JPH04249302A - 高周波トランス - Google Patents
高周波トランスInfo
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- JPH04249302A JPH04249302A JP3035380A JP3538091A JPH04249302A JP H04249302 A JPH04249302 A JP H04249302A JP 3035380 A JP3035380 A JP 3035380A JP 3538091 A JP3538091 A JP 3538091A JP H04249302 A JPH04249302 A JP H04249302A
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- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
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- H01F1/147—Alloys characterised by their composition
- H01F1/153—Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング電源の
メイントランスなどに用いて好適な高周波トランスに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、OA機器の小型化・軽量化、低価
格化に伴い、これらの電源が機器に占める割合が著しく
大きくなってきているために、各種電源の小型化が急速
に進められている。このような近年の傾向に従って小型
化が進められているスイッチング電源は、パワーエレク
トロニクスなどの分野においては、通常の50Hz電源
に置き換わりつつある傾向にある。 【0003】ここで、一般のスイッチング電源の構成部
品を検討してみると、ノイズフィルタ、メイントランス
、可飽和磁心、ノイズアブソーバ、平滑チョークなどの
種々の磁性部品を備えている。従ってこれらの磁性部品
のスイッチング周波数を高周波数化することで、これら
の磁性部品の小型化を実現することができることが判る
。このためスイッチング電源に用いられている各種部品
の小型化と高効率化が重要な課題になってきている。 【0004】このような傾向から、最近のスイッチング
電源の運転周波数は500kHzにも達しているが、今
後更にスイッチング電源を小型化するために1MHzで
の運転が目標にされている。 【0005】以上のような背景があるためにスイッチン
グ電源に用いられる部品には、高周波領域における渦電
流損失を減少させることに従来から大きな努力が払われ
てきた。 【0006】従来、この種のスイッチング電源に用いら
れているメイントランスの磁心材料として、主にMn−
Znフェライト、ケイ素鋼などが使用されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来材料はいずれも角形性は良好であるが、高周波数領域
の損失が大きい問題がある。例えばフェライト製のコア
などにおいては、1MHzにおける損失が、100kH
zにおける損失の60倍にもなるという試験結果も好評
されている。 【0008】そこでこれらの要求に応え得る磁性材料と
して、高周波数領域においても磁心損失が小さいという
特徴を有しているCo基などのアモルファス合金がスイ
ッチング電源用の磁心として注目され、可飽和磁心や平
滑チョークなどの一部の部品では広く利用されるように
なってきている。 【0009】ところが、100kHz以上の高周波領域
の高周波トランス用としてアモルファス合金を用いた例
は従来見られず、従来知られているCo基アモルファス
合金にあっては、飽和時速密度が10000G未満のも
のがほとんどであり、メイントランスのより一層の小型
化には特性不足な問題がある。 【0010】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、高周波数領域において損失が少なく、高い飽
和磁束密度を発揮するので、スイッチング電源のメイン
トランス用として用いた場合に好適な高周波トランスを
提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、Fe86−xSi6B10Nbxなる組成
