JPH04227278A - ペースメーカにおける潜伏伝導期間の自動補償装置 - Google Patents

ペースメーカにおける潜伏伝導期間の自動補償装置

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JPH04227278A
JPH04227278A JP3098121A JP9812191A JPH04227278A JP H04227278 A JPH04227278 A JP H04227278A JP 3098121 A JP3098121 A JP 3098121A JP 9812191 A JP9812191 A JP 9812191A JP H04227278 A JPH04227278 A JP H04227278A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は植え込み形ペースメー
カ、特にペーシング時のAV遅延が心房誘起電位のタイ
ミングに基づき自動的に調節されるような植え込み形ペ
ースメーカに関する。
【0002】
【従来の技術】植え込み形ペースメーカのペーシング時
AV遅延は、心房への電気刺激(Aパルス)の供給と心
室への電気刺激(Vパルス)の供給との間の期間である
。AV遅延は刺激が心房から心室へ伝わるときの患者の
心臓内での結節伝導期間の最善の推定値である。すなわ
ちAV遅延は心房減極と心室減極との間の最適期間の推
定値である。
【0003】初期のデマンド形ペースメーカはAパルス
の発生又は心房減極の検出(P波)によりトリガされる
一定のAV期間(AVI)を発生させるタイマ回路を採
用していた。もし心室減極(R波)がAVIの終了前に
検出されないと、心室刺激( Vパルス)が発生させられた。こうしてペースメーカの
一定のAVIは心房減極と心室減極との間の許容し得る
最大の期間である。
【0004】プログラム可能なデマンド形ペースメーカ
の出現と共に、ペースメーカのAVIをプログラム可能
な値にすることが有利となった。これは最適なAV遅延
すなわち心房減極と心室減極との間の遅延が患者により
著しく変化するからである。更に所定の患者に対して最
適なAV遅延は、患者が薬を服用しているかどうか及び
患者の心臓レート(例えば運動のレベル)などを含む種
々の要因に依存して、広範囲に変化するおそれがある。 従ってペースメーカのAVIを特定の時点に特定の患者
に対する所望の値に設定することができれば、ペースメ
ーカを利用する患者に大きい利益を提供することになる
。
【0005】しかしながら経験により、ペーシングに対
するペースメーカの最適AVIは検出に対する最適AV
Iとは異なることが判明した。すなわちAパルスが心房
に供給されたときは、AVIがP波の検出によりトリガ
されたときより最適AVIを幾分例えば25ms長くす
べきであるということが判明した。従ってAパルスの発
生に応じて一方のAVIを発生させ、またP波の検出に
応じて他方の(より短い)AVIを発生させることが従
来の技術で知られている。最適値におけるこの差異は心
房内伝導遅延に起因する。すなわち心房刺激(Aパルス
)が心房組織に供給される特定の位置(一般に右心房付
属器)に依存して、この刺激が心臓の主心房間伝導経路
(結節間の経路)に到達するのに或る時間がかかる。 一たび刺激が心房間伝導経路に到達すると迅速な伝導が
起こり、右心房の減極とこれに続いて左心房の減極を引
き起こす。例えばオースベル(Ausbel)ほかの論
文「心臓ペーシング中の心房間伝導(Interatr
ial Conduction During Car
diac Pacing)」、専門誌「ペース(PAC
E)」第9巻、第1026〜1031ページ(1986
年11月/12月、第2部);ウィッシュ(Wish)
ほかの論文「心房心室ペースメーカのプログラミングに
おける左心房タイミングの重要性(Importanc
e of LeftAtrial Timing in
 the Programming of Dual−
Chamber Pacemakers)」、米国心臓
学会誌(Am. J. of Cardiol.)、第
60巻、第556〜571ページ(1987年9月);
アルト(Alt )ほかの論文「検出された又はペーシ
ングされた心房事象後のDDDペーシングにおける種々
の有益なAV期間(Different Benefi
cial AV Intervals with DD
D Pacing AfterSensed or P
aced Atrial Events )」、電気物
理学会誌(J. of Electrophys.)、
第1巻、第3号、第250〜256ページ(1987年
);カタニア(Catania )ほかの論文「AV遅
延の潜伏期間の補償(AV Delay Latenc
y Compensation )」、電気物理学会誌
(J. of Electrophys.)、第1巻、
第3号、第242〜249ページ(1987年)を参照
されたい。換言すればペースメーカが右心房へAパルス
を供給するときに、この種の供給は心房の瞬時の減極を
引き起こさない。むしろ供給された刺激は、心房減極が
起こる前に、右心房内の及び右心房と左心房の間との利
用可能な伝導経路を通って伝わらなければならない。対
照的にペースメーカがP波を検出するときには、心房の
減極は既に進行中である。従ってペースメーカが検出さ
れた心房事象(P波)の後にプログラムされたAVIの
自動的な短縮を取り入れることが、従来の技術で知られ
ている。この自動的な短縮は、ペースメーカがペーシン
グ中であるか又は検出中であるかにかからわず、有効な
AV遅延(心房減極から心室減極までの期間)をほぼ同
一にすることを目指す。しかし残念ながらAVIのこの
種の短縮はペースメーカ回路の複雑さを増し、またすべ
ての時点で所定の患者に対し正しい短縮量を提供しない
おそれがある。これは前記のように、心房間及び/又は
心房内伝導期間(潜伏期間)が患者ごとに著しく変化し
、また異なる時点で特定の患者に対し大きく変化するか
らである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って必要なものは、
潜伏期間がどうであろうと、特定の患者の潜伏期間を含
むようにペースメーカのプログラムされたAVIを自動
的に調節する簡単な装置である。この発明の課題はこの
要求及びほかの要求に対処することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題はこの発明に基
づき、本来の活動の欠落時に第1の刺激を発生させる装
置と、第1の刺激供給又は本来の活動に由来する心室又
は心房のうちの一つの減極を証明する誘起電位を検出す
る装置と、タイマ装置へのトリガ信号の供給と共に始動
する所定のペーシング期間を発生させるタイマ装置と、
第1の刺激発生及び誘起電位の検出に基づきタイマ装置
のトリガ信号を発生させる装置と、所定のペーシング期
間の終了時点で第2の刺激を発生させる装置とを備え、
本来の活動の発生時にはタイマ装置が本来の活動の検出
に基づき所定のペーシング期間を始動し、本来の活動の
欠落時にはタイマ装置が第1の刺激発生に基づき所定の
ペーシング期間を始動し、かつ第1の刺激供給に由来す
る誘起電位の検出に基づき所定のペーシング期間を再始
動し、それにより本来の活動の欠落時に第1の刺激発生
と第2の刺激発生との間の期間が、所定のペーシング期
間に第1の刺激と結果として誘起される電位との間の期
間を加えた期間に等しくなることを特徴とする潜伏伝導
期間の自動補償装置により解決される。
【0008】
【作用】この発明の一つの観点によれば、この種の誘起
