JPH04224902A - 木粉の成形方法及び木粉塗料 - Google Patents

木粉の成形方法及び木粉塗料

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JPH04224902A
JPH04224902A JP2414370A JP41437090A JPH04224902A JP H04224902 A JPH04224902 A JP H04224902A JP 2414370 A JP2414370 A JP 2414370A JP 41437090 A JP41437090 A JP 41437090A JP H04224902 A JPH04224902 A JP H04224902A
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wood
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は木材微粉を得る方法及
び粒径が16μm以下に取り揃えられた樹脂成形用骨材
としての木粉と、木材微粉を含む塗料の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】微粉状に粉砕した木粉を成形樹脂中に含
ませることで成形時に生ずる歪みを無くすと共に、成形
樹脂に硬さをもたらしたり、成形樹脂に吸湿性をもたら
すことが試みられてきた。かゝる従来の樹脂成形用の骨
材としての木粉は、樹脂に対する配合時の分散性を良く
する意図、及び樹脂成形時に成形機内に木酸ガスが生じ
ないように改良されたものが多く、その典型的な木粉と
しては尿素樹脂で硬化処理の施されたパーティクルボー
ドの表面研磨粉を用いていた。かゝるパーティクルボー
ドの表面研磨粉を用いる主たる理由は、パーティクルボ
ードの表面研磨粉が微細であり、しかも繊毛部分の少な
い“粒”の形状をなしていることにあった。即ち、この
種のパーティクルボードの表面研磨の方法によって微細
な粉末を容易に得ることができると共に、滑性の良い粉
末とされ、粉粒状の樹脂原料に対する良好な分散配合性
のある木粉とされていた。
【0003】これに対し、木材を直接微粉状に粉砕する
方法は、乾式粉砕機を用いて粉砕する場合でも、湿式粉
砕機を用いて粉砕する場合であっても粉砕効率が悪く、
長時間の粉砕処理にも拘らず粉砕粉中に粒径の大きい木
粉が多量に残る不都合を有していた。又、得られた粉砕
木粉が“粒”状をなさず、その多くが繊維状とされてお
り、短径側で計測した粒径が数ミクロンであっても長径
側が繊毛状に長くなっている不都合を有していた。この
ような従来の木粉では、樹脂に配合して用いた際に木粉
相互が絡み有って凝集状態を作り出すことが多く、樹脂
材料に対し均一に分散されない不都合を有していた。 又、粉砕木粉の粒径が極端にバラついていることから成
形された樹脂製品に成形歪み等をもたらし易く、しかも
機械的な強度が部分的に異なる等の不都合を有していた
。又、このような粒の不揃えと、繊毛状の形状特性から
塗料あるいはフィルム等の薄い樹脂皮膜の形成骨材とし
ては不向きであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かゝる点から開発され
てきている前記のパーティクルボードの表面研磨粉の活
用は、この表面研磨粉が繊毛状より粒状に近く樹脂材料
に分散配合し易い利点を有している。しかしながら、パ
ーティクルボードの表面研磨粉は、研磨対象であるパー
ティクルボードの素材的特性並びに切削手段、例えば使
用サンドペーパーのメッシュ等によって粒径にバラつき
が多く、しかも均一の木材特性を有していない不都合が
あった。又、この種のパーティクルボードの表面研磨粉
は主として尿素系の樹脂の硬化部分を有しており、木粉
特有の吸放湿性並びに肌触り感が極端に悪化されている
不都合を有していた。
【0005】かゝる点から天然の木材の性質を残し、し
かも微細に粉砕されている木粉と、かゝる特長を有する
木粉の収率の良い粉砕方法、及び、かゝる特長を有する
木粉を含む塗料の提供を本発明は目的としてなされてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かゝる目的を
