JPH04267223A - 強誘電性液晶素子 - Google Patents
強誘電性液晶素子Info
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- JPH04267223A JPH04267223A JP3028818A JP2881891A JPH04267223A JP H04267223 A JPH04267223 A JP H04267223A JP 3028818 A JP3028818 A JP 3028818A JP 2881891 A JP2881891 A JP 2881891A JP H04267223 A JPH04267223 A JP H04267223A
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- ferroelectric liquid
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性液晶表示素子
に関する。さらに詳しくは、本発明はコントラストの高
いマトリクス型大容量強誘電性液晶素子とその駆動方法
に関する。
に関する。さらに詳しくは、本発明はコントラストの高
いマトリクス型大容量強誘電性液晶素子とその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示素子は時計、電卓はもと
より、ワープロ、パソコンなどのOA機器、ポケットテ
レビ、など幅広い分野において用いられているが、一般
に広く用いられている液晶表示素子はネマチック相を利
用したものである。
より、ワープロ、パソコンなどのOA機器、ポケットテ
レビ、など幅広い分野において用いられているが、一般
に広く用いられている液晶表示素子はネマチック相を利
用したものである。
【0003】ネマティック液晶を用いた液晶表示装置と
しては、ツィステッドネマティック型(Twisted
Nematic TN 型)液晶表示装置、スーパー
ツイステッド型(Supertwisted Bire
frengence Efect、SBE 型)液晶表
示装置などがある。
しては、ツィステッドネマティック型(Twisted
Nematic TN 型)液晶表示装置、スーパー
ツイステッド型(Supertwisted Bire
frengence Efect、SBE 型)液晶表
示装置などがある。
【0004】しかしながら、ツイステッドネマティック
型液晶表示素子では、走査線数の増加とともに駆動マー
ジンが狭くなり、十分なコントラストが得られなくなる
という欠点が存在するため、大容量の表示素子を作るこ
とは困難である。このTN型液晶表示素子を改良するた
めスーパーツイステッドネマチック(STN)型液晶表
示素子、ダブルレイヤースーパーツイステッドネマチッ
ク(DSTN)型液晶表示素子が開発されているが、ラ
イン数の増加と共にコントラスト、応答速度が低下する
ので、現状では800×1024ライン程度の表示容量
が限界である。
型液晶表示素子では、走査線数の増加とともに駆動マー
ジンが狭くなり、十分なコントラストが得られなくなる
という欠点が存在するため、大容量の表示素子を作るこ
とは困難である。このTN型液晶表示素子を改良するた
めスーパーツイステッドネマチック(STN)型液晶表
示素子、ダブルレイヤースーパーツイステッドネマチッ
ク(DSTN)型液晶表示素子が開発されているが、ラ
イン数の増加と共にコントラスト、応答速度が低下する
ので、現状では800×1024ライン程度の表示容量
が限界である。
【0005】一方、基板上に薄膜トランジスタ(TFT
)を配列したアクティブマトリックス方式の液晶表示素
子も開発され、1000×1000ライン等の大容量表
示が可能になったが、製造プロセスが長く、歩留りの低
下も生じやすく、製造コストが非常に高くなるという欠
点を有している。またこの方式は、半導体の移動度によ
る制約などから、2000×2000ラインなどの大容
量表示素子を作製することは困難と考えられている。
)を配列したアクティブマトリックス方式の液晶表示素
子も開発され、1000×1000ライン等の大容量表
示が可能になったが、製造プロセスが長く、歩留りの低
下も生じやすく、製造コストが非常に高くなるという欠
点を有している。またこの方式は、半導体の移動度によ
る制約などから、2000×2000ラインなどの大容
量表示素子を作製することは困難と考えられている。
【0006】しかしながら、世の中における表示装置に
対する要求はますます高解像度の方向に向かっており、
とくに、DTP(Desk Top Publishi
ng),EWS(Engineering Work
Station)などの分野ではWYSIWIG (W
hat you see is what you g
et)という概念がさかんに強調されている。これは、
プリントアウトされるものと同一のものを表示装置に表
示させようという概念である。現在のレーザープリンタ
の解像度は400DPI(400dot/inch)程
度であるので、WYSIWYGの概念を実現するために
は少なくともA4サイズ以上で、2000×2000以
上の解像度を有する表示装置が求められる。
対する要求はますます高解像度の方向に向かっており、
とくに、DTP(Desk Top Publishi
ng),EWS(Engineering Work
Station)などの分野ではWYSIWIG (W
hat you see is what you g
et)という概念がさかんに強調されている。これは、
プリントアウトされるものと同一のものを表示装置に表
示させようという概念である。現在のレーザープリンタ
の解像度は400DPI(400dot/inch)程
度であるので、WYSIWYGの概念を実現するために
は少なくともA4サイズ以上で、2000×2000以
上の解像度を有する表示装置が求められる。
【0007】先に述べたように、従来のネマチック相を
利用した液晶表示装置では2000×2000以上の解
像度を実現するのは困難なわけであるが、これに対して
、2000×2000ライン以上の表示容量を有する液
晶素子として有望視されているのが強誘電性液晶表示素
子(Appl. Phys. Lett., 36,
899 (1980);特開昭56−107216号公
報;米国特許第4367924号)である。この液晶表
示素子は、液晶分子の誘電異方性を利用する電界効果型
の前記ネマチック液晶表示装置とは異なり、強誘電性液
晶の自発分極の極性と電界の極性とが整合するように分
子がスイッチングする液晶表示素子である。
利用した液晶表示装置では2000×2000以上の解
像度を実現するのは困難なわけであるが、これに対して
、2000×2000ライン以上の表示容量を有する液
晶素子として有望視されているのが強誘電性液晶表示素
子(Appl. Phys. Lett., 36,
899 (1980);特開昭56−107216号公
報;米国特許第4367924号)である。この液晶表
示素子は、液晶分子の誘電異方性を利用する電界効果型
の前記ネマチック液晶表示装置とは異なり、強誘電性液
晶の自発分極の極性と電界の極性とが整合するように分
子がスイッチングする液晶表示素子である。
【0008】この表示方法はカイラルスメクチックC相
、カイラルスメクチックI相,カイラルスメクチックF
相などの強誘電性液晶相を利用するものである。この強
誘電性液晶素子においては、強誘電性液晶をセルギャッ
プの薄いセルに注入すると、界面の影響を受けて強誘電
性液晶の螺旋構造がほどけ、液晶分子がスメクチック層
法線にたいして傾き角θだけ傾いて安定する領域と、逆
方向に −θだけ傾いて安定する領域とが混在し、双安
定性を有する。この強誘電性液晶素子に電圧を印加する
と、液晶分子とその自発分極の向きを一様に揃えること
ができ、印加する電圧の極性を切り替えることによって
液晶分子の配向をある一定の状態から別の一定の状態へ
と切り替えるスイッチングが可能となる。このスイッチ
ングに伴い、セル内の強誘電性液晶では、複屈折光が変
化するので2つの偏光子間に上記強誘電性液晶素子を挟
むことによって、透過光を制御することができる。さら
に、電圧の印加を停止しても液晶分子の配向は、界面の
配向規制力によって電圧印加停止前の状態に維持される
ので、メモリ効果も得ることができる。また、スイッチ
ング駆動に必要な時間は、液晶の自発分極と電界が直接
作用するためにツイステッドネマティック型液晶表示装
置の1/1000以下という高速応答性が可能である。
、カイラルスメクチックI相,カイラルスメクチックF
相などの強誘電性液晶相を利用するものである。この強
誘電性液晶素子においては、強誘電性液晶をセルギャッ
プの薄いセルに注入すると、界面の影響を受けて強誘電
性液晶の螺旋構造がほどけ、液晶分子がスメクチック層
法線にたいして傾き角θだけ傾いて安定する領域と、逆
方向に −θだけ傾いて安定する領域とが混在し、双安
定性を有する。この強誘電性液晶素子に電圧を印加する
と、液晶分子とその自発分極の向きを一様に揃えること
ができ、印加する電圧の極性を切り替えることによって
液晶分子の配向をある一定の状態から別の一定の状態へ
と切り替えるスイッチングが可能となる。このスイッチ
ングに伴い、セル内の強誘電性液晶では、複屈折光が変
化するので2つの偏光子間に上記強誘電性液晶素子を挟
むことによって、透過光を制御することができる。さら
に、電圧の印加を停止しても液晶分子の配向は、界面の
配向規制力によって電圧印加停止前の状態に維持される