を有し、0.5原子%≦x≦6原子%であるFe基アモ
ルファス磁性材料からなる磁心と、この磁心に巻き付け
られた巻線とを具備してなる。 【0012】 【作用】本発明に用いるFe基アモルファス磁性材料は
特別の組成を有するので、1MHzなどの高周波領域に
おける渦電流損失が少なく、高い飽和磁束密度を有する
。従って高周波領域で損失の少ない飽和磁束密度の高い
高周波トランスが得られ、この高周波トランスを用いる
ことでスイッチング電源が小型になる。 【0013】以下に本発明について更に詳細に説明する
。 【0014】図1は本発明の高周波トランスの一実施例
を示すもので、この実施例の高周波トランス1は、後述
するFe基アモルファス磁性材料で形成され外鉄型の磁
心2とこの磁心2に巻回された巻線3を具備して構成さ
れている。 【0015】磁心2を形成するFe基アモルファス磁性
材料は、Fe86−xSi6B10Nbxなる組成を有
するものであり、FeとNbの含有量をそれぞれ示すx
の値は、0.5原子%≦x≦6原子%の範囲とする。 【0016】前記組成において、Feは磁性を担うため
の中心元素である。飽和磁束密度はNbの添加量が増加
すると順次低下する傾向にあるので、飽和磁束密度を高
くするにはNb含有量を少なくすることが好ましい。ま
た、Nb含有量によって透磁率は大幅に変化する。透磁
率を500以上にするにはNb含有量を0.5〜6原子
%にすることが必要である。更に、透磁率を1000以
上に高くするためには、Nb含有量を1〜1.8原子%
の範囲内、あるいは、3.1〜5.3原子%の範囲内に
設定することが好ましい。 【0017】前記Fe基アモルファス磁性材料を製造す
るには、前記組成の金属の溶湯から急冷することで製造
することができる。前記溶湯を急冷するには、前記溶湯
を回転中の金属ロールの表面に落下させて急冷し、リボ
ン状態として得るロール急冷法を採用することができる
が、アトマイズ法などを適用して溶湯を冷媒中に噴出さ
せて急冷した後に粉末状態として得ることもできる。 【0018】これらから磁心2を形成するには、前記の
ように得られたリボンを積層してたんざく型に加工して
積み重ねるか、環状に巻き付けたコアを2つ結合するな
どして形成すれば良い。また、前記アトマイズ法によっ
て得られた粉末を圧密して焼結することで所望の形状の
磁心2を形成することもできる。 【0019】前記組成のFe基アモルファス材料は、急
冷状態のままであっても十分に優れた飽和磁束密度と透
磁率を有するので、磁場中で特別な熱処理(焼鈍処理)
を行わなくとも高周波トランスの磁心として好適であり
、高周波トランスの小型化軽量化を推進できる効果があ
る。なお、前記組成の合金を必要に応じて磁場中で熱処
理(焼鈍処理)するならば、磁気特性を更に改善するこ
とができ、その場合は更に特性の優れた高周波トランス
1を提供することができる。 【0020】ところで、本発明に用いるFe基アモルフ
ァス材料においては、全体が完全なアモルファス相であ
る必要はなく、内部に少量の結晶相を含んでいても差し
支えなく、前記範囲の結晶相を含む材料も本発明材料と
同等とみなすことができる。 【0021】以下に前記組成のFe系軟磁性材料を製造
した場合について説明する。 【0022】Fe84−xSi6B10Nbxなる組成
(ただしx=1,2,3,4の各値に設定)の金属の溶
湯をるつぼからノズルを介して回転中の金属ロールに噴
出させて急冷することによってリボン状の幅1mm、厚
さ0.25μmの複数の試験片を得た。x=1,2,3
,4の各値に設定して製造した各試験片についてX線回
折試験結果を第1図に示す。回折試験には、フィルタを
通したCoのKα放射線を用いるX線回折法を採用した
。 【0023】図2から、Nb含有量のx値を1,2に設
定した試験片では、bcc相の(110)面から回折さ
れる小さいピークが見られた。従ってこれらの組成のも
のは、結晶相を一部含み、他はアモルファスの基質から
なっていることが判明した。またx値を3,4に設定し
た試験片ではアモルファスの単相構造であることが判明
した。 【0024】次に、前記組成の各試験片に対し、1MH
zにおける飽和磁束密度(Bs)の測定を行うとともに
、(有効)透磁率(μe)と保磁力(Hc)の測定を行
った。飽和磁束密度の測定は、適用磁場800kA/m
の下で振動サンプル磁力計を用いて行った。また、保磁
力は最大磁場が0.8kA/mの直流B−Hループから
