JPH04252955A - 蛋白質の測定方法、試薬及びキット - Google Patents
蛋白質の測定方法、試薬及びキットInfo
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- JPH04252955A JPH04252955A JP939891A JP939891A JPH04252955A JP H04252955 A JPH04252955 A JP H04252955A JP 939891 A JP939891 A JP 939891A JP 939891 A JP939891 A JP 939891A JP H04252955 A JPH04252955 A JP H04252955A
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- JP
- Japan
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- antibody
- app770
- antigen
- protein
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛋白質の測定方法、試薬
及びキットに関するものである。更に詳しくは、アルツ
ハイマー病アミロイド前駆体蛋白APP770を特異的
に認識する抗体を、少なくともその組み合わせの一方に
用いることを特徴とするサンドイッチELISA法によ
る、アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白APP77
0又はその断片の免疫学的測定方法、試薬及びキットに
関するものである。
及びキットに関するものである。更に詳しくは、アルツ
ハイマー病アミロイド前駆体蛋白APP770を特異的
に認識する抗体を、少なくともその組み合わせの一方に
用いることを特徴とするサンドイッチELISA法によ
る、アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白APP77
0又はその断片の免疫学的測定方法、試薬及びキットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人口構成の高齢化に伴い、老人性
痴呆症をはじめとする、脳神経系の疾病が社会問題化し
つつある。これらの疾病の中には発症の原因や簡便な診
断法、治療法の確立されていない疾病も多く、その研究
開発が強く望まれている。このような病気には、アルツ
ハイマー型老人性痴呆症及びアルツハイマー病(以下こ
の2つを併せて、ADと略す)が含まれる。AD患者の
脳には、老人斑アミロイドβ蛋白(以下老人斑アミロイ
ドと略す)を主要構成成分とする老人斑と呼ばれる構造
体が、正常人に比し、多く沈着することから老人斑アミ
ロイドとAD発症の関係が注目されてきた。Kangら
により、老人斑アミロイドには前駆体(以下APPと略
す)が存在すること(以下Kangらにより発見された
APPをAPP695と略す)が報告され(Kangら
、Nature 325 733−736 1
987、特開昭63―222693号公報参照)、さら
に本発明者らの研究等により、APPには少なくとも3
種類(APP695に加えてAPP751及びAPP7
70)存在することが明らかになった(Ponteら、
Nature 331 525―527 198
8、Tanziら、Nature 331 528
―530 1988、Kitaguchiら、Nat
ure 331 530―532 1988、欧
州特許公開番号0304013号公報、特許出願公表
平2―501796号公報、国際公開番号WO89/
07657)。更に、714アミノ酸からなるアルツハ
イマー病アミロイド前駆体蛋白APP714(Gold
eら、Neuron 4 253ー267 19
90)、及び老人斑アミロイド部分はもたない、563
アミノ酸からなるAPP563(deSauvageら
Science 245 651−653
1989)もマイナー成分ながらその存在が知られてい
る(図1)。APP751及びAPP770にはKun
itz型プロテアーゼインヒビターと高い相同性を有す
る領域が存在すること、及び実際にプロテアーゼインヒ
ビター活性が存在することが明らかになった(図1)。 AD患者における老人斑アミロイドの脳内沈着を、プロ
テアーゼインヒビターによる脳内の代謝阻害、APPの
不完全分解の結果と考えるならば、プロテアーゼインヒ
ビター活性を有するAPPの過剰発現が、ADの発症に
何らかの役割をはたしている可能性が考えられる。この
見地から、本発明者らは、3種類のAPPメッセンジャ
ーRNAの発現量をAD患者と正常人の脳について検討
したところ、AD患者においてAPP770メッセンジ
ャーRNAの発現量が2倍程高いという結果を得た。ま
たAPP751メッセンジャーRNA量もAD患者で対
照に比べ1.1倍から1.3倍高いという結果を得てい
る(Tanakaら、B.B.R.C.157 47
2―479 1988 及びB.B.R.C.16
5 1406―1414 1990)。APP77
0メッセンジャーRNAの方がAD患者と対照との差が
明確であり、APP770蛋白の特異的な検出がADの
診断に重要な情報を提供することを示唆している。
痴呆症をはじめとする、脳神経系の疾病が社会問題化し
つつある。これらの疾病の中には発症の原因や簡便な診
断法、治療法の確立されていない疾病も多く、その研究
開発が強く望まれている。このような病気には、アルツ
ハイマー型老人性痴呆症及びアルツハイマー病(以下こ
の2つを併せて、ADと略す)が含まれる。AD患者の
脳には、老人斑アミロイドβ蛋白(以下老人斑アミロイ
ドと略す)を主要構成成分とする老人斑と呼ばれる構造
体が、正常人に比し、多く沈着することから老人斑アミ
ロイドとAD発症の関係が注目されてきた。Kangら
により、老人斑アミロイドには前駆体(以下APPと略
す)が存在すること(以下Kangらにより発見された
APPをAPP695と略す)が報告され(Kangら
、Nature 325 733−736 1
987、特開昭63―222693号公報参照)、さら
に本発明者らの研究等により、APPには少なくとも3
種類(APP695に加えてAPP751及びAPP7
70)存在することが明らかになった(Ponteら、
Nature 331 525―527 198
8、Tanziら、Nature 331 528
―530 1988、Kitaguchiら、Nat
ure 331 530―532 1988、欧
州特許公開番号0304013号公報、特許出願公表
平2―501796号公報、国際公開番号WO89/
07657)。更に、714アミノ酸からなるアルツハ
イマー病アミロイド前駆体蛋白APP714(Gold
eら、Neuron 4 253ー267 19
90)、及び老人斑アミロイド部分はもたない、563
アミノ酸からなるAPP563(deSauvageら
Science 245 651−653
1989)もマイナー成分ながらその存在が知られてい
る(図1)。APP751及びAPP770にはKun
itz型プロテアーゼインヒビターと高い相同性を有す
る領域が存在すること、及び実際にプロテアーゼインヒ
ビター活性が存在することが明らかになった(図1)。 AD患者における老人斑アミロイドの脳内沈着を、プロ
テアーゼインヒビターによる脳内の代謝阻害、APPの
不完全分解の結果と考えるならば、プロテアーゼインヒ
ビター活性を有するAPPの過剰発現が、ADの発症に
何らかの役割をはたしている可能性が考えられる。この
見地から、本発明者らは、3種類のAPPメッセンジャ
ーRNAの発現量をAD患者と正常人の脳について検討
したところ、AD患者においてAPP770メッセンジ
ャーRNAの発現量が2倍程高いという結果を得た。ま
たAPP751メッセンジャーRNA量もAD患者で対
照に比べ1.1倍から1.3倍高いという結果を得てい
る(Tanakaら、B.B.R.C.157 47
2―479 1988 及びB.B.R.C.16
5 1406―1414 1990)。APP77
0メッセンジャーRNAの方がAD患者と対照との差が
明確であり、APP770蛋白の特異的な検出がADの
診断に重要な情報を提供することを示唆している。
【0003】また、ヒト髄液を被検体として、プロテア
ーゼインヒビター(KPI;ここでKPIとはAPP7
70及びAPP751のN末端側から数えて289番目
のGluから344番目のAlaまでの56残基を指し
、種々のプロテアーゼに対して阻害活性を有する。)領
域を含むAPPまたはその断片量をトリプシンELIS
A法(Kitaguchiら、B.B.R.C.166
1453―14591990 及び 特願平1
―214118、特願平2−220889)により測定
した結果、AD群は脳血管性痴呆群に比し、有意に高値
を示すという結果が得られている(Kitaguchi
ら、B.B.R.C.166 1453―1459
1990、及び、第31回日本神経学会総会 抄録
集241ページIIーJー05 1990年)。この
結果は、APP770及びAPP751中に共通に存在
するプロテアーゼインヒビター(KPI)領域を認識す
るウサギ抗血清と、トリプシン(このプロテアーゼイン
ヒビター領域と強く結合する)とを用いたトリプシンE
LISA法により得られたものである。(但し、ELI
SAとは、Enzyme Linked Immu
nosorbent Assayの略である)。しか
しながら、例えば、血清や血漿を被検体とし、且つトリ
プシンを固相に結合して第1抗体の代わりに用いる場合
には、血液中のトリプシンインヒビターとトリプシンが
結合してしまうため、アッセイプレート固相への被検体
タンパク(即ちAPP)の結合量が充分でない場合があ
る。そこで、トリプシンELISA法に代わるAPP7
51及びAPP770の高感度検出方法が望まれている
。更に先述した様にAD患者と対照とのメッセンジャー
RNAの発現量の違いがAPP770について特に顕著
であったことを考えると特にAPP770蛋白を特異的
に且つ、高感度に検出する方法が強く望まれている。し
かしながら、現在のところAPP770蛋白を特異的に
検出する方法については報告がない。
ーゼインヒビター(KPI;ここでKPIとはAPP7
70及びAPP751のN末端側から数えて289番目
のGluから344番目のAlaまでの56残基を指し
、種々のプロテアーゼに対して阻害活性を有する。)領
域を含むAPPまたはその断片量をトリプシンELIS
A法(Kitaguchiら、B.B.R.C.166
1453―14591990 及び 特願平1
―214118、特願平2−220889)により測定
した結果、AD群は脳血管性痴呆群に比し、有意に高値
を示すという結果が得られている(Kitaguchi
ら、B.B.R.C.166 1453―1459
1990、及び、第31回日本神経学会総会 抄録
集241ページIIーJー05 1990年)。この
結果は、APP770及びAPP751中に共通に存在
するプロテアーゼインヒビター(KPI)領域を認識す
るウサギ抗血清と、トリプシン(このプロテアーゼイン
ヒビター領域と強く結合する)とを用いたトリプシンE
LISA法により得られたものである。(但し、ELI
SAとは、Enzyme Linked Immu
nosorbent Assayの略である)。しか
しながら、例えば、血清や血漿を被検体とし、且つトリ
プシンを固相に結合して第1抗体の代わりに用いる場合
には、血液中のトリプシンインヒビターとトリプシンが
結合してしまうため、アッセイプレート固相への被検体
タンパク(即ちAPP)の結合量が充分でない場合があ
る。そこで、トリプシンELISA法に代わるAPP7
51及びAPP770の高感度検出方法が望まれている
。更に先述した様にAD患者と対照とのメッセンジャー
RNAの発現量の違いがAPP770について特に顕著
であったことを考えると特にAPP770蛋白を特異的
に且つ、高感度に検出する方法が強く望まれている。し
かしながら、現在のところAPP770蛋白を特異的に
検出する方法については報告がない。
【0004】KPI配列、即ちAPP770及びAPP
751を認識する抗体に関しては、合成ペプチドを抗原
として作製したものが報告されているが(Anders
onら、EMBO Journal 8 362
7−3632、1989、Palmertら、Neur
ology 40 1028−10341990)
、これらはいずれもウェスタンブロッティングにしか使
用されておらずELISAには使用されていない。ウェ
スタンブロッティング法に於いては、被検体を濃縮、脱
塩、さらに界面活性剤や還元剤による変性処理等の操作
を行った後、電気泳動によりタンパク質の分離を行い、
これに対して抗原抗体反応を行わなければならない。そ
のため操作が煩雑で、多数の検体について測定が困難で
あること、被検試料に含まれるAPP以外の夾雑タンパ
クの量によって検出感度が著しく左右されること等の点
で問題がある。更にこれらのウェスタンブロッティング
で使用されている抗体は、APP770とAPP751
を区別することができない。また、APPのC末端側(
APP695、751、770に共通な配列。APP6
95でいえば第667―676残基)に対する抗体で、
ラジオイムノアッセイ法(以下RIAと略す)によって
、血清中のAPP濃度を検討したところ、AD/対照に
有意差はなかったとする報告もある(Rumbleら、
New England J.Med.320、1
446―1452、1989)。ただし髄液や血液等体
液中に存在するAPPの殆どは、膜貫通領域よりC末端
側の配列を有していない(例えばPalmertら、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 86
、6338―6342、1989、Palmertら、
Neurology 40、1028―1034、1
990、van Nostrandら、Scienc
e 248、745―748、1990、Coleら
、Biochem.Biophys.Res.Comm
. 170、288―295、1990など)。これ
らの現状に於いて、臨床現場でのAPP770の特異的
、且つ迅速な定量方法の確立が求められていた。
751を認識する抗体に関しては、合成ペプチドを抗原
として作製したものが報告されているが(Anders
onら、EMBO Journal 8 362
7−3632、1989、Palmertら、Neur
ology 40 1028−10341990)
、これらはいずれもウェスタンブロッティングにしか使
用されておらずELISAには使用されていない。ウェ
スタンブロッティング法に於いては、被検体を濃縮、脱
塩、さらに界面活性剤や還元剤による変性処理等の操作
を行った後、電気泳動によりタンパク質の分離を行い、
これに対して抗原抗体反応を行わなければならない。そ
のため操作が煩雑で、多数の検体について測定が困難で
あること、被検試料に含まれるAPP以外の夾雑タンパ
クの量によって検出感度が著しく左右されること等の点
で問題がある。更にこれらのウェスタンブロッティング
で使用されている抗体は、APP770とAPP751
を区別することができない。また、APPのC末端側(
APP695、751、770に共通な配列。APP6
95でいえば第667―676残基)に対する抗体で、
ラジオイムノアッセイ法(以下RIAと略す)によって
、血清中のAPP濃度を検討したところ、AD/対照に
有意差はなかったとする報告もある(Rumbleら、
New England J.Med.320、1
446―1452、1989)。ただし髄液や血液等体
液中に存在するAPPの殆どは、膜貫通領域よりC末端
側の配列を有していない(例えばPalmertら、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 86
、6338―6342、1989、Palmertら、
Neurology 40、1028―1034、1
990、van Nostrandら、Scienc
e 248、745―748、1990、Coleら
、Biochem.Biophys.Res.Comm
. 170、288―295、1990など)。これ
らの現状に於いて、臨床現場でのAPP770の特異的
、且つ迅速な定量方法の確立が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、測
定操作及び試料の調製が簡便であるとともに、高感度に
APP770及びその断片を測定することのできる、測
定方法、試薬及びキットを提供することを目的とする。
定操作及び試料の調製が簡便であるとともに、高感度に
APP770及びその断片を測定することのできる、測
定方法、試薬及びキットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明者が鋭意研究を行った結果、APP770及びその
断片の定量方法として、APP770を特異的に認識す
る抗体を少なくとも1種類用いた2抗体サンドイッチE
LISA法によって可能となることを見いだし、さらに