達成するべく、請求項1の発明に係る木粉の成形方法は
、ツガあるいはラワン等の原料木を粉砕して得た粗粉砕
原料木材粉に煮沸又は蒸煮の処理を施す工程と、この煮
沸又は蒸煮の処理が施されてニグニン、タンニン質ある
いは樹脂等がセルロースと可分的な状態とされている原
料木材粉を、その含有水分が10wt%以下となるまで
強制的に乾燥する乾燥処理工程と、この乾燥処理の施さ
れた原料木材粉を乾式粉砕手段によって粉砕、分級し、
粒径が16μm以下の木材微粉とする粉砕工程とで構成
してある。
【0007】次いで、請求項2の発明に係る木粉は、粒
径が16μm以下に取り揃えられ、しかも含有水分が5
wt%以下となるように調整して構成してあり、特に、
樹脂に配合して用いるのに適する木粉の構成としてある
。更に、請求項3の発明に係る塗料は、粒径が16μm
以下であり、しかも含有水分が5wt%以下である木粉
を含めた構成としてある。次いで、請求項4の発明に係
る木粉塗料は、ビヒクルの固形分に対し、粒径が16μ
m以下で、含有水分が5wt%以下の木粉を150wt
 %〜300wt %の範囲で配合した構成としてある
。更に、請求項5の発明に係る木粉塗料は、ビヒクルの
固形分に対し、粒径が16μm以下で、含有水分が5w
t%以下の木粉を15wt%〜25wt%の範囲で配合
した構成としてある。
【0008】
【作用】粗粉砕されている原料木材粉は、その粉砕処理
前に煮沸又は蒸煮処理と、これに続く強制的な乾燥処理
とが施されており、木材微粉とする時点での含有水分が
10wt%まで引き下げられていることから、原料木材
粉は組織的に脆く、粉砕処理時の破断性が良好となる。 塗料に含まれている木粉の粒径が16μm以下であり、
含有水分が5wt%以下であることから塗料としての展
延性が阻害されず、形成皮膜にクラック、ピンホール等
を生じないように機能する。
【0009】
【実施例】以下本発明の典型的な一実施例について詳細
に説明する。こゝで粉砕対象として用いられる原料木材
粉はツガ、ラワン等の針葉樹及びかつ葉樹のいずれの種
類のものであっても良い。これらの樹木又は、チップを
機械的に粉砕し150 メッシュよりも細かい粒径の粉
砕粉、特に120 メッシュ以下の粒径に粉砕した原料
木材粉を用意する。かゝる原料木材粉に対しては必要な
前処理を施す。この原料木材粉の前処理は、通例リグニ
ン、タンニン質あるいは色素、樹脂等を有している原料
木材粉に対し、漂白あるいは不要物質の除去として施さ
れる。 漂白の典型例としては、塩素を用いてリグニンを可溶性
の塩化リグニンとし、アルカリにて溶解除去すると共に
サラシ粉を用いて色素及び残留リグニンの漂白をなす。 又、極力リグニンを残した状態で白色度を高める必要の
ある場合には、可酸化水素、過酸化ナトリウム、次亜塩
素酸塩、亜ニチオン酸塩等を用いて単段漂白を施す。
【0010】このようにして用意された原料木材粉を回
転筒内に投入する。この回転筒には、筒の周面を覆うよ
うにジャケットが取付けられていると共に蓋を閉じた際
に密閉された処理空間となる原料木材粉の投入処理室が
ある。この回転筒の処理室内に原料木材粉の投入をなす
と共に蓋を閉じ、密閉処理空間とした状態で、この密閉
処理空間に30分間連続して蒸気を供給し、密閉処理空
間の内部圧が1.9kg /cm2 、120 ℃を維
持するようになす。この際に回転筒の密閉処理室を取り
囲んでいるジャケット内に蒸気を供給して、この密閉処
理室を外部から加熱することによって、前記の密閉処理
室での処理条件の維持をなすようにするのが好ましい。 又、この密閉処理室での原料木材粉の蒸煮処理は、回転
筒の回転によって該密閉処理室内の原料木材粉が回転撹
拌状態でなされるのが好ましい。
【0011】こゝで施される蒸煮処理の処理条件は投入
原料木材粉の樹種によってもたらされる性状の差異、投
入量によって異なると共に、処理室内の室圧及び処理温
度と処理時間とが相関的な関係におかれている。又、一
般に前記の処理条件を高めた場合、追って説明する粉砕
性が処理条件の加重に見合って良好とされ、特に10μ
mアンダーの微細粉砕粉の時間当りの収率が良好となる
ことが認められた。この蒸煮工程ではリグニンその他の
