JPH04257588A - 置換4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド及びその6,6−ジオキサイド - Google Patents
置換4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド及びその6,6−ジオキサイドInfo
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- JPH04257588A JPH04257588A JP3261962A JP26196291A JPH04257588A JP H04257588 A JPH04257588 A JP H04257588A JP 3261962 A JP3261962 A JP 3261962A JP 26196291 A JP26196291 A JP 26196291A JP H04257588 A JPH04257588 A JP H04257588A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は構造式
【化7】
の4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−
2−スルホンアミド及び6,6−ジオキサイドの新規誘
導体又は眼科学的に許容し得るその塩(式中、nは0、
1又は2であり、A及びBは下記に定義されるとおりで
ある。)に関する。 【0002】この発明はまた、活性成分としてこの新規
化合物の少なくとも1つを単独で又は他の眼科製剤、例
えばピロカルピン、チモロール又はエナリプリラート(
enaliprilat)、との組合せにおいて含む眼
科製剤に関する。この発明はまた、高眼圧及びそれと関
連する緑内障を治療する方法に関する。この方法はその
ような治療を必要とする患者へのこの発明の新規化合物
の局所的眼投与を特徴とする。 【0003】緑内障は、通常の機能のためにはあまりに
高過ぎそして視覚機能の不可逆的喪失を生じ得る高い眼
内圧に関連する眼の疾患である。治療しない場合には、
緑内障は失明させることがある。高眼圧、すなわち視神
経乳頭損傷のない高眼内圧又は特徴的な緑内障の視野欠
損の症状は緑内障の初期を示すと多くの眼科学者によっ
て信じられている。 【0004】緑内障の治療のために以前に使用された薬
剤の多くは十分には満足のいくものではなかった。実際
に、ピロカルピン及びフィゾスチグミンが導入されたの
で緑内障の治療にはいくつかの進歩がみられた。ほんの
最近になって臨床医は多くのβ−アドレナリン遮断剤が
眼内圧を下げるのに効果的であることに気付いた。これ
らの薬剤の多くは眼内圧を下げるのに効果的であるが、
それらはまた他の特性、例えば膜安定化活性をもってい
て慢性の眼の用途には受け入れられない。(S)−1−
tert−ブチルアミノ〔(4−モノホリノ−1,2,
5−チアジアゾール−3−イル)オキシ〕−2−プロパ
ノール、β−アドレナリン遮断剤、は眼内圧を下げ、ピ
ロカルピンに関連する多くの望ましくない副作用がなく
そしてさらに他の多くのβ−アドレナリン遮断剤以上の
利点をもっている、例えば局所麻酔性がなく、活性の持
続が長くそして最小の耐性を示すことがわかった。 【0005】ピロカルピン、フィゾスチグミン及び上述
のβ−遮断剤は眼内圧を減少させるが、これらの薬剤の
どれもカルボニック アンヒドラーゼ(炭酸脱水酵素
)を阻害し、それによってカルボニック アンヒドラ
ーゼ経路によってなされる水性体液形成への寄与を妨げ
る作用を示さない。 【0006】カルボニック アンヒドラーゼ阻害剤と
いわれる薬剤は酵素カルボニック アンヒドラーゼを
阻害することによってこの流入経路を遮断するか又は妨
げる。そのようなカルボニック アンヒドラーゼ阻害
剤は経口、静脈内又は他の全身的な経路によって眼内圧
を治療するために現在使用されているが、それは全身を
通してカルボニック アンヒドラーゼを阻害するとい
う明らかな欠点を有している。基本的酵素系のそのよう
な著しい崩壊は異状に高い眼内圧の発作の間又は他の薬
剤が効果的でない場合のみ正当化される。カルボニック
アンヒドラーゼ阻害剤を所望の眼の目標組織へのみ
向けることが望ましいにもかかわらず、臨床用に利用で
きる局所的に有効なカルボニック アンヒドラーゼ阻
害剤はない。 【0007】しかしながら、局所的に有効なカルボニッ
ク アンヒドラーゼ阻害剤はUSP4,386,09
8;4,416,890;及び4,426,388に報
告されている。これらに報告された化合物は5(及び6
)−ヒドロキシ−2−ベンゾチアゾールスルホンアミド
及びそのアシルエステルである。ベンゾチオフェン−2
−スルホンアミド、ベンゼンスルホニルチオフェン−2
−スルホンアミド及びチエノ〔2,3−b〕チオピラン
−2−スルホンアミドはまたそれぞれUSP4,668
,697;4,585,787;及び4,797,41
3に、眼内圧を下げるのに局所的に有効なカルボニック
アンヒドラーゼ阻害剤であると報告されている。 【0008】この発明の新規な化合物は構造式【化8】 又はその(R)又は(S)対掌体又はそれらの混合物又
は眼科学的に許容し得るそれらの塩を有する。 式中: nは0、1又は2、好ましくは2である;R1 は 1
) 水素、 2) C1−6 アルキル、又は 3) C2−6 アルケニルである; Aは−CH2 −又は−CO−である;Bは−OR6
又は−NR2 R3 である、ここでR2 は水素又は
C1−6 アルキル;R3 は水素又はR6 R6 は 1) C1−6 アルキル、2) C2−6
アルケニル、 3) C2−6 アルキニル、 4) C1−6 アルコキシ−C1−6 アルキル又は
5) C1−6 アルキルチオ−C1−6 アルキル又
は6) R4 R5 N−C2−6 アルキル、ここで
R4 及びR5 は独立して水 素又はC1−6 アルキル又は一緒に結合してそれらが
結合されている窒素と共にO、S及びNから選択される
1個までの別のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロ環、
例えばピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、
モルホリン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−(
C1−3 −アルキル)−ピペラジン−1−イル;又は
R2 及びR3 は一緒に結合してそれらが結合してい
る窒素原子と共に、O、S及びNから選択される1個ま
での別のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロ環、例えば
ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホ
リン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−(C1−
3 −アルキル)−ピペラジン−1−イル;及びR1
及びR2 は一緒に結合して5〜7員、好ましくは5員
のスピロ−ヘテロ環、例えばピロリジニルを表わす。好
ましくは、Aは−CH2 −であり、Bは−NR2R3
であり、そしてR1 は−CH3 、−C2 H5
、−C3 H7 である。または好ましくは、本新規化
合物は通常右旋性である(R)−構造を有する。 【0009】ここで使用される“アルキル”及び“アル
コキシ”は直鎖アルキル及びアルコキシ;分枝鎖アルキ
ル及び“アルコキシ;及びC3−6 −シクロアルキル
及びC3−6 シクロアルコキシを含むことを意味して
いる。 【0010】この発明の化合物を製造するための新規な
方法は反応図式1に示されている。 【化9】 【化10】 【0011】反応図式1において、化合物I−1を、不
活性雰囲気中で過剰のトリエチルシランで処理した後強
酸、例えばトリフルオロ酢酸を滴々添加することによっ
て部分的に水素化する。約10〜30分後、その混合物
を約−10〜+10℃まで冷却し、濃硫酸(1モル/モ
ルI−1)で滴々処理する。還元された化合物I−2を
真空で濃縮することによって単離して粗製物質を残す。 I−2のエステル基(臨界的ではないのですべての低級
アルキルエステルを利用でできるが、それはメチルエス
テルとして例示されている)を、THF中のアルカリ金
属水酸化物の水溶液を用いる約室温で約5〜20時間ケ
ン化することによって除去する。生成物、I−3を酸性
化及び抽出手段によって単離する。 【0012】化合物I−3を、キノリン中185℃で銅
微粉の存在においてガス発生が止むまで加熱することに
よって脱カルボキシル化してI−4を生成する。ジオキ
サイド、I−4を水性低級アルコール、例えばメタノー
ル又はエタノール中約室温でOxone(商標)を用い
て処理することによってジオキサイド、I−5を生成す
る。 【0013】ジオキサイドI−5をエーテル性溶媒、例
えばTHF、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン等中において約−85°〜−75℃で不活性雰囲気
において約1時間かけてn−ブチルリチウムで滴々処理
した後、二酸化炭素で処理して2−カルボキシ−1,1
−ジオキサイド、I−6を生成する。 【0014】DMF中強塩基、例えば水素化ナトリウム
及びC1−3 アルキルヨージドの混合物へ不活性雰囲
気中約0℃で滴々添加することによって化合物I−6を
2位置においてアルキル化してI−7を生成する。0℃
で約1.5〜5時間後、反応を水で停止させ、アルカリ
を加えてこのときに生成されたC1−3 アルキルエス
テルをケン化する。 【0015】I−7のカルボキシル基を、不活性雰囲気
中で約室温で1〜2時間カルボニルジイミダゾールで処
理した後、過剰のアンモニア又は式 R2R3NH の
アミンのクロロホルム溶液で処理することによってI−
8又はI−12のアミドへそれぞれ転換する。1〜2時
間後、反応を水で停止させる。1−8又はI−12のア
ミドの還元を、不活性雰囲気中で約1〜3時間約還流温
度でTHF、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン等のようなエーテル性溶媒中ボラン−ジメチルスル
フィド錯体で処理することによって行う。この反応を約
0〜20℃で希HClを徐々に添加することによって停
止させる。 【0016】I−9の第一アミンを、約0℃〜室温で約
2〜5時間かけてDMF中において水素化ナトリウム及
び過剰のC1−5 アルキルヨージドで処理することに
よってI−10を生成する。化合物I−10及びI−1
3を、n−ブチル、リチウム、二酸化イオウ及びヒドロ
キシルアミン−O−スルホン酸で処理することによって
2−スルホンアミドへ転換してI−11及びI−14を
生成する。 【0017】この発明の新規化合物を製造するための別
の方法を反応図式IIに示す。 【化11】 【0018】最初の工程においては、約0℃で酢酸エチ
ル又はクロロホルム中無水酢酸と硫酸の混合物へ親分子
II−1を添加し、そして周囲温度で約5〜20時間攪
拌することによってN−t−ブチルスルホンアミドII
−2を生成する。約0℃まで冷却した後、この混合物を
最少のエタノール中酢酸カリウムで滴々処理して約1時
間後にスルホナート塩を単離する。次にこのスルホナー
ト塩を酢酸エチル、オキサリルクロリド及びDMFの混
合物に0℃で加え、攪拌を5〜約20時間続づける。反
応を塩溶液で停止させる。このようにして得たスルホニ
ルクロリドをt−ブチルアミンで処理する。スルホンI
I−3へのII−2の酸化をI−5の調製において図式
Iで記載したよう行う。II−4を生成しついでII−
5を生成するためのアルキル化をTHF又は同様な溶媒
中それぞれの出発物質をテトラメチルエチレンジアミン
で処理することによって行い、ドライアイス温度に冷却
し、n−ブチルリチウムで処理した後、適当なアルキル
ヨージドで処理する。約3〜6時間かけて室温に加温し
た後、反応を水の添加によって停止させる。最終化合物
II−6を、不活性雰囲気において約1〜4時間トリフ
ルオロ酢酸中で約75〜100℃に加熱してN−t−ブ
チル基を除去することによって調製する。過剰のTFA
を真空中で蒸発させ、その残渣を水性アルカリで中和す
る。 【0019】3番目の新規な方法、反応図式III は
キラル中間体の合成及び光学的に純粋な最終生成物への
転換を示す。 【化12】 【化13】 【化14】 【0020】化合物III −1を、II−2の酸化に
ついて記載した方法によって酸化してジオキサイドII
I −2を生成し、次にCu /キノリンで脱カルボキ
シル化してIII −3を生成し、カルボキシル化して
III −4を生成し、5位置でアルキル化してIII
−5を生成しそして一連の工程(それらの各々はそれ
ぞれの反応図式I及びIIに記載されている)によって
III −6へ転換する。ジアステレオマーアミドII
I−7を、DMF、クロロホルム等の中において約pH
8、約15〜25℃で約1〜5時間1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC
)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾールで処理してカ
ルボン酸III −6とL−フェニルアラニンを縮合す
ることによって調製する。このジアステレオマーを酢酸
エチル/ヘキサンを用いて溶出するシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーによって分離する。 【0021】各ジアステレオマーを順に、85℃〜還流
温度で約5〜10時間加熱して6N塩酸のような強酸で
加水分解することによって光学的に活性なカルボン酸I
II −8へ転換する。各々のカルボン酸III −8
(a)及び(b)を約15〜25℃で約10〜30分間
DMF中でBOP−試薬で処理した後、クロロホルム又
はメチレンクロリドのような塩素化炭化水素中のアミン
、R2 R3 NHに15分〜1時間かけて添加するこ
とによってアミドIII −9(a)及び(b)を調製
する。最終生成物III −10(a)及び(b)への
還元は上記I−12〜I−13について記載したように
進行する。 【0022】6−スピロ化合物を調製するための方法を
反応図式IVに示す。 【化15】 【化16】 【0023】DMF中において約15〜25℃で約10
〜20時間水素化ナトリウム及びアリルブロミドで処理
することによって6−アリル化合物IV−2を生成する
。 化合物IV−2を、約0℃でBOP試薬を用いて処理し
た後、大過剰のアルキルアミンを徐々に添加し、添加が
完了した後で約1〜3時間攪拌することによってN−C
1−3 −アルキル−アミドへ転換する。淡青色が持続
するまでメタノール/クロロホルム中において約−80
℃でオゾンを用いてIV−3を処理することによって、
スピロピロリジノンIV−4を平衡にある5−ホルミル
メチル基へ5−アリル基を転換する。 【0024】クロロホルムのような塩素化炭化水素中に
おいてボロントリフルオリドエチラート及びトリエチル
シランを用いて0℃で約2〜8時間かけて還元すること
によってピロリジノンIV−5を生成する。THF、ジ
エチルエーテル等のようなエーテル性溶媒中においてボ
ランジメチルスルフィド錯体を用いて約15〜25℃で
さらに還元することによってピロリジノンIVをピロリ
ジンIV−6に転換する。 【0025】IV−7のスルホンアミド基の生成をII
I −6、I−11、及びI−14の調製について上記
したように行う。この発明の新規な薬学的製剤を、錠剤
、カプセル等の経口投与として;特にスプレイの形の鼻
投与として;無菌注入液の注射として;又は溶液、懸濁
液、軟膏、固形水溶性ポリマー挿入物又はゲルの形の局
所的眼投与として適用することができる。 【0026】この発明は特に、緑内障及び別の段階の高
眼内圧の治療のための局所眼投与として適用される製剤
に関し、約0.1〜15重量%の薬剤、特に0.5〜2
重量%の薬剤を含み、その残部は当技術分野において公
知の担体及び他の賦形剤からなる。 【0027】この新規な局所的眼用製剤中の薬剤はこの
発明の新規化合物の1つを単独、又はチモロールマレア
ートのようなβ−アドレナリン遮断剤又はピナコルピン
のような副交感神経作用剤との組合せにおいて含む。そ
のような組合せにおいて2つの活性な薬剤はほぼ薬学的
に等しい量で存在する。この発明の新規な治療方法はこ
の発明の新規化合物又はその薬学的製剤の投与による高
眼内圧の治療を特徴とする。そのような化合物を1日当
り約0.1〜25mg、特に0.2〜10mg、1日当
り1回又は2〜4回局所的に眼に投与する方法が主とし
て意図されるものである。 【0028】実施例1 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ−〔2,3−b〕−チオフエン−2
−スルホンアミド−6,6−ジオキシド 工程A
: メチル4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボキシレートの製造
【化17】 窒素雰囲気下においてメチルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−2−カルボキシレート(10g、0.050m
ol)をトリエチルシラン(23.5g、0.202m
ol)でしみ込ませた。次に、トリフルオロ酢酸(57
.5g、0.504mol)を、この有機溶液に滴下し
た。15分後に、反応物を0℃に冷却し、硫酸(2.6
ml、0.0505mol)を滴下した。反応物を、室
温において一晩攪拌した。真空下において揮発物を除去
して、表題の化合物(9.5g)を暗こはく色の残渣と
して得た。 【0029】工程B: 4,5−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−2−カルボン酸の製造
【化18】 メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキシレート(9.5g、50mmol
) をTHFの200ml中に溶解し、ここに水酸化ナ
トリウムの20%溶液の100mlで処理し、一晩攪拌
した。THFを真空下において除去して暗色の残渣を得
た。この残渣を水中に取り、酢酸エチルで2回抽出した
。次に、水相を、濃HClを用いて、pH<1に酸性化
し、酢酸エチル3×200mlで抽出した。抽出物をま
とめ、水(1回)および食塩水(2回)で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。この溶液を濾過し、溶剤を蒸
発して表題の化合物を固体(8.1g)として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)d2
.5(t,2H)、2.8(t, 2H)、7.5(s
, 1H)、12.8(bs, 1H, exch)。 【0030】工程C: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエンの製造 【化19】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸(8.1g、43.5mmol) と銅微
粉(2.7g、43.5mmol) とをキノリンの1
00ml中で合せた。この反応物を内温185℃に加熱
し、この温度においてガスの発生が始まった。約1時間
後に反応物を室温に冷却し、そして酢酸エチルで稀釈し
た。次に、この混合物をセライトを通して濾過し、酢酸
エチルでよく洗浄した。有機性溶液を、6NHClの2
×100ml、水で2回、食塩水で2回洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。この溶液を濾過し、溶剤を蒸発
して、表題の化合物(6.4g)を油状物として得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
3.0(t, 2H)、3.85(t, 2H) 、
6.9(d, 1H)、7.25(d, 1H) 。 【0031】工程D: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化20】 水2リットル中のオクソン〔Oxone(商標) 、5
70g、0.92mol)の溶液を、攪拌しながら、メ
タノール(1リットル)中の2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフエン(44g、0.31mol)の
溶液に加えた。反応物を室温において1.5時間攪拌し
、そして酢酸エチル(5×1リットル)で抽出した。抽
出物をまとめ、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、
濾過し、真空下で濃縮して、軟かい固体を得た。これを
n−ブチルクロライドで処理し、濾過して、表題の化合
物を淡黄褐色の固体(35g、65%)として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
3.30(2H, t) 、3.95(2H, t)
、7.10(1H, d) 、8.05(1H, d)
。 【0032】工程E: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジ
オキシドの製造
【化21】 THF(300ml)中の2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−1,1−ジオキシド(35.
57g、0.204mol)を、窒素雰囲気下において
−78℃に冷却した。ヘキサン中のn−BuLiの溶液
(82.7ml、2.47M)を1時間かけて滴下した
。暗赤色の溶液を、さらに15分間攪拌し、次にエーテ
ル(2リットル)中のドライアイス(2リットル)上に
注いだ。反応物を室温にまで暖ため、生成物を水性Na
OHとエーテルとに分配した。水相を酢酸エチルで2回
抽出し、濃HClでpH<1に酸性化した。得られた黄
色の懸濁物を酢酸エチルへ抽出した。酢酸エチル溶液を
飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥した。この溶
液を濾過し、溶剤を真空下で除去して2種類の生成物(
カルボン酸の8:2の混合物)を黄色の固体として得た
。この固体を、エーテル中の5%CH3 CNとこね合
せ、濾過した。これを4回くり返し、望ましくない少量
の生成物であるカルボン酸の大部分を除去した。得られ
た淡黄褐色の粉末を真空下20℃において一晩乾燥して
、表題の化合物(21.3g、47%)(融点189〜
193℃、165℃において焦げる)を得た。洗浄液か
らの濾液を合せ、溶剤を真空下で除去してカルボン酸の
1:1混合物(17.6g、39%)を得た。これは、
シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによりCHCl
3 中の10%酢酸エチルで分離可能である。 【0033】工程F: 2,3−ジヒドロチエノ−2
−メチル−〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸
−1,1−ジオキシドの製造
【化22】 DMF(200ml、CaH2 から蒸留し、脱ガスし
たもの)中のNaH(12.3g、油中の60%分散物
)の懸濁物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら0℃に冷却
した。沃化メチル(18.5ml、0.29mol)を
加え、DMF(200ml)中の2,3−ジヒドロチエ
ノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1
−ジオキシド(21.33g、0.0978mol)を
1.25時間かけて滴下した。反応物を0℃において、
さらに2.25時間攪拌し、次に水(100ml)と4
0%NaOH(2ml)とで反応を停止した。メチルエ
ステルの加水分解が完了するまで、塩基性反応混合物を
0℃において、さらに1時間攪拌した。10%HClを
加えてpHを6に調節し、真空下においてDMFを除去
した。残渣を酢酸エチルと水とに分配した。10%HC
lを用いて、水相のpHを6に調節し、濁っている溶液
を酢酸エチル(3×500ml)で抽出した。酢酸エチ
ルの量を500mlまで減少させ、溶液を10%NaO
H(3×300ml)で抽出した。水相を濃HClで酸
性とし、酢酸エチル400mlで2回抽出した。有機性
抽出物を合せ、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾
燥し、濾過した。真空下で溶剤を除去し、油状物を得た
。これは固化した。固体を、冷CH2 Cl2 (50
ml)とこね合せ、濾過し、真空下で乾燥し(0.5m
m、40℃)、表題の化合物を淡黄褐色の粉末(14.