ので、メモリ効果も得ることができる。また、スイッチ
ング駆動に必要な時間は、液晶の自発分極と電界が直接
作用するためにツイステッドネマティック型液晶表示装
置の1/1000以下という高速応答性が可能である。
【0009】以上のようにこの強誘電性液晶素子の特徴
としては双安定性、メモリー性、高速応答性などを挙げ
ることができる。そこで、この強誘電性液晶を利用して
マルチプレックス駆動方式による走査線の数が多い高解
像度の液晶表示装置を構成すること可能であり、また薄
膜トランジスタなどのアクティブ素子を必要としないこ
とから、製造コストも上がらないという利点を有する。 加えて、強誘電性液晶素子は視角が広いという長所も兼
ね備えており、WYSIWIG (What you
see is what you get.)の概念を
実現する大容量表示用の素子として大いに有望視されて
いる。
としては双安定性、メモリー性、高速応答性などを挙げ
ることができる。そこで、この強誘電性液晶を利用して
マルチプレックス駆動方式による走査線の数が多い高解
像度の液晶表示装置を構成すること可能であり、また薄
膜トランジスタなどのアクティブ素子を必要としないこ
とから、製造コストも上がらないという利点を有する。 加えて、強誘電性液晶素子は視角が広いという長所も兼
ね備えており、WYSIWIG (What you
see is what you get.)の概念を
実現する大容量表示用の素子として大いに有望視されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】強誘電性液晶素子は上
記のような長所を有しているが、1000×1000本
以上の走査線を有する大容量表示素子においてフリッカ
のない高コントラストの表示を行おうとすると次のよう
な問題点が生じてくる。
記のような長所を有しているが、1000×1000本
以上の走査線を有する大容量表示素子においてフリッカ
のない高コントラストの表示を行おうとすると次のよう
な問題点が生じてくる。
【0011】すなわち、フリッカのない表示を行うため
の一つの手法は16.7msec(60Hz)以内に1
画面を書き換えることであるが、この場合には強誘電性
液晶材料に非常に速い応答速度が要求される。例えば、
走査線が1000本の表示素子の場合、次の式から分か
るように8.4μsecという高速応答が要求される。
の一つの手法は16.7msec(60Hz)以内に1
画面を書き換えることであるが、この場合には強誘電性
液晶材料に非常に速い応答速度が要求される。例えば、
走査線が1000本の表示素子の場合、次の式から分か
るように8.4μsecという高速応答が要求される。
【0012】16.7(msec)÷1000÷2=8
.4μsec(ここで、2で割っているのは、強誘電性
液晶の場合、書き込みに最低2パスル必要だからである
。)
.4μsec(ここで、2で割っているのは、強誘電性
液晶の場合、書き込みに最低2パスル必要だからである
。)
【0013】このためにこれまでの強誘電性液晶材
料の研究開発においては、高速応答性の実現が大きな目
標となってきたわけである。これまでの研究で、応答速
度を向上させるには、スメクチックC相を示す低粘性の
ノンカイラル液晶組成物に、大きな自発分極を有するカ
イラル化合物を添加して強誘電性液晶組成物を作成する
のが好ましいことが分かってきた。このため、非常に大
きな自発分極を有する光学活性化合物の開発に多くの努
力がなされてきたし(例えば、第16回液晶討論会,
1K101, 1K102, 1K111, 1K11
2, 1K114, 1K115, 1K116, 1
K117, 1K119, 3K106, (1990
),)、一方、ノンカイラル液晶組成物においても、ピ
リミジン系化合物が粘度が低く好ましいなどの知見(例
えば;大西,他,National Technica
l Report,33,35 (1987).)が得
られて来た。
料の研究開発においては、高速応答性の実現が大きな目
標となってきたわけである。これまでの研究で、応答速
度を向上させるには、スメクチックC相を示す低粘性の
ノンカイラル液晶組成物に、大きな自発分極を有するカ
イラル化合物を添加して強誘電性液晶組成物を作成する
のが好ましいことが分かってきた。このため、非常に大
きな自発分極を有する光学活性化合物の開発に多くの努
力がなされてきたし(例えば、第16回液晶討論会,
1K101, 1K102, 1K111, 1K11
2, 1K114, 1K115, 1K116, 1
K117, 1K119, 3K106, (1990
),)、一方、ノンカイラル液晶組成物においても、ピ
リミジン系化合物が粘度が低く好ましいなどの知見(例
えば;大西,他,National Technica
l Report,33,35 (1987).)が得
られて来た。
【0014】しかしながら、強誘電性液晶材料の改良に
よって,求められる応答速度を実現するのは現状では決
して容易ではない。しかも、より大容量の表示素子を作
成する場合には、応答速度をさらに速くしなければなら
ないということを考え合わせると、液晶材料の高速化に
よって大容量化を図るのはかなり困難であることが容易
に想像できる。
よって,求められる応答速度を実現するのは現状では決
して容易ではない。しかも、より大容量の表示素子を作
成する場合には、応答速度をさらに速くしなければなら
ないということを考え合わせると、液晶材料の高速化に
よって大容量化を図るのはかなり困難であることが容易
に想像できる。
【0015】このような問題点を解決するための有力な
手法として、部分書き換えと呼ばれる手法(神辺,電子
情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエレクトロ
ニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年1月,
p18〜26)が提案されている。この手法は画面を書
き換える必要のあるところだけアクセスする手法である
。これにより、グラフィックスを表示する上で高速性を
要求されるマウスの移動などに追随できる表示素子が可
能となる。
手法として、部分書き換えと呼ばれる手法(神辺,電子
情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエレクトロ
ニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年1月,
p18〜26)が提案されている。この手法は画面を書
き換える必要のあるところだけアクセスする手法である
。これにより、グラフィックスを表示する上で高速性を
要求されるマウスの移動などに追随できる表示素子が可
能となる。
【0016】しかしながら、この部分書き換え法を用い
てフリッカのない表示を得ようとする場合、書き換えを
行わない画素にも書き込み電圧の1/3のバイアス電圧
が印加される(以下、この駆動法を1/3バイアス駆動
法と呼ぶ)。
てフリッカのない表示を得ようとする場合、書き換えを
行わない画素にも書き込み電圧の1/3のバイアス電圧
が印加される(以下、この駆動法を1/3バイアス駆動
法と呼ぶ)。
【0017】図1は特開昭64−59389において提
案されている1/3バイアス駆動法の一例である。すな
わち、図2に示すように互いに交差する方向に配列した
複数の走査電極Lと複数の信号電極Sとの間に強誘電性
液晶を介在させ、走査電極Lと信号電極Sが交差する部
分の強誘電性液晶を画素とし、信号電極Sには表示デー
タに対応する波形の信号電圧を印加し、走査電極Lには
その電極上の画素の表示状態を書き換えることのできる
波形の選択電圧を線順次で印加する駆動法において、図
1(1)に示す波形は走査電極Lに印加され、その走査
電極L上の画素のメモリ状態つまり表示されている輝度
の状態を書き換えることのできる選択電圧Aの波形であ
り、図1(2)に示す波形は走査電極Lに印加されてい
るが、その走査電極L上の画素のメモリ状態つまり表示
されている輝度の状態を書き換えることのできない非選
択電圧Bの波形である。図1(3)に示す波形は画素を
「明」の輝度状態に書き換えるときに信号電極Sに印加
される書き換え明電圧Cの波形であり、図1(4)に示
す波形は画素を「暗」の輝度状態に書き換えるときに信
号電極Sに印加される書き換え暗電圧Dの波形であり、
図1(5)に示す波形は画素を表示状態を書き換えない
ときに信号電極Sに印加される非書き換え電圧Gの波形
である。図1(6)〜(11)は画素Pijにかかる電
圧の波形を示し、そのうち、図1(6)の波形A−Cは
走査電極Liに選択電圧Aが印加され、信号電極Sjに
書き換え明電圧Cが印加されたときの波形を示し、図1
(7)の波形A−Dは走査電極Liに選択電圧Aが印加
され、信号電極Sjに書き換え暗電圧Dが印加されたと
きの波形を示し、図1(8)の波形A−Gは走査電極L
iに選択電圧Aが印加され、信号電極Sjに非書き換え
電圧Gが印加されたときの波形を示し、図1(9)の波
形B−Cは走査電極Liに非選択電圧Bが印加され、信
号電極Sjに書き換え明電圧Cが印加されたときの波形
を示し、図1(10)の波形B−Dは走査電極Liに非
選択電圧Bが印加され、信号電極Sjに書き換え暗電圧
Dが印加されたときの波形を示し、図1(10)の波形
B−Gは走査電極Liに非選択電圧Bが印加され、信号
電極Sjに非書き換え電圧Gが印加されたときの波形を
示す。それゆえ、表示内容が「暗」→「明」に書き換え