繊維結合物質とセルロース、ヘミセルロース間の結合が
緩められると共に、セルロースの構成が緩められフイブ
リルの緩かな結合状態になるものと仮定される。
【0012】特に、回転筒の外周のジャケットを用いて
密閉処理室内にある原料木材粉を処理室内と外部とから
加熱する方式では、処理室内で加熱された部分にある原
料木材粉の含む水分が膨張し、その組織を急激に膨張さ
せると共に、この加熱された部分にある原料木材粉が回
転撹拌によって非加熱部分に移動され、この木材粉の加
熱表面に急激に結露を生じ、木材粉の含む水分の冷却収
縮を誘起する作用が連続して生じ、これによって、リグ
ニンその他の繊維結合物質とセルロース、ヘミセルロー
ス間の結合を緩めると共に、セルロース構成自体が緩か
なフイブリルの結合状態に移行される。
【0013】かゝる蒸煮処理を施すことなく原料木材粉
を加圧釜内に投入して煮沸処理を施しても良い。この場
合でも釜内温度が120 ℃前後となるように釜内気圧
を設定し、30分以上煮沸処理を施すのが好ましい。尚
、この煮沸処理においても、原料木材粉を投入したゲー
ジを加圧釜内に入れて充分に煮沸した後、これを釜外に
取り出し、急速に冷却させる処理を反復して施すことに
よっても原料木材粉の破砕時の収率が良好とされる。
【0014】このようにして蒸煮又は煮沸処理の施され
た原料木材粉に水切り処理を施す。この水切り処理は脱
絞の方法、あるいは遠心分離の方法で強制的に施しても
良く、次工程の乾燥処理の処理時間を短縮できると共に
原料木材粉の破砕時の収率に良い影響をもたらす。原料
木材粉の乾燥は含有水分が10wt%以内、一般的には
8wt%以内となるまで強制乾燥の方法で施す。この原
料木材粉に対する乾燥処理は、この原料木材粉の有する
含有水分が低くなるまで施すのが良く、好ましくは5w
t%以下、更に好ましくは3wt%以下となるまで乾燥
処理を施す。この乾燥方法の一つとしては、先に原料木
材粉の蒸煮処理に用いた回転筒の密閉処理室に対する蒸
気の供給を中止し、ジャケット部分にのみ蒸気を供給し
ながら回転筒を回転させると共に、密閉処理室内に生ず
る過湿エヤーを抜気する構成とし、前記の蒸煮処理に連
続した乾燥処理とすることができる。又、加圧釜内から
取り出したゲージ内の原料木材粉に対し、このゲージ内
に熱風を吹き入れることによって原料木材粉に含まれて
いる水分を除去することによって先の加圧釜による煮沸
処理と連続した乾燥処理とすることができる。
【0015】乾燥され、しかも80〜150 メッシュ
、好ましくは120 メッシュ以下の粒径に取り揃えら
れた原料木材粉の粉砕をする。この原料木材粉の粉砕で
は、粉砕粒径が16μm以下、含有水分が5wt%以下
となるように粉砕する。この粉砕粒径は、粉砕粉の短径
側で測定した粒径で示してあり好ましくは10μm以下
、更に好ましくは5μm以下に粒径が取り揃えられてい
る粉砕粉であることが好ましい。又、粉砕木粉は、粉砕
効率及び粉砕後における樹脂との混合使用の点から、そ
の含有水分が5wt%以下、好ましくは3wt%以下と
するのが良く、含水率が極力0に近づくように粉砕する
のが好ましい。
【0016】かゝる点から原料木材粉の粉砕は磨り潰し
を主体とする乾式ボールミルを用いて粉砕するのが好ま
しい一粉砕方法である。この乾式ボールミルによる粉砕
では、ミル内の湿度が高まらないようになすと共に、特
にミル内温度が上昇しないように注意する。かゝる乾式
ボールミルによる原料木材粉の粉砕では、粉砕に伴って
粉砕機内の温度が急激に上昇し、暴爆を生ずる危険があ
ることから図1に示されるようにミル本体1の周面に冷
却ジャケット2を設け、この冷却ジャケット2に常時冷
却水を供給し、ミル内温度が80℃以下、好ましくは7
0℃以下となるようにして粉砕運転をする。ミル内にあ
る原料木材粉は、ミル内のボール3相互あるいはボール
3と原料木材粉との間の摩擦熱によって急速に加熱され
、原料木材粉の有していた水分が取り除かれ、粉砕の継
続によって5wt%以下、更には3wt%以下まで含有
水分が引き下げられる。こゝで示されるボールミルはミ
ル本体1の上部にロータ4のモータ5を有し、錐形下部
にバルブ6で開閉される取出し口7を有する上面開口の
