフィルター(N
o.4)でろ過し、水で洗液がpH4以上となるまで十
分洗浄し、乾燥して乾燥化学的処理物を得た。化学的処
理条件、収率、元素分析値などをまとめて表8に示す。
【0036】続いてこれを300〜400℃で加熱した
フラスコ中に投入し熱処理した後、炭素化および270
0℃で60分間黒鉛化処理することにより、弾性黒鉛体
を得た。得られた弾性黒鉛体の粒度125μm以下の物
について、実施例1と同様にして充填密度、圧縮率およ
び回復率を求めた。
フラスコ中に投入し熱処理した後、炭素化および270
0℃で60分間黒鉛化処理することにより、弾性黒鉛体
を得た。得られた弾性黒鉛体の粒度125μm以下の物
について、実施例1と同様にして充填密度、圧縮率およ
び回復率を求めた。
【0037】これらの性状をまとめて表9に示す。
【0038】
表 7 石炭種類 灰 分
揮発分 軟化温度 元素分析値
C/H 比 (
w+%) (w+%) (%)
C H N S O*1) ( 原子比) 歴
世炭 (A) 9.7 18.5
440 89.2 4.8 1.9 0.6
3.5 1.56 脱灰処理し 2.
7 30.0 400 83.1
5.3 1.8 0.5 9.3 1.3
2 た褐炭(B)
*1)
0=100−(C+H+N+S)
表 7 石炭種類 灰 分
揮発分 軟化温度 元素分析値
C/H 比 (
w+%) (w+%) (%)
C H N S O*1) ( 原子比) 歴
世炭 (A) 9.7 18.5
440 89.2 4.8 1.9 0.6
3.5 1.56 脱灰処理し 2.
7 30.0 400 83.1
5.3 1.8 0.5 9.3 1.3
2 た褐炭(B)
*1)
0=100−(C+H+N+S)
【0039】
【表4】
表 9 No. 充填密
度 荷重(500kg/cm2 )
g/cm3 圧縮率
(%) 回復率(%)
8−1 0.11 95 82
8−2
0.17 95 83
8−3 0.26
94 85
8−4 0.32 91
83 8−5
0.34 93 83
実施例9 250μm以下に粉砕した石炭(歴世炭)50gを
500mlの三角フラスコに98%硫酸と70%硝酸の
1:1容量比の混酸200mlを加えた後80℃で6時
間化学的処理を行った。ついでガラスフィルター(No
. 4)でろ過し、水洗し、乾燥化学的処理物を得た。 得られた化学的処理物の窒素分および酸素分の増加量は
、それぞれ4.8wt%および33.5wt%であった
。この化学的処理物を水に分散させ、その分散液のpH
が10以上になるまで2.5N−NaOH水溶液を加え
て可溶化処理した後、1N−HNO3を加えてpHを2
以下に調整して析出成分を得た。この析出成分を実施例
8と同様に加熱・黒鉛化処理して弾性黒鉛体を得た。
表 9 No. 充填密
度 荷重(500kg/cm2 )
g/cm3 圧縮率
(%) 回復率(%)
8−1 0.11 95 82
8−2
0.17 95 83
8−3 0.26
94 85
8−4 0.32 91
83 8−5
0.34 93 83
実施例9 250μm以下に粉砕した石炭(歴世炭)50gを
500mlの三角フラスコに98%硫酸と70%硝酸の
1:1容量比の混酸200mlを加えた後80℃で6時
間化学的処理を行った。ついでガラスフィルター(No
. 4)でろ過し、水洗し、乾燥化学的処理物を得た。 得られた化学的処理物の窒素分および酸素分の増加量は
、それぞれ4.8wt%および33.5wt%であった
。この化学的処理物を水に分散させ、その分散液のpH
が10以上になるまで2.5N−NaOH水溶液を加え
て可溶化処理した後、1N−HNO3を加えてpHを2
以下に調整して析出成分を得た。この析出成分を実施例
8と同様に加熱・黒鉛化処理して弾性黒鉛体を得た。
【0040】得られた弾性黒鉛体の性状は粒度125μ
m以下の物で充填密度0.33g/cc、5t/cm2
荷重時の圧縮率は92%、回復率は90%であった。 実施例10 実施例9で得られた化学的処理物5gをジメチルス
ルホキシド(DMSO)100mlに加え十分攪拌した
後、テフロン製メンブレンフィルター(孔径0.5μm
)でろ過した。ろ液を加熱してDMSOを蒸発させた後
、減圧乾燥させた。ついで、熱処理、黒鉛化して弾性黒
鉛体を得た。
m以下の物で充填密度0.33g/cc、5t/cm2
荷重時の圧縮率は92%、回復率は90%であった。 実施例10 実施例9で得られた化学的処理物5gをジメチルス
ルホキシド(DMSO)100mlに加え十分攪拌した
後、テフロン製メンブレンフィルター(孔径0.5μm
)でろ過した。ろ液を加熱してDMSOを蒸発させた後
、減圧乾燥させた。ついで、熱処理、黒鉛化して弾性黒
鉛体を得た。
【0041】得られた弾性黒鉛体の性状は、粒度125
μm以下の物で充填密度0.26g/cc、0.5t/
cm2 荷重時の圧縮率は85%、回復率は82%、ま
た、5t/cm2 荷重時の圧縮率は91%、回復率は
53%であった。
μm以下の物で充填密度0.26g/cc、0.5t/
cm2 荷重時の圧縮率は85%、回復率は82%、ま
た、5t/cm2 荷重時の圧縮率は91%、回復率は
53%であった。
Claims (9)
- 【請求項1】炭素と水素との原子比(C/H)が0.5
5〜4.1の範囲にありかつ軟化点が40℃以上の炭素
質物質に対して化学的処理を行うことによって該炭素質
物質の元素分析値における窒素分の増加量が2.0重量
%以上かつ酸素分の増加量が20.0重量%以上になる
ように調製し、次いでこの化学的処理された炭素質物質
を加熱処理することにより弾性黒鉛体を得ることを特徴
とする、弾性黒鉛体の製造方法。 - 【請求項2】得られる弾性黒鉛体が、充填密度1.0g
/cm3 以下であり、かつ圧縮率10〜95%におけ
る回復率が50%以上を有するものである請求項1に記
載の方法。 - 【請求項3】炭素質物質が、石炭または、石油系および
(または)石炭系のピッチおよび(または)重質油から
なる、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】炭素質物質の軟化点を、エアーブローイン
グ処理によって40℃以上に調製する工程を含む、請求
項3に記載の方法。 - 【請求項5】加熱処理が、化学的処理を行った後少なく
とも250℃までを100℃/時間以上の昇温速度で熱
処理し、さらに2000℃以上の温度で黒鉛化処理する
ことからなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の方法。 - 【請求項6】化学的処理が、硝酸もしくは硫酸と硝酸と
の混酸または(および)二酸化窒素ガスで炭素質物質を
処理することからなる、請求項1ないし5のいずれか1
項に記載の方法。 - 【請求項7】化学処理された炭素質物質を可溶化処理し