る画素には図1(6)の電圧波形が画素に印加され、表
示内容が「明」→「暗」に書き換える画素には図1(7
)の電圧波形が画素に印加され、それ以外の画素には図
1(8)、(9)、(10)、(11)のうちのいずれ
かの電圧波形が印加されることになる。さて、ここで、
図1(6)および(7)の波形では、3VDまたは−3
VDの電圧がかかるが、(8),(9),(10),(
11)ではその1/3のVDまたは−VDの電圧が印加
される。このような波形を用いることにより、表示内容
を書き換えないときの波形(8)、(9)、(10)、
(11)の間で電圧の波高値差をなくすことができ、フ
リッカの生じない表示が得られる。
案されている1/3バイアス駆動法の一例である。すな
わち、図2に示すように互いに交差する方向に配列した
複数の走査電極Lと複数の信号電極Sとの間に強誘電性
液晶を介在させ、走査電極Lと信号電極Sが交差する部
分の強誘電性液晶を画素とし、信号電極Sには表示デー
タに対応する波形の信号電圧を印加し、走査電極Lには
その電極上の画素の表示状態を書き換えることのできる
波形の選択電圧を線順次で印加する駆動法において、図
1(1)に示す波形は走査電極Lに印加され、その走査
電極L上の画素のメモリ状態つまり表示されている輝度
の状態を書き換えることのできる選択電圧Aの波形であ
り、図1(2)に示す波形は走査電極Lに印加されてい
るが、その走査電極L上の画素のメモリ状態つまり表示
されている輝度の状態を書き換えることのできない非選
択電圧Bの波形である。図1(3)に示す波形は画素を
「明」の輝度状態に書き換えるときに信号電極Sに印加
される書き換え明電圧Cの波形であり、図1(4)に示
す波形は画素を「暗」の輝度状態に書き換えるときに信
号電極Sに印加される書き換え暗電圧Dの波形であり、
図1(5)に示す波形は画素を表示状態を書き換えない
ときに信号電極Sに印加される非書き換え電圧Gの波形
である。図1(6)〜(11)は画素Pijにかかる電
圧の波形を示し、そのうち、図1(6)の波形A−Cは
走査電極Liに選択電圧Aが印加され、信号電極Sjに
書き換え明電圧Cが印加されたときの波形を示し、図1
(7)の波形A−Dは走査電極Liに選択電圧Aが印加
され、信号電極Sjに書き換え暗電圧Dが印加されたと
きの波形を示し、図1(8)の波形A−Gは走査電極L
iに選択電圧Aが印加され、信号電極Sjに非書き換え
電圧Gが印加されたときの波形を示し、図1(9)の波
形B−Cは走査電極Liに非選択電圧Bが印加され、信
号電極Sjに書き換え明電圧Cが印加されたときの波形
を示し、図1(10)の波形B−Dは走査電極Liに非
選択電圧Bが印加され、信号電極Sjに書き換え暗電圧
Dが印加されたときの波形を示し、図1(10)の波形
B−Gは走査電極Liに非選択電圧Bが印加され、信号
電極Sjに非書き換え電圧Gが印加されたときの波形を
示す。それゆえ、表示内容が「暗」→「明」に書き換え
る画素には図1(6)の電圧波形が画素に印加され、表
示内容が「明」→「暗」に書き換える画素には図1(7
)の電圧波形が画素に印加され、それ以外の画素には図
1(8)、(9)、(10)、(11)のうちのいずれ
かの電圧波形が印加されることになる。さて、ここで、
図1(6)および(7)の波形では、3VDまたは−3
VDの電圧がかかるが、(8),(9),(10),(
11)ではその1/3のVDまたは−VDの電圧が印加
される。このような波形を用いることにより、表示内容
を書き換えないときの波形(8)、(9)、(10)、
(11)の間で電圧の波高値差をなくすことができ、フ
リッカの生じない表示が得られる。
【0018】さて、このこの1/3バイアス法を用いた
場合の最大の問題は、書き換えを行わない画素にも1/
3のバイアス電圧が印加され、このバイアス電圧のため
に書き換えを行わない画素の分子の揺らぎが生じ、コン
トラストが低下するということである。例えば、部分書
き換え法を用いてキャノン社が試作した強誘電性液晶デ
ィスプレイではわずか5:1のコントラストしか得られ
ていない(神辺,電子情報通信学会専門講習会講演論文
集「オプトエレクトロニクス」−液晶表示と関連材料−
,1990年1月, p18〜26)。また、我々もこ
れまで種々の強誘電性液晶組成物を種々の構成の液晶素
子と組み合わせて表示素子を作成してきたが、1/3バ
イアス駆動法を用いて表示を行ったとき得られたコント
ラストの値は1.5〜8程度であり、商品としてははな
はだ不満足なものでしかなかった。
場合の最大の問題は、書き換えを行わない画素にも1/
3のバイアス電圧が印加され、このバイアス電圧のため
に書き換えを行わない画素の分子の揺らぎが生じ、コン
トラストが低下するということである。例えば、部分書
き換え法を用いてキャノン社が試作した強誘電性液晶デ
ィスプレイではわずか5:1のコントラストしか得られ
ていない(神辺,電子情報通信学会専門講習会講演論文
集「オプトエレクトロニクス」−液晶表示と関連材料−
,1990年1月, p18〜26)。また、我々もこ
れまで種々の強誘電性液晶組成物を種々の構成の液晶素
子と組み合わせて表示素子を作成してきたが、1/3バ
イアス駆動法を用いて表示を行ったとき得られたコント
ラストの値は1.5〜8程度であり、商品としてははな
はだ不満足なものでしかなかった。
【0019】一方、コントラストを向上させるための研
究もこれまで活発に行われて来た。例えば、SiO斜方
蒸着法を用いた研究がある。これは斜方蒸着によって比
較的高いプレチルトを基板界面に付与することで、層の
折れ曲がりを防ぎ、斜めに傾斜した層構造を達成すると
いうものである(上村,他,National Tec
hnical Report, 33(1), 51
(1987).)。また、シェブロン構造を有する液晶
セルに高い電圧の交番電界を印加することにより、層構
造をブックシェルフ構造に変える方法も報告されている
。(佐藤ら,第12回液晶討論会,1F16 (198
6).)。 これらの報告では、いずれも高いコントラスト特性がえ
られたことが述べられている。しかしながら、前記の斜
方蒸着法は、蒸着角度を基板内で均一に作製する技術が
難しいことや、真空プロセスを有するために製造装置を
コストアップをまねくなど、生産面で大きな問題がある
。また後述の電界を印加する方法は、液晶セル内で均一
に層構造を変化させるのが難しく、長期の時間の経過と
ともに序々に元のシェブロン構造に変化するものも多く
、未だ実用化には至っていない。加えて、前述した1/
3バイアス駆動法によってこれらの素子を駆動したとい
う報告はなく、このような手法によって大容量の高コン
トラスト表示素子が実現できるのかどうか、現段階では
はなはだ疑問である。
究もこれまで活発に行われて来た。例えば、SiO斜方
蒸着法を用いた研究がある。これは斜方蒸着によって比
較的高いプレチルトを基板界面に付与することで、層の
折れ曲がりを防ぎ、斜めに傾斜した層構造を達成すると
いうものである(上村,他,National Tec
hnical Report, 33(1), 51
(1987).)。また、シェブロン構造を有する液晶
セルに高い電圧の交番電界を印加することにより、層構
造をブックシェルフ構造に変える方法も報告されている
。(佐藤ら,第12回液晶討論会,1F16 (198
6).)。 これらの報告では、いずれも高いコントラスト特性がえ
られたことが述べられている。しかしながら、前記の斜
方蒸着法は、蒸着角度を基板内で均一に作製する技術が
難しいことや、真空プロセスを有するために製造装置を
コストアップをまねくなど、生産面で大きな問題がある
。また後述の電界を印加する方法は、液晶セル内で均一
に層構造を変化させるのが難しく、長期の時間の経過と
ともに序々に元のシェブロン構造に変化するものも多く
、未だ実用化には至っていない。加えて、前述した1/
3バイアス駆動法によってこれらの素子を駆動したとい
う報告はなく、このような手法によって大容量の高コン
トラスト表示素子が実現できるのかどうか、現段階では
はなはだ疑問である。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の研究者
らは1/3バイアス駆動法において良好なコントラスト
を得、かつ実用上必要なその他の仕様を満たすことを目
的として鋭意研究を重ねた結果、本発明に達した。
らは1/3バイアス駆動法において良好なコントラスト
を得、かつ実用上必要なその他の仕様を満たすことを目
的として鋭意研究を重ねた結果、本発明に達した。
【0021】すなわち、本発明においては、表面に電極
を選択的に形成し、次いで絶縁膜、配向膜を形成した後
、該配向膜にラビング配向処理を施した一対の基板を、
互いに対向しあうように配置し、該基板間に強誘電性液
晶を介在させ、前記電極に選択的に電圧を印加すること
によって強誘電性液晶を駆動する強誘電性液晶表示素子
において、一対の基板のラビング配向処理の方向が平行
であり、駆動される液晶相がキラルスメクチックC相で
あり、該キラルスメクチックC相においてスメクチック
層構造が『く』の字に折れ曲がったシェブロン構造をと
っており、前記ラビング配向処理の方向と層の折れ曲が
り方向が反対方向の関係となっており、配向膜との界面
での液晶ののプレチルト角度が8°以上であり、強誘電
性液晶の配向状態がユニフォームであり、前記強誘電性
液晶が一般式(I)の化合物を95重量%以上含有する
ことを特徴とする強誘電性液晶素子が提供される。
を選択的に形成し、次いで絶縁膜、配向膜を形成した後
、該配向膜にラビング配向処理を施した一対の基板を、
