JPH04248986A - 化合物tan−1460およびその製造法 - Google Patents

化合物tan−1460およびその製造法

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JPH04248986A
JPH04248986A JP3056251A JP5625191A JPH04248986A JP H04248986 A JPH04248986 A JP H04248986A JP 3056251 A JP3056251 A JP 3056251A JP 5625191 A JP5625191 A JP 5625191A JP H04248986 A JPH04248986 A JP H04248986A
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JP
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tan
spectrum
compound
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medium
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Application number
JP3056251A
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English (en)
Inventor
Seiichi Tanida
谷田 清一
Masayuki Takizawa
正之 瀧澤
Setsuo Harada
原田 節夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍剤として有用な新
規物質であるTAN−1460、その製造法および用途
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に記載するところから明らかなごと
く、TAN−1460は本発明者らが見出した新規物質
で、TAN−1460AおよびBの2種が見出されてい
る(以下、これらを総称して、単にTAN−1460と
称する場合もある)。TAN−1460は物性データよ
り、フトラマイシン(phthoramycin、天然
有機化合物討論会講演要旨集、P.308、1988年
)、カイモノライドA(KaimonolideA、天
然有機化合物討論会講演要旨集、P.656、1989
年)およびSS49(天然有機化合物討論会講演要旨集
、P.316、1989年)などに化学構造が類似して
いると推定されるが、CMRスペクトラムが明らかに異
なっており、TAN−1460はこれらの化合物とは別
物質である。また、これらの化合物の抗腫瘍性について
は未だ報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、種々の腫瘍形成
によって死亡する人々は益々増加しているが、未だこの
疾病にたいして信頼性のある薬剤は殆ど認められず、常
に新しい型の抗腫瘍剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み、強い抗腫瘍性を示す新規化合物を新たに微生物
代謝産物中に探索した結果、強力な腫瘍細胞増殖阻害作
用を示すTAN−1460を見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は1)化合物TAN−14
60AまたはB、2)ストレプトミセス属に属し、化合
物TAN−1460AまたはBを生産する能力を有する
微生物を培地に培養し、培養物中に化合物TAN−14
60AまたはBを生成蓄積せしめ、これを採取すること
を特徴とする化合物TAN−1460AまたはBの製造
法、および3)TAN−1460AまたはBを含有して
なる抗腫瘍剤に関する。
【0005】本発明の製造法で使用されるTAN−14
60を生産する微生物としてはストレプトミセス属に属
し、TAN−1460AまたはBあるいは両者を産生す
る能力を有する微生物であればいずれのものでもよい。 その例としては、インドで採取した土壌より分離された
AL−8920株が挙げられ、本菌株の菌学的性質は下
記のとおりである。なお、各種培地上の性質はとくに指
示しない限り、28℃で14日間培養し、常法に従って
観察したものであり、色調はカラー・ハーモニー・マニ