7g、65%)として得た。 【0034】工程G: 2,3−ジヒドロ−2−メチ
ルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキシ
アミド−1,1−ジオキシドの製造 【
化23】 カルボニルジイミダゾール(13.3g,82.0mm
ol) を、乾燥、脱ガスしたDMF(200ml)中
の2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ−〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(
12.7g、54.7mmol) の溶液に加えた。メ
タノールで反応を停止したサンプル中に出発物質が、T
LCによって最早見られなくなるまで(約1時間)、窒
素雰囲気下で反応物を攪拌する。CHCl3 中のNH
3 (ガス)飽和溶液の過剰を加え、反応物を1.5時
間攪拌する。反応物を水で稀釈し、酢酸エチルで3回抽
出した。有機抽出物を集め、食塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥し、濾過し、溶剤を真空下で除去して半固体
を得た。この半固体をジクロロエタンで処理し、フリー
ザー中で冷却し、濾過して、表題の化合物(6.69g
、53%)を得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
1.70(s, 3H) 、3.00(d, 1H)
、3.85(d, 1H) 、7.10(d, 1H
) 、7.63(bs, 1H, exch.) 、7
.69(bs, 1H, exch.) 、8.05(
d, 1H) 。 【0035】工程H: 2−アミノメチル−2,3−
ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−1,1−ジオキシドの製造
【化24】 ほう素−ジメチルスルフィド錯体(11.12ml、1
0M)を、攪拌しながら、THF(75ml)中の2,
3−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド(2.
57g、11.12mmol) の溶液に、室温におい
て添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下において1.
5時間還流させ、氷浴で10℃に冷却し、6NのHCl
で反応をゆっくりと停止させた。ガスの発生が止った後
、酸性溶液を2時間還流加熱した。反応混合物を室温に
冷却し、エーテルで2回抽出した。水相を、NaOHの
水溶液でアルカリ性とし、酢酸エチル(5×300ml
)で抽出した。酢酸エチル抽出物を合せ、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4 で乾燥した。この溶液を濾過し、
真空下において溶剤を除去して、2−アミノメチル−2
,3−ジヒドロ−2−メチル−チエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−1,1−ジオキシドを油状物(2.2g、9
1%)として得た。 1H NMR(300MHz,
DMSO−d6) 1.40(s, 3H) 、2.
85−3.00(m, 3H)、3.30(d, 1H
) 、7.05(s, 1H) 、8.05(s, 1
H) 。 【0036】工程I: 2,3−ジヒドロ−2−N,
N−ジメチル−アミノメチル−2−メチルチエノ〔2,
3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化25】 水素化ナトリウム(油中60%分散物1.10g、25
mmol) を、窒素雰囲気下において、乾燥、脱ガス
したDMF(75ml)中に懸濁させた。この懸濁物は
攪拌しながら0℃に冷却し、DMF中の2−アミノメチ
ル−2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ−〔2,3−
b〕チオフエン−1,1−ジオキシド(2.2g、10
.13mmol) を滴下し、次に沃化メチル(1.2
6ml、20mmol) を滴下した。反応物を室温に
まで暖ため、TLCで反応の進行を監視した。1時間後
に沃化メチル(0.12ml)を追加して反応の完遂を
進めた。2時間後に、DMFを真空中で除去し、残渣を
エーテルと10%HClとに分配した。水相をもう一度
エーテルで洗浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を加えて
アルカリ性(pH>10)とした。この塩基性溶液を酢
酸エチル(3×150ml)で抽出し、抽出物を合せ、
飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を
濾過し、真空下て溶剤を除去して、粗生成物(2.08
g)を得た。これをヘキサン中の酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけて、表題の化合物を
油状物(1.57g、63%)として得た。 1H
NMR(300MHz,DMSO−d6) 1.50
(s, 3H) 、2.30(s, 6H) 、2.6
5(d, 1H) 、2.95(d, 1H) 、3.
00(d, 1H) 、3.15(d, 1H) 、7
.05(d, 1H) 、8.05(d, 1H) 。 【0037】工程J: 4,5−ジヒドロ−5−メチ
ルアミノ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製
造 【化26】 乾燥THF(20ml)中の2,3−ジヒドロ−2−ジ
メチルアミノ−メチル−2−メチルチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−1,1−ジオキシド(0.90g、3.
67mmol) を、窒素雰囲気下において−78℃に
冷却した。この溶液を攪拌し、これにn−BuLi(ヘ
キサン中、2.5M溶液1.62ml)をシリンジから
滴下した。30分後に、−78℃において、反応混合物
中にSO2 (ガス)を数分間凝縮させた。直ちに白色
沈殿が生成した。さらに10分間、反応物を攪拌し、そ
して室温に暖ため、エーテルで稀釈し、固体を集めた。 固体を水(250ml)中に溶解し、酢酸ナトリウム(
0.75g、60.5mmol) とヒドロキシルアミ
ン−o−スルホン酸(0.90g、60.5mmol)
とを加えた。反応混合物を、室温において一晩攪拌し
た。酸性溶液を酢酸エチルでもう一回抽出した。濃NH
4 OH水で、水相のpHを8に調節し、酢酸エチルの
等量で2回抽出した。有機抽出物を合せ、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空
下において溶剤を除去して、油状物を得た。この油状物
を、メタノール−クロロホルムを用いるシリカゲルのク
ロマトグラフィーにかけて、表題の化合物の遊離塩基を
固体として得た。この固体をメタノール中に溶解し、H
Clで処理した。真空下において溶剤を除去し、残渣を
メタノール中に2回取り出し、溶剤を揮発させて過剰の
HClを除いた。残った固体をメタノール−エーテルで
こね合せ、固体を集め、真空中で48時間乾燥して、表
題の化合物を白色の固体(0.600g、45%)とし
て得た。融点242〜245℃。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,33.28;
H,4.75; N,7.76 実測値:C,33
.31; H,4.79; N,8.03【003
8】実施例2 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−
スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩工程A:
4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕−チオフエン
−2−N−t−ブチルスルホンアミドの製造
【化27】 無水酢酸(85g、0.84mol)を750mlの酢
酸エチル中で0℃に冷却した。温度を5℃以下に維持し
ながら、硫酸(35.7ml、0.643mol)を滴
下した。5分後に、2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−
b〕チオフエン(61g、0.42mol)を加え、反
応物を一晩攪拌した。反応溶液を0℃に冷却し、少量の
エタノール中の酢酸カリウム(49.4g、0.504
mol)を滴下した。1時間後に、真空濾過によってス
ルフィナート塩の懸濁物を集め、捕集ロート中で乾燥し
た。約2リットルの酢酸エチルを0℃に冷却し、塩化オ
キサリル(65.2ml、0.35mol)を加え、次
にDMF(73.9ml、0.17mol)を滴下した
。窒素を用いて約10分間、反応物をパージし、上から
スルフィナート塩を加えた。反応物を一晩、攪拌した。 さらに塩化オキサリル(60ml)とDMF(12ml
)とを加えて反応を完遂させた。 食塩水500mlを加えて反応を停止させ、2相を分離
した。有機相を、水(1回)、食塩水(1回)で洗浄し
、約5℃に冷却した。次に、t−ブチルアミン(300
ml)を迅速に加えた。2時間後に、濃HClで反応物
を酸性にし、酢酸エチル(3×300ml)で抽出した
。抽出物を水で3回、食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶液を濾過して乾燥剤を除き、真空
下において溶剤を除去して、表題の化合物を固体(45
g)として得た。 1H NMR(300MHz,D
MSO−d6) d 1.15(s, 9H)、3.
15(t, 2H)、3.8(t, 2H)、7.3(
s, 1H)、7.6(s, 1H exch.)。 【0039】工程B: 4,5−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,
6ジオキシドの製造
【化28】 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1
,1−ジオキシドと同様な方法で表題の化合物を製造し
た。すなわち、全体で5.2リットルの1:1のメタノ
ール水中において、4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−
b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド(
85g、0.30mol)とオクソン〔Oxone(商
標)、570g、0.92mol)とは、表題の化合物
を固体(45g、48%)として与えた。 1H N
MR(300MHz−DMSO−d6) 1.20(
s, 9H) 、3.30(t, 2H) 、3.95
(t, 2H) 、7.55(s, 1H) 、8.2
0(s, 1H) 。 【0040】工程C: 4,5−ジヒドロ−5−メチ
ルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブ
チルスルホンアミド−6,6−ジオキシドの製造
【化29】 1リットル容の三ッ口フラスコに、機械的攪拌機および
温度計を取り付け、真空下において火炎乾燥し窒素雰囲
気を確立した。4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−N−t−ブチル−スルホンアミド−6
,6−ジオキシド(9.99g、32.3mmol)
をフラスコ中に仕込み、そしてTHF(290ml)を
加えた。この溶液に、N,N,N′,N′−テトラメチ
ルエチレンジアミン(TMEDA)(4.88ml、3
2.3mmol) を加えた。この溶液を−78℃に冷
却し、シリンジを介してn−BuLiの溶液(2.58
M溶液を25.08ml)を、温度を−65℃以下に維
持できる速度で加えた。添加時間は全体で15分であっ
た。暗赤色の溶液は、BuLiの添加完了後すぐに沈殿
を生成する。 反応物を−78℃において45分間攪拌し、そしてTH
F(8ml)中の沃化メチル(2.0ml)をシリンジ
を介して添加した。反応物を、ゆっくりと4時間かけて
20℃に加温した。水を加えて反応を停止し、真空下に
おいてTHFを除去した。残渣を酢酸エチルとチオ硫酸
ナトリウムの10%水溶液とに分配した。有機相を水と
飽和食塩水とで洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液
を濾過し、真空中で濃縮して油状物を得た。これは放置
しておくと固化(11.2g)した。この固体をn−ブ
チルクロライドの150mlから再結晶し、0.5mm
において11時間65℃で乾燥して、表題の化合物を黄
色の結晶として得た(7.42g、71%)(融点14
2〜144℃)。 元素分析 計算値〔C11H17N2 NS3 O4 〕とし
て: N,4.33; C,40
.84; H,5.29 実測値:N,4.31;
C,41.14; H,5.33【0041】工
程D: 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルア
ミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオ
キシドの製造
【化30】 500ml容の三っ口フラスコに、磁気攪拌用のバー、
窒素の入口及び出口、およびセラムキャップを取り付け
た。この装置を真空下において火炎乾燥して窒素雰囲気
を確立した。4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンア
ミド−6,6−ジオキシド(7.2g、0.0224m
ol)をフラスコに移し、次に乾燥THF(200ml
)を加えた。TMEDA(3.37ml、0.0224
mol)を加え、溶液を攪拌しながら−78℃に冷却し
た。ヘキサン中のn−BuLiの溶液(2.58M溶液
を17.4ml)を、シリンジを介してゆっくりと加え
反応温度を−75℃以下に保持した。添加時間は全体で
50分であった。暗赤色の溶液を、さらに25分間攪拌
し、次にN,N−ジメチルメチレンアンモニウム・ヨー
ジド(4.14g、0.0224mol、ジメチルスル
ホンから再結晶)を分割添加した。反応物を−78℃に
おいて1.5時間攪拌した。この間に、赤色は徐々に消
えた。 反応物を、30分間で20℃に暖ため、そして水を加え
た。真空下においてTHFを除去し、残渣を酢酸エチル
と重炭酸ナトリウムとに分配した。有機相を水で洗浄し
、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空下で濃
縮して、黄色泡体5.2gを得た。クロロホルム中2%
のメタノールを用いて、シリカゲルのクロマトグラフィ
ーにかけた。主成分の画分を集めて、表題の化合物を黄
色泡体(3.2g、37%)として得た。 【0042】工程E: 4,5−ジヒドロ−5−N,
N−ジメチルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド塩酸塩の製造
【化31】 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N
−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシドをト
リフルオロ酢酸(THF、40ml)中に溶解し、N2
雰囲気下において80℃に2時間加熱した。反応溶液
を室温に冷却し、真空下においてTHFを除去した。得
られた残渣を水酸化ナトリウムの5%水溶液で中和し、
酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄
してMgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空下で
濃縮して白色固体3.0gを得た。クロロホルム中10
%のメタノールを用いて、シリカゲルのクロマトグラフ
ィーにかけた。これによって表題の化合物の遊離塩基を
得た。 これをメタノールに溶解し、HClで処理した。メタノ
ールおよび過剰のHClを真空下で除去した。得られた
固体をメタノールで3回処理し、その度毎に真空下で溶
剤を除去した。残った白色固体を0.5mmにおいて6
0℃で18時間乾燥して表題の化合物(2.7g、89
%)(融点;247〜249℃)を得た。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: N,7.76; C
,33.28; N,4.75 実測値:N,7.
77; C,33.35; N,4.70【004
3】実施例3 5−ジエチルアミノ−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド塩酸塩
工程A: 2−ジエチルアミノメチル−2,3
−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−1,1−ジオキシドの製造
【化32】 メタノール(40ml)中のアセトアルデヒド(3.8
5ml、69mmol) と2−アミノメチル−2,3
−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−1,1−ジオキシド(1.5g、6.9mmol)
との溶液を室温において10分間攪拌した。過剰のN
aBH3 CNを加え、メタノール性HClで溶液のp
Hを4〜5に調節した。数時間後に、反応が完結してい
ることをTLCによって判断した。そして反応混合物を
冷却し、6NのHClで反応を停止した。ガスの発生が
止んだ時に、溶剤を真空下において除去し、残渣をNH
4 OHの10%水溶液と酢酸エチルとに分配した。有
機相をMgSO4 で乾燥し、濾過し、溶剤を真空下に
おいて除去して、表題の化合物を油状物として得た(1
.5g、79%)。 1H NMR(300MHz,
DMSO−d6 ) 0.95(t, 6H)、1.4
5(s, 3H) 、2.60(m, 4H) 、2.
75(d, 1H) 、2.95(d, 2H) 、3
.20(d, 1H) 、7.05(d, 1H) 、
8.05(d, 1H) 。 【0044】工程B: 5−ジエチルアミノメチル−
4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩
酸塩の製造
【化33】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−ジメチルアミ
ノメチル−5−メチル−チエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩を
2,3−ジヒドロ−2−ジメチルアミノメチル−2−メ
チルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキ
シドから製造したと同様な方法で製造した。すなわち、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−2,3−ジヒドロ
−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1
−ジオキシド(1.5g、5.49mmol) は、表
題の化合物の遊離塩基を与えた。これを、クロロホルム
−メタノール(95:5)を用いてシリカゲルのクロマ
トグラフィーにかけた。塩酸塩へ変換して表題の化合物
(1.65g、85%)(融点:179〜182℃)を
得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6 )
0.95(t, 6H)、1.45(s, 3H)
、2.60(m, 4H) 、2.75(d, 1H)
、3.00(m, 2H) 、3.25(d, 1H
) 、7.55(s, 1H) 、8.05(ba,
1H, exch.)。 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.44; N,7.20 実測値:C,36
.89; H,5.59; N,6.86【004
5】実施例4 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−ピロリジノメチル
チエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシド塩酸塩
【化34】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメ
チルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6
−ジオキシドおよびそれに続く4,5−ジヒドロ−5−
N,N−ジメチルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−
ジオキシド塩酸塩への変換と同様な方法で製造した。す
なわち、4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシド(6.72g、0.0208mo
l)と1−メチレンピロリジニウムクロリド(2.48
g、0.0208mol)〔Bohme,H.およびH
artke, K. ; Chem.Ber. (19
60)第93巻、第1305頁に記載の方法に従って製
造した〕とから、4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−
ピロリジノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド
を得た。これをTFA中で還流加熱し、仕上げ処理をし
た後に表題の化合物の遊離塩基を固体として得た(5.
29g、粗収率73%)。これの一部分をメタノールか
ら再結晶し、HCl塩に変換した(965mg)。融点
、234〜237℃元素分析 計算値〔C12H18N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.25;
H,4.94; N,7.24 実測値:C,36
.91; H,4.84; N,7.17【004
6】実施例5 5−(N−イソブチルアミノメチル)−4,5−ジヒド
ロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−
スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩工程A:
5−(N−t−ブチルスルホニル)−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−2−カルボン酸の製造 【化35】 乾燥THF中の4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,
6−ジオキシド(10g、32.3mm)とTMEDA
(4.87ml、32.3mmol) との溶液を、攪
拌しながらN2 雰囲気下において−78℃に冷却した
。ヘキサン中のn−BuLiの溶液(25.0ml、2
.5M)を、シリンジを介してゆっくりと添加した。得
られた橙色の懸濁物を30分間攪拌し、次に反応混合物
中にCO2 (ガス)を吹込んで反応を停止した。反応
物を室温にまで暖ため、6NのHClで稀釈し、酢酸エ
チルで抽出した。有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、M
gSO4 で乾燥し、濾過し、濾液を真空下において濃
縮して、表題の化合物を油状物として得た(8.8g、
78%)。 1H NMR(300MHz,DMSO
−d6 ) 1.20(s, 9H)、2.25(s,
6H) 、2.55(m, 1H) 、2.95(m
, 2H) 、3.40(m, 1H) 、4.35(
m, 1H) 、7.55(s, 1H) 、8.15
(s, 1H, exch.)。 【0047】工程B: 5−(N−t−ブチルスルフ
ァモイル)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−チ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸メチル
エステルの製造
【化36】 乾燥し脱ガスしたDMF中の工程Aからの生成物(7.
7g、21.8mmol)の溶液に、攪拌しながらN2
雰囲気下において、室温でカルボニルジイミダゾール
(5.3g、32.7mmol) を加えた。1時間後
に、メタノール(150ml)を加え、反応物を30分
間攪拌した。高真空下において溶剤を除去し、残渣を酢
酸エチル中に取り出した。この溶液を水および飽和食塩
水で抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濾液を蒸発
乾固して、泡体を得た。この泡体をn−ブチルクロライ
ドで処理し、得られた固体を濾過し、風乾して、表題の
化合物を得た(5.7g、74%)。1H NMR(
300MHz,DMSO−d6)1.20(s, 9
H) 、3.53(d, 2H) 、3.80(
s, 3H) 、5.30(t, 1H) 、
7.60(s, 1H) 、8.20(s, 1
H,exch.)。 【0048】工程C: 5−(N−t−ブチルスルフ
ァモイル)−1,1−ジオキソ−2−メチル−2,3−
ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボ
ン酸の製造
【化37】 THF(200ml)中のジイソプロピルアミン(4.