互いに対向しあうように配置し、該基板間に強誘電性液
晶を介在させ、前記電極に選択的に電圧を印加すること
によって強誘電性液晶を駆動する強誘電性液晶表示素子
において、一対の基板のラビング配向処理の方向が平行
であり、駆動される液晶相がキラルスメクチックC相で
あり、該キラルスメクチックC相においてスメクチック
層構造が『く』の字に折れ曲がったシェブロン構造をと
っており、前記ラビング配向処理の方向と層の折れ曲が
り方向が反対方向の関係となっており、配向膜との界面
での液晶ののプレチルト角度が8°以上であり、強誘電
性液晶の配向状態がユニフォームであり、前記強誘電性
液晶が一般式(I)の化合物を95重量%以上含有する
ことを特徴とする強誘電性液晶素子が提供される。
【0022】もちろん、本発明の素子の駆動法は1/3
バイアス駆動法に限られるわけではなく、他の駆動方法
が適用可能なのは言うまでもない。
バイアス駆動法に限られるわけではなく、他の駆動方法
が適用可能なのは言うまでもない。
【0023】次に本発明を詳細に説明する。図3は本発
明の液晶素子の一例を示す断面図である。ガラス基板1
a上に複数本の透明電極2aが互いに平行となるように
ストライプ状に配列して形成され、この上に絶縁膜3a
、配向膜4aが形成され、配向膜4aにはラビングによ
る一軸配向処理がほどこされて、基板9が形成される。 一方、もう片側のガラス基板1b上にも同様の条件で複
数本の透明電極2bが、互いに平行となるようにストラ
イプ状に配列して形成され、その上に絶縁膜3b、配向
膜4bが形成され、配向膜4bにはラビング配向処理が
ほどこされ基板10が形成される。
明の液晶素子の一例を示す断面図である。ガラス基板1
a上に複数本の透明電極2aが互いに平行となるように
ストライプ状に配列して形成され、この上に絶縁膜3a
、配向膜4aが形成され、配向膜4aにはラビングによ
る一軸配向処理がほどこされて、基板9が形成される。 一方、もう片側のガラス基板1b上にも同様の条件で複
数本の透明電極2bが、互いに平行となるようにストラ
イプ状に配列して形成され、その上に絶縁膜3b、配向
膜4bが形成され、配向膜4bにはラビング配向処理が
ほどこされ基板10が形成される。
【0024】ついで、この基板10は、もう一方の基板
9と互いに配向膜4a,4bが対向し合い、互いの透明
電極2a,2bが直交し、ラビング方向がほぼ一致する
ようにし、1.5〜3μm程度の間隔を隔ててシール部
材6で貼り合わせる。これらの基板9,10間に強誘電
性液晶7を介在させて液晶セル11が作成される。更に
、このセルの上下に偏光軸をほぼ直交させた偏光板12
a,12bを配置し、偏光板の一方の偏光軸をセルの液
晶のどちらか一方の光軸にほぼ一致させて液晶表示装置
とする。
9と互いに配向膜4a,4bが対向し合い、互いの透明
電極2a,2bが直交し、ラビング方向がほぼ一致する
ようにし、1.5〜3μm程度の間隔を隔ててシール部
材6で貼り合わせる。これらの基板9,10間に強誘電
性液晶7を介在させて液晶セル11が作成される。更に
、このセルの上下に偏光軸をほぼ直交させた偏光板12
a,12bを配置し、偏光板の一方の偏光軸をセルの液
晶のどちらか一方の光軸にほぼ一致させて液晶表示装置
とする。
【0025】さて、このような強誘電性液晶素子におい
てはキラルスメクチックC層における層構造は、一般的
には、『く』の字におれまがったシェブロン構造を有し
ていることが知られている。ところで、この層の折れ曲
がる方向には第4図(a)に示すように、二通りの方向
(17,18)があり、これに伴って二つの異なった配
向状態が生じる。このとき層の折れ曲がりの方向が変化
する所には、ジグザグ欠陥と呼ばれる配向欠陥が生じる
。第4図(b)はジグザグ欠陥を偏光顕微鏡で観察した
ときの模式図であるが、ジグザグ欠陥はライトニング欠
陥(15)と呼ばれる欠陥と、ペアピン欠陥(16)と
呼ばれる欠陥とに分類することができる。これまでの研
究の結果、層構造が<<>>となっている部分がライト
ニング欠陥に対応しており、層構造が>><<となって
いる部分がヘアピン欠陥に対応していることが明らかと
なっている(Jpn. J. Appl. Phys.
, 28, 50 (1988).)。
てはキラルスメクチックC層における層構造は、一般的
には、『く』の字におれまがったシェブロン構造を有し
ていることが知られている。ところで、この層の折れ曲
がる方向には第4図(a)に示すように、二通りの方向
(17,18)があり、これに伴って二つの異なった配
向状態が生じる。このとき層の折れ曲がりの方向が変化
する所には、ジグザグ欠陥と呼ばれる配向欠陥が生じる
。第4図(b)はジグザグ欠陥を偏光顕微鏡で観察した
ときの模式図であるが、ジグザグ欠陥はライトニング欠
陥(15)と呼ばれる欠陥と、ペアピン欠陥(16)と
呼ばれる欠陥とに分類することができる。これまでの研
究の結果、層構造が<<>>となっている部分がライト
ニング欠陥に対応しており、層構造が>><<となって
いる部分がヘアピン欠陥に対応していることが明らかと
なっている(Jpn. J. Appl. Phys.
, 28, 50 (1988).)。
【0026】さて、このような2つの配向はラビング方
向との関係からC1配向、C2配向と呼ばれている(神
辺,電子情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエ
レクトロニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年
1月,p18〜26)。図5はこれら2つの配向を説明
するための図である。図5に記されている円錐状の図形
は、スイッチングの際に、液晶分子が動きうる軌道で、
層法線25に対して液晶のティルト角26だけ傾いた軌
道である。 この関係に関しては、特開平1−1584
15の中でも論じており、ラビング軸と層の折れ曲がり
方向が同じである23の場合をC1配向(シェブロン1
)、逆である24の場合をC2配向(シェブロン2)と
定義されている。C1配向とC2配向は、基板界面の液
晶分子のプレティルトが無い場合には、ほぼ等価な配向
状態を示すが、ラビング処理などの一軸配向処理をした
場合図6に示すような方向に、液晶分子のプレチルト2
2が生ずる。このプレチルトを大きくすると、C1配向
とC2配向での液晶分子の配向状態の差が顕著になって
いく。プレティルト角度は2°程度以上あれば差は顕著
であることを本発明の研究者らは確認している。また、
C1配向の方がより高温側に出現する傾向のあることも
報告されている(神辺,電子情報通信学会専門講習会講
演論文集「オプトエレクトロニクス」−液晶表示と関連
材料−,1990年1月, p−18〜26.)。
向との関係からC1配向、C2配向と呼ばれている(神
辺,電子情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエ
レクトロニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年
1月,p18〜26)。図5はこれら2つの配向を説明
するための図である。図5に記されている円錐状の図形
は、スイッチングの際に、液晶分子が動きうる軌道で、
層法線25に対して液晶のティルト角26だけ傾いた軌
道である。 この関係に関しては、特開平1−1584
15の中でも論じており、ラビング軸と層の折れ曲がり
方向が同じである23の場合をC1配向(シェブロン1
)、逆である24の場合をC2配向(シェブロン2)と
定義されている。C1配向とC2配向は、基板界面の液
晶分子のプレティルトが無い場合には、ほぼ等価な配向
状態を示すが、ラビング処理などの一軸配向処理をした
場合図6に示すような方向に、液晶分子のプレチルト2
2が生ずる。このプレチルトを大きくすると、C1配向
とC2配向での液晶分子の配向状態の差が顕著になって
いく。プレティルト角度は2°程度以上あれば差は顕著
であることを本発明の研究者らは確認している。また、
C1配向の方がより高温側に出現する傾向のあることも
報告されている(神辺,電子情報通信学会専門講習会講
演論文集「オプトエレクトロニクス」−液晶表示と関連
材料−,1990年1月, p−18〜26.)。
【0027】図7は強誘電性液晶のスイッチングを示す
ための模式図を示す。a⇔b間、c⇔d間のスイッチン
グは、基板界での分子が動きにくい場合のC1配向およ
びC2配向のメモリ状態の分子(Cダイレクター )の
様子を模式的に記したものである。この場合においては
、メモリー状態の切り替えは、シェブロン構造のつなぎ
め部分14の周辺だけで起こっている。言い換えれば、
基板界面では分子はスイッチングしていないと言うこと
ができ、通常このようなメモリ状態はツイスト配向と呼
ばれている。この場合、界面における分子の配置を考え
ると、C1配向ではnダイレクタ20は大きくねじれた
状態になっており、逆にC2配向では小さなねじれ状態
になっている。それゆえ、C1配向の方がツイスト配向
を取り易いことが予想される。実際、特開平−1584
15によれば、セルの上下に偏光板を直交させて配置し
、セルをその中で回転させるたとき、C1配向では消光
する場所がなく、C2配向では消光する場所があり、C
1配向に比べC2配向の方が、良いコントラスト特性が
得られることが報告されている。
ための模式図を示す。a⇔b間、c⇔d間のスイッチン
グは、基板界での分子が動きにくい場合のC1配向およ
びC2配向のメモリ状態の分子(Cダイレクター )の