当該方法により、測定操作及び試料の調製が簡便である
とともに、高感度にこれらを定量できる試薬及びキット
を作成し、本発明を完成するに至った。
発明者が鋭意研究を行った結果、APP770及びその
断片の定量方法として、APP770を特異的に認識す
る抗体を少なくとも1種類用いた2抗体サンドイッチE
LISA法によって可能となることを見いだし、さらに
当該方法により、測定操作及び試料の調製が簡便である
とともに、高感度にこれらを定量できる試薬及びキット
を作成し、本発明を完成するに至った。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。サ
ンドイッチELISA法による免疫学的測定方法とは、
抗原上の2つの異なった抗体認識部位(これを抗原決定
基という)にそれぞれ結合する2種類の抗体を用いて抗
原の有無又はその量を測定する方法である。本発明にお
いて用いられる、APP770の検出のための抗体とし
ては、一方がAPP770を特異的に認識する抗体であ
ることが要件であり、他方に用いられる抗体としてはA
PP695、APP751、又はAPP770等各種A
PPを認識できる抗体や、APP770に固有の配列を
認識する抗体で第1抗体とは異なる抗原決定基を認識す
る抗体との組み合わせであっても良い。
ンドイッチELISA法による免疫学的測定方法とは、
抗原上の2つの異なった抗体認識部位(これを抗原決定
基という)にそれぞれ結合する2種類の抗体を用いて抗
原の有無又はその量を測定する方法である。本発明にお
いて用いられる、APP770の検出のための抗体とし
ては、一方がAPP770を特異的に認識する抗体であ
ることが要件であり、他方に用いられる抗体としてはA
PP695、APP751、又はAPP770等各種A
PPを認識できる抗体や、APP770に固有の配列を
認識する抗体で第1抗体とは異なる抗原決定基を認識す
る抗体との組み合わせであっても良い。
【0008】APP770を特異的に認識する抗体とし
て、例えば本発明実施例1に記載した7E11モノクロ
ーナル抗体(微工研菌寄第11633号(FERM
P−11633)のハイブリドーマが産生する)が挙げ
られる。他方に用いられる抗体としては、APP695
、APP751、又はAPP770等各種APPを認識
できる抗体や、APP770に固有の配列を認識する抗
体で第1抗体とは異なる抗原決定基を認識する抗体でも
良い。また、髄液や血清中のAPPの殆どは膜貫通領域
からC末端までの配列を含んでいないことから、APP
695やAPP751又はAPP770の膜貫通領域か
ら カルボキシル末端までを除去したAPP誘導体を認
識するポリクローナル抗体やモノクローナル抗体等も有
用である。例えば、本発明者らによって作成された、A
PP695のC末端部分103アミノ酸(膜貫通領域及
び細胞内部分)が欠失したAPP695誘導体であるA
PP592(実施例参照)を免疫して得られた、ウサギ
抗APP592ポリクローナル抗体等及びマウス抗AP
P592モノクローナル抗体等が挙げられる。モノクロ
ーナル抗体の例としては、微工研菌寄第11942号(
FERM P−11942、モノクローナル抗体1B
2を産生する)、同11943号(FERM P−1
1943、モノクローナル抗体3B2を産生する)、及
び同11944号(FERM P−11944、モノ
クローナル抗体6A3を産生する)のハイブリドーマが
産生する抗体等が挙げられる。或いは、APP770及
びAPP751上に存在するKPIを認識する抗体との
組み合わせであっても良い。このような例としては本発
明実施例1に記載した抗ZtPIポリクローナル抗体が
挙げられる。
て、例えば本発明実施例1に記載した7E11モノクロ
ーナル抗体(微工研菌寄第11633号(FERM
P−11633)のハイブリドーマが産生する)が挙げ
られる。他方に用いられる抗体としては、APP695
、APP751、又はAPP770等各種APPを認識
できる抗体や、APP770に固有の配列を認識する抗
体で第1抗体とは異なる抗原決定基を認識する抗体でも
良い。また、髄液や血清中のAPPの殆どは膜貫通領域
からC末端までの配列を含んでいないことから、APP
695やAPP751又はAPP770の膜貫通領域か
ら カルボキシル末端までを除去したAPP誘導体を認
識するポリクローナル抗体やモノクローナル抗体等も有
用である。例えば、本発明者らによって作成された、A
PP695のC末端部分103アミノ酸(膜貫通領域及
び細胞内部分)が欠失したAPP695誘導体であるA
PP592(実施例参照)を免疫して得られた、ウサギ
抗APP592ポリクローナル抗体等及びマウス抗AP
P592モノクローナル抗体等が挙げられる。モノクロ
ーナル抗体の例としては、微工研菌寄第11942号(
FERM P−11942、モノクローナル抗体1B
2を産生する)、同11943号(FERM P−1
1943、モノクローナル抗体3B2を産生する)、及
び同11944号(FERM P−11944、モノ
クローナル抗体6A3を産生する)のハイブリドーマが
産生する抗体等が挙げられる。或いは、APP770及
びAPP751上に存在するKPIを認識する抗体との
組み合わせであっても良い。このような例としては本発
明実施例1に記載した抗ZtPIポリクローナル抗体が
挙げられる。
【0009】これらの抗体は完全な形の抗体のままで用
い得ることは勿論のこと、その本質的結合能が維持され
る抗体断片、例えば、Fab、Fab’、(Fab’)
2 等として用いることもできる。本発明における被
検試料としては特に限定はないが、具体的には、髄液、
血液(血漿及び血清)、尿等が挙げられる。また、脳等
の組織や細胞の抽出物を用いることもできる。
い得ることは勿論のこと、その本質的結合能が維持され
る抗体断片、例えば、Fab、Fab’、(Fab’)
2 等として用いることもできる。本発明における被
検試料としては特に限定はないが、具体的には、髄液、
血液(血漿及び血清)、尿等が挙げられる。また、脳等
の組織や細胞の抽出物を用いることもできる。
【0010】本発明において用いられる不溶性担体とし
ては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、フッ素樹脂、ガラス、金属及びこ
れらの組み合わせ等を例示することができる。また不溶
性担体の形状としては、例えばトレー状、球状、繊維状
、棒状、盤状、容器状、セル、試験管等の種々の形状で
本発明を実施することができる。多数の被検試料を同時
に測定できる点では、96穴マイクロプレート等が好ま
しい。
ては、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、フッ素樹脂、ガラス、金属及びこ
れらの組み合わせ等を例示することができる。また不溶
性担体の形状としては、例えばトレー状、球状、繊維状
、棒状、盤状、容器状、セル、試験管等の種々の形状で
本発明を実施することができる。多数の被検試料を同時
に測定できる点では、96穴マイクロプレート等が好ま
しい。
【0011】本発明に於いては第2抗体として用いられ
る抗体を直接、酵素や放射性同位元素或いはFITC等
の蛍光物質で標識してもよい。或いは、かかる第2抗体
に対する抗体を標識したものを第3抗体として用いても
よい。或いは第2抗体を、ビオチン等のマーカー化合物
で標識し、このマーカー化合物に特異的に結合する物質
(ビオチンの場合、ストレプトアビジンやアビジン)を
、酵素や蛍光色素、放射性同位元素等で標識したものを
結合させるという方法も用いられる。
る抗体を直接、酵素や放射性同位元素或いはFITC等
の蛍光物質で標識してもよい。或いは、かかる第2抗体
に対する抗体を標識したものを第3抗体として用いても
よい。或いは第2抗体を、ビオチン等のマーカー化合物
で標識し、このマーカー化合物に特異的に結合する物質
(ビオチンの場合、ストレプトアビジンやアビジン)を
、酵素や蛍光色素、放射性同位元素等で標識したものを
結合させるという方法も用いられる。
【0012】本発明に於いては最終的な検出手段は特に
限定せず、APP770の特異的な検出に用いられる1
組の2種類の抗体の一方として、APP770を特異的
に認識する抗体を用いることが要件であり、かかる組み
合わせにより認識固定された後の検出手段は如何なるも
のでも構わない。しかしながら、本発明に用いることが
できる代表的検出法を例示すると、第2抗体を酵素、放
射性同位元素、蛍光物質或いは他の結合物質で標識した
ものを用いる検出方法となる。
限定せず、APP770の特異的な検出に用いられる1
組の2種類の抗体の一方として、APP770を特異的
に認識する抗体を用いることが要件であり、かかる組み
合わせにより認識固定された後の検出手段は如何なるも
のでも構わない。しかしながら、本発明に用いることが
できる代表的検出法を例示すると、第2抗体を酵素、放
射性同位元素、蛍光物質或いは他の結合物質で標識した
ものを用いる検出方法となる。
【0013】酵素を用いる検出方法では、酵素としては
、β−D−ガラクトシダーゼ(β−Gal)、ホースラ
ディッシュパーオキシダーゼ(HRP)、アルカリ性ホ
スファターゼ(AP)等があり、それぞれの酵素に対応
する比色基質、或いは蛍光基質を加え、比色計、または
蛍光光度計を用いて生成物を定量する。上記酵素に対す
る代表的基質としては、β―Galの基質として、o―
ニトロフェニル―β―D―ガラクトシド(比色基質)、
4―メチルウンベリフェリル―β―D―ガラクトシド(
蛍光基質)等、HRPの基質として、o―フェニレンジ
アミン(比色基質)等、APの基質として、p―ニトロ
フェニルリン酸(比色基質)等を挙げることができる。 放射性同位元素を用いる検出方法としては、125−I
等で標識された第2抗体を用い、γ−ウェルカウンター
等を用いて放射活性を測定する。また、第2抗体をビオ
チン標識し、更にアビジンで標識した酵素と反応させ、
以下酵素を用いる検出の場合と同様の反応を行って、検
出することも可能である。また蛍光物質を用いる方法で
は、蛍光物質として、フルオレッセインイソチオシアネ
ート(FITC)等を例示することができる。これらは
例示したものに限らず、免疫学的測定方法に使用されて
いるものであれば、他のものでも使用できる。
、β−D−ガラクトシダーゼ(β−Gal)、ホースラ
ディッシュパーオキシダーゼ(HRP)、アルカリ性ホ
スファターゼ(AP)等があり、それぞれの酵素に対応
する比色基質、或いは蛍光基質を加え、比色計、または
蛍光光度計を用いて生成物を定量する。上記酵素に対す
る代表的基質としては、β―Galの基質として、o―
ニトロフェニル―β―D―ガラクトシド(比色基質)、
4―メチルウンベリフェリル―β―D―ガラクトシド(
蛍光基質)等、HRPの基質として、o―フェニレンジ
アミン(比色基質)等、APの基質として、p―ニトロ
フェニルリン酸(比色基質)等を挙げることができる。 放射性同位元素を用いる検出方法としては、125−I
等で標識された第2抗体を用い、γ−ウェルカウンター
等を用いて放射活性を測定する。また、第2抗体をビオ
チン標識し、更にアビジンで標識した酵素と反応させ、
以下酵素を用いる検出の場合と同様の反応を行って、検
出することも可能である。また蛍光物質を用いる方法で
は、蛍光物質として、フルオレッセインイソチオシアネ
ート(FITC)等を例示することができる。これらは
例示したものに限らず、免疫学的測定方法に使用されて
いるものであれば、他のものでも使用できる。
【0014】本発明で用いる抗体を使用して、RIAを
組むことも可能である。RIAの1つの方法としてAP
P770又はその断片を、放射性同位元素で標識して標
識抗原とし、これと試料中の抗原(非標識抗原)とが、
本発明で用いる抗体を不溶性担体に結合したものに、競
争的に結合させ、標識抗原の結合の度合いで、試料中の
抗原量を測定する方法が挙げられる。即ち、試料中の抗
原量が多ければ、不溶性担体に結合した標識抗原は少な
くなり、遊離の標識抗原が多くなる。試料中の抗原量が
少なければ、その逆となる。また、RIAの他の方法と
して、先述した様に、本発明で用いる第2抗体を放射性
同位元素で標識し、試料中の抗原と結合した標識抗体量
を測定する方法も挙げられる。
組むことも可能である。RIAの1つの方法としてAP
P770又はその断片を、放射性同位元素で標識して標
識抗原とし、これと試料中の抗原(非標識抗原)とが、
本発明で用いる抗体を不溶性担体に結合したものに、競
争的に結合させ、標識抗原の結合の度合いで、試料中の
抗原量を測定する方法が挙げられる。即ち、試料中の抗
原量が多ければ、不溶性担体に結合した標識抗原は少な
くなり、遊離の標識抗原が多くなる。試料中の抗原量が
少なければ、その逆となる。また、RIAの他の方法と
して、先述した様に、本発明で用いる第2抗体を放射性
同位元素で標識し、試料中の抗原と結合した標識抗体量
を測定する方法も挙げられる。
【0015】次に本発明による、アルツハイマー病アミ
ロイド前駆体蛋白APP770の測定方法について具体
的に説明する。APP770を特異的を認識する抗体(
第1抗体)を適当な不溶性担体、例えば96穴ポリスチ
レン製マイクロプレートに固定化する(以下これを”固
定化抗体”という)。固定用バッファーとしては、炭酸
ナトリウム―炭酸水素ナトリウムバッファー(pH9.
6)、或いはリン酸緩衝塩類溶液(以下PBS(−)と
略す)等が用いられる。固定は、4℃で一晩放置するの
が一般的であるが、例えば、室温で2時間程度静置する
ことも可能である。このようにして第1抗体を固定した
マイクロプレートをPBS(−)等によって洗浄する。 次いで不溶性担体と、測定しようとする試薬又は被検試
料との非特異的結合を避けるために、適当な物質、例え
ば1〜3%ウシ血清アルブミンやスキムミルク/PBS
(−)溶液で、不溶性担体の表面を被覆する。 被覆は、37℃や室温で2時間程度、静置又はプレート
ミキサー等で攪拌しながら行うのが一般的である。被覆
後、再びマイクロプレートをPBS(−)等で洗浄する
。このようにして得られた、第1抗体が固定化された不
溶性担体を被検試料と一定時間及び一定温度で接触させ
反応させる。反応は4℃で一晩プレートミキサー等で攪
拌しながら行うのが一般的であるが、室温や37℃で1
〜2時間程度行うことも可能である。この間に固定化抗
体(第1抗体)と被検試料中のAPP770又はその断
片が結合する。次いでPBS(−)等で洗った後、適当
な標識物質、例えば、β―ガラクトシダーゼ、ホースラ
ディッシュパーオキシダーゼ、アルカリ性ホスファター
ゼ等の酵素や、125−I等の放射性同位元素で標識化
した、前述したようなAPP770を認識できる抗体(
第2抗体)の溶液を、不溶性担体上の固定化抗体に結合
したAPP770又はその断片と一定時間及び一定温度
例えば、4℃で一晩、或いは室温で1〜2時間接触させ
第2抗体と反応させる。これを再び、PBS(−)等で
洗い、次いで不溶性担体上に存在する第2抗体に標識さ
れた標識物質の量を測定する。酵素を用いる検出方法で
は、酵素としては、β−D−ガラクトシダーゼ(β−G
al)、ホースラディッシュパーオキシダーゼ(HRP
)、アルカリ性ホスファターゼ(AP)等があり、それ
ぞれの酵素に対応する比色基質、或いは蛍光基質を加え
、比色計、または蛍光光度計を用いて生成物を定量する
。上記酵素に対する代表的基質としては、β―Galの
基質として、o―ニトロフェニル―β―D―ガラクトシ
ド(比色基質)、4―メチルウンベリフェリル―β―D
―ガラクトシド(蛍光基質)等、HRPの基質として、
o―フェニレンジアミン(比色基質)等、APの基質と
して、p―ニトロフェニルリン酸(比色基質)等を挙げ
ることができる。放射性同位元素を用いる検出方法とし
ては、125−I等で標識された第2抗体を用い、γ−
ウェルカウンター等を用いて放射活性を測定する。また
アビジンのビオチンに対する高親和性を利用して、第2
抗体をビオチン標識し、更にアビジンやストレプトアビ
ジンで標識した酵素をと反応させ、以下酵素を用いる検
出の場合と同様の反応を行って、検出することも可能で
ある。 一方、被検試料の代わりに種々の濃度の標準
品、例えば組換えDNA法により産生した、精製アルツ
ハイマー病アミロイド前駆体蛋白又はその断片、或いは
標準となる髄液や血液、尿などを用いて標準検量線を作
製し、これと、被検試料の測定値を対比させ、被検試料
中のアルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白の量を算出
し、定量することができる。第1抗体としてAPP77
0を特異的に認識する抗体、第2抗体としてAPPを認
識する抗体について述べたが、第1抗体と第2抗体の組
み合わせは逆であっても構わない。また、第1抗体、第
2抗体がAPP770に固有な配列上の異なる抗原決定
基を認識する抗体の組み合わせであってもよい。
ロイド前駆体蛋白APP770の測定方法について具体
的に説明する。APP770を特異的を認識する抗体(
第1抗体)を適当な不溶性担体、例えば96穴ポリスチ
レン製マイクロプレートに固定化する(以下これを”固
定化抗体”という)。固定用バッファーとしては、炭酸
ナトリウム―炭酸水素ナトリウムバッファー(pH9.