44ml、31.7mmol)の溶液を、攪拌しながら
N2 雰囲気下において−78℃に冷却した。ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの溶液(12.3ml、2.5
8M)をシリンジを介して添加し、混合物を−78℃に
おいて10分間、0℃において15分間攪拌した。この
混合物を−78℃に冷却し、THF(50ml)中の工
程Bからの生成物(5.3g、14.4mmol) を
滴下した。反応物を30分間攪拌し、次に沃化メチル(
0.94ml、15.1mmol) を加えた。反応物
を室温に一晩、暖ため、次に水とNaOHの10%水溶
液とで1時間で反応を停止した。真空下においてDMF
を除去し、水を加えた。水溶液を、6NのHClで酸性
にし、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗
浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、濾液か
ら溶剤を除去して、表題の化合物を得た(6.25g、
粗生成物)。1H NMR(300MHz,DMSO
−d6 ) 1.20(s, 9H)、1.70(s,
3H) 、3.17(d, 1H) 、3.80(d
, 1H) 、7.60(s, 1H) 、8.20(
s, 1H, exch.)。 【0049】工程D: 5−(N−イソブチルカルボ
ニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシドの製造
【化38】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキシアミドの製
造と類似の方法で製造した。すなわち、工程Cの生成物
(2.6g、6.8mmol) を、カルボニルジイミ
ダゾール(2.85g)およびイソブチルアミン(50
ml)と反応させ、酢酸エチル−ヘキサン(6:4)を
用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて表題の
化合物(1.5g、60%)を得た。 1H NMR
(300MHz,DMSO−d6 ) 0.80(d,
6H)、1.20(s,9H) 、1.75(s,
3H) 、1.80(m, 1H) 、2.95(m,
1H) 、3.10(d, 1H) 、3.90(d
, 1H) 、7.60(s, 1H) 、8.18(
s, 1H)、8.23(bt, 1H)。 【0050】工程E: 5−(N−イソブチルアミノ
メチル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,
3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジ
オキシド塩酸塩の製造
【化39】 THF(50ml)中の5−(N−イソブチルカルバモ
イル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシド(1.5g、3.55mmol)
を窒素雰囲気下において攪拌した。この溶液に、室温
においてホウ素−ジメチルスルフィド錯体(3.6ml
、10M)を加えた。反応物を一晩、還流させ、氷浴中
で冷却し、10%のHClで反応を停止した。この溶液
を30分間、還流させ、室温に冷却し、pHを7に調節
し、そして生成物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物
を食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、溶
剤を揮発させて、泡体を得た。この泡体をTFA(40
ml)中に溶解し、80℃に2時間加熱した。反応物を
室温に冷却し、TFAを真空下で除去した。残渣を10
%のHClと酢酸エチルとに分配した。水相をNH4
OHで中和し、酢酸エチルで数回抽出した。有機抽出物
を合せ、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、
濾過し、濾液を真空下で濃縮して、表題化合物の遊離塩
基を泡体(900mg)として得た。この泡体を先のラ
ンの生成物(130mg)と合せ、クロロホルム−メタ
ノール(95:5)を用いてシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけた。精製した遊離塩基をメタノール性HC
l中に取り出し、蒸発乾固し、メタノールで2回処理し
、その度毎に真空下で溶剤を除いた。得られた固体をジ
クロロエタン/メタノールで2回処理し、濾過した。こ
のようにして得られた固体を真空中で一晩、乾燥した。 表題の化合物を白色固体として得た(458mg、2回
のランを合せて33%)融点=235〜237℃。 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.45; N,7.20 実測値:C,36
.70; H,5.32; N,7.22【005
1】実施例6 5−(N−エチルアミノメチル)−4,5−ジヒドロ−
5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スル
ホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩 工程A
: 5−(N−エチルカルバモイル)−4,5−ジヒ
ドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド
の製造
【化40】 2,3−ジヒドロ−2−メチルチエニル〔2,3−b〕
チオフエン−2−カルボキシアミドと同様な方法で表題
の化合物を製造した。すなわち、実施例5の工程Cの生
成物を、DMF(200ml)中でカルボニルジイミダ
ゾール(2.84g、17.5mmol) およびエチ
ルアミン(30ml)と反応させ、粗生成物を酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲルのクロマト
グラフィーにかけて、表題の化合物を泡体(1.0g、
33%)として得た。 1H NMR(300MHz
,DMSO−d6 ) 1.05(t, 3H)、1.
20(s, 9H) 、1.70(s, 3H) 、3
.05(d, 1H) 、3.15(m, 1H) 、
3.90(d, 1H) 、7.60(s, 1H)
、8.20(s, 1H) 、8.25(bt, 1H
)。 【0052】工程B: 5−(N−エチルアミノメチ
ル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−
b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキ
シド塩酸塩の製造
【化41】 表題の化合物を、5−(N−イソブチルアミノメチル)
−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩と同様にして製造した。すなわち、5−(N−エ
チルカルバモイル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド(970mg、2.
46mmol)は表題の化合物(600mg、67%)
を与えた。この生成物をジクロロエタンから再結晶し、
高真空下において乾燥して固体(融点=228〜230
℃)を得た。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,33.28;
H,4.75; N,7.76 実測値:C,33
.11; H,4.68; N,7.67【005
3】実施例7 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−イソプロピルアミ
ノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホ
ンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩 工程
A: 5−(N−イソプロピルカルバモイル)−4,
5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジ
オキシドの製造
【化42】 温度計、窒素の入口/出口、セラムキャップおよび磁気
攪拌バーを備えた500ml容の3っ口丸底フラスコを
火炎乾燥し、これに4,5−ジヒドロ−5−メチルチエ
ノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスル
ホンアミド−6,6−ジオキシド(5.00g、15.
43mmol) を移した。窒素雰囲気を確立し、この
容器にTHF(200ml)とTMFDE(2.32m
l、15.43mmol)とを移した。溶液を攪拌しな
がら−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(11.9
ml、ヘキサン中2.58M溶液)をシリンジを介して
ゆっくりと添加した。この添加中(50分)、温度を−
75℃以下に保持した。暗赤色の反応物を、さらに20
分間攪拌し、そしてイソプロピルイソシアネート(1.
51ml、15.43mmol) を加えた。この反応
物を−78℃において4.5時間攪拌し、そして水で反
応を停止した。溶液を室温に暖ため、THFを真空下に
おいて除去した。残渣を酢酸エチルと10%のHClと
に分配した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物(4.
5g)を得た。これを、ヘキサン中の酢酸エチルを用い
てシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、得られた固
体を60〜70℃/0.5mmにおいて36時間乾燥し
て白色固体(3.2g、51%)を得た。 元素分析 計算値〔C15H24N2 O5 S3 として〕
: C,44.09; H,5.
92; N,6.85 実測値:C,44.20;
H,5.87; N,6.81【0054】工程
B: 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−イソプロ
ピルアミノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製造
【化43】 表題の化合物を、5−(N−イソブチルアミノメチル)
−4,5−ジヒドロ−5−メチル−チエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシ
ド塩酸塩と同様にして製造した。すなわち、5−(N−
イソプロピルカルバモイル)−4,5−ジヒドロ−5−
メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−
ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド(3.0g
、7.3mmol) をホウ素−ジメチルスルフィド錯
体(5.0ml、50mmol) で還元し、TFAで
脱保護し、HCl塩に変換して、表題の化合物を白色の
固体(1.32g、2工程を合せて48%)を得た。融
点132〜135℃ 元素分析 計算値〔C11H18N2 O4 S3 ・HCl
・1/2H2 Oとして〕: C,
34.41; H,5.25; N,7.29
実測値:C,34.42; H,5.19; N,
7.11【0055】実施例8 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−
2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩
工程A: 2,3−
ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化44
】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−
ジオキシドと実質的に同じ方法で製造した。すなわち、
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−1,1−ジオキシド(10.5g、0.
048mmol) をNaH(5.76g、油中60%
分散物)およびn−プロピル・ヨーダイド(14ml、
0.047mol)と、DMF(200ml)中で反応
させて、表題の化合物をゴム状物(11.3g、90%
)として得た。 【0056】工程B: 2,3−ジヒドロ−2−n−
プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボ
キサミド−1,1−ジオキシドの製造 【化
45】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキサミド−1,
1−ジオキサイドと同じ方法で製造した。すなわち、2
,3−ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(
11.3g、43.4mmol) とカルボニルジイミ
ダゾール(10.55g、65.0mmol) とから
、白色固体(5.48g、48%)として表題の化合物
を得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−
d6 ) 1.30(m, 2H)、1.90(t,
3H) 、1.75(m, 1H) 、2.45(m,
1H) 、3.1(d, 1H)、3.80(d,
1H) 、7.10(d, 1H) 、7.65(bd
, 2H)、8.05(s, 1H) 。 【0057】工程C: 2−アミノメチル−2,3−
ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−1,1−ジオキシドの製造 【
化46】 表題の化合物を、2−アミノメチル−2,3−ジヒドロ
−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1
−ジオキシドと実質的に同じ方法で製造した。すなわち
、2,3−ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−カルボキサミド−1,1−ジオ
キシド(5.45g、21.0mmol) を、ホウ素
−ジメチルスルフィド錯体(21ml、10M)と反応
させ、仕上げ処理をして、表題の化合物(4.0g、7
7%)を得た。 1H NMR(300MHz,DM
SO−d6 ) 0.95(t, 3H)、1.35(
m, 2H) 、1.80(m, 1H) 、2.00
(m, 1H) 、2.80(d, 1H) 、2.9
5(d, 1H) 、3.10(d, 1H) 、3.
23(d, 1H) 、7.05(d, 1H) 、8
.05(d, 1H) 。 【0058】工程D: 2,3−ジヒドロ−2−N,
N−ジメチルアミノメチル−2−n−プロピルチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化47】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−N,N−ジメ
チルアミノメチル−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−1,1−ジオキシドと実質的に同じ方法で製
造した。すなわち、2−アミノメチル−2,3−ジヒド
ロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−1,1−ジオキシド(4.0g、16.3mmol)
をDMF/NaH中において沃化メチル(2.53m
l、40.7mmol) でN−メチル化して表題の化
合物(2.62g、60%)を得た。 1H NMR
(300MHz,DMSO−d6)0.85(t,3H
)、1.35( ,2H)、1.75(m,1H)、
1.95(m,1H)、2.25(s,6H)、2.6
5(d,1H)、2.95(d,1H)、3.05(d
,1H)、3.10(d,1H)、7.05(d,1H
)、8.05(d,1H)。 【0059】工程E: 4,5−ジヒドロ−5−N,
N−ジメチルアミノメチル−5−n−プロピルチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6
−ジオキシド塩酸塩の製造
【化48】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメ
チルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩
酸塩と同様にして製造した。すなわち、2,3−ジヒド
ロ−2−N,N−ジメチルアミノメチル−2−n−プロ
ピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキ
シド(2.59g、9.47mmol) から、表題の
化合物の遊離塩基(2.9g)を得た。この遊離塩基を
塩酸塩に変換し、メタノールでこね、真空中で乾燥して
表題の化合物(2.3g、62%)を得た。融点=24
6〜249℃ 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.46; N,7.20 実測値:C,37
.20; H,5.60; N,6.97【006
0】実施例9 (+)および(−)−5−(N,N−ジメチルアミノエ
チル)−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド塩酸塩
工程A 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−6,6−ジオキシドの製造
【化49
】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸(88.3g、0.474モル)を、オキ
ソン(Oxone 、登録商標) 730g(1.18
モル)を水3.0Lに溶解した液に加え、生じた懸濁液
を蒸気浴上で1時間加熱した。この期間中に固体は溶解
して透明な黄色の溶液となった。反応液は60℃まで冷
却してから濾過した。濾液は酢酸エチル(全部で6L)
で4回抽出して抽出液を合わせ、飽和塩水で洗浄した後
、硫酸マグネシウムで乾燥した。液を濾過して真空下で
濃縮して標題化合物を黄色の固体として得た(70g、
68%)。ジクロロエタンから再結晶して、オフホワイ
トの固体を得た。 【0061】工程B 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1
,1−ジオキシドの製造
【化50】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−6,6−ジオキシド(45g、0.20
モル)をキノリン500mlに溶解し、効率のよいコン
デンサーを付けた反応容器中で銅粉(13.4g、0.
20モル)を加えた。反応混液はよく攪拌して、窒素雰
囲気下で180℃、1.5時間加熱した。暗色の反応液
を室温にまで冷却した後、酢酸エチル(2L)で希釈し
た。溶液を6N塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和
塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
脱色用炭素で処理した。濾過して、溶媒を留去すると標
題化合物が固体として得られた(33g、95%)。 【0062】工程C 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化51
】 THF(300ml)中の2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシド(35.5
g、0.204モル)を窒素雰囲気下で−78℃まで冷
却した。n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(82.7
ml、2.47M)を1時間かけて滴下して加えた。暗
赤色の溶液をさらに15分間攪拌し、エーテル2L中の
ドライアイス(2L)の上に注いだ。反応液を室温にま
で戻し、生成物を水酸化ナトリウム溶液とエーテルとで
分配した。水層を酢酸エチルで2回洗浄し、濃塩酸で酸
性(pH1)にした。生じた黄色の懸濁液を酢酸エチル
で抽出し、酢酸エチル溶液を飽和塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空下で留去して
8:2のカルボン酸の混合物を得た。固体をエーテル中
5%アセトニトリルとともに摩砕して濾過して回収した
。これを全部で4回繰り返して、非所望の副生成物の大
部分を除去した。洗液を合体すると、約1:1のカルボ
ン酸の混合物が得られた(17.6g、39%)。これ
はシリカゲルと10%の酢酸を含むクロロホルムを用い
たカラムクロマトグラフィにより分離することができた
。濾過された生成物は明るい褐色の粉末で、バキューム
オーブンで20℃一晩真空下で乾燥させて標題化合物(
21.3g、47%)を95%以上の純度で得た。 【0063】工程D 2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化52】 ナトリウムヒトリド(12.3g、油中60%分散物)
をDMF(200ml、カルシウムヒドリドから蒸留)
に懸濁し、窒素雰囲気下で攪拌しながら0℃まで冷却し
た。ヨウ化メチル(18.5ml、0.29モル)を加
え、200mlのDMF中の2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジ
オキシド(21.33g、0.0978モル)を1.2
5時間かけて滴下して加えた。反応液は0℃でさらに2
.25時間攪拌し、ついで水100mlと40%水酸化
ナトリウム2mlで反応を停止させた。エステルの加水
分解が完了したことがTLCで確認されるまで、塩基性
の溶液は0℃でさらに1時間攪拌した。10%HClを
加えてpHを6に調整し、DMFを真空下で留去した。 残渣は酢酸エチルと水で分配した。水層のpHを10%
HClで1に調整し、濁った溶液を酢酸エチルで抽出し
た(500ml×3)。酢酸エチル溶液を500mlに
まで濃縮し、10%水酸化ナトリウムで抽出した(30
0ml×3)。水層を濃HClで酸性にし、400ml
の酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を飽和塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した。溶媒を
真空下で留去して油状物質を得た。この油状物質は固化
した。この固体を冷塩化メチレン50mlとともに摩砕
して濾過し、真空下(0.5mm、40℃)で乾燥して
標題化合物を明色の褐色の粉末として得た。 【0064】工程E 1,1−ジオキソ−2−メチル−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸
【化53】 2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(13
.9g、0.060モル)を乾燥THF(400ml)
に溶解し、機械的に攪拌しながら窒素雰囲気下で−87
℃まで冷却した。n−ブチルリチウム(47.7ml、
ヘキサン中2.5M溶液)をシリンジから滴下した。滴
下速度は内部温度が−75℃より低く保たれるようにし
た。添加が終に近付く頃(約30分)までには非常に大
量の沈殿が生じていた。反応混液を−78℃で1.25
時間攪拌し、二酸化イオウを反応混液と15分にわたり
縮合させた。反応液をさらに−78℃で15分攪拌して
から室温まで温度を戻した。溶媒を真空下で留去して白
色固体を得、これを希水酸化ナトリウムに溶かし込んだ
。HClでpHを7に調整し、ヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸(2当量、13g、0.119モル)を加
えた。透明な溶液を一晩攪拌し、分離してきたオイルを
酢酸エチルで抽出した(400ml×2回)。有機層を
合し、飽和塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した。溶媒を真空下で留去して白色固体を得、ジエチ
ルエーテルと摩砕した。生成物を真空下で乾燥して標題
化合物を白色固体として得た(14.5g、78%)。 【0065】工程F (−)5R−(1(S)−メトキシ−カルボニルフェネ
チルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシドおよび(+)5R−(1(S)
−メトキシカルボニルフェネチルアミノ)カルボニル−
5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシドの
製造 【化54】 工程Eの生成物(14.07g、0.0452モル)を
乾燥THF(200ml、脱気)に溶解し、攪拌しなが
らL−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(9.9
5g、0.0452モル)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC
)(9.5g、0.049モル)および1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(6.11g、0.045モル)を
加えた。2時間後、反応を10%HClで停止させ、D
MFを高真空下で留去した。残渣を10%HClと酢酸
エチルで分配した。酢酸エチル層を飽和重炭酸ナトリウ
ム(2回)と飽和塩水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過した後溶媒を真空下で留去しジアステレ
オマーの混合物である黄色のガムを得た。これらのジア
ステレオマーはシリカゲルカラム(シリカゲル2.5k
g)と酢酸エチル:ヘキサン6:4を用いて分離された
。Rfの高い方の成分は白色の泡状の物質(5.02g
)として得られ、これを40℃/0.5mmHgで乾燥
した。 融点=150.0−150.5℃ [α]D25=−64.9(c=0.565、CH3
OH) 元素分析C18H20N2 O7 S3 に対する計算
値 C,45.75; H,4.
26; N,5.92 実測値:C,45.87;
H,4.28; N,5.79Rfの低いほうの
成分は白色の泡状の物質として得られ、 融点=77−79℃ [α]D25=+21.6(c=0.480、CH3
OH) 元素分析C18H20N2 O7 S3 に対する計算
値 C,45.75; H,4.
26; N,5.92 実測値:C,45.97;
H,4.26; N,5.72混合画分は合して
再クロマトグラフィを行なった(6.3g)。 【0066】工程Fの別法(+)−N−〔α−(S)−
メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネチル
)〕−2−メチル−1,1,−ジオキソ−5−スルファ
モイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキサミドおよび(−)−N−〔α−(
S)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェ
ネチル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スル
ファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボキサミドの製造
【化55】 2−メチル−1,1,−ジオキソ−5−スルファモイル
−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−
2−カルボン酸をあらたに脱気した無水DMFに溶解し
た。この溶液にベンゾトリアゾール−1−イルオキシト
リス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート(5.17g、11.7ミリモル)を加え
、ついでL−チロシンメチルエステル(4.39g、2
2.48ミリモル)を加えた。反応混液を1.5時間攪
拌しその後DMFを真空下で留去した。生じた残渣を6
N塩酸と酢酸エチルで分配した。水層を分離させ、pH
を7に調整した。この中性の混合物を酢酸エチルで3回
抽出し、抽出液を合して飽和重炭酸ナトリウム溶液で1
回、ついで塩水で1回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥して濾過した後、溶媒を留去すると泡状物質が6.2
g得られた。この生成物を中圧クロマトグラフィ(CH
Cl3 中3%CH3 OH、50×500mmカラム
、230−400メッシュシリカゲル)により精製して
、400mmの(+)標題化合物を得た。[α]D =
+37°(c=0.76、CH3 OH)、 融点=189−190℃ 元素分析C18H20N2 O8 S3 に対する計算
値 C,44.25; H,4.
12; N,5.74 実測値:C,44.08;
H,4.04; N,5.64カラムから溶出さ
れた2番目の成分は(−)の標題化合物1.5gであっ
た。 [α]DD =−49.86°(c=0.55、CH3
OH) 融点=107−110℃ 元素分析C18H20N2 O8 S3 に対する計算
値 C,44.25; H,4.