バッチタイプのものであって、粉砕時に生ずる暴爆の危
険を大気解放によって避ける構成としてある。又、8は
ジャケット2に対する冷却水の供給パイプを、9はその
排水パイプを示してあり、ミル内温度が暴爆温域にいた
らぬように常時冷却する構成としてある。さらに、こゝ
で用いられているボール3は3mm〜5mm径のセラミ
ックスボールとし、暴爆を生ずる虞れのあるスレンレス
製のボールの使用を避けている。
【0017】かゝる大気解放型のボールミルに対し密閉
型のボールミルを用いて原料木材粉の粉砕をなしても良
い。この密閉タイプのボールミルによる原料木材粉の粉
砕では、ミル内の酸素濃度を15%以内とし、ミル内温
度を80℃以下に設定することが好ましい。図2のボー
ルミルは、その一例を示したものであって、前記の図1
のボールミルに蓋10を取りつけ、粉砕室を大気から遮
断すると共にパイプ11からボールミル内のエアーを抜
き出し、パイプ12からチッ素ガスを該ミル内に封入し
、ミル内を不活性の密閉された雰囲気として用いる。更
に、他の方法としてはボールミル内に連続してチッ素ガ
スを供給することでミル内の酸素濃度を15%以下に維
持しながら原料木材粉の粉砕をなしても良い。
【0018】このようにして粉砕された木粉を分級して
必要とする粒径に取り揃えられた使用木粉を得る。図3
の分級機は比重分級によるものであって、矢印Yから投
入した未分級木粉をロータ13の回転により遠心分離状
態とし、分級木粉を矢印Wからバキュームして取り出す
と共に分級条件を満たさない粗粉を矢印Xから取り出す
。 尚、この風量分級においても、分級機内で微小木材粉が
暴爆する虞れがあり、矢印Nからチッ素ガスを分級機内
に連続して供給し、分級機内の酸素濃度を15%以内と
して分級する。図3の分級機では、0.4KW のモー
タ14を用いてロータ13を800 〜1000R.P
.M で回転させると共に矢印Nから200 リッター
/分のチッ素ガスを供給しながら分級し次の表1で示さ
れる分級木粉を得た。
【0019】
【表1】
【0020】尚、前記の図1で示されるボールミルを5
.4 リッター容量とし、このボールミル内に3mm系
のジルコニア径のセラミックスボールを2.4 リッタ
ー装填したボールミルを用いて前記の蒸煮処理並びに乾
燥処理を施した原料木材粉の粉砕を2時間続行した後、
前記図3で示される分級機を用いて分級点の粒径が5μ
mとなるように分級したところ、粉砕木粉全量の90w
t%〜100wt %が5μmアンダーとなった。これ
に対し、蒸煮処理又は煮沸処理の施されていない乾燥木
粉を同一の条件で粉砕、分級したところ、粉砕木粉全量
の60wt%以上が5μmオーバーの粗い木粉として残
り、粉砕収率が極端に悪かった。又、前記の蒸煮処理を
施した原料木材粉を、含有水分を12wt%の状態で前
記と同一の条件で粉砕、分級したところ、粉砕木粉全量
の50wt%以上が5μmオーバーの粗い木粉として残
り、粉砕収率の面で難が認められた。
【0021】尚、前記の原料木材粉の蒸煮処理に際して
、ケイ酸ナトリウムの5%水溶液を原料木材粉に含浸し
て処理することによって効率の良い蒸煮処理と脱色処理
とができる。
【0022】上記の方法で得られた木粉は、繊毛部分が
従来の木粉に比べて極端に少なく樹脂に配合して用いる
のに適しており、これを電子顕微鏡写真を用いて観察し
たところ、ツガの木粉では針状の微細粒子形状をなして
おり、ラワン材では楕円状の微細粒子形状のものが多く
見受けられた。従って、塩化ビニル等の各種の樹脂に配
合し、各種の成形方法によって、各種の樹脂成形物を得
ることができる。例えば上記で得られた16μmアンダ
ーの木粉25wt%をABS樹脂に配合して押し出し成
形によりテーブルの組付け脚を得た。このテーブルの組
付け脚は硬く、肌触り感が天然木に近く、削ることがで
きた。 又、上記で得られた5μmアンダーの木粉を塩化ビニル
樹脂に15wt%配合して2mm厚の軟質の塩ビシート
を押し出し成形により得た。得られたシートは手触り感
が柔かく、べたつき感がなく、しかも気泡等の発生が認
められなかった。更に、上記で得られた8μmアンダー
の木粉を6ナイロン樹脂に対し30wt%配合して湾曲
したアームグリップを射出成形により得た。得られたア
ームグリップは柔かい手触り感の割に硬く、成形歪みも
なかった。 又、射出時の樹脂の流動性が従来の木粉の混入時と異な
り良好であって、射出圧を低く設定することができた。
【0023】次いで上記の木粉を塗料に配合して用いる
ことで木質様の表面特性を各種の物品にもたらすことが
できる。こゝで塗装対象とされる物品としては樹脂製の
成形物、金属製の成形物と共に木材成形物、更には合成
皮革等の全ての物品の表面に塗布形成して用いることが
できる。こゝで用いられる木粉は粒径が細かいほど良い
塗膜面の形成に適している。又、嵩比重が高く、繊毛状
でない木粉を用いるのが好ましい。更に又、塗膜面にピ
ンホール等が生じないように充分に乾燥されている木粉
を用いるのが良い。かゝる点から塗料に用いられる木粉
は、少なくとも粒径が16μmアンダーであり、含有水
分が5wt%以下であることを要する。尚、混入率は塗
料の性状、塗布目的等によって各別に設定される必要が
ある。
【0024】上記で得られた木粉を用いて下塗り塗料及
び上塗り用の塗料を得た。この塗料に配合した木粉は粒
径が細かいほど手の感触が柔かく、13μmと8.2 
μmの粒径の木粉を配合して得られた塗膜表面の光沢、
吸湿性、着色性には差が無かった。下塗りとしての目止
剤として用いられる塗料はビヒクルの固形分に対し15
0wt %〜300wt %の木粉を混入して用いる。 こゝで目止剤のビヒクルに配合される木粉をビヒクルの
固形分に対し300wt %以上とした場合、目止め面
がモロモロの状態となり上塗り処理に難を生ずると共に
木材面の木理がボケる不都合を生ずる。又、ビヒクルの
固形分に対し150 wt%以下の配合率では目止め効
果が少なく、次工程の塗料との間での層間付着性が劣る
ことゝなり、本実施例ではビヒクルの固形分に対し20
0 wt%の木粉を配合して下塗り塗料として用いた。
【0025】次いで上塗り塗料としては、ビヒクルの固
形分に対し上記の木粉を15wt%〜25wt%の範囲
で配合して用いるのが良い。このビヒクルの固形分に対
する木粉の配合量を25wt%以上とした場合、形成塗
膜が白濁状態となり、透明感が喪なわれる不都合があり
、又、ビヒクルの固形分に対し木粉の配合量を15wt
%以下とした場合、形成塗膜にテカリを生じ完全無反射
状の艶消し塗膜を得ることができない。かゝる点から本
実施例ではビヒクルの固形分に対し上記の木粉を20w
t%配合して上塗り塗料とした。
【0026】かゝる塗料を天然木材の面に塗布して用い
た。先ず前記の下塗り塗料を刷毛等で木材面に塗布し、
塗布後たゞちに拭き取って木材面にある導管等の穴部分
のみを埋めると共に木理部に付着している塗料を取り除
く。次いで、前記の上塗り塗料を、この下塗り塗料で目
止め処理の施された面に塗布形成する。かゝる木粉を有
する塗料は、下塗り時の拭き取りに際しても木材面の導
管あるいは細胞の空間部分に強く付着すると共に木理部
で容易に拭き取られる特長を有しており、シリカ等の無
機系の体質顔料を含む下塗り塗料に比較して木材面の導
管あるいは細胞の空間部分に対する付着性が特に良好で
あることから、木材面に対する塗布後の拭き取りによっ
ても木理部を除く面が下塗り塗料で覆われている特長を
有している。又、かゝる木粉を有する塗料は、塗布塗膜
間の層間付着性が良好であって、シリカ等の無機系の体
質顔料を含む塗料に比較して剥離等の不都合を生ずるこ
とがない。
【0027】又、上記の上塗り塗料は塗膜表面の光沢が
均一に無くなり、良好な無反射塗膜を形成する。又、前
記の木材面に塗布した場合、どの角度からも木理が鮮明
にあらわれる。これに対し、シリカ系の体質顔料を含む
艶消し塗料を用いたところ塗面が白濁し、木理がボケた
感じとなり、天然木材の有する木目の風合いが無くなっ
た。
【0028】尚、前記の上塗り塗料も、下塗り塗料も塗
布方法に制約は無く、刷毛塗り、吹付け塗装、静電塗装
、フローコーター塗装等いずれの塗装方法にも適してい
る。尚、上塗り塗装を吹付けの方法で処理する場合、木
粉を配合した塗料を200 メッシュの金網を通しなが
ら行なうのが良く、木粉の凝集を避けることができる。
【0029】尚、木材面に対する上記木粉配合の塗料の
典型例としては、前記の下塗り塗料のビヒクルをアルキ