ュアル(Color  Harmony  Manua
l)第4版[コンティナー・コーポレーション・オブ・
アメリカ(Container  Corporati
on  of  America)、1958年発行]
によった。
【0006】1.形態 気菌糸および胞子の形成は、イースト・麦芽寒天、オー
トミール寒天、グルコース・アスパラギン寒天、グリセ
ロール・アスパラギン寒天、スターチ・無機塩寒天、栄
養寒天等の培地で中程度ないし貧弱に認められる。気菌
糸の分枝は単純分枝で、車軸分枝は認められず、この先
端には開放したらせん状胞子の連鎖が認められる。菌束
糸、菌核、胞子のう等の特殊な構造は認められない。電
子顕微鏡による観察では、胞子の表面は平滑であり、胞
子の形は楕円形ないし円筒形であり、それらの大きさは
0.5〜0.8×0.9〜1.2ミクロンで、通常10
個以上連鎖する。また、これらの胞子は運動性を示さな
い。
【0007】2.各種分類培地上の性質(28℃、14
日間培養) 1)  シュークロース硝酸塩寒天培地生      
育:貧弱 気  菌  糸:貧弱、白色 裏面の色  :象牙色(2ca) 可溶性色素:なし 2)  イースト・麦芽寒天培地 生      育:良好 気  菌  糸:なし 裏面の色  :淡黄褐色(2ga) 可溶性色素:なし 3)  オートミール寒天培地 生      育:中程度ないし良好 気  菌  糸:極めて貧弱、白色ないし暗灰黒色(2
ml)、湿潤化 裏面の色  :象牙色(2ea) 可溶性色素:なし 4)  スターチ無機塩寒天培地 生      育:良好 気  菌  糸:貧弱ないし中程度、淡灰色ないし暗灰
黒色(3ba〜2ml)、湿潤化 裏面の色  :淡黄褐色(2ga) 可溶性色素:なし 5)  グリセロール・アスパラギン寒天培地生   
   育:良好 気  菌  糸:貧弱ないし中程度、淡灰色(3ba)
裏面の色  :淡黄褐色(2ga) 可溶性色素:なし 6)  グルコース・アスパラギン寒天培地生    
  育:良好 気  菌  糸:極めて貧弱、白色ないし暗灰黒色(2
ih)、湿潤化 裏面の色  :淡黄褐色(2ga) 可溶性色素:なし 7)  ペプトン・イースト・鉄寒天培地生     
 育:中程度ないし良好 気  菌  糸:なし 裏面の色  :淡黄灰色(2gc) 可溶性色素:産生、暗褐灰色(2lg)8)  チロシ
ン寒天培地 生      育:貧弱ないし中程度 気  菌  糸:極めて貧弱、淡灰色ないし灰色(3c
b〜3ih) 裏面の色  :淡黄灰色ないし黄灰色(2gc〜2ic
)可溶性色素:産生、黄灰色(2le) 9)  栄養寒天培地 生      育:中程度ないし良好 気  菌  糸:極めて貧弱、白色ないし淡灰色(3c
b)裏面の色  :象牙色(2ca) 可溶性色素:なし
【0008】3.生理的性質 1)  生育温度: 16℃〜44℃ 至適温度: 26℃〜33℃ 2)  ゼラチンの液化:  陰性 3)  澱粉の加水分解:  陽性 4)  ミルクのペプトン化:陰性 5)  ミルクの凝固:  陰性 6)  硝酸塩の還元:  陽性 7)  メラニン様色素の生成:  陰性8)  炭素
源の利用性 D−グルコース          ++D−キシロー
ス          +L−アラビノース     
   ++L−ラムノース          ++D
−フラクトース        ++ラフィノース  
          ++D−マンニトール     
   − i−イノシトール         ++シュークロー
ス          ++無添加         
         −基礎培地:プリードハムとゴット
リーブ寒天培地
【0009】4.全菌体の加水分解中の
ジアノピメリン酸の分析 本菌は、全菌体の加水分解物中に、LL−ジアミノピメ
リン酸を含有する。以上の分類的性質を要約すると、A
L−8920株は1)気菌糸先端がらせん状を呈し、連
鎖する胞子を形成する。胞子表面は平滑である。2)菌
束糸を形成せず、運動性胞子を生成しない。3)発育色
調は淡黄色ないし、象牙色を示し、気菌糸は通常白色な
いし灰色で時に湿潤化して灰黒色を呈する。4)メラニ
ン様色素生成が認められない。5)菌体よりLL−ジア
ミノピメリン酸が検出される、などである。
【0010】以上の性質をもとにアール・イー・ブッフ
ァナン・アンド・エヌ・イー・ギボンス編、バージーズ
・マニュアル・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロ
ジー(Bergey’s  Manual  of  
Diterminative  Bacteriolo
gy)第8版、1974年に従って検索を行った結果、
上記AL−8920株はストレプトミセス属に属するこ
とが判明したので、本菌をストレプトミセス  エス・
ピー(Streptomyces  sp.)AL−8
920と命名した。AL−8920株は、平成3年1月
9日財団法人・発酵研究所(IFO)に受託番号IFO
15123として寄託され、また、平成3年1月28日
にブタペスト条約の下、通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所(FRI)に受託番号FERM  BP−
3246として寄託されている。
【0011】ストレプトマイセス属に属するTAN−1
460の生産菌は、他の放線菌の場合と同様に、たとえ
ば紫外線、エックス線、放射線などの照射、単胞子分離
、種々の変異処理、その他の手段で変異させることが出
来、このような変異株あるいは自然に得られる突然変異
株であっても、上記した分類学的性状との比較において
実質的に別種とするに足らず、しかも当該化合物を生産
する性質を有するものは、すべて本発明方法に利用し得
る。
【0012】TAN−1460生産菌の培養に用いられ
る培地は該菌が利用し得る栄養源を含むものなら、液状
でも固状でもよいが、大量に処理するときには液体培地
を用いるのがより適当である。培地には、当該生産菌が
同化し得る炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源が適
宜配合される。炭素源としては、たとえばグルコース、
ラクトース、シュークロース、マルトース、デキストリ
ン、スターチ、グリセリン、マンニトール、ソルビトー
ル、油脂類(例、大豆油、ラード油、チキン油など)、
n−パラフィンその他が、窒素源としては、たとえば肉
エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大豆粉、コーン・ステ
ィープ・リカー、ペプトン、棉実粉、廃糖蜜、尿素、ア
ンモニウム塩類(例、硫酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなど)その
他が用いられる。さらに、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウムなどを含む塩類、鉄、マンガン、
亜鉛、コバルト、ニッケルなどの金属塩類、リン酸、ホ
ウ酸などの塩類や酢酸、プロピオン酸などの有機酸の塩
類が適宜用いられる。その他、アミノ酸(例、グルタミ
ン酸、アスパラギン酸、アラニン、リジン、メチオニン
、プロリンなど)、ペプチド(例、ジペプチド、トリペ
プチドなど)、ビタミン類(例、B1、B2、ニコチン
酸、B12、Cなど)、核酸類(例、プリン、ピリミジ
ン、その誘導体など)等を含有させてもよい。もちろん
、培地のpHを調節する目的で無機または有機の酸また
はアルカリ類、緩衝剤等を加え、あるいは消泡の目的で
油脂類、界面活性剤等の適量を添加して差し支えない。 液体培養に際しては、培地のpHは中性付近、特にpH
5.5〜7が好ましい。培養温度は約24℃〜30℃、
培養時間は約48時間〜168時間が好ましい。
【0013】培養物から目的とする化合物TAN−14
60を採取するには、TAN−1460が中性で脂溶性
を示す化合物であるから、この性質を利用する一般的手
段で採取することができる。培養物中、TAN−146
0は菌体および濾液中に含まれるので、先ず、培養液に
水と混和する有機溶媒、すなわちメタノール、アセトン
などを加え、濾過後、有機溶媒を留去し、水層をpH3
〜8、好ましくはpH5〜7に調整後、水と混和しない
有機溶媒、たとえばジクロロメタン、酢酸エチル、メチ
ルイソブチルケトンあるいはイソブタノールなどを加え
、活性物質を抽出する方法が用いられる。かくして得ら
れた抽出液を減圧下で濃縮すると、TAN−1460を
含有する粗物質が得られる。
【0014】粗物質をさらに精製し、純粋なTAN−1
460AおよびBを得るには種々のクロマトグラフィー
法が有利に用いられる。担体としてはシリカゲル、セル
ロース、セファデックスLH−20(ファルマシア社製
、スウェーデン)または吸着性樹脂などが用いられ、こ
れらは通常カラムクロマトグラフィー法で行われる。 カラムから活性物質を溶出するには適当な有機溶媒、た
とえばヘキサン、トルエン、酢酸エチル、ジクロロエタ