12; N,5.74 実測値:C,43.92;
H,3.92; N,5.67クロマトグラフィ
から2.0gの混合画分が得られた(80%(+)異性
体、20%(−)異性体)。続く工程G以下に述べられ
る、工程Fのフェニルアラニン誘導体を用いる化学的手
段は、工程Fの別法のチロシン誘導体にも適用できる。 【0067】工程G (−)2(R)−1,1−ジオキソ−2−メチル−5−
スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸の製造 【化
56】 (−)5R−(1(S)−メトキシ−カルボニルフェネ
チルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシド(5.02g、10.38ミリ
モル)を6NHCl(250ml)に懸濁し、攪拌しな
がら7時間還流した。透明な溶液を室温にまで冷却し、
酢酸エチル(250ml×2回)で抽出した。有機層を
合し、水(100ml×5回)と飽和塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。標題化合物が白色固体とし
て得られた(3.06g、95%収率)。ジクロロメタ
ン/メタノールから再結晶させて、融点229−230
℃で[α]D.25=−74°(c=1.00、CH3
OH)の標題化合物が得られた。 【0068】工程H (+)2(R)−1,1−ジオキソ−2−メチル−5−
スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸の製造 【化
57】 (+)5R−(1(S)−メトキシカルボニルフェネチ
ルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒドロ
チエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド
−6,6−ジオキシド(3.03g、6.41ミリモル
)を6NHCl(150ml)に懸濁し、(−)異性体
の場合と同様に加水分解を行なった。標題化合物が白色
固体として得られた(2.19g)。[α]D.25=
+72.9°(c=0.48、CH3 OH)。 【0069】工程I (−)5(R)−(N,N−ジメチルカルバモイル)−
5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシドの
製造
【化58】 工程Gの生成物(1.82g、5.86ミリモル)を脱
気したDMF200mlに溶解し、過剰のBOP試薬(
3.11g、7.04ミリモル)を加えた。反応混液は
室温で20分間窒素雰囲気下で攪拌し、ついでカニュー
レを通じて0℃のジメチルアミン飽和クロロホルム溶液
(800ml)に加えた。反応混液はさらに30分間攪
拌し、水(25ml)で反応を停止させた。真空下で溶
媒を留去し、残渣を酢酸エチルと水で分配した。有機層
を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して
濃縮した。粗生成物はシリカゲル上クロロホルム中5−
10%メタノールを用いたクロマトグラフにかけた。標
題化合物が泡状物として得られた(1.39g)。反応
液中の副生成物は標題化合物の後に溶出し、その 1H
NMRスペクトルから(−)5−(N−メチルカルバモ
イル)−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド(228mg)と同定された。 【0070】工程J (+)−5(S)−(N,N−ジメチルカルバモイル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
の製造
【化59】 工程Hの生成物(2.31g、7.42ミリモル)を(
−)異性体の場合と同様にBOP試薬(3.94g、8
.91ミリモル)およびジメチルアミンと反応させた。 クロマトグラフィを行なって、標題化合物を白色泡状物
として得た(1.25g)。同時に(+)−5−(N−
メチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ
キシ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド(340mg)が単離された。 【0071】工程K (+)−5(R)−(N,N−ジメチルアミノメチル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩の製造
【化60】 乾燥THF(50ml)中の(−)5(R)−(N,N
−ジメチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−ジヒ
ドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンア
ミド−6,6−ジオキシド(1.34g、3.96ミリ
モル)を窒素下で0℃に冷却した。ボラン−ジメチルス
ルフィド複合体(4.0ml、10M)をシリンジを通
じて加え、溶液を攪拌しながら3.5時間還流させた。 反応物を0℃にまで冷却し、10%HClで反応を停止
させた。反応の停止した液を1.5時間還流させた。揮
発物を真空下で除去し、残渣を酢酸エチルと10%HC
lで分配した。酢酸エチル層は反応副産物を含んでおり
、 1HNMRにより既知のサンプルと比較して5−ヒ
ドロキシメチル−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ
〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−6,
6−ジオキシド(最終的に480mg)と同定された。 水層を水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出し
た(3回)。有機層を合し、飽和塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウムで乾燥して濃縮すると標題化合物の遊離塩基型
が泡状物として得られた(690mg、HPLCによる
純度99%)。遊離の塩基はメタノールに溶解し、HC
lガスで処理した。メタノールを蒸発させ(3回)、高
真空下80℃で乾燥させると標題化合物が白色固体とし
て残った(540mg、融点=220−222℃、14
0℃で縮む)。この固体は吸湿性であった。〔α〕D
,25 =+16.7°(c=0.85、CH3 OH
)。FABマススペクトル m/e=325(m+1
)。 元素分析C10H17O4 S3 N2 Clに対する
計算値 C,33.28;
H,4.74; N,7.76 実測値:C,
33.32; H,4.80; N,7.79【0
072】工程L (−)−5(S)−(N,N−ジメチルアミノメチル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフェン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩の製造
【化61】 乾燥THF(100ml)中の(+)−5(S)−(N
,N−ジメチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−
ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホ
ンアミド−6,6−ジオキシド(1.25g、3.69
ミリモル)を、(−)異性体の場合と同様にボラン−ジ
メチルスルフィド複合体(3.7ml、10M)で処理
した。HCl水溶液で反応を停止させ、溶液を15分だ
け還流させた。前に述べたように操作を行ない、クロロ
ホルム中7%酢酸を用いたシリカゲルクロマトグラフィ
により、標題化合物の有利塩基体が白色固体としてえら
れた(750mg)。この固体のうち750mgをとり
、HCl塩にかえ、真空下で乾燥させた(70℃、14
時間)。融点=226−228℃、140℃で縮む)。 この固体は吸湿性であった。〔α〕D ,25 =−1
6.6°(c=0.885、CH3OH)。FABマス
スペクトル m/e=325(m+1)。 元素分析C10H17O4 S3 N2 Clに対する
計算値 C,33.28;
H,4.74; N,7.76 実測値:C,
33.45; H,4.98; N,7.66実質
的に実施例9工程A−Lに記載された方法に従い、アミ
ンR2 R3 NHを工程IとJにおけるジメチルアミ
ンのかわりに用いて、表Iに記載されるエナンチオマー
生成物が製造される。 【化62】 【化63】 実質的に実施例9工程A−E、I、J、KおよびLに記
載された方法に従い、ほぼ当量の式R2 R3 NHの
アミンを工程Iにおけるジメチルアミンのかわりに用い
て、表IIに記載されるエナンチオマー生成物が製造さ
れる。 【化64】 【0073】実施例10 5−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−4,
5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド塩酸塩
工程A2−アリル−ジヒドロチエノ〔2,
3−b〕チオフェン−2−カルボン酸−1,1−ジオキ
シドの製造
【
化65】 脱気したDMF200mlにナトリウムヒドリド(2.
57g、油中60%分散物、0.17モル)を懸濁し、
窒素下室温で攪拌した。これに2,2−ジヒドロチエノ
〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボン酸(7.8g
、0.035モル)およびアリルブロミド(9.3ml
、0.107モル)を加え、生じた混合物を一晩攪拌し
た。反応混液は0℃に冷却し、メタノール−水を加えて
反応を停止させ、これを室温で2時間攪拌した。真空下
でDMFを留去し、酢酸エチルと水酸化ナトリウム水溶
液で分配した。水層をHCl水溶液でpHを酸性にし、
酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合し、塩水で洗浄
し硫酸マグネシウムで乾燥した。標題化合物がオイルと
して得られた(11.1g)。 【0074】工程B N−エチル−2−アリル−2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミド−1,1−
ジオキシドの製造
【化66】 2−アリル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフェン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(8g
、0.031モル)およびBOP試薬(17.8g、0
.041モル)を脱気したDMF(150ml)に溶解
し、窒素下で0℃に冷却した。反応混液を攪拌しながら
、溶液が完全に塩基性になるまでエチルアミンを通気し
た。DMFを真空下で留去し残渣を酢酸エチルと6NH
Clで分配した。水層を合計4回酢酸エチルで抽出し、
合した抽出液を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して溶媒を留去
すると、標題化合物がオイルとして得られた(7.2g
)。 【0075】工程C N−エチル−2−(ホルミルメチル)−2,3−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミ
ド−1,1−ジオキシドの製造
【化67】 1:1メタノール−クロロホルム(300ml)中のN
−エチル−2−アリル−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフェン−2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド
(7.2g、0.025モル)を、−78℃まで冷却し
た。反応混液に薄い青色が消えなくなるまでオゾンを吹
き込んだ。反応混液に窒素を10分間吹き込み(spa
rge) 、ジメチルスルフィド(7ml)を加えた。 溶液を室温まで暖め、溶媒を真空下で留去した。残渣を
水と酢酸エチルで分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を留去
して標題化合物をオイルとして得た(5.3g)。 【0076】工程D 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジノン)−2
,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,
1−ジオキシドの製造
【化68】 クロロホルム中のN−エチル−2−(ホルミルメチル)
−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−
2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド(5.3g、
0.018モル)(部分溶解性)を0℃に冷却し、ボロ
ントリフルオリドエーテル(4.6ml、0.036モ
ル)およびトリエチルシラン(10ml、0.062モ
ル)を加えた。反応混液を窒素下で5時間攪拌した。水
で反応を停止させ、クロロホルムを留去した。残渣を酢
酸エチル(100ml、3回)で抽出し、有機層を合し
て希HCl、重炭酸ナトリウム、飽和塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、
標題化合物をオイルとして得た(4.3g)。 【0077】工程E 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−2,
3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,1
−ジオキシドの製造
【化69】 THF(150ml)中の2−(N−エチル−スピロ−
3′−ピロリジノン)−2,3−ジヒドロチエノ〔2,
3−b〕チオフェン−1,1−ジオキシド(4.3g、
0.158モル)を窒素下で攪拌し、ボランジメチルス
ルフィド複合体(15.8ml、10M、0.158モ
ル)を室温で加えた。生じた透明な溶液を、窒素下で加
温して48時間還流させた。反応液は室温まで冷却した
のち揮発性物を真空下で留去した。残渣を酢酸エチルと
3NHClで分配した。水層を酢酸エチルで3回抽出し
てからpHを9.5に調節した。やや塩基性の溶液を酢
酸エチルで2回抽出し、有機層を合して飽和塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して真空下で濃
縮すると標題化合物が結晶固体として得られた(3.1
g)。 【0078】工程F 5−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−4,
5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製造
【化70】 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−2,
3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,1
−ジオキシド(3.0g、0.0116モル)を乾燥T
HFに溶解し、窒素下で−78℃まで冷却した。ヘキサ
ン中のn−ブチルリチウム(5.6ml、2.5M)を
シリンジから滴下して加えると、滴下の終点近くには反
応液は暗赤褐色になった。−78℃で40分後に、二酸
化イオウを反応混合物と10分間縮合させると、スルフ
ィネートが生成すると同時に析出した。反応混液を室温
まで戻し、揮発性成分を真空下で除いた。残渣を酢酸ナ
トリウム(3.44g、0.042モル)とヒドロキシ
ルアミン−O−スルホン酸(4.7g、0.042モル
)を含む水溶液に溶解し、室温で一晩攪拌した。水相を
低いpH(<1)で酢酸エチルで抽出し、ついで微アル
カリ性(pH8)にし、再度酢酸エチルで3回抽出した
。有機性の抽出液を合し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過して濃縮すると標題化合物の遊離塩
基が泡状物として得られた(1.4g)。遊離塩基をメ
タノールに溶解しHClで処理した。メタノールを留去
して得られた固体を真空下で乾燥し、標題化合物を得た
。融点=167℃(泡) 元素分析C14H16O4 S3 N2 ・HCl・1
/2H2 Oに対する計算値
C,34.59; H,4.74; N,7.34
分析値:C,34.38; H,4.96;
N,7.40工程Bにおけるエチルアミンのかわり
に式R3 H2 Nで表わされるアミンをもちいる以外
は実施例10工程A〜Fに述べたのと本質的に同様な方
法を用いて、表III のスピロ化合物が製造される。 【化71】 【0079】実施例11 2−メチル−N−(4−モルホリノエチル)−6,6−
ジオキソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエ
ノ〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミド塩酸
塩
【化72】 標題化合物は実施例9、工程Fの別法のN−〔α−(S
)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネ
チル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルフ
ァモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオ
フェン−2−カルボキサミドと同じ方法で製造された。 2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2
−カルボン酸(0.80g、2.57ミリモル)を4−
モルホリノエチルアミン(1.6g、12.65ミリモ
ル)と反応させて標題化合物の遊離塩基を得た(0.5
6g)。遊離塩基はエタノール塩酸で処理することによ
り塩酸塩になり、真空下で乾燥すると0.6gの標題化
合物が得られた(収率51%)。融点=151−153
℃ 元素分析C14H21O6 S3 N3 ・HClに対
する計算値 C,36.56;
H,4.82; N,9.13 分析値:
C,36.79; H,4.85; N,9.08
【0080】実施例12 (4−モルホリノエチル)−2−メチル−6,6−ジオ
キソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩
【化73】 標題化合物は実施例9、工程Fの別法のN−〔α−(S
)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネ
チル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルフ
ァモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオ
フェン−2−カルボキサミドと同じ方法で製造された。 2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2
−カルボン酸(1.0g、3.2ミリモル)を4−モル
ホリノエチルアミン(4.19g、32ミリモル)と反
応させて標題化合物の遊離塩基を得た(0.800g)
。遊離塩基はクロロホルムと5%メタノールでクロマト
グラフを行なうことにより0.35gが得られた。 これをメタノール性HClで処理すると塩酸塩になり、
真空下で乾燥すると0.375gの標題化合物が得られ
た(収率25%)。融点=110−113℃元素分析C
14H20O7 S3 N2 ・HClに対する計算値
C,36.47; H,4
.60; N,6.08 分析値:C,36.
23; H,4.70; N,6.11【0081
】実施例13 (ジメチルアミノエチル)−2−メチル−6,6−ジオ
キソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩
【化74】 標題化合物の調製は、2−メチル−1,1−ジオキソ−
5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフェン−2−カルボン酸(1.0g、3.2
ミリモル)を塩化チオニル(5ml)とTHF(10m
l)に懸濁して行なった。溶液を5時間還流させ、その
後揮発性物質を真空下で除去した。残渣を乾燥THFに
溶解し、室温でジメチルアミノエタノールの溶液に加え
15分間攪拌した後溶媒を留去し、残渣を水と酢酸エチ
ルで分配した。水層をとってさらに1回抽出した。抽出
液を合し、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して溶媒を留去
すると600mgの生成物が残った。遊離塩基はクロロ
ホルムと5%メタノールでクロマトグラフを行なうこと
により泡状物が得られた。これをメタノール性HClで
処理すると塩酸塩になり、真空下で乾燥すると0.35
0gの標題化合物が得られた(収率26%)。融点=1
90−194℃ 元素分析C12H18O6 S3 N2 ・HClに対
する計算値 C,34.40;
H,4.56; N,6.69 分析値
C,34.66; H,4.52; N,6.3
8【0082】実施例14 (R)−(−)−2−メチル−(N−4−イミダゾリル
−2−エチル)−6,6−ジオキソ−5−スルファモイ
ル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン
−2−カルボキサミド塩酸塩
【化75】 標題化合物は、実施例11に概説した2−メチル−N−
(4−モルホリノ−2−エチル)−6,6−ジオキソ−
5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフェン−2−カルボキサミド塩酸塩合成の一
般的方法にしたがってヒスチジンから合成された。標題
化合物は110℃で融解し、〔α〕D,20=−78°
(c=0.86、CH3OH) 【0083】実施例15 点眼剤処方 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノエチル
−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド
1mg
15mg 一塩基性リン酸ナトリウム
9.38mg 6.1
0mg 二塩基性リン酸ナトリウム
28.48mg 16.80mg 塩
化ベンザルコニウム
0.10mg 0.10mg 注射用
水で 最終的
に1.0mlに 1.0mlに新規化合物、
リン酸緩衝塩、塩化ベンザルコニウムを水に加えて溶解
する。組成物のpHは6.8に調整し、規定容量まで希
釈する。組成物はイオン化照射により無菌化する。 【0084】実施例16 眼科用軟膏の処方 5−ジエチルアミノ−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド塩酸塩 5mgワセリン
1mg 化合物及びワセリンを無菌的に合わせる。 【0085】実施例17 眼科用装着物の処方 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−ピロリジノメチル
チエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド
−6,6−ジオキシ塩酸塩 1mgヒドロキ
シプロピルセルロース
最終的に12mgに眼科用装着物は、上記の
組成の粉体混合物をCarver Press上で圧力
12.000ポンド(ゲージ)、148.8℃(300
゜F)で1〜4分間圧縮して調製した圧縮形成フィルム
から製造される。フィルムは、プラーテン中に冷水を循
環させて圧力をかけたまま冷却する。眼科用装着物はフ
ィルムから棒状のパンチを用いて切り出す。 各装着物はバイヤルにいれ、湿度キャビネット中(相対
湿度88%、30℃)で2から4日保存する。湿度キャ
ビネットからとりだしてバイヤルに蓋をする。水和物の
入ったバイヤルは121.1℃(250°F)で0.5
時間オートクレーブする。
2−スルホンアミド及び6,6−ジオキサイドの新規誘
導体又は眼科学的に許容し得るその塩(式中、nは0、
1又は2であり、A及びBは下記に定義されるとおりで
ある。)に関する。 【0002】この発明はまた、活性成分としてこの新規
化合物の少なくとも1つを単独で又は他の眼科製剤、例
えばピロカルピン、チモロール又はエナリプリラート(
enaliprilat)、との組合せにおいて含む眼
科製剤に関する。この発明はまた、高眼圧及びそれと関
連する緑内障を治療する方法に関する。この方法はその
ような治療を必要とする患者へのこの発明の新規化合物
の局所的眼投与を特徴とする。 【0003】緑内障は、通常の機能のためにはあまりに
高過ぎそして視覚機能の不可逆的喪失を生じ得る高い眼
内圧に関連する眼の疾患である。治療しない場合には、
緑内障は失明させることがある。高眼圧、すなわち視神
経乳頭損傷のない高眼内圧又は特徴的な緑内障の視野欠
損の症状は緑内障の初期を示すと多くの眼科学者によっ
て信じられている。 【0004】緑内障の治療のために以前に使用された薬
剤の多くは十分には満足のいくものではなかった。実際
に、ピロカルピン及びフィゾスチグミンが導入されたの
で緑内障の治療にはいくつかの進歩がみられた。ほんの
最近になって臨床医は多くのβ−アドレナリン遮断剤が
眼内圧を下げるのに効果的であることに気付いた。これ
らの薬剤の多くは眼内圧を下げるのに効果的であるが、
それらはまた他の特性、例えば膜安定化活性をもってい
て慢性の眼の用途には受け入れられない。(S)−1−
tert−ブチルアミノ〔(4−モノホリノ−1,2,
5−チアジアゾール−3−イル)オキシ〕−2−プロパ
ノール、β−アドレナリン遮断剤、は眼内圧を下げ、ピ
ロカルピンに関連する多くの望ましくない副作用がなく
そしてさらに他の多くのβ−アドレナリン遮断剤以上の
利点をもっている、例えば局所麻酔性がなく、活性の持
続が長くそして最小の耐性を示すことがわかった。 【0005】ピロカルピン、フィゾスチグミン及び上述
のβ−遮断剤は眼内圧を減少させるが、これらの薬剤の
どれもカルボニック アンヒドラーゼ(炭酸脱水酵素
)を阻害し、それによってカルボニック アンヒドラ
ーゼ経路によってなされる水性体液形成への寄与を妨げ
る作用を示さない。 【0006】カルボニック アンヒドラーゼ阻害剤と
いわれる薬剤は酵素カルボニック アンヒドラーゼを
阻害することによってこの流入経路を遮断するか又は妨
げる。そのようなカルボニック アンヒドラーゼ阻害
剤は経口、静脈内又は他の全身的な経路によって眼内圧
を治療するために現在使用されているが、それは全身を