心房電位が供給された刺激(ペーシング)又は洞房リズ
ム(自然の心拍)から由来するかどうかにはかかわらず
、ペースメーカのプログラムされたAV期間が常に誘起
心房電位(すなわちP波)から測定されるような植え込
み形ペースメーカが提供される。AV期間の長さは従来
のプログラミング技術を用いて所望の値にプログラムさ
れる。常にAVIが供給された刺激(Aパルス)からで
はなく誘起心房電位から始動されることにより、AV期
間(AVI)は刺激が心房から心室へ伝わるときの患者
の心臓内での結節伝導期間の最適推定値となる、すなわ
ちAVIは心房減極と心室減極との間の最適期間の推定
値となるので、リード線の位置及び特定の患者の潜伏期
間に基づく伝導期間のすべての変動可能性が相殺され、
それによりこの種の変動を補償するためにAVIを調節
することを不必要にするので有利である。
【0009】この発明の別の観点によれば植え込み可能
なペースメーカは、リード線の位置及び特定の患者の潜
伏期間に基づく心房内及び心房間の結節伝導期間におけ
る患者の変化を含むように自動的に調節されたペーシン
グ時AV遅延を提供するAVタイマ回路装置を備える。 AVタイマ回路装置は、心房パルス(Aパルス)の発生
時点で始動し誘起心房電位の発生時点で再始動をリセッ
トするような、プログラムされたAV期間を提供する。 有利な実施例では、誘起心房電位がペースメーカケース
に対して双極リード線のリング電極からすなわちリング
対ケースでモニタされる。別の構成はまた、例えば双極
で(チップ電極対リング電極)又は単極で(チップ電極
対ケース)誘起電位をモニタすることを可能にする。A
V期間の長さは従来のプログラミング技術を用いて所望
の値へプログラムされる。ペーシング心房刺激からAV
タイマ回路装置を始動し誘起心房電位からこの装置を再
始動することにより、リード線の位置及び特定の患者の
潜伏期間に基づく結節伝導期間のすべての変動可能性が
相殺され、それによりAV期間をペースメーカに調節さ
せることを不必要にする。ペーシング時AV遅延(心房
刺激の発生から心室刺激の発生までの期間)はこれらの
変化を補償するように自動的に調節されるが、一方AV
期間(心房減極から心室減極までの所望期間)は所望の
プログラム値にとどまる。
【0010】この発明の別の観点によれば、同様なAV
タイマ回路装置を有し、しかし運動又は他の身体活動の
期間中はこの活動期中に起こるAV結節伝導の変化を模
擬するために、プログラムされたAV期間が短縮される
(又は他の方法で調節される)ようなレート応答形ペー
スメーカが提供される。
【0011】従ってこの発明の一実施態様は、心房刺激
を発生させる装置と、本来の心房減極であるか又はペー
スメーカの心房刺激発生装置による心臓への心房刺激の
供給に由来するペーシング時心房減極であるかに応じて
、心房の減極を表す患者の心臓の誘起心房電位を検出す
る第1の検出装置と、所定のプログラム値に等しい最大
期間を有するAV期間を発生させるために供給された心
房刺激及び誘起心房電位の両方に応答するタイマ装置と
、AV期間の終了時点で心室刺激を発生させる装置と、
AV期間のプログラム値を含むペースメーカの選択され
た作動パラメータを選択的にプログラムする装置とを備
え、供給された心房刺激により一たび始動されたAV期
間が誘起心房電位の発生により再始動され、それにより
心房刺激の供給からAV期間の終了までの全遅延が、所
定のプログラム値に供給された心房刺激と誘起心房電位
との間の期間を加えた期間から成るようにした、プログ
ラム可能な植え込み形ペースメーカとして特徴づけられ
る。
【0012】この発明の別の実施態様は、プログラム可
能な植え込み形ペースメーカのAV遅延を自動的に調節
するための装置と見なされる。この種のペースメーカの
AV遅延は、心房刺激の供給又は本来の(洞房性の)心
房活動と心室刺激の供給との間のペースメーカにより許
される最大期間から成る。この装置はこの発明のこの実
施態様によれば、タイマ装置へのトリガ信号の供給と共
に始動する所定のAV期間を発生させるタイマ装置と、
心房刺激の供給又は本来の心房活動に由来する心房の減
極を証明する誘起心房電位を検出する装置と、本来の心
房活動の欠落時に心房刺激を発生させる装置と、心房刺
激の発生及び本来の心房活動の検出に基づいてタイマ装
置のトリガ信号を発生させる装置と、所定のAV期間の
終了時点で心室刺激を発生させる装置とを備え、本来の
心房活動の発生時にはタイマ装置が誘起心房電位の検出
に基づき所定のAV期間を始動し、本来の心房活動の欠
落時にはタイマ装置が心房刺激の発生に基づき所定のA
V期間を始動し、かつ心房刺激の供給に由来する誘起心
房電位の検出に基づき所定のAV期間を再始動する。こ
の装置は本来の心房活動の発生時には(すなわちP波が
自然に起こるときには)所定のAV期間に等しくなるよ
うに、また本来の心房活動の欠落時には(すなわちP波
が刺激パルスの供給により起こるときには)所定のAV
期間に心房刺激の供給と結果として誘起される心房電位
との間の期間を加えた期間に等しくなるように、AV遅
延を自動的に調節するので有利である。
【0013】この発明の更に別の実施態様は、プログラ
ム可能な植え込み形ペースメーカのAV遅延を、心房刺
激の供給と結果として誘起される心房電位との間の潜伏
期間を含むように調節する方法から成る。ペースメーカ
のAV遅延はこの方法によれば、心房刺激の供給と心室
刺激の供給との間のペースメーカにより許される最大期
間として定義される。この方法は下記の段階すなわち、
a)心房刺激の発生に基づきAVタイマを始動し、ペー
スメーカはAV期間の所望値をAVタイマ中へプログラ
ムする装置を備え、 b)段階a)での心房刺激の供給又は本来の心房活動(
すなわち自然に起こるP波)に由来する心房の減極を証
明する誘起心房電位を検出し、 c)AVタイマがまず段階a)での心房刺激の発生によ
り始動される場合に段階 b)での誘起心房電位の検出に基づきAVタイマを再始
動するか、又は本来の心房活動の場合に誘起心房電位の
検出に基づきAVタイマを始動し、 d)AV期間の終了時点に心室刺激を発生させることか
ら成る。この方法の利用はAV遅延を、AV期間に心房
刺激の供給と心房刺激が供給されたときに結果として誘
起される心房電位との間の潜伏期間を加えた期間に等し
くなるようにするので有利である。もし心房刺激が供給
されないならば、AV遅延は単にAV期間に等しい。
【0014】どんな潜伏期間が所定の時点で所定の患者
に対し存在するときでも、この潜伏期間を含むようにペ
ースメーカのAV遅延を自動的に調節する装置を備える
ような、プログラム可能なペースメーカで用いるための
回路を提供することがこの発明の一つの特徴である。
【0015】(ペーシングされた減極であろうと本来の
減極であろうと)心房減極とそれに続くペーシングされ
た心室減極との間の期間を、患者の要求に適合するよう
に要求されたときプログラム可能に変更できる所望の値
に維持するこの種の回路を提供することが別の特徴であ
る。
【0016】少ししか電力を消費せずかつ少ししか場所
を必要とせず、それにより回路の植え込み可能性を高め
る簡単な回路装置を用いるこの種の調節装置を提供する
ことが、この発明の更に別の特徴である。
【0017】この発明のなお更に別の特徴は、従来のデ
マンド形心房心室ペースメーカ又はレート応答形心房心
室ペースメーカ内で用いることができる回路中に、この
種のAV遅延自動調節装置を提供することである。
【0018】
【実施例】次にこの発明に基づくプログラム可能な心臓
ペースメーカとその潜伏伝導期間の自動補償装置の一実