6)、或いはリン酸緩衝塩類溶液(以下PBS(−)と
略す)等が用いられる。固定は、4℃で一晩放置するの
が一般的であるが、例えば、室温で2時間程度静置する
ことも可能である。このようにして第1抗体を固定した
マイクロプレートをPBS(−)等によって洗浄する。 次いで不溶性担体と、測定しようとする試薬又は被検試
料との非特異的結合を避けるために、適当な物質、例え
ば1〜3%ウシ血清アルブミンやスキムミルク/PBS
(−)溶液で、不溶性担体の表面を被覆する。 被覆は、37℃や室温で2時間程度、静置又はプレート
ミキサー等で攪拌しながら行うのが一般的である。被覆
後、再びマイクロプレートをPBS(−)等で洗浄する
。このようにして得られた、第1抗体が固定化された不
溶性担体を被検試料と一定時間及び一定温度で接触させ
反応させる。反応は4℃で一晩プレートミキサー等で攪
拌しながら行うのが一般的であるが、室温や37℃で1
〜2時間程度行うことも可能である。この間に固定化抗
体(第1抗体)と被検試料中のAPP770又はその断
片が結合する。次いでPBS(−)等で洗った後、適当
な標識物質、例えば、β―ガラクトシダーゼ、ホースラ
ディッシュパーオキシダーゼ、アルカリ性ホスファター
ゼ等の酵素や、125−I等の放射性同位元素で標識化
した、前述したようなAPP770を認識できる抗体(
第2抗体)の溶液を、不溶性担体上の固定化抗体に結合
したAPP770又はその断片と一定時間及び一定温度
例えば、4℃で一晩、或いは室温で1〜2時間接触させ
第2抗体と反応させる。これを再び、PBS(−)等で
洗い、次いで不溶性担体上に存在する第2抗体に標識さ
れた標識物質の量を測定する。酵素を用いる検出方法で
は、酵素としては、β−D−ガラクトシダーゼ(β−G
al)、ホースラディッシュパーオキシダーゼ(HRP
)、アルカリ性ホスファターゼ(AP)等があり、それ
ぞれの酵素に対応する比色基質、或いは蛍光基質を加え
、比色計、または蛍光光度計を用いて生成物を定量する
。上記酵素に対する代表的基質としては、β―Galの
基質として、o―ニトロフェニル―β―D―ガラクトシ
ド(比色基質)、4―メチルウンベリフェリル―β―D
―ガラクトシド(蛍光基質)等、HRPの基質として、
o―フェニレンジアミン(比色基質)等、APの基質と
して、p―ニトロフェニルリン酸(比色基質)等を挙げ
ることができる。放射性同位元素を用いる検出方法とし
ては、125−I等で標識された第2抗体を用い、γ−
ウェルカウンター等を用いて放射活性を測定する。また
アビジンのビオチンに対する高親和性を利用して、第2
抗体をビオチン標識し、更にアビジンやストレプトアビ
ジンで標識した酵素をと反応させ、以下酵素を用いる検
出の場合と同様の反応を行って、検出することも可能で
ある。 一方、被検試料の代わりに種々の濃度の標準
品、例えば組換えDNA法により産生した、精製アルツ
ハイマー病アミロイド前駆体蛋白又はその断片、或いは
標準となる髄液や血液、尿などを用いて標準検量線を作
製し、これと、被検試料の測定値を対比させ、被検試料
中のアルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白の量を算出
し、定量することができる。第1抗体としてAPP77
0を特異的に認識する抗体、第2抗体としてAPPを認
識する抗体について述べたが、第1抗体と第2抗体の組
み合わせは逆であっても構わない。また、第1抗体、第
2抗体がAPP770に固有な配列上の異なる抗原決定
基を認識する抗体の組み合わせであってもよい。
【0016】本発明に於ける測定試薬は、一方を不溶性
担体に結合した第1抗体と他方の第2抗体とにより構成
される。また、この試薬を能率よく、且つ簡便に利用す
るために、これら抗体以外に種々の補助剤を含めてキッ
トを形成することができる。係る補助剤としては、例え
ば、検量線作製用標準品、試薬を溶解させるための溶解
剤、不溶化担体を洗浄するために使用される洗浄剤、抗
体の標識物質として酵素を使用した場合、酵素活性を測
定するための基質、その反応停止剤等の免疫学的測定試
薬のキットとして通常使用されるものが挙げられる。
担体に結合した第1抗体と他方の第2抗体とにより構成
される。また、この試薬を能率よく、且つ簡便に利用す
るために、これら抗体以外に種々の補助剤を含めてキッ
トを形成することができる。係る補助剤としては、例え
ば、検量線作製用標準品、試薬を溶解させるための溶解
剤、不溶化担体を洗浄するために使用される洗浄剤、抗
体の標識物質として酵素を使用した場合、酵素活性を測
定するための基質、その反応停止剤等の免疫学的測定試
薬のキットとして通常使用されるものが挙げられる。
【0017】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳述するが、本
発明は該実施例によって限定されるものではない。 実施例1 抗原、アッセイ用タンパク及び抗体の作成
[工程1]APP770に特異的なモノクローナル抗体
産生ハイブリドーマ7E11の作成 (i)マウスの感作 APP770に特異的な抗体を産生するハイブリドーマ
作成のための抗原APPI−88(特願平2−2424
69号に於いてはIJの名前で記載してある。)は、以
下のようにして調製した。APPI−88はAPP77
0の289番目のGlu残基から369番目のAla残
基までのアミノ酸配列を含む。北口ら(北口ら、Bio
chim.Biophys.Acta.1038 1
05−113 1990、及び特願平2−24246
9号)に記載の方法によりAPPI−88を動物細胞に
発現させ、精製APPI−88 500μgを得た。 この精製APPI−88をPBS(−)に溶かし、La
emmliのSDS−PAGEサンプルバッファー(L
aemmli U.K.Nature 227 6
80−685 (1970))中で100℃、3分間
煮沸後、4倍容のアセトンを加え、−20℃で1時間冷
却を行い、9000回転20分間の遠心操作を行った。 過剰量のSDSを除去し、沈査よりSDS変性APPI
−88を回収し、これをハイブリドーマ作成のための抗
原として用いた。免疫は50μgのSDS変性APPI
−88を500μlのPBS(−)に溶かしたものをそ
れぞれ3匹の6週齢のBalb/c雌マウスの腹腔にフ
ロイントの完全アジュバントと共に注射し、以後2週間
の間隔でフロイントの不完全アジュバントと共に合計4
回の免疫を行った。免疫の過程で抗原に対する血清の抗
体価の上昇を単クローン抗体実験マニュアル(講談社サ
イエンティフィク 富山朔二著)に従って、固相EL
ISA法により確認した。
発明は該実施例によって限定されるものではない。 実施例1 抗原、アッセイ用タンパク及び抗体の作成
[工程1]APP770に特異的なモノクローナル抗体
産生ハイブリドーマ7E11の作成 (i)マウスの感作 APP770に特異的な抗体を産生するハイブリドーマ
作成のための抗原APPI−88(特願平2−2424
69号に於いてはIJの名前で記載してある。)は、以
下のようにして調製した。APPI−88はAPP77
0の289番目のGlu残基から369番目のAla残
基までのアミノ酸配列を含む。北口ら(北口ら、Bio
chim.Biophys.Acta.1038 1
05−113 1990、及び特願平2−24246
9号)に記載の方法によりAPPI−88を動物細胞に
発現させ、精製APPI−88 500μgを得た。 この精製APPI−88をPBS(−)に溶かし、La
emmliのSDS−PAGEサンプルバッファー(L
aemmli U.K.Nature 227 6
80−685 (1970))中で100℃、3分間
煮沸後、4倍容のアセトンを加え、−20℃で1時間冷
却を行い、9000回転20分間の遠心操作を行った。 過剰量のSDSを除去し、沈査よりSDS変性APPI
−88を回収し、これをハイブリドーマ作成のための抗
原として用いた。免疫は50μgのSDS変性APPI
−88を500μlのPBS(−)に溶かしたものをそ
れぞれ3匹の6週齢のBalb/c雌マウスの腹腔にフ
ロイントの完全アジュバントと共に注射し、以後2週間
の間隔でフロイントの不完全アジュバントと共に合計4
回の免疫を行った。免疫の過程で抗原に対する血清の抗
体価の上昇を単クローン抗体実験マニュアル(講談社サ
イエンティフィク 富山朔二著)に従って、固相EL
ISA法により確認した。
【0018】(ii)細胞融合
単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエンティフ
ィク 富山朔二著)に従って細胞融合を行った。血清
の抗体価の最も高かったマウスに200μlのPBS(
−)に溶かした50μgのSDS変性APPI−88を
尾静脈より注射し、その3日後に、脾細胞を無菌的に取
り出し、ステンレスメッシュで単細胞にほぐし、脾細胞
の1/5量の8−アザグアニン耐性骨髄腫細胞株P3X
63−Ag8−653細胞(株式会社 免疫生物研究
所より入手)と、MediaITM培地(株式会社
免疫生物研究所)を混合し、遠沈後、細胞のペレットに
50%PEG1500(ベーリンガー社製)を加え、融
合操作を行った。その後、融合細胞を遠心して上清を吸
引除去した後、30%FCS入りHAT培地を加え、9
6穴マイクロプレート11枚にまいた。融合後、約2週
間で600ウェルからコロニーが生育し、これらの培養
上清についてSDS変性APPI−88をスクリーニン
グ用抗原とした固相ELISAを行い、SDS変性AP
PI−88と強く反応するクローンを得、限界希釈法に
よるクローニングを3回繰り返した。3回のクローニン
グにより安定した抗体産生を示す1クローンを7E11
と命名し、これを平成2年7月27日付けで微生物工業
技術研究所に寄託した(微工研菌寄第11633号)。
ィク 富山朔二著)に従って細胞融合を行った。血清
の抗体価の最も高かったマウスに200μlのPBS(
−)に溶かした50μgのSDS変性APPI−88を
尾静脈より注射し、その3日後に、脾細胞を無菌的に取
り出し、ステンレスメッシュで単細胞にほぐし、脾細胞
の1/5量の8−アザグアニン耐性骨髄腫細胞株P3X
63−Ag8−653細胞(株式会社 免疫生物研究
所より入手)と、MediaITM培地(株式会社
免疫生物研究所)を混合し、遠沈後、細胞のペレットに
50%PEG1500(ベーリンガー社製)を加え、融
合操作を行った。その後、融合細胞を遠心して上清を吸
引除去した後、30%FCS入りHAT培地を加え、9
6穴マイクロプレート11枚にまいた。融合後、約2週
間で600ウェルからコロニーが生育し、これらの培養
上清についてSDS変性APPI−88をスクリーニン
グ用抗原とした固相ELISAを行い、SDS変性AP
PI−88と強く反応するクローンを得、限界希釈法に
よるクローニングを3回繰り返した。3回のクローニン
グにより安定した抗体産生を示す1クローンを7E11
と命名し、これを平成2年7月27日付けで微生物工業
技術研究所に寄託した(微工研菌寄第11633号)。
【0019】このハイブリドーマが産生するモノクロー
ナル抗体7E11の反応性を以下に述べる本実施例工程
2(i)及び(ii)で作成した、APP667、AP
P648、APP592に対して検討したところ、後述
するように、SDS変性、非変性何れの条件でもAPP
667とのみ強く反応した。即ち、モノクローナル抗体
7E11は、APP770を特異的に認識することがわ
かった。
ナル抗体7E11の反応性を以下に述べる本実施例工程
2(i)及び(ii)で作成した、APP667、AP
P648、APP592に対して検討したところ、後述
するように、SDS変性、非変性何れの条件でもAPP
667とのみ強く反応した。即ち、モノクローナル抗体
7E11は、APP770を特異的に認識することがわ
かった。
【0020】[工程2]APPの調製
(i)APP592の調製
APP695のC末端側103アミノ酸を欠失させた蛋
白である592アミノ酸(シグナルペプチドを含む)か
ら成るAPP592(図2)は、欧州特許公開番号03
0413号実施例1に記載の方法で得たヒト老人斑アミ
ロイド前駆体APP695cDNAから出発して、上述
欧州特許公開番号0304013号実施例5に記載の方
法でサル腎臓由来のCOS−1細胞で産生させ培養上清
中へ分泌させ、精製した。以下詳述する。
白である592アミノ酸(シグナルペプチドを含む)か
ら成るAPP592(図2)は、欧州特許公開番号03
0413号実施例1に記載の方法で得たヒト老人斑アミ
ロイド前駆体APP695cDNAから出発して、上述
欧州特許公開番号0304013号実施例5に記載の方
法でサル腎臓由来のCOS−1細胞で産生させ培養上清
中へ分泌させ、精製した。以下詳述する。
【0021】欧州特許公開番号0304013号実施例
5工程2記載のプラスミドpSVMT592をCOS−
1細胞に導入した。即ち、pSVMT592 20μ
gを、1×106個のCOS−1細胞に対し、ショ糖含
有PBS(272mMショ糖、7mMリン酸ナトリウム
(pH7.4)1mMMgCl2)中で、バイオラッド
社のジーンパルサーTMを用い、電圧400V、キャパ
シター3μF、1.0〜1.3m秒で、30秒の間隔を
おいて2回電気パルスを与えることにより導入を行った
。 導入後の細胞を、10%ウシ胎児血清(以下FCSと略
す)を含むダルベッコの変法最小基本培地中で37℃、
5%CO2の条件下で24時間培養後、ダルベッコのリ
ン酸緩衝塩類溶液(Ca2+、Mg2+不含)(以下P
BS(−)と略す)で洗浄し、FCSを除いた後、FC
Sを含まない培地に交換し、以後48時間毎に培地を交
換し、計3回培養上清を回収した。更に導入を30回行
い、計900mlの培養上清を得た。
5工程2記載のプラスミドpSVMT592をCOS−
1細胞に導入した。即ち、pSVMT592 20μ
gを、1×106個のCOS−1細胞に対し、ショ糖含
有PBS(272mMショ糖、7mMリン酸ナトリウム
(pH7.4)1mMMgCl2)中で、バイオラッド
社のジーンパルサーTMを用い、電圧400V、キャパ
シター3μF、1.0〜1.3m秒で、30秒の間隔を
おいて2回電気パルスを与えることにより導入を行った
。 導入後の細胞を、10%ウシ胎児血清(以下FCSと略
す)を含むダルベッコの変法最小基本培地中で37℃、
5%CO2の条件下で24時間培養後、ダルベッコのリ
ン酸緩衝塩類溶液(Ca2+、Mg2+不含)(以下P
BS(−)と略す)で洗浄し、FCSを除いた後、FC
Sを含まない培地に交換し、以後48時間毎に培地を交
換し、計3回培養上清を回収した。更に導入を30回行
い、計900mlの培養上清を得た。
【0022】ついで、プラスミド導入COS−1細胞の
培養上清に対し終濃度2mMになるよう(p―アミジノ
フェニル)メタンスルホニルフルオリド塩酸塩(和光純
薬工業株式会社)を添加し、CentriprepTM
30(アミコン社)を用いて濃縮を行い、さらに同装置
中で20mMTris―塩酸(pH8.0)にバッファ
ー交換を行った。次に、DEAE―Sepharose
カラム(ファルマシア社)を用い、上記試料をアプライ
し、20mMTris―塩酸(pH8.0)、NaCl
勾配0―1Mの条件でカラムクロマトグラフィーを行っ
た。クロマトグラフィーの各画分について、後述するよ
うに本発明参考例2に於いて大腸菌で発現させたAPP
19―379(ZKX)に対して作成したウサギ抗AP
P19―379(ZKX)抗血清を用いた固相ELIS
Aを行い、APP溶出位置を同定した。(ZKXは、A
PP770中のN末端から19番目のアミノ酸残基から
379番目のアミノ酸残基までを含むポリペプチドとβ
―ガラクトシダーゼとの融合タンパクであり、大腸菌中
に発現させ、6M尿素による可溶化を行い精製した。精
製方法については参考例2で詳述した。ZKXは、AP
P770、APP751、APP695に共通な配列の
ほかに、プロテアーゼインヒビター部分及びAPPP7
70に特異的な配列を含むが、APPの膜貫通領域から
C末端までの配列は含まない)。APP592は、0.