通してカルボニック アンヒドラーゼを阻害するとい
う明らかな欠点を有している。基本的酵素系のそのよう
な著しい崩壊は異状に高い眼内圧の発作の間又は他の薬
剤が効果的でない場合のみ正当化される。カルボニック
アンヒドラーゼ阻害剤を所望の眼の目標組織へのみ
向けることが望ましいにもかかわらず、臨床用に利用で
きる局所的に有効なカルボニック アンヒドラーゼ阻
害剤はない。 【0007】しかしながら、局所的に有効なカルボニッ
ク アンヒドラーゼ阻害剤はUSP4,386,09
8;4,416,890;及び4,426,388に報
告されている。これらに報告された化合物は5(及び6
)−ヒドロキシ−2−ベンゾチアゾールスルホンアミド
及びそのアシルエステルである。ベンゾチオフェン−2
−スルホンアミド、ベンゼンスルホニルチオフェン−2
−スルホンアミド及びチエノ〔2,3−b〕チオピラン
−2−スルホンアミドはまたそれぞれUSP4,668
,697;4,585,787;及び4,797,41
3に、眼内圧を下げるのに局所的に有効なカルボニック
アンヒドラーゼ阻害剤であると報告されている。 【0008】この発明の新規な化合物は構造式【化8】 又はその(R)又は(S)対掌体又はそれらの混合物又
は眼科学的に許容し得るそれらの塩を有する。 式中: nは0、1又は2、好ましくは2である;R1 は 1
) 水素、 2) C1−6 アルキル、又は 3) C2−6 アルケニルである; Aは−CH2 −又は−CO−である;Bは−OR6
又は−NR2 R3 である、ここでR2 は水素又は
C1−6 アルキル;R3 は水素又はR6 R6 は 1) C1−6 アルキル、2) C2−6
アルケニル、 3) C2−6 アルキニル、 4) C1−6 アルコキシ−C1−6 アルキル又は
5) C1−6 アルキルチオ−C1−6 アルキル又
は6) R4 R5 N−C2−6 アルキル、ここで
R4 及びR5 は独立して水 素又はC1−6 アルキル又は一緒に結合してそれらが
結合されている窒素と共にO、S及びNから選択される
1個までの別のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロ環、
例えばピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、
モルホリン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−(
C1−3 −アルキル)−ピペラジン−1−イル;又は
R2 及びR3 は一緒に結合してそれらが結合してい
る窒素原子と共に、O、S及びNから選択される1個ま
での別のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロ環、例えば
ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホ
リン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−(C1−
3 −アルキル)−ピペラジン−1−イル;及びR1
及びR2 は一緒に結合して5〜7員、好ましくは5員
のスピロ−ヘテロ環、例えばピロリジニルを表わす。好
ましくは、Aは−CH2 −であり、Bは−NR2R3
であり、そしてR1 は−CH3 、−C2 H5
、−C3 H7 である。または好ましくは、本新規化
合物は通常右旋性である(R)−構造を有する。 【0009】ここで使用される“アルキル”及び“アル
コキシ”は直鎖アルキル及びアルコキシ;分枝鎖アルキ
ル及び“アルコキシ;及びC3−6 −シクロアルキル
及びC3−6 シクロアルコキシを含むことを意味して
いる。 【0010】この発明の化合物を製造するための新規な
方法は反応図式1に示されている。 【化9】 【化10】 【0011】反応図式1において、化合物I−1を、不
活性雰囲気中で過剰のトリエチルシランで処理した後強
酸、例えばトリフルオロ酢酸を滴々添加することによっ
て部分的に水素化する。約10〜30分後、その混合物
を約−10〜+10℃まで冷却し、濃硫酸(1モル/モ
ルI−1)で滴々処理する。還元された化合物I−2を
真空で濃縮することによって単離して粗製物質を残す。 I−2のエステル基(臨界的ではないのですべての低級
アルキルエステルを利用でできるが、それはメチルエス
テルとして例示されている)を、THF中のアルカリ金
属水酸化物の水溶液を用いる約室温で約5〜20時間ケ
ン化することによって除去する。生成物、I−3を酸性
化及び抽出手段によって単離する。 【0012】化合物I−3を、キノリン中185℃で銅
微粉の存在においてガス発生が止むまで加熱することに
よって脱カルボキシル化してI−4を生成する。ジオキ
サイド、I−4を水性低級アルコール、例えばメタノー
ル又はエタノール中約室温でOxone(商標)を用い
て処理することによってジオキサイド、I−5を生成す
る。 【0013】ジオキサイドI−5をエーテル性溶媒、例
えばTHF、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン等中において約−85°〜−75℃で不活性雰囲気
において約1時間かけてn−ブチルリチウムで滴々処理
した後、二酸化炭素で処理して2−カルボキシ−1,1
−ジオキサイド、I−6を生成する。 【0014】DMF中強塩基、例えば水素化ナトリウム
及びC1−3 アルキルヨージドの混合物へ不活性雰囲
気中約0℃で滴々添加することによって化合物I−6を
2位置においてアルキル化してI−7を生成する。0℃
で約1.5〜5時間後、反応を水で停止させ、アルカリ
を加えてこのときに生成されたC1−3 アルキルエス
テルをケン化する。 【0015】I−7のカルボキシル基を、不活性雰囲気
中で約室温で1〜2時間カルボニルジイミダゾールで処
理した後、過剰のアンモニア又は式 R2R3NH の
アミンのクロロホルム溶液で処理することによってI−
8又はI−12のアミドへそれぞれ転換する。1〜2時
間後、反応を水で停止させる。1−8又はI−12のア
ミドの還元を、不活性雰囲気中で約1〜3時間約還流温
度でTHF、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエ
タン等のようなエーテル性溶媒中ボラン−ジメチルスル
フィド錯体で処理することによって行う。この反応を約
0〜20℃で希HClを徐々に添加することによって停
止させる。 【0016】I−9の第一アミンを、約0℃〜室温で約
2〜5時間かけてDMF中において水素化ナトリウム及
び過剰のC1−5 アルキルヨージドで処理することに
よってI−10を生成する。化合物I−10及びI−1
3を、n−ブチル、リチウム、二酸化イオウ及びヒドロ
キシルアミン−O−スルホン酸で処理することによって
2−スルホンアミドへ転換してI−11及びI−14を
生成する。 【0017】この発明の新規化合物を製造するための別
の方法を反応図式IIに示す。 【化11】 【0018】最初の工程においては、約0℃で酢酸エチ
ル又はクロロホルム中無水酢酸と硫酸の混合物へ親分子
II−1を添加し、そして周囲温度で約5〜20時間攪
拌することによってN−t−ブチルスルホンアミドII
−2を生成する。約0℃まで冷却した後、この混合物を
最少のエタノール中酢酸カリウムで滴々処理して約1時
間後にスルホナート塩を単離する。次にこのスルホナー
ト塩を酢酸エチル、オキサリルクロリド及びDMFの混
合物に0℃で加え、攪拌を5〜約20時間続づける。反
応を塩溶液で停止させる。このようにして得たスルホニ
ルクロリドをt−ブチルアミンで処理する。スルホンI
I−3へのII−2の酸化をI−5の調製において図式
Iで記載したよう行う。II−4を生成しついでII−
5を生成するためのアルキル化をTHF又は同様な溶媒
中それぞれの出発物質をテトラメチルエチレンジアミン
で処理することによって行い、ドライアイス温度に冷却
し、n−ブチルリチウムで処理した後、適当なアルキル
ヨージドで処理する。約3〜6時間かけて室温に加温し
た後、反応を水の添加によって停止させる。最終化合物
II−6を、不活性雰囲気において約1〜4時間トリフ
ルオロ酢酸中で約75〜100℃に加熱してN−t−ブ
チル基を除去することによって調製する。過剰のTFA
を真空中で蒸発させ、その残渣を水性アルカリで中和す
る。 【0019】3番目の新規な方法、反応図式III は
キラル中間体の合成及び光学的に純粋な最終生成物への
転換を示す。 【化12】 【化13】 【化14】 【0020】化合物III −1を、II−2の酸化に
ついて記載した方法によって酸化してジオキサイドII
I −2を生成し、次にCu /キノリンで脱カルボキ
シル化してIII −3を生成し、カルボキシル化して
III −4を生成し、5位置でアルキル化してIII
−5を生成しそして一連の工程(それらの各々はそれ
ぞれの反応図式I及びIIに記載されている)によって
III −6へ転換する。ジアステレオマーアミドII
I−7を、DMF、クロロホルム等の中において約pH
8、約15〜25℃で約1〜5時間1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC
)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾールで処理してカ
ルボン酸III −6とL−フェニルアラニンを縮合す
ることによって調製する。このジアステレオマーを酢酸
エチル/ヘキサンを用いて溶出するシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーによって分離する。 【0021】各ジアステレオマーを順に、85℃〜還流
温度で約5〜10時間加熱して6N塩酸のような強酸で
加水分解することによって光学的に活性なカルボン酸I
II −8へ転換する。各々のカルボン酸III −8
(a)及び(b)を約15〜25℃で約10〜30分間
DMF中でBOP−試薬で処理した後、クロロホルム又
はメチレンクロリドのような塩素化炭化水素中のアミン
、R2 R3 NHに15分〜1時間かけて添加するこ
とによってアミドIII −9(a)及び(b)を調製
する。最終生成物III −10(a)及び(b)への
還元は上記I−12〜I−13について記載したように
進行する。 【0022】6−スピロ化合物を調製するための方法を
反応図式IVに示す。 【化15】 【化16】 【0023】DMF中において約15〜25℃で約10
〜20時間水素化ナトリウム及びアリルブロミドで処理
することによって6−アリル化合物IV−2を生成する
。 化合物IV−2を、約0℃でBOP試薬を用いて処理し
た後、大過剰のアルキルアミンを徐々に添加し、添加が
完了した後で約1〜3時間攪拌することによってN−C
1−3 −アルキル−アミドへ転換する。淡青色が持続
するまでメタノール/クロロホルム中において約−80
℃でオゾンを用いてIV−3を処理することによって、
スピロピロリジノンIV−4を平衡にある5−ホルミル
メチル基へ5−アリル基を転換する。 【0024】クロロホルムのような塩素化炭化水素中に
おいてボロントリフルオリドエチラート及びトリエチル
シランを用いて0℃で約2〜8時間かけて還元すること
によってピロリジノンIV−5を生成する。THF、ジ
エチルエーテル等のようなエーテル性溶媒中においてボ
ランジメチルスルフィド錯体を用いて約15〜25℃で
さらに還元することによってピロリジノンIVをピロリ
ジンIV−6に転換する。 【0025】IV−7のスルホンアミド基の生成をII
I −6、I−11、及びI−14の調製について上記
したように行う。この発明の新規な薬学的製剤を、錠剤
、カプセル等の経口投与として;特にスプレイの形の鼻
投与として;無菌注入液の注射として;又は溶液、懸濁
液、軟膏、固形水溶性ポリマー挿入物又はゲルの形の局
所的眼投与として適用することができる。 【0026】この発明は特に、緑内障及び別の段階の高
眼内圧の治療のための局所眼投与として適用される製剤
に関し、約0.1〜15重量%の薬剤、特に0.5〜2
重量%の薬剤を含み、その残部は当技術分野において公
知の担体及び他の賦形剤からなる。 【0027】この新規な局所的眼用製剤中の薬剤はこの
発明の新規化合物の1つを単独、又はチモロールマレア
ートのようなβ−アドレナリン遮断剤又はピナコルピン
のような副交感神経作用剤との組合せにおいて含む。そ
のような組合せにおいて2つの活性な薬剤はほぼ薬学的
に等しい量で存在する。この発明の新規な治療方法はこ
の発明の新規化合物又はその薬学的製剤の投与による高
眼内圧の治療を特徴とする。そのような化合物を1日当
り約0.1〜25mg、特に0.2〜10mg、1日当
り1回又は2〜4回局所的に眼に投与する方法が主とし
て意図されるものである。 【0028】実施例1 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ−〔2,3−b〕−チオフエン−2
−スルホンアミド−6,6−ジオキシド 工程A
: メチル4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボキシレートの製造
【化17】 窒素雰囲気下においてメチルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−2−カルボキシレート(10g、0.050m
ol)をトリエチルシラン(23.5g、0.202m
ol)でしみ込ませた。次に、トリフルオロ酢酸(57
.5g、0.504mol)を、この有機溶液に滴下し
た。15分後に、反応物を0℃に冷却し、硫酸(2.6
ml、0.0505mol)を滴下した。反応物を、室
温において一晩攪拌した。真空下において揮発物を除去
して、表題の化合物(9.5g)を暗こはく色の残渣と
して得た。 【0029】工程B: 4,5−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−2−カルボン酸の製造
【化18】 メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキシレート(9.5g、50mmol
) をTHFの200ml中に溶解し、ここに水酸化ナ
トリウムの20%溶液の100mlで処理し、一晩攪拌
した。THFを真空下において除去して暗色の残渣を得
た。この残渣を水中に取り、酢酸エチルで2回抽出した
。次に、水相を、濃HClを用いて、pH<1に酸性化
し、酢酸エチル3×200mlで抽出した。抽出物をま
とめ、水(1回)および食塩水(2回)で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。この溶液を濾過し、溶剤を蒸
発して表題の化合物を固体(8.1g)として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)d2
.5(t,2H)、2.8(t, 2H)、7.5(s
, 1H)、12.8(bs, 1H, exch)。 【0030】工程C: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエンの製造 【化19】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸(8.1g、43.5mmol) と銅微
粉(2.7g、43.5mmol) とをキノリンの1
00ml中で合せた。この反応物を内温185℃に加熱
し、この温度においてガスの発生が始まった。約1時間
後に反応物を室温に冷却し、そして酢酸エチルで稀釈し
た。次に、この混合物をセライトを通して濾過し、酢酸
エチルでよく洗浄した。有機性溶液を、6NHClの2
×100ml、水で2回、食塩水で2回洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。この溶液を濾過し、溶剤を蒸発
して、表題の化合物(6.4g)を油状物として得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
3.0(t, 2H)、3.85(t, 2H) 、
6.9(d, 1H)、7.25(d, 1H) 。 【0031】工程D: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化20】 水2リットル中のオクソン〔Oxone(商標) 、5
70g、0.92mol)の溶液を、攪拌しながら、メ
タノール(1リットル)中の2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフエン(44g、0.31mol)の
溶液に加えた。反応物を室温において1.5時間攪拌し
、そして酢酸エチル(5×1リットル)で抽出した。抽
出物をまとめ、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、
濾過し、真空下で濃縮して、軟かい固体を得た。これを
n−ブチルクロライドで処理し、濾過して、表題の化合
物を淡黄褐色の固体(35g、65%)として得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
3.30(2H, t) 、3.95(2H, t)
、7.10(1H, d) 、8.05(1H, d)
。 【0032】工程E: 2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジ
オキシドの製造
【化21】 THF(300ml)中の2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−チオフエン−1,1−ジオキシド(35.
57g、0.204mol)を、窒素雰囲気下において
−78℃に冷却した。ヘキサン中のn−BuLiの溶液
(82.7ml、2.47M)を1時間かけて滴下した
。暗赤色の溶液を、さらに15分間攪拌し、次にエーテ
ル(2リットル)中のドライアイス(2リットル)上に
注いだ。反応物を室温にまで暖ため、生成物を水性Na
OHとエーテルとに分配した。水相を酢酸エチルで2回
抽出し、濃HClでpH<1に酸性化した。得られた黄
色の懸濁物を酢酸エチルへ抽出した。酢酸エチル溶液を
飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥した。この溶
液を濾過し、溶剤を真空下で除去して2種類の生成物(
カルボン酸の8:2の混合物)を黄色の固体として得た
。この固体を、エーテル中の5%CH3 CNとこね合
せ、濾過した。これを4回くり返し、望ましくない少量
の生成物であるカルボン酸の大部分を除去した。得られ
た淡黄褐色の粉末を真空下20℃において一晩乾燥して
、表題の化合物(21.3g、47%)(融点189〜
193℃、165℃において焦げる)を得た。洗浄液か
らの濾液を合せ、溶剤を真空下で除去してカルボン酸の
1:1混合物(17.6g、39%)を得た。これは、
シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによりCHCl
3 中の10%酢酸エチルで分離可能である。 【0033】工程F: 2,3−ジヒドロチエノ−2
−メチル−〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸
−1,1−ジオキシドの製造
【化22】 DMF(200ml、CaH2 から蒸留し、脱ガスし
たもの)中のNaH(12.3g、油中の60%分散物
)の懸濁物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら0℃に冷却
した。沃化メチル(18.5ml、0.29mol)を
加え、DMF(200ml)中の2,3−ジヒドロチエ
ノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1
−ジオキシド(21.33g、0.0978mol)を
1.25時間かけて滴下した。反応物を0℃において、
さらに2.25時間攪拌し、次に水(100ml)と4
0%NaOH(2ml)とで反応を停止した。メチルエ
ステルの加水分解が完了するまで、塩基性反応混合物を
0℃において、さらに1時間攪拌した。10%HClを
加えてpHを6に調節し、真空下においてDMFを除去
した。残渣を酢酸エチルと水とに分配した。10%HC
lを用いて、水相のpHを6に調節し、濁っている溶液
を酢酸エチル(3×500ml)で抽出した。酢酸エチ
ルの量を500mlまで減少させ、溶液を10%NaO
H(3×300ml)で抽出した。水相を濃HClで酸
性とし、酢酸エチル400mlで2回抽出した。有機性
抽出物を合せ、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾
燥し、濾過した。真空下で溶剤を除去し、油状物を得た
。これは固化した。固体を、冷CH2 Cl2 (50
ml)とこね合せ、濾過し、真空下で乾燥し(0.5m
m、40℃)、表題の化合物を淡黄褐色の粉末(14.
7g、65%)として得た。 【0034】工程G: 2,3−ジヒドロ−2−メチ
ルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキシ
アミド−1,1−ジオキシドの製造 【
化23】 カルボニルジイミダゾール(13.3g,82.0mm
ol) を、乾燥、脱ガスしたDMF(200ml)中
の2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ−〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(
12.7g、54.7mmol) の溶液に加えた。メ
タノールで反応を停止したサンプル中に出発物質が、T
LCによって最早見られなくなるまで(約1時間)、窒
素雰囲気下で反応物を攪拌する。CHCl3 中のNH
3 (ガス)飽和溶液の過剰を加え、反応物を1.5時
間攪拌する。反応物を水で稀釈し、酢酸エチルで3回抽
出した。有機抽出物を集め、食塩水で洗浄し、MgSO
4 で乾燥し、濾過し、溶剤を真空下で除去して半固体
を得た。この半固体をジクロロエタンで処理し、フリー
ザー中で冷却し、濾過して、表題の化合物(6.69g
、53%)を得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6)
1.70(s, 3H) 、3.00(d, 1H)
、3.85(d, 1H) 、7.10(d, 1H
) 、7.63(bs, 1H, exch.) 、7
.69(bs, 1H, exch.) 、8.05(
d, 1H) 。 【0035】工程H: 2−アミノメチル−2,3−
ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−1,1−ジオキシドの製造
【化24】 ほう素−ジメチルスルフィド錯体(11.12ml、1
0M)を、攪拌しながら、THF(75ml)中の2,
3−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド(2.
57g、11.12mmol) の溶液に、室温におい
て添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下において1.
5時間還流させ、氷浴で10℃に冷却し、6NのHCl
で反応をゆっくりと停止させた。ガスの発生が止った後
、酸性溶液を2時間還流加熱した。反応混合物を室温に
冷却し、エーテルで2回抽出した。水相を、NaOHの
水溶液でアルカリ性とし、酢酸エチル(5×300ml
)で抽出した。酢酸エチル抽出物を合せ、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4 で乾燥した。この溶液を濾過し、
真空下において溶剤を除去して、2−アミノメチル−2
,3−ジヒドロ−2−メチル−チエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−1,1−ジオキシドを油状物(2.2g、9
1%)として得た。 1H NMR(300MHz,
DMSO−d6) 1.40(s, 3H) 、2.
85−3.00(m, 3H)、3.30(d, 1H
) 、7.05(s, 1H) 、8.05(s, 1
H) 。 【0036】工程I: 2,3−ジヒドロ−2−N,
N−ジメチル−アミノメチル−2−メチルチエノ〔2,
3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化25】 水素化ナトリウム(油中60%分散物1.10g、25
mmol) を、窒素雰囲気下において、乾燥、脱ガス
したDMF(75ml)中に懸濁させた。この懸濁物は
攪拌しながら0℃に冷却し、DMF中の2−アミノメチ
ル−2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ−〔2,3−
b〕チオフエン−1,1−ジオキシド(2.2g、10
.13mmol) を滴下し、次に沃化メチル(1.2
6ml、20mmol) を滴下した。反応物を室温に
まで暖ため、TLCで反応の進行を監視した。1時間後
に沃化メチル(0.12ml)を追加して反応の完遂を
進めた。2時間後に、DMFを真空中で除去し、残渣を
エーテルと10%HClとに分配した。水相をもう一度
エーテルで洗浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を加えて
アルカリ性(pH>10)とした。この塩基性溶液を酢
酸エチル(3×150ml)で抽出し、抽出物を合せ、
飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を
濾過し、真空下て溶剤を除去して、粗生成物(2.08
g)を得た。これをヘキサン中の酢酸エチルを用いるシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけて、表題の化合物を
油状物(1.57g、63%)として得た。 1H
NMR(300MHz,DMSO−d6) 1.50
(s, 3H) 、2.30(s, 6H) 、2.6
5(d, 1H) 、2.95(d, 1H) 、3.
00(d, 1H) 、3.15(d, 1H) 、7
.05(d, 1H) 、8.05(d, 1H) 。 【0037】工程J: 4,5−ジヒドロ−5−メチ
ルアミノ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製
造 【化26】 乾燥THF(20ml)中の2,3−ジヒドロ−2−ジ
メチルアミノ−メチル−2−メチルチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−1,1−ジオキシド(0.90g、3.