施例を示す図面により、この発明を詳細に説明する。以
下の説明はこの発明を実施するために現在考えられる最
善の方式について行う。この説明は制限の意味に取られ
るべきでなくこの発明の一般原理を説明するために行わ
れるにすぎない。この発明の範囲は請求項を参照して確
定すべきである。
【0019】図1には、心臓の正常な動作及び心臓サイ
クルを示す典型的な心電図波形が示されている。この種
の波形は従来の皮膚電極心電図技術を用いて入手するこ
とができる。変形案として最近のペースメーカの心臓内
心電図機能は、この種のペースメーカの遠隔測定機能を
用いて同様な心電図情報を提供することができる。図示
の波形の左端から始めてP波が示されている。このP波
は心房の減極に一致する電気的活動を示す。心房の減極
は心房の収縮を伴い、それにより血液を心房から心室へ
押し出すことができる。当業者は減極と収縮とが必ずし
も同期事象ではないことを認識するが、これらの事象は
本明細書の目的に対しては同時事象と仮定され、用語「
減極」及び/又は「収縮」は同義語であることを意味す
る。
【0020】P波の発生のすぐ後に心室の減極を示すQ
RS複合波が現れる。P波とQRS波(しばしば単にR
波と呼ばれる)との間の期間は、血液が心房から心室へ
流れるために必要な期間であるので、心臓の動作のうち
非常に重要な期間である。R波にはT波が続き、T波は
心室の再分極に関連する電気活動を示す。当業者に知ら
れているように、心室は身体全体にわたって血液を送る
仕事の大部分を行う。一般に1心拍又は心臓サイクルは
、単にR波が一般的に同定又は測定するのが最も容易な
波であるゆえに、連続するR波の間の期間として測定さ
れる。もちろん心拍は連続するT波又はP波の間のよう
な心臓サイクル内の任意の点に関して測定することもで
きる。
【0021】認識すべき重要な点は、もし心臓が効率良
く働くべきであるならば、或るリズム又は同期性が起こ
らなければならないということである。すなわちP波に
より示される心房減極のすぐ後には、R波により示され
る心室減極が続かなければならない。十分な遅延の後に
は心房が再び減極し、続いて心室が減極しなければなら
ない。もし心房又は心室の減極が自然に起こらないと、
心臓サイクルの適当な時点で必要な減極/収縮をトリガ
するために、心房又は心室へ刺激パルスを供給するため
にペースメーカを用いることができる。
【0022】図2は、植え込まれたペースメーカ11が
心臓13に電気的に接触するときの一つの方法の略図を
示す。二つの双極リード線16、22がそれぞれ右心房
及び右心室へ挿入されている。双極リード線は電気的に
絶縁された二つの導体を備える単線から成る。双極リー
ド線16の第1の導体は遠位のチップ15へ電気的に接
続されている。第2の導体は遠位チップ15から約1イ
ンチ離れた導電性リング電極21へ電気的に接続されて
いる。遠位チップ15は一般に心房付属器33と呼ばれ
る右心房19の腔内に置かれている。同様に遠位チップ
25及び導電性リング電極31を有する双極リード線2
2が右心室23の先端部に置かれている。変形案として
これらのリード線は単極リード線又は多極リード線とす
ることができ、これらはすべて従来技術から知られてい
る。
【0023】次に図3には、この発明の有利な実施例に
基づき作動するのに適した心房追跡形心房心室ペースメ
ーカ11のブロック線図が示されている。制御ロジック
12は適当なタイミングシーケンス及び心臓へ供給する
ための刺激パルスを発生させる。刺激パルスは右心房へ
向けて心房駆動増幅器14を経て心房チップ電極15へ
接続された心房リード線16へ供給される。同様に刺激
パルスは右心室へ向けて心室駆動増幅器24を経て心室
チップ電極25へ接続された心室リード線22へ供給さ
れる。
【0024】ペースメーカ11はスイッチS1、S2、
S3を組み込むことにより構成のプログラム変更可能性
を備えるので有利である。このことは図3に示すように
たとえ双極リード線が用いられても刺激パルスは、身体
組織を経由してケース電極へ至る帰路を備えたチップ電
極により(チップ対ケースペーシング)、又はリング電
極を経由する帰路を備えたチップ電極により(チップ対
リングペーシング)、又は身体組織を経由してケース電
極へ至る帰路を備えるリング電極により(リング対ケー
スペーシング)、心臓へプログラム可能に供給すること
ができるということを意味する。すなわち双極式、単極
式(チップ対ケース)、又は単極式(リング対ケース)
ペーシングの任意の所望の組み合わせを用いることがで
きる。このような構成のプログラム変更可能性はまた以
下に説明するように検出にも適用される。ペーシング及
び検出のすべての三つの方式が従来の双極リード線を用
いて達成されるので有利である。
【0025】有利な実施例では、誘起心房電位(すなわ
ち刺激又は自然に心臓により誘起された電位)は、洞房
の又は本来のP波としばしば呼ばれる本来の心房減極、
及びペーシングされたP波としばしば呼ばれるペーシン
グ時の減極の両方に対して、リング電極を経て検出され
る。アメリカ合衆国特許第4686988 号明細書に
は、双極リード線のリング電極による誘起心房応答の検
出に関する詳細が記載されている。リング電極21は図
3に示された有利な構成において、スイッチS1を位置
Bへ切り換えることにより心房検出増幅器18の負入力
端へ接続され、一方ケース電極27はスイッチS2を位
置Dへ切り換えることにより心房検出増幅器18の正入
力端へ接続されている。この検出増幅器18は、誘起心
房電位を測定するためにリング電極21とケース電極2
7との間を検出して、本来の及びペーシング時のP波を
共にモニタする。
【0026】しかしながら本来の及びペーシング時のP
波の検出のために本来の及びペーシング時のP波の両方
に対して同じ検出方法を用いる必要はなく、また単極(
リング対ケース)検出に制限されない。誘起心房電位が
単極(リング対ケース)で検出される上記の検出方式は
、誘起心房電位を検出するために用いることができる幾
つかの検出方式のうちの一つを代表するにすぎない。 例えば本来の及びペーシング時のP波を共に検出するこ
とは、(ただ一つのチップ電極を有する)従来の単極リ
ード線を用いて単極(チップ対ケース)での検出により
行うこともできる。本来の及びペーシング時のP波の検
出は、従来の双極リード線を用い及び双極(チップ対リ
ング)又は単極(チップ対ケース)又は単極(リング対
ケース)の任意の組み合わせをプログラムし、下記のス
イッチ設定すなわち、 を用いて行うこともできる。
【0027】更に(一つのチップ電極と複数のリング電
極とを有する)多重リング電極リード線を用いることも
でき、この場合にはケース検出を電極対の任意の選択さ
れた組み合わせの間で行うことができる。実際に多くの
最近のペーシング装置は、装置がチップ対ケース、リン
グ対ケース、チップ対リングなどでペーシング又は検出
するようにプログラムすることができるような、方式の
プログラム変更可能性を有するので、この発明は図3に
示すように本来の又はペーシング時のP波の両方をリン
グ対ケースで検出することに限定されないということが
理解される。むしろ双極、単極(チップ対ケース)及び
単極(リング対ケース)の任意の所望の組み合わせをペ
ーシング、本来のP波の検出及び誘起電位の検出のため
に用いることができる。
【0028】更に図3によれば、もしこの種の洞房性心
房活動が検出されると、制御ロジック12は駆動増幅器
14へ供給される刺激パルスを抑制し、(AV遅延と呼
ばれる)所定の期間の後に追跡された心室刺激又はVパ
ルスを供給する。しかしながらもし最後の心室事象(R
波またはVパルス)の後の一般にVA遅延又は心房逸脱