3―0.4MNaClで溶出された。ELISA陽性画
分をセントリコンTM30(アミコン社)を用いて濃縮
し、さらに同装置中で50mMリン酸ナトリウム(pH
7.2)にバッファー交換した。
培養上清に対し終濃度2mMになるよう(p―アミジノ
フェニル)メタンスルホニルフルオリド塩酸塩(和光純
薬工業株式会社)を添加し、CentriprepTM
30(アミコン社)を用いて濃縮を行い、さらに同装置
中で20mMTris―塩酸(pH8.0)にバッファ
ー交換を行った。次に、DEAE―Sepharose
カラム(ファルマシア社)を用い、上記試料をアプライ
し、20mMTris―塩酸(pH8.0)、NaCl
勾配0―1Mの条件でカラムクロマトグラフィーを行っ
た。クロマトグラフィーの各画分について、後述するよ
うに本発明参考例2に於いて大腸菌で発現させたAPP
19―379(ZKX)に対して作成したウサギ抗AP
P19―379(ZKX)抗血清を用いた固相ELIS
Aを行い、APP溶出位置を同定した。(ZKXは、A
PP770中のN末端から19番目のアミノ酸残基から
379番目のアミノ酸残基までを含むポリペプチドとβ
―ガラクトシダーゼとの融合タンパクであり、大腸菌中
に発現させ、6M尿素による可溶化を行い精製した。精
製方法については参考例2で詳述した。ZKXは、AP
P770、APP751、APP695に共通な配列の
ほかに、プロテアーゼインヒビター部分及びAPPP7
70に特異的な配列を含むが、APPの膜貫通領域から
C末端までの配列は含まない)。APP592は、0.
3―0.4MNaClで溶出された。ELISA陽性画
分をセントリコンTM30(アミコン社)を用いて濃縮
し、さらに同装置中で50mMリン酸ナトリウム(pH
7.2)にバッファー交換した。
【0023】次に、ヘパリンカラムを用いたアフィニテ
ィークロマトグラフィーを行った。即ち、DEAE―S
epharoseカラム(ファルマシア社)による部分
精製画分をヘパリン―5PWカラム(東ソー株式会社)
にアプライし、NaCl勾配0―2Mの条件でクロマト
グラフィーを行った。クロマトグラフィーの各画分につ
いて同様にウサギ抗APP19―379(ZKX)抗血
清を用いた固相ELISAを行い、APP592溶出位
置を同定した。APP592は1.0―1.2MNaC
lで溶出した。ELISA陽性画分をセントリコンTM
30(アミコン社)を用いて濃縮後、20mMTris
―塩酸(pH8.0)にバッファー交換した。これらを
7.5%SDS−PAGEにかけ、Coomassie
染色を行い、純度及び分子量の確認を行った。pSVM
T592を導入したCOSー1細胞培養上清から、上記
操作を行うことにより得られたタンパクは、SDS−P
AGE上でややブロードな単一バンドであり、見かけの
分子量は94.5kDaと決定された。更に、この蛋白
のN末端のアミノ酸配列を、アプライド社気相シーケン
サーで解析したところ、APP695のうちシグナルペ
プチド(N末端から17アミノ酸)が除去された、AP
P695のN末端から18番目のLeuから33番目の
Glnまでのアミノ酸配列(APP751、APP77
0にも共通)が確認された。こうして、精製APP59
2が得られた。
ィークロマトグラフィーを行った。即ち、DEAE―S
epharoseカラム(ファルマシア社)による部分
精製画分をヘパリン―5PWカラム(東ソー株式会社)
にアプライし、NaCl勾配0―2Mの条件でクロマト
グラフィーを行った。クロマトグラフィーの各画分につ
いて同様にウサギ抗APP19―379(ZKX)抗血
清を用いた固相ELISAを行い、APP592溶出位
置を同定した。APP592は1.0―1.2MNaC
lで溶出した。ELISA陽性画分をセントリコンTM
30(アミコン社)を用いて濃縮後、20mMTris
―塩酸(pH8.0)にバッファー交換した。これらを
7.5%SDS−PAGEにかけ、Coomassie
染色を行い、純度及び分子量の確認を行った。pSVM
T592を導入したCOSー1細胞培養上清から、上記
操作を行うことにより得られたタンパクは、SDS−P
AGE上でややブロードな単一バンドであり、見かけの
分子量は94.5kDaと決定された。更に、この蛋白
のN末端のアミノ酸配列を、アプライド社気相シーケン
サーで解析したところ、APP695のうちシグナルペ
プチド(N末端から17アミノ酸)が除去された、AP
P695のN末端から18番目のLeuから33番目の
Glnまでのアミノ酸配列(APP751、APP77
0にも共通)が確認された。こうして、精製APP59
2が得られた。
【0024】(ii)APP648及びAPP667の
調製 APP751、APP770各々のC末端側103アミ
ノ酸を欠失させた蛋白である、648アミノ酸(シグナ
ルペプチドを含む)から成るAPP648(図2)、及
び、667アミノ酸(シグナルペプチドを含む)から成
るAPP667(図2)は、欧州特許公開番号0304
13号実施例5工程2記載のプラスミドpSVMT66
7、およびpSVMT648を、本実施例工程2(i)
と同様にして、COS−1細胞への導入、培養上清の回
収、精製を行った。精製に際しては、クロマトグラフィ
ーの各フラクションの確認に、ウサギ抗APP19―3
79(ZKX)抗血清の他に、APP667については
、特開平2−138995号公報の実施例9で得たモノ
クローナル抗体ADJ5―3―7(微工研受託番号FE
RM P―10388号)も用いた。さらに、APP
667及びAPP648については、そのトリプシン阻
害活性も確認手段の1つとし、この両者とも強い阻害活
性が確認された(阻害活性測定は、欧州特許公開番号0
304013号実施例に記載のsPIのトリプシン阻害
活性測定方法に準じて行った)。精製したAPP648
、APP667の分子量は、還元条件下のSDS−PA
GEで、それぞれ100.5kDa、105.5kDa
であった。
調製 APP751、APP770各々のC末端側103アミ
ノ酸を欠失させた蛋白である、648アミノ酸(シグナ
ルペプチドを含む)から成るAPP648(図2)、及
び、667アミノ酸(シグナルペプチドを含む)から成
るAPP667(図2)は、欧州特許公開番号0304
13号実施例5工程2記載のプラスミドpSVMT66
7、およびpSVMT648を、本実施例工程2(i)
と同様にして、COS−1細胞への導入、培養上清の回
収、精製を行った。精製に際しては、クロマトグラフィ
ーの各フラクションの確認に、ウサギ抗APP19―3
79(ZKX)抗血清の他に、APP667については
、特開平2−138995号公報の実施例9で得たモノ
クローナル抗体ADJ5―3―7(微工研受託番号FE
RM P―10388号)も用いた。さらに、APP
667及びAPP648については、そのトリプシン阻
害活性も確認手段の1つとし、この両者とも強い阻害活
性が確認された(阻害活性測定は、欧州特許公開番号0
304013号実施例に記載のsPIのトリプシン阻害
活性測定方法に準じて行った)。精製したAPP648
、APP667の分子量は、還元条件下のSDS−PA
GEで、それぞれ100.5kDa、105.5kDa
であった。
【0025】[工程3] 抗APP抗体の作製[工程
3−1]抗APPモノクローナル抗体産生ハイブリドー
マ3B2及び6A3の作製 (i)マウスの感作 ハイブリドーマ作成のための抗原は、以下のようにして
調製した。本実施例工程2(i)で得た精製APP59
2をPBS(−)に溶かし、LaemmliのSDS−
PAGEサンプルバッファー(Laemmli U.
K.Nature227 680−685 (19
70))中で100℃、3分間煮沸後、4倍容のアセト
ンを加え、−20℃で1時間冷却を行い、9000回転
20分間の遠心操作を行った。こうして過剰量のSDS
を除去し、沈査よりSDS変性APP592を回収し、
これをハイブリドーマ作成のための抗原として用いた。 免疫は20μgのSDS変性APP592を500μl
のPBS(−)に溶かしたものをそれぞれ3匹の6週齢
のBalb/c雌マウスの皮下にフロイントの完全アジ
ュバントと共に注射し、以後2週間の間隔で合計3回の
免疫を行った。さらに、1週間の間隔で2回皮下注射を
行った。
3−1]抗APPモノクローナル抗体産生ハイブリドー
マ3B2及び6A3の作製 (i)マウスの感作 ハイブリドーマ作成のための抗原は、以下のようにして
調製した。本実施例工程2(i)で得た精製APP59
2をPBS(−)に溶かし、LaemmliのSDS−
PAGEサンプルバッファー(Laemmli U.
K.Nature227 680−685 (19
70))中で100℃、3分間煮沸後、4倍容のアセト
ンを加え、−20℃で1時間冷却を行い、9000回転
20分間の遠心操作を行った。こうして過剰量のSDS
を除去し、沈査よりSDS変性APP592を回収し、
これをハイブリドーマ作成のための抗原として用いた。 免疫は20μgのSDS変性APP592を500μl
のPBS(−)に溶かしたものをそれぞれ3匹の6週齢
のBalb/c雌マウスの皮下にフロイントの完全アジ
ュバントと共に注射し、以後2週間の間隔で合計3回の
免疫を行った。さらに、1週間の間隔で2回皮下注射を
行った。
【0026】免疫の過程で抗原に対する血清の抗体価の
上昇を単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエン
ティフィク 富山朔二著)に従って、固相ELISA
法により確認した。 (ii)細胞融合 単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエンティフ
ィク 富山朔二著)に従って細胞融合を行った。即ち
、血清の抗体価の最も高かったマウスに200μlのP
BS(−)に溶かした25μgのSDS変性APP59
2を尾静脈より注射し、ブーストとした。その3日後に
、脾細胞を無菌的に取り出し、ステンレスメッシュで単
細胞にほぐし、脾細胞の1/5量の8−アザグアニン耐
性骨髄細胞腫株P3X63−Ag8−653細胞(株式
会社 免疫生物研究所より入手)と、MediaI培
地(株式会社 免疫生物研究所)を混合し、遠沈後、
細胞のペレットに50%PEG1500(ベーリンガー
社製)を加え、融合操作を行った。その後、融合細胞を
遠心して上清を吸引除去した後、30%FCS入りHA
T培地を加え、96穴マイクロプレート11枚にまいた
。 融合後、約2週間で約950ウェルからコロニーが生育
し、これらの培養上清についてSDS変性APP592
をスクリーニング用抗原とした固相ELISAを行い、
抗原と強く反応するクローンを得、限界希釈法によるク
ローニングを3回繰り返した。3回のクローニングによ
り安定した抗体産生を示す2つのクローンを3B2及び
6A3と各々命名し、これを平成3年1月10日付けで
微生物工業技術研究所に寄託した。(3B2の受託番号
は、微工研菌寄第11943号、および、6A3のそれ
は同11944号)。これらのハイブリドーマが産生す
るモノクローナル抗体3B2及び6A3の反応性を本実
施例工程2(i)及び(ii)で作成した、APP66
7、APP648、APP592に対して検討したとこ
ろ、後述するように、SDS変性、非変性何れの条件で
もこれら3種のAPP誘導体と強く反応した。即ち、こ
れらのモノクローナル抗体は、APP770、APP7
51、APP695の何れをも認識できることがわかっ
た。
上昇を単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエン
ティフィク 富山朔二著)に従って、固相ELISA
法により確認した。 (ii)細胞融合 単クローン抗体実験マニュアル(講談社サイエンティフ
ィク 富山朔二著)に従って細胞融合を行った。即ち
、血清の抗体価の最も高かったマウスに200μlのP
BS(−)に溶かした25μgのSDS変性APP59
2を尾静脈より注射し、ブーストとした。その3日後に
、脾細胞を無菌的に取り出し、ステンレスメッシュで単
細胞にほぐし、脾細胞の1/5量の8−アザグアニン耐
性骨髄細胞腫株P3X63−Ag8−653細胞(株式
会社 免疫生物研究所より入手)と、MediaI培
地(株式会社 免疫生物研究所)を混合し、遠沈後、