67mmol) を、窒素雰囲気下において−78℃に
冷却した。この溶液を攪拌し、これにn−BuLi(ヘ
キサン中、2.5M溶液1.62ml)をシリンジから
滴下した。30分後に、−78℃において、反応混合物
中にSO2 (ガス)を数分間凝縮させた。直ちに白色
沈殿が生成した。さらに10分間、反応物を攪拌し、そ
して室温に暖ため、エーテルで稀釈し、固体を集めた。 固体を水(250ml)中に溶解し、酢酸ナトリウム(
0.75g、60.5mmol) とヒドロキシルアミ
ン−o−スルホン酸(0.90g、60.5mmol)
とを加えた。反応混合物を、室温において一晩攪拌し
た。酸性溶液を酢酸エチルでもう一回抽出した。濃NH
4 OH水で、水相のpHを8に調節し、酢酸エチルの
等量で2回抽出した。有機抽出物を合せ、飽和食塩水で
洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空
下において溶剤を除去して、油状物を得た。この油状物
を、メタノール−クロロホルムを用いるシリカゲルのク
ロマトグラフィーにかけて、表題の化合物の遊離塩基を
固体として得た。この固体をメタノール中に溶解し、H
Clで処理した。真空下において溶剤を除去し、残渣を
メタノール中に2回取り出し、溶剤を揮発させて過剰の
HClを除いた。残った固体をメタノール−エーテルで
こね合せ、固体を集め、真空中で48時間乾燥して、表
題の化合物を白色の固体(0.600g、45%)とし
て得た。融点242〜245℃。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,33.28;
H,4.75; N,7.76 実測値:C,33
.31; H,4.79; N,8.03【003
8】実施例2 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−
スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩工程A:
4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕−チオフエン
−2−N−t−ブチルスルホンアミドの製造
【化27】 無水酢酸(85g、0.84mol)を750mlの酢
酸エチル中で0℃に冷却した。温度を5℃以下に維持し
ながら、硫酸(35.7ml、0.643mol)を滴
下した。5分後に、2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−
b〕チオフエン(61g、0.42mol)を加え、反
応物を一晩攪拌した。反応溶液を0℃に冷却し、少量の
エタノール中の酢酸カリウム(49.4g、0.504
mol)を滴下した。1時間後に、真空濾過によってス
ルフィナート塩の懸濁物を集め、捕集ロート中で乾燥し
た。約2リットルの酢酸エチルを0℃に冷却し、塩化オ
キサリル(65.2ml、0.35mol)を加え、次
にDMF(73.9ml、0.17mol)を滴下した
。窒素を用いて約10分間、反応物をパージし、上から
スルフィナート塩を加えた。反応物を一晩、攪拌した。 さらに塩化オキサリル(60ml)とDMF(12ml
)とを加えて反応を完遂させた。 食塩水500mlを加えて反応を停止させ、2相を分離
した。有機相を、水(1回)、食塩水(1回)で洗浄し
、約5℃に冷却した。次に、t−ブチルアミン(300
ml)を迅速に加えた。2時間後に、濃HClで反応物
を酸性にし、酢酸エチル(3×300ml)で抽出した
。抽出物を水で3回、食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶液を濾過して乾燥剤を除き、真空
下において溶剤を除去して、表題の化合物を固体(45
g)として得た。 1H NMR(300MHz,D
MSO−d6) d 1.15(s, 9H)、3.
15(t, 2H)、3.8(t, 2H)、7.3(
s, 1H)、7.6(s, 1H exch.)。 【0039】工程B: 4,5−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,
6ジオキシドの製造
【化28】 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1
,1−ジオキシドと同様な方法で表題の化合物を製造し
た。すなわち、全体で5.2リットルの1:1のメタノ
ール水中において、4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−
b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド(
85g、0.30mol)とオクソン〔Oxone(商
標)、570g、0.92mol)とは、表題の化合物
を固体(45g、48%)として与えた。 1H N
MR(300MHz−DMSO−d6) 1.20(
s, 9H) 、3.30(t, 2H) 、3.95
(t, 2H) 、7.55(s, 1H) 、8.2
0(s, 1H) 。 【0040】工程C: 4,5−ジヒドロ−5−メチ
ルチエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブ
チルスルホンアミド−6,6−ジオキシドの製造
【化29】 1リットル容の三ッ口フラスコに、機械的攪拌機および
温度計を取り付け、真空下において火炎乾燥し窒素雰囲
気を確立した。4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−N−t−ブチル−スルホンアミド−6
,6−ジオキシド(9.99g、32.3mmol)
をフラスコ中に仕込み、そしてTHF(290ml)を
加えた。この溶液に、N,N,N′,N′−テトラメチ
ルエチレンジアミン(TMEDA)(4.88ml、3
2.3mmol) を加えた。この溶液を−78℃に冷
却し、シリンジを介してn−BuLiの溶液(2.58
M溶液を25.08ml)を、温度を−65℃以下に維
持できる速度で加えた。添加時間は全体で15分であっ
た。暗赤色の溶液は、BuLiの添加完了後すぐに沈殿
を生成する。 反応物を−78℃において45分間攪拌し、そしてTH
F(8ml)中の沃化メチル(2.0ml)をシリンジ
を介して添加した。反応物を、ゆっくりと4時間かけて
20℃に加温した。水を加えて反応を停止し、真空下に
おいてTHFを除去した。残渣を酢酸エチルとチオ硫酸
ナトリウムの10%水溶液とに分配した。有機相を水と
飽和食塩水とで洗浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液
を濾過し、真空中で濃縮して油状物を得た。これは放置
しておくと固化(11.2g)した。この固体をn−ブ
チルクロライドの150mlから再結晶し、0.5mm
において11時間65℃で乾燥して、表題の化合物を黄
色の結晶として得た(7.42g、71%)(融点14
2〜144℃)。 元素分析 計算値〔C11H17N2 NS3 O4 〕とし
て: N,4.33; C,40
.84; H,5.29 実測値:N,4.31;
C,41.14; H,5.33【0041】工
程D: 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルア
ミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオ
キシドの製造
【化30】 500ml容の三っ口フラスコに、磁気攪拌用のバー、
窒素の入口及び出口、およびセラムキャップを取り付け
た。この装置を真空下において火炎乾燥して窒素雰囲気
を確立した。4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンア
ミド−6,6−ジオキシド(7.2g、0.0224m
ol)をフラスコに移し、次に乾燥THF(200ml
)を加えた。TMEDA(3.37ml、0.0224
mol)を加え、溶液を攪拌しながら−78℃に冷却し
た。ヘキサン中のn−BuLiの溶液(2.58M溶液
を17.4ml)を、シリンジを介してゆっくりと加え
反応温度を−75℃以下に保持した。添加時間は全体で
50分であった。暗赤色の溶液を、さらに25分間攪拌
し、次にN,N−ジメチルメチレンアンモニウム・ヨー
ジド(4.14g、0.0224mol、ジメチルスル
ホンから再結晶)を分割添加した。反応物を−78℃に
おいて1.5時間攪拌した。この間に、赤色は徐々に消
えた。 反応物を、30分間で20℃に暖ため、そして水を加え
た。真空下においてTHFを除去し、残渣を酢酸エチル
と重炭酸ナトリウムとに分配した。有機相を水で洗浄し
、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空下で濃
縮して、黄色泡体5.2gを得た。クロロホルム中2%
のメタノールを用いて、シリカゲルのクロマトグラフィ
ーにかけた。主成分の画分を集めて、表題の化合物を黄
色泡体(3.2g、37%)として得た。 【0042】工程E: 4,5−ジヒドロ−5−N,
N−ジメチルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド塩酸塩の製造
【化31】 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N
−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシドをト
リフルオロ酢酸(THF、40ml)中に溶解し、N2
雰囲気下において80℃に2時間加熱した。反応溶液
を室温に冷却し、真空下においてTHFを除去した。得
られた残渣を水酸化ナトリウムの5%水溶液で中和し、
酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄
してMgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、真空下で
濃縮して白色固体3.0gを得た。クロロホルム中10
%のメタノールを用いて、シリカゲルのクロマトグラフ
ィーにかけた。これによって表題の化合物の遊離塩基を
得た。 これをメタノールに溶解し、HClで処理した。メタノ
ールおよび過剰のHClを真空下で除去した。得られた
固体をメタノールで3回処理し、その度毎に真空下で溶
剤を除去した。残った白色固体を0.5mmにおいて6
0℃で18時間乾燥して表題の化合物(2.7g、89
%)(融点;247〜249℃)を得た。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: N,7.76; C
,33.28; N,4.75 実測値:N,7.
77; C,33.35; N,4.70【004
3】実施例3 5−ジエチルアミノ−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド塩酸塩
工程A: 2−ジエチルアミノメチル−2,3
−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−1,1−ジオキシドの製造
【化32】 メタノール(40ml)中のアセトアルデヒド(3.8
5ml、69mmol) と2−アミノメチル−2,3
−ジヒドロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−1,1−ジオキシド(1.5g、6.9mmol)
との溶液を室温において10分間攪拌した。過剰のN
aBH3 CNを加え、メタノール性HClで溶液のp
Hを4〜5に調節した。数時間後に、反応が完結してい
ることをTLCによって判断した。そして反応混合物を
冷却し、6NのHClで反応を停止した。ガスの発生が
止んだ時に、溶剤を真空下において除去し、残渣をNH
4 OHの10%水溶液と酢酸エチルとに分配した。有
機相をMgSO4 で乾燥し、濾過し、溶剤を真空下に
おいて除去して、表題の化合物を油状物として得た(1
.5g、79%)。 1H NMR(300MHz,
DMSO−d6 ) 0.95(t, 6H)、1.4
5(s, 3H) 、2.60(m, 4H) 、2.
75(d, 1H) 、2.95(d, 2H) 、3
.20(d, 1H) 、7.05(d, 1H) 、
8.05(d, 1H) 。 【0044】工程B: 5−ジエチルアミノメチル−
4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩
酸塩の製造
【化33】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−ジメチルアミ
ノメチル−5−メチル−チエノ〔2,3−b〕チオフエ
ン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩を
2,3−ジヒドロ−2−ジメチルアミノメチル−2−メ
チルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキ
シドから製造したと同様な方法で製造した。すなわち、
2−N,N−ジエチルアミノメチル−2,3−ジヒドロ
−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1
−ジオキシド(1.5g、5.49mmol) は、表
題の化合物の遊離塩基を与えた。これを、クロロホルム
−メタノール(95:5)を用いてシリカゲルのクロマ
トグラフィーにかけた。塩酸塩へ変換して表題の化合物
(1.65g、85%)(融点:179〜182℃)を
得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−d6 )
0.95(t, 6H)、1.45(s, 3H)
、2.60(m, 4H) 、2.75(d, 1H)
、3.00(m, 2H) 、3.25(d, 1H
) 、7.55(s, 1H) 、8.05(ba,
1H, exch.)。 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.44; N,7.20 実測値:C,36
.89; H,5.59; N,6.86【004
5】実施例4 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−ピロリジノメチル
チエノ−〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシド塩酸塩
【化34】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメ
チルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6
−ジオキシドおよびそれに続く4,5−ジヒドロ−5−
N,N−ジメチルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−
ジオキシド塩酸塩への変換と同様な方法で製造した。す
なわち、4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシド(6.72g、0.0208mo
l)と1−メチレンピロリジニウムクロリド(2.48
g、0.0208mol)〔Bohme,H.およびH
artke, K. ; Chem.Ber. (19
60)第93巻、第1305頁に記載の方法に従って製
造した〕とから、4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−
ピロリジノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド
を得た。これをTFA中で還流加熱し、仕上げ処理をし
た後に表題の化合物の遊離塩基を固体として得た(5.
29g、粗収率73%)。これの一部分をメタノールか
ら再結晶し、HCl塩に変換した(965mg)。融点
、234〜237℃元素分析 計算値〔C12H18N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.25;
H,4.94; N,7.24 実測値:C,36
.91; H,4.84; N,7.17【004
6】実施例5 5−(N−イソブチルアミノメチル)−4,5−ジヒド
ロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−
スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩工程A:
5−(N−t−ブチルスルホニル)−1,1−ジオキ
ソ−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−2−カルボン酸の製造 【化35】 乾燥THF中の4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,
6−ジオキシド(10g、32.3mm)とTMEDA
(4.87ml、32.3mmol) との溶液を、攪
拌しながらN2 雰囲気下において−78℃に冷却した
。ヘキサン中のn−BuLiの溶液(25.0ml、2
.5M)を、シリンジを介してゆっくりと添加した。得
られた橙色の懸濁物を30分間攪拌し、次に反応混合物
中にCO2 (ガス)を吹込んで反応を停止した。反応
物を室温にまで暖ため、6NのHClで稀釈し、酢酸エ
チルで抽出した。有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、M
gSO4 で乾燥し、濾過し、濾液を真空下において濃
縮して、表題の化合物を油状物として得た(8.8g、
78%)。 1H NMR(300MHz,DMSO
−d6 ) 1.20(s, 9H)、2.25(s,
6H) 、2.55(m, 1H) 、2.95(m
, 2H) 、3.40(m, 1H) 、4.35(
m, 1H) 、7.55(s, 1H) 、8.15
(s, 1H, exch.)。 【0047】工程B: 5−(N−t−ブチルスルフ
ァモイル)−1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−チ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸メチル
エステルの製造
【化36】 乾燥し脱ガスしたDMF中の工程Aからの生成物(7.
7g、21.8mmol)の溶液に、攪拌しながらN2
雰囲気下において、室温でカルボニルジイミダゾール
(5.3g、32.7mmol) を加えた。1時間後
に、メタノール(150ml)を加え、反応物を30分
間攪拌した。高真空下において溶剤を除去し、残渣を酢
酸エチル中に取り出した。この溶液を水および飽和食塩
水で抽出し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濾液を蒸発
乾固して、泡体を得た。この泡体をn−ブチルクロライ
ドで処理し、得られた固体を濾過し、風乾して、表題の
化合物を得た(5.7g、74%)。1H NMR(
300MHz,DMSO−d6)1.20(s, 9
H) 、3.53(d, 2H) 、3.80(
s, 3H) 、5.30(t, 1H) 、
7.60(s, 1H) 、8.20(s, 1
H,exch.)。 【0048】工程C: 5−(N−t−ブチルスルフ
ァモイル)−1,1−ジオキソ−2−メチル−2,3−
ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボ
ン酸の製造
【化37】 THF(200ml)中のジイソプロピルアミン(4.
44ml、31.7mmol)の溶液を、攪拌しながら
N2 雰囲気下において−78℃に冷却した。ヘキサン
中のn−ブチルリチウムの溶液(12.3ml、2.5
8M)をシリンジを介して添加し、混合物を−78℃に
おいて10分間、0℃において15分間攪拌した。この
混合物を−78℃に冷却し、THF(50ml)中の工
程Bからの生成物(5.3g、14.4mmol) を
滴下した。反応物を30分間攪拌し、次に沃化メチル(
0.94ml、15.1mmol) を加えた。反応物
を室温に一晩、暖ため、次に水とNaOHの10%水溶
液とで1時間で反応を停止した。真空下においてDMF
を除去し、水を加えた。水溶液を、6NのHClで酸性
にし、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗
浄し、MgSO4 で乾燥した。溶液を濾過し、濾液か
ら溶剤を除去して、表題の化合物を得た(6.25g、
粗生成物)。1H NMR(300MHz,DMSO
−d6 ) 1.20(s, 9H)、1.70(s,
3H) 、3.17(d, 1H) 、3.80(d
, 1H) 、7.60(s, 1H) 、8.20(
s, 1H, exch.)。 【0049】工程D: 5−(N−イソブチルカルボ
ニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシドの製造
【化38】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキシアミドの製
造と類似の方法で製造した。すなわち、工程Cの生成物
(2.6g、6.8mmol) を、カルボニルジイミ
ダゾール(2.85g)およびイソブチルアミン(50
ml)と反応させ、酢酸エチル−ヘキサン(6:4)を
用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて表題の
化合物(1.5g、60%)を得た。 1H NMR
(300MHz,DMSO−d6 ) 0.80(d,
6H)、1.20(s,9H) 、1.75(s,
3H) 、1.80(m, 1H) 、2.95(m,
1H) 、3.10(d, 1H) 、3.90(d
, 1H) 、7.60(s, 1H) 、8.18(
s, 1H)、8.23(bt, 1H)。 【0050】工程E: 5−(N−イソブチルアミノ
メチル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,
3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジ
オキシド塩酸塩の製造
【化39】 THF(50ml)中の5−(N−イソブチルカルバモ
イル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスルホンアミド
−6,6−ジオキシド(1.5g、3.55mmol)
を窒素雰囲気下において攪拌した。この溶液に、室温
においてホウ素−ジメチルスルフィド錯体(3.6ml
、10M)を加えた。反応物を一晩、還流させ、氷浴中
で冷却し、10%のHClで反応を停止した。この溶液
を30分間、還流させ、室温に冷却し、pHを7に調節
し、そして生成物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物
を食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過し、溶
剤を揮発させて、泡体を得た。この泡体をTFA(40
ml)中に溶解し、80℃に2時間加熱した。反応物を
室温に冷却し、TFAを真空下で除去した。残渣を10
%のHClと酢酸エチルとに分配した。水相をNH4
OHで中和し、酢酸エチルで数回抽出した。有機抽出物
を合せ、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4 で乾燥し、
濾過し、濾液を真空下で濃縮して、表題化合物の遊離塩
基を泡体(900mg)として得た。この泡体を先のラ
ンの生成物(130mg)と合せ、クロロホルム−メタ
ノール(95:5)を用いてシリカゲルのクロマトグラ
フィーにかけた。精製した遊離塩基をメタノール性HC
l中に取り出し、蒸発乾固し、メタノールで2回処理し
、その度毎に真空下で溶剤を除いた。得られた固体をジ
クロロエタン/メタノールで2回処理し、濾過した。こ
のようにして得られた固体を真空中で一晩、乾燥した。 表題の化合物を白色固体として得た(458mg、2回
のランを合せて33%)融点=235〜237℃。 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.45; N,7.20 実測値:C,36
.70; H,5.32; N,7.22【005
1】実施例6 5−(N−エチルアミノメチル)−4,5−ジヒドロ−
5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スル
ホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩 工程A
: 5−(N−エチルカルバモイル)−4,5−ジヒ
ドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド
の製造
【化40】 2,3−ジヒドロ−2−メチルチエニル〔2,3−b〕
チオフエン−2−カルボキシアミドと同様な方法で表題
の化合物を製造した。すなわち、実施例5の工程Cの生
成物を、DMF(200ml)中でカルボニルジイミダ
ゾール(2.84g、17.5mmol) およびエチ
ルアミン(30ml)と反応させ、粗生成物を酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲルのクロマト
グラフィーにかけて、表題の化合物を泡体(1.0g、
33%)として得た。 1H NMR(300MHz
,DMSO−d6 ) 1.05(t, 3H)、1.
20(s, 9H) 、1.70(s, 3H) 、3
.05(d, 1H) 、3.15(m, 1H) 、
3.90(d, 1H) 、7.60(s, 1H)
、8.20(s, 1H) 、8.25(bt, 1H
)。 【0052】工程B: 5−(N−エチルアミノメチ
ル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−
b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキ
シド塩酸塩の製造
【化41】 表題の化合物を、5−(N−イソブチルアミノメチル)
−4,5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩と同様にして製造した。すなわち、5−(N−エ
チルカルバモイル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド(970mg、2.
46mmol)は表題の化合物(600mg、67%)
を与えた。この生成物をジクロロエタンから再結晶し、
高真空下において乾燥して固体(融点=228〜230
℃)を得た。 元素分析 計算値〔C10H16N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,33.28;
H,4.75; N,7.76 実測値:C,33
.11; H,4.68; N,7.67【005
3】実施例7 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−イソプロピルアミ
ノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホ
ンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩 工程
A: 5−(N−イソプロピルカルバモイル)−4,
5−ジヒドロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−N−t−ブチルスルホンアミド−6,6−ジ
オキシドの製造
【化42】 温度計、窒素の入口/出口、セラムキャップおよび磁気
攪拌バーを備えた500ml容の3っ口丸底フラスコを
火炎乾燥し、これに4,5−ジヒドロ−5−メチルチエ
ノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−ブチルスル
ホンアミド−6,6−ジオキシド(5.00g、15.
