JPH04247888A - 鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法

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JPH04247888A
JPH04247888A JP3022601A JP2260191A JPH04247888A JP H04247888 A JPH04247888 A JP H04247888A JP 3022601 A JP3022601 A JP 3022601A JP 2260191 A JP2260191 A JP 2260191A JP H04247888 A JPH04247888 A JP H04247888A
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松島 洋
Takanori Shinno
新野 孝紀
Shigehiko Morita
森田 成彦
Kazuhiro Ono
小野 一博
Hatsuo Inagaki
稲垣 波津夫
Toshio Matsushima
敏夫 松島
Hironobu Kawasaki
川崎 博信
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート構造物
の電気防食工法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物は、セメントが強ア
ルカリを示すことから、内部の鋼材の表面に不動態皮膜
と呼ばれる数十オングストローム厚のγ−Fe2 O3
 ・nH2 Oからなる水和物を形成し、これが内部の
鋼材を保護し錆の進行を抑制することからメンテナンス
フリーであって、その耐用年数は100年以上であると
いわれてきた。
【0003】しかしながら、腐食性の激しい海岸や海洋
等の環境下においては、波しぶきや潮風によって塩分飛
沫が付着し、経年とともにコンクリート内部に塩素イオ
ン等の成分が侵入して不動態皮膜を破壊し、このために
鋼材が腐食し体積膨張してコンクリートにひび割れや剥
離が生じる場合があり、一般にこの現象を塩害と呼んで
いる。
【0004】この現象を抑制するためには、外部からの
水、塩化物、酸素等の腐食因子を遮断することが重要で
あるとされており、現在コンクリート防食用の手段とし
て社団法人日本道路協会発行の「道路橋の塩害対策指針
(案)同解説」や社団法人日本コンクリート工学協会発
行の「海洋コンクリート構造物の防食指針(案)」等で
示されているように、一般には以下のような方法が行わ
れている。
【0005】 (1) コンクリート表面で腐食性物質を遮断する方法
(ライニング等) (2) コンクリート自体で腐食性物質の浸透を抑制す
る方法(ポリマーセメントコンクリート、ポリマー含浸
コンクリート、浸透性防水剤等) (3) 鋼材表面で腐食性物質を遮断する方法(金属メ
ッキ、樹脂塗装等) (4) コンクリート中の鋼材の腐食環境を抑制する方
法(防錆剤等)
【0006】しかし、これらの方法は、いずれも適用範
囲が限定される等の問題点があり、さらにより良い別の
方法が検討されているのが実情である。
【0007】例えば、鋼材の腐食を電気的に抑制する方
法が検討されており、その1つとして、金属チタンの表
面に導電性酸化物で保護したメッシュ等の網をコンクリ
ート中に挿入し、この網と鉄筋との間に電気回路を形成
して防食を図る方法である。
【0008】この方法は、コンクリートのかぶりの大小
および割れの有無に拘わらず適用できること、また海中
または湿潤状態において十分な効果が期待できること、
さらに対象が新設、既設の如何を問わず適用できること
から新しい技術として注目されている。
【0009】しかしながら、コンクリートの間にメッシ
ュを敷き、さらにその上部にこれを固定するために数c
mのモルタル保護層を形成する必要があり、作業が煩雑
となるのはやむを得ないのが現状である。
【0010】また別の手段として、財団法人沿岸開発技
術研究センター発行の「港湾コンクリート構造物の劣化
防止・補修に関する技術調査報告書−劣化防止・補修マ
ニュアル(案)−」、建設省土木研究所地質化学部化学
研究室および財団法人土木研究センター発行の「コンク
リート構造物の電気防食に関する共同研究報告書」等に