期間(AEI)と呼ばれる所定の期間後にもし洞房P波
が検出されないと、制御ロジック12は駆動増幅器14
を経て心房へ刺激パルス又はAパルスを供給させる。
【0029】同様な方法で制御ロジック12は右心室2
3で起こった電気的活動を、心室組織に接触するチップ
電極25を有する心室リード線22へ接続された検出増
幅器20を経て検出する。もし自然に起こる心室電気活
動がしばしば心室逸脱期間と呼ばれる適当なAV遅延以
内に検出されないと、所望の心室収縮を誘起するために
、駆動増幅器24、心室リード線22及びチップ電極2
5を経て供給され所定のパルス幅及び振幅を有する心室
刺激パルス(Vパルス)を発生させる。
【0030】クロック回路26は、制御ロジック12が
作動するときの基準となる基本クロック信号を供給する
。遠隔測定兼通信回路28は情報を植え込まれたペース
メーカへ又はそれから伝送することができる手段を提供
する。例えばペースメーカの基本逸脱期間を変更する制
御情報は、刺激パルスの所望のパルス幅及び/又は振幅
を設定する制御情報と同様に、遠隔測定兼通信回路28
を経て受信し記憶装置30中へ記憶することができる。 この種の制御情報はまたもし所望ならば制御ロジック1
2へ直接送ることもできる。同様に補助増幅器(図示さ
れていない)を経て検出される心臓の電気活動は、遠隔
測定兼通信回路28を経てペースメーカの外部へ伝送す
ることができ、それにより付き添いの医師又は他の医療
者例えば心臓科技士が外部皮膚電極を用いることなく心
臓の活動をモニタすることができる。磁気リードスイッ
チ32はまた一般に、装置のプログラム可能な機能を制
御するために、植え込まれたペースメーカと共に用いら
れる。適当なプログラミング装置を所定の場所に置いて
、付き添いの医師又は心臓科技士は遠隔測定兼通信回路
28を経て適当な制御信号又は指令を送ることにより、
ペースメーカの動作の所望の変更を実施することができ
る。
【0031】近年ペースメーカは、ペースメーカにより
制御される心臓レートを患者の検出された生理的要求に
従って増減するために、レート応答形にすることが望ま
れている。従ってこの種のレート応答形ペースメーカに
対しては、生理的センサ29をペースメーカ11内に備
えることもできる。これが用いられたとき患者に関連す
る或る生理的パラメータを検出することがセンサ29の
機能であり、この生理的パラメータは患者の心臓レート
を増減すべきかどうかについての尺度を提供する。セン
サ29は図3ではペースメーカ11の内部に設けられて
いるが、センサをペースメーカの外部に置き適当なリー
ド線を経てペースメーカに結合することもできる。公知
のレート応答形ペースメーカで用いられているセンサ2
9の一般的な形式は、ペースメーカ内部に取り付けられ
患者の身体活動を検出する圧電性結晶である。従来技術
から知られている他の形式のセンサは例えば呼吸レート
、血液酸素レベル、血液pH、体温などを測定する。 生理的パラメータとして測定された期間、例えばR−T
期間を用いることもまた従来技術で知られている。以下
に説明するように任意のこれらのパラメータを、この発
明に基づく装置を備えたレート応答形ペースメーカと共
に用いることができる。
【0032】次に図4には、一般的なデマンド形心房心
室ペースメーカの動作を説明する複合タイミング線図が
示されている。このタイミング線図はこの種のペースメ
ーカの動作の理解を助けるために示されている。本明細
書に用いられたこの及び別のタイミング線図では、ペー
スメーカにより発生させられた刺激パルスがA(心房刺
激パルスに対し)又はV(心室刺激パルスに対し)の符
号を有する幅の狭いスパイクとして示されている。更に
加えられた刺激パルスに対する心臓の応答は、図1に示
されたものとは逆の極性を有する(倒立)ものとして図
4に示されている。(図1は自然の又は洞房性の心臓リ
ズムを示し、従って心臓は刺激パルスを与えないで応答
する。)逆極性表示は図において本来起こる心臓事象を
ペースメーカにより誘導された(ペーシングされた)事
象と明らかに区別するために行われている。
【0033】図4のタイミング線図には、制御ロジック
12(図3参照)により発生させられる種々の期間の描
写が含まれている。多くのこれらの期間は、図3の遠隔
測定兼通信回路28を経て記憶回路30へ適当な制御信
号を送ることによりこれらの期間の長さを変更すること
ができるように、プログラム可能である。当業者に知ら
れているように、期間を変更することができる多くの方
法及び技術が存在する。一つのこの種の技術は適当なデ
ータ語を所定の記憶位置へロードすることを含み、この
データ語は次に続いて制御ロジック12の適当なカウン
タへロードすることができる。そして基本クロック信号
は所望のカウントに到達するまでこのカウンタへクロッ
ク信号を送るために用いられ、到達時点で終端カウント
信号(しばしばタイムアウト信号と呼ばれる)が発生さ
せられて所望の期間の終端を示す。従って記憶装置にロ
ードされたデータ語の値を単に変更することにより、期
間の長さを所望の値へ変更又はプログラムすることがで
きる。
【0034】図4に示された期間は水平線により示され
ている。期間がタイムアウトされると(すなわち期間が
終端カウントに到達すると)、矢じりが水平線上に記入
され期間が終了した時点を指し示す。(タイミング線図
の水平軸は時間軸である。)図4には五つの基本期間が
示されている。すなわち、(1)心房減極と心室減極と
の間の所望の期間を示すAV期間またはAVI(本明細
書の目的に対してAパルスとVパルスとの間の期間であ
るAV遅延と区別すべきである);(2)心房刺激パル
スの発生又は検出された心房事象に続き心房検出回路が
抑止される期間を示す心房不応期間又はARP;(3)
自然に起こる心房又は心室活動の欠落時にAパルスが発
生させられ心房へ供給されるまでに経過する期間を示す
心房逸脱期間又はAEI(しばしばVA期間とも呼ばれ
る);(4)心室検出増幅器20(図3参照)が抑止さ
れる期間を示す心室不応期間又はVRP;(5)最大心
室ペーシングレートを示す最大追跡期間又はMTIが示
されている。
【0035】このように定義された上記期間によれば図
4の下記の説明を一層良好に理解することができる。前
記のように図4は、ペースメーカが心臓の所望のリズム
又は同期性を維持するために用いられるときの方法を示
す。図4に示された状態に対しては、刺激される心臓が
適当なレートでそれ自体の心房又は心室収縮を行うこと
ができず、それゆえにペースメーカが所望の心臓レート
を維持するために必要な刺激パルスを供給しなければな
らないと仮定されている。従って心房刺激パルスAが心
房の収縮を引き起こすために供給される。この事象はA
−V期間AVI及び心房不応期間ARP両者をトリガす
る。従来のペースメーカではARPは心房検出増幅器1
8を抑止しARP期間中はその動作を停止させる。(A
RPはARP水平線の破線部分として示された絶対不応
部分と、実線として示された相対不応部分とに分割され
る。ARPの絶対不応部分と相対不応部分との区別はこ
の発明にとって重要でない。)ARPの使用は一般に心
房検出回路が心室事象を検出するのを防止するために必
要である。更に心房検出増幅器は一般にペーシングに用
いられるのと同じ電極へ接続されているので、従って心
房の刺激に用いられる大きい刺激パルスもまた検出増幅
器18の入力端に現れ、それにより心房検出増幅器を飽
和させるおそれがある。従って増幅器18がこの期間中
に作動停止させられているか又は他の方法で働かないよ
うにされているのでなければ、飽和させられた増幅器は