細胞のペレットに50%PEG1500(ベーリンガー
社製)を加え、融合操作を行った。その後、融合細胞を
遠心して上清を吸引除去した後、30%FCS入りHA
T培地を加え、96穴マイクロプレート11枚にまいた
。 融合後、約2週間で約950ウェルからコロニーが生育
し、これらの培養上清についてSDS変性APP592
をスクリーニング用抗原とした固相ELISAを行い、
抗原と強く反応するクローンを得、限界希釈法によるク
ローニングを3回繰り返した。3回のクローニングによ
り安定した抗体産生を示す2つのクローンを3B2及び
6A3と各々命名し、これを平成3年1月10日付けで
微生物工業技術研究所に寄託した。(3B2の受託番号
は、微工研菌寄第11943号、および、6A3のそれ
は同11944号)。これらのハイブリドーマが産生す
るモノクローナル抗体3B2及び6A3の反応性を本実
施例工程2(i)及び(ii)で作成した、APP66
7、APP648、APP592に対して検討したとこ
ろ、後述するように、SDS変性、非変性何れの条件で
もこれら3種のAPP誘導体と強く反応した。即ち、こ
れらのモノクローナル抗体は、APP770、APP7
51、APP695の何れをも認識できることがわかっ
た。
【0027】[工程3−2] 抗APPモノクローナ
ル抗体産生ハイブリドーマ1B2の作製 (i)マウスの感作 後述するように参考例2工程1−3で得たZKXを、上
述の実施例1工程3−1(i)記載と同様の方法で変性
させた。このSDS変性ZKX 20μgを500μ
lのPBS(−)に溶かしたものをそれぞれ4匹の6週
齢のBalb/c雌マウスの皮下にフロイントの完全ア
ジュバントと共に注射し、2週間後に同様の免疫を行っ
た。さらに、2週間の間隔で、SDS変性ZKXの免疫
を、フロイントの不完全アジュバントを用いて6回行っ
た。その2週間ののちSDS変性ZKX 20μgを
静注した。約1カ月後、今度は20μgのSDS変性A
PP592をフロイントの完全アジュバントと共に皮下
に注射し、さらに、1週間後同様にしてAPP592に
よる免疫を行った。
ル抗体産生ハイブリドーマ1B2の作製 (i)マウスの感作 後述するように参考例2工程1−3で得たZKXを、上
述の実施例1工程3−1(i)記載と同様の方法で変性
させた。このSDS変性ZKX 20μgを500μ
lのPBS(−)に溶かしたものをそれぞれ4匹の6週
齢のBalb/c雌マウスの皮下にフロイントの完全ア
ジュバントと共に注射し、2週間後に同様の免疫を行っ
た。さらに、2週間の間隔で、SDS変性ZKXの免疫
を、フロイントの不完全アジュバントを用いて6回行っ
た。その2週間ののちSDS変性ZKX 20μgを
静注した。約1カ月後、今度は20μgのSDS変性A
PP592をフロイントの完全アジュバントと共に皮下
に注射し、さらに、1週間後同様にしてAPP592に
よる免疫を行った。
【0028】免疫の過程で抗原に対する血清の抗体価の
上昇を本実施例工程3−1と同様にして、固相ELIS
A法により確認した。 (ii)細胞融合 血清の抗体価の最も高かったマウスに200μlのPB
S(−)に溶かした25μgのSDS変性APP592
を尾静脈より注射し、ブーストとした。これ以降の操作
は、本実施例工程3−1(ii)と同様に行い、APP
592と強く反応するクローンを得、限界希釈法による
クローニングを3回繰り返した。3回のクローニングに
より安定した抗体産生を示すクローンを1B2と命名し
、これを平成3年1月10日付けで微生物工業技術研究
所に寄託した(微工研菌寄第11942号)。このハイ
ブリドーマが産生するモノクローナル抗体1B2の反応
性を本実施例工程2(i)及び(ii)で作成した、A
PP667、APP648、APP592に対して検討
したところ、後述するように、SDS変性、非変性何れ
の条件でもこれら3種のAPP誘導体と強く反応した。 即ち、モノクローナル抗体1B2は、APP770
、APP751、APP695の何れをも認識できるこ
とがわかった。 [工程4]モノクローナル抗体の特徴づけ(i)免疫グ
ロブリンのクラス及びサブクラスの決定モノクローナル
抗体7E11、1B2、3B2、6A3の免疫グロブリ
ンのクラス及びサブクラスをアイソタイピングキット(
アマーシャム社)を使用して決定した。 その結果、7E11についてはIgG1、L鎖はκ、1
B2についてはIgG2b、L鎖はκ、3B2について
はIgG2b、L鎖はκ、6A3についてはIgG2a
、L鎖はκと決定された。
上昇を本実施例工程3−1と同様にして、固相ELIS
A法により確認した。 (ii)細胞融合 血清の抗体価の最も高かったマウスに200μlのPB
S(−)に溶かした25μgのSDS変性APP592
を尾静脈より注射し、ブーストとした。これ以降の操作
は、本実施例工程3−1(ii)と同様に行い、APP
592と強く反応するクローンを得、限界希釈法による
クローニングを3回繰り返した。3回のクローニングに
より安定した抗体産生を示すクローンを1B2と命名し
、これを平成3年1月10日付けで微生物工業技術研究
所に寄託した(微工研菌寄第11942号)。このハイ
ブリドーマが産生するモノクローナル抗体1B2の反応
性を本実施例工程2(i)及び(ii)で作成した、A
PP667、APP648、APP592に対して検討
したところ、後述するように、SDS変性、非変性何れ
の条件でもこれら3種のAPP誘導体と強く反応した。 即ち、モノクローナル抗体1B2は、APP770
、APP751、APP695の何れをも認識できるこ
とがわかった。 [工程4]モノクローナル抗体の特徴づけ(i)免疫グ
ロブリンのクラス及びサブクラスの決定モノクローナル
抗体7E11、1B2、3B2、6A3の免疫グロブリ
ンのクラス及びサブクラスをアイソタイピングキット(
アマーシャム社)を使用して決定した。 その結果、7E11についてはIgG1、L鎖はκ、1
B2についてはIgG2b、L鎖はκ、3B2について
はIgG2b、L鎖はκ、6A3についてはIgG2a
、L鎖はκと決定された。
【0029】(ii)特異性の決定
上記モノクローナル抗体の特異性を以下に示す試験によ
り決定した。各種APP(APP667、APP648
、APP592)を用い、非変性及びSDS−変性処理
を行い、通常の固相ELISA法を用いて判定を行った
。一次抗体として上記モノクローナル抗体を、2μg/
mlのIgG濃度で加え、二次抗体はβ―ガラクトシダ
ーゼ標識ヒツジF(ab’)2抗マウスIg(アマーシ
ャム社)を用い、基質は4―メチルウンベリフェリル−
β―D―ガラクトピラノシドを用い、30分間酵素反応
を行った後、蛍光リーダーFCA(PANDEX社)を
用いて蛍光強度を測定した。その結果を表1に示す。
り決定した。各種APP(APP667、APP648
、APP592)を用い、非変性及びSDS−変性処理
を行い、通常の固相ELISA法を用いて判定を行った
。一次抗体として上記モノクローナル抗体を、2μg/
mlのIgG濃度で加え、二次抗体はβ―ガラクトシダ
ーゼ標識ヒツジF(ab’)2抗マウスIg(アマーシ
ャム社)を用い、基質は4―メチルウンベリフェリル−
β―D―ガラクトピラノシドを用い、30分間酵素反応
を行った後、蛍光リーダーFCA(PANDEX社)を
用いて蛍光強度を測定した。その結果を表1に示す。
【0030】モノクローナル抗体7E11はAPP66
7とのみ反応した。1B2、3B2、6A3は、いずれ
も、3種のAPP(APP667、APP648及びA
PP592)のすべてを、強く認識した。ネガティブコ
ントロールとして、ウシ血清アルブミン(BSA)との
反応性も検討したが、これら4つのモノクローナル抗体
はBSAとは全く反応しなかった。
7とのみ反応した。1B2、3B2、6A3は、いずれ
も、3種のAPP(APP667、APP648及びA
PP592)のすべてを、強く認識した。ネガティブコ
ントロールとして、ウシ血清アルブミン(BSA)との
反応性も検討したが、これら4つのモノクローナル抗体
はBSAとは全く反応しなかった。
【0031】[工程5]腹水化モノクローナル抗体から
のIgGの精製 大量のモノクローナル抗体を得るため本実施例工程1で
得た7E11、工程3で得た1B2、3B2、6A3の
各ハイブリドーマ1×107個を、MediaI培地(
株式会社 免疫生物研究所)0.5mlに浮遊させ、
予め1週間前に腹腔内に0.5mlのプリスタン(アル
ドリッチ社)投与しておいたBalb/cマウスの腹腔
に注射した。約2週間で腹部の肥大が認められ、腹腔切
開により腹水を採取した。各ハイブリドーマにつき7匹
のマウスを処理し、各々約10mlずつの腹水を得た。 得られた各ハイブリドーマ由来腹水5mlずつを、アフ
ィプレップTMプロテインAカートリッジ(バイオラッ
ド社)を用いて精製を行った。精製はバイオラッド社発
行の添付プロトコールに従った。7E11クローンから
5.7mg、1B2クローンから7.9mg、3B2ク
ローンから4.3mg、6A3クローンから3.3mg
の精製IgGが得られた。
のIgGの精製 大量のモノクローナル抗体を得るため本実施例工程1で
得た7E11、工程3で得た1B2、3B2、6A3の
各ハイブリドーマ1×107個を、MediaI培地(
株式会社 免疫生物研究所)0.5mlに浮遊させ、
予め1週間前に腹腔内に0.5mlのプリスタン(アル
ドリッチ社)投与しておいたBalb/cマウスの腹腔
に注射した。約2週間で腹部の肥大が認められ、腹腔切
開により腹水を採取した。各ハイブリドーマにつき7匹
のマウスを処理し、各々約10mlずつの腹水を得た。 得られた各ハイブリドーマ由来腹水5mlずつを、アフ
ィプレップTMプロテインAカートリッジ(バイオラッ
ド社)を用いて精製を行った。精製はバイオラッド社発
行の添付プロトコールに従った。7E11クローンから
5.7mg、1B2クローンから7.9mg、3B2ク
ローンから4.3mg、6A3クローンから3.3mg
の精製IgGが得られた。
【0032】[工程6]抗ZtPI(抗KPI)ポリク
ローナル抗体の作成及び精製 [工程6−1]β−ガラクトシダーゼ・KPI融合蛋白
の大腸菌による発現 (i)融合タンパク発現プラスミドの構築大腸菌β−ガ
ラクトシダーゼのN末端にsPI(APP770の28
8番目のArg残基から359番目のArg残基までを
含む。sPIの産生については欧州特許出願88113
283.1号実施例7に記載してある。また、Bioc
him.Biophys.Acta 1038 1
05−113、1990 にAPPI−72の名前で
記載してある)を結合した融合タンパク(ZPI)を発
現しうるプラスミドを構築した。具体的には、発現用ベ
クターpEX1(ベーリンガー・マンハイム山之内社)
を 制限酵素BamHI及びPstIで切断し、直鎖状
ベクターDNA断片を得た。一方、欧州特許出願881
13283.1号(公開番号0304013号、対応の
日本出願は特願昭63−201998号)の実施例4に
記載のプラスミドpPItrp 75−1をBamHI
及びPstIで切断し、アガロースゲル電気泳動後0.
3kbpの断片を、フナコシ社製ジーン・クリーン・キ
ットを用いて単離した。得られた2つの断片をT4DN
Aリガーゼを用いて連結せしめた。
ローナル抗体の作成及び精製 [工程6−1]β−ガラクトシダーゼ・KPI融合蛋白
の大腸菌による発現 (i)融合タンパク発現プラスミドの構築大腸菌β−ガ
ラクトシダーゼのN末端にsPI(APP770の28
8番目のArg残基から359番目のArg残基までを
含む。sPIの産生については欧州特許出願88113
283.1号実施例7に記載してある。また、Bioc
him.Biophys.Acta 1038 1
05−113、1990 にAPPI−72の名前で
記載してある)を結合した融合タンパク(ZPI)を発
現しうるプラスミドを構築した。具体的には、発現用ベ
クターpEX1(ベーリンガー・マンハイム山之内社)
を 制限酵素BamHI及びPstIで切断し、直鎖状
ベクターDNA断片を得た。一方、欧州特許出願881
13283.1号(公開番号0304013号、対応の
日本出願は特願昭63−201998号)の実施例4に
記載のプラスミドpPItrp 75−1をBamHI
及びPstIで切断し、アガロースゲル電気泳動後0.