43mmol) を移した。窒素雰囲気を確立し、この
容器にTHF(200ml)とTMFDE(2.32m
l、15.43mmol)とを移した。溶液を攪拌しな
がら−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(11.9
ml、ヘキサン中2.58M溶液)をシリンジを介して
ゆっくりと添加した。この添加中(50分)、温度を−
75℃以下に保持した。暗赤色の反応物を、さらに20
分間攪拌し、そしてイソプロピルイソシアネート(1.
51ml、15.43mmol) を加えた。この反応
物を−78℃において4.5時間攪拌し、そして水で反
応を停止した。溶液を室温に暖ため、THFを真空下に
おいて除去した。残渣を酢酸エチルと10%のHClと
に分配した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物(4.
5g)を得た。これを、ヘキサン中の酢酸エチルを用い
てシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、得られた固
体を60〜70℃/0.5mmにおいて36時間乾燥し
て白色固体(3.2g、51%)を得た。 元素分析 計算値〔C15H24N2 O5 S3 として〕
: C,44.09; H,5.
92; N,6.85 実測値:C,44.20;
H,5.87; N,6.81【0054】工程
B: 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−イソプロ
ピルアミノメチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製造
【化43】 表題の化合物を、5−(N−イソブチルアミノメチル)
−4,5−ジヒドロ−5−メチル−チエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシ
ド塩酸塩と同様にして製造した。すなわち、5−(N−
イソプロピルカルバモイル)−4,5−ジヒドロ−5−
メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−N−t−
ブチルスルホンアミド−6,6−ジオキシド(3.0g
、7.3mmol) をホウ素−ジメチルスルフィド錯
体(5.0ml、50mmol) で還元し、TFAで
脱保護し、HCl塩に変換して、表題の化合物を白色の
固体(1.32g、2工程を合せて48%)を得た。融
点132〜135℃ 元素分析 計算値〔C11H18N2 O4 S3 ・HCl
・1/2H2 Oとして〕: C,
34.41; H,5.25; N,7.29
実測値:C,34.42; H,5.19; N,
7.11【0055】実施例8 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−
2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩
工程A: 2,3−
ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化44
】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−
ジオキシドと実質的に同じ方法で製造した。すなわち、
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−1,1−ジオキシド(10.5g、0.
048mmol) をNaH(5.76g、油中60%
分散物)およびn−プロピル・ヨーダイド(14ml、
0.047mol)と、DMF(200ml)中で反応
させて、表題の化合物をゴム状物(11.3g、90%
)として得た。 【0056】工程B: 2,3−ジヒドロ−2−n−
プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボ
キサミド−1,1−ジオキシドの製造 【化
45】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−メチルチエノ
〔2,3−b〕チオフエン−2−カルボキサミド−1,
1−ジオキサイドと同じ方法で製造した。すなわち、2
,3−ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(
11.3g、43.4mmol) とカルボニルジイミ
ダゾール(10.55g、65.0mmol) とから
、白色固体(5.48g、48%)として表題の化合物
を得た。 1H NMR(300MHz,DMSO−
d6 ) 1.30(m, 2H)、1.90(t,
3H) 、1.75(m, 1H) 、2.45(m,
1H) 、3.1(d, 1H)、3.80(d,
1H) 、7.10(d, 1H) 、7.65(bd
, 2H)、8.05(s, 1H) 。 【0057】工程C: 2−アミノメチル−2,3−
ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオ
フエン−1,1−ジオキシドの製造 【
化46】 表題の化合物を、2−アミノメチル−2,3−ジヒドロ
−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1
−ジオキシドと実質的に同じ方法で製造した。すなわち
、2,3−ジヒドロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−カルボキサミド−1,1−ジオ
キシド(5.45g、21.0mmol) を、ホウ素
−ジメチルスルフィド錯体(21ml、10M)と反応
させ、仕上げ処理をして、表題の化合物(4.0g、7
7%)を得た。 1H NMR(300MHz,DM
SO−d6 ) 0.95(t, 3H)、1.35(
m, 2H) 、1.80(m, 1H) 、2.00
(m, 1H) 、2.80(d, 1H) 、2.9
5(d, 1H) 、3.10(d, 1H) 、3.
23(d, 1H) 、7.05(d, 1H) 、8
.05(d, 1H) 。 【0058】工程D: 2,3−ジヒドロ−2−N,
N−ジメチルアミノメチル−2−n−プロピルチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシドの製造
【化47】 表題の化合物を、2,3−ジヒドロ−2−N,N−ジメ
チルアミノメチル−2−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−1,1−ジオキシドと実質的に同じ方法で製
造した。すなわち、2−アミノメチル−2,3−ジヒド
ロ−2−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン
−1,1−ジオキシド(4.0g、16.3mmol)
をDMF/NaH中において沃化メチル(2.53m
l、40.7mmol) でN−メチル化して表題の化
合物(2.62g、60%)を得た。 1H NMR
(300MHz,DMSO−d6)0.85(t,3H
)、1.35( ,2H)、1.75(m,1H)、
1.95(m,1H)、2.25(s,6H)、2.6
5(d,1H)、2.95(d,1H)、3.05(d
,1H)、3.10(d,1H)、7.05(d,1H
)、8.05(d,1H)。 【0059】工程E: 4,5−ジヒドロ−5−N,
N−ジメチルアミノメチル−5−n−プロピルチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6
−ジオキシド塩酸塩の製造
【化48】 表題の化合物を、4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメ
チルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド塩
酸塩と同様にして製造した。すなわち、2,3−ジヒド
ロ−2−N,N−ジメチルアミノメチル−2−n−プロ
ピルチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキ
シド(2.59g、9.47mmol) から、表題の
化合物の遊離塩基(2.9g)を得た。この遊離塩基を
塩酸塩に変換し、メタノールでこね、真空中で乾燥して
表題の化合物(2.3g、62%)を得た。融点=24
6〜249℃ 元素分析 計算値〔C12H20N2 O4 S3 ・HCl
として〕: C,37.05;
H,5.46; N,7.20 実測値:C,37
.20; H,5.60; N,6.97【006
0】実施例9 (+)および(−)−5−(N,N−ジメチルアミノエ
チル)−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド塩酸塩
工程A 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−6,6−ジオキシドの製造
【化49
】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸(88.3g、0.474モル)を、オキ
ソン(Oxone 、登録商標) 730g(1.18
モル)を水3.0Lに溶解した液に加え、生じた懸濁液
を蒸気浴上で1時間加熱した。この期間中に固体は溶解
して透明な黄色の溶液となった。反応液は60℃まで冷
却してから濾過した。濾液は酢酸エチル(全部で6L)
で4回抽出して抽出液を合わせ、飽和塩水で洗浄した後
、硫酸マグネシウムで乾燥した。液を濾過して真空下で
濃縮して標題化合物を黄色の固体として得た(70g、
68%)。ジクロロエタンから再結晶して、オフホワイ
トの固体を得た。 【0061】工程B 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−1
,1−ジオキシドの製造
【化50】 4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−6,6−ジオキシド(45g、0.20
モル)をキノリン500mlに溶解し、効率のよいコン
デンサーを付けた反応容器中で銅粉(13.4g、0.
20モル)を加えた。反応混液はよく攪拌して、窒素雰
囲気下で180℃、1.5時間加熱した。暗色の反応液
を室温にまで冷却した後、酢酸エチル(2L)で希釈し
た。溶液を6N塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム、飽和
塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
脱色用炭素で処理した。濾過して、溶媒を留去すると標
題化合物が固体として得られた(33g、95%)。 【0062】工程C 2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化51
】 THF(300ml)中の2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕チオフエン−1,1−ジオキシド(35.5
g、0.204モル)を窒素雰囲気下で−78℃まで冷
却した。n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(82.7
ml、2.47M)を1時間かけて滴下して加えた。暗
赤色の溶液をさらに15分間攪拌し、エーテル2L中の
ドライアイス(2L)の上に注いだ。反応液を室温にま
で戻し、生成物を水酸化ナトリウム溶液とエーテルとで
分配した。水層を酢酸エチルで2回洗浄し、濃塩酸で酸
性(pH1)にした。生じた黄色の懸濁液を酢酸エチル
で抽出し、酢酸エチル溶液を飽和塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空下で留去して
8:2のカルボン酸の混合物を得た。固体をエーテル中
5%アセトニトリルとともに摩砕して濾過して回収した
。これを全部で4回繰り返して、非所望の副生成物の大
部分を除去した。洗液を合体すると、約1:1のカルボ
ン酸の混合物が得られた(17.6g、39%)。これ
はシリカゲルと10%の酢酸を含むクロロホルムを用い
たカラムクロマトグラフィにより分離することができた
。濾過された生成物は明るい褐色の粉末で、バキューム
オーブンで20℃一晩真空下で乾燥させて標題化合物(
21.3g、47%)を95%以上の純度で得た。 【0063】工程D 2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造
【化52】 ナトリウムヒトリド(12.3g、油中60%分散物)
をDMF(200ml、カルシウムヒドリドから蒸留)
に懸濁し、窒素雰囲気下で攪拌しながら0℃まで冷却し
た。ヨウ化メチル(18.5ml、0.29モル)を加
え、200mlのDMF中の2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフエン−2−カルボン酸−1,1−ジ
オキシド(21.33g、0.0978モル)を1.2
5時間かけて滴下して加えた。反応液は0℃でさらに2
.25時間攪拌し、ついで水100mlと40%水酸化
ナトリウム2mlで反応を停止させた。エステルの加水
分解が完了したことがTLCで確認されるまで、塩基性
の溶液は0℃でさらに1時間攪拌した。10%HClを
加えてpHを6に調整し、DMFを真空下で留去した。 残渣は酢酸エチルと水で分配した。水層のpHを10%
HClで1に調整し、濁った溶液を酢酸エチルで抽出し
た(500ml×3)。酢酸エチル溶液を500mlに
まで濃縮し、10%水酸化ナトリウムで抽出した(30
0ml×3)。水層を濃HClで酸性にし、400ml
の酢酸エチルで2回抽出した。合した有機層を飽和塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した。溶媒を
真空下で留去して油状物質を得た。この油状物質は固化
した。この固体を冷塩化メチレン50mlとともに摩砕
して濾過し、真空下(0.5mm、40℃)で乾燥して
標題化合物を明色の褐色の粉末として得た。 【0064】工程E 1,1−ジオキソ−2−メチル−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2
−カルボン酸
【化53】 2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(13
.9g、0.060モル)を乾燥THF(400ml)
に溶解し、機械的に攪拌しながら窒素雰囲気下で−87
℃まで冷却した。n−ブチルリチウム(47.7ml、
ヘキサン中2.5M溶液)をシリンジから滴下した。滴
下速度は内部温度が−75℃より低く保たれるようにし
た。添加が終に近付く頃(約30分)までには非常に大
量の沈殿が生じていた。反応混液を−78℃で1.25
時間攪拌し、二酸化イオウを反応混液と15分にわたり
縮合させた。反応液をさらに−78℃で15分攪拌して
から室温まで温度を戻した。溶媒を真空下で留去して白
色固体を得、これを希水酸化ナトリウムに溶かし込んだ
。HClでpHを7に調整し、ヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸(2当量、13g、0.119モル)を加
えた。透明な溶液を一晩攪拌し、分離してきたオイルを
酢酸エチルで抽出した(400ml×2回)。有機層を
合し、飽和塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾
過した。溶媒を真空下で留去して白色固体を得、ジエチ
ルエーテルと摩砕した。生成物を真空下で乾燥して標題
化合物を白色固体として得た(14.5g、78%)。 【0065】工程F (−)5R−(1(S)−メトキシ−カルボニルフェネ
チルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシドおよび(+)5R−(1(S)
−メトキシカルボニルフェネチルアミノ)カルボニル−
5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシドの
製造 【化54】 工程Eの生成物(14.07g、0.0452モル)を
乾燥THF(200ml、脱気)に溶解し、攪拌しなが
らL−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(9.9
5g、0.0452モル)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC
)(9.5g、0.049モル)および1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(6.11g、0.045モル)を
加えた。2時間後、反応を10%HClで停止させ、D
MFを高真空下で留去した。残渣を10%HClと酢酸
エチルで分配した。酢酸エチル層を飽和重炭酸ナトリウ
ム(2回)と飽和塩水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過した後溶媒を真空下で留去しジアステレ
オマーの混合物である黄色のガムを得た。これらのジア
ステレオマーはシリカゲルカラム(シリカゲル2.5k
g)と酢酸エチル:ヘキサン6:4を用いて分離された
。Rfの高い方の成分は白色の泡状の物質(5.02g
)として得られ、これを40℃/0.5mmHgで乾燥
した。 融点=150.0−150.5℃ [α]D25=−64.9(c=0.565、CH3
OH) 元素分析C18H20N2 O7 S3 に対する計算
値 C,45.75; H,4.
26; N,5.92 実測値:C,45.87;
H,4.28; N,5.79Rfの低いほうの
成分は白色の泡状の物質として得られ、 融点=77−79℃ [α]D25=+21.6(c=0.480、CH3
OH) 元素分析C18H20N2 O7 S3 に対する計算
値 C,45.75; H,4.
26; N,5.92 実測値:C,45.97;
H,4.26; N,5.72混合画分は合して
再クロマトグラフィを行なった(6.3g)。 【0066】工程Fの別法(+)−N−〔α−(S)−
メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネチル
)〕−2−メチル−1,1,−ジオキソ−5−スルファ
モイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフ
エン−2−カルボキサミドおよび(−)−N−〔α−(
S)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェ
ネチル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スル
ファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−カルボキサミドの製造
【化55】 2−メチル−1,1,−ジオキソ−5−スルファモイル
−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−
2−カルボン酸をあらたに脱気した無水DMFに溶解し
た。この溶液にベンゾトリアゾール−1−イルオキシト
リス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート(5.17g、11.7ミリモル)を加え
、ついでL−チロシンメチルエステル(4.39g、2
2.48ミリモル)を加えた。反応混液を1.5時間攪
拌しその後DMFを真空下で留去した。生じた残渣を6
N塩酸と酢酸エチルで分配した。水層を分離させ、pH
を7に調整した。この中性の混合物を酢酸エチルで3回
抽出し、抽出液を合して飽和重炭酸ナトリウム溶液で1
回、ついで塩水で1回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥して濾過した後、溶媒を留去すると泡状物質が6.2
g得られた。この生成物を中圧クロマトグラフィ(CH
Cl3 中3%CH3 OH、50×500mmカラム
、230−400メッシュシリカゲル)により精製して
、400mmの(+)標題化合物を得た。[α]D =
+37°(c=0.76、CH3 OH)、 融点=189−190℃ 元素分析C18H20N2 O8 S3 に対する計算
値 C,44.25; H,4.
12; N,5.74 実測値:C,44.08;
H,4.04; N,5.64カラムから溶出さ
れた2番目の成分は(−)の標題化合物1.5gであっ
た。 [α]DD =−49.86°(c=0.55、CH3
OH) 融点=107−110℃ 元素分析C18H20N2 O8 S3 に対する計算
値 C,44.25; H,4.
12; N,5.74 実測値:C,43.92;
H,3.92; N,5.67クロマトグラフィ
から2.0gの混合画分が得られた(80%(+)異性
体、20%(−)異性体)。続く工程G以下に述べられ
る、工程Fのフェニルアラニン誘導体を用いる化学的手
段は、工程Fの別法のチロシン誘導体にも適用できる。 【0067】工程G (−)2(R)−1,1−ジオキソ−2−メチル−5−
スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸の製造 【化
56】 (−)5R−(1(S)−メトキシ−カルボニルフェネ
チルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキシド(5.02g、10.38ミリ
モル)を6NHCl(250ml)に懸濁し、攪拌しな
がら7時間還流した。透明な溶液を室温にまで冷却し、
酢酸エチル(250ml×2回)で抽出した。有機層を
合し、水(100ml×5回)と飽和塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。標題化合物が白色固体とし
て得られた(3.06g、95%収率)。ジクロロメタ
ン/メタノールから再結晶させて、融点229−230
℃で[α]D.25=−74°(c=1.00、CH3
OH)の標題化合物が得られた。 【0068】工程H (+)2(R)−1,1−ジオキソ−2−メチル−5−
スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b
〕チオフエン−2−カルボン酸の製造 【化
57】 (+)5R−(1(S)−メトキシカルボニルフェネチ
ルアミノ)カルボニル−5−メチル−4,5−ジヒドロ
チエノ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド
−6,6−ジオキシド(3.03g、6.41ミリモル
)を6NHCl(150ml)に懸濁し、(−)異性体
の場合と同様に加水分解を行なった。標題化合物が白色
固体として得られた(2.19g)。[α]D.25=
+72.9°(c=0.48、CH3 OH)。 【0069】工程I (−)5(R)−(N,N−ジメチルカルバモイル)−
5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシドの
製造
【化58】 工程Gの生成物(1.82g、5.86ミリモル)を脱
気したDMF200mlに溶解し、過剰のBOP試薬(
3.11g、7.04ミリモル)を加えた。反応混液は
室温で20分間窒素雰囲気下で攪拌し、ついでカニュー
レを通じて0℃のジメチルアミン飽和クロロホルム溶液
(800ml)に加えた。反応混液はさらに30分間攪
拌し、水(25ml)で反応を停止させた。真空下で溶
媒を留去し、残渣を酢酸エチルと水で分配した。有機層
を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して
濃縮した。粗生成物はシリカゲル上クロロホルム中5−
10%メタノールを用いたクロマトグラフにかけた。標
題化合物が泡状物として得られた(1.39g)。反応
液中の副生成物は標題化合物の後に溶出し、その 1H
NMRスペクトルから(−)5−(N−メチルカルバモ
イル)−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオ
キシド(228mg)と同定された。 【0070】工程J (+)−5(S)−(N,N−ジメチルカルバモイル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
の製造
【化59】 工程Hの生成物(2.31g、7.42ミリモル)を(
−)異性体の場合と同様にBOP試薬(3.94g、8
.91ミリモル)およびジメチルアミンと反応させた。 クロマトグラフィを行なって、標題化合物を白色泡状物
として得た(1.25g)。同時に(+)−5−(N−
メチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ
キシ〔2,3−b〕チオフエン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド(340mg)が単離された。 【0071】工程K (+)−5(R)−(N,N−ジメチルアミノメチル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフエン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩の製造
【化60】 乾燥THF(50ml)中の(−)5(R)−(N,N
−ジメチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−ジヒ
ドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンア
ミド−6,6−ジオキシド(1.34g、3.96ミリ
モル)を窒素下で0℃に冷却した。ボラン−ジメチルス
ルフィド複合体(4.0ml、10M)をシリンジを通
じて加え、溶液を攪拌しながら3.5時間還流させた。 反応物を0℃にまで冷却し、10%HClで反応を停止
させた。反応の停止した液を1.5時間還流させた。揮
発物を真空下で除去し、残渣を酢酸エチルと10%HC
lで分配した。酢酸エチル層は反応副産物を含んでおり
、 1HNMRにより既知のサンプルと比較して5−ヒ
ドロキシメチル−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ
〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−6,
6−ジオキシド(最終的に480mg)と同定された。 水層を水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出し
た(3回)。有機層を合し、飽和塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウムで乾燥して濃縮すると標題化合物の遊離塩基型
が泡状物として得られた(690mg、HPLCによる
純度99%)。遊離の塩基はメタノールに溶解し、HC
lガスで処理した。メタノールを蒸発させ(3回)、高
真空下80℃で乾燥させると標題化合物が白色固体とし
て残った(540mg、融点=220−222℃、14
0℃で縮む)。この固体は吸湿性であった。〔α〕D
,25 =+16.7°(c=0.85、CH3 OH
)。FABマススペクトル m/e=325(m+1
)。 元素分析C10H17O4 S3 N2 Clに対する
計算値 C,33.28;
H,4.74; N,7.76 実測値:C,
33.32; H,4.80; N,7.79【0
072】工程L (−)−5(S)−(N,N−ジメチルアミノメチル)
−5−メチル−4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフェン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキシド
塩酸塩の製造
【化61】 乾燥THF(100ml)中の(+)−5(S)−(N
,N−ジメチルカルバモイル)−5−メチル−4,5−
ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホ
ンアミド−6,6−ジオキシド(1.25g、3.69
ミリモル)を、(−)異性体の場合と同様にボラン−ジ
メチルスルフィド複合体(3.7ml、10M)で処理
した。HCl水溶液で反応を停止させ、溶液を15分だ
け還流させた。前に述べたように操作を行ない、クロロ
ホルム中7%酢酸を用いたシリカゲルクロマトグラフィ
により、標題化合物の有利塩基体が白色固体としてえら
れた(750mg)。この固体のうち750mgをとり
、HCl塩にかえ、真空下で乾燥させた(70℃、14
時間)。融点=226−228℃、140℃で縮む)。 この固体は吸湿性であった。〔α〕D ,25 =−1
6.6°(c=0.885、CH3OH)。FABマス
スペクトル m/e=325(m+1)。 元素分析C10H17O4 S3 N2 Clに対する
計算値 C,33.28;
H,4.74; N,7.76 実測値:C,
33.45; H,4.98; N,7.66実質
的に実施例9工程A−Lに記載された方法に従い、アミ
ンR2 R3 NHを工程IとJにおけるジメチルアミ
ンのかわりに用いて、表Iに記載されるエナンチオマー
生成物が製造される。 【化62】 【化63】 実質的に実施例9工程A−E、I、J、KおよびLに記
載された方法に従い、ほぼ当量の式R2 R3 NHの
アミンを工程Iにおけるジメチルアミンのかわりに用い
て、表IIに記載されるエナンチオマー生成物が製造さ
れる。 【化64】 【0073】実施例10 5−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−4,
5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド塩酸塩
工程A2−アリル−ジヒドロチエノ〔2,
3−b〕チオフェン−2−カルボン酸−1,1−ジオキ
シドの製造
【
化65】 脱気したDMF200mlにナトリウムヒドリド(2.