評価した。更に、透磁率は0.8A/mの駆動磁場の中
でベクトル・インピーダンス解析器を用い1kHz〜1
0MHzの間の周波数範囲で測定した。それらの結果を
図3(a),(b)に示す。 【0025】図3(a)に示す結果から、飽和磁束密度
は磁気希釈の結果としてNb含有量の増加とともに減少
する傾向にある。これに対し、図3(b)に示す結果か
ら、透磁率は、Nb含有量0.5〜6原子%の範囲内で
2つのピークを有することが判明したが、0.5〜6原
子%の全範囲で500以上の優れた透磁率を示した。な
お、透磁率を1000以上にするためには、Nb含有量
を1〜1.8原子%の範囲と3.1〜5.3原子%の範
囲に設定することが好ましいことも判明した。 【0026】なお、Fe83Si6B10Nb1なる組
成の試料片は、1.44Tの飽和磁束密度を示し、Fe
80Si6B10Nb4なる組成の試験片は1.17T
の飽和磁束密度を示した。また、Fe82.5Si6B
10Nb1.5なる組成の試験片は、透磁率1650を
示し、Fe80Si6B10Nb1なる組成の試験片は
透磁率1800を示した。 【0027】更に、Fe81Si6B10Nb3なる組
成のアモルファス材料とFe80Si6B10Nb4な
る組成のアモルファス材料について磁束密度と磁場強さ
の関係を示すB−Hループを得た。その結果を図4(a
),(b)に示す。Hcの値はそれぞれ前者が3.4A
/mであり、後者が5.8A/mであった。更に、2つ
のアモルファス合金の間でB−Hループの形が図4(a
),(b)に示すように全く異なっており、ΔBの値が
大きく異なっている。この原因は、誘導磁気異方性Ku
の高い値がFe80Si6B10Nb4なる組成の合金
の斜めループ、並びに、保磁力値の増加に著しく影響す
るためであると推定できる。 【0028】なお、Fe80Si6B10Nb4なる組
成の試験片において、Bmは1.17Tであり、Brは
0.06Tであるので、ΔBの値は1.11Tであって
、十分に大きな値であることが判明した。また、Nb含
有量4原子%におけるμe値の著しい増加は図3(b)
で判明するような優れた直流磁気特性に密接に関係して
いると考えられる。このことから、極端に低い残留磁気
比(Br/Bs)を持つ直流B−HループからMHz領
域において損失の著しい低下を実現できる。 【0029】ところで、前記試験片は特別な熱処理を行
っていないが、未熱処理状態であってもコンバータの磁
心用として十分な磁気特性を発揮していることが判明し
た。 【0030】また、前記の実施例で得られたFe80S
i6B10Nb4なる組成の試験片(実施例1)と、(
Co−Fe−Mn−Mo)77(Si−B)23なる組
成のアモルファス材料(比較例1)とMn−Znフェラ
イト(比較例2)の各々について、飽和磁束密度Brと
BsとΔB[Bs−Br]とBr/Bsと保磁力Hcと
透磁率を測定した結果を第1表に示す。(以下、余白) 【0031】 【第1表】 【0032】第1表に示す結果から、実施例1の合金は
、比較例1,2の合金よりも飽和磁束密度(Bs)が大
きいとともに、ΔBの値も大きく、保磁力(Hc)は中
間値であり、透磁率も優秀な値となっている。また、1
MHzでの透磁率の値はCo基アモルファス合金及びM
n−Zn粉末フェライトと比較してもある程度大きい。 前述のように、本発明に係る磁性材料が高いΔBをもた
らす大きな飽和磁束密度を有し、小さいBr/Bs値を
有する。更に、透磁率が1800と大きいので、1MH
zのような高い周波数で使用し、渦電流損失が、ある程
度増大することがあっても、発熱を低く抑えることがで
き十分な性能を確保することができる。 【0033】以上のことから本発明に用いる磁性材料は
、1MHzの運転周波数で使用されるフォワードコンバ
ータのメイントランスの磁心材料として好適であること
が明らかになった。 【0034】図5は本発明の高周波トランスの他の実施
例を示すもので、この実施例の高周波トランス5は先に
説明した組成のFe系アモルファス磁性材料からなる環
状の磁心6を備え、この磁心6を取り巻くように巻線7
を設けたトロイダル型のものであり、この実施例におい
ても先に記載した実施例と同様の効果を得ることができ
る。 【0035】なお、先の実施例においては外鉄型とトロ
イダル型のトランスに本発明を適用した例について説明
したが、その他の種々の形状のトランスに本発明を適用
しても良いのは勿論である。 【発明の効果】以上説明したように本願発明は、Fe8