3kbpの断片を、フナコシ社製ジーン・クリーン・キ
ットを用いて単離した。得られた2つの断片をT4DN
Aリガーゼを用いて連結せしめた。
【0033】該反応物を、マニアティスらの実験書(T
.Maniatisら、Molecular Clo
ning.A Laboratory Manua
l、Cold Spring Harbor L
aboratory(1982))に記載されている方
法に従って調製した大腸菌POP2136株(ベーリン
ガー・マンハイム山之内社)コンピテントセルに加え、
形質転換せしめた。アンピシリン耐性形質転換コロニー
6個を選び、各プラスミドを抽出し、BamHI及びP
stIで切断し解析したところ、すべて目的とするプラ
スミドを有していた。得られたプラスミドをpEX−Z
PIと命名した。本プラスミドは、ラムダ・ファージ由
来のPR プロモーターの制御により、β−ガラクトシ
ダーゼ・KPIの融合タンパクを発現しうる。
.Maniatisら、Molecular Clo
ning.A Laboratory Manua
l、Cold Spring Harbor L
aboratory(1982))に記載されている方
法に従って調製した大腸菌POP2136株(ベーリン
ガー・マンハイム山之内社)コンピテントセルに加え、
形質転換せしめた。アンピシリン耐性形質転換コロニー
6個を選び、各プラスミドを抽出し、BamHI及びP
stIで切断し解析したところ、すべて目的とするプラ
スミドを有していた。得られたプラスミドをpEX−Z
PIと命名した。本プラスミドは、ラムダ・ファージ由
来のPR プロモーターの制御により、β−ガラクトシ
ダーゼ・KPIの融合タンパクを発現しうる。
【0034】(ii)融合タンパクの生産本実施例工程
6−1の(i)で得たプラスミドpEX−ZPIを保持
する大腸菌POP2136/pEX−ZPIを、50μ
g/ml のアンピシリン含有L培地で、30℃一晩培
養せしめた。本培養液1ml を、50μg/ml ア
ンピシリン含有L培地50ml に添加し、30℃にて
3時間培養した後、42℃の恒温培養槽に移し、さらに
3時間培養した。42℃において、ラムダ・ファージP
R プロモーターのリプレッサーは不活化され、PRプ
ロモーターが作動することによって、目的とする融合タ
ンパクが生産される。
6−1の(i)で得たプラスミドpEX−ZPIを保持
する大腸菌POP2136/pEX−ZPIを、50μ
g/ml のアンピシリン含有L培地で、30℃一晩培
養せしめた。本培養液1ml を、50μg/ml ア
ンピシリン含有L培地50ml に添加し、30℃にて
3時間培養した後、42℃の恒温培養槽に移し、さらに
3時間培養した。42℃において、ラムダ・ファージP
R プロモーターのリプレッサーは不活化され、PRプ
ロモーターが作動することによって、目的とする融合タ
ンパクが生産される。
【0035】該培養液を遠心分離し菌体を集め、菌体の
一部を、レムリーの方法〔Laemmli、U.K.、
Nature、227.680−685(1970)〕
に従って、SDS−PAGEサンプルバッファー中で煮
沸後、10%ポリアクリルアミドゲルを用いてSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供した。泳動後、ゲ
ルをクマシー染色した結果、分子量約120Kdの目的
とする融合タンパクが存在することが確認された。以下
、このβガラクトシダーゼ・KPI融合タンパクをZP
Iと略す。
一部を、レムリーの方法〔Laemmli、U.K.、
Nature、227.680−685(1970)〕
に従って、SDS−PAGEサンプルバッファー中で煮
沸後、10%ポリアクリルアミドゲルを用いてSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供した。泳動後、ゲ
ルをクマシー染色した結果、分子量約120Kdの目的
とする融合タンパクが存在することが確認された。以下
、このβガラクトシダーゼ・KPI融合タンパクをZP
Iと略す。
【0036】(iii)ZPIの可溶化本実施例工程6
−1の(ii)で得た培養菌体の一部を、尿素を終濃度
0M、2M、4M、6M、8Mをそれぞれ含む20mM
トリス塩酸(pH8.0)に懸濁し、オータケ・ソニケ
ーター(大岳製作所)を用いて菌体を超音波破壊し、遠
心分離により不溶物を集めた。得られた不溶物を本実施
例工程6−1の(ii)と同様に処理して、SDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法により解析した。
−1の(ii)で得た培養菌体の一部を、尿素を終濃度
0M、2M、4M、6M、8Mをそれぞれ含む20mM
トリス塩酸(pH8.0)に懸濁し、オータケ・ソニケ
ーター(大岳製作所)を用いて菌体を超音波破壊し、遠
心分離により不溶物を集めた。得られた不溶物を本実施
例工程6−1の(ii)と同様に処理して、SDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法により解析した。
【0037】クマシー染色の結果、目的物ZPIのバン
ドは、尿素0M、2Mおよび4M含有バッファーで抽出
した不溶画分では検出されたが、尿素6Mおよび8M含
有バッファー抽出後の不溶画分では認められなかった。 以上の結果から、目的融合タンパクは産生後大腸菌体内
で不溶物としてタンパク封入体(Inclusion
body)を形成し、この不溶物は6M以上の尿素で
可溶化されることが判明した。
ドは、尿素0M、2Mおよび4M含有バッファーで抽出
した不溶画分では検出されたが、尿素6Mおよび8M含
有バッファー抽出後の不溶画分では認められなかった。 以上の結果から、目的融合タンパクは産生後大腸菌体内
で不溶物としてタンパク封入体(Inclusion
body)を形成し、この不溶物は6M以上の尿素で
可溶化されることが判明した。
【0038】(iv)ZPIの部分精製本実施例工程6
−1の(ii)と同様にして、大腸菌POP2136/
pEX−ZPIを培養し、200ml の培養液から菌
体を回収した。該培養菌体を、40mlの4M尿素を含
む20mMトリス塩酸(pH8.0)バッファーに懸濁
し、菌体を超音波破壊した。菌体破壊物を遠心分離(1
0000×g、10分間)し、沈澱物を回収した。次い
でこの沈澱物を20mlの8M尿素を含む20mMトリ
ス塩酸(pH8.0)バッファーに再懸濁し、超音波処
理により沈澱を分散せしめた。遠心分離(10000×
g、10分間)後上清を回収した。以上の操作により、
4M尿素で可溶な大腸菌タンパク、および8M尿素に不
溶な大腸菌タンパクが除去され、ZPIの部分精製液が
得られた。この部分精製液の一部をSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法で解析したところ、全タンパク
質のうち50%以上が目的融合タンパクZPIであった
。
−1の(ii)と同様にして、大腸菌POP2136/
pEX−ZPIを培養し、200ml の培養液から菌
体を回収した。該培養菌体を、40mlの4M尿素を含
む20mMトリス塩酸(pH8.0)バッファーに懸濁
し、菌体を超音波破壊した。菌体破壊物を遠心分離(1
0000×g、10分間)し、沈澱物を回収した。次い
でこの沈澱物を20mlの8M尿素を含む20mMトリ
ス塩酸(pH8.0)バッファーに再懸濁し、超音波処
理により沈澱を分散せしめた。遠心分離(10000×
g、10分間)後上清を回収した。以上の操作により、
4M尿素で可溶な大腸菌タンパク、および8M尿素に不
溶な大腸菌タンパクが除去され、ZPIの部分精製液が
得られた。この部分精製液の一部をSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法で解析したところ、全タンパク
質のうち50%以上が目的融合タンパクZPIであった
。
【0039】(v)プロテアーゼインヒビター領域の抽
出 本実施例工程6−1の(iv)で得たZPI部分精製液
20mlを、20mMトリス塩酸(pH8.0)2L
に対して2回透析し、尿素を除去せしめると同時にタン
パクの立体構造を回復せしめた。得られた透析液を37
℃にて保温した後、TPCK処理済みトリプシン固定化
アガロースビーズ(シグマ社)100単位を加え、37
℃で1時間振とうすることにより、ZPI中のβガラク
トシダーゼ領域を切断すると同時にプロテアーゼインヒ
ビター領域を吸着させた。かかる懸濁液を、5’プライ
ム→3’プライム社のセレクトSTM空カラムに充填し
、アガロースビーズを回収した。アガロースビーズとバ
ッファーとの分離は、1,000rpm、1分間の遠心
操作により行った(以下の記述中のアガロースビーズの
回収も同様にして行なった)。回収したビーズを、0.
3M NaCl、10mM CaCl2 、10m
M HCl(pH2)からなる溶出液6mlで溶出し
た。溶出は計3回行い、各溶出液を5NNaOHを用い
て中和した後、トリプシン阻害活性を測定した。阻害活
性の測定は、欧州特許公開番号0304013号実施例
4に記載のsPIのトリプシン阻害活性測定と同様の方
法によった。
出 本実施例工程6−1の(iv)で得たZPI部分精製液
20mlを、20mMトリス塩酸(pH8.0)2L
に対して2回透析し、尿素を除去せしめると同時にタン
パクの立体構造を回復せしめた。得られた透析液を37
℃にて保温した後、TPCK処理済みトリプシン固定化
アガロースビーズ(シグマ社)100単位を加え、37
℃で1時間振とうすることにより、ZPI中のβガラク
トシダーゼ領域を切断すると同時にプロテアーゼインヒ
ビター領域を吸着させた。かかる懸濁液を、5’プライ
ム→3’プライム社のセレクトSTM空カラムに充填し
、アガロースビーズを回収した。アガロースビーズとバ
ッファーとの分離は、1,000rpm、1分間の遠心
操作により行った(以下の記述中のアガロースビーズの
回収も同様にして行なった)。回収したビーズを、0.
3M NaCl、10mM CaCl2 、10m
M HCl(pH2)からなる溶出液6mlで溶出し
た。溶出は計3回行い、各溶出液を5NNaOHを用い
て中和した後、トリプシン阻害活性を測定した。阻害活
性の測定は、欧州特許公開番号0304013号実施例
4に記載のsPIのトリプシン阻害活性測定と同様の方
法によった。
【0040】各溶出液に含まれるトリプシン・インヒビ
ター活性濃度は、溶出分画の順に、BPTIに換算して
16.4μg/ml 、1.5μg/ml 、0.27
μg/ml であった。これらの溶出分画を、ZtPI
画分とする。 (vi)プロテアーゼ・インヒビターの解析本実施例工
程6−1の(v)で得た溶出液に、あらかじめ−20℃
に冷却したアセトンを4倍容量加え、−20℃にて1時
間冷却した。さらに、冷却遠心分離(10,000×g
15分間)し、沈澱を回収した。得られた沈澱を1ml
の20mMトリス塩酸(pH7.5)に再溶解し、本
実施例工程6−1の(v)と同様にしてトリプシン阻害
活性量を測定した。その結果、 欧州特許公開番号03
04013号実施例4に記載のsPIに換算して62μ
g相当のトリプシン・インヒビターが含まれていること
が判明した。
ター活性濃度は、溶出分画の順に、BPTIに換算して
16.4μg/ml 、1.5μg/ml 、0.27
μg/ml であった。これらの溶出分画を、ZtPI
画分とする。 (vi)プロテアーゼ・インヒビターの解析本実施例工
程6−1の(v)で得た溶出液に、あらかじめ−20℃
に冷却したアセトンを4倍容量加え、−20℃にて1時
間冷却した。さらに、冷却遠心分離(10,000×g
15分間)し、沈澱を回収した。得られた沈澱を1ml
の20mMトリス塩酸(pH7.5)に再溶解し、本
実施例工程6−1の(v)と同様にしてトリプシン阻害
活性量を測定した。その結果、 欧州特許公開番号03
04013号実施例4に記載のsPIに換算して62μ
g相当のトリプシン・インヒビターが含まれていること
が判明した。
【0041】得られたインヒビター溶液の一部を、SD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により解析した
ところ、分子量約6Kdのメジャーな蛋白質が検出され
た。 [工程6−2]抗ZtPI抗血清の作成本実施例工程6
−1の(iv)で得られたZPI300μgを、前述し
たレムリーの方法によるSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動で用いるサンプルバッファー(2%SDS、
5%β−MEを含む、ただし色素は加えなかった)中で
、100℃で5分間処理したのち、4倍容のアセトンを
加え、−20℃で1時間冷却を行い、9000回転20
分間の遠心操作を行い、沈澱を回収した。その沈澱をP
BS(−)に懸濁し、これとフロイント完全アジュバン
ト(FCA)とをよく混合してウサギに皮下注射した。 31日後にFCAのかわりにフロイント不完全アジュバ
ントを用いた以外は同じ処理(免疫)を行った。さらに
14日後、300μgの本実施例工程6−1の(v)で
得られたZtPIを同様の処理を行い免疫した。さらに
16日後、ZtPIを用いて同じ処理を行った。さらに
15日後、欧州特許公開番号0304013号実施例4
に記載の方法で得たsPI 150μgを同じ処理を
して免疫した。このウサギから50ml採血し、抗血清
を得た。以後この抗血清を抗ZtPI抗血清と呼ぶ。血
清中の抗体価は、非変性及びSDS変性のsPI(25
ng/ウェル)を抗原とする固相ELISAによって行
った。最終的に得られた抗血清の力価は、対照(抗原な
しのウェル)の3倍以上の発色を示す抗血清の希釈度で
示すと、非変性sPIに対して64000倍、SDS変
性sPIに対して128000倍であった。また尿中ト
リプシンインヒビター(日本ケミカルリサーチ社)とは
全く反応しなかった。即ち、本抗ZtPI抗血清はKP
I配列に対する高い特異性と抗体価を有することがわか
った。 [工程6−3]抗ZtPI IgGの精製本実施例工
程6−2で得た抗ZtPI血清20mlを56℃にて3
0分インキュベートして非働化させた後、等量のPBS
(−)を加えて希釈し、4℃で100%飽和硫安溶液(
予め0.1Nアンモニア溶液にてpH6.5に調整した
もの)を最終濃度33%飽和になる様攪拌しながら徐々
に加えた。加え終わってから更に12時間攪拌を続けた
後、3000×gで30分間冷却遠心した。 得られた沈澱を50%飽和硫安溶液に懸濁し、再び冷却
遠心して沈澱を得た。沈澱を10mlの10mMリン酸
ナトリウムバッファー(pH8.0)に溶解し、透析チ
ューブにつめて5Lの同バッファーに対して3回透析を
行った。得られた透析試料を、予め10mMリン酸ナト
リウムバッファー(pH8.0)で平衡化させたDEA
E−セルロースカラム(DE52、ワットマン社)にア
プライし、同バッファーで溶出させた。素通り画分を集
め、セントリプレップTM30(アミコン社)で濃縮し
、15.7mgの部分精製抗ZtPI抗体を得た。部分
精製抗体をアフィプレップTMプロテインAカートリッ
ジ(バイオラッド社)を用い、バイオラッド社発行添付
プロトコールに従って、更に精製を行い、精製抗ZtP
I IgG12.7mgを得た。
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により解析した
ところ、分子量約6Kdのメジャーな蛋白質が検出され
た。 [工程6−2]抗ZtPI抗血清の作成本実施例工程6
−1の(iv)で得られたZPI300μgを、前述し
たレムリーの方法によるSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動で用いるサンプルバッファー(2%SDS、
5%β−MEを含む、ただし色素は加えなかった)中で
、100℃で5分間処理したのち、4倍容のアセトンを
加え、−20℃で1時間冷却を行い、9000回転20
分間の遠心操作を行い、沈澱を回収した。その沈澱をP
BS(−)に懸濁し、これとフロイント完全アジュバン
ト(FCA)とをよく混合してウサギに皮下注射した。 31日後にFCAのかわりにフロイント不完全アジュバ
ントを用いた以外は同じ処理(免疫)を行った。さらに
14日後、300μgの本実施例工程6−1の(v)で
得られたZtPIを同様の処理を行い免疫した。さらに
16日後、ZtPIを用いて同じ処理を行った。さらに
15日後、欧州特許公開番号0304013号実施例4
に記載の方法で得たsPI 150μgを同じ処理を
して免疫した。このウサギから50ml採血し、抗血清
を得た。以後この抗血清を抗ZtPI抗血清と呼ぶ。血
清中の抗体価は、非変性及びSDS変性のsPI(25
ng/ウェル)を抗原とする固相ELISAによって行
った。最終的に得られた抗血清の力価は、対照(抗原な
しのウェル)の3倍以上の発色を示す抗血清の希釈度で
示すと、非変性sPIに対して64000倍、SDS変
性sPIに対して128000倍であった。また尿中ト
リプシンインヒビター(日本ケミカルリサーチ社)とは
全く反応しなかった。即ち、本抗ZtPI抗血清はKP
I配列に対する高い特異性と抗体価を有することがわか
った。 [工程6−3]抗ZtPI IgGの精製本実施例工
程6−2で得た抗ZtPI血清20mlを56℃にて3
0分インキュベートして非働化させた後、等量のPBS
(−)を加えて希釈し、4℃で100%飽和硫安溶液(
予め0.1Nアンモニア溶液にてpH6.5に調整した
もの)を最終濃度33%飽和になる様攪拌しながら徐々
に加えた。加え終わってから更に12時間攪拌を続けた
後、3000×gで30分間冷却遠心した。 得られた沈澱を50%飽和硫安溶液に懸濁し、再び冷却
遠心して沈澱を得た。沈澱を10mlの10mMリン酸
ナトリウムバッファー(pH8.0)に溶解し、透析チ
ューブにつめて5Lの同バッファーに対して3回透析を
行った。得られた透析試料を、予め10mMリン酸ナト
リウムバッファー(pH8.0)で平衡化させたDEA
E−セルロースカラム(DE52、ワットマン社)にア
プライし、同バッファーで溶出させた。素通り画分を集
め、セントリプレップTM30(アミコン社)で濃縮し
、15.7mgの部分精製抗ZtPI抗体を得た。部分
精製抗体をアフィプレップTMプロテインAカートリッ
ジ(バイオラッド社)を用い、バイオラッド社発行添付
プロトコールに従って、更に精製を行い、精製抗ZtP
I IgG12.7mgを得た。
【0042】[工程7]抗体のビオチン化本実施例工程
5で得た7E11、1B2、3B2、6A3精製モノク
ローナル抗体及び工程6−3で得た精製抗ZtPI抗体
各2mgを用い、免疫実験操作法(第9巻、3539−
3549 1982 日本免疫学会編)に従って抗
体のビオチン化を行った。予め0.1MNaHCO3溶
液に対して透析、バッファー交換を行い、濃度を1mg
/mlに調整しておいた精製7E11、1B2、3B2
、6A3、及び抗ZtPI抗体に、1mg/mlの濃度
に調整したNHS−ビオチン(N−ヒドロキシサクシニ
ミド−ビオチン、ピアス社)のジメチルスルホキシド溶
液280μlを加え、室温で4時間静かに攪拌した。次
に、4℃で3LのPBS(−)に対して4回の透析を行
い、ビオチン標識7E11、1B2、3B2、6A3及
び抗ZtPI抗体を得た。
5で得た7E11、1B2、3B2、6A3精製モノク
ローナル抗体及び工程6−3で得た精製抗ZtPI抗体
各2mgを用い、免疫実験操作法(第9巻、3539−
3549 1982 日本免疫学会編)に従って抗
体のビオチン化を行った。予め0.1MNaHCO3溶
液に対して透析、バッファー交換を行い、濃度を1mg
/mlに調整しておいた精製7E11、1B2、3B2
、6A3、及び抗ZtPI抗体に、1mg/mlの濃度
に調整したNHS−ビオチン(N−ヒドロキシサクシニ
ミド−ビオチン、ピアス社)のジメチルスルホキシド溶
液280μlを加え、室温で4時間静かに攪拌した。次
に、4℃で3LのPBS(−)に対して4回の透析を行
い、ビオチン標識7E11、1B2、3B2、6A3及
び抗ZtPI抗体を得た。
【0043】実施例2 抗ZtPI抗体と7E11モ
ノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッ
チELISA 実施例1工程6−3で得た精製抗ZtPI抗体を5μg
/mlの濃度で0.1M炭酸ナトリウム−炭酸水素ナト
リウムバッファー(pH9.6)に溶解し、96穴マイ
クロプレートに1ウェルあたり50μlずつ加え、室温
で2時間静置した。プレートをPBS(−)で3回洗浄
の後、1%ウシ血清アルブミン(シグマ社)を含むPB
S(−)を加え、37℃で2時間被覆した。次に、0.