57g、油中60%分散物、0.17モル)を懸濁し、
窒素下室温で攪拌した。これに2,2−ジヒドロチエノ
〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボン酸(7.8g
、0.035モル)およびアリルブロミド(9.3ml
、0.107モル)を加え、生じた混合物を一晩攪拌し
た。反応混液は0℃に冷却し、メタノール−水を加えて
反応を停止させ、これを室温で2時間攪拌した。真空下
でDMFを留去し、酢酸エチルと水酸化ナトリウム水溶
液で分配した。水層をHCl水溶液でpHを酸性にし、
酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合し、塩水で洗浄
し硫酸マグネシウムで乾燥した。標題化合物がオイルと
して得られた(11.1g)。 【0074】工程B N−エチル−2−アリル−2,3−ジヒドロチエノ〔2
,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミド−1,1−
ジオキシドの製造
【化66】 2−アリル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チ
オフェン−2−カルボン酸−1,1−ジオキシド(8g
、0.031モル)およびBOP試薬(17.8g、0
.041モル)を脱気したDMF(150ml)に溶解
し、窒素下で0℃に冷却した。反応混液を攪拌しながら
、溶液が完全に塩基性になるまでエチルアミンを通気し
た。DMFを真空下で留去し残渣を酢酸エチルと6NH
Clで分配した。水層を合計4回酢酸エチルで抽出し、
合した抽出液を飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して溶媒を留去
すると、標題化合物がオイルとして得られた(7.2g
)。 【0075】工程C N−エチル−2−(ホルミルメチル)−2,3−ジヒド
ロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミ
ド−1,1−ジオキシドの製造
【化67】 1:1メタノール−クロロホルム(300ml)中のN
−エチル−2−アリル−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕
チオフェン−2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド
(7.2g、0.025モル)を、−78℃まで冷却し
た。反応混液に薄い青色が消えなくなるまでオゾンを吹
き込んだ。反応混液に窒素を10分間吹き込み(spa
rge) 、ジメチルスルフィド(7ml)を加えた。 溶液を室温まで暖め、溶媒を真空下で留去した。残渣を
水と酢酸エチルで分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を留去
して標題化合物をオイルとして得た(5.3g)。 【0076】工程D 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジノン)−2
,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,
1−ジオキシドの製造
【化68】 クロロホルム中のN−エチル−2−(ホルミルメチル)
−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−
2−カルボキサミド−1,1−ジオキシド(5.3g、
0.018モル)(部分溶解性)を0℃に冷却し、ボロ
ントリフルオリドエーテル(4.6ml、0.036モ
ル)およびトリエチルシラン(10ml、0.062モ
ル)を加えた。反応混液を窒素下で5時間攪拌した。水
で反応を停止させ、クロロホルムを留去した。残渣を酢
酸エチル(100ml、3回)で抽出し、有機層を合し
て希HCl、重炭酸ナトリウム、飽和塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発させ、
標題化合物をオイルとして得た(4.3g)。 【0077】工程E 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−2,
3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,1
−ジオキシドの製造
【化69】 THF(150ml)中の2−(N−エチル−スピロ−
3′−ピロリジノン)−2,3−ジヒドロチエノ〔2,
3−b〕チオフェン−1,1−ジオキシド(4.3g、
0.158モル)を窒素下で攪拌し、ボランジメチルス
ルフィド複合体(15.8ml、10M、0.158モ
ル)を室温で加えた。生じた透明な溶液を、窒素下で加
温して48時間還流させた。反応液は室温まで冷却した
のち揮発性物を真空下で留去した。残渣を酢酸エチルと
3NHClで分配した。水層を酢酸エチルで3回抽出し
てからpHを9.5に調節した。やや塩基性の溶液を酢
酸エチルで2回抽出し、有機層を合して飽和塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して真空下で濃
縮すると標題化合物が結晶固体として得られた(3.1
g)。 【0078】工程F 5−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−4,
5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド塩酸塩の製造
【化70】 2−(N−エチル−スピロ−3′−ピロリジン)−2,
3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−1,1
−ジオキシド(3.0g、0.0116モル)を乾燥T
HFに溶解し、窒素下で−78℃まで冷却した。ヘキサ
ン中のn−ブチルリチウム(5.6ml、2.5M)を
シリンジから滴下して加えると、滴下の終点近くには反
応液は暗赤褐色になった。−78℃で40分後に、二酸
化イオウを反応混合物と10分間縮合させると、スルフ
ィネートが生成すると同時に析出した。反応混液を室温
まで戻し、揮発性成分を真空下で除いた。残渣を酢酸ナ
トリウム(3.44g、0.042モル)とヒドロキシ
ルアミン−O−スルホン酸(4.7g、0.042モル
)を含む水溶液に溶解し、室温で一晩攪拌した。水相を
低いpH(<1)で酢酸エチルで抽出し、ついで微アル
カリ性(pH8)にし、再度酢酸エチルで3回抽出した
。有機性の抽出液を合し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過して濃縮すると標題化合物の遊離塩
基が泡状物として得られた(1.4g)。遊離塩基をメ
タノールに溶解しHClで処理した。メタノールを留去
して得られた固体を真空下で乾燥し、標題化合物を得た
。融点=167℃(泡) 元素分析C14H16O4 S3 N2 ・HCl・1
/2H2 Oに対する計算値
C,34.59; H,4.74; N,7.34
分析値:C,34.38; H,4.96;
N,7.40工程Bにおけるエチルアミンのかわり
に式R3 H2 Nで表わされるアミンをもちいる以外
は実施例10工程A〜Fに述べたのと本質的に同様な方
法を用いて、表III のスピロ化合物が製造される。 【化71】 【0079】実施例11 2−メチル−N−(4−モルホリノエチル)−6,6−
ジオキソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエ
ノ〔2,3−b〕チオフェン−2−カルボキサミド塩酸
塩
【化72】 標題化合物は実施例9、工程Fの別法のN−〔α−(S
)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネ
チル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルフ
ァモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオ
フェン−2−カルボキサミドと同じ方法で製造された。 2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2
−カルボン酸(0.80g、2.57ミリモル)を4−
モルホリノエチルアミン(1.6g、12.65ミリモ
ル)と反応させて標題化合物の遊離塩基を得た(0.5
6g)。遊離塩基はエタノール塩酸で処理することによ
り塩酸塩になり、真空下で乾燥すると0.6gの標題化
合物が得られた(収率51%)。融点=151−153
℃ 元素分析C14H21O6 S3 N3 ・HClに対
する計算値 C,36.56;
H,4.82; N,9.13 分析値:
C,36.79; H,4.85; N,9.08
【0080】実施例12 (4−モルホリノエチル)−2−メチル−6,6−ジオ
キソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩
【化73】 標題化合物は実施例9、工程Fの別法のN−〔α−(S
)−メトキシカルボニル−α−(4−ヒドロキシフェネ
チル)〕−2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルフ
ァモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオ
フェン−2−カルボキサミドと同じ方法で製造された。 2−メチル−1,1−ジオキソ−5−スルファモイル−
2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2
−カルボン酸(1.0g、3.2ミリモル)を4−モル
ホリノエチルアミン(4.19g、32ミリモル)と反
応させて標題化合物の遊離塩基を得た(0.800g)
。遊離塩基はクロロホルムと5%メタノールでクロマト
グラフを行なうことにより0.35gが得られた。 これをメタノール性HClで処理すると塩酸塩になり、
真空下で乾燥すると0.375gの標題化合物が得られ
た(収率25%)。融点=110−113℃元素分析C
14H20O7 S3 N2 ・HClに対する計算値
C,36.47; H,4
.60; N,6.08 分析値:C,36.
23; H,4.70; N,6.11【0081
】実施例13 (ジメチルアミノエチル)−2−メチル−6,6−ジオ
キソ−5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔
2,3−b〕チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩
【化74】 標題化合物の調製は、2−メチル−1,1−ジオキソ−
5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフェン−2−カルボン酸(1.0g、3.2
ミリモル)を塩化チオニル(5ml)とTHF(10m
l)に懸濁して行なった。溶液を5時間還流させ、その
後揮発性物質を真空下で除去した。残渣を乾燥THFに
溶解し、室温でジメチルアミノエタノールの溶液に加え
15分間攪拌した後溶媒を留去し、残渣を水と酢酸エチ
ルで分配した。水層をとってさらに1回抽出した。抽出
液を合し、飽和重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して溶媒を留去
すると600mgの生成物が残った。遊離塩基はクロロ
ホルムと5%メタノールでクロマトグラフを行なうこと
により泡状物が得られた。これをメタノール性HClで
処理すると塩酸塩になり、真空下で乾燥すると0.35
0gの標題化合物が得られた(収率26%)。融点=1
90−194℃ 元素分析C12H18O6 S3 N2 ・HClに対
する計算値 C,34.40;
H,4.56; N,6.69 分析値
C,34.66; H,4.52; N,6.3
8【0082】実施例14 (R)−(−)−2−メチル−(N−4−イミダゾリル
−2−エチル)−6,6−ジオキソ−5−スルファモイ
ル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン
−2−カルボキサミド塩酸塩
【化75】 標題化合物は、実施例11に概説した2−メチル−N−
(4−モルホリノ−2−エチル)−6,6−ジオキソ−
5−スルファモイル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3
−b〕チオフェン−2−カルボキサミド塩酸塩合成の一
般的方法にしたがってヒスチジンから合成された。標題
化合物は110℃で融解し、〔α〕D,20=−78°
(c=0.86、CH3OH) 【0083】実施例15 点眼剤処方 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノエチル
−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−ス
ルホンアミド−6,6−ジオキシド
1mg
15mg 一塩基性リン酸ナトリウム
9.38mg 6.1
0mg 二塩基性リン酸ナトリウム
28.48mg 16.80mg 塩
化ベンザルコニウム
0.10mg 0.10mg 注射用
水で 最終的
に1.0mlに 1.0mlに新規化合物、
リン酸緩衝塩、塩化ベンザルコニウムを水に加えて溶解
する。組成物のpHは6.8に調整し、規定容量まで希
釈する。組成物はイオン化照射により無菌化する。 【0084】実施例16 眼科用軟膏の処方 5−ジエチルアミノ−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキシド塩酸塩 5mgワセリン
1mg 化合物及びワセリンを無菌的に合わせる。 【0085】実施例17 眼科用装着物の処方 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−ピロリジノメチル
チエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド
−6,6−ジオキシ塩酸塩 1mgヒドロキ
シプロピルセルロース
最終的に12mgに眼科用装着物は、上記の
組成の粉体混合物をCarver Press上で圧力
12.000ポンド(ゲージ)、148.8℃(300
゜F)で1〜4分間圧縮して調製した圧縮形成フィルム
から製造される。フィルムは、プラーテン中に冷水を循
環させて圧力をかけたまま冷却する。眼科用装着物はフ
ィルムから棒状のパンチを用いて切り出す。 各装着物はバイヤルにいれ、湿度キャビネット中(相対
湿度88%、30℃)で2から4日保存する。湿度キャ
ビネットからとりだしてバイヤルに蓋をする。水和物の
入ったバイヤルは121.1℃(250°F)で0.5
時間オートクレーブする。
Claims (10)
- 【請求項1】 (R) 又は(S) 対掌体又はそれ
らの混合物としての構造式 【化1】 の化合物又はそれらの眼科学的に許容し得る塩、〔式中
、 nは0、1又は2であり; R1 は 1) 水素 2) C1−6 アルキル、又は 3) C2−6 アルケニルであり; Aは−CH2 −又は−CO−であり;Bは−OR6
又は−NR2 R3 {R2 は水素又はC1−6 アルキルであり;R3
は水素又はR6 であり; R6 は 1) C1−6 アルキル、2) C2−6
アルケニル、 3) C2−6 アルキニル、 4) C1−6 アルコキシ−C1−6 アルキル又は
5) C1−6 アルキルチオ−C1−6 アルキル又
は6) R4 R5 N−C2−6 アルキル(R4
及びR5 は独立的に水素又はC1−6 アルキルであ
るか又は一緒に結合してそれらが結合している窒素と共
に5〜7員のヘテロ環を表わす、このときO、S及びN
から選択される1個までの別のヘテロ原子を含む。)で
ある。}であり;又は R2 及びR3 は一緒に結合してそれらが結合してい
る窒素原子と共に、O、S及びNから選択される1個ま
での別のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロ環を表わす
;及び R1 及びR2 は一緒に結合して5〜7員のスピロヘ
テロ環を表わす。〕。 - 【請求項2】 nが2である請求項1の化合物。
- 【請求項3】 −A−Bが−CH2NR2R3である
請求項2の化合物。 - 【請求項4】 R1が−CH3 、−C2 H5 又
は−C3 H7 である請求項3の化合物。 - 【請求項5】 請求項4の下記化合物又は眼科学的に
許容され得るその塩:4,5−ジヒドロ−5−N,N−
ジメチルアミノメチル−5−メチルチエノ〔2,3−b
〕チオフェン−2−スルホンアミド−6,6−ジオキサ
イド; 5−ジエチルアミノ−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキサイド; 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−ピロリジノ−メチ
ルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミ
ド−6,6−ジオキサイド; 5−(N−イソブチルアミノメチル)−4,5−ジヒド
ロ−5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−
スルホンアミド−6,6−ジオキサイド;5−(N−エ
チルアミノメチル)−4,5−ジヒドロ−5−メチルチ
エノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド−
6,6−ジオキサイド; 4,5−ジヒドロ−5−エトキシエチルアミノメチル−
5−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スル
ホンアミド−6,6−ジオキサイド; 4,5−ジヒドロ−5−メチル−5−イソプロピルアミ
ノ−メチルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スル
ホンアミド−6,6−ジオキサイド; 4,5−ジヒドロ−5−N,N−ジメチルアミノメチル
−5−n−プロピルチエノ〔2,3−b〕チオフェン−
2−スルホンアミド−6,6−ジオキサイド;又は (R)−(−)−2−メチル−N−(4−イミダゾリル
−2−エチル)−6,6−ジオキソ−5−スルファモイ
ル−2,3−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン
−2−カルボキサミド。 - 【請求項6】 請求項5の化合物のR−対掌体。
- 【請求項7】 眼科学的担体及び請求項1の化合物の
抗高眼圧及び抗緑内障有効量を含む高眼圧及び緑内障を
治療するための眼科学的製剤。 - 【請求項8】 高眼圧及び緑内障を治療する方法にお
いて、そのような治療を必要としている患者へ請求項1
の化合物の抗高眼圧及び抗緑内障有効量を眼に局所的に
投与することを特徴とする方法。 - 【請求項9】 構造式 【化2】 の化合物の製造方法において、下記工程:a)式 【化3】 の化合物をトリエチルシラン及び強有機酸で処理するこ
とによって還元して構造 【化4】 の化合物を製造すること; b)化合物IVをアルカリ金属水酸化物の水溶液で処理
することによってケン化して構造 【化5】 の化合物を得ること;及び c)IV−3を銅微粉/キノリンで約185℃で処理す
ることによって脱カルボキシル化すること、を特徴とす
る方法。 - 【請求項10】 構造式 【化6】 の化合物。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US59683190A | 1990-10-12 | 1990-10-12 | |
| US596831 | 1990-10-12 | ||
| US07/742,988 US5216020A (en) | 1990-10-12 | 1991-08-09 | Substituted 4,5-dihydrothieno(2,3-b)thiophene-2-sulfonamides and 6,6-dioxides thereof |
| US742988 | 1991-08-09 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04257588A true JPH04257588A (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=27082658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3261962A Pending JPH04257588A (ja) | 1990-10-12 | 1991-10-09 | 置換4,5−ジヒドロチエノ〔2,3−b〕チオフェン−2−スルホンアミド及びその6,6−ジオキサイド |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5216020A (ja) |
| EP (1) | EP0480692A3 (ja) |
| JP (1) | JPH04257588A (ja) |
| CA (1) | CA2052773A1 (ja) |
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| US4386098A (en) * | 1981-11-03 | 1983-05-31 | Merck & Co., Inc. | 6-Hydroxy-2-benzothiazolesulfonamide for the topical treatment of elevated intraocular pressure |
| US4426388A (en) * | 1982-04-02 | 1984-01-17 | Merck & Co., Inc. | 5-Benzothiazolesulfonamide derivatives for the topical treatment of elevated intraocular pressure |
| US4585787A (en) * | 1983-06-20 | 1986-04-29 | Merck & Co., Inc. | 5-[2(Or 3)-hydroxyphenylsulfonyl]thiophene-2-sulfonamides for the topical treatment of elevated intraocular pressure |
| US4668697A (en) * | 1983-10-31 | 1987-05-26 | Merck & Co., Inc. | Elevated intraocular pressure lowering benzo-[b]-thiophene-2-sulfonamide derivatives, compositions, and method of use therefor |
| US4863922A (en) * | 1984-12-12 | 1989-09-05 | Merck & Co., Inc. | Substituted aromatic sulfonamides as antiglaucoma agents, compositions and use |
| US4677115A (en) * | 1984-12-12 | 1987-06-30 | Merck & Co., Inc. | Antiglaucoma thieno-thiopyran and thieno-thiepin sulfonamide derivatives, compositions, and method of use thereof |
| US4797413A (en) * | 1986-05-14 | 1989-01-10 | Merck & Co., Inc. | Thieno thiopyran sulfonamide derivatives, pharmaceutical compositions and use |
| CA1320487C (en) * | 1987-08-03 | 1993-07-20 | George D. Hartman | Substituted thieno[2,3-.beta.]thiophene-2-sulfonamides as antiglaucoma agents |
| US4894390A (en) * | 1987-08-03 | 1990-01-16 | Merck & Co., Inc. | Substituted thieno[2,3-b]thiophene-2-sulfonamides as antiglaucoma agents |
| US4876271A (en) * | 1988-12-20 | 1989-10-24 | Merck & Co., Inc. | Substituted thieno[3,2-b]thiophene-2-sulfonamides as topically active carbonic anhydrase inhibitors |
| US4929549A (en) * | 1989-02-08 | 1990-05-29 | Merck & Co., Inc. | 5-carbamoylthieno[2,3-b]thiophene-2-sulfon-amides as topically active carbonic anhydrase inhibitors |
| US5045561A (en) * | 1990-04-12 | 1991-09-03 | Merck & Co., Inc. | Substituted furan sulfonamides as antiglaucoma agents |
-
1991
- 1991-08-09 US US07/742,988 patent/US5216020A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-10-04 CA CA002052773A patent/CA2052773A1/en not_active Abandoned
- 1991-10-09 EP EP19910309251 patent/EP0480692A3/en not_active Withdrawn
- 1991-10-09 JP JP3261962A patent/JPH04257588A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA2052773A1 (en) | 1992-04-13 |
| EP0480692A2 (en) | 1992-04-15 |
| EP0480692A3 (en) | 1992-07-29 |
| US5216020A (en) | 1993-06-01 |
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