様子を模式的に記したものである。この場合においては
、メモリー状態の切り替えは、シェブロン構造のつなぎ
め部分14の周辺だけで起こっている。言い換えれば、
基板界面では分子はスイッチングしていないと言うこと
ができ、通常このようなメモリ状態はツイスト配向と呼
ばれている。この場合、界面における分子の配置を考え
ると、C1配向ではnダイレクタ20は大きくねじれた
状態になっており、逆にC2配向では小さなねじれ状態
になっている。それゆえ、C1配向の方がツイスト配向
を取り易いことが予想される。実際、特開平−1584
15によれば、セルの上下に偏光板を直交させて配置し
、セルをその中で回転させるたとき、C1配向では消光
する場所がなく、C2配向では消光する場所があり、C
1配向に比べC2配向の方が、良いコントラスト特性が
得られることが報告されている。
【0028】このような結果は配向膜のプレチルト角度
が小さいときにしばしば得られるもので、同様の結果を
本発明の研究者たちも確認したが、本発明の研究者たち
は、配向膜のプレチルト角度がもっと大きいときには違
った現象が生じることを見い出した。すなわちプレチル
ト角度が8°以上という大きな値を示す配向膜を用いる
と、高温側のC1配向においては、明確な消光位置を示
す領域と消光する位置を示さない領域とが観察され、低
温側のC2配向では、明確な消光位置を示す領域のみが
観察される。ユニフォーム配向とツイスト配向とを消光
位の有無によって区別することが一般に認められている
ので(福田, 竹添,「強誘電性液晶の構造と物性」,
コロナ社,1990年, p−327)、今ここで、C
1配向で消光位を示すものをC1U(C1ユニフォーム
)配向、C1配向で消光位を示さないものをC1T(C
1ツイスト)配向と呼ぶことにする。C2配向について
は一種類の配向しか得られなかったので、C2配向との
み標記することにする。
が小さいときにしばしば得られるもので、同様の結果を
本発明の研究者たちも確認したが、本発明の研究者たち
は、配向膜のプレチルト角度がもっと大きいときには違
った現象が生じることを見い出した。すなわちプレチル
ト角度が8°以上という大きな値を示す配向膜を用いる
と、高温側のC1配向においては、明確な消光位置を示
す領域と消光する位置を示さない領域とが観察され、低
温側のC2配向では、明確な消光位置を示す領域のみが
観察される。ユニフォーム配向とツイスト配向とを消光
位の有無によって区別することが一般に認められている
ので(福田, 竹添,「強誘電性液晶の構造と物性」,
コロナ社,1990年, p−327)、今ここで、C
1配向で消光位を示すものをC1U(C1ユニフォーム
)配向、C1配向で消光位を示さないものをC1T(C
1ツイスト)配向と呼ぶことにする。C2配向について
は一種類の配向しか得られなかったので、C2配向との
み標記することにする。
【0029】この現象をもう少し考察すると次のように
言うことができる。すなわち、図7のa ̄dを用いて説
明した現象は、基板界面で分子が動きにくい場合につい
て述べたわけであるが、界面付近の分子を動き易くし、
界面反転が発生した場合を考えると、状況が異なってく
る。図7e,f,g,hは界面反転が発生した場合のC
1配向,C2配向でのメモリー状態の分子の様子を記し
たものである。電界を印加した時のスイッチングは、e
⇔f間、g⇔h間で生ずる。この場合C1配向において
は、2つのメモリー状態共に上下基板の分子のねじれ状
態はなくなり、しかも、2つのメモリー状態間の光軸角
度(メモリ角度)が広くなる。このため、直交ニコル中
で消光が可能なだけでなく、セルを消光位置に設置し、
電圧印加を行ってもうひとつのメモリー状態に光軸を切
り替えた時の光軸角の動きが大きいために、大きな光変
化が得られる。一方、C2配向においては、界面近傍の
分子の反転が起こったとしても、図から分かるように、
第一のメモリー状態(g)と第二のメモリー状態(h)
との間では、光軸の変化が小さい。従ってC1配向の方
がより高いコントラストが得られること推定できる。ハ
イプレチルトの配向膜を用いると、一般に基板界面で分
子が動き易くなると理解しており、これが上記の現象と
結び付くものと考えている。
言うことができる。すなわち、図7のa ̄dを用いて説
明した現象は、基板界面で分子が動きにくい場合につい
て述べたわけであるが、界面付近の分子を動き易くし、
界面反転が発生した場合を考えると、状況が異なってく
る。図7e,f,g,hは界面反転が発生した場合のC
1配向,C2配向でのメモリー状態の分子の様子を記し
たものである。電界を印加した時のスイッチングは、e
⇔f間、g⇔h間で生ずる。この場合C1配向において
は、2つのメモリー状態共に上下基板の分子のねじれ状
態はなくなり、しかも、2つのメモリー状態間の光軸角
度(メモリ角度)が広くなる。このため、直交ニコル中
で消光が可能なだけでなく、セルを消光位置に設置し、
電圧印加を行ってもうひとつのメモリー状態に光軸を切
り替えた時の光軸角の動きが大きいために、大きな光変
化が得られる。一方、C2配向においては、界面近傍の
分子の反転が起こったとしても、図から分かるように、
第一のメモリー状態(g)と第二のメモリー状態(h)
との間では、光軸の変化が小さい。従ってC1配向の方
がより高いコントラストが得られること推定できる。ハ
イプレチルトの配向膜を用いると、一般に基板界面で分
子が動き易くなると理解しており、これが上記の現象と
結び付くものと考えている。
【0030】さて、プレチルト角度の大きな配向膜を用
いた場合、C1U,C1T,およびC2の3つの配向状
態が観察されるわけであるが、1/3バイアス駆動を用
いて部分書き換え法を行ったとき、得られるコントラス
トには次のような傾向があることを本発明の研究者らは
見いだした。 C1U>C2>C1T
いた場合、C1U,C1T,およびC2の3つの配向状
態が観察されるわけであるが、1/3バイアス駆動を用
いて部分書き換え法を行ったとき、得られるコントラス
トには次のような傾向があることを本発明の研究者らは
見いだした。 C1U>C2>C1T
【0031】すなわち、従来の知見(例えば、神辺,電
子情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエレクト
ロニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年1月,
p18−26.)によれば、低温側で出現するC2配
向を用いた方が良好なコントラストが得られ、それゆえ
にできるだけ高温でC1配向→C2配向の転移が生じる
ことが好ましいとされてきたわけであるが(この場合で
も1/3バイアス駆動においては5程度のコントラスト
しかえられないことを確認しておく必要がある。)、本
発明者らは、配向膜と液晶の界面での液晶のプレチルト
が高い場合には、C1U配向を用いて1/3バイアス駆
動を行うことによって高いコントラストが得られること
を見いだしたのである。
子情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエレクト
ロニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年1月,
p18−26.)によれば、低温側で出現するC2配
向を用いた方が良好なコントラストが得られ、それゆえ
にできるだけ高温でC1配向→C2配向の転移が生じる
ことが好ましいとされてきたわけであるが(この場合で
も1/3バイアス駆動においては5程度のコントラスト
しかえられないことを確認しておく必要がある。)、本
発明者らは、配向膜と液晶の界面での液晶のプレチルト
が高い場合には、C1U配向を用いて1/3バイアス駆
動を行うことによって高いコントラストが得られること
を見いだしたのである。
【0032】プレチルトが高いときのC1U配向を1/
3バイアス駆動で駆動したときに高いコントラストが得
られる理由は完全には明確になっていないが、少なくと
も本発明者らはバイアス電圧が印加されているときの分
子の揺らぎがC2配向よりも小さく、黒状態での光の透
過が小さいことを確かめている。
3バイアス駆動で駆動したときに高いコントラストが得
られる理由は完全には明確になっていないが、少なくと
も本発明者らはバイアス電圧が印加されているときの分
子の揺らぎがC2配向よりも小さく、黒状態での光の透
過が小さいことを確かめている。
【0033】さて、次にC1U,C1T,C2の各配向
の見分け方について述べる。まずC1配向かC2配向か
の見分けかたであるが、セル内に発生するジグザグ欠陥
の形状から層の折れ曲がり方向が決定できる。欠陥はラ
イトニングとヘアピンの2種類の形状があり、これらの
二つの欠陥の方向を観察することにより、ラビング方向
と層の折れ曲がり方向の関係を決定できる(第4図参照
)。一方、ラビング方向と分子のプレチルトの方向との
関係は第6図のようになることが一般に認められている
ので、これらの関係を用いて、C1配向とC2配向とを
区別することができる。
の見分け方について述べる。まずC1配向かC2配向か
の見分けかたであるが、セル内に発生するジグザグ欠陥
の形状から層の折れ曲がり方向が決定できる。欠陥はラ
イトニングとヘアピンの2種類の形状があり、これらの
二つの欠陥の方向を観察することにより、ラビング方向
と層の折れ曲がり方向の関係を決定できる(第4図参照
)。一方、ラビング方向と分子のプレチルトの方向との
関係は第6図のようになることが一般に認められている