ン、アセトン、メタノール、水などの単独あるいは混合
溶媒が用いられる。また、分取用高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)によってもTAN−1460Aおよ
びBを精製することができる。担体としてはオクタデシ
ルシラン(ODS)系およびシリカゲル系のものが有利
に用いられる。移動相は担体によって異なるが、たとえ
ばODSの場合、メタノールあるいはアセトニトリルと
塩類含有水溶液の混合溶液が有利に用いられる。
【0015】分画された画分はそのまま濃縮するか、あ
るいは有機溶媒で抽出後、抽出液を濃縮し、濃縮液にエ
ーテルなどを加えると、TAN−1460AあるいはB
が粉末固体として得られる。下記の実施例2で得られた
TAN−1460の物理化学的性状を第1表に示す。
【0016】
【表1】第1表 TAN−1460  A   (1)外観:白色粉末 (2)融点:128〜136℃ (3)比旋光度:[α]D−11°(c  1.0,M
eOH) (4)呈色反応: 陽性;リンモリブデン酸、ヨウ素、濃硫酸、エールリッ
ヒ(酸性) 陰性;ニンヒドリン、ドラーゲンドルフ、坂口、エール
リッヒ(塩基性)、グレイグ.リーバック(5)高速液
体クロマトグラフィー(HPLC):担体;  ODS
、YMC−Pack  A−312移動相;70%アセ
トニトリル/0.01M  リン酸緩衝液(pH6.3
) 流速;2ml/min 検出法;UV(214nm) 溶出時間;5.1(min) (6)薄層クロマトグラフィー(TLC):担体シリカ
ゲル60F254(メルク社製、ドイツ)展開溶媒;n
−ヘキサン:アセトン(1:1)Rf値;0.49 (7)性質:中性脂溶性物質 (8)元素分析値:(%) 実測値;C,64.30;H,9.44計算値;C,6
4.84;H,9.25;O,25.91 (9)分子量:m/z740(M+)、(EIマス  
スペクトルより) (10)分子式:C40H68O12   (11)UVスペクトル:メタノール中、極大値:
215nm(ε10,600)(12)IRスペクトル
:KBr錠剤中、主に波数を示す(cm−1);第1図
参照、 3450、2940、2880、1710、1650、
1460、1390、1280、1240、1190、
1120、1080、1020、980、880(13
)13C  NMRスペクトル:75MHz、CDCl
3中、δppm;第2図参照、 164.99(Q)、150.96(CH)、132.
75(CH)、132.11(CH)、119.35(
CH)、98.25(Q)、96.98(Q)、79.
99(CH)、77.94(CH)、77.36(CH
)、75.24(Q)、75.17(Q)、69.15
(CH)、68.51(CH)、67.37(CH)、
66.28(CH)、66.25(CH2)、50.7
6(CH)、41.36(CH2)、39.56(CH
2)、39.16(CH)、37.33(CH2)、3
5.28(CH2)、34.93(CH2)、34.5
7(CH)、34.16(CH2)、32.73(CH
2)、30.67(CH)、30.43(CH)、30
.13(CH2)、29.05(CH2)、27.26
(CH3)、26.84(CH2)、22.37(CH
2)、19.23(CH3)、16.92(CH3)、
11.26(CH3)、10.26(CH3)、6.1
6(CH3)、5.11(CH3)TAN−1460 
 B   (1)外観:白色粉末 (2)融点:115〜123℃ (3)比旋光度:[α]D−2.5°(c  1.0,
MeOH) (4)呈色反応: 陽性;リンモリブデン酸、ヨウ素、濃硫酸、エールリッ
ヒ(酸性) 陰性;ニンヒドリン、ドラーゲンドルフ、坂口、エール
リッヒ(塩基性)、グレイグ.リーバック(5)HPL
C: 担体;  ODS、YMC−Pack  A−312移
動相;70%アセトニトリル/0.01M  リン酸緩
衝液(pH6.3) 流速;2ml/min 検出法;UV(214nm) 溶出時間;7.2(min) (6)TLC: 担体シリカゲル60F254         展開溶媒;n−ヘキサン:アセトン(
1:1)Rf値;0.58 (7)性質:中性脂溶性物質 (8)元素分析値:(%) 実測値;C,65.82;H,9.83計算値;C,6
6.27;H,9.45;O,24.28 (9)分子量:m/z724(M+)、(EIマス  
スペクトルより) (10)分子式:C40H68O11   (11)UVスペクトル:メタノール中、極大値:
210(ε13,000) (12)IRスペクトル:KBr錠剤中、主な波数を示
す(cm−1);第3図参照、 3470、2940、2890、1720、1650、
1460、1390、1290、1240、1190、
1130、1080、1020、980、880(13
)13C  NMRスペクトル:75MHz、CDCl
3中、δppm;第4図参 照、164.93(Q)、151.61(CH)、13
2.69(CH)、132.14(CH)、121.8
9(CH)、98.27(Q)、96.97(Q)、8
0.80(CH)、77.84(CH)、77.28(
CH)、75.13(Q)、69.34(CH)、68
.48(CH)、67.37(CH)、66.28(C
H)、66.24(CH2)、50.78(CH)、4
1.38(CH2)、41.22(CH)、39.61
(CH2)、39.34(CH)、37.40(CH2
)、35.37(CH2)、35.28(CH2)、3
4.58(CH)、34.19(CH2)、32.91
(CH2)、30.68(CH)、30.45(CH)
、30.15(CH2)、29.07(CH2)、26
.85(CH2)、22.34(CH2)、20.00
(CH3)、17.31(CH3)、16.92(CH
3)、11.27(CH3)、10.25(CH3)、
6.05(CH3)、3.84(CH3)
【0017】
次に、TAN−1460AおよびBの生物活性について
説明する。まず、TAN−1460AおよびBのマウス
由来の腫瘍細胞に対する増殖阻害作用を第2表に示す。 該増殖阻害作用は以下のとおり測定した。 マウス腫瘍細胞2×104/ml(B16黒色腫細胞の
み1×105/ml)、5μM  2−メルカプトエタ
ノール、2mM  L−グルタミン、20μg/mlゲ
ンタマイシン(フロー・ラボラトリーズ社製、スコット
ランド)、10%牛胎児血清(ウィッタカー・エム・エ
ー・バイオプロダクツ社製、米国)を含むRPMI  
1640培地(ウィッタカー・エム・エー・バイオプロ
ダクツ社製、米国)にTAN−1460AまたはBを適
宜加え、37℃、5%炭酸ガス下で3日間培養した後、
MTT還元法[多田ら、ジャーナル・オブ・イミュノロ
ジカル・メソード(Journal  of  Imm
unological  Method)第93巻、1
57頁、1986年]で腫瘍細胞の増殖を測定した。
【表2】
【0018】次に、TAN−1460AおよびBのマウ
ス・リンパ球幼若化反応の増強作用を第3表に示す。該
増強作用は以下のとおり測定した。BALB/cマウス
脾細胞3×106/ml、フィトヘムアグルチニン(P
HA;ディフコ社製、米国)15μg/ml、5μM 
 2−メルカプトエタノール、2mML−グルタミン、
20μg/mlゲンタマイシン、10%牛胎児血清を含
むRPMI  1640培地にTAN−1460Aまた
はBを適宜加え、37℃、5%炭酸ガス下で3日間培養
した後、MTT還元法でリンパ球の幼若化反応を測定し
た。
【表3】
【0019】以上から明らかなように、TAN−146
0AおよびBは、マウス腫瘍細胞の増殖を強力に抑制す
るので、抗腫瘍剤として有用な化合物である。また、T
AN−1460AおよびBにはマウス・リンパ球のPH
A刺激によって惹起される幼若化反応を増強する作用も
認められるので免疫調節剤としても有用な化合物である
。TAN−1460AおよびBの急性毒性を調べるため
、マウスを用いた腹腔内投与による試験を行なった結果
、投与量5mg/kgで死亡は観察されなかった。これ
らの化学的、生物学的性質より、TAN−1460Aお
よびBは新規化合物であることが判明した。TAN−1
460AまたはBは、経口投与の他、非経口的に注射あ
るいは外用剤として局所的に用いられる。
【0020】TAN−1460AまたはBを人に用いる
場合の投与量は対象の疾患、投与経路、治療する患者個
々の年齢および疾病の程度によって変動し得るが、通常
、有効成分1日約0.1〜200mg、とりわけ1〜1
00mgが疾患の治療に用いられる。経口投与に当たっ
ては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤、散剤等
の剤形とし、TAN−1460AまたはBと共に添加剤
、たとえば賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、
矯味剤、安定剤などが含まれていてもよい。それらの中
には、デンプン、白糖、果糖、乳糖、ブドウ糖、マンニ