6−xSi6B10Nbxなる組成を有するFe基アモ
ルファス材料で磁心を構成してあるので、十分に優れた
飽和磁束密度と透磁率を有する。また、透磁率が十分に
高いので1MHzなどの高周波領域において多少渦電流
損失を生じても温度上昇を低く抑え、十分に高い磁気特
性を維持することができる。従って本発明により、高性
能な高周波トランスを提供することができ、メイントラ
ンスの小型化軽量化を推進でき、スイッチング電源の小
型化をなしえる。また、本発明に用いるFe基アモルフ
ァス材料は、磁場中で特別な熱処理(焼鈍処理)を行わ
なくとも高周波トランスの磁心として好適な軟磁気特性
を発揮するので、熱処理が必要な従来材料よりも製造が
容易にできる効果がある。なお、前記組成の合金を必要
に応じて磁場中で熱処理(焼鈍処理)するならば、磁気
特性を更に改善することができ、その場合は更に特性の
優れた高周波トランスを提供することができる。
メイントランスなどに用いて好適な高周波トランスに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、OA機器の小型化・軽量化、低価
格化に伴い、これらの電源が機器に占める割合が著しく
大きくなってきているために、各種電源の小型化が急速
に進められている。このような近年の傾向に従って小型
化が進められているスイッチング電源は、パワーエレク
トロニクスなどの分野においては、通常の50Hz電源
に置き換わりつつある傾向にある。 【0003】ここで、一般のスイッチング電源の構成部
品を検討してみると、ノイズフィルタ、メイントランス
、可飽和磁心、ノイズアブソーバ、平滑チョークなどの
種々の磁性部品を備えている。従ってこれらの磁性部品
のスイッチング周波数を高周波数化することで、これら
の磁性部品の小型化を実現することができることが判る
。このためスイッチング電源に用いられている各種部品
の小型化と高効率化が重要な課題になってきている。 【0004】このような傾向から、最近のスイッチング
電源の運転周波数は500kHzにも達しているが、今
後更にスイッチング電源を小型化するために1MHzで
の運転が目標にされている。 【0005】以上のような背景があるためにスイッチン
グ電源に用いられる部品には、高周波領域における渦電
流損失を減少させることに従来から大きな努力が払われ
てきた。 【0006】従来、この種のスイッチング電源に用いら
れているメイントランスの磁心材料として、主にMn−
Znフェライト、ケイ素鋼などが使用されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来材料はいずれも角形性は良好であるが、高周波数領域
の損失が大きい問題がある。例えばフェライト製のコア
などにおいては、1MHzにおける損失が、100kH
zにおける損失の60倍にもなるという試験結果も好評
されている。 【0008】そこでこれらの要求に応え得る磁性材料と
して、高周波数領域においても磁心損失が小さいという
特徴を有しているCo基などのアモルファス合金がスイ
ッチング電源用の磁心として注目され、可飽和磁心や平
滑チョークなどの一部の部品では広く利用されるように
なってきている。 【0009】ところが、100kHz以上の高周波領域
の高周波トランス用としてアモルファス合金を用いた例
は従来見られず、従来知られているCo基アモルファス
合金にあっては、飽和時速密度が10000G未満のも
のがほとんどであり、メイントランスのより一層の小型
化には特性不足な問題がある。 【0010】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、高周波数領域において損失が少なく、高い飽
和磁束密度を発揮するので、スイッチング電源のメイン
トランス用として用いた場合に好適な高周波トランスを
提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、Fe86−xSi6B10Nbxなる組成
を有し、0.5原子%≦x≦6原子%であるFe基アモ
ルファス磁性材料からなる磁心と、この磁心に巻き付け
られた巻線とを具備してなる。 【0012】 【作用】本発明に用いるFe基アモルファス磁性材料は
特別の組成を有するので、1MHzなどの高周波領域に
おける渦電流損失が少なく、高い飽和磁束密度を有する
。従って高周波領域で損失の少ない飽和磁束密度の高い