記載されているように、コンクリート表面に導電性塗膜
を塗布し、その塗膜を陽極としそこからコンクリート中
の鉄筋に微弱な直流電流を流すことにより防食をする工
法が知られている。
【0011】しかし、その塗膜陽極である導電性塗膜を
得るために使用されている導電性塗料は、炭素粉末を含
有しているものであるが、鉄筋コンクリート構造物の電
気防食工法において使用する塗膜陽極として必要な導電
性については、これを十分に備えているとはいえない。
【0012】それは、導電性材料である炭素粉末同士の
接触不良個所が存在し、その部分での直流電流の流れが
遮られることが原因と考えられる。このため、当該コン
クリート全面への直流電流の均一な分布を図ることがで
きず、したがって、コンクリート中の鉄筋に対する満足
のいく防食効果を挙げることができなかった。
【0013】かかる塗膜陽極を使用してあえてコンクリ
ート全面に対する直流電流の分布の均一化を図ることは
、塗膜の厚さを例えば400μm というように厚くす
るとか、塗膜陽極に設置する線条陽極の本数を増やしそ
の設置間隔を極力狭くするとかすることによってある程
度までは可能である。しかし、それは、導電性塗料の塗
布量および線条陽極の数量が多くなって不経済たるを免
れないとともに、施工効率も悪くなるという欠点がある
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、発明者らは鋭
意研究の結果、従来のものに比べて導電性のきわめて良
い導電性塗料を開発することができ、これによって塗膜
陽極を形成設置することより、本発明の電気防食工法を
発明するに至ったものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明鉄筋コンクリート
構造物の電気防食工法は、塗料固形分中にカーボンファ
イバー0.1〜20重量%と1種以上の金属粉30〜7
0重量%を含有させてなる水性導電性塗料をコンクリー
トの表面に10〜300μm の厚さに塗布して塗膜陽
極である導電性塗膜を形成し、さらにこの塗膜上に層間
付着の良好な厚さ50〜1000μm のフィルムおよ
び/または耐候性の良好な厚さ10〜300μm の塗
膜を重ねて複層構造を形成し、この塗膜陽極である導電
性塗膜に互いの間隔を2〜1000cmにして設置した
複数本の線条陽極を通じて供給する直流電流を上記塗膜
陽極からコンクリート中の鉄筋に流すことを特徴とする
【0016】好ましい金属粉は、Ni、Zn、Zr、P
d、Sn、Al、Cu、Mg、Ta、Nb、Mn、Cr
、W、Fe、Co、Si、Ag、TiおよびPbから選
ばれた1種以上の金属を含有する単体または合金であり
、また好ましいカーボンファイバーはピッチ系カーボン
ファイバーである。
【0017】塗料のビヒクルは、好ましくはポリエステ
ル系水溶性またはエマルション樹脂,エポキシ系水溶性
またはエマルション樹脂,もしくはアクリル酸エステル
、メタクリル酸エステルまたはスチレンを主成分とする
重合性ビニルモノマーを重合開始剤の存在下で共重合し
て得られた水溶性またはエマルション樹脂である。
【0018】導電性塗膜上に重ねて複層構造を形成する
フィルムおよび/または塗膜としては、好ましくはポリ
エチレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、またはポリフッ化ビニリデン樹脂の1種または2種
以上である。
【0019】以下本発明をさらに詳細に説明する。先ず
、本発明は、導電性塗膜にカーボンファイバーを含有す
ることを必須とするものであり、併用する金属粉との間
に繊維の鎖が経路を形成し、常に一定の通電が確保され
る。
【0020】塗膜に導電性を保有させる手段の1つとし
てケッチェンブラックと呼ばれる導電性カーボンブラッ
クを顔料として用いることが知られている。しかし、通
常数μm 〜数十μm の直径であるカーボンブラック
が塗膜中で通電性を有するには、その粒子の配列が連珠
のように鎖状をなしていることが必須となり、安定した
導電性を確保するには多量に使用しなければならず、顔
料の分散が困難であることや塗料粘度が増大すること等
から導電性の向上には自ずと限度がある。そこで、本発
明では上記カーボンブラックに代えてカーボンファイバ