トール、ソルビトール、沈降炭酸カルシウム、結晶セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、
ゼラチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、
タルク、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙
げられる。
【0021】非経口投与に当たっては、活性成分を慣用
の希釈剤(水性または非水性担体)中に溶解または懸濁
し、液剤、エマルジョン、懸濁液、坐剤およびその他の
適切な剤形として用いることができる。希釈剤としては
、生理食塩水、リンゲル液、ブドウ糖水溶液、アルコー
ル、グリコール類、グリセリン、脂肪酸グリセリド、植
物、動物由来の油類、パラフィン類などが含まれる。 その他、医薬製剤には、添加剤として、乳化剤、懸濁化
剤、溶解補助剤、安定剤、保存剤、無痛化剤、等張化剤
、緩衝剤、pH調整剤、着色剤、被覆剤などが含まれて
いてもよい。また、これらの製剤は通常の方法で製造す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明するが、これによって本発明が限定されるもの
ではない。なお、培地におけるパーセント(%)は、と
くにことわりのない限り、重量/容量パーセントを表わ
す。 実施例1 酵母エキス・麦芽エキス斜面寒天培地に培養したストレ
プトミセス・エス・ピーAL−8920株を200ml
容三角フラスコ内のグルコース2%、可溶性澱粉3%、
生大豆粉1%、コーン・スティープ・リカー1%、ペプ
トン0.5%、NaCl  0.3%、CaCO3  
0.5%を含む40mlの種培地(pH7.0)に接種
し、28℃、48時間回転振盪機上で培養し、前培養液
を得た。得られた前培養液の5mlを2000ml容坂
口フラスコ内の500mlの種培地に移植し、28℃、
48時間往復振盪機上で培養し種培養液を得た。この種
培養液500mlを50リットル容ステンレス・スチー
ル・タンク種培地(上記種培地と同一組成)30リット
ルに移植し、通気30リットル/分、撹拌200回転/
分、内圧1kg/cm2の条件で培養した。得られた培
養液の5リットルを200リットル容ステンレス・スチ
ール・タンク内のデキストリン5%、コーンスティープ
・リカー3%、ポリペプトン0.1%、CaCO3  
0.5%を含む120リットルの主培地(pH7.0)
に移植し、28℃、通気120リットル/分、撹拌18
0回転/分、内圧1kg/cm2の条件で5日間培養し
た。
【0023】実施例2 実施例1で得られた培養液(105リットル)にメタノ
ール(105リットル)を加え、45分間撹拌抽出した
後、ラヂオライト(3.5kg)を用いて濾過し、抽出
濾液(180リットル)を得た。この抽出濾液を濃縮し
、メタノールを除去した濃縮液(40リットル)をpH
7.6に調整し、酢酸エチル(15リットル×2)で抽
出、抽出液をN/20塩酸(15リットル×1)、2%
炭酸水素ナトリウム(15リットル×1)で洗い、さら
に水洗後、酢酸エチル層を濃縮すると、オイル状物質(
47.0g)が得られた。このオイル状物質(47.0
g)をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(500
g)に付し、n−ヘキサン−アセトンの混合溶媒、8:
2(6リットル)、7:3(6リットル)および5:5
(4リットル)で順次展開した。n−ヘキサン−アセト
ン(8:2)の2〜6リットルで溶出されるTAN−1
460Bを含む画分(14.4g)および(7:3)の
1〜6リットルと(5:5)の0〜1リットルで溶出さ
れるTAN−1460Aを含む画分(5.30g)を得
た。
【0024】TAN−1460Aを含む画分(5.30
g)をシリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフ
ィーに付し、n−ヘキサン−アセトンの混合溶媒(6:
4)で溶出される画分を濃縮乾固し、粉末(2.53g
)を得た。これをさらにシリカゲル(100g)のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、トルエン−アセトンの混
合溶媒(8:2)で溶出される画分を濃縮し、エーテル
−n−ヘキサンで粉末化しTAN−1460Aを主成分
とする粉末(2.01g)を得た。得られた粉末(2.
01g)を分取用HPLC[カラム:YMC−Pack
  S−363(山村化学研究所)、溶媒:65%アセ
トニトリル/0.01Mリン酸緩衝液(pH6.3)]
に付した。得られた活性画分をアセトニトリル除去後、
酢酸エチルで抽出し、水洗後、抽出液を濃縮し、エーテ
ル−n−ヘキサンで粉末化し、TAN−1460Aの白
色粉末(727mg)を得た。
【0025】また、TAN−1460Bを含む画分(1
4.4g)をシリカゲル(100g)のカラムクロマト
グラフィーに付し、n−ヘキサン−アセトンの混合溶媒
(7:3)で溶出される画分を濃縮乾固し粉末(3.6
5g)を得た。これをさらにシリカゲル(100g)の
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタ
ノールの混合溶媒(95:5)で溶出される画分を濃縮
し、エーテル−n−ヘキサンで粉末化し、TAN−14
60Bを主成分とする粉末(3.50g)を得た。この
粉末全量を分取用HPLC[カラム:YMC−Pack
  S−363、溶媒:68%アセトニトリル/0.0
1Mリン酸緩衝液(pH6.3)]に付した。得られた
TAN−1460B画分を、アセトニトリル除去後、酢
酸エチルで抽出し、水洗後、抽出液を濃縮し、エーテル
−n−ヘキサンで粉末化し、TAN−1460Bの白色
粉末(513mg)を得た。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、抗腫瘍剤および免疫調
節剤として有用な新規化合物であるTAN−1460A
およびBが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】  TAN−1460AのIRスペクトルであ
る。
【図2】  TAN−1460Aの13C  NMRス
ペクトルである。
【図3】  TAN−1460BのIRスペクトルであ
る。
【図4】  TAN−1460Bの13C  NMRス
ペクトルである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の物理化学的性状を有する化合物T
    AN−1460AまたはB: TAN−1460  A   (1)外観:白色粉末 (2)分子式:C40H68O12   (3)紫外部吸収(UV)スペクトル:メタノール
    中、極大値:215±3nm(ε10,600±1,0
    00) (4)赤外部吸収(IR)スペクトル:KBr錠剤中、
    主な波数を示す(cm−1);3450、2940、2
    880、1710、1650、1460、1390、1
    280、1240、1190、1120、1080、1
    020、980、880 (5)13C核磁気共鳴(NMR)スペクトル:75M
    Hz、CDCl3中、δppm;165.0、151.
    0、132.8、132.1、119.4、98.3、
    97.0、80.0、77.9、77.4、75.2、
    75.2、69.2、68.5、67.4、66.3、
    66.3、50.8、41.4、39.6、39.2、
    37.3、35.3、34.9、34.6、34.2、
    32.7、30.7、30.4、30.1、29.1、
    27.3、26.8、22.4、19.2、16.9、
    11.3、10.3、6.2、5.1 (6)性質:中性脂溶性物質 TAN−1460  B   (1)外観:白色粉末 (2)分子式:C40H68O11   (3)UVスペクトル:メタノール中、極大値:2
    10±3nm(ε13,000±1,000)(4)I
    Rスペクトル:KBr錠剤中、主な波数を示す(cm−
    1);3470、2940、2890、1720、16
    50、1460、1390、1290、1240、11
    90、1130、1080、1020、980、880 (5)13CNMRスペクトル:75MHz、CDCl
    3中、δppm;164.9、151.6、132.7
    、132.1、121.9、98.3、97.0、80
    .8、77.8、77.3、75.1、69.3、68
    .5、67.4、66.3、66.2、50.8、41
    .4、41.2、39.6、39.3、37.4、35
    .4、35.3、34.6、34.2、32.9、30
    .7、30.5、30.2、29.1、26.9、22
    .3、20.0、17.3、16.9、11.3、10
    .3、6.0、3.8 (6)性質:中性脂溶性物質
  2. 【請求項2】  ストレプトミセス属に属し、化合物T
    AN−1460AまたはBを生産する能力を有する微生
    物を培地に培養し、培養物中に化合物TAN−1460
    AまたはBを生成蓄積せしめ、これを採取することを特
    徴とする化合物TAN−1460AまたはBの製造法。
  3. 【請求項3】  TAN−1460AまたはBを含有し
    てなる抗腫瘍剤。
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