ので、これらの関係を用いて、C1配向とC2配向とを
区別することができる。
【0034】つぎにツイスト配向(T)か、ユニフォー
ム配向(U)かの判別法であるが、本特許では、二つの
状態のうち、消光位が現れるものをユニフォーム、現れ
ないものをツイストとすることを先に述べた。
ム配向(U)かの判別法であるが、本特許では、二つの
状態のうち、消光位が現れるものをユニフォーム、現れ
ないものをツイストとすることを先に述べた。
【0035】更にユニフォームとツイストとを反転ドメ
インの観察によって区別することもできる。すなわち、
強誘電性液晶セルに低周波の三角波を印加しながら顕微
鏡観察をすると、反転ドメインが観察される。この際、
シェブロンのつなぎめで発生する内部回位の移動による
ドメイン反転(舟型のドメインと呼ばれている)はツイ
スト配向、ユニフォーム配向にかかわらず発生する。従
ってこの反転以外にもう一つ以上ドメイン反転 が観測
された場合、界面での反転と判断でき、配向がユニフォ
ームであると判断できる。
インの観察によって区別することもできる。すなわち、
強誘電性液晶セルに低周波の三角波を印加しながら顕微
鏡観察をすると、反転ドメインが観察される。この際、
シェブロンのつなぎめで発生する内部回位の移動による
ドメイン反転(舟型のドメインと呼ばれている)はツイ
スト配向、ユニフォーム配向にかかわらず発生する。従
ってこの反転以外にもう一つ以上ドメイン反転 が観測
された場合、界面での反転と判断でき、配向がユニフォ
ームであると判断できる。
【0036】さて、これまで述べてきたように、本発明
においては、プレチルト角度の大きな配向膜を用いて作
成したC1U配向を用いることによって、1/3バイア
ス駆動を用いて部分書き換え法を行ったとき、良好なコ
ントラストが得られることを見いだしたわけであるが、
残念なことに、どのような強誘電性液晶材料を用いても
C1U配向の双安定スイッチングを実現できるわけでは
ない。適切でない材料を用いた場合には、駆動温度領域
でC2配向となったり、C1配向が実現できてもC1T
となったり、あるいはCIU配向が実現できてもスイッ
チングしなかったり、あるいはその温度領域が極めて狭
かったりという問題が発生する。実際、本発明者らもこ
れまで作成した強誘電性液晶や、市販ないしはサンプル
提供されている強誘電性液晶を上記の強誘電性液晶素子
に適用してみたが、室温を中心に広い温度範囲でCIU
配向でのスイッチングを実現させることはできなかった
。
においては、プレチルト角度の大きな配向膜を用いて作
成したC1U配向を用いることによって、1/3バイア
ス駆動を用いて部分書き換え法を行ったとき、良好なコ
ントラストが得られることを見いだしたわけであるが、
残念なことに、どのような強誘電性液晶材料を用いても
C1U配向の双安定スイッチングを実現できるわけでは
ない。適切でない材料を用いた場合には、駆動温度領域
でC2配向となったり、C1配向が実現できてもC1T
となったり、あるいはCIU配向が実現できてもスイッ
チングしなかったり、あるいはその温度領域が極めて狭
かったりという問題が発生する。実際、本発明者らもこ
れまで作成した強誘電性液晶や、市販ないしはサンプル
提供されている強誘電性液晶を上記の強誘電性液晶素子
に適用してみたが、室温を中心に広い温度範囲でCIU
配向でのスイッチングを実現させることはできなかった
。
【0037】また、強誘電性液晶材料には、高速応答性
、良好な配向性、良好な化学的安定性、良好な光安定性
、適切な屈折率異方性などを有することも求められる。 このような条件を満たす強誘電性液晶材料について本研
究者らは鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式(I)の
化合物を95重量%以上を含む液晶組成物を前述の液晶
素子に組み合わせることによって、室温を中心に広い温
度範囲でC1U配向を示し、かつ1/3バイアス駆動に
おいて良好なコントラストを示す液晶素子を作製できる
ことを見いだした。
、良好な配向性、良好な化学的安定性、良好な光安定性
、適切な屈折率異方性などを有することも求められる。 このような条件を満たす強誘電性液晶材料について本研
究者らは鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式(I)の
化合物を95重量%以上を含む液晶組成物を前述の液晶
素子に組み合わせることによって、室温を中心に広い温
度範囲でC1U配向を示し、かつ1/3バイアス駆動に
おいて良好なコントラストを示す液晶素子を作製できる
ことを見いだした。
【0038】
【化7】
【0039】また、液晶と配向膜との界面での液晶のプ
レチルト角に比べて、液晶のチルト角が5°大きくない
方が好ましいことも本発明者らは見いだしている。
レチルト角に比べて、液晶のチルト角が5°大きくない
方が好ましいことも本発明者らは見いだしている。
【0040】一般式( )の化合物に属する例として
は副式(II)〜(VI)の化合物をあげることができ
る。
は副式(II)〜(VI)の化合物をあげることができ
る。
【0041】
【化8】
【0042】
【化9】
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
【0046】式(I)〜(VI)の定義における直鎖ま
たは分枝鎖のアルキル基には、メチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、ペンチル、1
−又は2−メチルブチル、ヘキシル、1−又は3−メチ
ルペンチル、ヘプチル、1−又は4−メチルヘキシル、
オクチル、1−メチルヘプチル、ノニル、1−又は6−
メチルオクチル、デシル、1−メチルノニル、ウンデシ
ル、1−メチルデシル、ドデシル、1−メチルウンデシ
ルなどが含まれる。また、 式(I)〜(V)の定義
における直鎖または分枝鎖のアルキルオキシ基には上記
アルキル基にエーテル基が結合したものなどが含まれる
。 これらのアルキル基またはアルキルオキシ基中で炭素鎖
に不斉炭素が含まれてもよい。また、これらのアルキル
基またはアルキルオキシ基中の1つ以上の水素原子がフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、メトキシ基、などで置換されて
いてもよい。
たは分枝鎖のアルキル基には、メチル、エチル、プロピ
ル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、ペンチル、1
−又は2−メチルブチル、ヘキシル、1−又は3−メチ
ルペンチル、ヘプチル、1−又は4−メチルヘキシル、
オクチル、1−メチルヘプチル、ノニル、1−又は6−
メチルオクチル、デシル、1−メチルノニル、ウンデシ
ル、1−メチルデシル、ドデシル、1−メチルウンデシ
ルなどが含まれる。また、 式(I)〜(V)の定義
における直鎖または分枝鎖のアルキルオキシ基には上記
アルキル基にエーテル基が結合したものなどが含まれる
。 これらのアルキル基またはアルキルオキシ基中で炭素鎖
に不斉炭素が含まれてもよい。また、これらのアルキル
基またはアルキルオキシ基中の1つ以上の水素原子がフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、メトキシ基、などで置換されて
いてもよい。
【0047】副式(II)で表される化合物の例として
は、
は、
【化13】
などが挙げられる。
【0048】副式(IV)で表される化合物の例として
は、
は、
【化14】
などがあげられる。
【0049】副式(III)で表される化合物の例とし
ては、
ては、
【化15】
などがあげることができる。
【0050】副式(V)で表される化合物の例としては
、
、
【化16】
などがあげることができる。
【0051】副式(VI)で表される化合物の例として
は、
は、
【化17】
などをあげることができる。
【0052】
【実施例】実施例1
表1に示す化合物No.101〜112を用いて表2に
示す組成の液晶組成物No.201〜203を作製した
。これらの液晶組成物は室温でスメクチックC相を示し
た。これらの組成物の相転移温度を表3に示す。
示す組成の液晶組成物No.201〜203を作製した
。これらの液晶組成物は室温でスメクチックC相を示し
た。これらの組成物の相転移温度を表3に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】実施例2
2枚のガラス基板上のそれぞれにに1000Åの厚さの
ITO膜を形成し、その上に500ÅのSiO2絶縁膜
を形成し、これに表4の配向膜をスピンコーターにて4
00Åの厚みに形成し、この後レーヨン系の布を用いて
ラビングによる一軸配向処理を行った。これらの基板を
、ラビング方向が反平行となるように厚さ20μmで貼
り合わせて液晶セルを作製した。これにメルク社製ネマ
チック液晶E−8を注入し、磁場容量法を用いて液晶分
子の基板からのプレチルト角度を測定した。結果を表4
に示す。
ITO膜を形成し、その上に500ÅのSiO2絶縁膜
を形成し、これに表4の配向膜をスピンコーターにて4
00Åの厚みに形成し、この後レーヨン系の布を用いて
ラビングによる一軸配向処理を行った。これらの基板を
、ラビング方向が反平行となるように厚さ20μmで貼
り合わせて液晶セルを作製した。これにメルク社製ネマ
チック液晶E−8を注入し、磁場容量法を用いて液晶分
子の基板からのプレチルト角度を測定した。結果を表4
に示す。