ーを用いるものであり、これにより繊維の鎖が常に存在
するようになるので、製造条件や塗布条件の変化に左右
されることなく常に安定した導電効果が得られるもので
ある。
【0021】塗膜に導電性を保有させる他の手段として
、金属粉を用いる方法があるが、これを単独で用いるよ
りもカーボンファイバーと併用することにより、このカ
ーボンファイバーが有する軽量性のために、塗料中の金
属粉含有量を低減することができ、その二次効果として
金属粉の沈澱等による塗料の経時変化等が少なく、保存
安定性の優れた組成物を提供できる。
【0022】使用するカーボンファイバーは、ピッチ系
およびポリアクリロニトリル(以下「PAN」という)
系の長繊維、短繊維、高強度品、高弾性率品および汎用
品の何れでも良いが、ピッチ系短繊維カーボンファイバ
ーはPAN系カーボンファイバーに比べ、ボールミル、
サンドミル等の一般的な塗料分散機にて容易に分散でき
、塗膜中に均一に分散できるので、特に好ましい。その
添加量は、塗料固形分、すなわち塗膜形成分中に0.1
〜20重量%含有することが必要であり、特に好ましく
は3〜15重量%である。0.1重量%未満では導電性
が不安定になり易く、20重量%超では塗料中に均一分
散させることが困難となり、長繊維が塗料中に残り、J
IS A 6910複層仕上塗材主材状の仕上がり(厚
さ数mm)となり、導電性も安定して得られず、乾燥性
も遅くなること等から本発明の目的であるコンクリート
構造物防食用としては適さない。
【0023】カーボンファイバーの具体例としては、ク
レカ(呉羽化学株式会社製)、カーボニック(鹿島石油
株式会社製)、ドナカーボ(株式会社ドナック製)等の
ピッチ系カーボンファイバー、およびベスファイト(東
邦レーヨン株式会社製)、トレカ(東レ株式会社製)、
パイロファイル(三菱レイヨン株式会社製)、ハイカー
ボン(旭日本カーボンファイバー株式会社製)等のPA
N系カーボンファイバーを挙げることができる。また、
塗料の作成に際しては、これらの繊維をチョップしたも
のあるいはミルドしたものが好適である。
【0024】次に、本発明で使用する金属粉としては、
Ni、Zn、Zr、Pd、Sn、Al、Cu、Mg、T
a、Nb、Mn、Cr、W、Fe、Co、Si、Ag、
TiおよびPbから選ばれた単体からなる金属粉または
これらの金属の2種以上からなる合金粉を使用でき、こ
れらの金属粉はその1種のみを単独で使用できるほか、
2種以上を混合して使用することもできる。これらの金
属粉の好ましいものとして、特に入手が比較的容易で、
かつ、優れた導電性を有するNi、Zn、Sn、Al、
Cu、Mnの金属を含有する単体の金属粉および合金粉
の1種以上を挙げることができる。すなわち具体的には
、例えば、Ni粉、Zn粉、Al粉、Mn粉、Zn−M
n粉、Ni−Mn粉、Sn−Ni粉、Mg−Cu粉、A
l−Zr−Ni粉等である。
【0025】このような金属粉は、塗料固形分中に20
〜70重量%が必要であるが、好ましくは30〜50重
量%であり、20重量%未満では導電性が安定的に得ら
れ難く、70重量%超では臨界顔料体積濃度(CPVC
)を超えることになり、塗膜が摩耗・損傷され難い性質
を試験する耐洗浄性(JIS K 5663等)が悪く
なり、耐久性が得られ難くなる。
【0026】次に本発明で使用する導電性塗料のビヒク
ルであるが、水可溶性樹脂またはエマルション樹脂であ
ることが好ましい。そして、樹脂の種類はポリエステル
系樹脂、エポキシ系樹脂、あるいはアクリル酸エステル
、メタクリル酸エステルまたはスチレンを主成分とする
重合性ビニルモノマーを重合開始剤の存在下で共重合し
て得られたものの1種または2種以上であり、さらにこ
の中でもコンクリートの有するアルカリ性または作業性
の点において重合性ビニルモノマーを重合開始剤の存在
下で共重合して得られたエマルション樹脂が特に好まし
い。
【0027】このビヒクルは、コンクリートに対して付
着性が良好であると同時に、耐アルカリ性に優れており
、特にエマルション樹脂は連続皮膜を形成した後にも部
分的に皮膜に空間があると考えられ、水分や蒸気がそこ
を通過することで、溶剤型樹脂で皮膜を形成したよりも
、ブリスター等を生じ難く、耐久性の点においても適し
ている。就中、本発明の対象となるコンクリート構造物
はその組成から必然的に水分を含有しており、中から抜