高周波トランスが得られ、この高周波トランスを用いる
ことでスイッチング電源が小型になる。 【0013】以下に本発明について更に詳細に説明する
。 【0014】図1は本発明の高周波トランスの一実施例
を示すもので、この実施例の高周波トランス1は、後述
するFe基アモルファス磁性材料で形成され外鉄型の磁
心2とこの磁心2に巻回された巻線3を具備して構成さ
れている。 【0015】磁心2を形成するFe基アモルファス磁性
材料は、Fe86−xSi6B10Nbxなる組成を有
するものであり、FeとNbの含有量をそれぞれ示すx
の値は、0.5原子%≦x≦6原子%の範囲とする。 【0016】前記組成において、Feは磁性を担うため
の中心元素である。飽和磁束密度はNbの添加量が増加
すると順次低下する傾向にあるので、飽和磁束密度を高
くするにはNb含有量を少なくすることが好ましい。ま
た、Nb含有量によって透磁率は大幅に変化する。透磁
率を500以上にするにはNb含有量を0.5〜6原子
%にすることが必要である。更に、透磁率を1000以
上に高くするためには、Nb含有量を1〜1.8原子%
の範囲内、あるいは、3.1〜5.3原子%の範囲内に
設定することが好ましい。 【0017】前記Fe基アモルファス磁性材料を製造す
るには、前記組成の金属の溶湯から急冷することで製造
することができる。前記溶湯を急冷するには、前記溶湯
を回転中の金属ロールの表面に落下させて急冷し、リボ
ン状態として得るロール急冷法を採用することができる
が、アトマイズ法などを適用して溶湯を冷媒中に噴出さ
せて急冷した後に粉末状態として得ることもできる。 【0018】これらから磁心2を形成するには、前記の
ように得られたリボンを積層してたんざく型に加工して
積み重ねるか、環状に巻き付けたコアを2つ結合するな
どして形成すれば良い。また、前記アトマイズ法によっ
て得られた粉末を圧密して焼結することで所望の形状の
磁心2を形成することもできる。 【0019】前記組成のFe基アモルファス材料は、急
冷状態のままであっても十分に優れた飽和磁束密度と透
磁率を有するので、磁場中で特別な熱処理(焼鈍処理)
を行わなくとも高周波トランスの磁心として好適であり
、高周波トランスの小型化軽量化を推進できる効果があ
る。なお、前記組成の合金を必要に応じて磁場中で熱処
理(焼鈍処理)するならば、磁気特性を更に改善するこ
とができ、その場合は更に特性の優れた高周波トランス
1を提供することができる。 【0020】ところで、本発明に用いるFe基アモルフ
ァス材料においては、全体が完全なアモルファス相であ
る必要はなく、内部に少量の結晶相を含んでいても差し
支えなく、前記範囲の結晶相を含む材料も本発明材料と
同等とみなすことができる。 【0021】以下に前記組成のFe系軟磁性材料を製造
した場合について説明する。 【0022】Fe84−xSi6B10Nbxなる組成
(ただしx=1,2,3,4の各値に設定)の金属の溶
湯をるつぼからノズルを介して回転中の金属ロールに噴
出させて急冷することによってリボン状の幅1mm、厚
さ0.25μmの複数の試験片を得た。x=1,2,3
,4の各値に設定して製造した各試験片についてX線回
折試験結果を第1図に示す。回折試験には、フィルタを
通したCoのKα放射線を用いるX線回折法を採用した
。 【0023】図2から、Nb含有量のx値を1,2に設
定した試験片では、bcc相の(110)面から回折さ
れる小さいピークが見られた。従ってこれらの組成のも
のは、結晶相を一部含み、他はアモルファスの基質から
なっていることが判明した。またx値を3,4に設定し
た試験片ではアモルファスの単相構造であることが判明
した。 【0024】次に、前記組成の各試験片に対し、1MH
zにおける飽和磁束密度(Bs)の測定を行うとともに
、(有効)透磁率(μe)と保磁力(Hc)の測定を行
った。飽和磁束密度の測定は、適用磁場800kA/m
の下で振動サンプル磁力計を用いて行った。また、保磁
力は最大磁場が0.8kA/mの直流B−Hループから
評価した。更に、透磁率は0.8A/mの駆動磁場の中
でベクトル・インピーダンス解析器を用い1kHz〜1
0MHzの間の周波数範囲で測定した。それらの結果を
図3(a),(b)に示す。 【0025】図3(a)に示す結果から、飽和磁束密度
は磁気希釈の結果としてNb含有量の増加とともに減少
する傾向にある。これに対し、図3(b)に示す結果か
ら、透磁率は、Nb含有量0.5〜6原子%の範囲内で