その検出機能を遂行するために十分時間をかけないとこ
の種の飽和から回復することができない。しかしながら
この発明の一実施例によれば、検出増幅器18はチップ
電極15へ接続されていない。従って少なくとも図4に
より示された又は暗示された範囲までは、図4に示され
たARPを利用する必要はない。すなわち図3に示され
たようなリング電極21にだけ接続された検出増幅器に
対しては、作動停止期間は必要でない(又は非常に短い
作動停止期間を必要とするにすぎない)。しかしながら
もし例えばアメリカ合衆国特許第4686988 号明
細書に記載されているようなチップ電極15に接続され
た補助検出増幅器が採用されるときには、図4に示され
たようなARPが一般にこの種の補助検出増幅器に対し
て採用される。
【0036】図4の説明を続ければ、AVIの終了時点
で心室刺激パルスVが発生させられ心臓へ供給される。 倒立したR波により示されるようにこの刺激パルスは心
室を収縮させる。心室刺激パルス又はVパルスの発生は
また、心房逸脱期間又はAEI;心室不応期間又はVR
P;心室事象後の心房不応期間(PVARP);最大追
跡期間又はMTIの開始をトリガする。心房検出増幅器
18とは異なって、心室検出増幅器20はVパルスを供
給するのと同じ心室リード線22を経てチップ電極25
へ接続されている。従ってVRPは適当な期間中増幅器
20を作動停止させるために必要である。AEI(又は
V−A期間)の終了時点でP波が検出されていないと、
心房の収縮を発生させるためにAパルスが発生させられ
、それにより心臓の次のサイクルを開始する。こうして
前記の事象が再び始まりサイクルが反復されて、Aパル
スに続くAVIの後にVパルスが発生させられ、Vパル
スに続くAEIの後にAパルスが発生させられる。こう
して心臓の所望のリズムが維持される。
【0037】次に図5では、一つのペーシングされた心
臓サイクルの一部の拡大タイミング線図が示されている
。図5は、Aパルスが減極を誘起するために心臓へ供給
されるときに生じる潜伏伝導期間を示す。図5に示すよ
うに、Aパルスは心房の瞬時の収縮を発生させるわけで
はない。むしろ心房組織がAパルスに応じて減極するま
でに有限な期間t1がかかる。この有限な期間t1は、
Aパルスが(チップ電極15での)その供給個所から心
房減極発生を引き起こす心房組織内の適当な個所へ伝わ
るのに要する潜伏伝導期間である。期間t1は心房内の
心房チップ電極15の位置、患者へ投与されている薬、
患者の活動レベルなどを含む多数の要因の関数として変
化する。この期間t1後に倒立したP波40により示さ
れて心房が減極する。この減極はAVIを始動する又は
(前記のように)AVIを再始動するためにこの発明に
より用いられる。AVIの終了時点でR波が起こらなか
ったとすれば、Vパルスが発生させられる。図5に示す
ように、AVIは心房減極とVパルス供給との間の期間
であることに注意されたい。Vパルスの供給と倒立R波
42により示された心室減極との間にまた潜伏伝導期間
t2も存在する。しかしながらこの心室潜伏期間t2は
一般に全V−A期間に比べて非常に小さく、(ペースメ
ーカの動作に重要な)大抵の目的に対してはこの期間t
2は無視して差し支えない。従って図5に示されたAV
Iは心臓の実際の心房減極から心室減極までの期間にほ
ぼ等しい。
【0038】また図5から分かるように図示のAV遅延
は潜伏期間t1とAVIとの和から成る。潜伏期間t1
は一般的な患者に対する全AV遅延のかなりの部分例え
ば5〜50%であり、またAV遅延はペースメーカが理
想的に制御すべきである実際の心房減極から心室減極ま
での期間であるので、種々の条件のもとで所定の患者に
対して存在するような潜伏期間のすべての変化を含めて
潜伏期間t1を補償するように、AV遅延を自動的に調
節するための装置をペースメーカ内に設ける必要性が生
じる。この発明は図6に示すような回路を用いることに
よりこの要求に対処するので有利である。
【0039】図6は、図3の制御ロジックの一部のこの
発明を実施するために用いられる一実施例を示すブロッ
ク線図である。図6に示すように、この種の制御ロジッ
クは機能的にAVタイマ回路50及びVAタイマ回路5
2を備える。タイムアウト信号がプログラムされた期間
の終了時点で各タイマにより発生させられる。AVタイ
マ50のためのプログラムされた期間は記憶装置30(
図3参照)の割り当てられた部分に記憶されている。 記憶装置30からこの期間は、AVタイマ50により用
いるために保持レジスタ30a又は等価な装置へ従来の
方法で選択的に転送される。AVタイマ50はレジスタ
30aから図6に示されたロード端子又は線Lを経てプ
ログラムされたAV期間を受け取る。(或る形式の装置
に対しては、プログラムされたAV期間を記憶装置30
内のその記憶場所からAVタイマ50へ直接転送するこ
とが可能であり、この場合にはレジスタ30aは必要で
ない。この種の例では、図6に示されたブロック30a
は機能的に図3に示された記憶装置30の一部と考える
ことができる。)AVタイマ50はそのトリガ端子Tの
うちの一つへ適当な信号を与えることによりトリガ又は
始動される。図6に示すように、AVタイマをトリガ又
は始動できる信号は二つ存在する。すなわち、(1)検
出増幅器18により検出された誘起心房電位、又は(2
)VAタイマ52により発生させられたタイムアウト信
号である。任意の時点で、適当な信号を許容/抑止端子
Hへ与えることにより、AVタイマ50は抑止されるか
又は停止させられる。図6に示された構成に対しては、
心室検出増幅器20′による心室活動例えばR波の検出
は機能的にAVタイマ50を抑止又は停止させる。
【0040】同様な方法で、VAタイマ52のためのプ
ログラムされた期間が記憶装置30の割り当てられた部
分に記憶され、VAタイマ52により用いるためにこの
記憶装置から保持レジスタ30b又は等価な装置へ従来
の方法で選択的に転送される。レジスタ30b(このレ
ジスタはまた機能的に前記の或る形式の装置に対しては
記憶装置30の一部と考えられる)から、このプログラ
ムされたVA期間はロード端子又は線Lを経てVAタイ
マ52へロードされる。VAタイマ52はそのトリガ入
力端Tへ与えられる二つの可能な信号のうちの一つによ
りトリガ又は始動される。これらの二つの可能な信号は
、(1)AVタイマ50からのタイムアウト信号、又は
(2)検出された心室活動を示す検出増幅器20′から
の信号である。更に図6に示すように、心房検出増幅器
18の出力はまたVAタイマ52のH端子へ接続され、
従って誘起心房電位の心房検出増幅器18による検出に
基づきVAタイマを停止又は抑止させる。
【0041】タイマ50又は52の停止又は抑止の目的
はVパルス又はAパルスの発生を抑制することである。 タイマの停止又は抑止に加えてこの抑制機能を遂行する
ために多くの技術を用いることができる。
【0042】図3に関連して既に述べたように、心房検
出増幅器18は有利な実施例において心房内のリング電
極21へ接続され、従って心房内の誘起心房電位を検出
するのに適している。(前記のように別の構成を誘起電
位の検出のために用いることもできる。)同様に心室検
出増幅器20′はリード線22′を経て心室活動を検出
するのに適している。所望ならば、検出増幅器20′は
リード線22′を経て心室内のリング電極(図示されて
いない)へ接続することもでき、それにより検出増幅器
20′は増幅器18が誘起心房電位を検出するときと同
様な方法で誘起心室電位を検出することができる。(変
形案として、リード線22′は図3に示すように心室パ
ルス増幅器24と共に用いられるのと同じリード線22