けていく水分を連続皮膜で覆うよりも、水分透過性のあ
るエマルション樹脂皮膜で覆う方が、ふくれの発生防止
および耐剥離性の点で、より有効であることは明らかで
ある。
【0028】水性導電性塗料には、必要に応じて例えば
二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の着色顔料
や、さらには塗膜の補強効果を与える目的で他の顔料、
例えば含水硅酸マグネシウム、硅酸アルミニウム、炭酸
カルシウム等を単独でもしくは2種以上を併用して使用
してもよい。また、必要に応じて顔料分散剤、湿潤剤、
沈澱防止剤、増粘剤、凍結防止剤、造膜助剤、消泡剤、
防腐剤、防黴剤等を配合することもできる。
【0029】水性導電性塗料をコンクリート表面に塗布
する手段として、刷毛、ローラー、スプレー等を用いる
ことができる。膜厚は10〜300μm が好ましく、
中でも導電性と耐久性の点で50〜100μm が特に
好ましい。
【0030】さらに本発明においては、塗膜陽極すなわ
ち、導電性塗料を塗布してなる塗膜の表面に、これを保
護するために層間付着と耐候性が良好な50〜1000
μm の厚さのフィルムおよび/または10〜300μ
m の複層膜を形成する結果安定的に塗膜陽極中に電流
を流すことが可能となる。すなわち導電性塗膜のみでは
、初期において良好な導電性も長期にわたってはそれを
維持できないこともあるからである。
【0031】これらのフィルムまたは塗膜として耐候性
の良好なポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、あるいはポリフッ化ビニリデン樹脂の
1種または2種以上が挙げられるが中でもアクリル樹脂
、ウレタン樹脂が好ましい。
【0032】
【作用】本発明に用いられる塗膜陽極は、基本的には当
該導電性塗料に混入されているカーボンファイバー同士
が直接接触して所要の導電度を確保しているのに加え、
そのカーボンファイバー同士の接触を金属粉が補う状態
になるので、カーボンファイバー同士の直接接触が不十
分な部分であっても金属粉を介する間接接触によって、
直流電流を常に良好な状態で流すことになる。
【0033】したがって、本発明工法によれば、該塗膜
陽極を比較的薄い膜厚にして、また少ない本数の線条陽
極で、すなわち線条陽極の設置間隔を広くして、当該コ
ンクリート全体への直流電流の均一な分布を実現し、所
期の防食効果を挙げることができるものであり、塗膜陽
極を形成する導電性塗料および線条陽極の使用量を節約
できるとともに施工も容易になる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を詳細に
説明する。
【0035】塗料の調製 実施例1〜6および比較例1〜6の塗料については次の
ようにして調製した。
【0036】カーボンファイバーと金属粉とを表1に示
す割合で配合し、これに水34.7重量%、顔料分散剤
〔ポリカルボン酸ナトリウム塩(ローム・アンド・ハー
ス株式会社製、商品名:タモール731SD)〕0.2
重量%および湿潤剤〔アルキルラウリルポリエーテル(
ローム・アンド・ハース株式会社製、商品名:トライト
ンCF−10、HLB:14.0)〕0.2重量%を配
合して公知の撹拌機で充分に撹拌した後、卓上サンドミ
ル(カンペハピオ株式会社製)を用いて分散処理した。
【0037】これに、ビヒクル樹脂として表1に示すエ
マルション樹脂を表1に示す割合で配合するとともに、
増粘剤〔ヒドロキシエチルセルロース(U.C.C.製
、商品名:セロサイズQP−4400)〕0.3重量%
、消泡剤〔特殊ノニオン界面活性剤(サンノプコ株式会
社製、商品名:SNデフォーマー154)〕0.5重量
%、造膜助剤〔2,2,4−トリメチルペンタンジオー
ルモノイソブチレート(イーストマンケミカル株式会社
製、商品名:テキサノール)〕4.0重量%および防腐
剤〔1,2−ベンゾイソチアゾロン(大日本インキ化学
工業株式会社製、商品名:ベストサイドFX)〕0.1
重量%とを加えて塗料を作成した。
【0038】使用したカーボンファイバーは平均繊維長
0.13mmおよび平均繊維直径14.5μm のピッ
チ系黒鉛系短繊維(呉羽化学株式会社製、商品名:クレ
カチョップM−201S)〕であり、また、金属粉また