2つのピークを有することが判明したが、0.5〜6原
子%の全範囲で500以上の優れた透磁率を示した。な
お、透磁率を1000以上にするためには、Nb含有量
を1〜1.8原子%の範囲と3.1〜5.3原子%の範
囲に設定することが好ましいことも判明した。 【0026】なお、Fe83Si6B10Nb1なる組
成の試料片は、1.44Tの飽和磁束密度を示し、Fe
80Si6B10Nb4なる組成の試験片は1.17T
の飽和磁束密度を示した。また、Fe82.5Si6B
10Nb1.5なる組成の試験片は、透磁率1650を
示し、Fe80Si6B10Nb1なる組成の試験片は
透磁率1800を示した。 【0027】更に、Fe81Si6B10Nb3なる組
成のアモルファス材料とFe80Si6B10Nb4な
る組成のアモルファス材料について磁束密度と磁場強さ
の関係を示すB−Hループを得た。その結果を図4(a
),(b)に示す。Hcの値はそれぞれ前者が3.4A
/mであり、後者が5.8A/mであった。更に、2つ
のアモルファス合金の間でB−Hループの形が図4(a
),(b)に示すように全く異なっており、ΔBの値が
大きく異なっている。この原因は、誘導磁気異方性Ku
の高い値がFe80Si6B10Nb4なる組成の合金
の斜めループ、並びに、保磁力値の増加に著しく影響す
るためであると推定できる。 【0028】なお、Fe80Si6B10Nb4なる組
成の試験片において、Bmは1.17Tであり、Brは
0.06Tであるので、ΔBの値は1.11Tであって
、十分に大きな値であることが判明した。また、Nb含
有量4原子%におけるμe値の著しい増加は図3(b)
で判明するような優れた直流磁気特性に密接に関係して
いると考えられる。このことから、極端に低い残留磁気
比(Br/Bs)を持つ直流B−HループからMHz領
域において損失の著しい低下を実現できる。 【0029】ところで、前記試験片は特別な熱処理を行
っていないが、未熱処理状態であってもコンバータの磁
心用として十分な磁気特性を発揮していることが判明し
た。 【0030】また、前記の実施例で得られたFe80S
i6B10Nb4なる組成の試験片(実施例1)と、(
Co−Fe−Mn−Mo)77(Si−B)23なる組
成のアモルファス材料(比較例1)とMn−Znフェラ
イト(比較例2)の各々について、飽和磁束密度Brと
BsとΔB[Bs−Br]とBr/Bsと保磁力Hcと
透磁率を測定した結果を第1表に示す。(以下、余白) 【0031】 【第1表】 【0032】第1表に示す結果から、実施例1の合金は
、比較例1,2の合金よりも飽和磁束密度(Bs)が大
きいとともに、ΔBの値も大きく、保磁力(Hc)は中
間値であり、透磁率も優秀な値となっている。また、1
MHzでの透磁率の値はCo基アモルファス合金及びM
n−Zn粉末フェライトと比較してもある程度大きい。 前述のように、本発明に係る磁性材料が高いΔBをもた
らす大きな飽和磁束密度を有し、小さいBr/Bs値を
有する。更に、透磁率が1800と大きいので、1MH
zのような高い周波数で使用し、渦電流損失が、ある程
度増大することがあっても、発熱を低く抑えることがで
き十分な性能を確保することができる。 【0033】以上のことから本発明に用いる磁性材料は
、1MHzの運転周波数で使用されるフォワードコンバ
ータのメイントランスの磁心材料として好適であること
が明らかになった。 【0034】図5は本発明の高周波トランスの他の実施
例を示すもので、この実施例の高周波トランス5は先に
説明した組成のFe系アモルファス磁性材料からなる環
状の磁心6を備え、この磁心6を取り巻くように巻線7
を設けたトロイダル型のものであり、この実施例におい
ても先に記載した実施例と同様の効果を得ることができ
る。 【0035】なお、先の実施例においては外鉄型とトロ
イダル型のトランスに本発明を適用した例について説明
したが、その他の種々の形状のトランスに本発明を適用
しても良いのは勿論である。 【発明の効果】以上説明したように本願発明は、Fe8
6−xSi6B10Nbxなる組成を有するFe基アモ
ルファス材料で磁心を構成してあるので、十分に優れた
飽和磁束密度と透磁率を有する。また、透磁率が十分に
高いので1MHzなどの高周波領域において多少渦電流
損失を生じても温度上昇を低く抑え、十分に高い磁気特
性を維持することができる。従って本発明により、高性
能な高周波トランスを提供することができ、メイントラ