【0057】
【表4】
実施例3
図3に示す構成の強誘電性液晶素子を作製した。ガラス
基板1a上に1000Åの厚さの複数本のITO透明電
極2aを互いに平行となるようにストライプ状に配列し
て形成し、その上に絶縁膜3aとして500ÅのSiO
2を形成し、次に、配向膜4aとしてPSI−X−A−
2001(チッソ石油化学株式会社製ポリイミド)をス
ピンコーターにて400Åの厚みに形成し、この後レー
ヨン系の布を用いてラビングによる一軸配向処理を行い
基板9を形成した。一方、もう片側のガラス基板1b上
にも同様の条件で処理を行い、基板10を形成した。
基板1a上に1000Åの厚さの複数本のITO透明電
極2aを互いに平行となるようにストライプ状に配列し
て形成し、その上に絶縁膜3aとして500ÅのSiO
2を形成し、次に、配向膜4aとしてPSI−X−A−
2001(チッソ石油化学株式会社製ポリイミド)をス
ピンコーターにて400Åの厚みに形成し、この後レー
ヨン系の布を用いてラビングによる一軸配向処理を行い
基板9を形成した。一方、もう片側のガラス基板1b上
にも同様の条件で処理を行い、基板10を形成した。
【0058】ついで、この基板9ともう一方の基板10
とを、互いに配向膜4a,4bが対向し合い、互いの透
明電極2a,2bが直交し、ラビング方向がほぼ一致す
るように、1.5μmの間隔を隔ててシリカスペーサー
を介してエポキシ樹脂製のシール部材6で貼り合わせた
。これらの基板9,10間には、真空注入法で注入口か
ら実施例1で作製した強誘電性液晶組成物No.201
〜203をそれぞれ注入したのちアクリル系のUV硬化
型の樹脂で注入口を硬化して液晶セル11を作成した。 更に、このセルの上下に偏光軸をほぼ直交させた偏光板
12a,12bを配置し、偏光板の一方の偏光軸をセル
の液晶のどちらか一方の光軸にほぼ一致させて液晶表示
装置とした。
とを、互いに配向膜4a,4bが対向し合い、互いの透
明電極2a,2bが直交し、ラビング方向がほぼ一致す
るように、1.5μmの間隔を隔ててシリカスペーサー
を介してエポキシ樹脂製のシール部材6で貼り合わせた
。これらの基板9,10間には、真空注入法で注入口か
ら実施例1で作製した強誘電性液晶組成物No.201
〜203をそれぞれ注入したのちアクリル系のUV硬化
型の樹脂で注入口を硬化して液晶セル11を作成した。 更に、このセルの上下に偏光軸をほぼ直交させた偏光板
12a,12bを配置し、偏光板の一方の偏光軸をセル
の液晶のどちらか一方の光軸にほぼ一致させて液晶表示
装置とした。
【0059】これらの強誘電性液晶素子の配向の様子を
調べたところ、スメクチックC−スメクチックA転移点
から室温までの温度領域において、微小なジグザグ欠陥
に囲まれた面積的には小さなC2配向の領域を除けば、
全面C1U配向であった。
調べたところ、スメクチックC−スメクチックA転移点
から室温までの温度領域において、微小なジグザグ欠陥
に囲まれた面積的には小さなC2配向の領域を除けば、
全面C1U配向であった。
【0060】これらの強誘電性液晶素子のキラルスメク
チックC相におけるチルト角θとメモリ角θMを測定し
た。チルト角θは液晶セルに±10Vの矩形波を印加し
、このとき得られる2つの消光位間の角度の1/2で定
義した。メモリ角θMは図8(a)に示す波形の電圧を
印加し、このとき得られる2つのメモリ状態間の角度の
1/2で定義した。θ,θM,θM/θを温度に対して
プロットした(図9〜図11)。
チックC相におけるチルト角θとメモリ角θMを測定し
た。チルト角θは液晶セルに±10Vの矩形波を印加し
、このとき得られる2つの消光位間の角度の1/2で定
義した。メモリ角θMは図8(a)に示す波形の電圧を
印加し、このとき得られる2つのメモリ状態間の角度の
1/2で定義した。θ,θM,θM/θを温度に対して
プロットした(図9〜図11)。
【0061】図8(a)に示す波形の電圧(V=±20
V)を印加し、メモリパルス幅を測定した。メモリパル
ス幅は双安定スイッチングさせることのできる最小のパ
ルス幅とした。パルス幅をメモリパルス幅に設定して、
図8(a)の波形を印加したところ30以上のコントラ
ストが得られた。
V)を印加し、メモリパルス幅を測定した。メモリパル
ス幅は双安定スイッチングさせることのできる最小のパ
ルス幅とした。パルス幅をメモリパルス幅に設定して、
図8(a)の波形を印加したところ30以上のコントラ
ストが得られた。
【0062】図8(b)に示す1/3バイアス波形の電
圧(V=±20V)を印加し、メモリパルス幅を測定し
た。メモリパルス幅は双安定スイッチングさせることの
できる最小のパルス幅とした。結果を図9〜図11に示
す。また、パルス幅をメモリパルス幅に設定して、図8
(b)の波形を印加したところ、15〜30という高い
コントラストが得られた。この場合、バイアス印加時に
おいても良好な黒状態が維持できており、バイアス電圧
による分子の揺らぎが抑制されていることが結論できる
。
圧(V=±20V)を印加し、メモリパルス幅を測定し
た。メモリパルス幅は双安定スイッチングさせることの
できる最小のパルス幅とした。結果を図9〜図11に示
す。また、パルス幅をメモリパルス幅に設定して、図8
(b)の波形を印加したところ、15〜30という高い
コントラストが得られた。この場合、バイアス印加時に
おいても良好な黒状態が維持できており、バイアス電圧
による分子の揺らぎが抑制されていることが結論できる
。
【0063】また、図9〜図11より明らかなように、
液晶のチルト角θは16°以下であり、プレチルト角度
に比べてさほど大きくない。このチルト角の小ささがC
1U配向が出現し、かつその配向において良好な双安定
スイッチングが実現でき、かつ高いコントラストが得ら
れる理由の一つであると考えている。
液晶のチルト角θは16°以下であり、プレチルト角度
に比べてさほど大きくない。このチルト角の小ささがC
1U配向が出現し、かつその配向において良好な双安定
スイッチングが実現でき、かつ高いコントラストが得ら
れる理由の一つであると考えている。
【0064】比較例1
実施例3で用いた配向膜PSI−X−A−2001を表
4に示す他の配向膜に変えるほかは実施例3と同様にし
て強誘電性液晶素子No.301〜305 を作製した
。実験を行った配向膜と液晶の組み合わせを第5表にま
とめた。実施例3と同様にして、図8(b) に示す1
/3 バイアス波形の電圧( V=±20V)を印加し
、メモリパルス幅を測定し、パルス幅をメモリパルス幅
に設定して、図8(b) の波形を印加したが、2 〜
7 程度の低いコントラストしか得られなかった。
4に示す他の配向膜に変えるほかは実施例3と同様にし
て強誘電性液晶素子No.301〜305 を作製した
。実験を行った配向膜と液晶の組み合わせを第5表にま
とめた。実施例3と同様にして、図8(b) に示す1
/3 バイアス波形の電圧( V=±20V)を印加し
、メモリパルス幅を測定し、パルス幅をメモリパルス幅
に設定して、図8(b) の波形を印加したが、2 〜
7 程度の低いコントラストしか得られなかった。
【0065】
【表5】
【0066】比較例2
実施例3で用いた強誘電性液晶組成物No.201〜2
03 を表6に示す強誘電性液晶組成物にかえるほかは
実施例3と同様にして強誘電性液晶素子を作製した。配
向状態を観察し、図8の波形の電圧を印加してスイッチ
ングの様子を観察したが、室温でCIU配向を示しかつ
双安定のスイッチングを示したものはなかった。また、
図8(b) に示す1/3 バイアス波形の電圧( V
=±20V)を印加、メモリパルス幅を測定し、パルス
幅をメモリパルス幅に設定して、図8(b) の波形を
印加したが、7以下の低いコントラストしか得られなか
った。観察結果の主な要点を表7にまとめた。
03 を表6に示す強誘電性液晶組成物にかえるほかは
実施例3と同様にして強誘電性液晶素子を作製した。配
向状態を観察し、図8の波形の電圧を印加してスイッチ
ングの様子を観察したが、室温でCIU配向を示しかつ
双安定のスイッチングを示したものはなかった。また、
図8(b) に示す1/3 バイアス波形の電圧( V
=±20V)を印加、メモリパルス幅を測定し、パルス
幅をメモリパルス幅に設定して、図8(b) の波形を
印加したが、7以下の低いコントラストしか得られなか
った。観察結果の主な要点を表7にまとめた。
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、液晶と配向膜との界面
での液晶のプレチルト角が8°以上の配向膜を用い、該
配向膜をラビング処理し、強誘電性液晶として、一般式
(I)で表される化合物を95重量%以上含み、チルト
角が液晶と配向膜との界面での液晶のプレチルト角より
5°以上大きくはない強誘電性液晶組成物を用い、C1
U配向が出現する温度領域において、1/3 バイアス
駆動法を用いた部分書き換え法で該強誘電性液晶素子を
駆動することにより、大容量かつ高コントラストの強誘
電性液晶素子を実現できる。
での液晶のプレチルト角が8°以上の配向膜を用い、該
配向膜をラビング処理し、強誘電性液晶として、一般式
(I)で表される化合物を95重量%以上含み、チルト
角が液晶と配向膜との界面での液晶のプレチルト角より
5°以上大きくはない強誘電性液晶組成物を用い、C1
U配向が出現する温度領域において、1/3 バイアス
駆動法を用いた部分書き換え法で該強誘電性液晶素子を
駆動することにより、大容量かつ高コントラストの強誘
電性液晶素子を実現できる。