は合金粉としては平均粒径2.2〜2.8μm のNi
粉(INCO社製、商品名:TYPE255)、平均粒
径7.5μm のZn粉(本荘ケミカル株式会社製、商
品名:F−500)または平均粒製25μm のSn−
Ni粉(日曹金属化学株式会社製、商品名:NP−20
5)を使用した。さらに、ビヒクル樹脂として使用した
エマルション樹脂は、アクリルスチレンエマルション樹
脂(AS、大日本インキ化学工業株式会社製、商品名:
ボンコート5410)と酢酸ビニル−アクリルエマルシ
ョン樹脂(VAA、大日本インキ化学工業株式会社製、
商品名:ボンコート9180)である。
【0039】試験片の作成 以下に示す試験■,■,■用としては JIS K 5
400−1990 3.6で規定されているフレキシブ
ル板に、また試験■,■,■用としては JIS K 
5400−1990 3.7で規定されているセメント
モルタル板にそれぞれ刷毛を用いて上記で作成した塗料
を1.0±0.1cm3/1dm2となるように塗布し
、常温で2時間乾燥した後、同様にさらに1回塗布し5
日間乾燥させた。その後、カンペGPペイント(関西ペ
イント株式会社製(JIS K 5660つや有合成樹
脂エマルションペイント規格品)を1.0±0.1cm
3/1dm2となるように塗布しさらに5日間乾燥させ
た。
【0040】試験方法 ■表面抵抗値 上記で作成した導電性塗料まで塗装した時点での試験片
の表面抵抗値を抵抗測定器(有限会社共和理研製K70
5RD)を用いて測定した。さらに温冷繰返し試験後の
表面抵抗値も併せて測定した。
【0041】■耐アルカリ性 JIS K 5063 5.10 に基づいて、水酸化
カルシウム飽和溶液に浸漬した。但し、浸漬時間は72
0時間とし、異常のないものを○、異常のあるものを×
として判定した。
【0042】■耐水性 JIS K 5663 5.9に基づいて、水に浸漬し
た。但し、浸漬時間は720時間とし、異常のないもの
を○、異常のあるものを×として判定した。
【0043】■耐洗浄性 JIS K 5663 5.11 に基づいて、洗浄試
験機で500回表面をこすり、剥れおよび摩耗による基
板の露出の有無を目視によって観察し、異常のないもの
を○、異常のあるものを×として判定した。
【0044】■付着強さ JIS A 6909 5.8に基づいて、標準状態お
よび浸水後の付着力を測定した。
【0045】■温冷繰返し作用に対する抵抗性JIS 
A 6909 5.9に基づいて試験を行い、10回繰
返し後、表面の剥れ、ひび割れ、膨れの有無を目視によ
って観察し、異常のないものを○、異常のあるものを×
として判定した。以上の試験結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例7 当該鉄筋コンクリート構造物のコンクリート表面に、所
要の間隔30cm毎に線条電極をプラスチックピンを使
用して設置した。次に線条電極からの電流供給を良くす
る目的で線条電極を導電性パテにより固定したのち、導
電性パテを含むコンクリート表面に前記で調整した塗料
を100μm の厚さに塗布して塗膜陽極を形成した。 あるいは当該鉄筋コンクリート構造物のコンクリート表
面に前記で調整した塗料を100μm の厚さに塗布し
た後、所要の間隔30cm毎に線条電極をプラスチック
ピンを使用して設置した。その後、導電性パテを使用し
て線条電極を導電性塗膜と一体化させ塗膜陽極を形成し
た。
【0048】以上のような方法で形成した塗膜陽極の表
面全域に、耐候性を有するつや有合成樹脂エマルション
ペイントカンペGPペイント(関西ペイント株式会社製
)を塗布し、保護膜を形成した。そして、直流電源の陽
極と上記線条陽極を接続するとともに、同直流電源の陰
極とコンクリート中に埋設の鉄筋とを接続し、所要の直
流を流した。
【0049】その結果、コンクリート表面積 m2 あ
たり10〜30mA程度を常時流すことが可能であり、
鉄筋の防食は、その分極量として100mV以上が構築
物全体に均一に得られた。
【0050】
【発明の効果】以上のべたところから明らかなように、
本発明鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法によれば
、その塗膜陽極が導電性塗料に混入されているカーボン
ファイバー同士の直接接触により所要の導電度を確保で