1%ウシ血清アルブミンを含むPBS(−)中で希釈し
た精製APP667標準液(2〜2000ng/ml)
を加え、攪拌しながら室温で1時間処理を行った。次に
、0.05%のTween−20を含むPBS(−)で
プレートを3回洗浄した後、実施例1の工程7で得たビ
オチン標識した精製7E11 IgGを1μg/ml
の濃度で50μlずつ各ウェルに加え、攪拌しながら室
温で1時間反応を行った。0.05%のTween−2
0を含むPBS(−)で3回洗浄した後、β−ガラクト
シダーゼ標識アビジンD(ベクター社)を加え、更に攪
拌しながら室温で1時間反応させた。0.05%のTw
een−20を含むPBS(−)で5回洗浄の後、2m
M MgCl2を含むPBS(−)中に溶かした4−
メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトピラノシド
(1mg/ml)を加え、室温で30分反応させた後、
FCA(PANDEX社)で蛍光強度を測定した。結果
は図3に示す様に検出限界が約0.5ng/ウェルであ
った。
ノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッ
チELISA 実施例1工程6−3で得た精製抗ZtPI抗体を5μg
/mlの濃度で0.1M炭酸ナトリウム−炭酸水素ナト
リウムバッファー(pH9.6)に溶解し、96穴マイ
クロプレートに1ウェルあたり50μlずつ加え、室温
で2時間静置した。プレートをPBS(−)で3回洗浄
の後、1%ウシ血清アルブミン(シグマ社)を含むPB
S(−)を加え、37℃で2時間被覆した。次に、0.
1%ウシ血清アルブミンを含むPBS(−)中で希釈し
た精製APP667標準液(2〜2000ng/ml)
を加え、攪拌しながら室温で1時間処理を行った。次に
、0.05%のTween−20を含むPBS(−)で
プレートを3回洗浄した後、実施例1の工程7で得たビ
オチン標識した精製7E11 IgGを1μg/ml
の濃度で50μlずつ各ウェルに加え、攪拌しながら室
温で1時間反応を行った。0.05%のTween−2
0を含むPBS(−)で3回洗浄した後、β−ガラクト
シダーゼ標識アビジンD(ベクター社)を加え、更に攪
拌しながら室温で1時間反応させた。0.05%のTw
een−20を含むPBS(−)で5回洗浄の後、2m
M MgCl2を含むPBS(−)中に溶かした4−
メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトピラノシド
(1mg/ml)を加え、室温で30分反応させた後、
FCA(PANDEX社)で蛍光強度を測定した。結果
は図3に示す様に検出限界が約0.5ng/ウェルであ
った。
【0044】実施例3 1B2モノクローナル抗体と
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて1B2モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
4に示す様に検出限界が約30ng/ウェルであった。
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて1B2モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
4に示す様に検出限界が約30ng/ウェルであった。
【0045】実施例4 3B2モノクローナル抗体と
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて3B2モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
5に示す様に検出限界が約20ng/ウェルであった。
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて3B2モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
5に示す様に検出限界が約20ng/ウェルであった。
【0046】実施例5 6A3モノクローナル抗体と
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて6A3モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
6に示す様に検出限界が約20ng/ウェルであった。
7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2抗体
サンドイッチELISA 実施例2と同様の方法を用いて6A3モノクローナル抗
体と7E11モノクローナル抗体の組み合わせによる2
抗体サンドイッチELISAの検討を行った。結果は図
6に示す様に検出限界が約20ng/ウェルであった。
【0047】参考例1 7E11モノクローナル抗体
を用いたRIA(ラジオイムノアッセイ)法によるAP
P667の検出 (i) バッファー 150mM NaCl、0.1%ゼラチン(バイオラ
ッド社)及び0.02%NaN3を含む50mMリン酸
ナトリウムバッファー(pH7.0)を調製し、バッフ
ァーAとした。
を用いたRIA(ラジオイムノアッセイ)法によるAP
P667の検出 (i) バッファー 150mM NaCl、0.1%ゼラチン(バイオラ
ッド社)及び0.02%NaN3を含む50mMリン酸
ナトリウムバッファー(pH7.0)を調製し、バッフ
ァーAとした。
【0048】(ii) 125I−APP667の調
製実施例1工程2(ii)で得た精製APP667をボ
ルトン−ハンター法(Boltonら、Biochem
.J.133 、529−539、1973)によって
125I標識し、125I−APP667を得た。 (iii) APP667標準液の調製実施例1工程
2(ii)で得た精製APP667を20mM Tr
is−HCl(pH8.0)に溶解し、バッファーAで
希釈し、種々の濃度のAPP667標準液を作成した。
製実施例1工程2(ii)で得た精製APP667をボ
ルトン−ハンター法(Boltonら、Biochem
.J.133 、529−539、1973)によって
125I標識し、125I−APP667を得た。 (iii) APP667標準液の調製実施例1工程
2(ii)で得た精製APP667を20mM Tr
is−HCl(pH8.0)に溶解し、バッファーAで
希釈し、種々の濃度のAPP667標準液を作成した。
【0049】(iv) APP667のRIAAPP
667標準液100μlを、バッファーAで1μg/m
lの濃度に調製した精製7E11 IgG(実施例1
工程5で精製)溶液200μl、125I−標識APP
667のバッファーA溶液100μl(10000cp
m)、及びバッファーA200μlを加えて混和後、4
℃、18時間インキュベートした。デキストラン−炭素
液(デキストランT−70(フナコシ薬品株式会社)、
0.0025%溶液と活性炭Norit A(シグマ
社)0.25%液で等量混合した液)200μlを添加
して、4℃で18時間静置後、2.500×gで20分
間遠心分離し、上清の放射能をガンマウェルカウンター
にて測定した。測定限界は約20ng/アッセイであっ
た。
667標準液100μlを、バッファーAで1μg/m
lの濃度に調製した精製7E11 IgG(実施例1
工程5で精製)溶液200μl、125I−標識APP
667のバッファーA溶液100μl(10000cp
m)、及びバッファーA200μlを加えて混和後、4
℃、18時間インキュベートした。デキストラン−炭素
液(デキストランT−70(フナコシ薬品株式会社)、
0.0025%溶液と活性炭Norit A(シグマ
社)0.25%液で等量混合した液)200μlを添加
して、4℃で18時間静置後、2.500×gで20分
間遠心分離し、上清の放射能をガンマウェルカウンター
にて測定した。測定限界は約20ng/アッセイであっ
た。
【0050】実施例6 APP770検出用キットの
作製 第1抗体として抗ZtPI抗体、第2抗体としてビオチ
ン標識−7E11モノクローナル抗体、標準APPとし
て精製APP667、標識検出試薬としてβ−ガラクト
シダーゼ標識−ストレプトアビジン、4−メチルウンベ
リフェリル−β−D−ガラクトピラノシド、基質溶解剤
としてジメチルスルホキシド、バッファーとしてPBS
(−)、洗浄剤としてTween−20、酵素反応用バ
ッファーとして1mM MgCl2含有PBS(−)
、被覆剤としてウシ血清アルブミンを用い、APP77
0検出キットを作製した(表2)。このキットを用いて
、APP770の検出を行った。
作製 第1抗体として抗ZtPI抗体、第2抗体としてビオチ
ン標識−7E11モノクローナル抗体、標準APPとし
て精製APP667、標識検出試薬としてβ−ガラクト
シダーゼ標識−ストレプトアビジン、4−メチルウンベ
リフェリル−β−D−ガラクトピラノシド、基質溶解剤
としてジメチルスルホキシド、バッファーとしてPBS
(−)、洗浄剤としてTween−20、酵素反応用バ
ッファーとして1mM MgCl2含有PBS(−)
、被覆剤としてウシ血清アルブミンを用い、APP77
0検出キットを作製した(表2)。このキットを用いて
、APP770の検出を行った。
【0051】粉末PBS(−)(日水製薬株式会社製)
9.6gを精製水に溶解し、1lのPBS(−)溶液と
した。洗浄剤としてTween−20を用いて0.05
%Tween−20を含有するPBS(−)溶液を調製
した。被覆剤としてウシ血清アルブミン1gを100m
lのPBS(−)に溶解し、1%ウシ血清アルブミン溶
液とした。第1抗体は抗ZtPI抗体1mgを1mlの
PBS(−)に溶解したものを200倍濃縮液として調
製した。第2抗体はビオチン標識−7E11モノクロー
ナル抗体1mgを1mlのPBS(−)に溶解したもの
を1000倍濃縮液として調製した。β−ガラクトシダ
ーゼ標識−ストレプトアビジン1mgを1mlのPBS
(−)に溶解したものを1000倍濃縮液として調製し
た。β−ガラクトシダーゼの基質として4−メチルウン
ベリフェリル−β−D−ガラクトピラノシド10mgを
100μlのジメチルスルホキシドに溶解したものを5
00倍濃縮液として用時調製した。標準APP(精製A
PP667 10μg及び10mgのウシ血清アルブ
ミンを含むPBS(−)溶液1mlの凍結乾燥品)は1
mlの精製水に溶解した。
9.6gを精製水に溶解し、1lのPBS(−)溶液と
した。洗浄剤としてTween−20を用いて0.05
%Tween−20を含有するPBS(−)溶液を調製
した。被覆剤としてウシ血清アルブミン1gを100m
lのPBS(−)に溶解し、1%ウシ血清アルブミン溶
液とした。第1抗体は抗ZtPI抗体1mgを1mlの
PBS(−)に溶解したものを200倍濃縮液として調
製した。第2抗体はビオチン標識−7E11モノクロー
ナル抗体1mgを1mlのPBS(−)に溶解したもの
を1000倍濃縮液として調製した。β−ガラクトシダ
ーゼ標識−ストレプトアビジン1mgを1mlのPBS
(−)に溶解したものを1000倍濃縮液として調製し
た。β−ガラクトシダーゼの基質として4−メチルウン
ベリフェリル−β−D−ガラクトピラノシド10mgを
100μlのジメチルスルホキシドに溶解したものを5
00倍濃縮液として用時調製した。標準APP(精製A
PP667 10μg及び10mgのウシ血清アルブ
ミンを含むPBS(−)溶液1mlの凍結乾燥品)は1
mlの精製水に溶解した。
【0052】各調製した試薬で、実施例2に準じてAP
P770の検出を実施し、同様の結果を得た。 実施例7 本キットを用いたヒト髄液中のAPP77
0の定量 2名のアルツハイマー病患者から得られた髄液を検体と
して、本発明実施例6記載のキットを用いて、髄液中の
APP770を定量した。方法は実施例2に準じた。結
果は、28.2ng/ml及び34.8ng/mlであ
った。
P770の検出を実施し、同様の結果を得た。 実施例7 本キットを用いたヒト髄液中のAPP77
0の定量 2名のアルツハイマー病患者から得られた髄液を検体と
して、本発明実施例6記載のキットを用いて、髄液中の
APP770を定量した。方法は実施例2に準じた。結
果は、28.2ng/ml及び34.8ng/mlであ
った。
【0053】参考例2 免疫用抗原ZKXタンパク及
び抗ZKX抗体の作成 [工程1] 免疫用抗原ZKXの調製まず、βーガラ
クトシダーゼの一部分と、APP770のN末端から数
えて19番目残基から379番目残基までの断片との融
合蛋白であるZKXの産生について述べる。
び抗ZKX抗体の作成 [工程1] 免疫用抗原ZKXの調製まず、βーガラ
クトシダーゼの一部分と、APP770のN末端から数
えて19番目残基から379番目残基までの断片との融
合蛋白であるZKXの産生について述べる。
【0054】[工程1−1]発現プラスミド pEX
−ZKXの構築 発現用ベクターpEX2(ベーリンガー・マンハイム山
之内社)を 制限酵素Bsu36I(MstII)及び
SalIで切断し、直鎖状ベクターDNA断片を得た。 一方、欧州特許出願88113283.1号(公開番号
0304013号、対応の日本出願は特願昭63−20
1998号)の実施例1に記載のプラスミドpGBP2
(ATCC−67502)をKpnI及びXhoIで切
断し、アガロースゲル電気泳動によりAPP770のN
末端側約360残基をコードするDNA断片を、フナコ
シ社製ジーン・クリーン・キットを用いて単離した。さ
らに配列番号1〜6の6つの合成リンカー、1,2,3
,4,5,6(これらのリンカーをアニールさせると図
7に示したようにMstII切断末端とKpnI切断末
端を有し、pEX2のMstIIサイトに結合してもフ
レームはずれずに連続するアミノ酸をコードする)をア
プライドバイオシステムズ社DNA合成機380Aを用
いて合成し、さきに得られた2つのDNA断片とともに
T4DNAリガーゼを用いて連結せしめた。図7にこの
概要を示す。
−ZKXの構築 発現用ベクターpEX2(ベーリンガー・マンハイム山
之内社)を 制限酵素Bsu36I(MstII)及び
SalIで切断し、直鎖状ベクターDNA断片を得た。 一方、欧州特許出願88113283.1号(公開番号
0304013号、対応の日本出願は特願昭63−20
1998号)の実施例1に記載のプラスミドpGBP2
(ATCC−67502)をKpnI及びXhoIで切
断し、アガロースゲル電気泳動によりAPP770のN
末端側約360残基をコードするDNA断片を、フナコ
シ社製ジーン・クリーン・キットを用いて単離した。さ
らに配列番号1〜6の6つの合成リンカー、1,2,3
,4,5,6(これらのリンカーをアニールさせると図
7に示したようにMstII切断末端とKpnI切断末
端を有し、pEX2のMstIIサイトに結合してもフ
レームはずれずに連続するアミノ酸をコードする)をア
プライドバイオシステムズ社DNA合成機380Aを用
いて合成し、さきに得られた2つのDNA断片とともに
T4DNAリガーゼを用いて連結せしめた。図7にこの
概要を示す。
【0055】該反応物を、マニアティスらの実験書に記
載されている方法に従って調製した大腸菌POP213
6株(ベーリンガー・マンハイム山之内社)コンピテン
トセルに加え、形質転換せしめた。アンピシリン耐性形
質転換コロニー6個を選び、各プラスミドを抽出し、B
amHIで切断し解析したところ、すべて目的とするプ
ラスミドを有していた。得られたプラスミドをpEX−
ZKXと命名した。本プラスミドは、ラムダ・ファージ
由来のPR プロモーターの制御により、βガラクトシ
ダーゼのN末端約150アミノ酸とAPP770のN末
端から数えて19番目残基から379番目残基までの配
列を含む融合タンパクZKXを発現しうる。ZKXは、
APP770、APP751、APP695に共通な配
列の一部のほかに、プロテアーゼインヒビター部分及び
APPP770特異的な配列を含むが、APPの膜貫通
領域からC末端までの配列は含まない。
載されている方法に従って調製した大腸菌POP213
6株(ベーリンガー・マンハイム山之内社)コンピテン
トセルに加え、形質転換せしめた。アンピシリン耐性形
質転換コロニー6個を選び、各プラスミドを抽出し、B
amHIで切断し解析したところ、すべて目的とするプ
ラスミドを有していた。得られたプラスミドをpEX−
ZKXと命名した。本プラスミドは、ラムダ・ファージ
由来のPR プロモーターの制御により、βガラクトシ
ダーゼのN末端約150アミノ酸とAPP770のN末
端から数えて19番目残基から379番目残基までの配
列を含む融合タンパクZKXを発現しうる。ZKXは、
APP770、APP751、APP695に共通な配
列の一部のほかに、プロテアーゼインヒビター部分及び
APPP770特異的な配列を含むが、APPの膜貫通
領域からC末端までの配列は含まない。
【0056】[工程1−2] 融合タンパクの生産参
考例2工程1−1で得たプラスミドpEX−ZKXを保
持する大腸菌POP2136/pEX−ZKXを、50
μg/mlのアンピシリン含有L培地で、30℃一晩培
養せしめた。本培養液1mlを、50μg/mlアンピ
シリン含有L培地50mlに添加し、30℃にて3時間
培養した後、42℃の恒温培養槽に移し、さらに3時間
培養した。42℃において、ラムダ・ファージPR プ
ロモーターのリプレッサーは不活化され、PR プロモ
ーターが作動することによって、目的とする融合タンパ
クが生産される。
考例2工程1−1で得たプラスミドpEX−ZKXを保
持する大腸菌POP2136/pEX−ZKXを、50
μg/mlのアンピシリン含有L培地で、30℃一晩培
養せしめた。本培養液1mlを、50μg/mlアンピ
シリン含有L培地50mlに添加し、30℃にて3時間
培養した後、42℃の恒温培養槽に移し、さらに3時間
培養した。42℃において、ラムダ・ファージPR プ
ロモーターのリプレッサーは不活化され、PR プロモ
ーターが作動することによって、目的とする融合タンパ
クが生産される。
【0057】該培養液を遠心分離し菌体を集め、菌体の
一部を、レムリーの方法[Laemmli U.K.