ド樹脂とし、木粉の配合率を200 wt%として構成
し、又、上塗り塗料のビヒクルをポリエステルポリオー
ル樹脂とHMDI系ポリイソシアネート樹脂からなる二
液タイプのウレタン樹脂とし、ビヒクルに対し20wt
%の木粉を配合して構成する。この上塗り塗料の典型的
な配合例を表2に示す。この表2の配合例は上記粉砕木
粉を10.70 wt%含む塗料1と、7.20wt%
含む塗料2とからなっており、いずれも層間付着性が良
く、透明感を有しながらも完全に無反射の艶消し塗膜を
形成することができた。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明に係る木粉の成形方法では、粉砕
対象物を粗粉砕して用意すると共に、この粗粉砕の原料
木材粉に煮沸又は蒸煮の処理を施した後、充分な乾燥条
件のもとで粉砕していることから粉砕の収率が良好であ
り、特に16μmアンダーの微粉状の木粉の効率の良い
粉砕を可能とした。又、粉砕して得られた木粉には繊毛
部分が少なく針状又は楕円状の粒となっており、互に凝
集することがなく樹脂等に配合して用いる際の分散性が
良好である。更に16μmアンダーの木粉を含む塗料で
は層間の付着性が良好であり、下塗り塗料として用いた
場合の目止め効果に優れていると共に、上塗り塗料とし
て用いた場合には透明感のある完全無反射状の艶消し面
を形成できる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】解放型のボールミルの要部破断正面図。
【図2】密閉型のボールミルの要部破断正面図。
【図3】分級機の要部破断正面図。
【符号の説明】
1  ミル本体 2  ジャケット 3  ボール 4  ロータ 5  モータ 6  バルブ 7  取り出し口 8  供給パイプ 9  排水パイプ 10  蓋 11  パイプ 12  パイプ 13  ロータ 14  モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  粗粉砕された原料木材粉に煮沸処理又
    は蒸煮処理を施す工程と、この煮沸処理又は蒸煮処理の
    施された原料木材粉を、その含有水分が10wt%以下
    となるまで強制乾燥する乾燥処理工程と、この乾燥原料
    木材粉を乾式粉砕により粉砕分級して粒径が16μm以
    下の木材微粉とする粉砕工程とからなることを特徴とす
    る木粉の成形方法。
  2. 【請求項2】  粒径が16μm以下であると共に含有
    水分が5wt%以下であることを特徴とする木粉。
  3. 【請求項3】  粒径が16μm以下であると共に含有
    水分が5wt%以下である木粉が含まれていることを特
    徴とする木粉塗料。
  4. 【請求項4】  粒径が16μm以下であると共に含有
    水分が5wt%以下である木粉が、ビヒクルの固形分に
    対し150wt %〜300wt %含まれていること
    を特徴とする木粉塗料。
  5. 【請求項5】  粒径が16μm以下であると共に含有
    水分が5wt%以下である木粉が、ビヒクルの固形分に
    対し15wt%〜25wt%含まれていることを特徴と
    する木粉塗料。
JP2414370A 1990-12-26 1990-12-26 木粉の成形方法及び木粉塗料 Expired - Fee Related JP2965711B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009209237A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Otani Toryo Kk 木工用塗料
JP2016215419A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 トヨタ紡織株式会社 木質ボード及びその製造方法
CN110615150A (zh) * 2019-10-28 2019-12-27 徐州金河木业有限公司 一种木材加工用废料处理装置

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