へ単純に接続することができる。)
【0043】心房検出増幅器18並びに心室検出増幅器
20′は従来の設計のものとすることができる。例えば
前記引用特許明細書に記載のように、適当な周波数及び
/又は時間領域及び/又は振幅のろ過がこの種の増幅器
内で行われるのが有利である。この種のろ過はノイズが
誘起心房又は心室電位として検出されないことを保証す
る。振幅ろ過は一般的に、入力信号が有効な誘起電位と
して受け入れられる前に超えなければならないしきい値
の利用を含む。周波数ろ過は有効信号を所定の帯域へ制
限する。時間領域ろ過は所定の時間窓内に入るように、
すなわち少なくとも最小幅を有ししかし最大幅を超えな
いように有効信号を制限する。
【0044】AVタイマ50及びVAタイマ52はまた
従来の設計のものとすることができる。有利な実施例で
はこれらのタイマ回路はディジタルタイマである。この
種のタイマは、カウンタとして構成され、所定の時間値
(プログラムされたAV又はVA期間)へカウントアッ
プするか又はその値からカウンドダウンするように(知
られた周期を有する)適当なクロック信号を与えられる
のに適しているような、レジスタを備える。このカウン
ト機能を遂行できる多くのディジタル集積回路は市販さ
れている。変形案として、適当なカウンタ回路をこの機
能を遂行する従来のフリップフロップ及び論理ゲートを
用いて容易に作ることができる。更にプログラムされた
遅延を発生させるために用いることができるアナログタ
イマ回路もまた従来から知られている。
【0045】心房パルス増幅器14はトリガされたとき
に心房パルスを発生させ、リード線16を経て心房へ供
給させる。同様に心室増幅器24はトリガされたとき心
室パルスを発生させ、リード線22を経て心室へ供給さ
せる。これらのパルス増幅器14、24は従来の設計の
ものとすることができる。
【0046】図6に示された回路は実際に機能すること
が強調される。所定の機能を遂行し従って植え込み形ペ
ースメーカの設計に当たって考慮しなければならないそ
の他の多様かつ多数の要件のすべてを考慮した回路を実
現するために、当業者は市販のディジタル及びアナログ
部品を用いて適当な論理回路を容易に作ることができる
が、これらの要件はこの発明の理解に不必要であるゆえ
に本明細書では省略されている。
【0047】もちろんペースメーカ11内のすべての回
路が同じチップ又は少なくとも少数のチップ上に設けら
れ、それによりペースメーカの寸法をできるだけ小さく
保つことができるようにすることが望ましい。また回路
ができるだけ少ししか電力を消費しないCMOS又はN
MOSのような回路技術を用いて実現され、それにより
ペースメーカ電池の有効寿命をできる限り長持ちさせる
ことが望ましい。例えばゲートアレー及び/又はVLS
Iの設計を用いてCMOSチップ上に所望の回路設計を
組み合わせるための技術が従来から知られているので、
ここでは説明しない。
【0048】次に図7及び図8のタイミング線図並びに
なお図6を参照して、図6に示す回路の動作を説明する
。図7には誘起心房電位が本来のP波60として示され
ている。このP波は誘起P波(evoked P−wa
ve )を意味して符号EPWが付けられている。EP
W60は増幅器18により検出され、AVタイマ50に
そのプログラムされたAV期間を始動させる。AVタイ
マ50の動作は、高いレベルとなりAVタイマ50がプ
ログラムされたAV期間をカウントするというその機能
を実施している限り高いレベルを維持する論理信号とし
て、図7に示されている。プログラムされたAV期間の
終了時点にタイムアウト信号パルス61が発生させられ
る。このタイムアウトパルス61はパルス増幅器24の
入力端へ供給され、Vパルス62を発生させる。従って
EPW60とVパルス62との間の期間はペースメーカ
のAV遅延である。図7に示された本来のEPW60す
なわち自然に起こったP波(ペーシングされていない)
に対しては、AV遅延はプログラムされたAV期間に等
しい。もし心室活動がAVタイマのカウント中に検出さ
れるならば、従来のデマンド形ペースメーカ動作に従っ
て、この種の検出はAVタイマ50の動作を停止させる
か、又はVパルス62の発生を防止するために別の装置
を用いる。
【0049】図6に示すように、タイムアウトパルス6
1はまたVAタイマ52へ供給され、プログラムされた
VA遅延のカウントを開始させる。もし心房活動がVA
タイマ52のカウント中に検出されると、従来のデマン
ド形ペースメーカ動作に従って、この種の検出はVAタ
イマの動作を停止させるか、又はAパルスの発生を防止
するために別の装置を用いる。この発明は本来AV遅延
の発生だけに関係しVA遅延には関係しないので、この
種の動作は図7及び図8のタイミング線図には示されて
いない。しかしながらVA遅延がAV遅延よりずっと長
いという差異を伴いつつ同様なタイミング動作が起こり
、この発明を(所望ならば)AV遅延と同様にVA遅延
を自動的に調節するために用いることができるというこ
とが理解される。
【0050】次に図8により、図6の回路の動作をペー
シング動作、すなわち所望の心房収縮を引き起こすため
にAパルス64が発生させられ心房へ供給されるような
状態に対して説明する。Aパルス64に応じて、心房は
図8の倒立したEPW66として示した誘起心房電位を
発生させながら収縮する。図5の説明に関連して既に述
べたように、Aパルス64の供給とEPW66の発生と
の間には潜伏期間t1が存在する。Aパルスの発生はA
Vタイマ50にプログラムされたAV期間を始動させる
。(実際に図6に示すように、AVタイマ50をトリガ
するのはAパルスの発生を見越したVAタイマ52から
のタイムアウト信号である。しかしながらパルス増幅器
14の応答時間に関連する非常に小さい回路遅延を除け
ば、VAタイマからのタイムアウト信号とAパルスの発
生とはほぼ同時に起こると考えられる。)しかしながら
潜伏期間t1の後にEPW66が検出される。この検出
はAVタイマ50にプログラムされたAV期間を再始動
させる。プログラムされたAV期間の終了時点でタイム
アウトパルス67が発生し、このパルスはVパルス68
を発生させる。従ってAVタイマがまず始動された時点
、すなわちAパルス64の発生時点とVパルス68の発
生との間の期間が、ペースメーカのAV遅延を形成する
。しかしながらこのAV遅延は図7に示されたAV遅延
とは異なる。図8のAV遅延はプログラムされたAV期
間と潜伏期間t1との和から成るように自動的に調節さ
れている。
【0051】更に図8により図6の回路の動作を、潜伏
期間が変化するような状態に対して説明する。例えばも
し潜伏期間t1が増加すると、EPW66′が(破線で
示したように)遅れて発生する。この場合にはAVタイ
マ50がEPW66′の検出時点で再始動され、それに
従ってタイムアウトパルス67′をプログラムされたA
V期間の終了時点で発生させ、パルス67′が次にVパ
ルス68′を発生させる。従ってペースメーカの全AV
遅延は、プログラムされたAV期間とこの増加した潜伏
期間との和から成るように調節される。ペースメーカの
動作中に、(自然のP波から由来するにせよ又はペーシ
ングされたP波から由来するにせよ)誘起心房電位とV
パルスの供給との間の期間が常にプログラムされたAV
期間に等しくなり、一方ペースメーカのAV遅延はどん
な潜伏期間でも存在するときはこれを含むように自動的
に調節されるので有利である。
【0052】
【発明の効果】この発明に関連する長所は、前記のよう
にAV自動調節回路を含むペースメーカが過度に複雑に
ならないということである。むしろこの種のペースメー