【図1】図1は1/3 バイアス駆動法を説明するため
の図である。
の図である。
【図2】図2はマトリクス型液晶素子について説明する
ための模式図である。
ための模式図である。
【図3】図3は本発明の強誘電性液晶素子について説明
するための素子の断面図である。
するための素子の断面図である。
【図4】図4はカイラルスメクチックC相のシェブロン
層構造およびジグザグ欠陥について説明するための図で
ある。
層構造およびジグザグ欠陥について説明するための図で
ある。
【図5】図5はカイラルスメクチックC相における分子
の配向状態について説明するための図である。
の配向状態について説明するための図である。
【図6】図6はラビング配向処理と液晶分子のプレチル
トとの関係を説明するための図である。
トとの関係を説明するための図である。
【図7】図7は強誘電性液晶のスイッチングについて説
明するための図である。
明するための図である。
【図8】図8は印加電圧波形を示す図である。
【図9】図9は本発明の実施例の強誘電性液晶素子のメ
モリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示す図
である。
モリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示す図
である。
【図10】図10は本発明の実施例の強誘電性液晶素子
のメモリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示
す図である。
のメモリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示
す図である。
【図11】図10は本発明の実施例の強誘電性液晶素子
のメモリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示
す図である。
のメモリ角、チルト角、メモリパルス幅の温度変化を示
す図である。
1a 、1b ガラス基板 2a,2b
透明電極3a,3b 電極保護膜 4
a,4b 配向膜6 シール部材 7
液晶9,10 基板
11 液晶セル 12a,12b 偏光
板 13 スメクチック層15
ライトニング欠陥 16 ヘアピン欠陥 17,18 シェブロン構造 19 ラビング方向 20 液晶分子: N ダイレクター21
Cダイレクター 22 プレティルト角度 23 C1 配向 24 C2 配向 25 スメクチック層の法線 26 液晶のティルト角 27 ローラー
透明電極3a,3b 電極保護膜 4
a,4b 配向膜6 シール部材 7
液晶9,10 基板
11 液晶セル 12a,12b 偏光
板 13 スメクチック層15
ライトニング欠陥 16 ヘアピン欠陥 17,18 シェブロン構造 19 ラビング方向 20 液晶分子: N ダイレクター21
Cダイレクター 22 プレティルト角度 23 C1 配向 24 C2 配向 25 スメクチック層の法線 26 液晶のティルト角 27 ローラー
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の絶縁性基板の表面に、それぞれ
電極が選択的に形成され、次いで絶縁膜および配向膜を
形成され、該配向膜にラビング配向処理が施した後、該
一対の基板が、互いに対向しあうように配置され、該基
板間に強誘電性液晶を介在させ、前記電極に選択的に電
圧を印加することによって液晶の光軸を切り替える駆動
手段と光軸の識別を光学的に識別する手段と有する強誘
電性液晶素子において、一対の基板のラビング配向処理
の方向が平行であり、配向膜との界面での液晶分子のプ
レチルト角度が8°以上であり、駆動される液晶相がキ
ラルスメクチックC相であり、該キラルスメクチックC
相においてスメクチック層構造が『く』の字に折れ曲が
ったシェブロン構造をとっており、駆動温度領域におい
て前記ラビング配向処理の方向と層の折れ曲がり方向が
反対方向の関係となっており、強誘電性液晶の配向状態
がユニフォームであり、前記強誘電性液晶が一般式(I
)【化1】 の化合物の95重量%以上で構成されていることを特徴
とする強誘電性液晶素子。 - 【請求項2】 一般式(I)の化合物が、副式(II
)【化2】 で表される化合物または副式(IV) 【化4】 で表される化合物を少なくとも一種、副式(III)【
化3】 で表される化合物の少なくとも一種とからなる請求項1
記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項3】 一般式(I)の化合物が、副式(V)
【化5】 で表される化合物の少なくとも一種からなる請求項1ま
たは2記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項4】 一般式(I)の化合物が、副式(VI
)【化6】 で表される化合物の少なくとも一種からなる請求項1〜
3記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項5】 強誘電性液晶のチルト角が、駆動温度
領域において液晶と配向膜との界面での液晶のプレチル
ト角より、5°以上大きくない請求項1〜4の何れか1
つに記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項6】 互いに交差する方向に配列した複数の
走査電極と複数の信号電極との間に請求項1に記載した
一般式(I)の化合物を95重量%以上含有する強誘電
性液晶を介在させ、走査電極と信号電極が交差する部分
の強誘電性液晶を画素とし、信号電極には表示データに
対応する波形の信号電圧を印加し、走査電極にはその電
極上の画素の表示状態を書き換えることのできる波形の
選択電圧を線順次で印加して駆動する際に画素の表示状
態を書き換えるときに強誘電性液晶に印加される電圧に
対して、画素の表示状態を書き換えないときに強誘電性
液晶に印加される電圧が1/3の電圧であるような駆動
波形を用いることを特徴とする強誘電性液晶素子の駆動
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3028818A JPH04267223A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 強誘電性液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3028818A JPH04267223A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 強誘電性液晶素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04267223A true JPH04267223A (ja) | 1992-09-22 |
Family
ID=12258987
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3028818A Pending JPH04267223A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 強誘電性液晶素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04267223A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0527211A (ja) * | 1991-07-24 | 1993-02-05 | Canon Inc | 強誘電液晶素子 |
| WO1997002510A1 (fr) * | 1995-07-03 | 1997-01-23 | Citizen Watch Co., Ltd. | Dispositif a cristal liquide |
| KR100446603B1 (ko) * | 1997-12-12 | 2004-11-03 | 삼성전자주식회사 | 강유전성액정화합물,이를포함한액정조성물및이를채용한액정표시소자 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP3028818A patent/JPH04267223A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0527211A (ja) * | 1991-07-24 | 1993-02-05 | Canon Inc | 強誘電液晶素子 |
| WO1997002510A1 (fr) * | 1995-07-03 | 1997-01-23 | Citizen Watch Co., Ltd. | Dispositif a cristal liquide |
| US5764328A (en) * | 1995-07-03 | 1998-06-09 | Citizen Watch Co., Ltd. | Liquid crystal device with plural ferroelectric or antiferroelectric layer tilt angles per pixel |
| KR100446603B1 (ko) * | 1997-12-12 | 2004-11-03 | 삼성전자주식회사 | 강유전성액정화합물,이를포함한액정조성물및이를채용한액정표시소자 |
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