て可溶成分とし、該可溶成分を析出処理して得られる析
出成分を加熱処理することからなる、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】可溶化処理が、塩基性水溶液または極性基
をもつ有機溶剤を用いることからなる、請求項7に記載
の方法。 - 【請求項9】析出処理が、pHの調整または蒸発/蒸留
あるいは、酸類の添加によって行われる、請求項7に記
載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7245891A JPH04218590A (ja) | 1990-08-06 | 1991-03-12 | 弾性黒鉛体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20777090 | 1990-08-06 | ||
| JP2-207770 | 1990-08-06 | ||
| JP7245891A JPH04218590A (ja) | 1990-08-06 | 1991-03-12 | 弾性黒鉛体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04218590A true JPH04218590A (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=26413592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7245891A Pending JPH04218590A (ja) | 1990-08-06 | 1991-03-12 | 弾性黒鉛体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04218590A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08295555A (ja) * | 1995-04-27 | 1996-11-12 | Kurosaki Refract Co Ltd | 高耐用性マグネシア・カーボンれんが |
| JP2018141069A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 帝人株式会社 | 安定化メソフェーズピッチ変性体及びその製造方法 |
| JP2023019765A (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | グラファイト複合体及び電子部品 |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP7245891A patent/JPH04218590A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08295555A (ja) * | 1995-04-27 | 1996-11-12 | Kurosaki Refract Co Ltd | 高耐用性マグネシア・カーボンれんが |
| JP2018141069A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 帝人株式会社 | 安定化メソフェーズピッチ変性体及びその製造方法 |
| JP2023019765A (ja) * | 2021-07-29 | 2023-02-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | グラファイト複合体及び電子部品 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS621990B2 (ja) | ||
| US4908200A (en) | Method for producing elastic graphite structures | |
| US7781370B2 (en) | Process for producing spherical activated carbon | |
| JPS58185612A (ja) | 楕円体状分子を有するメソフエ−スピツチとその製造法 | |
| US4873071A (en) | Graphite structures and method for production thereof | |
| JPS635433B2 (ja) | ||
| CN111575053B (zh) | 一种体积排阻分离-热缩聚制备中间相沥青的方法及其应用 | |
| JP4349627B2 (ja) | 球状活性炭の製造方法 | |
| US5017358A (en) | Preparation of elastic graphite materials | |
| JPH04218590A (ja) | 弾性黒鉛体の製造方法 | |
| JPH11131076A (ja) | 高軟化点光学的等方性ピッチの製造方法 | |
| US5057297A (en) | Method for producing elastic graphite structures | |
| JPH0471117B2 (ja) | ||
| JPH05254954A (ja) | 炭素質発泡体の製造方法 | |
| US4737261A (en) | Process for the production of premium grade needle coke from a hydrotreated SRC material | |
| CN117143629B (zh) | 一种中间相沥青用芳烃油及其制备方法与应用 | |
| JPS58156023A (ja) | 炭素繊維の製造方法 | |
| CA1036771A (en) | Method for the preparation of carbon moldings and activated carbon moldings therefrom | |
| JPH0624967B2 (ja) | 弾性黒鉛体の製造方法 | |
| JPH0212903B2 (ja) | ||
| KR101466495B1 (ko) | 향상된 물성을 가지는 석탄 피치 제조 방법 | |
| EP0456278A1 (en) | Process for producing meso-carbon microbeads | |
| JPS63139011A (ja) | 微細黒鉛粉の製造方法 | |
| CA1306097C (en) | Graphite structures and method for production thereof | |
| JPS61236605A (ja) | 膨張黒鉛の製造方法 |