カの回路は機能的に図6に示すように簡単にすることが
でき、それにより検出時に一つのAV遅延を供給しまた
ペーシング時に増加したAV遅延を供給するために従来
技術で利用されていた回路に比べて、ペースメーカ回路
を著しく簡単化する。更にこのように簡単化されたペー
スメーカは、ペースメーカのAV遅延が特定の患者にお
いて特定時点でどんな潜伏期間でも存在するときはこれ
を含むように常に調節されるので、著しく改善された性
能を提供する。
【0053】更にこの発明は、非レート応答形ペースメ
ーカの場合と全く同様に容易に、レート応答形ペースメ
ーカと共に用いることができるということが強調される
。前記のようにレート応答形ペースメーカは、ペースメ
ーカの基本タイミング期間例えばAV期間及びVA期間
が、患者の身体活動のような患者の心臓レートを増減す
べきかどうかを示す検出された生理的パラメータの関数
として調節されるようなペースメーカである。例えば検
出された生理的パラメータが、患者が運動しているとき
のように心臓レートを増加すべきことを示すならば、必
要なときに(すなわち要求に応じて)一層早いレートで
ペースメーカに刺激パルスを供給させるために、プログ
ラムされたVA及びAV期間を適当な量だけ短くするこ
とができる。検出された生理的パラメータが心臓レート
を減らすべきことを示すならば、徐々にペーシング心臓
レートを休息レートへ戻すために、プログラムされたV
A及びAV期間が適当な変更レートで適当な量だけ延長
される。(種々の形式のレート応答形ペースメーカの動
作の一層詳細な説明に対しては、アメリカ合衆国特許第
4856523 号及び同第4712555 号明細書
を参照されたい。)検出された生理的パラメータの関数
として変更されるのはプログラムされたAV期間(及び
/又はプログラムされたVA期間)であるゆえに、この
発明をこの種のレート応答形ペースメーカと共に容易に
用いることができるので有利である。従ってこの発明に
よれば、適当なレート応答性のAV期間は、検出された
生理的パラメータにより変更された任意の時点でのAV
期間の値にかかわらず、この時点での患者の特定の潜伏
期間と同様にペースメーカのAV遅延中に常に含まれ、
それにより生理的に決定された適当なAV期間を心房減
極と心室刺激の供給との間の期間として維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】正常な心臓のリズムの心電図である。
【図2】右心房及び右心室内にペースメーカの双極リー
ド線を挿入した状態を示す断面図である。
【図3】この発明に基づく装置を備えたプログラム可能
な植え込み形心臓ペースメーカの一実施例のブロック線
図である。
【図4】心房心室ペースメーカにより心房及び心室刺激
パルスを供給されたときの心電図である。
【図5】心房刺激供給と誘起心房電位との間の潜伏伝導
期間を示す拡大心電図である。
【図6】この発明に基づくAV遅延自動調節装置の一実
施例のブロック線図である。
【図7】本来の心房活動時の図6の回路動作を示すタイ
ミング線図である。
【図8】心房ペーシング時の図6の回路動作を示すタイ
ミング線図である。
【符号の説明】
11  ペースメーカ 13  心臓 14、24  刺激発生装置 15、25  チップ電極 16、22  双極リード線 18、20  誘起電位検出装置 19  右心房 21、31  リング電極 23  右心室 29  生理的センサ 50、52  タイマ装置 AVI、VAI  ペーシング期間 t1、t2  潜伏伝導期間

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  心臓への刺激と応答して誘起される電
    位との間の期間である潜伏伝導期間を自動的に補償する
    ためにプログラム可能な植え込み形ペースメーカで用い
    られる装置において、本来の活動の欠落時に第1の刺激
    を発生させる装置と、第1の刺激供給又は本来の活動に
    由来する心室又は心房のうちの一つの減極を証明する誘
    起電位を検出する装置と、タイマ装置へのトリガ信号の
    供給と共に始動する所定のペーシング期間を発生させる
    タイマ装置と、第1の刺激発生及び誘起電位の検出に基
    づきタイマ装置のトリガ信号を発生させる装置と、所定
    のペーシング期間の終了時点で第2の刺激を発生させる
    装置とを備え、本来の活動の発生時にはタイマ装置が本
    来の活動の検出に基づき所定のペーシング期間を始動し
    、本来の活動の欠落時にはタイマ装置が第1の刺激発生
    に基づき所定のペーシング期間を始動し、かつ第1の刺
    激供給に由来する誘起電位の検出に基づき所定のペーシ
    ング期間を再始動し、それにより本来の活動の欠落時に
    第1の刺激発生と第2の刺激発生との間の期間が、所定
    のペーシング期間に第1の刺激と結果として誘起される
    電位との間の期間を加えた期間に等しくなることを特徴
    とするペースメーカにおける潜伏伝導期間の自動補償装
    置。
  2. 【請求項2】  心房刺激を発生させる装置と、本来の
    心房減極であるか又は心房刺激発生装置による心臓への
    心房刺激の供給に由来するペーシング時心房減極である
    かに応じて、心房の減極を表す患者の心臓の誘起心房電
    位を検出する第1の検出装置と、所定のプログラム値に
    等しい最大期間を有するAV期間を発生させるために供
    給された心房刺激及び誘起心房電位の両方に応答するタ
    イマ装置と、AV期間の終了時点で心室刺激を発生させ
    る装置と、AV期間のプログラム値を含むペースメーカ
    の選択された作動パラメータを選択的にプログラムする
    装置とを備え、供給された心房刺激により一たび始動さ
    れたAV期間が誘起心房電位の発生により再始動され、
    それにより心房刺激の供給からAV期間の終了までの全
    遅延が、所定のプログラム値に供給された心房刺激と誘
    起心房電位との間の期間を加えた期間から成ることを特
    徴とするプログラム可能な植え込み形ペースメーカ。
  3. 【請求項3】  第1の検出装置がケース電極と、遠位
    端部及び近位端部を有する双極リード線と、第1の入力
    端子と第2の入力端子との間の電位を検出する検出増幅
    器とを備え、双極リード線の遠位端部のチップ電極が第
    1の導体により近位端部で第1の近位端子へ接続され、
    遠位端部のチップ電極から離して置かれたリング電極が
    第2の導体により近位端部で第2の近位端子へ接続され
    、双極リード線はリング電極が所望の心房組織に接近す
    るように心臓内に挿入され、検出増幅器の第1の入力端
    子がチップ電極及びリング電極のうちの選択された一つ
    へ接続され、第2の入力端子がリング電極及びケース電
    極のうちの選択された一つへ接続され、それにより検出
    増幅器がチップ電極とリング電極又はチップ電極とケー
    ス電極又はリング電極とケース電極のうちの選択された
    一対の間の電位を検出することを特徴とする請求項2記
    載のペースメーカ。
  4. 【請求項4】  心房刺激発生装置が、ペースメーカの
    プログラムされた作動パラメータのうちの少なくとも一
    つにより決定されたパルス幅及び振幅を有する心房刺激
    パルスを発生させるパルス発生装置と、心房刺激パルス
    を双極リード線の第1の近位端子へ伝える出力増幅器と
    を備え、出力増幅器がペースメーカのケース電極または
    双極リード線のリング電極のうちの選択された一つを通
    る電流帰路を有し、それにより心房刺激パルスは遠位電
    極が心臓組織に接触する心臓内の個所で心臓へ供給され
    、電流帰路が選択的に身体組織を通ってペースメーカの
    ケース電極又は双極リード線のリング電極へ向かって設
    けられることを特徴とする請求項2記載のペースメーカ
    。
  5. 【請求項5】  誘起心室電位を検出する第2の検出装
    置と、第2の検出装置がAV期間の終了に先立って誘起
    心室電位を検出する場合に心臓への心房刺激パルスの供
    給を抑制する装置とを備えることを特徴とする請求項4
    記載のペースメーカ。
  6. 【請求項6】  心臓レートを変更する必要性を示す生
    理的パラメータを検出する装置と、検出された生理的パ
    ラメータの関数としてAV期間のプログラム値を変更す
    る装置とを備えることを特徴とする請求項2記載のペー
    スメーカ。
  7. 【請求項7】  潜伏伝導期間を補償するために、心房
    刺激の供給又は本来の心房活動と心室刺激の供給との間
    のペースメーカにより許される最大期間から成るような
    、プログラム可能な植え込み形ペースメーカのAV遅延
    を自動的に調節する装置において、タイマ装置へのトリ
    ガ信号の供給と共に始動する所定のAV期間を発生させ
    るタイマ装置と、心房刺激の供給又は本来の心房活動に
    由来する心房の減極を証明する誘起心房電位を検出する
    装置と、本来の心房活動の欠落時に心房刺激を発生させ
    る装置と、心房刺激の発生及び本来の心房活動の検出に
    基づいてタイマ装置のトリガ信号を発生させる装置と、
    所定のAV期間の終了時点で心室刺激を発生させる装置
    とを備え、本来の心房活動の発生時にはタイマ装置が誘
    起心房電位の検出に基づき所定のAV期間を始動し、本
    来の心房活動の欠落時にはタイマ装置が心房刺激の発生
    に基づき所定のAV期間を始動し、かつ心房刺激の供給
    に由来する誘起心房電位の検出に基づき所定のAV期間
    を再始動し、それにより本来の心房活動の発生時にはA
    V遅延がAV期間から成り、また本来の心房活動の欠落
    時にはAV遅延がAV期間に心房刺激の供給と結果とし
    て誘起される心房電位との間の期間を加えた期間から成
    ることを特徴とするAV遅延自動調節装置。
  8. 【請求項8】  誘起心房電位を検出する装置が、心房
    刺激を供給するように位置決めされた第1の電極と、心
    房減極を検出するように第1の電極から離して位置決め
    された第2の電極と、ケース電極と、第2の電極及びケ
    ース電極へ電気的に接続された検出増幅器とを備え、検
    出された心房減極が所定のレベル以上の振幅のような所
    定基準を示すときは常に、検出増幅器が誘起心房電位を
    示す出力信号を供給することを特徴とする請求項7記載
    の自動調節装置。
  9. 【請求項9】  第1及び第2の電極がそれぞれ双極リ
    ード線のチップ電極及びリング電極から成ることを特徴
    とする請求項8記載の自動調節装置。
  10. 【請求項10】  ペースメーカが所定のAV期間の値
    を所望の値へプログラム可能に変更する装置を備えるこ
    とを特徴とする請求項7記載の自動調節装置。
  11. 【請求項11】  ペースメーカが生理的パラメータを
    検出する生理的センサ装置と、検出された生理的パラメ
    ータの関数として所定のAV間隔の値を自動的に変更す
    る装置とを備えることを特徴とする請求項10記載の自
    動調節装置。
  12. 【請求項12】  ペースメーカが心室減極を検出する
    装置と、もし心室減極が所定のAV期間中に検出された
    ならば心室刺激発生装置を抑制する装置とを備えること
    を特徴とする請求項10記載の自動調節装置。
  13. 【請求項13】  心室刺激の供給又は本来の心室活動
    とこれに続く心房刺激の供給との間のペースメーカによ
    り許される最大期間から成るような、プログラム可能な
    植え込み形ペースメーカのVA遅延を自動的に調節する
    装置において、タイマ装置へのトリガ信号の供給と共に
    始動する所定のVA期間を発生させるタイマ装置と、心
    室刺激の供給又は本来の心室活動に由来する心室の減極
    を証明する誘起心室電位を検出する装置と、本来の心室
    活動の欠落時に心室刺激を発生させる装置と、心室刺激
    の発生及び本来の心室活動の検出に基づきタイマ装置の
    トリガ信号を発生させる装置と、所定のVA期間の終了
    時点で心房刺激を発生させる装置とを備え、本来の心室
    活動の発生時にはタイマ装置が誘起心室電位の検出に基
    づき所定のVA期間を始動し、本来の心室活動の欠落時
    にはタイマ装置が心室刺激の発生に基づき所定のVA期
    間を始動し、かつ心室刺激の供給に由来する誘起心室電
    位の検出に基づき所定のVA期間を再始動し、それによ
    り本来の心室活動の発生時にはVA遅延がVA期間から
    成り、また本来の心室活動の欠落時にはVA遅延がVA
    期間に心室刺激の供給と結果として誘起される心室電位
    との間の期間を加えた期間から成ることを特徴とするV
    A遅延自動調節装置。
  14. 【請求項14】  心房刺激の供給と結果として誘起さ
    れる心房電位との間のすべての潜伏期間を自動的に含む
    ように、心房刺激の供給と心室刺激の供給との間のペー
    スメーカにより許される最大期間から成るような、プロ
    グラム可能な植え込み形ペースメーカのAV遅延を調節
    する方法において、方法が下記の段階すなわち、a)心
    房刺激の発生に基づきAVタイマを始動し、ペースメー
    カはAV期間の所望値をAVタイマ中へプログラムする
    装置を備え、 b)段階a)での心房刺激の供給又は本来の心房活動に
    由来する心房の減極を証明する誘起心房電位を検出し、
    c)AVタイマがまず段階a)での心房刺激の発生によ
    り始動される場合には、段階b)での誘起心房電位の検
    出に基づきAVタイマを再始動するか、又は本来の心房
    活動の場合に誘起心房電位の検出に基づきAVタイマを
    始動し、 d)AV期間の終了時点に心室刺激を発生させることか
    ら成り、それにより心房刺激が供給されたときにはAV
    遅延がAV期間に心房刺激の供給と結果として誘起され
    た心房電位との間の期間を加えた期間から成り、本来の
    心房活動が起こったときにはAV遅延がAV期間から成
    ることを特徴とするAV遅延調節方法。
  15. 【請求項15】  AVタイマがその機能を遂行してい
    る期間に本来の心室活動が検出された場合には、段階d
    )での心室刺激の発生を抑制することを含むことを特徴
    とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】  ペースメーカにより制御された心臓
    レートを変更する必要性を示す生理的パラメータを検出
    することと、検出された生理的パラメータの関数として
    所定のAV期間を変更することとを含むことを特徴とす
    る請求項14記載の方法。
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