ンスの小型化軽量化を推進でき、スイッチング電源の小
型化をなしえる。また、本発明に用いるFe基アモルフ
ァス材料は、磁場中で特別な熱処理(焼鈍処理)を行わ
なくとも高周波トランスの磁心として好適な軟磁気特性
を発揮するので、熱処理が必要な従来材料よりも製造が
容易にできる効果がある。なお、前記組成の合金を必要
に応じて磁場中で熱処理(焼鈍処理)するならば、磁気
特性を更に改善することができ、その場合は更に特性の
優れた高周波トランスを提供することができる。
【図1】図1は本発明の高周波トランスの一実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図2は本発明に係るFe86−xSi6B10
Nbxなる組成の合金のX線回折図形を示すグラフであ
る。
Nbxなる組成の合金のX線回折図形を示すグラフであ
る。
【図3】図3(a)は同合金におけるNb含有量と飽和
磁束密度の関係を示すグラフである。 図3(b)は
同合金におけるNb含有量と透磁率の関係を示すグラフ
である。
磁束密度の関係を示すグラフである。 図3(b)は
同合金におけるNb含有量と透磁率の関係を示すグラフ
である。
【図4】図4(a)はFe81Si6B10Nb3なる
組成の合金のB−Hループを示すグラフである。図4(
b)はFe80Si6B10N4なる組成の合金のB−
Hループを示す線図である。
組成の合金のB−Hループを示すグラフである。図4(
b)はFe80Si6B10N4なる組成の合金のB−
Hループを示す線図である。
【図5】図5は本発明を適用したトランスの他の実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 高周波トランス、
2 磁心、
3 巻線、
5 高周波トランス、
6 磁心、
7 巻線。
Claims (1)
- 【請求項1】Fe86−xSi6B10Nbxなる組成
を有し、0.5原子%≦x≦6原子%であるFe基アモ
ルファス磁性材料からなる磁心と、この磁心に巻き付け
られた巻線とを具備してなることを特徴とする高周波ト
ランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035380A JPH04249302A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 高周波トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035380A JPH04249302A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 高周波トランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04249302A true JPH04249302A (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=12440294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3035380A Withdrawn JPH04249302A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 高周波トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04249302A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006149172A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | D & M Holdings Inc | 電力供給装置 |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP3035380A patent/JPH04249302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006149172A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | D & M Holdings Inc | 電力供給装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |