JPH0424069B2 - - Google Patents
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- JPH0424069B2 JPH0424069B2 JP58068118A JP6811883A JPH0424069B2 JP H0424069 B2 JPH0424069 B2 JP H0424069B2 JP 58068118 A JP58068118 A JP 58068118A JP 6811883 A JP6811883 A JP 6811883A JP H0424069 B2 JPH0424069 B2 JP H0424069B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- fire
- aerosol
- fire extinguishing
- fire extinguisher
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Description
本発明はエアゾール式簡易消火具に関する。
エアゾール式簡易消火具は
(1) 小型軽量で手軽に取扱える、
(2) 直接火源に近づいて消火する必要がないなど
の利点を有するため最近注目されている。しか
しそのような特性を生じさせるために消火具本
来の目的である消火性能が幾分犠牲にされてお
り、通常の他の消化器と比較しておとるのが実
状である。一般に使用されているエアゾール式
消火具の特性を第1表に示す。 なお第1表中の○は好適、×は不適、△は普通
であることを示し、ハロン系の消火具とはジブロ
モテトラフルオロエタン、ブロモトリフルオロメ
タンなどのハロン系の化合物を用いる消火具をい
う。
の利点を有するため最近注目されている。しか
しそのような特性を生じさせるために消火具本
来の目的である消火性能が幾分犠牲にされてお
り、通常の他の消化器と比較しておとるのが実
状である。一般に使用されているエアゾール式
消火具の特性を第1表に示す。 なお第1表中の○は好適、×は不適、△は普通
であることを示し、ハロン系の消火具とはジブロ
モテトラフルオロエタン、ブロモトリフルオロメ
タンなどのハロン系の化合物を用いる消火具をい
う。
【表】
第1表に示すようにエアゾール化しやすいハロ
ン系のエアゾール式簡易消火具は天ぷら油火災に
は不向である。また水系または粉末系のエアゾー
ル式簡易消火具はそれらに用いる有効成分をエア
ゾール化することがやや困難で、かつ天ぷら油火
災には有効なもののそれぞれ不向な火災もあり、
充分満足できる性能のものではない。 前記それぞれのエアゾール式簡易消火具の長所
を有する消火具をうるためそれぞれに使用されて
いる有効成分の併用などが検討されてきたが現在
までのところ有効なものがえられていない。 本発明者らは前記のような実状に鑑み、ハロン
系のエアゾール式簡易消火具で天ぷら油火災にも
有効な消火具をうるため鋭意研究を重ねた結果、
(a)重炭酸ソーダ15〜40部(重量部、以下同様)、
(b)表面積が500〜1000m2/gである微粉末シリカ
0.2〜2.5部、(c)ジブロモテトラフルオロエタン55
〜80部および(d)不燃性液化ガス5〜20部からなる
消火剤を用いてエアゾール式簡易消火具を作製す
ることにより、従来からあるハロン系のエアゾー
ル式簡易消火具の特徴を維持し、さらに天ぷら油
火災にも有効で長期間の保存に対しても良好な消
火性能を有するハロン系のエアゾール式簡易消火
具を作製するに至り、本発明を完成した。 本発明に用いる重炭酸ソーダは粒径が約30〜
100μmが好ましい。重炭酸ソーダの粒径が約
100μmより大きくなると噴霧しにくくなり、粒径
が約30μmより小さくなると噴霧したときに飛散
しやすくなつてやや消火性能が劣る。消火剤有効
成分100部に占める重炭酸ソーダの割合は約15〜
40部が好ましく、その割合が約15部より少なくな
ると天ぷら油火災に対する効果が小さくなり、約
40部より多くなると他の自動車の火災(自動車の
エンジンルームの火災)などの火災に対して効果
が小さくなるだけでなく、適度な噴射がえられな
くなる。重炭酸ソーダの一部を同種の他の金属
塩、たとえば炭酸カリウム、タルクなどとおきか
えてもよい。しかし消火具の容器を腐蝕させない
などの理由から重炭酸ソーダのみを用いることが
好ましい。 本発明に使用される表面積が500〜1000m2/g
である微粉末シリカ(以下、特定の微粉末シリカ
という)は、重炭酸ソーダなどの粉末の流動性お
よびエアゾール式簡易消火具に用いる消火剤の品
質安定性の向上、とくに消火剤として用いる粉末
成分の長期間保存による凝集をふせぐために使用
される。なぜならば特定の微粉末シリカを重炭酸
ソーダなどに加えると粉体としての重炭酸ソーダ
などの流動性が向上し、取扱いが容易になるとと
もに、特定の微粉末シリカを加えた重炭酸ソーダ
などをジブロモテトラフルオロエタンなどのハロ
ン系の化合物などに分散させたときに重炭酸ソー
ダなどのみを分散させたときと比較して沈降体積
が大きくなり、固い凝集になりにくくなるため長
期間保存してもつまりなどによる噴霧不良を引起
しにくくなるためである。 本発明に用いる特定の微粉末シリカは粒子径が
μm単位の合成シリカであり、BET吸着等温式を
用いて求めた表面積が500〜1000m2/gのもので
あり、通常ケイ酸のゲル化によりえられる。前記
特定の微粉末シリカの真比重は約2.15であり、重
炭酸ソーダの真比重の約2.2と近いため粉末同士
を混合するばあいにも混合しやすく、混合物も安
定であり、この点からも好ましい。さらに、前記
特定の微粉末シリカは表面積が大きく、エアゾー
ル容器外部から侵入する水分を吸着しやすいた
め、ジブロモテトラフルオロエタンや不燃性液化
ガスが加水分解されるのを抑制する。したがつ
て、消化器容器の安定性向上にも有効である。 前記特定の微粉末シリカの具体例としては、た
とえばサイロイド63、サイロイド65(以上、富士
デヴイソン化学(株)製、商品名)などがあげられ
る。 前記特定の微粉末シリカ以外の微粉末シリカと
して、たとえば四塩化ケイ素を気相中で燃焼加水
分解する乾式法によりえられるアエロジル(日本
アエロジル(株)製、商品名)など、ケイ酸塩を酸ま
たはCO2で分解する湿式法によりえられるミズカ
シル(水澤化学工業(株)製、商品名)などおよびケ
イ酸のゲル化によりえられるサイロイド63,65以
外のサイロイド(富士デヴイソン化学(株)製、商品
名)などがあり、これらを用いても重炭酸ソーダ
などの粉体の流動性および該粉体をハロン系の化
合物などに分散させたときの耐凝集性などを良好
にするのに充分効果的であるが、水分の吸着性が
特定の微粉末シリカほど良好でないため、ハロン
系化合物の加水分解抑制効果は劣る。 なお前記合成法による微粉末シリカおよび特定
の微粉末シリカの代表的なものを第2表にまとめ
て示す。
ン系のエアゾール式簡易消火具は天ぷら油火災に
は不向である。また水系または粉末系のエアゾー
ル式簡易消火具はそれらに用いる有効成分をエア
ゾール化することがやや困難で、かつ天ぷら油火
災には有効なもののそれぞれ不向な火災もあり、
充分満足できる性能のものではない。 前記それぞれのエアゾール式簡易消火具の長所
を有する消火具をうるためそれぞれに使用されて
いる有効成分の併用などが検討されてきたが現在
までのところ有効なものがえられていない。 本発明者らは前記のような実状に鑑み、ハロン
系のエアゾール式簡易消火具で天ぷら油火災にも
有効な消火具をうるため鋭意研究を重ねた結果、
(a)重炭酸ソーダ15〜40部(重量部、以下同様)、
(b)表面積が500〜1000m2/gである微粉末シリカ
0.2〜2.5部、(c)ジブロモテトラフルオロエタン55
〜80部および(d)不燃性液化ガス5〜20部からなる
消火剤を用いてエアゾール式簡易消火具を作製す
ることにより、従来からあるハロン系のエアゾー
ル式簡易消火具の特徴を維持し、さらに天ぷら油
火災にも有効で長期間の保存に対しても良好な消
火性能を有するハロン系のエアゾール式簡易消火
具を作製するに至り、本発明を完成した。 本発明に用いる重炭酸ソーダは粒径が約30〜
100μmが好ましい。重炭酸ソーダの粒径が約
100μmより大きくなると噴霧しにくくなり、粒径
が約30μmより小さくなると噴霧したときに飛散
しやすくなつてやや消火性能が劣る。消火剤有効
成分100部に占める重炭酸ソーダの割合は約15〜
40部が好ましく、その割合が約15部より少なくな
ると天ぷら油火災に対する効果が小さくなり、約
40部より多くなると他の自動車の火災(自動車の
エンジンルームの火災)などの火災に対して効果
が小さくなるだけでなく、適度な噴射がえられな
くなる。重炭酸ソーダの一部を同種の他の金属
塩、たとえば炭酸カリウム、タルクなどとおきか
えてもよい。しかし消火具の容器を腐蝕させない
などの理由から重炭酸ソーダのみを用いることが
好ましい。 本発明に使用される表面積が500〜1000m2/g
である微粉末シリカ(以下、特定の微粉末シリカ
という)は、重炭酸ソーダなどの粉末の流動性お
よびエアゾール式簡易消火具に用いる消火剤の品
質安定性の向上、とくに消火剤として用いる粉末
成分の長期間保存による凝集をふせぐために使用
される。なぜならば特定の微粉末シリカを重炭酸
ソーダなどに加えると粉体としての重炭酸ソーダ
などの流動性が向上し、取扱いが容易になるとと
もに、特定の微粉末シリカを加えた重炭酸ソーダ
などをジブロモテトラフルオロエタンなどのハロ
ン系の化合物などに分散させたときに重炭酸ソー
ダなどのみを分散させたときと比較して沈降体積
が大きくなり、固い凝集になりにくくなるため長
期間保存してもつまりなどによる噴霧不良を引起
しにくくなるためである。 本発明に用いる特定の微粉末シリカは粒子径が
μm単位の合成シリカであり、BET吸着等温式を
用いて求めた表面積が500〜1000m2/gのもので
あり、通常ケイ酸のゲル化によりえられる。前記
特定の微粉末シリカの真比重は約2.15であり、重
炭酸ソーダの真比重の約2.2と近いため粉末同士
を混合するばあいにも混合しやすく、混合物も安
定であり、この点からも好ましい。さらに、前記
特定の微粉末シリカは表面積が大きく、エアゾー
ル容器外部から侵入する水分を吸着しやすいた
め、ジブロモテトラフルオロエタンや不燃性液化
ガスが加水分解されるのを抑制する。したがつ
て、消化器容器の安定性向上にも有効である。 前記特定の微粉末シリカの具体例としては、た
とえばサイロイド63、サイロイド65(以上、富士
デヴイソン化学(株)製、商品名)などがあげられ
る。 前記特定の微粉末シリカ以外の微粉末シリカと
して、たとえば四塩化ケイ素を気相中で燃焼加水
分解する乾式法によりえられるアエロジル(日本
アエロジル(株)製、商品名)など、ケイ酸塩を酸ま
たはCO2で分解する湿式法によりえられるミズカ
シル(水澤化学工業(株)製、商品名)などおよびケ
イ酸のゲル化によりえられるサイロイド63,65以
外のサイロイド(富士デヴイソン化学(株)製、商品
名)などがあり、これらを用いても重炭酸ソーダ
などの粉体の流動性および該粉体をハロン系の化
合物などに分散させたときの耐凝集性などを良好
にするのに充分効果的であるが、水分の吸着性が
特定の微粉末シリカほど良好でないため、ハロン
系化合物の加水分解抑制効果は劣る。 なお前記合成法による微粉末シリカおよび特定
の微粉末シリカの代表的なものを第2表にまとめ
て示す。
【表】
前記特定の微粉末シリカの消火剤有効成分100
部に占める割合は約0.2〜2.5部が好ましく、その
割合が約0.2部未満では粉体の流動性および分散
時の耐凝集性が充分えられなくなり、その割合が
約2.5部をこえる量用いても余分に用いた効果が
えられないばかりか消火剤がゲル化し、噴射不能
になる。 本発明に用いるジブロモテトラフルオロエタン
は消火性能が非常に高く、かつ重炭酸ソーダなど
との適合性が良好であり、前記特定の微粉末シリ
カの存在下に重炭酸ソーダなどと混合して長期間
保存しても化学的にもまた物理的にも充分安定で
ある。ジブロモテトラフルオロエタンのかわりに
他のハロン系の化合物やフロンなど、たとえばブ
ロモフオルム、トリクロロトリフルオロエタンな
どを使用してもよいが、ジブロモテトラフルオロ
エタンを使用すると消火剤を噴射したときに消火
具容器の底に重炭酸ソーダなどの粉末成分が残存
しにくく、この面からも消火性能が改良されるた
めジブロモテトラフルオロエタンを使用すること
が望ましい。ジブロモテトラフルオロエタンなど
の消火剤有効成分100部に占める割合は約55〜80
部が好ましく、その割合が約55部未満では消火性
能が充分でなく、その割合が約80部をこえると相
対的に他の成分が少なくなりうまく噴射できなく
なつたり、天ぷら油火災に対する消火性能が充分
でなくなつたりする。 本発明に用いる不燃性液化ガスとしてはブロモ
トリフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタ
ン、クロロジフルオロメタンおよびブロモクロロ
ジフルオロメタンなどがあげられ、それらを単独
で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよ
い。それらのうちではブロモトリフルオロメタン
が消火剤を噴射させるとともに消火性能をも合せ
もつているためとくに好ましい。不燃性液化ガス
の消火剤有効成分100部に占める割合は約5〜20
部が好ましく、その割合が約5部未満では消火剤
を正常に噴射することができなくなり、その割合
が約20部をこえると他の成分が少なくなり消火性
能が低下する。 本発明の消火具は前記のような消火剤成分およ
び必要に応じて他の成分を所定の割合で通常のエ
アゾール式消火具に用いる容器に通常の方法によ
り充填して作製される。 つぎに本発明の消火具を実施例および比較例を
用いて詳細に説明する。 実施例1〜6および比較例1〜27 内容積約350mlのアルミニウム製エアゾール容
器に第3表に示す割合で、粒子径40〜80μmの重
炭酸ソーダと微粉末シリカとを混合して流動性を
改良した粉末を充填したのちジブロモテトラフル
オロエタンを充填し、エアゾール式簡易消火具用
バルブを取付け密封した。密封後エアゾール式簡
易消火具用バルブのステムを通して不燃性液化ガ
スを充填してスパウトを取付け、消火剤充填総量
480gのエアゾール式簡易消火具を作製した。 えられた製造直後の消火具を用いて「エアゾー
ル式簡易消火具の鑑定基準」にもとづき、天ぷら
油、カーテン、クツシヨン、くず籠、石油ストー
ブおよび自動車の6種の火災について消火性能を
測定した。その結果を第3表に示す。第3表中の
○は消火性能良、×は消火性能不良を示す。 一方、えられた消火具を45℃の恒温状態で6ケ
月感静かに保存したのち0℃まで静かに冷却して
消火剤を噴射した。そののち消火剤残量を測定し
初期充填量に対する比率をもとめた。その結果を
第3表に示す。第3表中の◎は噴射残量が0.10未
満、○は0.10以上で0.13未満、△は0.13以上で
0.15未満および×は0.15以上であることを示す。 えられた消火具の容器安定性は該消火具を温度
40℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽中に3カ月間保
存したのちの容器内の状態を観察した結果を示
し、○は良(反応していないもの)、×は不良(反
応しているもの)を示す。 えられた消火具の総合評価は消火性能が前記6
種の火災に対して良、噴射残量が0.10未満および
容器安定性が良なばあいを○、容器安定性のみが
不良なものを△、その他を×として示した。これ
は消火具本来の性能である消火性能および消火性
能に大きく影響する噴射残量を重視したためであ
る。噴射残量の多いものは消火性能がその分だけ
おとり、さらに長期間の保存により重炭酸ソーダ
などが凝集したりして致命的な欠陥となる可能性
があるのに対して容器安定性は容器材質の変更な
どによりある程度改善しうるためである。 なお第3表中のノニポール60およびノニポーリ
100は三洋化成工業(株)製の界面活性剤である。 実施例 7 粒子径40〜80μmの重炭酸ソーダ120gとサイロ
イド65の5gとを混合して流動性を改良した粉末
を内容積約350mlのアルミニウム製エアゾール容
器に充填したのちジブロモテトラフルオロエタン
295gをさらに充填した。エアゾール式簡易消火
具用バルブを取付け密封した。密封後エアゾール
式簡易消火具用バルブのステムを通してブロモト
リフルオロメタンを60g充填してスパウトを取付
けてエアゾール式簡易消火具を作製した。 えられた消火具はエアゾール式簡易消火具の鑑
定基準の6種の火災に有効であり、かつどのよう
な条件でも噴射残量もなく使用でき、しかも長期
間にわたる保存安定性も良好であつた。 実施例 8 粒子径40〜80μmの重炭酸ソーダ120gとサイロ
イド65の5gとを別々に内容積約330mlのアルミ
ニウム製エアゾール容器に充填したのちジブロモ
テトラフルオロエタン250gとブロモクロロジフ
ルオロメタン50gとブロモトリフルオロメタン25
gとの混合物を充填した。エアゾール式簡易消火
具用バルブを取付け密封し、スパウトを取付けエ
アゾール式簡易消火具を作製した。 えられた消火具は製作直後に手で10〜20回振盪
するだけで充分使用することができ、以後はどの
ような条件でも噴射残量もなく、前記6種の火災
に対して有効であり、しかも長期間にわたる保存
安定性も良好であつた。
部に占める割合は約0.2〜2.5部が好ましく、その
割合が約0.2部未満では粉体の流動性および分散
時の耐凝集性が充分えられなくなり、その割合が
約2.5部をこえる量用いても余分に用いた効果が
えられないばかりか消火剤がゲル化し、噴射不能
になる。 本発明に用いるジブロモテトラフルオロエタン
は消火性能が非常に高く、かつ重炭酸ソーダなど
との適合性が良好であり、前記特定の微粉末シリ
カの存在下に重炭酸ソーダなどと混合して長期間
保存しても化学的にもまた物理的にも充分安定で
ある。ジブロモテトラフルオロエタンのかわりに
他のハロン系の化合物やフロンなど、たとえばブ
ロモフオルム、トリクロロトリフルオロエタンな
どを使用してもよいが、ジブロモテトラフルオロ
エタンを使用すると消火剤を噴射したときに消火
具容器の底に重炭酸ソーダなどの粉末成分が残存
しにくく、この面からも消火性能が改良されるた
めジブロモテトラフルオロエタンを使用すること
が望ましい。ジブロモテトラフルオロエタンなど
の消火剤有効成分100部に占める割合は約55〜80
部が好ましく、その割合が約55部未満では消火性
能が充分でなく、その割合が約80部をこえると相
対的に他の成分が少なくなりうまく噴射できなく
なつたり、天ぷら油火災に対する消火性能が充分
でなくなつたりする。 本発明に用いる不燃性液化ガスとしてはブロモ
トリフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタ
ン、クロロジフルオロメタンおよびブロモクロロ
ジフルオロメタンなどがあげられ、それらを単独
で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよ
い。それらのうちではブロモトリフルオロメタン
が消火剤を噴射させるとともに消火性能をも合せ
もつているためとくに好ましい。不燃性液化ガス
の消火剤有効成分100部に占める割合は約5〜20
部が好ましく、その割合が約5部未満では消火剤
を正常に噴射することができなくなり、その割合
が約20部をこえると他の成分が少なくなり消火性
能が低下する。 本発明の消火具は前記のような消火剤成分およ
び必要に応じて他の成分を所定の割合で通常のエ
アゾール式消火具に用いる容器に通常の方法によ
り充填して作製される。 つぎに本発明の消火具を実施例および比較例を
用いて詳細に説明する。 実施例1〜6および比較例1〜27 内容積約350mlのアルミニウム製エアゾール容
器に第3表に示す割合で、粒子径40〜80μmの重
炭酸ソーダと微粉末シリカとを混合して流動性を
改良した粉末を充填したのちジブロモテトラフル
オロエタンを充填し、エアゾール式簡易消火具用
バルブを取付け密封した。密封後エアゾール式簡
易消火具用バルブのステムを通して不燃性液化ガ
スを充填してスパウトを取付け、消火剤充填総量
480gのエアゾール式簡易消火具を作製した。 えられた製造直後の消火具を用いて「エアゾー
ル式簡易消火具の鑑定基準」にもとづき、天ぷら
油、カーテン、クツシヨン、くず籠、石油ストー
ブおよび自動車の6種の火災について消火性能を
測定した。その結果を第3表に示す。第3表中の
○は消火性能良、×は消火性能不良を示す。 一方、えられた消火具を45℃の恒温状態で6ケ
月感静かに保存したのち0℃まで静かに冷却して
消火剤を噴射した。そののち消火剤残量を測定し
初期充填量に対する比率をもとめた。その結果を
第3表に示す。第3表中の◎は噴射残量が0.10未
満、○は0.10以上で0.13未満、△は0.13以上で
0.15未満および×は0.15以上であることを示す。 えられた消火具の容器安定性は該消火具を温度
40℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽中に3カ月間保
存したのちの容器内の状態を観察した結果を示
し、○は良(反応していないもの)、×は不良(反
応しているもの)を示す。 えられた消火具の総合評価は消火性能が前記6
種の火災に対して良、噴射残量が0.10未満および
容器安定性が良なばあいを○、容器安定性のみが
不良なものを△、その他を×として示した。これ
は消火具本来の性能である消火性能および消火性
能に大きく影響する噴射残量を重視したためであ
る。噴射残量の多いものは消火性能がその分だけ
おとり、さらに長期間の保存により重炭酸ソーダ
などが凝集したりして致命的な欠陥となる可能性
があるのに対して容器安定性は容器材質の変更な
どによりある程度改善しうるためである。 なお第3表中のノニポール60およびノニポーリ
100は三洋化成工業(株)製の界面活性剤である。 実施例 7 粒子径40〜80μmの重炭酸ソーダ120gとサイロ
イド65の5gとを混合して流動性を改良した粉末
を内容積約350mlのアルミニウム製エアゾール容
器に充填したのちジブロモテトラフルオロエタン
295gをさらに充填した。エアゾール式簡易消火
具用バルブを取付け密封した。密封後エアゾール
式簡易消火具用バルブのステムを通してブロモト
リフルオロメタンを60g充填してスパウトを取付
けてエアゾール式簡易消火具を作製した。 えられた消火具はエアゾール式簡易消火具の鑑
定基準の6種の火災に有効であり、かつどのよう
な条件でも噴射残量もなく使用でき、しかも長期
間にわたる保存安定性も良好であつた。 実施例 8 粒子径40〜80μmの重炭酸ソーダ120gとサイロ
イド65の5gとを別々に内容積約330mlのアルミ
ニウム製エアゾール容器に充填したのちジブロモ
テトラフルオロエタン250gとブロモクロロジフ
ルオロメタン50gとブロモトリフルオロメタン25
gとの混合物を充填した。エアゾール式簡易消火
具用バルブを取付け密封し、スパウトを取付けエ
アゾール式簡易消火具を作製した。 えられた消火具は製作直後に手で10〜20回振盪
するだけで充分使用することができ、以後はどの
ような条件でも噴射残量もなく、前記6種の火災
に対して有効であり、しかも長期間にわたる保存
安定性も良好であつた。
【表】
【表】
第3表の結果から本発明の消火具は消火性能が
良好であり、噴射残量も少なく、消化器容器の安
定性も良好であり、消火具として充分な性能を有
するものであることがわかる。すなわち特定の微
粉末シリカを用いることによりジブロモテトラフ
ルオロエタンを用いたハロン系の消火剤に天ぷら
油火災にも有効である程度まで重炭酸ソーダを加
えた噴射残量の少ない、消火器容器の安定性の良
好な消火具を作製することができる。前記効果は
特定の微粉末シリカを用いたばあいに達成される
効果であり、たとえ微粉末シリカであつても特定
の微粉末シリカでないばあいには充分でなくな
る。
良好であり、噴射残量も少なく、消化器容器の安
定性も良好であり、消火具として充分な性能を有
するものであることがわかる。すなわち特定の微
粉末シリカを用いることによりジブロモテトラフ
ルオロエタンを用いたハロン系の消火剤に天ぷら
油火災にも有効である程度まで重炭酸ソーダを加
えた噴射残量の少ない、消火器容器の安定性の良
好な消火具を作製することができる。前記効果は
特定の微粉末シリカを用いたばあいに達成される
効果であり、たとえ微粉末シリカであつても特定
の微粉末シリカでないばあいには充分でなくな
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 重炭酸ソーダ 15〜40重量部、 (b) 表面積が500〜1000m2/gである微粉末シリ
カ 0.2〜2.5重量部、 (c) ジブロモテトラフルオロエタン 55〜80重量部 および (d) 不燃性液化ガス 5〜20重量部 からなる消火剤を用いたエアゾール式簡易消火
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6811883A JPS59194759A (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | エアゾ−ル式簡易消火具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6811883A JPS59194759A (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | エアゾ−ル式簡易消火具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59194759A JPS59194759A (ja) | 1984-11-05 |
| JPH0424069B2 true JPH0424069B2 (ja) | 1992-04-24 |
Family
ID=13364505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6811883A Granted JPS59194759A (ja) | 1983-04-18 | 1983-04-18 | エアゾ−ル式簡易消火具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59194759A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8705803D0 (en) * | 1987-03-11 | 1987-04-15 | Ici Plc | Explosion suppression system |
| CN111569348B (zh) * | 2020-05-09 | 2022-08-12 | 浙江永和制冷股份有限公司 | 一种环保灭火剂及制备方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51125995A (en) * | 1975-04-24 | 1976-11-02 | Daikin Ind Ltd | Fire extinguishing agent |
| JPS5775667A (en) * | 1980-10-28 | 1982-05-12 | Taiho Kogyo Co Ltd | Fire fighting composition |
-
1983
- 1983-04-18 JP JP6811883A patent/JPS59194759A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59194759A (ja) | 1984-11-05 |
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