きるもので、カーボンファイバー同士の直接接触が不十
分な部分であっても金属粉を介する間接接触によって、
直流電流を常に良好な状態で流すことができる。このた
め、塗膜陽極を比較的薄い膜厚にして、また設置間隔を
広くした少ない本数の線条陽極で当該コンクリート全面
への直流電流の均一な分布を実現でき、かつそれによっ
て所期の防食効果を挙げることができることになる。
【0051】また、従来に比べて導電性塗料および線条
陽極の使用量を減らすことができるから、それだけ施工
も容易にし、工費の節減にも寄与するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料固形分中にカーボンファイバー0.1
    〜20重量%と1種以上の金属粉30〜70重量%を含
    有させてなる水性導電性塗料をコンクリートの表面に1
    0〜300μm の厚さに塗布して塗膜陽極である導電
    性塗膜を形成し、さらにこの塗膜上に層間付着の良好な
    厚さ50〜1000μm のフィルムおよび/または耐
    候性の良好な厚さ10〜300μm の塗膜を重ねて複
    層構造を形成し、この塗膜陽極である導電性塗膜に互い
    の間隔を2〜1000cmにして設置した複数本の線条
    陽極を通じて供給する直流電流を上記塗膜陽極からコン
    クリート中の鉄筋に流すことを特徴とする鉄筋コンクリ
    ート構造物の電気防食工法。
  2. 【請求項2】水性導電性塗料の金属粉が、Ni、Zn、
    Zr、Pd、Sn、Al、Cu、Mg、Ta、Nb、M
    n、Cr、W、Fe、Co、Si、Ag、TiおよびP
    bから選ばれた1種以上の金属を含有する単体または合
    金である請求項1または2記載の鉄筋コンクリート構造
    物の電気防食工法。
  3. 【請求項3】水性導電性塗料のカーボンファイバーがピ
    ッチ系カーボンファイバーである請求項1,2または3
    記載の鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法。
  4. 【請求項4】水性導電性塗料のビヒクルが、ポリエステ
    ル系水溶性またはエマルション樹脂,エポキシ系水溶性
    またはエマルション樹脂,もしくはアクリル酸エステル
    、メタクリル酸エステルまたはスチレンを主成分とする
    重合性ビニルモノマーを重合開始剤の存在下で共重合し
    て得られた水溶性またはエマルション樹脂の1種または
    2種以上である請求項1,2,3または4記載の鉄筋コ
    ンクリート構造物の電気防食工法。
  5. 【請求項5】水性導電性塗膜の上に重ねるフィルムおよ
    び/または塗膜が、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹
    脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂
    、ポリ塩化ビニリデン樹脂またはポリフッ化ビニリデン
    樹脂の1種または2種以上である請求項2,3,4また
    は5記載の鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法。
JP3022601A 1991-01-24 1991-01-24 鉄筋コンクリート構造物の電気防食工法 Expired - Fee Related JP3069799B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0730046A1 (en) * 1995-03-01 1996-09-04 EKO d.o.o. Electroconductive anticorrosive system
FR2770839A1 (fr) * 1997-11-07 1999-05-14 Richard Guerin Procede maac mortier actif anti corrosion procede de regeneration des betons hydrauliques armes degrades
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