、Nature 227 680−685 (1
970)]に従って、SDS−PAGEサンプルバッフ
ァー中で煮沸後、10%ポリアクリルアミドゲルを用い
てSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供した。 泳動後、ゲルをクマシー染色した結果、分子量約58k
Daの目的とする融合タンパクが存在することが確認さ
れた。以下、この部分βガラクトシダーゼ・部分APP
770融合タンパクをZKXと略す。 [工程1−3]ZKXの部分精製 参考例2工程1−2と同様にして、大腸菌POP213
6/pEX−ZKXを培養し、200mlの培養液から
菌体を回収した。該培養菌体を、40mlの4M尿素を
含む20mMトリス塩酸(pH8.0)バッファーに懸
濁し、菌体を超音波破壊した。菌体破壊物を遠心分離(
10000×g、10分間)し、沈澱物を回収した。 次いでこの沈澱物を20mlの8M尿素を含む20mM
トリス塩酸(pH8.0)バッファーに再懸濁し、超音
波処理により沈澱を分散せしめた。遠心分離(1000
0×g、10分間)後上清を回収した。以上の操作によ
り、4M尿素で可溶な大腸菌タンパク、および8M尿素
に不溶な大腸菌タンパクが除去され、ZKXの部分精製
液が得られた。この部分精製液の一部をSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法で解析したところ、全タン
パク質のうち50%以上が目的融合タンパクZKXであ
った。ZKXのトリプシン阻害活性を、欧州特許公開番
号0304013号実施例に記載のsPIのトリプシン
阻害活性測定方法に準じて測定したところ強い阻害活性
を示した。また、本発明実施例1工程6記載の抗ZtP
I抗血清を用いたウエスタンブロットでも、このZKX
は強く反応した。
一部を、レムリーの方法[Laemmli U.K.
、Nature 227 680−685 (1
970)]に従って、SDS−PAGEサンプルバッフ
ァー中で煮沸後、10%ポリアクリルアミドゲルを用い
てSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供した。 泳動後、ゲルをクマシー染色した結果、分子量約58k
Daの目的とする融合タンパクが存在することが確認さ
れた。以下、この部分βガラクトシダーゼ・部分APP
770融合タンパクをZKXと略す。 [工程1−3]ZKXの部分精製 参考例2工程1−2と同様にして、大腸菌POP213
6/pEX−ZKXを培養し、200mlの培養液から
菌体を回収した。該培養菌体を、40mlの4M尿素を
含む20mMトリス塩酸(pH8.0)バッファーに懸
濁し、菌体を超音波破壊した。菌体破壊物を遠心分離(
10000×g、10分間)し、沈澱物を回収した。 次いでこの沈澱物を20mlの8M尿素を含む20mM
トリス塩酸(pH8.0)バッファーに再懸濁し、超音
波処理により沈澱を分散せしめた。遠心分離(1000
0×g、10分間)後上清を回収した。以上の操作によ
り、4M尿素で可溶な大腸菌タンパク、および8M尿素
に不溶な大腸菌タンパクが除去され、ZKXの部分精製
液が得られた。この部分精製液の一部をSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法で解析したところ、全タン
パク質のうち50%以上が目的融合タンパクZKXであ
った。ZKXのトリプシン阻害活性を、欧州特許公開番
号0304013号実施例に記載のsPIのトリプシン
阻害活性測定方法に準じて測定したところ強い阻害活性
を示した。また、本発明実施例1工程6記載の抗ZtP
I抗血清を用いたウエスタンブロットでも、このZKX
は強く反応した。
【0058】[工程1−4]抗ZKX抗血清の作成参考
例2工程1−3で得られたZKXを兎に免疫して抗血清
を得た。即ち、実施例1工程3記載のSDS変性APP
592作成と同様の方法でSDS変性ZKXを作成し、
200μgのSDS変性ZKXを1mlのPBS(−)
に溶かしたものを、それぞれ2匹の家兎の背中の皮下に
フロイントの完全アジュバントと共に注射し、以後2週
間の間隔でフロイントの不完全アジュバントと共に合計
6回の免疫を行った。血清中の抗体価は、非変性及びS
DS変性のZKX(25ng/ウェル)を抗原とする固
相ELISAによって行った。最終的に得られた抗血清
の力価は、対照(抗原無しのウェル)の2倍以上の発色
を示す抗血清の希釈度で示すと、非変性ZKXに対して
16000倍、SDS変性ZKXに対して32000倍
であり、実施例1工程2記載のAPP667、APP5
92、さらに本実施例1工程6−1(vi)記載のZt
PIに対しても強く反応した。
例2工程1−3で得られたZKXを兎に免疫して抗血清
を得た。即ち、実施例1工程3記載のSDS変性APP
592作成と同様の方法でSDS変性ZKXを作成し、
200μgのSDS変性ZKXを1mlのPBS(−)
に溶かしたものを、それぞれ2匹の家兎の背中の皮下に
フロイントの完全アジュバントと共に注射し、以後2週
間の間隔でフロイントの不完全アジュバントと共に合計
6回の免疫を行った。血清中の抗体価は、非変性及びS
DS変性のZKX(25ng/ウェル)を抗原とする固
相ELISAによって行った。最終的に得られた抗血清
の力価は、対照(抗原無しのウェル)の2倍以上の発色
を示す抗血清の希釈度で示すと、非変性ZKXに対して
16000倍、SDS変性ZKXに対して32000倍
であり、実施例1工程2記載のAPP667、APP5
92、さらに本実施例1工程6−1(vi)記載のZt
PIに対しても強く反応した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明の測定方法、試薬及びキットを用
いることにより、アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋
白APP770及びその断片が簡便に且つ、高感度に検
出、定量することが可能となり、アルツハイマー病の診
断方法、試薬及び診断キットとして有用である。また、
アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白を用いる研究の
場に於ける研究試薬としても有用である。
いることにより、アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋
白APP770及びその断片が簡便に且つ、高感度に検
出、定量することが可能となり、アルツハイマー病の診
断方法、試薬及び診断キットとして有用である。また、
アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白を用いる研究の
場に於ける研究試薬としても有用である。
【0062】
【配列表】
【0063】
配列番号:1
配列の長さ:39
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジー:直線状
配列の種類:他の核酸 合成DNA
配列の特徴
特徴を表す記号:リンカー1
配列
TGAGGCCGAT ACTGCTGTCG TCC
CCTCAAA CTGGCAGAT
39
CCTCAAA CTGGCAGAT
39
【0064
】 配列番号:2 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー2 配列 GCACGGTTAC GATGCGCCCA TGT
ACACCAA CGTAACCTAT CC
42
】 配列番号:2 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー2 配列 GCACGGTTAC GATGCGCCCA TGT
ACACCAA CGTAACCTAT CC
42
【0065
】 配列番号:3 配列の長さ:50 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー3 配列 CATTACGGTC AATCCGCCGT TTG
TTCCCAC GGGATCCATG AGCTCG
GTAC 50
】 配列番号:3 配列の長さ:50 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー3 配列 CATTACGGTC AATCCGCCGT TTG
TTCCCAC GGGATCCATG AGCTCG
GTAC 50
【0066
】 配列番号:4 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー4 配列 CGAGCTCATG GATCCCGTGG GAA
CAAACGG CGGATTGACC GT
42
】 配列番号:4 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー4 配列 CGAGCTCATG GATCCCGTGG GAA
CAAACGG CGGATTGACC GT
42
【0067
】 配列番号:5 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー5 配列 AATGGGATAG GTTACGTTGG TGT
ACATGGG CGCATCGTAA CC
42
】 配列番号:5 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー5 配列 AATGGGATAG GTTACGTTGG TGT
ACATGGG CGCATCGTAA CC
42
【0068
】 配列番号:6 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー6 配列 GTGCATCTGC CAGTTTGAGG GGA
CGACGAC AGTATCGGCC
40
】 配列番号:6 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 特徴を表す記号:リンカー6 配列 GTGCATCTGC CAGTTTGAGG GGA
CGACGAC AGTATCGGCC
40
【図1】アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白APP
695、APP751、APP770、APP714、
APP563の模式図である。bからfの黒く塗りつぶ
した部分はプロテアーゼインヒビター活性を有する56
アミノ酸から成る領域、点々部分はAPP770に固有
の19アミノ酸から成る領域、斜線部は脳に沈着する老
人斑アミロイド部分を示す。aはAPPのうち脳に沈着
するアミロイドβ蛋白部分(影をつけた部分)と膜貫通
領域を示す。APP563はβ蛋白部分をもたない。
695、APP751、APP770、APP714、
APP563の模式図である。bからfの黒く塗りつぶ
した部分はプロテアーゼインヒビター活性を有する56
アミノ酸から成る領域、点々部分はAPP770に固有
の19アミノ酸から成る領域、斜線部は脳に沈着する老
人斑アミロイド部分を示す。aはAPPのうち脳に沈着
するアミロイドβ蛋白部分(影をつけた部分)と膜貫通
領域を示す。APP563はβ蛋白部分をもたない。
【図2】分泌型APP(APP667、APP648、
APP592)の構造を示す模式図である。図中の数字
は各APPのN末端から数えたアミノ酸残基の番号を示
す。
APP592)の構造を示す模式図である。図中の数字
は各APPのN末端から数えたアミノ酸残基の番号を示
す。
【図3】抗ZtPI抗体と7E11モノクローナル抗体
の組み合わせによる2抗体サンドイッチELISA
の組み合わせによる2抗体サンドイッチELISA
【図
4】1B2モノクローナル抗体と7E11モノクローナ
ル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチELIS
A
4】1B2モノクローナル抗体と7E11モノクローナ
ル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチELIS
A
【図5】3B2モノクローナル抗体と7E11モノクロ
ーナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチEL
ISA
ーナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチEL
ISA
【図6】 6A3モノクローナル抗体と7E11モノ
クローナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチ
ELISA
クローナル抗体の組み合わせによる2抗体サンドイッチ
ELISA
【図7】β−ガラクトシダーゼの一部分とAPP770
の部分タンパクとの融合タンパクであるZKXの発現プ
ラスミド作成の模式図である。
の部分タンパクとの融合タンパクであるZKXの発現プ
ラスミド作成の模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋
白APP770を特異的に認識する抗体を、少なくとも
その組み合わせの一方に用いることを特徴とする2抗体
サンドイッチELISA法による、アルツハイマー病ア
ミロイド前駆体蛋白APP770又はその断片の免疫学
的測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の2種類の抗体のうち一
方を不溶性担体に結合した第1次試薬と、もう一方の抗
体である第2次試薬とからなる、アルツハイマー病アミ
ロイド前駆体蛋白APP770又はその断片の測定試薬
。 - 【請求項3】 請求項2記載の測定試薬を構成要素の
一部とする、アルツハイマー病アミロイド前駆体蛋白A
PP770又はその断片の測定キット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP939891A JPH04252955A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 蛋白質の測定方法、試薬及びキット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP939891A JPH04252955A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 蛋白質の測定方法、試薬及びキット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04252955A true JPH04252955A (ja) | 1992-09-08 |
Family
ID=11719322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP939891A Withdrawn JPH04252955A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 蛋白質の測定方法、試薬及びキット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04252955A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5705401A (en) * | 1991-11-12 | 1998-01-06 | The University Of Melbourne | Method of assaying for alzheimer's disease |
| US6114133A (en) * | 1994-11-14 | 2000-09-05 | Elan Pharmaceuticals, Inc. | Methods for aiding in the diagnosis of Alzheimer's disease by measuring amyloid-β peptide (x-≧41) |
| JP2007108169A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-04-26 | Prima Meat Packers Ltd | アレルゲンの検出方法及び検出用キット |
| US7700309B2 (en) | 1994-11-14 | 2010-04-20 | Elan Pharmaceuticals, Inc. | Methods for aiding in the diagnosis of alzheimer's disease by measuring amyloid-β peptide (X->41) and tau |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP939891A patent/JPH04252955A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5705401A (en) * | 1991-11-12 | 1998-01-06 | The University Of Melbourne | Method of assaying for alzheimer's disease |
| US6114133A (en) * | 1994-11-14 | 2000-09-05 | Elan Pharmaceuticals, Inc. | Methods for aiding in the diagnosis of Alzheimer's disease by measuring amyloid-β peptide (x-≧41) |
| US7700309B2 (en) | 1994-11-14 | 2010-04-20 | Elan Pharmaceuticals, Inc. | Methods for aiding in the diagnosis of alzheimer's disease by measuring amyloid-β peptide (X->41) and tau |
| US7811769B2 (en) | 1994-11-14 | 2010-10-12 | Elan Pharmaceuticals, Inc. | Methods for aiding in the diagnosis of Alzheimer's disease by measuring amyloid-β peptide (x-≧41) and tau |
| JP2007108169A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-04-26 | Prima Meat Packers Ltd | アレルゲンの検出方法及び検出用キット |
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